JP6409585B2 - 乗物用シート - Google Patents

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Description

本発明は、乗物用シートに関する。詳しくは、乗物本体上に設けられた設置物と隣り合う側面部に沿って、設置物との間の隙間を詰める隙詰め部材が設けられた乗物用シートに関する。
従来、自動車用のシートにおいて、シートクッションの車両内側の側部に、同側部と隣り合うセンターコンソールとの間の隙間を詰める隙詰め部材が設けられたものが知られている(特許文献1)。上記隙詰め部材は、シートクッションの車両内側の側部を被覆するカーペット材の途中箇所が車両内側に張り出す形に折り曲げられて縫合されることにより形成されている。上記隙詰め部材は、上方側に面を向けた形状とされて、上記隙間内に落ちた小物を引掛けて脱落させないようにする構成となっている。
特開2014−838号公報
しかし、上記従来技術では、隙詰め部材が前後方向に真っ直ぐに延びる水平な形に設けられているため、隙詰め部材の上面に落ちた小物を簡便に取り出すことができない。上記隙詰め部材は、隙間内のあまり浅い位置に設けられていると、外観に表れて認識できるようになってしまい、見栄えを損ないやすくなってしまうため、ある程度深い位置に設けられることで上記のような問題が生じることとなる。本発明は、上記問題を解決するものとして創案されたものであって、本発明が解決しようとする課題は、乗物用シートの側部に、同側部と隣り合う設置物との間の隙間を詰めると共に隙間内に落ちた小物を取り出しやすい隙詰め部材を設定することにある。
上記課題を解決するために、本発明の乗物用シートは次の手段をとる。
第1の発明は、乗物本体上に設けられた設置物と隣り合う側面部に沿って、設置物との間の隙間を詰める隙詰め部材が設けられた乗物用シートである。隙詰め部材が、上記側面部に沿って水平方向に延びる第1の隙詰め部と、第1の隙詰め部に対して重力方向に傾いた形で側面部の水平方向の端部に向かって延びる第2の隙詰め部と、を有する。
この第1の発明によれば、隙詰め部材の上に落ち込んだ小物を、第1の隙詰め部において比較的高い位置で受け止めることができると共に、第2の隙詰め部の傾きによって側面部の水平方向の端部に向けて押し出しやすくすることができる。したがって、隙間内に落ちた小物を取り出しやすくすることができる。
第2の発明は、上述した第1の発明において、次の構成とされているものである。第2の隙詰め部が、アーチ状に湾曲した形に形成されている。
この第2の発明によれば、第2の隙詰め部が、側面部の水平方向の端部に向かうに連れて重力方向への落ち込みが漸次緩やかな角度から急激な角度へと変化していく形状となる。したがって、隙詰め部材の上に落ち込んだ小物を第2の隙詰め部の傾きに沿って側面部の水平方向の端部に向けて押し出していく過程で、小物を隙間内の比較的手の届きやすい浅い位置を通して隙間の外へと落とし込むように導くことができる。
第3の発明は、上述した第1又は第2の発明において、次の構成とされているものである。第1の隙詰め部が、側面部に沿って略水平な形に延びる形状とされている。
この第3の発明によれば、隙間内に落ち込んだ小物を、第1の隙詰め部において意図しない方向に滑り落とすことなく定位置で受け止めることができる。
第4の発明は、上述した第1から第3のいずれかの発明において、次の構成とされているものである。第2の隙詰め部が、側面部の水平方向の端部領域において同端部に向かって上側に膨らみを向けて重力方向に湾曲する形に形成されている。
この第4の発明によれば、第2の隙詰め部の上記湾曲した形状によって、上記隙間の水平方向の端部の開口が開口付近で高さ方向に広く覆われた状態となるため、上記開口からの隙間内への異物の入り込みも防ぐことができる。
