JP2005006080A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】配信機能を用いる際に送信先(ユーザ)に複数の送信方法が使用可能な通信環境で送信を確実に行うために必要な送信先ユーザ設定における操作性改善を図る。
【解決手段】スキャナ配信のキー操作で開かれるスキャナ画面で読取り条件及び送信先を指示した後、指示した送信先ユーザの送信条件を設定するための図14の画面に入る。設定は登録しておいた1ユーザに使用可能な複数の送信方法90、送信方法を使用する際の優先順94を参照し、必要な設定の変更(優先順の変更、除外する送信方法の指定、自動切り替えの不使用)を行い、送信条件を確定しスタートキーの押下でスキャナから読み込んだ画像データの送信処理を開始する。一番高い優先順の送信方法で失敗した時、次の順位というように順に送信方法を自動切り替えし、成功するまでこの処理を継続する。
【選択図】 図14

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、入力される画像や蓄積されている画像を外部の画像処理装置に送信する配信機能を備えた画像形成装置(例えば、複写機、プリンタ、複合機等)に関し、送信先(ユーザー)に複数の送信方法を用いることができる通信環境において配信機能利用時の設定操作における操作性の改善を図ることを可能にする手段を備えた前記画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
今日、デジタル複写機、プリンタ、及び複写、FAX、プリンタ、スキャナの各機能を複合させたデジタル複合機等の画像形成装置をネットワーク接続することにより、それぞれの機能を実現するための資源を、ネットワーク接続した装置相互に或いはこのネットワークに接続されたホストコンピュータにより共有できるようにしたシステムが一般化しつつある。
このような画像形成装置を共有するシステム、或いは該システム化を可能にすべく構成された装置として提案された従来例を下記「特許文献1,2」に示すことができる。
「特許文献1」には、デジタル複写機のイメージスキャナ機能をネットワーク接続されたPC(パーソナルコンピュータ)により共用するシステムであり、スキャナ機能を共用する複数のユーザーに対して優先順を設け、現行ユーザーの要求に応じた動作を行っているときに他ユーザーの使用要求が発生した場合は、優先順位の高いユーザーに使用権を与え、また、各ユーザーはジョブの進行状態を知ることが可能なシステムを構成する、としている。
また、「特許文献2」には、メールボックス排紙モードを行う機能を備えたプリンタであり、ネットワーク接続されたホストコンピュータにより共用される場合にも対応し得る形で複数の排紙口を特定のユーザーの印刷物を配布する前記メールボックス機能を装備する。また、配布する排紙口を指定する際に、電子メールでの宛先指定と同様の方式で、複数のユーザーに対してそれらが登録されているグループ(メーリングリスト)の名称で指定したり、通常のユーザー名称で指定したりといったフレキシブルな排紙指定が可能な環境を提供する、としている。
【0003】
【特許文献1】
特開平9−214645号公報
【特許文献2】
特開2001−175440号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、特許文献1,2に例示したようなデジタル複写機を共有するシステムにおいて、ホストPCからデジタル複写機に対し、印刷に用いる画像を送信して印刷出力を行わせたり、或いはデジタル複写機からスキャナ等により入力される画像や蓄積されている画像をホストPCへ配信させるために、これらの間で画像の通信が行われる。近年、システムの規模の拡大に連れて、多種のネットワークが利用され、また、特に画像の送受信においてはホスト側で利用し得る通信方法がホストごとに様々であるといった状況が起きており、こうしたシステム構成をサポートできるように、システム全体としてその環境が整えられつつある。
このような状況で、特定のユーザーに対しても複数の通信方法を用いること(例えば、ユーザーが通信方法を異にした複数の配信サーバを利用する場合や、ユーザーのPCが複数の通信方法に対応可能である場合など)が可能な環境が整備されてくると、同じユーザー宛に複数の通信方法を用いることが可能になるので、送信を確実に行うために複数の通信方法を用い、その目的を達成することが試みられる。
このような方法を採用する場合の一例をスキャナ配信の例にみると、送信先の指示を行う際に、まずE−mail、配信サーバ などの送信方法を選んで、その送信方法ごとに宛先を指示するという手順に従う方法によっている。この従来法によると、同じユーザー宛に送る場合、登録する宛先情報を送信方法(手段)ごとに登録しなければならない。また、送信方法(手段)という直感的でない項目から選択する方法によって送信先の指示操作を行うことになる。
つまり、上記した従来法は、送信方法を意識せずに可能な方法であればどのような方法でも良く、とにかく宛先に確実に送信したいという要望を持つユーザーにとって、煩わしさを与える結果となっており、こうした煩わしさを感じることなく、ユーザーの前記要望に沿った方法による解決が望まれているが、現状ではこうした要望に応えることができる解決手段が提案されていない。なお、デジタル複写機からのスキャナ配信機能について示す上記特許文献1には、送信方法の選択性を明示する記述はなく、また、特許文献2も、配布先の排紙口(メールボックス)をユーザー名などを指示することにより選択する例が示されているが、送信方法の選択性に関する記述はないので、基本的には上記した問題を同様に抱えているものといえる。
本発明は、入力される画像や蓄積されている画像を外部の画像を利用する機器に送信する配信機能を備えた画像形成装置(例えば、デジタル複写機、プリンタ、デジタル複合機等)における上記した従来技術の問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、配信機能を利用する際に、送信先(ユーザー)に複数の送信方法を用いることができる通信環境で送信を確実に行うことを可能にするために必要な送信先(ユーザー)の設定操作における操作性の改善を図ることを可能にする手段を備えた前記画像形成装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、画像の配信機能を備え、該配信機能を実現するための手段として、配信画像と送信先ユーザーの指定による送信指示に従い、配信画像に対し送信先ユーザーに対応付けて登録されている送信方法を設定する手段、該送信方法設定手段により設定された送信方法により配信画像を送信する手段を有する画像形成装置であって、送信先ユーザーに対応付けて複数の送信方法が登録されている場合に該複数の送信方法に対して優先順位を付与する手段を備え、前記送信方法設定手段は、複数の通信方法が登録されている送信先ユーザーに対し、配信画像の送信が成功するまで、前記優先順位付与手段によって指示された複数の送信方法に対する優先順位に従って設定する送信方法を切り替える手段を備えたことを特徴とする画像形成装置である。
