JP2002139076A - 油圧式クラッチ遮断装置 - Google Patents
油圧式クラッチ遮断装置Info
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- JP2002139076A JP2002139076A JP2000335962A JP2000335962A JP2002139076A JP 2002139076 A JP2002139076 A JP 2002139076A JP 2000335962 A JP2000335962 A JP 2000335962A JP 2000335962 A JP2000335962 A JP 2000335962A JP 2002139076 A JP2002139076 A JP 2002139076A
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- seal ring
- hydraulic
- clutch
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16D—COUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
- F16D25/00—Fluid-actuated clutches
- F16D25/08—Fluid-actuated clutches with fluid-actuated member not rotating with a clutching member
- F16D25/082—Fluid-actuated clutches with fluid-actuated member not rotating with a clutching member the line of action of the fluid-actuated members co-inciding with the axis of rotation
- F16D25/083—Actuators therefor
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16D—COUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
- F16D2300/00—Special features for couplings or clutches
- F16D2300/08—Details or arrangements of sealings not provided for in group F16D3/84
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Sealing With Elastic Sealing Lips (AREA)
- Sealing Devices (AREA)
- Hydraulic Clutches, Magnetic Clutches, Fluid Clutches, And Fluid Joints (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 油圧式クラッチ遮断装置において、ピストン
に対するシールリングを簡単装着作業でかつ良好な状態
で装着可能とする。 【解決手段】 油圧式クラッチ遮断装置において、イン
ナーシリンダ5と、インナーシリンダとの間で油圧室1
2を構成するアウターシリンダ6と、油圧室に挿入され
るピストン7と、油圧室を密封するシールリング8とを
含み、ピストンとシールリングとに凹凸部7a,8aが
振り分けて設けられ、これら凹凸部によって、ピストン
に対してシールリングが径方向に弾性的に撓んだときだ
け軸方向で分離可能となる形態で軸方向から引っ掛けら
れ、これによってシールリングをピストンに対して簡単
に装着可能でかつ装着状態を良好とした構成。
に対するシールリングを簡単装着作業でかつ良好な状態
で装着可能とする。 【解決手段】 油圧式クラッチ遮断装置において、イン
ナーシリンダ5と、インナーシリンダとの間で油圧室1
2を構成するアウターシリンダ6と、油圧室に挿入され
るピストン7と、油圧室を密封するシールリング8とを
含み、ピストンとシールリングとに凹凸部7a,8aが
振り分けて設けられ、これら凹凸部によって、ピストン
に対してシールリングが径方向に弾性的に撓んだときだ
け軸方向で分離可能となる形態で軸方向から引っ掛けら
れ、これによってシールリングをピストンに対して簡単
