JPH11263191A - 自動車のフード跳ね上げ装置 - Google Patents

自動車のフード跳ね上げ装置

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JPH11263191A
JPH11263191A JP10070814A JP7081498A JPH11263191A JP H11263191 A JPH11263191 A JP H11263191A JP 10070814 A JP10070814 A JP 10070814A JP 7081498 A JP7081498 A JP 7081498A JP H11263191 A JPH11263191 A JP H11263191A
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jumping
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Kiyotaka Ozaki
清孝 尾崎
Masaji Owada
正次 大和田
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Nissan Motor Co Ltd
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    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60RVEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60R21/00Arrangements or fittings on vehicles for protecting or preventing injuries to occupants or pedestrians in case of accidents or other traffic risks
    • B60R21/34Protecting non-occupants of a vehicle, e.g. pedestrians
    • B60R21/38Protecting non-occupants of a vehicle, e.g. pedestrians using means for lifting bonnets

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Superstructure Of Vehicle (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 フードの前側を開閉することができ、しかも
コンパクトな機構でフードのがたつきがなく、フード後
端を確実に拘束することを可能とする。 【解決手段】 フード5の後端5bを車体2側の定位置
に拘束すると共に、定位置を支点にしてフード5を上下
方向に開閉自在に支持し、且つフード5の所定荷重によ
る後方移動に応じて拘束を解除可能なヒンジ機構6と、
フード5の前端5aを、車体2に閉じ状態で開閉方向に
ロックすると共に、フード5の後方移動を許容するフー
ドロック機構7と、車両1の前端が障害物に衝突したこ
とを検出する衝突検出手段9、79と、フード5の後端
5bを跳ね上げる跳ね上げ手段8と、障害物がフード5
前端5aに衝突したときの力でヒンジ機構6によるフー
ド5の後端5bの拘束が解かれたとき、衝突検出手段
9、79の検出出力に応じて跳ね上げ手段8に跳ね上げ
指令を出力するコントローラ10とを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、走行中の車両が
障害物(例えば歩行者)に衝突した際、跳ね上げられて
フード上に倒れ込んだ障害物を保護する自動車のフード
跳ね上げ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種のフード跳ね上げ装置は、
走行中の車両が障害物に衝突した際、フードの後端を跳
ね上げてエンジンルーム内の構造物とフードとの間にク
リアランスを確保し、フード上面に障害物が2次衝突し
た場合の衝撃を吸収、緩和するというものである。
【0003】従来の自動車のフード跳ね上げ装置として
は、例えば実開昭49ー110432号公報に記載され
た図18に示すものや、特開昭59ー26370号公報
に記載された図19に示すものがある。
【0004】図18の装置では、後端側が開く形式のフ
ード301の下側に、バネ302で上方に付勢された突
き上げロッド304が配置され、常時は、突き上げロッ
ド303をロック304によって下方位置に保持したも
のである。そして、衝突時の衝撃力によってロック30
4が機械的に解除され、突き上げロッド303の上昇に
よってフード301の後端が跳ね上げられる。
【0005】また、図19に示す装置では、ピン支点4
01で上下荷重回動可能に支持されたヒンジリンク40
2の先端に2つのピン403、404が設けられ、後ろ
側のピン403は、フード410の下面に設けたブラケ
ット405の長穴406に係合し、前側のピン404
は、ブラケット405の切り欠き407が係合してい
る。
【0006】非衝突時は、ブラケット405が2個のピ
ン403、404に係合しているので、フード410
は、ヒンジリンク402を介してピン支点401回りに
回動可能となり、フード410の前側を上方に開くこと
ができる。
【0007】また、衝突時は、フード410が後方へ押
されて切り欠き407がピン404からはずれ、ブラケ
ット405が一方のピン403のみに係合した状態にな
る。従って、フード410に加わる衝撃力によりヒンジ
リンク402にモーメントが働き、ヒンジリンク402
の先端がフード410を直接押し上げる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図18の装