実施例1の乗物用シートの概略構成を表した斜視図である。 乗物用シートの要部を強調して表した正面図である。 同平面図である。 同後ろ側から見た斜視図である。 要部の分解斜視図である。 要部を裏側から見た斜視図である。 図3のVII-VII線断面図である。 乗物用シートを後ろ側へスライドさせてポケットを露出させた状態を表した斜視図である。 他の実施例の構成を表した側面図である。 他の実施例の構成を表した側面図である。
以下に、本発明を実施するための形態について、図面を用いて説明する。
始めに、実施例1のシート1(乗物用シート)の構成について、図1〜図8を用いて説明する。なお、以下の説明中、「車両内側」「車両外側」と記載する場合には、それぞれ、車両の幅方向における「内側」「外側」を示すものとする。本実施例のシート1は、図1に示すように、3列シートを備えたいわゆるミニバンタイプの自動車におけるセカンドシート、詳しくは運転席の後ろ側のセカンドシートとして構成されている。上記シート1は、着座者の背凭れとなるシートバック2と、着座部となるシートクッション3と、頭凭れとなるヘッドレスト4と、シートクッション3の左右両側部に立設された立壁状の支持台10と、を備えた構成となっている。
上述したシートバック2は、その下端部がシートクッション3の後端部に連結されて設けられている。シートクッション3は、車両のフロアF上に図示しない左右一対のスライドレールを間に介して前後スライド可能な状態に連結されて設けられている。ヘッドレスト4は、シートバック2の上部に装着されて設けられている。各支持台10は、それぞれ、縦長な箱型形状に形成されており、それらの幅方向の内側の側部がシートクッション3の左右両側部にそれぞれ一体的に結合されて設けられている。
上述した各支持台10は、それらの上面部がアームレスト11として構成されている。また、各支持台10は、それらの外側面部が、アームレスト11の下部領域とシートクッション3及びその下部領域とをそれぞれ前後方向の略全域に亘って外側から広く覆い、車両のフロアF上に接地する近傍位置まで下方側に略寸胴な形で延びる形に形成されている。このうち、車両内側の側部に設けられた支持台10は、その外側面部が、ポリプロピレン樹脂製のサイドシールド12によって構成されている。そして、上記サイドシールド12には、シート1と幅方向に隣り合わせる横隣りのシート100の支持台110との間に形成される幅方向の隙間Aを詰めるための隙詰め部材20が設けられている(図2〜図3参照)。ここで、上記横隣りのシート100の支持台110が、本発明の「設置物」に相当し、サイドシールド12が、本発明の「側面部」に相当し、フロアFが、本発明の「乗物本体」に相当する。
なお、以下の説明において、「隙間A」とは、上述した車両内側の支持台10の外側面部を構成するサイドシールド12とその横隣りの支持台110との間の幅方向の隙間を指すが、隙詰め部材20によって覆われることで小物の落下が防止された領域、又はこの領域を含めた隙間全体の領域を指して同じように「隙間A」と表現することがある。
上述した隙詰め部材20は、図1〜図3に示すように、上述した支持台10とその横隣りの支持台110との間の隙間Aを、上方側と前方側とから覆った形となるように、前後方向に略水平な形に延びる第1の隙詰め部20Aと、第1の隙詰め部20Aの前端からアーチ状に前下方向に湾曲した形に延びる第2の隙詰め部20Bと、を連続的に滑らかに繋げた形で有する形に形成されている。上記第1の隙詰め部20Aは、シートクッション3の着座面よりも高い上部寄りの位置に配設されており、着座者が第1の隙詰め部20Aの上に落ちた小物に簡単に手を届かせることのできる位置に配置された状態とされている。
上記第1の隙詰め部20Aは、詳しくは、上記サイドシールド12の前後方向の略中央箇所と略後端箇所との間で、前後方向に略水平な形に延びる形状とされている。上記第1の隙詰め部20Aの前端が位置するサイドシールド12の前後方向の略中央箇所は、着座者のヒップポイント(図示省略)よりも前側に位置する箇所となっている。第2の隙詰め部20Bは、上述した第1の隙詰め部20Aの前端となるサイドシールド12の前後方向の略中央の上部寄りの箇所とサイドシールド12の略前端の下端箇所との間で、アーチ状に前下方向に湾曲した形に延びる形状とされている。
