JP4163272B2 - はね上げ式フード - Google Patents

はね上げ式フード Download PDF

Info

Publication number
JP4163272B2
JP4163272B2 JP26526097A JP26526097A JP4163272B2 JP 4163272 B2 JP4163272 B2 JP 4163272B2 JP 26526097 A JP26526097 A JP 26526097A JP 26526097 A JP26526097 A JP 26526097A JP 4163272 B2 JP4163272 B2 JP 4163272B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hood
vehicle body
side hinge
hinge
pin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP26526097A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH1199906A (ja
Inventor
清孝 尾崎
正次 大和田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP26526097A priority Critical patent/JP4163272B2/ja
Publication of JPH1199906A publication Critical patent/JPH1199906A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4163272B2 publication Critical patent/JP4163272B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60RVEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60R21/00Arrangements or fittings on vehicles for protecting or preventing injuries to occupants or pedestrians in case of accidents or other traffic risks
    • B60R21/34Protecting non-occupants of a vehicle, e.g. pedestrians
    • B60R21/38Protecting non-occupants of a vehicle, e.g. pedestrians using means for lifting bonnets

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Superstructure Of Vehicle (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、走行中の車両が、障害物に衝突した際、障害物が車両前部に衝突後、障害物上部がフード上に倒れ込んでこのフード上面と二次衝突する際の衝撃を吸収緩和して、障害物を保護するはね上げ式フードに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のはね上げ式フードとして実開昭49−110432号公報および特開昭59−26370号公報があり、これらは、障害物が衝突した際に、フードの後端をはね上げてエンジンルーム内の構造物とフード間にクリアランスをとり、衝突する際の衝撃を吸収緩和するというものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前者のはね上げ式フードは、フード後端を上げるように構成されているが通常エンジンルームの点検等でのフードを開閉する時の記載がないため、フードのはね上げと通常開閉が両立していないという問題があった。
また、後者は、フードのはね上げと通常開閉は両立しているが、障害物が衝突した際の衝突する力でフードをはね上げるため、衝突の有無にかかわらず、ある程度の荷重がフードに加わると、フードがはね上げ方向に動き、フードが上下することにより、凹凸のある悪い路面を走行した時、車体がガタつく可能性がある。
