JP2005008065A - 車両用シートのスライドレール構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】スライド機構の劣化および破損が生じずに、特に異物が電子ライターである場合にはそれを着火させずに、異物をスムーズに取り出すことを可能とする車両用スライドレール構造を提供する。
【解決手段】ロアレール2の後部に、板バネ4を、その後端部が上下方向に回動可能となるように支持されるとともに、上方へ付勢されるようにして設けた。スライドレール構造1の内部に電子ライター10が入ってしまった場合、アッパレール3を後方に移動させることにより電子ライター10を板バネ4に載せる。電子ライター10は、板バネ4によってその後端部が持ち上げられ、ロアレール2の後部から突出した状態となる。よって、ロアレール2の後方のレッグカバー7が障害物とならず、スライドレール構造1の内部から電子ライター10がスムーズに排出される。
【選択図】 図1
【解決手段】ロアレール2の後部に、板バネ4を、その後端部が上下方向に回動可能となるように支持されるとともに、上方へ付勢されるようにして設けた。スライドレール構造1の内部に電子ライター10が入ってしまった場合、アッパレール3を後方に移動させることにより電子ライター10を板バネ4に載せる。電子ライター10は、板バネ4によってその後端部が持ち上げられ、ロアレール2の後部から突出した状態となる。よって、ロアレール2の後方のレッグカバー7が障害物とならず、スライドレール構造1の内部から電子ライター10がスムーズに排出される。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両用シートを前後方向に移動させる車両用シートのスライドレール構造に係り、特に、スライドレール構造の内部に入った異物を排出するための異物排出機能を有する車両用シートのスライドレール構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車などに用いられる車両用シートは、スライドレール構造に取り付けられている。このスライドレール構造は、車両の前後方向に延在するロアレール(LWR RAIL)と、このロアレールによって前後方向に摺動可能に支持され、車両用シートが取り付けられるアッパレール(UPR RAIL)とを備えている。このようなスライドレール構造により、車両用シートは前後方向に移動自在となっている。
【0003】
ところで、従来の車両用シートのスライドレール構造では、アッパレールの前方移動時において、ロアレールとアッパレールとの間に隙間が生じ、この隙間からスライドレール構造の内部に、乗員が落とした異物が入り込むことがあった。そのため、スライド機構の摺動性が劣化し、ひいては破損してしまうという問題があった。また、その異物が電子ライターである場合には、例えば、乗員がスライドレール構造の内部に電子ライターが入っていることに気づかずにシートを前後に移動させているとき、電子ライターの着火部が押されて着火してしまうという危険性があった。
【0004】
そこで従来から、スライドレール構造での上記問題を解決するために、様々な技術が提案されている。たとえば、図5に示すように、スライドレール構造100の内部に異物が入り込まないように、ロアレール101の上に、リップ等の保護カバー102を設けたものがある(例えば、特許文献1,2,3参照)。また、スライドレール構造200の内部に入り込んでしまった異物を取り出すために、図6に示すように、ロアレール201の後方のレッグカバー202に排出用穴202Aを設けたものがある(例えば、特許文献4参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開2002−234367号公報(第5,6頁、図1)
【特許文献2】
特開2002−192994号公報(第4,5頁、図2)
【特許文献3】
特開平9−71160号公報(第3,4頁、図2)
【特許文献4】
特開2000−142186号公報(第6頁、図3)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、リップ等の保護カバー102を設ける技術の場合には、保護カバー102が変形してしまう虞があり、変形によって開口が生じると、そこからスライドレール構造100の内部に電子ライターが入ってしまい、またその状態を乗員が容易に視認することができないため、上記のように電子ライターが着火してしまう危険性があった。さらに、保護カバー102を設けるために、その上面側のシート構造物103との間に隙間Lを設ける必要が生じるといったように、レイアウト上の制約が生じるという問題があった。加えて、保護カバー102を設けるためには、通常、保護カバー102に加えて、ブラケット等の他の部材も必要になり、製造コストが割高になるという問題もあった。
