JP2004513076A - 糖尿病治療で有用なn−置換インドール類 - Google Patents

糖尿病治療で有用なn−置換インドール類 Download PDF

Info

Publication number
JP2004513076A
JP2004513076A JP2002514095A JP2002514095A JP2004513076A JP 2004513076 A JP2004513076 A JP 2004513076A JP 2002514095 A JP2002514095 A JP 2002514095A JP 2002514095 A JP2002514095 A JP 2002514095A JP 2004513076 A JP2004513076 A JP 2004513076A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
methyl
indol
phenoxy
compound
trifluoromethoxy
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2002514095A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2004513076A5 (ja
Inventor
アクトン,ジヨン・ジエイ,ザ・サード
ブラツク,レジーナ・マリー
ジヨーンズ,アンソニー・ブライアン
ウツド,ハロルド・ブレア
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Merck and Co Inc
Original Assignee
Merck and Co Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Merck and Co Inc filed Critical Merck and Co Inc
Publication of JP2004513076A publication Critical patent/JP2004513076A/ja
Publication of JP2004513076A5 publication Critical patent/JP2004513076A5/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D209/00Heterocyclic compounds containing five-membered rings, condensed with other rings, with one nitrogen atom as the only ring hetero atom
    • C07D209/02Heterocyclic compounds containing five-membered rings, condensed with other rings, with one nitrogen atom as the only ring hetero atom condensed with one carbocyclic ring
    • C07D209/04Indoles; Hydrogenated indoles
    • C07D209/10Indoles; Hydrogenated indoles with substituted hydrocarbon radicals attached to carbon atoms of the hetero ring
    • C07D209/12Radicals substituted by oxygen atoms
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P1/00Drugs for disorders of the alimentary tract or the digestive system
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P1/00Drugs for disorders of the alimentary tract or the digestive system
    • A61P1/18Drugs for disorders of the alimentary tract or the digestive system for pancreatic disorders, e.g. pancreatic enzymes
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P17/00Drugs for dermatological disorders
    • A61P17/06Antipsoriatics
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P25/00Drugs for disorders of the nervous system
    • A61P25/28Drugs for disorders of the nervous system for treating neurodegenerative disorders of the central nervous system, e.g. nootropic agents, cognition enhancers, drugs for treating Alzheimer's disease or other forms of dementia
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P27/00Drugs for disorders of the senses
    • A61P27/02Ophthalmic agents
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P29/00Non-central analgesic, antipyretic or antiinflammatory agents, e.g. antirheumatic agents; Non-steroidal antiinflammatory drugs [NSAID]
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P3/00Drugs for disorders of the metabolism
    • A61P3/04Anorexiants; Antiobesity agents
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P3/00Drugs for disorders of the metabolism
    • A61P3/06Antihyperlipidemics
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P3/00Drugs for disorders of the metabolism
    • A61P3/08Drugs for disorders of the metabolism for glucose homeostasis
    • A61P3/10Drugs for disorders of the metabolism for glucose homeostasis for hyperglycaemia, e.g. antidiabetics
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P35/00Antineoplastic agents
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P9/00Drugs for disorders of the cardiovascular system
    • A61P9/10Drugs for disorders of the cardiovascular system for treating ischaemic or atherosclerotic diseases, e.g. antianginal drugs, coronary vasodilators, drugs for myocardial infarction, retinopathy, cerebrovascula insufficiency, renal arteriosclerosis
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P9/00Drugs for disorders of the cardiovascular system
    • A61P9/12Antihypertensives

Abstract

アリールオキシ酢酸置換基を有するある種のN−置換インドール類はPPARγの作働薬または部分作働薬であり、非インシュリン依存型糖尿病(NIDDM)、高血糖、異常脂血症、高脂血症、高コレステロール血症、高トリグリセリド血症、アテローム性動脈硬化、肥満、血管再狭窄、炎症ならびに他のPPAR介在の疾患、障害および状態の治療、管理または予防において有用である。

