JP2005050110A - トンネル監視装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 一つの異常事象に起因して複数の警報が同時に発生してもトンネル監視業務に支障が生じないようにする。
【解決手段】 トンネル内で発生した異常を検出する複数のセンサ20と、センサ20のいずれかから異常発生の警報が出力されたとき監視制御室にアラーム音を出力するアラーム出力手段9と、異常発生を認知する手動スイッチと、前記手動スイッチが投入された場合に前記異常発生の警報を出力した前記センサの周りの所定範囲内に設置されている別の前記センサからの異常発生の警報があったとき前記別のセンサからの警報による前記アラーム音の出力を抑制する制御手段17とを備える。
【選択図】 図1

Description

本発明はトンネル監視装置に係り、特に、異常発生時に複数の警報が連鎖的に出力されたときの監視業務の混乱を避けるのに好適なトンネル監視装置に関する。
自動車用のトンネルには、下記特許文献1、特許文献2、特許文献3に記載されている様に、トンネル内で発生した渋滞や火災、事故等の異常を迅速に検出することができるように、各種センサや監視カメラが設置されている。
近年のトンネルには多数の各種センサが設置されており、例えばトンネル内で衝突事故が発生し火災が引き起こされると、次々と連鎖的に各種センサが異常が検出し、異常発生の警報が中央監視制御室に通報される。
先ず、衝突事故によって停止車両が発生すると、停止車両発生の警報が出力される。また、車両渋滞が発生すると、低速車両発生の警報も出力される。更に、車両渋滞が長く延びると、事故発生場所から離れた場所でも停止車両や低速車両発生の警報が出力される。
火災が発生すると、火炎検出用のセンサから中央監視制御室に警報が通報され、火災を消火しようとする人が消火器収納場所の扉を開くと、消火器扉開の警報が扉開閉検知用のセンサから通報され、非常電話や非常押しボタンで通報する人がいると夫々の検知用センサから警報が出力され、避難する人が避難路の扉を開くと避難扉開の警報が出力される。
遠隔地に設けられている中央監視制御室の管制員は、いずれかのセンサから異常発生の警報が通報されたとき、警報発生場所すなわち警報を出力したセンサの設置場所に最も近い監視カメラの映像を選択してモニタ画面に表示し、火災発生を迅速に認知し、トンネル設置の放水ポンプを起動する等して迅速に異常事態に対処することになる。
特開平11―120457号公報 特開平2000―99851号公報 特開2000―271243号公報
しかしながら、トンネル監視をきめ細かく行うためにトンネルに設置するセンサの数を増やすと、一つの異常発生に対して多数のセンサから次々と警報が中央監視制御室に通報され、その度にアラーム音が中央監視制御室に響くため、管制員は、そのアラーム音が、既に通報されモニタ画面で監視している異常と同じ異常事象に起因するものなのか、別の場所で発生した別の異常事象に基づくものなのかの判断に混乱が生じ、トンネル監視業務に支障を来すという虞がある。
本発明の目的は、一つの異常事象に起因して複数の警報が同時あるいは連鎖的に発生してもトンネル監視業務に支障を来すことのないトンネル監視装置を提供することにある。
本発明のトンネル監視装置は、トンネル内で発生した異常を検出する複数のセンサと、前記センサのいずれかから異常発生の警報が出力されたとき監視制御室にアラーム音を出力するアラーム出力手段と、異常発生を認知する手動スイッチと、前記手動スイッチが投入された場合に前記異常発生の警報を出力した前記センサの周りの所定範囲内に設置されている別の前記センサからの異常発生の警報があったとき前記別のセンサからの警報による前記アラーム音の出力を抑制する制御手段とを備えることを特徴とする。
この構成により、一つの異常事象に起因して同時あるいは連鎖的に多数の警報が多数のセンサから通報されても、アラーム音の出力が抑制されるため、管制員はアラーム音に煩わされることなくトンネル監視業務を遂行可能となる。
