JP4882752B2 - 記録装置および画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、記録装置および画像形成装置に関する。
会社や家庭などにおいて、用紙(記録紙とも称される)やOHP(OverHead Projector)シートなどの記録媒体に画像を形成するレーザプリンタや複写装置などの画像形成装置が広く使用されている。また画像形成装置の中には、記録媒体の両面に画像を形成可能(両面印刷可能と称する)なもの(以下両面画像形成装置とも称する)が存在する。
電子写真方式の両面画像形成装置では、一般に、記録媒体を装置の画像形成部や転写部や画像出力部などと称される画像形成部に送って記録媒体の片面(表面と称する)に画像を転写し、さらに熱および加圧によって定着(以下熱定着と称する)させた後、この片面記録済みの記録媒体の表裏を逆転させて、両面搬送路や反転搬送路などと称される搬送路を介して再度画像形成部に送って、もう一方の面(裏面と称する)に画像を転写することによって、記録媒体の両面に画像を形成するようにしている(たとえば特許文献1を参照)。
特開2000−198574号公報
本発明は、再帰搬送部を有する記録装置において、記録部が再帰搬送路を通過する記録媒体の影響を受け難くすることを目的とする。
請求項1に記載の発明は、記録媒体に記録を行なう記録部と、前記記録部によって前記記録媒体に記録された画像を、熱を利用して処理する熱処理部と、前記記録部の鉛直方向下方に位置し、前記熱処理部を通過した前記記録媒体を前記記録部に再帰搬送する再帰搬送路と、前記記録部と前記再帰搬送路との間において、当該再帰搬送路により記録媒体が再帰搬送される方向と交わる方向に沿って配置された長尺状の導風路であって、前記再帰搬送路側の下面及びその長尺状の両端部が開放され、前記再帰搬送路を構成する板状部材に設けられた開口部を介して前記再帰搬送路に空気を導く導風路と、前記導風路の両端部の何れか一方又は両端部の各々に配置され、当該導風路内に空気流を発生させる第1の空気流発生手段と、前記導風路の上方、且つ、前記記録部と前記導風路との間において、前記再帰搬送路により記録媒体が再帰搬送される方向と交わる方向に沿って配置され、その内部に空洞が形成された長尺状の空洞部材であって、前記再帰搬送される方向の下流側及びその長尺状の両端部が開放された空洞部材と、前記空洞部材の両端部の何れか一方又は両端部の各々に配置され、当該空洞部材内に空気流を発生させる第2の空気流発生手段とを有することを特徴とする記録装置である。
請求項に記載の発明は、請求項に記載の発明においてさらに、前記第1の空気流発生手段が、前記第2の空気流発生手段を兼ねることを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項1又は2に記載の発明において、前記記録部が、画像を保持する像保持体および前記像保持体上に形成された画像を記録媒体に転写する転写部を有する画像形成部であり、前記熱処理部が、前記転写部によって前記記録媒体に転写された画像を、熱を利用して前記記録媒体に定着させる定着部である画像形成装置であることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、導風路内の空気によって冷却作用や断熱作用を得ることが出来、本構成を有していない場合に比較して再帰搬送路を通過する記録媒体が記録部に与える影響を軽減することが出来る。
請求項に記載の発明によれば、本構成を有していない場合に比較して、装置を小型かつ低コストにしつつ、冷却効果を高めることができる。
請求項に記載の発明によれば、本構成を有していない場合に比較して、画像形成装置における再帰搬送路内の記録媒体からの熱及び水蒸気による画像形成部にへの影響を低減することが出来る。
図面を参照して本発明の実施形態について詳細に説明する。なお、以下においては、記録装置として印刷(プリンタ)機能や複写(コピー)機能などを複合的に備える電子写真方式の画像形成装置を使用した場合を例に説明する。ただしこれは一例であって、対象となる記録装置は電子写真方式の画像形成装置に限らない。用紙(記録紙)やOHPシートなどの記録媒体に記録する機能を備え、再帰搬送路を有する装置の全てに、後述する全ての実施形態が同様に適用できる。一例として、本発明の記録装置は、インク乾燥機構を有するインクジェット方式の記録装置であってもよい。
画像出力端末1は、本発明に係る画像形成装置の一例であって、たとえば複写機能、ページプリンタ機能、およびファクシミリ送受信機能を備えたいわゆる複合機(マルチファンクション機)で、デジタルプリント装置として構成されている。
この画像出力端末1は、大まかに、原稿を読み取る画像読取部10、入力された画像データに対して所望の画像処理を施す画像処理機能と端末全体の動作を制御する制御機能とを備えたコントローラ部20、およびコントローラ部20からの画像データに基づいて所定の記録媒体に可視画像を形成して出力する画像出力部30、および内蔵の給紙トレイ82あるいは手差しトレイ83の内の何れかから印刷用紙やOHPシートなどの記録媒体(以下「用紙」で代表的に記述する)を画像出力部30に搬送する給紙部80を備える。
以下、第1実施形態(第1例)の画像出力部30における本発明の構成について具体的に説明する。
図示のように、第1実施形態(第1例)の画像出力部30は、画像読取部10で読み取られた画像データや接続ケーブル90を介して取得した印刷データなどに基づいて所定のプロセススピードで搬送されている用紙上に画像を形成する記録部としてのマーキングユニット32と、熱処理部としての定着ユニット33、再帰搬送路を含む両面複写ユニット34とを備える。
マーキングユニット32としては、本実施形態では、電子写真プロセスを用いて画像を形成する方式のものを採用している。具体的には、マーキングユニット32は、光導電性感光層を有しトナーで形成された画像(以下トナー像と称する)を担持する像担持体の一例である感光体ドラム312を主要要素として備える感光体ユニット310と、感光体ドラム312を一様帯電する帯電器314と、入力された画像情報に基づいてレーザ光で感光体ドラム312上を露光して潜像を形成する露光手段である書込走査ユニット316とを有する。
