JP2004516300A - 化学的に合成したポリペプチドをフォールディングする方法 - Google Patents

化学的に合成したポリペプチドをフォールディングする方法 Download PDF

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Abstract

本発明は、化学的に合成したポリペプチドのフォールディング方法に関し、この方法は2つ以上の誘導体型システイン残基を有するポリペプチドおよび/またはタンパク質を規定のpHまたは温度を有するフォールディング緩衝液中で還元剤を用いて処理することを包含し、この誘導体型システイン残基はS−ブチル−チオ−システイン残基に対応し、還元剤はシステインである。

Description

【0001】
本発明は化学的に合成したポリペプチドのフォールディング(折り畳み)方法に関する。さらに、本発明は生物学的に活性なタンパク質を調製する方法に関する。
標準的なBoc/Bzl法に基づく固相ペプチド合成(SPPS)を高度に最適化することにより合成された99残基の酵素であるHIV−プロテアーゼが充分に活性であり、そのような化学合成が成功を収めて以来、ここ10年にわたり、合成タンパク質の要求が高まっている。
【0002】
76残基からなる小さなタンパク質であるユビキチン結晶が1994年に合成され、Boc/Bzl法の操作よりも操作上簡便であり化学的に煩雑でない方法であるFmoc/t−Buプロトコールに基づくSPPSによって、高い純度のタンパク質が合成できることがさらに証明された。
2000年の時点において、60−100アミノ酸残基を含む単一ドメインのタンパク質がペプチド合成装置による化学合成により、構造と機能解析を行うに充分な量でもって、迅速に、信頼性高くかつ経済的に調製可能となっていることが実験的に十分示されている。
【0003】
化学合成により調製されたジスルフィド架橋を含むタンパク質がフォールディングされると、天然型および遺伝子操作型と同じ性質を示す。タンパク質のジスルフィド架橋は、相当なコンホメーション的拘束性を分子に与える単一または多数の鎖内および/または鎖間環状構造を形成し、それが生物学的に活性なコンホメーションの安定性に寄与するのは明らかである。
【0004】
フォールディングされた単一ドメインタンパク質の既知構造体は、システイン残基の位置選択的な対合(ペアリング)により調製できる。通常使用される保護方法に適したシステイン保護基の種々の組合わせが開発されており、それらは段階的かつペアとなってシステイン残基を完全なる選択性をもって脱保護および/または同時酸化できる。
【0005】
しかし、多数のシステイン残基を含むタンパク質においてシステイン残基を位置選択的に対合させるための化学に対する要求が示されたのは、インスリン様ペプチドのヒトリラキシンの最近の合成である。A鎖前駆体の合成はSPPS法、Fmoc/t−Buアプローチおよびp−アルコキシベンジルアルコールベースの樹脂を用いて行われ、他方B鎖前駆体はPAM樹脂(ポリスチレンベースの樹脂との4−カルボキシアミドメチルベンジルエステル架橋)を用い、次いでBoc/Bzlアプローチにより調製された。A鎖前駆体の4つのシステイン残基のうち、2つはS−Trt(S−トリフェニルメチル)誘導体として保護され、他の残基はそれぞれS−Acm(S−アセトアミドメチル)およびS−Meb(S−p−メチルベンジル)保護を有していた。B鎖前駆体の2つのシステインはS−AcmおよびS−Meb保護基で保護されていた。A鎖の分子内S−S架橋をまず、AcOH中、ヨウ素酸化により得た。次いで、AおよびB鎖をつなぐ2つの分子間ジスルフィド架橋を次の2工程で得る: 第1工程では、S−Meb保護基のHF脱ブロックにより得られたA鎖前駆体の遊離チオールをB鎖の活性化Cys(Npys)(S−3−ニトロ−2−ピリジンスルフェニル)残基と反応させ(分子間へテロジスルフィド形成が目的)、第2工程では、S−Acm基をヨウ素で同時酸化的に除去し、残りのS−S架橋を得る。
【0006】
SPPSプロトコールは化学合成により、同一のブロッキング(保護)基で保護されたシステイン残基を含む種々のポリペプチドを調製できる可能性を提供する。多くの酸化剤で保護基を除去すると、ジスルフィド結合が直接形成される。S−TrtまたはS−Acm保護システインを含むポリペプチドおよび/またはタンパク質は、溶媒、pHおよび反応時間の条件を注意して制御することにより、酸化感受性のTyr、MetおよびTrpの修飾を最小限に抑え、システインチオールが対応するスルホン酸に過剰酸化されるのを防ぎ、ヨウ素、N−ヨウドスクシンイミドおよびヨウ化シアンで処理すると、実際、効率的にフォールディングすることができる。
【0007】
タリウム(III)トリフルオロアセテートは上記酸化剤と代替でき、そうするとジスルフィド結合の収率が上がる場合がある。この試薬の主たる制限は、その毒性、標的ポリペプチドからのタリウム除去の困難性、および酸化からのMetとTrp残基の保護の必要性である。
【0008】
スルホキシド/シリル化合物およびトリフルオロ酢酸の混合物を含む酸化剤が、S−Acm、S−But、S−MebおよびS−Mob(S−p−メトキシベンジル)システイン残基を含むポリペプチド前駆体のジスルフィド結合への直接酸化に適用され、成功を収めている。しかし、酸化条件下でのクロル化を回避するため、Trpインドール環をホルミル基で保護する必要があり、これがこの混合物の主たる制限である。
