JP2005097721A - 両面メッキ装置および両面メッキ方法 - Google Patents

両面メッキ装置および両面メッキ方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2005097721A
JP2005097721A JP2004057497A JP2004057497A JP2005097721A JP 2005097721 A JP2005097721 A JP 2005097721A JP 2004057497 A JP2004057497 A JP 2004057497A JP 2004057497 A JP2004057497 A JP 2004057497A JP 2005097721 A JP2005097721 A JP 2005097721A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plating
plate
substrate
double
jig
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2004057497A
Other languages
English (en)
Inventor
Hidetoshi Yasutake
秀寿 安竹
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yamaha Corp
Original Assignee
Yamaha Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yamaha Corp filed Critical Yamaha Corp
Priority to JP2004057497A priority Critical patent/JP2005097721A/ja
Publication of JP2005097721A publication Critical patent/JP2005097721A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Electroplating Methods And Accessories (AREA)

Abstract

【課題】 板状基材の両面に同時に厚みの異なるメッキ層を形成することができる両面メッキ装置および両面メッキ方法を提供する。
【解決手段】 本発明の両面メッキ装置は、板状基材33の両面に同時にメッキ膜を形成する装置であって、メッキ液31を貯留するメッキ槽22と、板状基材33をその両面をメッキ液に接触させた状態で保持し、かつ板状基材33とともにメッキ槽22内に貯留されるメッキ液31を2つの領域に分離するメッキ用治具23とを備えてなることを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、板状基材の両面にメッキ層を形成する場合に、これらのメッキ層の厚みに差があっても、両面に同時にメッキ層を施すことが可能な両面メッキ装置および両面メッキ方法に関するものである。
従来、メッキ業界にてよく行われている技術として、厚みに差があるメッキ層を基板の表裏面それぞれに形成する方法がある。
この(第1の)方法について、図9及び図10を基に説明する。
まず、図9(a)に示すように、例えば、75mm×75mm×0.5mmの大きさのアルミナ基板1を用意し、スパッタリング法、蒸着法等により、このアルミナ基板1の両面にメッキ用下地層2、3を形成する。
メッキ用下地層2としては、例えば、0.05μmのクロム(Cr)層2aと0.3μmの銅(Cu)層2bを順次積層した多層膜が用いられる。
メッキ用下地層3も同様に、例えば、0.05μmのクロム(Cr)層3aと0.3μmの銅(Cu)層3bを順次積層した多層膜が用いられる。
次いで、メッキ用下地層3上にレジスト4を塗布し、このレジスト4をフォトリソグラフィによりパターニングし(図9(b))、熱電チップを固定、配列するための電極作製用パターン5とする。
次いで、通常のメッキ法を用いてメッキ用下地層3上に銅(Cu)層6を形成する(図9(c))。このCu層6の厚みは、例えば、30μmである。
次いで、アセトンあるいは市販のレジスト除去剤を用いて電極作製用パターン5を除去する(図9(d))。
次いで、イオンミリング等によりメッキ用下地層3の露出部分を除去する(図9(e))。
以上により、アルミナ基板1の一方の面に所定のパターンのメッキ用下地層3及びCu層6が形成される。
次いで、図9(f)に示すように、反対側のメッキ用下地層2上にレジスト11を塗布し、このレジスト11をフォトリソグラフィによりパターニングし、モジュールをパッケージに固定するための金属層作製用パターン12を形成する(図10(g))。
次いで、通常のメッキ法を用いてメッキ用下地層2上に銅(Cu)層13を形成する(図10(h))。このCu層13の厚みは、例えば、6μmである。
次いで、アセトンあるいは市販のレジスト除去剤を用いて金属層作製用パターン12を除去する(図10(i))。
次いで、イオンミリング等によりメッキ用下地層2の露出部分を除去する(図10(j))。
以上により、アルミナ基板1の一方の面に、所定のパターンを有しかつ30μmの厚みのCu層6が、他方の面に所定のパターンを有しかつ6μmの厚みのCu層13が、それぞれ形成される(図10(k))。