に装着可能でかつ装着状態を良好とした構成。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、油圧でクラッチスプリ
ングを押動して動力源から変速機への動力伝達を遮断さ
せる油圧式クラッチ遮断装置に関する。
ングを押動して動力源から変速機への動力伝達を遮断さ
せる油圧式クラッチ遮断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】本願出願人は、特開2000−2789
4号公報で示すようなクラッチ遮断装置を提案してい
る。この提案に係るクラッチ遮断装置の場合、その装置
の要部拡大図である図6で示すようにインナーシリンダ
30とアウターシリンダ31との間に形成される環状の
空間を油圧室32としこれに円筒形のピストン33が嵌
挿され、このピストン33に該油圧室32を密封するシ
ールリング34が圧入固定されている。
4号公報で示すようなクラッチ遮断装置を提案してい
る。この提案に係るクラッチ遮断装置の場合、その装置
の要部拡大図である図6で示すようにインナーシリンダ
30とアウターシリンダ31との間に形成される環状の
空間を油圧室32としこれに円筒形のピストン33が嵌
挿され、このピストン33に該油圧室32を密封するシ
ールリング34が圧入固定されている。
【0003】そして、この場合、ピストン33の端面に
横向に設けられた蟻溝状の環状の凹部35に対してシー
ルリング34の端面に形成した輪状の凸部36を圧入に
より嵌合固定する装着形態であり、またシールリング3
4の内外周に形成したリップ37を、インナーシリンダ
30とアウターシリンダ31とに対して摺接させるよう
になっている。
横向に設けられた蟻溝状の環状の凹部35に対してシー
ルリング34の端面に形成した輪状の凸部36を圧入に
より嵌合固定する装着形態であり、またシールリング3
4の内外周に形成したリップ37を、インナーシリンダ
30とアウターシリンダ31とに対して摺接させるよう
になっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このようなピストン3
3に対するシールリング34の装着形態では、ピストン
33の凹部35にシールリング34の凸部36を嵌入さ
せる作業が難しいうえ、きっちりと嵌入させることも難
しい。
3に対するシールリング34の装着形態では、ピストン
33の凹部35にシールリング34の凸部36を嵌入さ
せる作業が難しいうえ、きっちりと嵌入させることも難
しい。
【0005】そこで、本願出願人は、上記装着形態を改
良すべく鋭意研究したのであるが、その研究の過程で、
上記装着形態の場合、シールリング34の凸部36をピ
ストン33の凹部35に圧入するとき、その凹部35が
奥広がりのためその内部に相当量の空気が滞留しやすく
ピストン33にかかる油圧に対して前記滞留空気の圧縮
作用でピストン33の油圧応答特性に影響を及ぼしてい
ることを見いだした。
良すべく鋭意研究したのであるが、その研究の過程で、
上記装着形態の場合、シールリング34の凸部36をピ
ストン33の凹部35に圧入するとき、その凹部35が
奥広がりのためその内部に相当量の空気が滞留しやすく
ピストン33にかかる油圧に対して前記滞留空気の圧縮
作用でピストン33の油圧応答特性に影響を及ぼしてい
ることを見いだした。
【0006】そこで、本願出願人は、ピストン33の外
周とその凹部35との間を連通させて滞留空気を抜けさ
せる抜け穴を確保することを考えたが、ピストン33の
製作用の金型コストが高くなり、クラッチ遮断装置の製
作コストに大きく影響するおそれがあったからさらに研
究を重ねた。
周とその凹部35との間を連通させて滞留空気を抜けさ
せる抜け穴を確保することを考えたが、ピストン33の
製作用の金型コストが高くなり、クラッチ遮断装置の製
作コストに大きく影響するおそれがあったからさらに研
究を重ねた。
【0007】その結果、ピストン33に対するシールリ
ング34の固定作業を短時間で行えるようにしてその作
業コストの低減を図り、かつ、その固定した状態で前記
滞留空気の抜け通路が同時に確保されるようにした本発
明を完成できるに至った。
ング34の固定作業を短時間で行えるようにしてその作
業コストの低減を図り、かつ、その固定した状態で前記
滞留空気の抜け通路が同時に確保されるようにした本発
明を完成できるに至った。
【0008】すなわち、本発明は、油圧式クラッチ遮断
装置において、ピストンに対するシールリングの装着形
態を、その装着作業を容易確実に行えるような形態にす
ることを共通の解決課題とし、また、この課題の解決に
伴い、わざわざピストンに空気抜け穴を形成しなくても
ピストンとシールリングとの嵌合隙間に存在する空気に