さらに、衝突の際の略水平荷重に対し、フードがはね上がる略垂直荷重は小さいため、ヒンジのリンクの長さを長くし、略垂直荷重を増加させる必要がある。よって、ヒンジを大型化する必要が生じ、大きなスペースが必要になったりするという問題がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
そこで本発明は、障害物との衝突を検出し、フード後端をアクチュエータではね上げ、フードのはね上げと通常開閉を両立したヒンジ機構とし、はね上げ高さにフードを保持することを実施し、障害物への衝撃を緩和するはね上げ式フードを提供することを目的とする。
課題解決のための手段として同出願人による特願平8−276406号と同様に、フード前部のフードロック装置と通常、フード前端を開閉するためにフード後端の左右にそれぞれ設けられたヒンジ機構と、障害物検出手段と、該障害物検出手段により障害物を検出した場合、フードの前部のフードロック装置の支点を中心に回転し、フード後端をはね上げるアクチュエータを備え、フードと車体間のクリアランス確保するため、フードをはね上げ位置に保持をする機能を有するヒンジ機構とを備えることを特徴としている。
また、本発明にあっては前記ヒンジ機構の中間リンクが、フード側ヒンジに回転自由にピンで連結され、他方は、車体側ヒンジに設けられた溝にそって中間リンクがスライドしながら直立方向に移動する。
はね上げ状態で中間リンクのスライドは最大となるが、フードに衝突した時、フードの高さを保持するように車両側ヒンジの溝に鍵部が形成されており、スライド部材のスライドを固定することによって、フードがはね上げ前の状態に戻らないようにしたことを特徴としている。
さらに、前記ヒンジ機構は、エンジンルームの点検等の通常開閉が可能となるように、はね上げ前は、ヒンジ機構の支点のピンを車体側ヒンジの切り欠きで受け、それと車体側ヒンジに設けたばね等の弾性体(以下この発明では、ばねを使用した時の実施の形態で説明する。)の力によるロック部材を有するピンロック手段とで固定している。
フードはね上げ時は、前記アクチュエータのフードはね上げ力が、前記ピンロック手段のばね力に打ち勝ちロックがはずれ、フードをはね上げることを可能としていることを特徴としている。
前記ヒンジ機構の車体側ヒンジには、上部に切り欠き等が設けられているのでフードはね上げ時は、前記アクチュエータのフードはね上げ力が、前記ピンに入力され、ピンを介し、車体側ヒンジに作用する。
この時、車体側ヒンジ上部には、切り欠き等があるため、ある入力荷重で破断し、ピンは、フードの前部のフードロック装置の支点を中心に回転し、フード後端をはね上げることを可能としていることを特徴としている。
さらに、中間リンクは車体側ヒンジの側面の溝に沿ってスライドし、高さは、はね上げ状態で最大となり、その位置を保持するように車両側ヒンジの溝に形成された鍵部に、中間リンクを固定することにより、フードがはね上げ前の状態に戻らないようにしたことを特徴としている。
【0005】
【作用】
第1の特徴により、車体に配設された障害物検出手段が、障害物との衝突を検出すると、アクチュエータに対して作動信号が出力され、アクチュエータがフード後端を上昇するように作用する。アクチュエータのフードはね上げ力が、ヒンジ機構のピンのロック手段のばね力に打ち勝ち、ロックがはずれると、フードは、フードの前部のフードロック装置の支点を中心に回転し、フードと車体間にクリアランス確保されるように、車体側ヒンジに設けられた溝にそって中間リンクがスライドしながら直立方向に移動する。
最終的に、中間リンクは、フードのはね上げ位置に保持され、車両前部へ衝突した障害物がフード上に倒れ込んだ際に、障害物の上部がフードと二次衝突する際の衝撃を緩和する。
また、普段、エンジンルーム点検等で、フードを開ける時は、ピンロック手段で回転自由に固定された、ヒンジ機構のピンを支点とし、フード前方を開閉できる。
さらに、障害物検出手段が誤作動した場合には、フードは、はね上がるが、アクチュエータ部を取り除き、フードをさらに上に上げながら、ヒンジ機構の両側のスライド部材をたたみ、フード後端を下に押すことにより、容易にフードを元の位置に格納できる。
【0006】
