JP2004507910A - ダイナミック・レンジ圧縮方法 - Google Patents
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Abstract
多数の画素を含む画像センサ(202)のダイナミック・レンジを圧縮する方法。この方法は、画素の各々を光に露出し、光露出を表す画素毎の関連する光電流を生成するステップを含む。次に、画素毎に、当該画素の各々の関連する光電流の単調増加凸関数に基づいて、画素の各々の露出時間を制御する。
Description
【0001】
(発明の分野)
本発明は、一般に画像センサにおいて、特に画素単位操作(per pixel manipulation)において画素を制御する方法および装置に関する。
(発明の背景)
図1は、視覚センサ(図示せず)のi番目の行およびj番目の列に位置する、従来技術の電荷集積画素(charge integration pixel)10を示す。画素10は、電流源Iph(i,j)で表した光検出器、スイッチ12、コンデンサ14、および読み出し回路16から成る。スイッチ12は、いずれのタイプのサンプルでもよく、半導体のようなデバイスを保持することができる。コンデンサ14は、蓄積デバイス、具体的には集積コンデンサとして機能する。
【0002】
画素10は、光検出器に入射する光の強度にほぼ比例する光電流Iph(i,j)を発生する。スイッチ12を閉じると、光電流Iph(i,j)を導通させ、コンデンサ14を充電する。実施形態によっては、電荷集積の前に、コンデンサを完全に放電する。この場合、コンデンサ14間の初期電圧Vinitialは0であり、電荷の蓄積に伴って線形に増加する。
【0003】
光電流Iph (i,j)が電荷集積中時間的に変化し、露出時間t=tE(i,j)の間スイッチ12が閉じているとすると、蓄積電荷Qaは式(1)のように計算することができる。
【0004】
【数1】
【0005】
コンデンサ14間の蓄積電圧VC(i,j)は次のようになる。
【0006】
【数2】
【0007】
ここで、C1はコンデンサ14の容量である。
以下に対する証明は、添付した補足資料において完全に説明する。ここでは、本発明を理解するために必要な式の一部を示す。理解を容易にするために、明細書における式の番号を補足資料における式に対応させている。
【0008】
飽和電圧Vc Satと遮断電圧Vc COとの比率は、電気信号ダイナミック・レンジDRSとして、式(5)で定義される。
【0009】
【数3】
【0010】
補足資料から、露出時間の設定をグローバルに行う従来のセンサでは、捕獲画像のダイナミック・レンジDRLは式(12)のように定義することができる。
【0011】
【数4】
【0012】
露出時間の設定をグローバルに行う従来のセンサでは、捕獲画像のダイナミック・レンジDRLは、電気信号のダイナミック・レンジDRSに等しく、露出時間には係わらず不変である。
【0013】
米国特許出願第09/426,452号”Image Sensor’s Unit Cell with Individually Controllable Electronic Shutter Circuit”(個々に制御可能な電子シャッタ回路を有するセンサの単位セル)および第09/516,168号”Image Sensor Architecture for Per−Pixel Charge Integration Control”(画素単位電荷集積制御用画像センサ・アーキテクチャ)に開示されているように、画像センサには、画素毎に個々に制御可能な電子シャッタを有するものもある。これらの画像センサでは、捕獲画像のダイナミック・レンジは式(17)で示すことができる。
【0014】
【数5】
【0015】
ここで、シャッタ即ち露出時間のダイナミック・レンジDRTは、最大および最小露出時間TEの比である。
【0016】
【数6】
【0017】
(12)および(17)から得られる結果は、画素毎に制御可能な電子シャッタを有する画像センサでは、捕獲場面のダイナミック・レンジDRLは、従来技術の画像センサのダイナミック・レンジよりもせいぜい電子信号のダイナミック・レンジDRS倍だけ良いに過ぎないということである。例えば、電気信号のダイナミック・レンジDRSが1,000:1であり、露出時間の設定が同一である場合、捕獲場面のダイナミック・レンジDRLは、1,000,000:1即ち約120dbにはなり得る。つまり、電気信号のダイナミック・レンジを改善する余地が未だ残っているのである。何故なら、これは、画素毎に制御可能な電子シャッタを有する画像センサでは、直接結果に影響を及ぼすからである。
【0018】
画素毎に露出時間が制御可能な画像センサでは、ダイナミック・レンジに時間依存性があり、露出時間tEの効率的な管理によって大幅な改善が可能であるので、セルまたは画素毎にほぼ最適な露出時間を規定する方法および装置を開発することが求められている。
(摘要)
したがって、本発明の一実施形態によれば、多数の画素を含む画像センサのダイナミック・レンジを圧縮する方法を提供する。この方法は、画素の各々を光に露出し、光露出を表す画素毎の関連する光電流を生成するステップを含む。次に、画素毎に、当該画素の各々の関連する光電流の単調増加凸関数に基づいて、画素の各々の露出時間を制御する。
【0019】
本方法は、更に、前記単調増加凸関数に基づいて各前記画素の前記露出時間を計算するステップ、および前記関連する光電流に基づいて各前記画素の前記露出時間を計算するステップの一方または双方を含むようにできる。また、本方法は、各前記画素の前記露出時間の所望の感度に基づいて、前記単調増加凸関数の一次導関数を計算するステップを含むようにできる。
【0020】
制御するステップは、画素毎に計算した露出時間を格納し、格納した露出時間をメモリからアクセスし、アクセスした露出時間にしたがって画素をプログラムするステップを含むこともできる。
【0021】
更に、本方法は、光電流をほぼ線形的に表す電荷を蓄積し、蓄積電荷の積として光電流を計算するステップを含むこともできる。
したがって、本発明の一実施形態によれば、多数の画素を含む画像センサにおいて用いる露出制御装置を提供する。この制御装置は、メモリ、画素単位のパラメータ、およびプロセッサを含むことができる。メモリは、計算した露出時間値を格納することができる。画素単位パラメータ表は、画素のローカル・パラメータを収容することができる。プロセッサは、1組の集束判断基準に基づいて、格納した露出時間値およびパラメータを組み合わせ、画素毎に、当該画素の露出時間を決定することができる。
【0022】
1組の集束判断基準は、単調増加凸関数に基づいて、各画素に適切な露出時間を導出することができる1組のアルゴリズムに基づくことができる。1組のアルゴリズムは、画素の微調整露出時間を導出できるようにするとよい。
【0023】
露出制御装置は、画像センサ外部のチップ・セットとすることもでき、あるいは、画像センサと同じ基板上に少なくとも部分的に集積することもできる。
(詳細な説明)
図面に関連付けた以下の詳細な説明から、本発明を一層深く理解し、その真価が認められよう。
【0024】
本発明は、単調増加凸関数を使用してダイナミック・レンジの圧縮を制御する方法である。本明細書は、1組の方法、分析および作表機能、ならびに画像捕獲アルゴリズムの概要を説明する。ここに記載する方法およびアルゴリズムは、米国特許出願第09/426,452号”Image Sensor’s Unit Cell with Individually Controllable Electronic Shutter Circuit”(個々に制御可能な電子シャッタ回路を有するセンサの単位セル)および第09/516,168号”Image Sensor Architecture for Per−Pixel Charge Integration Control”(画素単位電荷集積制御用画像センサ・アーキテクチャ)に記載されている画像センサ、あるいは画素毎に電子シャッタを制御可能なその他の画像センサと共に用いることができる。本発明は、一般的なダイナミック・レンジの圧縮にも適用することができる。
【0025】
本発明の一実施形態では、各画素の露出を光電流に基づいて制御し、所望のダイナミック・レンジ圧縮関数を実現可能とするようにこれを行う。
本発明の別の実施形態は、画素単位露出制御ハードウエア/ファームウエア/ソフトウエア装置および露出時間プロセッサであり、画素毎に電子シャッタ値を導出するために使用可能である。
【0026】
