JP2015051735A - 車両の後席乗員保護装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】サイドサポート部の胸部拘束力を増大できる車両の後席乗員保護装置の提供。
【解決手段】本発明の車両の後席乗員保護装置10は、可倒式シートバック20を備えた車両の後席乗員保護装置である。後席乗員保護装置10は車両の側面衝突時における車体側部40の車両内側への変形に伴いシートバック20のシートフレーム24を車両内側かつ前方へ向けて移動する移動機構42を有する。移動機構42は、ストライカ42A、または別部材42B、またはストライカ42Aと傾斜スペーサ42Cからなる。移動機構42は車両後方から前方にいくに従って車幅方向外側に向かう傾斜面44を有する。側面衝突時に車体側部40が変形すると、移動機構42によりシートバック20のシートフレーム24が車両内側かつ前方に向けて押圧され移動する。この結果、サイドサポート部22による乗員拘束力を増加でき、胸部保護効果を向上できる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、車両の後席乗員保護装置に関し、とくに車両の側面衝突時において後席シートバックのサイドサポート部による乗員拘束力を増大できる車両の後席乗員保護装置に関する。
特許文献1は、図14に模式的に示すように、下部が車体にヒンジ結合されると共に、上部がロック装置132を介して車体側部140のストライカ142Aに着脱可能に係止されることで、起立状態に支持される可倒式シートバック120を備えた従来の車両のリヤシート構造110を開示している。ストライカ142Aは、水平面内において車体側部(たとえば、Cピラー)140に向かってU字状をなしており、起立状態にある時のシートバック120の上下方向に延びるフレーム部分124aの車幅方向外側に位置する。
特開平07−277050号公報
しかし、従来の車両のリヤシート構造110にはつぎの課題がある。
車両の側面衝突時には、シートバック120のサイドサポート部122を用いて後席乗員胸部Bを拘束することが好ましい。
従来構造では、ストライカ142Aは、U字状部材のため、車両の側面衝突時にシートバック120のフレーム124を車両内側のみに移動させ、前方に移動させることはない。そのため、サイドサポート部122による胸部拘束力Fは初期のサイドサポート部122の出代で決まり、サイドサポート部122が前方に移動することによるサイドサポート部122の胸部拘束力が増大することはない。
本発明の目的は、車両の側面衝突時におけるサイドサポート部による胸部拘束力を増大できる車両の後席乗員保護装置を提供することにある。
以下において、括弧付きの符号は図面の符号に対応する。
上記目的を達成する本発明の車両の後席乗員保護装置(10)は、つぎの第1−第4の構成をとる。
第1の構成では、車両の後席乗員保護装置(10)は、可倒式シートバック(20)を備えている。
車両の後席乗員保護装置(10)は、側面衝突時における車体側部(40)の車両内側への変形に伴いシートバック(20)のシートフレーム(24)を車両内側かつ前方へ向けて移動する移動機構(42)を有している。移動機構(42)は車両後方から前方にいくに従って車幅方向外側に向かう傾斜面(44)を有している。
第1の構成は、後述する本発明の第1−第3実施例に適用できる。
本発明の第2の構成では、上記第1の構成において、移動機構(42)は車体側部(40)に固定されたストライカ(42A)を含み、傾斜面(44)はストライカ(42A)に形成された傾斜面(44A)からなる。
第2の構成は、本発明の第1実施例に適用できる。
本発明の第3の構成では、上記第1の構成において、移動機構(42)は車体側部(40)に固定された、ストライカ(42A)とは別部材(42B)からなり、傾斜面(44)は該別部材(42B)に形成された傾斜面(44B)からなる。
第3の構成は、本発明の第2実施例に適用できる。
