JP2005068292A - ポリエーテルモノオールまたはポリエーテルポリオールおよびその製造方法 - Google Patents

ポリエーテルモノオールまたはポリエーテルポリオールおよびその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】DMC触媒を用いてポリオキシプロピレンポリオールを製造後、末端1級化率を容易に向上できる方法の提供。
【解決手段】少なくとも1個の水酸基を有する開始剤と複合金属シアン化物錯体触媒の存在下、オキセタンおよび炭素数3以上のオキシランを開環共重合することを特徴とするポリエーテルモノオールまたはポリエーテルポリオールの製造方法、ならびに該製造方法により製造されたポリエーテルモノオールまたはポリエーテルポリオール。
【選択図】なし

Description

本発明は複合金属シアン化物錯体触媒によって製造されたポリエーテルモノオールまたはポリエーテルポリオールおよびその製造方法に関する。
これまで、ポリウレタンエラストマー、接着剤、シーラント等の原料であるポリエーテルポリオールは、活性水素を持つ開始剤を用いてエチレンオキシド、プロピレンオキシドのようなアルキレンオキシドを重合して製造されてきた。
アルキレンオキシドのうち、エチレンオキシド、プロピレンオキシドのようなオキシラン(3員環エーテル化合物)は、カチオン、アニオン、配位重合触媒を使って開環重合できることが知られ、オキセタン(4員環エーテル化合物)、テトラヒドロフラン(5員環エーテル化合物)はカチオン重合触媒を使って開環重合できることが知られている。オキシラン開環重合用の高活性な配位重合触媒の代表的なものとして、複合金属シアン化物錯体触媒(以下、DMC触媒ともいう)が知られている。DMC触媒は、有機配位子、金属塩を含む触媒であり、亜鉛ヘキサシアノコバルテート(Zn[Co(CN))に有機配位子、水およびZnClが配位した化合物に代表される。
近年、有機配位子としてtert−ブチルアルコールを使用したDMC触媒の触媒寿命が著しく長くなることが報告された(特許文献1)。また、特許文献2によれば、tert−ブチルアルコール等の有機配位子を使用した高活性のDMC触媒を用いることにより、触媒使用量を少なくでき、ポリエーテルポリオールの製造後のDMC触媒の除去工程が不要とできることが記載されている。
このポリオキシプロピレンポリオールの末端水酸基の大部分は2級水酸基であるため、このポリオールをポリイソシアネートと反応させてポリウレタンを製造する場合には、ポリオールの末端にエチレンオキシド(以下、EOともいう。)を付加して1級水酸基化すること(EOキャップ)が通常行われる。しかしながら、DMC触媒を用いてEOの開環重合を行うと、開始剤への均一に付加が起こらず、非相溶性の結晶性のポリオキシエチレンジオールが生成する問題があった。したがって、EOキャップを行う場合には、DMC触媒でポリオキシプロピレンポリオールを製造した後に、アルカリ金属触媒を添加する必要があり、重合後のアルカリ金属触媒の除去など製造コストの増加が問題であった。よって、DMC触媒を用いてポリオキシプロピレンポリオールを製造後、末端1級化率を容易に向上できる方法が求められていた。
一方、DMC触媒に関する特許の多くには、DMC触媒を用いてオキセタンを開環重合できると記載されている。しかしながら、具体的な重合条件、重合性を示すデータは記載されていなかった(特許文献3、4)。DMC触媒によるポリエーテルの製造においては、通常、重合開始反応の初期段階でDMC触媒を活性化する(初期活性化)必要があるが、発明者の研究によれば、DMC触媒を用いてオキセタン単独を開環重合させようとした場合、オキセタン単独ではDMC触媒の初期活性化が起きないため、オキセタン単独重合は実質上困難であることが判明した。
本出願人は、DMC触媒でEOとオキセタンの開環共重合を行い、ポリオール末端の水酸基の1級化率を向上する方法をすでに提案している(特許文献5)。しかしながら、特許文献5に記載の方法では、オキセタンに比較してEOの反応性が非常に大きいために、たとえば、EO/オキセタンの共重合部分の割合を増やしたり、オキセタンに対するEOの割合を増やしたりすると、非相溶性の結晶性のポリオキシエチレンジオールが生成しやすい問題があり、製造できるポリエーテルの構造の自由度は低かった。
