JP2005031328A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ユーザの目的に応じて最適な画像形成条件を選択し、目的及びユーザの好みに合った画像形成を行うことができる画像形成装置を提供する。
【解決手段】IOT制御部8は、出力画像に関する画像情報と、ユーザにより指定された優先モードとの組み合わせの有効性を確認し、組み合わせが有効であれば、該組み合わせの優先モードに対応して予め記憶されている画像形成条件を選択する。選択されなかった画像形成条件については、予め定められたシステム優先モードの画像形成条件を選択する。また、組み合わせが無効であった場合には、該組み合わせの優先モードに対応して記憶された画像形成条件は選択されない。画像形成条件が全て選択されると、該画像形成条件を設定して画像形成を実行する。
【選択図】 図6

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複写機やプリンタ等の画像形成装置に関し、特に、画像形成条件を変更して最適な条件で画像形成を行う画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、画像形成装置のカラー化が急速に進み、機能も格段に向上してきている。更に、他機種との差別化を図るため高画質化・高生産性化等が進み、その進化の速度には目を見張るものがある。
【0003】
また、高画質要求や用紙の多様化要求等、ユーザの様々な要求に答えるため、プロセススピードの変更が可能な画像形成装置が普及してきている。更に、ユーザの要求
(目的)をより高い次元で達成させるために、プロセススピードの変更だけでなく他の画像形成条件もユーザの要求
(目的)に応じて変更できる装置が望まれている。
【0004】
画像形成条件を変更する画像形成装置としては、例えば、画像形成プロセスのスピードに関する複数モードのうち、少なくとも1つのモード(特に低速モード)において行う基準トナー画像の形成条件を、他のモードにおいて行う基準トナー画像の形成条件とは異ならせることにより濃度検知に要する時間の短縮化を図る画像形成装置が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【0005】
また、転写材の種別(普通紙、厚紙、OHP)に応じて画像形成速度を切り替え、この画像形成速度に応じて画像形成処理(ガンマ補正処理の入出力ガンマ特性またはドット形成パターン等)を変更する画像形成装置(例えば、特許文献2参照。)や、画像のスクリーン処理に応じて、1画素に対する露光時間及び強度、並びに像担持体の表面電位及び現像バイアスの画像形成パラメータの1つ以上を補正することによって画像形成条件を補正する画像形成装置も知られている(例えば、特許文献3参照。)。
【0006】
【特許文献1】
特開2001−343867号公報
【特許文献2】
特開2001−305825号公報
【特許文献3】
特開平11−216904号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の画像形成装置ではいずれも、ユーザの目的とは関係なく自動的に画像形成条件が変更されてしまうため、本来ユーザの目的に合った画像形成条件の選択が可能であるにもかかわらず、ユーザの意に沿わない画像形成条件で画像が形成されてしまう可能性があり、目的に合った画像を形成することができない、という問題がある。
【0008】
本発明は、上述した問題を解決するために提案されたものであり、ユーザの目的に応じて最適な画像形成条件を選択し、目的及びユーザの好みに合った画像形成を行うことができる画像形成装置を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明に係る画像形成装置は、出力画像に関する画像情報と、外部から指定されたモードとに基づいて、予め記憶されている画像形成条件から前記出力画像の画像形成条件を選択する選択手段と、前記選択された画像形成条件を用いて前記出力画像を形成する画像形成手段と、を含んで構成されている。
【0010】
なお、前記画像情報は、出力画像のカラー情報、出力用紙種類情報、出力画像の属性情報、出力画像の画像密度情報、及び出力画像の構造情報の少なくとも1つを含むことができる。
【0011】
ここで、カラー情報は、例えば、フルカラー、ミックス(白黒とフルカラーとの混在)、白黒等を示す情報を意味し、属性情報は、例えば、文字、写真、グラフィック等を示す情報を意味する。画像密度情報は、出力画像の密度を示し、構造情報は、例えば、線で構成された画像であるか、点で構成された画像であるかを示す情報を意味する。これらの画像情報は、画像の特性を示す情報であり、出力画像に応じて定まる。また、例えば、外部のコンピュータのプリンタドライバ等により予め印刷する用紙種類の情報が指定された場合等には、出力用紙種類情報を画像情報に含めることもできる。
【0012】
また、前記モードは、生産性優先モード、画質優先モード、消耗材の寿命優先モード、用紙種類優先モード、及びカラー優先モードの少なくとも1つを含むことができる。
【0013】
生産性優先モードは、生産性(スピード)を優先して印刷するモードであり、画質優先モードは、生産性よりも画質を優先させて印刷するモードであり、消耗材の寿命優先モードは、トナーや感光体等の消耗材の寿命を優先させて印刷するモードであり、用紙種類優先モードは、印刷する用紙の紙質を優先させて印刷するモードであり、カラー優先モードは、白黒、フルカラー、ミックス、プラスワンカラーのいずれかで印刷するモードである。これらモードは外部、例えば、画像形成装置のユーザにより指定される。