このような構成となっていることにより、隙詰め部材20は、上記隙間A内の前後方向の略中央箇所から後ろ側の領域に小物が落ちた場合には、同位置の直下に設けられた第1の隙詰め部20Aによって、落ちた小物を比較的手の届かせやすい高い位置で安定して受け止めることができるようになっている。また、隙詰め部材20は、上記隙間A内の前後方向の中央から前側の領域に小物が落ちた場合には、同位置の直下に設けられた第2の隙詰め部20Bによって、落ちた小物を前側に滑り落とすように導くことができるようになっている。
更に、上記隙詰め部材20は、上記のように第2の隙詰め部20Bがサイドシールド12の略前端の領域にアーチ状に前下方向に湾曲した形に設けられていることにより、支持台10とその横隣りの支持台110との間の隙間Aを前方側からも高さ方向の広い範囲に亘って前端寄りの位置で覆った状態に設けられるようになっている。これにより、上記隙詰め部材20は、上記第2の隙詰め部20Bによって前側から異物が隙間A内に入り込むことを防ぐことができる他、仮に上記隙間A内に前側から異物が入り込んでしまっても、その異物を第2の隙詰め部20Bの傾き形状に沿って隙間Aの前側の外部に滑り落とすことができるようになっている。
以下、上述した隙詰め部材20の具体的な構成について、サイドシールド12の具体的な構成と併せて詳しく説明していく。図4〜図6に示すように、上述したサイドシールド12は、概略平板形状とされているが、その高さ方向の途中箇所に、同箇所より下側の下部領域12Cを上側の上部領域12Aよりも外側へ張り出させる形にする段差部12Bが形成された構成となっている。上記段差部12Bは、上述した隙詰め部材20と同じように、サイドシールド12の前後方向の略中央の上部寄りの箇所から後端箇所まで後ろ方向に略水平な形に延びる部分と、サイドシールド12の上記前後方向の略中央の上部寄りの箇所から前端の下端箇所までアーチ状に前下方向に湾曲した形に延びる部分と、を滑らかに繋げた形で有する形状とされている。
上記段差部12Bは、その段差の天板面が前方側に向けられて形成される前端側の領域では、天板面がサイドシールド12の上部領域12Aから外側に向けて略垂直な角度で立ち上がる形状とされている。しかし、上記段差部12Bは、その段差の天板面が上方側に向けられて形成される前後方向の中間箇所から後端箇所までの領域では、天板面が外側に向けて略垂直な角度で立ち上がるのではなく、外側に向けて下向きに傾斜した形で立ち上がる形状とされている(図7の仮想線参照)。これにより、上記段差部12Bを介したサイドシールド12の上部領域12Aと下部領域12Cとの間の段差形状は、外側に向けて急激的に立ち上がるのではなく、重力方向に斜めに傾いて張り出す緩やかに立ち上がる形に形成された状態とされている。このように段差部12Bが斜めになっていることで、隙間A内に落ちた小物をより確実に隙詰め部材20に向けて案内することができるようになっている。すなわち、上記段差部12Bの斜めの案内により、隙間A内に落ちた小物を、サイドシールド12と隙詰め部材20との繋ぎ目の角部に詰まらせるのではなく、角部から外側に離間させた面部上に落とし込みやすくなっている。
そして、図4〜図6に示すように、上記段差の付いた形に形成されたサイドシールド12に対し、隙詰め部材20は、上記段差によって外側に張り出す形とされた下部領域12Cの上縁に沿って設けられている。このような形で隙詰め部材20が設けられていることにより、上記サイドシールド12の上部領域12Aとその横隣りの支持台110との間の横幅の広い隙間A内への小物の落ち込みは許容されるが、サイドシールド12の下部領域12Cとその横隣りの支持台110との間の横幅の狭い隙間A内への小物の落ち込みは、上記隙詰め部材20によって防止されるようになっている。
