JP2005072559A - 基板処理装置および基板処理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 パーティクルを発生することなく、引火性雰囲気中および腐食性雰囲気中においても基板の除電を行うことができる基板処理装置および基板処理方法を提供する。
【解決手段】 ケーシング20の基板搬入出口7と反対側の側面に透過窓6が設けられている。イオナイザ5は、洗浄処理部MPC1,MPC2の透過窓6側の外部に設けられている。透過窓6は、ポリイミド系樹脂またはアクリル系樹脂等からなる。イオナイザ5から照射された微弱X線は、透過窓6を通って、洗浄処理部MPC1,MPC2の基板搬入出口7、シャッタSH、スピンチャック21、ガード24等に到達する。スピンチャック21は複数の導電性保持ピンPを備える。
【選択図】 図2


Description

本発明は、基板に所定の処理を行う基板処理装置および基板処理方法に関する。
半導体デバイス、液晶ディスプレイ等の製造工程では、半導体ウエハ、ガラス基板等の基板に対して洗浄、レジスト塗布、露光、現像、エッチング、イオン注入、レジスト剥離、層間絶縁膜の形成、熱処理等の各種処理が行われる。
一連の処理の過程において基板が静電気により帯電すると、放電現象により基板表面の回路パターンが損傷を受けたり、また、塵埃等のパーティクルが基板に付着しやすくなったりする。そのため、基板の静電気を除去する除電装置が開発されている(例えば、特許文献1参照)。
例えば、除電装置として放電式除電器が用いられる。この放電式除電器は、電極から発生される高電圧スパークにより電極周りの大気をプラズマイオン化し、帯電した基板をプラズマイオンにより電気的に中和するものである。
特開平9−102444号公報
しかしながら、放電式除電器の高電圧スパークにより電極が融解し、パーティクルとして基板に付着する原因となる。また、引火性雰囲気中では発火の原因となるため、高電圧スパークを発する放電式除電器は使用できない。さらに、高腐食性を有する薬品(薬液、薬液の蒸気、およびケミカルガスを含む)を用いる処理においては、腐食性雰囲気が除電器に悪影響を及ぼすおそれもある。
一方、引火性および腐食性でない雰囲気中では、放電式除電器を用いることができるが、基板の除電をより効果的に行うことが望まれる。
本発明の目的は、パーティクルを発生することなく、引火性雰囲気中および腐食性雰囲気中においても基板の除電を行うことができる基板処理装置および基板処理方法を提供することである。
本発明の他の目的は、基板の除電をより効果的に行うことができる基板処理装置および基板処理方法を提供することである。
第1の発明に係る基板処理装置は、基板を保持する基板保持手段と、X線を発生して基板保持手段を含む雰囲気の少なくとも一部に向けて照射するX線照射手段と、基板保持手段とX線照射手段との間に配置された隔壁とを備え、隔壁は、少なくとも一部にX線照射手段により発生されるX線を透過するX線透過部を有するものである。
第1の発明に係る基板処理装置においては、X線照射手段により発生されたX線が隔壁のX線透過部を通り、基板が保持された基板保持手段を含む雰囲気の少なくとも一部に照射される。
この場合、X線が照射された雰囲気内の原子および分子が電離し、高濃度の気体原子イオンおよび気体分子イオンが生成される。それにより、生成されたイオンのうち基板の電荷と逆極性のイオンが基板やその周囲の電荷と結合し、基板やその周囲の静電気が除去される。
このように、第1の発明に係る基板処理装置においては、放電針式除電器が発するような高電圧スパークを用いないため、引火性雰囲気中においても基板の静電気除去を行うことが可能であるとともにパーティクルが発生することもない。また、X線照射手段と基板保持手段との間に隔壁が存在するため、腐食性雰囲気中においても基板やその周囲の静電気除去を行うことが可能である。
基板保持手段は、基板に接触する部分の少なくとも一部が導電性材料からなってもよい。この場合、基板保持手段の基板に接触する部分の導電性材料が接地されることにより基板に発生した静電気が高速に除去される。また、X線照射手段で基板やその周囲を除電しつつ、導電性材料によって基板の除電を高速に行うので、基板の帯電をより効果的に防止することができる。
導電性材料は、導電性樹脂からなっていてもよい。この場合、導電性樹脂は耐腐食性を有しているので、腐食性のある薬品による基板処理を行う場合であっても、基板の静電気を効果的に除去することができる。
導電性樹脂は、導電性ポリエーテルエーテルケトンからなっていてもよい。この場合、導電性ポリエーテルエーテルケトンは高い耐腐食性を有しているので、腐食性の高い薬品による基板処理を行う場合であっても、基板の静電気を効果的に除去することができる。
導電性材料は、金属材料からなっていてもよい。この場合、金属は高い導電率を有するので、基板の静電気をより効果的に除去することができる。
導電性材料は、金または白金からなっていてもよい。この場合、金または白金は耐腐食性および耐酸化性が高いので、腐食性や酸化性の高い薬品を用いて処理を行う場合であっても、基板の静電気をより効果的に除去することができる。また、金または白金はイオン化傾向が極めて小さく、金属イオンとして溶出することがほとんどないため、基板の金属汚染を効果的に防止することができる。
X線透過部は、樹脂材料からなっていてもよい。この場合、樹脂材料はX線を容易に透過するので、X照射手段により照射されたX線は、強度が弱まることなく基板保持手段を含む雰囲気に到達する。それにより、効率良く基板の静電気除去を行うことが可能である。
樹脂材料は、ポリイミド系樹脂を含んでもよい。この場合、ポリイミド系樹脂はX線を容易に透過するので、X照射手段により照射されたX線は、強度が弱まることなく基板保持手段を含む雰囲気に到達する。それにより、効率良く基板の静電気除去を行うことが可能である。