【0014】
本発明の選択手段は、出力画像に関する画像情報と、外部から指定されたモードとに基づいて、予め記憶されている画像形成条件から出力画像の画像形成条件を選択する。
【0015】
具体的には例えば、予め各モードに対応する画像形成条件を記憶した記憶手段を設け、出力画像に関する画像情報と、外部から指定されたモードとに基づいて、該記憶手段から出力画像の画像形成条件を選択するようにしてもよいし、画像情報とモードとの組み合わせに対応する画像形成条件を記憶した記憶手段を設け、出力画像に関する画像情報と、外部から指定されたモードとに基づいて、該記憶手段から出力画像の画像形成条件を選択するようにしてもよい。
【0016】
画像形成手段は、選択手段により選択された画像形成条件を用いて出力画像を形成する。
【0017】
これにより、ユーザの目的に応じて最適な画像形成条件を選択し、目的及びユーザの好みに合った画像形成を行うことができる。
【0018】
なお、選択手段により選択される前記画像形成条件は、プロセススピード、感光体帯電条件、現像条件、露光条件、転写条件、定着条件、ソーティング条件、TRC制御条件、及び画像制御間隔の少なくとも1つを含むことができる。
【0019】
ここで、プロセススピードとは画像を形成する際のスピードをいう。感光体帯電条件は、感光体の帯電電位や、AC帯電とするかDC帯電とするかの指定をいう。また、現像条件は、現像バイアス電位や、AC(+DC)バイアスとするかDCバイアスとするかの指定をいう。露光条件は、露光強度とすることができる。転写条件は、転写電圧とすることができる。定着条件は、定着温度や定着スピードとすることができる。ソーティング条件は、画像形成の際、ジョブの処理順が変更された場合に、画像形成後、ジョブの受付順がわかるように出力用紙をソートするか否かの指定をいう。TRC制御条件は、トーンリプロダクションカーブ(TRC)の制御の間隔や、リアルタイムで処理するか否かの指定をいう。画像制御間隔は、パッチを形成することにより行われる画像制御の実行間隔をいう。
【0020】
本発明は、前記出力画像の画像情報と前記指定されたモードとの組み合わせが有効であるか否かを判断する判断手段を更に含み、前記選択手段は、前記組み合わせが有効であると判断された場合に、前記予め記憶されている画像形成条件から前記組み合わせに対応する画像形成条件を選択することもできる。
【0021】
例えば、出力画像に関する画像情報に適合しないモードが指定され、該モードに対応する画像形成条件が選択された場合には、画像形成において、ユーザの意図しない性能低下を招くおそれがある。
【0022】
本発明では、判断手段が、出力画像の画像情報と指定されたモードとの組み合わせが有効であるか否かを判断し、選択手段は、有効であると判断された組み合わせに対応する画像形成条件を選択することができるため、最適な画像形成条件を選択して、意図せざる性能低下を招くことなく、出力画像を形成することができる。
【0023】
なお、画像情報とモードとの組み合わせが有効であると判断され、該組み合わせに対応する画像形成条件を選択する場合には、予め記憶された画像形成条件が、モードに対応するように記憶されている場合には、該組み合わせを構成するモードに対応する画像形成条件を選択するようにしてもよいし、組み合わせに対応するように画像形成条件が記憶されている場合には、有効であると判断された組み合わせに対応する画像形成条件を選択するようにしてもよい。
【0024】
本発明は、前記各モードの優先順位を記憶する優先順位記憶手段を更に含み、前記選択手段は、前記記憶された優先順位に基づいて、前記記憶手段から前記出力画像の画像形成条件を選択することもできる。
【0025】
これにより、画像情報とモードとに基づいて出力画像の画像形成条件を選択する際に、指定されたモード毎に異なる画像形成条件が記憶されている場合であっても、例えば、優先順位の高いモードに対応する画像形成条件を優先的に選択することができるため、最適な画像形成条件を選択することができる。
【0026】
なお、各モードの優先順位は、ユーザにより適宜変更できる構成としてもよい。
【0027】
本発明において、外部から複数のジョブを受付けた場合に、前記選択手段は、前記各ジョブ毎に画像形成条件を選択し、前記画像形成手段は、前記選択手段の選択の結果、所定の画像形成条件が異なるジョブが混在する場合には、前記ジョブの受付順に出力画像を形成する、前記所定の画像形成条件が同一のジョブが連続するように前記ジョブの処理順を変更して出力画像を形成する、及び、前記各ジョブの前記所定の画像形成条件が同一となるように前記所定の画像形成条件を変更して出力画像を形成する、のいずれかを行うこともできる。
【0028】
複数のジョブが受け付けられると、通常は、ジョブ毎に画像形成条件が選択され、ジョブの受付順に画像形成条件が順次切換えられて画像が形成される。しかしながら、画像形成条件によっては、その切換えに時間がかかるものもある。このような画像形成条件を頻繁に切換えると、画像形成そのものに時間がかかり、生産性が低下する。
【0029】
本発明では、画像形成手段は、所定の画像形成条件が異なるジョブが混在する場合には、ジョブの受付順に出力画像を形成する、所定の画像形成条件が同一のジョブが連続するようにジョブの処理順を変更して出力画像を形成する、及び、各ジョブの所定の画像形成条件が同一となるように所定の画像形成条件を変更して出力画像を形成する、のいずれかの処理を行うことができるため、画像形成条件の切換えに要する時間を短縮することができる。