本発明は、ほぼ無限の関数集合から選択可能な、あるクラスのダイナミック・レンジ圧縮関数を規定する。圧縮専用に用いられるこの関数クラスは、数学的には、単調増加凸関数、または以下の条件を満足する関数として定義する。Iph1>Iph2に対して f(I ph1)>f(I ph2)およびf’(I ph1)<f’(I ph2)となる。ここで、f’は関数fのその引数Iphによる一次導関数である。したがって、微分関数は単調減少関数となる。
【0027】
無限の可能性範囲から、f(Iph)=c1+c2・log10(Iph)という種類の指数関数のみが従来技術の画像センサに用いられることは公知である。この関数は指数センサに実施されており、したがって、センサは指数的応答が可能であるが、画素毎に個々に電子シャッタを制御することはできない。
【0028】
図3は、露出時間tEを変化させる3種類の異なる関数を示し、画素即ち単位セルにおける応答を整形する際に用いることができるダイナミック・レンジ圧縮関数Vc=f(Iph)の図を含む。この関数は、通例では、Iphの単調増加凸関数とすることができる。
【0029】
線表示30は、露出時間tE=tE MINのときの蓄積電圧Vcを示す。線表示34は、露出時間tE=tE MAXのときの蓄積電圧Vcを示す。最後に、線表示32は、単調増加凸関数にしたがう蓄積電圧Vcを示す。表示32では、光電流I ph1>I ph2が、切断光電流Iph COないし飽和光電流Iph Satの範囲にある場合、
【0030】
【数7】
【0031】
および
【0032】
【数8】
【0033】
となる。
関数の単調増加特性によって、元の場面の特徴が確実に保存される。
一次導関数の単調減少特性のために、切断光電流Iph COに近づくに連れて、光電流Iphの蓄積電圧Vcの増加分が大きくなる。これは、光強度信号が弱くなることに等しい。逆に、光電流Iphが飽和光電流Iph Satに近づくに連れて、電圧Vcの増加分は小さくなる。その結果、切断光電流Iph COのレベル付近では、信号が弱まるに連れて、発生する信号の振幅が大きくなり、飽和光電流Iph Sat付近では、信号が強まるに連れて、発生する信号の振幅は小さくなる。
【0034】
このように、前述の関数の一次導関数は、光電流Iphの変化の結果として、蓄積電圧Vcの変化をもたらし、感度関数S(Iph)として定義することができる。ここで、
【0035】
【数9】
【0036】
となる。
用途によっては、遮断光電流Iph COまたはこの付近において感度が高いことが望ましい場合もある。その利点は、飽和光電流Iph Satに近づく程感度が低下するが、見返りとして、光強度振幅の増大が見込まれることである。
【0037】
尚、式(17)および(18)で論証したように、感度自体は圧縮関数に依存するが、最大捕獲場面ダイナミック・レンジDRLはそうではないことに留意されたい。
【0038】
単調増加凸関数の別の特徴は、蓄積電圧Vc関数値と光電流Iph関数との間に1対1の対応があることである。単調増加凸関数は、カットオフおよび飽和光電流Iph COおよびIph Sat間の範囲においてのみ逆となる。これが意味するのは、次の式に対して関数f−1が存在するということである。
【0039】
【数10】
この特徴によって、測定可能電圧Vc(図1)に基づいて光電流Iphの計算が可能となることに注目するのは重要である。この内転(in−turn)によって、画素毎に露出時間tEを判定することが可能になる。これについて以下に説明する。
【0040】
ダイナミック・レンジ圧縮関数は、要求性能または観察者の好みを満たすように選択することができる。本発明の範囲には、別の適用可能な単調増加凸型の関数も含まれ、分析的形式または表形式のいずれかで提示することができる。従来技術は対数関数の使用を強調しているが、単調増加凸関数のような代替関数が適用可能であると断言する。
【0041】
人間の目の網膜の応答が従うような対数関数は、周知であり、広く用いられている。対数関数は、ダイナミック・レンジ全域に及び、次の式で証明することができる。
【0042】
【数11】
【0043】
および
【0044】
【数12】
【0045】
このように、対数ダイナミック・レンジ圧縮関数では、感度Sが光電流Iphに反比例する、即ち、光強度に反比例する。
ダイナミック・レンジを整形し、要求圧縮関数を満たすようにする方法についてこれより説明する。本発明は、画素毎に露出時間tEを設定し、一方では選択したダイナミック・レンジ圧縮関数に従い、他方では捕獲場面に従う、高ダイナミック・レンジを達成する方法および装置について記載する。
【0046】
露出時間の設定は、2つの部分、即ち、図4A/4Bおよび図5にそれぞれ示す、初期設定および微調整に分割することができる。
ここで図4A/4Bを参照し、初期設定プロセス40のブロック図を示す。プロセス40は3つのフェーズ、即ち、電荷集積フェーズ(ステップ42ないし56)、常時オフ画素識別フェーズ(ステップ58ないし80)、および常時オン画素識別フェーズ(ステップ82ないし102)から成る。
【0047】
電荷集積フェーズ:プロセス40は(ステップ42にて)開始すると、位置(i=0, j=0)における画素を選択する(ステップ44)。(i=0, j=0)における画素の時間露出tEをtE MINに設定する(ステップ46)。ステップ48ないし54において、プロセス40はV軸およびH軸に沿って画素から画素に進み、各画素の時間露出tEをtE MINに設定する。ステップ46ないし54のループが完了するのは、位置(i=H−1, j=V−1)における最後の画素の時間露出tEをtE MINに設定したとき(それぞれ、ステップ48および54)である。ステップ56において、画像を捕獲し、全ての画素の電荷集積が行われる。
【0048】
尚、同様に、プロセス40は、開始時に、tE minではなくtE maxに全ての画素を初期化することも可能であることを注記しておく。
「常時オフ画素」(常時飽和)の識別。このフェーズが開始すると、位置(i=0, j=0)における画素を選択する(ステップ58)。ステップ60において、画素の電圧Vcを読み取る。蓄積電圧Vc(露出時間tE minの間)が飽和値Vc Satよりも大きい場合(ステップ62)、その露出設定を不変のままtE minにしておく。
【0049】
尚、集積コンデンサ上の電圧Vc (i,j)は直接測定可能であると想定していることを注記しておく。あるいは、この想定がない場合でも、出力電圧VOut(i,j)−ビデオ出力信号はVc (i,j)を表すことができる。また、Vc COおよびVc Satに対応するVOut値もある。
【0050】
電圧Vc (i,j)が線形範囲にある画素では、例えば、Vc CO≦Vc (i,j)≦Vc Satの場合(ステップ64)、光電流Iphを計算し(ステップ66)、露出時間tEを調節して(ステップ68)ダイナミック・レンジ圧縮関数f(Iph)と一致するようにする。カットオフ未満であった画素(ステップ64)には、最大露出時間tE maxを割り当てる(ステップ70)。
【0051】
ステップ72ないし78では、プロセス40はV軸およびH軸双方に沿って画素から画素へ進み、位置(i=H−1, j=V−1)における最後の画素に露出時間を割り当てるまで(それぞれ、ステップ72および78)、適宜ステップ60ないし70を繰り返す。ステップ80において、画像を捕獲し、全ての画素の電荷集積が行われる。
【0052】
「常時オン」画素の識別。このフェーズが開始すると、位置(i=0, j=0)における画素を選択する(ステップ82)。ステップ70において、前回のサイクルにおいて切断であった画素、例えば、露出時間がtE maxに設定された画素だけをチェックする。別の実施形態では、全ての画素を再チェックしてもよい。
【0053】
ステップ84において、画素の電圧Vcを読み取る。測定したVc (i,j)がカットオフ未満である場合(Vc (i,j)<Vc CO)(ステップ88)、露出時間を最大、即ち、tE maxのままにしておく。測定値が線形範囲内にある場合(ステップ88)、光電流Iphを計算し(ステップ90)、電圧Vc (i,j)を調節して(ステップ92)ダイナミック・レンジ圧縮関数f(Iph)と一致するようにする。
【0054】
ステップ94ないし100において、プロセス40はV軸およびH軸双方に沿って画素から画素に進み、位置(i=H−1, j=V−1)における最後の画素に露出時間を割り当てるまで(それぞれ、ステップ94および100)、適宜ステップ84ないし92を繰り返す。プロセス40はステップ102にて終了する。
【0055】