本発明の第4の構成では、上記第2の構成において、移動機構(42)は車体側部(40)に固定された上記ストライカ(42A)と、該ストライカ(42A)とは別の傾斜スペーサ(42C)とからなり、傾斜面(44)はストライカ(42A)に形成された傾斜面(44A)と傾斜スペーサ(42C)に形成された、ストライカ(42A)の傾斜面(44A)とは別の傾斜面(44C)とからなる。
第4の構成は、本発明の第3実施例に適用できる。
本発明の上記第1の構成によれば、後席乗員保護装置(10)が移動機構(42)を有し、移動機構(42)が傾斜面(44)を有しているので、車両の側面衝突時に車体側部(40)が車幅方向内側に変形すると、移動機構(42)と傾斜面(44)によりシートバック(20)のシートフレーム(24)およびシートバック(20)のサイドサポート部(22)が車両内側かつ前方に向けて押圧され移動する。サイドサポート部(22)の前方移動によりサイドサポート部(22)による乗員の拘束力を増加でき、サイドサポート部(22)による胸部保護効果を向上できる。
本発明の上記第2の構成によれば、既存部品であるストライカ(42A)を利用しストライカ(42A)に傾斜面(44A)を形成することにより、後席乗員保護装置(10)を得ることができる。この結果、後席乗員保護装置(10)の構造を簡素にでき、低コスト化できる。
本発明の上記第3の構成によれば、移動機構(42)をストライカ(42A)とは別部材(42B)から構成したので、シートバック(20)のシートフレーム(24)を押圧する位置の自由度を大きくできる。
本発明の上記第4の構成によれば、移動機構(42)をストライカ(42A)と傾斜スペーサ(42C)とから構成したので、ストライカ(42A)のみの場合よりも効果的にシートバック(20)のサイドサポート部(22)を前方に押し出すことができる。
本発明の第1実施例に係る車両の後席乗員保護装置の、側面衝突前の模式的平面図である。 本発明の第1実施例に係る車両の後席乗員保護装置の、側面衝突時の挙動を示す模式的平面図である。 本発明の第1実施例に係る車両の後席乗員保護装置の正面図である。 本発明の第1実施例に係る車両の後席乗員保護装置の背面図である。 本発明の第1実施例に係る車両の後席乗員保護装置の、胸部の拘束力対移動機構(たとえば、ストライカ)移動量の模式的グラフである。 本発明の第2実施例に係る車両の後席乗員保護装置の、側面衝突前の模式的平面図である。 本発明の第2実施例に係る車両の後席乗員保護装置の、側面衝突時の挙動を示す模式的平面図である。 本発明の第2実施例に係る車両の後席乗員保護装置の正面図である。 本発明の第2実施例に係る車両の後席乗員保護装置の背面図である。 本発明の第3実施例に係る車両の後席乗員保護装置の、側面衝突前の模式的平面図である。 本発明の第3実施例に係る車両の後席乗員保護装置の、側面衝突時の挙動を示す模式的平面図である。 本発明の第3実施例に係る車両の後席乗員保護装置の正面図である。 本発明の第3実施例に係る車両の後席乗員保護装置の背面図である。 従来の車両のリヤシート構造の模式的平面図である。
本発明の車両の後席乗員保護装置10を、図1−図13を参照して説明する。図1−図5は本発明の全実施例に適用可能な部分を含む、本発明の第1実施例を示す。図6−図9は図12は本発明の第2実施例を示し、図10−図13は本発明の第3実施例を示す。
図中、FRは車両前後方向前方を示し、UPは上方を示し、INは車幅方向内側を示し、OUTは車幅方向外側を示す。
本発明の全実施例にわたって互いに同じかまたは対応する構成部分には、本発明の全実施例にわたって同じ符号を付してある。
〔第1実施例〕
本発明の第1実施例を図1−図5を参照して説明する。
まず、構成を説明する。
