JP2005039057A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】高耐圧、低耐圧トランジスタを同一基板に備える半導体装置で、特に高耐圧トランジスタ領域の面積の削減を図る。
【解決手段】支持基板10a、絶縁層10bと、前記絶縁層10b上に形成された第1半導体層と、第1半導体層内に形成された第1高耐圧トランジスタ100Pと、絶縁層10b上に形成された第2半導体層10cと、第2半導体層内に形成された第2高耐圧トランジスタ100Nと、前記絶縁層10bに到達する深さを有する第1素子分離領域110aを有し、前記絶縁層10b上に形成された第3半導体層と、前記第3半導体層内に形成された第1低耐圧トランジスタ200Pと、第2低耐圧トランジスタ200Nと、前記第3半導体層内に形成され、前記絶縁層に到達しない深さを有する第2素子分離領域210と、を含み、前記第1素子分離領域110aは、デュアルトレンチ構造を有するトレンチ絶縁層20aからなる。
【選択図】図1

Description

本発明は、ドレイン耐圧の異なるMOSトランジスタ(Metal Oxide Semiconductor)を、同一のSOI(Silicon On Insulator)基板上に備える半導体装置およびその製造方法に関する。
近年、携帯用電子機器の軽量化・小型化が進み、該電子機器に搭載されるICの縮小化は必須である。特に、液晶表示装置を搭載した電子機器では、その駆動用ICに対し、低電圧動作用の低耐圧トランジスタと、高電圧動作用の高耐圧トランジスタとを同一基板(同一チップ)に混載し、ICのチップ面積を縮小化する技術が強く望まれている。また、コストを抑えるために、低耐圧トランジスタと高耐圧トランジスタを形成する工程を、出来るだけ共有化することも望まれている。
しかしながら、素子分離工程を低耐圧トランジスタと共有化した高耐圧トランジスタは、十分な耐圧を確保するために、広い素子分離領域を必要とし、さらに、高濃度拡散層によるガードリングを設けるなどする必要があり、トランジスタ形成領域の面積を縮小することが困難である。従って、低耐圧トランジスタの微細化が図られても、高耐圧トランジスタ形成領域の面積を縮小できず、駆動用ICのチップ面積を大幅に縮小することはできなかった。
また、高耐圧トランジスタと低耐圧トランジスタと、を同一のSOI基板上に形成する場合、SOI基板に特有の基板浮遊効果などを回避するために、SOI基板に適したトランジスタとなるようにその構造を変更する必要があり、バルクのシリコン基板上にトランジスタを形成する際に得られた設計資産を活用できなかった。
特開2001−250921号公報 特開2001−7219号公報
本発明の目的は、高耐圧トランジスタと、低耐圧トランジスタとを同一基板に備える半導体装置であって、特に耐圧に遜色なく高耐圧トランジスタ領域の面積の削減を図り、半導体装置の全体の小型化を実現し、かつ、低耐圧トランジスタ領域においては基板浮遊効果などのSOI基板特有の効果を排除し、従来の設計資産を活用できる半導体装置およびその製造方法を提供することにある。
(1)本発明における半導体装置は、支持基板と、
前記支持基板上に形成された絶縁層と、
前記絶縁層上に形成された第1半導体層と、
前記第1半導体層内に形成された第1高耐圧トランジスタと、
前記絶縁層上に形成された第2半導体層と、
前記第2半導体層内に形成された第2高耐圧トランジスタと、
前記第1半導体層と前記第2半導体層との間に設けられた第1素子分離領域であって、前記絶縁層に到達する深さを有する第1素子分離領域と、
前記絶縁層上に形成された第3半導体層と、
前記第3半導体層内に形成された第1低耐圧トランジスタと、
前記第3半導体層内に形成された第2低耐圧トランジスタと、
前記第3半導体層内に形成され、かつ、前記第1低耐圧トランジスタと前記第2低耐圧トランジスタとの間に設けられた第2素子分離領域であって、前記絶縁層に到達しない深さを有する第2素子分離領域と、を含み、
前記第1素子分離領域は、デュアルトレンチ構造を有するトレンチ絶縁層からなる。
本発明の半導体装置によれば、高耐圧トランジスタは、絶縁層に到達する深さを有する第1素子分離領域に囲まれた領域に形成されている。そのため、耐圧を確保するために必要としていた広い素子分離領域が不必要となり、高耐圧トランジスタ領域の面積を削減できる。また、素子分離領域が絶縁層に到達するために、素子分離領域の下部に形成されることがあった寄生トランジスタの発生を抑制することができる。さらに、高濃度拡散層によるガードリングを設ける必要がなくなるため、高耐圧トランジスタ領域の面積を削減できる。また、低耐圧トランジスタは、絶縁層に到達しない深さを有する第2の素子分離領域に囲まれた領域に形成されており、SOI基板を使用することによる基板浮遊などの問題を排除することができる。その結果、高耐圧トランジスタと、低耐圧トランジスタとを同一基板に形成する場合においても、半導体装置の小型化を図ることができる。さらには、低耐圧トランジスタでは、従来の設計資産の活用を図ることができる。
本発明は、たとえば、下記の態様をとることができる。
(A)本発明の半導体装置において、前記第2半導体層と、前記第3半導体層との間に設けられた第3素子分離領域であって、前記絶縁層に到達する深さを有する第3素子分離領域と、をさらに含み、