Description

【0001】
(技術分野)
本発明は、特に、多くの場合非インシュリン依存型糖尿病(NIDDM)と称されるII型糖尿病の治療、この疾患に伴う場合が多い状態の治療ならびに脂質障害の治療において、治療化合物として有用なアリールオキシアルカン酸置換基を有するN−置換インドール類ならびにそれの医薬として許容される塩およびプロドラッグに関する。
【0002】
(背景技術)
糖尿病とは、複数の原因因子に由来し、絶食状態でのまたは経口糖負荷試験時のグルコース投与後における高レベルの血漿グルコースすなわち高血糖を特徴とする疾患過程を指す。持続しまたは抑制できない高血糖は、死亡率上昇および早期死亡を伴う。多くの場合、グルコース恒常性異常が、直接にも間接にも、脂質、リポ蛋白およびアポリポ蛋白の代謝の変化ならびに他の代謝および血行動態の疾患を伴う。従ってII型糖尿病患者は、冠状動脈性心疾患、卒中、末梢血管疾患、高血圧、腎症、神経症および網膜症などの巨大血管性および微小血管性の合併症の危険性が特に高い。従って、糖尿病の臨床的管理および治療においては、グルコース恒常性、脂質代謝および高血圧の治療的抑制が非常に重要である。
【0003】
糖尿病の一般に認められている形には2種類がある。I型糖尿病すなわちインシュリン依存型糖尿病(IDDM)において患者は、グルコース利用を調節するホルモンであるインシュリンをほとんど産生しない。II型糖尿病、すなわち非インスリン依存型糖尿病(NIDDM)では患者は多くの場合、非糖尿病者と比較して同等またはそれより高い血漿インシュリンレベルを有する。しかしながらその患者は、筋肉、肝臓および脂肪組織である主要なインシュリン感受性組織でのグルコースおよび脂質の代謝へのインシュリンの刺激効果に対して耐性を形成しており、血漿インシュリンレベルは高くはなるが、顕著なインシュリン耐性を克服するには不十分である。
【0004】
インシュリン耐性は、インシュリン受容体数の減少が主因ではなく、未だ未解明の後インシュリン受容体結合の欠陥によるものである。このインシュリン応答性に対する耐性によって、筋肉でのグルコースの取り込み、酸化および貯蔵のインシュリン活性化不足;脂肪組織での脂肪分解のインシュリン抑制不足;肝臓でのグルコース産生および分泌のインシュリン抑制不足が生じる。
【0005】
利用可能なII型糖尿病治療は実質的に長年変わっておらず、限界のあることが認められている。身体運動と食事でのカロリー摂取低減によって糖尿病状態は大幅に改善されるが、すっかり習慣化した座ったままの生活様式および過剰な食品摂取、特に多量の飽和脂肪を含む食品の過剰摂取のため、その治療での遵守程度は非常に低い。膵臓β−細胞を刺激してインシュリン分泌を増加させるスルホニル尿素類(例:トルブタミドおよびグリピジド)の投与、ないしはスルホニル尿素類への応答が不首尾であった後のインシュリン注射によって、インシュリンの血漿レベルを上昇させると、非常にインシュリン耐性の組織を刺激するだけの高いインシュリン濃度となる。しかしながら、前記の最後の2種類の治療では、血漿グルコースレベルが危険なレベルまで低下する可能性があり、かなり高い血漿インシュリンレベルのために、インシュリン耐性が高くなる場合がある。ビグアニド類はインシュリン感受性を高めることで、高血糖を幾分改善する。しかしながら、フェンホルミンおよびメトホルミンという2種類のビグアニドは、乳酸アシドーシスおよび吐き気/下痢をそれぞれ誘発する場合がある。
【0006】
グリタゾン類(glitazone;すなわち、5−ベンジルチアゾリジン−2,4−ジオン類)は、II型糖尿病の多くの症状を予防または改善する新規な作用機序において効果を有し得る化合物であると最近報告されている。この薬剤は、II型糖尿病のいくつかの動物モデルにおいて、筋肉、肝臓および脂肪組織におけるインシュリン感受性をかなり高めることで、低血糖を起こさずに、グルコースの血漿レベル上昇を部分的または完全に改善する。
【0007】
脂質代謝の障害、すなわち異常脂血症(dyslipidemias)には、1種類以上の脂質(すなわち、コレステロールおよびトリグリセリド類)および/またはアポリポ蛋白(すなわち、アポリポ蛋白A、B、CおよびE)および/またはリポ蛋白(すなわち、LDL、VLDLおよびIDLなどの、脂質と脂質が血中を循環できるようにするアポリポ蛋白とによって形成される巨大分子複合体)の異常濃度を特徴とする各種状態などがある。コレステロールは大半が、低比重リポ蛋白(LDL)で運搬され、LDL−コレステロールにおける上昇が冠状動脈性心疾患の危険性と密接に相関していることが明らかになっていることから、その成分は一般に「悪玉」コレステロールとして知られている。それより小さいコレステロール成分は、高比重リポ蛋白で運搬され、一般には「善玉」コレステロールとして知られている。実際、HDLの主要な機能は、動脈壁に沈着したコレステロールを受け取り、それを輸送して肝臓に戻して、腸から排出させるというものであることが知られている。高レベルのLDLコレステロールを低下させることが望ましいが、HDLコレステロールのレベルを上昇させることも望ましい。HDLレベル上昇は冠状動脈性心疾患(CHD)リスクの低下に関連していることが認められている(例えば、Gordon et al., Am. J. Med., 62, 707−714 (1977); Stampfer et al., N. England J. Med., 325, 373−381 (1991);およびKannel et al., Ann. Internal Med., 90, 85−91 (1979)参照)。HDL上昇剤の例としてはニコチン酸があるが、HDL上昇を生じさせる用量では潮紅などの望ましくない効果を伴うことから、その薬剤の利用性には制限がある。
【0008】
異常脂血症は、上記の変化の組み合わせに応じてフレドリクソン(Fredrickson)が最初に分類したものである。フレドリクソンの分類には6種類があり(すなわち、I型、IIa型、IIb型、III型、IV型およびV型)、最も一般的なものは孤立性高コレステロール血症(またはIIa型)であり、それは通常は総コレステロールおよびLDLコレステロールの高濃度を伴う。高コレステロール血症の所期治療は多くの場合、適切な身体運動と組み合わせて食事を低脂肪・低コレステロールのものに変えるというものであり、次に食事および運動のみでLDL低下が達成されない場合には薬物療法が行われる。
【0009】
第2の一般的な形の異常脂血症は、高脂血症またはフレドリクソン分類のIIb型およびIII型の混合または組み合わせである。この異常脂血症は、II型糖尿病、肥満および代謝症候群患者で広く認められる場合が多い。この異常脂血症ではLDLコレステロールにわずかに上昇があり、小型で密集したLDLコレステロール粒子、VLDLおよび/またはIDL (すなわち、トリグリセリド豊富リポ蛋白)および総トリグリセリドのより顕著な上昇を伴う。さらに、HDL濃度が低い場合が多い。
【0010】
ペルオキシゾーム増殖因子は、齧歯類に投与した場合に、肝臓および腎臓のペルオキシゾームの大きさおよび数の大幅な上昇を誘発し、同時にβ−酸化サイクルの酵素発現増加を介した脂肪酸を代謝するペルオキシゾームの能力を上昇させる、構造的に多様な化合物群である。この群の化合物には、フィブレート類の脂質調節薬、除草剤およびフタレート系可塑剤などがあるが、これらに限定されるものではない。ペルオキシゾーム増殖は、高脂肪食および低温順応などの食事上または生理上の要素によっても誘発される。
【0011】
ペルオキシゾーム増殖因子活性化受容体(PPAR)の3種類のサブタイプが発見および報告されている。これらはペルオキシゾーム増殖因子活性化受容体アルファ(PPARα)、ペルオキシゾーム増殖因子活性化受容体ガンマ(PPARγ)およびペルオキシゾーム増殖因子活性化受容体デルタ(PPARδ)である。ペルオキシゾーム増殖因子によって活性化される核ホルモン受容体スーパーファミリーの一種であるPPARαが特定されたことで、ペルオキシゾーム増殖因子がその多面発現効果を行う機序の分析が容易になった。PPARαは、多くの中鎖および長鎖脂肪酸によって活性化され、脂肪酸のβ酸化刺激に関与している。PPARαはまた、齧歯類およびヒトにおけるフィブレート類および脂肪酸の活性にも関連している。クロフィブレート、フェノフィブレート、ベザフィブレート、シプロフィブレート(ciprofibrate)、ベクロフィブレート(beclofibrate)およびエトフィブレートなどのフィブリン酸(fibric acid)誘導体ならびにゲムフィブロジルは、それぞれがPPARαリガンドおよび/または活性化剤であり、血漿トリグリセリドの大幅な低下ならびにHDLの若干の上昇を生じさせる。LDLコレステロールに対する効果には一貫性がなく、化合物および/または異常脂血表現型によって決まるものと考えられる。これらの理由から、この種類の化合物は主として、高トリグリセリド血症(すなわちフレドリクソンIV型およびV型)および/または混合型高脂血症の治療に用いられてきた。
【0012】
PPARγ受容体サブタイプは、脂肪細胞分化のプログラムの活性化に関与し、肝臓でのペルオキシゾーム増殖の刺激には関与しない。PPARγにはPPARγ1とPPARγ2という2種類の公知の蛋白イソ型があり、それらはPPARγ2受容体がアミノ末端にさらに28個のアミノ酸を有するという点のみで異なっている。これらヒトイソ型のDNA配列は、エルブレヒトらの報告に記載されている(Elbrecht et al., BBRC 224; 431−437 (1996))。マウスにおいてPPARγ2は、脂肪細胞で特異的に発現される。トントノツらは(Tontonoz et al., Cell 79: 1147−1156 (1994))、PPARγ2の一つの生理的役割が脂肪細胞分化の誘発であることを示す証拠を提供している。核ホルモン受容体スーパーファミリーの他のものと同様にPPARγ2は、他の蛋白との相互作用および例えば応答遺伝子の5′隣接領域におけるホルモン応答要素への結合によって、遺伝子発現を調節する。PPARγ2応答遺伝子の例としては、組織特異的脂肪細胞P2遺伝子である。フィブレート類および脂肪酸などのペルオキシゾーム増殖因子はPPAR類の転写活性を活性化するが、PPARγサブタイプの可能な天然リガンドとしてはプロスタグランジンJ2誘導体のみが同定されており、それも高親和性でチアゾリジンジオン系抗糖尿病薬に結合する。
【0013】
ヒト核受容体遺伝子PPARδ(hPPARδ)は、ヒト骨肉腫細胞cDNAライブラリからクローニングされており、シュミットらの報告に詳細に記載されている(A.Schmidt et al., Molecular Endocrinology, 6: 1634−1641 (1992))。留意すべき点として、この文献中でPPARδは、PPARβおよびNUC1とも称されており、これらの各名称は同一受容体を指すものである。シュミットらの報告では、この受容体はNUC1と称されている。
【0014】
WO96/01430には、ヒトPPARサブタイプであるhNUC1Bが開示されている。hNUC1Bのアミノ酸配列は、1個のアミノ酸のみ、すなわち292位のアラニンのみがヒトPPARδ(この出願ではhNUC1と称されている)と異なっている。この出願に記載のin vivo実験に基づいて、その著者らは、hNUC1B蛋白がhPPARαおよび甲状腺ホルモン受容体活性を抑制することを示唆している。
【0015】
WO97/28149には、PPARδの作働薬がHDL血漿レベル上昇において有用であることが開示されている。WO97/27857、97/28115、97/28137および97/27847には、抗糖尿病薬、抗肥満薬、抗アテローム性動脈硬化薬および抗高脂血症薬として有用であって、PPAR類の活性化によって効果を発揮できる化合物が開示されている。
【0016】
グリタゾン類が、ペルオキシゾーム増殖因子活性化受容体(PPAR)ファミリーの受容体に結合して、上記の生物体に関係するある種の転写因子を制御することで、その効果を発揮することが示唆されている(Hulin et al., Current Pharm. Design (1996) 2, 85−102参照)。詳細には、グリタゾン系のインシュリン増感剤の主要な分子標的としてPPARγが示唆されている。
【0017】
PPAR作働薬である多くのグリタゾン類が、糖尿病治療での使用に関して承認されている。それはトログリタゾン(troglitazone)、ロシグリタゾン(rosiglitazone)およびピオグリタゾン(pioglitazone)であり、これらはいずれも主としてまたは専らPPARγ作働薬である。グリタゾン類はNIDDMの治療において有用であるが、この化合物の使用に関連する重篤な有害事象がいくつかあった。このうちの最も重篤なものは肝臓毒性であり、それによって多くの死亡があった。最も重大な問題は、トログリタゾンを用いた場合に生じ、この薬剤は、最近毒性の懸念があることから市場から撤退している。
【0018】
肝臓毒性の可能性に加えて、グリタゾン類には、下記のようないくつかの欠点がある。(1)NIDDMの単独療法では効力がかなり低く、平均血漿グルコースでは約20%の低下またはヘモグロビンAICでは約9.0%から約8.0%への低下があるのみである。(2)脂質効果には改善の余地があり;トログリタゾンによってLDLコレステロールに若干の上昇が生じ、トリグリセリド低下はフィブレート類の効果と比較してかなり低く;ロシグリタゾンを用いた場合について今日までに報告されている結果は、トリグリセリドに対して効果がなく、LDL:HDL比に正味の上昇が生じる可能性のあることを示唆している。ピオグリタゾンについて現在得られているデータは、それによるトリグリセリド低下がごくわずかであり、LDL対HDLに対しても中性または陽性の効果を有し得ることを示しているように思われる(すなわち、LDLに対して効果がなく、HDLがわずかに上昇)。(3)3種類全てのグリタゾン類が、有意な体重増加ならびに他の有害事象(軽度の浮腫および軽度の貧血)に関連していた。これらの欠点は、類似の作用機序を介して機能するII型糖尿病に対するより良好なインシュリン増感剤を開発する機会を提供するものである。
【0019】
グリタゾン類を用いた場合に生じた問題のため、多くの研究施設の研究者が、グリタゾン類ではなく、1,3−チアゾリジンジオン部分を持たないが、共同でまたは単独で、多様な程度まで(本来の効力、機能的応答の最大程度または遺伝子発現における変化のスペクトラムによって測定)、上記3種類の既知のPPARサブタイプを調節するPPAR作働薬類について研究を進めている。そのような種類の化合物は、糖尿病および関連する状態、異常脂血症および関連する状態、ならびにいくつかの他の適応症の治療において有用であるものと予想され、グリタゾン類の多くで認められている副作用の一部がない可能性がある。
【0020】
(発明の開示)
本明細書に記載の種類の化合物は、1,3−チアゾリジンジオン部分を持たないことからグリタゾン類ではない新たな種類のPPAR作働薬である。この種類の化合物には、主としてPPARγ作働薬およびPPARγ部分作働薬である化合物などがある。一部の化合物は、PPARγ活性以外にPPARα活性も有し得ることから、その化合物は混合PPARα/γ作働薬である。これらの化合物は、糖尿病、高血糖およびインシュリン耐性の治療、管理および/または予防において有用である。本発明の化合物は、ロシグリタゾンなどの他のPPARγ化合物と比較して、前臨床動物試験での体重増および心臓重量増に関係する副作用が少ない。
【0021】
この化合物は、混合型または糖尿病性の異常脂血症および他の脂質障害(LDL−Cおよび/または非HDL−Cの上昇および/または高アポBリポ蛋白血症、高トリグリセリド血症および/またはトリグリセリド豊富リポ蛋白の増加または低HDLコレステロール濃度によって発現される孤立性高コレステロール血症)、アテローム性動脈硬化、肥満、血管再狭窄、炎症状態、腫瘍状態、乾癬、多嚢胞性卵巣症候群ならびに他のPPAR介在の疾患、障害および状態の治療においても有用となり得る。
【0022】
本発明は、下記式Iの化合物ならびにその化合物の医薬として許容される塩およびプロドラッグに関する。
【0023】
【化3】
Figure 2004513076
【0024】
式中、
は、1〜3個のFで置換されていても良いメチルであり;
、RおよびRはそれぞれ独立に、H、ハロゲン、C〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、C〜Cシクロアルキル、アリール、OC〜Cアルキル、OC〜Cアルケニル、OC〜Cアルキニル、O−アリール、OH、SC〜Cアルキル、SC〜Cアルケニル、SC〜Cアルキニル、SO〜Cアルキル、SO〜Cアルケニル、SO〜Cアルキニル、OCON(R、OCO(C〜C−アルキル)およびCNからなる群から選択され;いずれの場合もアルキル、アルケニルおよびアルキニルは直鎖または分岐であることができ;いずれの場合もアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキルおよびアリールは、ハロゲン、アリール、O−アリールおよびOMeからなる群から独立に選択される1〜5個の置換基で置換されていても良く;
およびRは各場合において独立に、H、F、OHおよびC〜Cアルキルからなる群から選択され;同一炭素上にあるR基およびR基が一体となって、C〜Cシクロアルキル基を形成していても良く;
およびRはそれぞれ独立に、H、FおよびC1−5アルキルからなる群から選択され;あるいはRおよびRが一体となって、C〜Cシクロアルキル基を形成していても良く;
はHおよびC〜Cアルキルからなる群から選択され;そのアルキルは直鎖または分岐であることができ;
Arはフェニル、1−ナフチル、2−ナフチル、ピリジルまたはキノリルであり;Arは、Rから独立に選択される1〜3個の基で置換されており;
Xは、C=O、S(O)、CH、CH(CH)、C(CH、CFおよびシクロプロピリデンからなる群から選択され;