【0030】
本発明は、前記モードを指定する指定手段を更に含むこともできる。
【0031】
これにより、ユーザは所望のモードを容易に指定することができる。
【0032】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好ましい実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
【0033】
なお、本実施の形態では、コピー機能及びプリント機能を備えた画像形成装置を例に挙げて説明する。
【0034】
図1は、本実施の形態に係る画像形成装置の概略的な構成を示したブロック図である。なお、図1には、本実施の形態におけるデータの流れが矢印により示されている。
【0035】
図1に示されるように、画像形成装置1は、ユーザインタフェース(UI)3と、スキャナ4と、コントローラ5と、IPS(Image processing system、画像処理システム)6と、IOT(Image Output Terminal、画像出力部)10とを含んで構成されている。
【0036】
画像形成装置1にはパーソナルコンピュータ(PC)2が接続されており、画像形成装置1は、ユーザの印刷要求に基づいてPC2から発行されたジョブを図示しないインタフェースを介して入力する。なお、PC2は、画像形成装置1に直接接続されていてもよいし、ネットワークを介して接続されていてもよい。また、複数のPC2が画像形成装置1に接続されていてもよい。
【0037】
PC2から発行されたジョブには、出力画像の画像データと、出力画像に関する情報である画像情報と、優先モードとが含まれている。優先モードは、PC2の所定のアプリケーションを用いてユーザにより指定される。本実施の形態では、生産性(スピード)を優先して印刷する生産性優先モード、生産性よりも画質を優先させて印刷する画質優先モード、トナーや感光体等の消耗材の寿命を優先させて印刷するLife優先モード、印刷する用紙の紙質を優先させて印刷する用紙紙質優先モード、及び、白黒、フルカラー、白黒とフルカラーとの混在(ミックス)、のいずれかで印刷するカラー優先モードを指定することができる。
【0038】
なお、画質優先モードを指定する場合には、高画質で印刷する高画質優先モード、文字の印刷に適した文字優先モード、写真の印刷に適した写真優先モード、及び高グロスで印刷する高グロス優先モードの4つのモードのいずれか或いは複数を指定することができる。
【0039】
Life優先モードを指定する場合には、トナーの消費量を抑制して印刷するトナーセーブモード、感光体の消耗スピードが遅くなるように印刷する感光体Lifeモード、定着器の消耗スピードが遅くなるように印刷するFuserLifeモードの3つのモードのいずれか或いは複数を指定することができる。
【0040】
用紙紙質優先モードを指定する場合には、厚紙に印刷する厚紙モード及びOHPに印刷するOHPモードのいずれか一方を指定することができる。
【0041】
カラー優先モードを指定する場合には、黒単色で印刷する単Kモード、フルカラーで印刷するフルカラーモード、黒とフルカラーが混在したものを印刷するMixモードのいずれか1つを指定することができる。
【0042】
出力画像に関する情報である画像情報は、プリント機能実行時には、例えば、PC2のプリンタドライバ等により画像データが解析されて生成され、PC2のジョブ発行時に画像データに付加される。また、コピー機能実行時には、IPS6により生成される。本実施の形態では、画像情報は、ジョブ毎のカラー情報(フルカラー、ミックス、白黒)と、属性情報(文字、写真)とを含んで構成されている。
【0043】
画像形成装置1のUI3は、例えばディスプレイ上にタッチパネルが重ねられたタッチパネルディスプレイ等から構成され、各種情報を表示したり、ユーザが操作することにより各種情報や指示を入力することができる。なお、前述した優先モードは、UI3からも入力することができる。
【0044】
スキャナ4は、コピー機能実行時に原稿に記録されている画像を読み取って画像データを得ると共に、該画像データをIPS6に出力する。
【0045】
コントローラ5は、PC2から入力されたジョブに含まれる画像データに所定の画像処理を施す。画像処理が施された画像データは、画像データに付された画像情報及び優先モードと共にIOT10に出力される。
【0046】
IPS6は、コピー機能実行時に、スキャナ4で得られた画像データに画像処理を施してIOT10に出力する。また、該画像データを解析して画像情報を生成して、IOT10に出力する。生成された画像情報は、前述のPC2から発行されたジョブに含まれる画像情報と同様のものである。
【0047】
IOT10は、入力された画像データを用いて出力画像を形成する。
【0048】
IOT10は、IOT制御部8を含んで構成されている。IOT制御部8は、図示されないCPU、RAM、及びROMにより構成され、該ROMに記憶されたプログラムを実行することによりIOT10全体の制御を行う。なお、ROMに記憶されたプログラムには、入力された画像情報及び優先モードに基づいて画像形成条件を選択し、選択した画像形成条件で出力画像を形成するための処理ルーチンのプログラムが含まれている。
【0049】
更に、ROMには、図3に示される各優先モードの優先順位を記憶した優先順位テーブルと、図4に示される画像情報と優先モードとの組み合わせの有効性を記憶した組み合わせテーブルと、図5に示される各優先モードに対応した画像形成条件を記憶した画像形成条件テーブルとが記憶されている。