図1に示すように、本発明の車両の後席乗員保護装置10は、後席(リヤシート)の可倒式シートバック20と、車両の側面衝突時における車体側部40の車両内側への変形に伴いシートバック20のシートフレーム24を車両内側かつ前方へ向けて移動する移動機構42と、を備えている。移動機構42は、車両平面視において、車両後方から前方にいくに従って車幅方向外側に向かう傾斜面44を有している。図2に示すように、傾斜面44は、車両の側面衝突時に、起立状態にあるシートバック20のシートフレーム24の上下方向に延びる部分24aに当たって摺動し、シートフレーム24の上下方向に延びる部分24aを車幅方向内側かつ前方に押し、これによってシートバック20のサイドサポート部(シートバック20が起立状態にある状態でかつ衝突前において、車幅方向外側にあって車幅方向中央部よりも前方に突出する部分)22を前方に移動させる。
移動機構42は、実施例によっては、リヤシートのシートバック20を起立状態に支持するストライカ42Aから構成されることもあり、ストライカ42Aとは別部材42B、42Cから構成されることもある。移動機構42は、本発明の第1実施例ではリヤシートのシートバック20を起立状態に支持するストライカ42Aから構成され、第2実施例ではストライカ42Aとは別部材42Bから構成され、第3実施例ではストライカ42Aとストライカ42Aとは別の傾斜スペーサ42Cから構成される。
後席の可倒式シートバック20は、シートバック下部がヒンジ部材(図示略)を介して車体にヒンジ結合されることにより、前方に倒された倒伏状態と、倒伏状態から後方に起立された起立状態とをとり得る。シートバック20は、シートバック20が起立状態にある状態で、上下方向に延びる部分24aおよび車幅方向に延びる部分24bとを有し金属部材からなるシートフレーム24と、シートフレーム24を少なくとも前方から覆うウレタンパッド材26と、ウレタンパッド材26を覆う表皮と、シートバック20を背面から覆うパネル28と、シートフレーム24の車幅方向に延びる部分24bに連結されるヘッドレスト30と、を有する。
シートバック20の構成は、従来のシートバック120の構成と同じか、または従来のシートバック120の構成に準じる。
シートバック20は、起立状態において、シートバック上部に固定されたロック装置32を介して、車体側部40に固定されたストライカ42Aに着脱可能に係止されることにより、起立状態に安定して支持される。
ロック装置32は、ロック32aとロックブラケット32bとを有する。ロック32aは、シートフレーム24の上下方向に延びる部分24aよりも車幅方向外側に位置し、ストライカ42Aと着脱可能に係合する。シートバック20が起立している状態において、ロック32aは車両前後方向かつ上下方向に延びる面と平行である。ロック32aは、シートバック20が倒伏状態から起立していく時にストライカ42Aを受け入れる溝(図示略)と、受け入れたストライカ42Aをロックするロック機構(図示略)と、ロック機構を外す時に用いるロック外し機構(図示略)と、を有する。ロックブラケット32bは、ロック32aとシートフレーム24の上下方向に延びる部分24aとの間にわたって延び、ロック32aをシートフレーム24の上下方向に延びる部分24aから支持する。車両の側面衝突時にロック装置32がストライカ42Aによって車幅方向内側に押された時に、ロックブラケット32bは、図2に示すように、車幅方向内側に変形する。
ロック装置32の構成は、従来のロック装置132の構成と同じか、または従来のロック装置132の構成に準じる。
移動機構42がストライカ42Aであるかストライカ42Aとは別部材42B、42Cであるかにかかわらず、移動機構42は、金属部材または硬質プラスチック部材からなり、車体側部(たとえば、Cピラー)40の金属部材に固定される。移動機構42は、車両側面視において、シートバック20が起立状態にある時のシートフレーム24の上下方向に延びる部分24aと重複する位置に設けられる。移動機構42は、車両正面視において、シートバック20が起立状態にある時のシートフレーム24の上下方向に延びる部分24aと直交するかほぼ直交する面(水平面)内に延びる。