対する抜け通路が確保される形態としてクラッチ遮断装
置の製作コストの低減を可能とすることを他の解決課題
としている。
装置において、ピストンに対するシールリングの装着形
態を、その装着作業を容易確実に行えるような形態にす
ることを共通の解決課題とし、また、この課題の解決に
伴い、わざわざピストンに空気抜け穴を形成しなくても
ピストンとシールリングとの嵌合隙間に存在する空気に
対する抜け通路が確保される形態としてクラッチ遮断装
置の製作コストの低減を可能とすることを他の解決課題
としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、油圧でクラッ
チスプリングを押動して動力源から変速機への動力伝達
を遮断させる油圧式クラッチ遮断装置であって、固定配
置されて内周に変速機の入力軸が挿通される内筒と、内
筒の外周に環状空間からなる油圧室を形成する形態で固
定配置される外筒と、前記油圧室内に一端側から軸方向
変位自在に挿入される円筒形状のピストンと、ピストン
の一端側に配置されて前記内筒および外筒に対して接触
させられるシールリングと、前記ピストンの他端側に取
り付けられてクラッチスプリングの内縁に当接されるレ
リーズ軸受とを含み、前記ピストンに対して、前記シー
ルリングが径方向に弾性的に撓んだときだけ軸方向で分
離可能となる形態で軸方向に引っ掛けられていることを
特徴とするものである。
チスプリングを押動して動力源から変速機への動力伝達
を遮断させる油圧式クラッチ遮断装置であって、固定配
置されて内周に変速機の入力軸が挿通される内筒と、内
筒の外周に環状空間からなる油圧室を形成する形態で固
定配置される外筒と、前記油圧室内に一端側から軸方向
変位自在に挿入される円筒形状のピストンと、ピストン
の一端側に配置されて前記内筒および外筒に対して接触
させられるシールリングと、前記ピストンの他端側に取
り付けられてクラッチスプリングの内縁に当接されるレ
リーズ軸受とを含み、前記ピストンに対して、前記シー
ルリングが径方向に弾性的に撓んだときだけ軸方向で分
離可能となる形態で軸方向に引っ掛けられていることを
特徴とするものである。
【0010】本発明におけるピストンに対するシールリ
ングの装着形態の場合、シールリングを弾性的に径方向
に撓ませてピストンに簡単に装着することができ、そし
て、この装着状態でピストンを内筒と外筒との間の油圧
室に挿入することができる。その結果、本発明の装着形
態の場合、上述した本願出願人が提案した装着形態とく
らべて装着作業に要する時間を短縮でき、また、良好に
装着状態を確保することができるようになった。
ングの装着形態の場合、シールリングを弾性的に径方向
に撓ませてピストンに簡単に装着することができ、そし
て、この装着状態でピストンを内筒と外筒との間の油圧
室に挿入することができる。その結果、本発明の装着形
態の場合、上述した本願出願人が提案した装着形態とく
らべて装着作業に要する時間を短縮でき、また、良好に
装着状態を確保することができるようになった。
【0011】本発明は、好ましくは、前記ピストンとシ
ールリングとに対して、径方向から係合する凹凸部が振
り分けて設けられている形態とされている。
ールリングとに対して、径方向から係合する凹凸部が振
り分けて設けられている形態とされている。
【0012】このような装着形態ではさらに、シールリ
ングが径方向に内筒と外筒とに囲まれているから、シー
ルリングはピストンから径方向に対しても軸方向に対し
ても脱落しない。
ングが径方向に内筒と外筒とに囲まれているから、シー
ルリングはピストンから径方向に対しても軸方向に対し
ても脱落しない。
【0013】そして、このような装着形態において、凹
凸部間の対向隙間によりピストン外部に連通した空気抜
け通路が構成されているから、従来のように滞留空気を
抜けさせる穴をわざわざピストンに形成する必要がなく
なり、したがって、装置の製作コストに影響を及ぼすよ
うな形態でピストンを製作せずに済み、それに伴い、そ
のピストン製作用の金型コストを安価なもので済み、な
どして好ましい。そして、この場合、ピストンにシール
リングを装着した状態で、前記対向隙間に空気が滞留し
にくくなる。
凸部間の対向隙間によりピストン外部に連通した空気抜
け通路が構成されているから、従来のように滞留空気を
抜けさせる穴をわざわざピストンに形成する必要がなく
なり、したがって、装置の製作コストに影響を及ぼすよ
うな形態でピストンを製作せずに済み、それに伴い、そ
のピストン製作用の金型コストを安価なもので済み、な
どして好ましい。そして、この場合、ピストンにシール
リングを装着した状態で、前記対向隙間に空気が滞留し
にくくなる。