ここで図5を参照し、微調整プロセス110のブロック図を示す。プロセス110の間、線形動作範囲に該当する画素に対して補正を行う。この補正は、全ての画素に対して巡回的に行い、ダイナミック・レンジ圧縮関数との一致度(match−up)を高めるようにする。この補正は、所望の集束を達成したとき、または別の判断基準または検討事項に基づいて中断することも可能である。
【0056】
理論上、画像センサは線形に動作し、集積コンデンサの電圧は、カットオフおよび飽和光電流Iph COおよびIph Sat間の一定光電流Iphに対して、時間と共に線形に増加する。この場合、初期設定プロセス40の間に得られた光電流Iphはほぼ正確と言ってもよい。また、所望のダイナミック・レンジ圧縮関数に一致するように導出する露出時間tEは、一般に正確である。
【0057】
実際には、この線形の仮定は、1次近似に対してはほぼ正しいと言える。また、集積コンデンサ値C1は、電圧Vcおよび画素の位置によって多少変動する場合もある。
【0058】
図5に記載する方法は、低精度を考慮し、露出時間tEを微調整して非線形性およびスキューを補償するように構成されている。この方法は、ダイナミック・レンジ圧縮関数の電圧Vcによる正確な追跡に基づく。
【0059】
この方法は、測定した集積コンデンサの電圧Vcとダイナミック・レンジ圧縮関数値との間の差異が所望の精度に達するまで、露出時間tEを補正する。
尚、f(Iph)関数値が測定電圧Vc (i,j)に等しくなったとき、現露出時間tE (i,j)および新たな計算露出時間tE newは同一となることを注記しておく。また、この方法は、露出時間tE (i,j)の調整プロセスの間、蓄積電圧Vc (i,j)が「線形」範囲を超過することも考慮に入れ、それに応じて露出時間tEを補正する。
【0060】
プロセス110が開始する際(ステップ112)、各画素の露出時間はプロセス40において説明したように初期設定されていることを想定している。次に、画像の捕獲、例えば、電荷集積が行われる(ステップ114)。ステップ116において、プロセスは位置(i=0, j=0)における画素から開始して、電圧 Vcを読み取る(ステップ118)。Vc (i,j)が線形範囲に該当する場合(ステップ120)、露出時間tEの補正を行う(ステップ122ないし124)。まず、測定値Vc (i,j)および集積コンデンサの容量C1に基づいて光電流Iphを計算する(ステップ122)。次に、新たな露出時間tE newを計算し、測定した集積コンデンサの電圧Vcに対する調節を行う(ステップ124)。
【0061】
新たな露出時間tE newをチェックし、これが露出時間範囲[tE min, tE max]以内に入るか否か確かめる(ステップ126)。新たに計算した露出時間が最小値未満である場合(ステップ128)、これをtE minに設定する(ステップ130)。最大値を超過する場合、これをtE maxに設定する(ステップ131)。露出時間tE newが露出時間範囲[tE min, tE max]以内にあり、露出時間tE newおよび現在値tE間の差が∈tEよりも大きい場合(ステップ134)、現露出時間tE値に代わって、新たに計算した値tE newを用いる。∈tEは経験的に設定したプログラム可能な値である。
【0062】
アレイ全体を走査した後(ステップ138ないし142は画素を進める際に用いられ、ステップ118ないし138を全ての画素について繰り返す)、微調整プロセスを継続するか中止するか(ステップ144)判断を下す(ステップ142)。この判断は、所望の集束判断基準への到達、平均、または最悪の場合に基づいて行うことができる。また、この判断は、観察者の主観的印象に基づいてもよい。
【0063】
露出時間微調整方法110は、多くの潜在的な変種を代表する1つであり、その全ては本発明の原理に含まれることとする。本発明の代替または変更方法を以下に示す。
【0064】
画素単位パラメータ表:容量c1、飽和電圧Vc Sat、カットオフ電圧Vc CO、および画素位置と共に変動する可能性があるその他のパラメータは、画素毎に判定し、画像センサの画素関連メモリ表(図示せず)に格納しておくことができる。ここで前述した方法および同様の方法も、これに応じて変更することができる。
【0065】
光電流Iphおよび露出時間tEを計算する際に、グローバル定数ではなく、ローカル・パラメータを用いてもよい。即ち、容量C1、飽和電圧Vc Sat、カットオフ電圧Vc COの代わりに、C1 (i,j)、Vc Sat (i,j)、およびVc CO (i,j)をそれぞれ用いてもよい。その結果、集束が速くなる可能性がある。
【0066】
ノイズの考慮:ノイズのために、露出時間tEが変動する場合がある。ノイズに依存する変動を低減するために、新たな露出時間tE newの評価を次のように変更することができる。
【0067】
【数13】
【0068】
ここで、N(i,j)は、集積コンデンサの電圧Vcが線形範囲にある(i,j)位置における画素毎の画像取得繰り返し回数である。
集束判断基準:標準偏差に基づく集束判断基準を用いることができる。
【0069】
【数14】
【0070】
ここで、σtE (i,j)は、N−1回目の繰り返し後のtE (i,j)における標準偏差であり、σtE new (i,j)は現在の繰り返し後に計算した新たな標準偏差である。任意のiまたはjに対する最悪の場合のσtE (i,j)が、あるσtE値未満である場合、即ち、
【0071】
【数15】
これ以上の露出時間の繰り返しを停止することができる。
【0072】
あるいは、あるσtE値未満未満の平均露出時間偏差を、微調整終了判断基準として用いることができる。即ち、
【0073】
【数16】
【0074】
2つの集束判断基準を組み合わせてもよい。また、得られた結果に満足するときに関して、集束判断基準を観察者の主観的判断と組み合わせてもよい。
これより図6を参照し、図4および図5に示した検討事項および方法に基づく、画素電子シャッタ制御システム200および関連する画像センサのブロック図を示す。システム200は、各ピクセルを個々に制御するのを容易にする。
【0075】
システム200は、画像センサ202、アナログ−ディジタル(A/D)変換器204、露出制御部206、露出メモリ・アレイ208、および任意の画素パラメータ・メモリ・アレイ209を備えることができる。
【0076】
A/D変換器204は、アナログ入力を備え、これを画像センサ202のビデオ出力に接続してアナログ・ビデオVoutを受けることができる。変換器204は、ビデオ画素出力レートと同期してビデオ出力Voutをサンプリングし、アナログ・ビデオVoutをディジタル・ビデオDVoutに変換する。ディジタル・ビデオDVoutは、nビットのDVOut上で変換器204から出力することができる。ここで、nは、ディジタル状で格納した露出時間tE (i,j)値のビット数であるq以上とするとよい。
【0077】
露出制御部206は、変換器204からディジタル・ビデオDVOutを受け取り、新たな1組の露出時間値tE (i,j)を計算する。露出制御プログラム214は、内部または外部のプログラム・メモリ210に格納することができる。
【0078】
制御部206は、ディジタル・ビデオDVoutに基づいて、光電流Iphを計算することができる。ディジタル・ビデオDVoutは電圧Vcに対応し、一方電圧Vcはコンデンサに溜まった集積電荷Qaに対応する。
【0079】
また、制御部206は、初期および微調整露出時間値tE (i,j)を計算し、各画素毎に個別に選択したダイナミック・レンジ圧縮関数f(Iph)に一致させることもできる。これらの計算は、プロセス40および110に基づいて行うことができる。あるいは、ダイナミック・レンジ圧縮関数f(Iph)は、パラメータ表212のような、ダイナミック・レンジ圧縮関数メニューから選択することも可能である。
【0080】
次に、制御部206は、計算したqビット幅のtE (i,j)値を露出時間メモリ208に格納する。この格納は、画素ビデオ・レートで行うことができる。
次に、メモリ208は新たな露出時間tEを画像センサ202にロードする。制御部206がこのロードを制御することもできる。
【0081】
ロードを行うのは、次に用いる露出時間値を計算し、それらを露出メモリ208に格納し終えた後とするとよい。あるいは、tE (i,j)の計算、それらのメモリ208への格納、およびそれらの画像センサ202へのロードを同時に行ってもよい。これは、特に、ビデオ・フレーム・レートに追従しなければならないリアル・タイム画像センサには有用である。