前記第3素子分離領域は、デュアルトレンチ構造を有するトレンチ絶縁層からなることができる。
(B)本発明の半導体装置において、前記第1半導体層と前記第2半導体層と前記第3半導体層とは、各半導体層の厚さを等しくすることができる。
(C)本発明の半導体装置において、前記第1半導体層と前記第2半導体層と前記第3半導体層との厚さは、500〜2000nmであることができる。
(D)本発明の半導体装置において、前記第1半導体層と前記第2半導体層と前記第3半導体層とは、各半導体層の表面が同一レベルであることができる。
(E)本発明の半導体装置において、前記第1および第2高耐圧トランジスタは、
チャネル領域の上方に形成された第1ゲート絶縁層と、
オフセット領域の上方に形成された第2ゲート絶縁層と、をさらに含み、
前記第2ゲート絶縁層は、前記第1ゲート絶縁層の膜厚に比べ大きい膜厚を有することができる。
(2)本発明の半導体装置の製造方法は、
支持基板と絶縁層と半導体層とが順に形成された基板を準備する工程と、
第1開口部を有するマスク層を用いて、前記半導体層に溝部を形成する工程と、
前記第1開口部と比して大きい第2開口部を有するマスク層を用いて、前記溝部を含む領域の前記半導体層をエッチングすることにより、前記絶縁層に到達する深さを有する第1トレンチと、前記絶縁層に到達しない深さを有する第2トレンチとからなるデュアルトレンチを形成する工程と、
前記デュアルトレンチに絶縁層を埋め込み第1素子分離領域および第3素子分離領域を形成することにより、第1半導体層、第2半導体層および第3半導体層を形成する工程と、
前記第3半導体層に前記絶縁層に到達しない深さを有する第2素子分離領域を形成する工程と、
前記第1半導体層内に第1高耐圧トランジスタを形成する工程と、
前記第2半導体層内に第2高耐圧トランジスタを形成する工程と、
前記第3半導体層内に第1低耐圧トランジスタを形成する工程と、
前記第3半導体層内において、前記第1低耐圧トランジスタと前記第2素子分離領域を介して隣り合う第2低耐圧トランジスタを形成する工程と、を含む。
本発明の半導体装置の製造方法によれば、高耐圧トランジスタと、低耐圧トランジスタとは、膜厚の等しい半導体層に形成される。低耐圧トランジスタは、前記絶縁層に到達しない深さを有する第2素子分離領域に囲まれた領域に形成されるため、低耐圧トランジスタは基板浮遊効果などのSOI基板特有の効果を排除し、従来の設計資産を活用することができる。また、高耐圧トランジスタを第1の素子分離領域により分離された半導体層に形成することができるため、広い素子分離が必要なく、素子分離領域の下部に形成されることがあった寄生トランジスタの発生を抑制した半導体装置を製造することができる。
本発明は、たとえば、下記の態様をとることができる。
(A)本発明の半導体装置の製造方法において、前記第2素子分離領域は、トレンチ素子分離法により形成されることができる。
(B)本発明の半導体装置の製造方法において、前記デュアルトレンチを形成する工程と、前記第2素子分離領域のためのトレンチを形成する工程とは、同一の工程で行なわれることができる。
(C)本発明の半導体装置の製造方法において、前記第2素子分離領域は、LOCOS法により形成されることができる。
(D)本発明の半導体装置の製造方法において、前記第2素子分離領域は、セミリセスLOCOS法により形成されることができる。
(E)本発明の半導体装置の製造方法において、前記第1および第2高耐圧トランジスタを形成する工程は、
オフセット領域の上方にオフセット絶縁層を形成する工程と、
少なくともチャネル領域および前記オフセット領域の上方に第1ゲート絶縁層を形成する工程と、を含み、
前記オフセット領域の上方には、前記オフセット絶縁層と前記第1ゲート絶縁層とが積層された第2ゲート絶縁層を形成することができる。
(F)本発明の半導体装置の製造方法において、前記オフセット絶縁層の形成は、前記第2素子分離領域の形成と同一の工程で行なわれることができる。
次に、本発明の実施の形態の一例について説明する。
1.半導体装置
図1は、本実施の形態の半導体装置を模式的に示す断面図である。本実施の形態の半導体装置は、支持基板10aの上に、絶縁層10b、半導体層10cが順に積層されたSOI基板10を有する。半導体層10cは、たとえば、単結晶シリコン層である。SOI基板10内には、高耐圧トランジスタ領域10HVと、低耐圧トランジスタ領域10LVとが設けられている。高耐圧トランジスタ領域10HVは、Pチャネル高耐圧トランジスタ領域10HVpと、Nチャネル高耐圧トランジスタ領域10HVnとを有する。低耐圧トランジスタ領域10LVは、Pチャネル低耐圧トランジスタ領域10LVpと、Nチャネル低耐圧トランジスタ領域10LVnとを有する。Pチャネル高耐圧トランジスタ領域10HVpには、Pチャネル高耐圧トランジスタ100Pが形成され、Nチャネル高耐圧トランジスタ領域10HVnには、Nチャネル高耐圧トランジスタ100Nが形成されている。同様に、Pチャネル低耐圧トランジスタ領域10LVpには、Pチャネル低耐圧トランジスタ200Pが形成され、Nチャネル低耐圧トランジスタ領域10LVnには、Nチャネル低耐圧トランジスタ200Nが形成されている。