一方、メッキ層を基板の表裏面に同時に形成する方法も提案されている(例えば、特許文献1参照)。
この(第2の)方法は、ステンレススチール等の金属基板の両面に、比較的低い電流密度で第1のメッキ層を形成し、次いで、これらの第1のメッキ層上に、比較的高い電流密度で第2のメッキ層を形成する方法で、これら第1及び第2のメッキ層を順次形成することにより、厚みが3〜12μmに制御されたCu箔層が得られる。
特開平05−140795号公報
ところで、従来の第1の方法は、アルミナ基板1に厚みの異なるCu層6、13を形成することができるものの、(1)アルミナ基板の両面それぞれにメッキ層を形成するために、メッキ工程を2度繰り返す必要がある、(2)メッキ工程毎にアルミナ基板の着脱を行うために、アルミナ基板の着脱に手間がかかる、(3)アルミナ基板を固定する際に、基板面またはメッキ面に傷を付ける可能性がある、等の問題点があった。
また、従来の第2の方法は、金属基板の両面に同時にほぼ同じ厚みのメッキ層を形成するものであるから、両面に同時に厚みの異なるメッキ層を形成することができないという問題点があった。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであって、板状基材の両面に同時に厚みの異なるメッキ層を形成することができる両面メッキ装置および両面メッキ方法を提供することを目的とする。
本発明は次の様な両面メッキ装置および両面メッキ方法を提供した。
すなわち、本発明の両面メッキ装置は、板状基材の両面に同時にメッキ膜を形成する装置であって、メッキ液を貯留するメッキ槽と、前記板状基材をその両面を前記メッキ液に接触させた状態で保持し、かつ該板状基材とともに前記メッキ槽内に貯留されるメッキ液を2つの領域に分離するメッキ用治具とを備えてなることを特徴とする。
この両面メッキ装置では、板状基材及びメッキ用治具により、板状基材の各々の面に接触するメッキ液を互いに分離することにより、これらの通電条件を互いに独立に変えることが可能になり、板状基材の両面に互いに厚みの異なるメッキ層を同時に形成することが可能になる。
前記メッキ用治具は、板状の治具本体に、前記板状基材の周縁部を密着状態で固定する開口部が1つ以上形成されていることを特徴とする。
前記メッキ槽の内壁には、前記メッキ用治具の一部を嵌め込むための溝が形成されていることを特徴とする。
前記板状基材のそれぞれの面に対向する電極を前記2つの領域各々に配置し、各電極と前記板状基材との間に、電流を通電するための電源をそれぞれ設けてなることを特徴とする。
前記板状基材のそれぞれの面に対向する電極を前記2つの領域各々に配置し、これらの電極と前記板状基材との間に、電流を通電するための電源を設けてなることを特徴とする。
前記電源には、前記1対の電極と前記板状基材との間それぞれに流れる電流の大きさを個別に制御する制御部を備えてなることを特徴とする。
本発明の両面メッキ方法は、板状基材の両面に同時にメッキ膜を形成する方法であって、メッキ液が貯留されたメッキ槽と、前記板状基材をその両面を前記メッキ液に接触させた状態で保持し、かつ該板状基材とともに前記メッキ槽内に貯留されるメッキ液を2つの領域に分離するメッキ用治具とを用意し、前記メッキ用治具に前記板状基材を保持し、次いで、このメッキ用治具を前記メッキ液に浸漬して、前記板状基材の両面を前記メッキ液に接触させるとともに前記メッキ液を2つの領域に分離し、次いで、これらの領域それぞれに電流を通電して前記板状基材の両面それぞれにメッキ膜を形成することを特徴とする。
この両面メッキ方法では、前記板状基材をその両面を前記メッキ液に接触させた状態で保持し、かつ該板状基材とともに前記メッキ槽内に貯留されるメッキ液を2つの領域に分離するメッキ用治具を前記メッキ液に浸漬して、前記板状基材の両面を前記メッキ液に接触させるとともに前記メッキ液を2つの領域に分離することにより、これらの通電条件を互いに独立に変えることで、板状基材の両面に互いに厚みの異なるメッキ層を同時に形成する。
前記2つの領域それぞれに流れる電流の大きさを個別に制御し、前記板状基材の両面それぞれに形成されるメッキ膜の厚みを制御することを特徴とする。
これにより、前記板状基材の両面それぞれに形成されるメッキ膜の厚みを自在に制御することが可能になる。
本発明の両面メッキ装置によれば、メッキ液を貯留するメッキ槽と、前記板状基材をその両面を前記メッキ液に接触させた状態で保持し、かつ該板状基材とともに前記メッキ槽内に貯留されるメッキ液を2つの領域に分離するメッキ用治具とを備えたので、これらの通電条件を互いに独立に変えることができ、板状基材の両面に互いに厚みの異なるメッキ層を同時に形成することができる。
本発明の両面メッキ方法によれば、メッキ液が貯留されたメッキ槽と、前記板状基材をその両面を前記メッキ液に接触させた状態で保持し、かつ該板状基材とともに前記メッキ槽内に貯留されるメッキ液を2つの領域に分離するメッキ用治具とを用意し、前記メッキ用治具に前記板状基材を保持し、次いで、このメッキ用治具を前記メッキ液に浸漬して、前記板状基材の両面を前記メッキ液に接触させるとともに前記メッキ液を2つの領域に分離し、次いで、これらの領域それぞれに電流を通電して前記板状基材の両面それぞれにメッキ膜を形成するので、これらの通電条件を互いに独立に変えることで、板状基材の両面に互いに厚みの異なるメッキ層を同時に形成することができる。
[実施例1]
図1は本発明の実施例1の両面メッキ装置を示す斜視図、図2は同平面図である。
