JP2005104456A - 運転姿勢調節装置 - Google Patents

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晴彦 佐藤
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修 下山
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Abstract

【課題】 運転者の体格差にかかわらず、アイポイントの一定化と最適な運転姿勢の確保とを両立できる運転姿勢調節装置を提供する。
【解決手段】 運転者のアイポイントを調節する機構として、Xリンク25とこのXリンク25を駆動するシート高さ駆動手段26を備えた運転姿勢調節装置において、シートクッション17aの下方に、可動フロアスライドレール18によって車両フロア27に対し車両前後方向へ相対移動する可動フロア13を設け、可動フロアスライドレール18の車両前後方向に対する角度を、理想的な運転姿勢におけるシート基準点とヒールポイントとを結ぶ直線の角度と一致させた。
【選択図】 図1

Description

本発明は、運転者の運転姿勢を調節する運転姿勢調節装置に関するものである。
従来の運転姿勢調節装置としては、運転者用シートを車両前後および上下方向へ移動させるシート可動支持機構部と、ブレーキペダルおよびアクセルペダルを車両前後方向へ移動させるブレーキペダル可動支持機構部とを備えたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開平7−96784号公報
しかしながら、上記従来技術にあっては、運転者の体格の大小にかかわらずアイポイントの高さを一定に保つことは可能であるが、運転者の体格によって運転姿勢、特に、運転者のヒップポイント(下肢の付け根。大腿骨上の大転子)とフロア上の踵位置(以下、ヒールポイント)とを結ぶ直線の水平方向に対する傾斜角度が、理想的な運転姿勢におけるヒップポイントとヒールポイントとを結ぶ直線の水平方向に対する傾斜角度がからずれてしまうため、最適な運転姿勢が得られないという問題があった。
本発明は、上記問題に着目してなされたもので、その目的とするところは、運転者の体格差にかかわらず、アイポイントの一定化と最適な運転姿勢の確保とを両立できる運転姿勢調節装置を提供することにある。
上述の目的を達成するため、本発明では、運転者の目の位置であるアイポイントを調節するアイポイント調節手段を備えた運転姿勢調節装置において、運転者の臀部近傍位置をシート基準点、運転者の踵位置をヒールポイントとしたとき、前記シート基準点とヒールポイントとを結ぶ直線が、水平方向に対して常に一定の傾斜角度を保つよう、ヒールポイントを調節するヒールポイント調節手段を備えることを特徴とする。
ここで、「一定の傾斜角度」とは、運転者が理想的な運転姿勢をとったとき、水平方向に対するシート基準点とヒールポイントとを結ぶ直線の傾斜角度をいう。
本発明の運転姿勢調節装置にあっては、ヒールポイントを調節したとき、水平方向に対するシート基準点とヒールポイントとを結ぶ直線の傾斜角度は、運転者が理想的な運転姿勢をとったときのシート基準点とヒールポイントとを結ぶ直線の傾斜角度と常に一致している。よって、アイポイントとシート基準点の位置関係、すなわち、体格の差異にかかわらず、常に理想的な運転姿勢が保たれ、アイポイントの一定化と最適な運転姿勢の確保とを両立できる。
以下に、本発明の運転姿勢調節装置を実施するための最良の形態を、実施例1〜4に基づいて説明する。
まず、構成を説明する。
図1は実施例1の運転姿勢調節装置の構成を示す側面図、図2は実施例1の運転姿勢調節装置の構成を示す平面図である。
アクセルペダル11およびブレーキペダル12は、可動フロア13に固定され、ブレーキペダル12はフレキシブルなケーブルであるブレーキ伝達手段14を介して、ブースタ15、マスタシリンダ16と連結している。アクセルペダル11は電子スロットルであり、図外のエンジンとは機械的に非連結となっている。
可動フロア13は、運転者用運転者用シート17のシートクッション17aの下方に設置した可動フロアスライドレール18上に係合し、スライドレール18のスライド方向(上下方向に勾配を持った車両前後方向)に移動する。そのため、可動フロア13を移動させたとき、可動フロア13に固定されたアクセルペダル11およびブレーキペダル12の位置(以下、ペダル位置の代表値として運転者の踵の位置を想定したヒールポイントを用いる。)は、可動フロアスライドレール18と同じ勾配を持った車両前後方向へ動くことになる。また、可動フロア13を移動させる手段として、モータである可動フロア駆動手段19が設けられている。可動フロア13、可動フロアスライドレール18および可動フロア駆動手段19により、ヒールポイント調節手段が構成される。
ステアリング20と転舵ロッド21は、図2に示すように、フレキシブルなケーブルであるステアリング伝達手段22を介して連結し、ステアリング位置は自由に動かすことができる。ステアリング20は、図中のステアリングポスト20aの上端部に片持ち支持されている。ステアリングポスト20aは、シートクッション17a横下のステアリングポスト支点23を中心に車両前後方向へ揺動し、ステアリング20の位置調節を行うことができる。位置調節の方向および範囲は、図1中のステアリング位置移動範囲とする。位置調節はステアリングポスト支点23と同軸に設置したモータ駆動であるステアリング位置駆動手段24で行う。ステアリングポスト20aとステアリング位置駆動手段24により、ステアリング位置調節手段が構成される。
また、実施例1では、シートクッション17aの高さを調節する機構として、図1に示すように、シートクッション17aの下方にXリンク(アイポイント調節手段)25を設けている。Xリンク後部支点25aは、Xリンク後部支点スライドレール26上を動くことができ、Xリンク前部支点25bは、車両フロア27に支持されている。Xリンク後部支点25aには、同軸上のモータであるシート高さ駆動手段26を設けており、このシート高さ駆動手段26を駆動することにより、Xリンク後部支点25aがXリンク後部支点スライドレール26上をスライドし、Xリンク25の角度が変化してシートクッション17aは斜め上下方向へ移動する。
運転者のヒップポイント近傍の点(ここでは、シートクッション17aとシートバック17bの付け根)をシート基準点としたとき、このシート基準点は、図1のシート基準点移動範囲の範囲上を移動する。なお、可動フロアスライドレール18は、シートクッション17aに固定されているため、シート基準点が上下方向へ移動したときには、これに追従して可動フロア13も移動する。