本発明のトンネル監視装置は、警報の種類毎に予め優先順位が設定されたデータ格納手段と、トンネル内の所定区画毎に設置された複数の監視カメラと、前記トンネル内で異常が発生したとき異常発生場所に対応する警報を前記警報の種類に応じて出力する複数のセンサと、前記警報が前記センサから出力されたとき前記警報に対応する前記異常発生場所に最も近い前記監視カメラを選択し選択した前記監視カメラの撮影映像を表示する表示手段と、前記センサのいずれかから前記警報が出力されたとき監視制御室にアラーム音を出力するアラーム出力手段と、異常発生を認知する手動スイッチと、前記警報が出力されてから所定時間内に別警報が別の前記センサから出力された場合に前記別警報の前記優先順位が前記警報の前記優先順位より高いとき前記別警報に対応する前記異常発生場所に最も近い前記監視カメラの撮影映像を前記表示手段に表示すると共に前記手動スイッチが投入された場合に前記警報を出力した前記センサの周りの所定範囲内に設置されている別の前記センサから前記別警報が出力されても前記別警報による前記アラーム音の出力を抑制する制御手段とを備えることを特徴とする。
この構成により、一つの異常事象に起因して同時あるいは連鎖的に多数の警報が多数のセンサから通報されても、アラーム音のみが抑制され、モニタ画面の表示は優先順位の高い警報に基づき映像に切り替わるため、管制員はアラーム音に煩わされること無く、迅速に異常に対処可能となる。
本発明のトンネル監視装置は、前記表示手段に前記警報または前記別警報に対応する前記撮影映像が表示されるとき、同時に、前記警報または前記別警報を出力した前記センサが設置されているトンネルに装備されている設備を示すデータを表示すると共に前記設備の運用ガイダンスを表示することを特徴とする。
この構成により、異常が発生したトンネルの設備とその運用ガイダンスを異常発生現場の撮影映像と共にモニタ画面で確認できるため、管制員によるトンネル監視業務を更に支援することができる。
本発明のトンネル監視装置は、前記アラーム音の抑制を解除する別の手動スイッチを備えることを特徴とする。この構成により、アラーム抑制処理が自動的に解除されることが防止される。
本発明によれば、一つの異常事象に起因して複数の警報が同時あるいは連鎖的に発生してもトンネル監視業務に支障を来すことのないトンネル監視装置を提供できる。
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照して説明する。
図1は、自動車用の複数のトンネルを集中的に監視する中央監視制御室に設置される本発明の一実施形態に係るトンネル監視装置の構成図である。このトンネル監視装置10は、管制員11が操作する管制卓12と、管制卓12上に並べて設けられた3台の映像監視用のモニタ13a、13b、13cと、1台の設備表示用のモニタ14と、1台のガイダンス表示用のモニタ15と、管制卓12内に設置され映像監視用のモニタ13a、13b、13cを制御する映像制御ユニット16と、管制卓12内に設置され映像制御ユニット16と連携して設備表示用のモニタ14及びガイダンス表示用のモニタ15を制御すると共にトンネル監視制御を統括する制御手段としての演算ユニット17とを備える。
演算ユニット17には、後述する火災グループのグループ形成エリアデータ及び優先順位データを格納した内部メモリ18が設けられており、管制卓12上には、管制員用の操作パネル19が設けられている。また、管制卓12には、演算ユニット17からの鳴動指令を受けたときアラーム音を出力するスピーカ(アラーム音出力手段)が設けられている。このスピーカ9からは、基本的には、後述の各センサから警報が通報される毎にアラーム音が出力される。
監視対象とするトンネルとして、Aトンネル、Bトンネル、Cトンネル、…、Nトンネルがあり、図1には、Aトンネル、Bトンネルの2つのトンネルのみを図示している。Aトンネル、Bトンネル、…、Nトンネルには、夫々、火炎検出用の複数のセンサ20や、水噴霧放水弁21等が所定間隔毎に設置されている。また、Aトンネル、Bトンネル、…、Nトンネルは夫々所要区画毎に区分され、各区画毎に工業用の監視カメラ(ITV)22が設置されている。
Aトンネル、Bトンネル、…、Nトンネルの各監視カメラ22は、トンネル監視装置10の映像制御ユニット16と信号線25により接続され、各センサ20及び水噴霧放水弁21は、トンネル監視装置10の演算ユニット17に制御線26により接続されている。
また、本実施形態の演算ユニット17は、各監視カメラ22からの映像信号を映像制御ユニット16から取り込んで画像処理し、映像中の車両の車速が所定速度以下になったことを検出する図示しない画像処理装置(本実施形態における低速車両(停止車両を含む。)検出手段)を有する。この画像処理装置は、所定速度以下の低速車両を検出したとき、検出した低速車両の発生場所に応じた警報を出力する。尚、低速車両の発生場所を低速車両の警報発生場所という。
