JP2005012414A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】配信機能を用いる際に送信先ユーザに複数の送信方法が使用可能な通信環境で送信を早く、確実に行うために必要な送信先ユーザ設定における操作性改善を図る。
【解決手段】スキャナ配信のキー操作で開かれるスキャナ画面で読取り条件及び送信先を指示した後、指示した送信先ユーザの送信条件を設定するための図12の画面に入る。設定は登録しておいた1ユーザに使用可能な複数送信方法(表示領域79)に対し4種の設定法(表示領域83)から指定された1方法により決めた送信方法を選択して送信する。「送信回数優先」又は「登録日時優先」の指定では、送信方法の属性として管理する実績送信回数の多い順又は登録日時の新しい順に指定の「宛先数」だけ送信方法を選択、設定し、スキャナ読取り画像の配信を行うようにする。
【選択図】 図12

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、入力される画像や蓄積されている画像を外部の画像処理装置に送信する配信機能を備えた画像形成装置(例えば、複写機、プリンタ、複合機等)に関し、送信先(ユーザー)に複数の送信方法を用いることができる通信環境において、早く確実な送信を可能にし、配信機能利用時の設定操作における操作性の改善を図ることを可能にする手段を備えた前記画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
今日、デジタル複写機、プリンタ、及び複写、FAX、プリンタ、スキャナの各機能を複合させたデジタル複合機等の画像形成装置をネットワーク接続することにより、それぞれの機能を実現するための資源を、ネットワーク接続した装置相互に或いはこのネットワークに接続されたホスト(クライアント)コンピュータにより共有できるようにしたシステムが一般化しつつある。
このような画像形成装置を共有するシステム、或いは該システム化を可能にすべく構成された装置として提案された従来例を下記「特許文献1,2」に示すことができる。
「特許文献1」には、デジタル複写機のイメージスキャナ機能をネットワーク接続されたPC(パーソナルコンピュータ)により共用するシステムであり、スキャナ機能を共用する複数のユーザーに対して優先順を設け、現行ユーザーの要求に応じた動作を行っているときに他ユーザーの使用要求が発生した場合は、優先順位の高いユーザーに使用権を与え、また、各ユーザーはジョブの進行状態を知ることが可能なシステムを構成する、としている。
また、「特許文献2」には、複合複写装置の複合されたスキャナ、プリンタ等の機能をネットワーク経由でクライアントや同種の複合複写装置で共用することを可能にする情報処理システムであり、スキャナ機能の例ではスキャナ読み取り画像をクライアント側に送信する際に、電子メールやファイルサーバ等の異なった形式の文書で複数の宛先に(即ち、異なる送信方法を用いて)送信することを可能とするものである。「特許文献2」では、複数の宛先への送信にあたって、ユーザーが送信先を簡単且つ効率的に設定可能とするために、宛先表に例えば個人別に電子メールやデータベース等の複数種類の送信先(宛先)を1つに纏めて登録しておき、個人宛にスキャナ送信を設定する時に、宛先表を参照することにより得られる送信先からの選択により、送信先を複数指定することが可能になり、送信する度に送信先を入力する手間が省ける、としている。
【0003】
【特許文献1】
特開平9−214645号公報
【特許文献2】
特開2001−358864号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、デジタル複合機を共有するシステムにおいて、ホストPCからデジタル複合機に対し、印刷に用いる画像を送信して印刷出力を行わせたり、或いはデジタル複合機からスキャナ等により入力される画像や蓄積されている画像をホストPCへ配信させるために、これらの間で画像の通信が行われる。近年、システムの規模の拡大に連れて、多種のネットワークが利用され、また、特に画像の送受信においてはホスト側で利用し得る通信方法がホストごとに様々であるといった状況が起きており、こうしたシステム構成をサポートできるように、システム全体としてその環境が整えられつつある。
このような状況で、特定のユーザーに対しても複数の通信方法を用いること(例えば、ユーザーが通信方法を異にした複数の配信サーバを利用する場合や、ユーザーのPCが複数の通信方法に対応可能である場合など)が可能な環境が整備されてくると、同じユーザー宛に複数の通信方法を用いることが可能になるので、複数の通信方法を用いた送信が試みられ、上記「特許文献2」にそのような例を見ることができる。
しかしながら、上記「特許文献2」では、宛先表に登録された複数の送信先(送信方法)の一覧表示画面から送信先を指定することにより、送信先を選択する操作を行って、複数の送信先の設定ができるようにしているが、選択はオペレータ(ユーザー)の判断に任される方法をとっている。
従って、宛先表に登録された複数の送信方法の違いが直ぐに分かる状況ではない場合には、各送信方法の利用が適当か否かを判断し、その結果により必要な方法の設定操作を行うということになる。
この設定操作は、例えば、送信方法を意識せずに可能な方法であればどのような送信方法でも良く、とにかく送信先ユーザーに早く、確実に送信したいという要望を持つオペレータにとって煩わしく、こうした煩わしさを感じることなく、要望に適う解決手段が提案されることが期待されている。なお、デジタル複写機からのスキャナ配信機能について示す上記特許文献1には、送信方法の選択性を明示する記述はなく、上記した課題の解決手段を提案するものではない。
本発明は、入力される画像や蓄積されている画像を外部の画像を利用する機器に送信する配信機能を備えた画像形成装置(例えば、デジタル複写機、プリンタ、デジタル複合機等)における上記した従来技術の問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、配信機能を利用する際に、送信先(ユーザー)に複数の送信方法を用いることができる通信環境で送信を早く、確実に行うことを可能にするために必要な送信先(ユーザー)の設定操作における操作性の改善を図ることを可能にする手段を備えた前記画像形成装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、画像の配信機能を備え、該配信機能を実現するための手段として、配信画像と送信先ユーザーの指定による送信指示に従い、配信画像に対し送信先ユーザーに対応付けて登録されている送信方法を設定する手段、該送信方法設定手段により設定された送信方法により配信画像を送信する手段を有する画像形成装置であって、送信先ユーザーごとに配信に用いた送信方法の実績送信回数をカウントする手段を設け、前記送信方法設定手段は、複数の送信方法が登録されている送信先ユーザーに対して設定する送信方法として、前記実績送信回数の多い送信方法を選択する手段を備えたことを特徴とする画像形成装置である。