【0007】
一方、レッグカバー202に排出用穴202Aを設ける技術の場合、アッパレール203を後退させることで自動的に異物を排出することができる利点はある。しかしながら、排出用穴202Aを設けたことにより、そこからアッパレール203が後方に飛び出す危険性があり、そのため、ロアレール201を長くしなければならないという問題があった。また、レッグカバー202に排出用穴202Aを設ける必要があることから、デザイン上の自由度が小さくなっていた。
【0008】
よって、本発明は、スライドレール構造に入った異物をアッパレールの後退操作によって自動的に排出することができるのはもちろんのこと、レッグカバーの異物排出用穴が不要でデザイン上の自由度を大きくすることができ、さらに製造コストの低減を図ることができる車両用シートのスライドレール構造を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明による車両用シートのスライドレール構造は、車両の前後方向に延在する支持手段と、この支持手段によって前後方向に摺動自在に支持されるとともに、車両用シートが取り付けられる移動手段とを備えたスライドレール構造であって、支持手段の内側に入った異物が移動手段に押されて後方へ移動したときに、異物を上方へ移動させて支持手段から上方へ突出させる異物排出手段を設けたことを特徴としている。
【0010】
本発明による車両用シートのスライドレール構造では、移動手段の前方移動時に支持手段と移動手段との間の隙間から支持手段の内側に異物が入り込んでしまった場合、移動手段を後方に移動させると、この移動手段により異物が後方に向けて押される。このとき異物排出手段によって異物が上方へ移動し、支持手段の後部から上方へ突出するので、異物を容易に排出することができる。
【0011】
このような本発明による車両用シートのスライドレール構造によれば、上記のように異物排出手段によって異物を支持手段の後部の上方へ突出させるようにしたので、支持手段の後方にレッグカバーを備えるようにしても、異物をスムーズに排出することが可能となる。よって、スライド機構の劣化および破損を防止することができる。また、異物が電子ライターである場合には、それを着火させないことが可能となる。さらに、従来のようにロアレールの上にリップ等の保護カバーを設けたり、ロアレールの後方のレッグカバーに異物排出用穴を設けたりする必要がなくなる。したがって、スライドレール構造に異物が入っていることを容易に視認することが可能となり、また、これによりさらに異物を容易に取り出すことが可能となる。加えて、スライドレール構造のデザイン上の自由度を大きくすることができるとともに、製造コストの低減を図ることが可能となる。
【0012】
本発明による車両用シートのスライドレール構造では、上記異物排出手段として、後方へ向け昇り勾配に傾斜することにより前記異物が後方へ移動したときに、これを上方へ移動させる傾斜部材を有するものを用いるようにしてもよい。このような傾斜部材として、その後端部が上下方向に回動可能となるように支持されるとともに、上方へ向けて付勢されるものを用いてもよい。
【0013】
上記傾斜部材を用いると、この傾斜部材の付勢力に対抗するようにして上から力を加えたとき、その後端部が上下方向に回動可能であることから、移動手段を後方へ移動させることによって傾斜部材を底部に向けて押圧することができる。したがって、移動手段は傾斜部材の上を移動することができるので、移動手段の移動範囲を最大限に設定することができる。このような傾斜部材として、たとえば、板バネを用いることができる。あるいは、板材を用いてその前端部を支持手段の底部に回動自在に支持し、その板材の後端部と支持手段の底部との間にスポンジやウレタンなどの弾性部材を介装することもできる。
【0014】
【発明の実施の形態】
1.実施形態の構成
本発明の実施の形態について、図1〜図3を参照して説明する。図1〜図3は、本発明の一実施形態に係る車両用シートのスライドレール構造1の概略構成を表すものであり、図1(A)および(B)は、外部からスライドレール構造1の内側に異物が入った状態のそれぞれに対応した側面図、図1(C)は、スライドレール構造1が最も後退している状態の側面図であり、図2(A)は図1(C)のA−A線における断面図、図2(B)は上面図、図3は斜視図である。なお、図1では異物が入った状態をわかりやすく示すために、スライドレール構造1に設けられるレッグカバー7の側部の図示は省略している。また、車両(図示せず)の進行方向を前方向とし、その反対方向を後方向としている。また、本実施形態では、本発明の主要部である、スライドレール構造1に設けられる板バネ(傾斜部材)4、およびこの板バネ4によって実現される異物排出機能について詳述し、それ以外の構成・作用についての説明は簡略化する。