図1には、異常検出用のセンサとして火炎検出用のセンサ20のみを図示したが、その他の異常検出用センサとして、例えば、トンネル内に所定間隔で設置された非常押しボタンや消火栓起動ボタンの夫々の押下を検出するセンサ、消火器設置場所の扉の開閉検出センサ、避難路の扉の開閉検出センサ、非常電話のオフフック検出用センサ等が設けられており、これらのセンサも制御線26に接続されている。
図2は、操作パネル19の一例を示す図である。この操作パネル19には、制御トンネル用パネル30と、異常判定用パネル40と、水噴霧制御用パネル50と、模擬訓練時に使用する模擬訓練用スイッチ60と、制御モードを半自動とするか手動とするかを入力する制御モードスイッチ70と、運用制御権を選択する運用制御権スイッチ80とが設けられている。
制御トンネル用パネル30には、監視対象とする各トンネルの「上り」「下り」毎に選択表示用ランプ31が配列されている。いずれかのトンネルで異常が発生し演算ユニット17がそのトンネル及び異常発生区画を特定したとき、該当の選択表示用ランプ31を点灯すると共に、映像監視用のモニタ13a、13b、13cに、異常の発生したトンネルの該当区画に設置されている監視カメラの撮影映像を表示する。これにより、管制員は、映像監視用のモニタ13a、13b、13cに映っている映像がどのトンネルの「上り」車線あるいは「下り」車線の映像であるかを判断することができる。尚、選択表示用ランプ31に夫々選択スイッチを併設し、監視するトンネルを手動選択できる構成としてもよい。
異常判定用パネル40には、トンネル内で火災や事故等の異常が発生したとき異常発生の区画番号を表示する表示部41と、異常発生が誤報であったと管制員が判断したとき管制員が押す誤報スイッチ42と、管制員が火災発生を認知したとき押す火災認知スイッチ43と、火災が鎮火したと管制員が判断したとき押す火災鎮火スイッチ44と、火災から復旧したと管制員が判断したとき押す火災復旧スイッチ45と、管制員が事故発生を認知したとき押す事故スイッチ46と、事故から復旧したと管制員が判断したとき押す事故復旧スイッチ47と、管制員が防災盤が復旧したと判断したとき押す防災盤復旧スイッチ48とが設けられている。
この異常判定用パネル40には、更に、複数火災用パネル49が設けられている。この複数火災用パネル49には、複数火災が発生したとき、例えば、Aトンネルで火災が発生している時にBトンネルでも火災が発生したとき、この複数火災の発生を管制員に報知する複数火災発生表示ランプ49aと、複数火災が発生したとき各火災現場順にモニタ画面の表示切り替えを指示する複数火災表示切替スイッチ49bとが設けられている。
水噴霧制御用パネル50は、水噴霧放水弁21を施錠するスイッチ51と、この施錠を解除するスイッチ52と、各区画毎に設けられている水噴霧放水弁21からの放水を指示する放水指示スイッチ54と、放水停止を指示する放水停止スイッチ53と、放水指示対象となっている区画番号を表示する表示部55とを備える。
この実施形態では、トンネル内のある区画で火災が発生したとき、その前後2区画分づつ合計5区画分の放水指示を直ぐに行える様に、放水指示スイッチ54と放水停止スイッチ53と表示部55の組みが5組み水噴霧制御用パネル50に用意されており、更にその前後の区画で放水する必要があったときは、矢印キー56、57で区画移動ができるようになっている。更に、この水噴霧制御用パネル50には、放水時間表示用の表示部58も設けられている。
図3は、Aトンネルに設けられている換気設備や消火設備等の設備配置図の一例を示す図であり、管制卓12内に設けられた図示しない大容量記憶装置には、監視対象となっているAトンネル、Bトンネル、…、Nトンネル毎の設備配置データが予め格納されており、例えばAトンネルに設置されたセンサ20が異常発生を検知したとき、この異常発生の検知信号を受信した演算ユニット17がAトンネルの設備配置データを大容量記憶装置から読み出し、図1の設備表示用のモニタ14に表示する。
図4は、Aトンネルに設けられている設備の運用ガイダンスを示す図である。Aトンネルで火災が発生したとき、火災が消火されるまでの設備運用のガイダンスをモニタ画面に表示することで、管制員を支援することができる。
Aトンネル、Bトンネル、…Nトンネル毎に設置設備の種類や数等が異なるため、設備運用のガイダンスデータは、Aトンネル、Bトンネル、…、Nトンネル毎に大容量記憶装置に予め格納されており、異常が発生したとき異常発生トンネルの運用ガイダンスデータが演算ユニット17によって大容量記憶装置から読み出され、図1のガイダンス表示用のモニタ15に表示される。
