JP2005060699A - ビピリジン系金属錯化合物及びそれを含むインク組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】 耐久性と色具現能力とが改善されたビピリジン系金属錯化合物、及びそれを含んで貯蔵安定性、耐光性及び耐摩耗性に優れたインク組成物を提供する。
【解決手段】 ビピリジン系リガンドと金属の錯化合物とを含むビピリジン系金属錯化合物及びそれを含むインク組成物を提供する。本発明のビピリジン系金属錯化合物はそれ自体で着色剤として使用可能であり、他の着色剤と結合して使用可能である。
【選択図】 なし

Description

本発明は、ビピリジン系金属錯化合物及びそれを含むインク組成物に係り、色具現能力及び耐久性に優れたビピリジン系リガンド、金属が配位結合したビピリジン系金属錯化合物及びそれを着色剤として含有したインク組成物に関する。
一般的に、可視光線を選択的に吸収、または反射することによって固有な色を表す物質を着色剤というが、着色剤は染料と顔料とに区分可能である。
染料は、一定の方法で繊維、皮革、毛皮、紙類などのような被染物に染着され、日光、洗濯、摩擦などに堅牢な特性を有する着色剤である。顔料は、着色剤を有する微粒子であって、被染物の表面に直接染着されずに物理的方法(接着など)により被染物の表面に付着して固有の色を出すものをいう。
染料は、上述した繊維、皮革、毛皮、紙類だけでなく、食品、医薬品、化粧品、インクジェット用インクなどの着色剤として使われる。顔料は、塗料、印刷インク、インクジェット用インク、プラスチック着色、ゴム着色、家具製造、捺染、製紙、化粧品の製造、窯業などに使われている。
このような着色剤が表す色は、物質の粒子が可視光線3,000〜7,000Åの如何なる波長部分を選択的に反射または透過するかによってその色が決定される。このような特性は着色剤分子の構造によって2種類に大別される。有機着色剤と無機着色剤との区別がそれであるが、まだ明確なメカニズムは明らかにされていないが、有機着色剤とは、二重結合の共役により光を吸収、転移、放出などの循環により色相が発現され、無機着色剤はその化合物内に存在する金属と配位結合したリガンドが光を吸収してリガンド金属錯化合物が励起したエネルギー状態になってから基底エネルギーレベル位に下がり、放出される光により色相が発現されると理解されている。
ところが、一般的に有機着色剤は表せる色の範囲が広く、明るく、鮮明である一方、光に脱色されるか、変色されるなど耐光性の弱い問題点があり、無機着色剤は耐光性をはじめとする耐久性には優れているが、色の具現範囲が狭く、種類も多様でないという弱点がある。
これまで様々な化合物の着色剤が知られており、そのうち金属錯化合物を利用した新しい顔料錯化合物が特許文献1、特許文献2、特許文献3、特許文献4、特許文献5などに開示されている。この特許に開示された内容によれば、アゾ基を有する化合物に金属が導入されて分子内の配位結合と共有結合で錯化合物を生成する方法を利用する。
米国特許第3,971,739号明細書 米国特許第3,987,023号明細書 米国特許第4,077,953号明細書 米国特許第4,152,324号明細書 特開2001−152044号公報 特開2002−241634号公報 特開2000−100482号公報 米国特許第5,104,988号明細書
しかし、このような方法によれば、アゾ基という特定作用基を化合物が含んでいなければならず、分子内の配位結合及び共有結合作用基が共にあって金属化合物と反応した時、適当な距離に配位結合及び共有結合が行われなければならない制約がある。この他にも、上記開示された錯化合物は耐久性、色具現能力などが満足すべきレベルに到達できず、改善の余地があった。
そこで、本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、耐久性と色具現能力とが改善されたビピリジン系金属錯化合物及びそれを含んで貯蔵安定性、耐光性及び耐摩耗性に優れたインク組成物を提供することである。
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、下記化学式1に表示されるビピリジン系金属錯化合物が提供される。
Figure 2005060699
上記式で、W、W、Wは相互独立的に4ないし8原子環のヘテロアリール基、またはヘテロシクロアルケニル基を形成するための原子である。Wは0ないし8原子環のシクロアルキル基、シクロアルケニル基、アリール基、ヘテロアリール基、ヘテロシクロアルキル基、またはヘテロシクロアルケニル基を形成するための原子である。nは0〜100の整数である。
、R、R、Rは一置換基、または同一または異なる多置換基であって、相互独立的に水素原子、ハロゲン原子、ニトロ基、−SOH、−COOH、置換または非置換のC1−C20のアルキル基、置換または非置換のC1−C20のヘテロアルキル基、ヒドロキシ基、アミノ基、シアノ基、置換または非置換のC2−C20のアルケニル基、置換または非置換のC1−C20のアルコキシ基、置換または非置換のC1−C20のアルキルスルホンアミド基、置換または非置換のC6−C20のアリールスルホンアミド基、置換または非置換のC1−C20のアシルアミノ基、C1−C20のアルキルウレイド基、C6−C20のアリールウレイド基、C2−C20のアルコキシカルボニル基、C2−C20のアルコキシカルボニルアミノ基、カルバモイル基、スルファモイル基、スルホ基とその塩、カルボキシル基とその塩、置換または非置換のC1−C20のヒドロキシアルキルオキシアルキル基、置換または非置換のC1−C20のジアルキルアミノアルキル基、置換または非置換のC6−C20のピリジルアルキル基、置換または非置換のC5−C20のピリジル基、置換または非置換のC6−C20のイミダゾリル基、ヒドラジン基、ヒドロゾーン基、C1−C20の置換または非置換のピリジルアルキル基、置換または非置換のC6−C20のアリール基、置換または非置換のC6−C20のアリールアルキル基、置換または非置換のC6−C20のヘテロアリール基、またはC6−C20のヘテロアリールアルキル基、C6−C20の置換または非置換のヘテロアリールアルケニル基、C3−C20の置換または非置換のヘテロシクロアルキル基を表す。
Mは3〜14族の金属原子である。Lは、陰イオン性リガンドであり、Lは、中性リガンドである。Zは、対イオンを表し、o、p、qは相互独立的に0ないし10の整数であり、o及びpが同時に0である場合は除外される。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、下記化学式2に表示されるビピリジン系金属錯化合物が提供される。
Figure 2005060699