すなわち、同一基板(同一チップ)上に、Pチャネル高耐圧トランジスタ100PとNチャネル高耐圧トランジスタ100NとPチャネル低耐圧トランジスタ200PとNチャネル低耐圧トランジスタ200Nとが混載されている。尚、図1には4つのトランジスタしか記載されていないが、これは便宜的なものであって、同一基板上に各種類のトランジスタが複数形成されていることはいうまでもない。
また、各トランジスタが形成される領域において、半導体層10cの厚みは等しい。従って、半導体層10cは、厚みが一様な支持基板10aと厚みが一様な絶縁層10bとの上方に形成されているため、各トランジスタ形成領域の半導体層10cの表面は同一レベルとなる。
1.1 高耐圧トランジスタ領域
まず、高耐圧トランジスタ領域10HVについて説明する。高耐圧トランジスタ領域10HVと、低耐圧トランジスタ領域10LVとの境界には、絶縁層10bに到達する深さの第1および第3の素子分離領域110a,bが形成される。第3の素子分離領域110bは、高耐圧トランジスタ領域10HVと、低耐圧トランジスタ領域10LVとを分離する。すなわち、高耐圧トランジスタ領域10HVは、絶縁層10bに到達する深さの第3の素子分離領域110bに囲まれる。
高耐圧トランジスタ領域10HVには、Pチャネル高耐圧トランジスタ領域10HVpと、Nチャネル高耐圧トランジスタ領域10HVnとが設けられる。隣り合う高耐圧トランジスタ領域の間には、絶縁層10bに到達する深さの第1の素子分離領域110aが設けられている。すなわち、隣り合うPチャネル高耐圧トランジスタ100Pと、Nチャネル高耐圧トランジスタ100Nとの間には、絶縁層10bに到達する深さの第1の素子分離領域110aが設けられている。
第1および第3の素子分離領域は、第1トレンチ15bと、第2トレンチ16aとを有するデュアルトレンチに埋め込まれたトレンチ絶縁層20aからなる。第1トレンチ15bは、その底面が絶縁層10bに到達するように形成されている。第2トレンチ16aは、第1トレンチ15bと比して大きい幅を有しており、その深さは後述する第2の素子分離領域210を構成するトレンチ16bと同じ深さを有している。
次に、Pチャネル高耐圧トランジスタ100PおよびNチャネル高耐圧トランジスタ100Nの構成について説明する。
Pチャネル高耐圧トランジスタ100Pは、第1ゲート絶縁層60と、第2ゲート絶縁層112と、ゲート電極70と、P型の低濃度不純物層50と、サイドウォール絶縁層72と、P型の高濃度不純物層52とを有する。
第1ゲート絶縁層60は、チャネル領域となるN型ウェル32上に設けられている。第2ゲート絶縁層112は、第1ゲート絶縁層60の両端で、オフセット領域の上方に設けられている。尚、第2ゲート絶縁層112は、オフセット絶縁層であるトレンチ絶縁層20bと第1ゲート絶縁層60との積層膜のことである。ゲート電極70は、少なくとも第1ゲート絶縁層60上に形成されている。P型の低濃度不純物層50は、オフセット領域となる。サイドウォール絶縁層72は、ゲート電極70の側面に形成されている。P型の高濃度不純物層52は、サイドウォール絶縁層72の外側に設けられている。P型の高濃度不純物層52は、ソース領域またはドレイン領域(以下「ソース/ドレイン領域」という)となる。
Nチャネル高耐圧トランジスタ100Nは、第1ゲート絶縁層60と、第2ゲート絶縁層112と、ゲート電極70と、N型の低濃度不純物層40と、サイドウォール絶縁層72と、N型の高濃度不純物層42とを有する。
第1ゲート絶縁層60は、チャネル領域となるP型ウェル30上に設けられている。第2ゲート絶縁層112は、第1ゲート絶縁層60の両端で、オフセット領域の上方に設けられている。尚、第2ゲート絶縁層112は、トレンチ絶縁層20bと第1ゲート絶縁層60との積層膜のことである。ゲート電極70は、少なくとも第1ゲート絶縁層60上に形成されている。N型の低濃度不純物層40は、オフセット領域となる。サイドウォール絶縁層72は、ゲート電極70の側面に形成されている。N型の高濃度不純物層42は、サイドウォール絶縁層72の外側に設けられている。N型の高濃度不純物層42は、ソース/ドレイン領域となる。
1.2 低耐圧トランジスタ領域
まず、低耐圧トランジスタ領域10LVについて説明する。低耐圧トランジスタ領域10LVには、Pチャネル低耐圧トランジスタ領域10LVpと、Nチャネル低耐圧トランジスタ領域10LVnとが設けられる。隣り合う低耐圧トランジスタ領域の間には、絶縁層10bに到達しない深さの第2の素子分離領域210が設けられている。すなわち、隣り合うPチャネル低耐圧トランジスタ200Pと、Nチャネル低耐圧トランジスタ200Nとの間には、絶縁層10bに到達しない深さの第2の素子分離領域210が設けられている。
次に、各トランジスタの構成について説明する。
Nチャネル低耐圧トランジスタ200Nは、ゲート絶縁層62と、ゲート電極70と、サイドウォール絶縁層72と、N型の低濃度不純物層41と、N型の高濃度不純物層42とを有する。
ゲート絶縁層62は、チャネル領域となるP型のウェル36上に設けられている。ゲート電極70は、ゲート絶縁層62上に形成されている。サイドウォール絶縁層72は、ゲート電極70の側面に形成されている。N型の低濃度不純物層41は、オフセット領域となる。N型の高濃度不純物層42は、サイドウォール絶縁層72の外側に設けられている。N型の高濃度不純物層42は、ソース/ドレイン領域となる。