【0082】
制御部206は、画像捕獲および後続の露出時間計算の繰り返しを継続するかまたは停止するかについて判断する。
メモリ208は、HXVメモリ・アレイとし、qビットのtE (i,j)値を格納することができる。
【0083】
アレイにアドレスするには、列、行−、および−i、jインデックスを用いるとよい。電荷蓄積プロセスの間、画像センサ・アレイ全体に対して1回のバッチで、次に長さT1の積分が行われるk番目の露出時間ビットをロードすることによって、画像センサをプログラムする。尚、積分時間はいかなる長さでも可能であることを注記しておく。
【0084】
k番目のビットに対する積分と同時に、i番目のビットの積分のために画像センサをプログラムする。k番目のビットに対応する積分が完了した後、i番目のビットに対する積分を開始することができる。尚、qビット面全てのプログラミング/積分はいずれの順序でも行うことができ、面ビット(plane bit)は1ラインずつ一度にpビットだけロードするとよいことを注記しておく。
【0085】
尚、前述の機能の各々を画像センサと同じダイ上に集積することができ、あるいは別個のチップの一部とすることもできることを注記しておく。
画素単位露出時間プロセッサは、画像センサの外部にチップ・セットの形態で実現することができ、あるいは部分的または全体的に画素と同じ基板上に集積することもできる。
【0086】
新たな露出値tE new (i,j)の計算アルゴリズムは、式(29)に定式化した画素単位パラメータ表に基づくことができる。尚、N(i,j)値を格納するためには追加のメモリが必要となる場合もあることを注記しておく。
【0087】
式(30)において定式化した露出時間の標準偏差σtE (i,j)の計算アルゴリズムでも、N(i,j)の格納にアレイが必要となる。
画素毎に電子シャッタの制御を行う画像センサは、各画素の露出時間を個々に制御することができ、したがって、ダイナミック・レンジの圧縮を実現できるだけでなく、多くのその他の有用な効果も得ることができる。したがって、ここに記載した装置を用いれば、画像センサは、分析的形式または表形式で与えられた種々の関数を選択し、それを用いて種々の効果を得ることができる。
【0088】
尚、本発明は、先に特定的に示し説明したことに限定される訳ではないことは、当業者には認められよう。むしろ、本発明の範囲は、特許請求の範囲によって規定されることとする。
(補足資料)
蓄積電圧Vc (i,j)は、低い方のカットオフ電圧Vc COおよび高い方の飽和電圧Vc Sat間の領域において、式(2)に従う。
【0089】
カットオフ電圧Vc COは、通例では、ノイズから分離することができる最も低い電圧であり、絶対的潜在値で表す。カットオフ値未満では、信号は小さすぎて意味のある情報を表現することができず、カットオフ領域にあると見なされる。飽和電圧Vc Satは、信号クリッピングを生じずに得られる内で最も高い電圧であり、絶対的潜在値で表す。
【0090】
現在の分析では、飽和電圧Vc Satおよびカットオフ電圧Vc COは、個々のセンサ各々のダイ、位置、およびプロセス依存スキューによっては、多少変動することもあるが、Vc SatおよびVc COの値は一定であると想定する。
【0091】
式(2)に基づき、特定の露出時間tEに対して飽和およびカットオフを生ずる飽和光電流Iph Sat (i,j)およびカットオフ光電流Iph CO (i,j)は、それぞれ、次のようになる。
【0092】
【数17】
【0093】
【数18】
【0094】
飽和光電流Iph Sat (i,j)およびカットオフ光電流Iph CO (i,j)の値は、特定の露出時間tEに対して、画像センサの動作領域を規定する光電流Iphの境界を規定し、更に検知回路の電子的限界も規定する。尚、各画像センサの境界値は異なることもあり、光学部品の品質、量子効率の度合い、センサを製造するために用いたプロセスの選択、および回路設計の相違のような変数(variable)のために生じることを注記しておく。
【0095】
飽和光電流Iph Sat (i,j)およびカットオフ光電流Iph CO (i,j)間の比率は、電気信号のダイナミック・レンジDRSとして、式5で定義される。
【0096】
【数19】
【0097】
典型的な画像センサの電気信号ダイナミック・レンジDRSは、1000:1程度である。ダイナミック・レンジDRSを、次のように、デシベル単位で記述することもある。
【0098】
【数20】
【0099】
典型的な画像センサでは、そしてデシベル単位では、電気信号のダイナミック・レンジDRSは約60dBである。
尚、電気信号のダイナミック・レンジDRSは、捕獲画像のダイナミック・レンジDRLではないが、これら2つの値はある共通タイプの画像センサでは同一となる場合もあることを注記しておく。捕獲画像のダイナミック・レンジDRLは次のように定義される。
【0100】
【数21】
【0101】
ここで、DRLは、0≦i≦V−1および0≦j≦H−1の範囲における任意の(i,j)に対する、最大飽和光電流Iph Sat (i,j)および最小カットオフ光電流Iph CO (i,j)間の光強度ダイナミック・レンジ、または比率である。
【0102】
従来技術の画像センサでは、全画素を同じ露出時間tEだけ露出する。露出時間tEは、tE minからtE maxの範囲で変更することができる。ここで、
tE minは、画像センサの最短露出時間、
tE maxは、画像センサの最長露出時間である。
【0103】
尚、従来技術の画像センサでは、露出時間tEを変更することはできるが、全ての画素で一緒に変更され、その電荷集積は同一であることを注記しておく。
分析の目的のため、注目[??]場面のダイナミック・レンジが非常に広く(無限)、画像センサの能力によってのみ制限されると想定する。従来技術の画像センサでは、露出時間をtE minに設定すると、対応する飽和およびカットオフ光電流Iph SatおよびIph COは次のようになる。
【0104】
【数22】
【0105】
【数23】
【0106】
この特定的な状況では、(8)および(9)から得られる捕獲画像のダイナミック・レンジDRは次のようになる。
【0107】
【数24】
【0108】
同様に、最大露出に対して、ダイナミック・レンジが
【0109】
【数25】
【0110】
であることを導出でき、最大および最小の間に設定したいずれの露出時間tEに対しても、従来技術の画像センサでは、捕獲画像のダイナミック・レンジDRが
【0111】
【数26】
【0112】
となり、グローバルに設定した露出時間tEでは、捕獲画像のダイナミック・レンジDRLは電気信号のダイナミック・レンジDRSに等しく、露出時間に係わらず不変である。
【0113】
ここで図2を参照し、式12をグラフで示す。図12は、光電流Iphと、3つの異なる電圧Vcに対する露出時間tEとの関数としての蓄積電圧Vcを示す。線表示20は、露出時間がtE=tE MINのときの蓄積電圧Vcを示す。線表示22は、露出時間がtE MIN<tE<tE MAXのときの蓄積電圧Vcを示す。線表示24は、蓄積電圧がtE=tE MAXのときの蓄積電圧Vcを示す。
【0114】
基本的には、蓄積電圧Vcの関数は、露出時間tEの関数として変化するが、関数の傾きは不変であり、したがって、捕獲場面のダイナミック・レンジも不変であることがわかる。
【0115】
画像センサの画素単位電子シャッタでは、各画素の露出時間tEをtE minからtE maxまでの露出時間の範囲以内で個々に設定することができ、光電流I ph1 (i,j)>I ph2 (i,j)のとき、露出時間tE2(i,j)<tE1(i,j)、および蓄積電圧Vc 2>Vc 1となるようにする。
【0116】
これらの想定に基づいて、画像センサの最大飽和光電流ISat phは、
【0117】
【数27】
【0118】
となり、最小カットオフ光電流ICO phは、
【0119】
【数28】
【0120】
となる。
したがって、画素単位の電子シャッタを有する画像センサでは、捕獲場面のダイナミック・レンジDRLは、シャッタを(13)および(14)にしたがって設定した場合、次のようになる。
【0121】
【数29】
【0122】
または
【0123】
【数30】
【0124】
または
【0125】
【数31】
【0126】
ここで、
【0127】
【数32】
【0128】
したがって、画素毎に個別に電子シャットを制御する画像センサでは、シャッタ即ち露出時間のダイナミック・レンジDRTは、露出時間tEの最大対最小の比となる。電子シャッタの値は、露出時間の範囲内で設定することができる。