置では、衝突時にフード301の後端を跳ね上げるが、
エンジンルーム点検時にフード301の前側を開閉する
形式とすることが困難となっている。
【0009】また、図19の装置では、衝突時にフード
410に働く水平方向力をヒンジリンク402によって
垂直方向力に変換する必要があるため、ヒンジリンク4
02が大型化し、機構のコンパクト化が困難となってい
た。更に、衝突時の衝撃力で直接フード410の後端を
跳ね上げる形式としているため、衝突以外の衝撃でもフ
ード410に跳ね上げ方向の力が作用する可能性があ
り、フード410ががたつく恐れがある。
【0010】本発明は、上記事情を考慮し、エンジンル
ーム点検時等にフードの前側を開閉する形式とすること
ができ、しかもコンパクトな機構でフードのがたつきの
心配がなく、フード後端を確実に拘束できる自動車のフ
ード跳ね上げ装置を提供することを課題とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、車両
の前端が障害物に衝突したとき車両の前部に設けられた
フードを跳ね上げる自動車のフード跳ね上げ装置におい
て、前記フードの後端を車体側の定位置に拘束すると共
に、該定位置を支点にして該フードを上下方向に開閉自
在に支持し、且つフードの所定荷重による後方移動に応
じて前記拘束を解除可能なヒンジ機構と、前記フードが
後方移動する際の前記所定荷重を設定する荷重設定手段
と、前記フードの前端を、車体に閉じ状態でフード開閉
方向にロックすると共に、前記フードの後方移動を許容
する解除自在なフードロック機構と、車両の前端が前記
障害物に衝突したことを検出する衝突検出手段と、前記
フードの後端を跳ね上げる跳ね上げ手段と、前記障害物
がフード前端に衝突したときの力で前記ヒンジ機構によ
るフードの後端の拘束が解かれたとき、前記衝突検出手
段の検出出力に応じて前記跳ね上げ手段に跳ね上げ指令
を出力するコントローラとを備えたことを特徴とする。
【0012】したがって、非衝突時はヒンジ機構により
フードの後端を定位置に拘束し該定位置を支点にしてフ
ードの前側を上下方向に開閉することができる。また、
フードの定位置では、フードロック機構によってフード
の前端を車体に閉じ状態で開閉方向にロックすることが
できる。車両の前端が障害物に衝突したときは、フード
ロック機構がフードの後方移動を許容し、ヒンジ機構が
フードの所定荷重による後方移動に応じてフードの後端
の拘束を解除する。ヒンジ機構によるフードの後端の拘
束が解かれたとき、衝突検出手段の検出出力に応じてコ
ントローラーが跳ね上げ手段に跳ね上げ指令を出力し、
跳ね上げ手段はフードの後端を跳ね上げる。
【0013】請求項2の発明は、請求項1記載の自動車
のフード跳ね上げ装置であって、前記ヒンジ機構は、支
点ピンとブラケットとピンロック部材とを備え、前記支
点ピンは、前記フードの後端に設けられ、前記ブラケッ
トは、前記支点ピンを収容して下方向及び前方向の移動
を阻止する拘束部と前記ピンロック部材の一定以上の回
転を阻止するストッパとを有して車体側に固定され、前
記ピンロック部材は、前記ブラケットに車体後方へ回転
可能に支持されると共に、前記拘束部に収容された支点
ピンに対向して定位置に保持され該定位置で前記支点ピ
ンの上方向及び後ろ方向の移動を阻止する押さえ部を有
し、前記フードの後方移動により車体後方へ回転して前
記ストッパに当たり前記押さえ部による支点ピンの上方
向の移動阻止を解くことを特徴とする。
【0014】したがって、請求項1の発明の作用に加
え、非衝突時は、フードの後端に設けられた支点ピンが
車体側のブラケットの拘束部と、ピンロック部材の押さ
え部とにより車体上下前後方向への移動が阻止されてフ
ードの後端が定位置に拘束され、支点ピンを支点にして
フードの前側を上下方向に開閉することができる。障害
物がフード前端に衝突したときは、その力でピンロック
部材が車体後方へ回転してストッパに当たり、押さえ部
による支点ピンの上方行の移動阻止を解くことができ
る。
【0015】請求項3の発明は、請求項2記載の自動車
のフード跳ね上げ装置であって、前記ピンロック部材と
ブラケットとの間に、該ピンロック部材を定位置に保持
する付勢部材を設けたことを特徴とする。
【0016】したがって、請求項2の発明の作用に加
え、ピンロック部材を付勢部材によって定位置に保持す
ることができ、ピンロック部材の押さえ部とブラケット
の拘束部とによって支点ピンを確実に収容支持すること
ができる。
【0017】請求項4の発明は、請求項2又は3記載の
自動車のフード跳ね上げ装置であって、前記ブラケット
の支持部は、略水平な上向き拘束面及び略垂直な後ろ向
き拘束面を有し、前記ピンロック部材の押さえ部は、前
記上向き拘束面及び後ろ向き拘束面に対向する略水平な
下向き係合面及び略垂直な前向き係合面を有し、該ピン
ロック部材が車体後方へ回転して前記ストッパに当たる
とき前記下向き係合面が前記支点ピンに対し斜面を形成
することを特徴とする。
【0018】したがって、請求項2又は3の発明の作用
に加え、支点ピンは、ブラケットの拘束部の上向き拘束
面及び後ろ向き拘束面と、ピンロック部材の係合部の下
向き係合面、及び前向き係合面によって上下前後方向の
移動を阻止することができる。また、障害物がフード前
端に衝突したときの力でピンロック部材が車体後方へ回
転してストッパに当たるとき、上向き係合面が支点ピン
に対し斜面を形成し、フード跳ね上げ時の支点ピンの移
動を案内することができる。
【0019】請求項5の発明は、請求項2〜4のいずれ
かに記載の自動車のフード跳ね上げ装置であって、前記
ブラケットに、車体前後方向に伸びる直線部及び後端で
下方に曲がる鍵溝部からなるスライド溝を設け、一端が
前記支点ピンに回転自在に支持されると共に、他端に前
記スライド溝に係合する係合ピンを有する中間リンクを
設け、前記フードの後端が定位置にあるとき前記係合ピ