【0009】
線状の合成ポリチオール前駆体(還元ポリペプチド体)を酸化的にフォールディングする方法は比較的よく知られており、最も頻繁に応用されている。最も簡便な方法では、空気または何らかの他の穏やかな酸化剤の存在下に、適当なジスルフィド結合を同時に形成させることができる。さらに、低分子量スルフィドリル(sulphydryl)化合物の還元(RSH)および酸化(R−S−S−R)型両方の存在下、フォールディングとシステイン対合が得られる。
【0010】
単一ドメインからなる合成ポリペプチドおよび小さなタンパク質では、水素結合、イオン対形成および疎水性作用が組合されて得られるフォールディングのための熱力学的駆動力が、無作為な再生的酸化において天然の異性体を自発的に産するに実質的に充分であることは明らかである。
【0011】
酵素インヒビター、毒性物質またはホルモンなどの、多数のシステインを含有する小さなタンパク質を酸化的にフォールディングする研究から、システイン安定化α−ターン、システイン安定化ポリ(Pro)−IIへリックスフォールディングおよびシステイン安定化α−α−構造フォールディングなどの特定の構造モチーフに関する有用な情報が得られており、それらの安定化は、比較的小さなペプチド分子においても正しくジスルフィド架橋するための主たる駆動力となっている。二次構造モチーフを安定化する緩衝液、温度および添加剤の選択に注意を払えば、部分的にフォールディングした、または乱雑な(ミスフォールディングした)タンパク質をインビトロにおいて完全に正確にフォールディングすることができる。
【0012】
非天然のフォールディングし損ねた異性体を導く、不正確な分子内システイン対合を最小にし、凝集や沈降を促進する無作為な分子間ジスルフィド結合形成を可能な限り排除するよう、ポリチオールポリペプチド種のための多くのフォールディングプロトコールが企画されている。
【0013】
従って、中性または若干アルカリ性条件下、高い希釈率(1mg/ml以下)の前駆体ポリチオール型を用いて、空気酸化が一般的に行われる。通常、これは長時間かかり、反応において無害な副産物(例えば、水)を産する。しかし、空気酸化は、微量な金属イオンがその速度に強く影響するため、制御が困難である。重要なことは、塩基性および疎水性の前駆体分子はフォールディングの最中に、それら塩基性または中性の等電点またはその付近において溶液から凝集し沈降する傾向にあることである。さらに、Met酸化由来の副産物がフォールディング中に蓄積する。ポリチオール前駆体をフォールディングするのに必要な化学的操作の数は最小にまで減少しているが、空気中の分子酸素により引き起こされるジスルフィド架橋形成は多くの場合、その収率が低く、全く形成されない場合もある。
【0014】
DMSOおよびフェリシアン化カリウムも酸化剤として使用されている。しかし、フェリシアン化カリウムは暗所で使用しなければならず、MetおよびTrpがポリペプチド鎖に存在すると、酸化型副産物がフォールディングの際に蓄積する。DMSOを使用すると、酸化的フォールディングは反応中、有害な産物を伴うこと無く酸性条件下で、効率的に行うことができるため、しばしば、良好な成績を与える。これは、酸性緩衝液中にて酸化を受ける種はその溶解性が高いため、塩基性かつ疎水性のポリペプチド前駆体をフォールディングするのに特に適した方法である。しかし、最終産物からDMSOを除去する際の問題、およびジスルフィド架橋形成の選択性が減少することが頻繁に報告されている。さらに、フォールディングし損ねた異性体やオリゴマー化を導くジスルフィド架橋が乱雑になることは、実験条件をいくら注意して制御しても回避できるとは限らない。
【0015】
酸化型(GSSG)および還元型(GSH)グルタチオンおよびシステイン/システイン(Cys/Cys)などの酸化還元(レドックス)緩衝液を使用することにより最も高い頻度により、小さなタンパク質ポリチオール前駆体において正しいシステイン対合およびフォールディングが高い収率で得られる。
【0016】
従って、GSSG/GSHまたはCys/Cysによって誘導されたリボヌクレアーゼA(R.R. Hantganら、Biochemistry 13, 613, 1974)、ヒルジンの49アミノ酸コアドメイン(B.Chatrenet および J.Y. Chang J. Biol. Chem. 267, 3038, 1992)およびウシ膵臓トリプシンインヒビター(BPTI)(T. E. Creighton Methods Enzymol. 131, 83, 1986)の酸化的フォールディングの際、遊離スルフィドリルおよびジスルフィド基が形成され、フォールディングの工程により恒常的に再形成される。チオレート中間体を介して起こるチオール/ジスルフィド交換は非天然のジスルフィドを天然のものに再編成するので、この全収率および全収量は通常、空気中の酸化的フォールディングよりも良好である。空気中の酸化的フォールディングでは、凝集、オリゴマーやポリマーの形成を回避し、標的タンパク質種の収量を最大にするため、高い希釈率のポリチオール前駆体が必須である。
【0017】
ヒルジン1−49をインビトロでフォールディングする第1の段階では、フォールディングされていない還元型(ポリチオール)から、1つまたは2つのジスルフィド架橋を含む平衡化異性体および3つのジスルフィド結合を含む平衡化種(乱雑異性体)へのフォールディングが、連続してかつ不可逆的に進行する(J. Y. Chang Biochem. J. 300, 643, 1994)。天然型も含み、殆どすべての75種の可能性あるタンパク質が同定されている: 1つのS−S架橋を含む15の異性体、2つのS−S架橋を含む45の異性体、および3つのS−S架橋を含む15の異性体。フォールディングの第2の段階では、乱雑な種が非天然のジスルフィドの再編成により再構築し、天然のタンパク質種となる。ジスルフィド形成は主として、酸化型グルタチオンまたはシスチンにより促進され、他方ジスルフィド再編成はチオール触媒、例えば還元型グルタチオンまたはシステインまたはメルカプトエタノールを必要とする。
【0018】
再編成を促進するチオール試薬の有効性がその酸化還元電位に関係しているのは明らかであり、各々の触媒は至適濃度を持っている。システイン/システインは乱雑なヒルジンが蓄積する工程において、GSSG/GSHよりも約10倍強力である。この違いは、GSSG/GSH(−0.24V)およびCys−Cys/Cys(−0.22V)系の相対的酸化還元電位により説明されている。最適条件(温度、緩衝液、塩および酸化還元混合物)の組合わせを選択することにより、ヒルジン1−49がフォールディングされる工程は15分以内に完了するに至る程度にまで促進される。
【0019】
通常、種々のジスルフィド結合を有する合成タンパク質のネイティブな立体配座は、ポリチオール形態のフォールディングに最適な条件下で自然と形成される。しかしながら、多くの例では、上記の酸化還元緩衝液により媒介される酸化的フォールディングに最適化された条件下でさえ、かなりの量の副産物およびミスマッチした形態が産生される。これは特に、特定の膜表面上または特定の分子シャペロンの補助の元でのみネイティブな立体配座を形成する傾向があるタンパク質における場合である(S. Sakakibara Biopolymers, Peptide Science 51, 279, 1999)。
【0020】
さらに、広範な用途にもかかわらず、空気またはGSSG/GSHおよびシスチン/システイン酸化還元対合により促進されるポリチオール前駆体の酸化的フォールディングのほとんどは、合成ケモカインおよびケモカインアナログのフォールディング実験により明確に実証されているように、試行錯誤の方法で行われてきた。事実、ネイティブなケモカインおよび多数のアナログは容易にフォールディングし、フォールディングした構造は2つまたは3つのジスルフィド架橋により安定化されるが、いくつかのアナログは、対応するネイティブな分子と同じ条件下で良好にはフォールディングせず、部分的にフォールディングした形態を生じる。これらの知見は、ポリチオール前駆体の1次構造の変化が、折りたたまれるポリペプチド鎖の正確な位置の折りたたみ(α−ターン、ポリプロリンらせんモチーフなど)の誘導に有害な影響を与え得るという強い示唆を示す。それゆえ、多くのチオール前駆体のフォールディングに対する性質は、主に、分子に対して作用する特定の酸化系の機能よりもポリペプチド鎖の固有の特定である。
【0021】
低強度での緩衝液へのアルコール、アセトニトリルおよびDMSOの添加による、選択したジスルフィド対形成の上昇もまた、報告されている。このストラテジーは媒体中の静電因子を調節して、選択したシステイン残基を縁取る反対に荷電したアミノ酸の並置を助けることにより特定のジスルフィド結合の形成を強化するということに関する。
【0022】
ペプチジルジスルフィドイソメラーゼ(PDI)およびプロリルイソメラーゼ(PPI)のような酵素もまた、ジスルフィド交換を触媒し、調節するための添加物として利用されてきた。PDIを再フォールディング緩衝液へと添加する場合、インビトロでヒルジンをフォールディングするために必要とされる時間は、10時間から30秒へと短縮することができる。この場合、インビトロでのフォールディング効率はインビボで観察されるものと有意には異ならない。
【0023】
システイン残基を酸不安定性基(例えば、Trt)により保護した場合、ポリチオールポリペプチド前駆体は、ポリペプチド−樹脂酸分解性切断により直接得られる。あるいは、そして好ましくは、全システインが酸耐性基(例えば、アセトアミドメチル基(Acm))により保護されているポリペプチドを最初にS−システイン誘導体として酸分解性ペプチド樹脂切断により単離し、次いで酢酸中Acm基をHg(AcO)での処理により取り除き、続いて大過剰のメルカプトエタノールの存在下でのゲルろ過によりHgイオンを除去する。
【0024】
しかし、いずれの場合にも、種々の副産物が、システインおよびトリプトファン残基で生じることが報告されている。トリプトファンのインドール環はメルカプトメタノールにより誘導体化するかもしれず、システインは多数の副反応(最も重要なものは、ポリペプチド鎖の樹脂からの酸分解性除去の間の酸化およびt−ブチルカチオンによるアルキル化である)を生じる。
【0025】
それゆえ、既存の方法の欠点が原因で、より効率よく、そしてより簡単な、化学的に合成したポリペプチドをフォールディングする方法、および化学合成による生物学的に活性なタンパク質の製造方法に対する必要性が存在する。
【0026】
それゆえ、本発明の目的は、効率のよい、単純および迅速な、ポリペプチドおよび/またはタンパク質のフォールディング方法、とりわけ、ミスマッチしたジスルフィド架橋を含む異性体の形成を最小にし、高価なジスルフィド再編成試薬(例えば、グルタチオンまたは酵素)の使用を省くことができる方法を提供することであり、この方法は反復可能であり(repeatable)、反応が強く(robust)、測定可能である。これらおよび他の目的は、当業者に明らかである。
【0027】
この目的は、本発明により、化学的に合成されたポリペプチドをフォールディングする方法であって、規定のpHおよび温度を有するフォールディング緩衝液中で2つ以上の誘導体化したシステイン残基を含むポリペプチドを還元剤を用いて処理することを含む方法を提供することにより達成される。
【0028】
さらに、以下、
(a)2つ以上の誘導体型システイン残基を含むポリペプチドを化学的に合成すること、
(b)このポリペプチドを、規定のpHおよび温度を有するフォールディング緩衝液中で還元剤を用いて処理すること、ならびに
(c)得られたフォールディングしたタンパク質を精製することを含む、生物的に活性なタンパク質の製造方法が提供される。
好ましくは、誘導体化したシステイン残基はS−ブチル−チオ−システイン(S−t−Bu)残基に対応する。それゆえ、本発明により、思いがけないことに、S−t−Bu−誘導体型システインが脱保護されること、すなわち、S−t−Bu部分を失うと同時に、適切なフォールディング緩衝液中で適切な温度およびpHでインキュベートすると他のシステインとジスルフィド架橋を形成することがみいだされた。
本発明によると、好ましくは、還元剤は遊離のシステインである。(例えば、実施例1〜5に示すように)過剰のシステインを緩衝液に加えるか、または(実施例6に示すように)システインをポリペプチド内のもの由来であり得る。
【0029】
本発明の方法の好ましい実施態様において、フォールディング緩衝液は、ポリペプチドを天然のフォールディングを生じさせる平衡条件にするために、1以上のカオトロピック塩を含有する。このことは、例えば、ポリペプチドおよび/またはタンパク質を(例えば、高濃度のカオトロピック塩による)十分な変性条件下に置き、次いでフォールディングのためにカオトロピック塩をより低い濃度へと希釈することにより達成することができる。好ましくは、カオトロピック塩は、塩化グアニジウム(guanidium chloride)および尿素からなる群から選択され、そして好ましくはフォールディングの間、0.1〜1Mの濃度で存在する。
【0030】
好ましくは、フォールディング緩衝液の温度は、ペプチド分解の変化を減少させるために25℃〜40℃の間、より好ましくは27℃〜38℃の間にあり、これは同時に、自然の体温に対応する。最も好ましくは、フォールディングの間、温度は約37℃である。
【0031】
本発明の方法の別の好ましい実施態様に従い、フォールディング緩衝液はわずかにアルカリ性のpHである。好ましくは、フォールディングプロセスを促進するためにpHは7〜9の間にあり、より好ましくは、7〜8.5の間にある。上記から明らかなように、タンパク質フォールディングは複雑なセットの相互作用に依存する。例えば、システインとの反応は酸性のpHでは生じず、より高いpH値はポリペプチドの分解の危険性を上昇させる。
【0032】
フォールディングの後、標的タンパク質は当該分野において周知の方法により精製され得、これには、アニオンおよびカチオン交換クロマトグラフィー、疎水性相互作用クロマトグラフィー、逆相クロマトグラフィー、アフィニティークロマトグラフィー、親水性(hydrophylic)相互作用/カチオン交換クロマトグラフィー(HILIC/CEC)、置換クロマトグラフィー(DC)およびサンプル置換クロマトグラフィー (SDM)が挙げられる。最も好ましくは、(逆相)高性能クロマトグラフィー(high performance chromatography in elution)ならびに置換クロマトグラフィーが使用される。
【0033】
生物学的に活性なタンパク質を製造するための方法の好ましい実施態様において、この方法は、
(a)段階的連鎖伸長により不溶性ポリマー性支持体上でS−t−ブチル−チオシステインポリペプチドをアセンブリすること、
(b)酸分解により、S−t−ブチル−チオシステインポリペプチド鎖を該支持体から切断すること、
(c)得られたS−t−ブチル−チオシステインポリペプチドを精製すること、
(d)精製したS−t−ブチル−チオシステインポリペプチドをモル過剰のシステインとフォールディング緩衝液(これはカオトロピック塩、好ましくは塩化グアニジウムを含有し、アルカリ性のpHおよび約37℃の温度を有する)中で処理することにより、該ポリペプチドをフォールディングすること、
(e)得られたフォールディングしたタンパク質を逆相高性能液体クロマトグラフィーにより精製することを含む。
【0034】
本発明の方法の有利な実施態様において、ポリマー性支持体は十分に自動化されているペプチド合成機で適切に利用され得る場合、これらの支持体は酸不安定性ヒドロキシメチルフェノキシ酢酸リンカーで官能化したポリアミドまたはポリスチレンベースの樹脂であり、通常、これは長いポリペプチド鎖の合成を可能にする。
【0035】
上記で説明したように、本発明は、S−t−ブチル−チオシステインポリペプチドの段階的な固相アセンブリ、ならびにこのポリペプチドを還元剤(好ましくはシステイン)の存在下、中性よりもわずかに高いpHで、約37℃の温度でフォールディングに供することにより、かなりの量のネイティブな生物学的に活性なタンパク質が産生され得るという知見に基く。
【0036】