Pチャネル低耐圧トランジスタ200Pは、ゲート絶縁層62と、ゲート電極70と、サイドウォール絶縁層72と、P型の低濃度不純物層51と、P型の高濃度不純物層52とを有する。
ゲート絶縁層62は、チャネル領域となるN型のウェル34上に設けられている。ゲート電極70は、ゲート絶縁層62上に形成されている。サイドウォール絶縁層72は、ゲート電極70の側面に形成されている。P型の低濃度不純物層51は、オフセット領域となる。P型の高濃度不純物層52は、サイドウォール絶縁層72の外側に設けられている。P型の高濃度不純物層52は、ソース/ドレイン領域となる。
本実施の形態の半導体装置の利点は以下の通りである。
(A)本実施の形態の半導体装置において、高耐圧トランジスタ領域10HVは、絶縁層10bに到達する深さの第3の素子分離領域110bに囲まれる。また、隣り合う高耐圧トランジスタ領域の間には、絶縁層10bに到達する深さの第1の素子分離領域110aが設けられている。すなわち、高耐圧トランジスタ100Pと100Nとは、完全に分離された半導体層10cに形成することができる。そのため、素子分離領域下部に形成されることがあった寄生MOSトランジスタの形成を抑制することができる。また、広い素子分離領域や高濃度拡散層からなるガードリングを設ける必要がなくなり、高耐圧トランジスタ形成領域10HVの面積の削減を図ることができる。
(B)また、本実施の形態の半導体装置において、隣り合う低耐圧トランジスタ領域の間には、絶縁層10bに到達しない深さの第2の素子分離領域210が設けられている。従って、低耐圧トランジスタは、バルク型のMOSトランジスタと略同等の動作となり、基板浮遊効果などのSOI基板特有の効果を排除し、従来の設計資産を活用できる。
(C)本実施の形態の半導体装置によれば、第1および第3の素子分離領域110a,bでは、上方に大きい開口を有する第2トレンチ16aと、第2トレンチ16aと比して小さい開口を有する第1トレンチ15bとを組み合わせたデュアルトレンチ構造を有する。デュアルトレンチ構造を取る場合は、一定の幅の開口で絶縁層10bに到達する深さのトレンチを形成する場合と比して、半導体層10cのエッチング量を減らすことができ、トレンチ周辺の半導体層10cへのストレスを軽減することができる。
この利点について、図2(A)、(B)および図23を参照しながらさらに説明する。図2(A)は、本実施の形態にかかる半導体装置のNチャネル高耐圧トランジスタ100Nのソース領域またはドレイン領域42,チャネル領域および第1および3の素子分離領域110a,bの位置関係を簡略的に示す平面図である。図2(B)は、図2(A)の断面図である。図23は、従来の例のかかる半導体装置のついて図2(B)に対応した箇所を示す図である。
図2(A)、(B)からわかるように、ソース領域42とドレイン領域42は、第2トレンチ16aに囲まれている。すなわち、ソース領域42及びドレイン領域42は、絶縁層10bに到達しない深さを有する第2トレンチ16aと隣接している。絶縁層10bに到達しない深さを有する第2トレンチ16aの形成はエッチング量が小さいため、ソース領域42及びドレイン領域42における第2トレンチ16aとの隣接部に生じるエッチングダメージを小さくすることができ、よって、リーク電流の発生を抑制できる。
仮に、図23に示すようにソース領域142及びドレイン領域142が、絶縁層10bまで到達するような深いトレンチ116と隣接している場合、深いトレンチ116を形成する際のエッチングダメージが大きく、すなわち、隣接部に生じるエッチングダメージが大きく、リーク電流が発生する要因の一つになる。
以上のことより、本実施の形態の半導体装置によれば、前記接合部周辺のストレスが軽減されているため、リーク電流の発生が抑制され、信頼性の向上した半導体装置を提供することができる。
2.半導体装置の製造方法
次に、本実施の形態の半導体装置の製造方法について、図3〜22を参照しながら説明する。図3〜22は、本実施の形態の半導体装置の製造方法の工程を模式的に示す断面図である。
(1)本実施の形態の半導体装置は、図3に示すように、支持基板10aの上に、絶縁層10bと、半導体層10cとが積層されたSOI基板10に形成される。半導体層10cとしては、単結晶シリコン層を用いることができる。単結晶シリコン層10cの膜厚は、500〜2000nmであることが好ましい。図3に示すように、半導体層10cの上に、第1絶縁層12aを形成する。第1絶縁層12aとしては、酸化シリコン膜、窒化酸化シリコン膜などを用いる。第1絶縁層12aは、たとえば、CVD法などにより形成することができる。
ついで、第1絶縁層12aの上に、ストッパ絶縁層14aを形成する。ストッパ絶縁層14aとしては、窒化シリコン膜を形成することができる。ストッパ絶縁層14aは、CVD法などにより形成することができる。ついで、ストッパ絶縁層14aの上に、所定のパターンのレジスト層R1を形成する。レジスト層R1は、第1〜第3の素子分離領域110a,210,110bが形成される領域および高耐圧トランジスタのオフセット領域の上方に開口を有する。すなわち、各種のトレンチが形成される全ての領域に開口を有することになる。