特開平4−145143号公報 特表平2000−513389号公報 特公昭44−551号公報 特開昭58−185621号公報 特開平4−300920号公報 特開2000−344881号公報
上記の通り、DMC触媒を用いてポリオキシプロピレンポリオールを製造後、末端1級化率を容易に向上できる方法が求められていた。本発明は、DMC触媒によりポリエーテルモノオールまたはポリオールの末端の1級水酸基率を高くできる方法を提供する。
本発明は上記課題を解決する発明であり、すなわち、少なくとも1個の水酸基を有する開始剤と複合金属シアン化物錯体触媒の存在下、オキセタンおよび炭素数3以上のオキシランを開環共重合することを特徴とするポリエーテルモノオールまたはポリエーテルポリオールの製造方法、および、該製造方法で製造された、ポリエーテルモノオールまたはポリエーテルポリオール、である。
本発明により、複合金属シアン化物錯体触媒を用いて、触媒除去、精製工程を経ずに、1級水酸基率の高い、ポリイソシアネートとの反応性が良好なポリエーテルモノオールオまたポリエーテルポリオールを容易に製造できる。
(複合金属シアン化物錯体触媒)
本発明における複合金属シアン化物錯体触媒は式(2)で表されるものが好ましい。
[M (CN)c(M (HO)(R)・・・(1)
(M、Mは金属、Xはハロゲン原子、Rは有機配位子、a、b、c、d、e、f、g、h、i、jは金属の原子価や有機配位子の配位数などによりかわりうる整数。)。
としてはZn(II)、Fe(II)、Fe(III)、Co(II)、Ni(II)、Mo(IV)、Mo(VI)、Al(III)、V(V)、Sr(II)、W(IV)、W(VI)、Mn(II)、Cr(III)、Cu(II)、Sn(II)、およびPb(II)から選ばれる金属が好ましく、Zn(II)またはFe(II)が特に好ましい。
としては、Fe(II)、Fe(III)、Co(II)、Co(III)、Cr(II)、Cr(III)、Mn(II)、Mn(III)、Ni(II)、V(IV)、およびV(V)から選ばれる金属が好ましく、Co(III)またはFe(III)が特に好ましい。
Rは有機配位子であり、アルコール、エーテル、ケトン、エステル、アミンおよびアミドから選ばれる化合物が好ましく、具体的には以下に例示される化合物が好ましい。
t−ブチルアルコール、n−ブチルアルコール、イソブチルアルコール、t−ペンチルアルコール、イソペンチルアルコール、N,N−ジメチルアセトアミド、グライム(エチレングリコールジメチルエーテル)、ジグライム(ジエチレングリコールジメチルエーテル)、トリグライム(トリエチレングリコールジメチルエーテル)、エチレングリコールモノ−t−ブチルエーテル、イソプロピルアルコール、およびジオキサンから選ばれる1種または2種以上の化合物が挙げられる。ジオキサンとしては、1,4−ジオキサンでも1,3−ジオキサンでもよく、1,4−ジオキサンが好ましい。
複合金属シアン化物錯体の活性の点から、t−ブチルアルコールまたはt−ブチルアルコールと他の化合物の組合せが好ましく、t−ブチルアルコールまたはt−ブチルアルコールとt−ペンチルアルコールもしくはエチレングリコールモノ−t−ブチルエーテルとの組合せが特に好ましい。
本発明における複合金属シアン化物錯体触媒は、公知の製造方法で製造できる。例えば、水溶液中でハロゲン化金属塩とアルカリ金属シアノメタレートとを反応させて得られる反応生成物に有機配位子を配位させ、ついで、固体成分を分離し、該分離固体成分を有機配位子水溶液で洗浄する方法、または有機配位子水溶液中でハロゲン化金属塩とアルカリ金属シアノメタレートとを反応させ、得られる反応生成物(固体成分)を分離し、該分離固体成分を有機配位子水溶液で洗浄する方法などにより製造できる。ハロゲン化金属塩の最も好ましいのはZnClであり、アルカリ金属シアノメタレートの好ましい具体例は、NaCo(CN)、KCo(CN)である。
上記方法により得られた反応生成物を洗浄後、ろ過分離して得られるケーキ(固体成分)を乾燥させることにより、複合金属シアン化物錯体触媒を調製できる。または反応生成物洗浄後の複合金属シアン化物錯体触媒を含んだ有機配位子水溶液を、ポリオールやモノオールに分散し、その後過剰量の水、有機配位子を留去することにより、スラリー状の複合金属シアン化物錯体触媒を調製できる。
