JP2014223868A - シートスライド装置及び車両用シート - Google Patents

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Abstract

【課題】ロアレール内で異物が転倒しても排出できるシートスライド装置及び車両用シートを提供する。
【解決手段】シートスライド装置10は、底板12Aと、底板12Aの幅方向両端部に立設された側板12Bと、側板12Bの上端部から幅方向内側へ張り出し下方へ折り返された折り返し部12Cとを備えたロアレール12と、車両用シート100に取り付けれ、ロアレール12にシート前後方向にスライド可能に支持されたアッパーレールと、ロアレール12の長手方向の少なくとも一端部に設けられると共に、底板12Aからシート前後方向へ延在する底部22と、底部22の幅方向の一端部に立設された平面状のガイド壁24と、ガイド壁24と対向して設けられ、シート幅方向の外側へ膨らんだ湾曲形状で且つロアレール12から離れるにつれガイド壁24へ近づく湾曲壁26とを備えた異物排出部18と、を有する。
【選択図】図3

Description

本発明は、シートスライド装置、及びシートスライド装置を備えた車両用シートに関する。
車両フロアに取り付けられたロアレールと、ロアレールにシート前後方向にスライド可能に支持されたアッパーレールと、を備えたシートスライド装置が知られている。このようなシートスライド装置において、ロアレールのシート後方側の端部に、傾斜面を有するブロック体が設けられたシートスライド装置がある(例えば、特許文献1)。
特開2008−265723号公報
上記特許文献1では、ロアレール内に異物が入り込んだ場合、アッパーレールをスライドさせて異物をブロック体まで移動させることで、異物がブロック体の傾斜面に持ち上げられてロアレールから排出される。ところで、ロアレールの上端部が幅方向内側へ折り返されたロアレールがある。このような折り返し部を備えたロアレールに縦横寸法の異なる異物が入り込んで転倒した場合、異物を持ち上げても異物が折り返し部と干渉して排出できなくなる虞がある。
本発明は、上記事実を考慮し、ロアレール内で異物が転倒しても排出できるシートスライド装置及び車両用シートを提供することを課題とする。
請求項1に記載のシートスライド装置は、シート前後方向を長手方向として車両フロアに設けられ、底板と、前記底板の幅方向両端部から立設された一対の側板と、前記側板の上端部から幅方向内側へ張り出した一対の折り返し部と、を備えたロアレールと、車両用シートに取り付けられ、前記一対の折り返し部の間の隙間から前記ロアレール内へ延びてシート前後方向にスライド可能に支持されたアッパーレールと、前記ロアレールの長手方向の少なくとも一端部に設けられると共に、前記底板からシート前後方向へ延在する底部と、前記底部の幅方向の一端部に立設された平面状のガイド壁と、前記ガイド壁と対向して設けられ、シート幅方向の外側へ膨らんだ湾曲形状で且つ前記ロアレールから離れるにつれ前記ガイド壁へ近づく湾曲壁と、を備えた異物排出部と、を有する。
請求項1に記載のシートスライド装置によれば、車両フロアに設けられたロアレールは、底板と、底板の幅方向両側から立設された一対の側板と、側板の上端部から幅方向内側へ張り出した一対の折り返し部を備えている。また、車両用シートに取り付けられたアッパーレールは、ロアレールの折り返し部の隙間からロアレール内へ延びて、ロアレールに対してシート前後方向にスライド可能に支持されている。これにより、アッパーレールを介して車両用シートをシート前後方向へ移動できる。
また、ロアレールの長手方向の少なくとも一端部には、異物排出部が設けられており、この異物排出部は、ロアレールの底板からシート前後方向に延在する底部と、底部の幅方向の一端部に立設された平面状のガイド壁とを備えている。さらに、異物排出部には、ガイド壁と対向して湾曲壁が設けられており、この湾曲壁は、ロアレールから離れるにつれガイド壁へ近づくように形成されている。これにより、ロアレール内に縦横寸法の異物が入り込んだ場合、アッパーレールをスライドさせて異物を異物排出部へ移動させると、異物の一端部は、徐々にガイド壁に近づく湾曲壁によって平面状のガイド壁に押し付けられる。さらに異物を移動させると、異物の他端部が湾曲壁に沿って起こされ、ロアレールに入り込んだときの姿勢に戻る。これにより、折り返し部に干渉することなく異物を排出できる。
