JPH10258774A - 跳ね上げ式フード - Google Patents

跳ね上げ式フード

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JPH10258774A
JPH10258774A JP9066779A JP6677997A JPH10258774A JP H10258774 A JPH10258774 A JP H10258774A JP 9066779 A JP9066779 A JP 9066779A JP 6677997 A JP6677997 A JP 6677997A JP H10258774 A JPH10258774 A JP H10258774A
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正次 大和田
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    • B60RVEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60R21/00Arrangements or fittings on vehicles for protecting or preventing injuries to occupants or pedestrians in case of accidents or other traffic risks
    • B60R21/34Protecting non-occupants of a vehicle, e.g. pedestrians
    • B60R21/38Protecting non-occupants of a vehicle, e.g. pedestrians using means for lifting bonnets

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フード跳ね上げ機構のコンパクト化と、フー
ドのがたつき防止を可能とする。 【解決手段】 フード1の後端をヒンジ位置ロック機構
Aにて定位置に拘束してフード1を開閉可能に支持する
ヒンジ機構11と、フード1を閉じた状態でフード1の
前端を車体にロックするフードロック機構10と、アク
チュエータ19に接続されたケーブル31を引くことに
よりフード1の後端を跳ね上げる跳ね上げ手段Cと、ア
クチュエータ19により作動しヒンジ位置ロック機構A
を解除するロック解除機構Bと、車両の前端が障害物に
衝突したことを検出する衝突検出手段16と、衝突検出
手段16の衝突検出によりアクチュエータ19を作動さ
せる制御手段21とを備えたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、走行中の車両が障
害物(例えば歩行者)に衝突した際、衝突後の障害物が
跳ね上げられて車両前部のフード上に倒れ込んだ場合の
安全性を向上する跳ね上げ式フードに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の跳ね上げ式フードとしては、例え
ば図12(実開昭49−110432号公報参照)や、
図13(特開昭59−26370号公報参照)に記載さ
れたものがある。
【0003】図12では後端側が開く形式のフード30
1の下側にバネ302で上方に付勢された突上げロッド
303が配置され、常時は突上げロッド303を下方位
置に保持している。また、ロック304が衝突時の衝撃
力によって機械的に解除され、突上げロッド303の上
昇によってフード301の後端が跳ね上げられるように
なっている。
【0004】図13では、ピン支点401で上下方向回
動可能に支持されたヒンジリンク402の先端に2つの
ピン403,404が設けられ、後側のピン403には
フード410の下面に設けたブラケット405の長孔4
06が係合し、前側のピン404にはブラケット405
の切欠407が係合している。
【0005】通常時はブラケット405が2個のピン4
03,404に係合しているのでフード410はヒンジ
リンク401を介してピン支点401回りに回動可能と
なり、フード410の前側上方に開くことができる。
又、衝突時にはフード410が矢印X方向に押されて、
切欠407がピン404から外れることにより、ブラケ
ット405が一方のピン403のみに係合した状態とな
る。従って、フード410に加わる衝撃力によりヒンジ
リンク402にモーメントMが働き、ヒンジリンク40
2が右方向へ回ってヒンジリンク402の先端がフード
410を直接押し上げる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図12の例
では、衝突時にフード301の後端を持ち上げるように
構成されているが、通常のエンジンルームの点検時にフ