第2の特徴により、車体に配設された障害物検出手段が、障害物との衝突を検出すると、アクチュエータに対して作動信号が出力され、アクチュエータがフード後端を上昇するように作用する。
アクチュエータのフードはね上げ力で、車体側ヒンジの一部が破断し、フードは、フードの前部のフードロック装置の支点を中心に回転し、フードと車体間にクリアランス確保されるように、車体側ヒンジに設けられた溝に沿って中間リンクがスライドしながら直立方向に移動する。
最終的に、中間リンクは、フードのはね上げ状態を保持し、車両前部へ衝突した障害物がフード上に倒れ込んだ際に、障害物の上部がフードと二次衝突する際の衝撃を緩和する。
また、普段、エンジンルーム点検等で、フードを開ける時は、回転自由のヒンジ機構のピンを支点とし、フード前方を開閉できる。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の自動車のはね上げ式フードを車両に適用したときの実施の形態を図1〜図8に基づいて説明する。
この車両のフロントバンパ15には、前端部にバンパセンサ16が配設されている。
このバンパセンサ16は、前方から入力される衝突荷重によって、圧縮されると接点が導通する接触スイッチ等で歩行者の衝突を検出できる。
【0008】
また、スピードメータまたはABS用のタイヤ等からの回転速度信号を車速センサ20で検出している。
以上各種信号は、コントローラ21でフード1の後端をはね上げるアクチュエータ19を作動させる。
【0009】
フード1は、車体に対し前端部は、フードロック機構10と後端部は左右に配置されたヒンジ機構11で保持されている。
ヒンジ機構11は、フード1にフード側ヒンジ2がボルトで締結され、車体3に車体側ヒンジ4がボルトで締結されている。
車体側ヒンジ4には、溝4aと切り欠き4bが設けられ、溝4aにそってスライドする中間リンク9がある。
【0010】
中間リンク9の他端はフード側ヒンジ2に取り付けられているピン5に挿入されピン5上を回転自由に回動できる。また、ピン5は、車体側ヒンジ4の切り欠き4bに円筒面がおさまり、フード1が前後方向に移動するのを規制している。さらに、ピン5には、車体側ヒンジ4にピン6を置きピン5の上下方向の移動を規制するように、ピン5の円筒面にピンロック部材7が、ばね8により押し付けられる。
車体側ヒンジ4の溝4aは、中間リンク9がスライドし、フード1がはね上げ状態となる付近で鍵部4cとなり、一度はね上がったフード1がそのまま閉じないように、中間リンク9が溝4aの鍵部4cでスライドしないようにしている。
【0011】
次に本実施の形態の作用を説明する。
《通常走行時》
図3において、フード1とボルトで締結されたフード側ヒンジ2が、回動するための支点となるピン5は、前後方向は車体3にボルト締結された車体側ヒンジ4の切り欠き4bで規制されている。
また、上下方向は、車体側ヒンジ4のピン6を支点に回動するピンロック部材7がばね8によりピン5の円筒面を押し付け、規制している。
そのため、フード1は、確実に車体に拘束されている。
【0012】
≪障害物が衝突した場合≫図4と図6〜図8において、車両が走行中、設定車速以上の車速で障害物に衝突すると(図7、S1)、車速センサ20信号とフロントバンパ15に取り付けられている障害物検出手段のバンパセンサ16が荷重を受け(図7、S2)、バンパセンサ16が作動した信号により、コントローラ21は、フード1をはね上げるアクチュエータ19に信号送り、フード1の後端を上方に上げるように、アクチュエータ19を作動させる(図7、S3)。この時、ヒンジ機構11において、ピン5には、ばね8のばね力がロック部材7を介し働いておりフード1の上方移動を規制しているが、ピン5を上方に上げるアクチュエータ19の力がそれに打ち勝ち、フード1およびフード側ヒンジ2は、フード1の前端のフードロック装置10を支点とし、フード1の後端は上昇する。フード1は上昇しながら中間リンク9を車体側ヒンジ4の溝4aにそってスライドしながら直立させる。中間リンク9は、フード1のはね上げ量を規制し、溝4aの鍵部4cでスライドしないように固定される。このため、車両に衝突された障害物は、車両の前端部に障害物下部が衝突し、その後、障害物上部がフード1上に倒れ込む。ここで、フード1は、はね上がっているため、エンジンルームの内蔵物とのクリアランスが確保され、フード1および中間リンク9の剛性により、衝突エネルギを吸収する。
【0013】