上記式で、W、W、Wは相互独立的に4〜8原子環のヘテロアリール基またはヘテロシクロアルケニル基を形成するための原子であり、Wは0ないし8原子環のシクロアルキル基、シクロアルケニル基、アリール基、ヘテロアリール基、ヘテロシクロアルキル基、またはヘテロシクロアルケニル基を形成するための原子である。nは0〜100の整数である。A、A、A、Aはそれぞれ相互同一か、または異なる着色剤を表し、それぞれの環化合物W、W、W、Wに1つ以上結合できる。
i、j、k、mは相互独立的に0または1である。ただ、i、j、k、mが全て0である場合は除外され、i、j、k、mが何れも1である場合、R、R、R、Rはリンカーが、iが0である場合、Rは一置換基、または同一または異なる置換基であって、相互独立的に水素原子、ハロゲン原子、ニトロ基、−SOH、−COOH、置換または非置換のC1−C20アルキル基、置換または非置換のC1−C20ヘテロアルキル基、ヒドロキシ基、アミノ基、シアノ基、置換または非置換のC2−C20アルケニル基、置換または非置換のC1−C20アルコキシ基、置換または非置換のC1−C20アルキルスルホンアミド基、置換または非置換のC6−C20アリールスルホンアミド基、置換または非置換のC1−C20アシルアミノ基、C1−C20アルキルウレイド基、C6−C20アリールウレイド基、C2−C20アルコキシカルボニル基、C2−C20アルコキシカルボニルアミノ基、カルバモイル基、スルファモイル基、スルホ基とその塩、カルボキシル基とその塩、置換または非置換のC1−C20のヒドロキシアルキルオキシアルキル基、置換または非置換のC1−C20のジアルキルアミノアルキル基、置換または非置換のC6−C20のピリジルアルキル基、置換または非置換のC5−C20のピリジル基、置換または非置換のC6−C20のイミダゾリル基、ヒドラジン基、ヒドロゾーン基、C1−C20の置換または非置換のピリジルアルキル基、置換または非置換のC6−C20のアリール基、置換または非置換のC6−C20のアリールアルキル基、置換または非置換のC6−C20のヘテロアリール基、またはC6−C20のヘテロアリールアルキル基、C6−C20の置換または非置換のヘテロアリールアルケニル基、C3−C20の置換または非置換のヘテロシクロアルキル基を表す。
jが0である場合、Rはiが0である場合において前述のRで定義された通りである。kが0である場合、Rはiが0である場合において前述のRで定義された通りである。mが0である場合、Rはiが0である場合において前述のRで定義された通りである。Mは3〜14族の金属原子であり、Lは陰イオン性リガンドであり、Lは中性リガンドである。Zは対イオンを表し、o、p、qは相互独立的に0ないし10の整数であり、o及びpが同時に0である場合は除外される。
上記化学式2で、R、R、R、Rにおいてリンカーは、−O−、−C(=O)O−M
NH−、−C(=O)NH−、−CH=N−よりなる群から選択される。
上記化学式1で、R、R、R、Rのうちには少なくとも1つは−OH、−NH、−COOH、−SOH、−NO、−F、−Cl、−Br、−Iよりなる群から選択された1つであることが望ましい。
本発明の他の技術的課題は前述の化学式1または2のビピリジン系金属錯化合物及び水性液体媒質を含んでいるインク組成物によりなる。ここで、上記ビピリジン系金属錯化合物の含量は水性液体媒質100重量部に対して0.1ないし10重量部であることが望ましい。
以上説明したように本発明によれば,上記化学式1または2で表されるビピリジン系金属錯化合物は、それ自体が着色剤として使用可能であるだけでなく、既存の着色剤と結合して多様な色相の具現が可能であり、耐光性などの耐久性も付加的に向上させる効果がある。これを利用して繊維、皮革、毛皮、紙類、食品、医薬品、化粧品、塗料、印刷インク、インクジェットインク、プラスチック着色、ゴム着色、家具製造、捺染、製紙、化粧品製造、窯業などの着色剤として使用可能である。
以下に本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお,本明細書において,実質的に同一の機能構成を有する構成要素については,同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
本発明の実施形態にかかる前述の化学式1または2で表されるビピリジン系構造を有した化合物と金属との錯化合物は、着色剤として作用する。ビピリジン構造のない化合物である場合にも、一般的な反応を通じて目標化合物内にビピリジンリガンドを導入し、金属および錯化を通じて着色剤として合成可能である。さらに、既存の他の着色剤の表面に一般的に含まれた作用基にビピリジン系構造を有する化合物をマイルドな反応で導入してから金属とビピリジン系リガンドとを配位結合で連結させることによって着色剤として作用させることができる。
上記化学式1のビピリジン系金属錯化合物において、R、R、R、Rのうち少なくとも1つは着色剤と反応できる置換基を有していることが望ましい。このような置換基の非制限的な例として、−OH、−NH、−COOH、−SOH、−NO、−F、−Cl、−Br、−I基などがありうるが、これに限定されない。このような作用基は、着色剤に一般的に多量含まれた−COOH、−OH、−CO、−COH、−NHなどと反応して既存の着色剤と結合する。上記化学式1及び2で、nはビピリジン系化合物の基本骨格にピリジンモイアティが連結された数を表し、0〜100の整数であり、望ましくは、nは0〜10の整数である。
上記化学式1及び2でMは配位結合された金属であって電荷を有し、その電荷は+1〜+5の陽電荷を有することができる。陰イオン性リガンドLの電荷は−1〜−6までの陰電荷が可能であり、対イオンZは−2〜+2までの電荷を有しうる。
上記Mは3〜14族の金属であって、その具体的な例として、銀、アルミニウム、金、セリウム、コバルト、クロム、銅、ユーロピウム、鉄、ゲルマニウム、インジウム、ランタン、マンガン、ニッケル、パラジウム、白金、ロジウム、ルテニウム、スカンジウム、シリコン、サマリウム、チタン、ウラン、亜鉛、ジルコニウムなどが使われうる。
本発明で使用する用語である陰イオン性リガンド及び中性リガンドの定義について説明する。陰イオン性リガンドは、上記金属Mと結合する以前に陰イオンを帯びるリガンドを指し、中性リガンドは、上記金属Mと結合する以前に中性を帯びるリガンドを指す。