この両面メッキ装置21は、メッキ槽22と、メッキ用治具23と、電極板24、25と、電源26、27とにより構成されている。
メッキ槽22は、メッキ液31を貯留するもので、ポリ塩化ビニル、ポリカーボネート等の樹脂により構成され、この槽の互いに対向する内壁22a、22aの略中央部それぞれには、メッキ用治具23の側部(一部)を嵌め込むための溝32が上下方向に延在する様に形成されている。
メッキ用治具23は、図3に示すように、板状基材33をその両面をメッキ液31に接触させた状態で保持し、かつ板状基材33とともにメッキ槽22内に貯留されるメッキ液31を2つの領域31a、31bに分離するもので、例えば、ステンレススチール等からなる板状の治具本体34に、板状基材31の周縁部を密着状態で固定するための段差を有する開口部35が1つ以上(図1及び図3では1つ)形成されている。
この板状基材33は、開口部35に嵌め込まれた状態で、その周縁部の所定箇所にプレート36が当接され、このプレート36はネジ37により治具本体34に固定されている。
この両面メッキ装置21では、メッキ槽22の溝32、32にメッキ用治具23を固定し、メッキ液31の一方の領域31aに電極板24を、他方の領域31bに電極板25を、板状基材33に対向するように配置し、電極板24とメッキ用治具23に電源26を接続し、電極板25とメッキ用治具23に電源27を接続し、メッキ用治具23が負極となるように電極板24、25それぞれに互いに異なる電圧を印加することにより、領域31a、31bそれぞれに互いに異なる大きさの電流が流れ、板状基材33の両面に、厚みが互いに異なるメッキ層がそれぞれ形成されるようになっている。
次に、この両面メッキ装置21を用いて板状基材33の両面に厚みの異なるメッキ層を形成する方法について、図4及び図5に基づき説明する。
まず、図4(a)に示すように、例えば、75mm×75mm×0.5mmの大きさのアルミナ基板41を用意し、スパッタリング法、蒸着法等により、このアルミナ基板41の両面にメッキ用下地層42、43を形成する。
メッキ用下地層42としては、例えば、0.05μmのクロム(Cr)層42a上に0.3μmの銅(Cu)層42bを積層した多層膜が用いられる。
メッキ用下地層43も同様に、例えば、0.05μmのクロム(Cr)層43a上に0.3μmの銅(Cu)層43bを積層した多層膜が用いられる。
これらのメッキ用下地層42、43は、上記の積層構造の他、例えば、0.05μmのチタン(Ti)層上に0.3μmの銅(Cu)層を積層した構造、あるいは、0.05μmのクロム(Cr)層上に0.5μmのパーマロイ(ニッケル・鉄合金)層を積層した構造等も用いられる。
次いで、メッキ用下地層43上に、例えば、厚みが35μmのレジスト44を塗布する。
次いで、図4(b)に示すように、このレジスト44をフォトリソグラフィによりパターニングし、熱電チップを固定、配列するための、例えば、厚みが35μmの電極作製用パターン45とする。
次いで、図4(c)に示すように、反対側のメッキ用下地層42上に、例えば、厚みが10μmのレジスト51を塗布する。次いで、図4(d)に示すように、このレジスト51をフォトリソグラフィによりパターニングし、モジュールをパッケージに固定するための、例えば、厚みが10μmの金属層作製用パターン52を形成する。
以上により、アルミナ基板41の一方の面にメッキ用下地層42及び金属層作製用パターン52が、他方の面にメッキ用下地層43及び電極作製用パターン45が、それぞれ形成された被メッキ物53が得られる。
ここでは、説明を容易にするために、便宜上、メッキ用下地層43及び電極作製用パターン45が形成された側の面をA面、メッキ用下地層42及び金属層作製用パターン52が形成された側の面をB面とする。
次に、上記の両面メッキ装置21を用いて、この被メッキ物53の両面に厚みの異なるメッキ層を形成する。
まず、図3に示すように、この被メッキ物53をメッキ用治具23の開口部35に嵌め込み、プレート36及びネジ37により治具本体34に固定する。
次いで、図2に示すように、このメッキ用治具23の側部を、メッキ液31が貯留されたメッキ槽22の溝32、32に嵌め込む。この被メッキ物53が固定されたメッキ用治具23により、メッキ槽22内に貯留されるメッキ液31は、2つの領域31a、31bに分離される。ここでは、被メッキ物53のA面が領域31a側に、B面が領域31b側に、それぞれ位置するように、メッキ用治具23をメッキ槽22に嵌め込む。
次いで、メッキ液31の一方の領域31aに電極板24を、他方の領域31bに電極板25を、板状基材33に対向するように配置し、電極板24とメッキ用治具23に電源26を接続し、電極板25とメッキ用治具23に電源27を接続する。次いで、電源26、27により、電極板24、25が正極、メッキ用治具23が負極となるように、電極板24、25それぞれに互いに異なる電圧を印加し、板状基材33の両面に、厚みが互いに異なるメッキ層をそれぞれ形成する。
このメッキ工程に係る条件の一例を下記に示す。
メッキ液:硫酸銅結晶 90g/L
硫酸 150g/L
塩素イオン 50mg/L(塩酸使用)
添加剤 適量
温度 室温
攪拌 エアバブリング
メッキ時間: 40分
メッキ電流:A面側 11A
B面側 2.5A
以上により、図5(e)に示すように、メッキ用下地層43上に,例えば、30μmの厚みのパターニングされた銅(Cu)層55が、メッキ用下地層42上に,例えば、6μmの厚みのパターニングされた銅(Cu)層56が、それぞれ形成されることとなる。