したがって、上記サイドシールド12とその横隣りの支持台110との間の隙間A内に落ち込んだ小物は、上述した隙詰め部材20によって受け止められることで、隙間Aの直下のフロアF上への落ち込みが防止された状態となる。上記隙詰め部材20は、上述したサイドシールド12の下部領域12Cの上縁に沿って設けられていることで、隙詰め部材20の上部にて受け止められた小物を、サイドシールド12の上部領域12Aとその横隣りの支持台110との間の横幅の広い空間領域に位置させられるようになっている。したがって、上記隙詰め部材20によって受け止められた小物に比較的容易に手を届かせて、小物を掴み取ったり、或いは小物を前方側へ押し滑らせて第2の隙詰め部20Bの傾き形状に沿って隙間Aの前側の外部に簡単に滑り落としたりすることができる。
ところで、上述したサイドシールド12の外側部には、雑誌等の幅広な小物を上から差し込んで収容することのできるポケットPが形成されている。上記ポケットPは、上述したサイドシールド12の段差部12Bの天板の一部に高さ方向に貫通して形成された差込口12Dと、サイドシールド12の下部領域12Cの高さ方向の中央部に幅方向に貫通して形成された取出口12Eと、サイドシールド12の背面部(内側面部)に取り付けられてポケットPの収容空間を形成する樹脂製の裏当て部材13と、によって構成されている。
上述した差込口12Dは、上述した段差部12Bの略水平な形に延びる部分となるサイドシールド12の前後方向の略中央領域から後端近傍の領域にかけて、前後方向に長尺な開口幅を有した形に形成されている。取出口12Eは、上述した差込口12Dと高さ方向に並ぶ位置に、差込口12Dと同じ前後方向の開口幅を有した形に形成されている。裏当て部材13は、上述したサイドシールド12の背面部に対して、上述した差込口12Dと取出口12Eとを背面側からひとまとめに覆い被せた状態にセットされて、その周縁部がビス13Aによりサイドシールド12の背面部に締結されて設けられた状態とされている。
上記構成により、サイドシールド12の外側部に形成された上方側に開口する差込口12Dから雑誌等の小物を重力方向に差し込むことで、差し込んだ小物をサイドシールド12の背面部(内側面部)と裏当て部材13とによって囲まれた空間内に挟み込む形で真っ直ぐに立てた状態に保持することのできるポケットPが形成されている。上記ポケットPの収容空間を構成する裏当て部材13は、その収容空間の底面部を構成する下縁部が、略水平な底面部を成す形に折り曲げられて、上述したサイドシールド12の取出口12Eの下縁部より僅かに低い位置に背面側からあてがわれて取り付けられた状態とされている。したがって、上記ポケットPの差込口12D内に小さな小物が入り込んでしまった場合には、その小物は、上記裏当て部材13の底面部上に落ち込んで、取出口12Eから見えやすく手を届かせやすい位置に配置されるようになっている。
上記ポケットPは、上述したように、サイドシールド12の前後方向の略中央箇所から後端近傍の箇所にかけて形成されている。したがって、図1及び図3に示すように、サイドシールド12が横隣りの支持台110と前後方向の配置が並ぶ横並びの状態となっている時には、上述した取出口12Eが横隣りの支持台110によって覆い被されていることから、取出口12Eに手を届かせることができない。しかし、上記取出口12Eは、上述したように、サイドシールド12の前後方向の略中央箇所から後端近傍の箇所にかけて形成されていることから、図8に示すように、シート1を後方側にスライドさせて取出口12Eを横隣りの支持台110より後ろ側に張り出させる位置まで移動させることで、簡便に取出口12Eを外部に露出させた状態にすることができる。したがって、ポケットP内に落ち込んだ小物を、スライドによって外部に露出させた取出口12Eから簡便に取り出すことができる。