【0050】
ここで、図5の画像形成条件テーブルに記憶されている各画像形成条件について簡単に説明する。
【0051】
1 プロセススピード:プロセススピードが速いほど生産性はUPできるが、一般的には画像形成ゼログラフィプロセス項目(感光体の帯電、露光、現像、転写、定着等)にとっては負荷が増大する。例えば、感光体の帯電能力が追いつかずに所定電位より低い帯電電位レベルまでしか帯電ができなかったり、帯電電位むらが発生したりする。また、露光においては、単位面積あたりの露光光量が不足したりする。現像においては、現像ロールの周速が高速化するため、遠心力等によりキャリアが飛散したり、現像機内圧の変化量が大きくなること等によりトナーが飛散したりする。転写においては、感光体から中間転写ベルトへのトナー移動が十分でなくなったりする。定着においても、定着器のニップ面部分を通過する時間が短くなるため、十分なトナーの溶融及び定着ができなくなる。従って、プロセススピードが速いほど、充分な画質が得られない可能性が大きくなる。逆にプロセススピードが遅い場合には、ほとんどの画像形成ゼログラフィプロセス項目に対して有利な方向に働き、このような問題はほとんど発生しないため、高い画質で画像を形成することが可能となる。
【0052】
2 感光体帯電条件1(帯電電位):感光体の帯電電位が高いほど画像のエッジが強調されると共に、かぶりが生じにくくなるため、文字の印刷には適しているが、感光体劣化(磨耗)は速くなる。逆に帯電電位が低いほどハイライトが再現しやすく、感光体の劣化は遅くなる。
【0053】
3 感光体帯電条件2(AC帯電、DC帯電):感光体の帯電をAC帯電とすると感光体の帯電電位が安定する。DC帯電の場合には、感光体劣化(磨耗)が遅くなるため、感光体の寿命を優先させる場合には、DC帯電にすることが好ましい。
【0054】
4 感光体駆動・帯電:フルカラーの画像を形成する場合には、Y,M,C,Kの各色全ての感光体を駆動及び帯電する必要があるが、K単色の場合には、K色に対応する感光体のみを駆動及び帯電するだけでよい。
【0055】
5 現像バイアス条件1(現像バイアス電位):現像バイアス電位が低い場合には、現像コントラストが低下し、トナー消費量を抑えることができる。現像バイアス電位が高い場合には、現像コントラストが高くなる。
【0056】
6 現像バイアス条件2(現像AC・DCバイアス):DCバイアスの場合には、高圧電源コスト抑えることができ、トナー消費量を抑えることができる。AC(+DC)バイアスの場合には、現像が安定する。
【0057】
7 現像機起動:フルカラーの画像を形成する場合には、Y,M,C,Kの各色全ての現像機を起動する必要があるが、K単色の場合には、K色に対応する現像機のみを起動するだけでよい。
【0058】
8 露光条件(露光強度):高強度の場合には、ハイライトの濃度が高くなり、線幅が太りやすくなる。逆に低強度の場合には、線幅太りが押さえられるため、高グロス化する場合等、高画質を優先する場合には低強度にすることが好ましい。
【0059】
9 転写条件(転写電圧):厚めの用紙やOHPシートに印刷する場合には、印加電圧を高めにすることが好ましい。
【0060】
10 定着温度:トナーを十分に溶融させて用紙に定着させるため、用紙高速搬送時は一般に高温にする必要がある。また、逆に溶融が進みすぎると定着ロールによるホットオフセットが発生するため、用紙低速搬送時には温度を下げる必要がある。なお、定着温度が高いとFuser(定着器)の寿命が短縮されてしまうおそれがあるため、定着器の寿命を優先させる場合には、定着温度を低めにすることが好ましい。
【0061】
11 ソーティング条件:この条件は、画像形成の際にジョブの処理順が変更された場合に、画像形成後、ジョブの受付順がわかるように出力用紙をソートするか否かを指定するために設けられている。
【0062】
12 TRC制御条件:トーンリプロダクションカーブ(TRC)により、濃度を制御したり、ハイライト域等の階調性の変化等を補正・修正することができるが、制御・補正用データを算出し終わった段階で、次のジョブの画像形成処理が開始されてしまい、算出したデータを適用できない場合がある。生産性を優先せずに高画質を優先させる場合には、時間はかかるがリアルタイムでTRC処理を行うことが好ましい。この場合には、このTRC制御条件を、短いインターバルでIOT10の状態を検出して、リアルタイムで処理するように指定する。
【0063】
13 画像制御間隔:画像制御は、一般に出力画像とは別に濃度検知用のパッチを形成することにより行われる。具体的には、パッチの形成、形成したパッチの濃度検知、濃度検知後のパッチのクリーニング、といった処理が行われるため、画像形成処理の生産性が低下する。従って、生産性を優先させる場合には、画像制御を頻繁に行わない(長インターバル)ほうが好ましい。しかしながら、画像濃度は、画像制御間隔があくほど不安定となるため、高い画質安定性を要求する場合には、画像制御を頻繁に行う(短いインターバル)ことが好ましい。
【0064】
図2は、画像形成装置1のIOTの概略構成図である。なお、図2では、IOT制御部8については図示が省略されている。
【0065】