ンは前記スライド溝の直線部に位置すると共に、同跳ね
上げ位置にあるとき鍵溝部に保持されることを特徴とす
る。
【0020】したがって、請求項2〜4のいずれかの発
明の作用に加え、フードが跳ね上げられるとき、フード
側の支点ピンの上方移動に伴って中間リンクの一端が上
昇し、これに伴って他端の係合ピンがスライド溝の直線
部を移動し、フードが跳ね上げ位置に至ると係合ピンは
鍵溝部に保持される。これにより、中間リンクは、跳ね
上げ位置でフードと車体側との連結を行うと共に、フー
ドの支持を行うことができる。
【0021】請求項6の発明は、請求項1〜5のいずれ
かに記載の自動車のフード跳ね上げ装置であって、前記
車体とフード後端とを、ワイヤで連結し、該ワイヤは前
記フードが少なくとも跳ね上げ位置を越えると張力を発
生することを特徴とする。
【0022】したがって、請求項1〜5のいずれかの発
明の作用に加え、車体とフード後端とをワイヤによって
連結し、フードが少なくとも跳ね上げ位置を越えるとき
張力を発生することができる。
【0023】請求項7の発明は、請求項1〜6のいずれ
かに記載の自動車のフード跳ね上げ装置であって、前記
跳ね上げ手段は、インフレータの点火によりガス圧を上
昇させて伸びるアクチュエータであることを特徴とす
る。
【0024】したがって、インフレータの点火によりガ
ス圧を上昇させるアクチュエータの伸びによってフード
を跳ね上げることができる。
【0025】請求項8の発明は、請求項1〜7のいずれ
かに記載の自動車のフード跳ね上げ装置であって、前記
フードロック機構は、前記フードと車体との一方に設け
られた可動ロック金具と他方に設けられた固定ロック金
具とを備え、前記可動ロック金具は、車幅方向に回動し
て前記固定ロック金具に係合し、前記固定ロック金具
は、車体前後方向に伸びて前記可動ロック金具を前後相
対移動可能に係合させる長尺係合部を有することを特徴
とする。
【0026】したがって、請求項1〜7のいずれかの発
明の作用に加え、非衝突時は、可動ロック金具が固定ロ
ック金具に係合し、フードの前端を車体に閉じ状態で開
閉方向にロックすることができる。また、固定ロック金
具の長尺係合部が可動ロック金具に対し前後相対移動可
能に係合し、フードの後方移動を許容することができ
る。
【0027】請求項9の発明は、請求項8記載の自動車
のフード跳ね上げ装置であって、前記荷重設定手段は、
前記可動ロック金具を固定ロック金具への係合方向へ付
勢する付勢手段であることを特徴とする。
【0028】したがって、請求項8の発明の作用に加
え、フード前端に障害物が衝突したとき、フードに働く
力が所定荷重になるまでフードを定位置とし、該力が所
定荷重になるとフードを後方へ移動させることができ
る。
【0029】請求項10の発明は、請求項1〜9のいず
れかに記載の自動車のフード跳ね上げ装置であって、前
記衝突検出手段は、車両前部のバンパーに設けられたバ
ンパースイッチ又は前記フードに設けられたフードスイ
ッチの少なくとも一方であり、前記コントローラは、前
記バンパースイッチ又はフードスイッチの検出信号を受
けてから所定の遅れ時間をもって前記跳ね上げ手段に跳
ね上げ指令を出力することを特徴とする。
【0030】したがって、請求項1〜9のいずれかの発
明の作用に加え、コントローラは、バンパースイッチ、
又はフードスイッチの検出信号を受けてから所定の遅れ
時間を持って跳ね上げ手段に跳ね上げ指令を出力するこ
とができる。これによって障害物がフード前端に衝突し
たときの力でヒンジ機構によるフードの後端の拘束が解
かれたとき、跳ね上げ指令を出力することになる。
【0031】請求項11の発明は、請求項10記載の自
動車のフード跳ね上げ装置であって、前記フードスイッ
チの検出信号を受けてから跳ね上げ指令を出力するとき
の遅れ時間は、前記バンパースイッチの検出信号を受け
てから跳ね上げ指令を出力ときの遅れ時間よりも短いこ
とを特徴とする。
【0032】したがって、請求項10の発明の作用に加
え、フードスイッチの検出信号を受けてからより短い遅
れ時間によって跳ね上げ指令を出力することができる。
【0033】
【発明の効果】請求項1の発明では、非衝突時はフード
の前側を開閉することができるためエンジンルームの点
検が容易となる。また、フードの跳ね上げはヒンジ機構
とは別の跳ね上げ手段によって直接行うことができ、ヒ
ンジ機構などが大型化することなくコンパクトな機構に
することができる。更に、衝突時にフードロック機構が
フードの後方移動を許容し、フードの所定荷重による後
方移動に応じてヒンジ機構がフード後端の拘束を解除す
るようにしたため、非衝突時にはヒンジ機構とフードロ
ック機構とによってフードを車体側に確実に保持するこ
とができ、フードのがたつきを防止することができる。
【0034】請求項2の発明では、請求項1の発明の効
果に加え、支点ピンをブラケットの拘束部と、ピンロッ
ク部材の押さえ部とによって上下前後方向に確実に拘束
することができ、フードのがたつきをより確実に防止す
ることができる。また、車両の前端が障害物に衝突して
もフードの跳ね上げが必要でない場合、ピンロック部材
は、衝突したときの力で車体後方へ回転してもストッパ
に当たるためそれ以上の後方移動が防止され、フードの
それ以上の後方移動を確実に防止することができる。
【0035】請求項3の発明では、請求項2の発明の効
果に加え、ピンロック部材を付勢部材によって定位置に
確実に保持することができ、フードのがたつきをより確
実に防止することができる。
【0036】請求項4の発明では、請求項2又は3の発
明の効果に加え、非衝突時にフード後端に上方行の異常
外力の入力があった場合でも、支点ピンの当たり面であ
るピンロック部材の下向き係合面がほぼ水平な面である
ため、支点ピンからの上方荷重に対して滑らない摩擦角
を有することになり、支点ピンの上方への変位をピンロ
ック部材で確実に押さえることができ、フードのがたつ