スラリー状の触媒を製造する際に使用するポリオールやモノオールとしてはポリエーテルモノオールやポリオールが挙げられ、例えば、メタノール、エタノールなど炭素数1〜12のモノアルコール、エチレングリコール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、トリメチロールプロパン、グリセリンなどの多価アルコールにアルカリ触媒やカチオン触媒を用いてオキシランを開環重合させて製造して得られる、水酸基数1〜12、分子量300〜5000のポリエーテルポリオールやモノオールが好ましい。このようなポリエーテルモノオールやポリオールは、後にポリエーテルポリオールやモノオールを製造する際の開始剤としても使用できる。
水酸基数は1〜8が好ましく、2〜3が特に好ましい。オキシランとしては後述のものが使用できる。
(オキセタン)
本発明におけるオキセタン化合物は、2位と4位に置換基を持たないものが好ましい。したがって、オキセタンにおけるC−O結合が開裂してポリエーテルモノオールまたは歩例ポリオール末端に付加した場合、1級水酸基からなる末端を形成されることとなる。3位に置換基を持つものが特に好ましい。
本発明において、オキセタンはオキセタンが3,3−ジ置換オキセタン(置換基は炭素数1〜12の1価の炭化水素基もしくはハロゲン置換炭化水素基)または式(1)に示す化合物が好ましい。
Figure 2005068292
(Rは炭素数1〜12の1価の炭化水素基もしくはハロゲン置換炭化水素基、Rは水素原子、炭素数1〜12の1価の炭化水素基もしくはハロゲン置換炭化水素基、炭素数1〜12のアルキルカルボニル基、炭素数1〜12のアルケニルカルボニル基、グリシジル基、または、−RSiR 3−aで表される基。ただしRは炭素数1〜5のアルキレン基、Rは炭素数1〜5のアルキル基、Xは炭素数1〜5のアルコキシ基またはハロゲン原子、aは1〜3の整数。)
3,3−ジ置換オキセタンにおける置換基としては炭素数1〜6のアルキル基もしくはハロゲン置換アルキル基が特に好ましい。3,3−ジ置換オキセタンは3,3−ジメチルオキセタン、3−メチル−3−クロロメチルオキセタン、3−エチル−3−クロロメチルオキセタンが特に好ましい。
また、式(1)中、Rは、水素原子、炭素数1〜6のアルキル基が好ましい。メチル基、エチル基が特に好ましい。式(1)中、Rは水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数1〜8のアルケニル基、炭素数1〜8のアリール基、アセチル基、アクリロイル基、メタクリロイル基、グリシジル基が好ましい。
式(1)で表される化合物として好ましい具体例としては、3−エチル−3−ヒドロキシメチルオキセタン、3−エチル−3−メトキシメチルオキセタン、3−エチル−3−ブトキシメチルオキセタン、3−エチル−3−アセトキシメチルオキセタン、3−エチル−3−アクリロイルオキシメチルオキセタン、3−エチル−3−フェノキシメチルオキセタン、3−エチル−3−グリシジルメチルオキセタンが挙げられる。
(炭素数3以上のオキシラン)
炭素数3以上のオキシランとしては、プロピレンオキシド、1,2−ブチレンオキシド、2,3−ブチレンオキシド、シクロヘキセンオキシド、エピクロロヒドリンなどが挙げられる。プロピレンオキシドが特に好ましい。
また、炭素数3以上のオキシランの重合の際にエチレンオキシドを併用してもよい。
エチレンオキシドを併用する場合は、炭素数3以上のオキシラン100質量部に対して、30質量部以下が好ましく、20質量部以下が特に好ましい。
また、環状エステルを併用してもよい。併用する場合は、炭素数3以上のオキシラン100質量部に対して30質量部以下が好ましく、20質量部以下が特に好ましい。
(開始剤)
開始剤としては、メタノール、エタノールなど炭素数1〜12のモノアルコール、およびこれにアルカリ触媒やカチオン触媒を用いてオキシランを反応させて得られる分子量1200までの低分子化合物。水、エチレングリコール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、トリメチロールプロパン、グリセリンなどの多価アルコールにアルカリ触媒やカチオン触媒を用いてオキシランを開環重合させて製造して得られる、水酸基数1〜12、分子量300〜5000のポリエーテルポリオールやモノオールが挙げられる。また、先にスラリー触媒の製造に使用できるモノオールやポリオールとして例示したものと同様のポリエーテルモノオールやポリエーテルポリオールが使用できる。
