JP2005003954A - 画像形成装置、画像形成装置のメンテナンスプログラム及び画像形成装置のメンテナンス方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】多種多様な部品・資材のそれぞれに設定されている交換の際の補正又はリセットを簡単、且つ短時間に行うことを可能にし、しかも、設定ミスの発生を少なくする。
【解決手段】交換される部品・資材に同梱されているコードカードから交換品のコードを読み取り。読み取ったコードの情報に基づいて、補正又はリセットを行う。
【選択図】 図3
【解決手段】交換される部品・資材に同梱されているコードカードから交換品のコードを読み取り。読み取ったコードの情報に基づいて、補正又はリセットを行う。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置に関し、特に、画像形成装置のメンテナンス技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
画像形成装置は、一般に装置全体の寿命よりも短い寿命の部品や資材を有しており、このような部品、資材は、装置メーカや部品メーカからユーザに供給され、稼働中の装置に対する交換が行われる。なお、本明細書においては、交換される部品や資材を交換品と言う。
【0003】
資材や部品の交換は、ユーザの手で行われる場合もあるが多くは、サービススタッフにより行われる。
【0004】
特に、交換の際に補正やリセットを行う必要がある場合には、サービススタッフによる交換が行われる。
【0005】
近年の情報技術革新のスピードアップに伴い、複合機(複写機、プリンタ、ファクシミリ等の機能を2以上装備した画像形成装置、以下同じ)の商品サイクルが短縮される傾向にあり、しかも、短縮化の傾向は加速している。その結果、サービススタッフ、すなわち、メンテナスンス作業者には、数多くの機種に対する知識が求められるようになってきている。またそれだけでなく、機械に関する知識以外にネットワーク等の情報処理の知識も求められる。そのために、機械を操作して行うメンテナンス作業、特に、定期的に実施する資材や部品の交換作業は出来るだけ単純化し、作業者のミスを誘発する要因を無くすることが求められている。
【0006】
たとえば特許文献1のように、プロセス周りの部品を交換するときに、交換作業者の指示により補正動作を実行させることが一般に行われてきた。しかし、このような動作は機種や交換品によって異なる場合が多く、その度にメンテナンス作業者の教育が必要となるばかりでなく、作業ミスを誘発する原因となっていた。
【0007】
交換品の装填時に、誤補正又はリセットや誤投入を防止するには、従来交換品をメンテナンスキットとして梱包しユニット化して、フールプルーフをつけることが一般的であった。しかし、この方法でも、個々の交換品の内容をサービススタッフが習得し、作業全体についてサービススタッフが十分に知悉していることが必要である。
【0008】
また、資材や部品の消費を抑制し、資源の節約及び廃棄物量の圧縮を行うために、キットでなく単品で交換することが行われるが、この場合には、作業内容が各メンテナンス毎に異なるものとなるために、正しいメンテナンスが行われない可能性が高くなる。
【0009】
特許文献2では、記録材の包装にバーコードを設け、該バーコードを読み取って、画像形成を制御するためのパラメータを取得し、画像形成制御を行う技術が提案されている。
【0010】
特許文献2の技術により、使用される記録材の特性に合った画像形成制御が行われるので、安定した画質の維持が可能となるが、交換品の交換を行うメンテナンスをマニュアル化して、メンテナンスコストを下げ、誤補正又はリセットの確率をことはできない。
【0011】
【特許文献1】
特開平8−248750号公報
【0012】
【特許文献2】
特開平8−314207号公報
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、以上のような従来技術における問題を解決することを目的とし、簡単で短時間にメンテナンス作業を行うことを可能にすることにより、メンテナンスコストを引き下げ、作業ミスを誘発する確率を低くした画像形成装置のメンテナンス技術を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
前記の目的は、下記の発明により達成される。
【0015】
1.記録材に画像を形成する画像出力部、
原稿読取及び交換品と同梱されているカードの読取を行う画像入力部並びに、該画像入力部が前記カードの読取により取得したコード情報に基づいて、前記交換品に関する補正又はリセットを行う補正・リセット手段、
を有することを特徴とする画像形成装置。
【0016】
2.リセット・補正開始手段を有し、前記補正・リセット手段は、前記補正・リセット開始手段の指令を待って補正又はリセット動作を開始することを特徴とする前記1に記載の画像形成装置。
【0017】
3.前記リセット・補正手段はリセット又は補正のプログラムを記憶しているメモリを有することを特徴とする前記1又は前記2に記載の画像形成装置。
【0018】
4.前記補正・リセット手段は、予め設定された優先度で補正又はリセットを行うことを特徴とする前記1〜3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【0019】
5.前記画像入力部は、補正又はリセットの実行中において、カードを読み取り、前記コード情報を取得することが出来ることを特徴とする前記1〜3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【0020】
6.登録されたコードの表を記憶するメモリ有するとともに、読み取ったコードを前記登録されたコードと照合する制御部を有し、前記読み取ったコードが前記登録されたコードでない場合に、警告表示を行う表示部を備えることを特徴とする前記1〜5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【0021】
7.前記制御部メモリは、禁止コードの表を有するとともに、前記表示部は、前記読み取ったコードが前記禁止コードである場合に警告表示を行うことを特徴とする前記6に記載の画像形成装置。
【0022】
8.前記制御部は、前記読み取ったコードが前記禁止コードである場合に、画像出力を禁止することを特徴とする前記7に記載の画像形成装置。