【0006】
請求項2の発明は、請求項1に記載された画像形成装置において、前記送信方法設定手段は、優先順位に従い送信方法を切り替える際に、切り替えるまでに行われる現行の送信方法によるリトライの回数もしくは時間を可変に設定し得る手段を備えたことを特徴とするものである。
請求項3の発明は、請求項1又は2に記載された画像形成装置において、登録されている複数の送信方法から前記送信方法設定手段による適用を除外する送信方法を選択し、指示する手段を備えたことを特徴とするものである。
【0007】
請求項4の発明は、請求項1乃至3のいずれかに記載された画像形成装置において、前記送信方法を切り替える手段の動作の禁止を指示する手段を備えたことを特徴とするものである。
請求項5の発明は、請求項4に記載された画像形成装置において、前記動作禁止を指示する手段は、送信先ユーザー毎にその指示を行うことを可能にした手段であることを特徴とするものである。
【0008】
請求項6の発明は、請求項1乃至5のいずれかに記載された画像形成装置において、前記優先順位付与手段は、送信が開始可能なタイミングで、複数の送信方法に対する優先順位を入力操作によって付与する手段であることを特徴とするものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明を添付する図面とともに示す以下の実施形態に基づき説明する。下記実施形態は、スキャナ入力等の配信モードの動作が可能な画像形成装置をデジタル複写(複合)機とし、ネットワークを介して接続可能としたクライアント(或いはサーバ)PCに対するスキャナ配信動作を行うことが可能な手段を備えた装置として実施した例を示す。
図1は、本発明の実施形態に係わるデジタル複写機の全体構成を概略図として示す。
図1を参照し、本デジタル複写機が動作モードとして行う、コピー、コピーサーバ、スキャナ配信の各モードの動作に必要な装置構成、機能を、画像入力(原稿読み取り)、入力画像データの処理、処理後の画像出力(画像書き込み、画像データの配信)、という処理の流れに沿って、以下に説明する。
自動原稿送り装置(以下「ADF」と記す)1に設けた原稿台2に原稿の画像面を上にして置かれた原稿束は、ユーザーにより操作部30(図2参照)のスタートキー34の押下により動作がスタートされ、一番下の原稿から給送ローラ3、給送ベルト4によってコンタクトガラス6上の所定の位置に給送される。この時、一枚の原稿の給送完了毎に原稿枚数をカウントアップするカウント機能により読み取り原稿の枚数を管理情報として得る。給送されたコンタクトガラス6上の原稿は読み取りユニット50によって画像データが読み取られ、読み取りが終了した原稿は、給送ベルト4及び排送ローラ5によって排出される。さらに、原稿セット検知器7にて原稿台2に次の原稿が有ることを検知した場合、前の原稿と同様にコンタクトガラス6上に給送される。給送ローラ3、給送ベルト4、排送ローラ5は搬送モータ(図示せず)によって駆動される。
【0010】
書き込みユニット57では、読み取りユニット50にて読み取られた画像データに基づいて生成された作像データによりレーザ出力ユニット58のレーザの発光を制御し、感光体15にレーザ書き込みにより潜像を作る。潜像を担う感光体15は現像ユニット27を通過することによって潜像にトナーを付着させ、トナー像が形成される。トナー像を保持する感光体15の回転と等速で搬送ベルト16によって転写紙を搬送しながら、転写紙に感光体15上のトナー像を転写する。第1トレイ8、第2トレイ9、第3トレイ10に積載された転写紙は、各々第1給紙装置11、第2給紙装置12、第3給紙装置13によって給紙され、縦搬送ユニット14によって感光体15に当接する位置まで搬送される。転写後のトナー像を担った転写紙は、その後、定着ユニット17にて画像を定着させ、排紙ユニット18によって後処理装置のフィニッシャ100に排出される。
【0011】
後処理装置のフィニッシャ100は、本体の排紙ユニット18によって搬送された転写紙を、排紙トレイ104方向と、ステープル台108方向へ導くことができる。切り替え板101を下に切り替えることにより、搬送ローラ102,103を経由して排紙トレイ104側に排紙することができる。また、切り替え板101を上に切り替えることで、搬送ローラ105,107を経由して、ステープル台108に搬送することができる。ステープル台108に積載された転写紙は、一枚排紙されるごとに紙揃え用のジョガー109によって、紙端面が揃えられ、一部のコピー完了と共にステープラ106によって綴じられる。ステープラ106で綴じられた転写紙群は自重によって、ステープル完了排紙トレイ110に収納される。
一方、排紙トレイ104は転写紙搬送方向に対し左右に移動可能な排紙トレイである。この排紙トレイ104は、原稿毎、あるいは、ソーティングされたコピー部毎に、転写紙搬送方向に対し左右に移動し、排出されてくるコピー紙を簡易に仕分けるものである。
【0012】
転写紙の両面に画像を作像する場合は、各給紙トレイ8〜10から給紙され作像された転写紙を排紙トレイ104側に導かないで、両面入紙搬送路113に経路を切り替え、反転ユニット112を経由して、一旦両面給紙ユニット111にストックする。
その後、両面給紙ユニット111にストックされた転写紙は再び感光体15に作像されたトナー画像を転写するために、両面給紙ユニット111から再給紙され、定着後に今度は排紙トレイ104に導かれる。この様に転写紙の両面に画像を作成する場合に両面給紙ユニット111は使用される。
また、反転排紙の際には、反転ユニット112を経由して反転排紙搬送路1141を通って排紙トレイ104に導かれる。
感光体15、搬送ベルト16、定着ユニット17、排紙ユニット18、現像ユニット27はメインモータ(図示せず)によって駆動され、各給紙装置11〜13はメインモータの駆動力を各々給紙クラッチ(図示せず)によって伝達し駆動される。縦搬送ユニット14はメインモータの駆動力を中間クラッチ(図示せず)によって伝達し駆動される。
【0013】