実施例1においては、可動フロア駆動手段19、ステアリング位置駆動手段24、シート高さ駆動手段26および可動フロアスライドレール18、Xリンク25等をすべてシートクッション17aの下方に配置し、運転者用シート17と一体的に構成している。これは、車両に本装置を搭載するときの組み付け作業のしやすさ、シートクッション17aの下方スペースの有効利用を狙ったものである。また、可動フロアスライドレール18をシートクッション17aの下方に取り付けることで、可動フロア13が車両前端側位置である一番低い位置まで移動したとき、車両フロア27とほぼ同じ位置まで下げることができ、スライド量を大きく取れるというメリットもある。
ヒールポイント、ステアリング位置、シート基準点の位置調節は、それぞれ可動フロア駆動手段19、ステアリング位置駆動手段24、シート高さ駆動手段26を介して姿勢調節手段(運転姿勢制御手段)28で行う。姿勢調節手段28は、体格入力手段29により得られる運転者の体格、キー位置検出手段30により得られる車両の状態に基づいて、運転者の最適姿勢、アイポイントから各駆動手段の目標値を算出し、各駆動手段の駆動命令を行う。体格入力手段30は、例えば、車室内のディスプレイ上でタッチパネルにより身長を入力する方法とする。
次に、作用を説明する。
[運転姿勢調節作用]
図3に、体格が大きな運転者と体格が小さな運転者の運転姿勢を示す。ここでは、アイポイントがどの体格でも一定であり、かつ体の角度がどの体格でも一定となるように調節している。ステアリング位置は、体格最小の場合は位置P1であり、体格最大の場合はP2となる。
図5に、体格(ここでは体格の代表値として身長を用いている)とステアリング位置(代表値としてステアリングポストの角度)の関係を示す。身長が1,450mmから1,900mmの間では、ステアリング位置は身長に比例するよう制御する。
次に、シートクッション17aの高さ方向の調節方法を説明する。図3に示すように、体格の大小にかかわらず、運転者のヒップポイントは、アイポイントのほぼ真下に位置する。しかしながら、体格が異なる場合、ヒップポイントから運転者用シート17までの距離、つまり体の厚さが異なるため、アイポイントを一定にするには、上下垂直方向に動かすのではなく、その体の厚さを補正するよう、シートクッション17aを上に動かす場合には、若干前に動かす必要がある。
これを図3で説明すると、シート基準点がS2からS1に動く軌道である。この軌道にするため、前述のように、シート高さを調節する機構は、Xリンク25でXリンク前部支点25b(図1参照)の位置を固定で、Xリンク後部支点位置25aを動かす構造としている。
図6に、身長とシート基準点の関係を示す。身長が1,450mmから1,900mmの間では、シート基準点は、身長に反比例するよう制御する。運転者の身長が小さな場合はシート基準点を上方へ、大きな場合はシート基準点を下方へ動かすものである。
次に、可動フロア13の調節方法を説明する。前述のように、可動フロア13はシート基準点の上下動と共に上下に動く構造となっているため、図4を用いて、シート基準点に対する前後の動きを説明する。
図4に示すように、運転者の体格が小さな場合と大きな場合で、同じ下肢姿勢を取ったときのヒールポイント(それぞれH1,H2)は、シート基準点とヒールポイントとを結ぶ線上におくことができる。そのため、可動フロアスライドレール18の角度は、この線の角度と同じ角度に設定してある。そして、体格が小さな場合は、この線上でヒールポイントを車両後方側へ動かし、一方、体格が大きな場合は、この線上でヒールポイントを車両前方側へ動かすものである。
図7に、身長とヒールポイントの関係を示す。身長が1,450mmから1,900mmの間では、ヒールポイントは身長に比例して制御を行う。今まで述べた制御により、運転者の体格が異なっても、アイポイントが一定で、かつ姿勢を適正化することができる。
また、乗降時には、乗り降りしやすいよう、各位置を制御する。キーの位置が始動位置以外になった場合、ステアリング位置は図3に示す退避位置P3へ、シート基準点の位置は一番下のS2の位置へ、ヒールポイントは図4に示す最前位置H2へ動かすものとする。
[運転姿勢調節制御処理]
図8は、実施例1の姿勢調節手段28で実施される運転姿勢調節制御処理の流れを示すフローチャートであり、以下、各ステップについて説明する。
ステップS101では、まず初期値として、運転者の身長hに所定値を設定し、ステップS102へ移行する
ステップS102では、キー位置を見て、乗降時か運転時かを判断する(乗降判断手段に相当)。運転時はステップS103へ移行し、乗降時はステップS108へ移行する。
ステップS103では、体格入力手段29を見て入力があれば身長hを更新し、ステップS104へ移行する。
ステップS104では、身長hから、図5〜図7により、ステアリングポスト位置P、シート基準点S、ヒールポイントHを算出し、ステップS105へ移行する。
ステップS105では、ステアリングポスト位置がPとなるよう、ステアリング位置駆動手段24を駆動し、ステップS106へ移行する。
ステップS106では、シート基準点がSとなるよう、シート高さ駆動手段26を駆動し、ステップS107へ移行する。
ステップS107では、ヒールポイントがHとなるよう、可動フロア駆動手段19を駆動し、ステップS111へ移行する。
ステップS108では、ステアリング位置が退避位置P3の位置となるよう、ステアリング位置駆動手段24を駆動し、ステップS109へ移行する。
ステップS109では、シート基準点が一番下のS2の位置となるよう、シート高さ駆動手段26を駆動し、ステップS110へ移行する。
ステップS110では、ヒールポイントが最前位置H2の位置となるよう、可動フロア駆動手段19を駆動し、ステップS111へ移行する。
ステップS111では、キーオフを判断する。キーオフの場合は本制御を終了し、キーオンであればステップS102へ移行する。
[運転姿勢調節制御作用]
運転時には、図8のフローチャートにおいて、ステップS101→ステップS102→ステップS103→ステップS104→ステップS105→ステップS106→ステップS107→ステップS111へと進む流れとなる。すなわち、ステップS103において、体格入力手段29により運転者の身長hが入力された場合は、ステップS104において、身長hに基づいてステアリング位置P、シート基準点SおよびヒールポイントHが算出される。続いて、ステップS105からステップS105〜ステップS107において、算出されたステアリング位置P、シート基準点SおよびヒールポイントHとなるよう、各駆動手段が駆動する。
乗降時には、図8のフローチャートにおいて、ステップS101→ステップS102→ステップS108→ステップS109→ステップS110→ステップS111へと進む流れとなる。すなわち、ステップS108〜ステップS110において、ステアリング位置、シート基準点およびヒールポイントが、待避位置P3、一番下の位置S2、最前位置H2となるよう、各駆動手段が駆動する。