【0023】
9.記録材に画像を形成する画像出力部並びに、
原稿読取及び交換品と同梱されているカードの読取を行い、複数の交換品に関する情報であって、少なくとも種類及び製造ロットの特定が可能なコード情報を生成する画像入力部を有することを特徴とする画像形成装置。
【0024】
10.前記交換品に関する情報を記憶するメモリを有することを特徴とする前記9に記載の画像形成装置。
【0025】
11.前記交換品に関する情報を外部に送信する通信インターフェースを有することを特徴とする前記9又は前記10に記載の画像形成装置。
【0026】
12.交換品を特定するコードを読み取るステップ及び、
読取により取得したコードの情報を累積し、累積した前記情報に基づいて複数の前記交換品に関する補正又はリセットを連続して実行するステップを有することを特徴とする画像形成装置のメンテナンスプログラム。
【0027】
13.前記補正又はリセットをあらかじめ設定された優先度に従って実行することを特徴とする前記12に記載の画像形成装置のメンテナンスプログラム。
【0028】
14.交換品を特定するコードを読み取るステップ及び、
読取により取得したコードの情報を累積し、累積した前記情報に基づいて複数の前記交換品に関する補正又はリセットを連続して実行するステップを有することを特徴とする画像形成装置のメンテナンス方法。
【0029】
【発明の実施の形態】
<画像形成装置の構成>
図1は本発明の実施の形態に係る画像形成装置の全体図である。
【0030】
図1は本発明の実施の形態に係る画像形成装置を示し、該画像形成装置は、画像形成部Aとその上に設置された画像読取部Dから構成される。
【0031】
画像形成部Aは、回転する感光体1並びに感光体1の周囲に配置された帯電装置2、露光装置3、現像装置4、転写装置5、分離装置6、及びクリーニング装置7を有し、帯電装置2によって感光体1の表面に一様帯電を行った後に、露光装置3のレーザビームによって原稿から読み取られた画像データに基づく露光走査を行って潜像を形成し、該潜像を現像装置4により反転現像して感光体1の表面にトナー像を形成する。
【0032】
感光体1には金属ドラムに有機半導体を含む感光層が形成されたOPC感光体が用いられる。
【0033】
露光装置3は図示しないが半導体レーザを光源として有し、ポリゴンミラーにより半導体レーザからの光ビームを偏向して、感光体1を走査露光する。
【0034】
現像装置4はトナーとキャリアを含む二成分現像剤を用いて反転現像を行う。
クリーニング装置7はクリーニングブレード7Aを有し、クリーニングブレード7Aにより感光体1上のトナーを掻き取る。
【0035】
給紙装置11Aから給紙された記録材Sは中間搬送部11Bを経てレジストローラ10により転写位置へと送られる。転写位置において転写装置5により前記トナー像が記録材S上に転写される。その後に、記録材Sは分離装置6により感光体1から分離され、用紙搬送装置11Cにより搬送され、定着装置8により加熱定着処理され、排紙ローラ11Eにより排出される。なお、記録材Sの片面に画像形成を行う場合には、搬送路切り替え板11Dにより案内されて直進し排紙ローラ11Eにより排紙される。
【0036】
また、感光体1のトナー像転写後の表面は、クリーニング装置7により表面に残留している現像剤が除去され、次の画像形成に備える。
【0037】
一方、片面に画像を形成した記録材Sを切り替え板11Dにより下方に案内し、反転搬送部11Fにおいてスイッチバックして表裏反転し後、転写位置に供給される。転写位置において新たなトナー像が裏面に転写され、上記と同工程で加熱定着処理され、切り替え板11Dで案内されて直進し、排紙ローラ11Eにより排出される。
【0038】
図2は本発明の実施の形態に係る画像形成装置における制御系のブロック図である。
【0039】
画像形成装置は、操作部100、画像入力部101、制御部メモリ102、データメモリ103、制御部104、表示部105、画像出力部106及び通信インターフェース107を有する。
【0040】
操作部100はキーボード、マウス、接触センサ等で構成され、操作部100では、画像形成における各種モード、たとえば片面・両面モード、折り畳みや綴じ処理等の後処理モード等の各種モードの設定の他、後に説明するメンテナンスモードの設定が行われる。更に、画像形成において、枚数、倍率、濃度等の各種条件の設定が行われる。
【0041】
画像入力部101は原稿を読み取り、画像データを生成する。後に説明するように、メンテナンスモードにおいて、画像入力部はコードカードのバーコードを読み取って、交換品のコード情報を生成する。コード情報は、コードカードに付されたコードが担持する情報であって、交換品の少なくとも種類、例えば、感光体、現像剤等、を特定する情報である。
【0042】
制御部メモリ102は、各種の制御プログラム及び制御上用いられるパラメータを記憶している。すなわち、制御部メモリ102には、画像形成の制御プログラム、メンテナンスのための各種補正における制御プログラムが記憶されている他、後に説明するγ補正や、最高濃度補正において用いられるパラメータや、交換品の登録番号が記憶されている。
【0043】
制御部104は画像形成モード及びメンテナンスモードにおける制御等のように全体を制御する。制御部104は、特に、制御部メモリ102とともに、交換された部品・資材に関する補正又はリセットを行う補正・リセット手段を構成する。制御部104は、また、コードカードから読み取った番号と登録された番号とを照合する判断手段として機能する。
【0044】
表示部105は、補正又はリセットされた条件等の装置状態の表示を行う他、警告表示等のような各種のメッセージの表示を行う。
【0045】
画像出力部106は、画像入力部101又は通信インターフェース107が生成した画像データに基づいて記録材に画像を形成する。
【0046】
データメモリ103は画像データ、画像出力命令に含まれる各種データ等を記憶する。
【0047】
通信インターフェース107は、ネットワークを介して外部機器との間で送受信し、画像データを含む画像形成命令を受信したり、画像形成装置の状態の情報を送信したりする。通信インターフェース107は、また、後に説明するように交換品に関する情報を外部機器に送信する。
【0048】