きをより確実に防止することができる。しかも、ピンロ
ック部材を定位置に保持する力は、主にピンロック部材
を支点ピンに直接押しつける荷重で良いため、該力を保
持する付勢部材、例えばバネなどを含め、装置の小型化
を図ることができる。
【0037】請求項5の発明では、請求項2〜4の発明
の効果に加え、フードの跳ね上げを中間リンクによって
案内し、且つ跳ね上げ位置を保持することができ、フー
ドの跳ね上げ位置を確実に保持し、フードと車体側の構
造物との間のクリアランスを確実に確保することができ
る。
【0038】請求項6の発明では、請求項1〜5のいず
れかの発明の効果に加え、ワイヤによってフードの後方
移動を確実に防止することができる。
【0039】請求項7の発明では、請求項1〜6のいず
れかの発明の効果に加え、インフレータの点火によりガ
ス圧を上昇させるアクチュエータによってフードを確
実、且つ迅速に跳ね上げることができる。
【0040】請求項8の発明では、請求項1〜7のいず
れかの発明の効果に加え、フードの前端を車体に閉じ状
態でフード開閉方向に確実にロックすることができると
共に、フードの後方移動を確実に許容することができ
る。
【0041】請求項9の発明では、請求項8の発明の効
果に加え、フードの後方移動を所定荷重で確実に行わせ
ることができる。
【0042】請求項10の発明では、請求項1〜9のい
ずれかの発明の効果に加え、遅れ時間により、ヒンジ機
構によるフードの後端の拘束を確実に解いた後で、跳ね
上げ手段によってフードを跳ね上げることができる。し
たがって、確実な跳ね上げを行うことができる。
【0043】請求項11の発明では、請求項10の発明
の効果に加え、より短い遅れ時間を設定することがで
き、ヒンジ機構によるフードの後端の拘束を解いた後に
跳ね上げ指令を出力するタイミングの精度がより向上
し、フードをより速く確実に所定高さまで跳ね上げるこ
とができる。
【0044】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に示す実施例に基づいて説明する。
【0045】図1は、実施例にかかるフード跳ね上げ装
置を備えた車両1の概略斜視図を示している。車両1
は、車体2の前部にエンジンルーム3を有し、車体2の
前端にバンパ4が備えられている。前記エンジンルーム
3の上部は、開閉自在なフード5によって覆われてい
る。フード5は、後端5bの左右両側が左右のヒンジ機
構6によって車体側の定位置に拘束され、該定位置を支
点として該フード5が上下方向に回転自在に支持されて
いる。
【0046】また、ヒンジ機構6は、フード5の所定荷
重による後方移動に応じてフード5の後端5bの車体側
への拘束を解除可能となっている。フード5の前端5a
は、フードロック機構7によって車体に閉じ状態でフー
ド開閉方向にロックされている。また、フードロック機
構7は、フード5の後方移動を許容する構造となってい
る。
【0047】車両の前端が障害物に衝突したことを検出
する衝突検出手段として、前記バンパ4が障害物(主と
して歩行者が考えられるので、ここでは歩行者として説
明する)に衝突したことを検出するバンパーセンサ9
と、フード5の前端5aに設けたフードセンサ79とが
設けられている。
【0048】前記フード5の後端5b側において、左右
両側にフード5の後端5bを跳ね上げる跳ね上げ手段と
してアクチュエータ8が設けられている。
【0049】前記バンパーセンサ9とフードセンサ79
との検出出力に応じて、フード5の後端5bを跳ね上げ
るか否かを判断して跳ね上げ指令の作動信号を出力する
コントローラ10が設けられている。
【0050】したがって、障害物がフード5の前端5a
に衝突したときの力でヒンジ機構6によるフード5の後
端5bの拘束が解かれ、バンパーセンサ9とフードセン
サ79との検出出力に応じてコントローラ10がアクチ
ュエータ8に作動信号を出力し、図2(a)のようにフ
ード5の後端5bを跳ね上げることができる。
【0051】非衝突時は、フードロック機構7によるロ
ック解除を行えば、図2(b)、図3のようにヒンジ機
構6を支点としてフード5の前側を上下方向に開閉する
ことができ、エンジンルーム3内の点検等を行うことが
できる。
【0052】前記左右のヒンジ機構6は、左右勝手違い
に構成され、具体的には、図4の側面図と図5の平面図
とに示すように構成されている。なお、図4、図5で
は、車幅方向左側のヒンジ機構6を示している。
【0053】前記ヒンジ機構6は、通常時にフード5の
前側を開く際の回動支点となる支点ピン23を有する。
支点ピン23は、フード5の後端5bにボルト48止め
されたフード側ブラケット20の後方延出端に配置固定
されている。フード側ブラケット20のフード幅方向外
側には,フード5を跳ね上げたときの高さを固定するた
めの一定長の中間リンク22が配置され、該中間リンク
22の一端が、前記支点ピン23に上下方向回動可能に
連結されている。前記中間リンク22より車幅方向外側
で前記支点ピン23には、図4、図5に示すように、中
間リンク22の一端の軸線方向のズレを防ぐフランジ部
23aが設けられ、更に該フランジ部23aの外側に、
円柱状の先端部23bが突設されている。
【0054】前記中間リンク22の他端には、車幅方向
外向きに係合ピン24が突設されている。この係合ピン
24には、前記支点ピン23と同様に、フランジ部24
aと、その車幅方向外側に突出した円柱状の先端部24
bとが設けられている。
【0055】一方、車体(車体フレーム)2には、車両
の前後方向に沿わせて略水平状態に車体側のブラケット
30が固定されている。ブラケット30は、上方に起立
した側板31を有している。側板31の後端には、前記
支点ピン23を前方向と下方向との定位置に規制する拘
束部32が設けられ、側板31の下部にはフード5幅方
向外側にL形に曲げられたストッパ36が設けられ、側
