JP2005083558A - 油圧式クラッチ遮断装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】油圧式クラッチ遮断装置4において、特別な部品を用いずにコイルスプリング9の径方向の位置決めと回り止めとを行い、部品点数ならびに組立工数を削減する。
【解決手段】ピストン7のフランジ部7aの内側面と、アウターシリンダ6の鍔部6aの内側面との間に、コイルスプリング9を圧縮した状態で設けている。コイルスプリング9のばね座となる鍔部6aとフランジ部7aの各内側面に、コイルスプリング9の一端と他端の各部分が入り込む溝18,19が設けられている。このようにアウターシリンダ6とピストン7とにコイルスプリング9の一端と他端の各部分を、直接、個別保持させているから、従来例のスプリングリテーナといった部品を用いる必要がない。
【選択図】 図2
【解決手段】ピストン7のフランジ部7aの内側面と、アウターシリンダ6の鍔部6aの内側面との間に、コイルスプリング9を圧縮した状態で設けている。コイルスプリング9のばね座となる鍔部6aとフランジ部7aの各内側面に、コイルスプリング9の一端と他端の各部分が入り込む溝18,19が設けられている。このようにアウターシリンダ6とピストン7とにコイルスプリング9の一端と他端の各部分を、直接、個別保持させているから、従来例のスプリングリテーナといった部品を用いる必要がない。
【選択図】 図2
Description
本発明は、油圧式クラッチ遮断装置に関する。
従来の油圧式クラッチ遮断装置は、インナーシリンダ(インナーケース)とアウターシリンダ(アウターケース)との間のシリンダ空間にピストンを入れ、ピストンに取り付けたレリーズ軸受をクラッチスプリングに当接させ、コイルスプリングでレリーズ軸受をクラッチスプリングに押し付け、シリンダ空間内の油圧制御でピストンを移動させてクラッチ動作を行うようにしたものがある(例えば特許文献1参照)。
上記装置の場合、コイルスプリングは、アウターシリンダの外周でピストンとアウターシリンダとが軸方向で対向する面の間に、二つ一対のスプリングリテーナを介して配置されている。二つ一対のスプリングリテーナは、アウターシリンダの外周に回り止めされた状態で嵌合されており、この二つ一対のスプリングリテーナの外周にコイルスプリングの両端部分を径方向に位置決めするとともに回り止めするように取り付けている。
特開2002−340027号
しかしながら、上記従来例では、コイルスプリングの取り付けに二つ一対のスプリングリテーナを用いているから、その部品の点数や組立の工数が多くなるという課題がある。
上記課題を解決する手段の1つの態様として、本発明の油圧式クラッチ遮断装置は、ピストンとアウターシリンダとの間に伸縮可能に配置されてレリーズ軸受をクラッチスプリングに押し付けるコイルスプリングを備えた油圧式クラッチ遮断装置において、アウターシリンダとピストンそれぞれにコイルスプリングの一端部分と他端部分とを受けるばね座が設けられ、各ばね座は、それぞれ、コイルスプリングの一端部分と他端部分がその巻き方向に入り込める部分円弧状の溝により構成され、この部分円弧状の溝は、コイルスプリングの一端部分と他端部分を径方向で受け止める内壁面とコイルスプリングを周方向で受け止める奥壁面とを備えることを特徴としている。
上記溝を備えたことにより、この溝で構成されるばね座に収納されたコイルスプリングは伸縮しても内壁面により径方向に受け止めて位置決めされ、奥壁面で周方向に受け止めて回り止めされる。これにより、従来例のスプリングリテーナといった部品を用いる必要がなくなり、部品点数の削減および組立工数の削減が可能となる。
好ましくは、上記部分円弧状の溝は、平面から見られて、コイルスプリングの巻き形状である円形とほぼ同一円周上に沿う形状を有する。この形状により、弾性を有するものの剛性で硬いコイルスプリングをそのばね座である溝に無理な変形なく取り付けられるともに、その伸縮動作にも支障をきたさなくて済む。
好ましくは、上記ピストンが、その一端に径方向外方に延びるレリーズ軸受取付用のフランジ部を有し、上記アウターシリンダが、フランジ部に軸方向で対向する対向面を有し、これらピストンのフランジ部およびアウターシリンダの対向面が、各ばね座とされる。