開始剤は反応の初期段階から系中に存在させておいてもよく、オキシランおよび/またはオキセタンとともに、さらには触媒とともに連続的に反応器に導入してオキシランとオキセタンの重合を行ってもよい。
(ポリエーテルモノオールまたはポリエーテルポリオールの製造方法)
本発明は、少なくとも1個の水酸基を有する開始剤と複合金属シアン化物錯体触媒の存在下、オキセタンおよび炭素数3以上のオキシランを開環共重合することを特徴とするポリエーテルモノオールまたはポリエーテルポリオールの製造方法、である。
この製造方法においては、開始剤と複合金属シアン化物錯体触媒が存在する系において、オキセタンおよび炭素数3以上のオキシランの両者が反応に供されることが必要である。
通常、DMC触媒の初期活性化には高濃度の炭素数3以上のオキシランによる長時間の接触が必要であり、オキセタンのみを用いた場合には、DMC触媒の初期活性化およびオキセタンの単独重合を行うことは非常に困難であり、工業的には採用できない。しかし、発明者は、オキシランで一旦DMC触媒の初期活性化を行えば、オキセタンの重合が進むことを見出した。そして、オキセタンと炭素数3以上のオキシランとでは、反応性は後者の方が高いため、両者が存在する系においては、炭素数3以上のオキシランが優先的に反応し、該オキシランが消費された後にオキセタンが反応する傾向にあること、したがって、得られるポリエーテルは、末端にオキセタンの重合単位、特にオキセタンのブロック鎖を有することを見出した。特にオキセタンとして、2位と4位に置換基を持たない特定のオキセタンを使用することにより、ポリエーテルの末端水酸基の1級水酸基化が可能となることを見出した。
また、上記製造方法は、少なくとも1個の水酸基を有する開始剤、複合金属シアン化物錯体触媒、および、オキセタンの存在する系に、炭素数3以上のオキシランを供給する方法によっても行うことができる。
また、上述の通り、エチレンオキシドを併用してもよい。オキセタンとエチレンオキシドの2者のみを開環共重合する場合には、エチレンオキシドブロック鎖が生じやすくなり、ポリオールの白濁化、高粘度化を導く結果となる。しかし、炭素数3以上のオキシランとオキセタンの2者を必須とし、さらにエチレンオキシドを併用して開環共重合させた場合には、オキシエチレンブロック鎖は生じにくい。
上記方法における、炭素数3以上のオキシランとオキセタンの使用割合は、炭素数3以上のオキシラン100質量部に対し、5〜200質量部が好ましく、10〜150質量部が特に好ましい。また、最終的に得られるポリエーテル中のオキセタンの割合は、開始剤の分子量によって変わるが2〜40質量%が好ましい。
本発明はまた、少なくとも1個の水酸基を有する開始剤と複合金属シアン化物錯体触媒の存在下、炭素数3以上のオキシランを開環重合させた後、次いで、オキセタンおよび炭素数3以上のオキシランを開環共重合するからなる、製造方法である。
この方法は、炭素数3以上のオキシランを開環重合させた後、系中に炭素数3以上のオキシランとオキセタンの混合物を供給することにより行うことができる。
また、炭素数3以上のオキシランを開環重合させた後、系中に前記オキシランが存在している間に、反応系にオキセタンを供給することによっても行うことができる。炭素数3以上のオキシランの全てが消費されて、系中に未反応のオキシランが存在しない状態になると、複合金属シアン化物錯体触媒の活性が低下するため、この系にオキセタンのみを供給してももはやオキセタンの開環重合反応は起きにくい。しかし、炭素数3以上のオキシランが存在する系にオキセタンを供給する場合または炭素数3以上のオキシランとオキセタンの混合物を供給する場合には、炭素数3以上のオキシランとオキセタンの開環共重合反応が起きると考えられる。
この方法において、前段反応で使用するモノマーと後段反応で使用するモノマーの使用割合は特に制限はなく、前段反応/後段反応が質量比で100/0.1〜1000の範囲となる割合が好ましい。
この方法の後段反応における炭素数3以上のオキシランとオキセタンの使用割合は、炭素数3以上のオキシラン100質量部に対し、5〜200質量部が好ましく、10〜150質量部が特に好ましい。また、前段反応と後段反応の全ての工程において使用する炭素数3以上のオキシランの全量100質量部に対しオキセタンの割合が1〜200質量部が好ましく、1〜100質量部が特に好ましい。