【0014】本発明は、さらに好ましくは、前記凹部
が、径方向外向きに開放され、また、前記凸部が軸方向
に突出して径方向内向きに突出する形状でかつ前記突出
部分が前記凹部に対して径方向から係合する。このよう
に凹凸部の場合、軸方向の引っ掛けがより確実となって
好ましい。
が、径方向外向きに開放され、また、前記凸部が軸方向
に突出して径方向内向きに突出する形状でかつ前記突出
部分が前記凹部に対して径方向から係合する。このよう
に凹凸部の場合、軸方向の引っ掛けがより確実となって
好ましい。
【0015】以上のことから、本発明は、本願出願人の
研究成果として、ピストンに対するシールリングの装着
作業が簡単になり、また、良好な装着状態を確保するこ
とができる。
研究成果として、ピストンに対するシールリングの装着
作業が簡単になり、また、良好な装着状態を確保するこ
とができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の詳細を図1ないし
図3を参照して説明する。
図3を参照して説明する。
【0017】図1は、本発明の実施形態に係る油圧式ク
ラッチ遮断装置を示す断面図、図2は、図1のピストン
周辺の拡大図、図3は、図1のピストンとシール部材の
斜視図である。
ラッチ遮断装置を示す断面図、図2は、図1のピストン
周辺の拡大図、図3は、図1のピストンとシール部材の
斜視図である。
【0018】図1を参照して、1は変速機の入力軸、2
はクラッチハウジング、3はダイヤフラム状のクラッチ
スプリング、4は油圧式のクラッチ遮断装置である。こ
こで、クラッチハウジング2およびクラッチスプリング
3は、共に、その一部のみが断面で概略図示されてい
る。
はクラッチハウジング、3はダイヤフラム状のクラッチ
スプリング、4は油圧式のクラッチ遮断装置である。こ
こで、クラッチハウジング2およびクラッチスプリング
3は、共に、その一部のみが断面で概略図示されてい
る。
【0019】クラッチ遮断装置4は、内筒としてのイン
ナーシリンダ5、外筒としてのアウターシリンダ6、ピ
ストン7、シールリング8、レリーズ軸受9、コイルス
プリング10およびブーツ11を含む構成になってい
る。
ナーシリンダ5、外筒としてのアウターシリンダ6、ピ
ストン7、シールリング8、レリーズ軸受9、コイルス
プリング10およびブーツ11を含む構成になってい
る。
【0020】インナーシリンダ5とアウターシリンダ6
は、入力軸1に対して同軸心状で、互いに径方向内外に
配設されて、共にクラッチハウジング2に固着されてい
る。
は、入力軸1に対して同軸心状で、互いに径方向内外に
配設されて、共にクラッチハウジング2に固着されてい
る。
【0021】前記配設関係で、インナーシリンダ5とア
ウターシリンダ6との間に形成される環状空間が油圧室
12とされている。
ウターシリンダ6との間に形成される環状空間が油圧室
12とされている。
【0022】この油圧室12には、アウターシリンダ6
に形成した油圧導入路13を通じて、図示しないマスタ
ーシリンダから操作量に応じた圧力の作動油が供給され
る。
に形成した油圧導入路13を通じて、図示しないマスタ
ーシリンダから操作量に応じた圧力の作動油が供給され
る。
【0023】ピストン7は、前記環状空間に対応した円
筒形状に形成されており、油圧室12に軸方向変位自在
に挿入されている。
筒形状に形成されており、油圧室12に軸方向変位自在
に挿入されている。
【0024】シールリング8は、ピストン7の一端に固
定されて油圧室12を密封する。
定されて油圧室12を密封する。
【0025】レリーズ軸受9は、ピストン7のクラッチ
側端部に取り付けられており、このレリーズ軸受9の内
輪がクラッチスプリング3の内縁に当接されている。
側端部に取り付けられており、このレリーズ軸受9の内
輪がクラッチスプリング3の内縁に当接されている。
【0026】コイルスプリング10は、アウターシリン
ダ6の外周に圧縮状態で介装されており、このコイルス
プリング10の外周に蛇腹状のブーツ11が取り付けら
れている。
ダ6の外周に圧縮状態で介装されており、このコイルス
プリング10の外周に蛇腹状のブーツ11が取り付けら
れている。
【0027】このようなクラッチ遮断装置4の動作とし
ては、操作量に応じた油圧により、ピストン7およびレ
リーズ軸受9をクラッチスプリング3側へ軸方向に移動
させ、このレリーズ軸受9によりクラッチスプリング3
の内縁を押動し、これで、クラッチスプリング3の外縁
に取り付けられたプレッシャプレート(図示省略)をク
ラッチディスク(図示省略)側から引き離して、エンジ
ンから変速機への動力伝達を遮断する。なお、このよう