本発明では、従来例のようなスプリングリテーナ等の部品を用いずにコイルスプリングの一端部分と他端部分とを径方向に位置決めし、かつ、回り止めすることができるから、そうした部品の点数ならびに組立の工数を削減できる。
以下、図1ないし図6を参照して本発明の実施の形態に係る油圧式クラッチ遮断装置を説明する。図1は、油圧式クラッチ遮断装置の断面図、図2は、図1のコイルスプリング、アウターシリンダ、ピストンの分解斜視図、図3は、図2のアウターシリンダの平面図、図4は、図2のピストンの平面図、図5は、アウターシリンダおよびピストンの溝の断面図、図6は、アウターシリンダおよびピストンの溝の他の例を示す断面図である。
図中、1は変速機の入力軸、2はクラッチハウジング、3はダイヤフラム形状のクラッチスプリング、4は油圧式クラッチ遮断装置である。
油圧式クラッチ遮断装置4は、インナーシリンダ5、アウターシリンダ6、ピストン7、レリーズ軸受8、およびコイルスプリング9を備えている。
インナーシリンダ5およびアウターシリンダ6は径方向内外に同心に配置された状態でクラッチハウジング2に固定されている。インナーシリンダ5とアウターシリンダ6との間には円筒形のシリンダ空間11が設けられている。シリンダ空間11のクラッチスプリング3側となる軸方向一端側は開放され、シリンダ空間11のクラッチハウジング2側となる軸方向他端側はインナーシリンダ5の鍔部5aによって閉塞されている。シリンダ空間11には、アウターシリンダ6の鍔部6aに形成した油圧導入路12を通じて、図示略のマスターシリンダの操作量に応じた圧力の作動油が供給される。インナーシリンダ5は、入力軸1の外周に配置される。
ピストン7は、円筒形に形成されており、シリンダ空間11に軸方向に往復移動可能に挿入されており、主としてインナーシリンダ5によりガイドされる。このピストン7の軸方向一端には、径方向外方に延びるフランジ部7aが設けられており、ピストン7の軸方向他端には、シールリング15が取り付けられている。
レリーズ軸受8は、ピストン7のフランジ部7aの外側面に設けてある円筒部7bの外周に嵌合されて取り付けられており、このレリーズ軸受8の外輪側がクラッチスプリング3の内周縁に当接される。
シールリング15は、インナーシリンダ5の外周およびアウターシリンダ6の内周に接触するリップ15a,15bを有しており、ピストン7の内周とインナーシリンダ5の外周との対向隙間およびピストン7の外周とアウターシリンダ6の内周との対向隙間を密封する。
コイルスプリング9は、ピストン7に取り付けているレリーズ軸受8をクラッチスプリング3の内周縁に押し付けるよう弾発付勢するものであり、ピストン7の挙動に応じて軸方向に伸縮動作する。
インナーシリンダ5の外周面において、一端側に小径部5bが、他端側に大径部5cが、これらの境界に段部5dが設けられている。ピストン7の内周面において、一端側に小径部7bが、他端側に大径部7cが、これらの境界に段部7dが設けられている。ピストン7をシリンダ空間11の奥に移動させたときに、インナーシリンダ5の段部5dに、ピストン7の段部7dが当接して、シールリング15をシリンダ空間11の奥に当接させない位置でピストン7を停止させるようにしている。
インナーシリンダ5の小径部5bの一端側外周には、周方向に連続する周溝5eが設けられており、この周溝5eには、弾性リング16が圧縮した状態で嵌合装着されている。この弾性リング16は、油圧式クラッチ遮断装置4を使用場所に組み込む前の状態で、シリンダ空間11からピストン7が不用意に抜け出ないようにするストッパとなるものである。
アウターシリンダ6の軸方向一端側の外周には、ピストン7の外周面に接触または微小隙間を介して対向されるダストシール10が取り付けられている。このダストシール10は、ピストン7の外周とアウターシリンダ6の内周との対向隙間に外部の塵埃や水分が浸入することを防止する。
次に、本実施形態の特徴を説明する。すなわち、本実施形態では、アウターシリンダ6とピストン7それぞれにコイルスプリング9の一端部分と他端部分とを受けるばね座が設けられ、このばね座をコイルスプリング9の上記部分がその巻き方向に入り込める部分円弧状の溝18,19により構成し、この部分円弧状の溝18,19に、コイルスプリング9の上記部分を径方向で受け止める内壁面18a,19aとコイルスプリング9を周方向で受け止める奥壁面18b,19bとを設けたことに特徴を有する。