【0015】
スライドレール構造1は、車両の前後方向に延在するロアレール(支持手段)2と、このロアレール2によって前後方向に摺動自在に支持されるアッパレール(移動手段)3とを備えている。図2(A)に示すように、たとえば、ロアレール2は上向きコ字状の形状を有し、そのコ字状の先端部のそれぞれは、水平方向に直線部を有するようにして、内側に向かって下向きに折り曲げられている。これにより、アッパレール3の上面には、その長手方向に延在する開口部2aが形成されている。
【0016】
アッパレール3は、基部3aと基部3aの中央から上方へ延びて開口部2aに突出する支持部3bとからなる下向きT字状の形状を有し、その基部3aのそれぞれの先端は上方に向かって内側に折り曲げられている。基部3aは、ロアレール2に摺動自在に支持され、支持部3bは、車両用シート8を支持している。
【0017】
ロアレール2の後部の下面には、ネジ6によってレッグブラケット5が取り付けられている。ネジ6は、ロアレール2の後部の上面から、このロアレール2を貫通するようにしてレッグブラケット5に締め付けられている。また、レッグブラケット5の周縁部には、レッグカバー7が固定されている。このレッグカバー7は、レッグブラケット5とともにロアレール2の後端部のほぼ全域を覆うもので、その上面には、ロアレール2の開口部2aと一致する開口部7aが形成されている。
【0018】
ロアレール2の後部の上面には、傾斜部材として板バネ4が取り付けられている。この板バネ4は、略く字状の形状を有し、その前端部には、孔(図示略)が形成されている。このような板バネ4は、前端部がロアレール2の後部の上面に接するとともに、後端部が上方に向けて跳ね上がるようにして、上記ネジ6により、その前端部の上面から上記孔を通じて固定されている。このように取り付けられた板バネ4によって、スライドレール構造1は、例えば乗員(図示略)により落とされて、その内側に入った異物を排出するための異物排出機能を有する。
【0019】
上記構成を有するスライドレール構造1は、車両用シート8の底部の下面における左右両側に設けられることにより、それを支持している。また、スライドレール構造1は、例えばカーペットを間にして車両の床に設置され、例えばスライドレール構造1の後部における一方の側がボルト9によって固定されている。このようにして、車両用シート8は、スライドレール構造1を間にして車両に取り付けられることにより、車両の前後方向に移動自在となっている。
【0020】
2.実施形態の動作
次に、図1(A)〜(C)を参照にして、上記構成のスライドレール構造1の異物排出機能について説明する。まず、車両用シート8、すなわちアッパレール3を前方に位置させている時に、乗員(図示略)がスライドレール構造1の内部に、異物として例えば電子ライター10を落としてしまい、この電子ライター10がスライドレール構造1の内部の奥に入った状態にあるとする(図1(A))。
【0021】
次に、スライドレール構造1の内部から電子ライター10を取り出すために、アッパレール3を後方に移動させると、このアッパーレール3により電子ライター10が後方に押され、ロアレール2の後部の板バネ4の位置に達する。引き続き、アッパレール3を後方に移動させると、電子ライター10は板バネ4の上に載る。板バネ4は、それ自体の弾性力によってその後端部が上方へ向けて付勢された状態にあるので、電子ライター10は、板バネ4に沿って移動しながら後端部が持ち上げられて上方へ突出した状態となる(図1(B))。したがって、乗員は、ロアレール2の後方のレッグカバー7が障害とならず、その電子ライター10をスライドレール構造1の内部からスムーズに取り出すことができる。また、このように電子ライター10が板バネ4に沿って移動しつつ持ち上げられることから、それの取出しにおいて、電子ライター10の着火部が押されるようなことがない。
【0022】
ここで、板バネ4はその後端部が上下方向に回動可能であることから、アッパレール3をさらに後方へ移動させることによってロアレール2の底部に向けて板バネ4を押圧することができる。これにより、アッパレール3は板バネ4の上を移動することができるので、最も後退した状態に位置させることが可能となる(図1(C))。
【0023】
このように本実施形態では、アッパレール3の前方移動時にロアレール2とアッパレール3との間の隙間からロアレール2の内側に異物が入り込んでしまった場合、アッパレール3を後方に移動させると、このアッパレール3により異物が後方に向けて押される。このとき板バネ4によって異物が上方へ移動し、ロアレール2の後部から上方へ突出するので、異物を容易に排出することができる。
【0024】