請求項2に記載のシートスライド装置は、請求項1に記載のシートスライド装置であって、前記底部は、前記ロアレールの一端部から延在方向に向かって斜め上方へ傾斜している。
請求項2に記載のシートスライド装置によれば、異物を異物排出部へ移動させると、異物の先端部が傾斜面に沿って持ち上げられるので、乗員が異物を掴みやすくなる。また、底部が平坦な場合と比べて、異物の視認性を高めることができる。
請求項3に記載のシートスライド装置は、請求項1又は請求項2に記載のシートスライド装置であって、前記ロアレール及び前記異物排出部は、車両フロアに埋設されている。
請求項3に記載のシートスライド装置によれば、車両フロアからロアレールが出っ張らないので意匠性を向上できる。また、異物排出部を車両フロアに埋設することで、車両シートよりシート後方側に配置される他の部材の邪魔にならない。
請求項4に記載のシートスライド装置は、請求項1〜3の何れか1項に記載のシートスライド装置であって、前記異物排出部は、前記ロアレールのシート後方側の端部に設けられている。
請求項4に記載のシートスライド装置によれば、車両用シートに着座した乗員から異物排出部が見えず、意匠性を向上できる。
請求項5に記載の車両用シートは、請求項1〜4の何れか1項に記載のシートスライド装置と、前記シートスライド装置のアッパーレールに取り付けられたシートクッションと、前記シートクッションに連結されたシートバックと、を有する。
請求項5に記載の車両用シートによれば、請求項1〜4の何れか1項に記載のシートスライド装置の効果を得ることができる。
以上説明したように、本発明のシートスライド装置及び車両用シートによれば、ロアレール内で異物が転倒しても排出できる。
本発明の実施形態に係るシートスライド装置を備えた車両用シート示す模式図である。 図1の2−2線断面図である。 本発明の第1実施形態に係る異物排出部を示す平面図である。 本発明の第1実施形態に係る異物排出部を示す斜視図である。 本発明の第1実施形態に係る異物排出部を示す、シート前後方向に切断した断面図である。 図3の6−6線断面図である。 図3の7−7線断面図である。 ロアレールに入り込んだ異物が転倒した状態を示す、シート幅方向に切断した断面図である。 図8の状態から異物が異物排出部へ移動された状態を示す図3の6−6線断面図である。 図9の状態からさらに異物が移動された状態を示す図3の7−7線断面図である。 異物が異物排出部の傾斜面を乗り上げた状態を示す、シート前後方向に切断した断面図である。 本発明の第2実施形態に係る異物排出部を示す平面図である。
〔第1実施形態〕
以下、図面を参照しながら、本発明の第1実施形態に係るシートスライド装置10について説明する。なお、図中の矢印FRはシート前方を示し、矢印UPはシート上方を示し、矢印RHはシート右方を示している。
(シートスライド装置10の全体構成)
図1に示すように、車両用シート100は、主として、乗員が着座するシートクッション102と、乗員の背部を支えるシートバック104と、シートクッション102を車両フロア200に対してシート前後方向にスライド可能に連結するシートスライド装置10と、を含んで構成されている。シートバック104は、シートクッション102のシート後方側の端部に回動可能に連結されており、乗員の操作で任意の角度に調節できるように構成されている。また、シートバック104の上端部には、乗員の頭部を支持可能なヘッドレスト106が取り付けられている。
シートスライド装置10は、シート前後方向を長手方向とする長尺状の一対のロアレール12を有している。ロアレール12は、シート幅方向に平行に配置されており、車両フロア200に埋設されている(図1では、シート左方側のロアレール12のみ図示されている)。
図2に示すように、ロアレール12は、板金を屈曲してシート前方から見た断面が略U字形状に形成されており、底板12Aと、一対の側板12Bと、一対の折り返し部12Cとを備えている。底板12Aは、車両フロア200の方面と平行に配設されており、車両フロア200に形成された溝の溝底面200Bに支持されている。
