JP3785722B2 - 跳ね上げ式フード - Google Patents

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  • Mechanical Engineering (AREA)
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、走行中の車両が障害物(例えば歩行者)に衝突した際、衝突後の障害物が跳ね上げられて車両前部のフード上に倒れ込んだ場合の安全性を向上する跳ね上げ式フードに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の跳ね上げ式フードとしては、例えば図12(実開昭49−110432号公報参照)や、図13(特開昭59−26370号公報参照)に記載されたものがある。
【0003】
図12では後端側が開く形式のフード301の下側にバネ302で上方に付勢された突上げロッド303が配置され、常時は突上げロッド303を下方位置に保持している。また、ロック304が衝突時の衝撃力によって機械的に解除され、突上げロッド303の上昇によってフード301の後端が跳ね上げられるようになっている。
【0004】
図13では、ピン支点401で上下方向回動可能に支持されたヒンジリンク402の先端に2つのピン403,404が設けられ、後側のピン403にはフード410の下面に設けたブラケット405の長孔406が係合し、前側のピン404にはブラケット405の切欠407が係合している。
【0005】
通常時はブラケット405が2個のピン403,404に係合しているのでフード410はヒンジリンク402を介してピン支点401回りに回動可能となり、フード410前側上方に開くことができる。又、衝突時にはフード410が矢印X方向に押されて、切欠407がピン404から外れることにより、ブラケット405が一方のピン403のみに係合した状態となる。従って、フード410に加わる衝撃力によりヒンジリンク402にモーメントMが働き、ヒンジリンク402が右方向へ回ってヒンジリンク402の先端がフード410を直接押し上げる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、図12の例では、衝突時にフード301の後端を持ち上げるように構成されているが、通常のエンジンルームの点検時にフード301の前側を開閉する形式とすることが困難である。又、図13の例では衝突時のフード410の水平方向力をヒンジリンク402によって垂直方向力に変換する必要があるため、ヒンジリンク402が大型化し、機構のコンパクトが図れなくなる。
【0007】
更に、衝突時の衝撃力で直接フードの後端を跳ね上げる形式としているため、ある程度の荷重がフードに加わると、フードに跳ね上げ方向の力が作用する可能性があり、フードががたつく恐れがある。
【0008】
本発明は、点検時等にフードの前側を開閉する形式とすることができ、しかもコンパクトな機構でフードのがたつきの心配のない跳ね上げ式フードの提供を課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、フードの後端をヒンジ位置ロック機構にて定位置に拘束してフードを開閉可能に支持するヒンジ機構と、前記フードを閉じた状態でフードの前端を車体にロックするフードロック機構と、アクチュエータに接続されたケーブルを引くことによりフードの後端を跳ね上げる跳ね上げ手段と、前記アクチュエータにより作動し前記ヒンジ位置ロック機構を解除するロック解除機構と、車両の前端が障害物に衝突したことを検出する衝突検出手段と、前記衝突検出手段の衝突検出により前記アクチュエータを作動させる制御手段とを備えていて、前記ヒンジ機構は、フードの後端に設けられたフード側ヒンジと、該フード側ヒンジの端部に設けられた支点ピンと、該支点ピンを介して回転可能に一端が連結されたスライド部材と、該スライド部材の他端に設けられ前記ケーブルで引くことが可能な摺動ピンと、車体に固定されるとともに前記支点ピンを上方から係合しうる上向きの係合溝を一方の端部に形成し、他端側に前記摺動ピンが自在に摺動しうる摺動溝を形成した車体側ヒンジとを備えていることを特徴とする。