図2は、本装置(図1)においてユーザが指令入力を行うために設けられた操作部30を示す。操作部30には、液晶タッチパネル31、テンキー32、クリア/ストップキー33、スタートキー34、予熱キー35、リセットキー36、初期設定キー37、コピーキー38、コピーサーバキー39、スキャナキー41があり、液晶タッチパネル31には、各種機能キー(図3参照)、部数、画像形成装置の動作状態等の装置状態を示すメッセージなどを示す画面が表示される。初期設定キー37の押下により、機械の初期状態を任意にカスタマイズすることが可能である。機械が収納している用紙サイズを設定することや、コピー機能のモードクリアキーを押したときに設定されるデフォルト状態を任意に設定可能である。また、一定時間操作が無いときに優先して選択されるアプリケーション等も選択するとか、国際エネルギースター計画に従った低電力への移行時間の設定や、オートオフ/スリープモードへの移行する時間を設定することが可能である。
予熱キー35を押下すると、機械は待機状態から、電力低減状態に移行し、定着温度を低下させることや、操作部30の表示を消灯する。予熱状態は、国際エネルギースター計画で言う、低電力状態を意味している。また、予熱状態、オフ状態/スリープ状態を解除し、待機状態に移行させるには、この予熱キー35を再度押下する。
コピーキー38を押下すると、原稿画像のコピー、即ち原稿の読み取りから始まる印刷処理が可能になる。
コピーサーバキー39は、画像記憶装置に蓄積されている画像データを印刷したりするコピーサーバ機能を実行させるときに使用する。なお、コピーサーバ動作の詳細は、後述する。
スキャナアプリキー41は、原稿を蓄積したり、スキャナ(読み取りユニット50)より読み取った入力画像や蓄積されている画像データなどを外部に送信する(スキャナ配信)ときに使用する。スキャナアプリ動作の詳細は、後述する。
【0014】
図3は、操作部30(図2)の液晶タッチパネル31に表示される画面の一例を示す。図3は、コピーサーバキー39を押した場合に表示される画面40である。
オペレータが液晶タッチパネル31の画面40に表示されたキーにタッチすることで、選択された機能を示すキーが黒く反転する。また、機能の詳細を指定しなければならない場合(例えば、印刷条件等)は、キーにタッチすることで、詳細機能の設定画面が表示される。このように、液晶タッチパネル31は、ドット表示器を使用しているので、その時の最適な表示をグラフィカルに行うことが可能である。
【0015】
図4は、メインコントローラを中心に、本複写機における制御システムの概略構成を示したものである。
メインコントローラ20は複写機全体を制御する。メインコントローラ20には、液晶タッチパネル31によるオペレータに対する表示、オペレータからキー32〜35の入力を受けて機能設定入力制御を行う操作部30、スキャナの制御、原稿画像を画像メモリに書き込む制御、画像メモリからの作像を行う制御等を行う画像処理ユニット(IPU)49、原稿自動送り装置(ADF)1、等の分散制御装置が接続されている。
各分散制御装置とメインコントローラ20は必要に応じて機械の状態、動作司令のやりとりを行っている。また紙搬送等に必要なメインモータ25、各種クラッチ21〜24も接続されている。
【0016】
図1に戻り、原稿読み取りから画像の書き込みまでの本実施形態のデジタル複写機の動作をより詳細に説明する。この動作は、読み取りユニット50と書き込みユニット57での動作が中心である。
読み取りユニット50は、原稿を載置するコンタクトガラス6と走査光学系で構成されており、走査光学系は、露光ランプ51、第1ミラー52、レンズ53、CCDイメージセンサ54等で構成されている。露光ランプ51及び第1ミラー52は図示しない第1キャリッジ上に固定され、第2ミラー55及び第3ミラー56は図示しない第2キャリッジ上に固定されている。原稿像を読み取るときには、光路長が変わらないように、第1キャリッジと第2キャリッジとが2対1の相対速度で走行するような移動機構を用いる。図示しないスキャナ駆動モータは、この移動機構を介して走査光学系を駆動、走査する。原稿画像は、CCDイメージセンサ54によって読み取られ、電気信号に変換されて処理される。
【0017】
書き込みユニット57はレーザ出力ユニット58、結像レンズ59、ミラー60により構成され、レーザ出力ユニット58の内部には、レーザ光源としてのレーザダイオード及びモータによって高速で定速回転する多角形ミラー(ポリゴンミラー)などが装備されている。
レーザ出力ユニット58より照射されるレーザ光は、定速回転するポリゴンミラーで偏向され、結像レンズ59を通り、ミラー60で折り返され、感光体15面上に集光結像する。
偏向されたレーザ光は感光体15が回転する方向と直行する方向(主走査方向)に露光走査され、後述する本機の画像処理制御部(図5)のセレクタ64より出力された画像信号のライン単位の記録を行う。感光体の回転速度と記録密度に対応した所定の周期で主走査を繰り返すことによって、感光体面上に画像(静電潜像)が形成される。
書き込みユニット57から出力されるレーザ光が、画像作像系の感光体15を主走査方向に照射すると同時に、感光体15の一端近傍の受光位置に設けたビームセンサ(図示せず)を照射することにより、主走査同期信号を発生する。この主走査同期信号をもとに主走査方向の画像記録開始タイミングの制御、および後述する画像信号の入出力を行うための制御信号の生成を行う。
【0018】
次に、スキャナ入力(原稿画像読み取り)した画像信号から画像出力(画像書き込み、画像データの配信)に利用する画像データを生成するまでの画像処理の制御を司る本複写機の画像処理ユニット(IPU)49について、詳細に説明する。
図5は、本実施形態の複写機に係わる画像処理ユニット(IPU)49をブロック図にて示す。
読み取りユニット50では、露光ランプ51により照射される原稿からの反射光を、CCDイメージセンサ54にて光電変換する。イメージセンサから出力される原稿画像信号をA/Dコンバータ61にてデジタル信号に変換した後、シェーディング補正部62及びMTF補正、γ補正部63にて各補正が施される。セレクタ64では、補正後の画像信号の送り先を、印字合成部71を介して入力した画像データを変倍回路77へ、或いは、画像メモリコントローラ65へ切り替えて供給し、変倍回路77を経由した画像信号は変倍率に合せて拡大縮小され、書き込みユニット57に送られる。
画像メモリコントローラ65とセレクタ64間は、双方向に画像信号を入出力可能な構成となっている。図5には特に明示していないが、IPU49には読み取りユニット50から入力される画像データ以外にもI/Oポート67を介して外部から供給される画像データ、例えば、パーソナルコンピュータ等の画像データ処理装置から入力したデータを処理できるよう、また、処理後のスキャナ入力画像を外部に出力できるように、複数のデータの入出力を選択する機能を有しているものとする。