ード301の前側を開閉する形式とすることが困難であ
る。又、図13の例では衝突時のフード410の水平方
向力をヒンジリンク402によって垂直方向力に変換す
る必要があるため、ヒンジリンク402が大型化し、機
構のコンパクトが図れなくなる。
【0007】更に、衝突時の衝撃力で直接フードの後端
を跳ね上げる形式としているため、ある程度の荷重がフ
ードに加わると、フードに跳ね上げ方向の力が作用する
可能性があり、フードががたつく恐れがある。
【0008】本発明は、点検時等にフードの前側を開閉
する形式とすることができ、しかもコンパクトな機構で
フードのがたつきの心配のない跳ね上げ式フードの提供
を課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、フー
ドの後端をヒンジ位置ロック機構にて定位置に拘束して
フードを開閉可能に支持するヒンジ機構と、前記フード
を閉じた状態でフードの前端を車体にロックするフード
ロック機構と、アクチュエータに接続されたケーブルを
引くことによりフードの後端を跳ね上げる跳ね上げ手段
と、前記アクチュエータにより作動し前記ヒンジ位置ロ
ック機構を解除するロック解除機構と、車両の前端が障
害物に衝突したことを検出する衝突検出手段と、前記衝
突検出手段の衝突検出により前記アクチュエータを作動
させる制御手段とを備えたことを特徴とする。
【0010】従って、車両の前端が障害物に衝突したこ
とを衝突検出手段が検出すると、制御手段がアクチュエ
ータを作動させる。これによって、ロック解除機構が作
動し、ヒンジ位置ロック機構解除する。同時に、アクチ
ュエータに接続されたケーブルが引かれ、跳ね上げ手段
によってフードの後端が跳ね上げられる。こうして、フ
ードとその下の内容物との間隔を広げることができる。
又、通常時にはヒンジ機構がフードの後端を定位置に拘
束しているので、その定位置を支点にしてフードの前側
を上下方向に自由に開閉することができる。
【0011】請求項2の発明は、請求項1記載の跳ね上
げ式フードであって、前記ヒンジ機構は、フードの後端
に設けられたフード側ヒンジと、該フード側ヒンジの端
部に設けられた支点ピンと、該支点ピンを介して回転可
能に一端が連結されたスライド部材と、該スライド部材
の他端に設けられ前記ケーブルで引くことが可能な摺動
ピンと、車体に固定されるとともに前記支点ピンを上方
から係合しうる上向きの係合溝を一方の端部に形成し、
他端側に前記摺動ピンが自在に摺動しうる摺動溝を形成
した車体側ヒンジとより成ることを特徴とする。
【0012】従って、請求項1の発明の作用に加え、フ
ード跳ね上げ時、摺動ピンがケーブルで引かれて摺動溝
を摺動する。これによって、スライド部材が立上がり、
支点ピンを押し上げてフードの後端を跳ね上げることが
できる。
【0013】請求項3の発明は、請求項1又は2記載の
跳ね上げ式フードであって、前記ヒンジ位置ロック機構
は、一端側に前記係合溝内の支点ピンに係合するロック
部を形成し他端側にバネ掛止部を形成するとともに、そ
の中間部を前記車体側ヒンジに回転自在に支持したロッ
ク片と、一端を前記車体側ヒンジに掛止し他端を前記バ
ネ掛止部に掛止して前記ロック片をロック位置へ付勢す
るバネとよりなることを特徴とする。
【0014】従って、請求項1又は2の発明の作用に加
え、通常時はロック片がバネによってロック位置へ付勢
され、そのロック部が車体側ヒンジの係合溝内の支点ピ
ンに係合し、ロックすることができる。フード跳ね上げ
時はアクチュエータの作動によってロック片を回転さ
せ、ロック部を支点ピンに対する係合から解除すれば、
支点ピンを係合溝内から離脱可能とする。
【0015】請求項4の発明は、請求項2又は3記載の
跳ね上げ式フードであって、前記車体側ヒンジに形成し
た摺動溝の一端に、前記フードの跳ね上げ状態を保持す
る鍵溝部を形成したことを特徴とする。
【0016】従って、フード跳ね上げ時、摺動ピンが鍵
溝部に入り、スライド部材の跳ね上げ状態を固定するこ
とができる。
【0017】請求項5の発明は、請求項3記載の跳ね上
げ式フードであって、前記ロック解除機構は、前記ケー
ブルに設けられ前記ロック片の他端側に係合してロック
を解除する係合部であることを特徴とする。
【0018】従って、フード跳ね上げ時、ケーブルが引
かれるとケーブルに設けられた係合部がロック片の他端
側に係合してロック片を回転させ、係合溝内の支点ピン
のロックを解除することができる。
【0019】
【発明の効果】請求項1の発明では、フードロック機構
を解除することによって、点検時にはフードの前側を開
閉することができる。又、フード跳ね上げ時は、アクチ
ュエータに接続されたケーブルを引くことにより跳ね上
げることができるため、フード跳ね上げのための力の方
向変換を不要とし、跳ね上げ手段等の小型化を図ること