次いで、図5(f)に示すように、アセトンあるいは市販のレジスト除去剤を用いて電極作製用パターン45及び金属層作製用パターン52を除去する。
次いで、図5(g)及び(h)に示すように、イオンミリング等によりメッキ用下地層42の露出部分、メッキ用下地層43の露出部分を順次除去する。
以上により、アルミナ基板41の一方の面に、所定のパターンを有しかつ30μmの厚みのCu層55が、他方の面に所定のパターンを有しかつ6μmの厚みのCu層56が、それぞれ同時に形成される。
表1には、電流の大きさを変えた場合の、A面及びB面それぞれにおけるメッキ厚を示してある。なお、A面とB面では、パターニングにより金属表面の露出面積が異なるので、同じメッキ厚を得るためには電流値を異なるものにする必要がある。
Figure 2005097721
この表によれば、メッキ条件を変えることにより、メッキ層の厚みの比が1:1から20:1までの範囲のものを作製することができることが分かった。
なお、メッキ条件を変えてメッキ層の厚みの比が20:1より大きいものを作製してみたが、メッキ層の厚みの比が20:1より大きくなると、応力がアンバランスになり、アルミナ基板41が大きく反ってしまい、モジュールの組み立てを行うことができなかった。
以上説明した様に、本実施例の両面メッキ装置21によれば、互いに対向する内壁22a、22aに溝32が上下方向に形成されたメッキ槽22と、板状基材33をその両面をメッキ液31に接触させた状態で保持し、かつ板状基材33とともにメッキ槽22内に貯留されるメッキ液31を2つの領域31a、31bに分離するメッキ用治具23とを備えたので、2つの領域31a、31bそれぞれの通電条件を互いに独立に変えることができ、その結果、板状基材33の両面に互いに厚みの異なるメッキ層を同時に形成することができる。
また、本実施例の両面メッキ方法によれば、アルミナ基板41の一方にメッキ用下地層42及び金属層作製用パターン52を、他方にメッキ用下地層43及び電極作製用パターン45をそれぞれ形成した被メッキ物53を作製し、上記の両面メッキ装置21を用いて、この被メッキ物53の両面に厚みの異なるメッキ層を形成するので、板状基材33の両面に互いに厚みの異なるメッキ層を同時にしかも容易に形成することができる。
[実施例2]
図6は本発明の実施例2の両面メッキ装置の要部を示す断面図である。
この両面メッキ装置61は、メッキ用治具23の側部をゴム板、ゴム糸等の弾性体62を介してメッキ槽22の溝32に嵌め込む点が実施例1の両面メッキ装置21と異なった点であり、この点以外の構成要素については、実施例1の両面メッキ装置21と全く同様である。
この両面メッキ装置61においても、実施例1の両面メッキ装置21と全く同様の効果を奏することができる。
[実施例3]
図7は本発明の実施例3の両面メッキ装置の要部を示す断面図である。
この両面メッキ装置71は、ステンレススチール等の金属からなる板状の治具本体72の一部、例えば、溝32との接触部をポリ塩化ビニル樹脂、フッ素樹脂等の絶縁体73により構成したもので、この点以外の構成要素については、実施例1の両面メッキ装置21と全く同様である。
この両面メッキ装置71においても、実施例1の両面メッキ装置21と全く同様の効果を奏することができる。
しかも、治具本体72の一部を絶縁体73により構成したので、メッキ用治具のメッキ槽への着脱が容易となり、特に、メッキ層形成後の脱離が容易である。
[実施例4]
図8は本発明の実施例4のメッキ用治具を示す平面図である。
このメッキ用治具81は、ステンレススチール等からなる板状の治具本体34に、板状基材31の周縁部を密着状態で固定するための段差を有する開口部35を複数(図8では、4つ)形成したもので、この点以外の構成要素については、実施例1のメッキ用治具23と全く同様である。
このメッキ用治具81においても、実施例1のメッキ用治具23と全く同様の効果を奏することができる。
しかも、治具本体34に開口部35を複数形成したので、1ロット毎の処理個数を増やすことができ、製造コストを低減することができる。
板状基材の両面に同時に厚みの異なるメッキ層を施すことができることから、熱電モジュール用基板はもちろんのこと、各種金属板のメッキ加工へも適用することができる。
本発明の実施例1の両面メッキ装置を示す斜視図である。 本発明の実施例1の両面メッキ装置を示す平面図である。 本発明の実施例1の両面メッキ装置のメッキ用治具の要部を示す断面図である。 本発明の実施例1の両面メッキ方法を示す過程図である。 本発明の実施例1の両面メッキ方法を示す過程図である。 本発明の実施例2のメッキ用治具とメッキ槽の取付構造を示す断面図である。 本発明の実施例3のメッキ用治具とメッキ槽の取付構造を示す断面図である。 本発明の実施例4のメッキ用治具を示す平面図である。 従来の両面メッキ方法を示す過程図である。 従来の両面メッキ方法を示す過程図である。
符号の説明
21、61、71…両面メッキ装置、22…メッキ槽、22a…内壁、23、81…メッキ用治具、24、25…電極板、26、27…電源、31…メッキ液、31a、31b…領域、32…溝、33…板状基材、34、72…治具本体、35…開口部、41…アルミナ基板、42…メッキ用下地層、42a…クロム層、42b…銅層、43…メッキ用下地層、43a…クロム層、43b…銅層、44、51…レジスト、45…電極作製用パターン、52…金属層作製用パターン、55、56…Cu層、62…弾性体、73…絶縁体。