請求項2の発明は、請求項1に記載された画像形成装置において、前記送信方法選択手段は、実績送信回数の多いものから順に入力操作によって指定される数の送信方法を選択する手段であることを特徴とするものである。
【0006】
請求項3の発明は、画像の配信機能を備え、該配信機能を実現するための手段として、送信先ユーザーに対応付けて送信方法を登録する手段、配信画像と送信先ユーザーの指定による送信指示に従い、配信画像に対し送信先ユーザーに対応付けて登録されている送信方法を設定する手段、該送信方法設定手段により設定された送信方法により配信画像を送信する手段を有する画像形成装置であって、前記送信方法の登録手段に登録日時を記録する手段を設け、前記送信方法設定手段は、複数の送信方法が登録されている送信先ユーザーに対して設定する送信方法として、前記送信方法の登録手段に記録された登録日時の新しい送信方法を選択する手段を備えたことを特徴とする画像形成装置である。
請求項4の発明は、請求項3に記載された画像形成装置において、前記送信方法選択手段は、登録日時の新しいものから順に入力操作によって指定される数の送信方法を選択する手段であることを特徴とするものである。
【0007】
請求項5の発明は、請求項2又は4に記載された画像形成装置において、前記送信方法選択手段における入力操作によって指定される選択条件を送信先ユーザーごとに設定可能としたことを特徴とするものである。
請求項6の発明は、請求項1乃至5のいずれかに記載された画像形成装置において、前記送信方法選択手段により選択された送信方法を表示する手段を設けたことを特徴とするものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明を添付する図面とともに示す以下の実施形態によって説明する。
下記実施形態は、スキャナ入力等の配信モードの動作が可能な画像形成装置をデジタル複写(複合)機とし、ネットワークを介して接続可能としたクライアント(或いはサーバ)PCに対するスキャナ配信動作を行うことが可能な手段を備えた装置として実施した例を示す。
図1は、本発明の実施形態に係わるデジタル複写機の全体構成を概略図として示す。
図1を参照し、本デジタル複写機が動作モードとして行う、コピー、コピーサーバ、スキャナ配信の各モードの動作に必要な装置構成、機能を、画像入力(原稿読み取り)、入力画像データの処理、処理後の画像出力(画像書き込み、画像データの配信)、という処理の流れに沿って、以下に説明する。
自動原稿送り装置(以下「ADF」と記す)1に設けた原稿台2に原稿の画像面を上にして置かれた原稿束は、ユーザーにより操作部30(図2参照)のスタートキー34の押下により動作がスタートされ、一番下の原稿から給送ローラ3、給送ベルト4によってコンタクトガラス6上の所定の位置に給送される。この時、一枚の原稿の給送完了毎に原稿枚数をカウントアップするカウント機能により読み取り原稿の枚数を管理情報として得る。給送されたコンタクトガラス6上の原稿は読み取りユニット50によって画像データが読み取られ、読み取りが終了した原稿は、給送ベルト4及び排送ローラ5によって排出される。さらに、原稿セット検知器7にて原稿台2に次の原稿が有ることを検知した場合、前の原稿と同様にコンタクトガラス6上に給送される。給送ローラ3、給送ベルト4、排送ローラ5は搬送モータ(図示せず)によって駆動される。
【0009】
書き込みユニット57では、読み取りユニット50にて読み取られた画像データに基づいて生成された作像データによりレーザ出力ユニット58のレーザの発光を制御し、感光体15にレーザ書き込みにより潜像を作る。潜像を担う感光体15は現像ユニット27を通過することによって潜像にトナーを付着させ、トナー像が形成される。トナー像を保持する感光体15の回転と等速で搬送ベルト16によって転写紙を搬送しながら、転写紙に感光体15上のトナー像を転写する。第1トレイ8、第2トレイ9、第3トレイ10に積載された転写紙は、各々第1給紙装置11、第2給紙装置12、第3給紙装置13によって給紙され、縦搬送ユニット14によって感光体15に当接する位置まで搬送される。転写後のトナー像を担った転写紙は、その後、定着ユニット17にて画像を定着させ、排紙ユニット18によって後処理装置のフィニッシャ100に排出される。
【0010】
後処理装置のフィニッシャ100は、本体の排紙ユニット18によって搬送された転写紙を、排紙トレイ104方向と、ステープル台108方向へ導くことができる。切り替え板101を下に切り替えることにより、搬送ローラ102,103を経由して排紙トレイ104側に排紙することができる。また、切り替え板101を上に切り替えることで、搬送ローラ105,107を経由して、ステープル台108に搬送することができる。ステープル台108に積載された転写紙は、一枚排紙されるごとに紙揃え用のジョガー109によって、紙端面が揃えられ、一部のコピー完了と共にステープラ106によって綴じられる。ステープラ106で綴じられた転写紙群は自重によって、ステープル完了排紙トレイ110に収納される。
一方、排紙トレイ104は転写紙搬送方向に対し左右に移動可能な排紙トレイである。この排紙トレイ104は、原稿毎、あるいは、ソーティングされたコピー部毎に、転写紙搬送方向に対し左右に移動し、排出されてくるコピー紙を簡易に仕分けるものである。
【0011】
転写紙の両面に画像を作像する場合は、各給紙トレイ8〜10から給紙され作像された転写紙を排紙トレイ104側に導かないで、両面入紙搬送路113に経路を切り替え、反転ユニット112を経由して、一旦両面給紙ユニット111にストックする。
その後、両面給紙ユニット111にストックされた転写紙は再び感光体15に作像されたトナー画像を転写するために、両面給紙ユニット111から再給紙され、定着後に今度は排紙トレイ104に導かれる。この様に転写紙の両面に画像を作成する場合に両面給紙ユニット111は使用される。
また、反転排紙の際には、反転ユニット112を経由して反転排紙搬送路1141を通って排紙トレイ104に導かれる。