(2)次に、図4に示すように、レジスト層R1(図3参照)をマスクとして、ストッパ絶縁層14aをエッチングする。これにより、ストッパ層14が形成される。このストッパ絶縁層14aのエッチングは、公知のエッチング技術により行うことができる。
(3)次に、図5に示すように、所定のパターンを有するレジスト層R2を形成する。レジスト層R2は、第1および第3の素子分離領域110a,bのために最終的に形成されることになるトレンチの幅と比して小さい開口部を含むパターンを有する。このとき、工程(2)において、第1絶縁層12aをエッチングすることなく残存させておくことにより、半導体層10cとレジスト層R2とが直接接することを防ぐことができる。
(4)次に、図6に示すように、レジスト層R2をマスクとして、第1絶縁層12aおよび半導体基板10を公知の技術によりエッチングする。これにより、溝部15aが形成される。溝部15aの深さは、半導体層10cの厚さから後述する工程で形成される第2の素子分離領域210のためのトレンチの深さを差し引いた深さになるようにする。溝部15aの形成が終った後にレジスト層R2を、たとえばアッシングにより除去する。
(5)次に、図7に示すように、露出している第1絶縁層12aを公知のエッチング技術により除去することにより、パッド層12が形成される。
(6)次に、図8に示すように、ストッパ層14およびパッド層12をマスクとして、半導体層10を一般的なエッチング技術によりエッチングする。これにより、工程(4)で形成された溝部15aはさらにエッチングされ絶縁層10bに到達する深さを有する第1トレンチ15bとなる。また、第1トレンチ15bの上方には、第1トレンチ15bより大きい開口を有する第2トレンチ16aが形成される。すなわち、第1および第3の素子分離領域110a,bでは、上方に大きい開口を有する第2トレンチ16aと絶縁層10bまで到達する深さを有する第1トレンチ15bとからなるデュアルトレンチが形成される。
同時に、第2の素子分離領域210および高耐圧トランジスタのオフセット領域では、トレンチ16bが形成される。
(7)次に、図9に示すように、第1トレンチ15b、第2トレンチ16aおよびトレンチ16bの表面にトレンチ酸化膜18を形成する。トレンチ酸化膜18の形成方法は、たとえば、熱酸化法により行なう。トレンチ酸化膜18の膜厚は、たとえば、50〜500nmである。
また、トレンチ酸化膜18を形成する前に、必要に応じて、パッド絶縁層12の端部をエッチングすることができる。このような態様をとることにより、トレンチ酸化膜18の形成において、第2トレンチ16a,トレンチ16bの上端部にトレンチ酸化膜18が丸みを帯びるように形成することができる。そして、第2トレンチ16a,トレンチ16bの上端部にトレンチ酸化膜18が丸みを帯びて形成されることにより、段差がなくなるため、後の工程でトレンチ絶縁層を良好に埋め込むことができる。
ついで、第1トレンチ15b、第2トレンチ16aおよびトレンチ16bを埋め込むように、絶縁層22を形成する。絶縁層22は、第1トレンチ15b、第2トレンチ16aおよびトレンチ16bを埋めこみ、さらに、ストッパ層14を覆う膜厚であればよい。ついで、必要に応じて図9に示すように、絶縁層22の上に、SOG膜24を塗布し平坦な面を形成する。
(8)次に、図10に示すように、ストッパ層14の上面が露出するまでSOG膜24および絶縁層22を除去する。SOG膜24および絶縁層22の除去は、たとえばCMP法などにより行なわれる。これにより、第1トレンチ15bと第2トレンチ16aからなるデュアルトレンチにはトレンチ絶縁層20aが形成され、トレンチ16bには、トレンチ絶縁層20bが形成される。その結果、第1および第3の素子分離領域110a,bと、第2の素子分離領域210とが形成される。また、この工程において、高耐圧トランジスタ領域10HVでは、オフセット領域に第2ゲート絶縁層112の一部となるオフセット絶縁層が形成される。なお、本実施の形態では、オフセット絶縁層と第2の素子分離領域210をトレンチ素子分離法により形成しているため、トレンチ絶縁層20bということとする。
(9)次に、図11に示すように、ストッパ層14を除去する。ストッパ層14の除去は、たとえば、熱リン酸によるウェットエッチングにより行なわれる。ついで、半導体層10の上面に、犠牲酸化膜(図示せず)を形成する。犠牲酸化膜としては、たとえば、酸化シリコン膜を形成することができる。この場合、熱酸化法により形成されることができる。
(10)次に、図12に示すように、高耐圧トランジスタ領域10HVにおいて、P型ウェル30の形成を行なう。具体的には、所定のパターンを有するレジスト層R3を形成し、レジスト層R3をマスクとして、P型の不純物イオンを半導体層10cに導入することによりP型ウェル30が形成される。その後、レジスト層R3をアッシングにより除去する。
(11)次に、図13に示すように、高耐圧トランジスタ領域10HVにおいて、N型ウェル32の形成を行なう。まず、所定のパターンを有するレジスト層R4を形成する。レジスト層R4をマスクとして、リン、砒素などのN型不純物を1回もしくは複数回にわたって半導体層10cに注入することにより、半導体基板10内にN型ウェル32を形成する。その後、レジスト層R4をアッシングにより除去する。なお、工程(10)および(11)の順序は、本実施の形態と逆の順序で行なってもよい。