次に、図4〜図6を参照して、隙詰め部材20の構成について説明する。隙詰め部材20は、ゴム製のチューブ21と、チューブ21の表面に巻かれた布製のカバー22と、チューブ21の長手方向の複数箇所に取り付けられた複数のクリップ23と、によって構成されている。上述したチューブ21は、図5及び図7に示すように、略D字状の一様な中空断面形状を持つ1本の長尺な部材として形成されている。カバー22は、チューブ21の表面全体に一体的に接着されて被せ付けられた状態とされている。各クリップ23は、上述したチューブ21のD字の潰れた側面部分に一部が一体的に埋設された状態として、それらの先端部がD字の潰れた側面部分から外側に突出した状態に設けられた状態とされている。上記各クリップ23は、上述したチューブ21のD字の潰れた側面部分に沿って、チューブ21の延びる長手方向に複数並んで設けられた状態とされている。
上述した隙詰め部材20は、上述したサイドシールド12の下部領域12Cの上縁に沿って外側部に凹んで形成された凹条12F内に次のように一部が嵌め込まれる形で一体的に取り付けられた状態とされている。先ず、図5に示すように、隙詰め部材20を、上述したチューブ21のD字の潰れた側面部分をサイドシールド12の外側部に向けた状態にして、各クリップ23をサイドシールド12の凹条12Fの側面部分に貫通して形成された対応する各締結孔12F1内に差し込んで締結する。これらの締結は、各クリップ23の先端部がサイドシールド12の各締結孔12F1内に差し込まれることで、各クリップ23の先端部が各締結孔12F1の形に合わせて弾性変形した後に、各締結孔12F1の形に合わせて復元変形して掛け合わされて行われるようになっている。
上記各クリップ23の差し込みによる締結により、隙詰め部材20は、図7に示すように、そのチューブ21のD字の潰れた側面部分がサイドシールド12の凹条12Fの外側面部に面当接した状態に組み付けられる。この組み付けにより、隙詰め部材20は、その断面の一部が凹条12Fの内部に嵌め込まれた状態となって、図5で前述した凹条12Fの前後方向に延びる湾曲した形に沿って湾曲した形に組み付けられた状態となる。そして、上記組み付けの後、図5に示すように、隙詰め部材20の長手方向の各端部を、サイドシールド12の凹条12Fの各端部に貫通して形成された各通し孔12F2からサイドシールド12の裏側(内側)へと通して内側部に止着させることにより、隙詰め部材20の両端部が丸みを帯びた形でサイドシールド12内に引き込まれた見栄えの良い外観に仕上げられた状態とされている。また、上記のような凹条12F内に隙詰め部材20の一部を埋め込んだ状態にして設けることにより、上記隙詰め部材20の一部が凹条12Fにより下方側から支持されて、隙詰め部材20の上部に落ち込んだ小物を隙詰め部材20によって安定して受け止めることができるようになっている。
上記のように設けられた隙詰め部材20は、図7に示すように、そのサイドシールド12から幅方向の外側に向かって断面D字状に突出する形状により、サイドシールド12と横隣りの支持台110(図1〜図3参照)との間の隙間Aを詰めるようになっている。上記隙詰め部材20は、その幅方向の外側に突出するD字の先端部分が、横隣りの支持台110と近接する位置まで張り出す構成とされている。上記隙詰め部材20は、このような構成とされていることにより、上記丸みを帯びた形で突出するD字の先端部分が、組み付け誤差等の製造誤差により横隣りの支持台110と干渉することがあっても、その先細り状に丸みを帯びた先端部分が部分的に点接触する形で横隣りの支持台110に押し当てられるようになっている。したがって、隙詰め部材20は、上記のように横隣りの支持台110と干渉することがあっても、その先端形状が上下方向に反り返されるような見栄えの悪い形に変形するのではなく、幅方向の内側に真っ直ぐに押し撓まされて、D字の上面が僅かに上方側に膨らむ程度の見栄えの損なわれにくい形に変形するようになっている。