画像形成モードにおいては、画像入力部101が画像読取を行い画像データを生成し、画像出力部106が画像データに基づいて記録材に画像を形成する。また、通信インターフェース107が画像データを含む画像形成命令を受信し、画像出力部106が受信した命令に従って記録材に画像を形成する。
<メンテナンス>
操作部100には、メンテナンスモードを設定するボタン及びメンテナンス作業を開始する補正・リセット開始手段としてのメンテナンス開始ボタンが設けられ、これらボタンの操作によりメンテナンスモードに入り装置のメンテナンスが実行される。
【0049】
メンテナンスは図3に示す手順で実行される。以下、メンテナンス工程について説明する。
【0050】
S1:開始
ステップ1の開始以下の工程は、サービススタッフが操作部100を操作してメンテナンスモードを設定することにより開始する。
【0051】
S2:コード読取
感光体、現像剤等の交換品が一つの包装体として梱包されたメンテナンスキットには、所定の交換品とともに、各交換品に対応して図4に例示するようなコードカードCDが添付されており、コードカードCDには、交換品の名称KMとバーコードBCが印刷されている。
【0052】
バーコードBCは各交換品に特有の番号を表すものである。
メンテナンス作業者は、メンテナンスキットの梱包を解き、コードカードを取り出して画像入力部101にバーコードを読み取らせる。メンテナンスモードが設定されている場合に、画像入力部101はバーコードBCを読み取って、交換品のコードの情報を出力する。
【0053】
ステップS3は、メンテナンスキットのように、複数の交換品についてメンテナンスを行う場合に、同梱されている複数のコードカードの読取が連続して実行され、複数の交換品についてのコード情報を取得する。
【0054】
S3:部品交換
部品・資材の交換を行う。例えば、感光体等の旧部品を取り出し、新感光体を装着する。
【0055】
S4:補正・リセット
メンテナンスキットに梱包されている交換品の装着とコードカードの読取が、全ての交換品について完了した段階で、操作部100のボタン操作で、メンテナンス作業を開始する。
【0056】
制御部メモリ102には、各交換品に対する所定の補正作業及びリセット作業のプログラム及びメンテナンス作業の優先度が記憶されている。
【0057】
表1はこのような補正及びリセット作業の内容と優先度を示す。
【0058】
【表1】
【0059】
現像剤は一定の寿命を有し、たとえば50万枚の画像形成毎に交換される。従って、画像形成装置には、現像剤の使用履歴を記憶する現像剤履歴カウンタが設けられており、現像剤履歴カウンタが所定値に達した時に交換の警告表示が行われる。表1における1.現像剤履歴カウンタリセットは、このような現像剤履歴カウンタをゼロにリセットする動作である。
【0060】
表1における2.現像剤攪拌は、新現像剤に交換された際に、現像剤を攪拌して、現像剤中のトナー濃度を均一にするとともに、トナー及びキャリアの帯電を行うものであり、作業の内容は現像装置における攪拌装置を所定回数回転させるものである。
【0061】
表1における3.最高濃度補正は、現像装置内の現像スリーブの回転速度を調整することにより所定の最高濃度を得るように補正する動作であり、この補正では、感光体に対して最大光量の露光を行い、現像を行ってパッチ画像を形成し、形成されたパッチ画像の濃度を検知することにより、現像スリーブの回転速度を設定する。
【0062】
表1における4.γ補正は、画像データに対する露光量の調整を行って、階調曲線のγ値を補正するものであり、具体的には、露光光源である半導体レーザを駆動するパルスのPWMを調整する。前記最高濃度補正と同様に、所定の画像データに基づいてパッチ画像を感光体上に形成し、形成されたパッチ画像の濃度を検知し、検知された濃度値に基づいてPWM調整を行う。
【0063】
表1における5.感光体履歴カウンタリセットは、前記現像剤履歴カウンタリセットと同様に、感光体に対して設けられている感光体使用履歴カウンタをゼロにリセットするものである。
【0064】
表1における6.レーザ光量調整は、所定の画像データに対して露光光源である半導体レーザが所定強度の光を出力するように調整するものであり、所定値の画像データでレーザを駆動して、その発光強度を検知し、駆動回路を調整して所定強度の光量が得られるように調整するものである。
【0065】
表1における7.最高濃度補正及び8.γ補正は感光体交換に対応して行われる補正であるが、補正動作は、現像剤交換に対して行われる前記3、4と同様である。
【0066】
表1における9.ブレードセットモードは、交換されたクリーニングブレードの感光体に対するスムーズな払拭動作を可能にする設定であり、クリーニングブレードが交換された状態で、ベタ現像により感光体にトナーを均一付着させ、感光体を回転させる動作からなる。
【0067】
各作業に対しては、最優先Aから最も低いFまでの優先度が付与されており、メンテナンスキットに梱包されている交換品に対して表1の優先度に従った補正・リセットが実行される。
【0068】
メンテナンス作業は、所定の交換品が1個のキットとして梱包されたメンテナンスキットを用いて、所定の交換品について所定の優先度に従ってメンテナンス作業を行うものと、交換を必要とする部品に関して、交換品毎に個々にメンテナンスを行うものがある。
【0069】
いずれの場合でも、前記ステップS1〜S4の順序を踏んだ作業が行われる。従って、ステップS4においては、必要に応じて新たなコードカードの読取を行い、交換品の追加を行うことができる。
【0070】
ステップS4は補正・リセット開始ボタンの操作を待って実行される。従って、コードカードの読取中や交換品の交換作業中に補正・リセット動作が実行されることはない。
【0071】
ただし、交換品の装着を行い、補正・リセットを行った後に追加のメンテナンス作業を行う場合が生じうる。
【0072】
このために、ステップS4の補正・リセットの実行中にカード読取を可能とすることが望ましい。補正・リセット中にカード読取が行われた場合には、追加されたコードの部品についての補正・リセットは、実行中の補正・リセットの終了を待って実行される。すなわち、ステップS5を設けることが望ましい。
【0073】
追加された交換品についての補正・リセットは、追加コードの読取時、未補正として残っている交換品と追加された交換品とを含む集団について、例えば、表1に示す優先度に従って、補正・リセットが実行される。
【0074】