また、マーキングユニット32は、感光体ドラム312上の潜像を現像してトナー像を形成する現像ユニット320と、感光体ドラム312上に担持されたトナー像を搬送されている用紙上に転写する転写部332、トナー像が転写された用紙を感光体ドラム312上から分離する分離部、および搬送路などを具備する転写ユニット330と、用紙に転写された後に感光体ドラム312上に残留したトナーを除去するクリーニング手段としての清掃ユニット340とを有する。
帯電器314、書込走査ユニット316、現像ユニット320、転写ユニット330、および清掃ユニット340は、感光体ドラム312の周囲に配置されている。そして、画像出力部30は、転写ユニット330の排紙ユニット36側に、先ず、定着ユニット33を備え、さらに定着ユニット33の排紙ユニット36側に、片面印刷済み用紙をそのまま排紙ユニット36側に搬送するのか両面複写ユニット34側に搬送するのかを切り替える搬送経路切替部350を備える。
感光体ドラム312の周囲に配される各部の内、転写ユニット330は、感光体ユニット310の下部に配置されている。また、転写ユニット330および定着ユニット33の下部に両面複写ユニット34が配置されている。
また、図2では図示を割愛するが、図1に示したように、両面複写ユニット34の下部には、複数枚の用紙を積層状態で収納可能な給紙トレイ82が配置されている。給紙トレイ82から搬送されてきた用紙は、図面の左下側から、感光体ユニット310の感光体ドラム312と転写ユニット330(詳細には転写部332)との間に形成される転写領域Aに送り込まれる。
このような構成において、感光体ドラム312は、図示を割愛したモータや歯車、プーリなどの駆動手段によって、矢示の方向に回転し、帯電器314による一様帯電、用紙の先端に同期して露光が開始された書込走査ユニット316による潜像形成、現像ユニット320による現像がなされて、入力された画像情報に基づいたトナー像が感光体ドラム312上に形成される。
感光体ドラム312上に形成されたトナー像は、搬送路を介して感光体ドラム312と転写ユニット330との間に形成される転写領域Aまで搬送されてきた用紙上に転写ユニット330によって転写される。
トナー像が転写された用紙は、さらに転写ユニット330に付設されている分離器(図示を割愛する)によって感光体ドラム312上から分離され、定着ユニット33へと搬送され、そこで、加熱並びに加圧により、トナー像が用紙に定着される。
一方、トナー像が用紙へ転写された感光体ドラム312は、さらに回転を続け、清掃ユニット340によって感光体ドラム312上に残留したトナーが除去され、次の画像形成の準備がなされる。
画像出力部30における図面の左側に示すように、給紙トレイ82から転写領域Aまでの間には、各種の搬送ローラ(1つのものと対のものの何れをも含む)418などを具備して構成され、給紙トレイ82や手差しトレイ83から転写領域Aへと用紙を搬送する搬送手段の一例である給紙搬送路410(概ね図中の両端矢指の範囲)が設けられている。
搬送ローラ418は、1つとは限らず複数が設けられることもある。図においては、それぞれの符号の後に小文字の英語の参照子を付して示す。文中説明では、それらを区別して言うときにはその参照子を付して記すが、特段の区別を要しない場合には、その参照子を付けずに記す。後述する搬送経路切替部350や両面搬送路510の搬送ローラにおいても同様である。
たとえば、第1実施形態(第1例)給紙搬送路410は、図示を割愛した給紙部80や両面搬送路510から搬送された用紙を搬送するループ形成手段である一対のループ形成ローラ418aと、ループ形成ローラ418aにより搬送された用紙が一旦突き当てられた後搬送を再開させる突当て手段であるレジストローラ418bとを有している。
ループ形成ローラ418aとレジストローラ418bとにより、搬送される用紙にループを形成して紙曲がりを修正する曲がり修正手段が構成されるようになっている。好ましくは、図示のように、ループ形成を確実に行わせるために、ループ形成ローラ418aとレジストローラ418bとの間や近傍に、用紙の搬送を案内する案内部材として、ループ形成ガイド420,422を備えることが好ましい。
ループ形成ガイド420,422は、その断面形状を山形に構成しており、このループ形成ガイド420,422に沿ったループ形状に用紙を案内するループ形成ガイドとして機能させている。
搬送経路切替部350は、各種の搬送ローラ(1つのものと対のものの何れをも含む)358などを具備して構成され、定着ユニット33による定着済みの片面印刷済み用紙を両面複写ユニット34側に搬送する再給紙手段の一部を構成する。
両面印刷時に使用される両面複写ユニット34は、片面に画像が形成された片面印刷済み用紙を表裏反転して再び感光体ドラム312と現像ユニット320との間の転写領域Aに搬送する再給紙手段の主要部を構成する。
両面複写ユニット34は、再帰搬送路として、再帰経路形成部材512や各種の搬送ローラ(1つのものと対のものの何れをも含む)518などを具備して構成され、搬送経路切替部350から搬送されてきた片面印刷済み用紙を給紙搬送路410側へと搬送する搬送手段の一例である両面搬送路510(概ね図中の両端矢指の範囲)を備えている。
再帰搬送経路形成部材512は、搬送ローラ518b〜518dによって搬送される用紙を給紙搬送路410へと導く役割を負っている。
搬送経路切替部350と両面複写ユニット34とによって、転写領域Aで画像が形成された用紙を転写領域Aに再給紙するための構成部が形成されることになる。搬送経路切替部350は、定着ユニット33によりトナー像が定着され排出された片面印刷済み用紙をそのまま排紙ユニット36側に排出する場合と、両面印刷用に両面複写ユニット34側に搬送する場合とで搬送路を切り替える。
画像出力部30における図面の右下側に示すように、搬送経路切替部350と両面複写ユニット34との間には、用紙の表裏を反転させる反転部の一例である用紙反転機構360(概ね図中の両端矢指の範囲)が形成されるようになっている。
