JP2006264557A - 車両用安全装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 本発明に係る車両用安全装置13は、フード11が、その後端に接続固定されて後方へ延在する連結具21を介して車体12に連結され、連結具21は、アクチュエータによるフード11の突き上げによってフード11との接続箇所における固定状態が解除されて回動可能とされるとともに伸長され、フード11は、連結具21の伸長により、先端側における車体12との係止点を中心として回動して後端側が所定量持ち上げられる。
【選択図】 図7
Description
このため、図15に示すように、フード3のブラケット3aのピポットPをフェンダー8の下方に配置した構造の車両には、適用することができず、デザインが制限されてしまう。
また、フードの後方へ延在して車体に連結された連結具が伸長することにより、先端側における車体との係止点を中心としてフードが回動して後端側が持ち上げられる構造であるので、フードの持ち上げ時に、フードと車体との連結点が上方へ持ち上がることがない。したがって、フェンダー等の車体の一部の下方に連結点を配置しても、フェンダー等の車体の一部に干渉することなくフードを持ち上げることができる。
このように、ロック機構によって連結具の伸長状態が維持されるので、持ち上げ途中あるいは持ち上げ後におけるフードの下降が防止され、障害物に対する衝撃吸収効果を確実に得ることができる。
これにより、通常時には、フードと車体とが連結具を介して連結されて円滑な開閉動作が得られ、障害物の検知時には、アクチュエータの突き上げにより、カシメピンが破断してフードの持ち上げが確実に行われる。
これにより、障害物の検知時に、アクチュエータの突き上げ力をカシメピンへ瞬時にかつ確実に伝達して破断させることができ、フードを円滑かつ確実に持ち上げることができる。
これにより、フードの持ち上げ後におけるフードと連結具との回動角度がリンクによって維持され、例えフード先端側における係止点に遊びがあっても、フードの下降が防止され、持ち上げた状態が確実に維持される。
図1は、本実施形態に係る車両用安全装置を備えた車両のフード部分における側面図、図2は、車両用安全装置の側面図、図3は、車両用安全装置を構成するロック機構の断面図、図4は、車両用安全装置の固定ブラケットと支持ブラケットとの接合構造を示す断面図、図5は、フードの開閉動作を説明する車両用安全装置の側面図である。
このフード11は、その後端側が車両Sの車体12に連結されており、この連結部分に、本実施形態に係る車両用安全装置13が設けられている。
安全装置13は、フード11の後方へ延在して車体12の支持ブラケット14に連結されており、これにより、フード11は、安全装置13と車体12との連結点であるピポットPを中心に回動可能とされている。そして、このフード11のピポットPは、その上方側が、車両SのフェンダーFによって覆われている。
連結具21は、固定ブラケット20と、連結ブラケット22と、この連結ブラケット22に取り付けられたロック機構23とを有している。
ここで、これらカシメピン41による締結固定箇所は、フード11の連結点であるピポットPと、フードロック16によるフード11のフック15の係止点Kとを結んだ線Aよりも上方位置とされ、さらに、この線Aに沿って配置されている。
図6〜図9は、それぞれ車両用安全装置の動作を説明する図であって、図6は、車両用安全装置の側面図、図7は、車両用安全装置の斜視図、図8は、車両用安全装置を備えた車両の前部における側面図、図9は、車両用安全装置を備えた車両のフード部分における側面図である。
そして、このようにフード11が持ち上げられることにより、フード11の下方に大きな空間が形成され、これにより、持ち上げられたフード11が、衝突する障害物を変形しながら受け止めて衝撃を吸収することにより、フード11の上に乗り上げた障害物の衝撃による影響が極力抑えられる。
つまり、ピポットPを持ち上げることなく、フード11の後端側を所定量持ち上げるので、フェンダーFの下方にピポットPを配置することができ、車両のデザイン制限を極力なくすことができる。
したがって、この場合、フード11に対して継続的に突き上げ力を付与しなければならず、このため、大きな出力を必要とする。
なお、上記実施形態では、フード11に固定ブラケット20を介して連結具21を接続したが、連結具21をフード11に直接接続しても良い。
図11は、車両用安全装置の変形例を示す側面図、図12は、変形例に係る車両用安全装置の動作を説明する側面図である。
図11に示すように、この車両用安全装置51は、フード11に固定された固定ブラケット20に、フード11の後方側へ延在するアーム52が固定されている。このアーム52には、その先端に、補助リンク53の一端が連結されており、この補助リンク53は、その他端が、連結具21の連結ブラケット22に連結されている。
したがって、連結部27を中心とした連結具21に対するフード11の回動が補助リンク53によって規制されることにより、連結具21とフード11との角度αが維持され、フード11が下降することなく持ち上げられた状態に維持される。
12 車体
13、51 車両用安全装置
17 アクチュエータ
21 連結具
23 ロック機構
41 カシメピン
52 アーム
53 補助リンク(リンク)
K 係止点
P ピポット(連結点)
S 車両
Claims (5)
- 車体に対して後端側が回動可能に連結され、車両のエンジンルームを覆った状態にて先端側が車体に係止されるフードに設けられ、障害物の検知により前記フードの後端近傍における裏面をアクチュエータによって突き上げて所定量持ち上げる車両用安全装置であって、
前記フードは、その後端に接続固定されて後方へ延在する連結具を介して前記車体に連結され、
前記連結具は、前記アクチュエータによる前記フードの突き上げによって前記フードとの接続箇所における固定状態が解除されて回動可能とされるとともに伸長され、
前記フードは、前記連結具の伸長により、先端側における前記車体との係止点を中心として回動して後端側が持ち上げられることを特徴とする車両用安全装置。 - 請求項1に記載の車両用安全装置であって、
前記連結具は、前記フードとの接続箇所における固定状態の解除後の伸長状態を維持するロック機構を備えることを特徴とする車両用安全装置。 - 請求項1または請求項2に記載の車両用安全装置であって、
前記連結具は、前記フードに固定される固定ブラケットと、前記車体側に連結される連結ブラケットとを有し、これら固定ブラケットと連結ブラケットとが、カシメピンによって締結固定され、前記アクチュエータによる前記フードの突き上げによって前記カシメピンが破断して固定状態が解除されることを特徴とする車両用安全装置。 - 請求項3に記載の車両用安全装置であって、
前記カシメピンによる締結固定箇所は、前記フードの先端側における前記車体との係止点及び後端側における前記車体との連結点を結ぶ線よりも上方に配置されていることを特徴とする車両用安全装置。 - 請求項1〜4のいずれか1項に記載の車両用安全装置であって、
前記フードの後端側の持ち上げ後に、前記フードの後方側へ延在するアームと前記連結具との間に介在され、前記フードと連結具との接続箇所における回動を規制するリンクを備えることを特徴とする車両用安全装置。
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