前述の陰イオン性リガンドであるLは1〜6の陰電荷を有している。その具体的な例としては、ハロゲン原子イオン(F、Cl、Br、I)、R−NO*(Rは、C1−C20のアルキル、C6−C20のアリール、C2−C20のヘテロアリール)、C1−C10のアルキルカールボキシレートイオン(例:アセテート、トリフルオロアセテート)、RCN*(RはC1−C20のアルキル、C6−C20のアリール、C2−C20のヘテロアリール、−(CHCHO)−(Zは1ないし50の数))、ROO*(RはC1−C20のアルキル、C6−C20のアリール、C2−C20のヘテロアリール)、RO*(RはC1−C20のアルキル、C6−C20のアリール、C2−C20のヘテロアリール)、RSCN*(RはC1−C20のアルキル、C6−C20のアリール、C2−C20のヘテロアリール)、RN*(RはC1−C20のアルキル、C6−C20のアリール、C2−C20のヘテロアリール)、RCO*(RはC1−C20のアルキル、C6−C20のアリール、C2−C20のヘテロアリール)、RSO*(RはC1−C20のアルキル、C6−C20のアリール、C2−C20のヘテロアリール)及び下記構造式に表示されるグループ(R”はC1−C20のアルキレン、C6−C20のアリーレン、C2−C20のヘテロアリーレン)よりなる群から選択された1つ以上が使われうる。下記式で*は化学式1及び2のMと結合される位置を表す。
Figure 2005060699
本発明で上記Lは上記Mと結合して非親水性を帯びうる。
前述の中性リガンドのLとしては、単座リガンド、複座リガンド、三座リガンドなどが使われ、その具体的な例としては、アンモニア、水、トリフェニルフォスフィン、*NHRNH*(RはC1−C20のアルキレン、C6−C20のアリーレン、C2−C20のヘテロアリーレン)、2,2’−ビピリジン、1,10−フェナントロリン、2,2’,2’’−ターピリジン、及び下記構造式に表示される基などが使われうる。
Figure 2005060699
本発明で使用する中性リガンドLは上記Mと結合して非親水性を帯びうる。
上記対イオンZには錯イオンを中性にするために陽イオンまたは陰イオンが使われるが、−2〜2の電荷状態を有することができる。陰イオンとしては、ハライドイオン(例:F、Cl、Br、I)、スルファイトイオン、C1−C10アルキルスルファイトイオン、スルフェートイオン、C1−C10のアルキルスルフェートイオン、ニトレートイオン、ニトライトイオン、パークロロ酸イオン、C1−C10のアルキルカールボキシレートイオン、サリシレートイオン、ベンゾエートイオン、ヘキサフルオロフォスフェートイオン、テトラフルオロボレートイオンが使われ、陽イオンとしては、リチウム(1価)、ナトリウム(1価)、カリウム(1価)、アンモニウム(1価)、フォスフォニウム(1価)が使われうる。
上記化学式1及び2に表示されるビピリジン系金属錯化合物の製造時、金属(M)イオンの提供時に利用される化合物の非制限的な例としては、塩化亜鉛、硫酸亜鉛、窒化亜鉛、アセト酸亜鉛、塩化ニッケル(II)、硫酸ニッケル(II)、窒化ニッケル(II)、アセト酸ニッケル(II)、ステアル酸ニッケル(II)、ビス(2,4−ペンタンジオネート)ジアクアニッケル(II)、ビス(ジメチルグリオキシマト)ニッケル(II)、ビス(3−メトキシカルボニル−2,4−テトデカンジオネート)ニッケル(II)、トリス(グリシンアミド)ニッケル(II)、テトラフェニルボレート、コバルトへキサンアミン(III)クロリネイティッド生成物、トリス(エチレンジアミンコバルト(III)クロリネイティッド生成物)、シス−ジクロロテトラアミンコバルト(III)クロレイティッド生成物、アンモニウムテトラニトロジアミンコバルト(III)酸、ポタシウムヘキサシアノコバルト(III)酸、塩化銅(II)、テトラフルオロホウ酸銅(II)、ビス(エチレンジアミン)銅(II)スルフェート、塩化ロジウム(II)、硫酸ロジウム(II)、テトラアセト酸ジロジウム(II)、ヘキサアンミンロジウム(III)クロライド、ポタシウムヘキサシアノロジウム(III)、ルテニウム臭化物(III)、ヘキサアンミンルテニウム(III)臭化物、ポタシウムヘキサシアノルテニウム(II)酸、硫酸パラジウム(II)、テトラクロロパラジウムのアンモニウム酸(II)、テトラアンミンパラジウム(II)クロライド、テトラアミン白金(II)クロライド、ビスエチレンジアミン白金(II)クロライド、ヘキサアンミン(IV)クロライド、トリス(エチレンジアミン)白金(IV)クロライドなどが含まれる。
上記化学式1で金属を除外したリガンド基本骨格に対するより具体的な例として、化学式1でnが0であり、W環のない場合の下記化学式3に表示される化合物がある。下記化学式3の化合物は金属と錯化合物とが形成できるリガンドであって、2,2’−ビピリジンを基本骨格としている誘導体であり、固有の色を帯びる着色剤として使用可能である。
Figure 2005060699
上記式で、W及びWは相互独立的に4〜8原子環のヘテロアリール基、またはヘテロシクロアルケニル基を形成するための原子であり、M、Z、L、L、o、p、q、R及びRは上記で定義された通りである。
本実施形態で2,2’−ビピリジン誘導体が応用できるさらに他の例として、既存の他の着色剤の一般的な化学反応を通じて着色剤内に2,2’−ビピリジン基を導入できる。
下記反応式1は、2,2’−ビピリジン基誘導体のうちカルボキシル基を有した化合物が着色剤と結合する反応を表したものである。
Figure 2005060699
上記反応式1でA−OHは着色剤である。上記反応の出発物質は、化学式3の化合物のWとWが6原子環のヘテロアリール基であるものである。このような2,2’−ビピリジン誘導体内の−COOH基が着色剤に含まれた−OH基とのエステル反応で反応式1の生成物であるエステル化合物が作られる。すなわち、2,2’−ビピリジン誘導体の構造を有していない着色剤に、一般的なエステル反応を通じて金属と配位結合できるリガンドである2,2’−ビピリジン誘導体の構造が、着色剤内に導入される。
上記化学式1で金属を除外したリガンド基本骨格に対する具体的な例として、下記化学式4で表される化合物がある。この化合物は金属及び錯化合物が形成できるリガンドで、1,10−フェナントロリン誘導体を基本骨格とする誘導体であって、この化合物も固有な色を具現する着色剤として利用されうる。
Figure 2005060699
上記式で、W、W、W、M、Z、L、L、o、p、q、R、R及びRは上記で定義された通りである。
下記反応式2は、上記化学式4に表示される1,10−フェナントロリン誘導体とカルボキシル基を有する着色剤とが結合する反応の一例を表したものである。
Figure 2005060699
このような1,10−フェナントロリン誘導体内の−OH基が着色剤に含まれた−COOH基とのエステル反応で反応式2の生成物のエステル化合物が作られる。
上記化学式1で金属を除外したリガンド基本骨格に対する具体的な例として、下記化学式5で表される化合物がある。この化合物は、金属と錯化合物が形成できるリガンドで2,2’:6’,2”−ターピリジン誘導体を基本骨格とする誘導体であって、この化合物も着色剤として利用可能である。
Figure 2005060699