画像形成された用紙(片面印刷済み用紙と両面印刷済み用紙の双方を含む)をそのまま、すなわち、画像形成された面を上側にして排出する場合は、搬送経路切替部350は、機外の排紙ユニット36へと用紙を直ちに排出する。
また、画像形成された用紙の表裏を反転させて排紙、すなわち、画像形成された面を下側にして排出する場合は、搬送経路切替部350は、定着ユニット33から排出された用紙を、搬送ローラ358aによって一旦用紙反転機構360の方向へ搬送し、用紙が当該搬送経路切替部350を通過した後に搬送方向を逆転させて、すなわち、スイッチバックを行なわせることにより表裏反転を施し、搬送ローラ358bによって機外の排紙ユニット36側へと排出する。
一方、片面印刷済み用紙の裏面に画像形成する場合は、搬送経路切替部350は、定着ユニット33から排出された片面印刷済み用紙を搬送ローラ358aによって用紙反転機構360の方向へ搬送する。そして、用紙が当該搬送経路切替部350を通過した後に搬送方向を逆転させて、すなわち、スイッチバックを行なわせることにより表裏反転を施し、両面複写ユニット34の搬送ローラ518a,518bによって両面搬送路510側へ引き込み、さらに給紙搬送路410側へと搬送する。
両面複写ユニット34の両面搬送路510上の搬送ローラ518c,518dによって搬送された表裏反転済みの片面印刷済み用紙は、画像出力部30における図面の左下側に示す合流部520にて給紙搬送路410に合流し、給紙トレイ82や手差しトレイ83からの給紙と同様に、感光体ドラム312と転写ユニット330との間に形成される転写領域Aへと搬送される。
ここで、第1実施形態(第1例)の画像出力部30は、両面複写ユニット34における両面搬送路510と転写ユニット330との間に形成される空間部分の用紙反転機構360側に、導風路として長尺状のダクト610を備える。
ダクト610は、紙面の手前側と奥行き側に渡って配される。すなわち、両面搬送路510の再帰搬送路形成部材512の用紙搬送方向に対して概ね直交するように配置される。
第1実施形態(第1例)において使用するダクト610は、その再帰搬送路形成部材512側の下面が開放されており、再帰搬送路形成部材512をダクト610の一部として構成するようにしている。これにより、全体として、空気の流れを積極的に形成可能な概ねトンネル型の構造を持つ導風路が形成される。
また、第1実施形態(第1例)の画像出力部30は、長尺状のダクト610の何れか一方もしくは両方の端部には、必要に応じて、ダクト610内に空気の流れを積極的に形成して放熱機能や断熱機能を作用させるための強制対流手段としてファン630を備える(詳細は後述する図3を参照)。ファン630によって、空洞内に空気の流れを強制的に形成し、あるいは、相対的に低温のファン630の筐体外の空気(単に外気と称する)を積極的に導風路に取り込むのである。
ここで、「必要に応じて」とは、用紙からの熱や水蒸気を強制対流装置としてのファン630により吸引し排気することで、転写・現像・帯電などの各ユニットの用紙熱による温度上昇や水蒸気による結露の問題を改善する用紙熱対策の効果を高めることを目的とする場合を意味する。
<ファンの配置例;第1実施形態>
図3は、導風路(ダクト610)および再帰搬送路との関係におけるファン630の配置例を説明する図である。なお、図3では、再帰搬送路としての再帰搬送路形成部材512との関係だけでなく、後述する第1実施形態(第2例)において使用される用紙反転機構360の用紙反転搬送路364との関係についても括弧書きで示している。
先ず、図3(A)に示す第1の配置例および図3(B)に示す第2の配置例の何れにおいても、個別の板状部材514を連結して再帰搬送路形成部材を形成している。図では、その板状部材514の1枚を示している。
板状部材514の幅方向の両側辺の一部には、その幅方向への用紙の脱落を防止するアングル515が設けられている。また、板状部材514には、開口部516が形成されている。開口部516の形成数は必要に応じ任意であり、図では、2つの開口部516を、板状部材514(つまり再帰搬送路形成部材512)の幅方向に一列に配している。
本実施形態のダクト610では、図3(D)に示すように、マーキングユニット32側の上面および両側の側面にそれぞれ壁面610a,610b,610cを備えるのに対して、その再帰搬送路形成部材512を構成する板状部材514側の下面は開放された開口部610dを備える構造をなしている。
開口部610dは、両側の壁面610b,610cの板状部材514側の端部を板状部材514とほぼ密着するように(完全に密着するか、或いは隙間ができるだけ小さくなるように近接して)配置することで、板状部材514をダクト610の一部として構成するようにしている。これにより、ダクト610の開口部610dが板状部材514で補完され、全体として、空気の流れを積極的に形成可能な概ねトンネル型の構造を持つ導風路が形成される。
たとえば、図3(A)に示す第1の配置例においては、ダクト610の一方の端部(図では右側の開口部610e)に、外気吸入用のファン630aを、ダクト610内を流れる空気の上流側に配している。この場合、ファン630aでダクト610内に吸引した空気を、ダクト610内を通して、さらにダクト610の他方の端部(図では左側の開口部610f)から排出する。
一方、図3(B)に示す第2の配置例においては、ダクト610の他方の端部(図では左側の開口部610f)に、空気排出用のファン630bを、ダクト610内を流れる空気の下流側に配している。この場合、ファン630bが設けられている端部とは反対側の端部(図では右側の開口部610e)から外気をダクト610内に吸引し、ダクト610内を通して、さらにファン630bで排出する。この配置では、ダクト610内がその他の部分に比べて負圧となるため、再帰搬送路内の空気がダクト610内に積極的に引き込まれるようになる。この場合、右側の開口部610eに画像形成装置外より空気が流入するように構成すると、更に効果的である。