YはOまたはSであり;
nは0〜5である。
【0025】
本発明の化合物は、糖尿病動物におけるグルコース、脂質およびインシュリンならびに非糖尿病動物における脂質を低下させる上で有効である。この化合物は、ヒトにおける非インシュリン依存型糖尿病(NIDDM)の治療、管理および/または予防において、さらには高脂血症、異常脂血症、肥満、高コレステロール血症、高トリグリセリド血症、アテローム性動脈硬化、血管再狭窄、炎症状態、腫瘍状態ならびに他のPPAR介在の疾患、障害および状態などのNIDDMに関連する状態の治療、管理および/または予防において有効であることが予想される。
【0026】
(発明を実施するための最良の形態)
本発明は多くの実施形態を有する。本発明は、式Iの化合物であって、この化合物の医薬として許容される塩、この化合物のプロドラッグを包含するもの、ならびに上記化合物のいずれかおよび医薬として許容される担体を含む組成物を提供する。
【0027】
式Iの化合物における1実施形態では、RはCHである。
【0028】
式Iの構造を有する化合物の別の実施形態では、RはCHであり;
、RおよびRはそれぞれ独立に、H、ハロゲン、C〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、C〜Cシクロアルキル、アリール、OC〜Cアルキル、OC〜Cアルケニル、OC〜Cアルキニル、O−アリール、OH、SC〜Cアルキル、SC〜Cアルケニル、SC〜Cアルキニル、OCON(R、OCO(C〜C−アルキル)およびCNからなる群から選択され;いずれの場合もアルキル、アルケニルおよびアルキニルは直鎖または分岐であることができ;いずれの場合もアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキルおよびアリールは、ハロゲン、アリール、O−アリールおよびOMeからなる群から独立に選択される1〜5個の置換基で置換されていても良く;
Xは、C=O、CH、CH(CH)、C(CH、CFおよびシクロプロピリデンからなる群から選択される。
【0029】
式Iの構造を有する化合物における別の実施形態では、R、RおよびRはそれぞれ独立に、H、OCH、OCF、F、ClおよびCHからなる群から選択され;CHは、F、ClおよびOCHから独立に選択される1〜3個の基で置換されていても良い。より具体的な実施形態では、R、RおよびRはそれぞれ独立に、H、OCH、OCFおよびClからなる群から選択される。
【0030】
式Iの構造を有する化合物の別の群では、RおよびRはHである。
【0031】
式Iの構造を有する化合物の別の群では、RおよびRはそれぞれ独立に、CHまたはHである。
【0032】
式Iの構造を有する化合物の好ましい群では、RはHである。
【0033】
式Iの構造を有する他の化合物では、XはC=Oである。
【0034】
式Iの構造を有する他の化合物では、YはOである。
【0035】
式Iの構造を有する化合物の別の群では、nは0、1または2である。その化合物群のより具体的な小群では、nは1である。
【0036】
式Iの構造を有する化合物の別の群には、Arがフェニル、1−ナフチルまたは2−ナフチルである化合物が含まれる。この化合物群の1小群には、Arがフェニルまたは2−ナフチルである化合物が含まれる。いずれの場合もArは、Rから独立に選択される1〜3個の基で置換されている。
【0037】
好ましい化合物群において、アリール置換基はフェニル基類である。
【0038】
式Iの構造を有する化合物の好ましい集合は、以下の置換基を有する。
【0039】
すなわち、RがCHであり;
が、H、OCHおよびOCFからなる群から選択され;
、R、RおよびRがHであり;
が、H、ClおよびOCHからなる群から選択され;
およびRがそれぞれ独立に、HおよびCHからなる群から選択され;
XがC=Oであり;
YがOであり;
nが1である。
【0040】
本発明の化合物の具体例には、下記の名称を有する実施例化合物1〜31がある。
【0041】
実施例1:(2S)−2−(3−{[1−(4−メトキシベンゾイル)−2−メチル−5−(トリフルオロメトキシ)−1H−インドール−3−イル]メチル}フェノキシ)プロパン酸;
実施例2:2−(2−{[1−(4−クロロベンゾイル)−2−メチル−5−(メトキシ)−1H−インドール−3−イル]メチル}フェノキシ)酢酸;
実施例3:2−(3−{[1−(4−クロロベンゾイル)−2−メチル−5−(メトキシ)−1H−インドール−3−イル]メチル}フェノキシ)酢酸;
実施例4:2−(4−{[1−(4−クロロベンゾイル)−2−メチル−5−(メトキシ)−1H−インドール−3−イル]メチル}フェノキシ)酢酸;
実施例5:2−(2−{[1−(4−クロロベンゾイル)−2−メチル−5−(メトキシ)−1H−インドール−3−イル]メチル}フェノキシ)プロパン酸;
実施例6:2−(3−{[1−(4−クロロベンゾイル)−2−メチル−5−(メトキシ)−1H−インドール−3−イル]メチル}フェノキシ)プロパン酸;
実施例7:2−(4−{[1−(4−クロロベンゾイル)−2−メチル−5−(メトキシ)−1H−インドール−3−イル]メチル}フェノキシ)プロパン酸;
実施例8:2−(2−{[1−(4−クロロベンゾイル)−2−メチル−5−(メトキシ)−1H−インドール−3−イル]メチル}フェノキシ)−2−メチルプロパン酸;
実施例9:2−(3−{[1−(4−クロロベンゾイル)−2−メチル−5−(メトキシ)−1H−インドール−3−イル]メチル}フェノキシ)−2−メチルプロパン酸;
実施例10:2−(4−{[1−(4−クロロベンゾイル)−2−メチル−5−(メトキシ)−1H−インドール−3−イル]メチル}フェノキシ)−2−メチルプロパン酸;
実施例11:2−(2−{[1−(4−メトキシベンゾイル)−2−メチル−5−(トリフルオロメトキシ)−1H−インドール−3−イル]メチル}フェノキシ)酢酸;
実施例12:2−(3−{[1−(4−メトキシベンゾイル)−2−メチル−5−(トリフルオロメトキシ)−1H−インドール−3−イル]メチル}フェノキシ)酢酸;
実施例13:2−(2−{[1−(4−メトキシベンゾイル)−2−メチル−5−(トリフルオロメトキシ)−1H−インドール−3−イル]メチル}フェノキシ)プロパン酸;
実施例14:2−(2−{[1−(2−ナフトイル)−2−メチル−5−(トリフルオロメトキシ)−1H−インドール−3−イル]メチル}フェノキシ)プロパン酸;
実施例15:(2R)−2−(2−{[1−(4−メトキシベンゾイル)−2−メチル−5−(トリフルオロメトキシ)−1H−インドール−3−イル]メチル}フェノキシ)プロパン酸;
実施例16:(2S)−2−(2−{[1−(4−メトキシベンゾイル)−2−メチル−5−(トリフルオロメトキシ)−1H−インドール−3−イル]メチル}フェノキシ)プロパン酸;
実施例17:2−(3−{[1−(4−メトキシベンゾイル)−2−メチル−5−(トリフルオロメトキシ)−1H−インドール−3−イル]メチル}フェノキシ)プロパン酸;
実施例18:2−(3−{[1−(2−ナフトイル)−2−メチル−5−(トリフルオロメトキシ)−1H−インドール−3−イル]メチル}フェノキシ)プロパン酸;
実施例19:2−(3−{[1−(4−クロロベンゾイル)−2−メチル−5−(トリフルオロメトキシ)−1H−インドール−3−イル]メチル}フェノキシ)プロパン酸;
実施例20:2−(3−{[1−(2,4−ジクロロベンゾイル)−2−メチル−5−(トリフルオロメトキシ)−1H−インドール−3−イル]メチル}フェノキシ)プロパン酸;
実施例21:(2R)−2−(3−{[1−(4−メトキシベンゾイル)−2−メチル−5−(トリフルオロメトキシ)−1H−インドール−3−イル]メチル}フェノキシ)プロパン酸;
実施例22:(2R)−2−(3−{[1−(2−ナフトイル)−2−メチル−5−(トリフルオロメトキシ)−1H−インドール−3−イル]メチル}フェノキシ)プロパン酸;
実施例23:(2S)−2−(3−{[1−(2−ナフトイル)−2−メチル−5−(トリフルオロメトキシ)−1H−インドール−3−イル]メチル}フェノキシ)プロパン酸;
実施例24:2−(2−{[1−(4−メトキシベンゾイル)−2−メチル−5−(トリフルオロメトキシ)−1H−インドール−3−イル]メチル}フェノキシ)−2−メチルプロパン酸;
実施例25:2−(3−{[1−(4−メトキシベンゾイル)−2−メチル−5−(トリフルオロメトキシ)−1H−インドール−3−イル]メチル}フェノキシ)−2−メチルプロパン酸;
実施例26:2−(2−{[1−(2−ナフトイル)−2−メチル−5−(トリフルオロメトキシ)−1H−インドール−3−イル]メチル}フェノキシ)−2−メチルプロパン酸;
実施例27:2−(3−{[1−(2−ナフトイル)−2−メチル−5−(トリフルオロメトキシ)−1H−インドール−3−イル]メチル}フェノキシ)−2−メチルプロパン酸;
実施例28:(2R)−2−(3−{2−[1−(4−メトキシベンゾイル)−2−メチル−5−(トリフルオロメトキシ)−1H−インドール−3−イル]エチル}フェノキシ)プロピオン酸;
実施例29:(2S)−2−{3−[1−(4−メトキシベンゾイル)−2−メチル−5−(トリフルオロメトキシ)−1H−インドール−3−イル]フェノキシ}プロピオン酸;
実施例30:(2S)−2−(3−{1−{1−(4−メトキシベンゾイル)−2−メチル−5−(トリフルオロメトキシ)−1H−インドール−3−イル]シクロプロピル}フェノキシ)プロパン酸;
実施例31:2−{3−[1−(4−メトキシベンゾイル)−2−メチル−5−(トリフルオロメトキシ)−1H−インドール−3−イル]フェノキシ}−2−メチルプロパン酸。
【0042】
これらの具体的な化合物の構造を、下記の実施例化合物表に示してある。
【0043】
実施例化合物表
【0044】
【表1】
Figure 2004513076
Figure 2004513076
Figure 2004513076
Figure 2004513076
Figure 2004513076
Figure 2004513076
Figure 2004513076
【0045】
上記で定義の化合物は、下記の疾患の治療、管理および予防方法、ならびに下記に挙げていない他の疾患において有用である。
【0046】
(1)処置を必要とする哺乳動物患者での糖尿病、特に非インシュリン依存型糖尿病を治療し、抑制しまたは予防する方法であって、この患者に対して治療上有効量の式Iの化合物を投与する段階を有する方法;
(2)処置を必要とする哺乳動物患者での高血糖を治療し、抑制しまたは予防する方法であって、この患者に対して治療上有効量の式Iの化合物を投与する段階を有する方法;
(3)処置を必要とする哺乳動物患者での脂質障害、高脂血症または低HDLを治療し、抑制しまたは予防する方法であって、この患者に対して治療上有効量の式Iの化合物を投与する段階を有する方法;
(4)処置を必要とする哺乳動物患者での肥満を治療し、抑制しまたは予防する方法であって、この患者に対して治療上有効量の式Iの化合物を投与する段階を有する方法;
(5)処置を必要とする哺乳動物患者での高コレステロール血症を治療し、抑制しまたは予防する方法であって、この患者に対して治療上有効量の式Iの化合物を投与する段階を有する方法;
(6)処置を必要とする哺乳動物患者での高トリグリセリド血症を治療し、抑制しまたは予防する方法であって、この患者に対して治療上有効量の式Iの化合物を投与する段階を有する方法;
(7)処置を必要とする哺乳動物患者での低HDLコレステロールなどの異常脂血症を治療し、抑制しまたは予防する方法であって、この患者に対して治療上有効量の式Iの化合物を投与する段階を有する方法;
(8)処置を必要とする哺乳動物患者でのアテローム性動脈硬化を治療し、抑制しまたは予防する方法であって、この患者に対して治療上有効量の式Iの化合物を投与する段階を有する方法。アテローム性動脈硬化の後遺症(狭心症、跛行、心臓発作、卒中など)がこれによって治療されることは明らかである。
【0047】
定義
「Ac」は、CHC(O)−であるアセチルである。
【0048】
「アルキル」という用語ならびにアルコキシまたはアルカノイルなどの接頭語「アルク」を有する他の基は、炭素鎖が別途定義されていない限り、直鎖または分岐あるいはこれらの組合せであることができる炭素鎖を意味する。アルキル基の例としては、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、sec−およびtert−ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニルなどがある。
【0049】
「アルケニル」とは、1以上の炭素−炭素二重結合を有し、直鎖または分岐あるいはこれらの組合せであることができる炭素鎖を意味する。アルケニルの例としては、ビニル、アリル、イソプロペニル、ペンテニル、ヘキセニル、ヘプテニル、1−プロペニル、2−ブテニル、2−メチル−2−ブテニルなどがある。
【0050】
「アルキニル」とは、1以上の炭素−炭素三重結合を有し、直鎖または分岐あるいはこれらの組合せであることができる炭素鎖を意味する。アルキニルの例としては、エチニル、プロパルギル、3−メチル−1−ペンチニル、2−へプチニルなどがある。
【0051】
「シクロアルキル」とは、別段の断りがない限り、それぞれ炭素原子数3〜10個の単環式または二環式飽和炭素環を意味する。この用語には、結合箇所が非芳香族部分であるアリール基に縮合した単環式環も含まれる。シクロアルキルの例としては、シクロプロピル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチルなどがある。
【0052】
ある構造における置換基または基について説明するのに使用される場合の「アリール」(および「アリーレン」)とは、全ての環が芳香族であって、炭素環原子のみを有する単環式、二環式または三環式の化合物を指す。「アリール」という用語は、結合点が芳香族部分にある単環式シクロアルキルまたは単環式複素環に縮合したアリール基を指すこともできる。「複素環の」、「複素環」および「複素環式」とは、各環が3〜10個の原子を有するN、SおよびOから選択される1以上のヘテロ原子を有する完全または部分的に飽和した単環式、二環式または三環式の環系を意味する。アリール置換基の例としては、フェニルおよびナフチルなどがある。シクロアルキルに縮合した環は、インダニル、インデニルおよびテトラヒドロナフチルで認められる。複素環基に縮合したアリールの例は、2,3−ジヒドロベンゾフラニル、ベンゾピラニル、1,4−ベンゾジオキサニルなどで認められる。複素環の例には、テトラヒドロフラン、ピペラジンおよびモルホリンなどがある。好ましいアリール基はフェニル環である。
【0053】
「ヘテロアリール」(およびヘテロアリーレン)とは、各環が5〜6個の原子を有するN、OおよびS(SOおよびSOを含む)から選択される1以上の環ヘテロ原子を有する単環式、二環式または三環式芳香環を意味する。ヘテロアリールの例としては、ピロリル、イソオキサゾリル、イソチアゾリル、ピラゾリル、ピリジル、オキサゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、チアゾリル、イミダゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、フラニル、トリアジニル、チエニル、ピリミジル、ピリダジニル、ピラジニル、ベンゾイソオキサゾリル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンズイミダゾリル、ベンゾフラニル、ベンゾチオフェニル(S−オキサイドおよびジオキサイドを含む)、フロ(2,3−b)ピリジル、キノリル、インドリル、イソキノリル、ジベンゾフランなどがある。
【0054】
「ハロゲン」には、フッ素、塩素、臭素およびヨウ素などがある。
【0055】
「Me」はメチルを表す。
【0056】
医薬組成物における「組成物」という用語は、有効成分、担体を構成する不活性成分、ならびに2種類以上の前記成分の組合せ、錯体形成もしくは凝集から、あるいは1以上の前記成分の解離から、あるいは1以上の前記成分の他の種類の反応または相互作用から直接または間接に生じる生成物を含む製造品を含むものである。従って本発明の医薬組成物は、本発明の化合物および医薬として許容される担体を混合することで製造される組成物を含む。
【0057】
光学異性体−ジアステレオマー−幾何異性体−互変異体
式Iの化合物は1以上の不斉中心を有する場合があることから、ラセミ体およびラセミ混合物、単独のエナンチオマー、ジアステレオマー混合物および個々のジアステレオマーとして得られる場合がある。本発明は、式Iの化合物のそのような全ての型の異性体を含むものである。
【0058】
本明細書に記載の化合物の一部は、オレフィン性二重結合を有することができ、別段の断りがない限り、EおよびZの両方の幾何異性体を含むものである。
【0059】
本明細書に記載の化合物の一部は、互変異体と称される水素の結合位置が異なった形で存在する場合がある。そのような例としては、ケト−エノール互変異体として知られるケトンおよびそれのエノール型があり得る。個々の互変異体およびそれらの混合物は式Iの化合物に包含される。
【0060】
2個の不斉中心を有する式Iの化合物は、例えば、メタノールもしくは酢酸エチルまたはそれらの混合液などの好適な溶媒からの分別結晶によってエナンチオマーのジアステレオマー対に分離することができる。こうして得られたエナンチオマー対および一般にエナンチオマー対は、従来の手段、例えば分割剤としての光学活性な酸もしくは塩基またはキラル分離カラムの使用によって個々の立体異性体に分離することができる。
【0061】
別法として、一般式IまたはIaの化合物のエナンチオマーを、配置が既知の光学的に純粋な原料または試薬を用いる立体特異的合成によって得ることができる。
【0062】