【0019】
また、本例では、I/Oポート67を介して複写機をネットワーク接続しており、その通信手段には、インターネットの標準プロトコルとして普及しているTCP/IP(Transport Control Protocol/Internet Protocol)通信プロトコル関連を含む複数種のプロトコルによる通信方法を用いることが可能な手段を用いる。
図7は、本例の複写機が接続されたネットワークの構成を例示する。同図には、本例のデジタル複写機1をネットワーク接続されたPC(パーソナルコンピュータ)により共用するシステムを例示している。
この例では、デジタル複写機1のイメージスキャナ機能等の各種機能を共用するクライアントPCは、イーサネット(登録商標)を物理手段として用い、次に示すような通信方法により送信される画像などを受けるようにしており、例えば、FTP(File Transport Protocol)による通信が可能なFTPサーバやSMTP(Simple Mail Transport Protocol)による通信が可能なSMTPサーバを介してデジタル複写機1からのデータのサービスを受ける。なお、SMTPサーバからのサービスを受けるためには、POP(Post Office Protocol)を用いる。また、SMB(Server Message Block)によるピア ツー ピア通信によれば、デジタル複写機1からのサービスを直接、受けることができる。また、本例のデジタル複写機にはFAX機能が複合されている(図5には不図示)ので、配信サーバを介してFAX機能を利用するための通信手段を用意している。
さらに、上記した通信手段を用いることにより、ネットワーク接続されたデジタル複写機1の機械構成情報や動作状況、もしくはリモート出力コマンド等の制御コマンド、設定コマンド、または外部サーバと画像データや送信先アドレス帳データの送受信を行っている。
【0020】
また、画像処理ユニット(IPU)49内には、画像メモリコントローラ65等への設定や、読み取りユニット50、書き込みユニット57の制御を行うCPU68、及びそのプログラムやデータを格納するROM69、RAM70、ジョブ関連情報等の管理情報を保存するNV−RAM74を備えている。更にCPU68は、メモリコントローラ65を介して、画像メモリ66のデータの書き込み、読み出しが行える。
原稿画像で画像メモリコントローラ65へ送られた画像は、画像メモリコントローラ内にある画像圧縮装置によって画像データを圧縮した後、画像メモリ66に送られる。ここで画像圧縮する理由は、最大画像サイズ分の256階調のデータをそのまま画像メモリ66に書き込むことも可能であるが、1枚の原稿画像で画像メモリの容量を大変多く使用する。画像圧縮を行うことで、限られた画像メモリ66を有効に利用できる。また、一度に多くの原稿画像データを記憶することが出来るため、ソート機能として、貯えられた原稿画像イメージデータをページ順に出力することができる。ソート機能を用いて画像を出力する際に画像メモリ66のデータをメモリコントローラ65内の伸長装置で順次伸長しながら出力を行う。このような機能は一般に「電子ソート」と呼ばれている。
また画像メモリの機能を利用して、複数枚の原稿画像を、画像メモリの転写紙一枚分のエリアを分割したエリアに順次読み込むことも可能となる。例えば4枚の原稿画像を、画像メモリの転写紙一枚分の4等分されたエリアに順次書き込むことで、4枚の原稿が一枚の転写紙イメージに合成され集約されたコピー出力を得ることが可能となる。このような機能は一般に「集約コピー」と呼ばれている。
【0021】
画像メモリ66の画像はCPU68からアクセス可能な構成となっている。このため画像メモリの内容を加工することが可能であり、例えば画像の間引き処理、画像の切り出し処理等が行える。加工には、メモリコントローラ65のレジスタにデータを書き込むことで画像メモリの処理を行うことができる。加工された画像は再度画像メモリ66に保持される。
画像メモリ66は、処理を行う画像データの大きさにより複数のエリアに分割して画像データの入出力を同時に実行可能な構成をとっている。各分割したエリアに画像データの入力、出力をそれぞれ並列に実行可能にするためにメモリコントローラ65とのインターフェースにリード用とライト用の二組のアドレス・データ線で接続されている。これによりエリア1に画像を入力(ライト)する間にエリア2より画像を出力(リード)するという動作が可能になる。
画像メモリ66は、多くの画像データを収納するためハードディスクが用いられることもある。ハードディスクを用いることにより、外部電源が不用で永久的に画像を保持できる特徴もあり、本機ではコピーサーバ機能やスキャナ配信機能を実現するために必要な要素である、複数の定型の原稿(フォーマット原稿)をスキャナで読み込み保持するために、このハードディスクを用いるのが一般的である。即ち、スキャナより読み取った画像データを電子メールなどによって外部に配信する際のデータのエンコード処理や配信の宛先データを持つアドレス帳などの保管や編集、削除といった一連の動作を行う際にも利用される。
書き込み、読み出しには本体の作像やスキャナからの画像書き込みに対し処理速度の差を吸収する為に、画像メモリに一旦記憶され処理される。また画像記憶装置からのデータを書き込みユニット57に送る際は、画像メモリ66に一旦記憶し、書き込みユニット57に送ることになる。このように画像を記憶する装置の画像メモリ66、HD75、スキャナ画像、書き込みユニットに送る画像の入出力は全てメモリコントローラ65によって画像パスを決める。
このようにCPU68が画像データの入力、出力を決めることでCPU68に接続されたメモリコントローラ65が画像の流れを切り替えることが可能となる。
【0022】
ここで、セレクタ64における1ページ分の画像信号について説明する。
図8は、1ページ分の画像データに関連するタイミング信号の関係を示すタイミングチャートを示す。
フレームゲート信号(/FGATE)は、1ページの画像データにおける副走査方向の有効期間を表している。主走査同期信号(/LSYNC)は、1ライン毎の主走査同期信号であり、この信号が立ち上がった後の所定クロックで、画像データが有効となる。
主走査方向の画像信号が有効であることを示す信号が、ラインゲート信号(/LGATE)である。これらの/FGATE、/LSYNC、/LGATEの各信号は、画素同期信号(画素クロック:VCLK)に同期しており、VCLKの1周期に対し1画素分、例えば8ビット(256階調)のデータが送られてくる。実施例としては、転写紙への書込密度400dpi、最大画素数は、主走査4800画素、副走査6800画素といった値を採用することが可能である。また本例では、画像データは255に近いほど白画像になる。