上記隙詰め部材20は、その主要部が中空断面形状のゴム製のチューブ21によって形成されていることから、その断面D字の丸みを帯びた先端部分と横隣りの支持台110との間の狭い隙間A内に小物が落ちた場合でも、チューブ21を押し凹ませながら小物を簡単に取り出すことができるようになっている。また、上記隙詰め部材20は、ゴム製のチューブ21の表面に布製のカバー22が被せ付けられた構成となっていることから、見栄えが良いばかりでなく、隙詰め部材20の上部に小物が落ちた際に、小物を隙詰め部材20の表面に沿って滑らかに滑らせながら取り出しやすい位置まで移動させたり隙間Aの外に落としたりすることができるようになっている。
以上をまとめると、本実施例のシート1(乗物用シート)は、次のような構成となっている。すなわち、フロアF(乗物本体)上に設けられた横隣りの支持台110(設置物)と隣り合うサイドシールド12(側面部)に沿って、横隣りの支持台110との間の隙間Aを詰める隙詰め部材20が設けられたシート1である。隙詰め部材20が、上記サイドシールド12に沿って前後方向(水平方向)に延びる第1の隙詰め部20Aと、第1の隙詰め部20Aに対して重力方向に傾いた形でサイドシールド12の前方向(水平方向)の端部に向かって延びる第2の隙詰め部20Bと、を有する。
このような構成となっていることにより、隙詰め部材20の上に落ち込んだ小物を、第1の隙詰め部20Aにおいて比較的高い位置で受け止めることができると共に、第2の隙詰め部20Bの傾きによってサイドシールド12の前方向(水平方向)の端部に向けて押し出しやすくすることができる。したがって、隙間A内に落ちた小物を取り出しやすくすることができる。
また、第2の隙詰め部20Bが、アーチ状に湾曲した形に形成されている。このような構成となっていることにより、第2の隙詰め部20Bが、サイドシールド12の前方向(水平方向)の端部に向かうに連れて重力方向への落ち込みが漸次緩やかな角度から急激な角度へと変化していく形状となる。したがって、隙詰め部材20の上に落ち込んだ小物を第2の隙詰め部20Bの傾きに沿ってサイドシールド12の前方向(水平方向)の端部に向けて押し出していく過程で、小物を隙間A内の比較的手の届きやすい浅い位置を通して隙間Aの外へと落とし込むように導くことができる。
また、第1の隙詰め部20Aが、サイドシールド12に沿って略水平な形に延びる形状とされている。このような構成となっていることにより、隙間A内に落ち込んだ小物を、第1の隙詰め部20Aにおいて意図しない方向に滑り落とすことなく定位置で受け止めることができる。
また、第2の隙詰め部20Bが、サイドシールド12の前方向(水平方向)の端部領域において同端部に向かって上側に膨らみを向けて重力方向に湾曲する形に形成されている。このような構成となっていることにより、第2の隙詰め部20Bの上記湾曲した形状によって、上記隙間Aの前方向(水平方向)の端部の開口が開口付近で高さ方向に広く覆われた状態となるため、上記開口からの隙間A内への異物の入り込みも防ぐことができる。
以上、本発明の実施形態を1つの実施例を用いて説明したが、本発明は上記実施例のほか各種の形態で実施することができるものである。例えば、本発明の「乗物用シート」は、鉄道等の自動車以外の車両や、航空機、船舶等の様々な乗物用に供されるシートにも広く適用することができるものである。
また、上記実施例では、乗物本体上に設けられた設置物として、フロアF上に設けられた横隣りのシート100の支持台110を例示したが、設置物は、乗物用シートの横に隣り合って設けられるものであればよく、センタコンソールやシートやドアトリム等の他の設置物であってもよい。また、設置物は、乗物用シートの前後に隣り合って設けられるものであってもよい。
また、隙詰め部材の第1の隙詰め部は、乗物用シートの設置物と隣り合う側面部に沿って水平方向に延びる構成となっていればよく、必ずしも「水平」に延びる構成となっていなくてもよい。また、第2の隙詰め部は、第1の隙詰め部に対して重力方向に傾いた形で側面部の水平方向の端部に向かって延びる構成となっていればよく、第1の隙詰め部に対して重力方向に傾く形状は、直線状、湾曲状、階段状、又はこれらを組み合わせた形状等の形で傾くものであってもよい。また、第2の隙詰め部は、第1の隙詰め部のどちら側の端部から延びる形に形成されていてもよく、両側の端部から延びる形に形成されていてもよい。