≪フード開閉≫図5において、エンジンルーム内を点検等でフード1を開ける時は、まず最初に、フード1の前端のフードロック装置10のロックをはずしフード1の前部を持ち上げる。この時、ヒンジ機構11において、フード1とボルトで締結されたフード側ヒンジ2が、回動するための支点となるピン5は、前後方向は車体3にボルト締結された車体側ヒンジ4のU字型の切り欠き4bで規制されている。また、上下方向は、車体側ヒンジ4のピン6を支点に回動するピンロック部材7がばね8によりピン5の円筒面を押し付け、規制しているため、フード1はピン5を支点にフード側ヒンジ2と共にフード1の前部を持ち上げることができる。これにより、フード1を開け、エンジンルーム内の点検等が可能となる。
【0014】
次に、本発明実施の形態2を図1、2および図6〜図16に基づいて説明する。図6〜図8のバンパセンサ16は、前方から入力される衝突荷重によって、圧縮されると接点が導通する接触スイッチ等で歩行者の衝突を検出できる。また、図示しないが、スピードメータまたはABS用のタイヤ等からの回転速度信号を車速センサ20で検出している。以上各種信号は、コントローラ21でフード1の後端を、はね上げるアクチュエータ19を作動させる。図9〜図16において、フード1は、車体に対し前端部は、フードロック機構10と後端部は左右に配置されたヒンジ機構11aで保持されている。ヒンジ機構11aは、フード1にフード側ヒンジ2がボルトで締結され、車体3に車体側ヒンジ40がボルトで締結されている。車体側ヒンジ40には、溝40aが設けられ、溝40aにそってスライドする中間リンク9がある。中間リンク9の他端はフード側ヒンジ2と車体側ヒンジ40と共にピン5が挿入され、ピン5上を回転自由に回動できる。さらに、フード1が前後左右方向に移動するのを規制している。車体側ヒンジ40の溝40aは、中間リンク9がスライドし、フード1がはね上げ状態となる付近で鍵部40cとなり、一度はね上がったフード1がそのまま閉じないように、中間リンク9が溝40aの鍵部4cでスライドしないようにしている。車体側ヒンジ40のピン5と接する上部には、図12および図13に示すようにフード1がはね上がる方向に切り欠きや溝などがあり、ピン5によりある荷重が入力されると破断するようになっている。
【0015】
次に本実施の形態の作用を説明する。
《通常走行時》
図9において、フード1は、フード1とボルトで締結されたフード側ヒンジ2と車体3にボルト締結された車体側ヒンジ40にはピン5が挿入され、この左右のヒンジ機構11aとフード1の前端のフードロック機構10で固定され、フード1は、確実に車体に拘束されている。
このため走行中のフード1やヒンジ機構の11aのガタ付きは発生しない。
【0016】
≪障害物が衝突した場合≫図6〜図8と図9〜図10において、車両が走行中、設定車速以上の車速で障害物に衝突すると、車速センサ20とフロントバンパ15に取り付けられている障害物検出手段のバンパセンサ16が荷重を受け、バンパセンサ16が作動した信号により、コントローラ21は、フード1をはね上げるアクチュエータ19に信号を送り、フード1の後端を上方に上げるように、アクチュエータ19を作動させる。この時、ヒンジ機構11aにおいて、ピン5には、ピン5を上方に上げるアクチュエータ19の力が作用する。この時、アクチュエータ19の力でピン5を介し、フード1の上昇方向に設けられた車体側ヒンジ40の切り欠き40bを破断させ、フード1およびフード側ヒンジ2は、フード1の前端のフードロック装置10を支点とし、フード1の後端は上昇する。フード1は上昇しながら中間リンク9を車体側ヒンジ40の溝40aにそってスライドしながら直立させる。中間リンク9は、フード1のはね上げ量を規制し、溝40aの鍵部40cでスライドしないように固定される。このため、車両に衝突された障害物は、車両の前端部に障害物下部が衝突し、その後、障害物上部がフード1上に倒れ込む。ここで、フード1は、はね上がっているため、エンジンルームの内蔵物とのクリアランスが確保され、フード1および中間リンク9の剛性により、衝突エネルギを吸収する。
【0017】
切り欠き40bの形状例を、図12および図13に示す。
また、図14に示すように通常ヒンジの支点には、ガタが発生しないように樹脂のワッシャ13が両側に配置されるが、切り欠きがあると、かしめの際に樹脂がはみ出しヒンジの回転にスムーズさを欠く場合がある。そこで図15に示すように切り欠きとはぼ同形状の切片14aおよび14bを設け、図16に示すように樹脂のはみ出しを防止し、スムーズなフード1の開閉が可能となる。