また、最終的に得られるポリエーテル中のオキセタンの割合は、開始剤の分子量および前段で反応させる炭素数3以上のオキシランの量によって変わるが0.5〜35質量%が好ましい。
(製造後の処理)
本発明においては、オキセタンと炭素数3以上のオキシランを開環共重合した後、複合金属シアン化物錯体触媒の除去工程を行わないことが好ましい。
従って、複合金属シアン化物錯体触媒としては上述の通り、高活性の複合金属シアン化物錯体触媒を使用することが好ましく、また、複合金属シアン化物錯体触媒に由来の金属が最終生成ポリエーテルに対して1〜30ppmとなる量使用することが好ましい。好ましい使用量は2〜20ppmであり、特に好ましくは3〜15ppmである。
最終精製ポリエーテルは、複合金属シアン化物錯体触媒または該触媒残渣を有するものが好ましく、その量は、複合金属シアン化物錯体触媒に由来の金属が最終生成ポリエーテルに対して1〜30ppmが好ましく、2〜20ppmがより好ましく、3〜15ppmが特に好ましい。
このようなわずかな使用量で充分な触媒活性をもたせるためには、複合金属シアン化物錯体触媒としては上述のようにtert−ブチルアルコールまたはそれと他の有機化合物を有機配位子として使用するものが好ましい。
オキシランやオキセタンの開環重合反応を行う際の反応温度は30〜180℃が好ましく、70〜160℃がより好ましく、90〜140℃が特に好ましい。
(ポリエーテルモノオールまたはポリエーテルポリオール)
本発明の上記の方法で得られるポリエーテルモノオールまたはポリエーテルポリオールは、末端水酸基中の1級水酸基の割合が15〜95%であることが好ましい。このようなポリエーテルモノオールまたはポリエーテルポリオールは、オキセタンとして2位と4位に置換基を持たないオキセタンを使用することにより製造できる。炭素数3以上のオキシランとオキセタンを共重合させた場合、炭素数3以上のオキシランの方が反応性が高いためである。
本発明で1級化率とは、ポリエーテルモノオールまたはポリエーテルポリオールの全末端水酸基数に占める1級水酸基数の割合(%)であり、特許文献6に記載の方法で、試料を無水トリフロロメチル酢酸でエステル化した後、H−NMRで測定することにより算出できる。末端水酸基中の1級水酸基の割合は25〜90%が好ましく、35〜85%が特に好ましい。
また、最終的に得られるポリエーテルモノオールまたはポリエーテルポリオールの水酸基価は10〜170が好ましく、30〜100がより好ましい。
また、本発明のポリエーテルモノオールまたはポリエーテルポリオールの総不飽和度は、0.1meq/g以下が好ましい。0.002〜0.08meq/gであることがより好ましく、さらに0.003〜0.03meq/g、0.004〜0.01meq/gであることが特に好ましい。
(ポリウレタン樹脂)
本発明のポリエーテルポリオールはポリイソシアネートと反応させてポリウレタン樹脂を製造することができる。
使用できるポリイソシアネートとしては、トリレンジイソシアネート、ジフェニルメタンンジイソシアネート、ポリメチレンポリフェニルイソシアネート等の芳香族ポリイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート、リジンジイソシアネート、テトラメチルキシリレンジイソシアネート等の脂肪族ポリイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、等の脂環族ポリイソシアネート、またはこれらの変性体が挙げられる。
ポリウレタン樹脂は公知の方法により製造でき、任意に各種添加剤を配合してもよい。
以下に本発明を実施例および比較例により具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されない。
1級化率は特許文献6に記載の方法で、試料を無水トリフロロメチル酢酸でエステル化した後、H−NMRで測定し、算出した。
なお、ポリオールXは、ジプロピレングリコールにプロピレンオキシド(以下、PO)を付加重合して得られた、Mが1000のポリオールである。
(複合金属シアン化物錯体触媒の製造)