板31の前端にはフード5幅方向外側にL形に曲げられ
たバネ掛け片35が設けられている。
【0056】前記拘束部32には、前記支点ピン23の
先端部23bを、上方から嵌合し得るL字形をなす上向
き拘束面32a及び後ろ向き拘束面32bが形成されて
いる。
【0057】また、前記ブラケット30の側板31に
は、回動ピン47によって回動自在にピンロック部材4
0が取り付けられ、前記拘束部32に嵌合された支点ピ
ン23に対向している。ピンロック部材40は、ブラケ
ット30の側板31に沿う平面部41を有し、該平面部
41が、その高さ方向の下部で回動ピン47によりブラ
ケット30に連結され、上端にはピンロック片44が設
けられている。ピンロック片44付近にはバネ掛け穴4
3が設けられ、ブラケット30のバネ掛け片35との間
とで、弾性部材である引張りバネ50が張設され、この
引張りバネ50によってピンロック部材40は支点ピン
23方向(図4中、左回り)に付勢されている。従っ
て、前記ピンロック片44は、引張りバネ50による付
勢力により拘束部32内に嵌合された支点ピン23を押
さえ、拘束部32からの支点ピン23の抜けを阻止し、
支点ピン23を定位置に拘束している。すなわち、ピン
ロック部材40のピンロック片44は、拘束部32内の
支点ピン23の先端部23bに当接し、上方向と後ろ方
向を拘束するためコの字形の押さえ部45を有してい
る。この押さえ部45は、支点ピン23の先端部23b
の上方向は略水平な下向き係合面45aで当接し、後ろ
方向は略垂直な前向き係合面45bで当接している。
【0058】したがって、非衝突時、支点ピン23に上
向きの力が作用しても支点ピン23の先端部23bは、
ピンロック部材40の押さえ部45のほぼ水平な下向き
係合面45aに当接して確実に拘束される。また、フー
ド5への衝突力でピンロック部材40が、引張りバネ5
0の付勢力に抗して回動ピン47を中心にブラケット3
0のストッパ36に当たるまで後方に回動し、押さえ部
45の下向き係合面45aが支点ピン23の先端部23
bに対し斜面を形成して拘束部32からの支点ピン23
の抜けを許すように構成している。
【0059】また、ブラケット30の側板31には、略
水平に前後方向に延びるスライド溝34が形成され、こ
のスライド溝34に、前記中間リンク22の他端に設け
た係合ピン24の先端部24bがスライド可能に係合し
ている。このスライド溝34は、直線部34aと、直線
部34aの後端で下方に折れ曲がった鍵溝部34bとか
らなる。中間リンク22は、通常時は、略水平状態に折
り畳められており、係合ピン24が直線部34aに嵌合
している。鍵溝部34bは、係合ピン24の先端部24
bが落ち込める大きさに形成され、係合ピン24がスラ
イド溝34を後端側へスライドしてこの鍵溝部34bに
落ち込んで収容されることにより、そのスライド方向の
移動限を定めると共に、反対方向への戻りを阻止する。
つまり、鍵溝部34bはスライドのストッパ部として機
能する。
【0060】更に、ヒンジ機構6にはワイヤ80が備え
られている。ワイヤ80は、一端82がフード側ブラケ
ット20に回転自在に連結され、他端81が車体2に回
転自在に連結されている。したがって、前面衝突時に何
らかの異常で支点ピン23が脱落、損傷等をしてフード
5が跳ね上げ位置以上に後方へ移動しようとしても、ワ
イヤ80が、張力を発生することによりフード5の後方
移動が規制され、安全性をより向上させることができ
る。
【0061】前記フードロック機構7は、図6、図7の
ようになっている。
【0062】すなわち、フードロック機構7は、図6、
図7に示す車体2側にブラケット75を介して回転自在
に取り付けられた可動ロック金具である車体側ロック金
具71と、フード5側に固定された固定ロック金具であ
るフードロック金具72とからなっている。
【0063】前記車体側ロック金具71は、車幅方向に
回動して前記フードロック金具72に係合し、フードロ
ック金具72は、車体前後方向に延びて前記車体側ロッ
ク金具71に対し前後相対移動可能に係合させる長尺係
合部72aを有している。そして、車体側ロック金具7
1は、引張りバネ76によりフードロック金具72を押
しつけ、フード5の後方移動を所定荷重まで阻止してい
る。つまり、バネ力に基ずく所定荷重に打ち勝つ後方へ
の力が作用した場合は、フード5のスライドが可能とな
る。
【0064】図7(a)のように車体側ロック金具71
によるロックは、車室内からワイヤー73(図ではその
ガイドを示す)で解除でき、その状態で安全ロックレバ
ー74を手で外すことによりフード5を開くことができ
る。
【0065】前記跳ね上げ手段としてのアクチュエータ
8は、図1、図2、図4、図8のようになっている。
【0066】すなわち、アクチュエータ8は、コントロ
ーラ10からの電気信号により火薬式のインフレーター
69が点火し、ガス圧室60のガス圧を上昇させ、ピス
トン65を介しフード5を持ち上げるものである。ピン
ストン65のピストンロッド65a先端には、半球状の
当接部65baが設けられ、該当接部65bがフード5
側の受け部81に当接している。受け部81は、フード
5側のインナーパネル5aの膨出部46に前記フード側
ブラケット20と共にボルトナット48によって締結さ
れている。なお、跳ね上げ手段として筒式で火薬を使用
したアクチュエータ8を使用したが、エアバッグ式や空
圧、油圧を使用したシリンダなどを用いることもでき
る。
【0067】また、制御系は概略図9の概略ブロック図
のように構成されている。
【0068】コントローラ10には車速センサ90及び
バンパセンサ9の検出信号が入力され、コントローラ1
0は、それらの信号によりフード5の後端を跳ね上げる
べきか否かを判断し、跳ね上げると判断した場合、アク
チュエータ8に作動信号を出力する。
【0069】この場合の制御動作は、図10のフローチ
ャートに示すように、ステップS101で車速Vが設定
