JP5274330B2 - シート搬送装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、シートに画像を形成する画像形成部によってシートの第1面に画像が形成された後に画像形成部によってシートの第2面に画像が形成されるようにシートを搬送するシート搬送路が形成されるシート搬送装置に関する。加えて、こうしたシート搬送装置を備える画像形成装置に関する。
従来、電子写真プリンタ等の画像形成装置においては、画像形成部によってシートSの第1面に画像が形成された後に、シートSを反転させて、再び画像形成部によってシートSの第2面に画像が形成されるようにしたものがある(両面通紙)。そして、このような画像形成装置においては、第1面に画像が形成されたシートSを反転させて、再び画像形成部に搬送するシート搬送装置を備えている。
図8は、従来の画像形成装置の構成を示す断面図である。図8に示される画像形成装置では、シートSは、ピックアップローラ3b、フィードローラ3c1、リタードローラ3c2を通過し、中間ローラ対3d及び中間ローラ対3eを通過し、画像形成部51へと搬送される。画像形成部51では、感光体ドラム7の表面に形成されたトナー像が転写ローラ4によってシートSの第1面に転写された後に、シートSは定着器5によって加熱されてトナー像は永久画像として定着される。
定着器5を通過したシートSが片面印刷される場合には、搬送ローラ3g及び第1コロ3mのニップに搬送された後に、搬送ローラ3gの正方向回転、及び、正逆方向回転可能な排出ローラ3hの正方向回転によって、排出トレイ6に排出される。
一方、定着器5を通過したシートSが両面印刷される場合には、排出ローラ3hが正方向回転して排出トレイ6に向かって搬送された後に、シートSの後端が搬送ローラ3gを超えたときに排出ローラ3hが逆方向回転して逆方向に搬送され始める。そして、シートSは、その腰によって搬送ローラ3g及び第2コロ3nのニップに進入し、排出ローラ3hの逆方向回転と共に搬送ローラ3gが逆方向回転することから、シートSは再搬送路18の内部で搬送される。シートSは、複数の搬送ローラ11a及び従動コロ11bのニップを経由して、中間ローラ対3dのニップ、中間ローラ対3eのニップを通過して、再び画像形成部51へと搬送される。画像形成部51では、シートSの第2面に画像が形成され、この後にはシートSは片面印刷の場合と同様の過程を経て排出ローラ3hにより排出トレイ6に積載される。
この両面印刷の場合には、シートSの第1面に画像が形成されるとシートSは高温になる。高温になったシートSが冷却されることなく再び感光体ドラム7及び転写ローラ4の間へと搬送される。そうすると、感光体ドラム7、帯電器8、現像器9等によって構成されるプロセスカートリッジ53及び転写ローラ4からなる画像形成部51は昇温してしまう。また、熱を帯びたシートSが搬送ガイドに伝熱し、搬送ガイド自体が熱エネルギーを持ってしまうことから、画像形成部51が昇温してしまう。さらに、シートSの第2面への画像形成前に画像形成部51が昇温するために、転写ローラ4の抵抗値の変化に基づく画像濃度の変化、クリーニングブレードにトナーが付着するトナーブロッキング、トナーの溶融に基づくトナー搬送不良や画像不良等が発生する。また、樹脂で成形された部品は、部品自体の温度が荷重撓み温度を超えてしまうと、変形等の不具合が生じてしまう。そして、フォトセンサやドライバーなどの電気パーツは、昇温の為に、電気パーツ自身の保証温度を超えてしまう場合がある。
このために、シートの両面印刷にあたって、画像形成部51の昇温を抑制することが画像品質の向上のために重要となっていた。こうしたシートの両面印刷に伴う画像形成部51の昇温を抑制するシート搬送装置に関する発明として特許文献1及び特許文献2に記載される発明が提案される。