500mLのフラスコ中、塩化亜鉛10.2gを含む10gの水溶液中に、カリウムヘキサシアノコバルテート(KCo(CN))を4.2g含む75gの水溶液を、40℃に保温しつつ300rpmで撹拌しながら30分間かけて滴下した。滴下終了後、さらに30分撹拌した後、エチレングリコールモノ−tert−ブチルエーテル(以下、EGMTBEと略す)40g、tert−ブチルアルコール(以下、TBAと略す)40g、水80gおよびポリオールXの0.6gの混合物を添加し、40℃で30分、さらに60℃で60分間撹拌後、直径125mmの円形ろ板と微粒子用の定量ろ紙(ADVANTEC社製のNo.5C)とを用い、加圧下(0.25MPa)でろ過を行い、50分ほどで固体を分離した。
次いで、この複合金属シアン化物錯体を含むケーキにEGMTBEの18g、TBAの18gおよび水84gの混合物を添加して30分撹拌後加圧ろ過(ろ過時間:15分)を行った。この結果得られた複合金属シアン化物錯体を含むケーキに、さらにEGMTBEの54g、TBAの54gおよび水12gの混合物を添加して30分撹拌し、複合金属シアン化物錯体を含むEGMTBE/TBAのスラリーを得た。
このスラリーを5gほどフラスコに秤取し、窒素気流で概ね乾かした後、80℃で4時間減圧乾燥した。固体を秤量した結果、固体成分である複合金属シアン化物錯体の濃度は4.70質量%であった。残りのスラリーに、ポリオールXの100gを混合し、減圧下、80℃で3時間、さらに115℃で3時間加熱し揮発成分を留去し、スラリー触媒を得た。スラリー触媒中の複合金属シアン化物錯体(固体成分)の濃度は4.50質量%であった。
(500ml反応器でのポリオールの製造)
反応器として、撹拌器付きステンレス製500mLの耐圧反応器中を用いた。得られたポリオールの性状を表1に示す。
(例1)
反応器中に、ポリオールXの30gと参考例1で調製したスラリー触媒を22mg(固体触媒成分として1.0mg)投入した。窒素置換後、3,3−ジメチルオキセタン8.5gを仕込み、120℃に昇温し、POの8gを反応させた。系内の圧力が完全に下がったら、POを約0.5g/3分で34g供給した。PO供給を終了し、さらに1時間撹拌を続けた。その間、反応器の内温を120℃、撹拌速度を500rpmに保ち反応を進行させた。
反応終了後、減圧下で未反応成分をトラップし、未反応の3,3−ジメチルオキセタンを2.9g回収した。また、最終的に得られたポリオールは78gであり、水酸基価は47.1、総不飽和度は0.011であった。従って、得られたポリオール中のオキセタン含量は7.2質量%、共重合体部のオキセタン含量は12質量%であった。
得られたポリオールにCDClを加え溶解し、さらに無水トリフロロ酢酸を添加して作成した試料のH−NMRスペクトルを測定した。約5.19〜5.29ppmのPO由来の末端2級水酸基ピーク面積、約4.20〜4.22ppmのPO由来の末端1級水酸基ピーク面積および約4.16〜4.19ppmのオキセタン由来の末端1級水酸基ピーク面積から求めた末端水酸基の1級化率は22.3%であった。
また、得られたポリオールに、CDCOCDを加え溶解して作成した試料の13C−NMRスペクトルを測定した。36.9〜37.1ppmにオキセタン由来の−CHC(CHCHO−における第4級炭素に基づくピーク、66.3ppmと67.2ppmにPO由来の末端基−CHCH(CH)OHにおけるメチン炭素に基づくピーク、69.7ppmにオキセタン由来の末端基−C(CHCHOHにおけるメチレン炭素に基づくピーク、73〜74ppmにオキシプロピレン基−CHCH(CH)O−のメチレン炭素に基づくピーク、75.5〜76.5ppmにオキシプロピレン基−CHCH(CH)O−のメチン炭素に基づくピーク、および、77.9ppmにオキセタン由来の−C(CHCHOCHCH(CH)O−におけるメチレン炭素に基づくピークが認められた。
(例2)
反応器中に、ポリオールXの30gと参考例1で調製したスラリー触媒を22mg(固体触媒成分として1.0mg)投入した。窒素置換後、120℃に昇温し、POの8gを反応させた。系内の圧力が完全に下がる前に、3,3−ジメチルオキセタン13.2gを仕込み、POを約0.5g/3分で37g供給した。PO供給を終了し、さらに1時間撹拌を続けた。その間、反応器の内温を120℃、撹拌速度を500rpmに保ち反応を進行させた。
反応終了後、減圧下で未反応成分をトラップし、未反応の3,3−ジメチルオキセタンを0.8g回収した。また、最終的に得られたポリオールは87gであり、水酸基価は37.2、総不飽和度は0.009であった。従って、得られたポリオール中のオキセタン含量は14質量%、共重合体部のオキセタン含量は22質量%であった。