図2に示されるように、IOT10は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の4つのゼログラフィエンジンを備えており、より詳しくは、矢印で示す方向に回転する4つの感光体12Y、12M、12C、12K、4つの感光体12Y、12M、12C、12Kの表面を帯電する接触帯電器14Y、14M、14C、14K、帯電された感光体12Y、12M、12C、12Kの表面を各色ごとの画像情報に基づいて変調された露光光により露光して感光体12Y、12M、12C、12K上に静電潜像を形成するROS(レーザ出力部)16Y、16M、16C、16K、感光体12Y、12M、12C、12K上の静電潜像を各色現像剤で現像して感光体12Y、12M、12C、12K上にトナー像を形成する現像機18Y、18M、18C、18K、感光体12Y、12M、12C、12K上の各色トナー像を中間転写体ベルト22に転写する一次転写器20Y、20M、20C、20K、中間転写体ベルト22上のトナー像を用紙Pに転写する二次転写器24、用紙Pに転写されたトナー像を定着する定着器28、用紙Pを収納する用紙トレイ29、感光体12Y、12M、12C、12Kの表面をクリーニングする図示しないクリーナ、感光体12Y、12M、12C、12K表面の残留電荷を除去する図示しない除電器、及び中間転写体ベルト22表面をクリーニングするベルトクリーナ26を備えている。
【0066】
次に、上記の画像形成装置1で実行される画像形成処理について説明する。
【0067】
図1に示されるように、プリント機能により画像を形成する場合には、画像形成装置1は、ユーザの印刷要求に基づきPC2から発行されたジョブを図示しないインタフェースを介して入力する。ジョブには、上述したように、画像データと、画像データに付された画像情報と、優先モードとが含まれている。コントローラ5は、入力された画像データにスクリーン処理等の画像処理を施してIOT10に出力すると共に、画像情報及び優先モードをIOT10に出力する。
【0068】
また、コピー機能により画像を形成する場合には、ユーザにより図示されないトレイに原稿がセットされ、図示されないスタートボタンが押下されると、画像形成装置1の自動送り原稿機能により原稿が搬送され、スキャナ4により原稿が読取られる。原稿を読取ることにより得られた画像データはIPS6に出力される。IPS6は、入力した画像データを解析することにより画像情報を生成し、IOT10に出力する。また入力した画像データに所定の画像処理を施してIOT10に出力する。一方、UI3からはユーザの操作により、優先モードが指定される。指定された優先モードは、IOT10に出力される。
【0069】
IOT10は、入力された画像情報及び優先モードに基づいて画像形成条件を選択して設定し、入力された画像データを用いて画像形成処理を実行する。
【0070】
ここで、IOT10のIOT制御部8により実行される処理ルーチンについて図6のフローチャートを用いて説明する。本処理ルーチンは、ジョブの入力をトリガとして起動する。
【0071】
ステップ100では、優先モードが複数指定されているか否かを判断する。優先モードが複数指定されている場合には、ステップ102で、ROMに記憶された優先モードの優先順位を記憶した優先順位テーブル(図2)を参照して、指定されている各優先モードを優先順位の順にソートする。
【0072】
ステップ102の処理後、または、ステップ100で優先モードが複数指定されていないと判断された場合には、ステップ104の処理に移行する。
【0073】
ステップ104では、ROMに記憶された画像情報と優先モードとの組み合わせの有効性を記憶した組み合わせテーブル(図4)を参照して、その組み合わせの有効性を確認する。図4において、○印は有効な組み合わせであり、空欄は無効な組み合わせであることを意味する。
【0074】
なお、有効な組み合わせとは、画像情報と優先モードとの組み合わせのうち、ユーザの意図しない性能低下を招くおそれのない画像形成条件を選択することができる組み合わせをいう。
【0075】
例えば、画像情報に適合しない優先モードが指定された場合に、該優先モードに対応する画像形成条件を選択すると、画像形成において、ユーザの意図しない性能低下を招くおそれがある。
【0076】
従って、ここでは、有効な組み合わせを予め組み合わせテーブルに記憶しておき、後述する処理で、有効な組み合わせに対応する画像形成条件を選択するようにすることで、ユーザの意図しない性能低下を防止するようにしている。
【0077】
ステップ106では、各組み合わせにおいて、1つでも有効な組み合わせがあれば、有効な組み合わせありと判断して、ステップ108に移行する。
【0078】
ステップ108では、有効な組み合わせに対応する画像形成条件を、優先順位の高い優先モードの順に選択する。具体的には、画像形成条件テーブル(図5)に基づいて、優先順位の高い順(ステップ102でソートした順)に、有効な組み合わせの優先モードに対応する画像形成条件を選択していく。なお、上位の優先モードと下位の優先モードの画像形成条件が異なっていた場合には、先に選択された上位の優先モードの画像形成条件が優先される。なお、画像形成条件が空欄の場合には、ここでは何も選択されない。
【0079】
このように、画像情報と優先モードとの組み合わせの有効性を記憶した組み合わせテーブルと各優先モードに対応した画像形成条件を記憶した画像形成条件テーブルとを用いることにより、有効な組み合わせに対応する画像形成条件を選択することができる。
【0080】
ステップ110では、ステップ108で選択されなかった画像形成条件について、画像形成条件テーブルからシステム優先モードの画像形成条件を選択する。
なお、システム優先モードは、ユーザにより指定されるモードではなく、デフォルトの画像形成条件として記憶されているものである。