このような本実施形態によれば、上記のように板バネ4によって異物をロアレール2の後部の上方へ突出させるようにしたので、ロアレール2の後方にレッグカバー7を備えるようにしても、異物をスムーズに排出することが可能となる。よって、スライド機構の劣化および破損を防止することができる。また、異物が電子ライター10である場合には、それを着火させないことが可能となる。さらに、従来のようにロアレールの上にリップ等の保護カバーを設けたり、ロアレールの後方のレッグカバーに異物排出用穴を設けたりする必要がなくなる。したがって、スライドレール構造1に異物が入っていることを容易に視認することが可能となり、また、これによりさらに異物を容易に取り出すことが可能となる。加えて、スライドレール構造1のデザイン上の自由度を大きくすることができるとともに、製造コストの低減を図ることが可能となる。
【0025】
また、上記板バネ4を用いると、この板バネ4の付勢力に対抗するようにして上から力を加えたとき、その後端部が上下方向に回動可能であることから、アッパレール3を後方へ移動させることによって板バネ4を底部に向けて押圧することができる。したがって、アッパレール3は板バネ4の上を移動することができるので、アッパレール3の移動範囲を最大限に設定することができる。
【0026】
以上、実施形態を挙げて本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。例えば、上記実施形態では傾斜部材として板バネ4を用いるようにしたが、ロアレール2の内側に入った異物がアッパレール3に押されて後方へ移動したときに、この異物を上方へ移動させてロアレール2の後部から上方へ突出させることができるものであればよい。例えば、板材を用いてその前端部をロアレール2の底部に回動自在に支持し、板材の後端部とロアレール2の底部との間にスポンジやウレタンなどの弾性部材を介装するように構成したものを用いるようにしてもよい。
【0027】
ロアレール2として、上向きコ字状の形状を有し、そのコ字状の先端部のそれぞれが、水平方向に直線部を有するようにして内側に向かって下向きに折り曲げられたものを用いるようにしたが、例えば図4に示すロアレール11のように、上向きコ字状の形状を有し、そのコ字状の先端部のそれぞれが、水平方向に直線部を有するようにして外側に向かって折り曲げられたものを用いるようにしてもよい。
【0028】
また、上記実施形態では異物を電子ライター10としたが、例えば、ロアレール2とアッパレール3との間の後方側の隙間に乗員が落としてしまうような菓子や豆類等の食品類や、筆記用具や乾電池等の小物でもよく、これらのような物でもその大きさに関係なく容易に取り出すことができる。
【0029】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の車両用シートのスライドレール構造によれば、異物排出手段を設け、支持手段の内側に入った異物が移動手段に押されて後方へ移動したときに、上記異物排出手段によって異物を上方へ移動させて支持手段の後部の上方へ突出させるようにしたので、異物をスムーズに排出することができる。したがって、スライド機構の劣化および破損を防止することが可能となる。また、異物が電子ライターである場合には、それを着火させないことが可能となる。さらに、支持手段の後部に異物排出手段を設けるだけといった簡単な構成で異物排出機能を実現することができるので、従来のように支持手段の上にリップ等の保護カバーを設けたり、支持手段の後方のレッグカバーに異物排出用穴を設けたりする必要がなくなる。したがって、スライドレール構造に異物が入っていることを容易に視認することが可能となり、また、これによってさらに異物を容易に取り出すことが可能となる。加えて、スライドレール構造のデザイン上の自由度を大きくすることができるとともに、製造コストの低減を図ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る車両用シートのスライドレール構造の概略構成を表す側面図であり、図(A)は、異物としての電子ライターがスライドレール構造の内部に完全に入っている状態、図(B)はこの電子ライターがスライドレール構造の内部の板バネに載っている状態、図(C)はスライドレール構造のアッパレールが最も後退している状態、を表した図である。
【図2】図(A)は図1(C)の車両用シートのスライドレール構造のA−A線における概略断面図であり、図(B)は図1の車両用シートのスライドレール構造の概略上面図である。
【図3】図1の車両用シートのスライドレール構造の概略斜視図である。
【図4】本発明の一実施形態に係る車両用シートのスライドレール構造の変形例の概略断面図である。
【図5】従来の車両用シートのスライドレール構造の概略断面図である。
【図6】従来の車両用シートのスライドレール構造の概略斜視図である。