なお、印字機能は図5に示すように、画像メモリ66の後段で行い(印字合成部71)転写紙毎に印字を付加する。
図6は、本デジタル複写機の複合機能を実現するために構築されるシステムを例示する。図6に示すように、コピーサーバ(既に蓄積されている画像を操作する)機能、スキャナ配信機能は、それぞれコピーサーバアプリ、スキャナアプリとして設け、コピーアプリ、プリンタアプリと同列で起動させ、それぞれが独立した動作をするものとする。共有資源である操作部、周辺機、画像形成部、画像読み取り部、メモリはシステムコントローラにより調停される。各アプリは、操作部が提供する仮想画面にそれぞれの操作画面情報を書き込むことが可能である。操作部はシステムコントローラから指示される操作部オーナーアプリの仮想画面の画面情報を実画面に展開する。
【0023】
コピーサーバ機能を用いて蓄積画像の編集を行う場合は、操作部30(図2)においてコピーサーバキー39を押下する。
図9に示す表示画面は、図2に示したコピーサーバキー39を押下したときに液晶タッチパネル31に表示される画面の例である。同図に示すように、表示領域には、既に登録され、画像記憶部(画像メモリ或いはHDD等)に蓄積されている印刷出力などの操作が可能な画像データを特定するための画像管理情報としてユーザーID、文書名、ページ数、蓄積時刻が表示される。ユーザーIDは該画像形成装置に接続されたパーソナルコンピュータのプリンタドライバーにて付けられるためプリンタ機能による蓄積画像にのみ存在する。文書名は画像蓄積をする毎に付けられる。ページ数は蓄積した原稿画像の枚数である。蓄積時刻は画像蓄積された時の時間を表す。なおこの時の画像管理情報は不揮発メモリNV−RAM74に保持されており、電源断時でもその画像情報は保持され続ける。図9の表示領域70では3個の画像情報のみ表示されているが、同図に示す「前へ」キー「後へ」キーを押下することにより表示されていない画像情報が表示可能である。表示領域70に表示されている各画像情報を押下すると画像情報表示部分が黒色に反転する。これを選択状態と呼ぶ。複数の画像情報が選択状態として指定可能である。
蓄積画像に対する編集機能として、「リストから削除」「印刷条件変更」、「文書印刷」機能がある。文書を選択し「リストから削除」キーを押下すると選択された文書が削除される。文書を選択し、「印刷条件」キーを押下すると、タッチパネル上の表示は図10に示す画面になる。ここで、各種の印刷条件を設定し、プリントキー34を押下することにより、設定された印刷条件に従って選択された蓄積文書画像に基づく印刷出力を行う。
なお、コピーサーバ機能で用いる蓄積画像は、コピー画像を自動で取り込む以外に、コピー出力せずにスキャナ読み取り画像を蓄積することができるように、図9の表示画面に原稿読み取りキーを設け、このキーの操作により画像の蓄積を可能とする。
【0024】
スキャナ配信機能を用いてスキャナで読み取った画像データや蓄積されている画像データを外部に送信する場合、操作部30(図2)においてスキャナキー41を押下する。なお、下記で説明する様に、ここでいう“スキャナ配信機能”では、配信の対象となる画像データは、スキャナ入力のみならず他の機能を用いて入力され、画像記憶部(画像メモリ或いはHDD等)に蓄積された文書を含む。図11に示す表示画面は、図2に示したスキャナキー41を押下したときに液晶タッチパネル31に表示される画面の例である。同図に示す画面で読み取り条件キー86を押下すると、図12に示すような表示画面に切り替わり、スキャナからの原稿の読み取りに対して、この画面におけるキー入力操作により原稿種類、解像度、原稿サイズ、濃度を設定することができる。
このときに設定条件の入力操作を行い、OKキーで確定した読み取り条件は、図11の画面において、読み取り条件表示欄80に表示される。送信相手先は登録ユーザー表示欄81に表示されているユーザーを指定する。ユーザーを指定する他の方法として、直接入力キーを押下しソフトウェアキーボードを利用することによって、直接宛先を入力することもできるようにする。
ユーザーの指定後に、原稿をスキャナにセットし、プリントキー34を押下すると、原稿を読み取って電子画像として指定した宛先に向けて送信することができる。
図11の画面において、蓄積文書キー82を押下すると、図13に示すような表示画面に切り替わる。ここでは、蓄積されている文書の一覧が表示される。この画面で文書を選択する(複数を選択しても良い) 入力操作を配信キー87とシフトキーを用いて行い、OKキーで確定すると、図11のスキャナ配信の基本画面に戻って、宛先を設定すると選択した蓄積文書を外部に送信することができる。また、図13の画面においては、他に蓄積文書の削除を削除キー88により実行できる。
【0025】
また、図11の画面において、ユーザー設定キー85を押下すると、図14に示すような表示画面に切り替わる。ここでは、クライアント側の機器として働くPC、配信先ホスト(例えば、図7の各種サーバ)等の使用者として登録されているユーザーとその付帯情報が表示される。1ユーザーに複数の通信方法を用いることができる場合には、複数の方法を利用可能にするために、この画面で複数の送信方法(実際には、送信先を指定)を設定できるようにする。複数の送信方法の用い方は、基本的には複数の送信方法に対する優先順位を付け、配信画像の送信が成功するまで、優先順に送信方法を変更して送信を行うという方法を実行するために適用する。
よって、ユーザー設定のために開かれた画面上で、登録されている送信方法90に対して優先順94を入力操作により指定できるようにし、また使用しない送信方法を削除キー92により削除することを可能にする。このような操作によりユーザーに対する送信条件の設定を行い、OKキーで確定すると、図11のスキャナ配信の基本画面に戻し、上記した手順を実行すれば、設定した送信条件に従ってスキャナ読み取り画像或いは蓄積文書をユーザーに送信することができる。図14の例では、デリバリ サーバ(配信先ホスト)に対する配信の優先順位が高いため、この宛先に用いることが可能な送信手段を優先させて送信が行なわれる。
また、本例では、図14の画面にてユーザーに複数設定されている送信手段の確認や各種の送信情報の登録を行うことができるようにする。登録時には、開いた図14の画面には、送信先として指定されたユーザーへ送信する際に使用される送信手段と優先順としてすでに登録された送信条件情報が表示されているので、表示された設定条件を変更する操作(上記した送信時の設定操作と同様)を行ったあと、登録キー93を押下するという手順を行う。