また別の方法として、追加されたコードに対応する交換品の補正又はリセットを補正・リセット開始ボタンの操作を待って開始するようにしてもよい。
【0075】
表1に示し、前記に説明した補正・リセットを実行するプログラムは制御部メモリ102に記憶されている。
【0076】
制御部メモリ102は、交換品の登録番号を記憶しており、判断手段としての制御部104は、画像入力部101が読み取った番号と前記登録番号とを照合し、登録番号でない場合には、補正・リセットを実行しないとともに、表示部105は警告表示を行う。
【0077】
登録番号と一致しないケースには、旧製品や類似製品のコードのように出現頻度が高く、しかも、交換品として適正ではない部品・資材のコードがある。このようなコードが検出された場合に、禁止コードとして特定の警告表示を行い、メンテナンス作業者の注意を促すことが望ましい。
【0078】
メンテナンスキットを用いて、所定の複数交換品について、補正・リセットを行うメンテナンス作業を効率良く、且つ、補正又はリセット漏れ無く実行するには、メンテナンスキットに梱包されている全交換品のコードを印刷した1枚のコードカードから交換品のコードを読み取ることが望ましい。
【0079】
さらに、コードカードに印刷されるバーコードには、交換品の種類の情報の他に、交換品の製造地、製造工場、製造年月日、製造ロット番号等の情報を担持させる事が望ましい。
【0080】
これらの情報を読み取って、表示部105に表示し、或いは画像出力部106で記録材に記録したり、データメモリ103に蓄積することにより、交換品各々について、交換回数等のメンテナンス履歴が記録・蓄積されるので、サービスの質の向上等に用いることが可能になる。
【0081】
また、これらの情報を通信インターフェース107から送信することにより、情報をホストコンピュータに蓄積し、サービス向上、装置の性能や品質向上の資料とすることが可能になる。
【0082】
感光体及びクリーニングブレードを交換する例では、次のような順序で補正・リセットが実行される。
1.感光体履歴カウンタをリセットする
2.クリーニングブレードをセットする
3.レーザ光量を調整する
4.最高濃度を補正する
5.γ値を補正する
また、感光体及び現像剤を交換する例では、次の順序で補正・リセットが実行される。
1.現像剤履歴カウンタをリセットする
2.感光体履歴カウンタをリセットする
3.レーザ光量を調整する
4.現像剤を攪拌する
5.最高濃度を補正する
6.γ値を補正する
【0083】
【発明の効果】
請求項1〜14のいずれか1項に記載の発明により、画像形成装置の操作パネルを用いた単純な操作により、交換品について必要な補正やリセットを行うことが可能になるので、従来熟練したサービスシタッフが長い時間をかけて行っていた交換品の交換時における補正・チセット作業が、簡単、且つ短時間内に行えるようになり、サービスコストを低減出来ると共に、信頼性の高いサービスを提供することが可能になる。
【0084】
請求項6〜8のいずれかの発明により、交換される部品の品質が保証されるので、高い信頼性や安定性を長期間にわたって、維持することが可能になる。
【0085】
請求項9〜11のいずれかの発明により、部品の交換状況や、部品毎の故障発生状況等の情報を記録、蓄積する又は外部に送信することができるので、ホストコンピュータにおいて各交換品毎の情報を逐一把握し対応するなど、メンテナンスの向上・効率化に役立てることが可能になるのみでなく、画像形成装置の開発に有用な情報が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る画像形成装置の全体図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る画像形成装置における制御系のブロック図である。
【図3】本発明が実行されるメンテナンス工程のフローチャートである。
【図4】本発明において用いられるコードカードの一例を示す図である。
【符号の説明】
100 操作部
101 画像入力部
102 制御部メモリ
103 データメモリ
104 制御部
105 表示部
106 画像出力部
107 通信インターフェース
【発明の属する技術分野】
本発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置に関し、特に、画像形成装置のメンテナンス技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
画像形成装置は、一般に装置全体の寿命よりも短い寿命の部品や資材を有しており、このような部品、資材は、装置メーカや部品メーカからユーザに供給され、稼働中の装置に対する交換が行われる。なお、本明細書においては、交換される部品や資材を交換品と言う。
【0003】
資材や部品の交換は、ユーザの手で行われる場合もあるが多くは、サービススタッフにより行われる。
【0004】
特に、交換の際に補正やリセットを行う必要がある場合には、サービススタッフによる交換が行われる。
【0005】
近年の情報技術革新のスピードアップに伴い、複合機(複写機、プリンタ、ファクシミリ等の機能を2以上装備した画像形成装置、以下同じ)の商品サイクルが短縮される傾向にあり、しかも、短縮化の傾向は加速している。その結果、サービススタッフ、すなわち、メンテナスンス作業者には、数多くの機種に対する知識が求められるようになってきている。またそれだけでなく、機械に関する知識以外にネットワーク等の情報処理の知識も求められる。そのために、機械を操作して行うメンテナンス作業、特に、定期的に実施する資材や部品の交換作業は出来るだけ単純化し、作業者のミスを誘発する要因を無くすることが求められている。
【0006】
たとえば特許文献1のように、プロセス周りの部品を交換するときに、交換作業者の指示により補正動作を実行させることが一般に行われてきた。しかし、このような動作は機種や交換品によって異なる場合が多く、その度にメンテナンス作業者の教育が必要となるばかりでなく、作業ミスを誘発する原因となっていた。
【0007】
交換品の装填時に、誤補正又はリセットや誤投入を防止するには、従来交換品をメンテナンスキットとして梱包しユニット化して、フールプルーフをつけることが一般的であった。しかし、この方法でも、個々の交換品の内容をサービススタッフが習得し、作業全体についてサービススタッフが十分に知悉していることが必要である。
【0008】