[従来技術との対比]
従来、運転者の体格の大小にかかわらず、運転者の視界および姿勢の適正化を図ることを目的として、運転者のアイポイント、姿勢を補正する運転姿勢調節装置が知られている。
例えば、特開平7−96784号公報の運転姿勢調節装置は、ブレーキペダルおよびアクセルペダルの位置を、車両前後方向に移動可能とし、運転者の体格が小さな場合は、シートを前上方向に動かし、かつペダルを車両後方へ移動させるものである。これにより、運転者のアイポイントを、体格の大小にかかわらず適正な高さに調節できる。
ところが、この従来技術では、体格が小さな人の場合には、シートの位置を高くしてアイポイントを調節したとき、体格の大きな人と比較して、ヒップポイントが高い位置にくるため、フロア上のヒールポイントからヒップポイントまでの高さが高くなってしまう。最適な運転姿勢を考えた場合、ヒールポイントからヒップポイントまでの高さは、体格の小さな人が大きな人よりも小さい方が好ましい。
また、従来技術では、運転者のアイポイントの高さは適正化できるものの、アイポイントの車両前後方向位置は、体格により異なるという問題点がある。アイポイントを決める要因として、前方の見え方(アイポイントの高さに起因する)の他に、ルーフ前端のサンバイザ付近の煩わしさ、メータとアイポイントとの視距離等があるため、高さだけではなく、車両前後方向位置も含めた最適なアイポイントは、体格によらず一定であることがベストだと考えられる。さらに、アイポイントの車両前後方向位置を固定したとき、ペダルを前後に動かす範囲は、200mm〜300mm程度と極めて大きいため、ブレーキペダルを車両前後方向へスライドさせる従来の機構では、足上付近にユニットが出っ張ってしまい、成立が困難と考えられる。
これに対し、実施例1の運転姿勢調節装置では、可動フロア13を運転者用シート17と一体に上下動するように設け、可動フロアスライドレール18により、可動フロア13の移動方向を、理想的な運転姿勢におけるシート基準点とヒールポイントとを結ぶ直線と一致させたため、シート基準点とヒールポイントとの位置関係が、常に理想的な運転姿勢となり、体格の差異にかかわらず、アイポイントの一定化と最適な運転姿勢の確保を両立できる。
また、可動フロアスライドレール18をシートクッション17aの下方に取り付け、可動フロア13を車両前端側位置へ移動させたとき、車両フロア27と同じ高さとなるようにしたため、アイポイントの車両前後方向位置を固定した場合でも、従来技術と比較して、可動フロア13のスライド量を大きくとることができる。
次に、効果を説明する。
実施例1の運転姿勢調節装置にあっては、以下に列挙する効果が得られる。
(1) 可動フロアスライドレール18による可動フロア13の移動方向を、理想的な運転姿勢におけるシート基準点とヒールポイントとを結ぶ直線と一致させたため、常に理想的な運転姿勢となり、対格差にかかわらず、アイポイントの一定化と最適な運転姿勢の確保を両立できる。
(2) 可動フロアスライドレール18をシートクッション17aの下方に取り付け、可動フロア13が車両前端側位置へ移動したとき、車両フロア27と同じ高さとなるようにしたため、可動フロア13のスライド量を大きくとることができる。
(3) 姿勢調節手段28は、運転者のアイポイントがあらかじめ設定された位置となるよう、ステアリング位置駆動手段24、可動フロア駆動手段19およびシート高さ駆動手段26を駆動するため、煩雑な操作を要することなく、アイポイントと運転姿勢を調整できる。
(4) ステアリング位置駆動手段24と、可動フロアスライドレール18および可動フロア駆動手段19と、Xリンク25およびシート高さ駆動手段26を、シートクッション17aの下方に配置し、運転者用シート17と一体的に設けたため、シートクッション17aの下方スペースの有効利用と、運転者用シート17の組み付け作業性の容易化を実現できる。
(5) 可動フロアスライドレール18を、シートクッション17aと一体に昇降するようにしたため、シートクッション17aの高さ、すなわちアイポイントの高さにかかわらず、ヒールポイントからシート基準点までの高さが一定に保たれ、最適な運転姿勢が維持できる。
(6) シートクッション17aの上昇時には、Xリンク25によりシートクッション17aが所定量だけ車両前方へ移動するようにしたため、運転者の体の厚さに違いに起因するアイポイントの車両前後方向のずれを防止でき、アイポイントを常に一定に保つことができる。
(7) 姿勢調節手段28は、運転者の乗降時には、可動フロア13を最も低い位置、ステアリング20を車両前端側位置、運転者用シート17を最も低い位置へ移動させるため、乗降スペースが広くとれ、乗り降りの利便性が図られる。
(8) 姿勢調節手段28は、運転時には、体格入力手段29に入力された運転者の身長hに基づいて、最適な運転姿勢が得られるよう、ステアリング位置駆動手段24、シート高さ駆動手段26および可動フロア駆動手段19をそれぞれ駆動するため、最適な運転姿勢が簡単な操作で得られる。
実施例2は、運転者用シートのシート高さが所定高さよりも低いとき、シート高さに応じて可動フロアとシートクッションをドア側に傾斜させ、運転者の乗降動作を補助する例である。
まず、構成を説明する。
図9は実施例2の運転姿勢調節装置の構成を示す側面図、図10は実施例2の運転姿勢調節装置の構成を示す平面図である。なお、実施例1と同一の構成部分には、同一の符号を付して説明を省略する。
可動フロア13はシートクッション17a下に設置した可動フロアスライドレール18上に係合しており、車両フロア27に対し、可動フロアスライドレール18のスライド方向に相対移動する。この可動フロアスライドレール18を動かす手段は、可動フロア駆動手段19であり、回転型のモータである。この回転軸にギヤが付いており、このギヤの回転で可動フロアスライドレール18が前後方向に動くものとする。
この可動フロアスライドレール18の下部はシートクッション下フレーム17cを介してシートクッション17aと一体的に構成されている。ここでシートクッション17aは、前後方向には動かないが、下部にXリンク25を持っており、シート高さ駆動手段26の駆動により、上下方向に高さ調節可能である。この高さ調節により、シートクッション17a、さらにシートクッション17aに可動フロアスライドレール18で設置している可動フロア13を一体的に高さ調整できる。
Xリンク25の上面はXリンク上板25cが載っており、これはXリンク25の上下動作に対して水平に上下に動く。このXリンク上板25cの上の左部(車体パネル35側の)にはシート左部ガイド17dが前部、後部に設けられている。シートクッション下フレーム17cは、このシート左部ガイド17dに対して上下方向に自由に動くようになっている。