なお、図3(C)に示す第3の配置例のように、図3(A)に示す第1の配置例と図3(B)に示す第2の配置例とを組み合わせて、ダクト610の一方の端部(図では右側の開口部610e)に外気吸入用のファン630aを設け、またダクト610の他方の端部(図では左側の開口部610f)に空気排出用のファン630bを設ける構成としてもよい。
図3(A)に示す第1の配置例、図3(B)に示す第2の配置例、および図3(C)に示す第3の配置例の何れにおいても、ファン630a,630bで強制的に吸引した外気をダクト610内に流すことで、つまり用紙搬送方向と垂直方向に冷却空気を流すことで、ダクト610の開口面側を通過する片面印刷済み用紙や、ダクト610の開口面側を通過するあるいは固定配置されている板状部材514の表面にその外気を吹きつけ、片面印刷済み用紙や板状部材514(つまり再帰搬送路形成部材512)を冷却する。この冷却作用によって暖められたダクト610内の空気は、他方の端部(図では左側の端部)から排出される。また片面印刷済み用紙から発せられる水蒸気をダクト610内の空気とともに排出する。
また、板状部材514には開口部516が形成されており、その開口部516を通じてダクト610内の空気と再帰搬送路510内の空気が流通できるよう構成されている。
なお、本実施例ではファン630を設けているが、ダクト610と再帰搬送路形成部材512(詳細には板状部材514)とで形成される導風路内の空気の流れによる熱排出を利用して、片面印刷済み用紙の熱を吸引したり、再帰搬送路形成部材512(詳細には板状部材514)を冷却したり、片面印刷済み用紙や板状部材514からの熱を断熱したりするに当たっては、ファン630を設けることは必須ではない。
ダクト610の長尺状の両端部に開口部610e,610fが設けられる。この開口部610e,610fを設けておくだけでも、画像形成装置内の空気流や空気の温度差などによって自然にダクト610内を空気が流れるようになり、熱排出による冷却作用や断熱作用を得ることができるからである。
<第1実施形態;用紙反転搬送路>
図4は、画像出力端末1の画像出力部30の詳細構成例の第1実施形態の第2例を示す側断面図である。第1実施形態(第2例)の画像出力部30は、両面複写ユニット34における印刷済み用紙が搬送される再帰搬送路として、第1実施形態(第1例)における両面搬送路510に代えて、用紙反転搬送路364をマーキングユニット32の直下に備える点に特徴を有する。
第1実施形態(第2例)の画像出力部30は、両面複写ユニット34における印刷済み用紙が搬送される再帰搬送路として用紙反転搬送路364を備える構成において、その用紙反転搬送路364を導風路の一部として構成する点に第1の特徴を有する。このことは、第1実施形態(第2例)の画像出力部30において、両面搬送路510を導風路の一部として構成する第1の特徴と同様である。
その他の点は概ね第1実施形態(第1例)の画像出力部30と同様であり、第1実施形態(第1例)の画像出力部30が有する第2および第3の特徴を同様に有する。以下、第1実施形態(第1例)の画像出力部30との相違点を中心に説明する。なお、第1実施形態(第1例)と同様のあるいは類似する機能要素については同じ符号を付して説明する。
図示のように、第1実施形態(第2例)の画像出力部30は、画像読取部10で読み取られた画像データや接続ケーブル90を介して取得した印刷データなどに基づいて所定のプロセススピードで搬送されている用紙上に画像を形成する電子写真プロセスを用いて画像を形成する方式のマーキングユニット32と定着ユニット33と両面複写ユニット34とを備える。この点は、第1実施形態(第1例)と同様である。
第1実施形態(第2例)の画像出力部30は、先ず、感光体ドラム312に形成されたトナー像が転写ユニット330で転写された用紙を感光体ドラム312上から分離した後、用紙を定着ユニット33に搬送する搬送路540を、転写ユニット330と定着ユニット33との間に備える。
また、第1実施形態(第2例)の画像出力部30は、定着ユニット33により排出された用紙(片面印刷済み用紙もしくは両面印刷済み用紙)をそのまま機外へ排出する場合と表裏反転させた後排出するあるいは裏面に画像形成するために再給紙する場合とで搬送路を切り替える搬送経路切替部350と、再給紙される用紙の表裏を反転させる用紙反転機構360と、用紙反転機構360で反転された用紙をマーキングユニット32へ再給紙する概ね第1実施形態(第1例)の両面搬送路510と同様の再給紙路370とを有している。
搬送経路切替部350は、定着ユニット33で定着された用紙を排紙ユニット36側に搬送せずに、用紙反転機構360側へと搬送する手段の一例であり、搬送ベルト352と、切替えレバー356と、一対の搬送ローラ358a,358b,358cとを有する。
用紙反転機構360は、スイッチバックする片面印刷済み用紙を案内する用紙案内部362と、用紙反転搬送路364と、左右回転可能の一対の搬送ローラ368とを有する。用紙反転搬送路364は、マーキングユニット32の転写ユニット330の下部まで延在している。
再給紙路370には、用紙反転機構360によって表裏が反転されたスイッチバックした片面印刷済み用紙を再給紙路370を介して再度マーキングユニット32に戻すため、各種の一対の搬送ローラ378が設けられている。
給紙搬送路410は、図示を割愛した給紙部80や再給紙路370から搬送された用紙を搬送するループ形成手段である一対のループ形成ローラ418aと、ループ形成ローラ418aにより搬送された用紙が一旦突き当てられた後搬送を再開させる突当て手段である一対のレジストローラ418bと、一般的な一対の搬送ローラ418cを有する。
ループ形成ローラ418aとレジストローラ418bとにより、搬送される用紙にループを形成して紙曲がりを修正する曲がり修正手段が構成されるようになっている。好ましくは、図示のように、ループ形成を確実に行わせるために、ループ形成ローラ418aとレジストローラ418bとの間に、用紙の搬送を案内する案内部材として、上ガイドとして機能するループ形成ガイド420および下ガイドとして機能するループ形成ガイド422を備えることが好ましい。