以下、この特徴を詳しく説明する。
コイルスプリング9は、アウターシリンダ6の外周に所定隙間を介して配置されているとともに、アウターシリンダ6の鍔部6aの内側面とピストン7のフランジ部7aの内側面との間に、圧縮した状態で配置されている。鍔部6aの内側面とフランジ部7aの内側面とが、コイルスプリング9の一端部分と他端部分とを受けるばね座となっている。一方のばね座である鍔部6aの内側面には、コイルスプリング9の一端部分がその長さ方向に入り込む溝18が設けられている。他方のばね座であるフランジ部7aの内側面には、コイルスプリング9の他端部分がその巻き方向に嵌り込むなどして入り込む溝19が設けられている。
コイルスプリング9の一端部分とは、コイルスプリング9の一端9aから一巻き分に満たない所定長さ範囲に相当する部分のことであり、また、コイルスプリング9の他端部分とは、コイルスプリング9の他端9bから一巻き分に満たない所定長さ範囲に相当する部分のことであり、共に、図示の例では1/2巻き分となる範囲に相当する部分とされているが、その長さは任意でよい。
溝18,19の形状は、コイルスプリング9の巻き形状である円形とほぼ同一の円周上に沿う平面視不完全な円形(部分円弧)の溝形状を有する。実施の形態では、溝18,19は1/2円周より少し短い部分円弧の溝形状を有する。
溝18,19は、コイルスプリング9の一端部分と他端部分を径方向で受け止める内壁面18a,19aと、コイルスプリング9の一端9aと他端9bを周方向で受け止める奥壁面18b,19bとを有する。
内壁面18a,19aは、溝18,19にコイルスプリング9を取り付けた場合、コイルスプリング9に回り方向の力が作用してもその内周側と外周側とをガイドし径方向に受け止める。また、内壁面18a,19aは、コイルスプリング9の一端部分と他端部分の巻き終わり形状に従い、奥壁面18b,19b方向に漸次深くなっているのが好ましいが、一定の深さであってもよい。さらに、内壁面18a,19aは径方向に受け止めてガイドさせるに必要な溝深さと溝幅とを有する。
図5は内壁面18a,19aの溝深さHがコイルスプリング9の線径Rの半分で溝18,19の内壁面18a,19aの溝幅Wがコイルスプリング9ほぼ線径Rである例を示し、図6は内壁面18a,19aの溝深さHがコイルスプリング9の線径Rの半分で溝18,19の内壁面18a,19aの溝幅Wがコイルスプリング9ほぼ線径Rより大きい例を示す。
そして、溝18,19はコイルスプリング9のガイドが可能である限りにおいては、溝深さHはコイルスプリングの線径未満でもよいが、好ましくはコイルスプリング9の線径Rの半分、より好ましくはコイルスプリング9の線径R以上である。しかし、溝18,19の内壁面18a,19aの溝深さHや溝幅Wは、図5や図6に限定されない。なお、溝深さHにおいて最も深い部分の溝深さは、コイルスプリング9の線径Rの半分以上にされている。さらに溝18,19の幅方向から見られた断面は、図5では曲率r1の半円の形状であり、図6では曲率r2(>r1)の半円以下の形状であるが、これに限定されない。
溝18,19の奥壁面18b,19bは、コイルスプリング9に回り方向の力が作用してもコイルスプリング9の両端の端面に当接してコイルスプリング9を回り止めする。この奥壁面18b,19bは、ばね座である鍔部6aの内側面とフランジ部7aの内側面に対して直交する面になっており、この各溝18,19は、各一端の奥壁面18b,19b側から各他端へ向けて漸次その溝深さが浅くなっていることが望ましい。
このような形状の溝18,19に、コイルスプリング9の一端部分と他端部分とを個別に入れると、コイルスプリング9は、溝18,19の内壁面18a,19aによって径方向に受け止められて位置決めされ、また、コイルスプリング9は、その両端9a,9bの端面が溝18,19の奥壁面18b,19bに個別に当接されることで回り止めされ、これによって、コイルスプリング9の一端部分および他端部分が各溝18,19から抜け出にくくなる。
