JP2005059799A - 車両のフード構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】 車両のフード構造において、フードを開閉自在且つフードの後部が強制的に持ち上げられるようにする構造を、簡素に構成する。
【解決手段】 車体の固定部の第1横軸芯P1周りに上下に揺動自在に前向きのリンク部材4を備え、フード1の後部の裏面の第2横軸芯P2周りにリンク部材4の端部を揺動自在に接続する。リンク部材4が第2横軸芯P2周りにフード1の後部の裏面に接近する方向に揺動する状態を阻止する第1阻止部5b、リンク部材4が第2横軸芯P2周りにフード1の後部の裏面から離れる方向に揺動する状態を阻止する第2阻止部6を備えて、リンク部材4を介してフード1を第1横軸芯P1周りに開閉自在に構成する。第2阻止部6を破損させながらフード1の後部を強制的に持ち上げる持ち上げ手段7を備え、第2阻止部6の強度を第1阻止部5bの強度よりも低いものに設定する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、乗用車や商用車、トラックやバス等の車両において、車体の前部に備えられたフードの構造に関する。
車両では例えば特許文献1に開示されているように、走行中の車両が障害物に衝突した場合、フードの後部を強制的に持ち上げることにより、障害物がフードに乗った際のフードの下方への変形可能量を確保して、衝撃を吸収するように構成したものがある(特許文献1の図1及び図8参照)。
特許文献1の構造によると、車体の固定部の横軸芯(特許文献1の図2中の36)周りに、上下に揺動自在に前向きの第1リンク部材(特許文献1の図2中の37)を備えて、第1リンク部材の横軸芯(特許文献1の図2中の40)周りに、上下に揺動自在に後向きの第2リンク部材(特許文献1の図2中の42)を備え、フード(特許文献1の図2中の21)の後部の裏面の横軸芯(特許文献1の図2中の47)周りに、第2リンク部材の端部を揺動自在に接続している。第1及び第2リンク部材を車体の固定部に連結する連結部材(特許文献1の図2中の50)を備えており、車両の障害物への衝突に伴ってフードの後部を強制的に持ち上げる持ち上げ手段(特許文献1の図6及び図8中の24)を備えている。
これにより、停止中において、フードの後部の裏面の横軸芯(特許文献1の図5中の47)周りにフードを開閉することができる。
次に走行中の車両が障害物に衝突した場合、持ち上げ手段によりフードの後部が強制的に持ち上げられようとすると、連結部材(特許文献1の図2中の50)が破損されたり外れたりして、第1及び第2リンク部材が上方に揺動して、フードの後部が強制的に持ち上げられる(特許文献1の図7及び図8参照)。
特開2001−18843号公報(図1,2,5,7,8)
特許文献1の構造によると、フードを開閉自在に構成する為、及びフードの後部が強制的に持ち上げられるように構成する為に、第1及び第2リンク部材(特許文献1の図2中の37,42)を備えているので、構造の簡素化と言う面で改善の余地がある。
本発明は車両のフード構造において、フードを開閉自在且つフードの後部が強制的に持ち上げられるようにする構造を、簡素に構成することを目的としている。
(構成)
本発明の第1特徴は、車両のフード構造において次のように構成することにある。
車体の前部に備えられたフード及び車体の固定部において、車体の固定部の第1横軸芯周りに上下に揺動自在に前向きのリンク部材を備え、フードの後部の裏面の第2横軸芯周りにリンク部材の端部を揺動自在に接続する。リンク部材が第2横軸芯周りにフードの後部の裏面に接近する方向に揺動する状態を阻止する第1阻止部と、リンク部材が第2横軸芯周りにフードの後部の裏面から離れる方向に揺動する状態を阻止する第2阻止部とを備えて、リンク部材を介してフードを第1横軸芯周りに開閉自在に構成する。車両の障害物への衝突に伴って第2阻止部を破損させながらフードの後部を強制的に持ち上げる持ち上げ手段を備え、第2阻止部の強度を第1阻止部の強度よりも低いものに設定する。