車速以上であるかどうかを判断すると共に、ステップS
102でバンパーセンサ9がONしたかどうかを判断
し、両方ともYESの場合のみ、ステップS103で前
記バンパーセンサ9が作動してからの遅れ時間T1後に
フード跳ね上げ用のアクチュエータ8を作動させる。な
お、車速の条件を入れたのは、停車中の車両にいたずら
等で衝撃が加えられたときに作動しないようにするため
である。
【0070】図11に歩行者をある車速で跳ねたときに
歩行者に加わる衝撃力と今まで説明した各センサ9、9
0の作動とアクチュエータ8の作動との時系列変化を示
す。図11の最上段のように、歩行者衝撃力の最初のピ
ークは、バンパー1に脚部が当たる際のものである。次
に腰部がフード5前面に当たり(次のピーク)、更に頭
部がフード5に衝突したときの衝撃力が発生する(最後
のピーク)。衝撃力発生のタイミングは、脚部が当たっ
てから頭部が当たるまでの時間cが約70msec、腰
部が当たってから頭部が当たるまでの時間dが約50m
secである。
【0071】即ち、バンパー1に脚部が当たってバンパ
ーセンサ9が作動してから遅れ設定時間T1後にアクチ
ュエータ8がONする(図11第二段、第三段)。この
遅れ時間T1の間に腰部がフード5に当るように設定し
ている。アクチュエータ8のONにより、フード5が跳
ね上げられ、直後にフードストロークがフード跳ね上げ
設定高さとなり、頭部がフード5に当たる前に余裕を持
ってフード跳ね上げが完了する(図11最下段)。
【0072】次に作用の説明をする。
【0073】この装置では、非衝突時は図12のよう
に、ヒンジ機構6のピンロック部材40が支点ピン23
を車体側ブラケット30の拘束部32内の定位置に保持
する。即ち、支点ピン23は、拘束部32の上向き拘束
面32a、後ろ向き拘束面32b、及びピンロック部材
40の下向き係合面45a、前向き係合面45bに囲ま
れて定位置に支持されている。この定位置にある支点ピ
ン23を中心にしてフード5を上下方向に開閉すること
ができる。よって、図2(b)に示すように、エンジン
ルーム3点検時に支点ピン23を中心にフード5の前側
を開けることができる。
【0074】ここで、フード5の跳ね上げを必要としな
い車両相互や壁等への前面衝突時、フード5は所定荷重
により図6、図13のように後方へ移動し、支点ピン2
3からピンロック部材40の下向き係合面45aに衝突
力Fが作用する。衝突力Fは、水平分力Fxと垂直分力
Fyとに分けることができ、水平分力Fxによりピンロ
ック部材40が後方へ回転しストッパ部36に当たって
回転が規制される。同時に、支点ピン23は、垂直分力
Fyによって上昇しようとするが、垂直分力Fyは小さ
いため下向き係合面45aとの間の摩擦力に勝てず、支
点ピン23は押さえ部45に押さえられ、フード5の後
方移動が規制される。衝突の程度によってはフードロッ
ク装置7と、支点ピン23とを支点にフード5ほぼ中央
に設けられた折れビード(図示せず)よりくの字に折れ
曲がり、フード5の車室内侵入を防ぐことができる。
【0075】一方、車両1の前端が障害物(特に歩行
者)に衝突したときには次のように動作する。
【0076】まず、設定車速以上で車両1の前端が障害
物に衝突したことをコントローラ10が判断すると遅れ
設定時間T1後に作動信号が出力されて、アクチュエー
タ8が作動する(図10、図11)。
【0077】このとき、前記同様図6、図13のよう
に、障害物の衝突力Fでフード5は遅れ設定時間T1ま
でに後方に移動し、上方への移動を規制するピンロック
部材40はストッパ部36に当たるまで回動し、支点ピ
ン23の上方移動の規制を解く。
【0078】図13から図14のようにアクチュエータ
8が作動を開始し、支点ピン23に上昇力が与えられ
る。この時の垂直力は傾斜した下向き係合面45aとの
間の摩擦力に打ち勝つものであるため、下向き係合面4
5aによる斜面に沿って上昇する。跳ね上げと共に支点
ピン23に引きずられて中間リンク22他端の係合ピン
24が、スライド溝34を車両後方へスライドするとと
もに、スライド溝34の鍵溝部34bに係合ピン24が
嵌合することで、中間リンク22がいずれの方向にもス
ライドできないようにロックされ、フード5が図14の
ように一定の跳ね上げ高さで固定される。
【0079】したがって、フード5とエンジンルーム3
内の構造物との間に中間リンク22によって確実に一定
のクリアランスが確保され、衝突後の歩行者がフード5
上に倒れ込んだ場合のフード5の上面との2次衝突の衝
撃を吸収緩和し、歩行者を保護することができる。
【0080】ここで、フード5の跳ね上げ時の支点ピン
23のピンロック部材40からの解除を次のように構成
することもできる。即ち、、障害物検出手段からの信号
により作動するアクチュエータ(図示せず)によりピン
ロック部材40を回転させて支点ピン23の拘束を解除
し、その後、跳ね上げ用のアクチュエータ8を作動さ
せ、フード5を跳ね上げて所定高さにすることもでき
る。
【0081】なお、前面衝突時に何らかの異常で支点ピ
ン23が脱落、損傷等をしてフード5が跳ね上げ位置以
上に後方へ移動しようとしたとき、ワイヤ80が、張力
を発生することによりフード5の後方移動が規制される
のは前述のとうりである。図15〜図17に制御系の他
の実施例として、衝突検出手段にフードセンサ79を加
えたときの概略ブロック図と制御動作フローチャートと
作動の時系列変化を示す。
【0082】即ち、図15では、上記実施例の図9の構
成にフードセンサ79を加え、その信号をコントローラ
へ入力するようにしたものである。この場合の制御動作
は、図10に示す動作と同様、図16のように、ステッ
プS101で車速Vが設定車速以上であるかどうかを判
断すると共に、ステップS102でバンパーセンサ9が
ONしたかどうかを判断し、両方ともYESの場合のみ
ステップS104へ移行する。一方、本実施例ではステ
ップ104でフードセンサ79がONしたかどうかが判