例1と同様にH−NMRスペクトルを測定したところ、末端水酸基の1級化率は34.9%であった。また13C−NMRスペクトルにおいて、69.7ppmのオキセタン由来の末端基−C(CHCHOHにおけるメチレン炭素のピーク強度は、例1のポリオールに比べて増大していた。
(例3)
反応器中に、ポリオールXの30gと参考例1で調製したスラリー触媒を22mg(固体触媒成分として1.0mg)投入した。窒素置換後、120℃に昇温し、POの8gを反応させた。系内の圧力が完全に下がる前に、3,3−ジメチルオキセタン17gを仕込み、POを約0.5g/3分で52g供給した。PO供給を終了し、さらに6時間撹拌を続けた。その間、反応器の内温を120℃、撹拌速度を500rpmに保ち反応を進行させた。
反応終了後、減圧下で未反応成分をトラップし、未反応の3,3−ジメチルオキセタンを1.3g回収した。また、最終的に得られたポリオールは106gであり、水酸基価は34.5、総不飽和度は0.007であった。従って、得られたポリオール中のオキセタン含量は15質量%、共重合体部のオキセタン含量は21質量%であった。
例1と同様にH−NMRスペクトルを測定したところ、末端水酸基の1級化率は82.8%であった。また13C−NMRスペクトルにおいて、69.7ppmのオキセタン由来の末端基−C(CHCHOHにおけるメチレン炭素のピーク強度は、例1のポリオールに比べて著しく増大していた。
(例4)
反応器中に、ポリオールXの30gと参考例1で調製したスラリー触媒を22mg(固体触媒成分として1.0mg)投入した。窒素置換後、3,3−ジメチルオキセタン9.5gを仕込み、120℃に昇温し、POの8gを反応させた。系内の圧力が完全に下がってもPOを供給せず、さらに4時間撹拌を続けた。その間、反応器の内温を120℃、撹拌速度を500rpmに保ち反応を進行させた。反応終了後、減圧下で未反応成分をトラップし、未反応の3,3−ジメチルオキセタン0.5gを回収した。また、最終的に得られたポリオールは47gであり、水酸基価は80.4、総不飽和度は0.012であった。従って、得られたポリオール中のオキセタン含量は19質量%、共重合体部のオキセタン含量は53質量%であった。
例1と同様にH−NMRスペクトルを測定したところ、末端水酸基の1級化率は75%であった。また13C−NMRスペクトルにおいて、69.7ppmのオキセタン由来の末端基−C(CHCHOHにおけるメチレン炭素のピーク強度は、例1のポリオールに比べて顕著に増大していた。
(例5)
3,3−ジメチルオキセタンの代わりに3−エチル−3−メトキシメチルオキセタンを9.1g仕込んだ以外は例1と同様に行いポリオールを製造した。反応終了後、減圧下で未反応成分をトラップしたが、未反応の3−エチル−3−メトキシメチルオキセタンは回収されなかった。また、最終的に得られたポリオールは81gであり、水酸基価は43.0、総不飽和度は0.011であった。従って、得られたポリオール中のオキセタン含量は11質量%、共重合体部のオキセタン含量は18質量%であった。
例1と同様に作成した試料を用い、H−NMRスペクトルを測定した。約5.19〜5.29ppmのPO由来の末端2級水酸基ピーク面積、約4.20〜4.22ppmのPO由来の末端1級水酸基ピーク面積および約4.31〜4.33ppmのオキセタン由来の末端1級水酸基ピーク面積から求めた末端水酸基の1級化率は43%であった。
また、13C−NMRスペクトルで、7.95ppmのオキセタン置換エチル基のメチル炭素に基づくピーク、23.35ppmのオキセタン置換エチル基のメチレン炭素に基づくピーク、43.8ppmにオキセタンの−CHC(CHCH)(CHOCH)CHO−の第4級炭素に基づくピーク、66.3ppmと67.1ppmにPO末端の−CHCH(CH)OHにおけるメチン炭素に基づくピーク、59.27ppmのオキセタン置換メトキシメチル基のメチル炭素に基づくピーク、64.76ppmのオキセタン置換メトキシメチル基のメチレン炭素に基づくピーク、72.18ppmに末端オキセタンの−C(CHCH)(CHOCH)CHOHにおけるメチレン炭素に基づくピークが認められた。
(例6)
3,3−ジメチルオキセタンの代わりに3−エチル−3−メトキシメチルオキセタンを10g仕込んだ以外は例2と同様に行いポリオールを製造した。反応終了後、減圧下で未反応成分をトラップし、未反応の3−エチル−3−メトキシメチルオキセタン0.7gを回収した。また、回収されたポリオールは84gであった。