また、資材や部品の消費を抑制し、資源の節約及び廃棄物量の圧縮を行うために、キットでなく単品で交換することが行われるが、この場合には、作業内容が各メンテナンス毎に異なるものとなるために、正しいメンテナンスが行われない可能性が高くなる。
【0009】
特許文献2では、記録材の包装にバーコードを設け、該バーコードを読み取って、画像形成を制御するためのパラメータを取得し、画像形成制御を行う技術が提案されている。
【0010】
特許文献2の技術により、使用される記録材の特性に合った画像形成制御が行われるので、安定した画質の維持が可能となるが、交換品の交換を行うメンテナンスをマニュアル化して、メンテナンスコストを下げ、誤補正又はリセットの確率をことはできない。
【0011】
【特許文献1】
特開平8−248750号公報
【0012】
【特許文献2】
特開平8−314207号公報
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、以上のような従来技術における問題を解決することを目的とし、簡単で短時間にメンテナンス作業を行うことを可能にすることにより、メンテナンスコストを引き下げ、作業ミスを誘発する確率を低くした画像形成装置のメンテナンス技術を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
前記の目的は、下記の発明により達成される。
【0015】
1.記録材に画像を形成する画像出力部、
原稿読取及び交換品と同梱されているカードの読取を行う画像入力部並びに、該画像入力部が前記カードの読取により取得したコード情報に基づいて、前記交換品に関する補正又はリセットを行う補正・リセット手段、
を有することを特徴とする画像形成装置。
【0016】
2.リセット・補正開始手段を有し、前記補正・リセット手段は、前記補正・リセット開始手段の指令を待って補正又はリセット動作を開始することを特徴とする前記1に記載の画像形成装置。
【0017】
3.前記リセット・補正手段はリセット又は補正のプログラムを記憶しているメモリを有することを特徴とする前記1又は前記2に記載の画像形成装置。
【0018】
4.前記補正・リセット手段は、予め設定された優先度で補正又はリセットを行うことを特徴とする前記1〜3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【0019】
5.前記画像入力部は、補正又はリセットの実行中において、カードを読み取り、前記コード情報を取得することが出来ることを特徴とする前記1〜3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【0020】
6.登録されたコードの表を記憶するメモリ有するとともに、読み取ったコードを前記登録されたコードと照合する制御部を有し、前記読み取ったコードが前記登録されたコードでない場合に、警告表示を行う表示部を備えることを特徴とする前記1〜5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【0021】
7.前記制御部メモリは、禁止コードの表を有するとともに、前記表示部は、前記読み取ったコードが前記禁止コードである場合に警告表示を行うことを特徴とする前記6に記載の画像形成装置。
【0022】
8.前記制御部は、前記読み取ったコードが前記禁止コードである場合に、画像出力を禁止することを特徴とする前記7に記載の画像形成装置。
【0023】
9.記録材に画像を形成する画像出力部並びに、
原稿読取及び交換品と同梱されているカードの読取を行い、複数の交換品に関する情報であって、少なくとも種類及び製造ロットの特定が可能なコード情報を生成する画像入力部を有することを特徴とする画像形成装置。
【0024】
10.前記交換品に関する情報を記憶するメモリを有することを特徴とする前記9に記載の画像形成装置。
【0025】
11.前記交換品に関する情報を外部に送信する通信インターフェースを有することを特徴とする前記9又は前記10に記載の画像形成装置。
【0026】
12.交換品を特定するコードを読み取るステップ及び、
読取により取得したコードの情報を累積し、累積した前記情報に基づいて複数の前記交換品に関する補正又はリセットを連続して実行するステップを有することを特徴とする画像形成装置のメンテナンスプログラム。
【0027】
13.前記補正又はリセットをあらかじめ設定された優先度に従って実行することを特徴とする前記12に記載の画像形成装置のメンテナンスプログラム。
【0028】
14.交換品を特定するコードを読み取るステップ及び、
読取により取得したコードの情報を累積し、累積した前記情報に基づいて複数の前記交換品に関する補正又はリセットを連続して実行するステップを有することを特徴とする画像形成装置のメンテナンス方法。
【0029】
【発明の実施の形態】
<画像形成装置の構成>
図1は本発明の実施の形態に係る画像形成装置の全体図である。
【0030】
図1は本発明の実施の形態に係る画像形成装置を示し、該画像形成装置は、画像形成部Aとその上に設置された画像読取部Dから構成される。
【0031】
画像形成部Aは、回転する感光体1並びに感光体1の周囲に配置された帯電装置2、露光装置3、現像装置4、転写装置5、分離装置6、及びクリーニング装置7を有し、帯電装置2によって感光体1の表面に一様帯電を行った後に、露光装置3のレーザビームによって原稿から読み取られた画像データに基づく露光走査を行って潜像を形成し、該潜像を現像装置4により反転現像して感光体1の表面にトナー像を形成する。
【0032】
感光体1には金属ドラムに有機半導体を含む感光層が形成されたOPC感光体が用いられる。
【0033】
露光装置3は図示しないが半導体レーザを光源として有し、ポリゴンミラーにより半導体レーザからの光ビームを偏向して、感光体1を走査露光する。
【0034】
現像装置4はトナーとキャリアを含む二成分現像剤を用いて反転現像を行う。
クリーニング装置7はクリーニングブレード7Aを有し、クリーニングブレード7Aにより感光体1上のトナーを掻き取る。
【0035】
給紙装置11Aから給紙された記録材Sは中間搬送部11Bを経てレジストローラ10により転写位置へと送られる。転写位置において転写装置5により前記トナー像が記録材S上に転写される。その後に、記録材Sは分離装置6により感光体1から分離され、用紙搬送装置11Cにより搬送され、定着装置8により加熱定着処理され、排紙ローラ11Eにより排出される。なお、記録材Sの片面に画像形成を行う場合には、搬送路切り替え板11Dにより案内されて直進し排紙ローラ11Eにより排紙される。