つまり、シートクッション下フレーム17cに繋がっているシートクッション17a、可動フロア13、可動フロアスライドレール18等の図9中のドット塗り潰し部分に示す部品は、すべて一体的にXリンク上板25cに対して上下に動作できる。ここで、前後方向は動かず、通常の運転時は重みでシート左部ガイド17dの下フランジに接触しているものとする。
図10に示すように、Xリンク上板25cの右部はシート右部ヒンジ(回転ヒンジ)25dを持ち、前述の図9中のドット塗り潰し部分は、このシート右部ヒンジ25dの回転方向(車両前後方向へ水平に延びる軸を中心とした回転)のみ動作可能である。車体に固定した左高さ制限手段(シート高さ制限手段)31により、シート高さがある一定の高さ以上では、ドット塗り潰し部分は水平であるが、シート高さがある一定値より低い状態では、ドット塗り潰し部分は右方向に傾くことになる。この詳細については、図11,12を用いて後述する。また、左部のXリンク25には荷重検出手段32が設けられており、ここに掛かる下方向の荷重、すなわち、シートクッション17aおよび可動フロア13の左側半分にかかる荷重を検出する。
上記シート右部ヒンジ25dと左高さ制限手段31により、乗降時のシート高さに応じて可動フロア13とシートクッション17aをドア側に傾斜させる乗降動作補助手段が構成される。
さらに、Xリンク上板25cには、シートロック手段33が設けられている。このシートロック手段33は、シートクッション下フレーム17cの左下部と左高さ制限手段31とが離れているとき、シートクッション17aをXリンク上板25cに固定し、シートクッション17aの回転を防止する。そして、シートクッション下フレーム17cと左高さ制限手段31とが接触したとき、固定を解除する。シートクッション下フレーム17cと左高さ制限手段31との接触は、左高さ制限手段31の上面に設けられたタッチセンサ34により検出する。
ステアリング20とステアリングロッド21(図2参照)は、フレキシブルなケーブルであるステアリング伝達手段22で繋がっており、ステアリング位置は自由に動かすことができる。ステアリングの裏にはステアリング位置駆動手段24があり、この動作によりステアリング位置は前後方向に調節可能である。
今まで説明した3つの駆動手段19,24,26の命令は、実施例1と同様に、姿勢調節手段28で行う。姿勢調節手段28は、体格入力手段29により得られる運転者の体格、キー位置検出手段30により得られる車両の状態、荷重検出手段32により得られる左部の荷重を基に、運転者の姿勢、アイポイント位置、乗降時に傾ける量を算出し、これらから各駆動手段19,24,26の目標値を算出し、各駆動手段19,24,26の駆動命令を行う。ここで、体格入力手段29は、例えば車室内のディスプレイ上のタッチパネルで身長の値を入力する方法とする。
次に、作用を説明する。
[乗降時のシートクッション傾斜作用]
乗降時において、シート部(シートクッション17a,可動フロア13、可動フロアスライドレール18)を傾ける方法を説明する。姿勢調節手段28では、運転者の乗降動作に応じて、シート高さ駆動手段26を調節してシート部を傾ける制御を行う。
図11に上記シート部を車両後方側から見た図を示す。これは、運転時の状態であり、シートクッション17aは水平になっている。シートクッション17aはシートクッション下フレーム17cを通してシート右部ヒンジ25dで下のXリンク上板25cと繋がっている。左高さ制限手段31は、この場合は作用しておらず、シートクッション17aは、シートロック手段33によりXリンク上板25cに固定されている。
図12は、シート高さ駆動手段26を駆動し、シート高さをさらに下げた場合である。この場合は、シートクッション下フレーム17cの左下部と左高さ制限手段31とが接触し、シートロック手段33によりシートクッション17aの固定が解除される。よって、シートクッション17aの左部はこれ以上下に下がらないが、右部はシート右部ヒンジ25dの位置が下がることにより、全体としてシート右部ヒンジ25dを基準として、右方向に傾くことになる。
この場合、シート位置(運転者のヒップポイントとする)は、図12に示すように、運転時に比べて傾きながら右下に下がる軌道となる。この時の右へ傾く角度をチルト角θtとする。また、シートクッション17aが水平である最も低い位置からの高さ低下量を沈み込み距離Sdとする。姿勢調節手段28では、シート高さ駆動手段26に指令を出力し、所定のチルト角θtを得るためにこの沈み込み距離Sdを制御するものとする。
図13は、チルト角θtと沈み込み距離Sdの関係を示す図であり、図13に示すように、チルト角θtと沈み込み距離Sdは線形の関係であり、沈み込み距離Sdはチルト角θtに比例して大きくなるように設定されている。
[シート高さに応じたチルト角の設定作用]
次に、シートクッション17aを傾ける量であるチルト角θtの決定方法を説明する。
図14に、座った状態から起き上がるまでの上体の重心の軌道を示す。シートクッション17aを傾けることにより、最も力を必要とする最初に腰を浮かす動作を助力し、かつ早めに重心がスピードに乗るようにするため、起き上がるまでのすべての動作が楽になると考えられる。また、右足の足付き性も向上させることができる。
図14中にも示すが、この乗降動作時にシートクッション17a、可動フロア13を通してXリンク25にかかる荷重を、左右それぞれを左側荷重、右側荷重とする。通常の運転着座時は左側荷重、右側荷重共、体重の半分の値となる。運転者が乗降動作を開始して、上体を外側にずらし、足を出し始めると、段階的に左側荷重は減少する。そして体がシートクッション17aから浮いて、左足も可動フロア13から浮かせると、左足荷重、右足荷重ともゼロとなる。一方、乗車時はこの逆である。
つまり、左足荷重値は乗降動作の段階を示していると言える。そこで、この左足荷重を検出し、これに応じてチルト角θtを決定することとする。左足荷重は荷重検出手段32にて検出し、その値をLlとする。
図15は、荷重検出手段32により検出された荷重Llと、そのときに設定されるチルト角θtとの関係を示す図である。
荷重Llが小さい場合は、運転者がほとんど腰を浮かせきった状態である。この場合には、最もチルト角θtを大きくし(θtmax)、荷重が増えるにつれチルト角θtを徐々に小さくして、荷重が一定値Ll1以上になったとき、チルト角θtをゼロとし、シートクッション17aを水平にするものである。
こうすることで、一連の乗降動作において、効果的かつ連続性のある腰の移動動作の補助をすることができる。姿勢調節手段28は、図15の特性に応じて、検出した荷重Llからチルト角θtを求め、図13からチルト角θtから沈み込み距離Sdを求め、この沈み込み距離Sdが得られるように、シート高さ駆動手段26の駆動量を制御する。
また、実施例2では、荷重検出手段32により運転者が完全に着座したときの左側荷重Llを検出しているため、着座時は荷重Llを2倍した運転者の体重と入力された身長から、運転者の体格を推定し、この推定値に応じて各駆動手段19,24,26を駆動することにより、アイポイント、ヒールポイントおよびステアリング位置をより適正に設定でき、運転者の体格により適した運転姿勢が得られる。