樹脂材料は、アクリル系樹脂を含んでもよい。この場合、アクリル系樹脂はX線を容易に透過するので、X照射手段により照射されたX線は、強度が弱まることなく基板保持手段を含む雰囲気に到達する。それにより、効率良く基板やその周囲の静電気除去を行うことが可能である。
基板保持手段は、基板を保持しつつ回転させるものであってもよい。この場合、基板に均一に処理を施すことができる。
基板保持手段に保持された基板に、処理液または処理ガス等の処理流体を供給する処理流体供給手段をさらに備えてもよい。この場合、基板に処理流体供給手段から供給された処理流体による処理を施しつつ、基板の静電気除去を行うことが可能である。また特に、基板表面に処理流体が衝突する際には基板が帯電する現象が起こる場合があるので、このような場合に特に有効である。これにより、基板上に形成されたパターンの損傷が防止されるとともに、基板へのパーティクル付着を抑制することができる。
基板保持手段に保持された基板の周囲を取り囲み、処理流体の飛散を防止する飛散防止手段をさらに備え、X線照射手段は、飛散防止手段の近傍の雰囲気に向けてX線を照射してもよい。
この場合、X線により飛散防止手段の静電気が除去される。それにより、飛散防止手段にパーティクルが付着することが防止される。その結果、基板へのパーティクル落下等による汚染が防止される。
基板に加熱処理や冷却処理などの熱処理を行う熱処理手段をさらに備えてもよい。この場合、基板に熱処理を施しつつ、基板の静電気除去を行うことが可能である。
X線照射手段は、基板保持手段の近傍の雰囲気、例えば、基板保持手段を避けた近傍の位置に向けてX線を照射してもよい。この場合、基板保持手段の近傍の雰囲気がイオン化するため、基板保持手段やその周囲の静電気が効率良く除去される。
X線照射手段は、基板保持手段の上方における下降流に向けてX線を照射してもよい。この場合、基板保持手段の上方における下降流がイオン化するため、基板に効率良くイオンが供給される。それにより、効率良く基板の静電気除去を行うことが可能である。
基板保持手段の周囲を取り囲む処理室をさらに備え、隔壁は、処理室の一側面であってもよい。この場合、処理室の雰囲気とX線照射手段が完全に隔離されるため、X線照射手段が処理室の雰囲気により腐食することが防止される。
処理室は、基板の搬入または搬出のための開口部をさらに備え、X線照射手段は、開口部の近傍の雰囲気に向けてX線を照射してもよい。
この場合、開口部の静電気が除去される。それにより、開口部にパーティクルが付着することが防止される。その結果、基板へのパーティクル落下等による汚染が防止される。
基板搬送手段をさらに備え、X線照射手段は、基板搬送手段が搬送する基板の移動経路に交差するようにX線を照射してもよい。この場合、搬送中の基板が効率良く静電気除去される。それにより、静電気により基板上に付着したパーティクルと基板との間の静電引力が無効化される。その結果、基板上に付着したパーティクルが除去されやすくなる。
また、X線照射手段は、基板搬送手段が搬送する基板の移動経路の上方における下降流に向けてX線を照射してもよい。この場合、基板の移動経路の上方における下降流がイオン化するため、搬送中の基板に効率よくイオンが供給される。それにより、効率良く基板の静電気除去を行うことが可能である。
第2の発明に係る基板処理装置は、基板を保持する基板保持手段と、基板保持手段を含む雰囲気を除電する除電手段とを備え、基板保持手段は、基板に接触する部分の少なくとも一部が導電性材料からなるものである。
第2の発明に係る基板処理装置においては、除電手段により基板保持手段を含む雰囲気が除電される。それにより、雰囲気中の静電気が基板に移動することを防止することができる。また、基板保持手段の基板に接触する部分の導電性材料が接地されることにより基板に発生した静電気が高速に除去される。また、除電手段で基板やその周囲を除電しつつ、導電性材料によって基板の除電を高速に行うので、基板の除電をより効果的に行うことができる。
第3の発明に係る基板処理方法は、基板保持手段により基板を保持するステップと、基板保持手段に保持された基板に処理を行うステップと、隔壁の少なくとも一部に設けられたX線透過部を通して基板保持手段を含む雰囲気にX線を照射するステップとを備えるものである。
第3の発明に係る基板処理方法においては、X線が隔壁のX線透過部を通り、基板が保持された基板保持手段を含む雰囲気に照射される。
この場合、X線が照射された雰囲気内の原子および分子が電離し、高濃度の気体原子イオンおよび気体分子イオンが生成される。それにより、生成されたイオンのうち基板の電荷と逆極性のイオンが基板やその周囲の電荷と結合し、基板やその周囲の静電気が除去される。
このように、第3の発明に係る基板処理方法においては、放電針式除電器のような高電圧スパークを用いないため、引火性雰囲気中においても基板の静電気除去を行うことが可能であるとともに、パーティクルが発生することもない。また、隔壁を透過してX線が基板を含む雰囲気に照射されるため、腐食性雰囲気中においても基板やその周囲の静電気除去を行うことが可能である。
基板を保持するステップは、基板に接触する部分の少なくとも一部が導電性材料からなる基板保持手段により基板を保持するステップからなっていてもよい。この場合、基板保持手段の基板に接触する部分の導電性材料が接地されることにより基板に発生した静電気が高速に除去される。また、X線照射手段で基板やその周囲を除電しつつ、導電性材料によって基板の除電を高速に行うので、基板の帯電をより効果的に防止することができる。
第4の発明に係る基板処理方法は、基板に接触する部分の少なくとも一部が導電性材料からなる基板保持手段により基板を保持するステップと、基板保持手段に保持された基板に処理を行うステップと、基板保持手段を含む雰囲気を除電するステップとを備えるものである。
第4の発明に係る基板処理装置においては、除電手段により基板保持手段を含む雰囲気が除電される。それにより、雰囲気中の静電気が基板に移動することを防止することができる。また、基板保持手段の基板に接触する部分の導電性材料が接地されることにより基板に発生した静電気が高速に除去される。また、除電手段で基板やその周囲を除電しつつ、導電性材料によって基板の除電を高速に行うので、基板の除電をより効果的に行うことができる。