【0081】
一方、ステップ106で、各組み合わせが全て無効であると判断した場合には、ステップ112で、画像形成条件全てについて、画像形成条件テーブルに記憶されているシステム優先モードの画像形成条件を選択する。
【0082】
ステップ114では、選択された画像形成条件がIOT10の画像形成条件として用いられるように設定する。
【0083】
ステップ116では、設定された画像形成条件を用いて、画像データから出力画像が形成されるように、IOT10の各構成要素を駆動制御する。
【0084】
次に、具体的な例を挙げて、上記処理ルーチンの処理の流れを説明する。
【0085】
ここでは、IOT10に入力された画像情報が、フルカラーを示すカラー情報と、文字画像を示す属性情報とにより構成されており、ユーザにより、生産性優先モード、高グロス優先モード、及び感光体Life優先モードが指定された場合を例に挙げて説明する。
【0086】
この場合には、指定された優先モードが複数あるため、ステップ100で肯定判断され、ステップ102で、優先順位の高い順、すなわち、高グロス優先モード、感光体Life優先モード、生産性優先モードの順にソートされる。
【0087】
ステップ104で、画像データに付された画像情報と指定された優先モードとの組み合わせを確認するが、図4の組み合わせテーブルでは、
1 高グロス優先モードと、画像情報のジョブ毎のカラー情報(フルカラー/Mix)との組み合わせ、
2 高グロス優先モードと、画像情報の属性情報(文字)との組み合わせ、
3 感光体Life優先モードと、画像情報のジョブ毎のカラー情報(フルカラー/Mix)との組み合わせ、
4 感光体Life優先モードと、画像情報の属性情報(文字)との組み合わせ、の4つの組み合わせが有効であると判断される。
【0088】
なお、生産性優先モードについては、カラー情報(カラー)及び属性情報(写真)の双方との組み合わせはいずれも空欄であるため、無効であると判断される。
【0089】
ステップ106では、有効な組み合わせがあると判断されて、ステップ108で、有効な組み合わせに対応する画像形成条件を、優先順位の高い順に画像形成条件テーブルから選択する。
【0090】
この場合には、高グロス優先モード、感光体Life優先モードの順に、画像形成条件が選択される。
【0091】
図5の画像形成条件テーブルでは、まず高グロス優先モードの画像形成条件が選択される。具体的には、プロセススピードについて、”低速”が選択され、露光条件については、”低強度”が選択され、定着温度については、”低め”が選択され、画像制御間隔については、”短インターバル”が選択される。次に、感光体Life優先モードの画像形成条件が選択される。具体的には、感光体帯電条件1(帯電電位)について、”低め”が選択され、感光体帯電条件2(AC帯電・DC帯電)については、”DC帯電”が選択される。
【0092】
なお、ユーザにより指定された生産性優先モードについては、上述したように画像情報との組み合わせが無効であると判断されたため、生産性優先モードに対応する画像形成条件は選択されない。
【0093】
ステップ110では、ステップ108で選択されなかった(空欄の)画像形成条件について、システム優先モードの画像形成条件を選択する。
【0094】
従って、この例では、画像形成条件は、以下のように選択される。
1 プロセススピード:低速
2 感光体帯電条件1(帯電電位):低め
3 感光体帯電条件2(AC帯電・DC帯電):DC帯電
4 感光体駆動・帯電:全感光体
5 現像バイアス条件1(現像バイアス電圧):普通
6 現像バイアス条件2(現像バイアス AC/DC):AC+DC バイアス
7 現像機起動:全現像機
8 露光条件(光強度):低強度
9 転写電圧:普通
10 定着温度:低め
11 ソーティング条件:しない
12 TRC制御条件:TRC反映のため生産性低下はしない
13 画像制御間隔:短インターバル
ステップ114では、選択された画像形成条件が設定され、ステップ116では、設定された画像形成条件が用いられて画像形成処理が実行される。
【0095】
以上説明したように、出力画像に関する画像情報と、ユーザにより指定された優先モードとに基づいて、出力画像の画像形成条件を選択するようにしたため、ユーザの目的に応じて画像形成条件を選択することができ、目的及びユーザの好みに合った画像形成を行うことができる。
【0096】
また、画像情報と優先モードとの組み合わせが有効か否かを判断し、有効な組み合わせであれば、該組み合わせに対応する画像形成条件を選択するようにしたため、画像形成においてユーザの意図しない性能低下が発生することを防止することができる。
【0097】
更に、予め定められた優先モードの優先順位に基づいて画像形成条件を選択するようにしたため、画像形成条件の異なる優先モードが指定された場合であっても、優先順位の高い優先モードの画像形成条件が優先的に選択され、ユーザの目的に合った最適な画像形成条件を選択できる。
【0098】
なお、上記では、ジョブの受付順に、順次画像形成条件を選択、設定して画像形成を行う例について説明したが、以下では、複数のジョブが連続的に入力された場合に、例えば、画像形成処理順をジョブ受付順と異なる順番で画像形成処理を行うこと等により、画像形成条件の切換えに要する時間を短縮する例について説明する。
【0099】
なお、この場合には、図示は省略するが、IOT制御部8は、図6の処理ルーチンのステップ100乃至ステップ110(またはステップ112)をジョブの受付順に繰り返し、全てのジョブについて画像形成条件を選択する。また、図6のステップ114及びステップ116の処理に代えて、図7に示すステップ200乃至222の処理を実行する。