「医薬として許容される塩」という用語は、無機もしくは有機塩基および無機もしくは有機酸などの医薬として許容される無毒性の塩基または酸から製造される塩を指す。無機塩基から誘導される塩には、アルミニウム、アンモニウム、カルシウム、銅、第二鉄、第一鉄、リチウム、マグネシウム、第二マンガン、第一マンガン、カリウム、ナトリウム、亜鉛などの塩などがある。特に好ましいものは、アンモニウム塩、カルシウム塩、マグネシウム塩、カリウム塩およびナトリウム塩である。固体の形での塩は、複数種類の結晶構造で存在する場合があり、水和物の形である場合もある。医薬として許容される有機無毒性塩基から誘導される塩には、1級、2級および3級アミン類、天然置換アミン類などの置換アミン類、環状アミン類および塩基性イオン交換樹脂の塩などがあり、例を挙げるとアルギニン、ベタイン、カフェイン、コリン、N,N′−ジベンジルエチレンジアミン、ジエチルアミン、2−ジエチルアミノエタノール、2−ジメチルアミノエタノール、エタノールアミン、エチレンジアミン、N−エチル−モルホリン、N−エチルピペリジン、グルカミン、グルコサミン、ヒスチジン、ヒドラバミン、イソプロピルアミン、リジン、メチルグルカミン、モルホリン、ピペラジン、ピペリジン、ポリアミン樹脂類、プロカイン、プリン類、テオブロミン、トリエチルアミン、トリメチルアミン、トリプロピルアミン、トロメタミンの塩などがある。
【0063】
本発明の化合物が塩基性である場合、無機酸および有機酸などの医薬として許容される無毒性酸から塩を製造することができる。そのような酸には、酢酸、ベンゼンスルホン酸、安息香酸、カンファースルホン酸、クエン酸、エタンスルホン酸、フマル酸、グルコン酸、グルタミン酸、臭化水素酸、塩酸、イセチオン酸、乳酸、マレイン酸、リンゴ酸、マンデル酸、メタンスルホン酸、粘液酸、硝酸、パモ酸、パントテン酸、リン酸、コハク酸、硫酸、酒石酸、p−トルエンスルホン酸などがある。特に好ましいものは、クエン酸、臭化水素酸、塩酸、マレイン酸、リン酸、硫酸および酒石酸である。
【0064】
本明細書で使用する場合、式Iの化合物についての言及は、医薬として許容される塩をも含むものであることは明らかであろう。
【0065】
代謝物−プロドラッグ
他の化合物の治療活性を有する代謝物は、その代謝物が本発明の特許請求の範囲に含まれる場合、それも特許請求される。患者に投与している時に、あるいは患者に投与した後に特許請求の化合物に変換される化合物であるプロドラッグも、本発明の一部として特許請求される。本発明のカルボン酸のプロドラッグの例としては、これに限定されるものではないが、例えば、直鎖または分岐であることができ、代謝されて本明細書で特許請求される化合物となるC〜Cエステルなどのカルボン酸基のエステルがあると考えられる。患者に投与された後に、より容易に加水分解を受ける官能基を有するエステルも、プロドラッグとなり得る。
【0066】
前記種類の本発明の化合物のプロドラッグは、哺乳動物患者への投与時または投与後の生理条件下で容易に脱離して、RがHである式Iの構造を有する化合物またはそれのカルボン酸アニオン(溶液で)あるいはそれの医薬として許容される塩を与える基と定義される式Iの化合物であって、前記置換基および基ならびにnの値が式Iの構造を有する化合物について前記で定義の通りであるものと記載することができる。
【0067】
式Iのプロドラッグの例には、CO基のORが−OR10、−OCHOR10、−OCH(CH)OR10、−OCHOC(O)R10、−OCH(CH)OC(O)R10、−OCHOC(O)OR10、−OCH(CH)OC(O)OR10、−NR1111および−ONR1111からなる群から選択され;各R10が、−COH、−CONH、−NH、−OH、−OAc、NHAcおよびフェニルから選択される1個または2個の基で置換されていても良いC1−6アルキルから独立に選択され;各R11がHおよびR10から独立に選択される化合物などがある。Rが上記の化学構造を有する式Iaの構造を有する化合物は、プロドラッグと記載される。しかしながら、それがプロドラッグとして活性であって式Iの化合物または塩を生じるか否か、あるいはそれが医薬活性を示す異なった手段を有するか否かとは無関係に、そのような化合物は本発明に含まれる。そのような化合物は、それの活性を生じる機序とは無関係に、本明細書で特許請求される。
【0068】
用途
本発明の化合物は、各種ペルオキシゾーム増殖因子活性化受容体サブタイプ、特にはPPARγに対して作働薬活性または部分作働薬活性を有する強力なリガンドである。本発明の化合物はまた、PPARαサブタイプのリガンドまたは作働薬であって、混合型PPARα/γ作働作用または主としてPPARαサブタイプの作働作用を生じる場合もある。これらの化合物は、個々のPPARサブタイプ(γまたはα)の活性化またはPPARサブタイプの組合せ(例:α/γ)の活性化、特にはPPARγサブタイプの活性化が処置に介在する疾患、障害または状態の治療、管理または予防において有用である。そこで本発明の1態様は、哺乳動物でのそのような疾患、障害または状態を治療し、抑制しまたは予防する方法であって、そのような哺乳動物に対して、治療上有効量の式Iの化合物を投与する段階を有する方法を提供する。本発明の化合物は、多くのPPARが介在する疾患および状態の治療、管理または予防において有用であることができ、これには(1)糖尿病、特に非インシュリン依存型糖尿病(NIDDM)、(2)高血糖、(3)低耐糖能、(4)インシュリン耐性、(5)肥満、(6)脂質障害、(7)異常脂血症、(8)高脂血症、(9)高トリグリセリド血症、(10)高コレステロール血症、(11)低HDLレベル、(12)高LDLレベル、(13)アテローム性動脈硬化およびそれの後遺症、(14)血管再狭窄、(15)過敏性腸症候群、(16)クローン病および潰瘍性大腸炎などの炎症性腸疾患、(17)他の炎症状態、(18)膵臓炎、(19)腹部肥満、(20)神経変性性疾患、(21)網膜症、(22)腫瘍状態、(23)脂肪細胞腫瘍、(24)脂肪肉腫などの脂肪細胞癌、(25)前立腺癌ならびに胃癌、乳癌、膀胱癌および結腸癌などの他の癌、(26)血管新生、(27)アルツハイマー病、(28)乾癬、(29)高血圧、(30)X症候群、(31)卵巣アンドロゲン過多症(多嚢胞性卵巣症候群)、ならびにインシュリン耐性が一つの要素となっている他の障害などがあるが、これらに限定されるものではない。
【0069】
本発明の別の態様は、高コレステロール血症、アテローム性動脈硬化、低HDLレベル、高LDLレベル、高脂血症、高トリグリセリド血症および/または異常脂血症を治療し、抑制しまたは予防する方法であって、そのような処置を必要とする哺乳動物に対して、治療上有効量の式IのPPAR作働薬または部分作働薬を投与する段階を有する方法を提供する。このPPAR作働薬は単独で用いることができるか、あるいは有利には、コレステロール生合成阻害薬、特にはロバスタチン、シンバスタチン(simvastatin)、プラバスタチン(pravastatin)、フルバスタチン(fluvastatin)、アトルバスタチン(atorvastatin)、リバスタチン、イタバスタチン(itavastatin)またはZD−4522などのHMG−CoAレダクターゼ阻害薬とともに投与することができる。このPPAR作働薬は有利には、コレステロール吸収阻害薬(例えば、スタノールエステル類、チクエシド(tiqueside)などのステロールグリコシド類、およびエゼチミベ(ezetimibe)などのアゼチジノン類)、ACAT阻害薬(アバシミベ(avasimibe))などの他の脂質低下薬、ならびにナイアシン、胆汁酸隔離剤、ミクロソームトリグリセリド輸送阻害薬および胆汁酸再取り込み阻害薬との併用で用いることもできる。これらの併用処置は、高コレステロール血症、アテローム性動脈硬化、高脂血症、高トリグリセリド血症、異常脂血症、高LDLおよび低HDLからなる群から選択される1以上の関連する状態を治療、抑制または予防においても有効となり得る。
【0070】
本発明の別の態様は、有効量のPPAR作働薬(これは、PPARα作働薬、PPARγ作働薬またはPPARα/γ二重作働薬であることができる)を投与することによる、炎症性腸疾患、クローン病および潰瘍性大腸炎などの炎症状態の治療方法を提供する。本発明によって治療可能な別の炎症疾患には、痛風、慢性関節リウマチ、骨関節炎、多発性硬化症、喘息、ARDS、乾癬、脈管炎、虚血/再潅流損傷、凍傷および関連疾患などがある。
【0071】
投与および用量範囲
哺乳動物、特にヒトに有効量の本発明の化合物を与えるのには、いかなる好適な投与経路も使用可能である。例えば経口、直腸、局所、非経口、眼球、肺、経鼻などの経路を用いることができる。製剤には、錠剤、トローチ、分散液、懸濁液、液剤、カプセル、クリーム、軟膏、エアロゾルなどがある。好ましくは式Iの化合物は、経口投与される。
【0072】
使用される有効成分の有効用量は、使用される特定の化合物、投与経路、治療対象の状態および治療対象の状態の重度によって変動し得る。そのような用量は、当業者であれば容易に把握できるものである。
【0073】
糖尿病および/または高血糖または高トリグリセリド血症または式Iの化合物が適応である他の疾患の治療または予防を行う場合、本発明の化合物を動物の体重1kg当たり約0.1mg〜約100mgの1日用量で、好ましくは単一1日用量として、あるいは1日2〜6回の分割用量で、あるいは徐放製剤で投与した場合に、満足な結果が得られる。ほとんどの大型哺乳動物において、総1日用量は約1.0mg〜約1000mg、好ましくは約1mg〜約50mgである。70kgの成人の場合、総1日用量は約7mg〜約350mgとなる。この投与法を調節して、至適な治療応答を得ることができる。
【0074】
医薬組成物
本発明の別の態様は、式Iの化合物と医薬として許容される担体とを含む医薬組成物を提供する。本発明の医薬組成物は、有効成分としての式Iの化合物またはそれの医薬として許容される塩もしくはプロドラッグを含み、医薬として許容される担体および適宜に他の治療成分を含むこともできる。「医薬として許容される塩」という用語は、無機塩基もしくは酸および有機塩基もしくは酸などの医薬として許容される無毒性の塩基または酸から製造される塩を指す。
【0075】
その組成物には、経口、直腸、局所、非経口(皮下、筋肉および静脈など)、眼球(眼科)、肺(経鼻または口腔吸入)または経鼻投与に好適な組成物などがある。ただし、ある場合に最も適した経路は、治療対象の状態の性質および重度ならびに有効成分の性質によって決まる。それらは簡便には単位製剤で提供され、製薬業界で公知のいずれかの方法によって調製することがきる。
【0076】
実際の使用においては式Iの化合物は、従来の医薬配合法に従って、医薬担体との直接混合で有効成分として組み合わせることができる。担体は、例えば経口または非経口(静脈投与など)などの投与に望ましい剤型に応じて、多様な形態を取ることができる。経口製剤用の組成物を得る場合、通常の医薬媒体を用いることができる。例えば、懸濁液、エリキシル剤および液剤などの経口液体製剤の場合には、水、グリコール類、オイル類、アルコール類、香味剤、保存剤、着色剤などを用いることができる。あるいは粉剤、硬および軟カプセルおよび錠剤などの経口固体製剤の場合には、デンプン類、糖類、微結晶セルロース、希釈剤、造粒剤、潤滑剤、結合剤、崩壊剤などの担体を用いることができ、液体製剤より固体経口製剤の方が好ましい。
【0077】
投与が容易であることから、錠剤およびカプセルが最も有利な経口単位製剤を代表するものであり、この場合には、固体医薬担体を用いることは明らかである。所望に応じて、錠剤を標準的な水系または非水系法によってコーティングすることができる。このような組成物および製剤は、少なくとも0.1%の活性化合物を含むべきである。これら組成物における活性化合物のパーセントは当然のことながら変動し得るものであり、簡便には単位重量の約2%〜約60%とすることができる。このような治療上有用な組成物における活性化合物の量は、有効用量が得られるようなものとする。活性化合物は、例えば液滴剤または噴霧剤として経鼻的に投与することもできる。
【0078】
錠剤、丸薬、カプセルなどには、トラガカントガム、アカシアガム、コーンスターチもしくはゼラチンなどの結合剤;リン酸二カルシウムなどの賦形剤;コーンスターチ、ジャガイモデンプン、アルギン酸などの崩壊剤;ステアリン酸マグネシウムなどの潤滑剤;ならびにショ糖、乳糖もしくはサッカリンなどの甘味剤を含有させることもできる。単位製剤がカプセルである場合、これには上記種類の材料以外に、脂肪油などの液体担体を含有させることもできる。
【0079】
他の各種材料をコーティングとして存在させて、単位製剤の物理的形状を変えることができる。例えば、錠剤をシェラック、糖またはその両方でコーティングすることができる。シロップもしくはエリキシルには、有効成分に加えて、甘味剤としてのショ糖、保存剤としてのメチルパラベンおよびプロピルパラベン、色素ならびにチェリー芳香もしくはオレンジ芳香などの芳香剤を含有させることができる。
【0080】
式Iの化合物はさらに、非経口投与することもできる。ヒドロキシプロピルセルロースなどの界面活性剤と適切に混和した水中で、これら活性化合物の液剤もしくは懸濁液を調製することができる。グリセリン、液体ポリエチレングリコール類およびそれらのオイル中の混合液で、分散液を調製することもできる。通常の保存および使用条件下では、これら製剤には保存剤を含有させて、微生物の成長を防止することができる。
【0081】
注射用に好適な医薬製剤には、無菌の水溶液もしくは分散液ならびに無菌注射液もしくは分散液の即時調製用の無菌粉末などがある。いずれの場合も製剤は無菌とし、容易に注射できる程度の流動性でなければならない。この製剤は、製造および保管の条件下で安定でなければならず、細菌および真菌などの微生物による汚染を起こさないように保存しなければならない。担体は、例えば水、エタノール、多価アルコール(例:グリセリン、プロピレングリコールおよび液体ポリエチレングリコール)、これらの好適な混合液および植物油などを含む溶媒または分散媒とすることができる。
【0082】
併用療法
式Iの化合物は、やはり式Iの化合物が有用な疾患または状態の治療、予防、抑制または緩和において有用となり得る他薬剤と併用することができる。そのような他薬剤は、その薬剤について通常使用される経路および量で、式Iの化合物と同時または順次に投与することができる。式Iの化合物を1以上の他薬剤と同時に用いる場合、このような他薬剤および式Iの化合物を含む単位製剤の形での医薬組成物が好ましい。しかしながら前記併用療法は、式Iの化合物と1以上の他薬剤を、重複する異なった投与計画で投与する療法も含むものである。1以上の他の有効成分と併用する場合、本発明の化合物および他の有効成分を、それぞれを単独で使用する場合より低い用量で使用可能であることも想到される。従って、本発明の医薬組成物には、式Iの化合物以外に、1以上の他の有効成分を含むものが含まれる。
【0083】
式Iの化合物と併用投与可能であって、別個にあるいは同じ医薬組成物で投与される他の有効成分の例としては、
(a)(i)グリタゾン類(例:トログリタゾン(troglitazone)、ピオグリタゾン(pioglitazone)、エングリタゾン(englitazone)、MCC−555、ロシグリタゾン(rosiglitazone)など)ならびにWO97/27857、97/28115、97/28137および97/27847に開示の化合物などの他のPPAR作働薬;(ii)メトホルミンおよびフェンホルミンなどのビグアニド類;(iii)蛋白チロシンホスファターゼ−1B(PTP−1B)阻害薬;および(iv)ジペプチジルペプチダーゼIV(DP−IV)阻害薬;
(b)インシュリンまたはインシュリン様薬;
(c)トルブタミドおよびグリピジドなどのスルホニル尿素類または関連物;
(d)α−グルコシダーゼ阻害薬(アカルボースなど);
(e)(i)HMG−CoAレダクターゼ阻害薬(ロバスタチン、シンバスタチン(simvastatin)、プラバスタチン(pravastatin)、フルバスタチン(fluvastatin)、アトルバスタチン(atorvastatin)、リバスタチン、イタバスタチン、ZD−4522その他)、(ii)金属イオン封鎖剤(コレスチラミン、コレスチポールおよび架橋デキストランのジアルキルアミノアルキル誘導体)、(iii)ニコチニルアルコール、ニコチン酸またはそれらの塩、(iv)フェノフィブリン(fenofibric)酸誘導体(ゲムフィブロジル、クロフィブレート、フェノフィブレート(fenofibrate)およびベンザフィブレート(benzafibrate))などのPPARα作働薬、(v)KRP−297などのPPARα/γ二重作働薬、(vi)例えばβ−シトステロールなどのコレステロール吸収阻害薬、(vii)例えばアバシミベなどのアシルCoA:コレステロールアシルトランスフェラーゼ阻害薬ならびに(viii)プロブコールなどの抗酸化剤のようなコレステロール低下剤;
(f)WO97/28149に開示のものなどのPPARδ作働薬;
(g)フェンフルラミン、デキスフェンフルラミン(dexfenfluramine)、フェンチラミン(phentiramine)、スルビトラミン(sulbitramine)、オルリスタット(orlistat)、神経ペプチドY5阻害薬およびβ3アドレナリン受容体作働薬などの抗肥満化合物;
(h)回腸胆汁酸搬送体阻害薬;ならびに
(i)アスピリン、非ステロイド系抗炎症薬、糖コルチコイド類、アズルフィジン(azulfidine)およびシクロオキシゲナーゼ2選択的阻害薬などの炎症状態用の薬剤
などがあるが、これらに限定されるものではない。
【0084】
上記の併用には、1種類の他の活性化合物との併用だけでなく、2種類以上の他の活性化合物と本発明の化合物の併用が含まれる。例を挙げると、ビグアニド類、スルホニル尿素類、HMG−CoAレダクターゼ阻害薬、他のPPAR作働薬、PTP−1B阻害薬、DP−IV阻害薬および抗肥満化合物から選択される2種類以上の活性化合物と式Iの構造を有する化合物との併用などがあるが、これに限定されるものではない。
【0085】
生物アッセイ
A)PPAR結合アッセイ
組換えヒトPPARγ、PPARδおよびPPARαを製造するため、ヒトPPARγ、ヒトPPARδおよびヒトPPARαを、大腸菌でgst融合蛋白として発現させた。PPARγについての全長ヒトcDNAを、pGEX−2T発現ベクター(Pharmacia)にサブクローニングした。PPARδおよびPPARαについての全長ヒトcDNAは、pGEX−KT発現ベクター(Pharmacia)にサブクローニングした。個々のプラスミドを含む大腸菌を増殖させ、誘発させ、遠心によって回収した。再懸濁ペレットをフレンチプレスで破壊し、残屑を12000×gでの遠心によって除去した。グルタチオンセファロースでのアフィニティクロマトグラフィーによって、組換えヒトPPAR受容体を精製した。カラムに負荷し、1回洗浄した後、受容体をグルタチオンで溶離させた。グリセリン(10%)を加えて受容体を安定化させ、小分けしたサンプルを−80℃で保存した。PPARγへの結合については、ベルガーらの報告(Berger et al., Novel peroxisome proliferator−activated receptor (PPARγ) and PPARδ ligands produce distinct biological effects. J. Biol. Chem. (1999), 274: 6718−6725)に記載の方法に従って、受容体の小分けサンプルを、0.1%無脂肪乾燥ミルクおよび10nM[]AD5075、(21Ci/mmol)、±被験化合物を含むTEGM(10mM Tris、pH7.2、1mM EDTA、10%グリセリン、7μL/100mL β−メルカプトエタノール、10mMモリブデン酸Na、1mMジチオトレイトール、5μg/mLアプロチニン、2μg/mLロイペプチン、2μg/mLベンズアミジンおよび0.5mM PMSF)中でインキュベートした。アッセイ液を、最終容量150μLで4℃にて約16時間インキュベートした。未結合リガンドを、氷上で約10分間にわたってデキストラン/ゼラチンコーティング活性炭100μLとともにインキュベーションすることで除去した。4℃で10分間、3000rpmにて遠心した後、上清画分50μLをトップカウント(Topcount)でカウントした。
【0086】
PPARδへの結合については、ベルガーらの報告(Berger et al., Novel peroxisome proliferator−activated receptorγ (PPARγ) and PPARδ ligands produce distinct biological effects. 1999 J Biol Chem 274: 6718−6725)に記載の方法に従って、受容体の小分けサンプルを、0.1%無脂肪乾燥ミルクおよび2.5nM[]L−783483、(17Ci/mmol)、±被験化合物を含むTEGM(10mM Tris、pH7.2、1mM EDTA、10%グリセリン、7μL/100mL β−メルカプトエタノール、10mMモリブデン酸Na、1mMジチオトレイトール、5μg/mLアプロチニン、2μg/mLロイペプチン、2μg/mLベンズアミジンおよび0.5mM PMSF)中でインキュベートした(L−783483は、3−クロロ−4−(3−(7−プロピル−3−トリフルオロメチル−6−ベンゾ−[4,5]−イソオキサゾロキシ)プロピルチオ)フェニル酢酸である。WO 97/28137の実施例20)。アッセイ液を、最終容量150μLで4℃にて約16時間インキュベートした。未結合リガンドを、氷上で約10分間にわたってデキストラン/ゼラチンコーティング活性炭100μLとともにインキュベーションすることで除去した。4℃で10分間、3000rpmにて遠心した後、上清画分50μLをトップカウントでカウントした。
【0087】
PPARαへの結合については、受容体の小分けサンプルを、0.1%無脂肪乾燥ミルクおよび5.0nM[]L−797773、(34Ci/mmol)、±被験化合物を含むTEGM(10mM Tris、pH7.2、1mM EDTA、10%グリセリン、7μL/100mL β−メルカプトエタノール、10mMモリブデン酸Na、1mMジチオトレイトール、5μg/mLアプロチニン、2μg/mLロイペプチン、2μg/mLベンズアミジンおよび0.5mM PMSF)中でインキュベートした(L−797733は、(3−(4−(3−フェニル−7−プロピル−6−ベンゾ−[4,5]−イソオキサゾロキシ)ブチルオキシ))フェニル酢酸である。WO 97/28137の実施例62)。アッセイ液を、最終容量150μLで4℃にて約16時間インキュベートした。未結合リガンドを、氷上で約10分間にわたってデキストラン/ゼラチンコーティング活性炭100μLとともにインキュベーションすることで除去した。4℃で10分間、3000rpmにて遠心した後、上清画分50μLをトップカウントでカウントした。
【0088】
B)Gal−4hPPARトランスアクチベーションアッセイ
キメラ受容体発現構築物pcDNA3−hPPARγ/GAL4、pcDNA3−hPPARδ/GAL4、pcDNA3−hPPARα/GAL4を、それぞれhPPARγ、hPPARδ、hPPARαのリガンド結合領域(LBD)に隣接する酵母GAL4転写因子DBDを挿入することで得た。ヘルペスウィルス最小チミジンキナーゼプロモーターおよびルシフェラーゼレポーター遺伝子の上流にGAL4応答要素のコピー5個を挿入することで、レポーター構築物pUAS(5×)−tk−lucを形成した。pCMV−lacZには、サイトメガロウィルスプロモーターの調節下にガラクトシダーゼZ遺伝子がある。10%COの加湿雰囲気下に37℃で、96ウェル細胞培養プレートにて、10%活性炭除去ウシ胎仔血清(Gemini Bio−Products, Calabasas, CA)、非必須アミノ酸類、100単位/mLペニシリンGおよび100mg/mL硫酸ストレプトマイシンを含む高グルコースのダルベッコの調整イーグル培地(DMEM)に細胞12×10個/ウェルでCOS−1細胞を接種した。24時間後、製造者の説明に従って、リポフェクタミン(Lipofectamine, GIBCO BRL, Gaithersburg, MD)を用いてトランスフェクションを行った。すなわち、各ウェルのトランスフェクション混合物には、リポフェクタミン0.48μL、pcDNA3−PPAR/GAL4発現ベクター0.00075μg、pUAS(5×)−tk−lucレポーターベクター0.045μgおよびトランスアクチベーション効率についての内部対照としてのpCMV−lacZ 0.0002μgを含有させた。10%CO雰囲気下に37℃で、細胞をトランスフェクション混合物中にて5時間インキュベートした。次に、5%活性炭除去ウシ胎仔血清、非必須アミノ酸類、100単位/mLペニシリンGおよび100mg/mL硫酸ストレプトマイシン±濃度を上昇させていく被験化合物を含む新鮮な高グルコースDMEM中、細胞を約48時間インキュベートした。化合物をDMSO中で溶解させたことから、同等濃度のDMSOとともに対照細胞のインキュベートを行った。最終DMSO濃度は≦0.1%であり、その濃度はトランスアクチベーション活性には影響しないことが明らかになった。製造者の説明に従って、レポーター溶解緩衝液(Reporter Lysis Buffer, Promega, Madison, WI)を用いて細胞溶解物を得た。細胞抽出物におけるルシフェラーゼ活性を、ML3000光度計(Dynatech Laboratories, Chantilly, VA)でルシフェラーゼアッセイ緩衝液(Luciferase Assay Buffer, Promega, Madison, WI)を用いて測定した。β−ガラクトシダーゼ活性を、β−D−ガラクトピラノシド(Calbiochem, San Diego, CA)を用いて測定した。部分作働作用は、ロシグリタゾンおよびピオグリタゾンなどの標準的なPPAR作働薬と最大トランスアクチベーション活性を比較することで確認した。トランスアクチベーションの最大刺激が前記標準化合物を用いて認められる効果の50%未満であった場合、その化合物は部分作働薬であるとした。
【0089】
C)インビボ試験
オスdb/dbマウス(10〜11週齢C57Bl/KFJ、Jackson Labs, Bar Harbor, ME)をケージ当たり5匹ずつ飼育し、粉砕プリナ(Purina)齧歯類固型飼料および飲料水を自由に摂取させた。動物およびそれの飼料の重量を2日に1回測定し、指定の用量で媒体(0.5%カルボキシメチルセルロース)±被験化合物を強制経口投与によって1日1回投与した。薬剤懸濁液は毎日調製した。試験期間中3〜5日間隔で尾放血によって得た血液から、血漿のグルコースおよびトリグリセリド濃度を測定した。グルコースおよびトリグリセリドの測定は、通常の生理食塩水で1:6(容量基準)に希釈したヘパリン添加血漿を用いて、自動分析装置(Boehringer Mannheim Hitachi 911自動分析装置;Boehringer Mannheim, Indianapolis, IN)で実施した。非肥満動物は、同じ方法で維持した、年齢を一致させた雑種マウスとした。