ループ形成ガイド420は、その断面形状を山形に構成しており、このループ形成ガイド420に沿ったループ形状に用紙を案内するループ形成ガイドとして機能させている。そしてループ形成ガイド420,422の下流側に一対の搬送ローラ418cが設けられ、搬送ローラ418cとレジストローラ418bとの間には、用紙の搬送状態を検知する手段である光源426および検知部428が設けられている。
このような構成において、画像形成された用紙(片面印刷済み用紙と両面印刷済み用紙の双方を含む)をそのまま、すなわち、画像形成された面を上側にして排出する場合は、搬送経路切替部350は、切替えレバー356を定着ユニット33側に倒して、機外の排紙ユニット36へと用紙を直ちに排出する。
また、画像形成された用紙の表裏を反転させて排紙、すなわち、画像形成された面を下側にして排出する場合は、搬送経路切替部350は、切替えレバー356を排紙ユニット36側に倒して、定着ユニット33から排出された用紙を、一旦搬送ローラ358a,358bによって用紙反転機構360の方向へ搬送し、用紙が切替えレバー356を通過した後に搬送ローラ358bにて搬送方向を逆転させて、すなわち、スイッチバックを行なわせることにより表裏反転を施し、再度、搬送ローラ358bによって機外の排紙ユニット36側へと排出する。つまり、第1実施形態(第2例)の搬送経路切替部350は、それそのものが用紙反転機構を備えている。
一方、片面印刷済み用紙の裏面に画像形成する場合は、搬送経路切替部350は、切替えレバー356を排紙ユニット36側に倒して、定着ユニット33から排出された片面印刷済み用紙を搬送ローラ358a,358b,358c,358dによって用紙反転機構360の方向へ搬送する。そして、用紙反転機構360の搬送ローラ368によって再給紙路370側へと引き込み、搬送ローラ368にて搬送方向を逆転させて、すなわち、スイッチバックを行なわせることにより表裏反転を施して再給紙路370側へと搬送する。
再給紙路370の各搬送ローラ378によって搬送されてきた表裏反転済みの片面印刷済み用紙は、画像出力部30における図面の右下側に示す合流部520にて給紙搬送路410に合流し、給紙トレイ82や手差しトレイ83からの給紙と同様に、感光体ドラム312と転写ユニット330との間に形成される転写領域Aへと搬送される。
ここで、第1実施形態(第2例)の画像出力部30は、両面複写ユニット34における用紙反転搬送路364と転写ユニット330との間に形成される空間部分に、用紙熱吸引および搬送路冷却の両機能をなす長尺状のダクト610を備える。
ダクト610は、紙面の手前側と奥行き側に配される。すなわち、用紙反転搬送路364の用紙搬送方向に対して概ね直交するように配置される。
第1実施形態(第2例)において使用するダクト610は、その用紙反転搬送路364側の下面が開放ており、用紙反転搬送路364をダクト610の一部として構成するようにしている。これにより、全体として、空気の流れを積極的に形成可能な概ねトンネル型の構造を持つ導風路が形成される。
また、第1実施形態(第2例)の画像出力部30は、長尺状のダクト610の何れか一方もしくは両方の端部には、必要に応じて、ダクト610内に空気の流れを積極的に形成して放熱機能や断熱機能を作用させるための強制対流手段としてファン630を備える。この点は、第1実施形態(第1例)と同様である。
ダクト610および用紙反転搬送路364との関係におけるファン630の配置態様は、図3において括弧書きで示すように、再帰搬送路形成部材512を用紙反転搬送路364に置き換えたものと同様である。図3においての説明と同様に、用紙反転搬送路364には、開口部516に相当する開口部366を形成する。開口部516と同様に、開口部366の形成数は任意である。その他、用紙反転機構360の用紙反転搬送路364および開口部366、並びにダクト610およびファン630のなす作用効果は、第1実施形態(第1例)における場合と同様であるので、ここでは詳細な説明を割愛する。
<第2実施形態;両面搬送路>
図5は、画像出力端末1の画像出力部30の詳細構成例の第2実施形態の第1例を示す側断面図である。第2実施形態(第1例)の画像出力部30は、両面複写ユニット34における印刷済み用紙が搬送される再帰搬送路として両面搬送路510を備える構成において、ダクト610のさらにマーキングユニット32(特に転写ユニット330)側に、空洞部材として長尺状のダクト620を設ける点に特徴を有する。
つまり、再帰搬送路としての用紙反転搬送路364とマーキングユニット32との間に形成される空間に、導風路(ダクト610)と空洞部材(620)を2層で配置する用に構成されている。
ダクト620は、ダクト610と同様に、紙面の手前側と奥行き側に配される。すなわち、両面搬送路510の再帰搬送路形成部材512の用紙搬送方向に対して概ね直交するように配置される。
ダクト610は、用紙や再帰搬送路の放熱作用、すなわち風洞内の空気の流れによる熱伝導および熱排出を利用した用紙熱の吸引作用や再帰搬送路の冷却作用と、ダクト610内の空気そのもので片面印刷済み用紙や再帰搬送路形成部材512の熱がマーキングユニット32側に伝達されるのを防ぐ断熱作用を持つのに対して、本実施例のダクト620は、ダクト620内の空気そのもので片面印刷済み用紙や再帰搬送路形成部材512の熱がマーキングユニット32側に伝達されるのを防ぐ断熱作用のみを持つ。但し、ダクト610とダクト620の間の空気の流通が若干あったとしても、本発明の効果を妨げるものではない。
また、第2実施形態(第1例)の画像出力部30は、追加した長尺状のダクト620の何れか一方もしくは両方の端部には、必要に応じて、ダクト620内に空気の流れを積極的に形成して断熱機能を作用させるための強制対流手段としてファン640を備える(詳細は後述する図6を参照)。
ここで、「必要に応じて」とは、用紙からの熱で暖められるファン640内の空気を強制対流装置としてのファン640により排気することで、転写・現像・帯電などの各ユニットの用紙熱による温度上昇の問題を改善する用紙熱対策の効果を高めることを目的とする場合を意味する。