特許文献1には、両面搬送路に沿って鉄板が配置され、この鉄板には鉄板がシートと接触する面の反対側に放熱フィンが設けられる。放熱フィンの下方には冷却ファンが配置される。こうした構成によれば、シートの第1面が印刷された後にシートが両面搬送路を通過する場合に、シートが帯びた熱が鉄板に伝熱して冷却フィンに伝熱し、冷却ファンが冷却フィンに送風し、シートの熱は効率良く放熱される。
また、特許文献2には、反転フラッパ及び反転ローラの間の両面ユニット装置の内部に、シートの表面温度を検出するシートの表面温度検出装置が設けられる。こうしたシートの表面温度検出装置が検出したシートの表面温度が、予め記憶された冷却を要する標準温度よりも高い場合にのみ、冷却ファンが駆動される。こうした構成によれば、シートの第1面が印刷された後にシートが両面搬送路を通過する場合に、シートが帯びた熱が効率良く放熱されると共に、冷却ファンの動力が節約される。
特開平7−239647号公報 特開2000−187417号公報
しかしながら、近年のプリントスピードが上昇に伴い、特許文献1及び2に記載のシート搬送装置では、両面印刷する場合にシートの冷却時間が十分に確保されないという問題があった。すなわち、近年の高スループット化によってプリントスピードが上昇し、画像形成装置の内部でのシートの搬送スピードが速くなってきている。こうした場合に、シートが両面ユニットを通過する時間が減少し、ファンで両面ユニットの内部を通過するシートを冷却するだけではシートの冷却が十分に冷却できない状況になってきた。このために、画像形成部が昇温し、プロセスカートリッジが昇温する。特に、シートが十分に冷却されないと、シートの熱は搬送ガイド等に伝熱し、搬送ガイド等が熱エネルギーを持ってしまい、その熱で画像形成部を昇温させる。その結果、画像形成機能は阻害される。
また、特許文献1及び2に記載のシート搬送装置では、シートが有する面のうちの一方の面から熱が効率良く放熱するが、他方の面からは熱が効率良く放熱できない。
さらに、特許文献2に記載のシート搬送装置では、両面ユニットの内部のファンにより生成された送風は、作像部、定着部に吹き付けられる。このうち作像部に送風が吹き付けられる場合には、トナー電荷が十分でない未定着トナーが画像形成装置の内部に飛散させる虞がある。また、定着部に送風が吹き付けられる場合には、送風が定着に必要な熱を奪ってしまうために、定着不良が発生する虞がある。
その他、ファンにより電源やモータに送風が吹き付けられると、電源やモータ自体の昇温は抑制されるが、画像形成部や、特にプロセスカートリッジの昇温の抑制は困難であった。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたもので、シート及びシートを搬送する部材の昇温に基づくシート搬送装置の内部の昇温を抑制することができるシート搬送装置を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明のシート搬送装置は、シートに画像を形成する画像形成部によってシートの第1面に画像が形成された後に前記画像形成部によってシートの第2面に画像が形成されるようにシートを搬送するシート搬送路が形成されるシート搬送装置において、前記シート搬送路に設けられ、シートの搬送を案内する第1ガイド部材と、前記第1ガイド部材に沿って配置され、前記第1ガイド部材と共にエアが通過可能なエア通路を形成するフレームと、前記エア通路のエア通過方向の上流側に配置され、前記エア通路に向かってエアを送風可能なファンと、前記エア通路のエア通過方向の下流側に配置され、シート搬送方向の上流側端部が前記第1ガイド部材及び前記フレームの間に配置される第2ガイド部材と、を備えることを特徴とする。