[乗降時の重心移動動作]
車両フロア27に対しシートと一体に可動フロアを前後上下方向に動かす機構は、可動フロアの下に配置すると可動フロアの高さが高くなり、極めて車高の高い車でなくては成立しなくなってしまう。また、可動フロアを高くすると乗降性が悪化するおそれがある。
そのため、可動フロアを動作させる機構はシートの下に配置し、可動フロアはシートの下から片持ち的に前方部に突出させる構成を考える。また、可動フロアを前後方向に動かす機構をシートの下に配置し、上下方向に動かす機構はシートのリフタと共用化することも可能であり、製造費低減、一体的に生産でき組み付けが楽というメリットもある。
実施例2では、ペダル一体の可動フロア13を上下、前後に動かす機構をシートクッション17aの下に持ち、シートクッション17aおよび可動フロア13を一体的に上下高さ調節する運転姿勢調節装置において、乗り降りのしやすさを向上させる方法を考えたものである。
従来装置においては、乗降時にシートの高さを低くして、足付き性を良くすることは可能であるが、乗降動作で最も負荷の高い体の重心の移動については、有効な補助ができない。
これに対し、実施例2の運転姿勢調節装置では、シートクッション17aおよび可動フロア13を一体的に上下高さ調節する機構を流用し、大きくコストアップすることなく、乗降時の重心移動動作の補助を有効に行うことができる。
次に、効果を説明する。
実施例2の運転姿勢調節装置にあっては、実施例1の効果(1)〜(8)に加え、下記に列挙する効果が得られる。
(9) 運転者用シート17のシート高さが運転時最下シート位置よりも低いとき、シート高さに応じて可動フロア13とシートクッション17aをドア側に傾斜させる乗降動作補助手段を設けたため、大きなコストアップを伴うことなく、乗降時の重心移動動作を補助できる。
(10) 乗降動作補助手段は、シートクッション17aのドア側とXリンク25との間に設けられ、Xリンク上板23cに対し、シートクッション17aを車両前後方向へ水平に延びる軸周りに回転可能に支持するシート右部ヒンジ25dと、シートクッション17aの左部の端部が運転時最下シート位置よりも下がるのを制限する左高さ制限手段31と、を備えるため、既存のXリンク25を用いてシート高さに応じたシートクッション17aの傾きが得られる。よって、新規にシートクッション17aを傾斜させるための駆動手段を設けることなく、より簡単な構造で乗降時の重心移動動作を補助する乗降動作補助手段を実現できる。
(11) シートクッション17aおよび可動フロア13の左側半分の荷重を検出する荷重検出手段32を設け、姿勢調節手段28は、検出された荷重Llが小さいほど、シートクッション17aの傾斜角度であるチルト角θtが大きくなるようにシート高さ駆動手段26を駆動するため、一連の乗降動作において、効果的かつ連続性のある腰の移動動作を補助できる。
(12) 姿勢調節手段28は、運転者が完全に着座したときの荷重検出手段32の検出値に基づいて運転者の体格を推定し、推定した運転者の体格に応じて各駆動手段19,24,26を駆動するため、運転者の体格により適した運転姿勢が得られる。
実施例3は、運転姿勢調節完了時、可動フロアの車両前端部を固定する可動フロア固定手段を設けた例である。
まず、構成を説明する。
図16は実施例3の運転姿勢調節装置の構成を示す側面図、図17は実施例3の運転姿勢調節装置の構成を示す平面図である。なお、実施例1と同一の構成部分には、同一の符号を付して説明を省略する。
図16,17に示すように、可動フロア13の車両前端部左右には、可動フロア13と一体的に構成されたフロア固定部材(可動フロア固定部材)36がそれぞれ設けられている。このフロア固定部材36の下面には、斜め方向の歯(係合歯)36a(図18参照)が形成されている。
また、車両フロア27側には、2つのフロア固定部材36の軌道に沿って固定部材支持手段37がそれぞれ固定されており、この固定部材支持手段37の上面には、斜め方向に長い歯(係合歯)37a(図18参照)が形成されている。この歯37aは、フロア固定部材36の下面に形成された歯36aと任意の位置で噛み合うことができる。
両歯36a,37aが噛み合った状態では、可動フロア13は下方向および前後方向には動かすことができないが、可動フロア13の位置を高くしてフロア固定部材36と固定部材支持手段37の歯同士が噛み合わない状態では、可動フロア13の位置はシート高さ駆動手段26および可動フロア駆動手段19により自由に動かすことができる。
また、固定部材支持手段37の可動フロア固定部材36との接触面が水平方向に対してなす角度は、アイポイントとヒールポイントとを結ぶ直線が水平方向に対してなす角度(図18のθh)と同一角度に設定されている。
これらフロア固定部材36と固定部材支持手段37とから、可動フロア13の車両前端部を支持する可動フロア支持手段が構成されている。
次に、作用を説明する。
[運転姿勢調節作用]
図18に、体格が大きな運転者と体格が小さな運転者の運転姿勢を示す。最小体格から最大体格までのすべての運転者は、アイポイントが一定の位置、図中のアイポイントとなるよう調節する。アイポイントは、前方視界が良好で、かつ頭上部の圧迫感も感じない最も良い位置とする。また、ステアリング位置、シート高さおよびヒールポイントは、最小体格から最大体格までのどの体格の場合でも、このアイポイントを取り、かつ体の角度が一定となるように調節する。
そのため、ヒールポイントとアイポイントとを結んだ直線の角度は、この体格の範囲では一定であり、図18で示すθhとする。最小体格時(最大体格時)のシート高さ、ステアリング位置およびヒールポイントを、それぞれS1(S2)、P1(P2)およびH1(H2)とし、図18に示すように、それぞれこの位置を結んだ軌道で体格に応じた調節動作を行うものである。
なお、ヒールポイントの調節では、実施例1と同様に、可動フロア駆動手段19による車両前後方向位置の調節と、シート高さ駆動手段26による高さの調節とを同期して行うことにより、図16に示したような調節軌道を実現している。
ただし、最終的に可動フロア13を動作させる軌道は、上記ヒールポイント調節軌道に対して、高さ方向に可動フロア13の撓み量を考慮したクリアランスを足した軌道とする。
図19にこの軌道(ここではフロア固定部材36)の詳細を示す。なお、固定部材支持手段37の歯37aの角度は、前述のヒールポイント調節軌道と同じに設定している。ここで、位置を保持する場合、つまり姿勢を調節していない場合は、フロア固定部材36の歯36aは、固定部材支持手段37の歯37aと噛み合った状態であり、位置を調節する場合は、フロア固定部材36を上に上げて両歯36a,37aを離間させ、調節後の位置まで動かした後、再びフロア固定部材36を下に下げて両歯36a,37aを噛み合わせる。両歯36a,37aを噛み合わせた状態では、フロア固定部材36は下方向および車両前後方向の移動が規制されるため、急ブレーキを踏んだときや乗降時等、可動フロア13に大きな荷重がかかった場合でも、可動フロア13のガタや撓みが無く、良好な剛性感を提供することができる。