(12)次に、図14に示すように、高耐圧トランジスタ領域10HVと、低耐圧トランジスタ領域10LVの全面に、窒化シリコン膜26を形成する。
(13)次に、図14に示すように、高耐圧トランジスタ領域10HVにおいて、N型のソース/ドレイン領域のオフセット領域のための不純物層を形成する。まず、所定の領域を覆うレジスト層R5を形成する。レジスト層R5をマスクとして、半導体層10cにN型不純物を導入することにより、不純物層40aを形成する。これにより、Nチャネル高耐圧トランジスタ領域10HVnにソース/ドレイン領域のオフセット領域のための不純物層40aが形成される。その後、レジスト層R5をアッシングにより除去する。
(14)次に、図15に示すように、高耐圧トランジスタ領域10HVにおいて、P型のソース/ドレイン領域のオフセット領域のための不純物層を形成する。まず、所定の領域を覆うレジスト層R6を形成する。レジスト層R6をマスクとして、P型の不純物を半導体層10cに導入する。これにより、Pチャネル高耐圧トランジスタ領域10HVpにソース/ドレイン領域のオフセット領域のための不純物層50aが形成される。その後、レジスト層R6をアッシングにより除去する。
(15)次に、図16に示すように、熱処理を施すことにより不純物層40a,50aが拡散され、高耐圧トランジスタ100P,Nのオフセット領域となる低濃度不純物層40,50が形成される。なお、工程(15)は、工程(13)、工程(14)の不純物導入後毎に実施してもよい。さらに、工程(13)、工程(14)の順序は、本実施の形態と逆の順序で行っても良い。
(16)次に、図17に示すように、高耐圧トランジスタ領域10HVにおいて、各高耐圧トランジスタのゲート絶縁層を形成する領域以外を覆うように、レジスト層R7を形成する。レジスト層R7をマスクとして、露出している窒化シリコン膜26を除去する。ついで、高耐圧トランジスタ領域10HVにおいて、必要に応じてN型チャネルドープおよびP型チャネルドープを行なう。N型チャネルドープおよびP型チャネルドープの形成は、一般的なリソグラフィ技術を用いて所定のパターンを有するレジスト層(図示せず)を形成し、所定の導電型の不純物を導入することにより行われる。
(17)次に、図18に示すように、露出しているバッド層12を除去後、高耐圧トランジスタ領域10HVに第1ゲート絶縁層60を形成する。パッド層12のエッチングは、たとえば、フッ酸によるウェットエッチングにより行なうことができる。第1ゲート絶縁層60は、選択熱酸化法により形成することができる。第1ゲート絶縁層60の膜厚は、約1600Åである。ついで、残存している窒化シリコン膜26を除去する。
(18)次に、図19に示すように、低耐圧トランジスタ領域10LVにおいて、N型ウェル34と、P型ウェル36を形成する。N型ウェル34およびP型ウェルの形成は、一般的なリソグラフィ技術を用いて所定のパターンを有するマスク層を形成し、所定の導電型の不純物を導入することにより行なわれる。ついで、必要に応じて、チャネルドープを行なってもよい。
(19)次に、図20に示すように、高耐圧トランジスタ領域10HVにおいて、第1ゲート絶縁層60が形成された領域を覆うように、レジスト層R8を形成し、露出しているパッド層12を除去する。
(20)次に、図21に示すように、低耐圧トランジスタのためのゲート絶縁層62を形成する。ゲート絶縁層62は、たとえば、熱酸化法により形成される。ゲート絶縁層62の膜厚は、たとえば、45Åである。ゲート絶縁層62は、高耐圧トランジスタ領域10HVにおいても形成される。
ついで、図21に示すように、高耐圧トランジスタ領域10HVと、低耐圧トランジスタ領域10LVとの全面に、導電層70aを形成する。導電層70aとしては、たとえば、ポリシリコン層を形成する。導電層70aの材質として、ポリシリコン層を形成する場合は、導電層70aにおいてNチャネル高耐圧トランジスタ100Nと、Nチャネル低耐圧トランジスタ200Nのゲート電極となる領域にn型の不純物を注入し、ゲート電極の低抵抗化を図ることができる。
(21)次に、所定のパターンを有するレジスト層(図示せず)を形成する。レジスト層をマスクとして、ポリシリコン層をパターニングすることにより、図22に示すように、ゲート電極70が形成される。
ついで、低耐圧トランジスタ領域10LVにおいて、各トランジスタ200P,Nのための低濃度不純物層41,51を形成する。低濃度不純物層41,51は、一般的なリソグラフィ技術を用いてマスク層を形成し、所定の不純物を注入することにより形成することができる。
ついで、全面に絶縁層(図示せず)を形成し、この絶縁層を異方性エッチングすることにより、ゲート電極70の側面にサイドウォール絶縁層72(図1参照)が形成される。ついで、Pチャネル高耐圧トランジスタ領域10HVpおよびPチャネル低耐圧トランジスタ領域10LVpの所定の領域に、P型の不純物を導入することにより、図1に示すように、サイドウォール絶縁層72の外側にソース/ドレイン領域52を形成する。ソース/ドレイン領域となるP型の高濃度不純物層52の形成は、公知の方法により行なうことができる。