驚くべきことに、生物学的に活性なタンパク質の産生は、ジスルフィド架橋形成し得ると同時にS−t−ブチル保護基を除去する方法で、大モル過剰のシステインを用いて達成されることが見出された。このような方法は、化学合成により得られるシステイン含有ポリペプチドのフォールディングに関して先行技術に記載した方法よりも単純で効率がよい。それゆえ、S−t−butの除去はポリペプチドのフォールディングと同一の工程で生じる。
【0037】
あるいは、余分な還元剤をフォールディング緩衝液に添加することなくS−t−ブチル−チオシステインおよび適切な酸不安定性基で保護したシステインの組み合わせを使用してポリペプチド鎖の選択した位置で適切なジスルフィド結合を形成させることにより、また、同じフォールディングした物質を得ることができる。この場合、酸性のpHでペプチドが樹脂から切断されるときに酸不安定性基が除去される。したがって、遊離のシステインが作製され、次いで分子内「還元剤」として機能してS−t−ブチル除去およびジスルフィド形成を可能にする(実施例6に示す)。
【0038】
本発明の本質は、以下の点に基く。
S−チオ−t−ブチル型ポリペプチド鎖のポリマー性支持体上での迅速なアセンブリ、
古典的酸化還元システイン/システイン対合の巨大分子酸化形態(タンパク質−S−S−システイン、ポリペプチド−S−S−システイン)であるシステイン化ポリペプチドを導くわずかにアルカリ条件下での、誘導体のシステイン触媒型チオール−ジスルフィド交換;
フォールディングプロセスの間、分子内ジスルフィド結合が最小化されるように一貫して低いままである、酸化型巨大分子形態の濃縮;
正確なシステイン対合との選択的かつ迅速な形態形成(ネイティブな構造)による、ミスフォールディングした中間体の凝集の欠如。
【0039】
本発明のポリペプチドのフォールディング方法に従うと、例えば、最初の工程では、S−t−ブチル誘導体(10 mg)を室温で緩衝液(1ml、pH8.0、6 M 塩化グアニジウム、10 mM Trisおよび0.1 M NaHPO含有)に溶解し、得られた溶液を室温に約20分維持する。第2の工程では、まず、溶液をpH7.2まで水で10倍に希釈し(0.6 M塩化グアニジウム、1.0 mM Tris、10 mM NaHP0およびポリペプチド誘導体の最終濃度1mg/ml)、次いで、システインを非常にモル過剰(ポリペプチドまたはタンパク質誘導体の濃度よりも約100倍)で攪拌下で加える。温度を、37℃まで徐々に上昇させ、ポリペプチドのフォールディングを生じさせるために24時間、一定に維持する。
【0040】
本発明のフォールディング方法は非常に均一な生成物を生じ、ほんのわずかな改変で固相化学合成によりシステインチオ−t−ブチル誘導体として製造される任意のポリペプチドに適用し得る。さらに、本発明の方法は、前駆体ポリチオール形態を利用する先行技術の方法を超える、例えば以下の点のような多数の他の利点を有する。
ポリペプチド樹脂の酸分解性切断の間、鎖のシステイン残基はアルキル化されない、
システインのスルホン酸への過剰酸化および分子内ジスルフィド架橋形成を導く酸化は両方とも生じない、
Hg(AcO)でのAcm脱保護由来の筴雑Hgイオンを排除するために必要であるメルカプトエタノールによるTrpインドール環の誘導体化の危険性をさける。事実、本発明のフォールデング混合物中のチオール酸システインはTrpをまったく修飾しない、
酸化感受性Met、TrpおよびTyr残基はフォールデングの間修飾されない、
最終フォールディング生成物の製造コストは、ポリチオールポリペプチドおよび酸化還元緩衝液を利用するものと比較して、通常、安価である。
【0041】
一般的に、標的タンパク質は本発明の方法を使用して高収率で製造されるが、いくつかの場合、例えば、多数のジスルフィド結合を有する複合体タンパク質の場合、完全にはネイティブな構造へと発展していない中間体形態の特定の集団(ミスフォールディングした種)は、平衡状態で溶液中に存在し得ることは当業者に明らかである。ミスフォールディングした種は、RP−HPLCにより正確にフォールディングした種から簡単に分離することができ、再度、本発明のフォールディング条件に供してプロセスの全体的な収率を上昇させることができる。
【0042】
本発明において、用語ポリペプチドはアミド連結によりともに結合したアミノ酸のポリマーを意味する。用語タンパク質は、生存生物の細胞および生物学的液体中に存在する3次元構造形態でのポリペプチド種を意味する。例えば、タンパク質は、単一なフォールディングされたポリペプチド鎖からなるか、または複数のフォールディングされたポリペプチド鎖からなる複雑な構造体であり得る。
【0043】
以下の実施例および図面を本発明を例示するために提供し、これは特許請求の範囲に記載の限定を超えて本発明を制限するものではない。
【0044】
実施例
実施例1
Cys10,11,34,50(S−t−Bu)−hu−TARC[胸腺および活性化制御型ケモカイン(thymus and activation regulated chemokine)]の合成およびフォールディング
71アミノ酸残基ケモカイン誘導体を433 A Peptide Synthesizer(Perkin Elmer/ABI)で、Fmoc/t−Bu化学および酸不安定性ヒドロキシメチルフェノキシ酢酸リンカーで官能化したポリスチレンベースの樹脂(Wang resin)(この上にDMAP(4−ジメチルアミノピリジン)−触媒型エステル化によりFmoc−Ser(t−Bu)を結合させる)を用いてアセンブリした。置換の程度は0.57 mmol/gであった。合成は、0.27 mmolのスケールで、5倍過剰のFmoc−アミノ酸およびDCI(N,N’−ジイソプロピルカルボジイミド)/HOBt(1−ヒドロキシベンゾトリアゾール)活性化試薬(DMF中)を用いて行った。カップリング時間は約60分であり、分光光度計でFmoc脱保護をモニターした。
【0045】
4個のシステインチオールをS−t−ブチル基で保護し、他の側鎖全てに関して最大保護スキームを用いた:Ser(t−Bu)、Thr(t−Bu)、Tyr(t−Bu)、Asp(O−t−bu)、Glu(O−t−Bu)、Lys(Boc)、Trp(Boc)、Asn(Trt)、Gln(Trt)およびArg(Pmc)。各カップリングの後、酢酸無水物およびDIEAでのキャッピングをDMF中で行った。
【0046】
得られたポリペプチド樹脂を室温で、新しく製造したTFA/水/TIS (トリイソプロピルシラン)/フェノール (78:5:12:5、v/v/v/w、10 ml/g樹脂)を用いて、2.5〜3.0時間処理した。切断したポリペプチド誘導体を切断混合物の冷却メチル−t−ブチルエステル(MTBE)への直接ろ過により析出させ、遠心分離により析出物を分離し、エーテルで2回洗浄し、風乾させた。
【0047】
次いで、粗成生物を希酢酸に溶解し、凍結乾燥し、50%酢酸に再溶解し、移動相として50%酢酸を用いる、Sephadex G−50カラム(70×25cm)へと供した。回収した画分をMALDI−TOF質量分光光度計で分析し、所望のポリペプチド誘導体(MW 8,436.9 Da)を含有する画分をプールし、水で希釈した後に凍結乾燥させた。
【0048】
プールした画分を、再度、50%酢酸に溶解し、250×10 mm 半分取(semipreparative)Vydac Cカラムにかけてさらに精製した。サンプルを、60分で20〜80%Bの線形勾配(ここで、Bはアセトニトリル中0.1%TFAおよびAは水中0.1%TFA)で、3 ml/分の流速で溶離した。280nmで検出を行い、標的ポリペプチドを含有する画分のみをプールしてフォールディング前に凍結乾燥した。
【0049】
RP−HPLCにより精製したケモカイン誘導体のフォールディングは、最初に生成物10mgを6M GnHCl、0.1M NaHPOおよび10mM Tris(1mg 、pH=8.0)中に室温で溶解することにより行った。20分後、水(10ml)を添加することにより、溶液を0.6M GnHCl、10mM NaHPO、1mM Tris(pH=7.2)およびペプチド濃度1mg/mlの最終濃度まで希釈した。システインを約20mMの濃度で添加(ペプチド濃度に対して約100倍モル過剰)することによりフォールディングを開始し、徐々に37℃まで温度を上昇させた。
【0050】
酢酸で酸クエンチした溶液のアリコート(25μl)の、Waters 996 Photodiode Array Detectorを備えたWaters 2690 Separation ModuleでのRP−HPLC分析(Vydac C分析用カラムおよび20〜60%アセトニトリル勾配(40分間、0.1%TFA/水中、流速1.0 ml/分を用いる))により、空気中37℃の一定温度で生じるフォールディング反応をモニターした。各HPLCピーク(1μl)(チオール−ジスルフィド交換反応のフォールディング中間体に対応)を回収し、1:2 アセトニトリル/水中1%TFA中のシナピン酸(sinapinic acid)の飽和溶液1μlと混合し、減圧下で乾燥させ、窒素レーザーを備えたVoyager−DE分光光度計(Perseptive Biosystem, Framingham, MA)を用いてMALDI−TOF質量分析により分析した。24時間後、78%のフォールディングしたポリペプチドが形成した。N−エチルマレイミド(NEM)との反応により、MWがフォールディングした生成物のMWに対応するピークをさらにチェックし、遊離のチオール基の存在を検出した(各SHについて+125 Da)。
【0051】
本発明の方法により得られたhu−TARCの生物学的活性は、Imai法(T. Imaiら、J. Biol. Chem., 271, 21514, 1996)にしたがって行った。
【0052】
ヒトT細胞株であるHut78、Hut 102およびJurkat、ならびに新鮮な単球、好中球およびリンパ球を、TRACに応答してポリカーボネートフィルターを越えての移動に関して評価した。単球または好中球においては、化学合成により製造したTARCまたは組換えTARCのいずれによっても送化性応答は導かれなかった。T細胞株であるHut78およびHut102では、合成性TARCならびに組換えTARCは、100ng/mlで最大の効果を有する典型的なベル型曲線での移動を誘発した。
【0053】
実施例2
Cys10,34,50(S−t−Bu)−hu−TARCおよびCys11,34,50(S−t−Bu)−hu−TARCの合成およびフォールディング
Cys10,34,50(S−t−Bu) hu−TARCおよびCys11,34,50(S−t−Bu)hu−TARC誘導体の合成、精製およびフォールディングを、Cys10,11,34,50(S−t−Bu)−hu−TARC(実施例1)で採用したものと同一の条件で行った(差異は、それぞれ、Cys10およびCys11でのTrt保護であり、これはポリペプチド前駆体の樹脂からの切断と同時に除去される)。最終的にフォールディングしたケモカインの収率は、それぞれ、80%および79%であった。
【0054】
実施例3
Cys34,50(S−Bu)−hu−TARCの合成およびフォールディング
Cys34,50(S−Bu)−hu−TARC誘導体の合成、精製およびフォールディングを、実施例1および2で採用したものと同一の条件(Cys10およびCys11の両方はTrtにより保護されており、これはTFAによる最終的な樹脂切断の間に除去される)で行った。フォールディングした生成物の収率は、約75%であった。
【0055】
実施例4
Cys10,11,26,34,50,68(S−t−Bu)−hu−I−309の合成およびフォールディング
6(S−t−Bu)保護型システインを含有するhu−I−309の合成を、Fmoc−Lys(Boc)Wang樹脂を用いて、実施例1と同一の条件で0.12mmolのスケールで行った(置換の程度、0.61mmol/g)。得られたポリペプチド樹脂を実施例1に記載のように処理し、G50精製型物質を、250×10mm Vydac C18カラムにかけることによりさらに精製した(図1および2に示す)。
【0056】
RP−HPLCにより精製したケモカイン誘導体のフォールディングは、生成物65mgを、0.6M GuHCl、10mM NaHPOおよび1mM Tris(60ml、pH8.0)に溶解し、ペプチドに対して100倍モル過剰の濃度でシステインを添加することにより行った。ポリペプチド溶液を37℃で4日間、放置した。TFAを用いてわずかに酸性化させた後、フォールディングした物質を250×10mm Vydac C18カラムを用いるRP−HPLCにより単離した(図3および4に示す)。N−エチルマレイミド(NEM)との反応後、質量分光計により完全なシステイン対形成をチェックした。MWの上昇は観察されず、これは遊離のチオール基が存在しないことを示す(図5に示す)。最終的にフォールディングしたケモカインは約25%であった。合成性の、フォールディングしたhu−I−309は、組換えタンパク質と等しい生物学的活性を示した(図6)。
【0057】
クロマトグラフィー分析は以下の条件を用いて行った。
カラムC18 250×4.6 mm (Vydac#238TP54)
移動相:A=100% HO 0.1% TFA
B=100% CHCN 0.1% TFA
勾配:B%組成はクロマトグラフィー図で報告する
検出器:214 nm。
【0058】
実施例5
3日熱マラリア病原虫(Plasmodium vivax)C−末端フラグメントの合成およびフォールディング
4(S−t−Bu)保護型システインを含む3日熱マラリア原虫スポロゾイト周囲タンパク質(PvCS)303−372の合成および精製は、実施例1と同じ条件で行った。
ペプチド(27mg)を6M GuHCl(2.7ml、0.1M Tris緩衝液中pH8.5)に添加することにより、フォールディングを行った。溶液を10分間混合した。次いで、0.2M Tris緩衝液中pH8.8に緩衝化した1mM EDTA、0.2M NaClを13.5ml、加えた。最終的に、0.2M Tris緩衝液中pH8.8で緩衝化した1mM EDTA、0.2M NaCl中で、35mMシステインを10.8ml加えた。反応混合物を37℃にした。逆相HPLCでフォールディング反応を完了するまで(3〜6時間)追跡し(図7A)、4℃で5分間冷却することにより反応を停止させ、続いて4℃で最終濃度1%TFAになるまで10%TFAを添加した(10%TFAを3ml)。続いて、逆相HPLCにより生成物を精製し(図8)、最終生成物の質量を決定した(図9)。最終酸化型生成物の収率は70〜80%であった。
【0059】
以下の条件を用いてクロマトグラフィー分析を行った:
カラム:C4 250×4.6 mm (Vydac#214TP54)
移動相:A=100% HO 0.1% TFA
B=100% CHCN 0.1% TFA
勾配:B%組成はクロマトグラフィー図で報告する
検出器:214nm。
【0060】
実施例6
熱帯熱マラリア原虫(Plasmodium falciparum)C−末端フラグメントのラージスケールでの合成およびフォールディング
4つのうち2つのみが(S−t−Bu)保護されているシステインを含む熱帯熱マラリア原虫スポロゾイト周囲タンパク質(PfCS 282〜383)のラージスケールでの合成および精製を、以下の点を除いては実施例1と同じ条件で行った(図10および11に示す)。
【0061】
フォールディングは、遊離のシステインをフォールディング緩衝液に添加することなく、部分的に精製したペプチド(1.1g)を0.1M CHCOONH(1.0L、pH 8.0)に溶解することにより行った。18時間の間、反応混合物を32℃に維持した。次いで、生成物を逆相HPLCにより精製した(図12および13)。最終酸化型生成物の収率はおよそ37%であった。
【0062】
クロマトグラフィー分析は以下の条件で行った。
カラム:C18 250×4.6mm (Vydac#238TP54)
移動相:A=100% HO 0.1% TFA
B=100% CHCN 0.1% TFA
勾配:B%組成はクロマトグラフィー図で報告する
検出器:214nm。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、S−t−ブチル除去およびhu−I−309のフォールディングの前のHPLCプロフィールを示す(実施例4)。
【図2】図2は図1の生成物の質量測定の結果を示す。
【図3】図3は、短い保持時間を示す脱保護したフォールディングしたhu−I−309(実施例4)のHPLCプロフィールを示す。
【図4】図4は、図3の生成物の質量測定の結果を示す。
【図5】図5は、NEMでの処理後の、図3に示した生成物の質量測定の結果を示す。図4と比較して質量に変化は観察されず、これは遊離の−SH基が存在しないことを示す。
【図6】図6は、組換えI−309と、本発明の合成のフォールディングしたI−309との生物学活性の比較のグラフである。生物学的活性は、125Iで標識したケモカインのヒトリンパ球への結合により評価した。
【図7】図7は、フォールディング後の実施例5のタンパク質の分析用HPLCプロフィールを示す。
【図8】図8は、実施例5の、フォールディングしたタンパク質の分取HPLCプロフィールを示す。
【図9】図9は、実施例5の精製した生成物の質量測定の結果を示し、これは予測分子量を示す。
【図10】図10は、S−t−ブチル除去およびフォールディングの前の実施例6のポリペプチドのHPLCプロフィールを示す。
【図11】図11は、図10のポリペプチドの質量測定の結果を示す(M=H)。
【図12】図12は、フォールディングの後の、実施例6のタンパク質のHPLCプロフィールを示し、これはより短い保持時間を示す。
【図13】図13は、図12のタンパク質の質量測定の結果(M=H)を示し、これは予測分子量を示す。

Claims (27)

  1. 2つ以上の誘導体型システイン残基を有するポリペプチドおよび/またはタンパク質を、規定のpHおよび温度を有するフォールディング緩衝液中で還元剤を用いて処理することを含む、化学的に合成したポリペプチドをフォールディングする方法。
  2. 誘導体型システイン残基がS−ブチル−チオ−システイン残基に対応する、請求項1に記載の方法。
  3. 還元剤がシステインである、請求項1または2に記載の方法。
  4. フォールディング緩衝液が1つ以上のカオトロピック塩を含む、請求項1、2または3に記載の方法。
  5. カオトロピック塩が、塩化グアニジウムおよび尿素からなる群から選択される、請求項4に記載の方法。
  6. フォールディング緩衝液中のカオトロピック塩が0.1〜1Mの濃度で存在する、請求項4または5に記載の方法。
  7. フォールディング緩衝液がアルカリ性のpHを有する、請求項1〜6のいずれか1つに記載の方法。
  8. pHが7と9との間にある、請求項7に記載の方法。
  9. pHが7と8.5との間にある、請求項7または8に記載の方法。
  10. フォールデング緩衝液の温度が25℃と40℃との間にある、請求項1〜9のいずれか1つに記載の方法。
  11. 温度が27℃と38℃との間にある、請求項10に記載の方法。
  12. 温度が約37℃である、請求項10または11に記載の方法。
  13. (a)2つ以上の誘導体型システイン残基を有するポリペプチドを化学的に合成すること、
    (b)該ポリペプチドを、規定のpHおよび温度を有するフォールディング緩衝液中で還元剤を用いて処理すること、
    (c)得られたフォールディングしたポリペプチドおよび/またはタンパク質を精製することを含む、生物学的に活性なタンパク質の製造方法。
  14. 誘導体型システイン残基がS−ブチル−チオ−システイン残基に対応する、請求項13に記載の方法。
  15. 還元剤がシステインである、請求項13または14に記載の方法。
  16. フォールディング緩衝液が1つ以上のカオトロピック塩を含む、請求項13、14または15に記載の方法。
  17. カオトロピック塩が、塩化グアニジウムおよび尿素からなる群から選択される、請求項16に記載の方法。
  18. フォールディング緩衝液中のカオトロピック塩が0.1〜1Mの濃度で存在する、請求項15または16に記載の方法。
  19. フォールディング緩衝液がアルカリ性のpHを有する、請求項13〜18のいずれか1つに記載の方法。
  20. フォールディング緩衝液のpHが7と9との間にある、請求項19に記載の方法。
  21. pHが7と8.5との間にある、請求項20に記載の方法。
  22. フォールデング緩衝液の温度が25℃と40℃との間にある、請求項13〜21のいずれか1つに記載の方法。
  23. 温度が27℃と38℃との間にある、請求項22に記載の方法。
  24. 温度が約37℃である、請求項22または23に記載の方法。
  25. (a)不溶性のポリマー性支持体上で、段階的な鎖伸長によりS−t−ブチル−チオシステインポリペプチドをアセンブリすること、
    (b)該S−t−ブチル−チオシステインポリペプチド鎖を酸分解により該支持体から切断すること、
    (c)該得られたS−t−ブチル−チオシステインポリペプチドを精製すること、
    (d)カオトロピック塩を含み、アルカリ性のpHおよび約37℃の温度を有するフォールディング緩衝液中でモル過剰のシステインを用いて精製したS−t−ブチル−チオシステインポリペプチドを処理することにより、該ポリペプチド誘導体をフォールディングすること、
    (e)得られたフォールディングしたタンパク質を逆相高性能液体クロマトグラフィーにより精製することを含む、請求項13〜24のいずれかに記載の方法。
  26. カオトロピック塩が、塩化グアニジウムである、請求項25に記載の方法。
  27. 該ポリマー性支持体が、酸不安定性ヒドロキシメチルフェノキシ酢酸リンカーで官能化したポリアミドまたはポリスチレンベースの樹脂である、請求項25または26に記載の方法。
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