上記式中、W、W、W、M、Z、L、L、o、p、q、R、R、n及びR3は上記で定義された通りである。
下記反応式3には、化学式5に表示される2,2’:6’,2”−ターピリジン誘導体のうち塩素基を有した化合物を着色剤と結合する反応を表したものである。
Figure 2005060699
上記反応によれば、2,2’:6’,2”−ターピリジン誘導体内の−Cl基が着色剤に含まれた−OH基と親核芳香族置換反応をして生成物であるエーテル化合物が作られる。
本実施形態による化学式1に表示されるビピリジン系金属錯化合物の具体的な例として、下記化学式6〜13に表示される化合物が挙げられる。
Figure 2005060699
上記式中、Zは対イオンであって、(CHCOO)、(SO、(NO、(CO、(ClO、またはClである。
Figure 2005060699
上記式中、Zは対イオンであって、2Naまたは2Kを表す。
Figure 2005060699
上記式中、Zは対イオンであって、(CHCOO)、(SO、(NO、(CO、(ClO、またはClである。
Figure 2005060699
上記式中、Zは対イオンであって、(CHCOO)、(SO、(NO、(CO、(ClO、またはClである。
Figure 2005060699
上記式中、Zは対イオンであって、(CHCOO)、(SO、(NO、(CO、(ClO、またはClである。
Figure 2005060699
上記式中、Zは対イオンであって、(CHCOO)、(SO、(NO、(CO、(ClO、またはClである。
Figure 2005060699
上記式中、Zは対イオンであって、(CHCOO)、(SO、(NO、(CO、(ClO、またはClである。
Figure 2005060699
上記式中、Zは対イオンであって、(CHCOO)、(SO、(NO、(CO、(ClO、またはClである。
一方、本実施形態の化学式2に表示されるビピリジン系着色化合物において、Aは着色剤を表し、有機着色剤、または無機着色剤の何れも使用可能である。上記着色剤としてビピリジン系リガンドと反応できる着色剤としては、染料と顔料の何れも使用可能であり、下記の染料及び顔料の例に限定されない。
染料の具体的な例として、C.I
ディレクトブラック9,17,19,22,32,56,91,94,97,166,168,174,199、C.I ディレクトブルー1,10,15,22,77,78,80,200,201,202,203,207,211、C.I
ディレクトレッド2,4,9,23,31,39,63,72,83,84,89,111,173,184,240、C.Iディレクトイエロー8,9,11,12,27,28,29,33,35,39,41,44,50,53,58などがあり、顔料の具体的な例としては、カーボンブラック、グラファイト、ガラスカーボン、活性化されたチャコール、活性化された炭素、アントラキノン、フタロシアニンブルー、フタロシアニングリーン、ジアゾス、モノアゾス、ピラントロン、ペリレン、キナクリドン、インジゴイド系顔料などがある。
以上の着色剤にビピリジン系リガンドと金属錯化合物とが結合されて生成された新しい着色剤は、繊維、皮革、毛皮、紙類、食品、医薬品、化粧品、インクジェットインク、印刷インク、塗料、プラスチック着色、ゴム着色、家具製造、捺染、製紙、化粧品製造、窯業などに多様に使われうる。
本実施形態の化学式1〜3で、ヘテロアリール基の炭素数は2〜20であり、ヘテロシクロアルケニル基の炭素数は2〜20である。
本実施形態の化学式1及び2で、上記非置換のC1−C20のアルキル基の具体的な例としては、メチル、エチル、プロピル、イソブチル、sec−ブチル、ペンチル、iso−アミル、へキシルなどが挙げられ、上記アルキルのうち1つ以上の水素原子はハロゲン原子、ヒドロキシ基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、アミジノ基、ヒドラジン、ヒドラゾーン、カルボキシル基かその塩、スルホン酸基かその塩、燐酸かその塩、またはC1−C20のアルキル基、C2−C20アルケニル基、C2−C20アルキニル基、C1−C20のヘテロアルキル基、C6−C20のアリール基、C6−C20のアリールアルキル基、C6−C20のヘテロアリール基、またはC6−C20のヘテロアリールアルキル基に置換されうる。
上記非置換のC2−C20のアルケニル基は上記定義されたようなアルキル基の中間や最後端に炭素二重結合を含有しているものを意味する。例えば、エチレン、プロピレン、ブチレン、へキシレンなどがある。これらアルケニル基のうち少なくとも1つ以上の水素原子は前述のアルキル基である場合と同様な置換基に置換可能である。
上記ヘテロアルキル基は、上記定義されたようなアルキル基が窒素原子、硫黄原子、酸素原子または燐原子を含有しているものを意味する。例えば、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、ブトキシ及びt−ブトキシが挙げられ、置換基を有している例としては、フルオロメトキシ、クロロメトキシ、トリフルオロメトキシ、トリフルオロエトキシ、フルオロエトキシ及びフルオロプロポキシのようなハロアルコキシラジカルが挙げられる。これらヘテロアルキル基のうち少なくとも1つ以上の水素原子は前述のアルキル基である場合と同様な置換基に置換可能である。
上記アリール基は単独または組合わせて使われ、1つ以上の環を含む炭素原子数6〜20個のカーボサイクル芳香族システムを意味し、上記環はペンダント方法で共に付着されるか、または融合されうる。アリールという用語は、フェニル、ナフチル、テトラヒドロナフチルのような芳香族ラジカルを含む。上記アリール基はハロアルキレン、ニトロ、シアノ、アルコキシ及び低級アルキルアミノのような置換基を有しうる。また、上記アリール基のうち1つ以上の水素原子は前述のアルキル基である場合と同様な置換基に置換可能である。
上記アリールアルキル基は上記定義されたようなアリール基で水素原子のうち一部が低級アルキル、例えばメチル、エチル、プロピルなどのようなラジカルに置換されたものを意味する。例えば、ベンジル、フェニルエチルなどがある。上記アリールアルキル基のうち1つ以上の水素原子は前述のアルキル基の場合と同様な置換基に置換可能である。
上記ヘテロアリール基はN、O、PまたはSのうち選択された1、2または3個のヘテロ原子を含み、残りの環原子がCである炭素数2〜20の1価単環または非環芳香族2価有機化合物を意味する。上記ヘテロ原子のうち1つ以上の水素原子は、前述のアルキル基の場合と同じ置換基に置換可能である。
上記ヘテロアリールアルキル基は、上記ヘテロアリール基の水素原子の一部がアルキル基に置換されたものを意味する。上記ヘテロアリールアルキル基のうち1つ以上の水素原子は前述のアルキル基の場合と同じ置換基に置換可能である。