第1の発明に係る基板処理装置および第3の発明に係る基板処理方法においては、放電針式除電器が発するような高電圧スパークを用いないため、引火性雰囲気中においても基板の静電気除去を行うことが可能であるとともにパーティクルが発生することもない。また、X線照射手段と基板保持手段との間に隔壁が存在するため、腐食性雰囲気中においても基板やその周囲の静電気除去を行うことが可能である。
第2の発明に係る基板処理装置および第4の発明に係る基板処理方法においては、除電手段により基板保持手段を含む雰囲気が除電される。それにより、雰囲気中の静電気が基板に移動することを防止することができる。また、基板保持手段の基板に接触する部分の導電性材料が接地されることにより基板に発生した静電気が高速に除去される。また、除電手段で基板やその周囲を除電しつつ、導電性材料によって基板の除電を高速に行うので、基板の除電をより効果的に行うことができる。
以下、本発明の一実施の形態について図面を参照しながら説明する。
以下の説明において、基板とは、半導体ウエハ、液晶表示装置用ガラス基板、PDP(プラズマディスプレイパネル)用ガラス基板、フォトマスク用ガラス基板、光ディスク用基板等をいう。
図1は本実施の形態に係る基板処理装置の平面図である。図1に示すように、基板処理装置100は、処理領域A,Bを有し、処理領域A,B間に搬送領域Cを有する。
処理領域Aには、メイン制御部4、洗浄処理部MPC1,MPC2、流体ボックス部2a,2bおよびイオナイザ5が配置されている。
流体ボックス部2a,2bは、それぞれ洗浄処理部MPC1,MPC2への処理液の供給および洗浄処理部MPC1,MPC2からの使用済処理液の排液等に関する配管、継ぎ手、バルブ、流量計、レギュレータ、ポンプ、温度調節器、処理液貯留タンク等の流体関連機器を収納する。
洗浄処理部MPC1,MPC2では、後述するアッシング部ASHによるアッシング処理後の基板表面に付着した不純物、パーティクル等の残渣を除去するために残渣除去処理を含む洗浄処理が行われるとともに、洗浄処理後の基板の乾燥処理も行われる。
なお本実施の形態においては、洗浄処理部MPC1と洗浄処理部MPC2は、同等の機能を有しており、基板処理のスループットを向上させるために2台搭載されている。ただし、基板処理のスループットを十分に確保できる場合は、例えば洗浄処理部MPC1を1台だけ搭載させてもよい。
イオナイザ5は、洗浄処理部MPC1,MPC2それぞれの外部に設けられている。イオナイザ5は、洗浄処理部MPC1,MPC2の内部に向けて除電作用のある微弱X線を照射する。詳細は後述する。
処理領域Bには、アッシング部ASH、複数のクーリングプレート部CPおよびアッシャ制御部3が配置されている。アッシング部ASHでは、加熱プレート(図示せず)上に基板が載置された状態にて減圧下で酸素プラズマによりアッシング処理が行われる。
複数のクーリングプレート部CPでは、後述する冷却プレート上に載置された状態でペルチェ素子または恒温水循環等により基板が所定温度(例えば、23℃)まで冷却される。クーリングプレート部CPは、主としてアッシング処理により昇温した基板Wを残渣除去処理または洗浄処理が可能な温度にまで冷却するために用いられる。
以下、アッシング部ASH、クーリングプレート部CP、洗浄処理部MPC1,MPC2を処理ユニットと総称する。搬送領域Cには、基板搬送ロボットCRが配置されている。
処理領域A,Bの一端部側には、基板Wの搬入および搬出を行うインデクサIDが配置されている。インデクサIDには、基板Wを収納するキャリア1が載置される。本実施の形態においては、キャリア1として、基板Wを密閉した状態で収納するFOUP(Front Opening Unified Pod)を用いているが、これに限定されるものではなく、SMIF(Standard Mechanical Inter Face)ポッド、OC(Open Cassette)等を用いてもよい。
インデクサIDのインデクサロボットIRは、矢印Uの方向に移動し、キャリア1から基板Wを取り出して基板搬送ロボットCRに渡し、逆に、一連の処理が施された基板Wを基板搬送ロボットCRから受け取ってキャリア1に戻す。
基板搬送ロボットCRは、インデクサロボットIRから渡された基板Wを指定された処理ユニットに搬送し、または、処理ユニットから受け取った基板Wを他の処理ユニットまたはインデクサロボットIRに搬送する。
アッシャ制御部3は、CPU(中央演算処理装置)を含むコンピュータ等からなり、処理領域Aのアッシング部ASHおよびクーリングプレート部CPの動作を制御する。また、メイン制御部4は、CPU(中央演算処理装置)を含むコンピュータ等からなり、処理領域A,Bの各処理ユニットの動作、複数のイオナイザ5の動作、搬送領域Cの基板搬送ロボットCRの動作およびインデクサIDのインデクサロボットIRの動作を制御する。
図2は本実施の形態に係る基板処理装置の洗浄処理部MPC1,MPC2の模式的断面図である。
図2の洗浄処理部MPC1,MPC2は、純水または薬液等の処理液によるアッシング処理後の基板Wの表面に付着した残渣の除去処理、洗浄処理後の基板Wの乾燥処理等を行う。
図2に示すように、洗浄処理部MPC1,MPC2は、ケーシング20に囲まれた構造を有する。ケーシング20の搬送領域C側の側面には基板搬入出口7が設けられている。基板搬入出口7には、シャッタSHが駆動装置(図示せず)により開閉自在に設けられている。基板Wは、基板搬送ロボットCRにより、基板搬入出口7から搬送される。
洗浄処理部MPC1,MPC2は、ケーシング20の内部に、基板Wの中心を通る鉛直な回転軸の周りで基板Wを回転させるためのスピンチャック21を備える。スピンチャック21は、基板Wを水平に保持するための導電性の保持ピンPを複数備える。保持ピンPの詳細は後述する。