移動機構42は、中実または中空の棒か、または板からなる。移動機構42が棒の場合は、断面の外形形状は任意で、たとえば円、楕円、正方形、長方形の何れであってもよい。図示例は移動機構42が棒からなる場合を示している。移動機構42が棒からなる場合であっても板からなる場合であっても、移動機構42のうちシートフレーム24の上下方向に延びる部分24aに車幅方向に対向する部分は、車両平面視において、車両後方から前方にいくに従って車幅方向外側に向かうように傾斜された傾斜面44に形成されている。
側面衝突時には、移動機構42が車体側部40と共に車幅方向内側に移動する。図2に示すように、車両の側面衝突時に移動機構42が車幅方向内側に移動量S移動してサイドフレーム24に当たった時に、移動機構42が傾斜面44を有することによって、シートフレーム24の上下方向に延びる部分24aを、傾斜面44によって車両前方に押して移動させ、それに伴って、サイドサポート部22の前端部を車両前方へ移動させる(車両前方への移動量を図2でMで示す)。その結果、図5に示すように、後席乗員胸部Bの拘束力Fが従来(図14の場合)に比べて大きくなり、拘束力Fの立ち上がり開始が早くなる。図5において、ΔFは拘束力Fの増大分を模式的に示しており、ΔSはストライカ移動量における拘束力Fの立ち上がり開始時期の早まり分を模式的に示している。従来は、図14に示すように、サイドサポート部122は車幅方向内側のみに移動されるので、サイドサポート部122の車両前方への移動はなかった。
図1に示すように、移動機構42が棒からなる場合、移動機構42は、車体側部(たとえば、Cピラー)40に固定される第1の端部42aと、第1の端部42aより前方に位置し車体側部(たとえば、Cピラー)40に固定される第2の端部42bと、第1の端部42aから車幅方向内側に延びる第1の車幅方向延長部42hと、第2の端部42bから車幅方向内側に第1の車幅方向延長部42hより短く延びる第2の車幅方向延長部42d(ただし、第2の車幅方向延長部42dは設けられなくてもよい)と、第1の車幅方向延長部42hの車幅方向内側端部と第2の端部42bまたは第2の車幅方向延長部42dの車幅方向内側端部とを接続し車両後方から前方にいくに従って車幅方向外側に延びる1段または2段以上の傾斜部42e、42f、・・・(42eは傾斜部が1段の場合、42e、42f、・・・は傾斜部が2段以上の場合)と、を有している。傾斜部が2段以上の場合、後方の傾斜部42eの前方端部と前方の傾斜部42fの後方端部とは、車幅方向に延びる連結部42gによって連結されている。
移動機構42が棒からなる場合、傾斜部42e、42fのうちシートフレーム24の上下方向に延びる部分24aに車幅方向に対向する面が、傾斜面44を形成している。傾斜面44は水平面内に延びる。図1に示すように、車両の側面衝突前において、傾斜面44のうち車両前後方向後方部分(傾斜部42eが1段の場合は傾斜部42eの後方部分、傾斜部42e、42fが複数段の場合は最後方の傾斜部42e)が、シートバック20が起立状態にある時のシートフレーム24の上下方向に延びる部分24aの車幅方向外側に位置する。これによって、車両の側面衝突時における、移動機構42によるシートフレーム24の上下方向に延びる部分24aの車両前方への移動量を大きくすることができ、それに伴って、サイドサポート部22の前端部の車両前方への移動量Mとそれによる後席乗員胸部Bの拘束力Fを、それぞれの最大値に近づけることができる。
上記構成は、本発明の全実施例に適用可能である。
本発明の第1実施例は、さらにつぎの構成を有する。
本発明の第1実施例では、図1−図4に示すように、移動機構42は、車体側部(たとえば、Cピラー)40に固定されたストライカ42Aを含む。第1実施例では、移動機構42が、ストライカ42Aのみから構成されてもよい。本発明のストライカ42Aは、図14に示した従来のU字状ストライカ142Aよりも、車両前後方向の幅が広い。ストライカ42Aの第1の車幅方向延長部42hまたは第1の端部42aは、従来のU字状ストライカ142Aの後方の脚部またはその端部と同じ位置か、またはほぼ同じ位置にある。ストライカ42Aの第2の車幅方向延長部42dまたは第2の端部42bは、従来のU字状ストライカ142Aの前方の脚部またはその端部より、前方にある。