【0129】
最大露出時間ダイナミック・レンジDRTは、このタイプの画像センサにとっては品質指標となる。電気信号のダイナミック・レンジDRSと共に、これは捕獲場面のダイナミック・レンジDRLを決定する。
【0130】
リアル・タイム・ビデオをサポートする画像センサでは、DRTを1,000:1にすることが可能である。このタイプの静止ビデオ画像センサでは、DRTは理論上無制限である。何故なら、露出時間のプログラム全体に何等制約がないからである。しかしながら、DRTには実際に使用できる限度がある。
【0131】
DRTには>DRSであり、得られる電気信号を最大限活用すると想定すると、tE minに対してVc=Vc COとなり、tE maxに対してVc=Vc Satとなる。この設定によって、線形領域全域を完全に利用することが可能となる。つまり、DRT=DRSとなる。tE≦tE min、そしてtE∃tE max、Vc≦Vc Satの場合、Vcの範囲は、Vc∃Vc COおよびVc≦Vc Satとなるように設定しなければならない。そうでないと、出力信号は飽和および/またはカットオフ領域にそれぞれ侵入する。したがって、
【0132】
【数33】
【0133】
したがって、
【0134】
【数34】
【0135】
となる。
(19)および(20)の結果として、画素毎に電子シャッタを制御する画像センサでは、捕獲場面のダイナミック・レンジDRLは、従来技術の画像センサのダイナミック・レンジよりも、せいぜい電気信号のダイナミック・レンジDRS倍広くすることができるにすぎない。例えば、電気信号のダイナミック・レンジDRSが1,000:1であり、露出時間の設定が同じである場合、捕獲場面のダイナミック・レンジDRLは1,000,000:1、即ち、約120dbにはなり得る。つまり、電気信号のダイナミック・レンジを改善する余地が未だ残っているのである。何故なら、これは、画素毎に制御可能な電子シャッタを有する画像センサでは、直接結果に影響を及ぼすからである。
【0136】
ダイナミック・レンジは、デシベル単位では次のように表すことができる。
【0137】
【数35】
【0138】
画素毎に露出時間を制御する画像センサでは、次の式が成り立つ。
【0139】
【数36】
【図面の簡単な説明】
【図1】
図1は、従来技術の視覚センサのi番目の行およびj番目の列に位置する電荷集積画素を示す。
【図2】
図2は、Iphおよび露出時間TEの関数として電圧Vcを示すグラフ(従来技術)である。
【図3】
図3は、ダイナミック・レンジ圧縮関数Vc=f(Iph)を示す。
【図4A】
図4Aは、初期設定アルゴリズムの一実施形態を詳細に示す。
【図4B】
図4Bは、初期設定アルゴリズムの一実施形態を詳細に示す。
【図5】
図5は、図4のアルゴリズムと共に用いる、微調整アルゴリズムの一実施形態を詳細に示す。
【図6】
図6は、画像の個別制御を容易に行う画像センサ上に構成し動作するものとして本発明を示すブロック図である。
(発明の分野)
本発明は、一般に画像センサにおいて、特に画素単位操作(per pixel manipulation)において画素を制御する方法および装置に関する。
(発明の背景)
図1は、視覚センサ(図示せず)のi番目の行およびj番目の列に位置する、従来技術の電荷集積画素(charge integration pixel)10を示す。画素10は、電流源Iph(i,j)で表した光検出器、スイッチ12、コンデンサ14、および読み出し回路16から成る。スイッチ12は、いずれのタイプのサンプルでもよく、半導体のようなデバイスを保持することができる。コンデンサ14は、蓄積デバイス、具体的には集積コンデンサとして機能する。
【0002】
画素10は、光検出器に入射する光の強度にほぼ比例する光電流Iph(i,j)を発生する。スイッチ12を閉じると、光電流Iph(i,j)を導通させ、コンデンサ14を充電する。実施形態によっては、電荷集積の前に、コンデンサを完全に放電する。この場合、コンデンサ14間の初期電圧Vinitialは0であり、電荷の蓄積に伴って線形に増加する。
【0003】
光電流Iph (i,j)が電荷集積中時間的に変化し、露出時間t=tE(i,j)の間スイッチ12が閉じているとすると、蓄積電荷Qaは式(1)のように計算することができる。
【0004】
【数1】
【0005】
コンデンサ14間の蓄積電圧VC(i,j)は次のようになる。
【0006】
【数2】
【0007】
ここで、C1はコンデンサ14の容量である。
以下に対する証明は、添付した補足資料において完全に説明する。ここでは、本発明を理解するために必要な式の一部を示す。理解を容易にするために、明細書における式の番号を補足資料における式に対応させている。
【0008】
飽和電圧Vc Satと遮断電圧Vc COとの比率は、電気信号ダイナミック・レンジDRSとして、式(5)で定義される。
【0009】
【数3】
【0010】
補足資料から、露出時間の設定をグローバルに行う従来のセンサでは、捕獲画像のダイナミック・レンジDRLは式(12)のように定義することができる。
【0011】
【数4】
【0012】
露出時間の設定をグローバルに行う従来のセンサでは、捕獲画像のダイナミック・レンジDRLは、電気信号のダイナミック・レンジDRSに等しく、露出時間には係わらず不変である。
【0013】
米国特許出願第09/426,452号”Image Sensor’s Unit Cell with Individually Controllable Electronic Shutter Circuit”(個々に制御可能な電子シャッタ回路を有するセンサの単位セル)および第09/516,168号”Image Sensor Architecture for Per−Pixel Charge Integration Control”(画素単位電荷集積制御用画像センサ・アーキテクチャ)に開示されているように、画像センサには、画素毎に個々に制御可能な電子シャッタを有するものもある。これらの画像センサでは、捕獲画像のダイナミック・レンジは式(17)で示すことができる。
【0014】
【数5】
【0015】
ここで、シャッタ即ち露出時間のダイナミック・レンジDRTは、最大および最小露出時間TEの比である。
【0016】
【数6】
【0017】
(12)および(17)から得られる結果は、画素毎に制御可能な電子シャッタを有する画像センサでは、捕獲場面のダイナミック・レンジDRLは、従来技術の画像センサのダイナミック・レンジよりもせいぜい電子信号のダイナミック・レンジDRS倍だけ良いに過ぎないということである。例えば、電気信号のダイナミック・レンジDRSが1,000:1であり、露出時間の設定が同一である場合、捕獲場面のダイナミック・レンジDRLは、1,000,000:1即ち約120dbにはなり得る。つまり、電気信号のダイナミック・レンジを改善する余地が未だ残っているのである。何故なら、これは、画素毎に制御可能な電子シャッタを有する画像センサでは、直接結果に影響を及ぼすからである。
【0018】
画素毎に露出時間が制御可能な画像センサでは、ダイナミック・レンジに時間依存性があり、露出時間tEの効率的な管理によって大幅な改善が可能であるので、セルまたは画素毎にほぼ最適な露出時間を規定する方法および装置を開発することが求められている。
(摘要)
したがって、本発明の一実施形態によれば、多数の画素を含む画像センサのダイナミック・レンジを圧縮する方法を提供する。この方法は、画素の各々を光に露出し、光露出を表す画素毎の関連する光電流を生成するステップを含む。次に、画素毎に、当該画素の各々の関連する光電流の単調増加凸関数に基づいて、画素の各々の露出時間を制御する。
【0019】
本方法は、更に、前記単調増加凸関数に基づいて各前記画素の前記露出時間を計算するステップ、および前記関連する光電流に基づいて各前記画素の前記露出時間を計算するステップの一方または双方を含むようにできる。また、本方法は、各前記画素の前記露出時間の所望の感度に基づいて、前記単調増加凸関数の一次導関数を計算するステップを含むようにできる。
【0020】
制御するステップは、画素毎に計算した露出時間を格納し、格納した露出時間をメモリからアクセスし、アクセスした露出時間にしたがって画素をプログラムするステップを含むこともできる。
【0021】
更に、本方法は、光電流をほぼ線形的に表す電荷を蓄積し、蓄積電荷の積として光電流を計算するステップを含むこともできる。