【0036】
また、感光体1のトナー像転写後の表面は、クリーニング装置7により表面に残留している現像剤が除去され、次の画像形成に備える。
【0037】
一方、片面に画像を形成した記録材Sを切り替え板11Dにより下方に案内し、反転搬送部11Fにおいてスイッチバックして表裏反転し後、転写位置に供給される。転写位置において新たなトナー像が裏面に転写され、上記と同工程で加熱定着処理され、切り替え板11Dで案内されて直進し、排紙ローラ11Eにより排出される。
【0038】
図2は本発明の実施の形態に係る画像形成装置における制御系のブロック図である。
【0039】
画像形成装置は、操作部100、画像入力部101、制御部メモリ102、データメモリ103、制御部104、表示部105、画像出力部106及び通信インターフェース107を有する。
【0040】
操作部100はキーボード、マウス、接触センサ等で構成され、操作部100では、画像形成における各種モード、たとえば片面・両面モード、折り畳みや綴じ処理等の後処理モード等の各種モードの設定の他、後に説明するメンテナンスモードの設定が行われる。更に、画像形成において、枚数、倍率、濃度等の各種条件の設定が行われる。
【0041】
画像入力部101は原稿を読み取り、画像データを生成する。後に説明するように、メンテナンスモードにおいて、画像入力部はコードカードのバーコードを読み取って、交換品のコード情報を生成する。コード情報は、コードカードに付されたコードが担持する情報であって、交換品の少なくとも種類、例えば、感光体、現像剤等、を特定する情報である。
【0042】
制御部メモリ102は、各種の制御プログラム及び制御上用いられるパラメータを記憶している。すなわち、制御部メモリ102には、画像形成の制御プログラム、メンテナンスのための各種補正における制御プログラムが記憶されている他、後に説明するγ補正や、最高濃度補正において用いられるパラメータや、交換品の登録番号が記憶されている。
【0043】
制御部104は画像形成モード及びメンテナンスモードにおける制御等のように全体を制御する。制御部104は、特に、制御部メモリ102とともに、交換された部品・資材に関する補正又はリセットを行う補正・リセット手段を構成する。制御部104は、また、コードカードから読み取った番号と登録された番号とを照合する判断手段として機能する。
【0044】
表示部105は、補正又はリセットされた条件等の装置状態の表示を行う他、警告表示等のような各種のメッセージの表示を行う。
【0045】
画像出力部106は、画像入力部101又は通信インターフェース107が生成した画像データに基づいて記録材に画像を形成する。
【0046】
データメモリ103は画像データ、画像出力命令に含まれる各種データ等を記憶する。
【0047】
通信インターフェース107は、ネットワークを介して外部機器との間で送受信し、画像データを含む画像形成命令を受信したり、画像形成装置の状態の情報を送信したりする。通信インターフェース107は、また、後に説明するように交換品に関する情報を外部機器に送信する。
【0048】
画像形成モードにおいては、画像入力部101が画像読取を行い画像データを生成し、画像出力部106が画像データに基づいて記録材に画像を形成する。また、通信インターフェース107が画像データを含む画像形成命令を受信し、画像出力部106が受信した命令に従って記録材に画像を形成する。
<メンテナンス>
操作部100には、メンテナンスモードを設定するボタン及びメンテナンス作業を開始する補正・リセット開始手段としてのメンテナンス開始ボタンが設けられ、これらボタンの操作によりメンテナンスモードに入り装置のメンテナンスが実行される。
【0049】
メンテナンスは図3に示す手順で実行される。以下、メンテナンス工程について説明する。
【0050】
S1:開始
ステップ1の開始以下の工程は、サービススタッフが操作部100を操作してメンテナンスモードを設定することにより開始する。
【0051】
S2:コード読取
感光体、現像剤等の交換品が一つの包装体として梱包されたメンテナンスキットには、所定の交換品とともに、各交換品に対応して図4に例示するようなコードカードCDが添付されており、コードカードCDには、交換品の名称KMとバーコードBCが印刷されている。
【0052】
バーコードBCは各交換品に特有の番号を表すものである。
メンテナンス作業者は、メンテナンスキットの梱包を解き、コードカードを取り出して画像入力部101にバーコードを読み取らせる。メンテナンスモードが設定されている場合に、画像入力部101はバーコードBCを読み取って、交換品のコードの情報を出力する。
【0053】
ステップS3は、メンテナンスキットのように、複数の交換品についてメンテナンスを行う場合に、同梱されている複数のコードカードの読取が連続して実行され、複数の交換品についてのコード情報を取得する。
【0054】
S3:部品交換
部品・資材の交換を行う。例えば、感光体等の旧部品を取り出し、新感光体を装着する。
【0055】
S4:補正・リセット
メンテナンスキットに梱包されている交換品の装着とコードカードの読取が、全ての交換品について完了した段階で、操作部100のボタン操作で、メンテナンス作業を開始する。
【0056】
制御部メモリ102には、各交換品に対する所定の補正作業及びリセット作業のプログラム及びメンテナンス作業の優先度が記憶されている。
【0057】
表1はこのような補正及びリセット作業の内容と優先度を示す。
【0058】
【表1】
【0059】
現像剤は一定の寿命を有し、たとえば50万枚の画像形成毎に交換される。従って、画像形成装置には、現像剤の使用履歴を記憶する現像剤履歴カウンタが設けられており、現像剤履歴カウンタが所定値に達した時に交換の警告表示が行われる。表1における1.現像剤履歴カウンタリセットは、このような現像剤履歴カウンタをゼロにリセットする動作である。
【0060】
表1における2.現像剤攪拌は、新現像剤に交換された際に、現像剤を攪拌して、現像剤中のトナー濃度を均一にするとともに、トナー及びキャリアの帯電を行うものであり、作業の内容は現像装置における攪拌装置を所定回数回転させるものである。
【0061】