(作用)
[I]
本発明の第1特徴によると、リンク部材が第2横軸芯周りにフードの後部の裏面に接近する方向に揺動する状態を阻止する第1阻止部、及びリンク部材が第2横軸芯周りにフードの後部の裏面から離れる方向に揺動する状態を阻止する第2阻止部が備えられており、第1及び第2阻止部によってリンク部材がフードに固定された状態となっている。
これにより、停止中において、第1横軸芯周りにリンク部材を上下に揺動させて(第1及び第2阻止部によってリンク部材がフードに固定された状態となっている点による)、フードを開閉することができる。
次に走行中の車両が障害物に衝突した場合、持ち上げ手段によりフードの後部が強制的に持ち上げられようとすると、第2阻止部が破損され、リンク部材が第1横軸芯周りに上方に揺動しながら、リンク部材が第2横軸芯周りに揺動してフードの後部の裏面から離れて、フードの後部が強制的に持ち上げられる。
以上のように、本発明の第1特徴によると、フードを開閉自在且つフードの後部が強制的に持ち上げられるようにする構造を、リンク部材によって得ることができるのであり、特許文献1の構造のような第1及び第2リンク部材を備える必要がない。
[II]
車両においては例えば図4に示すように、フード1を開き操作した場合、リンク部材4が止められて、フード1の開き操作が止められるように構成することが多い。この図4に示す状態において、誤ってフード1をさらに開き操作(フード1を後方に押し操作)しようとすることがある。
前述のような状態になると、リンク部材4が第2横軸芯P2芯周りにフード1の後部の裏面に接近する方向に揺動する状態を阻止する第1阻止部5bに、大きな負荷が掛かる状態となり、リンク部材4が第2横軸芯P2周りにフード1の後部の裏面から離れる方向に揺動する状態を阻止する第2阻止部6には、あまり負荷が掛からない状態になる。
これに対し、走行中の車両が障害物に衝突した場合、例えば図3に示すように、持ち上げ手段7によりフード1の後部が強制的に持ち上げられようとすると、リンク部材4が第2横軸芯P2芯周りにフード1の後部の裏面に接近する方向に揺動する状態を阻止する第1阻止部5bには、あまり負荷が掛からない状態となり、リンク部材4が第2横軸芯P2周りにフード1の後部の裏面から離れる方向に揺動する状態を阻止する第2阻止部6に、大きな負荷が掛かる状態となる。これにより、第2阻止部6が破損され、リンク部材4が第1横軸芯P1周りに上方に揺動しながら、リンク部材4が第2横軸芯P2周りに揺動してフード1の後部の裏面から離れて、フード1の後部が強制的に持ち上げられる。
[III]
前項[II]に記載のような2種類の状態を考慮に入れることにより、本発明の第1特徴は第2阻止部の強度を第1阻止部の強度よりも低いものに設定している(第1阻止部の強度を第2阻止部の強度よりも高いものに設定している)。
これにより、本発明の第1特徴によると、例えば図4に示すように、フード1の開き操作が止められてから、誤ってフード1をさらに開き操作(フード1を後方に押し操作)しようとした状態に対して、第1阻止部5bの強度を充分なものに設定しながら、例えば図3に示すように、持ち上げ手段7によりフード1の後部が強制的に持ち上げられようとした状態に対して、第2阻止部6の強度を比較的低い適切なものに設定して、支障なく第2阻止部6が破損してフード1の後部が強制的に持ち上げられるようにすることができる(これについて言い換えると、持ち上げ手段7の持ち上げ力を不必要に大きなものに設定しなくても、支障なく第2阻止部6が破損してフード1の後部が強制的に持ち上げられるようにすることができる)。
(発明の効果)