スピンチャック21は、チャック回転駆動機構(図示せず)によって回転される回転軸25の上端に固定されている。基板Wは、アッシング処理後の残渣除去処理、洗浄処理後の基板Wの乾燥処理等を行う場合に、スピンチャック21により水平に保持された状態で回転する。
スピンチャック21の回転軸25は中空軸からなる。回転軸25の内部には、処理液供給管26が挿通されている。処理液供給管26には、純水またはエッチング液である薬液等の処理液が供給される。処理液供給管26は、スピンチャック21に保持された基板Wの下面に近接する位置まで延びている。処理液供給管26の先端には、基板Wの下面中央に向けて処理液を吐出する下面ノズル27が設けられている。
スピンチャック21は、処理カップ23内に収容されている。処理カップ23の内側には、筒状の仕切壁33が設けられている。また、スピンチャック21の周囲を取り囲むように、基板Wの処理に用いられた処理液を排液するための排液空間31が形成されている。さらに、排液空間31を取り囲むように、処理カップ23と仕切壁33の間に基板Wの処理に用いられた処理液を回収するための回収液空間32が形成されている。
排液空間31には、排液処理装置(図示せず)へ処理液を導くための排液管34が接続され、回収液空間32には、回収処理装置(図示せず)へ処理液を導くための回収管35が接続されている。
処理カップ23の上方には、基板Wからの処理液が外方へ飛散することを防止するためのガード24が設けられている。このガード24は、回転軸25に対して回転対称な形状からなっている。ガード24の上端部の内面には、断面く字状の排液案内溝41が環状に形成されている。
また、ガード24の下端部の内面には、外側下方に傾斜する傾斜面からなる回収液案内部42が形成されている。回収液案内部42の上端付近には、処理カップ23の仕切壁33を受け入れるための仕切壁収納溝43が形成されている。
このガード24には、ボールねじ機構等で構成されたガード昇降駆動機構(図示せず)が設けられている。ガード昇降駆動機構は、ガード24を、回収液案内部42がスピンチャック21に保持された基板Wの外周端面に対向する回収位置と、排液案内溝41がスピンチャック21に保持された基板Wの外周端面に対向する排液位置との間で上下動させる。ガード24が回収位置にある場合には、基板Wから外方へ飛散した処理液が回収液案内部42により回収液空間32に導かれ、回収管35を通して回収される。一方、ガード24が排液位置にある場合には、基板Wから外方へ飛散した処理液が排液案内溝41により排液空間31に導かれ、排液管34を通して排液される。以上の構成により、処理液の排液および回収が行われる。
なお、図2に示すように、スピンチャック21への基板Wの搬入の際には、ガード昇降駆動機構は、ガード24を排液位置よりもさらに下方の基板受入位置まで退避させ、ガード24の上端部24aがスピンチャック21の基板W保持高さよりも低い位置となるように移動させる。
スピンチャック21の上方には、中心部に開口を有する円板状の遮断板22が設けられている。アーム28の先端付近から鉛直下方向に支持軸29が設けられ、その支持軸29の下端に、遮断板22がスピンチャック21に保持された基板Wの上面に対向するように取り付けられている。
支持軸29の内部には、遮断板22の開口に連通した窒素ガス供給路30が挿通されている。窒素ガス供給路30には、窒素ガス(N2)が供給される。この窒素ガス供給路3
0は、基板Wの洗浄処理後の基板Wの乾燥処理時に、基板Wに対して窒素ガスを供給する。なお、基板に対して供給するガスは窒素ガスに限らず、他の不活性ガスを用いてもよい。
ここで、基板Wの材料がシリコン(Si)等のように疎水性を有する場合には、基板Wの表面で乾燥むらが生じやすく、乾燥後に基板Wの表面にしみ(以下、ウォーターマークと呼ぶ)が発生する。洗浄処理後の基板Wの乾燥処理時に、遮断板22を基板Wに近接させた状態で、基板Wと遮断板22との間の隙間に対して窒素ガスを供給することにより、基板Wの表面にウォーターマークが発生することを防止することができる。
また、窒素ガス供給路30の内部には、遮断板22の開口に連通した処理液供給管39が挿通されている。処理液供給管39には、純水等のリンス液が供給される。リンス液を処理液供給管39を通して基板Wの表面に供給することにより、洗浄処理後の基板Wの表面に残留する処理液が洗い流される。リンス液の他の例としては、イソプロピルアルコール(IPA)等の有機溶剤、オゾンを純水に溶解させたオゾン水または水素を純水に溶解させた水素水等が挙げられる。
アーム28には、遮断板昇降駆動機構(図示せず)および遮断板回転駆動機構(図示せず)が接続されている。遮断板昇降駆動機構は、遮断板22をスピンチャック21に保持された基板Wの上面に近接した位置とスピンチャック21から上方に離れた位置との間で上下動させる。
ケーシング20の基板搬入出口7と反対側の側面には透過窓6が設けられている。イオナイザ5は、洗浄処理部MPC1,MPC2の透過窓6側の外部に設けられている。イオナイザ5は、除電作用のある電磁波である微弱X線を照射する微弱X線照射装置である。
透過窓6は、ポリイミド系樹脂またはアクリル系樹脂等からなる。ポリイミド系樹脂またはアクリル系樹脂はX線を通しやすい性質を有する。それにより、イオナイザ5から発生する微弱X線は透過窓6を透過する。なお、透過窓6の材料として、X線を通しやすい他の種々の樹脂を用いても良い。
図2に示すように、ガード24が基板受入位置にあり、アーム28がスピンチャック21から上方に離れた位置にある場合、イオナイザ5から照射された微弱X線は、透過窓6を通って、洗浄処理部MPC1,MPC2の基板搬入出口7、シャッタSH、スピンチャック21、ガード24等の近傍の雰囲気に到達する。
それにより、基板搬入出口7、シャッタSH、スピンチャック21、ガード24等の静電気が除去される。その結果、洗浄処理部MPC1,MPC2の雰囲気中のパーティクルが基板搬入出口7、シャッタSH、スピンチャック21、ガード24等に静電付着することが防止され、基板Wへのパーティクル落下等による汚染が防止される。