したがって、本発明の一実施形態によれば、多数の画素を含む画像センサにおいて用いる露出制御装置を提供する。この制御装置は、メモリ、画素単位のパラメータ、およびプロセッサを含むことができる。メモリは、計算した露出時間値を格納することができる。画素単位パラメータ表は、画素のローカル・パラメータを収容することができる。プロセッサは、1組の集束判断基準に基づいて、格納した露出時間値およびパラメータを組み合わせ、画素毎に、当該画素の露出時間を決定することができる。
【0022】
1組の集束判断基準は、単調増加凸関数に基づいて、各画素に適切な露出時間を導出することができる1組のアルゴリズムに基づくことができる。1組のアルゴリズムは、画素の微調整露出時間を導出できるようにするとよい。
【0023】
露出制御装置は、画像センサ外部のチップ・セットとすることもでき、あるいは、画像センサと同じ基板上に少なくとも部分的に集積することもできる。
(詳細な説明)
図面に関連付けた以下の詳細な説明から、本発明を一層深く理解し、その真価が認められよう。
【0024】
本発明は、単調増加凸関数を使用してダイナミック・レンジの圧縮を制御する方法である。本明細書は、1組の方法、分析および作表機能、ならびに画像捕獲アルゴリズムの概要を説明する。ここに記載する方法およびアルゴリズムは、米国特許出願第09/426,452号”Image Sensor’s Unit Cell with Individually Controllable Electronic Shutter Circuit”(個々に制御可能な電子シャッタ回路を有するセンサの単位セル)および第09/516,168号”Image Sensor Architecture for Per−Pixel Charge Integration Control”(画素単位電荷集積制御用画像センサ・アーキテクチャ)に記載されている画像センサ、あるいは画素毎に電子シャッタを制御可能なその他の画像センサと共に用いることができる。本発明は、一般的なダイナミック・レンジの圧縮にも適用することができる。
【0025】
本発明の一実施形態では、各画素の露出を光電流に基づいて制御し、所望のダイナミック・レンジ圧縮関数を実現可能とするようにこれを行う。
本発明の別の実施形態は、画素単位露出制御ハードウエア/ファームウエア/ソフトウエア装置および露出時間プロセッサであり、画素毎に電子シャッタ値を導出するために使用可能である。
【0026】
本発明は、ほぼ無限の関数集合から選択可能な、あるクラスのダイナミック・レンジ圧縮関数を規定する。圧縮専用に用いられるこの関数クラスは、数学的には、単調増加凸関数、または以下の条件を満足する関数として定義する。Iph1>Iph2に対して f(I ph1)>f(I ph2)およびf’(I ph1)<f’(I ph2)となる。ここで、f’は関数fのその引数Iphによる一次導関数である。したがって、微分関数は単調減少関数となる。
【0027】
無限の可能性範囲から、f(Iph)=c1+c2・log10(Iph)という種類の指数関数のみが従来技術の画像センサに用いられることは公知である。この関数は指数センサに実施されており、したがって、センサは指数的応答が可能であるが、画素毎に個々に電子シャッタを制御することはできない。
【0028】
図3は、露出時間tEを変化させる3種類の異なる関数を示し、画素即ち単位セルにおける応答を整形する際に用いることができるダイナミック・レンジ圧縮関数Vc=f(Iph)の図を含む。この関数は、通例では、Iphの単調増加凸関数とすることができる。
【0029】
線表示30は、露出時間tE=tE MINのときの蓄積電圧Vcを示す。線表示34は、露出時間tE=tE MAXのときの蓄積電圧Vcを示す。最後に、線表示32は、単調増加凸関数にしたがう蓄積電圧Vcを示す。表示32では、光電流I ph1>I ph2が、切断光電流Iph COないし飽和光電流Iph Satの範囲にある場合、
【0030】
【数7】
【0031】
および
【0032】
【数8】
【0033】
となる。
関数の単調増加特性によって、元の場面の特徴が確実に保存される。
一次導関数の単調減少特性のために、切断光電流Iph COに近づくに連れて、光電流Iphの蓄積電圧Vcの増加分が大きくなる。これは、光強度信号が弱くなることに等しい。逆に、光電流Iphが飽和光電流Iph Satに近づくに連れて、電圧Vcの増加分は小さくなる。その結果、切断光電流Iph COのレベル付近では、信号が弱まるに連れて、発生する信号の振幅が大きくなり、飽和光電流Iph Sat付近では、信号が強まるに連れて、発生する信号の振幅は小さくなる。
【0034】
このように、前述の関数の一次導関数は、光電流Iphの変化の結果として、蓄積電圧Vcの変化をもたらし、感度関数S(Iph)として定義することができる。ここで、
【0035】
【数9】
【0036】
となる。
用途によっては、遮断光電流Iph COまたはこの付近において感度が高いことが望ましい場合もある。その利点は、飽和光電流Iph Satに近づく程感度が低下するが、見返りとして、光強度振幅の増大が見込まれることである。
【0037】
尚、式(17)および(18)で論証したように、感度自体は圧縮関数に依存するが、最大捕獲場面ダイナミック・レンジDRLはそうではないことに留意されたい。
【0038】
単調増加凸関数の別の特徴は、蓄積電圧Vc関数値と光電流Iph関数との間に1対1の対応があることである。単調増加凸関数は、カットオフおよび飽和光電流Iph COおよびIph Sat間の範囲においてのみ逆となる。これが意味するのは、次の式に対して関数f−1が存在するということである。
【0039】
【数10】
この特徴によって、測定可能電圧Vc(図1)に基づいて光電流Iphの計算が可能となることに注目するのは重要である。この内転(in−turn)によって、画素毎に露出時間tEを判定することが可能になる。これについて以下に説明する。
【0040】
ダイナミック・レンジ圧縮関数は、要求性能または観察者の好みを満たすように選択することができる。本発明の範囲には、別の適用可能な単調増加凸型の関数も含まれ、分析的形式または表形式のいずれかで提示することができる。従来技術は対数関数の使用を強調しているが、単調増加凸関数のような代替関数が適用可能であると断言する。
【0041】
人間の目の網膜の応答が従うような対数関数は、周知であり、広く用いられている。対数関数は、ダイナミック・レンジ全域に及び、次の式で証明することができる。
【0042】
【数11】
【0043】
および
【0044】
【数12】
【0045】
このように、対数ダイナミック・レンジ圧縮関数では、感度Sが光電流Iphに反比例する、即ち、光強度に反比例する。
ダイナミック・レンジを整形し、要求圧縮関数を満たすようにする方法についてこれより説明する。本発明は、画素毎に露出時間tEを設定し、一方では選択したダイナミック・レンジ圧縮関数に従い、他方では捕獲場面に従う、高ダイナミック・レンジを達成する方法および装置について記載する。
【0046】
露出時間の設定は、2つの部分、即ち、図4A/4Bおよび図5にそれぞれ示す、初期設定および微調整に分割することができる。
ここで図4A/4Bを参照し、初期設定プロセス40のブロック図を示す。プロセス40は3つのフェーズ、即ち、電荷集積フェーズ(ステップ42ないし56)、常時オフ画素識別フェーズ(ステップ58ないし80)、および常時オン画素識別フェーズ(ステップ82ないし102)から成る。
【0047】
電荷集積フェーズ:プロセス40は(ステップ42にて)開始すると、位置(i=0, j=0)における画素を選択する(ステップ44)。(i=0, j=0)における画素の時間露出tEをtE MINに設定する(ステップ46)。ステップ48ないし54において、プロセス40はV軸およびH軸に沿って画素から画素に進み、各画素の時間露出tEをtE MINに設定する。ステップ46ないし54のループが完了するのは、位置(i=H−1, j=V−1)における最後の画素の時間露出tEをtE MINに設定したとき(それぞれ、ステップ48および54)である。ステップ56において、画像を捕獲し、全ての画素の電荷集積が行われる。
【0048】
尚、同様に、プロセス40は、開始時に、tE minではなくtE maxに全ての画素を初期化することも可能であることを注記しておく。
「常時オフ画素」(常時飽和)の識別。このフェーズが開始すると、位置(i=0, j=0)における画素を選択する(ステップ58)。ステップ60において、画素の電圧Vcを読み取る。蓄積電圧Vc(露出時間tE minの間)が飽和値Vc Satよりも大きい場合(ステップ62)、その露出設定を不変のままtE minにしておく。