本発明の第1特徴によると、車両のフード構造において、フードを開閉自在且つフードの後部が強制的に持ち上げられるようにする構造を、リンク部材によって得ることができるようになり、特許文献1の構造のような第1及び第2リンク部材を備える必要がなくなって、構造の簡素化の面で有利なものとなった。
本発明の第1特徴によると、第1阻止部の強度及び第2阻止部の強度を別々に適切なものに設定することにより、フードの開き操作が止められてから、誤ってフードをさらに開き操作(フードを後方に押し操作)しようとした状態、及び持ち上げ手段によりフードの後部が強制的に持ち上げられようとした状態の両方の状態に対して、適切に対応することができるようになって、車両のフード構造の機能を高めることができた。
(構成)
本発明の第2特徴は、車両のフード構造において次のように構成することにある。
車体の前部に備えられたフード及び車体の固定部において、車体の固定部の第1横軸芯周りに上下に揺動自在に前向きのリンク部材を備え、フードの後部の裏面の第2横軸芯周りにリンク部材の端部を揺動自在に接続する。リンク部材が第2横軸芯周りに揺動する状態を阻止する阻止部を備えて、リンク部材を介してフードを第1横軸芯周りに開閉自在に構成し、フードの前部を車体の固定部に連結及び連結解除自在なロック機構を備える。車両の障害物への衝突に伴って阻止部を破損させながらフードの後部を強制的に持ち上げる持ち上げ手段を備え、ロック機構をフードの後方への移動を許容するように構成する。
(作用)
[I]
本発明の第2特徴によると、リンク部材が第2横軸芯周りに揺動する状態を阻止する阻止部が備えられており、阻止部によってリンク部材がフードに固定された状態となっている。これにより、停止中において、第1横軸芯周りにリンク部材を上下に揺動させて(阻止部によってリンク部材がフードに固定された状態となっている点による)、フードを開閉することができる。
次に走行中の車両が障害物に衝突した場合、持ち上げ手段によりフードの後部が強制的に持ち上げられようとすると、阻止部が破損され、リンク部材が第1横軸芯周りに上方に揺動しながら、リンク部材が第2横軸芯周りに揺動してフードの後部の裏面から離れて、フードの後部が強制的に持ち上げられる。
以上のように、本発明の第2特徴によると、フードを開閉自在且つフードの後部が強制的に持ち上げられるようにする構造を、リンク部材によって得ることができるのであり、特許文献1の構造のような第1及び第2リンク部材を備える必要がない。
[II]
前項[I]に記載のように走行中の車両が障害物に衝突し、持ち上げ手段によりフードの後部が強制的に持ち上げられた場合、例えば図1及び図3に示すように、リンク部材4が第2横軸芯P2周りにフード1の後部の裏面から離れる方向に揺動しながら、リンク部材4が第1横軸芯P1周りに上方に揺動して、フード1の後部が第1横軸芯P1周りに円弧軌跡を描きながら後方上方に移動しようとするのであり、フード1の全体が後方に移動しようとする。
本発明の第2特徴によると、フードの前部を車体の固定部に連結及び連結解除自在なロック機構を備えた場合、ロック機構がフードの後方への移動を許容するように構成されているので、前述のようにリンク部材が第1横軸芯周りに上方に揺動して、フードの後部が第1横軸芯周りに円弧軌跡を描きながら後方上方に移動しようとした場合、ロック機構においてフードの後方への移動が許容される。これにより、本発明の第2特徴によると、ロック機構によってフードの後方への移動が邪魔されることなく、リンク部材が第1横軸芯周りに上方に揺動して、フードの後部が第1横軸芯周りに円弧軌跡を描きながら支障なく後方上方に移動する。
(発明の効果)
本発明の第2特徴によると、車両のフード構造において、フードを開閉自在且つフードの後部が強制的に持ち上げられるようにする構造を、リンク部材によって得ることができるようになり、特許文献1の構造のような第1及び第2リンク部材を備える必要がなくなって、構造の簡素化の面で有利なものとなった。