感光体15、搬送ベルト16、定着ユニット17、排紙ユニット18、現像ユニット27はメインモータ(図示せず)によって駆動され、各給紙装置11〜13はメインモータの駆動力を各々給紙クラッチ(図示せず)によって伝達し駆動される。縦搬送ユニット14はメインモータの駆動力を中間クラッチ(図示せず)によって伝達し駆動される。
【0012】
図2は、本装置(図1)においてユーザーが指令入力を行うために設けられた操作部30を示す。操作部30には、液晶タッチパネル31、テンキー32、クリア/ストップキー33、スタートキー34、予熱キー35、リセットキー36、初期設定キー37、コピーキー38、コピーサーバキー39、スキャナキー41があり、液晶タッチパネル31には、各種機能キー(図3参照)、部数、画像形成装置の動作状態等の装置状態を示すメッセージなどを示す画面が表示される。
初期設定キー37の押下により、機械の初期状態を任意にカスタマイズすることが可能である。機械が収納している用紙サイズを設定することや、コピー機能のモードクリアキーを押したときに設定されるデフォルト状態を任意に設定可能である。また、一定時間操作が無いときに優先して選択されるアプリケーション等も選択するとか、国際エネルギースター計画に従った低電力への移行時間の設定や、オートオフ/スリープモードへの移行する時間を設定することが可能である。
予熱キー35を押下すると、機械は待機状態から、電力低減状態に移行し、定着温度を低下させることや、操作部30の表示を消灯する。予熱状態は、国際エネルギースター計画で言う、低電力状態を意味している。また、予熱状態、オフ状態/スリープ状態を解除し、待機状態に移行させるには、この予熱キー35を再度押下する。
コピーキー38を押下すると、原稿画像のコピー、即ち原稿の読み取りから始まる印刷処理が可能になる。
コピーサーバキー39は、画像記憶装置に蓄積されている画像データを印刷したりするコピーサーバ機能を実行させるときに使用する。なお、コピーサーバ動作の詳細は、後述する。
スキャナアプリキー41は、原稿を蓄積したり、スキャナ(読み取りユニット50)より読み取った入力画像や蓄積されている画像データなどを外部に送信する(スキャナ配信)ときに使用する。スキャナアプリ動作の詳細は、後述する。
【0013】
図3は、操作部30(図2)の液晶タッチパネル31に表示される画面の一例を示す。図3は、コピーサーバキー39を押した場合に表示される画面40である。
オペレータが液晶タッチパネル31の画面40に表示されたキーにタッチすることで、選択された機能を示すキーが黒く反転する。また、機能の詳細を指定しなければならない場合(例えば、印刷条件等)は、キーにタッチすることで、詳細機能の設定画面が表示される。このように、液晶タッチパネル31は、ドット表示器を使用しているので、その時の最適な表示をグラフィカルに行うことが可能である。
【0014】
図4は、メインコントローラを中心に、本複写機における制御システムの概略構成を示したものである。
メインコントローラ20は複写機全体を制御する。メインコントローラ20には、液晶タッチパネル31によるオペレータに対する表示、オペレータからキー32〜35の入力を受けて機能設定入力制御を行う操作部30、スキャナの制御、原稿画像を画像メモリに書き込む制御、画像メモリからの作像を行う制御等を行う画像処理ユニット(IPU)49、原稿自動送り装置(ADF)1、等の分散制御装置が接続されている。
各分散制御装置とメインコントローラ20は必要に応じて機械の状態、動作司令のやりとりを行っている。また紙搬送等に必要なメインモータ25、各種クラッチ21〜24も接続されている。
【0015】
図1に戻り、原稿読み取りから画像の書き込みまでの本実施形態のデジタル複写機の動作をより詳細に説明する。この動作は、読み取りユニット50と書き込みユニット57での動作が中心である。
読み取りユニット50は、原稿を載置するコンタクトガラス6と走査光学系で構成されており、走査光学系は、露光ランプ51、第1ミラー52、レンズ53、CCDイメージセンサ54等で構成されている。露光ランプ51及び第1ミラー52は図示しない第1キャリッジ上に固定され、第2ミラー55及び第3ミラー56は図示しない第2キャリッジ上に固定されている。原稿像を読み取るときには、光路長が変わらないように、第1キャリッジと第2キャリッジとが2対1の相対速度で走行するような移動機構を用いる。図示しないスキャナ駆動モータは、この移動機構を介して走査光学系を駆動、走査する。原稿画像は、CCDイメージセンサ54によって読み取られ、電気信号に変換されて処理される。
【0016】
書き込みユニット57はレーザ出力ユニット58、結像レンズ59、ミラー60により構成され、レーザ出力ユニット58の内部には、レーザ光源としてのレーザダイオード及びモータによって高速で定速回転する多角形ミラー(ポリゴンミラー)などが装備されている。
レーザ出力ユニット58より照射されるレーザ光は、定速回転するポリゴンミラーで偏向され、結像レンズ59を通り、ミラー60で折り返され、感光体15面上に集光結像する。
偏向されたレーザ光は感光体15が回転する方向と直行する方向(主走査方向)に露光走査され、後述する本機の画像処理制御部(図5)のセレクタ64より出力された画像信号のライン単位の記録を行う。感光体の回転速度と記録密度に対応した所定の周期で主走査を繰り返すことによって、感光体面上に画像(静電潜像)が形成される。
書き込みユニット57から出力されるレーザ光が、画像作像系の感光体15を主走査方向に照射すると同時に、感光体15の一端近傍の受光位置に設けたビームセンサ(図示せず)を照射することにより、主走査同期信号を発生する。この主走査同期信号をもとに主走査方向の画像記録開始タイミングの制御、および後述する画像信号の入出力を行うための制御信号の生成を行う。
【0017】
次に、スキャナ入力(原稿画像読み取り)した画像信号から画像出力(画像書き込み、画像データの配信)に利用する画像データを生成するまでの画像処理の制御を司る本複写機の画像処理ユニット(IPU)49について、詳細に説明する。
図5は、本実施形態の複写機に係わる画像処理ユニット(IPU)49をブロック図にて示す。
読み取りユニット50では、露光ランプ51により照射される原稿からの反射光を、CCDイメージセンサ54にて光電変換する。イメージセンサから出力される原稿画像信号をA/Dコンバータ61にてデジタル信号に変換した後、シェーディング補正部62及びMTF補正、γ補正部63にて各補正が施される。セレクタ64では、補正後の画像信号の送り先を、印字合成部71を介して入力した画像データを変倍回路77へ、或いは、画像メモリコントローラ65へ切り替えて供給し、変倍回路77を経由した画像信号は変倍率に合せて拡大縮小され、書き込みユニット57に送られる。なお、印字機能は、画像メモリ66の後段の印字合成部71で行ない、転写紙毎に印字を付加する。