以下、前述の化学式1または化学式2で表されるビピリジン系金属錯化合物を含むインク組成物について詳細に説明する。
本実施形態のインク組成物は水性液体媒質、及び着色剤を含む。この時、上記着色剤として、化学式1または2のビピリジン系金属錯化合物を単独に使用するか、またはこのようなビピリジン系金属錯化合物と一般的な染料、顔料などのような着色剤を併用する場合がある。上記化学式1または2のビピリジン系金属錯化合物の含量は水性液体媒質100重量部を基準として0.1〜10重量部である。もし化学式1または2のビピリジン系金属錯化合物の含量は10重量部を超過すれば、貯蔵安定性が低下し、0.1重量部未満であれば、耐久性効果が発現できずに望ましくない。インク組成物の製造時、着色剤として化学式1または2のビピリジン系金属錯化合物と一般的な着色剤とを共に使用する場合、一般的な着色剤の含量は化学式1または2のビピリジン系金属錯化合物100重量部を基準として1〜10,000重量部である。
上記水性液体媒質は水を単独に使用するか、1種以上の有機溶媒を混合して使用しうる。この時、有機溶媒の総含量は、インク組成物の固形分100重量部に対して0.5〜50重量部であることが望ましい。インク組成物の固形分含量は添加剤が付加されていない場合には着色剤の総含量をいい、添加剤が付加された場合には添加剤と着色剤の全体含量をいう。このように水性液体媒質として有機溶媒を共に使用すれば、インク組成物の粘度及び表面張力を適正範囲に調節できる。
上記有機溶媒としては特別に制限されていないが、メチルアルコール、エチルアルコール、n−プロピルアルコール、イソプロピルアルコール、n−ブチルアルコール、sec−ブチルアルコール、t−ブチルアルコール、イソブチルアルコールなどのアルコール類と、アセトン、メチルエチルケトン、ジアセトンアルコールなどのケトン類と、エチルアセテート、エチルラクテートなどのエステルと、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、1,4−ブタンジオール、1,2,4−ブタントリオール、1,5−ペンタンジオール、1,2−へキサンジオール、1,6−へキサンジオール、1,2,6−へキサントリオール、へキシレングリコール、グリセロール、グリセロールエトキシレ−ト、トリメチロールプロパンエトキシレートなどの多価アルコール類と、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールメチルエーテル、ジエチレングリコールエチルエーテル、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリコールモノエチルエーテルなどの低級アルキルエーテルと、2−ピロリドン、N−メチル−2−ピロリドン、カプロラクタンなどの含窒素化合物と、ジメチルスルホキシド、テトラメチレンスルホン、チオグリコールと、よりなる群から選択された溶媒を使用する。
本発実施形態のインク組成物は場合によっては分散剤、粘度調節剤、界面活性剤、金属酸化物、吸湿性または着色剤安定化機能のある物質などのような添加剤をさらに含みうる。ここで、添加剤の全体含量は着色剤の全体含量100重量部を基準として0.5〜30重量部である。
本発明の組成物を構成する界面活性剤は、組成物の表面張力を調節してノズルでのジェッティング性能を安定化させる役割を果たす。このような機能を行う界面活性剤としては陰イオン性界面活性剤か非イオン性界面活性剤を使用する。
粘度調節剤は円滑なジェッティングが維持されるように粘度を調節する物質であって、ポリビニルアルコール、カセイン、カルボキシメチルセルロースのうち選択された1つを使用する。
本実施形態のインク組成物には酸または塩基がさらに含まれる場合もある。酸または塩基は溶媒に対する湿潤剤の溶解度を高め、顔料を安定化させる役割をする。
前述したような組成を有するインク組成物を製造する方法について説明すれば、次の通りである。
まず、水性液体媒質に化学式1または2に表示されるビピリジン系金属錯化合物を付加した後、ここに着色剤、粘度調節剤、界面活性剤などのような添加剤を選択的に付加して混合し、撹拌器で十分に撹拌して均一な状態にする。その後、上記結果物をフィルタに通過させて濾過することによって本実施形態によるインク組成物を得る。
一方、本実施形態の化学式1または2に表示されるビピリジン系金属錯化合物はその用途が特別に制限されず、インク組成物の他にもトナー組成物、各種塗料、コーティング液などにも使用可能である。
以下、本実施形態を実施例を挙げて詳細に説明するが、本発明が下記実施例だけに限定されるものではない。本実施形態はインクを中心として特性を評価したことを明らかにし、この評価方法はインク以外にも、ウェットトナー、ドライトナー、塗料やコーティング液に適用されうる。
合成例1
250mlの丸底フラスコに2,2’−ビピリジン−4,4’−ジカルボキシル酸10.2gを染料である2−アミノ−5−ナフトール−7−スルホン酸(反応式1のA−OHに対応する)11.6gと酸触媒であるp−トルエンスルホン酸 0.5gと共にトルエン 100mlで6時間減圧蒸留して反応させた。この時、この反応はディーン−スターク装置を使用して水を継続的に除去した。
その後、上記反応混合物の反応を0.1N NaOH水溶液で終了し、シクロへキサンとNaCl飽和水溶液とで有機層を抽出し、これを濃縮して、対応する目的物である反応式1のエステル化合物 16.5gを得た。
合成例2
上記反応式2の4,7−ジヒドロキシ−1,10−フェナントロリン 14.8gをカーボンブラック(反応式2のA−COOHに対応する)12.3gと酸触媒である硫酸 0.4gを入れてキシレン100mlで減圧蒸留で反応させた。
上記反応混合物の反応を0.1N KOH水溶液で終了し、メンブレイン濾過紙が敷かれたじょうごでホットフィルタして反応式2の対応するエステル生成物19.5gを得た。
合成例3
上記反応式2の生成物12.3gをトルエン100mlに溶かし、アセト酸銅 8.5gを添加した後、12時間減圧蒸留した後、シクロへキサンとNaCl飽和水溶液とで有機層を抽出し、これを濃縮して化学式6に表示される錯化合物 18.5gを得た。
実施例1
上記合成例3によって製造された錯化合物 4.0g、水77.0g、イソプロピルアルコール3.0g、エチレングリコール8.0g、グリセリン8.0gを混合して撹拌器で30分以上十分に撹拌して均一な状態にした。その後、結果物を0.45μmのフィルタに通過させてインク組成物を製造した。
実施例2〜8
上記合成例3によって得た錯化合物の代わりに化学式7、8、9、10、11、12、13の化合物をそれぞれ使用することを除いては実施例1と同じ方法によって実施してインク組成物を製造した。
比較例1
上記実施例1で、合成例3によって得た錯化合物の代わりにカーボンブラック(Raven 5250、Columbian Co.製造)を使用したことを除いては、実施例1と同じ方法でインク組成物を製造した。