本発明の第2特徴によると、フードの前部を車体の固定部に連結及び連結解除自在なロック機構を備えた場合、ロック機構をフードの後方への移動を許容するように構成することにより、リンク部材が第1横軸芯周りに上方に揺動して、フードの後部が第1横軸芯周りに円弧軌跡を描きながら支障なく後方上方に移動するようになって、フードの後部が強制的に持ち上げられるようにする構造の機能を高めることができた。
図1は2ボックスタイプの5ドア型式の乗用車を示しており、車体の前部にフード1が備えられている。図1,2,5に示すように、車体の前部の右及び左のフェンダー2(車体の固定部に相当)に、金属製のブラケット3が固定され、ブラケット3にストッパー部3aが一体的に備えられている。ブラケット3の第1横軸芯P1周りに上下に揺動自在に金属製のリンク部材4が備えられており、リンク部材4が前方に延出されている。フード1の後部の裏面の右及び左側部に金属製のヒンジ部材5が固定され、ヒンジ部材5の第2横軸芯P2周りにリンク部材4の端部が揺動自在に接続されている。
図2及び図5に示すように、ヒンジ部材5からアーム部5aが後方に一体的に延出されて、アーム部5aの上縁部分に折り曲げ部5b(第1阻止部及び阻止部に相当)が横向きに一体的に形成されている。図2,5,6に示すように、断面J字状で合成樹脂製の接続部材6(第2阻止部及び阻止部に相当)が備えられて、接続部材6がヒンジ部材5の取付孔5cに取り付けられており、リンク部材4及びヒンジ部材5のアーム部5aの両方の下縁部分を接続部材6が下側から抱え込むような状態となっている。
これにより、図2,5,6に示すように、ヒンジ部材5の折り曲げ部5b及び接続部材6によって、ヒンジ部材5にリンク部材4が固定された状態(リンク部材4が第2横軸芯P2周りに揺動できない状態)となっている(リンク部材4が第2横軸芯P2周りにフード1の後部の裏面に接近する方向に揺動する状態が、ヒンジ部材5の折り曲げ部5bによって阻止された状態、及びリンク部材4が第2横軸芯P2周りにフード1の後部の裏面から離れる方向に揺動する状態が、接続部材6によって阻止された状態)。
この場合、接続部材6の強度が、ヒンジ部材5の折り曲げ部5bの強度よりも低いものに設定されている(ヒンジ部材5の折り曲げ部5bの強度が、接続部材6の強度よりも高いものに設定されている)。
図1及び図2に示すように、右及び左のフェンダー2においてヒンジ部材5の下方の位置に、アクチュエータ7(持ち上げ手段に相当)が備えられている。アクチュエータ7は内部に点火器(図示せず)、エンハンサー(図示せず)及びガス発生剤(図示せず)を備えており、爆発的に発生したガスによりピストン部7aが急速に上方に突出するように構成されている。図1に示すように、フード1の前部をフロント部(車体の固定部に相当)に連結及び連結解除自在なロック機構8が備えられており、ロック機構8は連結状態においてフード1の後方への移動を許容するように構成されている。車体が障害物に衝突したことを検出する衝突センサー9が、車体の前部(フロントバンパーの部分)に備えられている。
図1の実線及び図2に示す状態はフード1を閉じ操作している状態であり、ロック機構8が連結状態に操作されている。ロック機構8は連結状態においてフード1の後方への移動を許容するように構成されているが、図2に示すようにブラケット3及びヒンジ部材5に亘ってリンク部材4が接続されていることにより、フード1が後方に移動するようなことはない。
図2及び図4に示すように、停止中において、ロック機構8を連結解除状態に操作し、フード1の前部を持ち上げて(リンク部材4を第1横軸芯P1周りに上方に揺動させて)フード1を開き操作する。この場合、ヒンジ部材5の折り曲げ部5b及び接続部材6によって、ヒンジ部材5にリンク部材4が固定された状態(リンク部材4が第2横軸芯P2周りに揺動できない状態)となっているので、フード1(リンク部材4)を第1横軸芯P1周りに支障なく開き操作及び閉じ操作することができる。