このような油圧式クラッチ遮断装置4の動作を説明する。
シリンダ空間11へ油圧が印加されていない状態では、クラッチスプリング3の弾力によってプレッシャプレート(図示省略)がクラッチディスク(図示省略)側に押し付けられており、エンジンから変速機へ動力伝達が可能にされる。この場合、図1の上半分に示すように、クラッチスプリング3の弾力によってコイルスプリング9が所定量圧縮されているとともにピストン7がシリンダ空間9内の所定位置まで挿入されている。このとき、ピストン7の段部7dがインナーシリンダ5の段部5dに軸方向から当接しており、シリンダ空間11の奥壁にシールリング15が当接していない所要のストローク位置にある状態でピストン7が停止している。
シリンダ空間11に所定の油圧が印加されると、ピストン7がクラッチスプリング3側へ移動し、ピストン7に取り付けられているレリーズ軸受8がクラッチスプリング3の内周縁を押して、クラッチスプリング3を反転させる(図1の下半分の状態)。このとき、コイルスプリング9は図1の上半分の圧縮状態に対して図1の下半分で示すように伸長している。これにより、クラッチスプリング3の外周縁に取り付けられているプレッシャプレート(図示省略)がクラッチディスク(図示省略)側から引き離されることになり、エンジンから変速機への動力伝達が遮断される。
このような状態からシリンダ空間11への油圧印加が解除されると、クラッチスプリング3が弾性復元してプレッシャプレート(図示省略)がクラッチディスク(図示省略)側に押し付けられることになり、エンジンから変速機へ動力が伝達される。これに伴い、クラッチスプリング3の弾性復元力によってコイルスプリング9が圧縮されるとともにピストン7がシリンダ空間11の奥に移動し、上記した所要のストローク位置で停止する。
以上説明した動作において、コイルスプリング9は、溝18,19の内壁面18a,19aと奥壁面18b,19bとにより、その一端部分と他端部分とが径方向に位置決めされ、かつ、周方向に回り止めされるために、アウターシリンダ6とピストン7とに溝18,19を個別に設けているだけで、従来例のようなスプリングリテーナ等の部品を用いていない。そのため、従来例に比べて部品点数ならびに組立工数を削減できるようになり、コスト低減に貢献できる。
しかも、上述した動作に伴いコイルスプリング9が伸縮する際、コイルスプリング9の一端部分および他端部分が溝18,19でもって径方向に位置決めされ、かつ、回り止めされた状態で保持されているから、コイルスプリング9が径方向にがたついたり、周方向にずれ動いたりする現象の発生を確実に防止できる。これにより、コイルスプリング9の伸縮動作が長期にわたり安定し、ひいてはピストン7の動作が円滑化する。
以下、本発明の他の実施形態を説明する。
図7は、本発明の他の実施形態に係る油圧式クラッチ遮断装置を示す断面図である。この実施形態2の油圧式クラッチ遮断装置4は、いわゆるダブルシリンダ構造になっている。
インナーシリンダ5と第1アウターシリンダ6との間に軸方向一端が開放するとともに軸方向他端が閉塞する円筒形の第1シリンダ空間11が形成されており、第1アウターシリンダ6と第2アウターシリンダ20との間に軸方向一端が開放するとともに軸方向他端が閉塞する円筒形の第2シリンダ空間21が形成されている。
第1シリンダ空間11には第1ピストン7が、また、第2シリンダ空間21には第2ピストン22が往復移動可能に挿入されている。第1ピストン7には第1レリーズ軸受8が取り付けられており、第2ピストン22には第2レリーズ軸受23が取り付けられている。
第1ピストン7の軸方向他端面の外周および内周には、周溝がそれぞれ設けられ、この周溝内に第1、第2シールリング24,25が収納されている。第1シールリング24は、第1ピストン7の外周と第1アウターシリンダ6の内周との対向隙間を密封し、第2シールリング25は、第1ピストン7の内周とインナーシリンダ5の外周との対向隙間を密封する。
第2ピストン22の軸方向他端側には、第3シールリング26が取り付けられている。第3シールリング26は、第2ピストン22の外周と第2アウターシリンダ20の内周との対向隙間および第2ピストン22の内周と第1アウターシリンダ6の外周との対向隙間をそれぞれ密封する。