【符号の説明】
1…スライドレール構造、2,11…ロアレール、2a,7a…開口部、3…アッパレール、3a…基部、3b…支持部、4…板バネ、5…レッグブラケット、6…ネジ、7…レッグカバー、8…車両用シート、9…ボルト、10…電子ライター
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両用シートを前後方向に移動させる車両用シートのスライドレール構造に係り、特に、スライドレール構造の内部に入った異物を排出するための異物排出機能を有する車両用シートのスライドレール構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車などに用いられる車両用シートは、スライドレール構造に取り付けられている。このスライドレール構造は、車両の前後方向に延在するロアレール(LWR RAIL)と、このロアレールによって前後方向に摺動可能に支持され、車両用シートが取り付けられるアッパレール(UPR RAIL)とを備えている。このようなスライドレール構造により、車両用シートは前後方向に移動自在となっている。
【0003】
ところで、従来の車両用シートのスライドレール構造では、アッパレールの前方移動時において、ロアレールとアッパレールとの間に隙間が生じ、この隙間からスライドレール構造の内部に、乗員が落とした異物が入り込むことがあった。そのため、スライド機構の摺動性が劣化し、ひいては破損してしまうという問題があった。また、その異物が電子ライターである場合には、例えば、乗員がスライドレール構造の内部に電子ライターが入っていることに気づかずにシートを前後に移動させているとき、電子ライターの着火部が押されて着火してしまうという危険性があった。
【0004】
そこで従来から、スライドレール構造での上記問題を解決するために、様々な技術が提案されている。たとえば、図5に示すように、スライドレール構造100の内部に異物が入り込まないように、ロアレール101の上に、リップ等の保護カバー102を設けたものがある(例えば、特許文献1,2,3参照)。また、スライドレール構造200の内部に入り込んでしまった異物を取り出すために、図6に示すように、ロアレール201の後方のレッグカバー202に排出用穴202Aを設けたものがある(例えば、特許文献4参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開2002−234367号公報(第5,6頁、図1)
【特許文献2】
特開2002−192994号公報(第4,5頁、図2)
【特許文献3】
特開平9−71160号公報(第3,4頁、図2)
【特許文献4】
特開2000−142186号公報(第6頁、図3)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、リップ等の保護カバー102を設ける技術の場合には、保護カバー102が変形してしまう虞があり、変形によって開口が生じると、そこからスライドレール構造100の内部に電子ライターが入ってしまい、またその状態を乗員が容易に視認することができないため、上記のように電子ライターが着火してしまう危険性があった。さらに、保護カバー102を設けるために、その上面側のシート構造物103との間に隙間Lを設ける必要が生じるといったように、レイアウト上の制約が生じるという問題があった。加えて、保護カバー102を設けるためには、通常、保護カバー102に加えて、ブラケット等の他の部材も必要になり、製造コストが割高になるという問題もあった。
【0007】
一方、レッグカバー202に排出用穴202Aを設ける技術の場合、アッパレール203を後退させることで自動的に異物を排出することができる利点はある。しかしながら、排出用穴202Aを設けたことにより、そこからアッパレール203が後方に飛び出す危険性があり、そのため、ロアレール201を長くしなければならないという問題があった。また、レッグカバー202に排出用穴202Aを設ける必要があることから、デザイン上の自由度が小さくなっていた。
【0008】
よって、本発明は、スライドレール構造に入った異物をアッパレールの後退操作によって自動的に排出することができるのはもちろんのこと、レッグカバーの異物排出用穴が不要でデザイン上の自由度を大きくすることができ、さらに製造コストの低減を図ることができる車両用シートのスライドレール構造を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明による車両用シートのスライドレール構造は、車両の前後方向に延在する支持手段と、この支持手段によって前後方向に摺動自在に支持されるとともに、車両用シートが取り付けられる移動手段とを備えたスライドレール構造であって、支持手段の内側に入った異物が移動手段に押されて後方へ移動したときに、異物を上方へ移動させて支持手段から上方へ突出させる異物排出手段を設けたことを特徴としている。