断され、YESの場合にステップ105へ移行し、ステ
ップS105で前記フードセンサ79が作動してからの
遅れ設定時間T2後にフード跳ね上げ用のアクチュエー
タ8を作動させる。なお、車速の条件を入れたのは、上
記同様、停車中の車両にいたずら等で衝撃が加えられた
ときに作動しないようにするためである。
【0083】図17は、図11と同様に、歩行者をある
車速で跳ねたときに歩行者に加わる衝撃力と今まで説明
した各センサ9、79、90の作動とアクチュエータ8
の作動との時系列変化を示す。したがって、図17最上
段のように、歩行者衝撃力の最初のピークは、バンパー
1に脚部が当たる際のものである。次に腰部がフード5
前面に当たり(次のピーク)、更に頭部がフード5に衝
突したときの衝撃力が発生する(最後のピーク)。衝撃
力発生のタイミングは、脚部が当たってから頭部が当た
るまでの時間cが約70msec、腰部が当たってから
頭部が当たるまでの時間dが約50msecである。
【0084】即ち、バンパー1に脚部が当たってバンパ
ーセンサ9が作動し(図17第二段)、且つフード5前
面に腰部が当たってフードセンサ79が作動してから遅
れ設定時間T2後にアクチュエータ8がONする(図1
7第三段、第四段)。アクチュエータ8のONにより、
フード5が跳ね上げられ、直後にフードストロークがフ
ード跳ね上げ設定高さとなり、頭部がフード5に当たる
前に余裕を持ってフード跳ね上げが完了する(図17最
下段)。
【0085】従って、本実施例でも上記実施例と同様な
作用効果を奏することができる他、バンパセンサ9とフ
ードセンサ79とで障害物検出手段を構成しているた
め、より精度良く歩行者の衝突を検出でき、アクチュエ
ータ8への指令の遅れ設定時間T2を短くでき、フード
5の跳ね上げ完了時間をより短縮でき、確実、迅速に跳
ね上げることができる。
【0086】尚、フード5がスラントしてフードロック
装置7の位置に対しヒンジ機構6の位置が比較的高い車
両の場合、フード5のスラントが少ない車両1に比較し
て図13で示す垂直成分力Fyは大きくなる。この場
合、支点ピン23とピンロック部材40の回動ピン47
との間の距離を長くすることでフード5の移動時にピン
ロック部材40の下向き係合面45aで形成する斜面角
を変更でき、フード5の後方移動による支点ピン23の
上方への抜けを防止することができる。また、ピンロッ
ク部材40の定位置への保持は、引張りバネ50による
付勢力を用いることなく、ブラケット30とピンロック
部材40との間の摩擦力などによっても行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態にかかる実施例のフード跳ね
上げ装置を搭載した車両の斜視図である。
【図2】(a)は、フードを跳ね上げた状態の概略側面
説明図、(b)は、フードを開いたときの概略側面説明
図である。
【図3】車両のフードを開いたときの斜視図である。
【図4】実施例にかかるはね上げ機構の側面図である。
【図5】実施例にかかるはね上げ機構の平面図である。
【図6】実施例にかかるフードロック機構の側面図であ
る。
【図7】(a)は、実施例にかかるフードロック機構を
説明する斜視図、(b)は、フードロック機構の正面図
である。
【図8】アクチュエータの断面図である。
【図9】実施例にかかる制御系のブロック図である。
【図10】実施例にかかる制御系のフローチャートであ
る。
【図11】実施例にかかり、歩行者が衝突したときの歩
行者に発生する衝撃力と、バンパーセンサと、フードセ
ンサと、アクチュエータとの作動、及びフードの上昇状
況の時系列変化を示すグラフである。
【図12】実施例にかかり、フードを開いた状態のヒン
ジ機構の側面図である。
【図13】実施例にかかり、障害物衝突直後(フードへ
の衝突状態)のヒンジ機構を示す側面図である。
【図14】実施例にかかり、跳ね上げ状態のヒンジ機構
を示す側面図である。
【図15】他の実施例にかかる制御系のブロック図であ
る。
【図16】他の実施例にかかる制御系のフローチャート
である。
【図17】他の実施例にかかり、歩行者が衝突したとき
の歩行者に発生する衝撃力と、バンパーセンサと、フー
ドセンサと、アクチュエータとの作動、及びフードの上
昇状況の時系列変化を示すグラフである。
【図18】従来例にかかるフード跳ね上げ装置の概略構
成図である。
【図19】従来例にかかるフード跳ね上げ装置の要部側
面図である。
【符号の説明】
1 車両 5 フード 5a 前端 5b 後端 6 ヒンジ機構 7 フードロック機構 8 アクチュエータ(跳ね上げ手段) 9 バンパーセンサ(衝突検出手段) 10 コントローラ 22 中間リンク 23 支点ピン 31 ブラケット 32 拘束部 32a 上向き拘束面 32b 後ろ向き拘束面 34 スライド溝 34a 直線部 34b 鍵溝部 36 ストッパ 40 ピンロック部材 45 押さえ部 45a 下向き係合面 45b 前向き係合面 71 車体側ロック金具(可動ロック金具) 72 フード側ロック金具(固定ロック金具) 72a 長尺係合部 79 フードセンサ(衝突検出手段) 80 ワイヤー T1 バンパースイッチの検出信号を受けてから跳ね上
げ指令を出力するときの遅れ時間 T2 フードスイッチの検出信号を受けてから跳ね上げ
指令を出力するときの遅れ時間

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の前端が障害物に衝突したとき車両
    の前部に設けられたフードを跳ね上げる自動車のフード
    跳ね上げ装置において、 前記フードの後端を車体側の定位置に拘束すると共に、
    該定位置を支点にして該フードを上下方向に開閉自在に
    支持し、且つフードの所定荷重による後方移動に応じて
    前記拘束を解除可能なヒンジ機構と、 前記フードが後方移動する際の前記所定荷重を設定する
    荷重設定手段と、 前記フードの前端を、車体に閉じ状態でフード開閉方向