なお、第1実施形態で説明したダクト610に対してファン630を設ける場合、1つのファンがファン630,640を兼ねるように構成してもよい。つまり、1つのファン650が第1の空洞部材である板状部材514側のダクト610と第2の空洞部材であるマーキングユニット32(特に転写ユニット330)側のダクト620に対して兼用されるようにしてもよい(詳細は後述する図6を参照)。
<ファンの配置例;第2実施形態>
図6は、空洞部材(ダクト620)および再帰搬送路との関係におけるファン640の配置例を説明する図である。なお、図6では、再帰搬送路としての再帰搬送路形成部材512との関係だけでなく、後述する第2実施形態(第2例)において使用される用紙反転機構360の用紙反転搬送路364との関係についても括弧書きで示している。なお、ここでは、ダクト610に対して上流側にファン630aが配され、かつ下流側にファン630bが配置されている状態に対しての適用で示すが、ファン630a,630bの何れか一方のみが配置される態様と組み合わせてもよい。
ダクト610の上部(マーキングユニット32側)に追加するダクト620は、たとえば図6(A)に示すように、マーキングユニット32側の上面および両側の側面並びにダクト610側の下面にそれぞれ壁面620a,620b,620c,620dを備えるようにしてもよい。すなわち、ダクト610側にも壁面620dを設けて、ダクト620そのもので、空気の流れを積極的に形成可能な概ねトンネル型の構造を持つ空洞を形成するようにしてもよい。この場合、ダクト620をダクト610に密着させる必要はない。
あるいは、図6(B)に示すように、マーキングユニット32側の上面および両側の側面にそれぞれ壁面620a,620b,620cを備えるのに対して、そのダクト610側の下面は開放された開口部620gを備える構造としてもよい。開口部620gは、両側の壁面620b,620cのダクト610の壁面610a側の端部を壁面610aとほぼ密着するように(密着するか、若しくは隙間ができるだけ小さくなるように近接して)配置することで、ダクト610のダクト620側の壁面610aをダクト620の一部として構成するようにする。事実上、ダクト610と同様の構造となる。これにより、ダクト620の開口面がダクト610の壁面610aで補完され、全体として、空気の流れを積極的に形成可能な概ねトンネル型の構造を持つ空洞が形成される。ダクト610とダクト620を一体的に成形しても良いのはもちろんである。
たとえば、図6(C1)に示す第1の配置例(基本形)においては、ダクト620の一方の端部(図では右側の開口部620e)に、外気吸入用のファン640aを、ダクト620内を流れる空気の上流側に配している。この場合、ファン640aでダクト620内に吸引した空気を、ダクト620内を通して、さらにダクト620の他方の端部(図では左側の開口部620f)から排出する。
なお、図6(C2)に示す第1の配置例(変形例)のように、ダクト610に対してファン630aを設ける場合、1つのファン650aがファン630a,640aを兼ねるように構成してもよい。 一方、図6(D2)に示す第2の配置例(基本形)においては、ダクト620の他方の端部(図では左側の開口部620f)に、空気排出用のファン640bを、ダクト620内を流れる空気の下流側に配している。この場合、ファン640bが設けられている端部とは反対側の端部(図では右側の開口部620e)から外気をダクト620内に吸引し、ダクト620内を通して、さらにファン630bで排出する。
また、図6(D2)に示す第2の配置例(変形例)のように、ダクト610に対してファン630bを設ける場合、1つのファン650bがファン630b,640bを兼ねるように構成してもよい。
さらに、図6(E1)に示す第3の配置例(基本形)ように、図6(C1)に示す第1の配置例(基本形)と図6(D1)に示す第2の配置例(基本形)とを組み合わせて、ダクト620の一方の端部(図では右側の開口部620e)に外気吸入用のファン640aを設け、またダクト620の他方の端部(図では左側の開口部620f)に空気排出用のファン640bを設ける構成としてもよい。
この場合にも、図6(E2)に示す第3の配置例(変形例)のように、ダクト610に対してファン630a,ファン630bを設ける場合、1つのファン650aがファン630a,640aを兼ねるように、また、1つのファン650bがファン630b,640bを兼ねるように構成してもよい。
なお、本例ではファン640(もしくは650)を設けているが、ダクト620の空洞内の空気の流れによる熱排出を利用して、片面印刷済み用紙や板状部材514からの熱を遮断するに当たっては、ファン640(もしくは650)を設けることは必須ではない。
ダクト620の両端部に開口部620e,620fが設けられる。この開口部620e,620fを設けておくだけでも、自然にダクト620内を空気が流れるようになり、熱排出による断熱作用を得ることができるからである。
<第2実施形態;用紙反転搬送路>
図7は、画像出力端末1の画像出力部30の詳細構成例の第2実施形態の第2例を示す側断面図である。第2実施形態(第2例)の画像出力部30は、両面複写ユニット34における印刷済み用紙が搬送される再帰搬送路として、 第2実施形態(第1例)における両面搬送路510に代えて、用紙反転搬送路364をマーキングユニット32の直下に備える点に特徴を有する。この点は、第1実施形態(第2例)と同様である。
このような構成を前提として、第2実施形態(第2例)の画像出力部30は、第1実施形態(第2例)と同様に、用紙反転搬送路364と転写ユニット330との間に形成される空間部分にダクト610を設けておき、さらに、第2実施形態(第1例)と同様に、ダクト610のさらにマーキングユニット32(特に転写ユニット330)側に、転写・現像・帯電などの各ユニットの用紙熱による温度上昇の問題を改善する用紙熱対策手段の一例として用紙からの熱を断熱する機能をなす長尺状の第2のダクト620を設ける点に特徴を有する。
この場合においても、ダクト620は、ダクト610と同様に、紙面の手前側と奥行き側に配される。すなわち、用紙反転搬送路364の用紙搬送方向に対して概ね直交するように配置される。