また、イオナイザ5から照射された微弱X線は、基板搬送ロボットCRによる基板Wの搬送経路に交差するように照射される。それにより、搬送中の基板Wにパーティクルが付着しても基板Wとパーティクルとの間の静電引力が無効化される。したがって、洗浄処理においてパーティクルが効率良く除去される。また、洗浄処理後の基板Wの帯電が防止され、パーティクルの再付着が防止される。イオナイザ5による静電気除去作用の詳細は後述する。
図3は、基板Wに洗浄処理がなされている場合の洗浄処理部MPC1,MPC2の模式的断面図である。
基板Wの洗浄中においては、イオナイザ5から照射された微弱X線は、透過窓6を通って、洗浄処理部MPC1,MPC2のガード24、遮断板22、基板W等に到達する。それにより、基板Wの帯電が防止され、基板上に形成されたパターンの損傷が防止される。
また、基板Wの洗浄処理中に飛散した薬液は、ケーシング20および透過窓6により阻まれ、イオナイザ5に付着することはない。それにより、イオナイザ5の故障が防止される。
以上のことから、基板搬送ロボットCRによる基板Wの搬送中および洗浄処理部MPC1,MPC2による基板Wの洗浄中のいずれにおいても洗浄処理部MPC1,MPC2内の部材および基板Wの帯電が防止され、基板Wのパーティクル付着が防止されるとともに基板上に形成されたパターンの損傷が防止される。
図4は、洗浄処理部MPC1内におけるイオナイザ5による静電気除去作用について説明する図である。
イオナイザ5から照射される微弱X線は、イオナイザ5の照射口から120度の角度を有する円錐状に広がる。
イオナイザ5から照射される微弱X線は、2Åを中心とする1.3Å以上の波長を有し、3〜9.5eVのエネルギー強度を有する電磁波である。イオナイザ5から微弱X線が照射されると、照射範囲内に含まれる安定状態の気体原子および気体分子が電離し、高濃度の気体原子イオンおよび気体分子イオンが生成される。それにより、生成されたイオンのうち照射範囲内の部材の電荷と逆極性のイオンがその帯電した部材の電荷と結合し、静電気が除去される。
特に、基板処理装置100がダウンフロー方式のクリーンルーム内に配置されている場合には、イオナイザ5から発生された微弱X線は、上方からスピンチャック21に向かう下降流(図2の破線矢印で示す)に照射されるよう、スピンチャック21の上方の空間に対しても照射されるのが好ましい。それにより、高濃度の気体原子イオンおよび気体分子イオンがスピンチャック21に効率よく供給される。
また、イオナイザ5から発生された微弱X線は、上方から基板の搬送経路に向かう下降流に照射されるよう、基板の搬送経路や基板搬入出口7の上方の空間に対しても照射されるのが好ましい。その結果、搬送中および洗浄中の基板Wの静電気が効率良く除去される。
なお、イオナイザ5により生成されるイオンは濃度が高く、イオンバランスが優れているため、帯電した部材の静電気除去が瞬時になされ、その部材が逆帯電することはない。
図5は、図2および図3の洗浄処理部MPC1,MPC2における保持ピンPの一例を示す側面図である。
図5の保持ピンPは、支持ピン51、棒状のピン部材52、ピン固定板53および連結部材54により構成される。支持ピン51およびピン部材52はピン固定板53上に固定されている。支持ピン51は、基板Wの底面を支持する。ピン部材52はV字状の溝を有し、基板Wの端面を支持する。ピン固定板53は連結部材54を介してリンク55に回転自在に取り付けられている。リンク55は、図2および図3のスピンチャック21内に設けられている。
保持ピンPは、導電性樹脂により形成される。導電性樹脂としては、例えばカーボンが含まれる導電性PEEK(ポリエーテルエーテルケトン)が用いられる。リンク55は、例えば金属等の導電性材料からなる。リンク55は導電性部材や導線を介して接地(アース)されている。これにより、保持ピンPが接地される。
保持ピンPを接地することにより、基板Wに発生した静電気を高速に除去することができる。その結果、基板Wが帯電することが防止される。
図6(a)は、図2および図3の洗浄処理部MPC1,MPC2における保持ピンPの他の例を示す模式的断面図である。図6(b)は、図6(a)のピン部材52の平面図である。
図6の保持ピンPの支持ピン51、ピン部材52、ピン固定板53および連結部材54は、非導電性樹脂により形成される。非導電性樹脂としては、カーボンを含まない樹脂、例えば非導電性PEEK(ポリエーテルエーテルケトン)やフッ素樹脂、塩化ビニル樹脂等が用いられる。また、導電性材料からなる板状部材M1が、ピン部材52に径方向に挿入されている。ピン部材52および板状部材M1にはV字状の溝が形成され、少なくとも溝の内面において板状部材M1の一部が露出している。
ピン固定板53内および連結部材54内に導電性材料からなる配線部材M2,M3,M4が挿入され、板状部材M1は配線部材M2,M3,M4を通してリンク55に電気的に接続されている。板状部材M1および配線部材M2,M3,M4の導電性材料としては、例えば純金または高純度白金が用いられる。リンク55は接地されている。これにより、保持ピンPが接地される。
保持ピンPを接地することにより、基板Wに発生した静電気を高速に除去することができる。したがって、基板Wの処理やその周囲の雰囲気による基板Wの帯電速度(帯電量の増加速度)より、保持ピンPによる除電速度(帯電量の減少速度)の方が大きくなり、その結果、基板Wが帯電することが防止される。なお、基板Wが帯電するのは、例えば、基板Wに処理液(特に純水)を供給して基板W表面に処理液が衝突する場合、基板Wの周囲雰囲気自身が既に帯電している場合、あるいは基板Wを回転させて、基板Wと周囲雰囲気や処理液との間に摩擦が発生する場合等がある。
図7は、図1の基板処理装置100の制御系の構成を示すブロック図である。
アッシャ制御部3は、CPU(中央演算処理装置)等からなり、アッシング部ASHで行われる基板Wのアッシング処理についての各種動作を制御する。また、アッシャ制御部3は、クーリングプレート部CPで行われる基板Wの冷却についての各種動作を制御する。