動作時にフロア固定部材36を動かす軌道は、保持する位置に比べて図19に示すクリアランスCを取る。図19の左側、つまり車両前方位置では、このクリアランスCは大きく、図19の右側、つまり車両後方位置では、クリアランスCは小さくなるように設定されている。
このクリアランスCは、フロア固定部材36が固定部材支持手段37と噛み合っていない場合に、ペダル下の可動フロア13に所定の荷重がかかった時、可動フロア13が下方向に撓む量に基づいて設定される。
可動フロア13は、シートクッション17aの下部に設けられた可動フロアスライドレール18で支持されており、車両前方に方持ちとなっている。よって、車両前方の方が撓みが大きく、車両後方の方が撓みが少ないため、クリアランスCは図19に示すように、車両前方ほど大きくなる値とする。こうすることにより、動作中に可動フロア13の先端部分に所定の荷重がかかった場合でも、フロア固定部材36と固定部材支持手段37は接触することがなくなる。
図20は、ヒールポイントHとクリアランスCの関係を示す。前述のように、両者は線形の関係であり、ヒールポイントHが車両後方にあるほどクリアランスCが小さく、ヒールポイントHが車両前方にあるほどクリアランスCが大きくなるように設定されている。図20において、C1は可動フロア13が最後時にあるときのヒールポイントH1に対応したクリアランスであり、C2(>C1)は可動フロア13が最前時にあるときのヒールポイントH2に対応したクリアランスである。
[運転姿勢調節制御処理]
図21は、実施例3の姿勢調節装置28で実施される運転姿勢調節制御処理の流れを示すフローチャートで、以下、各ステップについて説明する。なお、図21において、ステップS201〜S204、S208、S209、S210〜S212は、図8に示した実施例1のステップS101〜S104、S106、S105、S108〜S110と同一の処理を行うため、異なるステップのみ説明する。なお、現在のヒールポイントをHn、現在のシート基準点をSn、現在のステアリング位置をPnとする
ステップS205では、図20から、現在のヒールポイントHnに対するクリアランスCnと、ステップS204で算出した目標のヒールポイントHに対するクリアランスCを算出し、ステップS206へ移行する。
ステップS206では、シート基準点がSn+Cnとなるよう、シート高さ駆動手段26を駆動し、ステップS207へ移行する。
ステップS207では、ヒールポイントHn時にシート基準点がSn+Cn、ヒールポイントH時にシート基準点がS+Cとなるよう、可動フロア駆動手段19をヒールポイントHnからHまで、シート高さ駆動手段26をSn+CnからS+Cまで、同期させて駆動し、ステップS208へ移行する。
すなわち、ステップS206では、シート高さ駆動手段26を駆動して、シート高さがSnとクリアランスCnを足した値にする。これは、フロア固定部材36と固定部材支持手段37との接触を解除して、ヒールポイントを前後に動かせる状態にしたものである。
続いて、ステップS207では、可動フロア駆動手段19とシート高さ駆動手段26を連動させて、シート高さがSとクリアランスCを足し合わせた位置、ヒールポイントがHの位置になるまで動作させる。
次に、ステップS208では、シート高さ駆動手段26を下方向に動作させ、高さをSとしてフロア固定部材36と固定部材支持手段37を係合させて動作終了とする。最後に、ステップS209では、ステアリング位置駆動手段24を駆動させて位置をPとする。
[可動フロア支持作用]
可動フロア上で最も荷重がかかるのは、急ブレーキを踏むときのペダル付近、つまり可動フロア上では最前部であり、車両フロアが後部で片持ち支持された構造の場合、最前部が上下に撓み、ペダルの剛性感が落ちるおそれがある。この対策のため、可動フロアの強度およびシート側のフレーム、機構の強度を高めると、重量が大きくなるという問題点がある。
これに対し、実施例3では、可動フロア13の最前端部を支持する可動フロア支持手段を設けたことにより、ペダル下フロアの剛性感の確保と、可動フロア13の薄肉化との両立を図ることができる。
次に、効果を説明する。
実施例3の運転姿勢調節装置にあっては、実施例1の効果(1)〜(8)に加え、下記に列挙する効果が得られる。
(13) 可動フロア13の車両前端部を支持する可動フロア支持手段を設けたため、運転者シート17側で片持ち支持された可動フロア13の薄肉化、軽量化を図りつつ、十分な強度を確保できる。
(14) 可動フロア支持手段は、可動フロア13の車両前端部に設けられた可動フロア固定部材36と、車両フロア27の可動フロア固定部材36の軌道に沿って設けられ、可動フロア固定部材36を下方から支持する固定部材支持手段37と、を備えるため、廉価かつ安易な構成で、可動フロア13の車両前端部を支持できる。
(15) 固定部材支持手段37の上面と可動フロア固定部材36の下面に、可動フロア13の位置決め後、互いに噛み合う歯37a,36aを設けたため、両歯36a,37aを噛み合わせるという簡単な構成で、可動フロア13前端部の車両前後方向および下方への移動を確実に規制できる。さらに、既存のシート高さ駆動手段26を駆動させて両歯36a,37aを離間させるだけで、可動フロア13の移動規制を簡単に解除できる。
(16) 姿勢調節手段28は、ヒールポイント調節時、可動フロア固定部材36と固定部材支持手段37との間に上下方向のクリアランスを持たせながら可動フロア13を移動させ(ステップ207)、前記クリアランスは、ヒールポイントに応じた運転者乗車時の可動フロア撓み量を予測して設定する(図20参照)ため、運転姿勢調節中、可動フロア13の前端部に所定の荷重がかかった場合でも、フロア固定部材36と固定部材支持手段37との接触を回避できる。
(17) 姿勢調節手段28は、運転者のアイポイントとヒールポイントとを結ぶ直線が水平方向に対し常に一定の角度θhとなるよう、可動フロア駆動手段19およびシート高さ駆動手段26を駆動するため、体格にかかわらず、常に理想的な運転姿勢が得られる。また、固定部材支持手段37の可動フロア固定部材36との接触面が水平方向に対してなす角度を、アイポイントとヒールポイントとを結ぶ直線が水平方向に対してなす角度θhと同一角度に設定したため、フロア固定部材36の歯36aと固定部材支持手段37の歯37aとの噛み合い方向が、常にヒールポイントの移動軌跡と一致する。よって、両歯36a,37aの噛み合いおよび離間をスムーズに行うことができる。