一対の側板12Bは、底部22の幅方向両端部にそれぞれ立設されており、車両フロア200のフロア面と同じ高さまで形成されている。また、側板12Bは、溝側面200Aに当接している。側板12Bの上端部にはそれぞれ、折り返し部12Cが形成されている。折り返し部12Cは、側板12Bの上端部から幅方向内側へ張り出し、さらにシート下方側へ折り返して形成されている。ここで、一対の折り返し部12Cの間には、側板12B間の幅より狭幅の隙間16が形成されている。
ロアレール12内には、シート前後方向を長手方向とする長尺状のアッパーレール14がそれぞれ設けられており、アッパーレール14はロアレール12に対してシート前後方向にスライド可能に構成されている。それぞれのアッパーレール14は、2枚の板金で形成されており、ロアレール12内へ挿入されたアッパーレール14の下端部は、シート幅方向の外側へ屈曲し、上方へ折り返されてロアレール12の折り返し部12Cと係合している。
アッパーレール14の上部は、ロアレール12の隙間16からシート上方へ延びてシートクッションフレーム108に連結されており、シートクッションフレーム108は、シートクッション102を支持している(図1参照)。これにより、乗員の操作でアッパーレール14をシート前後方向にスライドさせて、車両用シート100を任意の位置に移動できる。
なお、本実施形態では、ロアレール12の上面と車両フロア200のフロア面とが同じ高さとなるように構成されており、ロアレール12がフロア面から出っ張らないので、シートスライド装置10の意匠性が向上するが、これに限らず、ロアレール12をさらに深く埋設して車両フロア200との間に段差が形成されていてもよい。また逆に、ロアレール12の少なくとも一部が車両フロア200のフロア面から突出してもよい。
(異物排出部18の構成)
次に、本実施形態に係る異物排出部18について説明する。図3に示すように、ロアレール12のシート後方側の端部には、異物排出部18が設けられている。なお、一対のロアレール12のそれぞれに同じ構成の異物排出部18が設けられているが、ここでは一方のロアレール12に設けられた異物排出部18についてのみ説明する。
異物排出部18は、平面視で略矩形状の樹脂部材であり、四隅がボルト30で車両フロア200に固定されている。なお、本実施形態では、ロアレール12と異物排出部18とを別体で形成し、ロアレール12と位置を合わせた状態で異物排出部18を車両フロア200に固定しているが、これに限らず、ロアレール12の端部に異物排出部18を一体に形成してもよい。また、本実施形態では、異物排出部18をロアレール12のシート後方側の端部に設けたことで、車両用シート100に着座した乗員からは異物排出部18が見えず、意匠性を向上できるが、これに限らず、異物排出部18をロアレール12のシート前方側の端部に設けてもよい。また、ロアレール12のシート前後方向の両端部にそれぞれ設けてもよい。
異物排出部18は、図4に示すように、主として、底部22と、ガイド壁24と、湾曲壁26と、取出部28と、フランジ部20A、20B、20Cとを含んで構成されており、シート前方から見て断面略U字形状とされている。底部22は、図5に示すように、ロアレール12の底板12Aからシート後方側へ延在されており、底板12Aと同一平面状に形成されている。また、底部22は、ロアレール12の一端部から延在方向に向かって斜め上方へ傾斜しており、且つ、外側へ膨らむように滑らかに湾曲している。底部22のシート後方側の端部は、車両フロア200のフロア面と同じ高さとなっており、シート後方側へ屈曲してフランジ部20Bが形成されている。
図4に示すように、底部22のシート左方側の端部には、ガイド壁24が立設されている。ガイド壁24は、底部22と一体に平面状に形成されており、底部22に対して直交している。ここで、ガイド壁24のシート前方側の一端部は、ロアレール12の側板12Bに接続されており、ガイド壁24の他端部は、徐々に内側へ延びている。また、ガイド壁24の他端部は、異物排出部18のシート前後方向の中央部よりややシート後方まで形成されており、後述する取出部28へ接続されている。