【0010】
本発明による車両用シートのスライドレール構造では、移動手段の前方移動時に支持手段と移動手段との間の隙間から支持手段の内側に異物が入り込んでしまった場合、移動手段を後方に移動させると、この移動手段により異物が後方に向けて押される。このとき異物排出手段によって異物が上方へ移動し、支持手段の後部から上方へ突出するので、異物を容易に排出することができる。
【0011】
このような本発明による車両用シートのスライドレール構造によれば、上記のように異物排出手段によって異物を支持手段の後部の上方へ突出させるようにしたので、支持手段の後方にレッグカバーを備えるようにしても、異物をスムーズに排出することが可能となる。よって、スライド機構の劣化および破損を防止することができる。また、異物が電子ライターである場合には、それを着火させないことが可能となる。さらに、従来のようにロアレールの上にリップ等の保護カバーを設けたり、ロアレールの後方のレッグカバーに異物排出用穴を設けたりする必要がなくなる。したがって、スライドレール構造に異物が入っていることを容易に視認することが可能となり、また、これによりさらに異物を容易に取り出すことが可能となる。加えて、スライドレール構造のデザイン上の自由度を大きくすることができるとともに、製造コストの低減を図ることが可能となる。
【0012】
本発明による車両用シートのスライドレール構造では、上記異物排出手段として、後方へ向け昇り勾配に傾斜することにより前記異物が後方へ移動したときに、これを上方へ移動させる傾斜部材を有するものを用いるようにしてもよい。このような傾斜部材として、その後端部が上下方向に回動可能となるように支持されるとともに、上方へ向けて付勢されるものを用いてもよい。
【0013】
上記傾斜部材を用いると、この傾斜部材の付勢力に対抗するようにして上から力を加えたとき、その後端部が上下方向に回動可能であることから、移動手段を後方へ移動させることによって傾斜部材を底部に向けて押圧することができる。したがって、移動手段は傾斜部材の上を移動することができるので、移動手段の移動範囲を最大限に設定することができる。このような傾斜部材として、たとえば、板バネを用いることができる。あるいは、板材を用いてその前端部を支持手段の底部に回動自在に支持し、その板材の後端部と支持手段の底部との間にスポンジやウレタンなどの弾性部材を介装することもできる。
【0014】
【発明の実施の形態】
1.実施形態の構成
本発明の実施の形態について、図1〜図3を参照して説明する。図1〜図3は、本発明の一実施形態に係る車両用シートのスライドレール構造1の概略構成を表すものであり、図1(A)および(B)は、外部からスライドレール構造1の内側に異物が入った状態のそれぞれに対応した側面図、図1(C)は、スライドレール構造1が最も後退している状態の側面図であり、図2(A)は図1(C)のA−A線における断面図、図2(B)は上面図、図3は斜視図である。なお、図1では異物が入った状態をわかりやすく示すために、スライドレール構造1に設けられるレッグカバー7の側部の図示は省略している。また、車両(図示せず)の進行方向を前方向とし、その反対方向を後方向としている。また、本実施形態では、本発明の主要部である、スライドレール構造1に設けられる板バネ(傾斜部材)4、およびこの板バネ4によって実現される異物排出機能について詳述し、それ以外の構成・作用についての説明は簡略化する。
【0015】
スライドレール構造1は、車両の前後方向に延在するロアレール(支持手段)2と、このロアレール2によって前後方向に摺動自在に支持されるアッパレール(移動手段)3とを備えている。図2(A)に示すように、たとえば、ロアレール2は上向きコ字状の形状を有し、そのコ字状の先端部のそれぞれは、水平方向に直線部を有するようにして、内側に向かって下向きに折り曲げられている。これにより、アッパレール3の上面には、その長手方向に延在する開口部2aが形成されている。
【0016】
アッパレール3は、基部3aと基部3aの中央から上方へ延びて開口部2aに突出する支持部3bとからなる下向きT字状の形状を有し、その基部3aのそれぞれの先端は上方に向かって内側に折り曲げられている。基部3aは、ロアレール2に摺動自在に支持され、支持部3bは、車両用シート8を支持している。
【0017】
ロアレール2の後部の下面には、ネジ6によってレッグブラケット5が取り付けられている。ネジ6は、ロアレール2の後部の上面から、このロアレール2を貫通するようにしてレッグブラケット5に締め付けられている。また、レッグブラケット5の周縁部には、レッグカバー7が固定されている。このレッグカバー7は、レッグブラケット5とともにロアレール2の後端部のほぼ全域を覆うもので、その上面には、ロアレール2の開口部2aと一致する開口部7aが形成されている。