また、「送信方法を自動切り替えしない」を指示するチェックボックス91への入力操作可能にして切り替えをするか、否かを指示する(下記「実施形態4」参照)。
【0026】
次に、上記したデジタル複写機が機能の一つとして備える配信機能(スキャナ入力画像や蓄積画像を外部に送信する機能)に係わる実施形態を説明する。
以下に示す各実施形態は、いずれも1ユーザーに複数の通信方法を用いることができる場合に、複数の送信方法に対し優先順位を付け、その順位に従い複数の通信方法を適用し配信を行う機能に係わり、「実施形態1」は、配信画像の送信が成功するまで、優先順に送信方法を切り替えて送信を行うという配信動作の基本形態を示し、「実施形態2〜5」は、オペレータ(ユーザー)個々の要求に応えるために、多様な送信条件の設定を可能にする手段を付加することにより「実施形態1」の改善を図るものである。
【0027】
「実施形態1」
本実施形態では、配信画像の送信が成功するまで、送信先ユーザーごとに使用可能な送信方法に優先順を付けて設定した送信条件に従って優先順に送信方法を切り替えて送信を行う配信機能について、その基本形態を示す。なお、ここでは、スキャナ配信の例で説明する。
図17は、本実施形態の配信処理に係わるフローチャートを示す。このフローは、優先度の高い送信方法による送信処理が何らかの理由で失敗した場合、優先順に基づいて送信方法を切り替えて送信を継続すべく、送信方法の自動切り替え処理の手順を含む。
図17を参照して、この処理フローを説明すると、まず、操作部30(図2)のスキャナキー41を押下することにより開かれるスキャナ画面(図11)において、上記した図11に関する説明に示す態様で、読み取り条件を設定し、さらに送信先ユーザーを選択し、さらにユーザー設定をする(S101)。ユーザー設定は、登録しておいた送信条件を参照して、送信方法と優先順位を上記した図14に関する説明に示す態様で設定する。
スキャナ画面(図11)により読み取り条件及び送信先のユーザー設定を行った後、スタートキー34(図2)の押下によってスキャナから読み込んだ画像データ(或いは蓄積文書を選択している場合は蓄積されている画像データ)を対象に設定されている送信相手先への送信処理を開始する(S102)。
【0028】
送信処理の始めに、送信相手先のユーザーに対する送信条件として設定されている送信方法と優先順位のリスト(図14)を取り出し、これを送信方法切り替え処理における切り替え候補リストに設定する(S103)。
次いで、この切り替え候補リストの中から一番高い優先順位を持つ送信方法と宛先を使用して送信条件の設定を行い(S104)、その設定で宛先への送信を行う(S105)。
送信後、宛先から受信完了が通知されてくるのをチェックすることにより、データの送信が成功したか否かを確認し(S106)、データ送信が成功した場合は(S106−YES)、そのままこの処理フローを終了し、初期の操作画面に戻す。
一方、何らかの理由で送信に失敗し、宛先から受信完了が通知されてこない場合(S106−NO)、次の優先順の送信方法に切り替える手順を行う。このために、失敗した送信方法を切り替え候補リストから外す処理を行い、次の順位の送信方法への切り替えの準備をし(S107)、その後で切り替え候補リストに他の送信方法が存在するか、否かを調べる(S108)。ここで、他の送信方法がなければ、処理フローを終了し、初期の操作画面に戻す。この場合、送信に失敗して終了させるので、エラーの発生を警告する。
ステップS108で他の送信方法がある場合には、再び切り替え候補リストを設定するステップS103からの処理を適用し、あらためてリスト中から一番高い優先度の送信方法を探し出して、その送信方法に切り替える。このようにして、送信が成功するか、全ての候補により送信を行うまで、優先順に従い送信方法を切り替えて、このループを繰り返す。
【0029】
「実施形態2」
本実施形態では、「実施形態1」の改善に係わり、配信画像の送信に失敗した場合に、現行の送信方法によるリトライを行わせることにより、偶発的な原因による送信失敗を回避し、送信方法の切り替え処理を適正化するようにしたもので、ここではリトライの回数もしくは時間を可変に設定し得るようにする。なお、本実施形態でも、スキャナ配信の例で説明する。
図18は、本実施形態の配信処理に係わるフローチャートを示す。このフローは、リトライの回数もしくは時間を可変に設定し、その管理を行うためのステップを「実施形態1」のフロー(図17)に付加したものである。
図18を参照して、この処理フローを説明すると、まず、操作部30(図2)のスキャナキー41を押下することにより開かれるスキャナ画面(図11)において、上記した図11に関する説明に示す態様で、読み取り条件を設定し、さらに送信先ユーザーを選択し、さらにユーザー設定をする(S201)。ユーザー設定は、登録しておいた送信条件を参照して、送信方法と優先順位を上記した図14に関する説明に示す態様で設定する。
【0030】
スキャナ画面(図11)により読み取り条件及び送信先のユーザー設定を行った後、スタートキー34(図2)の押下によって送信処理をスタートさせるが、リトライ動作を可能とするので、本実施形態ではここでリトライの動作条件の設定を行う(S203)。この動作条件を本例ではリトライ間隔(時間)とリトライ回数とし、スタートキー34の押下によって開かれる画面へのユーザー操作によりその設定を行うようにする。
図15は、スタートキーの押下によって開かれるリトライ動作条件の設定画面を示す。同図に示すように、リトライ間隔、即ち、送信に失敗してからリトライ動作を開始するまでの時間(秒)と、リトライの回数をテンキー32の操作により入力する。
なお、本例では、リトライ設定をプリントキー押下のタイミングで行うとしたが、このタイミングに限ることはなく、例えば、操作部30の初期設定キー37(図2参照)により設定する項目の中に、このリトライ設定があっても構わない。また、ユーザー設定(図14参照)でユーザー(送信先)への送信条件を設定した時に、リトライ設定を行うような形態で行っても構わない。
ステップS203でリトライ設定を行いOKキー(図15)の押下により、スキャナから読み込んだ画像データ(或いは蓄積文書を選択している場合は蓄積されている画像データ)を対象に設定されている送信相手先への送信処理を開始する。
【0031】
送信処理の始めに、送信相手先のユーザーに対する送信条件として設定されている送信方法と優先順位のリスト(図14)を取り出し、これを送信方法切り替え処理における切り替え候補リストに設定する(S204)。
次いで、この切り替え候補リストの中から一番高い優先順位を持つ送信方法と宛先を使用して送信条件の設定を行った(S205)後、この設定で宛先への送信を行う(S207)。ただし、ここでは、リトライ動作を伴うので、この動作の管理に必要なリトライ回数を示すカウント値を初期化(カウント=0)する(S206)。