比較例2
上記実施例1で、合成例3によって得た錯化合物の代わりにカーボンブラック(Regal 330、Cabot Co.製造)を使用したことを除いては、実施例1と同じ方法でインク組成物を製造した。
比較例3
上記実施例1で、合成例3によって得た錯化合物の代わりにカーボンブラック(Black Pearl L、Cabot Co.製造)を使用したことを除いては、実施例1と同じ方法でインク組成物を製造した。
比較例4
上記実施例1で、合成例3によって得た錯化合物の代わりにカーボンブラック(No.25B、三菱化学者製造)を使用したことを除いては、実施例1と同じ方法でインク組成物を製造した。
比較例5
上記実施例1で、合成例3によって得た錯化合物の代わりにカーボンブラック(No.258、三菱化学社製造)を使用したことを除いては、実施例1と同じ方法でインク組成物を製造した。
比較例6
上記実施例1で、合成例3によって得た錯化合物の代わりにカーボンブラック(Valcan XC−72R、Cabot Co.製造)を使用したことを除いては、実施例1と同じ方法でインク組成物を製造した。
比較例7
上記合成例3によって得た錯化合物の代わりにカーボンブラック(Cab−O−Jet 300、Cabot Co.製造、Valcan XC−72R、Cabot Co.製造)を使用したことを除いては、実施例1と同じ方法でインク組成物を製造した。
上記実施例1〜8及び比較例1〜7によって製造されたインク組成物の特性を下記方法によって評価した。
(1)長期貯蔵安定性
上記実施例1〜8及び比較例1〜7で得られたインク組成物を耐熱性ガラス瓶に100mlずつ入れた後、入口を密封し、60℃に調節された恒温槽に貯蔵した。これを2箇月間放置した後、底の沈殿物の形成有無を確認して次のように評価した。
評価の結果、実施例1〜8及び比較例1−6のインク組成物は何れも沈殿物が形成されておらず、このような結果から本実施形態の金属錯物着色剤を使用して得られたインク組成物である実施例1〜8の場合、通常の着色剤を使用した比較例1ないし7の場合と同じく貯蔵安定性に優れていることが分かる。
(2)耐光性テスト
実施例1〜8及び比較例1〜7で得られたインク組成物を三星社製のインクカートリッジに入れ、2cm×2cmのソリッドパターンを印刷した後、これをQ−SUNゼノンテストチャンバで100時間光露出させた後、テスト前後のOD値の変化を測定し、次のように評価してその結果を次の表1に表した。
A=OD(テスト後)/OD(テスト前)×100(%)
O:A≧90
△:75≦A<90
X:A<75
Figure 2005060699
上記表1を参照すると、実施例1〜8の場合、通常の着色剤を使用した比較例1〜7と比較して、耐光性が改善されたことがわかり、着色剤が金属錯物を形成することによって耐光性が強化されたことが確認できる。
(3)耐摩耗性テスト
実施例1〜8及び比較例1〜7で得られたインク組成物を三星社のインクカートリッジに入れて2cm×15cmのソリッドパターンを印刷した後、これを24時間乾燥させた後、綿織布が付いたテスト器具を利用して何回かこすった時、染みが出てくる程度を確認し、次のように評価してその結果を次の表2に表した。
O:染みがほとんど観察されない
△:若干の染みが綿織布にくっつく
X:とても濃い染みが綿織布にくっつく
Figure 2005060699
上記表2を参照すると、実施例1〜8の場合、通常の着色剤を使用した比較例1〜7と比較して、耐摩耗性が改善されることが確認できた。
(4)耐水性テスト
実施例1〜8及び比較例1〜7で得られたインク組成物を三星社のインクカートリッジに入れ、0.5cm×1.5cmのソリッドパターンを一列に8個ずつ印刷した後、これを1時間乾燥させて傾斜した所に固定した後、蒸溜水をパターン上の用紙に流した時、水によりパターンが消された程度をテスト前後のOD値の変化で次のように評価し、その結果を下記表3に表した。
A=OD(テスト後)/OD(テスト前)×100(%)
O:A≧95
△:90≦A<95
X:A<90
Figure 2005060699
上記表3を参照すると、実施例1〜8の場合、通常の着色剤を使用した比較例1〜7と比較して、耐水性が改善されることが確認できた。
以上,本発明の好適な実施形態について説明したが,本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば,特許請求の範囲に記載された範疇内において,各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり,それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
本発明は,ビピリジン系金属錯化合物及びそれを含むインク組成物に適用可能であり,特に繊維、皮革、毛皮、紙類、食品、医薬品、化粧品、塗料、印刷インク、インクジェットインク、プラスチック着色、ゴム着色、家具製造、捺染、製紙、化粧品製造、窯業などの着色剤に適用可能である。

Claims (18)

  1. 下記化学式1に表示されるビピリジン系金属錯化合物:
    Figure 2005060699
    前記式で、W、W、Wは相互独立的に4〜8原子環のヘテロアリール基またはヘテロシクロアルケニル基を形成するための原子であり、
    は0〜8原子環のシクロアルキル基、シクロアルケニル基、アリール基、ヘテロアリール基、ヘテロシクロアルキル基、またはヘテロシクロアルケニル基を形成するための原子であり、
    nは0〜100の整数であり、
    、R、R、Rは一置換基、または同一または異なる多置換基であって、相互独立的に水素原子、ハロゲン原子、ニトロ基、−SOH、−COOH、置換または非置換のC1−C20のアルキル基、置換または非置換のC1−C20ヘテロアルキル基、ヒドロキシ基、アミノ基、シアノ基、置換または非置換のC2−C20のアルケニル基、置換または非置換のC1−C20のアルコキシ基、置換または非置換のC1−C20のアルキルスルホンアミド基、置換または非置換のC6−C20のアリールスルホンアミド基、置換または非置換のC1−C20のアシルアミノ基、C1−C20のアルキルウレイド基、C6−Cの20アリールウレイド基、C2−C20のアルコキシカルボニル基、C2−C20のアルコキシカルボニルアミノ基、カルバモイル基、スルファモイル基、スルホ基とその塩、カルボキシル基とその塩、置換または非置換のC1−C20のヒドロキシアルキルオキシアルキル基、置換または非置換のC1−C20のジアルキルアミノアルキル基、置換または非置換のC6−C20のピリジルアルキル基、置換または非置換のC5−C20のピリジル基、置換または非置換のC6−C20のイミダゾリル基、ヒドラジン基、ヒドロゾーン基、C1−C20の置換または非置換のピリジルアルキル基、置換または非置換のC6−C20のアリール基、置換または非置換のC6−C20のアリールアルキル基、置換または非置換のC6−C20のヘテロアリール基、またはC6−C20のヘテロアリールアルキル基、C6−C20の置換または非置換のヘテロアリールアルケニル基、C3−C20の置換または非置換のヘテロシクロアルキル基を表し、