表1における3.最高濃度補正は、現像装置内の現像スリーブの回転速度を調整することにより所定の最高濃度を得るように補正する動作であり、この補正では、感光体に対して最大光量の露光を行い、現像を行ってパッチ画像を形成し、形成されたパッチ画像の濃度を検知することにより、現像スリーブの回転速度を設定する。
【0062】
表1における4.γ補正は、画像データに対する露光量の調整を行って、階調曲線のγ値を補正するものであり、具体的には、露光光源である半導体レーザを駆動するパルスのPWMを調整する。前記最高濃度補正と同様に、所定の画像データに基づいてパッチ画像を感光体上に形成し、形成されたパッチ画像の濃度を検知し、検知された濃度値に基づいてPWM調整を行う。
【0063】
表1における5.感光体履歴カウンタリセットは、前記現像剤履歴カウンタリセットと同様に、感光体に対して設けられている感光体使用履歴カウンタをゼロにリセットするものである。
【0064】
表1における6.レーザ光量調整は、所定の画像データに対して露光光源である半導体レーザが所定強度の光を出力するように調整するものであり、所定値の画像データでレーザを駆動して、その発光強度を検知し、駆動回路を調整して所定強度の光量が得られるように調整するものである。
【0065】
表1における7.最高濃度補正及び8.γ補正は感光体交換に対応して行われる補正であるが、補正動作は、現像剤交換に対して行われる前記3、4と同様である。
【0066】
表1における9.ブレードセットモードは、交換されたクリーニングブレードの感光体に対するスムーズな払拭動作を可能にする設定であり、クリーニングブレードが交換された状態で、ベタ現像により感光体にトナーを均一付着させ、感光体を回転させる動作からなる。
【0067】
各作業に対しては、最優先Aから最も低いFまでの優先度が付与されており、メンテナンスキットに梱包されている交換品に対して表1の優先度に従った補正・リセットが実行される。
【0068】
メンテナンス作業は、所定の交換品が1個のキットとして梱包されたメンテナンスキットを用いて、所定の交換品について所定の優先度に従ってメンテナンス作業を行うものと、交換を必要とする部品に関して、交換品毎に個々にメンテナンスを行うものがある。
【0069】
いずれの場合でも、前記ステップS1〜S4の順序を踏んだ作業が行われる。従って、ステップS4においては、必要に応じて新たなコードカードの読取を行い、交換品の追加を行うことができる。
【0070】
ステップS4は補正・リセット開始ボタンの操作を待って実行される。従って、コードカードの読取中や交換品の交換作業中に補正・リセット動作が実行されることはない。
【0071】
ただし、交換品の装着を行い、補正・リセットを行った後に追加のメンテナンス作業を行う場合が生じうる。
【0072】
このために、ステップS4の補正・リセットの実行中にカード読取を可能とすることが望ましい。補正・リセット中にカード読取が行われた場合には、追加されたコードの部品についての補正・リセットは、実行中の補正・リセットの終了を待って実行される。すなわち、ステップS5を設けることが望ましい。
【0073】
追加された交換品についての補正・リセットは、追加コードの読取時、未補正として残っている交換品と追加された交換品とを含む集団について、例えば、表1に示す優先度に従って、補正・リセットが実行される。
【0074】
また別の方法として、追加されたコードに対応する交換品の補正又はリセットを補正・リセット開始ボタンの操作を待って開始するようにしてもよい。
【0075】
表1に示し、前記に説明した補正・リセットを実行するプログラムは制御部メモリ102に記憶されている。
【0076】
制御部メモリ102は、交換品の登録番号を記憶しており、判断手段としての制御部104は、画像入力部101が読み取った番号と前記登録番号とを照合し、登録番号でない場合には、補正・リセットを実行しないとともに、表示部105は警告表示を行う。
【0077】
登録番号と一致しないケースには、旧製品や類似製品のコードのように出現頻度が高く、しかも、交換品として適正ではない部品・資材のコードがある。このようなコードが検出された場合に、禁止コードとして特定の警告表示を行い、メンテナンス作業者の注意を促すことが望ましい。
【0078】
メンテナンスキットを用いて、所定の複数交換品について、補正・リセットを行うメンテナンス作業を効率良く、且つ、補正又はリセット漏れ無く実行するには、メンテナンスキットに梱包されている全交換品のコードを印刷した1枚のコードカードから交換品のコードを読み取ることが望ましい。
【0079】
さらに、コードカードに印刷されるバーコードには、交換品の種類の情報の他に、交換品の製造地、製造工場、製造年月日、製造ロット番号等の情報を担持させる事が望ましい。
【0080】
これらの情報を読み取って、表示部105に表示し、或いは画像出力部106で記録材に記録したり、データメモリ103に蓄積することにより、交換品各々について、交換回数等のメンテナンス履歴が記録・蓄積されるので、サービスの質の向上等に用いることが可能になる。
【0081】
また、これらの情報を通信インターフェース107から送信することにより、情報をホストコンピュータに蓄積し、サービス向上、装置の性能や品質向上の資料とすることが可能になる。
【0082】
感光体及びクリーニングブレードを交換する例では、次のような順序で補正・リセットが実行される。
1.感光体履歴カウンタをリセットする
2.クリーニングブレードをセットする
3.レーザ光量を調整する
4.最高濃度を補正する
5.γ値を補正する
また、感光体及び現像剤を交換する例では、次の順序で補正・リセットが実行される。
1.現像剤履歴カウンタをリセットする
2.感光体履歴カウンタをリセットする
3.レーザ光量を調整する
4.現像剤を攪拌する
5.最高濃度を補正する
6.γ値を補正する
【0083】
【発明の効果】
請求項1〜14のいずれか1項に記載の発明により、画像形成装置の操作パネルを用いた単純な操作により、交換品について必要な補正やリセットを行うことが可能になるので、従来熟練したサービスシタッフが長い時間をかけて行っていた交換品の交換時における補正・チセット作業が、簡単、且つ短時間内に行えるようになり、サービスコストを低減出来ると共に、信頼性の高いサービスを提供することが可能になる。
【0084】
請求項6〜8のいずれかの発明により、交換される部品の品質が保証されるので、高い信頼性や安定性を長期間にわたって、維持することが可能になる。