また、メイン制御部4は、CPU(中央演算処理装置)等からなり、インデクサロボットIRおよび基板搬送ロボットCRの基板搬送動作、洗浄処理部MPC1,MPC2およびイオナイザ5の動作を制御する。
以上のように、本実施の形態に係る基板処理装置においては、放電針式除電器が発するような高電圧スパークを用いないため、引火性雰囲気中においても基板Wの静電気除去を行うことが可能であるとともにパーティクルが発生することもない。また、イオナイザ5とスピンチャック21との間にケーシング20が存在するため、腐食性雰囲気中においても基板Wの静電気除去を行うことが可能である。
また、イオナイザ5によりスピンチャック21を含む雰囲気が除電されるため、雰囲気中の静電気が基板Wに移動することを防止することができる。また、保持ピンPが接地されることにより保持ピンPに保持されている基板Wの静電気が高速に除去される。それにより、基板Wの除電をより効果的に行うことができる。
本実施の形態においては、スピンチャック21が基板保持手段に相当し、イオナイザ5がX線照射手段または除電手段に相当し、ケーシング20のイオナイザ5側の側面が隔壁に相当し、透過窓6がX線透過部に相当し、処理液供給管26,39が処理流体供給手段に相当し、クーリングプレート部CPが熱処理手段に相当し、ガード24が飛散防止手段に相当し、ケーシング20が処理室に相当し、基板搬送ロボットCRが基板搬送手段に相当し、基板搬入出口7が開口部に相当する。
(第2の実施の形態)
図8は、第2の実施の形態に係る基板処理装置100aの平面図である。
基板処理装置100aが図1の基板処理装置100と異なる点は、イオナイザ5がクーリングプレート部CPの外部に設けられている点である。イオナイザ5は、クーリングプレート部CPの内部に向けて微弱X線を照射する。
図9は、クーリングプレート部CPの構造の一例を示す模式的断面図である。
図9において、クーリングプレート部CPは、基板搬入出口OSを有する筐体60を備える。筐体60の基板搬入出口OSには、シャッタSHがエアシリンダ等の駆動装置PSにより開閉自在に設けられている。
筐体60内には、冷却プレートPLが設けられている。冷却プレートPLの上面には基板Wの裏面を支持する3つの球状スペーサ61が略正三角形状に配置されている。この冷却プレートPLは、伝熱性の高い部材から構成され、冷却プレートPLの上方にわずかな隙間をもって支持された基板Wの温度が所定の温度に冷却される。冷却プレートPLには、温度センサ62が埋設されている。この温度センサ62の出力は、図8のメイン制御部4に入力される。球状スペーサ61は金属材料またはカーボンを含むガラス等の導電性材料により形成されている。これらの球状スペーサ61は接地されている。
また、冷却プレートPLの下面には冷却装置63が設けられる。この冷却装置63は、例えばぺルチェ素子から構成される。ぺルチェ素子は、電流が供給されることにより一面側で吸熱し、他面側で放熱する。これにより、熱を移動させることができる。このぺルチェ素子を用いた冷却装置63は、冷却プレートPLの温度を短時間で調整することができる。
さらに、冷却装置63の下面には、水冷ジャケット64が設けられる。水冷ジャケット64は、伝熱性の高い板状部材の内部に冷却水を循環させるための冷却水通路65を有する。冷却水通路65は、循環配管66を介して外部、例えば基板処理装置100が配置される工場の冷却水ユーティリティ67に接続されている。冷却装置63は、基板Wが持つ熱を水冷ジャケット64に移動させる。
また、冷却プレートPL、冷却装置63および水冷ジャケット64には、複数の貫通孔69が形成される。本実施の形態においては、貫通孔69は3個である。この貫通孔69の内部には、基板Wの裏面を支持する複数の昇降ピン68が設けられる。複数の昇降ピン68は、基板昇降装置70により上下方向に移動することにより、基板Wを基板搬送ロボットCRとの間で受け渡す。
筐体60内の上部には、不活性ガス供給チャンバ15が配設されている。不活性ガス供給チャンバ15の上面には不活性ガス導入口14が設けられ、下面には複数の不活性ガス噴出孔16が設けられている。
不活性ガス供給チャンバ15の不活性ガス導入口14には、窒素ガス等の不活性ガスを導く給気管路13が接続されている。給気管路13は、流量調整弁V1を介して窒素ガス等の不活性ガスを供給するガスユーティリティ(図示せず)に接続されている。
また、筐体60の下方には、排気口17が設けられている。排気口17には、排気ガスを排出する排気管路18が接続されている。排気管路18は、流量調整弁V2を介して工場の排気設備(図示せず)に接続されている。
流量調整弁V1が開放されることにより、窒素ガス等の不活性ガスが、不活性ガス導入口14および複数の不活性ガス噴出孔16を介して基板Wに噴射される。また、流量調整弁V2が開放されることにより、基板Wに噴射された不活性ガスが、排気口17および排気管路18より排気される。
筐体60の基板搬入出口OSと反対側に透過窓60aが設けられている。透過窓60aは、図2の透過窓6と同じ素材から構成されている。
イオナイザ5は、クーリングプレート部CPの外部から透過窓60aを通してクーリングプレート部CP内の不活性ガスに微弱X線を照射する。それにより、不活性ガスは電離し、高濃度の気体分子イオンが生成される。それにより、生成されたイオンのうち照射範囲内の部材の電荷と逆極性のイオンがその帯電した部材の電荷と結合し、静電気が除去される。
この場合、不活性ガスは、不活性ガス噴出孔16から基板Wに向けて噴出されているため、電離した不活性ガスは基板Wの静電気を効率良く除去する。
以上のように、本実施の形態に係る基板処理装置においては、放電針式除電器が発するような高電圧スパークを用いないため、引火性雰囲気中においても基板Wの静電気除去を行うことが可能であるとともにパーティクルが発生することもない。また、イオナイザ5と冷却プレートPLとの間に筐体60が存在するため、腐食性雰囲気中においても基板Wの静電気除去を行うことが可能である。