ができる。更に、フードに荷重が作用してもアクチュエ
ータが作動しなければ跳ね上げ手段は作動しないため、
フードのがたつきを防止することができる。
【0020】請求項2の発明では、請求項1の発明の効
果に加え、摺動ピンをケーブルで引くことにより、スラ
イド部材を立ち上げることができ、フードを確実に跳ね
上げることができる。
【0021】請求項3の発明では、請求項2の発明の効
果に加え、ロック片によって支点ピンを確実にロック
し、通常時ではフードの前側を確実に開閉することがで
き、衝突時にはバネに抗してロック片を回転させるよう
にケーブルで引くことにより跳ね上げのためのロックを
確実に解除することができる。
【0022】請求項4の発明では、請求項2又は3の発
明の効果に加え、フードを跳ね上げ位置で確実に保持さ
せることができ、フードと内容物との間隔を確実に保持
し、確実なエネルギー吸収を行なうことができる。
【0023】請求項5の発明では、請求項3の発明の効
果に加え、ケーブルの係合部がロック片の他端側に係合
して確実にロックを解除することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)図1は本発明を適用した第1実施形態
に係る自動車の前側部における概略側面図である。図1
のように、フード1はヒンジ機構11によって後端側を
支点として前側を上下に開閉できるようになっており、
前端側はフードロック機構10で車体にロックできるよ
うになっている。前記ヒンジ機構11にはヒンジ位置ロ
ック機構A、ロック解除機構B、跳ね上げ手段Cが一体
的に備えられている。
【0025】前記跳ね上げ手段Cは、アクチュエータ1
9に接続されたケーブル31を引くことによりフード1
の後端を跳ね上げる構成となっている。又、フロントバ
ンパ15には衝突検出手段としてバンパセンサ16を備
えている。バンパセンサ16の検出信号は制御手段とし
てのコントローラ18に入力されるようになっている。
コントローラ18には車速センサ20からの信号も入力
されるようになっている。
【0026】従って、図1,図2のように、走行中であ
ることを示す車速センサ20からの信号とバンパセンサ
16が障害物に衝突したことを検出すると、コントロー
ラ18はアクチュエータ19に信号を出力し、アクチュ
エータ19はケーブル31を引いて跳ね上げ手段Cを作
動させ、フード1の後端を図1の二点鎖線図示のように
跳ね上げる。
【0027】これを図3のフローチャートで更に説明す
ると、ステップS1において、車速Vが設定車速以上で
あるかどうかを判断すると共に、ステップS2でバンパ
センサ16がONしたかどうかを判断し、共にYESの
場合にステップS3においてフード跳ね上げ用のアクチ
ュエータ19を作動させるのである。前記ステップS1
において車速の条件を入れたのは、停車中の車両にいた
ずら等で衝撃が加えられた時にアクチュエータ19がむ
やみに作動しないようにするためである。
【0028】次に、前記ヒンジ機構11、ヒンジ位置ロ
ック機構A、ロック解除機構B、及び跳ね上げ手段Cの
詳細を更に説明する。
【0029】図4は、ヒンジ機構11周辺の要部拡大側
面図であり、図5はフードを取り外した状態の要部拡大
平面図であり、図6はヒンジ機構11等をフード後方か
ら見た後面図である。
【0030】前記ヒンジ機構11は、図4〜図6に示す
ように、フード1側にフード側ヒンジ2をボルト13に
て固定して備え、車体3側に車体側ヒンジ4をボルト1
4にて固定して備えており、フード側ヒンジ2の後端部
に支点ピン5を設け、車体側ヒンジ4の後端上部には支
点ピン5の係合溝であるU字溝4bを形成し、車体側ヒ
ンジ4の前端側から前後中央側にかけて摺動溝4aを形
成している。なお、この摺動溝4aは中央側端部に鍵溝
部26を形成している。
【0031】前記フード側ヒンジ2と車体側ヒンジ4と
の間にスライド部材9を設け、スライド部材9の一端を
支点ピン5に回転自在に嵌合させるとともに車体側ヒン
ジ4のU字溝4bに支点ピン5を掛止させ、該スライド
部材9の他端に摺動ピン30を固定するとともに該摺動
ピン30を車体側ヒンジ4に形成した前記摺動溝4aに
スライド自在に係合させている。
【0032】そして、フード側ヒンジ2、車体側ヒンジ
4、スライド部材9、支点ピン5、スライドピン30、
及び摺動溝4aは、跳ね上げ手段Cを構成している。
【0033】また、車体側ヒンジ4の右端部におけるU
字溝4bの下方に支持ピン6を設けるとともに、該支持
ピン6にロック片7の中間部を回転自在に嵌合させ、こ
のロック片7の一端側上部に支点ピン5を上方に移動さ
せないように掛止する溝状のロック部7aを形成し、他
端側下部にバネ掛止部7bを形成することにより、後述
するバネ8と共にヒンジ位置ロック機構Aを構成してい
る。
【0034】前記バネ掛止部7bは、一端を車体側ヒン
ジ4のバネ掛止部4bに掛止した弾性体であるバネ8の