【0090】
実施例
下記の実施例は、本発明の化合物の製造方法を含む本発明について説明するためのものであって、いかなる形でも本発明を限定するものと解釈すべきではない。本発明の範囲は、添付の特許請求の範囲によって定義される。
【0091】
【化4】
Figure 2004513076
【0092】
実施例1
【0093】
【化5】
Figure 2004513076
【0094】
(2S)−2−(3−{[1−(4−メトキシベンゾイル)−2−メチル−5−(トリフルオロメトキシ)−1H−インドール−3−イル]メチル}フェノキシ)プロパン酸
段階1:(3E)−4−(3−ヒドロキシフェニル)−3−ブテン−2−オン (2)
【0095】
【化6】
Figure 2004513076
【0096】
3−ヒドロキシベンズアルデヒド(4.0g、32.8mmol)をTHF(165mL)に溶かし、1−トリフェニルホスホルアニリデン−2−プロパノン(20.9g、65.6mmol)を加えた。TLCモニタリングで反応完結が確認されるまで、溶液を加熱還流した。溶離液として20%酢酸エチル/ヘキサンを用いたシリカゲルクロマトグラフィーを行って、標題化合物を収率65%で単離した。
【0097】
H NMR(400MHz、CDCl):δ7.50(d、1H)、7.30(t、1H)、7.14(d、1H)、7.09(s、1H)、6.93(dd、1H)、6.72(d、1H)、5.70(s、1H)、2.42(s、3H)。
【0098】
段階2:4−(3−ヒドロキシフェニル)−2−ブタノン(3)
【0099】
【化7】
Figure 2004513076
【0100】
段階1からの化合物2(2.0g、12.3mmol)を酢酸エチル(120mL)に溶かした。反応溶液を排気し、窒素ガスを充填した。次に、10%パラジウム/活性炭を加えた(200mg)。反応容器を排気し、水素ガスを充填し、反応をTLCでモニタリングした。1時間後、反応液をセライト濾過し、濾液を溶媒留去して、ほぼ定量的収率で標題化合物を得た。
【0101】
H NMR(400MHz、CDCl):δ7.17(t、1H)、6.78(d、1H)、6.70(s、1H)、6.69(d、1H)、5.00(brs、1H)、2.88(t、2H)、2.78(t、2H)、2.18(s、3H)。
【0102】
段階3:3−{[2−メチル−5−(トリフルオロメトキシ)−1H−インドール−3−イル]メチル}フェノール(4)
【0103】
【化8】
Figure 2004513076
【0104】
p−トリフルオロメトキシフェニルヒドラジン塩酸塩(2.58g、11.3mmol)および化合物3(1.86g、11.3mmol)を酢酸中、110℃で45分間撹拌したところ、その時点で反応はHPLCにより完結した。酢酸をロータリーエバポレータ留去によって除去し、得られた残留物を順相クロマトグラフィーによって精製して、橙赤色油状物を得た(2.83g、78%)。
【0105】
H NMR(400MHz、CDCl):δ7.91(brs、1H)、7.1〜7.25(m、3H)、6.99(m、1H)、6.83(d、1H)、6.62(m、2H)、5.05(brs、1H)、3.99(s、2H)、2.38(s、3H)。
【0106】
段階4:(2S)−2−(3−{[2−メチル−5−(トリフルオロメトキシ)−1H−インドール−3−イル]メチル}フェノキシ)プロパン酸アリル(5
【0107】
【化9】
Figure 2004513076
【0108】
前記フェノール系インドール(4)(50mg、0.16mmol)を塩化メチレン(2mL)に溶かした。得られたフェノール溶液に、(S)−乳酸アリル(24mg、0.19mmol)、トリフェニルホスフィン(50mg、0.19mmol)およびアゾジカルボン酸ジエチル(DEAD)(0.030mL、0.19mmol)を加え、反応をTLCによってモニタリングした。反応が完了した時点で、反応液をシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、標題化合物を得た(44.1mg、64%)。
【0109】
H NMR(400MHz、CDCl):δ7.93(s、1H)、7.24(d、1H)、7.21(s、1H)、7.17(t、1H)、6.98(d、1H)、6.86(d、1H)、6.73(s、1H)、6.68(d、1H)、5.84(m、1H)、5.22(m、2H)、4.72(q、1H)、4.58(m、2H)、4.01(s、2H)、2.39(s、3H)、1.59(d、3H)。
【0110】
段階5:(2S)−2−(3−{[1−(4−メトキシベンゾイル)−2−メチル−5−(トリフルオロメトキシ)−1H−インドール−3−イル]メチル}フェノキシ)プロパン酸アリル(6)
【0111】
【化10】
Figure 2004513076
【0112】
化合物5(467mg、1.1mmol)をテトラヒドロフラン(11mL)に溶かし、冷却して−78℃とした。ナトリウムビス(トリメチルシリル)アミド1.3mL(1.0NのTHF溶液)を加え、反応混合物を10分間撹拌した。次に、p−アニソイルクロライド(221mg、1.3mmol)を加えた。反応液を昇温させて0℃とし、飽和塩化アンモニウムで反応停止し、エーテル(100mL)で希釈した。エーテル層を水(2回)、ブライン(1回)で洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、濾液を溶媒留去して、シリカゲルクロマトグラフィー後に標題化合物を得た(490mg、79%)。
【0113】
H NMR(400MHz、CDCl):δ7.77(d、2H)、7.21(t、1H)、7.18(s、1H)、7.24(d、1H)、7.01(d、2H)、6.91(d、1H)、6.87(d、1H)、6.76(s、1H)、6.71(d、1H)、5.84(m、1H)、5.22(m、2H)、4.72(q、1H)、4.58(m、2H)、4.02(s、2H)、3.93(s、3H)、2.40(s、3H)、1.61(d、3H)。
【0114】
段階6:(2S)−2−(3−{[1−(4−メトキシベンゾイル)−2−メチル−5−(トリフルオロメトキシ)−1H−インドール−3−イル]メチル}フェノキシ)プロパン酸(7)
【0115】
【化11】
Figure 2004513076
【0116】
化合物6(490mg、0.86mmol)をDMF(9mL)に溶かした。5,5−ジメチル−1,3−シクロヘキサンジオン(181mg、1.29mmol)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.225mL、1.29mmol)および(テトラキストリフェニルホスフィン)パラジウム(50mg、0.043mmol)を加え、溶液を2時間撹拌した。塩化アンモニウム水溶液を加え、溶液を塩化メチレンで繰り返し抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、濾液を溶媒留去した。粗単離物をシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、標題化合物を得た(395mg、87%)。
【0117】
H NMR(400MHz、CDCl):δ7.76(d、2H)、7.23(t、1H)、7.18(s、1H)、7.02(d、1H)、7.01(d、2H)、6.92(d、1H)、6.91(d、1H)、6.76(s、1H)、6.75(d、1H)、4.76(q、1H)、4.05(s、2H)、3.94(s、3H)、2.41(s、3H)、1.63(d、3H)。
【0118】
実施例2〜31
市販の原料から、上記の図式および実施例1に示した方法と同様にして、下記の化合物を製造した。
【0119】
実施例2
【0120】
【化12】
Figure 2004513076
【0121】
2−(2−{[1−(4−クロロベンゾイル)−2−メチル−5−(メトキシ)−1H−インドール−3−イル]メチル}フェノキシ)酢酸
H NMR(400MHz、CDCl):δ7.69(d、2H)、7.49(d、2H)、7.21(dt、1H)、7.05(dd、1H)、6.93(m、2H)、6.83(m、2H)、6.66(dd、1H)、4.78(s、2H)、4.10(s、2H)、3.74(s、3H)、2.38(s、3H)。
【0122】
実施例3
【0123】
【化13】
Figure 2004513076
【0124】
2−(3−{[1−(4−クロロベンゾイル)−2−メチル−5−(メトキシ)−1H−インドール−3−イル]メチル}フェノキシ)酢酸
H NMR(400MHz、CDCl):δ7.69(d、2H)、7.49(d、2H)、7.24(t、1H)、6.94(d、1H)、6.88(d、1H)、6.80(d、2H)、6.76(dd、1H)、6.66(dd、1H)、4.64(s、2H)、4.03(s、2H)、3.77(s、3H)、2.39(s、3H)。
【0125】
実施例4
【0126】
【化14】
Figure 2004513076
【0127】
2−(4−{[1−(4−クロロベンゾイル)−2−メチル−5−(メトキシ)−1H−インドール−3−イル]メチル}フェノキシ)酢酸
H NMR(400MHz、CDCl):δ7.68(d、2H)、7.49(d、2H)、7.16(m、2H)、6.85(m、3H)、6.79(d、1H)、6.66(dd、1H)、4.64(s、2H)、3.99(s、2H)、3.76(s、3H)、2.39(s、3H)。
【0128】
実施例5
【0129】
【化15】
Figure 2004513076
【0130】
2−(2−{[1−(4−クロロベンゾイル)−2−メチル−5−(メトキシ)−1H−インドール−3−イル]メチル}フェノキシ)プロパン酸
H NMR(400MHz、CDCl):δ7.69(d、2H)、7.48(d、2H)、7.18(m、1H)、7.05(d、1H)、6.91(m、2H)、6.82(m、2H)、6.65(dd、1H)、4.92(q、1H)、4.09(q、2H)、3.74(s、3H)、2.37(s、3H)、1.71(d、3H)。
【0131】
実施例6
【0132】
【化16】
Figure 2004513076
【0133】
2−(3−{[1−(4−クロロベンゾイル)−2−メチル−5−(メトキシ)−1H−インドール−3−イル]メチル}フェノキシ)プロパン酸
H NMR(400MHz、CDCl):δ7.69(d、2H)、7.49(d、2H)、7.21(t、1H)、6.90(d、1H)、6.88(d、1H)、6.81(d、1H)、6.78(brt、1H)、6.73(dd、1H)、6.65(dd、1H)、4.75(q、1H)、4.01(s、2H)、3.77(s、3H)、2.38(s、3H)、1.64(d、3H)。
【0134】
実施例7
【0135】
【化17】
Figure 2004513076
【0136】
2−(4−{[1−(4−クロロベンゾイル)−2−メチル−5−(メトキシ)−1H−インドール−3−イル]メチル}フェノキシ)プロパン酸
H NMR(300MHz、CDCl):δ7.66(d、2H)、7.48(d、2H)、7.17(m、2H)、6.80(m、4H)、6.62(d、1H)、4.74(q、1H)、3.96(s、2H)、3.75(s、3H)、2.38(s、3H)、1.61(d、3H);ES−MS(M+1)478、480。
【0137】
実施例8
【0138】
【化18】
Figure 2004513076
【0139】
2−(2−{[1−(4−クロロベンゾイル)−2−メチル−5−(メトキシ)−1H−インドール−3−イル]メチル}フェノキシ)−2−メチルプロパン酸
H NMR(400MHz、CDCl):δ7.69(d、2H)、7.49(d、2H)、7.13(m、1H)、7.01(d、1H)、6.89(m、3H)、6.77(d、1H)、6.66(dd、1H)、4.04(s、2H)、3.73(s、3H)、2.36(s、3H)、1.69(s、6H)。
【0140】
実施例9
【0141】
【化19】
Figure 2004513076
【0142】
2−(3−{[1−(4−クロロベンゾイル)−2−メチル−5−(メトキシ)−1H−インドール−3−イル]メチル}フェノキシ)−2−メチルプロパン酸
H NMR(400MHz、CDCl):δ7.69(d、2H)、7.49(d、2H)、7.19(m、2H)、6.96(d、1H)、6.88(d、1H)、6.79(m、2H)、6.66(dd、1H)、4.00(s、2H)、3.76(s、3H)、2.38(s、3H)、1.55(s、6H)。
【0143】
実施例10
【0144】
【化20】
Figure 2004513076
【0145】
2−(4−{[1−(4−クロロベンゾイル)−2−メチル−5−(メトキシ)−1H−インドール−3−イル]メチル}フェノキシ)−2−メチルプロパン酸
H NMR(400MHz、CDCl):δ7.69(d、2H)、7.49(d、2H)、7.24(d、2H)、6.88(m、3H)、6.79(d、1H)、6.66(d、1H)、4.00(s、2H)、3.76(s、3H)、2.39(s、3H)、1.57(s、6H)。
【0146】
実施例11
【0147】
【化21】
Figure 2004513076
【0148】
2−(2−{[1−(4−メトキシベンゾイル)−2−メチル−5−(トリフルオロメトキシ)−1H−インドール−3−イル]メチル}フェノキシ)酢酸
H NMR(400MHz、CDCl):δ7.74(d、2H)、7.28(s、1H)、7.21(dt、1H)、7.05(m、2H)、7.01(d、2H)、6.92(t、1H)、6.89(dd、1H)、6.82(d、1H)、4.78(s、2H)、4.13(s、2H)、3.93(s、3H)、2.41(s、3H)。
【0149】
実施例12
【0150】
【化22】
Figure 2004513076
【0151】
2−(3−{[1−(4−メトキシベンゾイル)−2−メチル−5−(トリフルオロメトキシ)−1H−インドール−3−イル]メチル}フェノキシ)酢酸
H NMR(400MHz、CDCl):δ7.78(d、2H)、7.22(t、1H)、7.18(s、1H)、7.01(m、3H)、6.92(m、2H)、6.80(s、1H)、6.78(d、1H)、4.63(s、2H)、4.15(s、2H)、3.93(s、3H)、2.41(s、3H)。
【0152】
実施例13
【0153】
【化23】
Figure 2004513076
【0154】
2−(2−{[1−(4−メトキシベンゾイル)−2−メチル−5−(トリフルオロメトキシ)−1H−インドール−3−イル]メチル}フェノキシ)プロパン酸
H NMR(400MHz、CDCl):δ7.74(d、2H)、7.25(s、1H)、7.19(dt、1H)、7.05(d、1H)、7.03(d、1H)、7.00(d、2H)、6.90(m、2H)、6.82(d、1H)、4.93(q、1H)、4.12(q、2H)、3.93(s、3H)、2.41(s、3H)、1.72(d、3H)。
【0155】
実施例14
【0156】
【化24】
Figure 2004513076
【0157】
2−(2−{[1−(2−ナフトイル)−2−メチル−5−(トリフルオロメトキシ)−1H−インドール−3−イル]メチル}フェノキシ)プロパン酸
H NMR(500MHz、DMSO−d):δ12.96(s、1H)、8.35(s、1H)、8.07(m、3H)、7.76(dd、1H)、7.70(t、1H)、7.63(t、1H)、7.46(s、1H)、7.13(m、2H)、7.09(d、1H)、6.99(s、1H)、6.85(t、2H)、4.91(q、1H)、4.06(s、2H)、2.31(s、3H)、1.51(d、3H)。
【0158】
実施例15
【0159】
【化25】
Figure 2004513076
【0160】
(2R)−2−(2−{[1−(4−メトキシベンゾイル)−2−メチル−5−(トリフルオロメトキシ)−1H−インドール−3−イル]メチル}フェノキシ)プロパン酸
H NMR(500MHz、CDCl):δ7.74(d、2H)、7.25(s、1H)、7.19(dt、1H)、7.05(d、1H)、7.03(d、1H)、7.00(d、2H)、6.90(m、2H)、6.82(d、1H)、4.93(q、1H)、4.12(q、2H)、3.93(s、3H)、2.41(s、3H)、1.72(d、3H)。
【0161】
実施例16
【0162】
【化26】
Figure 2004513076
【0163】
(2S)−2−(2−{[1−(4−メトキシベンゾイル)−2−メチル−5−(トリフルオロメトキシ)−1H−インドール−3−イル]メチル}フェノキシ)プロパン酸
H NMR(500MHz、CDCl):δ7.74(d、2H)、7.25(s、1H)、7.19(dt、1H)、7.05(d、1H)、7.03(d、1H)、7.00(d、2H)、6.90(m、2H)、6.82(d、1H)、4.93(q、1H)、4.12(q、2H)、3.93(s、3H)、2.41(s、3H)、1.72(d、3H)。
【0164】
実施例17
【0165】
【化27】
Figure 2004513076
【0166】
2−(3−{[1−(4−メトキシベンゾイル)−2−メチル−5−(トリフルオロメトキシ)−1H−インドール−3−イル]メチル}フェノキシ)プロパン酸
H NMR(400MHz、CDCl):7.76(d、2H)、7.23(t、1H)、7.18(s、1H)、7.02(d、1H)、7.01(d、2H)、6.92(d、1H)、6.91(d、1H)、6.76(s、1H)、6.75(d、1H)、4.76(q、1H)、4.05(s、2H)、3.94(s、3H)、2.41(s、3H)、1.63(d、3H)。
【0167】
実施例18
【0168】
【化28】
Figure 2004513076
【0169】
2−(3−{[1−(2−ナフトイル)−2−メチル−5−(トリフルオロメトキシ)−1H−インドール−3−イル]メチル}フェノキシ)プロパン酸
H NMR(400MHz、CDCl):d8.30(s、1H)、7.97(m、3H)、7.80(d、1H)、7.68(t、1H)、7.61(t、1H)、7.24(t、1H)、7.20(s、1H)、7.03(d、1H)、6.92(d、1H)、6.86(d、1H)、6.80(s、1H)、6.75(d、1H)、4.78(q、1H)、4.06(s、2H)、2.41(s、3H)、1.65(d、3H)。
【0170】
実施例19
【0171】
【化29】
Figure 2004513076
【0172】
2−(3−{[1−(4−クロロベンゾイル)−2−メチル−5−(トリフルオロメトキシ)−1H−インドール−3−イル]メチル}フェノキシ)プロパン酸
H NMR(400MHz、CDCl):δ6.69(d、2H)、7.50(d、2H)、7.24(s、1H)、7.15(t、1H)、7.03(m、2H)、6.90(m、2H)、6.79(d、1H)、4.91(q、1H)、4.07(dd、2H)、2.38(s、3H)、1.72(d、3H);ES−MS(M+1)532、534。
【0173】
実施例20
【0174】
【化30】
Figure 2004513076
【0175】
2−(3−{[1−(2,4−ジクロロベンゾイル)−2−メチル−5−(ト リフルオロメトキシ)−1H−インドール−3−イル]メチル}フェノキシ)プロパン酸
H NMR(400MHz、CDCl):δ7.49(m、4H)、7.24(s、1H)、7.18(t、1H)、6.99(m、2H)、6.87(t、1H)、6.78(d、1H)、4.93(q、1H)、4.08(dd、2H)、2.21(s、3H)、1.71(d、3H);ES−MS(M+1)566、568、570。
【0176】
実施例21
【0177】
【化31】
Figure 2004513076
【0178】
(2R)−2−(3−{[1−(4−メトキシベンゾイル)−2−メチル−5−(トリフルオロメトキシ)−1H−インドール−3−イル]メチル}フェノキシ)プロパン酸
H NMR(400MHz、CDCl):7.76(d、2H)、7.23(t、1H)、7.18(s、1H)、7.02(d、1H)、7.01(d、2H)、6.92(d、1H)、6.91(d、1H)、6.76(s、1H)、6.75(d、1H)、4.76(q、1H)、4.05(s、2H)、3.94(s、3H)、2.41(s、3H)、1.63(d、3H)。
【0179】
実施例22
【0180】
【化32】
Figure 2004513076
【0181】
(2R)−2−(3−{[1−(2−ナフトイル)−2−メチル−5−(トリフルオロメトキシ)−1H−インドール−3−イル]メチル}フェノキシ)プロパン酸
H NMR(400MHz、CDCl):d8.30(s、1H)、7.97(m、3H)、7.80(d、1H)、7.68(t、1H)、7.61(t、1H)、7.24(t、1H)、7.20(s、1H)、7.03(d、1H)、6.92(d、1H)、6.86(d、1H)、6.80(s、1H)、6.75(d、1H)、4.78(q、1H)、4.06(s、2H)、2.41(s、3H)、1.65(d、3H)。
【0182】
実施例23
【0183】
【化33】
Figure 2004513076
【0184】
(2S)−2−(3−{[1−(2−ナフトイル)−2−メチル−5−(トリフルオロメトキシ)−1H−インドール−3−イル]メチル}フェノキシ)プロパン酸
H NMR(400MHz、CDCl):d8.30(s、1H)、7.97(m、3H)、7.80(d、1H)、7.68(t、1H)、7.61(t、1H)、7.24(t、1H)、7.20(s、1H)、7.03(d、1H)、6.92(d、1H)、6.86(d、1H)、6.80(s、1H)、6.75(d、1H)、4.78(q、1H)、4.06(s、2H)、2.41(s、3H)、1.65(d、3H)。
【0185】
実施例24
【0186】
【化34】
Figure 2004513076
【0187】
2−(2−{[1−(4−メトキシベンゾイル)−2−メチル−5−(トリフルオロメトキシ)−1H−インドール−3−イル]メチル}フェノキシ)−2−メチルプロパン酸
H NMR(400MHz、CDCl):δ7.74(d、2H)、7.15(m、2H)、7.01(m、4H)、6.85(m、3H)、4.08(s、2H)、3.93(s、3H)、2.39(s、3H)、1.68(s、6H);ES−MS(M+1)542。
【0188】
実施例25
【0189】
【化35】
Figure 2004513076
【0190】
2−(3−{[1−(4−メトキシベンゾイル)−2−メチル−5−(トリフルオロメトキシ)−1H−インドール−3−イル]メチル}フェノキシ)−2−メチルプロパン酸
H NMR(400MHz、CDCl):δ7.76(d、2H)、7.19(m、2H)、7.00(m、4H)、6.82(d、2H)、6.78(m、2H)、4.22(s、2H)、3.91(s、3H)、2.21(s、3H)、1.57(s、6H);ES−MS(M+1)542。
【0191】
実施例26
【0192】
【化36】
Figure 2004513076
【0193】
2−(2−{[1−(2−ナフトイル)−2−メチル−5−(トリフルオロメトキシ)−1H−インドール−3−イル]メチル}フェノキシ)−2−メチルプロパン酸
H NMR(400MHz、CDCl):δ8.29(s、1H)、9.98(m、3H)、7.79(d、1H)、6.15(m、2H)、7.20(s、1H)、7.17(t、1H)、7.05(m、2H)、6.91(t、1H)、6.84(m、2H)、4.09(s、2H)、2.39(s、3H)、1.70(s、6H);ES−MS(M+1)562。
【0194】
実施例27
【0195】
【化37】
Figure 2004513076
【0196】
2−(3−{[1−(2−ナフトイル)−2−メチル−5−(トリフルオロメトキシ)−1H−インドール−3−イル]メチル}フェノキシ)−2−メチルプロパン酸
H NMR(400MHz、CDCl):δ8.31(s、1H)、7.95(m、3H)、7.80(d、1H)、7.65(m、2H)、7.20(m、2H)、7.03(d、1H)、6.97(d、1H)、6.83(d、1H)、6.79(M、2H)、4.07(s、2H)、2.21(s、3H)、1.58(s、6H);ES−MS(M+1)363。
【0197】
実施例28
【0198】
【化38】
Figure 2004513076
【0199】
(2R)−2−(3−{2−[1−(4−メトキシベンゾイル)−2−メチル−5−(トリフルオロメトキシ)−1H−インドール−3−イル]エチル}フェノキシ)プロピオン酸
H NMR(400MHz、CDCl):δ7.75〜7.60(brm、2H)、7.33〜7.29(m、2H)、7.21(t、1H)、7.02(d、1H)、6.97〜6.95(m、2H)、6.88(d、1H)、6.80(d、1H)、6.01(s、1H)、4.51(brm、1H)、3.92(s、3H)、3.11〜3.02(m、2H)、2.81〜2.75(m、2H)、1.65(s、3H)、1.56(d、3H);ES−MS(M+1)542。
【0200】
実施例29
【0201】
【化39】
Figure 2004513076
【0202】
(2S)−2−{3−[1−(4−メトキシベンゾイル)−2−メチル−5−(トリフルオロメトキシ)−1H−インドール−3−イル]フェノキシ}プロピオン酸
H NMR(500MHz、CDCl):δ7.81(d、2H)、7.46(t、1H)、7.39(brs、1H)、7.16(d、1H)、7.11(d、1H)、7.04(m、3H)、6.97(m、2H)、4.91(q、1H)、3.95(s、3H)、2.44(s、3H)、1.74(d、3H)。
【0203】
実施例30
【0204】
【化40】
Figure 2004513076
【0205】
(2S)−2−(3−{1−{1−(4−メトキシベンゾイル)−2−メチル−5−(トリフルオロメトキシ)−1H−インドール−3−イル]シクロプロピル}フェノキシ)プロパン酸
H NMR(500MHz、CDCl):δ7.77(d、2H)、7.46(s、1H)、7.18(t、1H)、7.02(m、3H)、6.92(d、1H)、6.75(d、2H)、6.69〜6.66(m、2H)、4.70(q、1H)、3.94(s、3H)、2.47(s、3H)、1.63(d、3H)、1.50(m、2H)、1.33(m、2H);ES−MS(M+1)554。
【0206】
実施例31
【0207】
【化41】
Figure 2004513076
【0208】
2−{3−[1−(4−メトキシベンゾイル)−2−メチル−5−(トリフルオロメトキシ)−1H−インドール−3−イル]フェノキシ}−2−メチルプロパン酸
H NMR(500MHz、CDCl):δ7.80(d、2H)、7.43(t、1H)、7.38(brs、1H)、7.20(d、1H)、7.10(d、1H)、7.02(m、5H)、3.94(s、3H)、2.43(s、3H)、1.69(s、6H)。

Claims (38)

  1. 下記式Iの化合物ならびに該化合物の医薬として許容される塩およびプロドラッグ。
    Figure 2004513076
    [式中、
    は、1〜3個のFで置換されていても良いメチルであり;
    、RおよびRはそれぞれ独立に、H、ハロゲン、C〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、C〜Cシクロアルキル、アリール、OC〜Cアルキル、OC〜Cアルケニル、OC〜Cアルキニル、O−アリール、OH、SC〜Cアルキル、SC〜Cアルケニル、SC〜Cアルキニル、SO〜Cアルキル、SO〜Cアルケニル、SO〜Cアルキニル、OCON(R、OCO(C〜C−アルキル)およびCNからなる群から選択され;いずれの場合もアルキル、アルケニルおよびアルキニルは直鎖または分岐であることができ;いずれの場合もアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキルおよびアリールは、ハロゲン、アリール、O−アリールおよびOMeからなる群から独立に選択される1〜5個の置換基で置換されていても良く;
    およびRは各場合において独立に、H、F、OHおよびC〜Cアルキルからなる群から選択され;同一炭素上にあるR基およびR基が一体となって、C〜Cシクロアルキル基を形成していても良く;
    およびRはそれぞれ独立に、H、FおよびC1−5アルキルからなる群から選択され;あるいはRおよびRが一体となって、C〜Cシクロアルキル基を形成していても良く;
    はHおよびC〜Cアルキルからなる群から選択され;そのアルキルは直鎖または分岐であることができ;
    Arはフェニル、1−ナフチル、2−ナフチル、ピリジルまたはキノリルであり;Arは、Rから独立に選択される1〜3個の基で置換されており;
    Xは、C=O、S(O)、CH、CH(CH)、C(CH、CFおよびシクロプロピリデンからなる群から選択され;
    YはOまたはSであり;
    nは0〜5である。]
  2. がCHであり;
    、RおよびRがそれぞれ独立に、H、ハロゲン、C〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、C〜Cシクロアルキル、アリール、OC〜Cアルキル、OC〜Cアルケニル、OC〜Cアルキニル、O−アリール、OH、SC〜Cアルキル、SC〜Cアルケニル、SC〜Cアルキニル、OCON(R、OCO(C〜C−アルキル)およびCNからなる群から選択され;いずれの場合もアルキル、アルケニルおよびアルキニルは直鎖または分岐であることができ;いずれの場合もアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキルおよびアリールは、ハロゲン、アリール、O−アリールおよびOMeからなる群から独立に選択される1〜5個の置換基で置換されていても良く;
    Xが、C=O、CH、CH(CH)、C(CH、CFおよびシクロプロピリデンからなる群から選択される請求項1に記載の化合物。
  3. 、RおよびRがそれぞれ独立に、H、OCH、OCF、F、ClおよびCHからなる群から選択され;CHが、F、ClおよびOCHから独立に選択される1〜3個の基で置換されていても良い請求項1に記載の化合物。
  4. 、RおよびRがそれぞれ独立に、H、OCH、OCFおよびClからなる群から選択される請求項1に記載の化合物。
  5. およびRがHである請求項1に記載の化合物。
  6. およびRがそれぞれ独立に、CHまたはHである請求項1に記載の化合物。
  7. がHである請求項1に記載の化合物。
  8. XがC=Oである請求項1に記載の化合物。
  9. YがOである請求項1に記載の化合物。
  10. nが0、1または2である請求項1に記載の化合物。
  11. nが1である請求項1に記載の化合物。
  12. Arがフェニル、1−ナフチルまたは2−ナフチルである請求項1に記載の化合物。
  13. Arがフェニルまたは2−ナフチルであり;Arが、Rから独立に選択される1〜3個の基で置換されている請求項1に記載の化合物。
  14. アリールがフェニルである請求項1に記載の化合物。
  15. がCHであり;
    が、H、OCHおよびOCFからなる群から選択され;
    、R、RおよびRがHであり;
    が、H、ClおよびOCHからなる群から選択され;
    およびRがそれぞれ独立に、HおよびCHからなる群から選択され;
    XがC=Oであり;
    YがOであり;
    nが1である請求項1に記載の化合物。
  16. 哺乳動物患者への投与時または投与後の生理条件下で容易に脱離して、RがHであるカルボン酸またはそれのカルボン酸アニオンあるいはそれの医薬として許容される塩を与える基と定義され;R、R、R、R、R、R、R、R、Ar、X、Yおよびnが請求項1で定義の通りである請求項1に記載の化合物。
  17. −CO基のORが−OR10、−OCHOR10、−OCH(CH)OR10、−OCHOC(O)R10、−OCH(CH)OC(O)R10、−OCHOC(O)OR10、−OCH(CH)OC(O)OR10、−NR1111および−ONR1111からなる群から選択され;
    各R10が、−COH、−CONH、−NH、−OH、−OAc、NHAcおよびフェニルから選択される1個または2個の基で置換されていても良いC1−6アルキルから独立に選択され;
    各R11がHおよびR10から独立に選択される請求項16に記載の化合物。
  18. 下記のものからなる群から選択される化合物。
    Figure 2004513076
    Figure 2004513076
    Figure 2004513076
    Figure 2004513076
    Figure 2004513076
    Figure 2004513076
    Figure 2004513076
    Figure 2004513076
  19. (2S)−2−(3−{[1−(4−メトキシベンゾイル)−2−メチル−5−(トリフルオロメトキシ)−1H−インドール−3−イル]メチル}フェノキシ)プロパン酸;
    2−(2−{[1−(4−クロロベンゾイル)−2−メチル−5−(メトキシ)−1H−インドール−3−イル]メチル}フェノキシ)酢酸;
    2−(3−{[1−(4−クロロベンゾイル)−2−メチル−5−(メトキシ)−1H−インドール−3−イル]メチル}フェノキシ)酢酸;
    2−(4−{[1−(4−クロロベンゾイル)−2−メチル−5−(メトキシ)−1H−インドール−3−イル]メチル}フェノキシ)酢酸;
    2−(2−{[1−(4−クロロベンゾイル)−2−メチル−5−(メトキシ)−1H−インドール−3−イル]メチル}フェノキシ)プロパン酸;
    2−(3−{[1−(4−クロロベンゾイル)−2−メチル−5−(メトキシ)−1H−インドール−3−イル]メチル}フェノキシ)プロパン酸;
    2−(4−{[1−(4−クロロベンゾイル)−2−メチル−5−(メトキシ)−1H−インドール−3−イル]メチル}フェノキシ)プロパン酸;
    2−(2−{[1−(4−クロロベンゾイル)−2−メチル−5−(メトキシ)−1H−インドール−3−イル]メチル}フェノキシ)−2−メチルプロパン酸;
    2−(3−{[1−(4−クロロベンゾイル)−2−メチル−5−(メトキシ)−1H−インドール−3−イル]メチル}フェノキシ)−2−メチルプロパン酸;
    2−(4−{[1−(4−クロロベンゾイル)−2−メチル−5−(メトキシ)−1H−インドール−3−イル]メチル}フェノキシ)−2−メチルプロパン酸;
    2−(2−{[1−(4−メトキシベンゾイル)−2−メチル−5−(トリフルオロメトキシ)−1H−インドール−3−イル]メチル}フェノキシ)酢酸;
    2−(3−{[1−(4−メトキシベンゾイル)−2−メチル−5−(トリフルオロメトキシ)−1H−インドール−3−イル]メチル}フェノキシ)酢酸;
    2−(2−{[1−(4−メトキシベンゾイル)−2−メチル−5−(トリフルオロメトキシ)−1H−インドール−3−イル]メチル}フェノキシ)プロパン酸;
    2−(2−{[1−(2−ナフトイル)−2−メチル−5−(トリフルオロメトキシ)−1H−インドール−3−イル]メチル}フェノキシ)プロパン酸;
    (2R)−2−(2−{[1−(4−メトキシベンゾイル)−2−メチル−5−(トリフルオロメトキシ)−1H−インドール−3−イル]メチル}フェノキシ)プロパン酸;
    (2S)−2−(2−{[1−(4−メトキシベンゾイル)−2−メチル−5−(トリフルオロメトキシ)−1H−インドール−3−イル]メチル}フェノキシ)プロパン酸;
    2−(3−{[1−(4−メトキシベンゾイル)−2−メチル−5−(トリフルオロメトキシ)−1H−インドール−3−イル]メチル}フェノキシ)プロパン酸;
    2−(3−{[1−(2−ナフトイル)−2−メチル−5−(トリフルオロメトキシ)−1H−インドール−3−イル]メチル}フェノキシ)プロパン酸;
    2−(3−{[1−(4−クロロベンゾイル)−2−メチル−5−(トリフルオロメトキシ)−1H−インドール−3−イル]メチル}フェノキシ)プロパン酸;
    2−(3−{[1−(2,4−ジクロロベンゾイル)−2−メチル−5−(トリフルオロメトキシ)−1H−インドール−3−イル]メチル}フェノキシ)プロパン酸;
    (2R)−2−(3−{[1−(4−メトキシベンゾイル)−2−メチル−5−(トリフルオロメトキシ)−1H−インドール−3−イル]メチル}フェノキシ)プロパン酸;
    (2R)−2−(3−{[1−(2−ナフトイル)−2−メチル−5−(トリフルオロメトキシ)−1H−インドール−3−イル]メチル}フェノキシ)プロパン酸;
    (2S)−2−(3−{[1−(2−ナフトイル)−2−メチル−5−(トリフルオロメトキシ)−1H−インドール−3−イル]メチル}フェノキシ)プロパン酸;
    2−(2−{[1−(4−メトキシベンゾイル)−2−メチル−5−(トリフルオロメトキシ)−1H−インドール−3−イル]メチル}フェノキシ)−2−メチルプロパン酸;
    2−(3−{[1−(4−メトキシベンゾイル)−2−メチル−5−(トリフルオロメトキシ)−1H−インドール−3−イル]メチル}フェノキシ)−2−メチルプロパン酸;
    2−(2−{[1−(2−ナフトイル)−2−メチル−5−(トリフルオロメトキシ)−1H−インドール−3−イル]メチル}フェノキシ)−2−メチルプロパン酸;
    2−(3−{[1−(2−ナフトイル)−2−メチル−5−(トリフルオロメトキシ)−1H−インドール−3−イル]メチル}フェノキシ)−2−メチルプロパン酸;
    (2R)−2−(3−{2−[1−(4−メトキシベンゾイル)−2−メチル−5−(トリフルオロメトキシ)−1H−インドール−3−イル]エチル}フェノキシ)プロピオン酸;
    (2S)−2−{3−[1−(4−メトキシベンゾイル)−2−メチル−5−(トリフルオロメトキシ)−1H−インドール−3−イル]フェノキシ}プロピオン酸;
    (2S)−2−(3−{1−{1−(4−メトキシベンゾイル)−2−メチル−5−(トリフルオロメトキシ)−1H−インドール−3−イル]シクロプロピル}フェノキシ)プロパン酸;および
    2−{3−[1−(4−メトキシベンゾイル)−2−メチル−5−(トリフルオロメトキシ)−1H−インドール−3−イル]フェノキシ}−2−メチルプロパン酸
    からなる群から選択される化合物。
  20. 請求項1に記載の化合物および医薬として許容される担体を含む医薬組成物。
  21. 処置を必要とする哺乳動物患者における非インシュリン依存型(II型)糖尿病を治療し、抑制しまたは予防する方法であって、該患者に対して治療上有効量の請求項1に記載の化合物を投与する段階を有する方法。
  22. 処置を必要とする哺乳動物患者における高血糖を治療し、抑制しまたは予防する方法であって、該患者に対して治療上有効量の請求項1に記載の化合物を投与する段階を有する方法。
  23. 処置を必要とする哺乳動物患者における脂質障害、高脂血症および低HDLを治療し、抑制しまたは予防する方法であって、該患者に対して治療上有効量の請求項1に記載の化合物を投与する段階を有する方法。
  24. 処置を必要とする哺乳動物患者における肥満を治療し、抑制しまたは予防する方法であって、該患者に対して治療上有効量の請求項1に記載の化合物を投与する段階を有する方法。
  25. 処置を必要とする哺乳動物患者における高コレステロール血症を治療し、抑制しまたは予防する方法であって、該患者に対して治療上有効量の請求項1に記載の化合物を投与する段階を有する方法。
  26. 処置を必要とする哺乳動物患者における高トリグリセリド血症を治療し、抑制しまたは予防する方法であって、該患者に対して治療上有効量の請求項1に記載の化合物を投与する段階を有する方法。
  27. 処置を必要とする哺乳動物患者における異常脂血症および/または低HDLコレステロールを治療し、抑制しまたは予防する方法であって、該患者に対して治療上有効量の請求項1に記載の化合物を投与する段階を有する方法。
  28. 処置を必要とする哺乳動物患者におけるアテローム性動脈硬化を治療し、抑制しまたは予防する方法であって、該患者に対して治療上有効量の請求項1に記載の化合物を投与する段階を有する方法。
  29. (1)非インシュリン依存型糖尿病(NIDDM)、(2)高血糖、(3)低耐糖能、(4)インシュリン耐性、(5)肥満、(6)脂質障害、(7)異常脂血症、(8)高脂血症、(9)高トリグリセリド血症、(10)高コレステロール血症、(11)低HDLレベル、(12)高LDLレベル、(13)アテローム性動脈硬化およびそれの後遺症、(14)血管再狭窄、(15)過敏性腸症候群、(16)クローン病および潰瘍性大腸炎などの炎症性腸疾患、(17)他の炎症状態、(18)膵臓炎、(19)腹部肥満、(20)神経変性性疾患、(21)網膜症、(22)腫瘍状態、(23)脂肪細胞腫瘍、(24)脂肪肉腫などの脂肪細胞癌、(25)前立腺癌ならびに胃癌、乳癌、膀胱癌および結腸癌などの他の癌、(26)血管新生、(27)アルツハイマー病、(28)乾癬、(29)高血圧、(30)X症候群、(31)卵巣アンドロゲン過多症(多嚢胞性卵巣症候群)、ならびにインシュリン耐性が一つの要素となっている他の障害からなる群から選択される1以上の疾患、障害または状態を治療し、抑制しまたは予防する方法であって、有効量の請求項1に記載の化合物を投与する段階を有する方法。
  30. (1)糖尿病、特には非インシュリン依存型糖尿病(NIDDM)、(2)高血糖、(3)低耐糖能、(4)インシュリン耐性、(5)肥満、(6)脂質障害、(7)異常脂血症、(8)高脂血症、(9)高トリグリセリド血症、(10)高コレステロール血症、(11)低HDLレベル、(12)高LDLレベル、(13)アテローム性動脈硬化およびそれの後遺症、(14)血管再狭窄、(15)過敏性腸症候群、(16)クローン病および潰瘍性大腸炎などの炎症性腸疾患、(17)他の炎症状態、(18)膵臓炎、(19)腹部肥満、(20)神経変性性疾患、(21)網膜症、(22)腫瘍状態、(23)脂肪細胞腫瘍、(24)脂肪肉腫などの脂肪細胞癌、(25)前立腺癌ならびに胃癌、乳癌、膀胱癌および結腸癌などの他の癌、(26)血管新生、(27)アルツハイマー病、(28)乾癬、(29)高血圧、(30)X症候群、(31)卵巣アンドロゲン過多症(多嚢胞性卵巣症候群)、ならびにインシュリン耐性が一つの要素となっている他の障害からなる群から選択される1以上の疾患、障害または状態を治療し、抑制しまたは予防する方法であって、有効量の請求項1に記載の化合物ならびに
    (a)(i)グリタゾン類(例:トログリタゾン、ピオグリタゾン、エングリタゾン、MCC−555、ロシグリタゾンなど)ならびにWO97/27857、97/28115、97/28137および97/27847に開示の化合物などのPPAR作働薬;(ii)メトホルミンおよびフェンホルミンなどのビグアニド類;(iii)蛋白チロシンホスファターゼ−1B(PTP−1B)阻害薬;および(iv)ジペプチジルペプチダーゼIV(DP−IV)阻害薬などのII型糖尿病の治療で用いられる他の化合物;
    (b)インシュリンまたはインシュリン様薬;
    (c)トルブタミドおよびグリピジドなどのスルホニル尿素類または関連物;
    (d)α−グルコシダーゼ阻害薬(アカルボースなど);
    (e)(i)HMG−CoAレダクターゼ阻害薬(ロバスタチン、シンバスタチン、プラバスタチン、フルバスタチン、アトルバスタチン、リバスタチン、イタバスタチン、ZD−4522その他)、(ii)金属イオン封鎖剤(コレスチラミン、コレスチポールおよび架橋デキストランのジアルキルアミノアルキル誘導体)、(iii)ニコチニルアルコール、ニコチン酸またはそれらの塩、(iv)フェノフィブリン酸誘導体(ゲムフィブロジル、クロフィブレート、フェノフィブレートおよびベンザフィブレート)などのPPARα作働薬、(v)KRP−297などのPPARα/γ二重作働薬、(vi)例えばβ−シトステロールなどのコレステロール吸収阻害薬、(vii)例えばアバシミベなどのアシルCoA:コレステロールアシルトランスフェラーゼ阻害薬ならびに(viii)プロブコールなどの抗酸化剤のようなコレステロール低下剤;
    (f)WO97/28149に開示のものなどのPPARδ作働薬;
    (g)フェンフルラミン、デキスフェンフルラミン、フェンチラミン、スルビトラミン、オルリスタット、神経ペプチドY5阻害薬およびβ3アドレナリン受容体作働薬などの抗肥満化合物;
    (h)回腸胆汁酸搬送体阻害薬;ならびに
    (i)アスピリン、非ステロイド系抗炎症薬、糖コルチコイド類、アズルフィジンおよびシクロオキシゲナーゼ2選択的阻害薬などの炎症状態用の薬剤
    からなる群から選択される有効量の1以上の他の化合物を投与する段階を有する方法。
  31. 高コレステロール血症、アテローム性動脈硬化、低HDLレベル、高LDLレベル、高脂血症、高トリグリセリド血症および異常脂血症から選択される1以上の状態を治療し、抑制しまたは予防する方法であって、そのような処置を必要とする哺乳動物に対して、治療上有効量の請求項1に記載の化合物を投与する段階を有する方法。
  32. 高コレステロール血症、アテローム性動脈硬化、低HDLレベル、高LDLレベル、高脂血症、高トリグリセリド血症および異常脂血症から選択される1以上の状態を治療し、抑制しまたは予防する方法であって、そのような処置を必要とする哺乳動物に対して、治療上有効量の請求項1に記載の化合物およびHMG−CoAレダクターゼ阻害薬を投与する段階を有する方法。
  33. 前記HMG−CoAレダクターゼ阻害薬がスタチンであある請求項32に記載の方法。
  34. 前記スタチンが、ロバスタチン、シンバスタチン、プラバスタチン、フルバスタチン、アトルバスタチン、イタバスタチン、ZD−4522およびリバスタチンからなる群から選択される請求項33に記載の方法。
  35. 炎症状態、炎症性腸疾患、クローン病および潰瘍性大腸炎から選択される1以上の状態を治療し、抑制しまたは予防する方法であって、そのような処置を必要とする哺乳動物患者に対して、治療上有効量の請求項1に記載の化合物を投与する段階を有する方法。
  36. 処置を必要とする哺乳動物患者におけるアテローム性動脈硬化を治療し、予防しまたは抑制する方法であって、該患者に対して、請求項1に記載の化合物およびHMG−CoAレダクターゼ阻害薬の組み合わせの有効量を投与する段階を有する方法。
  37. アテローム性動脈硬化を治療し、予防しまたは抑制するための医薬組成物であって、(1)請求項1に記載の化合物、(2)HMG−CoAレダクターゼ阻害薬および(3)医薬として許容される担体を含む医薬組成物。
  38. (1)請求項1に記載の化合物;
    (2)
    (a)(i)グリタゾン類(例:トログリタゾン、ピオグリタゾン、エングリタゾン、MCC−555、ロシグリタゾンなど)ならびにWO97/27857、97/28115、97/28137および97/27847に開示の化合物などのPPARγ作働薬;(ii)メトホルミンおよびフェンホルミンなどのビグアニド類;(iii)蛋白チロシンホスファターゼ−1B(PTP−1B)阻害薬;および(iv)ジペプチジルペプチダーゼIV(DP−IV)阻害薬などのインシュリン感作剤;
    (b)インシュリンまたはインシュリン様薬;
    (c)トルブタミドおよびグリピジドなどのスルホニル尿素類または関連物;
    (d)α−グルコシダーゼ阻害薬(アカルボースなど);
    (e)(i)HMG−CoAレダクターゼ阻害薬(ロバスタチン、シンバスタチン、プラバスタチン、フルバスタチン、アトルバスタチン、リバスタチン、イタバスタチン、ZD−4522その他)、(ii)金属イオン封鎖剤(コレスチラミン、コレスチポールおよび架橋デキストランのジアルキルアミノアルキル誘導体)、(iii)ニコチニルアルコール、ニコチン酸またはそれらの塩、(iv)フェノフィブリン酸誘導体(ゲムフィブロジル、クロフィブレート、フェノフィブレートおよびベンザフィブレート)などのPPARα作働薬、(v)KRP−297などのPPARα/γ二重作働薬、(vi)例えばβ−シトステロールなどのコレステロール吸収阻害薬、(vii)例えばアバシミベなどのアシルCoA:コレステロールアシルトランスフェラーゼ阻害薬ならびに(viii)プロブコールなどの抗酸化剤のようなコレステロール低下剤;
    (f)WO97/28149に開示のものなどのPPARδ作働薬;
    (g)フェンフルラミン、デキスフェンフルラミン、フェンチラミン、スルビトラミン、オルリスタット、神経ペプチドY5阻害薬およびβ3アドレナリン受容体作働薬などの抗肥満化合物;
    (h)回腸胆汁酸搬送体阻害薬;ならびに
    (i)アスピリン、非ステロイド系抗炎症薬、糖コルチコイド類、アズルフィジンおよびシクロオキシゲナーゼ2選択的阻害薬などの炎症状態用の薬剤
    からなる群から選択される1以上の化合物;ならびに
    (3)医薬として許容される担体
    を含む医薬組成物。
JP2002514095A 2000-07-25 2001-07-20 糖尿病治療で有用なn−置換インドール類 Withdrawn JP2004513076A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US22077800P 2000-07-25 2000-07-25
PCT/US2001/022979 WO2002008188A1 (en) 2000-07-25 2001-07-20 N-substituted indoles useful in the treatment of diabetes