【0018】
≪フード開閉≫図11において、エンジンルーム内を点検等でフード1を開ける時は、まず最初に、フード1の前端のフードロック装置10のロックをはずしフード1の前部を持ち上げる。この時、ヒンジ機構11aにおいて、フード1とボルトで締結されたフード側ヒンジ2と車体3にボルト締結された車体側ヒンジ40には、ピン5が挿入されているため、フード1は、ピン5を支点にフード側ヒンジ2と共にフード1の前部を持ち上げることができる。これにより、フード1を開け、エンジンルーム内の点検等が可能となる。
【0019】
さらに、実施の形態3を図17〜図18に示す。
本実施の形態では、その構成を、フード1前部のフードロック装置と通常、フード前端を開閉するためにフード1後端の左右にそれぞれ設けられたヒンジ機構11bと障害物検出手段と前記障害物検出手段により障害物を検出した場合、フード1の前部のフードロック装置の支点を中心に回転し、フード1後端をはね上げるアクチュエータ19bとはね上げ位置を保持する前記アクチュエータ19bとを備えることを特徴としている。
前記ヒンジ機構11bは、フード側ヒンジ2aと車体側ヒンジ41に挿入されたピン50で構成される。
また、前記ヒンジ機構11bの車体側ヒンジ41には、上部41bに切り欠きが設けられている。
【0020】
次に作用を説明する。フードはね上げ時は、前記アクチュエータ19bのフードはね上げ力が、前記ピン50に入力され、ピン50を介し、車体側ヒンジ41の上部41bに作用する。この時、車体側ヒンジ41の上部41bには、切り欠きがあるため、ある入力荷重で破断し、ピン50は、フード1の前部のフードロック装置の支点を中心に回転し、フード1後端をはね上げる。さらに、アクチュエータ19bは、そのはね上げ高さを保持し、フード1がはね上げ前の状態に戻らないようにすることにより、エンジンルームの内蔵物とのクリアランスが確保され、フード1およびアクチュエータ19bの剛性により、衝突エネルギを吸収する。通常のフードの開閉は、はね上げ機構のないヒンジ機構と同様でフード1の前端のフードロック装置をはずして開閉する。
【0021】
【発明の効果】
請求項1記載の はね上げ式フードにおいては、障害物との衝突を検出する障害物検出手段と、該障害物検出手段からの衝突検出を受けてフード後端をはね上げる、はね上げ手段と、フード後端部左右に設けられたヒンジ機構と、フード前端部に設けられフード開閉が自在となるフードロック装置とで構成したため、障害物が衝突した際、フードの後端をフードロックを支点に、はね上げることにより、エンジンルームとフード間にクリアランスを設けることができ、フードへの二次衝突の衝突緩和が可能となる。また、はね上げ検出とはね上げ手段およびはね上げのヒンジ機構を分けたことにより、それぞれの機能の最適化とコンパクト化がはかれ、全体としても車両への配置がしやすくなり、本装置を車両におさめることが可能となる。また、ヒンジ機構は、フード側に締結されたフード側ヒンジと、車体側に締結された車体側ヒンジと、車体側ヒンジまたはフード側ヒンジに設けられた溝に沿ってスライドする中間リンクと、該中間リンクとフード側ヒンジとを回動できるように支持するピンと、車体側ヒンジに支点を置き、前記ピンと接するように配置したピンロック部材と、該ピンロック部材を前記ピンに押し付ける弾性体とで構成したため、フードのはね上げが可能であるヒンジ機構であると共に、エンジンルームの点検等でフードを開ける時、ヒンジ機構のピンを支点として、スムーズにフードの開閉が可能となっている。しかも、はね上げ手段のはね上げ力がピンロック部材をピンに押し付ける弾性体(ばね)の力以上に作用したとき、ピンロック部材は開く。このため、フードの後端をはね上げることができる。請求項2記載のはね上げ式フードにおいては、ヒンジ機構は、フードにボルト等で締結されたフード側ヒンジと、車体にボルト等で締結された車体側ヒンジとフード側ヒンジに回転自由であるピンと、該ピンに取り付けられ、車体側ヒンジに設けられた溝に沿ってスライドする中間リンクで構成したため、エンジンルームの点検等でフードを開ける時、ヒンジ機構のピンを支点として、スムーズにフードの開閉が可能となっている。