演算ユニット17は、この図4の運用ガイダンスをガイダンス表示用のモニタ15に表示したとき、先ず、事象検出処理手順で「警報ベル鳴動」「トンネル選択」「事象判定」の各処理ステップを演算ユニット17が自動的に実行していることを管制員に報知するため、例えばこれらを赤色表示する。そして、これらの処理後に赤色表示を例えば緑色表示に変えて各処理が終わったことを管制員に知らせ、次に行うべき処理を赤色表示する。
図4の例では、次に行うべき処理は「火災認定」処理であり、この火災認定は管制員が行うため、管制員に火災認定を促すために、「火災認定」を点滅表示する。
Aトンネルの或る区画で火災が発生したことを演算ユニット17が検出したとき、演算ユニット17は、図4の運用ガイダンスをモニタ15に表示し、図3の設備配置図をモニタ14に表示する。このとき同時に、Aトンネルの火災発生区画に設置されている監視カメラ22の撮影映像が映像監視用のモニタ13aに表示され、更に、この区画に関連する区画たとえば隣接区画に設置されている監視カメラの撮影映像が監視モニタ13b、13cに表示される。
管制員がこれらの監視モニタ13a、13b、13cの映像を見て火災発生を認知したとき、図2に示す火災認知スイッチ43を押下する。これにより、「火災認知」処理ステップが終了して、次の火災初期制御手順に進む。あるいは、管制員が監視モニタ13a、13b、13cの映像を見て火災発生が誤報であると認定したときは、図2の誤報スイッチ42を押下し、以後の火災処理のステップを終了させる。
トンネル監視装置10は、火災が誤報でなく、実際に火災が発生していると管制員が認知したとき、図4に示す処理ステップのうち必要な処理ステップを自動的に順に実行し、管制員の判断を仰ぐ処理ステップに来たとき、管制員が操作パネル19から入力する指示を待機する。
演算ユニット17は、管制員からの入力指示を待機するとき、操作パネル19上で操作可能なスイッチのみを点滅表示して操作可能なスイッチがどれであるかを管制員に知らせ、それ以外のスイッチは、誤操作防止のためにロックしてしまう。更に、ロックしたスイッチを管制員が誤って押下しても、その入力信号はエラー扱いにして、無効とする。
次に、上述した構成のトンネル監視装置で、例えばAトンネルのある区画で火災が起きたときの演算ユニット17の動作を説明する。
Aトンネル内で衝突事故等が起き、火災が発生したとする。衝突事故によって停止車両が発生すると、停止車両発生の警報が出力される。また、車両渋滞が発生するため、低速車両発生の警報が出力される。車両渋滞が長く延びると、事故発生場所から離れた場所でも停止車両や低速車両発生の警報が出力される。
火災が発生すると、火炎検出用センサ20から警報が中央監視制御室に出力される。また、火災を消火しようとする人が消火器収納場所の扉を開くと、消火器扉開の警報が出力され、非常電話や非常押しボタンで通報する人がいると夫々の警報が出力される。これらの各種の警報が所定時間内で次々と発生し、制御線26によって演算ユニット17に通報される。停止車両発生や低速車両発生は、演算ユニット17の前記画像処理装置が検出し、各発生場所毎の警報を演算ユニット17のCPUに通報する。
演算ユニット17は、上述した様に連続的に発生した警報を次々と受信することになるが、先ず最初の警報に基づいてAトンネル内の警報発生場所を特定し、警報発生場所に最も近い監視カメラ及び近傍の監視カメラの撮影映像を選択して、図5に示す様に、夫々の撮影映像を3連モニタ13a、13b、13cに表示する。これと同時に、Aトンネルの設備データをモニタ14に表示すると共に、その設備運用ガイダンスをモニタ15に表示する。
図6は、演算ユニット17が実行するモニタ表示切替プログラムの処理手順を示すフローチャートである。警報を受信する度にこのモニタ表示切替プログラムが起動され、先ず、受信した警報が最初の警報であるか否かを判定する(ステップS1)。
警報受信前の所定時間T内で先行する警報を受信していなかった場合には、今回受信した警報を最初の警報であると判定し、所定時間T内で先行する警報を受信していた場合には、最初の警報でないと判定する。所定時間Tは、ある異常が発生したとき、これに関連する警報が連続的に発生すると考えられる時間範囲に設定される。
最初の警報であると判定した場合にはその警報発生場所を特定し、警報発生場所に最も近い監視カメラ及び近傍の監視カメラを選択し(ステップS2)、選択した各監視カメラの撮影映像を3連モニタ13a、13b、13cに表示する(ステップS3)。そして、この警報の種類に対応する優先順位を内部メモリ18から読み出し、この優先順位を、演算ユニット17内の第1所定レジスタ内に保持する。