【0010】
従って、車両の前端が障害物に衝突したことを衝突検出手段が検出すると、制御手段がアクチュエータを作動させる。これによって、ロック解除機構が作動し、ヒンジ位置ロック機構解除する。同時に、アクチュエータに接続されたケーブルが引かれ、跳ね上げ手段によってフードの後端が跳ね上げられる。こうして、フードとその下の内容物との間隔を広げることができる。又、通常時にはヒンジ機構がフードの後端を定位置に拘束しているので、その定位置を支点にしてフードの前側を上下方向に自由に開閉することができる。
【0012】
また、フード跳ね上げ時、摺動ピンがケーブルで引かれて摺動溝を摺動する。これによって、スライド部材が立上がり、支点ピンを押し上げてフードの後端を跳ね上げることができる。
【0013】
請求項2の発明は、請求項1記載の跳ね上げ式フードであって、前記ヒンジ位置ロック機構は、一端側に前記係合溝内の支点ピンに係合するロック部を形成し他端側にバネ掛止部を形成するとともに、その中間部を前記車体側ヒンジに回転自在に支持したロック片と、一端を前記車体側ヒンジに掛止し他端を前記バネ掛止部に掛止して前記ロック片をロック位置へ付勢するバネとを備えていることを特徴とする。
【0014】
従って、請求項1の発明の作用に加え、通常時はロック片がバネによってロック位置へ付勢され、そのロック部が車体側ヒンジの係合溝内の支点ピンに係合し、ロックすることができる。フード跳ね上げ時はアクチュエータの作動によってロック片を回転させ、ロック部を支点ピンに対する係合から解除すれば、支点ピンを係合溝内から離脱可能とする。
【0015】
請求項3の発明は、請求項1又は2記載の跳ね上げ式フードであって、前記車体側ヒンジに形成した摺動溝の一端に、前記フードの跳ね上げ状態を保持する鍵溝部を形成したことを特徴とする。
【0016】
従って、フード跳ね上げ時、摺動ピンが鍵溝部に入り、スライド部材の跳ね上げ状態を固定することができる。
【0017】
請求項4の発明は、請求項2記載の跳ね上げ式フードであって、前記ロック解除機構は、前記ケーブルに設けられ前記ロック片の他端側に係合してロックを解除する係合部を備えていることを特徴とする。
【0018】
従って、フード跳ね上げ時、ケーブルが引かれるとケーブルに設けられた係合部がロック片の他端側に係合してロック片を回転させ、係合溝内の支点ピンのロックを解除することができる。
【0019】
【発明の効果】
請求項1の発明では、フードロック機構を解除することによって、点検時にはフードの前側を開閉することができる。又、フード跳ね上げ時は、アクチュエータに接続されたケーブルを引くことにより跳ね上げることができるため、フード跳ね上げのための力の方向変換を不要とし、跳ね上げ手段等の小型化を図ることができる。更に、フードに荷重が作用してもアクチュエータが作動しなければ跳ね上げ手段は作動しないため、フードのがたつきを防止することができる。
【0020】
また、摺動ピンをケーブルで引くことにより、スライド部材を立ち上げることができ、フードを確実に跳ね上げることができる。
【0021】
請求項2の発明では、請求項1の発明の効果に加え、ロック片によって支点ピンを確実にロックし、通常時ではフードの前側を確実に開閉することができ、衝突時にはバネに抗してロック片を回転させるようにケーブルで引くことにより跳ね上げのためのロックを確実に解除することができる。
【0022】
請求項3の発明では、請求項1又は2の発明の効果に加え、フードを跳ね上げ位置で確実に保持させることができ、フードと内容物との間隔を確実に保持し、確実なエネルギー吸収を行なうことができる。
【0023】
請求項4の発明では、請求項2の発明の効果に加え、ケーブルの係合部がロック片の他端側に係合して確実にロックを解除することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