また、車体側ヒンジの上部には、切り欠きが設けてあり、フードの後端をはね上げる時、はね上げアクチュエータの力により車体側ヒンジの上部を破断しその後、フードの後端を連続して上方にはね上げることができ、フード通常開閉とフードの後端のはね上げが可能となった。請求項3記載のはね上げ式フードにおいては、ヒンジ機構は、フードにボルト等で締結されたフード側ヒンジと、車体にボルト等で締結された車体側ヒンジとフード側ヒンジに回転自由であるピンとで構成し、車体側ヒンジの上部には、切り欠きが設けられて、フードの後端をはね上げる時、アクチュエータの力により車体側ヒンジの上部を破断しその後、フードの後端を連続して上方にはね上げることができ、フード通常開閉とフードの後端のはね上げが可能となった。請求項4記載のはね上げ式フードにおいては、はね上げ時の溝をスライドしながら直立し、鍵部におさまりフードの高さを保持するため、フードに障害物が衝突した時、フードと共に衝突エネルギを吸収することができる。さらに、中間リンクを有するヒンジ機構としたため、中間リンクの形状を変えることにより衝突エネルギ吸収量の調整が容易となる。請求項5記載のはね上げ式フードにおいては、フードの後端をはね上げるアクチュエータでフードのはね上げと高さの保持と、衝突エネルギ吸収を共用しており、コンパクトな構成となり、部品点数の削減や部品のコスト低減ができる。請求項6記載のはね上げ式フードにおいては、請求項4乃至5記載の はね上げ式フードにおいて、車体側ヒンジの上部に設けられた切片は切り欠きとほぼ同形状とし、さに円周方向で設定荷重以下では脱落しないように配設したため、フードの開閉がスムーズであると共にフードのはね上げ時は、切片または車体側ヒンジの上部は破断し、フードを所定の位置まではね上げることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明実施の形態にかかるはね上げ式フードのフードヒンジ機構、フードロック機構、フードの示す全体概略図。
【図2】 本発明実施の形態にかかるはね上げ式フードのフードヒンジ機構、フードロック機構、フードの示す全体概略図。
【図3】 実施の形態1にかかるフードが閉じている時のフードヒンジ機構の構成図である。
【図4】 実施の形態1にかかるフードが閉じている時でフード後端がはね上げ時のフードヒンジ機構の構成図である。
【図5】 実施の形態1にかかるエンジンルーム点検等でフードが開けた時のフードヒンジ機構の構成図である。
【図6】 実施の形態にかかるアクチュエータを作動させる制御系の構成図である。
【図7】 実施の形態にかかるコントローラの制御例としてのフローチャートである。
【図8】 実施の形態にかかるはね上げアクチュエータを車両に挿着した時の全体図の一例を示す図である。
【図9】 実施の形態2にかかるフードが閉じている時のフードヒンジ機構の構成図である。
【図10】 実施の形態2にかかるフードが閉じている時でフード後端がはね上げ時のフードヒンジ機構の構成図である。
【図11】 実施の形態2にかかるエンジンルーム点検等でフードが開けた時のフードヒンジ機構の構成図である。
【図12】 図9におけるA−A断面及びB−B断面を示す図である。
【図13】 実施の形態2の切り欠き部の詳細実施例を示す図である。
【図14】 図12におけるA−A断面及びB−B断面を示す図である。
【図15】 図13におけるC−C断面を示す図である。
【図16】 図12におけるA−A断面及びB−B断面を示す図である。
【図17】 実施の形態3にかかるフードが閉じている時のフードヒンジ機構の構成図である。
【図18】 実施の形態3にかかるフードが閉じている時でフード後端がはね上げ時のフードヒンジ機構の構成図である。
【符号の説明】
1 フード
2 フード側ヒンジ
2a フード側ヒンジ
3 車体
4 車体側ヒンジ
4a 溝
4b 切り欠き
4c 鍵部
5 ピン
6 ピン
7 ピンロック部材
8 ばね
9 中間リンク
10 フードロック機構
11 ヒンジ機構
11a ヒンジ機構
11b ヒンジ機構
12 エアバッグ
13 ワッシャ
14a 切片
14b 切片
15 フロントバンパ
16 バンパセンサ
19 アクチュエータ
19a アクチュエータ
19b アクチュエータ
20 車速センサ
21 コントローラ
40 車体側ヒンジ
40a 溝
40b 切り欠き
40c 鍵部
41 車体側ヒンジ
41b 切り欠き
50 ピン