【0018】
ロアレール2の後部の上面には、傾斜部材として板バネ4が取り付けられている。この板バネ4は、略く字状の形状を有し、その前端部には、孔(図示略)が形成されている。このような板バネ4は、前端部がロアレール2の後部の上面に接するとともに、後端部が上方に向けて跳ね上がるようにして、上記ネジ6により、その前端部の上面から上記孔を通じて固定されている。このように取り付けられた板バネ4によって、スライドレール構造1は、例えば乗員(図示略)により落とされて、その内側に入った異物を排出するための異物排出機能を有する。
【0019】
上記構成を有するスライドレール構造1は、車両用シート8の底部の下面における左右両側に設けられることにより、それを支持している。また、スライドレール構造1は、例えばカーペットを間にして車両の床に設置され、例えばスライドレール構造1の後部における一方の側がボルト9によって固定されている。このようにして、車両用シート8は、スライドレール構造1を間にして車両に取り付けられることにより、車両の前後方向に移動自在となっている。
【0020】
2.実施形態の動作
次に、図1(A)〜(C)を参照にして、上記構成のスライドレール構造1の異物排出機能について説明する。まず、車両用シート8、すなわちアッパレール3を前方に位置させている時に、乗員(図示略)がスライドレール構造1の内部に、異物として例えば電子ライター10を落としてしまい、この電子ライター10がスライドレール構造1の内部の奥に入った状態にあるとする(図1(A))。
【0021】
次に、スライドレール構造1の内部から電子ライター10を取り出すために、アッパレール3を後方に移動させると、このアッパーレール3により電子ライター10が後方に押され、ロアレール2の後部の板バネ4の位置に達する。引き続き、アッパレール3を後方に移動させると、電子ライター10は板バネ4の上に載る。板バネ4は、それ自体の弾性力によってその後端部が上方へ向けて付勢された状態にあるので、電子ライター10は、板バネ4に沿って移動しながら後端部が持ち上げられて上方へ突出した状態となる(図1(B))。したがって、乗員は、ロアレール2の後方のレッグカバー7が障害とならず、その電子ライター10をスライドレール構造1の内部からスムーズに取り出すことができる。また、このように電子ライター10が板バネ4に沿って移動しつつ持ち上げられることから、それの取出しにおいて、電子ライター10の着火部が押されるようなことがない。
【0022】
ここで、板バネ4はその後端部が上下方向に回動可能であることから、アッパレール3をさらに後方へ移動させることによってロアレール2の底部に向けて板バネ4を押圧することができる。これにより、アッパレール3は板バネ4の上を移動することができるので、最も後退した状態に位置させることが可能となる(図1(C))。
【0023】
このように本実施形態では、アッパレール3の前方移動時にロアレール2とアッパレール3との間の隙間からロアレール2の内側に異物が入り込んでしまった場合、アッパレール3を後方に移動させると、このアッパレール3により異物が後方に向けて押される。このとき板バネ4によって異物が上方へ移動し、ロアレール2の後部から上方へ突出するので、異物を容易に排出することができる。
【0024】
このような本実施形態によれば、上記のように板バネ4によって異物をロアレール2の後部の上方へ突出させるようにしたので、ロアレール2の後方にレッグカバー7を備えるようにしても、異物をスムーズに排出することが可能となる。よって、スライド機構の劣化および破損を防止することができる。また、異物が電子ライター10である場合には、それを着火させないことが可能となる。さらに、従来のようにロアレールの上にリップ等の保護カバーを設けたり、ロアレールの後方のレッグカバーに異物排出用穴を設けたりする必要がなくなる。したがって、スライドレール構造1に異物が入っていることを容易に視認することが可能となり、また、これによりさらに異物を容易に取り出すことが可能となる。加えて、スライドレール構造1のデザイン上の自由度を大きくすることができるとともに、製造コストの低減を図ることが可能となる。
【0025】
また、上記板バネ4を用いると、この板バネ4の付勢力に対抗するようにして上から力を加えたとき、その後端部が上下方向に回動可能であることから、アッパレール3を後方へ移動させることによって板バネ4を底部に向けて押圧することができる。したがって、アッパレール3は板バネ4の上を移動することができるので、アッパレール3の移動範囲を最大限に設定することができる。
【0026】