    Mは3〜14族の金属原子であり、
    は陰イオン性リガンドであり、
    は中性リガンドであり、
    Zは対イオンを表し、
    o、p、qは相互独立的に0〜10の整数であり、o及びpが同時に0である場合は除外される。
  2. Mは+1〜+5の陽電荷を有しており、
    銀、アルミニウム、金、セリウム、コバルト、クロム、銅、ユーロピウム、鉄、ゲルマニウム、インジウム、ランタン、マンガン、ニッケル、パラジウム、白金、ロジウム、ルテニウム、スカンジウム、シリコン、サマリウム、チタン、ウラン、亜鉛、ジルコニウムよりなる群から選択された1つ以上であることを特徴とする、請求項1に記載のビピリジン系金属錯化合物。
  3. 前記Lは−1〜−6の陰電荷を有しており、
    ハライドイオン、R−NO3*(RはC1−C20のアルキル、C6−C20のアリール、C2−C20のヘテロアリール)、C1−C10のカールボキシレートイオン、RCN*(RはC1−C20のアルキル、C6−C20のアリール、C2−C20のヘテロアリール、−(CHCHO)−(Zは1ないし50の数))、ROO*(RはC1−C20のアルキル、C6−C20のアリール、C2−C20のヘテロアリール)、RO*(RはC1−C20のアルキル、C6−C20のアリール、C2−C20のヘテロアリール)、RSCN*(RはC1−C20のアルキル、C6−C20のアリール、C2−C20のヘテロアリール)、RN*(RはC1−C20のアルキル、C6−C20のアリール、C2−C20のヘテロアリール)、RCO*(RはC1−C20のアルキル、C6−C20のアリール、C2−C20のヘテロアリール)、RSO*(RはC1−C20のアルキル、C6−C20のアリール、C2−C20のヘテロアリール)、及び下記構造式に表示されるグループ(RはC1−C20のアルキレン、C6−C20のアリーレン、C2−C20のヘテロアリーレン)よりなる群から選択された1つ以上であることを特徴とする、請求項1に記載のビピリジン系金属錯化合物(ここで、*は化学式1のMと結合する位置を表す):
    Figure 2005060699
  4. 前記Lは、アンモニア、水、トリフェニルフォスフィン、*NHRNH*(RはC1−C20のアルキレン、C6−C20のアリーレン、C2−C20のヘテロアリーレン)、
    2,2’−ビピリジン、1,10−フェナントロリン、2,2’,2’’−ターピリジン、及び下記構造式に表示されるグループよりなる群から選択された1つ以上であることを特徴とする、請求項1に記載のビピリジン系金属錯化合物(ここで、*は化学式1のMと結合する位置を表す):
    Figure 2005060699
  5. Zは−2〜2の電荷を有することができ、
    ハライドイオン、スルファイトイオン、C1−C10アルキルスルファイトイオン、スルフェートイオン、C1−C10のアルキルスルフェートイオン、ニトレートイオン、ニトライトイオン、パークロロ酸イオン、C1−C10のアルキルカールボキシレートイオン、サリシレートイオン、ベンゾエートイオン、ヘキサフルオロフォスフェートイオン、テトラフルオロボレートイオンよりなる群から選択された陰イオンであるか、またはリチウムイオン、ナトリウムイオン、カリウムイオン、アンモニウムイオン及びフォスフォニウムイオンよりなる群から選択された1つの陽イオンであることを特徴とする、請求項1に記載のビピリジン系金属錯化合物。
  6. 前記化学式1のビピリジン系金属錯化合物が下記化学式3で表されることを特徴とする、請求項1に記載のビピリジン系金属錯化合物:
    Figure 2005060699
    前記式で、W及びWは相互独立的に4〜8原子環のヘテロアリール基、またはヘテロシクロアルケニル基を形成するための原子であり、M、Z、L、L、o、p、q、R及びRは前記で定義された通りである。
  7. 前記化学式1のビピリジン系金属錯化合物が下記化学式4で表されることを特徴とする、請求項1に記載のビピリジン系金属錯化合物:
    Figure 2005060699
    前記式で、W、W、W、M、Z、L、L、o、p、q、R、R及びRは前記で定義された通りである。
  8. 前記化学式1のビピリジン系金属錯化合物が下記化学式5で表されることを特徴とする、請求項1に記載のビピリジン系金属錯化合物:
    Figure 2005060699
    前記式中、W、W、W、M、Z、L、L、o、p、q、R、R、n及びRは前記で定義された通りである。
  9. 前記R、R、R、Rのうち少なくとも1つは、−OH、−NH、−COOH、−SOH、−NO、−F、−Cl、−Br、−Iよりなる群から選択された1つであることを特徴とする、請求項1に記載のビピリジン系金属錯化合物。
  10. 下記化学式6〜13のいずれかで表される化合物であることを特徴とする、請求項1に記載のビピリジン系金属錯化合物:
    Figure 2005060699
    前記式中、Zは対イオンであって、(CHCOO)、(SO、(NO、(CO、(ClO、またはClである;
    Figure 2005060699
    前記式中、Zは対イオンであって、2Naまたは2Kを表す;
    Figure 2005060699
    前記式中、Zは対イオンであって、(CHCOO)、(SO、(NO(CO、(ClO、またはClである;
    Figure 2005060699
    前記式中、Zは対イオンであって、(CHCOO)、(SO、(NO、(CO、(ClO、またはClである;
    Figure 2005060699
    前記式中、Zは対イオンであって、(CHCOO)、(SO、(NO、(CO、(ClO、またはClである;
    Figure 2005060699
    前記式中、Zは対イオンであって、(CHCOO)、(SO、(NO、(CO、(ClO、またはClである;
    Figure 2005060699
    前記式中、Zは対イオンであって、(CHCOO)、(SO、(NO、(CO、(ClO、またはClである;
    Figure 2005060699
    前記式中、Zは対イオンであって、(CHCOO)、(SO、(NO、(CO、(ClO、またはClである。
  11. 下記化学式2に表示されるビピリジン系金属錯化合物:
    Figure 2005060699