図7は、内部メモリ18に設定されている優先順位データを例示する図である。この実施形態では、火災発生を直接検出する火炎検出用センサ20からの警報が第1位の優先順位として設定されており、以下、第2位として非常押しボタン押下によって発生する警報、第3位として消火栓起動ボタン押下によって発生する警報、…、第8位として低速車両検出によって発生する警報、…、が予め設定されている。
今回発生した警報が最初の警報でないと判定(ステップS1)した場合には、次に、今回発生した警報の種類に付けられている優先順位を内部メモリ18から読み出し、上記の第1所定レジスタ内の優先順位と比較する(ステップS4)。
優先順位の比較の結果、今回の警報の優先順位が高い場合には、今回の警報発生場所を特定してモニタ表示する監視カメラを選択し(ステップS2)、選択した監視カメラの撮影映像をモニタ13a、13b、13cに表示する(ステップS3)と共に、上記の第1所定レジスタの内容を、今回の警報の優先順位に書き換える。これにより、モニタ表示が切り替えられ、管制員は、優先順位の高い警報の発生場所をモニタ画面で監視することが可能になる。
優先順位の比較の結果、今回の警報の優先順位が同じあるいは低い場合には、モニタ表示している監視カメラの選択をそのまま維持し(ステップS5)、この処理を終了する。
以上の処理により、異常が発生したとき多数の警報が通報されると、モニタ13a、13b、13cには、警報のうち最も優先順位の高い警報に対応した場所の監視映像が映されることになる。
このとき、管制員がモニタ画面上で火災発生を認知し、図2に示す操作パネル19の火災認知スイッチ43を押下(投入)すると、演算ユニット17は、火災発生が認知されたトンネルがどのトンネルであり、また、火災発生地点がどこであるかを、警報を通報してきたセンサの設置個所等で特定し、図8に示す火災グループのエリアデータを検索する。
図8は、内部メモリ18に予め設定されている各トンネル毎の火災グループのグループ形成エリアデータを例示する図である。グループ形成エリアデータとは、ある地点で火災が発生したとき、その火災に関連する警報が出力される範囲を設定したデータである。例えば、火災が発生したとき、その火災を通報する非常電話がかけられたり、非常押しボタンが押されたり、消火器扉が開かれたり、避難路の扉が開けられたりする可能のある範囲である。この範囲は、過去の延焼範囲や監視カメラの監視領域などを参考にしてトンネル毎に設定され、例えば、火災発生地点の前後数百メートルの範囲に設定される。本実施形態では、火災発生地点の前後の区画数で設定される。
演算ユニット17は、火災認知スイッチ43が押下されたとき、内部メモリ18のグループ形成エリアデータを検索し、今の例ではAトンネルで火災が発生したため、「前後20区画」という設定データを読み出す。そして、Aトンネルでの火災発生地点の区画番号が「20番」であれば、この前後20区画の範囲、即ち、Aトンネルの第10区画から第30区画までをアラーム抑制範囲として第2所定レジスタに設定する。そして、火災認知スイッチ43が押下された以後は、警報が通報される毎に、図9に示すアラーム抑制処理プログラムを実行する。
図9において、警報が通報されると、先ず、その警報発生場所を特定する。警報を通報する各センサは、センサが設置されたトンネル名及びトンネル内の設置箇所を示すコードが付けられた警報を通報してくるため、そのコードから警報発生場所を特定する(ステップS11)。
次に、警報発生場所が上記の第2所定レジスタに設定されたアラーム抑制範囲を示すエリア内であるか否かを判定する(ステップS12)。例えばAトンネルの第15区画に設置されている避難路の扉が開かれたことを検知する警報であった場合には、エリア内であると判定される。Bトンネルに設置されている非常電話のオフフックを検知するセンサからの警報であった場合には、エリア外であると判定される。
警報発生場所がエリア外であると判定された場合、即ち、判定結果が否定(NO)の場合には、中央監視制御室のアラーム音をスピーカ9から出力し(ステップS13)、このアラーム抑制処理を終了する。警報発生場所がエリア内であると判定された場合、即ち、判定結果が肯定(YES)の場合には、この警報による中央監視制御室へのアラーム音の出力を抑制し(ステップS14)、アラーム抑制処理を終了する。このアラーム抑制処理は、消防隊によって鎮火と判断され、その旨の通知を受けた管制員が図2に示す操作パネル19の火災鎮火スイッチ44を押下したとき、解除される。