図4に示すように、フード1を開き操作した場合、リンク部材4がブラケット3のストッパー部3aに接当することにより、フード1の開き操作が止められる。図4に示すように、リンク部材4がブラケット3のストッパー部3aに接当した後に、誤ってフード1をさらに開き操作しようとした場合(フード1を後方に押し操作した場合)、リンク部材4に対してフード1及びヒンジ部材5が第2横軸芯P2周りに図4の紙面時計方向に揺動しようとするが、ヒンジ部材5の折り曲げ部5bがリンク部材4の上縁部分に押し付けられる状態になって、フード1の開き操作が止められる。
図1の二点鎖線及び図3に示すように、走行中の車両が障害物に衝突した場合(フード1が閉じ操作されて、ロック機構8が連結状態に操作されている)、衝突センサー9の検出信号により、アクチュエータ7のピストン部7aが急速に上方に突出してヒンジ部材5を上方に押し上げようとする。このようにヒンジ部材5が上方に押し上げられようとすると、接続部材6がヒンジ部材5と一緒に上方に移動しようとして、接続部材6がリンク部材4の下縁部分に押し付けられ、接続部材6が破損したり外れたりする。接続部材6が破損したり外れたりすると、リンク部材4が第2横軸芯P2周りにフード1の後部の裏面から離れる方向に揺動しながら、リンク部材4が第1横軸芯P1周りに上方に揺動する。
この場合、図1の二点鎖線及び図3に示すように、フード1の後部(第2横軸芯P2)は、第1横軸芯P1周りに円弧軌跡を描きながら後方上方に移動しようとする。ロック機構8が連結状態においてフード1の後方への移動を許容するように構成されているので、フード1の前部が後方に移動しながら、フード1の後部が後方上方に移動する状態となって、フード1の後部が支障なく持ち上げられる。
[発明の実施の第1別形態]
前述の[発明を実施するための最良の形態]の図5及び図6に示す構造に代えて、図7(イ)に示すように構成してもよい。
図7(イ)に示すように、リンク部材4の下縁部分に折り曲げ部4a(第1阻止部及び阻止部に相当)が横向きに一体的に形成されている。断面J字状で合成樹脂製の接続部材6(第2阻止部及び阻止部に相当)が備えられて、接続部材6がリンク部材4の取付孔4bに取り付けられており、リンク部材4及びヒンジ部材5のアーム部5aの両方の上縁部分を接続部材6が上側から抱え込むような状態となっている。
これにより、図7(イ)に示すように、リンク部材4の折り曲げ部4a及び接続部材6によって、ヒンジ部材5にリンク部材4が固定された状態(リンク部材4が第2横軸芯P2周りに揺動できない状態)となっている(リンク部材4が第2横軸芯P2周りにフード1の後部の裏面に接近する方向に揺動する状態が、リンク部材4の折り曲げ部4aによって阻止された状態、及びリンク部材4が第2横軸芯P2周りにフード1の後部の裏面から離れる方向に揺動する状態が、接続部材6によって阻止された状態)。
この場合、接続部材6の強度が、リンク部材4の折り曲げ部4aの強度よりも低いものに設定されている(リンク部材4の折り曲げ部4aの強度が、接続部材6の強度よりも高いものに設定されている)。
[発明の実施の第2別形態]
前述の[発明を実施するための最良の形態]の図5及び図6に示す構造及び[発明の実施の第1別形態]の図7(イ)に示す構造に代えて、図7(ロ)に示すように構成してもよい。
図7(ロ)に示すように、ヒンジ部材5のアーム部5aの上縁部分に折り曲げ部5b(第1阻止部及び阻止部に相当)が横向きに一体的に形成され、ヒンジ部材5のアーム部5aの下縁部分に折り曲げ部5e(第2阻止部及び阻止部に相当)が横向きに一体的に形成されて、ヒンジ部材5の折り曲げ部5eに切欠き部5dが形成されている。これにより、リンク部材4の上及び下縁部分をヒンジ部材5の折り曲げ部5b,5eが上及び下側から抱え込むような状態となっており、図6及び図7(イ)に示すような接続部材6は使用しない