以上のように、本発明によれば、シートは、第1ガイド部材に沿って搬送された後に、第2ガイド部材に沿って搬送される。両面印刷時に第1面に画像が定着されて熱を持ったシートが熱を帯びた場合には、シートの熱は、シートの第1面から放熱されると共に、シートの第2面から第2ガイド部材を伝熱して第2ガイド部材の下面から放熱される。この一方で、ファンで生成された送風は、エア通路を通過し、第2ガイド部材の第1面及び第2面に沿って通過する。第2ガイド部材の第1面を通過する送風は、シートの第1面側からシートの熱を奪い去ることができる。第2ガイド部材の第2面を通過する送風は、第2ガイド部材の第2面側から第2ガイド部材の熱を奪い去ることができる。したがって、シート及び第2ガイド部材は、効率良く冷却される。その結果、シート及びシートを搬送する部材の昇温に基づくシート搬送装置の内部の昇温は抑制される。
本発明の一実施形態に係るシート搬送装置を備えるレーザビームプリンタの構成を示す断面図である。 本発明の一実施形態に係るシート搬送装置である両面ユニット及びシート給送機構の構成を示す断面図である。 搬送上ガイドが除外された両面ユニット本体の構成を示す斜視図である。 搬送下ガイド及び傾斜ガイドの配置関係を示す断面図である。 搬送下ガイド及び傾斜ガイドの配置関係を示す断面図である。 シート搬送装置本体及びその側面側に配置されるファンの構成を示す斜視図である。 傾斜ガイドに沿って送風されるエアの流れを表す概念図である。 従来の画像形成装置の構成を示す断面図である。
(第1実施形態)
以下、本発明の好適な実施形態を例示的に詳しく説明する。ただし、この実施形態に記載される構成部品の寸法、材質、形状、それらの相対位置等は、本発明が適用される装置の構成や各種条件により適宜変更されるから、特に特定的な記載が無い限りは、本発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
図1は、本発明の一実施形態に係る『シート搬送装置』を備える『画像形成装置』であるレーザビームプリンタ(以下、単に「プリンタ」という)50の構成を示す断面図である。プリンタ50は、電子写真画像形成プロセスを利用した両面印刷機能を有するカラープリンタである。図1に示されるように、プリンタ50は、画像形成を行う画像形成部51と、画像形成部51にシートSを1枚ずつ分離給送するシート給送機構3000等を備えている。このプリンタ50は、シートSの両面に画像を形成できるように、シートSの第1面に画像が形成された後、シートSの第2面に画像を形成するために、シートSを再び画像形成部51に給送する『シート搬送部』である両面ユニット10をオプションで装備する。
ここで、画像形成部51は、プロセスカートリッジ53、転写ローラ4等を備える。シート給送機構3000は、シートSを積載するシート収納カセット3a、ピックアップローラ3b、フィードローラ3c1及びリタードローラ3c2から成る分離ローラ対3cを備える。なお、プロセスカートリッジ53は、感光体ドラム7、感光体ドラム7の表面を一様に帯電する帯電器8、感光体ドラム7上に形成された静電像を現像する現像器9等を一体に備える。そして、プロセスカートリッジ53は、『画像形成装置本体』(以下、『装置本体』という)であるレーザビームプリンタ本体(以下、「プリンタ本体」という)54に対して着脱可能になっている。また、両面ユニット10は、再搬送路18及び不図示の横レジスト補正部、搬送ローラ対11A、斜送ローラ対11B等を備えている。その他、プリンタ50は、レーザスキャナ1、定着器5、排出トレイ6を備える。
次に、このように構成されたプリンタ50の画像形成動作を説明する。不図示のパソコン等から不図示の制御部に画像情報が送られ、制御部において画像情報を画像形成処理した後、制御部からプリント信号が発せられる。そうすると、まず感光体ドラム7が矢印方向に回転し、帯電器8(例えばローラ)によって所定の極性、所定の電位に一様に帯電される。そして、このように表面が帯電された後の感光体ドラム7に対し、レーザスキャナ1から画像情報に基づいてレーザ光が照射され、これにより感光体ドラム7上には静電像が形成される。次に、この静電像は、現像器9により現像されてトナー画像として可視化される。