ガイド壁24の上端部は、シート幅方向の外側へ屈曲してフランジ部20Aを構成している。フランジ部20Aは、異物排出部18のシート左方に形成されており、フランジ部20Aのシート前方側の端部とシート後方側の端部には、ボルト孔20Dが形成されている。ボルト孔20Dにはボルト30が挿通され、車両フロア200に固定される。また、フランジ部20Aのシート後方側の端部は、フランジ部20Bに接続されている。なお、本実施形態に係るガイド壁24は、底部22に対して直交して形成されているが、これに限らず、底部22に対してシート左方側へ傾斜するように形成してもよい。
底部22のシート右方側の端部には、湾曲壁26が形成されている。湾曲壁26は、底部22と一体に形成されており、ガイド壁24とシート幅方向に対向している。また、湾曲壁26は、全体に亘ってシート幅方向の外側へ膨らんだ湾曲形状とされている。
ここで、湾曲壁26の上端部は、シート右方側へ屈曲してフランジ部20Cを構成しており、このフランジ部20Cと湾曲壁26との境界部分は、図3に示すように、ロアレール12からシート後方へ真直ぐ延びている。一方、底部22と湾曲壁26との境界部分は、ロアレール12に接続されたシート前方側の一端部から他端部に向かうにつれ、内側へ延びている。すなわち、湾曲壁26は、ロアレール12から離れるにつれ、底部22のシート右方側の端部が徐々に立ち上がって形成されており、ガイド壁24へ近づいている。このため、底部22は、シート後方へ向かって徐々に狭幅とされている。
ここで、ガイド壁24及び湾曲壁26について、異物排出部18のシート前方側の断面図である図6と、シート後方側の断面図である図7とを用いて説明する。図6に示すように、ロアレール12に近い部分では、ガイド壁24は、車両フロア200の溝側面200Aより少し内側に位置しており、底部22に対して垂直に立設されている。これに対して、湾曲壁26は、上半分が溝側面200Aに接しており、湾曲壁26の下半分は、下方へ向かうにつれ、シート幅方向の外側へ湾曲して底部22に接続されている。また、湾曲壁26と底部22との境界部分は、溝側面200Aより少し内側に位置しており、段差がなく滑らかに接続されている。
次に、図7に示すように、ロアレール12から離れた部分では、底部22は、車両フロア200の溝底面200Bより上方に位置している。また、ガイド壁24は、図6の位置よりさらに内側に位置しており、底部22に対して垂直に立設されている。湾曲壁26は、上端部だけが溝側面200Aに接しており、上端部を除く部分は、下方へ向かうにつれ、シート幅方向の外側へ湾曲して底部22に接続されている。ここで、湾曲壁26と底部22との境界部分は、図6の位置よりさらに内側に位置しており、底部22は、図6と比べて狭幅とされている。
図3に示すように、ガイド壁24及び湾曲壁26のシート後方側には、取出部28が形成されている。取出部28は、異物排出部18のシート幅方向の中央部に形成された平面視で略矩形状の空間であり、シート前後方向に延びてガイド壁24と接続される壁面と、シート前後方向に延びて湾曲壁26と接続される壁面と、底部22とで囲まれている。ここで、取出部28における底部22の幅は、ロアレール12の隙間16の開口幅よりやや広く形成されている。
なお、本実施形態では、底部22は、ロアレール12から離れるにつれ斜め上方へ傾斜していたが、これに限らず、底部22を平坦に形成してもよい。また、本実施形態では、底部22を湾曲して形成していたが、これに限らず、平面状に形成してもよい。
(作用及び効果)
次に、本実施形態に係るシートスライド装置10の作用について説明する。なお、図8〜図11では、異物の一例として、縦横寸法の異なるライターMがロアレール12に入り込んだ場合について説明するが、これに限らず、ライター以外の異物がロアレール12に入り込んだ場合も同様である。図8に示すように、ライターMの短辺側の幅L1は、ロアレール12の隙間16の開口幅Dより短く、ライターMの長辺側の長さL2は、開口幅Dより長くなっている。この場合、ライターMがロアレール12内に入り込んで、ロアレール12内でライターMが転倒すると、ライターMを持ち上げても折り返し部12Cに干渉して取り出しが困難となる。