ついで、Nチャネル高耐圧トランジスタ領域10HVnおよびNチャネル低耐圧トランジスタ領域10LVnの所定の領域に、N型の不純物を導入することにより、ソース/ドレイン領域42を形成する。ソース/ドレイン領域となるN型の高濃度不純物層42の形成は、公知の方法により行なうことができる。
上述のようにして、図1に示す半導体装置が形成される。
(A)本実施の形態の製造方法によれば、高耐圧トランジスタ100P,Nは、絶縁層10bに到達する第1および第3の素子分離領域110a,bにより分離された領域に形成されることができる。そのため、耐圧を確保するために必要としていた広い素子分離領域が不要となる。また、素子分離領域の下部に形成されることがある寄生MOSトランジスタの発生を抑制することができる。さらに、高濃度拡散層によるガードリングを設ける必要もなくなるため、高耐圧トランジスタ領域10HVの面積の削減を図ることができる。
(B)本実施の形態の半導体装置の製造方法によれば、第1および第3の素子分離領域110a,bのためのデュアルトレンチを形成する工程の一部と、第2の素子分離領域210のためのトレンチ16bを形成する工程を同一の工程で行なうことができるため、工程数の削減を図ることができる。
(C)本実施の形態の半導体装置の製造方法によれば、第1および第3の素子分離領域110a,bでは、デュアルトレンチ構造を有するトレンチを用いている。すなわち、上方に大きい開口を有する第2トレンチ16aを有するため、絶縁層20aを埋めこむ際に、第1トレンチ15bへの埋め込み性を向上させることができる。その結果、良好な素子分離を形成することができ、信頼性の高い半導体装置を製造することができる。
(D)また、デュアルトレンチ構造をとる他の利点として、次のことを挙げることができる。一般的に半導体装置では、種々の面積の素子分離が形成されている。素子分離領域の疎密やトレンチのアスペクト比にもよるが、素子分離面積の異なるトレンチを形成する場合には、素子分離の面積が大きい方がエッチングガスが多く供給されるため、エッチングレートが大きくなる。そのため、素子分離面積が異なり同一深さのトレンチを形成することは困難である。しかし、本実施の形態の半導体装置の製造方法に示したようなデュアルトレンチの形成を行なうことにより、素子分離の面積は異なる場合でも絶縁層に到達する深さのトレンチ幅を一定にすることができる。このため、素子分離の面積が異なるが同一の深さが確保されたトレンチの形成を容易に行なうことができる。
(E)また、低耐圧トランジスタ200P,Nは、絶縁層10bに到達しない深さの第2の素子分離領域210により分離された領域に形成されることができる。そのため、基板浮遊効果などのSOI基板特有の効果を排除することができる。さらに、低耐圧トランジスタ領域10LVにおいては、従来の設計資産を活用することができる。
なお、本発明は上述の実施の形態に限定されず、本発明の要旨の範囲内で変形することが可能である。たとえば、第2素子分離領域210やオフセット絶縁層(上述の実施の形態でのトレンチ絶縁層20bに該当する)の形成をLOCOS法、セミリセスLOCOS法により行なうことができる。
本実施の形態の半導体装置を模式的に示す断面図。 (A)は、本実施の形態の半導体装置の一部を簡略的に示す平面図であり、(B)は、図(A)に対応する断面図。 図1に示す半導体装置の製造方法の一工程を示す断面図。 図1に示す半導体装置の製造方法の一工程を示す断面図。 図1に示す半導体装置の製造方法の一工程を示す断面図。 図1に示す半導体装置の製造方法の一工程を示す断面図。 図1に示す半導体装置の製造方法の一工程を示す断面図。 図1に示す半導体装置の製造方法の一工程を示す断面図。 図1に示す半導体装置の製造方法の一工程を示す断面図 図1に示す半導体装置の製造方法の一工程を示す断面図。 図1に示す半導体装置の製造方法の一工程を示す断面図。 図1に示す半導体装置の製造方法の一工程を示す断面図。 図1に示す半導体装置の製造方法の一工程を示す断面図。 図1に示す半導体装置の製造方法の一工程を示す断面図。 図1に示す半導体装置の製造方法の一工程を示す断面図。 図1に示す半導体装置の製造方法の一工程を示す断面図。 図1に示す半導体装置の製造方法の一工程を示す断面図。 図1に示す半導体装置の製造方法の一工程を示す断面図。 図1に示す半導体装置の製造方法の一工程を示す断面図。 図1に示す半導体装置の製造方法の一工程を示す断面図。 図1に示す半導体装置の製造方法の一工程を示す断面図。 図1に示す半導体装置の製造方法の一工程を示す断面図。 従来の例にかかる半導体装置について図2(B)に対応する箇所を示す断面図。
符号の説明
10 SOI基板、 10a 支持基板、 10b 絶縁層、 10c 半導体層、 10HV 高耐圧トランジスタ領域、 10LV 低耐圧トランジスタ領域、 10HVp Pチャネル高耐圧トランジスタ領域、 10HVn Nチャネル高耐圧トランジスタ領域、 10LVp Pチャネル低耐圧トランジスタ領域、 10LVn Nチャネル低耐圧トランジスタ領域、 12 パッド層、 14 ストッパ層、 15a 溝部、 15b 第1トレンチ、 16a 第2トレンチ、16b トレンチ 18 トレンチ酸化膜、 22 絶縁層、 28 窒化シリコン膜、 30,36 P型ウェル、 32,34 N型ウェル、 42 N型の高濃度不純物層、 52 P型の高濃度不純物層、 60 ゲート絶縁層、 62 ゲート絶縁層、 70 ゲート電極、 72 サイドウォール絶縁層、 110a,b 第1および第3の素子分離領域、 112 第2ゲート絶縁層、 210 第2の素子分離領域、 100P Pチャネル高耐圧トランジスタ、 100N Nチャネル高耐圧トランジスタ、 200P Pチャネル低耐圧トランジスタ、 200N Nチャネル低耐圧トランジスタ