一方、このようなトナー像形成動作に並行してシート収納カセット3aに積載収納されているシートSは、ピックアップローラ3bにより送り出された後、分離ローラ対3cによって分離搬送される。そして、シートSは、更にこの後、中間ローラ対3d、3eにより感光体ドラム7と転写ローラ4とにより構成される転写部に搬送される。なお、このときシートSは転写部の上流に設けられた不図示のレジストセンサにより先端が検知され、このレジストセンサの検知信号に基づいて制御部はシートSの先端位置とレーザスキャナ1の発光タイミングを同期させる。これにより、感光体ドラム上に形成されたトナー像をシートS上の所定位置に転写することができる。
次に、このようにトナー画像が転写されたシートSは、搬送ベルト3fに沿って定着器5に送られ、この定着器5を通過する際に加熱加圧されることにより、トナー画像が半永久的に定着される。
ここで、片面印字の場合、定着器5を通過したシートSは搬送ローラ3gと第1コロ3mとのニップに送られた後、搬送ローラ3gの正転及び正逆転可能な排出ローラ3hの正転によって排出トレイ6に排出される。
一方、両面印字を行う場合、排出ローラ3hは正転によりシートSを排出トレイ6に向って搬送し、この後、シートSの後端が搬送ローラ3gを抜けた後に逆転する。ここで、シートSの後端が搬送ローラ3gを抜けると、後端は、その腰により第2コロ3n側に向かう。そして、この状態で排出ローラ3hが逆転すると、シートSの後端は、搬送ローラ3g及び第2コロ3nのニップに進入し、搬送ローラ3g及び第2コロ3nにより挟持される。
なお、このように第2コロ3nとによってシートSを挟持した際、搬送ローラ3gは逆転している。これによりシートSは、両面ユニット10の再搬送路18を通り、搬送ローラ対11A及び斜送ローラ対11Bにより搬送される。ここで、搬送ローラ対11Aは、搬送ローラ11a及びこの搬送ローラ11aに圧接する従動コロ11bより構成される。斜送ローラ対11Bは、斜送ローラ11c及びこの斜送ローラ11cに圧接する斜送従動コロ11dより構成されるにより搬送される。シートSは、中間ローラ対3dのニップを経て、再び画像形成部51へと送られる。そして、この画像形成部51において2面目の画像が形成され、この後、排出ローラ3hにより排出トレイ6に積載される。このように、再搬送路18は、シートSに画像を形成する画像形成部51によってシートSの第1面に画像が形成された後に画像形成部51によってシートの第2面に画像が形成されるようにシートSを搬送する『シート搬送路』として機能する。
この両面ユニットは、背景技術で説明した画像形成装置およびシート搬送装置としてのレーザビームプリンタに設けられた、従来の両面ユニットの代わりに装着可能である。
図2は、本発明の一実施形態に係る『シート搬送装置』である両面ユニット10及びシート給送機構3000の構成を示す断面図である。両面ユニット10はファン301を備え、ファン301は外部のエアを吸気可能に配置される。ファン301の手前にはエアダクト302が配置される。両面ユニット100は、『底板』であるフレーム107を備える。フレーム107の上方には、『第1ガイド部材』である搬送下ガイド27が設けられる。また、搬送下ガイド27の上方には搬送上ガイド19が設けられる。このように、フレーム107、搬送下ガイド27及び搬送上ガイド19は、上下方向に互いに隣接して略平行に配置される。
そして、フレーム107及び搬送下ガイド27によって『エア通路』である送風路Fが形成され、エアはエア送風方向ABへと送風される。したがって、フレーム107及び搬送下ガイド27はエアが通過可能でエアの送風を案内する。また、搬送下ガイド27及び搬送上ガイド19によって『シート通路』であるシートパス310が形成され、シートSはシート搬送方向Bへと搬送される。したがって、搬送下ガイド27及び搬送上ガイド19はシートSの搬送を案内する。送風路Fのエア送風方向ABの下流側には開口部107Kが形成される。したがって、ファン301で生成されるエアの送風は、送風路Fを通過した後に、開口部107Kから吹き出される。なお、シートパス310は、再搬送路18の一部を構成する。