画像メモリコントローラ65とセレクタ64間は、双方向に画像信号を入出力可能な構成となっている。図5には特に明示していないが、IPU49には読み取りユニット50から入力される画像データ以外にもI/Oポート67を介して外部から供給される画像データ、例えば、パーソナルコンピュータ等の画像データ処理装置から入力したデータを処理できるよう、また、処理後のスキャナ入力画像を外部に出力できるように、複数のデータの入出力を選択する機能を有しているものとする。
【0018】
また、本実施形態では、I/Oポート67を介して複写機をネットワーク接続しており、その通信手段には、インターネットの標準プロトコルとして普及しているTCP/IP(Transport Control Protocol/Internet Protocol)関連を含む複数種の通信プロトコルによる通信手段を用いる。
図7は、本実施形態のデジタル複写機が接続されたネットワークの構成を例示する。同図には、本デジタル複写機1をネットワーク接続されたPC(パーソナルコンピュータ)により共用するシステムを例示している。
この例では、デジタル複写機1のイメージスキャナ機能等の各種機能を共用するクライアントPCは、イーサネット(登録商標)を物理手段として用い、次に示すような通信方法により送信される画像などを受けるようにしており、例えば、FTP(File Transport Protocol)による通信が可能なFTPサーバやSMTP(Simple Mail Transport Protocol)による通信が可能なSMTPサーバを介してデジタル複写機1からのデータのサービスを受ける。なお、SMTPサーバからのサービスを受けるためには、POP(Post Office Protocol)を用いる。また、SMB(Server Message Block)によるピア ツー ピア通信によれば、デジタル複写機1からのサービスを直接、受けることができる。また、本例のデジタル複写機1にはFAX機能が複合されている(図5には不図示)ので、配信サーバを介してFAX機能を利用するための通信手段を用意している。
さらに、上記した通信手段を用いることにより、ネットワーク接続されたデジタル複写機1の機械構成情報や動作状況、もしくはリモート出力コマンド等の制御コマンド、設定コマンド、または外部サーバと画像データや送信先アドレス帳データの送受信を行っている。
【0019】
また、画像処理ユニット(IPU)49内には、画像メモリコントローラ65等への設定や、読み取りユニット50、書き込みユニット57の制御を行うCPU68、及びそのプログラムやデータを格納するROM69、RAM70、ジョブ関連情報等の管理情報を保存するNV−RAM74を備えている。更にCPU68は、メモリコントローラ65を介して、画像メモリ66のデータの書き込み、読み出しが行える。
原稿画像で画像メモリコントローラ65へ送られた画像は、画像メモリコントローラ内にある画像圧縮装置によって画像データを圧縮した後、画像メモリ66に送られる。ここで画像圧縮する理由は、最大画像サイズ分の256階調のデータをそのまま画像メモリ66に書き込むことも可能であるが、1枚の原稿画像で画像メモリの容量を大変多く使用する。画像圧縮を行うことで、限られた画像メモリ66を有効に利用できる。また、一度に多くの原稿画像データを記憶することが出来るため、ソート機能として、貯えられた原稿画像イメージデータをページ順に出力することができる。ソート機能を用いて画像を出力する際に画像メモリ66のデータをメモリコントローラ65内の伸長装置で順次伸長しながら出力を行う。このような機能は一般に「電子ソート」と呼ばれている。
また画像メモリの機能を利用して、複数枚の原稿画像を、画像メモリの転写紙一枚分のエリアを分割したエリアに順次読み込むことも可能となる。例えば4枚の原稿画像を、画像メモリの転写紙一枚分の4等分されたエリアに順次書き込むことで、4枚の原稿が一枚の転写紙イメージに合成され集約されたコピー出力を得ることが可能となる。このような機能は一般に「集約コピー」と呼ばれている。
【0020】
画像メモリ66の画像はCPU68からアクセス可能な構成となっている。このため画像メモリの内容を加工することが可能であり、例えば画像の間引き処理、画像の切り出し処理等が行える。加工には、メモリコントローラ65のレジスタにデータを書き込むことで画像メモリの処理を行うことができる。加工された画像は再度画像メモリ66に保持される。
画像メモリ66は、処理を行う画像データの大きさにより複数のエリアに分割して画像データの入出力を同時に実行可能な構成をとっている。各分割したエリアに画像データの入力、出力をそれぞれ並列に実行可能にするためにメモリコントローラ65とのインターフェースにリード用とライト用の二組のアドレス・データ線で接続されている。これによりエリア1に画像を入力(ライト)する間にエリア2より画像を出力(リード)するという動作が可能になる。
画像メモリ66は、多くの画像データを収納するためハードディスクが用いられることもある。ハードディスクを用いることにより、外部電源が不用で永久的に画像を保持できる特徴もあり、本機ではコピーサーバ機能やスキャナ配信機能を実現するために必要な要素である、複数の定型の原稿(フォーマット原稿)をスキャナで読み込み保持するために、このハードディスクを用いるのが一般的である。即ち、スキャナより読み取った画像データを電子メールなどによって外部に配信する際のデータのエンコード処理や配信の宛先データを持つアドレス帳などの保管や編集、削除といった一連の動作を行う際にも利用される。
書き込み、読み出しには本体の作像やスキャナからの画像書き込みに対し処理速度の差を吸収する為に、画像メモリに一旦記憶され処理される。また画像記憶装置からのデータを書き込みユニット57に送る際は、画像メモリ66に一旦記憶し、書き込みユニット57に送ることになる。このように画像を記憶する装置の画像メモリ66、HD75、スキャナ画像、書き込みユニットに送る画像の入出力は全てメモリコントローラ65によって画像パスを決める。
このようにCPU68が画像データの入力、出力を決めることでCPU68に接続されたメモリコントローラ65が画像の流れを切り替えることが可能となる。
【0021】
ここで、セレクタ64における1ページ分の画像信号について説明する。