ストライカ42Aの連結部42gは、車両前後方向に従来のU字状ストライカ142Aの前方の脚部と同じ位置か、またはほぼ同じ位置にある。連結部42gと第1の車幅方向延長部42hとの間の車両前後方向間隔は、従来のU字状ストライカ142Aの車両前後方向幅と等しいか、またはほぼ等しい。側面衝突前には、ストライカ42Aは、連結部42gで、ロック装置32のロック32aと着脱可能に係合する。
ストライカ42Aが2段の傾斜部42e、42fを有するので、ストライカ42Aに形成される傾斜面44Aも、2段の傾斜面となる。車両衝突前には、2段の傾斜面44Aのうち車両後方にある段の傾斜面部分が、シートフレーム24の上下方向に延びる部分24aに車幅方向に対向する。
つぎに、側面衝突時における作用、効果を説明する。
後席乗員保護装置10が移動機構42を有し、移動機構42が傾斜面44を有しているので、車両の側面衝突時に、車体側部(たとえば、Cピラー)40が車幅方向内側に変形すると、それに伴って移動機構42も車幅方向内側に移動する。この結果、傾斜面44がシートフレーム24の上下方向に延びる部分24aと摺動接触し、シートバック20のシートフレーム24の上下方向に延びる部分24aが車両内側かつ前方に向けて押圧されかつ移動する。それにつれて、シートバック20のサイドサポート部22の前端部も車幅方向内側かつ前方に移動する。これに対し、従来(図14)は、サイドサポート部122の前端部の前方への移動量は実質的にゼロである。
サイドサポート部22の前端部が車幅方向内側かつ前方に移動するため、図5に示すように、ストライカ42Aが車幅方向内側に移動していく時に、サイドサポート部22が後席乗員胸部Bに従来より早く当たり、サイドサポート部22による胸部拘束力Fが早期に立ち上がる。また、シートバック20のサイドサポート部22による乗員の拘束力Fが増加され、サイドサポート部22による胸部保護効果が向上される。サイドサポート部22が前方に移動することによって増大する拘束力Fは乗員胸部の耐性の高い部分(肋骨の後ろ半分および肋骨の高さ位置の比較的高い部分)にかかるので、胸部Bを最適に拘束できる。また、エアバッグにより胸部を側方から拘束する場合に比べてエアバッグの展開、膨張圧力がかからないので、乗員に対する衝撃も緩和される。ただし、エアバッグによる拘束を、サイドサポート部22による拘束と併せて用いてもよい。
以上の作用、効果は本発明の全実施例に適用できる。
本発明の第1実施例は、さらにつぎの作用、効果を有する。
移動機構42が既存部品であるストライカ42Aを利用して作製され、ストライカ42Aに傾斜面44Aが形成されるので、移動機構42をストライカ42Aとは別部材から作製しその別部材に傾斜面を形成する場合に比べて、後席乗員保護装置10を単純、簡素な構造とすることができ、その結果低コストで作製できる。また、ストライカ42Aを利用するだけで、シートバック起立保持機能と、サイドサポート部の前方押出し機能とが得られる。
〔第2実施例〕
本発明の第2実施例は、本発明の第1実施例に係る構成、作用、効果のうち、本発明の全実施例に適用できるとした構成、作用、効果に加えて、以下の構成、作用、効果を有する。
まず、構成を説明する。
本発明の第2実施例では、図6−図9に示すように、移動機構42は、車体側部(たとえば、Cピラー)40に固定された、ストライカ42Aとは別部材42B(以下、単に「別部材42B」という)からなる。この別部材42Bは、図14に示した従来のU字状ストライカ142Aよりも、車両前後方向の幅が広い。別部材42Bの第2の車幅方向延長部42dまたは第2の端部42bは、従来のU字状ストライカ142Aの前方の脚部またはその前端より、前方にある。第2実施例では、ストライカ42Aは、車両の側面衝突時にシートバック20のシートフレーム24の上下方向に延びる部分24aを押圧せず、移動機構42として作動しない。
第2実施例における移動機構42である別部材42Bは、1段の傾斜部42eを有する。側面衝突前には、1段の傾斜部42eの後方部分は、シートバック20が起立状態にある時のシートフレーム24の上下方向に延びる部分24aの車幅方向外側に位置する。