以上、実施形態を挙げて本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。例えば、上記実施形態では傾斜部材として板バネ4を用いるようにしたが、ロアレール2の内側に入った異物がアッパレール3に押されて後方へ移動したときに、この異物を上方へ移動させてロアレール2の後部から上方へ突出させることができるものであればよい。例えば、板材を用いてその前端部をロアレール2の底部に回動自在に支持し、板材の後端部とロアレール2の底部との間にスポンジやウレタンなどの弾性部材を介装するように構成したものを用いるようにしてもよい。
【0027】
ロアレール2として、上向きコ字状の形状を有し、そのコ字状の先端部のそれぞれが、水平方向に直線部を有するようにして内側に向かって下向きに折り曲げられたものを用いるようにしたが、例えば図4に示すロアレール11のように、上向きコ字状の形状を有し、そのコ字状の先端部のそれぞれが、水平方向に直線部を有するようにして外側に向かって折り曲げられたものを用いるようにしてもよい。
【0028】
また、上記実施形態では異物を電子ライター10としたが、例えば、ロアレール2とアッパレール3との間の後方側の隙間に乗員が落としてしまうような菓子や豆類等の食品類や、筆記用具や乾電池等の小物でもよく、これらのような物でもその大きさに関係なく容易に取り出すことができる。
【0029】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の車両用シートのスライドレール構造によれば、異物排出手段を設け、支持手段の内側に入った異物が移動手段に押されて後方へ移動したときに、上記異物排出手段によって異物を上方へ移動させて支持手段の後部の上方へ突出させるようにしたので、異物をスムーズに排出することができる。したがって、スライド機構の劣化および破損を防止することが可能となる。また、異物が電子ライターである場合には、それを着火させないことが可能となる。さらに、支持手段の後部に異物排出手段を設けるだけといった簡単な構成で異物排出機能を実現することができるので、従来のように支持手段の上にリップ等の保護カバーを設けたり、支持手段の後方のレッグカバーに異物排出用穴を設けたりする必要がなくなる。したがって、スライドレール構造に異物が入っていることを容易に視認することが可能となり、また、これによってさらに異物を容易に取り出すことが可能となる。加えて、スライドレール構造のデザイン上の自由度を大きくすることができるとともに、製造コストの低減を図ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る車両用シートのスライドレール構造の概略構成を表す側面図であり、図(A)は、異物としての電子ライターがスライドレール構造の内部に完全に入っている状態、図(B)はこの電子ライターがスライドレール構造の内部の板バネに載っている状態、図(C)はスライドレール構造のアッパレールが最も後退している状態、を表した図である。
【図2】図(A)は図1(C)の車両用シートのスライドレール構造のA−A線における概略断面図であり、図(B)は図1の車両用シートのスライドレール構造の概略上面図である。
【図3】図1の車両用シートのスライドレール構造の概略斜視図である。
【図4】本発明の一実施形態に係る車両用シートのスライドレール構造の変形例の概略断面図である。
【図5】従来の車両用シートのスライドレール構造の概略断面図である。
【図6】従来の車両用シートのスライドレール構造の概略斜視図である。
【符号の説明】
1…スライドレール構造、2,11…ロアレール、2a,7a…開口部、3…アッパレール、3a…基部、3b…支持部、4…板バネ、5…レッグブラケット、6…ネジ、7…レッグカバー、8…車両用シート、9…ボルト、10…電子ライター
Claims (3)
- 車両の前後方向に延在する支持手段と、この支持手段によって前後方向に摺動自在に支持されるとともに、車両用シートが取り付けられる移動手段とを備えた車両用シートのスライドレール構造において、
前記支持手段の内側に入った異物が前記移動手段に押されて後方へ移動したときに、前記異物を上方へ移動させて前記支持手段から上方へ突出させる異物排出手段を設けたことを特徴とする車両用シートのスライドレール構造。 - 前記異物排出手段は、後方へ向け昇り勾配に傾斜することにより前記異物が後方へ移動したときに、これを上方へ移動させる傾斜部材を有することを特徴とする請求項1に記載の車両用シートのスライドレール構造。
- 前記傾斜部材は、その後端部が上下方向に回動可能となるように支持されるとともに、上方へ向けて付勢されていることを特徴とする請求項2に記載の車両用シートのスライドレール構造。
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