前述の両面ユニット100における送風路Fの『エア通過方向』であるエア送風方向ABの上流側には、送風路Fに向かってエアを送風可能なファン301が配置される。
この一方で、両面ユニット100における送風路Fの『エア通過方向』であるエア送風方向ABの下流側には、『第2ガイド部材』である傾斜ガイド303が配置される。この傾斜ガイド303は、シートSをシート搬送方向Bに案内可能でシート搬送方向Bに向かって傾斜面が上昇するように配置される。この傾斜ガイド303におけるシート搬送方向Bの上流側端部303aは搬送下ガイド27及びフレーム107の間に配置される。この傾斜ガイド303は金属で成形される。傾斜ガイド303上でシートSが搬送される場合には、この傾斜ガイド303の表面が搬送面303Pとなり、この搬送面303Pがシートパスとして機能する。シートSが傾斜ガイド303に搬送されると、シートSは再び画像形成部51に搬送される。
傾斜ガイド303の下面には、フィードローラ3c1、ピックアップローラ3b、シート有無フラグ304、ホルダ305等のシート給送機構3000が配置される。ホルダ305は、シート収納カセットのシートSの有無を示すシート有無フラグ304の軸受け部と、シート有無フラグ304やシート面検知のフォトセンサが配されている(不図示)。
ファン301より吹き出されたエア送風方向ABのエアはエアダクト302を通り、搬送下ガイド27とフレーム107間より形成される送風路Fを通過した後、フレーム107の開口部107Kより吹き出される。この吹き出されたエアは、下流側に位置する傾斜ガイド303に向かって吹き出され、傾斜ガイド303の『第1面』である表面及び『第2面』である裏面に沿って流れていく。
なお、シート給送機構3000の高さは、両面ユニット10の送風路F及びシートパス310と略同一の高さに設定される。そして、傾斜ガイド303が傾斜して配置されることから、シート給送機構3000は、丁度、傾斜ガイドの下面側に配置される。仮にシート給送機構3000が両面ユニットよりも高さ方向で下方に配置されるならば、シート給送機構3000の高さ及び厚みの分だけ、プリンタ50の高さが高く構成されなければならなくなってしまう。こうしたプリンタ50の高さをダウンサイズするために、シート給送機構3000及び両面ユニットが略同一の高さに設定されるレイアウトで構成されると良い。それどころか、シート給送機構3000がシート搬送方向Bの下流側に配置された傾斜ガイド303の下面又は下面近傍に配置されるレイアウトは、プリンタ50の高さ寸法を抑制するために必須とも言える。
図3は、搬送上ガイド19が除外された両面ユニット本体の構成を示す斜視図である。図3に示されるように、『第1ガイド部材』である搬送下ガイド27には、シート搬送方向Bの上流側に『開口部』である上流側開口部27aが形成される。また、搬送下ガイド27には、シート搬送方向Bの下流側に『開口部』である下流側開口部27bが形成される。このように、上流側開口部27a及び下流側開口部27bといった2箇所の開口部が形成されることから、シートSの搬送速度が速い場合であっても、シートS自体の冷却面積及び冷却時間は十分に確保される。
したがって、シートSが両面ユニットを通過する間に関しては次のことが言える。つまり、シートSがシートパス310を通過する間には、シートSは、送風路Fから上流側開口部27a及び下流側開口部27bを通過して吹き出すエアの送風によって裏面側から冷却される。加えて、搬送下ガイド27は、送風路Fを通過するエアの送風によって裏面側を冷却されると共に、シートパス310を通過するエアの送風によって表面側を冷却される。
図4は、搬送下ガイド27及び傾斜ガイド303の配置関係を示す断面図である。図4に示されるように、両面ユニット10のシート搬送方向Bの下流側には傾斜ガイド303が配置される。傾斜ガイド303は、両面印刷時に、両面ユニット10のシートパス310から搬送されたシートSを案内(ガイド)し、再度、画像形成部51へと搬送するためのガイドである。傾斜ガイド303の搬送面303Pの大部分は、両面ユニット10のシートパス310より高い位置に位置しており、シートSは、矢印BSに示されるように、傾斜ガイド303に沿いながら画像形成部51へと搬送される。なお、傾斜ガイド303は板金から成形される。また、傾斜ガイド303自体が冷却されていると、シートSが傾斜ガイド303の面に沿って搬送される場合に、傾斜ガイド303は、シートSの熱を奪う放熱板としての機能を発揮する。