以上の処理により、管制員が認知した火災に関連して延焼や被災者の避難、消火作業等の影響で周りの所定範囲内の各センサから警報が通報されても、これらの通報に基づくアラーム音の中央監視制御室への出力が抑制されるため、管制員はアラーム音に煩わされることなく、トンネル監視業務を迅速に遂行可能となる。
本発明に係るトンネル監視装置は、一つの異常事象に起因して複数の警報が同時あるいは連鎖的に発生してもトンネル監視業務に支障を来すことがないという効果を奏し、トンネル監視装置として有用である。
本発明の一実施形態に係るトンネル監視装置の構成図 本発明の一実施形態に係るトンネル監視装置の操作パネルを示す図 本発明の一実施形態に係るトンネル監視装置で表示する設備配置図 本発明の一実施形態に係るトンネル監視装置で表示する設備運用ガイダンス図 本発明の一実施形態に係るトンネル監視装置で異常警報が発生したときの動作説明図 本発明の一実施形態に係るトンネル監視装置で実行されるモニタ表示切替プログラムの処理手順を示すフローチャート 本発明の一実施形態に係るトンネル監視装置に設定された警報種類毎の優先順位を示す図 本発明の一実施形態に係るトンネル監視装置に設定されたアラーム抑制範囲を示すグループ形成用エリアデータを示す図 本発明の一実施形態に係るトンネル監視装置で実行されるアラーム抑制処理プログラムの処理手順を示すフローチャート
符号の説明
9 スピーカ(アラーム出力手段)
10 トンネル監視装置
11 管制員
12 管制卓
13a、13b、13c 映像監視用のモニタ
14 設備表示用のモニタ
15 ガイダンス表示用のモニタ
16 映像制御ユニット
17 演算ユニット(制御手段)
18 内部メモリ(グループ形成用エリアデータの格納手段)
19 操作パネル
20 火炎検出用のセンサ
21 水噴霧放水弁
22 監視カメラ
30 制御トンネル用パネル
40 火災判定用パネル
49 複数火災用パネル
49a 複数火災発生表示ランプ
49b 複数火災表示切替スイッチ
50 水噴霧制御用パネル

Claims (4)

  1. トンネル内で発生した異常を検出する複数のセンサと、前記センサのいずれかから異常発生の警報が出力されたとき監視制御室にアラーム音を出力するアラーム出力手段と、異常発生を認知する手動スイッチと、前記手動スイッチが投入された場合に前記異常発生の警報を出力した前記センサの周りの所定範囲内に設置されている別の前記センサから異常発生の警報が出力されたとき前記別のセンサからの警報による前記アラーム音の出力を抑制する制御手段とを備えることを特徴とするトンネル監視装置。
  2. 警報の種類毎に予め優先順位が設定されたデータ格納手段と、トンネル内の所定区画毎に設置された複数の監視カメラと、前記トンネル内で異常が発生したとき異常発生場所に対応する警報を前記警報の種類に応じて出力する複数のセンサと、前記警報が前記センサから出力されたとき前記警報に対応する前記異常発生場所に最も近い前記監視カメラを選択し選択した前記監視カメラの撮影映像を表示する表示手段と、前記センサのいずれかから前記警報が出力されたとき監視制御室にアラーム音を出力するアラーム出力手段と、異常発生を認知する手動スイッチと、前記警報が出力されてから所定時間内に別警報が別の前記センサから出力された場合に前記別警報の前記優先順位が前記警報の前記優先順位より高いとき前記別警報に対応する前記異常発生場所に最も近い前記監視カメラの撮影映像を前記表示手段に表示すると共に前記手動スイッチが投入された場合に前記警報を出力した前記センサの周りの所定範囲内に設置されている別の前記センサから前記別警報が出力されても前記別警報による前記アラーム音の出力を抑制する制御手段とを備えることを特徴とするトンネル監視装置。
  3. 前記表示手段に前記警報または前記別警報に対応する前記撮影映像が表示されるとき、同時に、前記警報または前記別警報を出力した前記センサが設置されているトンネルに装備されている設備を示すデータを表示すると共に前記設備の運用ガイダンスを表示することを特徴とする請求項2に記載のトンネル監視装置。
  4. 前記アラーム音の抑制を解除する別の手動スイッチを備えることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のトンネル監視装置。
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