Claims (6)

  1. 障害物との衝突を検出する障害物検出手段と、
    該障害物検出手段からの衝突検出を受けてフード後端をはね上げる、はね上げ手段と、
    フード後端部左右に設けられたヒンジ機構と、
    フード前端部に設けられフード開閉が自在となるフードロック装置と、で構成し
    前記ヒンジ機構は、
    フード側に締結されたフード側ヒンジと、
    車体側に締結された車体側ヒンジと、
    車体側ヒンジとフード側ヒンジとに跨って設けられて、一端が車体側ヒンジまたはフード側ヒンジに設けられた溝に沿ってスライドする中間リンクと、
    該中間リンクとフード側ヒンジとを回動できるように支持するピンと、
    車体側ヒンジに支点を置き、前記ピンと接するように配置したピンロック部材と、
    該ピンロック部材を前記ピンに押し付ける弾性体と、で構成され、
    前記はね上げ手段の力が前記ピンに作用する弾性体の荷重以上の力が作用した場合、前記ピンロック部材は開く方向に回動し、フード後端を、はね上げることを特徴とするはね上げ式フード。
  2. 障害物との衝突を検出する障害物検出手段と、
    該障害物検出手段からの衝突検出を受けてフード後端をはね上げる、はね上げ手段と、
    フード後端部左右に設けられたヒンジ機構と、
    フード前端部に設けられフード開閉が自在となるフードロック装置と、で構成し、
    前記ヒンジ機構は、
    フード側に締結されたフード側ヒンジと、
    車体側に締結された車体側ヒンジと、
    車体側ヒンジとフード側ヒンジとに跨って設けられて、一端が車体側ヒンジまたはフード側ヒンジに設けられた溝に沿ってスライドする中間リンクと、
    該中間リンクとフード側ヒンジとを回動できるように支持するピンと、
    で構成され、
    前記ピンと接する車体側ヒンジの上部には、切り欠き又は溝が設けられており、
    前記はね上げ手段の力が前記ピンに設定荷重以上の力が作用した場合、
    前記車体側ヒンジの上部は破断し、フードがはね上がることを特徴とするはね上げ式フード。
  3. 障害物との衝突を検出する障害物検出手段と、
    該障害物検出手段からの衝突検出を受けてフード後端をはね上げる、はね上げ手段と、
    フード後端部左右に設けられたヒンジ機構と、
    フード前端部に設けられフード開閉が自在となるフードロック装置と、で構成し、
    前記ヒンジ機構は、フード側にボルト等で締結されたフード側ヒンジと、
    車体側にボルト等で締結された車体側ヒンジと
    フード側ヒンジに回転自由で、これらフード側ヒンジと車体側ヒンジを連結するピンと、
    で構成され、
    前記ピンと接する車体側ヒンジの上部には、切り欠き又は溝が設けられており、
    前記はね上げ手段の力が前記ピンに設定荷重以上の力が作用した場合、
    前記車体側ヒンジの上部は破断し、フードがはね上がることを特徴とするはね上げ式フード。
  4. 請求項1または2記載のはね上げ式フードにおいて、
    車体側ヒンジに設けられた溝は、中間リンクがスライドしながら直立方向に移動し、設定高さ付近で鍵部を形成し、前記中間リンクが固定されることを特徴とするはね上げ式フード。
  5. 請求項3記載のはね上げ式フードにおいて、
    フードはね上げ後のフードの保持および衝突エネルギ吸収は、前記はね上げ手段で行なうことを特徴とするはね上げ式フード。
  6. 請求項2記載のはね上げ式フードにおいて、
    車体側ヒンジの上部に設けられた切り欠きに該切り欠きと略同形状の切片を挿入し、フード後端をはね上げ時に前記はね上げ手段の力が前記ピンに設定荷重以上の力が作用した場合に前記切片は破断し、フードがはね上がることを特徴とするはね上げ式フード。
JP26526097A 1997-09-30 1997-09-30 はね上げ式フード Expired - Fee Related JP4163272B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26526097A JP4163272B2 (ja) 1997-09-30 1997-09-30 はね上げ式フード