Claims (8)

  1. 板状基材の両面に同時にメッキ膜を形成する装置であって、
    メッキ液を貯留するメッキ槽と、
    前記板状基材をその両面を前記メッキ液に接触させた状態で保持し、かつ該板状基材とともに前記メッキ槽内に貯留されるメッキ液を2つの領域に分離するメッキ用治具とを備えてなることを特徴とする両面メッキ装置。
  2. 前記メッキ用治具は、板状の治具本体に、前記板状基材の周縁部を密着状態で固定する開口部が1つ以上形成されてなることを特徴とする請求項1記載の両面メッキ装置。
  3. 前記メッキ槽の内壁には、前記メッキ用治具の一部を嵌め込むための溝が形成されてなることを特徴とする請求項1または2記載の両面メッキ装置。
  4. 前記板状基材のそれぞれの面に対向する電極を前記2つの領域各々に配置し、
    各電極と前記板状基材との間に、電流を通電するための電源をそれぞれ設けてなることを特徴とする請求項1、2または3記載の両面メッキ装置。
  5. 前記板状基材のそれぞれの面に対向する電極を前記2つの領域各々に配置し、
    これらの電極と前記板状基材との間に、電流を通電するための電源を設けてなることを特徴とする請求項1、2または3記載の両面メッキ装置。
  6. 前記電源には、前記1対の電極と前記板状基材との間それぞれに流れる電流の大きさを個別に制御する制御部を備えてなることを特徴とする請求項5記載の両面メッキ装置。
  7. 板状基材の両面に同時にメッキ膜を形成する方法であって、
    メッキ液が貯留されたメッキ槽と、
    前記板状基材をその両面を前記メッキ液に接触させた状態で保持し、かつ該板状基材とともに前記メッキ槽内に貯留されるメッキ液を2つの領域に分離するメッキ用治具とを用意し、
    前記メッキ用治具に前記板状基材を保持し、
    次いで、このメッキ用治具を前記メッキ液に浸漬して、前記板状基材の両面を前記メッキ液に接触させるとともに前記メッキ液を2つの領域に分離し、
    次いで、これらの領域それぞれに電流を通電して前記板状基材の両面それぞれにメッキ膜を形成することを特徴とする両面メッキ方法。
  8. 前記2つの領域それぞれに流れる電流の大きさを個別に制御し、前記板状基材の両面それぞれに形成されるメッキ膜の厚みを制御することを特徴とする請求項7記載の両面メッキ方法。
JP2004057497A 2003-08-27 2004-03-02 両面メッキ装置および両面メッキ方法 Pending JP2005097721A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004057497A JP2005097721A (ja) 2003-08-27 2004-03-02 両面メッキ装置および両面メッキ方法