この場合に、熱を帯びたシートSは傾斜ガイド303に熱を奪われながら画像形成部51へと搬送される。傾斜ガイド303は、熱を帯びたシートSの放熱板の機能を持ち合わせている。傾斜ガイド303の搬送面303Pの高さは、両面ユニットのシートパス310よりも高く配置されるために、シートSが搬送面303Pを沿うことができ、シートSは効率的に冷却される。
なお、前述したように、従来、両面ユニットの内部に配置されるファンで生成されたエアの送風が画像形成部の熱源に吹き付けられていたが、これは、画像形成部の昇温を抑制するファンのコストダウンが主な目的であった。ところが、ファンで生成された送風が作像部に吹き付けられると、トナー電荷が十分でない未定着トナーが画像形成装置の内部に飛散してしまう。また、ファンで生成された送風が定着部に吹き付けられると、エアが定着に必要な熱を奪ってしまうために、定着不良が発生してしまう。
また、前述したように、ファンで生成された送風が電源、モータに吹き付けられると、電源やモータ自体の昇温は抑制される。しかしながら、高スループット型の画像形成部の昇温に関しては、両面搬送時に、熱エネルギを持ったシートSや、そのシートSを介して熱エネルギを持った搬送ガイド自体が冷却されなければならない。そうしないと、画像形成部51の内部の昇温や、特にプロセスカートリッジの昇温の抑制は困難であった。
シートSは、定着器5により定着され、スイッチバックし、両面ユニット10に至る。そして、シートSは、傾斜ガイド303からなる再搬送路18を通過するまでの間が、特に熱を有している。その熱を帯びたシートSから伝熱されて傾斜ガイド303は熱エネルギを持ってしまう。
こうした場合に、第1に、傾斜ガイド303が熱エネルギを持ってしまうと、傾斜ガイド303自体が熱源となって画像形成部51の内部を昇温させる。第2に、傾斜ガイド303が熱エネルギを持ってしまうと、傾斜ガイド303が放熱板としての機能を十分に発揮できず、シートSは十分に放熱されないままに画像形成部51へと再搬送されて画像形成部51を昇温させる。こうした画像形成部51の昇温のために、特にプロセスカートリッジ等の画像形成部の機能に不具合が生じやすく、樹脂で成型される搬送ガイドでは熱変形が生じやすい。また、画像形成部51の昇温のために、フォトセンサ等の電気パーツの保証温度もオーバーし易くなっていた。
一方、高スループット型の画像形成部において、画像形成部の昇温を抑制し、特に昇温によるプロセスカートリッジ等の画像形成部の不具合を抑える為には二方面から冷却することが重要となる。第一に両面印刷時、一面目で定着され熱を持ったシートSを冷やし、かつ、第二に熱を持ったシートSによって熱が伝えられ、熱エネルギを持った搬送ガイドを冷やすことが効果的である。
そのために、高スループット型の画像形成部においては、両面ユニットの下流側に位置する傾斜ガイド303を効果的に冷やすことにより、画像形成部の昇温による問題点が軽減できる。こうした観点から、図5を参照して後述するエア送風システムが構成される。
図5は、搬送下ガイド27及び傾斜ガイド303の配置関係を示す断面図である。図5に示されるように、搬送下ガイド27のシート搬送方向Bの下流側には、傾斜ガイド303が配置される。フレーム107の開口部107kより吹き出されたエアは、傾斜ガイド303の『第1面』である表面の側(エア送風方向ABU)と、『第2面』である裏面の側(エア送風方向ABL)に分岐されて、下流側に位置する傾斜ガイド303に吹き付けている。開口部107kによって吹き出たエア送風方向ABUのエア及びエア送風方向ABLのエアが、傾斜ガイド303の上下面を吹きつけると、傾斜ガイド303を効果的に冷却される。