また、イオナイザ5により冷却プレートPLを含む雰囲気が除電されるため、雰囲気中の静電気が基板Wに移動することを防止することができる。また、球状スペーサ61が接地されることにより基板Wの静電気が高速に除去される。それにより、基板Wの除電をより効果的に行うことができる。
本実施の形態においては、冷却プレートPLが基板保持手段に相当し、イオナイザ5がX線照射手段または除電手段に相当し、筐体60のイオナイザ5側の側面が隔壁に相当し、透過窓60aがX線透過部に相当し、クーリングプレート部CPが熱処理手段に相当し、筐体60が処理室に相当し、基板搬送ロボットCRが基板搬送手段に相当し、基板搬入出口OSが開口部に相当する。
なお、本実施の形態においては、熱処理手段としてクーリングプレート部CPを用い、イオナイザ5はクーリングプレート部CPにより冷却される基板Wの除電を行っているが、それに限られない。例えば、熱処理手段として基板Wに対して加熱処理を行うホットプレート等を用い、ホットプレート部の外部にイオナイザ5を設け、加熱処理が施される基板Wの除電を行う構成にしてもよい。
(他の変形例)
上記第1および第2の実施の形態では、微弱X線を照射するイオナイザ5を用いているが、他のイオナイザを用いてもよい。例えば、引火性および腐食性でない雰囲気中で基板処理を行う基板処理装置の場合は、ケーシング20内および筐体60内にイオナイザとして放電式の除電器を設けてもよい。
また、上記第1の実施の形態では、スピンチャック21に導電性の保持ピンPを設けているが、非導電性の保持ピンを用いてもよい。さらに、上記第2の実施の形態では、冷却プレートPLに導電性の球状スペーサ61を設けているが、非導電性の球状スペーサを用いてもよい。
実施例および比較例においては、図2に示した構造を有する洗浄処理部MPC1を用いて、HF(フッ酸)による疎水性処理が施された基板Wに、以下の条件で洗浄処理および乾燥処理を行った。
(実施例)
実施例においては、図5の構造を有する保持ピンPを用いた。保持ピンPの材料としては、日本ポリペンコ株式会社製導電性PEEK(PK−450CA)を用いた。洗浄処理では、スピンチャック21により基板Wを回転させながら純水で基板Wを洗浄した。乾燥処理では、スピンチャック21により基板Wを回転させながら基板W上の純水を振り切ることにより基板Wを乾燥させた。透過窓6にはポリイミド樹脂フィルムを用いた。
洗浄処理中および乾燥処理中の遮断板22の位置は、基板Wの表面から約70mm上方に固定した。
洗浄処理中、乾燥処理中およびその後の待機中に、イオナイザ5から微弱X線をケーシング20内に向けて照射し続けた。
(比較例)
比較例においては、イオナイザ5から微弱X線を照射しない点を除いて実施例1と同じ洗浄処理部MPC1を用いて同じ条件により基板Wに洗浄処理および乾燥処理を行った。
(帯電量の測定方法)
実施例および比較例において以下の方法で洗浄処理部MPC1内の帯電量を測定した。
図10は帯電量の測定方法を説明する図である。帯電測定器Sを遮断板22の下面に取り付けた。洗浄処理中および乾燥処理中に、帯電測定器Sにより、基板Wの表面の測定点Qの帯電量を測定した。基板Wをケーシング20外へ搬出した後は、帯電測定器Sが遮断板22とともに上昇するため、スピンチャック21の上方の雰囲気の帯電量が測定された。
実施例および比較例における帯電量の測定結果を図11に示す。ここで、T1は、基板Wがスピンチャック21に保持されてから洗浄処理が行われるまでの待機期間、T2は洗浄処理が行われている洗浄処理期間、T3は乾燥処理が行われている乾燥処理期間、T4は乾燥処理後の待機期間、T5は基板Wがスピンチャック21からケーシング20外へ搬出されるまでの搬出期間、T6は基板Wの搬出から次の基板Wが搬入されるまでの待機期間をそれぞれ表している。
洗浄処理期間T2では、実施例および比較例における帯電量はほとんど増加していない。すなわち、導電性PEEKからなる保持ピンPが接地されることにより基板Wから静電気が高速に除電され、基板Wが帯電することを防止できたと考えられる。
乾燥処理期間T3および待機期間T4では、比較例における基板Wの帯電量は増加する傾向にある。これは、基板Wが乾燥状態で高速回転されているため、洗浄処理部MPC1内の帯電した雰囲気と基板W表面との摩擦によって、基板Wが帯電したためであると考えられる。これに対して、実施例における基板Wの帯電量はほとんど増加していない。これは、イオナイザ5によって洗浄処理部MPC1内の雰囲気が除電されることにより、基板Wの帯電が防止されたためであると考えられる。
搬出期間T5および待機期間T6では、比較例における帯電量がさらに増加している。ここで、待機期間T6における帯電量はスピンチャック21上方の雰囲気を測定したものである。すなわち、上記の洗浄処理により洗浄処理部MPC1内の雰囲気が帯電していると考えられる。これに対して、実施例における帯電量はほとんど増加していない。すなわち、イオナイザ5によって洗浄処理部MPC1内の雰囲気が除電されていると考えられる。これにより、雰囲気中の静電気が次に搬入される基板Wに移動して基板Wが帯電することが防止できる。
以上の結果から、スピンチャック21に導電性材料からなる保持ピンPを用いかつイオナイザ5により微弱X線を洗浄処理部MPC1内に照射することにより、基板Wの処理時および非処理時のいずれにおいても基板Wの帯電量および洗浄処理部MPC1内の雰囲気中の帯電量を小さく抑えることができることがわかった。なお、上記実施例におけるイオナイザ5として上述の放電式除電器を用いても上記と同様の結果となると推測されるため、除電手段としては微弱X線タイプのイオナイザ5に代えて放電式除電器を用いてもよい。
以上のように、本発明は、半導体ウエハ、液晶表示装置用ガラス基板、PDP用ガラス基板、フォトマスク用ガラス基板、光ディスク用基板等の基板に所定の処理を行う用途に適している。