図8は、1ページ分の画像データに関連するタイミング信号の関係を示すタイミングチャートを示す。
フレームゲート信号(/FGATE)は、1ページの画像データにおける副走査方向の有効期間を表している。主走査同期信号(/LSYNC)は、1ライン毎の主走査同期信号であり、この信号が立ち上がった後の所定クロックで、画像データが有効となる。
主走査方向の画像信号が有効であることを示す信号が、ラインゲート信号(/LGATE)である。これらの/FGATE、/LSYNC、/LGATEの各信号は、画素同期信号(画素クロック:VCLK)に同期しており、VCLKの1周期に対し1画素分、例えば8ビット(256階調)のデータが送られてくる。実施例としては、転写紙への書込密度400dpi、最大画素数は、主走査4800画素、副走査6800画素といった値を採用することが可能である。また本例では、画像データは255に近いほど白画像になる。
図6は、本デジタル複写機の複合機能を実現するために構築されるシステムを例示する。図6に示すように、コピーサーバ(既に蓄積されている画像を操作する)機能、スキャナ配信機能は、それぞれコピーサーバアプリ、スキャナアプリとして設け、コピーアプリ、プリンタアプリと同列で起動させ、それぞれが独立した動作をするものとする。共有資源である操作部、周辺機、画像形成部、画像読み取り部、メモリはシステムコントローラにより調停される。各アプリは、操作部が提供する仮想画面にそれぞれの操作画面情報を書き込むことが可能である。操作部はシステムコントローラから指示される操作部オーナーアプリの仮想画面の画面情報を実画面に展開する。
【0022】
コピーサーバ機能を用いて蓄積画像の編集を行う場合は、操作部30(図2)においてコピーサーバキー39を押下する。
図9に示す表示画面は、図2に示したコピーサーバキー39を押下したときに液晶タッチパネル31に表示される画面の例である。同図に示すように、表示領域には、既に登録され、画像記憶部(画像メモリ或いはHDD等)に蓄積されている印刷出力などの操作が可能な画像データを特定するための画像管理情報としてユーザーID、文書名、ページ数、蓄積時刻が表示される。ユーザーIDは該画像形成装置に接続されたパーソナルコンピュータのプリンタドライバーにて付けられるためプリンタ機能による蓄積画像にのみ存在する。文書名は画像蓄積をする毎に付けられる。ページ数は蓄積した原稿画像の枚数である。蓄積時刻は画像蓄積された時の時間を表す。なおこの時の画像管理情報は不揮発メモリNV−RAM74に保持されており、電源断時でもその画像情報は保持され続ける。図9の表示領域70では3個の画像情報のみ表示されているが、同図に示す「前へ」キー「後へ」キーを押下することにより表示されていない画像情報が表示可能である。表示領域70に表示されている各画像情報を押下すると画像情報表示部分が黒色に反転する。これを選択状態と呼ぶ。複数の画像情報が選択状態として指定可能である。
蓄積画像に対する編集機能として、「リストから削除」「印刷条件変更」、「文書印刷」機能がある。文書を選択し「リストから削除」キーを押下すると選択された文書が削除される。文書を選択し、「印刷条件」キーを押下すると、タッチパネル上の表示は図10に示す画面になる。ここで、各種の印刷条件を設定し、プリントキー34を押下することにより、設定された印刷条件に従って選択された蓄積文書画像に基づく印刷出力を行う。例えば、図10にて「機密印字」を押下する。このとき、図示しないが、タッチパネル上に印字パターンが表示される。ここで、例えば印字パターンの一つである「社外秘」キーに対する入力操作を行った後、プリントキー34を押下することにより、選択した文書に応じた全ページの蓄積画像に「社外秘」という文字を印字し出力する。
なお、コピーサーバ機能で用いる蓄積画像は、コピー画像を自動で取り込む以外に、コピー出力せずにスキャナ読み取り画像を蓄積することができるように、図9の表示画面に原稿読み取りキーを設け、このキーの操作により画像の蓄積を可能とする。
【0023】
スキャナ配信機能を用いてスキャナで読み取った画像データや蓄積されている画像データを外部に送信する場合、操作部30(図2)においてスキャナキー41を押下する。なお、この“スキャナ配信機能”では、下記で説明する様に、スキャナ入力のみならず他の機能を用いて入力され、画像記憶部(画像メモリ或いはHDD等)に蓄積された文書を配信の対象に含む。
図11に示す表示画面は、図2に示したスキャナキー41を押下したときに液晶タッチパネル31に表示される画面の例である。同図に示す画面で読み取り条件変更キー71を押下すると、図示しない読み取り条件の変更に用いる表示画面に切り替わり、スキャナからの原稿の読み取りに対して、この画面におけるキー入力操作により原稿種類、解像度、原稿サイズ、濃度等を変更し、設定することができる。
また、図11に示す表示画面におけるその他の設定キー76の押下によりそれぞれ送信者名、件名/本文、ファイル形式の設定画面の表示に切り替わり、それぞれ送信者名、ファイルに付けられる件名/本文などのファイル名、ファイル形式の設定が可能となる。
また、この表示画面における送信先ユーザー選択領域73には、送信先(宛先)として設定できる個人やグループ等の名称の一覧がスクロール方式で表示できるようにしておき、名称に対するキー操作により送信先(宛先)を指定し、送信方法を設定する次の設定手順への移行を可能とする。
【0024】
さらに、図11に示す表示画面における宛先編集キー77を押下することで、送信先ユーザー選択領域73で指定された送信先ユーザーに対応して登録された送信方法の登録の変更、或いはタイトル87に示すように“送信方法設定法”の選択により送信方法の設定を変更することができる。
図12は、宛先編集キー77を押下したときに表示される画面を例示する。
図12の画面では、選択された送信先ユーザーが持つ送信方法が画面の送信方法リスト表示領域79に表示される。また、この画面の編集対象リスト78に並んでいる送信先ユーザーの中から編集したい送信先ユーザーを指定するキー操作を行うことにより、画面の送信方法リスト表示領域79を選択した送信先ユーザーが持つ送信方法の画面に切り替えることができる。
ここで、異なる送信方法ごとに表示される宛先を示すアドレスは、変更キー80の押下により、アドレスを変更するための入力操作ができるような仕組み、例えば、図示しない編集画面を開き、そこで編集入力の操作を行うことができるようにする。このときに変更されたアドレスは、送信方法リスト表示領域79の表示に反映されるようにし、その確認を可能にする。