【0049】
尚、集積コンデンサ上の電圧Vc (i,j)は直接測定可能であると想定していることを注記しておく。あるいは、この想定がない場合でも、出力電圧VOut(i,j)−ビデオ出力信号はVc (i,j)を表すことができる。また、Vc COおよびVc Satに対応するVOut値もある。
【0050】
電圧Vc (i,j)が線形範囲にある画素では、例えば、Vc CO≦Vc (i,j)≦Vc Satの場合(ステップ64)、光電流Iphを計算し(ステップ66)、露出時間tEを調節して(ステップ68)ダイナミック・レンジ圧縮関数f(Iph)と一致するようにする。カットオフ未満であった画素(ステップ64)には、最大露出時間tE maxを割り当てる(ステップ70)。
【0051】
ステップ72ないし78では、プロセス40はV軸およびH軸双方に沿って画素から画素へ進み、位置(i=H−1, j=V−1)における最後の画素に露出時間を割り当てるまで(それぞれ、ステップ72および78)、適宜ステップ60ないし70を繰り返す。ステップ80において、画像を捕獲し、全ての画素の電荷集積が行われる。
【0052】
「常時オン」画素の識別。このフェーズが開始すると、位置(i=0, j=0)における画素を選択する(ステップ82)。ステップ70において、前回のサイクルにおいて切断であった画素、例えば、露出時間がtE maxに設定された画素だけをチェックする。別の実施形態では、全ての画素を再チェックしてもよい。
【0053】
ステップ84において、画素の電圧Vcを読み取る。測定したVc (i,j)がカットオフ未満である場合(Vc (i,j)<Vc CO)(ステップ88)、露出時間を最大、即ち、tE maxのままにしておく。測定値が線形範囲内にある場合(ステップ88)、光電流Iphを計算し(ステップ90)、電圧Vc (i,j)を調節して(ステップ92)ダイナミック・レンジ圧縮関数f(Iph)と一致するようにする。
【0054】
ステップ94ないし100において、プロセス40はV軸およびH軸双方に沿って画素から画素に進み、位置(i=H−1, j=V−1)における最後の画素に露出時間を割り当てるまで(それぞれ、ステップ94および100)、適宜ステップ84ないし92を繰り返す。プロセス40はステップ102にて終了する。
【0055】
ここで図5を参照し、微調整プロセス110のブロック図を示す。プロセス110の間、線形動作範囲に該当する画素に対して補正を行う。この補正は、全ての画素に対して巡回的に行い、ダイナミック・レンジ圧縮関数との一致度(match−up)を高めるようにする。この補正は、所望の集束を達成したとき、または別の判断基準または検討事項に基づいて中断することも可能である。
【0056】
理論上、画像センサは線形に動作し、集積コンデンサの電圧は、カットオフおよび飽和光電流Iph COおよびIph Sat間の一定光電流Iphに対して、時間と共に線形に増加する。この場合、初期設定プロセス40の間に得られた光電流Iphはほぼ正確と言ってもよい。また、所望のダイナミック・レンジ圧縮関数に一致するように導出する露出時間tEは、一般に正確である。
【0057】
実際には、この線形の仮定は、1次近似に対してはほぼ正しいと言える。また、集積コンデンサ値C1は、電圧Vcおよび画素の位置によって多少変動する場合もある。
【0058】
図5に記載する方法は、低精度を考慮し、露出時間tEを微調整して非線形性およびスキューを補償するように構成されている。この方法は、ダイナミック・レンジ圧縮関数の電圧Vcによる正確な追跡に基づく。
【0059】
この方法は、測定した集積コンデンサの電圧Vcとダイナミック・レンジ圧縮関数値との間の差異が所望の精度に達するまで、露出時間tEを補正する。
尚、f(Iph)関数値が測定電圧Vc (i,j)に等しくなったとき、現露出時間tE (i,j)および新たな計算露出時間tE newは同一となることを注記しておく。また、この方法は、露出時間tE (i,j)の調整プロセスの間、蓄積電圧Vc (i,j)が「線形」範囲を超過することも考慮に入れ、それに応じて露出時間tEを補正する。
【0060】
プロセス110が開始する際(ステップ112)、各画素の露出時間はプロセス40において説明したように初期設定されていることを想定している。次に、画像の捕獲、例えば、電荷集積が行われる(ステップ114)。ステップ116において、プロセスは位置(i=0, j=0)における画素から開始して、電圧 Vcを読み取る(ステップ118)。Vc (i,j)が線形範囲に該当する場合(ステップ120)、露出時間tEの補正を行う(ステップ122ないし124)。まず、測定値Vc (i,j)および集積コンデンサの容量C1に基づいて光電流Iphを計算する(ステップ122)。次に、新たな露出時間tE newを計算し、測定した集積コンデンサの電圧Vcに対する調節を行う(ステップ124)。
【0061】
新たな露出時間tE newをチェックし、これが露出時間範囲[tE min, tE max]以内に入るか否か確かめる(ステップ126)。新たに計算した露出時間が最小値未満である場合(ステップ128)、これをtE minに設定する(ステップ130)。最大値を超過する場合、これをtE maxに設定する(ステップ131)。露出時間tE newが露出時間範囲[tE min, tE max]以内にあり、露出時間tE newおよび現在値tE間の差が∈tEよりも大きい場合(ステップ134)、現露出時間tE値に代わって、新たに計算した値tE newを用いる。∈tEは経験的に設定したプログラム可能な値である。
【0062】
アレイ全体を走査した後(ステップ138ないし142は画素を進める際に用いられ、ステップ118ないし138を全ての画素について繰り返す)、微調整プロセスを継続するか中止するか(ステップ144)判断を下す(ステップ142)。この判断は、所望の集束判断基準への到達、平均、または最悪の場合に基づいて行うことができる。また、この判断は、観察者の主観的印象に基づいてもよい。
【0063】
露出時間微調整方法110は、多くの潜在的な変種を代表する1つであり、その全ては本発明の原理に含まれることとする。本発明の代替または変更方法を以下に示す。
【0064】
画素単位パラメータ表:容量c1、飽和電圧Vc Sat、カットオフ電圧Vc CO、および画素位置と共に変動する可能性があるその他のパラメータは、画素毎に判定し、画像センサの画素関連メモリ表(図示せず)に格納しておくことができる。ここで前述した方法および同様の方法も、これに応じて変更することができる。
【0065】
光電流Iphおよび露出時間tEを計算する際に、グローバル定数ではなく、ローカル・パラメータを用いてもよい。即ち、容量C1、飽和電圧Vc Sat、カットオフ電圧Vc COの代わりに、C1 (i,j)、Vc Sat (i,j)、およびVc CO (i,j)をそれぞれ用いてもよい。その結果、集束が速くなる可能性がある。
【0066】
ノイズの考慮:ノイズのために、露出時間tEが変動する場合がある。ノイズに依存する変動を低減するために、新たな露出時間tE newの評価を次のように変更することができる。
【0067】
【数13】
【0068】
ここで、N(i,j)は、集積コンデンサの電圧Vcが線形範囲にある(i,j)位置における画素毎の画像取得繰り返し回数である。
集束判断基準:標準偏差に基づく集束判断基準を用いることができる。
【0069】
【数14】
【0070】
ここで、σtE (i,j)は、N−1回目の繰り返し後のtE (i,j)における標準偏差であり、σtE new (i,j)は現在の繰り返し後に計算した新たな標準偏差である。任意のiまたはjに対する最悪の場合のσtE (i,j)が、あるσtE値未満である場合、即ち、
【0071】
【数15】
これ以上の露出時間の繰り返しを停止することができる。
【0072】
あるいは、あるσtE値未満未満の平均露出時間偏差を、微調整終了判断基準として用いることができる。即ち、
【0073】
【数16】
【0074】
2つの集束判断基準を組み合わせてもよい。また、得られた結果に満足するときに関して、集束判断基準を観察者の主観的判断と組み合わせてもよい。
これより図6を参照し、図4および図5に示した検討事項および方法に基づく、画素電子シャッタ制御システム200および関連する画像センサのブロック図を示す。システム200は、各ピクセルを個々に制御するのを容易にする。
【0075】