【0100】
ステップ200で、全てのジョブの特定の画像形成条件が同一であるか否かを判断する。
【0101】
なお、特定の画像形成条件は、特に限定されないが、画像形成条件の切換えに時間がかかる画像形成条件とすることができる。例えば、プロセススピードの速度の切換えに時間がかかる装置であれば、プロセススピードを特定の画像形成条件として設定しておくことが好ましい。
【0102】
ステップ200で、IOT制御部8が、全てのジョブの特定の画像形成条件が同一であると判断した場合には、ステップ210で、受付順の先頭のジョブの画像形成条件を設定し、ステップ212で、該ジョブの画像形成を実行する。ステップ214で、全てのジョブについて画像形成処理が終了していないと判断した場合には、ステップ210に戻り、次のジョブの画像形成条件を設定し、ステップ212で該ジョブの画像形成を実行する。ステップ210乃至ステップ214の処理は、全てのジョブの画像形成が終了するまで繰り返される。
【0103】
ステップ200で、IOT制御部8が、全てのジョブの特定の画像形成条件が同一でないと判断した場合には、ステップ202で、特定の画像形成条件が、変更可能か否かを判断する。例えば、特定の画像形成条件を変更したとしても、画像形成においてユーザの意図しない性能低下が発生することがない場合には、該特定の画像形成条件は変更可能であると判断することができる。
【0104】
ステップ202で、特定の画像形成条件は変更可能であると判断した場合には、ステップ204で、全ジョブの特定の画像形成条件が同一となるように、選択変更する。例えば、特定の画像形成条件がプロセススピードであり、大多数のジョブで「低速」が選択されており、少数のジョブで「高速」が選択されている場合には、該少数のジョブのプロセススピードを「高速」から「低速」に選択変更する。
【0105】
これにより、受付順にジョブを処理する過程で、特定の画像形成条件については設定を切換える必要がなくなるため、切換えに要する時間を短縮することができる。
【0106】
一方、ステップ202で、特定の画像形成条件は変更不可能であると判断した場合には、ステップ206で、ジョブの処理順を変更する必要があるか否かを判断する。例えば、ジョブの受付順のままであっても、特定の画像形成条件が同一のジョブが連続している状態であれば、ジョブの処理順を変更する必要がないと判断することができ、特定の画像形成条件が同一のジョブが連続していない状態であれば、ジョブの処理順を変更する必要があると判断することができる。
【0107】
ステップ206で、ジョブの処理順を変更する必要があると判断した場合には、ステップ208で、特定の画像形成条件が同一のジョブが連続するように、ジョブの処理順を変更する。例えば、特定の画像形成条件がプロセススピードの場合に、「高速」が選択されているジョブと「低速」が選択されているジョブとがそれぞれ連続するように処理順を変更する。
【0108】
これにより、特定の画像形成条件を変更する回数を減らすことができるため、切換えに要する時間を短縮することができる。
【0109】
ステップ204またはステップ208の処理の後、或いはステップ206で、ジョブの処理順を変更する必要がないと判断された後は、上述と同様にステップ210からステップ214の処理を繰り返して、全てのジョブの画像形成を実行する。ただし、ステップ208でジョブの処理順を変更した場合には、ジョブは受付順ではなく、変更された処理順に処理(画像形成)される。
【0110】
ステップ214で、IOT制御部8は、全てのジョブの画像形成が終了したと判断した場合には、ステップ216で、ジョブの処理順に変更があったか否かを判断する。すなわち、ステップ208でジョブの処理順が変更された場合には、ステップ216で肯定判断され、それ以外の場合には、否定判断される。
【0111】
ステップ216で、ジョブの処理順に変更があったと判断された場合には、ステップ218で、各ジョブの画像形成条件のソーティング条件が、”ジョブ処理順変更時にはジョブ受付順がわかるようにソートする”が選択されているか否かを判断する。ここで、全ジョブの中で1つでも”ソートする”が選択されていれば、ステップ220で、画像形成された用紙をジョブ受付順がわかるようにソートする。全てのジョブで”ソートしない”が選択されていれば、ステップ220の処理は行わずに、本処理ルーチンを終了する。
【0112】
以上説明したように、複数のジョブについて、特定の画像形成条件が異なるジョブが混在する場合には、ジョブの受付順に出力画像を形成する、特定の画像形成条件が同一のジョブが連続するようにジョブの処理順を変更して出力画像を形成する、及び、各ジョブで特定の画像形成条件が同一となるように特定の画像形成条件を変更して出力画像を形成する、のいずれかを行うようにしたため、画像形成条件の切換えに要する時間を短縮することができる。
【0113】
なお、本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された範囲内で様々な設計上の変更を行うことができる。
【0114】