また、図12の宛先編集画面では、異なる送信方法ごとに設けた削除キー81の押下により、対応する送信方法を削除することが可能で、個々の送信方法の利用を不可とする場合に対応できる。さらに、新規に送信方法を追加したい場合には新規追加キー82を押下することにより、アドレスを追加するための入力操作ができるような仕組み、例えば、図示しない追加画面を開き、そこで新規に追加するアドレスの入力操作を行うことができるようにする。このときに追加されたアドレスは、送信方法リスト表示領域79の表示に反映されるようにし、その確認を可能にする。送信方法が増えると、「前へ/後へ」キー86が表示され、このキーの操作により画面をスクロールすることで表示領域を越える数であってもその表示が可能になる。
【0025】
図12の宛先編集画面における領域83には、送信方法の設定法を指定するための操作キー84や入力ボックス(数字入力)85を設けている。ここで行う入力操作により、実際に用いる送信方法を設定するために用意された複数のバリエーションの設定法から選択し、指定された方法に従って送信方法を決め、送信実行用に設定する。
設定法のバリエーションに対応して設けた操作キー84の一つは、「すべて」キーで、このキーを選択すると、指定の送信先ユーザーに登録されているすべての送信方法による送信を行う。
また、「手動キー」を選択すると、送信時に手動で選択された送信方法による送信を行う。
次の「送信回数優先」キーは、本実施形態に特有の操作キー84の一つである。、このキーを選択すると、指定の送信先ユーザーに登録されている送信方法の中から実績送信回数の多い送信方法を選択して、その送信方法による送信を行う。
ところで、実績送信回数により送信方法を選択するためには、過去の実績としてこれまでに実際に送信が行われたことを示す実績送信回数を管理し、送信方法を設定する際にそのデータを提供する必要がある。この送信回数は登録されている送信方法の属性データとして管理するようにし、管理に必要な処理としては、スキャナ配信機能を用いてスキャナで読み取った画像データや蓄積されている画像データを外部に送信する処理を実行した際、送信処理の終了時に、使用した送信方法の送信回数をカウントアップする送信回数更新処理の手順を付加するという方法を用いることにより、実施し得る。
【0026】
図14は、実績送信回数を管理するために行う送信回数の更新処理に係わる本実施形態のフローチャートを示す。
図14を参照して、この処理フローを説明すると、送信回数の更新処理は、送信処理の完了時のタイミングで行うので、先ず送信完了をチェックし、その確認ができたら(S101−YES)、送信回数更新処理を開始する(S102)。
ここでは、配信の指示において送信先ユーザーに対し複数の送信方法を用いる設定がなされたという前提で、設定された複数の送信方法(本例では、宛先のアドレス)それぞれの送信実行を確認して、送信方法ごとに更新処理を行うという手順を踏むので、まず設定された送信方法をサーチして(S103)、取り出した一つの送信方法について、実際に送信に使用されたか否かをチェックする(S104)。
このチェックの結果、実際に送信に使用された場合には、送信回数の更新処理を行うので、保存されていたこれまでの実績送信回数をカウントアップ(「送信回数+1」)する(S105)。この後、次の送信方法をサーチするための変数をセットする(S106)。なお、この手順(S106)は、実際に送信に使用されずに(S104−NO)、更新処理をパスした場合にも行う。
ステップS106で次の送信方法をサーチするためにセットされた変数に基づいて、更新処理の対象になる未処理の送信方法が存在するか、否か(判断は、変数が配信指示で設定された送信方法の数を越えることはない)をチェックし(S107)、存在すれば、送信方法をサーチするステップS103からの手順を再び次の送信方法に対して用いる。
更新処理の対象になる未処理の送信方法が存在しなければ(S107−NO)、更新処理の結果を不揮発性メモリ74に保存し、処理を終了する。
【0027】
上記のようにして管理される実績送信回数に基づいて送信方法の中から実績送信回数の多い送信方法を選択することが可能になる。この場合に選択条件として、送信先(宛先)数を設定することにより、その数に絞って実績送信回数の多い上位送信先への送信を行うことを可能にする。
また、この送信先(宛先)数は、操作入力により可変設定し得るようにする。このために宛先編集画面における領域83の「送信回数優先」キーの並びに数字ボックス85を設け、そこを用いて、ユーザーはテンキーなどで「宛先数」を設定することを可能とする。
例えば、「宛先数」として2を設定したときには、実績送信回数の多い上位2つの送信方法を選択して、その送信方法による配信が行われる。なお、この「送信回数優先」キーは、一度も送信されたことのない送信先ユーザーに対しては設定できない。
【0028】
また、宛先編集画面(図12)における領域83に設けた本実施形態に特有の操作キー84の一つである「登録日時優先」キーを選択すると、指定の送信先ユーザーに登録されている送信方法の中から登録日時の新しい送信方法を選択して、その送信方法による送信を行う。
ところで、登録日時の新しい送信方法を選択するためには、指定された送信方法を登録した日時を管理し、配信に用いる送信方法を選択し設定する際にこのデータを提供する必要がある。このために、登録日時は、登録されている送信方法の属性データとして管理するようにする。
登録日時を送信方法の属性データとして管理するためには、送信方法を送信先ユーザーに対応付けて管理する送信先アドレス帳などの送信先情報管理方式の下に送信方法に関連付けて保存するという方法が有効である。
本実施形態では、登録日時を送信方法に関連付けて保存する処理は、図12を参照して上記で説明した「宛先編集」における送信方法の登録時(図12の画面上で宛先の“変更”或いは“新規追加”の入力操作を行った時など)に複写機1に内蔵されている時計を参照することにより、そのときの日時データを取得し、送信先ユーザー管理情報における送信方法の属性データとして不揮発性メモリ74に保存するという方法を用いることにより、実施し得る。
【0029】
図15は、登録日時を送信先ユーザー管理情報として保存する処理に係わる本実施形態のフローチャートを示す。
図15を参照して、この処理フローを説明すると、登録日時の保存処理は、登録処理の完了時のタイミングで行うので、先ず登録完了をチェックし、その確認ができたら(S201−YES)、登録日時を送信先ユーザー管理情報における送信方法の属性データとして設定する処理を開始する(S202)。
始めに登録日時として、内蔵の時計を参照して、現在日時を取得し(S203)、。得た日時を登録した送信方法の属性データ(登録日時データ)として設定する(S204)。