    にロックすると共に、前記フードの後方移動を許容する
    解除自在なフードロック機構と、 車両の前端が前記障害物に衝突したことを検出する衝突
    検出手段と、 前記フードの後端を跳ね上げる跳ね上げ手段と、 前記障害物がフード前端に衝突したときの力で前記ヒン
    ジ機構によるフードの後端の拘束が解かれたとき、前記
    衝突検出手段の検出出力に応じて前記跳ね上げ手段に跳
    ね上げ指令を出力するコントローラとを備えたことを特
    徴とする自動車のフード跳ね上げ装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の自動車のフード跳ね上げ
    装置であって、 前記ヒンジ機構は、支点ピンとブラケットとピンロック
    部材とを備え、 前記支点ピンは、前記フードの後端に設けられ、 前記ブラケットは、前記支点ピンを収容して下方向及び
    前方向の移動を阻止する拘束部と前記ピンロック部材の
    一定以上の回転を阻止するストッパとを有して車体側に
    固定され、 前記ピンロック部材は、前記ブラケットに車体後方へ回
    転可能に支持されると共に、前記拘束部に収容された支
    点ピンに対向して定位置に保持され該定位置で前記支点
    ピンの上方向及び後ろ方向の移動を阻止する押さえ部を
    有し、前記フードの後方移動により車体後方へ回転して
    前記ストッパに当たり前記押さえ部による支点ピンの上
    方向の移動阻止を解くことを特徴とする自動車のフード
    跳ね上げ装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の自動車のフード跳ね上げ
    装置であって、 前記ピンロック部材とブラケットとの間に、該ピンロッ
    ク部材を定位置に保持する付勢部材を設けたことを特徴
    とする自動車のフード跳ね上げ装置。
  4. 【請求項4】 請求項2又は3記載の自動車のフード跳
    ね上げ装置であって、 前記ブラケットの拘束部は、略水平な上向き拘束面及び
    略垂直な後ろ向き拘束面を有し、 前記ピンロック部材の押さえ部は、前記上向き拘束面及
    び後ろ向き拘束面に対向する略水平な下向き係合面及び
    略垂直な前向き係合面を有し、該ピンロック部材が車体
    後方へ回転して前記ストッパに当たるとき前記下向き係
    合面が前記支点ピンに対し斜面を形成することを特徴と
    する自動車のフード跳ね上げ装置。
  5. 【請求項5】 請求項2〜4のいずれかに記載の自動車
    のフード跳ね上げ装置であって、 前記ブラケットに、車体前後方向に伸びる直線部及び後
    端で下方に曲がる鍵溝部からなるスライド溝を設け、 一端が前記支点ピンに回転自在に支持されると共に、他
    端に前記スライド溝に係合する係合ピンを有する中間リ
    ンクを設け、 前記フードの後端が定位置にあるとき前記係合ピンは前
    記スライド溝の直線部に位置すると共に、同跳ね上げ位
    置にあるとき鍵溝部に保持されることを特徴とする自動
    車のフード跳ね上げ装置。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかに記載の自動車
    のフード跳ね上げ装置であって、 前記車体とフード後端とを、ワイヤで連結し、該ワイヤ
    は前記フードが少なくとも跳ね上げ位置を越えると張力
    を発生することを特徴とする自動車のフード跳ね上げ装
    置。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれかに記載の自動車
    のフード跳ね上げ装置であって、 前記跳ね上げ手段は、インフレータの点火によりガス圧
    を上昇させて伸びるアクチュエータであることを特徴と
    する自動車のフード跳ね上げ装置。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7のいずれかに記載の自動車
    のフード跳ね上げ装置であって、 前記フードロック機構は、前記フードと車体との一方に
    設けられた可動ロック金具と他方に設けられた固定ロッ
    ク金具とを備え、前記可動ロック金具は、車幅方向に回
    動して前記固定ロック金具に係合し、前記固定ロック金
    具は、車体前後方向に伸びて前記可動ロック金具を前後
    相対移動可能に係合させる長尺係合部を有することを特
    徴とする自動車のフード跳ね上げ装置。
  9. 【請求項9】 請求項8記載の自動車のフード跳ね上げ
    装置であって、 前記荷重設定手段は、前記可動ロック金具を固定ロック
    金具への係合方向へ付勢する付勢手段であることを特徴
    とする自動車のフード跳ね上げ装置。
  10. 【請求項10】 請求項1〜9のいずれかに記載の自動
    車のフード跳ね上げ装置であって、 前記衝突検出手段は、車両前部のバンパーに設けられた
    バンパースイッチ又は前記フードに設けられたフードス
    イッチの少なくとも一方であり、 前記コントローラは、前記バンパースイッチ又はフード
    スイッチの検出信号を受けてから所定の遅れ時間をもっ
    て前記跳ね上げ手段に跳ね上げ指令を出力することを特
    徴とする自動車のフード跳ね上げ装置。
  11. 【請求項11】 請求項10記載の自動車のフード跳ね
    上げ装置であって、 前記フードスイッチの検出信号を受けてから跳ね上げ指
    令を出力するときの遅れ時間は、前記バンパースイッチ
    の検出信号を受けてから跳ね上げ指令を出力ときの遅れ
    時間よりも短いことを特徴とする自動車のフード跳ね上
    げ装置。
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