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26526097A JP4163272B2 (ja) 1997-09-30 1997-09-30 はね上げ式フード

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1199906A JPH1199906A (ja) 1999-04-13
JP4163272B2 true JP4163272B2 (ja) 2008-10-08

Family

ID=17414768

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP26526097A Expired - Fee Related JP4163272B2 (ja) 1997-09-30 1997-09-30 はね上げ式フード

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4163272B2 (ja)

Families Citing this family (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2354797A (en) * 1999-09-29 2001-04-04 Ford Global Tech Inc A hinge allowing pivoting about one axis until release of a catch allows pivoting about second axis.
US6554093B2 (en) * 2000-07-19 2003-04-29 Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha Vehicular hood device
ES2286061T3 (es) 2000-08-08 2007-12-01 TRW AUTOMOTIVE ELECTRONICS & COMPONENTS GMBH & CO. KG Motor de una tapa provista en un vehiculo y proteccion para peatones en un automovil.
JP3795313B2 (ja) * 2000-09-19 2006-07-12 本田技研工業株式会社 車両用フード装置
DE10252285A1 (de) 2002-11-06 2004-05-27 Takata-Petri Ag Scharnier zur Anbindung einer Klappe, insbesondere einer Motorhaube, an einem Fahrzeugkörper
EP1820703B1 (en) * 2004-11-17 2011-10-26 Autoliv Development AB Mechanism and method for lifting the hood or bonnet of a motor vehicle
US7594555B2 (en) * 2004-11-17 2009-09-29 Delphi Technologies, Inc. Hood lift mechanism and method
DE102006033720B4 (de) * 2006-07-21 2009-04-09 Automotive Group Ise Innomotive Systems Europe Gmbh Vorrichtung zum aktiven Aufstellen der Fronthaube eines Kraftfahrzeuges bei einem drohenden Personenaufprall
CN106437374A (zh) * 2016-11-08 2017-02-22 平和精工汽车配件(太仓)有限公司 下沉式发动机罩铰链
WO2021084199A1 (fr) 2019-10-28 2021-05-06 Psa Automobiles Sa Charnière active pour capot de véhicule automobile
FR3102450B1 (fr) * 2019-10-28 2023-03-10 Psa Automobiles Sa Charnon fixe de charnière active pour capot de véhicule automobile

Also Published As

Publication number Publication date
JPH1199906A (ja) 1999-04-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4297183B2 (ja) 車両用フードの跳ね上げ装置
JP3794325B2 (ja) 自動車のフード構造
US20050279550A1 (en) Hinge arrangement
JP3577520B2 (ja) 自動車のボンネット用ヒンジ
JP4163272B2 (ja) はね上げ式フード
JP3785722B2 (ja) 跳ね上げ式フード
US6637536B1 (en) Front hood assembly
JP3675209B2 (ja) 車両用フード装置
JPH11310158A (ja) 車両用フードの衝撃吸収装置
JP3765164B2 (ja) 自動車のはね上げフード
JP4107103B2 (ja) リフトアップフード
JP3785754B2 (ja) 跳ね上げ式フード
JP3982061B2 (ja) 自動車のフードはね上げ装置のアクチュエータ取り付け構造
KR100726165B1 (ko) 차량의 액티브 후드용 힌지장치
JP4831013B2 (ja) 車両用フードの跳ね上げ装置
JP3789735B2 (ja) 車両用フード装置
KR20130043454A (ko) 차량용 후드의 힌지 구조체
JP2009056973A (ja) 車両用フードの跳ね上げ装置
JPH10119823A (ja) フード跳ね上げ装置
JPH10258773A (ja) 車両用フード装置
JPH1149036A (ja) 跳ね上げ式フード
JP4802690B2 (ja) 車両前部構造
KR100380468B1 (ko) 자동차 후드의 에어가이드 작동장치
KR100376469B1 (ko) 자동차용 후드의 충격 완충장치
KR100376465B1 (ko) 자동차용 후드의 충격 완충장치

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20051125

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20051220

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060130

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20060130

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20060228

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080724

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110801

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120801

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120801

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130801

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140801

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees