JP2021121843A - 画像形成装置、その制御方法、およびプログラム - Google Patents

画像形成装置、その制御方法、およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】画像形成装置の部品交換に伴って実行している複数の処理項目の実行中に異常が発生した場合に、適切な項目から処理を再開できるようにする。【解決手段】部品を交換することが可能な画像形成装置100は、部品交換に伴って実行する必要がある複数の処理項目の実行順を出力する出力手段900と、複数の処理項目の実行中に異常が起きた場合に、異常が起きた処理項目を記録する記録手段803と、を有する。出力手段900は、異常発生後の処理再開のために複数の処理項目の実行順を出力する場合、記録手段803に記録されている異常が起きた処理項目の情報に応じて、複数の処理項目の実行順を出力する。【選択図】図9

Description

本発明は、画像形成装置、その制御方法、およびプログラムに関する。
画像形成装置では、使用している部品を交換する必要がある。また、部品交換に伴って、交換した部品に応じた複数の処理項目を所定の順番で適切に実行する必要がある。特許文献1では、部品交換に伴って実行する必要がある複数の処理項目の実行順を、処理項目ごとに操作可能に出力する。
特開2007−072118号公報
しかしながら、部品交換に伴って実行している複数の処理項目の実行中に、異常が発生することがある。この場合、オペレータなどは、交換された消耗品と調整中に異常が発生した処理項目とに応じて、復帰時に再開すべき処理項目を自ら判断して決定する必要がある。途中からの再開箇所を判断できない場合には、オペレータなどは、最初から処理を再開することになる。特に、交換した現像器を、交換後に抜き差しして確認しても、トナー濃度には影響が生じ難い。この場合、異常からの復帰処理では、階調補正から再開することができる。階調補正から再開することにより、再開後の処理を短時間で終えることが可能である。
このように画像形成装置では、部品交換に伴って実行している複数の処理項目の実行中に異常が発生した場合に、適切な項目から処理を再開できるようにすることが求められている。
本発明に係る画像形成装置は、部品を交換することが可能な画像形成装置であって、部品交換に伴って実行する必要がある複数の処理項目の実行順を出力する出力手段と、複数の前記処理項目の実行中に異常が起きた場合に、異常が起きた処理項目を記録する記録手段と、を有し、前記出力手段は、異常発生後の処理再開のために複数の処理項目の実行順を出力する場合、前記記録手段に記録されている異常が起きた処理項目の情報に応じて、複数の処理項目の実行順を出力する。
本発明では、画像形成装置の部品交換に伴って実行している複数の処理項目の実行中に異常が発生した場合に、適切な項目から処理を再開できるようにすることが可能となる。
本発明の実施形態に係る画像形成装置の概略構成を示す図である。 図1の画像形成装置の制御装置のブロック図である。 図2の操作部およびホーム画面の説明図である。 図2の操作部に表示される操作画面の説明図である。 図2のROMにデータとして記録される、交換部品ごとの処理項目の実行順リストの説明図である。 本発明の第一実施形態において、部品としての現像器Yを交換した後に操作部に表示される操作画面の、正常終了の場合での画面遷移の説明図である。 本発明の第一実施形態において、部品としての現像器Yを交換した後に操作部に表示される操作画面の、異常発生の場合での画面遷移の説明図である。 本発明の第一実施形態において、部品としての現像器Yを交換した後に操作部に表示される操作画面の、異常発生の場合での他の画面遷移の説明図である。 本発明の第一実施形態に係る、部品交換後に複数の処理項目の初期化を実行するための処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の第二実施形態において、部品としての現像器Yを交換した後に操作部に表示される処理項目ごとの複数の操作画面の、正常終了の場合での画面遷移の説明図である。 本発明の第二実施形態において、部品としての現像器Yを交換した後に操作部に表示される処理項目ごとの複数の操作画面の、異常発生の場合での画面遷移の説明図である。 本発明の第二実施形態において、部品としての現像器Yを交換した後に操作部に表示される処理項目ごとの複数の操作画面の、異常発生の場合での他の画面遷移の説明図である。 本発明の第二実施形態に係る、部品交換後に複数の処理項目の初期化を実行するための処理の流れを示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら詳細に説明する。しかしながら、以下の実施形態に記載されている構成はあくまで例示に過ぎず、本発明の範囲は実施形態に記載されている構成によって限定されることはない。
[第一実施形態]
図1は、本発明の実施形態に係る画像形成装置100の概略構成を示す図である。図1の画像形成装置100は、フルカラー複写機の例である。画像形成装置100は、これに限定されるものではなく、たとえばモノクロ複写機、プリンタ、ファクシミリ装置、でもよい。図1の画像形成装置100は、デジタルカラー画像を記録材へ印刷可能なプリンタ部201と、プリンタ部201の上に設けられ、原稿をデジタルカラー画像として読取可能な読取部200と、を有する。プリンタ部201は、画像形成部、中間転写部、給紙部、定着部、搬送部、操作部900、を有する。読取部200は、原稿を読み取り画像データを生成する。このために、読取部200は、原稿を原稿台ガラス211に載置されている原稿を、光学系読み取り駆動モータ212の駆動による一定の速度により、露光ランプ213、214を含む原稿走査部215により露光走査する。原稿の反射光は、レンズ216によりフルカラーセンサ(CCD)217に集光する。フルカラーセンサ217は、たとえば互いに隣接して配置された、R(レッド)、G(グリーン)、B(ブルー)のフィルタを付けた3ラインのCCDであり、読み取った画像についてのカラー色分解画像信号を出力する。カラー色分解画像信号は、リーダ画像処理部218にて画像処理が施され、プリンタ部201へ出力される。画像形成部は、印刷用の画像データから、記録材に転写定着するたとえばトナーによる顕像を生成する。このために、像担持体としての感光ドラム11a〜11dは、その中心で軸支され、矢印方向に不図示の駆動モータ212によって回転駆動される。感光ドラム11a〜11dの外周面に対向して、その回転方向の上流側から順番に、ローラ帯電器12a〜12d、スキャナ13a〜13d、現像器14a〜14d、感光ドラムクリーニング装置15a〜15dが配置される。ローラ帯電器12a〜12dにより、感光ドラム11a〜11dの表面は、均一な帯電量の電荷が与えられる。スキャナ13a〜13dは、画像信号で変調されたレーザビームといった光線を、感光ドラム11a〜11dに照射する。感光ドラム11a〜11dの表面には、静電潜像が形成される。現像器14a〜14dは、たとえばブラック、シアン、マゼンタ、イエローといった4色の現像剤(トナー)を、感光ドラム11a〜11dの表面へ供給し、静電潜像を各色のトナーにより顕像化する。顕像化された可視画像は、回転する中間転写ベルト30へ転写される。感光ドラム11a〜11dの表面に残留するトナーは、感光ドラムクリーニング装置15a〜15dによって回収される。以上に示したプロセスにより、各色のトナー像が、中間転写ベルト30に重ねられる。
中間転写部は、各色のトナーによる顕像が重なるように転写される中間転写ベルト30、を有する。中間転写ベルト30は、たとえばPIやPVdFなどからなる基層に、ウレタンゴムやシリコンゴムやCRゴムなどからなる導電弾性層を重ねたものでよい。中間転写ベルト30は、導電弾性層に、フッ素樹脂、FKMなどからなる表面層を重ねてよい。無端状の中間転写ベルト30は、駆動ローラ、テンションローラ33、および従動ローラ34に掛け渡される。テンションローラ33は、不図示のばねの付勢により、中間転写ベルト30に適度な張力を与える。駆動ローラ32は、たとえばステッピングモータである。感光ドラム11a〜11dと、中間転写ベルト30を挟んで対向する位置には、各色のトナー像を中間転写ベルト30へ転写するための高圧を加える一次転写ローラ35a〜35dが配置される。従動ローラ34は、中間転写ベルト30から記録材へ多色トナー像を転写するための二次転写領域に設けられる。従動ローラ34に対向して、二次転写ローラ36が配置される。二次転写領域の下流には、中間転写ベルト30の画像形成面をクリーニングするためのクリーニング装置50が設けられる。クリーニング装置50は、導電性ファーブラシ51、ファーブラシにバイアスを印加するための不図示のバイアスローラ、廃トナーを収納する廃トナーボックス52、を有する。給紙部は、多色トナー像を転写定着する記録材を、二次転写領域へ供給する。カセット21a〜21dに収容されている記録材Pは、ピックアップローラ22a、22b、22c、22dにより一枚ずつ送り出される。記録材Pは、手差BCローラ29により、手差しトレイ27から一枚ずつ送り出されてもよい。記録材Pは、デッキピックアップローラ60により、デッキ28から一枚ずつ送り出されてもよい。供給された記録材は、記録材Pを搬送するためのローラにより、レジストローラ25へ供給される。この区間には、記録材Pの通過を検知するためのセンサ、記録材Pの有無を検知するためのセンサ、が設けられてよい。レジストローラ25まで搬送された記録材Pの搬送は、レジストローラ25よりも上流のローラの回転駆動を止めることにより、一旦停止する。そして、中間転写ベルト30に転写されている多色トナー像が二次転写領域へ来るタイミングに合わせてローラの回転駆動が再開される。これにより、中間転写ベルト30から記録材Pへ多色トナー像が転写される。定着部は、多色トナー像が転写されている記録材を加熱加圧する。定着部40は、内部にハロゲンヒーターなどの熱源を備えた定着ローラ41a、定着ローラ41aに加圧される定着ローラ41b、を有する。定着部40は、さらに、記録材Pを搬送する内排紙ローラ44、を有してよい。これにより、多色トナー像は、フルカラー画像に発色して、記録材に定着する。搬送部は、フルカラー画像が定着している記録材を排出する。定着部40において画像が定着された記録材Pは、切り替えフラッパー73により、搬送先が切り替えられる。切り替えフラッパー73がフェイスアップ排紙側にある場合、記録材Pは、外排紙ローラ45を通じて、フェイスアップ排紙トレイ2へ排出される。切り替えフラッパー73がフェイスダウン排紙側にある場合、記録材Pは、反転ローラ72a、72b、72cを通じて、フェイスダウン排紙トレイ3へ排出される。これらの排出区間には、記録材Pの通過を検知するための複数のセンサが配置されてよい。このようなセンサとしては、たとえば、給紙リトライセンサ64a〜64d、デッキ給紙センサ65、デッキ引抜センサ66、がある。また、レジストセンサ67、内排紙センサ68、フェイスダウン排紙センサ69、両面プレレジセンサ70、両面再給紙センサ71、などか設けられてもよい。
このような画像形成装置100では、記録材が無くなるとそれを補充する。トナーが不足すると、トナーボトルや現像器14a〜14dを交換する。感光ドラム11a〜11dが劣化すると、感光ドラム11a〜11dを交換する。中間転写ベルト30や各種のローラについても、耐久年数がある。耐久年数に到達したローラは、新しいものへ交換する必要がある。また、いずれかの部品を交換した場合には、交換した部品に応じて、適切な画像形成が可能となるように、使用中に更新された各種のカウント値や、パラメータ値を、初期設定する必要がある。オペレータやユーザは、部品を交換した場合には、交換した部品に応じて、画像形成装置100の設定をキャリブレーションにより初期化するための処理項目を実行する必要がある。特に、画像形成装置100で使用するこれらの部品については、画質に直接的な影響がある。このため、オペレータやユーザは、交換する部品によっては、複数の処理項目を、適切な順番で、確実に実行する必要がある。
図2は、図1の画像形成装置100の制御装置59のブロック図である。図2の制御装置59は、プリンタ部201に設けられる。制御装置59は、ROM802、RAM803、画像処理部805、リーダ制御部806、プリンタ制御部807、ネットワークインタフェース808、操作部900、および、これらが接続されるCPU801、を有する。リーダ制御部806は、読取部200の各構成部品を制御するための入出力ポートなどを含む電気回路である。プリンタ制御部807は、プリンタ部201の各構成部品を制御するための入出力ポートなどを含む電気回路である。画像処理部805は、たとえばリーダ制御部806から出力される原稿の画像データに対して、各種の画像処理を行う。画像処理部805は、画像処理により、プリンタ制御部807で使用する印刷用の画像データを生成してよい。操作部900は、オペレータやユーザに対して情報を出力する。操作部900は、オペレータやユーザによる操作を受けつける。ネットワークインタフェース808は、ネットワークに接続される。ネットワークには、たとえば情報処理装置が接続される。ネットワークインタフェース808は、ネットワークに接続されている他の装置、たとえば情報処理装置とデータを送受する。ネットワークインタフェース808が送受する画像データには、読取部200の読取りに基づく画像データ、プリンタ制御部807により印刷される画像データ、がある。また、情報処理装置860は、不図示のデータ格納部に、画像形成装置100の設定データなどを記録してよい。この場合、ネットワークインタフェース808は、たとえば画像形成装置100の起動の際に、情報処理装置860から設定データを取得する。また、ネットワークインタフェース808は、交換された部品についての複数の処理項目とそれらの実行順を取得してよい。
ROM802は、画像形成装置100の制御プログラムを記録する。ROM802は、画像形成装置100の各種の設定項目の初期値を記録してよい。RAM803は、画像形成装置100の各種の処理を実行する際に使用されるワークエリアとして機能する。CPU801は、ROM802から制御プログラムを読み込んで、RAM803に展開し、実行する。これにより、CPU801は、画像形成装置100の全体の動作を制御する制御部として機能する。CPU801は、たとえば、ROM802に格納されている制御プログラムの内容にしたがって、リーダ制御部806とプリンタ制御部807とを制御する。これにより、画像形成装置100は、スキャン機能、プリント機能、コピー機能、ファクシミリまたは電子メールの送信機能といった画像形成処理を実行する。また、CPU801は、実行する処理についての情報を、操作部900に表示してよい。
図3は、図2の操作部900およびホーム画面の説明図である。図3(a)は、操作部900を模式的に示す図である。図3(a)の操作部900は、キー入力部9000、タッチパネル部9001、を有する。図3(b)は、キー入力部9000の詳細構成の説明図である。図3(c)は、タッチパネル部9001の詳細構成の説明図である。図3(c)のタッチパネル部9001には、ホーム画面が表示されている。操作部900は、読取部200において、原稿台ガラス211の周辺である前側に設けられる。図3(b)のキー入力部9000において、操作部900の電源スイッチ901は、画像形成装置100の動作モードを、スタンバイモード(通常動作状態)とスリープモード(消費電力を抑えている状態)との間で切り替えるスイッチである。操作部900電源スイッチ901は、画像形成装置100の全体へ電源供給を行う電源回路の主電源スイッチがON状態である場合に、有効に機能する。節電キー902は、スタンバイモードでの定着器の制御温度を下げるためのキーである。定着器の制御温度を下げると、消費電力を抑えることができるが、その後の復帰の際にプリント可能な状態となるまでに時間を要する。スタートキー903は、コピーなどのジョブの開始を指示するキーである。ストップキー904は、コピーなどのジョブの動作を中断するキーである。テンキー905は、各種設定の置数を入力するためのキーである。クリアキー906は、入力された置数を解除するためのキーである。IDキー907は、画像形成装置100の操作者を認証するために、ユーザやオペレータのそれぞれに対して予め設定されている暗証番号の入力を受け付ける状態にするためのキーである。リセットキー908は、各種設定を無効にし、デフォルト状態に戻すためのキーである。ヘルプキー909は、ガイダンスやヘルプを表示させるためのキーである。ユーザモードキー910は、システム設定や各種調整等を行うユーザモード画面へ移行させるためのキーである。ユーザモードキー910によって表示されるユーザモード画面の内容は、IDキー907によって設定された暗証番号によって異なるものとしてよい。すなわち、たとえば画像形成装置100の操作者が、ユーザ、オペレータ、およびサービスマンのいずれかであるのかを暗証番号によって識別して、識別した操作者ごとに異なるユーザモード画面を表示するようにしてよい。ユーザモード画面に表示する項目を操作者に応じて変更することにより、実行できるシステム設定、調整内容を制限することが可能となる。カウンタ確認キー911は、プリント枚数などをカウントするソフトカウンタに記録されている出力済み枚数を表示させるためのキーである。コピー/プリント/スキャンなどの動作モード、カラー/白黒といった色モード、ラージ/スモールといった紙サイズなどに応じて、それぞれについての累計の出力枚数を表示させるためのキーでよい。画像コントラストダイヤル912は、タッチパネル部の画面の見易さを調整するためのダイヤルである。タッチパネル部のバックライトを調光することにより、画面の見易さを調整できる。実行/メモリランプ913は、ジョブの実行中、およびメモリへのアクセス中に点滅するランプである。エラーランプ914は、ジョブの実行ができない場合、サービスマンコールなどのエラーが生じている場合、ジャムや消耗品切れなどの部品交換を知らせる場合、あるいは、オペレータコールを求める場合に、点灯する。
図3(c)のタッチパネル部9001は、LCD(Liquid Crystal Display)と、タッチパネルディスプレイと、を有する。タッチパネルディスプレイは、透明電極を有し、LCDの上に重ねて設けられる。タッチパネルディスプレイは、LCDに表示されるキーオブジェクトを指で触れると、透明電極によりそれを検知する。色選択設定キー950は、カラーコピー、白黒コピー、あるいは自動選択を選択するためのキーである。倍率設定キー951は、等倍、拡大、縮小などの倍率設定を行う画面に表示を遷移させるキーである。後処理設定キー952は、ステープルやパンチなどの有無、個数、位置などを設定する画面に表示を遷移させるキーである。両面設定キー953は、片面印刷か両面印刷かを選択する画面に表示を遷移させるキーである。紙サイズ設定キー954は、給紙段や紙サイズ、メディアタイプを選択する画面に表示を遷移させるキーである。画像モード設定キー955は、文字モードや写真モードなど原稿画像に適した画像モードを選択するためのキーである。濃度設定キー956は、出力画像を濃くしたり薄くしたり調整するためのキーである。割り込みキー957は、コピー動作中に別のジョブを割り込ませる場合に使用するキーである。応用モードキー958は、ページ連写、表紙・合紙設定、縮小レイアウト、画像移動など様々な画像処理やレイアウト等の設定を行う画面に表示を遷移させるためのキーである。ステータス表示部960は、画像形成装置100の動作状態を表示する。画像形成装置100の動作状態には、たとえばスタンバイ状態、ウォームアップ中、ジャム、エラー、などがある。倍率表示部961は、倍率設定キーで設定された倍率を表示する。紙サイズ表示部962は、紙サイズ設定キー954で設定された紙サイズやモードを表示する。枚数表示部963は、テンキー905で指定された枚数を表示したり、動作中に何枚目を印刷中かを表示したりする。タッチパネル部9001には、操作者の操作に応じて画面を切り換えて、ホーム画面の他にも、たとえば各種の設定画面、操作画面を表示することができる。
図4は、図2の操作部900に表示される操作画面の説明図である。図4(a)は、ユーザモード画面400である。図4(b)は、メンテナンス画面410である。図4(c)は、部品交換の際の操作画面420である。画像形成装置100の部品を交換する場合、サービスマンやオペレータ等の作業者は、図3(b)のユーザモードキー910を押下操作する。これにより、CPU801は、図4(a)のユーザモード画面400を、操作部900に表示する。ユーザモード画面には、各種設定、調整項目キーが表示される。この中のメンテナンスキー401が押下操作されると、CPU801は、図4(b)のメンテナンス画面410を、操作部900に表示する。メンテナンス画面410には、交換対象となっている部品の使用状況を表示するための部品リストキー411、メンテナンス時に交換作業を行った部品を指定するための部品交換キー412、が表示される。メンテナンス画面410には、さらに、部品交換作業のための手順を解説するためのマニュアルキー413、が表示される。部品交換キー412が押下操作されると、CPU801は、図4(c)の操作画面420を、操作部900に表示する。図4(c)の操作画面420には、交換する部品ごとの実行キー422a、422b、422c、戻るキー421、が表示される。操作者は、交換作業をした部品について、交換後の調整処理を開始するためのキーである。戻るキー421が操作されると、CPU801は、図4(b)のメンテナンス画面410を、操作部900に表示する。このように画像形成装置100のCPU801は、部品交換に伴って実行する必要がある複数の処理項目の実行順を、処理項目ごとに操作可能に操作部900に表示するために出力することができる。
図5は、図2のROM802にデータとして記録される、交換部品ごとの処理項目の実行順リスト500の説明図である。図5(a)の交換部品ごとの処理項目の実行順リスト500と、図5(b)のエラーが発生した場合の再開箇所のリストとは、ROM802に記録される。図5(a)の実行順リスト500は、交換部品ごとのレコードを有する。各交換部品のレコードには、部品の部品名501、その部品の交換後に実行すべき処理項目502、503、504、505、506、が格納されている。複数の処理項目を交換後に実行する必要がある場合、複数の処理項目は、実行順に格納される。たとえば、ドラムY11dを交換した場合、カウンタクリア、ドラム電位調整、階調補正、色ずれ補正といった複数の処理項目を、その順番で実行する必要があることが記述されている。現像器Y14dを交換した場合、カウンタクリア、トナー濃度調整、階調補正といった複数の処理項目を、その順番で実行する必要があることが記述されている。図5(b)の再開箇所リスト510は、交換部品ごとのレコードを有する。各交換部品のレコードには、部品の部品名511、各処理項目の実行中にエラーが発生した場合での再開箇所512、513、514、515、516、が格納されている。たとえば、ドラムY11dの交換後の処理において処理3の階調補正中にエラーが発生した場合、中断した処理の手前である処理2のドラム電位調整から再開することが記述されている。これは、エラー発生後に作業者がドラムを抜き差しして確認することでドラムと帯電器の位置状態が変化する可能性があり、変化前での位置関係で調整したドラム電位については再調整することが望ましいからである。現像器Y14dの交換後の処理において処理3の階調補正中にエラーが発生した場合、中断した処理である処理3の階調補正から再開することが記述されている。これは、エラー発生後に作業者が現像器14a〜14dを抜き差しして確認しても、トナー濃度には影響が生じ難いからである。
図6は、本発明の第一実施形態において、部品としての現像器Y14dを交換した後に操作部900に表示される操作画面の、正常終了の場合での画面遷移の説明図である。操作画面には、現像器Y14dの交換に応じて初期化する必要がある複数の処理項目がリスト表示されている。図4(c)の実行キー422cが押下操作されると、画像形成装置100のCPU801は、図6(a)の操作画面を、切り替えて表示する。CPU801は、図5(a)の実行順リスト500から、交換部品に対応するレコードを選択し、選択したレコードに実行順にリストされている複数の処理項目を、処理順604とともに、図6(a)の操作画面に割り付けて表示する。図6(a)の操作画面には、具体的には、「カウンタクリア」、「トナー濃度調整」、「階調補正」、が順番に表示される。実行のために選択されているカウンタクリアは、反転表示される。CPU801は、図6(a)の操作画面のタグに、交換した部品である現像器Y14dを表示する。CPU801は、図6(a)の操作画面に、OKキー601、スキップキー602、を表示する。OKキー601が操作されると、CPU801は、反転表示により選択されている処理項目についての処理を実行する。この場合、CPU801は、現像器Y14dのカウンタクリアを実行する。処理を正常に終了すると、CPU801は、図6(b)に示すように、「OK!」を処理項目に対応づけて表示し、次の処理項目を反転表示する。なお、処理中に異常が発生すると、「NG!」を処理項目に対応づけて表示する。スキップキー602が操作されると、CPU801は、反転表示する処理項目を、実行順の次の処理項目に切り替える。
図6(b)の操作画面では、CPU801は、トナー濃度調整を、実行のために選択して反転表示する。作業者がOKキー601を押下操作すると、CPU801は、選択しているトナー濃度調整の処理を実行する。CPU801は、現像器14a〜14dのトナーを所定時間で撹拌する。CPU801は、撹拌後の現像機のトナー濃度信号を基準信号として取り込み、RAM803に記録する。図6(c)の操作画面では、CPU801は、階調補正を、実行のために選択して反転表示する。作業者がOKキー601を押下操作すると、CPU801は、選択している階調補正の処理を実行する。CPU801は、感光ドラムY11dに16階調のパッチを作成し、感光ドラム11a〜11dの周辺に設けられた不図示のパッチセンサにより各パッチの濃度を読み取る。CPU801は、所望の階調が得られるようにレーザーパワー及びLUTを補正する。図6(d)の操作画面は、部品としての現像器Y14dを交換した後に実行すべきすべての処理項目が正常終了した場合のものである。複数の処理項目の右側には、「OK!」が対応付けて表示される。OKキー601が操作されると、CPU801は、複数の処理項目の実行を終了する。
図7は、本発明の第一実施形態において、部品としての現像器Y14dを交換した後に操作部900に表示される操作画面の、異常発生の場合での画面遷移の説明図である。操作画面には、現像器Y14dの交換に応じて初期化する必要がある複数の処理項目がリスト表示されている。図7(a)〜図7(c)の操作画面は、図6(a)〜図6(c)の操作画面と同じである。図7(d)の操作画面では、CPU801は、階調補正の処理の実行中に異常によるエラーが発生したため、処理項目に「NG!」を対応づけて表示する。また、CPU801は、作業者に対して、エラーが発生した旨と、交換した部品の再確認作業と電源再投入による復帰操作を促すメッセージと、を表示する。CPU801は、エラー情報を、RAM803に記録する。作業者は、メッセージにしたがって、交換した部品の再確認作業と、画像形成装置100の電源再投入による復帰操作とを実行する。図7(e)の操作画面は、画像形成装置100の電源再投入後に表示される。電源再投入により起動したCPU801は、RAM803に記録されているエラー情報を読み込んで、再開箇所を判断して決定する。図7(e)の操作画面では、CPU801は、復帰後に記録されているエラー情報と、図5(b)の再開箇所リスト510とに基づいて、3番目の階調補正を再開箇所として決定する。作業者がOKキー601を操作すると、中断した処理項目である階調補正から、処理を再開して実行する。
図8は、本発明の第一実施形態において、部品としての現像器Y14dを交換した後に操作部900に表示される操作画面の、異常発生の場合での他の画面遷移の説明図である。操作画面には、感光ドラムY11dの交換に応じて初期化する必要がある複数の処理項目がリスト表示されている。図4(c)の実行キー422cが押下操作されると、画像形成装置100のCPU801は、図8(a)の操作画面を、切り替えて表示する。CPU801は、図5(a)の実行順リスト500から、交換部品に対応するレコードを選択し、選択したレコードに実行順にリストされている複数の処理項目を、処理順604とともに、図8(a)の操作画面に割り付けて表示する。図8(a)の操作画面には、具体的には、「カウンタクリア」、「ドラム電位調整」、「階調補正」、「色ずれ補正」、が順番に表示される。実行のために選択されているカウンタクリアは、反転表示される。CPU801は、図8(a)の操作画面のタグに、交換した部品である感光ドラムY11dを表示する。CPU801は、図8(a)の操作画面のタグに、OKキー601、スキップキー602、を表示する。OKキー601が操作されると、CPU801は、反転表示により選択されている処理項目についての処理を実行する。この場合、CPU801は、感光ドラムY11dのカウンタクリアを実行する。処理を正常に終了すると、CPU801は、図8(b)に示すように、「OK!」を処理項目に対応づけて表示し、次の処理項目を反転表示する。なお、処理中に異常が発生すると、「NG!」を処理項目に対応づけて表示する。スキップキー602が操作されると、CPU801は、反転表示する処理項目を、実行順の次の処理項目に切り替える。
図8(b)の操作画面では、CPU801は、正常終了したカウンタクリアに、項目に「OK!」を対応づけて表示する。作業者がOKキー601を押下操作すると、CPU801は、選択しているドラム電位調整の処理を実行する。CPU801は、ドラム表面を一定に帯電させたあと、レーザーパワー信号を変えながら電位を測定する。そして、CPU801は、目標のコントラスト電位がでるレーザーパワー信号を基準信号として取り込み、RAM803に記録する。図8(c)の操作画面では、CPU801は、正常終了したドラム電位調整に、項目に「OK!」を対応づけて表示する。作業者がOKキー601を押下操作すると、CPU801は、選択している階調補正の処理を実行する。CPU801は、感光ドラムY11dに16階調のパッチを作成し、感光ドラム11a〜11dの周辺に設けられた不図示のパッチセンサにより各パッチの濃度を読み取る。CPU801は、所望の階調が得られるようにレーザーパワー及びLUTを補正する。これに対し、階調補正の処理の実行中に異常によるエラーが発生した場合、CPU801は、図8(d)の操作画面を表示する。図8(d)の操作画面では、異常中断した処理項目である階調補正に、「NG!」を対応づけて表示する。また、CPU801は、作業者に対して、エラーが発生した旨と、交換した部品の再確認作業と電源再投入による復帰操作を促すメッセージと、を表示する。CPU801は、エラー情報を、RAM803に記録する。作業者は、メッセージにしたがって、交換した部品の再確認作業と、画像形成装置100の電源再投入による復帰操作とを実行する。図8(e)の操作画面は、画像形成装置100の電源再投入後に表示される。電源再投入により起動したCPU801は、RAM803に記録されているエラー情報を読み込んで、再開箇所を判断して決定する。図8(e)の操作画面では、CPU801は、復帰後に記録されているエラー情報と、図5(b)の再開箇所リスト510とに基づいて、2番目の階調補正を再開箇所として決定する。作業者がOKキー601を操作すると、中断した処理項目の前の処理項目である階調補正から、処理を再開して実行する。
図9は、本発明の第一実施形態に係る、部品交換後に複数の処理項目の初期化を実行するための処理の流れを示すフローチャートである。画像形成装置100のCPU801は、部品交換に伴う複数の処理項目を実行する場合、図9の処理を実行する。サービスマンやオペレータ等の作業者は、部品を交換する。部品を交換した後、作業者は、図3のユーザモードキー910を操作し、図4のユーザモード画面400においてメンテナンスキー401を操作し、メンテナンス画面410の部品交換キー412を操作する。この操作に基づいて、CPU801は、図9の処理を実行する。図9の処理により、図6から図8の画面遷移が実現される。
ステップS101において、CPU801は、エラー情報が記録されているか否かを判断する。RAM803にエラー情報が記録されている場合、CPU801は、処理をステップS102へ進める。RAM803にエラー情報が記録されていない場合、CPU801は、処理をステップS105へ進める。ステップS102において、CPU801は、エラー情報と、図5(b)の再開箇所リスト510とに基づいて、再開する処理項目を決定する。CPU801は、決定手段として、記録されている異常が起きた処理項目に基づいて、複数の処理項目についての再開箇所を決定する。CPU801は、交換された部品と、異常が起きた処理項目とに基づいて、複数の処理項目についての再開箇所を決定する。ステップS103において、CPU801は、再開する処理項目より前の処理項目に対して、「OK!」を対応づけて表示する。操作部900は、出力手段として、複数の処理項目の中の、決定された再開箇所より前の処理項目については、処理が完了していることを示すように出力する。ステップS104において、CPU801は、再開する処理項目を選択して、部品交換時の操作画面600を表示する。これにより、操作部900は、出力手段として、異常発生後の処理再開のために複数の処理項目の実行順を出力する場合、記録されている異常が起きた処理項目の情報に応じて、複数の処理項目の実行順を出力する。操作部900は、異常発生後の処理再開のために複数の処理項目の実行順を出力する場合、複数の処理項目の中の、決定された再開箇所以降の処理項目を操作可能に出力する。このような操作画面の表示により、CPU801は、部品交換後の複数の処理項目の処理中に異常が発生した場合に、異常発生時の処理項目に応じた処理項目から処理を再開することができる。その後、CPU801は、処理をステップS108へ進める。
ステップS105において、CPU801は、図4(c)の操作画面420を表示する。作業者は、図4(c)の操作画面420に表示されている複数の交換部品の名称の中から、交換した部品の実行キー422a、422b、422cを選択して操作する。ステップS106において、CPU801は、実行キー422a、422b、422cが操作されたか否かを判断する。操作されていない場合、CPU801は、本処理を繰り返す。操作されている場合、CPU801は、処理をステップS107へ進める。ステップS107において、CPU801は、先頭の処理項目を選択して、部品交換時の操作画面600を表示する。操作部900は、出力手段として、部品交換に伴って実行する必要がある複数の処理項目の実行順を、処理項目ごとに操作可能に出力する。
ステップS108において、CPU801は、選択している処理項目の実行をするか否かを判断する。選択している処理項目を実行する場合、CPU801は、処理をステップS109へ進める。選択している処理項目を実行しない場合、CPU801は、処理をステップS113へ進める。ステップS109において、CPU801は、選択している処理項目についての処理を実行する。ステップS110において、CPU801は、選択している処理項目についての処理の実行中に、エラーが発生したか否かを判断する。エラーが発生している場合、CPU801は、処理をステップS111へ進める。エラーが発生していない場合、CPU801は、処理をステップS113へ進める。ステップS111において、CPU801は、発生したエラーについてのエラー情報をRAM803に記録する。RAM803は、記録手段として、複数の処理項目の実行中に異常が起きた場合にその異常が起きた処理項目を記録する。ステップS112において、CPU801は、エラーメッセージを表示する。これにより、作業者は、部品交換に伴って処理すべき処理項目の実行中に、異常によりエラーが発生したことを知ることができる。作業者は、交換部品について再確認して、画像形成装置100を再起動する。画像形成装置100が再起動されると、CPU801は、本処理のステップS101から処理を再開する。
ステップS113において、CPU801は、すべての処理項目についての実行が終了したか否かを判断する。すべての処理項目についての実行が終了している場合、CPU801は、処理をステップS114へ進める。実行が終了していない処理項目がある場合、CPU801は、処理をステップS115へ進める。ステップS114において、CPU801は、RAM803に記録されているエラー情報をクリアする。その後、CPU801は、本処理を終了する。ステップS115において、CPU801は、次に実行するべき未処理の処理項目を選択する。その後、CPU801は、処理をステップS108へ戻す。CPU801は、すべての処理項目についての実行が終了するまで、ステップS108からステップS113の処理を繰り返す。
以上のように、本実施形態において、作業者は、画像形成装置100の部品を交換する際に、操作画面600に基づいて、交換した部品に応じた複数の処理項目をその実行順とともに把握することができる。また、複数の処理項目を順番に選択操作することにより、実行すべき複数の処理項目の処理を、画像形成装置100に適切に実行させることができる。作業者は、画像形成装置100の高機能化により部品数や調整項目の種類が増えたとしても、交換した部品に応じた作業を迷うことなく適切に実行して完了することができる。たとえば印刷業界には、バリヤブル印刷、オンデマンド出版といった印刷物を商品として扱うPOD(Print On Demand)分野がある。PODの分野では、ユーザの中でも専門的な知識を有したオペレータが画像形成装置100を種々操作する作業を行う。そして、オペレータは、トラブルの発生時において、スループットの低下防止のために短時間で原状回復することが求められる。オペレータは、消耗部品、交換部品のチェックや交換作業、交換作業後の画像調整等、従来サービスマンが行っていたメンテナンスと同様の作業を短時間で実行することが求められる。このため、オペレータによる作業は、訓練されたサービスマンよりも作業ミスの発生する可能性が高い。また、オペレータによる復旧作業に時間がかかると、商品としての印刷物の出荷に影響が及ぶ可能性がある。
しかも、本実施形態では、処理項目の実行中に異常などが発生すると、エラー情報はRAM803に記録される。これにより、再起動された画像形成装置100において、CPU801は、RAM803に記録されているエラー情報に基づいて、エラーが発生した処理項目に応じて、処理を再開するための再開箇所としての処理項目を決定することができる。そして、操作部900は、出力手段として、異常発生後の処理再開のために複数の処理項目の実行順を出力する場合、RAM803に記録されている異常が起きた処理項目の情報に応じて、複数の処理項目の実行順を出力する。これにより、オペレータなどは、交換された消耗品と調整中に異常が発生した処理項目とに応じて、復帰時に再開すべき処理項目を自ら判断することなく、交換後に実行する複数の処理項目の途中から処理を再開することができる。オペレータは、適切な再開箇所を知ることができる。画像形成装置100では、部品交換に伴って実行している複数の処理項目の実行中に異常が発生した場合に、適切な項目から処理を再開できるようにすることができる。オペレータの作業性が向上する。たとえば現像機またはトナーカートリッジを交換した場合、カウンタクリア、トナー濃度調整、および階調補正の処理を実行する必要がある。そして、階調補正の実行中に異常が起きたときには、交換された現像機またはトナーカートリッジについての短時間の脱着があったとしても、階調補正から処理を再開することができる。階調補正から再開することにより、再開後の処理を短時間で終えることが可能である。
[第二実施形態]
次に、本発明の第二実施形態に係る画像形成装置100を説明する。以下の説明では、主に上述した実施形態との相違点について説明する。第一実施形態では、図6のように1つの部品交換の際の操作画面600において、部品交換により必要となる複数の処理項目を一覧表示する。第二実施形態では、部品交換の際の操作画面1000において、部品交換により必要となる複数の処理項目を個別の画面で切り替えて表示する。
図10は、本発明の第二実施形態において、部品としての現像器Y14dを交換した後に操作部900に表示される処理項目ごとの複数の操作画面の、正常終了の場合での画面遷移の説明図である。操作画面のそれぞれには、現像器Y14dの交換に応じて初期化する必要がある複数の処理項目のそれぞれが表示されている。図4(c)の実行キー422cが押下操作されると、画像形成装置100のCPU801は、図10(a)の操作画面を、切り替えて表示する。CPU801は、図5(a)の実行順リスト500から、交換部品に対応するレコードを選択し、選択したレコードに実行順にリストされている最初の処理項目を、図10(a)の操作画面に割り付けて表示する。図6(a)の操作画面には、具体的には、「カウンタクリア」の実行についての通知が表示される。CPU801は、図10(a)の操作画面のタグに、交換した部品である現像器Y14dを表示する。CPU801は、図10(a)の操作画面に、OKキー601、スキップキー602、処理順番1001、を表示する。処理順番1001には、実行する処理項目の個数とともに、表示している処理項目の順番が表示される。OKキー601が操作されると、CPU801は、選択している処理項目についての処理を実行する。この場合、CPU801は、現像器Y14dのカウンタクリアを実行する。スキップキー602が操作されると、CPU801は、反転表示する処理項目を、実行順の次の処理項目に切り替える。
図10(b)の操作画面では、CPU801は、次に選択する処理項目であるトナー濃度調整についての通知が表示される。OKキー601が操作されると、CPU801は、選択している処理項目についての処理を実行する。この場合、CPU801は、現像器Y14dのトナー濃度調整処理を実行する。図10(c)の操作画面では、CPU801は、次に選択する処理項目である階調補正についての通知が表示される。OKキー601が操作されると、CPU801は、選択している処理項目についての処理を実行する。この場合、CPU801は、現像器Y14dの階調補正処理を実行する。
図11は、本発明の第二実施形態において、部品としての現像器Y14dを交換した後に操作部900に表示される処理項目ごとの複数の操作画面の、異常発生の場合での画面遷移の説明図である。操作画面のそれぞれには、現像器Y14dの交換に応じて初期化する必要がある複数の処理項目のそれぞれが表示されている。図11(a)〜図11(c)の操作画面は、図10(a)〜図10(c)の操作画面と同じである。図11(d)の操作画面では、CPU801は、階調補正の処理の実行中に異常によるエラーが発生したため、その旨を表示する。また、CPU801は、作業者に対して、エラーが発生した旨と、交換した部品の再確認作業と電源再投入による復帰操作を促すメッセージと、を表示する。CPU801は、エラー情報を、RAM803に記録する。作業者は、メッセージにしたがって、交換した部品の再確認作業と、画像形成装置100の電源再投入による復帰操作とを実行する。図11(e)の操作画面は、画像形成装置100の電源再投入後に表示される。電源再投入により起動したCPU801は、RAM803に記録されているエラー情報を読み込んで、再開箇所を判断して決定する。図11(e)の操作画面では、CPU801は、復帰後に記録されているエラー情報と、図5(b)の再開箇所リスト510とに基づいて、3番目の階調補正を再開箇所として決定する。作業者がOKキー601を操作すると、中断した処理項目である階調補正から、処理を再開して実行する。
図12は、本発明の第二実施形態において、部品としての現像器Y14dを交換した後に操作部900に表示される処理項目ごとの複数の操作画面の、正常終了の場合での他の画面遷移の説明図である。操作画面のそれぞれには、現像器Y14dの交換に応じて初期化する必要がある複数の処理項目のそれぞれが表示されている。図4(c)の実行キー422cが押下操作されると、画像形成装置100のCPU801は、図12(a)の操作画面を、切り替えて表示する。CPU801は、図5(a)の実行順リスト500から、交換部品に対応するレコードを選択し、選択したレコードに実行順にリストされている最初の処理項目を、図12(a)の操作画面に割り付けて表示する。実行のために選択されているカウンタクリアが表示される。CPU801は、図12(a)の操作画面のタグに、交換した部品である感光ドラムY11dを表示する。CPU801は、図12(a)の操作画面のタグに、OKキー601、スキップキー602、処理順番1001、を表示する。OKキー601が操作されると、CPU801は、選択している処理項目についての処理を実行する。この場合、CPU801は、感光ドラムY11dのカウンタクリアを実行する。処理を正常に終了すると、CPU801は、次の処理項目を表示するために図12(b)の操作画面を表示する。なお、処理中に異常が発生すると、エラー発生を通知する操作画面を表示する。スキップキー602が操作されると、CPU801は、次の処理項目を表示するために図12(b)の操作画面を表示する。
図12(b)の操作画面では、CPU801は、次の処理項目であるドラム電位調整を表示する。作業者がOKキー601を押下操作すると、CPU801は、選択しているドラム電位調整の処理を実行する。図12(c)の操作画面では、CPU801は、次の処理項目である階調補正を表示する。作業者がOKキー601を押下操作すると、CPU801は、選択している階調補正の処理を実行する。これに対し、階調補正の処理の実行中に異常によるエラーが発生した場合、CPU801は、図12(d)の操作画面を表示する。図12(d)の操作画面では、階調補正が異常中断した旨と、交換した部品の再確認作業と電源再投入による復帰操作を促すメッセージと、を表示する。CPU801は、エラー情報を、RAM803に記録する。作業者は、メッセージにしたがって、交換した部品の再確認作業と、画像形成装置100の電源再投入による復帰操作とを実行する。図12(e)の操作画面は、画像形成装置100の電源再投入後に表示される。電源再投入により起動したCPU801は、RAM803に記録されているエラー情報を読み込んで、再開箇所を判断して決定する。図12(e)の操作画面では、CPU801は、復帰後に記録されているエラー情報と、図5(b)の再開箇所リスト510とに基づいて、2番目の階調補正を再開箇所として決定する。作業者がOKキー601を操作すると、中断した処理項目の前の処理項目であるドラム電位調整から、処理を再開して実行する。
図13は、本発明の第二実施形態に係る、部品交換後に複数の処理項目の初期化を実行するための処理の流れを示すフローチャートである。画像形成装置100のCPU801は、部品交換に伴う複数の処理項目を実行する場合、図13の処理を実行する。サービスマンやオペレータ等の作業者は、部品を交換する。部品を交換した後、作業者は、図3のユーザモードキー910を操作し、図4のユーザモード画面400においてメンテナンスキー401を操作し、メンテナンス画面410の部品交換キー412を操作する。この操作に基づいて、CPU801は、図13の処理を実行する。図13の処理により、図10から図12の画面遷移が実現される。
ステップS201において、CPU801は、エラー情報が記録されているか否かを判断する。RAM803にエラー情報が記録されている場合、CPU801は、処理をステップS202へ進める。RAM803にエラー情報が記録されていない場合、CPU801は、処理をステップS204へ進める。ステップS202において、CPU801は、エラー情報と、図5(b)の再開箇所リスト510とに基づいて、再開する処理項目を決定する。CPU801は、決定手段として、記録されている異常が起きた処理項目に基づいて、複数の処理項目についての再開箇所を決定する。CPU801は、交換された部品と、異常が起きた処理項目とに基づいて、複数の処理項目についての再開箇所を決定する。ステップS203において、CPU801は、再開する処理項目を、部品交換時の操作画面600により表示する。これにより、操作部900は、出力手段として、異常発生後の処理再開のために複数の処理項目の実行順を出力する場合、記録されている異常が起きた処理項目の情報に応じて、複数の処理項目を実行順に出力する。このような操作画面の表示により、CPU801は、部品交換後の複数の処理項目の処理中に異常が発生した場合に、異常発生時の処理項目に応じた処理項目から処理を再開することができる。その後、CPU801は、処理をステップS207へ進める。
ステップS204において、CPU801は、図4(c)の操作画面420を表示する。作業者は、図4(c)の操作画面420に表示されている複数の交換部品の名称の中から、交換した部品の実行キー422a、422b、422cを選択して操作する。ステップS205において、CPU801は、実行キー422a、422b、422cが操作されたか否かを判断する。操作されていない場合、CPU801は、本処理を繰り返す。操作されている場合、CPU801は、処理をステップS206へ進める。ステップS206において、CPU801は、先頭の処理項目を選択して、部品交換時の操作画面600を表示する。操作部900は、出力手段として、部品交換に伴って実行する必要がある複数の処理項目を、実行順で処理項目ごとに操作可能に出力する。
ステップS207において、CPU801は、選択している処理項目の実行をするか否かを判断する。選択している処理項目を実行する場合、CPU801は、処理をステップS208へ進める。選択している処理項目を実行しない場合、CPU801は、処理をステップS212へ進める。ステップS208において、CPU801は、選択している処理項目についての処理を実行する。ステップS209において、CPU801は、選択している処理項目についての処理の実行中に、エラーが発生したか否かを判断する。エラーが発生している場合、CPU801は、処理をステップS210へ進める。エラーが発生していない場合、CPU801は、処理をステップS212へ進める。
ステップS210において、CPU801は、発生したエラーについてのエラー情報をRAM803に記録する。RAM803は、記録手段として、複数の処理項目の実行中に異常が起きた場合にその異常が起きた処理項目を記録する。ステップS211において、CPU801は、エラーメッセージを表示する。これにより、作業者は、部品交換に伴って処理すべき処理項目の実行中に、異常によりエラーが発生したことを知ることができる。作業者は、交換部品について再確認して、画像形成装置100を再起動する。画像形成装置100が再起動されると、CPU801は、本処理のステップS201から処理を再開する。
ステップS212において、CPU801は、すべての処理項目についての実行が終了したか否かを判断する。すべての処理項目についての実行が終了している場合、CPU801は、処理をステップS213へ進める。実行が終了していない処理項目がある場合、CPU801は、処理をステップS214へ進める。ステップS213において、CPU801は、RAM803に記録されているエラー情報をクリアする。その後、CPU801は、本処理を終了する。ステップS214において、CPU801は、次に実行するべき未処理の処理項目を選択する。その後、CPU801は、処理をステップS207へ戻す。CPU801は、すべての処理項目についての実行が終了するまで、ステップS207からステップS212の処理を繰り返す。
以上、本発明をその好適な実施形態に基づいて詳述してきたが、本発明はこれら特定の実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の様々な形態も本発明に含まれる。
本発明は、上述の実施の形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワークや記憶媒体を介してシステムや装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータの1つ以上のプロセッサーがプログラムを読み出して実行する処理でも実現可能である。また、本発明は、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
たとえば上述した実施形態では、作業者は、部品交換に伴って実行する複数の処理を、1つずつ順番に選択している。この他にもたとえば、特にエラーが発生していない場合には、作業者は、部品交換に伴って実行する複数の処理を、一括して実行するように選択してよい。
11a〜11d 感光ドラム
14a〜14d 現像器
100 画像形成装置
201 プリンタ部
420、600、1000 操作画面
500 実行順リスト
510 再開箇所リスト
801 CPU
802 ROM
803 RAM
900 操作部
9000 キー入力部
9001 タッチパネル部

Claims (7)

  1. 部品を交換することが可能な画像形成装置であって、
    部品交換に伴って実行する必要がある複数の処理項目の実行順を出力する出力手段と、
    複数の前記処理項目の実行中に異常が起きた場合に、異常が起きた処理項目を記録する記録手段と、
    を有し、
    前記出力手段は、異常発生後の処理再開のために複数の処理項目の実行順を出力する場合、前記記録手段に記録されている異常が起きた処理項目の情報に応じて、複数の処理項目の実行順を出力する、
    画像形成装置。
  2. 前記記録手段に記録されている異常が起きた処理項目に基づいて、複数の処理項目についての再開箇所を決定する決定手段、を有し、
    前記出力手段は、異常発生後の処理再開のために複数の処理項目の実行順を出力する場合、複数の処理項目の中の、決定された再開箇所以降の処理項目を出力する、
    請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記出力手段は、複数の処理項目の中の、決定された再開箇所より前の処理項目については、処理が完了していることを示すように出力する、
    請求項2記載の画像形成装置。
  4. 前記決定手段は、交換された部品と、異常が起きた処理項目とに基づいて、複数の処理項目についての再開箇所を決定する、
    請求項2または3記載の画像形成装置。
  5. 前記決定手段は、現像機またはトナーカートリッジの交換に伴って、カウンタクリア、トナー濃度調整、および階調補正の処理を実行する必要がある場合であって、階調補正の実行中に異常が起きたときには、交換された現像機またはトナーカートリッジについての短時間の脱着があったとしても、階調補正を再開箇所として決定する、
    請求項2から4のいずれか一項記載の画像形成装置。
  6. 部品を交換することが可能な画像形成装置の制御方法であって、
    部品交換に伴って実行する必要がある複数の処理項目の実行順を出力する第一出力工程と、
    複数の前記処理項目の実行中に異常が起きた場合に、異常が起きた処理項目を記録手段に記録する記録工程と、
    異常発生後の処理再開のために複数の処理項目の実行順を出力する第二出力工程と、
    を有し、
    前記第二出力工程は、前記記録手段に記録されている異常が起きた処理項目の情報に応じて、複数の処理項目の実行順を出力する、
    画像形成装置の制御方法。
  7. 部品を交換することが可能な画像形成装置の制御方法をコンピュータに実行させるプログラムであって、
    前記画像形成装置の制御方法は、
    部品交換に伴って実行する必要がある複数の処理項目の実行順を出力する第一出力工程と、
    複数の前記処理項目の実行中に異常が起きた場合に、異常が起きた処理項目を記録手段に記録する記録工程と、
    異常発生後の処理再開のために複数の処理項目の実行順を出力する第二出力工程と、
    を有し、
    前記第二出力工程は、前記記録手段に記録されている異常が起きた処理項目の情報に応じて、複数の処理項目の実行順を出力する、
    プログラム。
JP2020015075A 2020-01-31 2020-01-31 画像形成装置、その制御方法、およびプログラム Pending JP2021121843A (ja)

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