ここで、乗員が車両用シートをシート後方へスライドさせると、アッパーレール14がロアレール12に対してシート後方へ移動する。これにより、ライターMは、アッパーレール14に押される。そして、ライターMが異物排出部18へ移動すると、図9に示すように、底部22が徐々に狭幅となっているので、ライターMは、ガイド壁24及び湾曲壁26により底部22の幅方向の中央部へ移動される。
次に、図9の状態からさらにアッパーレール14がシート後方へライターMを移動させると、ライターMは、ガイド壁24及び湾曲壁26に挟まれて、ライターMの短辺側の一端面がガイド壁24に押し付けられる。この状態で、ライターMの短辺側の他端面は、湾曲壁26に接触しており、さらに底部22が狭幅となることで、ライターMの他端側が湾曲壁26に沿って持ち上げられる。これにより、図10に示すように、ライターMがシート幅方向に起こされる。さらにライターMが起こされると、ライターMの短辺側の面が底部22に支持されて、ロアレール12に入り込んだときの姿勢に戻る。
また、ライターMは、傾斜した底部22に沿ってシート後方側の端部が持ち上げられ、図11に示すように、ライターMの一部が車両フロア200の面より上方へ突出する。これにより、ロアレール12内にライターMが入り込んでいるのを乗員が認識していない場合であっても、ライターMの一部が車両フロア200から突出することで、乗員に視認させることができる。
さらに、ガイド壁24及び湾曲壁26によってライターMが起こされるため、乗員がライターMを異物排出部18から取り出す際に、ライターMがロアレール12の折り返し部12Cに干渉することなく、スムーズに取り出すことができる。特に、ライターMより長尺の異物を排出する場合、アッパーレール14が異物を押し出す途中で異物が折り返し部12Cに干渉することがあるが、本発明のように異物を回転させて転倒前の姿勢に戻すことで、異物が折り返し部12Cに干渉して破損するのを抑制できる。また、アッパーレール14のスライド不良の発生についても抑制できる。
なお、ライターMを転倒前の姿勢に完全に戻す必要はなく、ロアレール12からスムーズに取り出せる程度に起こすことができればよい。また、本実施形態では、ガイド壁24及び湾曲壁26の外面形状は、内面と対応した形状に形成されているが、これに限らず、ガイド壁24及び湾曲壁26の外面を車両フロア200の溝の形状に合わせて形成してもよい。この場合、ガイド壁24及び湾曲壁26の外面全体が溝側面200Aに接することとなり、位置決めが容易となる。また、異物排出部18のがたつきを抑制できる。
〔第2実施形態〕
次に、本発明の第2実施形態に係るシートスライド装置50ついて説明する。なお、第1実施形態と同様の構成については同じ符号を付し、説明を省略する。本実施形態に係るシートスライド装置50は、図12に示すように、ロアレール12のシート後方側の端部に、異物排出部52が設けられている。異物排出部52は、平面視で矩形状の樹脂部材であり、四隅がボルト30で車両フロア200に固定されている。
異物排出部52は、主として、底部54と、ガイド壁56と、湾曲壁58と、取出部60と、フランジ部60A、60B、60Cとを含んで構成されており、シート前方から見て断面略U字形状に形成されている。底部54は、ロアレール12の底板12Aからシート後方側へ延在されており、底板12Aと同一平面状に形成されている。また、底部54は、ロアレール12側の一端部から他端部へ向かって斜め上方に傾斜しており、且つ、外側へ膨らむように滑らかに湾曲している。底部54のシート後方側の端部は、車両フロア200のフロア面と同じ高さとなっており、シート後方側へ屈曲してフランジ部60Bが形成されている。
底部54のシート左方側の端部には、ガイド壁56が立設されている。ガイド壁56は、底部54と一体に平面状に形成されており、底部54と直交している。また、ガイド壁56は、ロアレール12の側板12Bからシート後方へ延在されており、側板12Bと同一平面を構成している。さらに、ガイド壁56の上端部は、シート幅方向の外側へ屈曲してフランジ部60Aを構成している。フランジ部60Aは、異物排出部52のシート左方に形成されており、フランジ部60Aのシート後方側の端部は、フランジ部60Bに接続されている。