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003303283 2003-08-27
JP2004057497A JP2005097721A (ja) 2003-08-27 2004-03-02 両面メッキ装置および両面メッキ方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005097721A true JP2005097721A (ja) 2005-04-14

Family

ID=34467237

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004057497A Pending JP2005097721A (ja) 2003-08-27 2004-03-02 両面メッキ装置および両面メッキ方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2005097721A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009132999A (ja) * 2007-11-01 2009-06-18 Almex Pe Inc 連続めっき処理装置
JP2011089157A (ja) * 2009-10-21 2011-05-06 Dainippon Printing Co Ltd ステンレス基板への金めっき層の形成方法およびそれに用いるめっき装置
CN104152959A (zh) * 2013-05-14 2014-11-19 新光电气工业株式会社 镀膜制造方法
KR101467083B1 (ko) * 2013-03-19 2014-12-02 현대제철 주식회사 자동차 도어프레임용 편차도금강판 제조장치 및 제조방법
CN105297096A (zh) * 2015-11-30 2016-02-03 中国华能集团公司 一种双面电沉积异种镀层的电镀装置及电镀方法
CN108396360A (zh) * 2017-02-08 2018-08-14 株式会社荏原制作所 电镀装置、与电镀装置一同使用的基板保持架、电镀方法、计算机程序及存储介质
WO2020250650A1 (ja) * 2019-06-14 2020-12-17 株式会社荏原製作所 めっき方法、めっき装置、プログラムを記憶する不揮発性の記憶媒体