実施例1〜3では、ヒールポイントを動かす軌道は、一つの直線上のみを動くものとしていた(図4参照)。身長差に対する調節はこれで十分であるが、実施例4では、例えば、好みでヒールポイントが標準の人より低い位置を好む人、近い位置を好む人等を考慮し、ヒールポイントを前後と上下独立で自由に調節できるシステムを考える。
この場合、実施例3で示した固定部材支持手段の形状は、実施例3のような直線の歯とした場合には、任意の位置でフロア固定部材をロックできない。そこで、実施例4では、任意の位置でフロア固定部材を下から支えることができる機構を説明する。
図22に、実施例4の運転姿勢調節装置の構成を示す。
実施例3に対する変更点は、固定部材支持手段41の形状であり、可動フロア13側に向かって水平に複数のロックピン42が突出している形状とする。また、フロア固定部材40も下部に歯を設けず、板状の部材とする。
図23に固定部材支持手段41の側面図を示す。ロックピン42はフロア固定部材40が上下左右に通るピッチとし、特に高さ方向のピッチは、フロア固定部材40の厚みに運転者が乗ったときの可動フロア13の撓み量を考慮して決定している。図23中ではロックピン間高さLcである。
フロア固定部材40は、移動前はあるロックピン42aの上に乗せてあり、移動時はロックピン42b〜42dの隙間を通って目的位置(ロックピン42e上)に向かう。その際、荷重による撓みを考慮し、ロックピン42dの下端に接触しない範囲でロックピン42dにより近接した位置を通過するようにする。
目的位置付近に到達したら、高さを低くし、近隣のロックピン42にフロア固定部材40の下部が接触したとき、移動終了とする。このような構成とすることにより、可動フロア13の高さが段階化されるが、ほぼ任意の位置でフロア固定部材40の下方向をロック(支持)することができる。
次に、効果を説明する。
実施例4の運転姿勢調節装置にあっては、以下に列挙する効果が得られる。
(18) 少なくともアクセルペダル11、ブレーキペダル12を含む操作ペダルを固定した可動フロア13を、車両フロア27に対し相対移動させ、運転者の踵位置であるヒールポイントを調節する可動フロア駆動手段19と、運転者の目の位置であるアイポイントを、運転者用シート17を上下に昇降させることにより調節するシート高さ駆動手段26と、を備え、可動フロア駆動手段19およびシート高さ駆動手段26を、運転者用シート17下方に配置して一体的に構成した運転姿勢調節装置において、可動フロア13の車両前端部を支持する可動フロア支持手段を設け、この可動フロア支持手段は、可動フロア13の車両前端部左右に設けられた可動フロア固定部材40と、車両フロア13の可動フロア固定部材40の軌道に沿ってそれぞれ設けられ、可動フロア固定部材40を下方から支持する固定部材支持手段41と、を備え、固定部材支持手段41を、車両前後上下方向にそれぞれ列設した複数のロックピン42から構成したため、可動フロア13の車両前端部を運転者の好む任意の位置で支持できる。
(19) 各ロックピン42の間隔を、可動フロア固定部材40の寸法にヒールポイントに応じた運転者乗車時の可動フロア撓み量を予測して設定したため、運転姿勢調節中、可動フロア13の前端部に所定の荷重がかかった場合でも、フロア固定部材36と固定部材支持手段37との接触を回避できる。
(他の実施例)
以上、本発明を実施するための最良の形態を、各実施例に基づいて説明したが、本発明の具体的な構成は、各実施例に限定されるものではなく、アイポイント調節手段、ヒールポイント調節手段およびステアリング位置調節手段の具体的な構造は任意である。
また、可動フロア支持手段を、可動フロア固定部材と固定部材支持手段とに分けず、車両フロア側に伸縮する脚部を設け、この脚部を可動フロアの位置に応じてアクチュエータを用い伸縮させ、可動フロアを支持する構成としてもよい。
実施例1の運転姿勢調節装置の構成を示す側面図である。 実施例1の運転姿勢調節装置の構成を示す平面図である。 運転者の体格と運転姿勢の関係を示す図である。 運転者の体格と下肢姿勢の関係を示す図である。 身長とステアリング位置の関係を示す図である。 身長とシート基準点の関係を示す図である。 身長とヒールポイントの関係を示す図である。 実施例1の姿勢調節手段で実施される運転姿勢調節制御処理の流れを示すフローチャートである。 実施例2の運転姿勢調節装置の構成を示す側面図である。 実施例2の運転姿勢調節装置の構成を示す平面図である。 運転時におけるシート部を車両後方側から見た図である。 乗降時におけるシート部を車両後方側から見た図である。 チルト角と沈み込み距離の関係を示す図である。 運転者が座った状態から起きあがるまでの状態の重心の軌道を示す図である。 荷重検出手段により検出された荷重と、そのときに設定されるチルト角との関係を示す図である。 実施例3の運転姿勢調節装置の構成を示す側面図である。 実施例3の運転姿勢調節装置の構成を示す平面図である。 実施例3の運転姿勢調節方法を示す図である。 運転姿勢調節時のフロア固定部材の軌跡を示す図である。 ヒールポイントとクリアランスの関係を示す図である。 実施例3の姿勢調節手段で実施される運転姿勢調節制御処理の流れを示すフローチャートである。 実施例4の運転姿勢調節装置の構成を示す平面図である。 固定部材支持手段の側面図である。
符号の説明
11 アクセルペダル
12 ブレーキペダル
13 可動フロア
14 ブレーキ伝達手段
15 ブースタ
16 マスタシリンダ
17 運転者用シート
17a シートクッション
17b シートバック
18 可動フロアスライドレール
19 可動フロア駆動手段
20 ステアリング
20a ステアリングポスト
21 転舵ロッド
22 ステアリング伝達手段
23 ステアリングポスト支点
24 ステアリング位置駆動手段
25 Xリンク
25a Xリンク後部支点
25b Xリンク前部支点
26 シート高さ駆動手段
27 車両フロア
28 姿勢調節手段
29 体格入力手段
30 キー位置検出手段

Claims (18)

  1. 運転者の目の位置であるアイポイントを調節するアイポイント調節手段を備えた運転姿勢調節装置において、
    運転者の臀部近傍位置をシート基準点、運転者の踵位置をヒールポイントとしたとき、
    前記シート基準点とヒールポイントとを結ぶ直線が、水平方向に対して常に一定の傾斜角度を保つよう、ヒールポイントを調節するヒールポイント調節手段を備えることを特徴とする運転姿勢調節装置。
  2. 請求項1に記載の運転姿勢調節装置において、
    前記ヒールポイント調節手段は、
    少なくともアクセルペダル、ブレーキペダルを含む操作ペダルを固定した可動フロアと、
    運転者用シートの下方に位置し、可動フロアを車両フロアに対し相対移動させるスライドレールと、
    を備え、
    前記可動フロアを、車両前端側位置へ移動したとき、車両フロアの高さと一致するように設定したことを特徴とする運転姿勢調節装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の運転姿勢調節装置において、