このように、シートSが傾斜ガイド303を通過する間には、傾斜ガイド303は、送風路Fを通過して開口部107Kから吹き出すエアの送風によって表面側及び裏面側の両方から冷却される。また、同時に、シートSは、傾斜ガイド303の表面に沿って送風されるエアによって冷却される。その結果、熱を帯びたシートS自体を、下流側に位置する傾斜ガイド303が放熱板として冷却し、かつ、傾斜ガイド303自体の熱エネルギを下げることができるので、画像形成部51の昇温を抑制することができる。
図6は、シート搬送装置本体100a及びその側面側に配置されるファン301Sの構成を示す斜視図である。図6に示されるように、ファン301Sは、両面ユニットの下流側に配置される傾斜ガイド303の側面に配置される。ファン301Sは、下流側に位置する傾斜ガイド303の側面に対向するように配置される。ファン301Sが回転すると、傾斜ガイド303の側面側からエア送風方向ABDのエア(図7参照)が送風される。画像形成部51の高さを抑えるために、下流側に位置する傾斜ガイド303の下面には、シート給送機構3000が配置される。そのために、ファン301Sから吹き出されたエア送風方向ABDのエアは、シート給送機構3000に遮られてしまい、傾斜ガイド303の長手方向全域にエアを吹き付けることができない。従って、下流側に位置する傾斜ガイド303は、長手方向で、ファン301Sからシート給送機構3000の間しか冷却できなく、冷却に効果的ではない。
このように本実施形態によれば、高スループット型の画像形成部51において、両面ユニット内のファン301からのエアが、搬送下ガイド27とフレーム107間より形成される送風路Fを通過し、フレーム107の開口部107Kより吹き出される。この吹き出されたエアによって、下流側に位置する傾斜ガイド303を効率良く冷却することができ、例えば連続両面印刷時のプロセスカートリッジの温度で、数℃の冷却効果が有る。なお、ファン301Sを下流側に位置する傾斜ガイド303の両側に計2個配置すると、傾斜ガイド303の長手方向全域にかけて冷却することができる。しかしながら、ファン増加による騒音の上昇、電流値の上昇、コストアップ、画像形成部51の長手方向のサイズアップにつながり、効果的な手段ではない。
図7は、傾斜ガイド303に沿って送風されるエアの流れを表す概念図である。図7に示されるように、エア送風方向ABDは、仮に、ファン301Sを下流側に位置する傾斜ガイド303に、側面から吹き付けた時のエアの送風状態を示す。エア送風方向ABは前述した開口部107kを通って傾斜ガイド303に吹き付けるエアの送風状態を示す。
ファン301Sによる側面からのエア送風方向ABDのエアが、下流側に位置する傾斜ガイド303に吹き付ける面積をハッチングYとして表す。本実施例に係る、開口部107kより吹き出すエア送風方向ABのエアが、下流側に位置する傾斜ガイド303に吹き付ける面積をハッチングXとして表す。
図7に示されるように、エアが傾斜ガイド303に吹き付ける面積としては、長手方向から吹き付ける場合(ハッチングY)よりも、本実施形態の様に搬送方向に吹き付ける場合(ハッチングX)の方が、面積が大きい。従って、下流側に位置する傾斜ガイド303を冷却するためには、開口部107kよりシート搬送方向Bと平行にエアを吹き付ける方が、冷却効率が良い。
ファン301Sを側面に複数個配置すると、傾斜ガイド303にエアが吹き付ける面積が大きくなるが、ファン増加による騒音の上昇、電流値の上昇、コストアップ、サイズアップにつながり、効果的な手段ではない。