例えば、上述した実施の形態では、画像情報と優先モードとの組み合わせの有効性を記憶した組み合わせテーブル、及び各優先モードに対応した画像形成条件を記憶した画像形成条件テーブルを用いて出力画像の画像形成条件を選択する例について説明したが、これらテーブルに代えて、例えば、画像情報と優先モードとの組み合わせのうち、有効な組み合わせに対応した画像形成条件を記憶したテーブルを用いて、画像形成条件を選択することもできる。この場合には、例えば、画像情報と優先モードとの組み合わせに対応する画像形成条件を該テーブルから検索し、検索できた場合には該検索された画像形成条件を選択し、検索できなければデフォルトのシステム優先モードを選択するようにする。このような構成によっても、ユーザの目的に応じて最適な画像形成条件を選択することができる。
【0115】
また、上述した実施の形態における、優先順位テーブル、組み合わせテーブル、及び画像形成条件テーブルは、プリント機能或いはコピー機能実行前に、ユーザにより適宜変更可能な構成とすることもできる。
【0116】
また、優先モードは、上述した例に限定されるものではなく、例えば、高画質及び高グロスの双方を優先させるための優先モードが設けられていてもよい。この場合には、このような優先モードに対応する画像形成条件を前述の画像形成条件テーブルに記憶しておき、優先順位も、同様に優先順位テーブルに記憶しておくことができる。
【0117】
なお、画像情報は、上述のジョブ毎のカラー情報や属性情報だけに限定されるものではなく、例えば、画像構造情報(例えば、線で構成された画像であるか、点で構成された画像であるかを示す情報)や、画像密度情報などが含まれていてもよい。また、PC2のプリンタドライバ等で、予め印刷する用紙紙質の情報や印刷部数等が指定された場合には、このような印刷情報等が含まれていてもよい。
【0118】
また、ユーザにより優先モードが指定されなかった場合には、画像情報に基づいて画像形成条件を選択するような構成としてもよいし(この場合には、画像情報に対応する画像形成条件を優先モードとは別に予め記憶しておく)、システム優先モードの画像形成条件を選択するような構成としてもよい。
【0119】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、出力画像に関する画像情報と、外部から指定されたモードとに基づいて、出力画像の画像形成条件を選択し、選択した画像形成条件を用いて画像を形成するようにしたため、ユーザの目的に応じて最適な画像形成条件を選択し、目的及びユーザの好みに合った画像形成を行うことができる、という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る画像形成装置の概略的な構成を示したブロック図である。
【図2】画像形成装置のIOTの概略構成図である。
【図3】優先順位テーブルの一例を示した図である。
【図4】組み合わせテーブルの一例を示した図である。
【図5】画像形成条件テーブルの一例を示した図である。
【図6】IOT制御部により実行される処理ルーチンを示すフローチャートである。
【図7】複数のジョブが連続的に入力された場合に、画像形成条件の切換えに要する時間を短縮するための処理を示したフローチャートである。
【符号の説明】
1 画像形成装置
3 UI
4 スキャナ
5 コントローラ
6 IPS
8 IOT制御部
10 IOT

Claims (6)

  1. 出力画像に関する画像情報と、外部から指定されたモードとに基づいて、予め記憶されている画像形成条件から前記出力画像の画像形成条件を選択する選択手段と、
    前記選択された画像形成条件を用いて前記出力画像を形成する画像形成手段と、を含む画像形成装置。
  2. 前記出力画像の画像情報と前記指定されたモードとの組み合わせが有効であるか否かを判断する判断手段を更に含み、
    前記選択手段は、前記組み合わせが有効であると判断された場合に、前記予め記憶されている画像形成条件から前記組み合わせに対応する画像形成条件を選択する請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記各モードの優先順位を記憶する優先順位記憶手段を更に含み、
    前記選択手段は、前記記憶された優先順位に基づいて、前記出力画像の画像形成条件を選択する請求項1または請求項2記載の画像形成装置。
  4. 外部から複数のジョブを受付けた場合に、
    前記選択手段は、前記各ジョブ毎に画像形成条件を選択し、
    前記画像形成手段は、前記選択手段の選択の結果、所定の画像形成条件が異なるジョブが混在する場合には、前記ジョブの受付順に出力画像を形成する、前記所定の画像形成条件が同一のジョブが連続するように前記ジョブの処理順を変更して出力画像を形成する、及び、前記各ジョブの前記所定の画像形成条件が同一となるように前記所定の画像形成条件を変更して出力画像を形成する、のいずれかを行う請求項1乃至請求項3のいずれか1項記載の画像形成装置。
  5. 前記モードを指定する指定手段を更に含む請求項1乃至請求項4のいずれか1項記載の画像形成装置。
  6. 前記画像情報は、出力画像のカラー情報、出力用紙種類情報、出力画像の属性情報、出力画像の画像密度情報、及び出力画像の構造情報の少なくとも1つを含み、
    前記モードは、生産性優先モード、画質優先モード、消耗材の寿命優先モード、用紙種類優先モード、及びカラー優先モードの少なくとも1つを含み、
    前記画像形成条件は、プロセススピード、感光体帯電条件、現像条件、露光条件、転写条件、定着条件、ソーティング条件、TRC制御条件、及び画像制御間隔の少なくとも1つを含む請求項1乃至請求項5のいずれか1項記載の画像形成装置。
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