Cited By (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009132999A (ja) * 2007-11-01 2009-06-18 Almex Pe Inc 連続めっき処理装置
JP2011089157A (ja) * 2009-10-21 2011-05-06 Dainippon Printing Co Ltd ステンレス基板への金めっき層の形成方法およびそれに用いるめっき装置
KR101467083B1 (ko) * 2013-03-19 2014-12-02 현대제철 주식회사 자동차 도어프레임용 편차도금강판 제조장치 및 제조방법
CN104152959A (zh) * 2013-05-14 2014-11-19 新光电气工业株式会社 镀膜制造方法
CN105297096A (zh) * 2015-11-30 2016-02-03 中国华能集团公司 一种双面电沉积异种镀层的电镀装置及电镀方法
TWI763762B (zh) * 2017-02-08 2022-05-11 日商荏原製作所股份有限公司 鍍覆裝置、與鍍覆裝置一起使用的基板固持器
JP2018129387A (ja) * 2017-02-08 2018-08-16 株式会社荏原製作所 めっき装置およびめっき装置とともに使用される基板ホルダ
KR20180092271A (ko) * 2017-02-08 2018-08-17 가부시키가이샤 에바라 세이사꾸쇼 도금 장치 및 도금 장치와 함께 사용되는 기판 홀더
CN108396360A (zh) * 2017-02-08 2018-08-14 株式会社荏原制作所 电镀装置、与电镀装置一同使用的基板保持架、电镀方法、计算机程序及存储介质
KR102438895B1 (ko) * 2017-02-08 2022-09-02 가부시키가이샤 에바라 세이사꾸쇼 도금 장치 및 도금 장치와 함께 사용되는 기판 홀더
WO2020250650A1 (ja) * 2019-06-14 2020-12-17 株式会社荏原製作所 めっき方法、めっき装置、プログラムを記憶する不揮発性の記憶媒体
JP2020204061A (ja) * 2019-06-14 2020-12-24 株式会社荏原製作所 めっき方法、めっき装置、プログラムを記憶する不揮発性の記憶媒体
CN113748231A (zh) * 2019-06-14 2021-12-03 株式会社荏原制作所 镀覆方法、镀覆装置、存储程序的非易失性存储介质
KR20220020248A (ko) * 2019-06-14 2022-02-18 가부시키가이샤 에바라 세이사꾸쇼 도금 방법, 도금 장치, 프로그램을 기억하는 불휘발성의 기억 매체
JP7079224B2 (ja) 2019-06-14 2022-06-01 株式会社荏原製作所 めっき方法、めっき装置、プログラムを記憶する不揮発性の記憶媒体
US11542629B2 (en) 2019-06-14 2023-01-03 Ebara Corporation Method of plating, apparatus for plating, and non-volatile storage medium that stores program
TWI802798B (zh) * 2019-06-14 2023-05-21 日商荏原製作所股份有限公司 鍍覆方法、鍍覆裝置、儲存有程式之非揮發性記憶媒體
KR102602976B1 (ko) * 2019-06-14 2023-11-17 가부시키가이샤 에바라 세이사꾸쇼 도금 방법, 도금 장치, 프로그램을 기억하는 불휘발성의 기억 매체

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6547944B2 (en) Commercial plating of nanolaminates
TWI381070B (zh) Electroplating device and electroplating method
TWI772364B (zh) 利用種子層的電路形成方法及用於選擇性蝕刻種子層的蝕刻液組合物
JP2005097721A (ja) 両面メッキ装置および両面メッキ方法
JP2008041553A (ja) 蒸着用マスク及び蒸着用マスクの製造方法
JP4836921B2 (ja) 表面処理方法
JPH11246999A (ja) ウエハのメッキ方法及び装置
US3743583A (en) Printed circuit board fabrication
TW201741145A (zh) 印刷電路板之製造方法
JP4795075B2 (ja) 電気めっき装置
JP2002359454A (ja) 銅メッキ回路層付銅張積層板及びその銅メッキ回路層付銅張積層板を用いたプリント配線板の製造方法
CN110644039B (zh) 基板支架
JP2007131931A (ja) プリント配線板用めっき冶具
JP4580496B2 (ja) プラズマ処理装置およびプラズマ処理方法
JP2001316893A (ja) 不溶性陽極を使用する表面処理方法及びその装置
JP2000199099A (ja) プリント基板の電解メッキ用治具
JP2006316327A (ja) フレキシブル銅張積層板の製造方法
JPH11209898A (ja) メッキ用アノード電極
TW202038366A (zh) 用於基板固持器之密封件
JP3348092B2 (ja) 無電解めっき用治具
JP4138542B2 (ja) 基板めっき方法
WO2019073819A1 (ja) 金属板から付着金属を剥離する方法
Tajiri et al. Development of an electroformed copper lining for accelerator components
JP2002038291A (ja) 金属箔製造用陽極
KR100872048B1 (ko) 전해도금용 캐소드 콘택트 롤 및 이를 이용한연성회로기판의 동도금방법

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Effective date: 20050829

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20050906

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20051107

A02 Decision of refusal

Effective date: 20051129

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060202

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Effective date: 20060301

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

A912 Removal of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Effective date: 20060331

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912