図1は本発明を適用した第1実施形態に係る自動車の前側部における概略側面図である。図1のように、フード1はヒンジ機構11によって後端側を支点として前側を上下に開閉できるようになっており、前端側はフードロック機構10で車体にロックできるようになっている。前記ヒンジ機構11にはヒンジ位置ロック機構A、ロック解除機構B、跳ね上げ手段Cが一体的に備えられている。
【0025】
前記跳ね上げ手段Cは、アクチュエータ19に接続されたケーブル31を引くことによりフード1の後端を跳ね上げる構成となっている。又、フロントバンパ15には衝突検出手段としてバンパセンサ16を備えている。バンパセンサ16の検出信号は制御手段としてのコントローラ18に入力されるようになっている。コントローラ18には車速センサ20からの信号も入力されるようになっている。
【0026】
従って、図1,図2のように、走行中であることを示す車速センサ20からの信号とバンパセンサ16が障害物に衝突したことを検出すると、コントローラ18はアクチュエータ19に信号を出力し、アクチュエータ19はケーブル31を引いて跳ね上げ手段Cを作動させ、フード1の後端を図1の二点鎖線図示のように跳ね上げる。
【0027】
これを図3のフローチャートで更に説明すると、ステップS1において、車速Vが設定車速以上であるかどうかを判断すると共に、ステップS2でバンパセンサ16がONしたかどうかを判断し、共にYESの場合にステップS3においてフード跳ね上げ用のアクチュエータ19を作動させるのである。前記ステップS1において車速の条件を入れたのは、停車中の車両にいたずら等で衝撃が加えられた時にアクチュエータ19がむやみに作動しないようにするためである。
【0028】
次に、前記ヒンジ機構11、ヒンジ位置ロック機構A、ロック解除機構B、及び跳ね上げ手段Cの詳細を更に説明する。
【0029】
図4は、ヒンジ機構11周辺の要部拡大側面図であり、図5はフードを取り外した状態の要部拡大平面図であり、図6はヒンジ機構11等をフード後方から見た後面図である。
【0030】
前記ヒンジ機構11は、図4〜図6に示すように、フード1側にフード側ヒンジ2をボルト13にて固定して備え、車体3側に車体側ヒンジ4をボルト14にて固定して備えており、フード側ヒンジ2の後端部に支点ピン5を設け、車体側ヒンジ4の後端上部には支点ピン5の係合溝であるU字溝4bを形成し、車体側ヒンジ4の前端側から前後中央側にかけて摺動溝4aを形成している。なお、この摺動溝4aは中央側端部に鍵溝部26を形成している。
【0031】
前記フード側ヒンジ2と車体側ヒンジ4との間にスライド部材9を設け、スライド部材9の一端を支点ピン5に回転自在に嵌合させるとともに車体側ヒンジ4のU字溝4bに支点ピン5を掛止させ、該スライド部材9の他端に摺動ピン30を固定するとともに該摺動ピン30を車体側ヒンジ4に形成した前記摺動溝4aにスライド自在に係合させている。
【0032】
そして、フード側ヒンジ2、車体側ヒンジ4、スライド部材9、支点ピン5、スライドピン30、及び摺動溝4aは、跳ね上げ手段Cを構成している。
【0033】
また、車体側ヒンジ4の右端部におけるU字溝4bの下方に支持ピン6を設けるとともに、該支持ピン6にロック片7の中間部を回転自在に嵌合させ、このロック片7の一端側上部に支点ピン5を上方に移動させないように掛止する溝状のロック部7aを形成し、他端側下部にバネ掛止部7bを形成することにより、後述するバネ8と共にヒンジ位置ロック機構Aを構成している。
【0034】
前記バネ掛止部7bは、一端を車体側ヒンジ4のバネ掛止部4bに掛止した弾性体であるバネ8の他端を掛止する。このバネ8にてバネ掛止部7bを牽引することによりロック片7を支持ピン6を中心に回転させ、ロック部7aにて支点ピン5を抱え込むようにしてロックするものである。
【0035】
またロック片7の下端には当接部7cが設けられ、アクチュエータ19に連結したケーブル31のケーブルインナ31aのかしめ部32を当接させて該かしめ部32を係合部とし、バネ8の弾性力に抗してケーブル31を牽引することによりロック片7を反ロック方向(図4反時計方向)へ回転させ、ロック部7aを開いてロックを解除するものである。従って、アクチュエータ19、ケーブル31、かしめ部32、及び当接部7cは、ロック解除機構Bを構成している。