従って、得られたポリオール中のオキセタン含量は11質量%、共重合体部のオキセタン含量は17質量%であった。末端水酸基の1級化率は40%であった。
(例7)
3,3−ジメチルオキセタンの代わりに3−エチル−3−メトキシメチルオキセタン18gを仕込み、PO添加終了後、さらに3時間撹拌を続けた以外は、例3と同様に行いポリオールを製造した。反応終了後、減圧下で未反応成分をトラップし、未反応の3-エチル−3−メトキシメチルオキセタン11gを回収した。また、最終的に得られたポリオールは97gであり、水酸基価は34.0、総不飽和度は0.008であった。従って、得られたポリオール中のオキセタン含量は7.2質量%、共重合体部のオキセタン含量は10質量%であった。
例1と同様にH−NMRスペクトルを測定したところ、末端水酸基の1級化率は71.5%であった。また、13C−NMRスペクトルにおいて、72.18ppmの末端オキセタンの−C(CHCH)(CHOCH)CHOHにおけるメチレン炭素に基づくピーク強度は、例6のポリオールに比べて顕著に増大していた。
本発明のポリエーテルポリオールは、ポリイソシアネート化合物と反応させてポリウレタン樹脂、フォーム、エラストマー、接着剤、シーラントを製造する材料として好適である。また、それ以外に、潤滑油、作動油などの機能油や界面活性剤などの用途に使用できる。また、ポリマー微粒子を含むポリマー分散ポリエーテルポリオールとしても使用できる。本発明のポリエーテルポリオールを用いることによって、製品の親水性、疎水性、耐熱性、耐候性、機械強度などを付与することができる。また本発明のポリエーテルモノオールは、潤滑油、作動油などの機能油、界面活性剤用途などに使用できる。

Claims (8)

  1. 少なくとも1個の水酸基を有する開始剤と複合金属シアン化物錯体触媒の存在下、オキセタンおよび炭素数3以上のオキシランを開環共重合することを特徴とするポリエーテルモノオールまたはポリエーテルポリオールの製造方法。
  2. 少なくとも1個の水酸基を有する開始剤と複合金属シアン化物錯体触媒の存在下、炭素数3以上のオキシランを開環重合させた後、次いで、オキセタンおよび炭素数3以上のオキシランを開環共重合することを特徴とするポリエーテルモノオールまたはポリエーテルポリオールの製造方法。
  3. 開環共重合した後、複合金属シアン化物錯体触媒の除去工程を行わない、請求項1または2に記載の製造方法。
  4. 複合金属シアン化物錯体触媒が有機配位子として、tert−ブチルアルコール、n−ブチルアルコール、iso−ブチルアルコール、tert−ペンチルアルコール、iso−ペンチルアルコール、N,N−ジメチルアセトアミド、エチレングリコールモノ−tert−ブチルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、トリエチレングリコールジメチルエーテル、iso−プロピルアルコールおよびジオキサンから選ばれる1種または2種以上の化合物を有する化合物である、請求項1〜3のいずれかに記載の製造方法。
  5. オキセタンが3,3−ジ置換オキセタン(置換基は炭素数1〜12の1価の炭化水素基もしくはハロゲン置換炭化水素基)または式(1)に示す化合物である請求項1〜4のいずれかに記載の製造方法。
    Figure 2005068292
    (Rは炭素数1〜12の1価の炭化水素基もしくはハロゲン置換炭化水素基、Rは水素原子、炭素数1〜12の1価の炭化水素基もしくはハロゲン置換炭化水素基、炭素数1〜12のアルキルカルボニル基、炭素数1〜12のアルケニルカルボニル基、グリシジル基、または、−RSiR 3−aで表される基。ただしRは炭素数1〜5のアルキレン基、Rは炭素数1〜5のアルキル基、Xは炭素数1〜5のアルコキシ基またはハロゲン原子、aは1〜3の整数。)
  6. 請求項1〜5のいずれかの製造方法で製造された、ポリエーテルモノオールまたはポリエーテルポリオール。
  7. 末端水酸基中の1級水酸基割合が15〜95%である、請求項6に記載のポリエーテルモノオールまたはポリエーテルポリオール。
  8. 複合金属シアン化物錯体触媒または複合金属シアン化物錯体触媒残渣を含有する、請求項6または7に記載のポリエーテルモノオールまたはポリエーテルポリオール。
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