また、第2実施形態(第2例)の画像出力部30は、第2実施形態(第1例)と同様に、追加した長尺状のダクト620の何れか一方もしくは両方の端部には、必要に応じて、ダクト620内に空気の流れを積極的に形成して断熱機能を作用させるための強制対流手段としてファン640を備える。
なお、第2実施形態(第1例)と同様に、第1実施形態で説明したダクト610に対してファン630を設ける場合、1つのファンがファン630,640を兼ねるように構成してもよい。
ダクト620および用紙反転搬送路364との関係におけるファン640(あるいは650)の配置態様は、図6において括弧書きで示すように、再帰搬送路形成部材512を用紙反転搬送路364に置き換えたものと同様である。用紙反転機構360の用紙反転搬送路364並びにダクト620およびファン640(あるいは650)のなす作用効果は、第2実施形態(第1例)における場合と同様であるので、ここでは詳細な説明を割愛する。
<第3実施形態;両面搬送路>
図8は、画像出力端末1の画像出力部30の詳細構成例の第3実施形態の第1例を示す側断面図である。第3実施形態(第1例)の画像出力部30は、両面複写ユニット34における印刷済み用紙が搬送される再帰搬送路として両面搬送路510を備える構成において、第2実施形態(第1例)で設けていたダクト610を取り外し、断熱効果のみを目的としてダクト620に相当するダクト622のみを配置するようにした点に特徴を有する。ただしこの場合、ダクト622は、導風路の一例となる。
また、第3実施形態(第1例)の画像出力部30は、長尺状のダクト622の何れか一方もしくは両方の端部には、必要に応じて、ダクト622内に空気の流れを積極的に形成して放熱機能や断熱機能を作用させるための強制対流手段としてファン642を備える(詳細は後述する図9を参照)。
ここで、「必要に応じて」とは、用紙からの熱で暖められるファン642内の空気を強制対流装置としてのファン642により排気することで、転写・現像・帯電などの各ユニットの用紙熱による温度上昇の問題を改善する用紙熱対策の効果を高めることを目的とする場合を意味する。
<ファンの配置例;第3実施形態>
図9は、導風路(ダクト622)および再帰搬送路との関係におけるファン642の配置例を説明する図である。なお、図9では、再帰搬送路としての再帰搬送路形成部材512との関係だけでなく、後述する第3実施形態(第2例)において使用される用紙反転機構360の用紙反転搬送路364との関係についても括弧書きで示している。
ダクト622は、これを構成する各壁面内に空洞を形成するようになっており、図9(A)に示すように、マーキングユニット32側の上面および両側の側面並びにダクト610側の下面にそれぞれ壁面622a,622b,622c,622dを備える。すなわち、再帰搬送路形成部材512を構成する板状部材514側にも壁面622dを設けて、ダクト622そのもので、空気の流れを積極的に形成可能な概ねトンネル型の構造を持つ導風路を形成するようにしている。
板状部材514には、開口部516を設けておく必要はない。また、ダクト622を板状部材514に密着させる必要はない。これらの点は、対応する前述の第1実施形態(第1例)や第2実施形態(第1例)とは異なる。
ダクト622は、片面印刷済み用紙や再帰搬送路形成部材512(詳細には板状部材514)とマーキングユニット32(特に転写ユニット330)との間に配置されており、その内部の空気による熱遮断効果を利用することによって、片面印刷済み用紙や板状部材514(再帰搬送路形成部材512)の熱がマーキングユニット32側に伝達されるのを防ぐ断熱作用を果たす。
たとえば、図9(B)に示す第1の配置例においては、ダクト622の一方の端部(図では右側の開口部622e)に、外気吸入用のファン642aを、ダクト622内を流れる空気の上流側に配している。この場合、ファン642aでダクト622内に吸引した空気を、ダクト622内を通して、さらにダクト622の他方の端部(図では左側の開口部622f)から排出する。
一方、図9(C)に示す第2の配置例においては、ダクト622の他方の端部(図では左側の開口部622f)に、空気排出用のファン642bを、ダクト622内を流れる空気の下流側に配している。この場合、ファン642bが設けられている端部とは反対側の端部(図では右側の開口部622e)から外気をダクト622内に吸引し、ダクト622内を通して、さらにファン630bで排出する。
また、図9(D)に示す第3の配置例ように、図9(B)に示す第1の配置例と図9(C)に示す第2の配置例とを組み合わせて、ダクト622の一方の端部(図では右側の開口部622e)に外気吸入用のファン642aを設け、またダクト622の他方の端部(図では左側の開口部622f)に空気排出用のファン642bを設ける構成としてもよい。
図9(B)に示す第1の配置例、図9(C)に示す第2の配置例、および図9(D)に示す第3の配置例の何れにおいても、ファン642a,642bで強制的に吸引した外気をダクト622内に流す、つまり用紙搬送方向と垂直方向に冷却空気を流す。ダクト622内の空気そのものの熱遮断効果によって、ダクト622側に伝達される片面印刷済み用紙や板状部材514(再帰搬送路形成部材512)の熱がマーキングユニット32側に伝達されるのを防ぐ。
なお、本例ではファン642を設けているが、ダクト622内の空気の流れによる熱排出を利用して、片面印刷済み用紙や板状部材514からの熱を遮断するに当たっては、ファン642を設けることは必須ではない。
ダクト622にはその長尺状の両端部に開口部622e,622fが設けられる。この開口部622e,622fを設けておくだけでも、自然にダクト622内を空気が流れるようになり、熱排出による断熱作用を得ることができるからである。
またダクト622の端部に開口部622e,622fを設けておくことも必須ではなく、壁面としてもよい。ダクト622内の空気によって断熱作用を得ることができるからである。ただしこの場合、その断熱作用によって内部温度が上昇し、その効果が低下する。
<第3実施形態;用紙反転搬送路>