本実施の形態に係る基板処理装置の平面図である。 本実施の形態に係る基板処理装置の洗浄処理部の模式的断面図である。 基板に洗浄処理がなされている場合の洗浄処理部の模式的断面図である。 洗浄処理部内におけるイオナイザによる静電気除去作用について説明する図である。 保持ピンの一例を示す側面図である。 保持ピンの他の例を示す模式的断面図および平面図である。 図1の基板処理装置の制御系の構成を示すブロック図である。 第2の実施の形態に係る基板処理装置の平面図である。 クーリングプレート部の構造の一例を示す模式的断面図である。 洗浄処理部内の帯電量の測定方法について説明する図である。 実施例および比較例における洗浄処理部内の帯電量の測定結果を示す図である。
符号の説明
3 アッシャ制御部
4 メイン制御部
5 イオナイザ
6 透過窓
7 基板搬入出口
20 ケーシング
21 スピンチャック
24 ガード
26,39 処理液供給管
100,100a 基板処理装置
IR インデクサロボット
CR 基板搬送ロボット
ASH アッシング部
CP クーリングプレート部
MPC1,MPC2 洗浄処理部
W 基板
P 保持ピン

Claims (23)

  1. 基板を保持する基板保持手段と、
    X線を発生して前記基板保持手段を含む雰囲気の少なくとも一部に向けて照射するX線照射手段と、
    前記基板保持手段と前記X線照射手段との間に配置された隔壁とを備え、
    前記隔壁は、少なくとも一部に前記X線照射手段により発生されるX線を透過するX線透過部を有することを特徴とする基板処理装置。
  2. 前記基板保持手段は、前記基板に接触する部分の少なくとも一部が導電性材料からなることを特徴とする請求項1記載の基板処理装置。
  3. 前記導電性材料は、導電性樹脂を含むことを特徴とする請求項2記載の基板処理装置。
  4. 前記導電性樹脂は、導電性ポリエーテルエーテルケトンを含むことを特徴とする請求項3記載の基板処理装置。
  5. 前記導電性材料は、金属材料を含むことを特徴とする請求項2〜4のいずれかに記載の基板処理装置。
  6. 前記金属材料は、金または白金を含むことを特徴とする請求項5記載の基板処理装置。
  7. 前記X線透過部は、樹脂材料からなることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の基板処理装置。
  8. 前記樹脂材料は、ポリイミド系樹脂を含むことを特徴とする請求項7記載の基板処理装置。
  9. 前記樹脂材料は、アクリル系樹脂を含むことを特徴とする請求項7または8記載の基板処理装置。
  10. 前記基板保持手段は、基板を保持しつつ回転させることを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の基板処理装置。
  11. 前記基板保持手段に保持された基板に処理流体を供給する処理流体供給手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載の基板処理装置。
  12. 前記基板保持手段に保持された基板の周囲を取り囲み、処理流体の飛散を防止する飛散防止手段をさらに備え、
    前記X線照射手段は、前記飛散防止手段の近傍の雰囲気に向けてX線を照射することを特徴とする請求項11記載の基板処理装置。
  13. 前記基板保持手段に保持された基板に熱処理を行う熱処理手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の基板処理装置。
  14. 前記X線照射手段は、前記基板保持手段の近傍の雰囲気に向けてX線を照射することを特徴とする請求項1〜13のいずれかに記載の基板処理装置。
  15. 前記X線照射手段は、前記基板保持手段の上方における下降流に向けてX線を照射することを特徴とする請求項1〜14のいずれかに記載の基板処理装置。
  16. 前記基板保持手段の周囲を取り囲む処理室をさらに備え、
    前記隔壁は、前記処理室の一側面であることを特徴とする請求項1〜15のいずれかに記載の基板処理装置。
  17. 前記処理室は、基板の搬入または搬出のための開口部をさらに備え、
    前記X線照射手段は、前記開口部の近傍の雰囲気に向けてX線を照射することを特徴とする請求項16記載の基板処理装置。
  18. 基板搬送手段をさらに備え、
    前記X線照射手段は、前記基板搬送手段が搬送する基板の移動経路に交差するようにX線を照射することを特徴とする請求項1〜17のいずれかに記載の基板処理装置。
  19. 基板搬送手段をさらに備え、
    前記X線照射手段は、前記基板搬送手段が搬送する基板の移動経路の上方における下降流に向けてX線を照射することを特徴とする請求項1〜17のいずれかに記載の基板処理装置。
  20. 基板を保持する基板保持手段と、
    前記基板保持手段を含む雰囲気を除電する除電手段とを備え、
    前記基板保持手段は、前記基板に接触する部分の少なくとも一部が導電性材料からなることを特徴とする基板処理装置。
  21. 基板保持手段により基板を保持するステップと、
    前記基板保持手段に保持された基板に処理を行うステップと、
    隔壁の少なくとも一部に設けられたX線透過部を通して前記基板保持手段を含む雰囲気にX線を照射するステップとを備えたことを特徴とする基板処理方法。
  22. 前記基板を保持するステップは、基板に接触する部分の少なくとも一部が導電性材料からなる基板保持手段により基板を保持するステップを含むことを特徴とする請求項21記載の基板処理方法。
  23. 基板に接触する部分の少なくとも一部が導電性材料からなる基板保持手段により基板を保持するステップと、
    前記基板保持手段に保持された基板に処理を行うステップと、
    前記基板保持手段を含む雰囲気を除電するステップとを備えたこと特徴とする基板処理方法。
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