以上のように、本発明の両面ユニット10によれば、シートSは、搬送下ガイド27に沿って搬送された後に、傾斜ガイド303に沿って搬送される。両面印刷時に第1面に画像が定着されて熱を持ったシートSが熱を帯びた場合には、シートSの熱は、シートSの第1面から放熱されると共に、シートSの第2面から傾斜ガイド303を伝熱して傾斜ガイド303の下面から放熱される。この一方で、ファン301で生成された送風は、送風路Fを通過し、傾斜ガイド303の第1面及び第2面に沿って通過する。傾斜ガイド303の第1面を通過する送風は、シートSの第1面側からシートSの熱を奪い去ることができる。傾斜ガイド303の第2面を通過する送風は、傾斜ガイド303の第2面側から傾斜ガイド303の熱を奪い去ることができる。したがって、シートS及び傾斜ガイド303は、効率良く冷却される。その結果、シートS及びシートSを搬送する部材の昇温に基づくシート搬送装置の内部の昇温は抑制される。
なお、こうした昇温の抑制によって、画像形成部51の昇温が抑制され、特にプロセスカートリッジ53等の画像形成部51の昇温が抑制される。加えて、プリンタ50を構成する樹脂部品の変形、電機パーツ等の昇温が抑制される。また、プリンタ50の内部では、特に、プロセスカートリッジ、他のガイド部材、電気パーツ、エンジンが熱の影響を受けることが抑制されることから、プリンタ50の長寿命化が実現される。
また、傾斜ガイド303が金属で成形されることから、シートSから傾斜ガイド303に伝熱した場合に、傾斜ガイド303は効率良く冷却される。傾斜ガイド303が放熱板として機能し、2度目に搬送されるシートSは、1度目に搬送されたときとは別の面が効率良く冷却される。
さらに、搬送下ガイド27に上流側開口部27a及び下流側開口部27bが形成される。このことから、シートSが搬送下ガイド27及び傾斜ガイド303に沿って通過する間にシートSの熱が上流側開口部27a及び下流側開口部27bから送風路Fに放熱された場合に、送風路Fを通過する送風は、その放熱されたシートSの熱を効率良く移動できる。
また、シート給送機構3000が傾斜ガイド303のシート搬送方向Bの下流側に配置されることから、プリンタ50の高さ方向の寸法は低減される。
10 両面ユニット(シート搬送装置)
18 再搬送路(シート搬送路)
27 搬送下ガイド(第1ガイド部材)
27a 上流側開口部(開口部)
27b 下流側開口部(開口部)
50 画像形成装置
107 フレーム
301 ファン
303 傾斜ガイド(第2ガイド部材)
3000 シート給送機構
F 送風路(エア通路)
B シート搬送方向
AB エア送風方向(エア通過方向)

Claims (4)

  1. シートに画像を形成する画像形成部によってシートの第1面に画像が形成された後に前記画像形成部によってシートの第2面に画像が形成されるようにシートを搬送するシート搬送路が形成されるシート搬送装置において、
    前記シート搬送路に設けられ、シートの搬送を案内する第1ガイド部材と、
    前記第1ガイド部材に沿って配置され、前記第1ガイド部材と共にエアが通過可能なエア通路を形成するフレームと、
    前記エア通路のエア通過方向の上流側に配置され、前記エア通路に向かってエアを送風可能なファンと、
    前記エア通路のエア通過方向の下流側に配置され、シート搬送方向の上流側端部が前記第1ガイド部材及び前記フレームの間に配置される第2ガイド部材と、
    を備えることを特徴とするシート搬送装置。
  2. 前記第2ガイド部材は金属で成形されることを特徴とする請求項1に記載のシート搬送装置。
  3. 前記第1ガイド部材には開口部が形成されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のシート搬送装置。
  4. シートに画像を形成する画像形成部と、
    請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のシート搬送装置と、
    前記第2ガイド部材のシート搬送方向の下流側に配置され、シートを給送するシート給送機構と、
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
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