具体的には、上記隙詰め部材のその他の実施形態として、図9や図10に示すものが挙げられる。図9に示す隙詰め部材20は、サイドシールド12(側面部)の前後方向の中央部に、サイドシールド12に沿って前後方向(水平方向)に延びる第1の隙詰め部20Cが形成され、その前後に、第1の隙詰め部20Cに対して重力方向に傾いた形でサイドシールド12の前後方向の各端部に向かってアーチ状に湾曲して延びる第2の隙詰め部20Dが形成された構成とされているものである。このような構成となっていることにより、隙詰め部材20の上部に落ちた小物を、前後どちら側にも滑り落とせるようにすることができる。
また、図10に示す隙詰め部材20は、サイドシールド12(側面部)に沿って前後方向(水平方向)に延びる第1の隙詰め部20Eが、サイドシールド12の前後方向の中央部の僅かな領域にしか形成されておらず、その前後に、第1の隙詰め部20Eに対して重力方向に傾いた形でサイドシールド12の前後方向の各端部に向かって直線状に傾斜して延びる第2の隙詰め部20Fが形成された構成とされているものである。このような構成となっていることにより、隙詰め部材20の前後方向のどの領域上に小物が落ちた場合でも、その落ちた小物を前後どちらかに滑り落とせるようにすることができる。
また、上記実施例では、隙詰め部材として、ゴム製のチューブに布製の表皮を巻いたものを例示したが、隙詰め部材は、スポンジなどの弾性材の他、樹脂材や金属材等の比較的高い剛性の部材によって形成されたものであってもよい。また、乗物用シートの側面部に対する隙詰め部材の取り付けは、接着や圧入等の差込み式の締結構造以外の結合によって行われていてもよい。
1 シート
2 シートバック
3 シートクッション
4 ヘッドレスト
10 支持台
11 アームレスト
12 サイドシールド(側面部)
12A 上部領域
12B 段差部
12C 下部領域
12D 差込口
12E 取出口
12F 凹条
12F1 締結孔
12F2 通し孔
13 裏当て部材
13A ビス
20 隙詰め部材
20A 第1の隙詰め部
20B 第2の隙詰め部
20C 第1の隙詰め部
20D 第2の隙詰め部
20E 第1の隙詰め部
20F 第2の隙詰め部
21 チューブ
22 カバー
23 クリップ
100 横隣りのシート
110 (横隣りの)支持台(設置物)
P ポケット
F フロア(乗物本体)
A 隙間

Claims (4)

  1. 乗物本体上に設けられた設置物と隣り合う側面部に沿って、該設置物との間の隙間を詰める隙詰め部材が設けられた乗物用シートであって、
    前記隙詰め部材が、前記側面部に沿って水平方向に延びる第1の隙詰め部と、該第1の隙詰め部に対して重力方向に傾いた形で前記側面部の水平方向の端部に向かって延びる第2の隙詰め部と、を有し、かつ、全体が略D字状の一様な中空断面形状を持つ1本の長尺な部材から成り、D字の潰れた側面部分が前記側面部に沿って凹んで形成された凹条内に複数のクリップにより面当接する形に嵌め込まれた状態として締結される乗物用シート。
  2. 請求項1に記載の乗物用シートであって、
    前記第2の隙詰め部が、アーチ状に湾曲した形に形成されている乗物用シート。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の乗物用シートであって、
    前記第1の隙詰め部が、前記側面部に沿って略水平な形に延びる形状とされている乗物用シート。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載の乗物用シートであって、
    前記第2の隙詰め部が、前記側面部の水平方向の端部領域において同端部に向かって上側に膨らみを向けて重力方向に湾曲する形に形成されている乗物用シート。
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