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004513076A true JP2004513076A (ja) 2004-04-30
JP2004513076A5 JP2004513076A5 (ja) 2008-05-22

Family

ID=22824932

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002514095A Withdrawn JP2004513076A (ja) 2000-07-25 2001-07-20 糖尿病治療で有用なn−置換インドール類

Country Status (8)

Country Link
US (1) US6525083B2 (ja)
EP (1) EP1305285B1 (ja)
JP (1) JP2004513076A (ja)
AT (1) ATE362468T1 (ja)
AU (2) AU2001277056B2 (ja)
CA (1) CA2415742A1 (ja)
DE (1) DE60128475T2 (ja)
WO (1) WO2002008188A1 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006046492A1 (ja) * 2004-10-25 2006-05-04 Osaka University 新規ppar調節剤およびそのスクリーニング方法
JP2008526904A (ja) * 2005-01-14 2008-07-24 メルク パテント ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフトング ヒドロキシフェノール誘導体、その調製方法、それらを含む医薬組成物、およびその治療的使用

Families Citing this family (152)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20030176357A1 (en) * 1998-10-06 2003-09-18 Pospisilik Andrew J. Dipeptidyl peptidase IV inhibitors and their uses for lowering blood pressure levels
TWI249401B (en) * 1999-04-14 2006-02-21 Takeda Chemical Industries Ltd Agent for improving ketosis
AR030379A1 (es) * 2000-08-22 2003-08-20 Novartis Ag Combinaciones
US7199102B2 (en) * 2000-08-24 2007-04-03 The Regents Of The University Of California Orally administered peptides synergize statin activity
US8568766B2 (en) 2000-08-24 2013-10-29 Gattadahalli M. Anantharamaiah Peptides and peptide mimetics to treat pathologies associated with eye disease
US7166578B2 (en) 2000-08-24 2007-01-23 The Regents Of The University Of California Orally administered peptides synergize statin activity
US7148197B2 (en) * 2000-08-24 2006-12-12 The Regents Of The University Of California Orally administered small peptides synergize statin activity
US7723303B2 (en) * 2000-08-24 2010-05-25 The Regents Of The University Of California Peptides and peptide mimetics to treat pathologies characterized by an inflammatory response
US7144862B2 (en) * 2000-08-24 2006-12-05 The Regents Of The University Of California Orally administered peptides to ameliorate atherosclerosis
SK7822003A3 (en) * 2000-12-21 2003-12-02 Aventis Pharma Gmbh Novel 1,2-diphenzylazetidinones, method for producing the same, medicaments containing said compounds, and the use thereof for treating disorders of the lipid metabolism
US7025985B2 (en) * 2001-05-28 2006-04-11 Kanebo, Ltd. Dihydroxyphenyl compounds and glucoside compounds thereof
DE60218165T2 (de) * 2001-05-28 2007-11-22 Kao Corp. Lipolyseförderer zur Reduzierung des Körpergewichts und medizinische Anwendung
US6987123B2 (en) 2001-07-26 2006-01-17 Cadila Healthcare Limited Heterocyclic compounds, their preparation, pharmaceutical compositions containing them and their use in medicine
KR20040063897A (ko) 2001-09-14 2004-07-14 툴라릭, 인코포레이티드 링크된 바이아릴 화합물
US20030220374A1 (en) * 2002-01-14 2003-11-27 Pharmacia Corporation Compositions and methods of treatment involving peroxisome proliferator-activated receptor-gamma agonists and cyclooxygenase-2 selective inhibitors
PE20040291A1 (es) * 2002-03-22 2004-07-02 Novartis Ag COMBINACION QUE COMPRENDE UN INHIBIDOR DE HMG-CoA-REDUCTASA Y UN POTENCIADOR DE LA SECRECION DE INSULINA Y/O UN SENSIBILIZANTE DE INSULINA
US6716842B2 (en) 2002-04-05 2004-04-06 Warner-Lambert Company, Llc Antidiabetic agents
AU2003225027A1 (en) * 2002-04-16 2003-11-03 Merck And Co., Inc. Combination therapy using a ppar alpha/gamma agonist
ITMI20021012A1 (it) * 2002-05-13 2003-11-13 Giovanni Scaramuzzino Combinazione di un inibitore dell'enzima hmg-coa reduttasi e di un estere nitrato
EP1388352A1 (en) * 2002-08-08 2004-02-11 Laboratoires Fournier S.A. Use of a ppar-alpha agonist to treat patients suffering from weight gain associated with a ppar-gamma agonist treatment
WO2004020409A1 (en) 2002-08-29 2004-03-11 Merck & Co., Inc. Indoles having anti-diabetic activity
JP4340232B2 (ja) * 2002-08-29 2009-10-07 メルク エンド カムパニー インコーポレーテッド 抗糖尿病活性を有するインドール類
EP1539746B1 (en) * 2002-09-12 2006-11-15 F. Hoffmann-La Roche Ag N-substituted-1h-indol-5-propionic acid compounds as ppar agonists useful for the treatment of diabetes
DE10300099A1 (de) * 2003-01-07 2004-07-15 Bayer Healthcare Ag Indol-Phenylsulfonamid-Derivate
EP1599468B1 (en) 2003-01-14 2007-10-03 Arena Pharmaceuticals, Inc. 1,2,3-trisubstituted aryl and heteroaryl derivatives as modulators of metabolism and the prophylaxis and treatment of disorders related thereto such as diabetes and hyperglycemia
US7572922B2 (en) 2003-01-27 2009-08-11 Merck & Co., Inc. Substituted pyrazoles, compositions containing such compounds and methods of use
US20040248937A1 (en) * 2003-04-14 2004-12-09 The Institute For Pharmaceutical Discovery Llc Substituted phenylalkanoic acids for the treatment of diabetes
US7981915B2 (en) * 2003-04-30 2011-07-19 Beth Israel Deaconess Medical Center Methods for modulating PPAR biological activity for the treatment of diseases caused by mutations in the CFTR gene
CN1812977A (zh) 2003-04-30 2006-08-02 药物研发有限责任公司 取代羧酸
WO2004098510A2 (en) * 2003-04-30 2004-11-18 Beth Israel Deaconess Medical Center Cystic fibrosis therapy
US20050107387A1 (en) * 2003-05-13 2005-05-19 Pharmacia Corporation Compositions of a cyclooxygenase-2 selective inhibitor and a peroxisome proliferator activated receptor agonist for the treatment of ischemic mediated central nervous system disorders
US20060160834A1 (en) * 2003-06-06 2006-07-20 Fong Tung M Combination therapy for the treatment of hypertension
US7601756B2 (en) * 2003-06-06 2009-10-13 Snowden Pharmaceuticals, Llc Method of treatment for irritable bowel syndrome
EP2287165A3 (en) 2003-07-14 2011-06-22 Arena Pharmaceuticals, Inc. Fused-aryl and heteroaryl derivatives as modulators of metabolism and the prophylaxis and treatment of disorders related thereto
DE10335449A1 (de) * 2003-08-02 2005-02-17 Bayer Healthcare Ag Bicyclische Indolinsulfonamid-Derivate
DE10337839A1 (de) * 2003-08-18 2005-03-17 Bayer Healthcare Ag Indolin-Derivate
US20050074443A1 (en) * 2003-10-03 2005-04-07 Treadwell Benjamin V. Methods of attenuating autoimmune disease and compositions useful therefor
RU2367659C2 (ru) * 2003-11-05 2009-09-20 Ф.Хоффманн-Ля Рош Аг Гетероарильные производные в качестве активаторов рецепторов, активируемых пролифераторами пероксисом (ppar)
RU2367654C2 (ru) 2003-11-05 2009-09-20 Ф.Хоффманн-Ля Рош Аг Бензаннелированные соединения в качестве активаторов ppar
KR20080042188A (ko) * 2003-11-05 2008-05-14 에프. 호프만-라 로슈 아게 Ppar 작용제로서 페닐 유도체
WO2005056522A2 (en) 2003-12-04 2005-06-23 National Health Research Institutes Indole compounds
JP2005200419A (ja) * 2004-01-16 2005-07-28 National Health Research Inst 癌治療法
CA2562783A1 (en) * 2004-04-26 2005-12-01 Vanderbilt University Indoleacetic acid and indenacetic acid derivatives as therapeutic agents with reduced gastrointestinal toxicity
US20080076810A1 (en) * 2004-05-28 2008-03-27 Weiguo Lui Benzoureas Having Anti-Diabetic Activity
AU2005247110B2 (en) * 2004-05-29 2010-08-26 7Tm Pharma A/S CRTH2 receptor ligands for medicinal uses
PL1756064T3 (pl) 2004-06-04 2008-11-28 Merck Sharp & Dohme Pochodne pirazolu, kompozycje zawierające takie związki oraz sposoby ich zastosowania
WO2006014262A2 (en) 2004-07-02 2006-02-09 Merck & Co., Inc. Indoles having anti-diabetic activity
CA2574147A1 (en) 2004-07-22 2006-02-09 Linda Brockunier Substituted pyrazoles, compositions containing such compounds and methods of use
DE602005009208D1 (de) 2004-07-30 2008-10-02 Salvat Lab Sa Tyrosinderivate als ppar-gamma-modulatoren
AU2005287004B2 (en) * 2004-09-16 2011-03-17 The Regents Of The University Of California G-type peptides and other agents to ameliorate atherosclerosis and other pathologies
EP1844043A2 (en) * 2004-11-18 2007-10-17 The Institutes for Pharmaceutical Discovery, LLC Heterocycle substituted carboxylic acids for the treatment of diabetes
RU2414236C2 (ru) 2004-12-06 2011-03-20 Зе Риджентс Оф Зи Юнивесити Оф Кэлифонье Способ улучшения структуры и/или функций артериол
DOP2006000008A (es) * 2005-01-10 2006-08-31 Arena Pharm Inc Terapia combinada para el tratamiento de la diabetes y afecciones relacionadas y para el tratamiento de afecciones que mejoran mediante un incremento de la concentración sanguínea de glp-1
AU2006220809B2 (en) 2005-03-04 2009-06-11 Merck Sharp & Dohme Corp. Fused aromatic compounds having anti-diabetic activity
EA200900786A1 (ru) * 2005-04-29 2009-10-30 Зе Риджентс Оф Зи Юнивесити Оф Кэлифонье Пептид в качестве лекарственного средства и способ лечения патологий, связанных с воспалительными процессами, посредством пептида
US20080293639A1 (en) * 2005-04-29 2008-11-27 The Regents Of The University Of California Peptides and peptide mimetics to treat pathologies characterized by an inflammatory response
ATE529107T1 (de) * 2005-05-24 2011-11-15 Dsm Ip Assets Bv Ligustilid-derivate zur behandlung von entzündungserkrankungen
AU2006269503A1 (en) 2005-07-06 2007-01-18 Merck & Co., Inc. Antidiabetic oxazolidinediones and thiazolidinediones
EP1910303A2 (en) 2005-07-26 2008-04-16 Merck & Co., Inc. Process for synthesizing a substituted pyrazole
US20070161006A1 (en) * 2006-01-10 2007-07-12 Vita Genomics, Inc. Single nucleotide polymorphisms in protein-tyrosine phosphatase receptor-type delta for the diagnosis of susceptibility to infection and asthma
PE20071221A1 (es) * 2006-04-11 2007-12-14 Arena Pharm Inc Agonistas del receptor gpr119 en metodos para aumentar la masa osea y para tratar la osteoporosis y otras afecciones caracterizadas por masa osea baja, y la terapia combinada relacionada a estos agonistas
AR060406A1 (es) * 2006-04-11 2008-06-11 Arena Pharm Inc Metodos para usar el receptor gpr119 en la identificacion de compuestos utiles para aumentar la masa osea en un individuo
CA2657691A1 (en) 2006-06-19 2007-12-27 Vanderbilt University Methods and compositions for diagnostic and therapeutic targeting of cox-2
US9308198B2 (en) 2006-09-08 2016-04-12 Rhode Island Hospital Treatment, prevention, and reversal of alcohol-induced brain disease
MX2009007911A (es) 2007-01-26 2009-07-31 Merck Frosst Canada Ltd Inhibidores de proteina tirosina fosfatasa 1b aromaticos fusionados.
AU2008221194B2 (en) 2007-02-26 2013-06-27 Merck Canada Inc. Indole and indoline cyclopropyl amide derivatives as EP4 receptor antagonists
US8338458B2 (en) 2007-05-07 2012-12-25 Merck Sharp & Dohme Corp. Method of treatment using fused aromatic compounds having anti-diabetic activity
US20080319218A1 (en) * 2007-06-22 2008-12-25 Andreas Haubrich Processes for Making and Using Benzyl Pentahydroxyhexylcarbamoylundecanoate
US20080319221A1 (en) * 2007-06-22 2008-12-25 Bernd Junker Esters of Pentahydroxyhexylcarbamoyl Alkanoic Acids
JP2010537638A (ja) 2007-08-28 2010-12-09 ユーエービー リサーチ ファウンデーション 合成アポリポ蛋白質e模倣ポリペプチドおよび使用方法
WO2009032693A2 (en) 2007-08-28 2009-03-12 Uab Research Foundation Synthetic apolipoprotein e mimicking polypeptides and methods of use
FR2921366B1 (fr) * 2007-09-26 2009-12-04 Servier Lab Nouveaux derives heterocycliques, leur procede de preparation et les compositions pharmaceutiques qui les contiennent
DE102007054497B3 (de) * 2007-11-13 2009-07-23 Sanofi-Aventis Deutschland Gmbh Neue kristalline Diphenylazetidinonhydrate und Verfahren zu deren Herstellung
EP2146210A1 (en) * 2008-04-07 2010-01-20 Arena Pharmaceuticals, Inc. Methods of using A G protein-coupled receptor to identify peptide YY (PYY) secretagogues and compounds useful in the treatment of conditions modulated by PYY
JO2870B1 (en) 2008-11-13 2015-03-15 ميرك شارب اند دوهم كورب Amino Tetra Hydro Pirans as Inhibitors of Peptide Dipeptide IV for the Treatment or Prevention of Diabetes
WO2010056717A1 (en) 2008-11-17 2010-05-20 Merck Sharp & Dohme Corp. Substituted bicyclic amines for the treatment of diabetes
TW201028414A (en) 2009-01-16 2010-08-01 Merck Sharp & Dohme Oxadiazole beta carboline derivatives as antidiabetic compounds
US20110312995A1 (en) 2009-01-23 2011-12-22 Schering Corporation Bridged and fused heterocyclic antidiabetic compounds
CA2749891A1 (en) 2009-01-23 2010-07-29 Hubert B. Josien Bridged and fused antidiabetic compounds
EP2393810A1 (en) 2009-02-05 2011-12-14 Schering Corporation Phthalazine-containing antidiabetic compounds
CA2768577A1 (en) 2009-07-23 2011-01-27 Schering Corporation Benzo-fused oxazepine compounds as stearoyl-coenzyme a delta-9 desaturase inhibitors
WO2011011506A1 (en) 2009-07-23 2011-01-27 Schering Corporation Spirocyclic oxazepine compounds as stearoyl-coenzyme a delta-9 desaturase inhibitors
EP2464228B1 (en) 2009-08-13 2017-12-06 Merck Sharp & Dohme Corp. Substituted cyclopropyl compounds, compositions containing such compounds and methods of treatment
WO2011028455A1 (en) 2009-09-02 2011-03-10 Merck Sharp & Dohme Corp. Aminotetrahydropyrans as dipeptidyl peptidase-iv inhibitors for the treatment or prevention of diabetes
US8754099B2 (en) 2010-01-15 2014-06-17 Merck Sharp & Dohme Corp Oxadiazole beta carboline derivatives as antidiabetic compounds
WO2011103256A1 (en) 2010-02-22 2011-08-25 Merck Sharp & Dohme Corp. Substituted aminotetrahydrothiopyrans and derivatives thereof as dipeptidyl peptidase-iv inhibitors for the treatment of diabetes
EP2563764B1 (en) 2010-04-26 2015-02-25 Merck Sharp & Dohme Corp. Novel spiropiperidine prolylcarboxypeptidase inhibitors
WO2011143057A1 (en) 2010-05-11 2011-11-17 Merck Sharp & Dohme Corp. Novel prolylcarboxypeptidase inhibitors
EP2571876B1 (en) 2010-05-21 2016-09-07 Merck Sharp & Dohme Corp. Substituted seven-membered heterocyclic compounds as dipeptidyl peptidase-iv inhibitors for the treatment of diabetes
US9006268B2 (en) 2010-06-11 2015-04-14 Merck Sharp & Dohme Corp. Prolylcarboxypeptidase inhibitors
US8742110B2 (en) 2010-08-18 2014-06-03 Merck Sharp & Dohme Corp. Spiroxazolidinone compounds
AU2011305525B2 (en) 2010-09-22 2016-08-18 Arena Pharmaceuticals, Inc. Modulators of the GPR119 receptor and the treatment of disorders related thereto
CA2814752A1 (en) 2010-10-29 2012-05-03 Merck Sharp & Dohme Corp. Diazeniumdiolate heterocyclic derivatives
US8933113B2 (en) 2011-01-20 2015-01-13 Merck Sharp & Dohme Corp. Mineralocorticoid receptor antagonists
JO3350B1 (ar) 2011-03-07 2019-03-13 Merck Sharp & Dohme مشتقات حلقية غير متجانسة محتوية على مجموعات أمينو أولية ومركبات داي أزينيومديولات
EP2693882B1 (en) 2011-04-08 2017-06-28 Merck Sharp & Dohme Corp. Substituted cyclopropyl compounds, compositions containing such compounds and methods of treatment
WO2012139495A1 (en) 2011-04-13 2012-10-18 Merck Sharp & Dohme Corp. Mineralocorticoid receptor antagonists
WO2012151114A1 (en) 2011-05-02 2012-11-08 Merck Sharp & Dohme Corp. Diazeniumdiolate cyclohexyl derivatives
JP2014518890A (ja) 2011-06-02 2014-08-07 インターベット インターナショナル ベー. フェー. イミダゾール誘導体
CA2838079A1 (en) 2011-06-16 2012-12-20 Merck Sharp & Dohme Corp. Substituted cyclopropyl compounds, compositions containing such compounds, and methods of treatment
WO2012178142A1 (en) * 2011-06-23 2012-12-27 Metabolic Solutions Development Company, Llc Ppar-sparing compounds and combinations fort the treatment of diabetes and other metabolic diseases
WO2013048916A1 (en) 2011-09-30 2013-04-04 Merck Sharp & Dohme Corp. Substituted cyclopropyl compounds, compositions containing such compounds and methods of treatment
US9505730B2 (en) 2011-10-13 2016-11-29 Merck Sharp & Dohme Corp. Mineralocorticoid receptor antagonists
WO2013059245A1 (en) 2011-10-17 2013-04-25 Vanderbilt University Indomethacin analogs for the treatment of castrate-resistant prostate cancer
EP2771000B1 (en) 2011-10-24 2016-05-04 Merck Sharp & Dohme Corp. Substituted piperidinyl compounds useful as gpr119 agonists
JO3210B1 (ar) 2011-10-28 2018-03-08 Merck Sharp & Dohme مثبط منصهر لبروتين نقل الكوليسترليستير اوكسازوليدينون ثمائي الحلقة
WO2013068328A1 (en) 2011-11-07 2013-05-16 Intervet International B.V. Bicyclo [2.2.2] octan-1-ylcarboxylic acid compounds as dgat-1 inhibitors
WO2013068439A1 (en) 2011-11-09 2013-05-16 Intervet International B.V. 4-amino-5-oxo-7,8-dihydropyrimido[5, 4 -f] [1, 4] oxazepine compounds as dgat1 inhibitors
WO2013074388A1 (en) 2011-11-15 2013-05-23 Merck Sharp & Dohme Corp. Substituted cyclopropyl compounds useful as gpr119 agonists
WO2013122920A1 (en) 2012-02-17 2013-08-22 Merck Sharp & Dohme Corp. Dipeptidyl peptidase-iv inhibitors for the treatment or prevention of diabetes
WO2013155600A1 (en) 2012-04-16 2013-10-24 Kaneq Pharma Fused aromatic phosphonate derivatives as precursors to ptp-1b inhibitors
WO2014018350A1 (en) 2012-07-23 2014-01-30 Merck Sharp & Dohme Corp. Treating diabetes with dipeptidyl peptidase-iv inhibitors
EP2931734B1 (en) 2012-12-17 2020-12-02 Merck Sharp & Dohme Corp. Novel glucokinase activator compounds, compositions containing such compounds, and methods of treatment
EP2934518B1 (en) 2012-12-19 2020-02-19 Merck Sharp & Dohme Corp. Spirocyclic cetp inhibitors
WO2015051496A1 (en) 2013-10-08 2015-04-16 Merck Sharp & Dohme Corp. Antidiabetic tricyclic compounds
WO2015089809A1 (en) 2013-12-19 2015-06-25 Merck Sharp & Dohme Corp. Antidiabetic substituted heteroaryl compounds
WO2015112465A1 (en) 2014-01-24 2015-07-30 Merck Sharp & Dohme Corp. Isoquinoline derivatives as mgat2 inhibitors
US10011572B2 (en) 2014-07-29 2018-07-03 Merck Sharp & Dohme Corp. Monocyclic isoxazolines as inhibitors of cholesterol ester transfer protein
AU2015298263B2 (en) 2014-07-31 2020-05-14 Anji Pharmaceuticals, Inc. ApoE mimetic peptides and higher potency to clear plasma cholesterol
WO2016022448A1 (en) 2014-08-08 2016-02-11 Merck Sharp & Dohme Corp. Antidiabetic bicyclic compounds
EP3177287B1 (en) 2014-08-08 2022-02-23 Merck Sharp & Dohme Corp. Antidiabetic bicyclic compounds
WO2016022446A1 (en) 2014-08-08 2016-02-11 Merck Sharp & Dohme Corp. [5,6]-fused bicyclic antidiabetic compounds
BR112017008160A8 (pt) 2014-10-24 2023-04-11 Merck Sharp & Dohme Peptídeo, composição, métodos para tratamento de um paciente ou indivíduo e para tratamento de uma doença metabólica, e, usos de um peptídeo e de uma composição
TW201625635A (zh) 2014-11-21 2016-07-16 默沙東藥廠 作為可溶性鳥苷酸環化酶活化劑之三唑并吡基衍生物
CN116850181A (zh) 2015-01-06 2023-10-10 艾尼纳制药公司 治疗与s1p1受体有关的病症的方法
US10245264B2 (en) 2015-05-27 2019-04-02 Merck Sharp & Dohme Corp. Substituted imidazo[1,2-a]pyrazines as soluble guanylate cyclase activators
US10213429B2 (en) 2015-05-28 2019-02-26 Merck Sharp & Dohme Corp. Imidazo-pyrazinyl derivatives useful as soluble guanylate cyclase activators
ES2929526T3 (es) 2015-06-22 2022-11-29 Arena Pharm Inc Sal cristalina de L-arginina del ácido (R)-2-(7-(4-ciclopentil-3-(trifluorometil)benciloxi)-1,2,3,4-tetrahidrociclo-penta[b]indol-3-il)acético para su uso en trastornos asociados al receptor S1P1
EP3322420B1 (en) 2015-07-13 2021-12-29 Merck Sharp & Dohme Corp. Bicyclic heterocycles as inhibitors of cholesterol ester transfer protein
WO2017062334A1 (en) 2015-10-05 2017-04-13 Merck Sharp & Dohme Corp. Antibody peptide conjugates that have agonist activity at both the glucagon and glucagon-like peptide 1 receptors
US10450309B2 (en) 2015-11-30 2019-10-22 Merch Sharp & Dohme Corp. Aryl sulfonamides as BLT1 antagonists
WO2017095724A1 (en) 2015-11-30 2017-06-08 Merck Sharp & Dohme Corp. Aryl sulfonamides as blt1 antagonists
WO2017107052A1 (en) 2015-12-22 2017-06-29 Merck Sharp & Dohme Corp. Soluble guanylate cyclase stimulators
WO2017197555A1 (en) 2016-05-16 2017-11-23 Merck Sharp & Dohme Corp. Fused pyrazine derivatives useful as soluble guanylate cyclase stimulators
WO2017201683A1 (en) 2016-05-25 2017-11-30 Merck Sharp & Dohme Corp. Substituted tetrahydroisoquinoline compounds useful as gpr120 agonists
EP3496715B1 (en) 2016-08-15 2021-11-03 Merck Sharp & Dohme Corp. Compounds useful for altering the levels of bile acids for the treatment of diabetes and cardiometabolic disease
WO2018034918A1 (en) 2016-08-15 2018-02-22 Merck Sharp & Dohme Corp. Compounds useful for altering the levels of bile acids for the treatment of diabetes and cardiometabolic disease
WO2018057409A1 (en) 2016-09-20 2018-03-29 Merck Sharp & Dohme Corp. Substituted 1-methyl-1,2,3,4-tetrahydroisoquinoline molecules as pcsk9 allosteric binders
EP3541376B1 (en) 2016-11-18 2023-04-19 Merck Sharp & Dohme LLC Indole derivatives useful as inhibitors of diacylglyceride o-acyltransferase 2
WO2018107415A1 (en) 2016-12-15 2018-06-21 Merck Sharp & Dohme Corp. Hydroxy isoxazole compounds useful as gpr120 agonists
MA47504A (fr) 2017-02-16 2019-12-25 Arena Pharm Inc Composés et méthodes de traitement de l'angiocholite biliaire primitive
JOP20190150A1 (ar) 2018-06-21 2019-12-21 Merck Sharp & Dohme مركبات مناهضة لـ pcsk9
WO2020205688A1 (en) 2019-04-04 2020-10-08 Merck Sharp & Dohme Corp. Inhibitors of histone deacetylase-3 useful for the treatment of cancer, inflammation, neurodegeneration diseases and diabetes
US20220281886A1 (en) 2019-05-22 2022-09-08 Merck Sharp Dohme Corp. Natriuretic peptide receptor a agonists useful for the treatment of cardiometabolic diseases, kidney disease and diabetes
EP3972590A4 (en) 2019-05-22 2023-06-14 Merck Sharp & Dohme LLC NATRIURETIC PEPTIDE RECEPTOR A AGONISTS USED TO TREAT CARDIOMETABOLIC DISEASES, KIDNEY DISEASES AND DIABETES
EP4021919A1 (en) 2019-08-30 2022-07-06 Merck Sharp & Dohme Corp. Pcsk9 antagonist compounds
EP3842449A1 (en) 2019-12-23 2021-06-30 Merck Sharp & Dohme Corp. Stapled olefin co-agonists of the glucagon and glp-1 receptors
EP3842061A1 (en) 2019-12-23 2021-06-30 Merck Sharp & Dohme Corp. Stapled triazole co-agonists of the glucagon and glp-1 receptors
EP3842060A1 (en) 2019-12-23 2021-06-30 Merck Sharp & Dohme Corp. Stapled lactam co-agonists of the glucagon and glp-1 receptors
US20230174521A1 (en) 2020-05-18 2023-06-08 Merck Sharp & Dohme Llc Novel diacylglyceride o-acyltransferase 2 inhibitors
AU2022330007A1 (en) 2021-08-19 2024-02-15 Merck Sharp & Dohme Llc Compounds for treating conditions related to pcsk9 activity
WO2023244554A1 (en) 2022-06-15 2023-12-21 Merck Sharp & Dohme Llc Cyclic peptides for trapping interleukin-1 beta