な動作を行うものをプッシュタイプと呼ぶ。
ては、操作量に応じた油圧により、ピストン7およびレ
リーズ軸受9をクラッチスプリング3側へ軸方向に移動
させ、このレリーズ軸受9によりクラッチスプリング3
の内縁を押動し、これで、クラッチスプリング3の外縁
に取り付けられたプレッシャプレート(図示省略)をク
ラッチディスク(図示省略)側から引き離して、エンジ
ンから変速機への動力伝達を遮断する。なお、このよう
な動作を行うものをプッシュタイプと呼ぶ。
【0028】この実施形態では、要するに、シールリン
グ8がピストン7に対して径方向に弾性的に撓んだとき
だけ軸方向で分離可能となる形態で引っ掛けられるよう
にして、ピストン7に対するシールリング8の装着作業
を短時間で容易に行えるようにするとともに、良好な装
着状態を確保できるようにし、かつ、ピストン7とシー
ルリング8との装着隙間に存在する空気に対する抜け通
路14が確保される形態としたことに特徴を有してい
る。
グ8がピストン7に対して径方向に弾性的に撓んだとき
だけ軸方向で分離可能となる形態で引っ掛けられるよう
にして、ピストン7に対するシールリング8の装着作業
を短時間で容易に行えるようにするとともに、良好な装
着状態を確保できるようにし、かつ、ピストン7とシー
ルリング8との装着隙間に存在する空気に対する抜け通
路14が確保される形態としたことに特徴を有してい
る。
【0029】以下、詳しく、この装着形態について図
2、図3を参照して説明する。
2、図3を参照して説明する。
【0030】ピストン7において変速機側の端面に、そ
の径方向外向きに開放した凹部7aが形成されている。
この凹部7aの軸方向の端縁周壁7bは、シールリング
8方向に向けて斜面形状とされ、その斜面頂上における
外径はピストン7の外径よりも小さくされている。
の径方向外向きに開放した凹部7aが形成されている。
この凹部7aの軸方向の端縁周壁7bは、シールリング
8方向に向けて斜面形状とされ、その斜面頂上における
外径はピストン7の外径よりも小さくされている。
【0031】シールリング8におけるピストン7側の端
面に、凸部8aが形成されている。この凸部8aは、軸
方向に突出するとともにその外周壁は径方向内向きに突
出した部分8bとされている。なお、シールリング8の
内外周には、インナーシリンダ5とアウターシリンダ6
に摺接して油圧室12を密封するシールリップ8cが形
成されている。
面に、凸部8aが形成されている。この凸部8aは、軸
方向に突出するとともにその外周壁は径方向内向きに突
出した部分8bとされている。なお、シールリング8の
内外周には、インナーシリンダ5とアウターシリンダ6
に摺接して油圧室12を密封するシールリップ8cが形
成されている。
【0032】したがって、本実施形態の装着構造の場
合、両凹凸部7a,8aが嵌合したとき、ピストン7に
おける凹部7aの端縁周壁7bに対して、シールリング
8における凸部8aの突出部分8bが径方向から係合
し、これによって、シールリング8はピストン7に対し
て軸方向で分離可能で、かつ、軸方向に引っ掛けられた
状態でピストン7の端部に装着された状態となる。
合、両凹凸部7a,8aが嵌合したとき、ピストン7に
おける凹部7aの端縁周壁7bに対して、シールリング
8における凸部8aの突出部分8bが径方向から係合
し、これによって、シールリング8はピストン7に対し
て軸方向で分離可能で、かつ、軸方向に引っ掛けられた
状態でピストン7の端部に装着された状態となる。
【0033】そして、このような装着構造においては、
ピストン7とシールリング8の凹凸部7a,8aの対向
間に、外部に連通した空気抜け通路14が形成されるこ
とになるから、従来のように滞留空気を抜けさせる穴を
わざわざピストン7に形成するようなことが必要でなく
なり、その金型コストが高くならずに済む。
ピストン7とシールリング8の凹凸部7a,8aの対向
間に、外部に連通した空気抜け通路14が形成されるこ
とになるから、従来のように滞留空気を抜けさせる穴を
わざわざピストン7に形成するようなことが必要でなく
なり、その金型コストが高くならずに済む。
【0034】本発明は、上述の実施形態に限定されるも
のではなく、種々な応用や変形が考えられる。
のではなく、種々な応用や変形が考えられる。
【0035】(1)本発明は、上述の実施形態の凹凸部
7a,8aの形状に限定されるものではなく、図4で示
すような凹凸部7a’,8a’の形状であってもよい。
7a,8aの形状に限定されるものではなく、図4で示
すような凹凸部7a’,8a’の形状であってもよい。
【0036】この場合、凹部7a’の端縁周壁7b’
と、凸部8a’の突出部分8b’との対向面は、径方向