別部材42Bが1段の傾斜部42eを有するので、別部材42Bの、シートフレーム24の上下方向に延びる部分24aに車幅方向に対向する部分に形成される傾斜面44Bも、1段の傾斜面となる。
本発明の第2実施例は、さらにつぎの作用、効果を有する。
移動機構42をストライカ42Aとは別部材42Bから構成したので、シートバック20のシートフレーム24の上下方向に延びる部分24aを押圧する位置の自由度を大きくできる。また、ストライカ42Aの位置とは無関係に移動機構42の位置を設定できる。また、側面衝突時に、サイドサポート部22の前端部を車幅方向内側かつ前方に移動させるための傾斜部42eの形状(傾斜角度、前後寸法など)を自由に設定できる。
〔第3実施例〕
本発明の第3実施例は、本発明の第1実施例に係る構成、作用、効果のうち、本発明の全実施例に適用できるとした構成、作用、効果に加えて、以下の構成、作用、効果を有する。
まず、構成を説明する。
本発明の第3実施例では、図10−図13に示すように、移動機構42は、車体側部40に固定されたストライカ42A(第1実施例のストライカ42Aと同じか、または準じる構成をとるストライカ)と、ストライカ42Aとは別の傾斜スペーサ42C(第2実施例の別部材42Bと同じか、または準じる構成をとる部材)とからなる。また、傾斜面44は、ストライカ42Aに形成された傾斜面44A(第1実施例の傾斜面44Aと同じか、または準じる構成をとる傾斜面)と、傾斜スペーサ42Cに形成された、ストライカ42Aの傾斜面44Aとは別の傾斜面44C(第2実施例の傾斜面44Bと同じか、または準じる構成をとる傾斜面)とからなる。
第3実施例では、ストライカ42Aと傾斜スペーサ42Cの両方が、車両の側面衝突時にシートバック20のシートフレーム24の上下方向に延びる部分24aを押圧し、移動機構42として作動する。
本発明の第3実施例は、さらにつぎの作用、効果を有する。
移動機構42をストライカ42Aと傾斜スペーサ42Cとから構成し、傾斜面44を、ストライカ42Aに形成された傾斜面44Aと、傾斜スペーサ42Cに形成された傾斜面44Cとから構成したので、ストライカ42Aのみの場合よりも効果的にシートバック20のサイドサポート部22を前方に押し出すことができる。
10 車両の後席乗員保護装置
20 可倒式(後席)シートバック
22 サイドサポート部
24 シートフレーム
24a シートフレームの上下方向に延びる部分
40 車体側部(たとえば、Cピラー)
42 移動機構
42A ストライカ
42B ストライカとは別部材
42C 傾斜スペーサ
44 傾斜面
44A ストライカに形成された傾斜面
44B ストライカとは別部材に形成された傾斜面
44C 傾斜スペーサに形成された傾斜面

Claims (4)

  1. 可倒式シートバックを備えた車両の後席乗員保護装置であって、
    該車両の後席乗員保護装置は、側面衝突時における車体側部の車両内側への変形に伴いシートバックのシートフレームを車両内側かつ前方へ向けて移動する移動機構を有しており、該移動機構は車両後方から前方にいくに従って車幅方向外側に向かう傾斜面を有している車両の後席乗員保護装置。
  2. 前記移動機構は車体側部に固定されたストライカを含み、前記傾斜面は前記ストライカに形成された傾斜面からなる請求項1記載の車両の後席乗員保護装置。
  3. 前記移動機構は車体側部に固定された、ストライカとは別部材からなり、前記傾斜面は該別部材に形成された傾斜面からなる請求項1記載の車両の後席乗員保護装置。
  4. 前記移動機構は車体側部に固定された前記ストライカと該ストライカとは別の傾斜スペーサとからなり、前記傾斜面はストライカに形成された傾斜面と傾斜スペーサに形成された、ストライカの傾斜面とは別の傾斜面とからなる請求項2記載の車両の後席乗員保護装置。
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