Family Cites Families (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3564009A (en) 1966-01-13 1971-02-16 Sumitomo Chemical Co Process for producing 1-acylindole derivatives
CH605742A5 (en) 1973-11-29 1978-10-13 Crc Ricerca Chim 1-Benzoyl-2-methyl-indole derivs.
WO1990005721A1 (en) 1988-11-14 1990-05-31 The Upjohn Company Alpha-amino-indole-3-acetic acids useful as anti-diabetic, anti-obesity and anti-atherosclerotic agents
JPH0764841B2 (ja) 1990-10-03 1995-07-12 ファイザー製薬株式会社 インドール誘導体およびその用途
US5527819A (en) 1991-09-06 1996-06-18 Merck & Co., Inc. Inhibitors of HIV reverse transcriptase
WO1993005020A1 (en) 1991-09-06 1993-03-18 Merck & Co., Inc. Indoles as inhibitors of hiv reverse transcriptase
PL175327B1 (pl) 1992-04-03 1998-12-31 Upjohn Co Dwupierścieniowe heterocykliczne aminy
ZA939516B (en) * 1992-12-22 1994-06-06 Smithkline Beecham Corp Endothelin receptor antagonists
US5686481A (en) * 1993-12-21 1997-11-11 Smithkline Beecham Corporation Endothelin receptor antagonists
JP3155008B2 (ja) 1994-07-26 2001-04-09 ファイザー・インコーポレーテッド セロトニンアゴニストおよびアンタゴニストとしての4−インドール誘導体
HUT76923A (hu) 1994-07-27 1998-01-28 Sankyo Company Limited Muszkarinreceptorokra alloszterikus hatást kifejtő heterociklusos vegyületek
US5532237A (en) 1995-02-15 1996-07-02 Merck Frosst Canada, Inc. Indole derivatives with affinity for the cannabinoid receptor
ATE246686T1 (de) * 1995-03-09 2003-08-15 Kyowa Hakko Kogyo Kk Pyrrolocarbazolderivate
FR2735774B1 (fr) 1995-06-21 1997-09-12 Sanofi Sa Utilisation de composes agonistes du recepteur cb2 humain pour la preparation de medicaments immunomodulateurs, nouveaux composes agonistes du recepteur cb2 et les compositions pharmaceutiques les contenant
AU717430B2 (en) 1996-08-26 2000-03-23 Genetics Institute, Llc Inhibitors of phospholipase enzymes
CA2322162A1 (en) * 1998-02-25 1999-09-02 Genetics Institute, Llc Inhibitors of phospholipase enzymes
CN1298404A (zh) 1998-02-25 2001-06-06 遗传研究所有限公司 磷脂酶a2的抑制剂
EP1056719A2 (en) 1998-02-25 2000-12-06 Genetics Institute, Inc. Inhibitors of phospholipase enzymes
US6867200B1 (en) * 1998-12-18 2005-03-15 Axys Pharmaceuticals, Inc. (Hetero)aryl-bicyclic heteroaryl derivatives, their preparation and their use as protease inhibitors

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006046492A1 (ja) * 2004-10-25 2006-05-04 Osaka University 新規ppar調節剤およびそのスクリーニング方法
JP2008526904A (ja) * 2005-01-14 2008-07-24 メルク パテント ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフトング ヒドロキシフェノール誘導体、その調製方法、それらを含む医薬組成物、およびその治療的使用

Also Published As

Publication number Publication date
EP1305285A4 (en) 2005-08-03
DE60128475T2 (de) 2008-02-07
WO2002008188A1 (en) 2002-01-31
ATE362468T1 (de) 2007-06-15
EP1305285B1 (en) 2007-05-16
AU7705601A (en) 2002-02-05
DE60128475D1 (de) 2007-06-28
US20020042441A1 (en) 2002-04-11
US6525083B2 (en) 2003-02-25
AU2001277056B2 (en) 2005-09-29
EP1305285A1 (en) 2003-05-02
CA2415742A1 (en) 2002-01-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6525083B2 (en) N-substituted indoles useful in the treatment of diabetes
JP4340232B2 (ja) 抗糖尿病活性を有するインドール類
US6645997B2 (en) Benzopyrancarboxylic acid derivatives for the treatment of diabetes and lipid disorders
JP4377815B2 (ja) 抗糖尿病活性を有するインドール類
AU2001277056A1 (en) N-substituted indoles useful in the treatment of diabetes
US6569879B2 (en) Aryloxyacetic acids for diabetes and lipid disorders
JP4505327B2 (ja) 異常脂血症および他の脂質障害の治療用のPPARα選択的化合物
JP2004521124A (ja) 糖尿病および脂質障害用の2−アリールオキシ−2−アリールアルカン酸類
AU3821401A (en) Aryloxyacetic acids for diabetes and lipid disorders
JP2008505091A (ja) 抗糖尿病活性を有するインドール
JP4475406B2 (ja) 異常脂血症および他の脂質障害の治療用のPPARα選択的化合物
JP2007518803A (ja) 抗糖尿病性オキサゾリジンジオン及びチアゾリジンジオン
JP2008513458A (ja) 異常脂質血症及び他の脂質障害の治療用化合物
US20090069385A1 (en) Antidiabetic Oxazolidinediones and Thiazolidinediones
JP2009500355A (ja) 抗糖尿病性オキサゾリジンジオン及びチアゾリジンジオン
JP2008501027A (ja) 抗糖尿病活性をもつベンゾ尿素
EP1537078A1 (en) Indoles having anti-diabetic activity

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080407

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080407

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20091210