【0036】
さらに、ケーブル31は、ケーブルインナ31aのループ状の先端31bがスライドピン30に対して間隔tを保った状態で掛止されており、この間隔は、ケーブル31の牽引力にてロック片7を回転させてロックが解除されるまでの間に引き寄せられる長さに相当するもので、牽引長さがtを越えた時点から摺動ピン30に牽引力が及ぶように構成されている。
【0037】
なお、図4において、33はケーブルアウタ、34はケーブルアウタ33の一端を車体側に係止するブラケットである。
【0038】
この構成の跳ね上げ式フードの作用は、通常時においては、図1、図4に示すように、フード1側にボルト13にて固定したヒンジ2の右端に設けた支点ピン5を、車体側ヒンジ4の右上端に形成したU字溝4bに掛止するとともに、バネ8の弾性力にてロック片7を回転させてロック部7aにてU字溝4b内にロックした状態になっている。これにより、フード1の後端は車体側に対して定位置で確実に拘束された状態となり、エンジンルーム内を点検する等の目的でフード1を開ける時は、フード1前端のフードロック機構10のロックを解除して図7に示すように、フード1の前端を持ち上げることにより、U字溝4b内にロックされた支点ピン5を回転中心として開閉することが可能となる。
【0039】
また、前記図1〜図3のように、車両が一定以上の速度での走行中に障害物に衝突すると、車速センサ20の信号と、バンパセンサ16の信号とにより、コントローラ21は、アクチュエータ19に信号を伝達して、アクチュエータ19を作動させる。これによりアクチュエータ19に連結したケーブル31のかしめ部32が図8に示すようにロック片7の当接部7cをバネ8の弾性力に抗して牽引する。こうして、ロック片7が支持ピン6を中心に回転してロック片7の上部に形成したロック部7aを開き、支点ピン5のロックを解除する。
【0040】
ロック片7を開いてロックを解除するまでの間に牽引したケーブルインナ31aの長さにより、ケーブルインナ31aの先端31bと摺動ピン30との間に設けた間隔t(図4)が無くなり、ケーブルインナ31aの先端31bは摺動ピン30に接触する。引き続いて牽引することにより、摺動ピン30を摺動溝4a内に摺動させる。これにより図9のように支点ピン5はU字溝4bから上昇するとともに、摺動ピン30は摺動溝4aの端部に至り、鍵溝部26に落ち込んで掛止される。
【0041】
一方、スライド部材9は垂直方向に変位してフード1を跳ね上げ位置に上昇させる。この状態で跳ね上げ高さをスライド部材9の長さにて一定の高さに規制しつつ固定することが可能となっている。
【0042】
このように第1実施形態によれば、車両の前部が障害物に衝突した際、フード1の後部側を瞬時に跳ね上げることができ、フード1とエンジンルーム内の内容物との間の空間を拡大することができる。これによって、フード1が障害物から衝撃を受けた時、フード1がエンジンルーム内の内容物に規制を受けることなく、十分に変形することができ、十分なエネルギー吸収を行なうことができる。しかも、フード1とエンジンルーム内の内容物との間隔が広がったため、フード1が変形しても2次衝撃を受けることがない。
【0043】
そして、跳ね上げ手段Cの作動をアクチュエータ19に接続されたケーブル31を引くことによって行なうから、跳ね上げのための力の方向変換は必要なく、全体を小型化し、コンパクトにすることができ、スペース的に極めて有利である。又、アクチュエータ19が作動しなければ、ロック解除機構Bは作動しないため、フード1にある程度の荷重が作用してもがたつくようなことはない。
【0044】
(第2実施形態)
図10は、本発明の第2実施形態に係る要部側面図を示している。尚、本実施形態において、第1実施形態と対応する構成部分には同符号を付して説明し、また重複した説明は省略する。
【0045】