次に、ステップS204の設定に従い、登録日時データを送信先ユーザー管理情報における登録した送信方法の属性データとして扱うことが可能な形式で不揮発性メモリ74に保存し(S205)、処理を終了する。
【0030】
上記のようにして管理される登録日時に基づいて送信方法の中から登録日時の新しい送信方法を選択することが可能になる。この場合に選択条件として、送信先(宛先)数を設定することにより、その数に絞って登録日時のより新しい上位送信先への送信を行うことを可能にする。
また、この送信先(宛先)数は、操作入力により可変設定し得るようにする。このために宛先編集画面における領域83の「登録日時優先」キーの並びに数字ボックス85を設け、そこを用いて、ユーザーはテンキーなどで「宛先数」を設定することを可能とする。
例えば、「宛先数」として1を設定したときには、登録日時の最も新しい送信方法を選択して、その送信方法による配信が行われる。
なお、宛先編集(図12)における編集結果、即ち、送信回数、登録日時、送信方法の設定法を指定する領域83などの操作入力は不揮発性メモリ74内に格納され、変更されるたびに書きかえられる。
【0031】
図11の表示画面によるスキャナ配信の指示を行うための操作に関する説明に戻ると、スキャナ配信の送信条件は、上記のようにして行われる宛先編集画面(図12)による結果が反映される。
即ち、図11の表示画面における送信先ユーザー選択領域73を用いて、宛先(送信方法)の設定を行うが、そのときに、先の宛先編集画面(図12)の領域83によって指定された送信方法の設定法よって決定される宛先が設定される。
ここで、オペレータ(ユーザー)が指定する設定法に従って決定される宛先(送信方法)の設定処理の手順について、その実施形態を説明する。
以下に示す実施形態は、送信先ユーザーに登録されている複数の通信方法に対し「送信回数優先」「登録日時優先」が指定されている場合に、それぞれの指示に対応した送信方法の設定を可能とする。
図16は、本実施形態におけるオペレータ(ユーザー)が指定する設定法に従う宛先(送信方法)の設定処理のフローチャートを示す。
図16を参照して、この処理フローを説明すると、この設定処理は、送信先ユーザーに複数の送信方法が登録されていることが前提になるので、先ず、送信先ユーザー選択領域73(図11)或いは編集対象リスト78(図12)を通してユーザー(オペレータ)によって指定された送信先ユーザーに対し送信方法が登録されているか、否かを調べ(S301)、送信方法が登録されていない場合には(S302−NO)、処理対象外であるから、この処理を終了する。
【0032】
他方、送信方法が登録されている場合には(S302−YES)、宛先編集画面(図12)の領域83でユーザー(オペレータ)によって指定された送信方法の設定法を検索する(S303)。
宛先編集画面(図12)の領域83では、4種類の設定法が指定できるが、ここでは、「送信回数優先」と「登録日時優先」を対象にする処理として実施する(即ち、「すべて」は処理を要しないし、「手動」は、後記に示すように別のルーチンを用意している)ので、「送信回数優先」、「登録日時優先」のどちらかの設定法が指定されていることをチェックし(S304,S307)、何れでもない場合には(S307−NO)、処理対象外であるから、この処理を終了する。
「送信回数優先」が指定されている場合には(S304−YES)、指定された送信先ユーザーに対し登録された送信方法の属性として管理されている実績送信回数を調査して、送信方法の中から実績送信回数の多い送信方法を選択することを可能にするために、回数の多い順に優先順位を決める(S305)。次いで、この場合に選択条件として、ユーザーによって宛先編集画面(図12)の領域83で指示された送信先(宛先)数に従い、実績送信回数の多い上位から順にその数に絞った宛先に送信するための設定を行う(S306)。
また、「登録日時優先」が指定されている場合にも(S307−YES)、指定された送信先ユーザーに対し登録された送信方法の属性として管理されている登録日時を調査して、送信方法の中から登録日時の新しい送信方法を選択することを可能にするために、登録日時の新しい順に優先順位を決める(S308)。次いで、この場合に選択条件として、オペレータ(ユーザー)によって宛先編集画面(図12)の領域83で指示された送信先(宛先)数に従い、登録日時の新しい上位から順にその数に絞った宛先に送信するための設定を行う(S306)。
「送信回数優先」、「登録日時優先」の何れの場合も、指定した設定法により設定された送信方法、及びその送信順位をオペレータ(ユーザー)に知らせるために宛先表示領域74にフィードバック表示する(S309)。
【0033】
このように、宛先編集画面(図12)の領域83で「すべて」「送信回数優先」「登録日時優先」が送信方法の設定法として指定された場合には、それぞれに対応する上記で説明した設定法によって決定された送信先(宛先)が設定され、その結果が宛先表示領域74に表示される。オペレータ(ユーザー)は、指定した送信方法が設定されているかをフィードバック表示する宛先表示領域74によって確認することができる。
また、宛先編集画面(図12)の領域83で指定された送信方法の設定法が「手動」であった場合には、送信先ユーザー選択領域73(図11)で送信したい送信先ユーザキーを押下することにより手動設定に用いる画面を開くようにする。
図13は、このとき開かれる表示画面であり、登録されている送信先ユーザー管理情報から作られた送信方法の一覧表示画面88を例示する。この一覧表示画面88に表示された送信方法に対するキー操作により送信に用いる方法として選択する送信方法を指定し、OKキーを押下することで決定する。この場合にも、指定した送信方法が設定されているかをフィードバック表示する宛先表示領域74によって確認することができる。
さらに、送信先ユーザー一人あたりの送信手段数が多くなるのを防ぐため、図2の初期設定キー37を押下して表示される図示しない管理者用設定内で、送信先ユーザー一人あたりに送信する送信方法の数を可変設定できるようにしても良い。例えば、送信方法の数に3を設定した場合には、図12の宛先編集画面で送信可能とする送信方法数を4以上の設定を不可とし、又図13の送信方法の選択画面で4以上の送信方法の選択が不可となるようにする。
【0034】
【発明の効果】
(1) 請求項1,2の発明に対応する効果