送信後、宛先から受信完了が通知されてくるのをチェックすることにより、データの送信が成功したか否かを確認し(S208)、データ送信が成功した場合は(S208−YES)、そのままこの処理フローを終了し、初期の操作画面に戻す。
一方、何らかの理由で送信に失敗し、宛先から受信完了が通知されてこない場合(S208−NO)、次の優先順の送信方法に切り替える手順を行う。
【0032】
ただし、本実施形態では、リトライ回数を設定した回数だけ行うようにするので、リトライ動作の管理をするために、リトライ回数を1カウントアップ(カウント=カウント+1)し(S209)、その後、このカウント値が設定されたリトライ回数を超える(カウント>リトライ回数)か、否かをチェックする(S210)。
ここで、リトライ回数を超えない場合(S210−NO)、リトライ処理ループに入り、リトライ間隔分だけ待機させた後(S211)、ステップS207の送信から処理をリトライする。リトライ処理では、送信に成功するか、リトライ回数を超えるかによりループを抜け、前者では、上記の通り処理フローを終了するが、後者では、リトライにも失敗した場合であり、次の優先順の送信方法に切り替える手順を行う。
この切り替えは次の手順、即ち、失敗した送信方法を切り替え候補リストから外す処理を行い、次の順位の送信方法への切り替えの準備をし(S212)、その後で切り替え候補リストに他の送信方法が存在するか、否かを調べる(S213)。ここで、他の送信方法がなければ、処理フローを終了し、初期の操作画面に戻す。この場合、送信に失敗して終了させるので、エラーの発生をユーザーに警告する。
ステップS213で他の送信方法がある場合には、再び切り替え候補リストを設定するステップS204からの処理を適用し、あらためてリスト中から一番高い優先度の送信方法を探し出して、その送信方法に切り替える。このようにして、送信が成功するか、全ての候補により送信を行うまで、優先順に従い送信方法を切り替えるループ処理を繰り返す。
【0033】
「実施形態3」
本実施形態では、「実施形態1」、「実施形態2」の改善に係わり、送信方法の切り替え処理に用いる送信方法として適当ではない送信方法がある場合に、適用を除外したいとする送信方法を選択し、指示することを可能にして、ユーザーの要求を満たす条件設定で動作を行うことができるようにするものである。
適用を除外する送信方法を設定する方法は、上記で説明したユーザー設定(図14参照)でユーザー(送信先)への送信条件を設定する時に、優先順位を指示する設定ボックスを利用して、そのボックスに自動送信切り替えの対象としない送信方法に対する指示を“なし”と設定することによって、切り替えリストを作成する際にその方法を切り替え対象から除外するような処理を行うことができるようにする。
上記した自動送信切り替えの対象としない送信方法に対する設定を反映した送信方法の切り替え処理は、次の形態をとることにより実施することができる。即ち、上記した「実施形態1」、「実施形態2」に示した送信方法切り替え処理を含む配信処理のフロー(図17、図18)では、切り替え候補リストの中から一番高い優先順位を持つ送信方法と宛先を使用して送信条件の設定を行う(S104,S205)が、このステップで送信方法に対する指示を“なし”とした意味を解読する処理を付加することにより、“なし”と指示された送信方法については適用を除外した形態で送信方法の切り替え処理を行うことが可能になる。
【0034】
「実施形態4」
本実施形態では、「実施形態1」、「実施形態2」の改善に係わり、送信方法切り替え設定に従う配信処理を行わせないようにする手順の適用を可能にするものである。
この手順は、送信方法の切り替え処理を予め登録されている設定条件に従って自動的に実行する動作モードを通常の設定とした場合に、ユーザーの要求と合わないことが考えられ、設定を外した動作を可能として、ユーザーの要求を満たす動作を行わせることができるようにするものである。
自動の送信方法切り替え設定を外す方法の一つは、上記「実施形態1」に示した処理フロー(図17)を例にとると、スキャナ画面により読み取り条件及び送信先のユーザー設定を行った後、スタートキー34(図2)の押下によって送信処理をスタートさせるが、ここで自動の送信方法切り替え設定を外す指示を与えることができるようにする。
図16は、スタートキーの押下によって開かれる自動の送信方法切り替え設定を外す指示を可能とする操作画面を示す。同図に示すように、自動の送信方法切り替えを「行う」か、「行わない」かをキー操作により指示することを可能にする画面を用意する。
図16の操作画面において、「行う」が選択された場合、上記「実施形態1」に示した処理フロー(図17)に示した通りに後続処理を行う。また、「行わない」が選択された場合、何らかの理由で送信処理が失敗しても切り替えを行わずに終了する。
自動の送信方法切り替え設定を外すもう一つの方法は、送信相手先ユーザーごとにその指示を与えることを可能にする形態である。
具体的な指示方法としては、上記で説明したユーザー設定(図14参照)でユーザー(送信先)への送信条件を設定するための図14の操作画面に、
「送信方法を自動切り替えしない」を指示するチェックボックス91を設け、そこへの入力操作により自動切り替えをするか、否かを指示する。
配信処理では、チェックボックス91がチェックされ、「送信方法を自動切り替えしない」が指示されている場合、ユーザー設定として登録されている送信方法切り替え設定があっても、その設定を無視し、送信方法の切り替え処理を省略するような処理フローを行うことができるようにする。
【0035】
「実施形態5」
本実施形態では、「実施形態1」、「実施形態2」の改善に係わり、送信方法の切り替え処理に用いる送信方法に対する優先順位を送信開始の直前のタイミングでユーザー操作により設定可能にして、その時々で変動する条件に対応し最適な条件で、かつユーザーの要求に沿う設定で動作を行わせることを可能にするものである。
送信開始の直前のタイミングとしては、上記「実施形態1」に示した処理フロー(図17)を例にとると、スキャナ配信を選択して、読み取り条件及び送信先が設定された後、スタートキー34(図2)の押下によって送信処理をスタートさせたときである。
図19は、スタートキーの押下によって開かれる切り替え処理に用いる送信方法に対する優先順位の設定を可能とする操作画面を示す。同図に示すように、送信方法に対する優先順の割り振りをキー操作により指定することを可能にする画面を用意する。