    ステアリングホイールを車両前後方向へ移動させるステアリング位置調節手段と、
    前記アイポイントがあらかじめ設定された位置となるよう、アイポイント調節手段、ヒールポイント調節手段およびステアリング位置調節手段を駆動する運転姿勢制御手段と、
    を設けたことを特徴とする運転姿勢調節装置。
  4. 請求項3に記載の運転姿勢調節装置において、
    前記ステアリング位置調節手段として、運転者用シートの下部側方から上方へ延び、ステアリングホイールを片持ち支持するステアリングポストと、
    このステアリングポストを車両前後方向へ揺動させるステアリング位置駆動手段と、
    を設け、
    前記アイポイント調節手段、ヒールポイント調節手段およびステアリング位置調節手段を、運転者用シート下方に配置して一体的に構成したことを特徴とする運転姿勢調節装置。
  5. 請求項2ないし請求項4のいずれか1項に記載の運転姿勢調節装置において、
    前記アイポイント調節手段を、運転者用シートを上下に昇降させる手段とし、
    前記スライドレールは、運転者用シートと一体に昇降することを特徴とする運転姿勢調節装置。
  6. 請求項5に記載の運転姿勢調節装置において、
    前記アイポイント調節手段は、運転者用シートを上昇させるとき、所定量だけ車両前方へ移動させることを特徴とする運転姿勢調節装置。
  7. 請求項3ないし請求項6のいずれか1項に記載の運転姿勢調節装置において、
    運転者の乗降を判断する乗降判断手段を設け、
    前記運転姿勢制御手段は、運転者の乗降時には、可動フロアが最も低い位置、ステアリングホイールが車両前端側位置、運転者用シートが最も低い位置へそれぞれ移動するよう、アイポイント調節手段、ヒールポイント調節手段およびステアリング位置調節手段を駆動することを特徴とする運転姿勢調節装置。
  8. 請求項5ないし請求項7のいずれか1項に記載の運転姿勢調節装置において、
    前記運転者用シートのシート高さが所定の運転時最下シート位置よりも低いとき、シート高さに応じて可動フロアとシートクッションをドア側に傾斜させる乗降動作補助手段を設けたことを特徴とする運転姿勢調節装置。
  9. 請求項8に記載の運転姿勢調節装置において、
    前記乗降動作補助手段は、
    前記シートクッションのドア側端部と、シートクッションを支持するアイポイント調節手段上面との間に設けられ、シートクッションを車両前後方向へ水平に延びる軸周りに回転可能に支持する回転ヒンジと、
    前記シートクッションのドアと反対側の端部が前記運転時最下シート位置よりも下がるのを制限するシート高さ制限手段と、
    を備えることを特徴とする運転姿勢調節装置。
  10. 請求項8または請求項9に記載の運転姿勢調節装置において、
    前記シートクッションおよび可動フロアの車幅方向中央からドアと反対側部分の荷重を検出する荷重検出手段を設け、
    前記運転姿勢制御手段は、検出された荷重が小さいほど、シートクッションの傾斜角度が大きくなるようにアイポイント調節手段を駆動することを特徴とする運転姿勢調節装置。
  11. 請求項10の運転姿勢調節装置において、
    前記運転姿勢制御手段は、運転者が完全に着座したときの荷重検出手段の検出値に基づいて運転者の体格を推定し、推定した運転者の体格に応じてアイポイント調節手段、ヒールポイント調節手段およびステアリング位置調節手段を駆動することを特徴とする運転姿勢調節装置。
  12. 請求項2ないし請求項11に記載の運転姿勢調節装置において、
    可動フロア車両前端部を支持する可動フロア支持手段を設けたことを特徴とする運転姿勢調節装置。
  13. 請求項12に記載の運転姿勢調節装置において、
    前記可動フロア支持手段は、
    前記可動フロア車両前端部に設けられた可動フロア固定部材と、
    前記車両フロアの可動フロア固定部材の軌道に沿って設けられ、可動フロア固定部材を下方から支持する固定部材支持手段と、
    を備えることを特徴とする運転姿勢調節装置。
  14. 請求項13に記載の運転姿勢調節装置において、
    前記固定部材支持手段の上面と可動フロア固定部材の下面に、前記可動フロアの位置決め後、互いに噛み合う係合歯を設けたことを特徴とする運転姿勢調節装置。
  15. 請求項13または請求項14に記載の運転姿勢調節装置において、
    前記運転姿勢制御手段は、ヒールポイント調節時、前記可動フロア固定部材と固定部材支持手段との間に上下方向のクリアランスを持たせながら可動フロアを移動させ、
    前記クリアランスは、ヒールポイントに応じた運転者乗車時の可動フロア撓み量を予測して設定することを特徴とする運転姿勢調節装置。
  16. 請求項13ないし請求項15のいずれか1項に記載の運転姿勢調節装置において、
    前記運転姿勢制御手段は、運転者のアイポイントとヒールポイントとを結ぶ直線が水平方向に対し常に一定の角度となるよう、前記アイポイント調節手段およびヒールポイント調節手段を駆動し、
    前記固定部材支持手段の可動フロア固定部材との接触面が水平方向に対してなす角度を、前記アイポイントとヒールポイントとを結ぶ直線が水平方向に対してなす角度と同一角度に設定したことを特徴とする運転姿勢調節装置。
  17. 少なくともアクセルペダル、ブレーキペダルを含む操作ペダルを固定した可動フロアを、車両フロアに対し相対移動させ、運転者の踵位置であるヒールポイントを調節するヒールポイント調節手段と、
    運転者の目の位置であるアイポイントを、運転者用シートを上下に昇降させることにより調節するアイポイント調節手段と、
    を備え、
    前記ヒールポイント調節手段およびアイポイント調節手段を、運転者用シート下方に配置して一体的に構成した運転姿勢調節装置において、
    可動フロア車両前端部を支持する可動フロア支持手段を設け、
    この可動フロア支持手段は、
    可動フロア車両前端部両側に設けられた可動フロア固定部材と、
    前記車両フロアの可動フロア固定部材の軌道に沿ってそれぞれ設けられ、可動フロア固定部材を下方から支持する固定部材支持手段と、
    を備え、
    前記固定部材支持手段を、車両前後上下方向にそれぞれ列設した複数のロックピンから構成したことを特徴とする運転姿勢調節装置。
  18. 請求項17に記載の運転姿勢調節装置において、
    前記各ロックピンの間隔を、可動フロア固定部材の寸法にヒールポイントに応じた運転者乗車時の可動フロア撓み量を予測して設定したことを特徴とする運転姿勢調節装置。
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