【0085】
請求項9〜11のいずれかの発明により、部品の交換状況や、部品毎の故障発生状況等の情報を記録、蓄積する又は外部に送信することができるので、ホストコンピュータにおいて各交換品毎の情報を逐一把握し対応するなど、メンテナンスの向上・効率化に役立てることが可能になるのみでなく、画像形成装置の開発に有用な情報が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る画像形成装置の全体図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る画像形成装置における制御系のブロック図である。
【図3】本発明が実行されるメンテナンス工程のフローチャートである。
【図4】本発明において用いられるコードカードの一例を示す図である。
【符号の説明】
100 操作部
101 画像入力部
102 制御部メモリ
103 データメモリ
104 制御部
105 表示部
106 画像出力部
107 通信インターフェース
Claims (14)
- 記録材に画像を形成する画像出力部、
原稿読取及び交換品と同梱されているカードの読取を行う画像入力部並びに、該画像入力部が前記カードの読取により取得したコード情報に基づいて、前記交換品に関する補正又はリセットを行う補正・リセット手段、
を有することを特徴とする画像形成装置。 - リセット・補正開始手段を有し、前記補正・リセット手段は、前記補正・リセット開始手段の指令を待って補正又はリセット動作を開始することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記リセット・補正手段はリセット又は補正のプログラムを記憶しているメモリを有することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置。
- 前記補正・リセット手段は、予め設定された優先度で補正又はリセットを行うことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記画像入力部は、補正又はリセットの実行中において、カードを読み取り、前記コード情報を取得することが出来ることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 登録されたコードの表を記憶するメモリ有するとともに、読み取ったコードを前記登録されたコードと照合する制御部を有し、前記読み取ったコードが前記登録されたコードでない場合に、警告表示を行う表示部を備えることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記制御部メモリは、禁止コードの表を有するとともに、前記表示部は、前記読み取ったコードが前記禁止コードである場合に警告表示を行うことを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
- 前記制御部は、前記読み取ったコードが前記禁止コードである場合に、画像出力を禁止することを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。
- 記録材に画像を形成する画像出力部並びに、
原稿読取及び交換品と同梱されているカードの読取を行い、複数の交換品に関する情報であって、少なくとも種類及び製造ロットの特定が可能なコード情報を生成する画像入力部を有することを特徴とする画像形成装置。 - 前記交換品に関する情報を記憶するメモリを有することを特徴とする請求項9に記載の画像形成装置。
- 前記交換品に関する情報を外部に送信する通信インターフェースを有することを特徴とする請求項9又は請求項10に記載の画像形成装置。
- 交換品を特定するコードを読み取るステップ及び、
読取により取得したコードの情報を累積し、累積した前記情報に基づいて複数の前記交換品に関する補正又はリセットを連続して実行するステップを有することを特徴とする画像形成装置のメンテナンスプログラム。 - 前記補正又はリセットをあらかじめ設定された優先度に従って実行することを特徴とする請求項12に記載の画像形成装置のメンテナンスプログラム。
- 交換品を特定するコードを読み取るステップ及び、
読取により取得したコードの情報を累積し、累積した前記情報に基づいて複数の前記交換品に関する補正又はリセットを連続して実行するステップを有することを特徴とする画像形成装置のメンテナンス方法。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003167587A JP2005003954A (ja) | 2003-06-12 | 2003-06-12 | 画像形成装置、画像形成装置のメンテナンスプログラム及び画像形成装置のメンテナンス方法 |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007121715A (ja) * | 2005-10-28 | 2007-05-17 | Seiko Epson Corp | 画像形成装置、該装置の制御方法 |
CN100441413C (zh) * | 2007-03-07 | 2008-12-10 | 深圳市润天智图像技术有限公司 | 一种输出分辨率可调的打印设备 |
JP2008299156A (ja) * | 2007-06-01 | 2008-12-11 | Konica Minolta Business Technologies Inc | 画像形成装置、その調整方法及びその交換用部品 |
-
2003
- 2003-06-12 JP JP2003167587A patent/JP2005003954A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN100441413C (zh) * | 2007-03-07 | 2008-12-10 | 深圳市润天智图像技术有限公司 | 一种输出分辨率可调的打印设备 |
JP2008299156A (ja) * | 2007-06-01 | 2008-12-11 | Konica Minolta Business Technologies Inc | 画像形成装置、その調整方法及びその交換用部品 |
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