送信先ユーザーに対応付けて登録された複数の送信方法から実績送信回数の多い送信方法を選択して設定を行うことを可能にしたので、送信方法にこだわらずに “送信先ユーザーにとにかく画像を早く、確実に送信したい”というオペレータ(ユーザー)の要望を満たすことが可能になり、また、配信機能を利用するオペレータにとって、送信先ユーザーを指定するという簡単な方法で設定操作を行うことが可能になる。
また、実績送信回数の多い送信方法から順に入力操作によって指定される数の送信方法を選択するようにして、必要以上の送信動作を行わせないようにすることを可能にしたので、コストを低減させ、装置のパフォーマンスの向上を図ることができる。
【0035】
(2) 請求項3,4の発明に対応する効果
送信先ユーザーに対応付けて登録された複数の送信方法から送信方法の登録日時の新しい送信方法を選択して設定を行うことを可能にしたので、送信方法にこだわらずに “送信先ユーザーにとにかく画像を早く、確実に送信したい”というオペレータ(ユーザー)の要望を満たすことが可能になり、また、配信機能を利用するオペレータにとって、送信先ユーザーを指定するという簡単な方法で設定操作を行うことが可能になる。
また、登録日時の新しい送信方法から順に入力操作によって指定される数の送信方法を選択するようにして、必要以上の送信動作を行わせないようにすることを可能にしたので、コストを低減させ、装置のパフォーマンスの向上を図ることができる。
【0036】
(3) 請求項5の発明に対応する効果
入力操作によって指定される選択条件を送信先ユーザーごとに設定可能としたので、さらにパフォーマンスの最適化を図ることが可能になる。
(4) 請求項6の発明に対応する効果
選択された送信方法を表示する手段を備えることにより、操作ミスなどによる設定の誤りをチェックできるので、確実性の向上を図ることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係わるデジタル複写(複合)機の全体構成を概略図として示す。
【図2】デジタル複写機(図1)の液晶タッチパネル付き操作部の1例を示す。
【図3】操作部(図2)のコピーサーバキー押下時に表示される設定操作画面の一例を示す。
【図4】デジタル複写機(図1)のメインコントローラを中心にした制御システムの概略構成を示す。
【図5】デジタル複写機(図1)における画像処理制御部をブロック図として示す。
【図6】本発明の実施形態に係わるデジタル複写機の複合機能を実現するために構築されるシステムを例示する。
【図7】配信機能を持つデジタル複写機をネットワーク接続して構成するシステムの構成を例示する。
【図8】1ページ分の画像データとそれに関連するタイミング信号の関係を示すチャートを示す。
【図9】操作部(図2)のコピーサーバキー押下時に表示される操作画面の1例を示す。
【図10】図9の画面における印刷条件キー押下時に表示される操作画面の1例を示す。
【図11】操作部(図2)のスキャナキー押下時に表示される操作画面の1例を示す。
【図12】図11の画面における宛先編集キー押下時に表示される操作画面の1例を示す。
【図13】図12の画面における送信方法設定法の指定領域で手動キー押下時に開かれる操作画面の1例を示す。
【図14】実績送信回数を管理するために行う送信回数の更新処理に係わるフローチャートを示す。
【図15】送信方法の登録日時を管理するために行う登録日時取り込み処理に係わるフローチャートを示す。
【図16】オペレータ(ユーザー)が指定する設定法に従う宛先(送信方法)の設定処理のフローチャートを示す。
【符号の説明】
1…自動原稿送り装置(ADF)、 2…原稿台、
6…コンタクトガラス、 15…感光体、
17…定着ユニット、 27…現像ユニット、
30…操作部、 31…液晶タッチパネル、
32…テンキー、 34…スタートキー、
37…初期設定キー、 38…コピーキー、
39…コピーサーバキー、 41…スキャナキー、
49…画像処理ユニット(IPU)、
50…読み取りユニット、 57…書き込みユニット、
58…レーザ出力ユニット、 67…I/Oポート、
68…CPU、 65…画像メモリコントローラ、
66…画像メモリ、 75…HDD。

Claims (6)

  1. 画像の配信機能を備え、該配信機能を実現するための手段として、配信画像と送信先ユーザーの指定による送信指示に従い、配信画像に対し送信先ユーザーに対応付けて登録されている送信方法を設定する手段、該送信方法設定手段により設定された送信方法により配信画像を送信する手段を有する画像形成装置であって、送信先ユーザーごとに配信に用いた送信方法の実績送信回数をカウントする手段を設け、前記送信方法設定手段は、複数の送信方法が登録されている送信先ユーザーに対して設定する送信方法として、前記実績送信回数の多い送信方法を選択する手段を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1に記載された画像形成装置において、前記送信方法選択手段は、実績送信回数の多いものから順に入力操作によって指定される数の送信方法を選択する手段であることを特徴とする画像形成装置。
  3. 画像の配信機能を備え、該配信機能を実現するための手段として、送信先ユーザーに対応付けて送信方法を登録する手段、配信画像と送信先ユーザーの指定による送信指示に従い、配信画像に対し送信先ユーザーに対応付けて登録されている送信方法を設定する手段、該送信方法設定手段により設定された送信方法により配信画像を送信する手段を有する画像形成装置であって、前記送信方法の登録手段に登録日時を記録する手段を設け、前記送信方法設定手段は、複数の送信方法が登録されている送信先ユーザーに対して設定する送信方法として、前記送信方法の登録手段に記録された登録日時の新しい送信方法を選択する手段を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項3に記載された画像形成装置において、前記送信方法選択手段は、登録日時の新しいものから順に入力操作によって指定される数の送信方法を選択する手段であることを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項2又は4に記載された画像形成装置において、前記送信方法選択手段における入力操作によって指定される選択条件を送信先ユーザーごとに設定可能としたことを特徴とする画像形成装置。
  6. 請求項1乃至5のいずれかに記載された画像形成装置において、前記送信方法選択手段により選択された送信方法を表示する手段を設けたことを特徴とする画像形成装置。
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