これにより、図7(ロ)に示すように、ヒンジ部材5の折り曲げ部5b,5eにより、ヒンジ部材5にリンク部材4が固定された状態(リンク部材4が第2横軸芯P2周りに揺動できない状態)となっている(リンク部材4が第2横軸芯P2周りにフード1の後部の裏面に接近する方向に揺動する状態が、ヒンジ部材5の折り曲げ部5bによって阻止された状態、及びリンク部材4が第2横軸芯P2周りにフード1の後部の裏面から離れる方向に揺動する状態が、ヒンジ部材5の折り曲げ部5eによって阻止された状態)。
この場合、ヒンジ部材5の折り曲げ部5eに切欠き部5dが形成されていることによって、ヒンジ部材5の折り曲げ部5eの強度が、ヒンジ部材5の折り曲げ部5bの強度よりも低いものに設定されている(ヒンジ部材5の折り曲げ部5bの強度が、ヒンジ部材5の折り曲げ部5eの強度よりも高いものに設定されている)。
図7(ロ)と同様な構造として、ヒンジ部材5の折り曲げ部5b,5eを廃止し、リンク部材4の上及び下縁部分に折り曲げ部を横向きに一体的に形成して、リンク部材4の上及び下縁部分の折り曲げ部により、ヒンジ部材5のアーム部5aを抱え込むように構成したものがあり、リンク部材4の上縁部分の折り曲げ部に切欠き部を形成する。
本発明は、2ボックスタイプの5ドア型式の乗用車のフード1ばかりではなく、3ボックスタイプの2ドア又は4ドア型式の乗用車のフード1、商用車やトラック等のフード1にも適用できる。
車体の前部の側面図 フードの後部の裏面及びリンク部材の付近の側面図 走行中の車両が障害物に衝突した場合にフードの後部が持ち上げられた状態を示すフードの後部の裏面及びリンク部材の付近の側面図 停止中においてフードを開き操作した状態を示すフードの後部の裏面及びリンク部材の付近の側面図 リンク部材及び接続部材、ヒンジ部材及びブラケットの分解斜視図 リンク部材、接続部材及びヒンジ部材の縦断正面図 (イ)発明の実施の第1別形態におけるリンク部材、接続部材及びヒンジ部材の縦断正面図、(ロ)発明の実施の第2別形態におけるリンク部材及びヒンジ部材の縦断正面図
符号の説明
1 フード
2 車体の固定部
4 リンク部材
4a,5b 第1阻止部、阻止部
6,5e 第2阻止部、阻止部
7 持ち上げ手段
8 ロック機構
P1 第1横軸芯
P2 第2横軸芯

Claims (2)

  1. 車体の前部に備えられたフード及び車体の固定部において、車体の固定部の第1横軸芯周りに上下に揺動自在に前向きのリンク部材を備え、前記フードの後部の裏面の第2横軸芯周りにリンク部材の端部を揺動自在に接続すると共に、
    前記リンク部材が第2横軸芯周りにフードの後部の裏面に接近する方向に揺動する状態を阻止する第1阻止部と、前記リンク部材が第2横軸芯周りにフードの後部の裏面から離れる方向に揺動する状態を阻止する第2阻止部とを備えて、前記リンク部材を介してフードを第1横軸芯周りに開閉自在に構成し、
    車両の障害物への衝突に伴って前記第2阻止部を破損させながらフードの後部を強制的に持ち上げる持ち上げ手段を備え、前記第2阻止部の強度を第1阻止部の強度よりも低いものに設定してある車両のフード構造。
  2. 車体の前部に備えられたフード及び車体の固定部において、車体の固定部の第1横軸芯周りに上下に揺動自在に前向きのリンク部材を備え、前記フードの後部の裏面の第2横軸芯周りにリンク部材の端部を揺動自在に接続すると共に、
    前記リンク部材が第2横軸芯周りに揺動する状態を阻止する阻止部を備えて、前記リンク部材を介してフードを第1横軸芯周りに開閉自在に構成し、前記フードの前部を車体の固定部に連結及び連結解除自在なロック機構を備えて、
    車両の障害物への衝突に伴って前記阻止部を破損させながらフードの後部を強制的に持ち上げる持ち上げ手段を備え、前記ロック機構をフードの後方への移動を許容するように構成してある車両のフード構造。
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