他端を掛止する。このバネ8にてバネ掛止部7bを牽引
することによりロック片7を支持ピン6を中心に回転さ
せ、ロック部7aにて支点ピン5を抱え込むようにして
ロックするものである。
【0035】またロック片7の下端には当接部7cが設
けられ、アクチュエータ19に連結したケーブル31の
ケーブルインナ31aのかしめ部32を当接させ、バネ
8の弾性力に抗してケーブル31を牽引することにより
ロック片7を反ロック方向(図4反時計方向)へ回転さ
せ、ロック部7aを開いてロックを解除するものであ
る。従って、アクチュエータ19、ケーブル31、かし
め部32、及び当接部7cは、ロック解除機構Bを構成
している。
【0036】さらに、ケーブル31は、ケーブルインナ
31aの先端31bがスライドピン30に対して間隔t
を保った状態で掛止されており、この間隔は、ケーブル
31の牽引力にてロック片7を回転させてロックが解除
されるまでの間に引き寄せられる長さに相当するもの
で、牽引長さがtを越えた時点から摺動ピン30に牽引
力が及ぶように構成されている。
【0037】なお、図4において、33はケーブルアウ
タ、34はケーブルアウタ33の一端を車体側に係止す
るブラケットである。
【0038】この構成の跳ね上げ式フードの作用は、通
常時においては、図1、図4に示すように、フード1側
にボルト13にて固定したヒンジ2の右端に設けた支点
ピン5を、車体側ヒンジ4の右上端に形成したU字溝4
bに掛止するとともに、バネ8の弾性力にてロック片7
を回転させてロック部7aにてU字溝4b内にロックし
た状態になっている。これにより、フード1の後端は車
体側に対して定位置で確実に拘束された状態となり、エ
ンジンルーム内を点検する等の目的でフード1を開ける
時は、フード1前端のフードロック機構10のロックを
解除して図7に示すように、フード1の前端を持ち上げ
ることにより、U字溝4b内にロックされた支点ピン5
を回転中心として開閉することが可能となる。
【0039】また、前記図1〜図3のように、車両が一
定以上の速度での走行中に障害物に衝突すると、車速セ
ンサ20の信号と、バンパセンサ16の信号とにより、
コントローラ21は、アクチュエータ19に信号を伝達
して、アクチュエータ19を作動させる。これによりア
クチュエータ19に連結したケーブル31のかしめ部3
2が図8に示すようにロック片7の当接部7cをバネ8
の弾性力に抗して牽引する。こうして、ロック片7が支
持ピン6を中心に回転してロック片7の上部に形成した
ロック部7aを開き、支点ピン5のロックを解除する。
【0040】ロック片7を開いてロックを解除するまで
の間に牽引したケーブルインナ31aの長さにより、ケ
ーブルインナ31aの先端31bと摺動ピン30との間
に設けた間隔t(図1)が無くなり、ケーブルインナ3
1aの先端31bは摺動ピン30に接触する。引き続い
て牽引することにより、摺動ピン30を摺動溝4a内に
摺動させる。これにより図9のように支点ピン5はU字
溝4bから上昇するとともに、摺動ピン30は摺動溝4
aの端部に至り、鍵溝部26に落ち込んで掛止される。
【0041】一方、スライド部材9は垂直方向に変位し
てフード1を跳ね上げ位置に上昇させる。この状態で跳
ね上げ高さをスライド部材9の長さにて一定の高さに規
制しつつ固定することが可能となっている。
【0042】このように第1実施形態によれば、車両の
前部が障害物に衝突した際、フード1の後部側を瞬時に
跳ね上げることができ、フード1とエンジンルーム内の
内容物との間の空間を拡大することができる。これによ
って、フード1が障害物から衝撃を受けた時、フード1
がエンジンルーム内の内容物に規制を受けることなく、
十分に変形することができ、十分なエネルギー吸収を行
なうことができる。しかも、フード1とエンジンルーム
内の内容物との間隔が広がったため、フード1が変形し
ても2次衝撃を受けることがない。
【0043】そして、跳ね上げ手段Cの作動をアクチュ
エータ19に接続されたケーブル31を引くことによっ
て行なうから、跳ね上げのための力の方向変換は必要な
く、全体を小型化し、コンパクトにすることができ、ス
ペース的に極めて有利である。又、アクチュエータ19
が作動しなければ、ロック解除機構Bは作動しないた
め、フード1にある程度の荷重が作用してもがたつくよ
うなことはない。
【0044】(第2実施形態)図10は、本発明の第2
実施形態に係る要部側面図を示している。尚、本実施形
態において、第1実施形態と対応する構成部分には同符
号を付して説明し、また重複した説明は省略する。
【0045】本実施形態において、ロック片7のロック
部7aの溝形状を第1実施形態のロック部7aの溝形状
に比べて深く形成し、支点ピン5を包み込むようにして
ロックするようにしたものである。ロック解除は図11
のようにロック片7が回転し、ロック部7aが支点ピン