第1アウターシリンダ6の軸方向一端側の外周には、第1ピストン7の外周面に接触または微小隙間を介して対向される第1ダストシール27が、また、第2アウターシリンダ20の軸方向一端側の外周には、第2ピストン22の外周面に接触または微小隙間を介して対向される第2ダストシール28がそれぞれ取り付けられている。第1ダストシール27は、第1ピストン7の外周と第1アウターシリンダ6の内周との対向隙間に外部の塵埃や水分が浸入することを防止する。第2ダストシール28は、第2ピストン22の外周と第2アウターシリンダ20の内周との対向隙間に外部の塵埃や水分が浸入することを防止する。
第1シリンダ空間11の内部において、第1アウターシリンダ6の内側環状膨出部6bの内側面と第1ピストン7の軸方向他端面との間に、第1コイルスプリング9が圧縮状態で配置されている。第1アウターシリンダ6の内側環状膨出部6bの内側面は、第1シリンダ空間11の奥壁面となる。第1コイルスプリング9は、第1レリーズ軸受8を第1のクラッチスプリング3の内周縁に押し付けるよう弾発付勢する。
第2アウターシリンダ20の外周で、第2アウターシリンダ20の鍔部20aの内側面と第2ピストン22のフランジ部22aの内側面との間には、第2コイルスプリング29が配置されている。第2コイルスプリング29は、第2レリーズ軸受23を第2のクラッチスプリング3aの内周縁に押し付けるよう弾発付勢する。
そして、第1コイルスプリング9のばね座となる第1アウターシリンダ6の内側環状膨出部6bの内側面と第1ピストン7の軸方向他端面とには、上記実施形態で説明したような溝18,19が個別に設けられており、この溝18,19に第1コイルスプリング9の両端から所定長さ範囲に相当する部分が対応して嵌め込まれている。一方、第2コイルスプリング29のばね座となる第2アウターシリンダ20の鍔部20aの内側面と第2ピストン22のフランジ部22aの内側面とにも、上記実施形態で説明したような溝18,19が個別に設けられており、この溝18,19に第2コイルスプリング22の両端から所定長さ範囲に相当する部分が対応して嵌め込まれている。
この実施形態でも、基本的に図1に示す実施形態と同様の作用、効果が得られる。
6 アウターシリンダ
7 ピストン
9 コイルスプリング
18 溝
18a 溝18の内壁面
18b 溝18の奥壁面
19 溝
19a 溝19の内壁面
19b 溝19の奥壁面
7 ピストン
9 コイルスプリング
18 溝
18a 溝18の内壁面
18b 溝18の奥壁面
19 溝
19a 溝19の内壁面
19b 溝19の奥壁面
Claims (3)
- ピストンとアウターシリンダとの間に伸縮可能に配置されてレリーズ軸受をクラッチスプリングに押し付けるコイルスプリングを備えた油圧式クラッチ遮断装置において、
アウターシリンダとピストンそれぞれにコイルスプリングの一端部分と他端部分とを受けるばね座が設けられ、
各ばね座は、それぞれ、コイルスプリングの一端部分と他端部分がその巻き方向に入り込める部分円弧状の溝により構成され、
この部分円弧状の溝は、上記入り込んだコイルスプリングの一端部分と他端部分を径方向で受け止める内壁面とコイルスプリングを周方向で受け止める奥壁面とを備える、ことを特徴とする油圧式クラッチ遮断装置。 - 上記部分円弧状の溝は、平面から見られて、コイルスプリングの巻き形状である円形とほぼ同一円周上に沿う形状を有することを特徴とする請求項1に記載の油圧式クラッチ遮断装置。
- ピストンが、その一端に径方向外方に延びるレリーズ軸受取付用のフランジ部を有し、アウターシリンダが、フランジ部に軸方向で対向する対向面を有し、これらピストンのフランジ部およびアウターシリンダの対向面に、上記各ばね座が設けられている、請求項1または2に記載のクラッチ遮断装置。
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CN109307019A (zh) * | 2017-07-26 | 2019-02-05 | 株式会社艾科赛迪 | 离合器释放装置 |
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