本実施形態において、ロック片7のロック部7aの溝形状を第1実施形態のロック部7aの溝形状に比べて深く形成し、支点ピン5を包み込むようにしてロックするようにしたものである。ロック解除は図11のようにロック片7が回転し、ロック部7aが支点ピン5に対するロックを解除する。
【0046】
そして、本実施形態によれば、悪路走行等において振動等が生じてもロック部7aによる支点ピン5の係合代が深いため、ロックが外れにくくなる。従って、ロック状態を保持するバネ8の弾性力を低くし、これに伴ってアクチュエータ19の牽引力も低くすることができ、アクチュエータ19等を小型化することもできる。他の作用効果は第1実施形態と同様である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る自動車前部の概略側面図である。
【図2】第1実施形態に係るブロック図である。
【図3】第1実施形態に係るフローチャートである。
【図4】第1実施形態に係るヒンジ機構等の要部拡大側面図である。
【図5】第1実施形態に係るヒンジ機構等の要部拡大平面図である。
【図6】第1実施形態に係るヒンジ機構等の要部拡大後面図である。
【図7】第1実施形態に係る作用説明図である。
【図8】第1実施形態に係る作用説明図である。
【図9】第1実施形態に係る作用説明図である。
【図10】第2実施形態に係る要部側面図である。
【図11】第2実施形態に係る作用説明図である。
【図12】従来例に係る跳ね上げ機構の説明図である。
【図13】他の従来例に係る跳ね上げ機構の説明図である。
【符号の説明】
1 フード
2 フード側ヒンジ
3 車体
4 車体側ヒンジ
5 支点ピン
7 ロック片
8 バネ
9 摺動部材
10 フードロック機構
11 ヒンジ機構
16 バンパセンサ(衝突検出手段)
19 アクチュエータ
21 コントローラ(制御手段)
26 鍵溝部
30 摺動ピン
31 ケーブル
32 かしめ部
A ヒンジ位置ロック機構
B ロック解除機構
C 跳ね上げ手段

Claims (4)

  1. フードの後端をヒンジ位置ロック機構にて定位置に拘束してフードの後端を開閉可能に支持するヒンジ機構と、
    前記フードを閉じた状態でフードの前端を車体にロックするフードロック機構と、
    アクチュエータに接続されたケーブルを引くことによりフードの後端を跳ね上げる跳ね上げ手段と、
    前記アクチュエータにより作動し前記ヒンジ位置ロック機構を解除するロック解除機構と、
    車両の前端が障害物に衝突したことを検出する衝突検出手段と、
    前記衝突検出手段の衝突検出により前記アクチュエータを作動させる制御手段とを備え
    前記ヒンジ機構は、フードの後端に設けられたフード側ヒンジと、該フード側ヒンジの端部に設けられた支点ピンと、該支点ピンを介して回転可能に一端が連結されたスライド部材と、該スライド部材の他端に設けられ前記ケーブルで引くことが可能な摺動ピンと、車体に固定されるとともに前記支点ピンを上方から係合しうる上向きの係合溝を一方の端部に形成し、他端側に前記摺動ピンが自在に摺動しうる摺動溝を形成した車体側ヒンジとを備えていることを特徴とする跳ね上げ式フード。
  2. 請求項1記載の跳ね上げ式フードであって、
    前記ヒンジ位置ロック機構は、一端側に前記係合溝内の支点ピンに係合するロック部を形成し他端側にバネ掛止部を形成するとともに、その中間部を前記車体側ヒンジに回転自在に支持したロック片と、一端を前記車体側ヒンジに掛止し他端を前記バネ掛止部に掛止して前記ロック片をロック位置へ付勢するバネとを備えていることを特徴とする跳ね上げ式フード。
  3. 請求項1又は2記載の跳ね上げ式フードであって、
    前記車体側ヒンジに形成した摺動溝の一端に、前記フードの跳ね上げ状態を保持する鍵溝部を形成したことを特徴とする跳ね上げ式フード。
  4. 請求項2記載の跳ね上げ式フードであって、
    前記ロック解除機構は、前記ケーブルに設けられ前記ロック片の他端側に係合してロックを解除する係合部を備えていることを特徴とする跳ね上げ式フード。
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