底部54のシート右方側の端部には、湾曲壁58が形成されている。湾曲壁58は、ガイド壁56とシート幅方向に対向しており、底部54と一体に形成されている。また、湾曲壁58は、全体に亘ってシート幅方向の外側へ膨らんだ湾曲形状とされている。
ここで、底部54と湾曲壁58との境界部分は、ロアレール12に接続されたシート前方側の一端部から他端部に向かうにつれ、ガイド壁56側へ近づいており、底部54は、シート後方へ向かって徐々に狭幅とされている。一方、湾曲壁58の上端部は、シート右方側へ屈曲してフランジ部60Cを構成しており、このフランジ部60Cと湾曲壁58との境界部分は、底部54と湾曲壁58との境界部分と略平行に形成されている。また、湾曲壁58のシート後方側の端部は、取出部60へ接続されている。
本実施形態のシートスライド装置50によれば、ガイド壁56はロアレール12と平行に形成されており、湾曲壁58が徐々にガイド壁56へ近づいている。これにより、異物排出部52へ排出された異物の一端面がガイド壁56に面接触された状態で、湾曲壁58が異物の他端側を安定して持ち上げることができる。その他の作用については、第1実施形態と同様である。
なお、本発明はこうした実施形態に限定されるものでなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施し得ることは勿論である。例えば、図3において、底部22は、一部だけが傾斜していればよく、例えば、底部22の取出部28に位置する部分だけが傾斜してもよい。また、アッパーレール14は、異物を押し出すことができれば、様々な形状のものを用いることができる。
10 シートスライド装置。
12 ロアレール
12A 底板
12B 側板
12C 折り返し部
14 アッパーレール
16 隙間
18 異物排出部
22 底部
24 ガイド壁
26 湾曲壁
100 車両用シート
200 車両フロア
M 異物

Claims (5)

  1. シート前後方向を長手方向として車両フロアに設けられ、底板と、前記底板の幅方向両端部から立設された一対の側板と、前記側板の上端部から幅方向内側へ張り出した一対の折り返し部と、を備えたロアレールと、
    車両用シートに取り付けられ、前記一対の折り返し部の間の隙間から前記ロアレール内へ延びてシート前後方向にスライド可能に支持されたアッパーレールと、
    前記ロアレールの長手方向の少なくとも一端部に設けられると共に、前記底板からシート前後方向へ延在する底部と、前記底部の幅方向の一端部に立設された平面状のガイド壁と、前記ガイド壁と対向して設けられ、シート幅方向の外側へ膨らんだ湾曲形状で且つ前記ロアレールから離れるにつれ前記ガイド壁へ近づく湾曲壁と、を備えた異物排出部と、
    を有するシートスライド装置。
  2. 前記底部は、前記ロアレールの一端部から延在方向に向かって斜め上方へ傾斜している請求項1に記載のシートスライド装置。
  3. 前記ロアレール及び前記異物排出部は、車両フロアに埋設されている請求項1又は2に記載のシートスライド装置。
  4. 前記異物排出部は、前記ロアレールのシート後方側の端部に設けられている請求項1〜3の何れか1項に記載のシートスライド装置。
  5. 請求項1〜4の何れか1項に記載のシートスライド装置と、
    前記シートスライド装置のアッパーレールに取り付けられたシートクッションと、
    前記シートクッションに連結されたシートバックと、
    を有する車両用シート。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016132281A (ja) * 2015-01-16 2016-07-25 トヨタ紡織株式会社 乗物用シート
JP2018079862A (ja) * 2016-11-17 2018-05-24 シロキ工業株式会社 車両用スライドレール構造

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