    前記式で、W、W、Wは相互独立的に4〜8原子環のヘテロアリール基またはヘテロシクロアルケニル基を形成するための原子であり、
    は0〜8原子環のシクロアルキル基、シクロアルケニル基、アリール基、ヘテロアリール基、ヘテロシクロアルキル基、またはヘテロシクロアルケニル基を形成するための原子であり、
    nは0〜100の数であり、
    、A、A、Aはそれぞれ相互同一であるか、または異なる着色剤を表し、それぞれの環化合物W、W、W、Wに1つ以上結合でき、
    i、j、k、mは相互独立的に0または1であり、ただ、i、j、k、mが何れも0である場合は除外され、
    i、j、k、mが何れも1である場合、R、R、R、Rはリンカーが、
    iが0である場合、Rは一置換基または同一または異なる多置換基であって、相互独立的に水素原子、ハロゲン原子、ニトロ基、−SOH、−COOH、置換または非置換のC1−C20アルキル基、置換または非置換のC1−C20のヘテロアルキル基、ヒドロキシ基、アミノ基、シアノ基、置換または非置換のC2−C20のアルケニル基、置換または非置換のC1−C20のアルコキシ基、置換または非置換のC1−C20のアルキルスルホンアミド基、置換または非置換のC6−C20のアリールスルホンアミド基、置換または非置換のC1−C20のアシルアミノ基、C1−C20のアルキルウレイド基、C6−C20のアリールウレイド基、C2−C20のアルコキシカルボニル基、C2−C20のアルコキシカルボニルアミノ基、カルバモイル基、スルファモイル基、スルホ基とその塩、カルボキシル基とその塩、置換または非置換のC1−C20のヒドロキシアルキルオキシアルキル基、置換または非置換のC1−C20のジアルキルアミノアルキル基、置換または非置換のC6−C20のピリジルアルキル基、置換または非置換のC5−C20のピリジル基、置換または非置換のC6−C20のイミダゾリル基、ヒドラジン基、ヒドロゾーン基、C1−C20の置換または非置換のピリジルアルキル基、置換または非置換のC6−C20のアリール基、置換または非置換のC6−C20のアリールアルキル基、置換または非置換のC6−C20のヘテロアリール基、またはC6−C20のヘテロアリールアルキル基、C6−C20の置換または非置換のヘテロアリールアルケニル基、C3−C20の置換または非置換のヘテロシクロアルキル基を表し、
    jが0である場合、Rはiが0である場合において前述のRで定義された通りであり、
    kが0である場合、Rはiが0である場合において前述のRで定義された通りであり、
    mが0である場合、Rはiが0である場合において前述のRで定義された通りであり、
    Mは3〜14族の金属原子であり、
    は陰イオン性リガンドであり、
    は中性リガンドであり、
    Zは対イオンを表し、
    o、p、qは相互独立的に0〜10の数であり、oとpとが同時に0である場合は除外される。
  12. 、R、R、Rにおいてリンカーは、−O−、−C(=O)O−M
    NH−、−C(=O)NH−、−CH=N−よりなる群から選択されることを特徴とする、請求項11に記載のビピリジン系金属錯化合物。
  13. Mは+1〜+5の陽電荷を有しており、
    銀、アルミニウム、金、セリウム、コバルト、クロム、銅、ユーロピウム、鉄、ゲルマニウム、インジウム、ランタン、マンガン、ニッケル、パラジウム、白金、ロジウム、ルテニウム、スカンジウム、シリコン、サマリウム、チタン、ウラン、亜鉛、ジルコニウムよりなる群から選択された1つ以上であることを特徴とする、請求項11に記載のビピリジン系金属錯化合物。
  14. 前記Lは−1〜−6の陰電荷を有しており、
    ハライドイオン、R−NO3*(RはC1−C20のアルキル、C6−C20のアリール、C2−C20のヘテロアリール)、C1−C10のカールボキシレートイオン、RCN*(RはC1−C20のアルキル、C6−C20のアリール、C2−C20のヘテロアリール、−(CHCHO)−、Zは1ないし50の数))、ROO*(RはC1−C20のアルキル、C6−C20のアリール、C2−C20のヘテロアリール)、RO*(RはC1−C20のアルキル、C6−C20のアリール、C2−C20のヘテロアリール)、RSCN*(RはC1−C20のアルキル、C6−C20のアリール、C2−C20のヘテロアリール)、RN*(RはC1−C20のアルキル、C6−C20のアリール、C2−C20のヘテロアリール)、RCO*(RはC1−C20のアルキル、C6−C20のアリール、C2−C20のヘテロアリール)、RSO*(RはC1−C20のアルキル、C6−C20のアリール、C2−C20のヘテロアリール)、及び下記構造式に表示されるグループ(RはC1−C20のアルキレン、C6−C20のアリーレン、C2−C20のヘテロアリーレン)よりなる群から選択された1つ以上であることを特徴とする、請求項11に記載のビピリジン系金属錯化合物(ここで、*は化学式1のMと結合する位置を表す):
    Figure 2005060699
  15. 前記Lはアンモニア、水、トリフェニルフォスフィン、*NHRNH*(RはC1−C20のアルキレン、C6−C20のアリーレン、C2−C20のヘテロアリーレン)、
    2,2’−ビピリジン、1,10−フェナントロリン、2,2’,2’’−ターピリジン及び下記構造式に表されるグループよりなる群から選択された1つ以上であることを特徴とする、請求項11に記載のビピリジン系金属錯化合物(ここで、*は化学式1のMと結合する位置を表す):
    Figure 2005060699
  16. Zは−2〜2の電荷を有することができ、
    ハライドイオン、スルファイトイオン、C1−C10のアルキルスルファイトイオン、スルフェートイオン、C1−C10のアルキルスルフェートイオン、ニトレートイオン、ニトライトイオン、パークロロ酸イオン、C1−C10のアルキルカールボキシレートイオン、サリシレートイオン、ベンゾエートイオン、ヘキサフルオロフォスフェートイオン、テトラフルオロボレートイオンよりなる群から選択された陰イオンであるか、またはリチウムイオン、ナトリウムイオン、カリウムイオン、アンモニウムイオン及びフォスフォニウムイオンよりなる群から選択された1つの陽イオンであることを特徴とする、請求項11に記載のビピリジン系金属錯化合物。
  17. 請求項1から請求項16のうち何れか1項に記載のビピリジン系金属錯化合物及び水性液体媒質を含んでいるインク組成物。
  18. 前記ビピリジン系金属錯化合物の含量は、水性液体媒質100重量部に対して0.1〜10重量部であることを特徴とする、請求項17に記載のインク組成物。
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