5に対するロックを解除する。
【0046】そして、本実施形態によれば、悪路走行等
において振動等が生じてもロック部7aによる支点ピン
5の係合代が深いため、ロックが外れにくくなる。従っ
て、ロック状態を保持するバネ8の弾性力を低くし、こ
れに伴ってアクチュエータ19の牽引力も低くすること
ができ、アクチュエータ19等を小型化することもでき
る。他の作用効果は第1実施形態と同様である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る自動車前部の概略
側面図である。
【図2】第1実施形態に係るブロック図である。
【図3】第1実施形態に係るフローチャートである。
【図4】第1実施形態に係るヒンジ機構等の要部拡大側
面図である。
【図5】第1実施形態に係るヒンジ機構等の要部拡大平
面図である。
【図6】第1実施形態に係るヒンジ機構等の要部拡大後
面図である。
【図7】第1実施形態に係る作用説明図である。
【図8】第1実施形態に係る作用説明図である。
【図9】第1実施形態に係る作用説明図である。
【図10】第2実施形態に係る要部側面図である。
【図11】第2実施形態に係る作用説明図である。
【図12】従来例に係る跳ね上げ機構の説明図である。
【図13】他の従来例に係る跳ね上げ機構の説明図であ
る。
【符号の説明】
1 フード 2 フード側ヒンジ 3 車体 4 車体側ヒンジ 5 支点ピン 7 ロック片 8 バネ 9 摺動部材 10 フードロック機構 11 ヒンジ機構 16 バンパセンサ(衝突検出手段) 19 アクチュエータ 21 コントローラ(制御手段) 26 鍵溝部 30 摺動ピン 31 ケーブル 32 かしめ部 A ヒンジ位置ロック機構 B ロック解除機構 C 跳ね上げ手段

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フードの後端をヒンジ位置ロック機構に
    て定位置に拘束してフードを開閉可能に支持するヒンジ
    機構と、 前記フードを閉じた状態でフードの前端を車体にロック
    するフードロック機構と、 アクチュエータに接続されたケーブルを引くことにより
    フードの後端を跳ね上げる跳ね上げ手段と、 前記アクチュエータにより作動し前記ヒンジ位置ロック
    機構を解除するロック解除機構と、 車両の前端が障害物に衝突したことを検出する衝突検出
    手段と、 前記衝突検出手段の衝突検出により前記アクチュエータ
    を作動させる制御手段とを備えたことを特徴とする跳ね
    上げ式フード。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の跳ね上げ式フードであっ
    て、 前記ヒンジ機構は、フードの後端に設けられたフード側
    ヒンジと、該フード側ヒンジの端部に設けられた支点ピ
    ンと、該支点ピンを介して回転可能に一端が連結された
    スライド部材と、該スライド部材の他端に設けられ前記
    ケーブルで引くことが可能な摺動ピンと、車体に固定さ
    れるとともに前記支点ピンを上方から係合しうる上向き
    の係合溝を一方の端部に形成し、他端側に前記摺動ピン
    が自在に摺動しうる摺動溝を形成した車体側ヒンジとよ
    り成ることを特徴とする跳ね上げ式フード。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の跳ね上げ式フード
    であって、 前記ヒンジ位置ロック機構は、一端側に前記係合溝内の
    支点ピンに係合するロック部を形成し他端側にバネ掛止
    部を形成するとともに、その中間部を前記車体側ヒンジ
    に回転自在に支持したロック片と、一端を前記車体側ヒ
    ンジに掛止し他端を前記バネ掛止部に掛止して前記ロッ
    ク片をロック位置へ付勢するバネとよりなることを特徴
    とする跳ね上げ式フード。
  4. 【請求項4】 請求項2又は3記載の跳ね上げ式フード
    であって、 前記車体側ヒンジに形成した摺動溝の一端に、前記フー
    ドの跳ね上げ状態を保持する鍵溝部を形成したことを特
    徴とする跳ね上げ式フード。
  5. 【請求項5】 請求項3記載の跳ね上げ式フードであっ
    て、 前記ロック解除機構は、前記ケーブルに設けられ前記ロ
    ック片の他端側に係合してロックを解除する係合部であ
    ることを特徴とする跳ね上げ式フード。
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Cited By (27)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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