図19の画面により優先順を設定し、OKキーを押下すると、送信方法の切り替え処理における優先順位が確定し、その後、設定に従う配信処理フロー(図17)を上記「実施形態1」と同様に、実行する。
【0036】
【発明の効果】
(1) 請求項1〜3の発明に対応する効果
送信先ユーザーに対応付けて登録された複数の送信方法を該方法に付した優先順に従い自動的に切り替えて送信動作を行うような設定を可能にして、従来行われていた送信方法による宛先指定ではなく、送信先ユーザーを指定することにより複数の送信方法を設定するようにしたので、配信機能を利用するオペレータにとって、ユーザー名の指定という直感的且つ簡単な方法で設定操作を行うことが可能になり、また、自動切り替え送信動作により、優先順の高い送信方法によらなくても“送信先ユーザーにとにかく画像を送信したい”という要望を果たすことが可能になる。
また、送信をリトライ(同じ方法で再送を試みる)するようにして、偶発的な原因による送信エラーをリカバーすることにより、さらに適用を除外する送信方法を選択可能とすることにより、送信先ユーザーが望む送信方法で画像データを送信することが可能になる。
【0037】
(2) 請求項4,5の発明に対応する効果
自動切り替え送信動作を行うか、行わないかを選択できるようにしたので、 “通常送信”と“何が何でも送りたいための送信”とを使い分けたいというオペレータの要求に応えることが可能になる。しかも、送信先ユーザーを特定してその設定を可能としたので、多様な要求に応えることが可能になり、利便性が向上する。
(3) 請求項6の発明に対応する効果
送信が開始可能なタイミングで、複数の送信方法に対し指示に従って設定される優先順位を確認する入力操作ことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係わるデジタル複写(複合)機の全体構成を概略図として示す。
【図2】デジタル複写機(図1)の液晶タッチパネル付き操作部の1例を示す。
【図3】操作部(図2)のコピーサーバキー押下時に表示される設定操作画面の一例を示す。
【図4】デジタル複写機(図1)のメインコントローラを中心にした制御システムの概略構成を示す。
【図5】デジタル複写機(図1)における画像処理制御部をブロック図として示す。
【図6】本発明の実施形態に係わるデジタル複写機の複合機能を実現するために構築されるシステムを例示する。
【図7】配信機能を持つデジタル複写機をネットワーク接続して構成するシステムの構成を例示する。
【図8】1ページ分の画像データとそれに関連するタイミング信号の関係を示すチャートを示す。操作部(図2)のジョブ一覧キー押下時に表示される親機における表示画面の1例を示す。
【図9】操作部(図2)のコピーサーバキー押下時に表示される操作画面の1例を示す。
【図10】図9の画面における印刷条件キー押下時に表示される操作画面の1例を示す。
【図11】操作部(図2)のスキャナキー押下時に表示される操作画面の1例を示す。
【図12】図11の画面における読取り条件キー押下時に表示される操作画面の1例を示す。
【図13】図11の画面における蓄積文書キー押下時に表示される操作画面の1例を示す。
【図14】図11の画面におけるユーザー設定キー押下時に表示される操作画面の1例を示す。
【図15】リトライ動作条件の設定操作画面の1例を示す。
【図16】自動の送信方法切り替え設定を外す指示を可能とする操作画面の1例を示す。
【図17】送信方法の自動切り替え処理の手順を含む配信処理(実施形態1)に係わるフローチャートを示す。
【図18】送信方法の自動切り替え処理の手順を含む配信処理(実施形態2)に係わるフローチャートを示す。
【図19】切り替え処理に用いる送信方法に対する優先順位の設定を可能とする操作画面の1例を示す。
【符号の説明】
1…自動原稿送り装置(ADF)、 2…原稿台、
6…コンタクトガラス、 15…感光体、
17…定着ユニット、 27…現像ユニット、
30…操作部、 31…液晶タッチパネル、
32…テンキー、 34…スタートキー、
37…初期設定キー、 38…コピーキー、
39…コピーサーバキー、 41…スキャナキー、
42…連結コピーキー、 43…コピーキー、
44…コピーサーバキー、 49…画像処理ユニット(IPU)、
50…読み取りユニット、 57…書き込みユニット、
58…レーザ出力ユニット、 67…I/Oポート、
68…CPU、 65…画像メモリコントローラ、
66…画像メモリ、 75…HDD。

Claims (6)

  1. 画像の配信機能を備え、該配信機能を実現するための手段として、配信画像と送信先ユーザーの指定による送信指示に従い、配信画像に対し送信先ユーザーに対応付けて登録されている送信方法を設定する手段、該送信方法設定手段により設定された送信方法により配信画像を送信する手段を有する画像形成装置であって、送信先ユーザーに対応付けて複数の送信方法が登録されている場合に該複数の送信方法に対して優先順位を付与する手段を備え、前記送信方法設定手段は、複数の通信方法が登録されている送信先ユーザーに対し、配信画像の送信が成功するまで、前記優先順位付与手段によって指示された複数の送信方法に対する優先順位に従って設定する送信方法を切り替える手段を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1に記載された画像形成装置において、前記送信方法設定手段は、優先順位に従い送信方法を切り替える際に、切り替えるまでに行われる現行の送信方法によるリトライの回数もしくは時間を可変に設定し得る手段を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項1又は2に記載された画像形成装置において、登録されている複数の送信方法から前記送信方法設定手段による適用を除外する送信方法を選択し、指示する手段を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれかに記載された画像形成装置において、前記送信方法を切り替える手段の動作の禁止を指示する手段を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項4に記載された画像形成装置において、前記動作禁止を指示する手段は、送信先ユーザー毎にその指示を行うことを可能にした手段であることを特徴とする画像形成装置。
  6. 請求項1乃至5のいずれかに記載された画像形成装置において、前記優先順位付与手段は、送信が開始可能なタイミングで、複数の送信方法に対する優先順位を入力操作によって付与する手段であることを特徴とする画像形成装置。
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