図10は、画像出力端末1の画像出力部30の詳細構成例の第3実施形態の第2例を示す側断面図である。第3実施形態(第2例)の画像出力部30は、両面複写ユニット34における印刷済み用紙が搬送される再帰搬送路として、 第3実施形態(第1例)における両面搬送路510に代えて、用紙反転搬送路364をマーキングユニット32の直下に備える点に特徴を有する。この点は、第1実施形態(第2例)や第2実施形態(第2例)と同様である。
このような構成を前提として、第3実施形態(第2例)の画像出力部30は、第3実施形態(第1例)と同様に、第2実施形態(第2例)で設けていたダクト610を取り外し、断熱効果のみを目的としてダクト622のみを配置するようにした点に特徴を有する。ダクト622内の空気そのもので片面印刷済み用紙や再帰搬送路形成部材512の熱がマーキングユニット32側に伝達されるのを防ぐ断熱作用のみを享受する構成である。
用紙反転搬送路364には、開口部366を設けておく必要はない。また、ダクト622を用紙反転搬送路364に密着させる必要はない。これらの点は、対応する前述の第1実施形態(第2例)や第2実施形態(第2例)とは異なる。
また、第3実施形態(第2例)の画像出力部30は、第3実施形態(第1例)と同様に、長尺状のダクト622の何れか一方もしくは両方の端部には、必要に応じて、ダクト622内に空気の流れを積極的に形成して断熱機能を作用させるための強制対流手段としてファン642を備える。
ダクト622および用紙反転搬送路364との関係におけるファン642の配置態様は、図9において括弧書きで示すように、再帰搬送路形成部材512を用紙反転搬送路364に置き換えたものと同様である。用紙反転機構360の用紙反転搬送路364並びにダクト622およびファン642のなす作用効果は、第3実施形態(第1例)における場合と同様であるので、ここでは詳細な説明を割愛する。
本発明に係る画像形成装置の機能を具備した画像出力端末の全体概要を示す図である。 画像出力端末の画像出力部の詳細構成例の第1実施形態(第1例)を示す側断面図である。 第1実施形態において、第1の空洞部材および再帰搬送路との関係におけるファンの配置例を説明する図である。 画像出力端末の画像出力部の詳細構成例の第1実施形態(第2例)を示す側断面図である。 画像出力端末の画像出力部の詳細構成例の第2実施形態(第1例)を示す側断面図である。 第2実施形態において、第2の空洞部材および再帰搬送路との関係におけるファンの配置例を説明する図である。 画像出力端末の画像出力部の詳細構成例の第2実施形態(第2例)を示す側断面図である。 画像出力端末の画像出力部の詳細構成例の第3実施形態(第1例)を示す側断面図である。 第3実施形態において、第1の空洞部材および再帰搬送路との関係におけるファンの配置例を説明する図である。 画像出力端末の画像出力部の詳細構成例の第3実施形態(第2例)を示す側断面図である。
符号の説明
1…画像出力端末、10…画像読取部、12…ドキュメントフィーダ、15…ユーザインタフェース部、20…コントローラ部、24…電装基板ユニット、26…基板収納筐体、30…画像出力部、310…感光体ユニット、312…感光体ドラム、314…帯電器、316…書込走査ユニット、32…マーキングユニット、320…現像ユニット、33…定着ユニット、330…転写ユニット、332…転写部、34…両面複写ユニット、340…清掃ユニット、350…搬送経路切替部、352…搬送ベルト、356…切替えレバー、358…搬送ローラ、36…排紙ユニット、360…用紙反転機構、362…用紙案内部、364…用紙反転搬送路、366…開口部、368…搬送ローラ、370…再給紙路、378…搬送ローラ、410…給紙搬送路、412…給紙搬送ベルト、418…搬送ローラ、510…両面搬送路、512…再帰搬送路形成部材、514…板状部材、516…開口部、518…搬送ローラ、520…合流部、610…ダクト(第1の空洞部材)、610d…開口部、620…ダクト(第2の空洞部材)、620g…開口部、622…ダクト(第1の空洞部材)、630,640,642、650…ファン、80…給紙部、82…給紙トレイ、83…手差しトレイ、90…接続ケーブル

Claims (3)

  1. 記録媒体に記録を行なう記録部と、
    前記記録部によって前記記録媒体に記録された画像を、熱を利用して処理する熱処理部と、
    前記記録部の鉛直方向下方に位置し、前記熱処理部を通過した前記記録媒体を前記記録部に再帰搬送する再帰搬送路と、
    前記記録部と前記再帰搬送路との間において、当該再帰搬送路により記録媒体が再帰搬送される方向と交わる方向に沿って配置された長尺状の導風路であって、前記再帰搬送路側の下面及びその長尺状の両端部が開放され、前記再帰搬送路を構成する板状部材に設けられた開口部を介して前記再帰搬送路に空気を導く導風路と、
    前記導風路の両端部の何れか一方又は両端部の各々に配置され、当該導風路内に空気流を発生させる第1の空気流発生手段と、
    前記導風路の上方、且つ、前記記録部と前記導風路との間において、前記再帰搬送路により記録媒体が再帰搬送される方向と交わる方向に沿って配置され、その内部に空洞が形成された長尺状の空洞部材であって、前記再帰搬送される方向の下流側及びその長尺状の両端部が開放された空洞部材と、
    前記空洞部材の両端部の何れか一方又は両端部の各々に配置され、当該空洞部材内に空気流を発生させる第2の空気流発生手段と
    を有することを特徴とする記録装置。
  2. 前記第1の空気流発生手段は、前記第2の空気流発生手段を兼ねることを特徴とする、請求項記載の記録装置。
  3. 前記記録部は、画像を保持する像保持体および前記像保持体上に形成された画像を記録媒体に転写する転写部を有する画像形成部であり、
    前記熱処理部は、前記転写部によって前記記録媒体に転写された画像を、熱を利用して前記記録媒体に定着させる定着部であることを特徴とする、請求項1又は2に記載の画像形成装置。
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