に向いており、ピストン7に対する軸方向の引っ掛け力
が増大する。
と、凸部8a’の突出部分8b’との対向面は、径方向
に向いており、ピストン7に対する軸方向の引っ掛け力
が増大する。
【0037】(2)本発明は、上述の実施形態の凹凸部
7a,8aの形状に限定されるものではなく、図5で示
すように、ピストン7側に凸部7dを、シールリング8
側に凹部8dを設けてもよい。
7a,8aの形状に限定されるものではなく、図5で示
すように、ピストン7側に凸部7dを、シールリング8
側に凹部8dを設けてもよい。
【0038】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の油圧式クラ
ッチ遮断装置によれば、ピストンに対して油圧室を密封
するシールリングが径方向に弾性的に撓んだときだけ軸
方向で分離可能となる形態で軸方向に引っ掛けられて装
着されるから、ピストンに対するシールリングの装着が
簡単にでき、かつ、その装着状態も良好になる。
ッチ遮断装置によれば、ピストンに対して油圧室を密封
するシールリングが径方向に弾性的に撓んだときだけ軸
方向で分離可能となる形態で軸方向に引っ掛けられて装
着されるから、ピストンに対するシールリングの装着が
簡単にでき、かつ、その装着状態も良好になる。
【図1】本発明の実施形態に係る油圧式クラッチ遮断装
置を示す断面図
置を示す断面図
【図2】図1のピストン端部付近の拡大断面図
【図3】図1のピストンとシールリングの斜視図
【図4】本発明の他の実施形態に係る油圧式クラッチ遮
断装置においてそのピストン端部付近の拡大断面図
断装置においてそのピストン端部付近の拡大断面図
【図5】本発明のさらに他の実施形態に係る油圧式クラ
ッチ遮断装置においてそのピストン端部付近の拡大断面
図
ッチ遮断装置においてそのピストン端部付近の拡大断面
図
【図6】従来例に係る油圧式クラッチ遮断装置の要部拡
大図
大図
1 入力軸 2 クラッチハウジング 3 クラッチスプリング 4 クラッチ遮断装置 5 インナーシリンダ 6 アウターシリンダ 7 ピストン 7a 凹部 7b 端縁周壁 8 シールリング 8a 凸部 8b 突出部分 14 空気抜け通路
Claims (3)
- 【請求項1】 油圧でクラッチスプリングを押動して動
力源から変速機への動力伝達を遮断させる油圧式クラッ
チ遮断装置であって、 固定配置されて内周に変速機の入力軸が挿通される内筒
と、内筒の外周に環状空間からなる油圧室を形成する形
態で固定配置される外筒と、前記油圧室内に一端側から
軸方向変位自在に挿入される円筒形状のピストンと、ピ
ストンの一端側に配置されて前記内筒および外筒に対し
て接触させられるシールリングと、前記ピストンの他端
側に取り付けられてクラッチスプリングの内縁に当接さ
れるレリーズ軸受とを含み、 前記ピストンに対して、前記シールリングが径方向に弾
性的に撓んだときだけ軸方向で分離可能となる形態で軸
方向に引っ掛けられている、ことを特徴とする油圧式ク
ラッチ遮断装置。 - 【請求項2】 請求項1の油圧式クラッチ遮断装置にお
いて、 前記ピストンとシールリングとに対して、径方向から係
合する凹凸部が振り分けて設けられている、ことを特徴
とする油圧式クラッチ遮断装置。 - 【請求項3】 請求項2の油圧式クラッチ遮断装置にお
いて、 前記凹部が、径方向外向きに開放され、また、前記凸部
が軸方向に突出して径方向内向きに突出する形状でかつ
前記突出部分が前記凹部に対して径方向から係合する、
ことを特徴とする油圧式クラッチ遮断装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000335962A JP2002139076A (ja) | 2000-11-02 | 2000-11-02 | 油圧式クラッチ遮断装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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2000
- 2000-11-02 JP JP2000335962A patent/JP2002139076A/ja active Pending
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KR20200045849A (ko) * | 2018-10-23 | 2020-05-06 | 주식회사 만도 | 마찰부재 및 이를 포함하는 마스터실린더 |
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