Claims (13)

  1. 支持基板と、
    前記支持基板上に形成された絶縁層と、
    前記絶縁層上に形成された第1半導体層と、
    前記第1半導体層内に形成された第1高耐圧トランジスタと、
    前記絶縁層上に形成された第2半導体層と、
    前記第2半導体層内に形成された第2高耐圧トランジスタと、
    前記第1半導体層と前記第2半導体層との間に設けられた第1素子分離領域であって、前記絶縁層に到達する深さを有する第1素子分離領域と、
    前記絶縁層上に形成された第3半導体層と、
    前記第3半導体層内に形成された第1低耐圧トランジスタと、
    前記第3半導体層内に形成された第2低耐圧トランジスタと、
    前記第3半導体層内に形成され、かつ、前記第1低耐圧トランジスタと前記第2低耐圧トランジスタとの間に設けられた第2素子分離領域であって、前記絶縁層に到達しない深さを有する第2素子分離領域と、を含み、
    前記第1素子分離領域は、デュアルトレンチ構造を有するトレンチ絶縁層からなる、半導体装置。
  2. 請求項1において、
    前記第2半導体層と、前記第3半導体層との間に設けられた第3素子分離領域であって、前記絶縁層に到達する深さを有する第3素子分離領域と、をさらに含み、
    前記第3素子分離領域は、デュアルトレンチ構造を有するトレンチ絶縁層からなる、半導体装置。
  3. 請求項1または2において、
    前記第1半導体層と前記第2半導体層と前記第3半導体層とは、各半導体層の厚さが等しい、半導体装置。
  4. 請求項1〜3のいずれかにおいて、
    前記第1半導体層と前記第2半導体層と前記第3半導体層との厚さは、500〜2000nmである、半導体装置。
  5. 請求項1〜4のいずれかにおいて、
    前記第1半導体層と前記第2半導体層と前記第3半導体層とは、各半導体層の表面が同一レベルである、半導体装置。
  6. 請求項1〜5のいずれかにおいて、
    前記第1および第2高耐圧トランジスタは、
    チャネル領域の上方に形成された第1ゲート絶縁層と、
    オフセット領域の上方に形成された第2ゲート絶縁層と、をさらに含み、
    前記第2ゲート絶縁層の膜厚は前記第1ゲート絶縁層の膜厚に比べ大きい、半導体装置。
  7. 支持基板と絶縁層と半導体層とを含む基板を準備する工程と、
    第1開口部を有するマスク層を用いて、前記半導体層に溝部を形成する工程と、
    前記第1開口部と比して大きい第2開口部を有するマスク層を用いて、前記溝部を含む領域の前記半導体層をエッチングすることにより、前記絶縁層に到達する深さを有する第1トレンチと、前記絶縁層に到達しない深さを有する第2トレンチとからなるデュアルトレンチを形成する工程と、
    前記デュアルトレンチに絶縁層を埋め込み第1素子分離領域および第3素子分離領域を形成することにより、第1半導体層、第2半導体層および第3半導体層を形成する工程と、
    前記第3半導体層に前記絶縁層に到達しない深さを有する第2素子分離領域を形成する工程と、
    前記第1半導体層内に第1高耐圧トランジスタを形成する工程と、
    前記第2半導体層内に第2高耐圧トランジスタを形成する工程と、
    前記第3半導体層内に第1低耐圧トランジスタを形成する工程と、
    前記第3半導体層内において、前記第1低耐圧トランジスタと前記第2素子分離領域を介して隣り合う第2低耐圧トランジスタを形成する工程と、を含む、半導体装置の製造方法。
  8. 請求項7において、
    前記第2素子分離領域は、トレンチ素子分離法により形成される、半導体装置の製造方法。
  9. 請求項8において、
    前記デュアルトレンチを形成する工程と、前記第2素子分離領域のためのトレンチを形成する工程とは、同一の工程で行なわれる、半導体装置の製造方法。
  10. 請求項7において、
    前記第2素子分離領域は、LOCOS法により形成される、半導体装置の製造方法。
  11. 請求項7において、
    前記第2素子分離領域は、セミリセスLOCOS法により形成される、半導体装置の製造方法。
  12. 請求項7〜11のいずれかにおいて、
    前記第1および第2高耐圧トランジスタを形成する工程は、
    オフセット領域の上方にオフセット絶縁層を形成する工程と、
    少なくともチャネル領域および前記オフセット領域の上方に第1ゲート絶縁層を形成する工程と、を含み、
    前記オフセット領域の上方には、前記オフセット絶縁層と前記第1ゲート絶縁層とが積層された第2ゲート絶縁層が形成される、半導体装置の製造方法。
  13. 請求項12において、
    前記オフセット絶縁層の形成は、前記第2素子分離領域の形成と同一の工程で行なわれる、半導体装置の製造方法。
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