システム200は、画像センサ202、アナログ−ディジタル(A/D)変換器204、露出制御部206、露出メモリ・アレイ208、および任意の画素パラメータ・メモリ・アレイ209を備えることができる。
【0076】
A/D変換器204は、アナログ入力を備え、これを画像センサ202のビデオ出力に接続してアナログ・ビデオVoutを受けることができる。変換器204は、ビデオ画素出力レートと同期してビデオ出力Voutをサンプリングし、アナログ・ビデオVoutをディジタル・ビデオDVoutに変換する。ディジタル・ビデオDVoutは、nビットのDVOut上で変換器204から出力することができる。ここで、nは、ディジタル状で格納した露出時間tE (i,j)値のビット数であるq以上とするとよい。
【0077】
露出制御部206は、変換器204からディジタル・ビデオDVOutを受け取り、新たな1組の露出時間値tE (i,j)を計算する。露出制御プログラム214は、内部または外部のプログラム・メモリ210に格納することができる。
【0078】
制御部206は、ディジタル・ビデオDVoutに基づいて、光電流Iphを計算することができる。ディジタル・ビデオDVoutは電圧Vcに対応し、一方電圧Vcはコンデンサに溜まった集積電荷Qaに対応する。
【0079】
また、制御部206は、初期および微調整露出時間値tE (i,j)を計算し、各画素毎に個別に選択したダイナミック・レンジ圧縮関数f(Iph)に一致させることもできる。これらの計算は、プロセス40および110に基づいて行うことができる。あるいは、ダイナミック・レンジ圧縮関数f(Iph)は、パラメータ表212のような、ダイナミック・レンジ圧縮関数メニューから選択することも可能である。
【0080】
次に、制御部206は、計算したqビット幅のtE (i,j)値を露出時間メモリ208に格納する。この格納は、画素ビデオ・レートで行うことができる。
次に、メモリ208は新たな露出時間tEを画像センサ202にロードする。制御部206がこのロードを制御することもできる。
【0081】
ロードを行うのは、次に用いる露出時間値を計算し、それらを露出メモリ208に格納し終えた後とするとよい。あるいは、tE (i,j)の計算、それらのメモリ208への格納、およびそれらの画像センサ202へのロードを同時に行ってもよい。これは、特に、ビデオ・フレーム・レートに追従しなければならないリアル・タイム画像センサには有用である。
【0082】
制御部206は、画像捕獲および後続の露出時間計算の繰り返しを継続するかまたは停止するかについて判断する。
メモリ208は、HXVメモリ・アレイとし、qビットのtE (i,j)値を格納することができる。
【0083】
アレイにアドレスするには、列、行−、および−i、jインデックスを用いるとよい。電荷蓄積プロセスの間、画像センサ・アレイ全体に対して1回のバッチで、次に長さT1の積分が行われるk番目の露出時間ビットをロードすることによって、画像センサをプログラムする。尚、積分時間はいかなる長さでも可能であることを注記しておく。
【0084】
k番目のビットに対する積分と同時に、i番目のビットの積分のために画像センサをプログラムする。k番目のビットに対応する積分が完了した後、i番目のビットに対する積分を開始することができる。尚、qビット面全てのプログラミング/積分はいずれの順序でも行うことができ、面ビット(plane bit)は1ラインずつ一度にpビットだけロードするとよいことを注記しておく。
【0085】
尚、前述の機能の各々を画像センサと同じダイ上に集積することができ、あるいは別個のチップの一部とすることもできることを注記しておく。
画素単位露出時間プロセッサは、画像センサの外部にチップ・セットの形態で実現することができ、あるいは部分的または全体的に画素と同じ基板上に集積することもできる。
【0086】
新たな露出値tE new (i,j)の計算アルゴリズムは、式(29)に定式化した画素単位パラメータ表に基づくことができる。尚、N(i,j)値を格納するためには追加のメモリが必要となる場合もあることを注記しておく。
【0087】
式(30)において定式化した露出時間の標準偏差σtE (i,j)の計算アルゴリズムでも、N(i,j)の格納にアレイが必要となる。
画素毎に電子シャッタの制御を行う画像センサは、各画素の露出時間を個々に制御することができ、したがって、ダイナミック・レンジの圧縮を実現できるだけでなく、多くのその他の有用な効果も得ることができる。したがって、ここに記載した装置を用いれば、画像センサは、分析的形式または表形式で与えられた種々の関数を選択し、それを用いて種々の効果を得ることができる。
【0088】
尚、本発明は、先に特定的に示し説明したことに限定される訳ではないことは、当業者には認められよう。むしろ、本発明の範囲は、特許請求の範囲によって規定されることとする。
(補足資料)
蓄積電圧Vc (i,j)は、低い方のカットオフ電圧Vc COおよび高い方の飽和電圧Vc Sat間の領域において、式(2)に従う。
【0089】
カットオフ電圧Vc COは、通例では、ノイズから分離することができる最も低い電圧であり、絶対的潜在値で表す。カットオフ値未満では、信号は小さすぎて意味のある情報を表現することができず、カットオフ領域にあると見なされる。飽和電圧Vc Satは、信号クリッピングを生じずに得られる内で最も高い電圧であり、絶対的潜在値で表す。
【0090】
現在の分析では、飽和電圧Vc Satおよびカットオフ電圧Vc COは、個々のセンサ各々のダイ、位置、およびプロセス依存スキューによっては、多少変動することもあるが、Vc SatおよびVc COの値は一定であると想定する。
【0091】
式(2)に基づき、特定の露出時間tEに対して飽和およびカットオフを生ずる飽和光電流Iph Sat (i,j)およびカットオフ光電流Iph CO (i,j)は、それぞれ、次のようになる。
【0092】
【数17】
【0093】
【数18】
【0094】
飽和光電流Iph Sat (i,j)およびカットオフ光電流Iph CO (i,j)の値は、特定の露出時間tEに対して、画像センサの動作領域を規定する光電流Iphの境界を規定し、更に検知回路の電子的限界も規定する。尚、各画像センサの境界値は異なることもあり、光学部品の品質、量子効率の度合い、センサを製造するために用いたプロセスの選択、および回路設計の相違のような変数(variable)のために生じることを注記しておく。
【0095】
飽和光電流Iph Sat (i,j)およびカットオフ光電流Iph CO (i,j)間の比率は、電気信号のダイナミック・レンジDRSとして、式5で定義される。
【0096】
【数19】
【0097】
典型的な画像センサの電気信号ダイナミック・レンジDRSは、1000:1程度である。ダイナミック・レンジDRSを、次のように、デシベル単位で記述することもある。
【0098】
【数20】
【0099】
典型的な画像センサでは、そしてデシベル単位では、電気信号のダイナミック・レンジDRSは約60dBである。
尚、電気信号のダイナミック・レンジDRSは、捕獲画像のダイナミック・レンジDRLではないが、これら2つの値はある共通タイプの画像センサでは同一となる場合もあることを注記しておく。捕獲画像のダイナミック・レンジDRLは次のように定義される。
【0100】
【数21】
【0101】
ここで、DRLは、0≦i≦V−1および0≦j≦H−1の範囲における任意の(i,j)に対する、最大飽和光電流Iph Sat (i,j)および最小カットオフ光電流Iph CO (i,j)間の光強度ダイナミック・レンジ、または比率である。
【0102】
従来技術の画像センサでは、全画素を同じ露出時間tEだけ露出する。露出時間tEは、tE minからtE maxの範囲で変更することができる。ここで、
tE minは、画像センサの最短露出時間、
tE maxは、画像センサの最長露出時間である。
【0103】
尚、従来技術の画像センサでは、露出時間tEを変更することはできるが、全ての画素で一緒に変更され、その電荷集積は同一であることを注記しておく。
分析の目的のため、注目[??]場面のダイナミック・レンジが非常に広く(無限)、画像センサの能力によってのみ制限されると想定する。従来技術の画像センサでは、露出時間をtE minに設定すると、対応する飽和およびカットオフ光電流Iph SatおよびIph COは次のようになる。
【0104】
【数22】
【0105】
【数23】
【0106】
この特定的な状況では、(8)および(9)から得られる捕獲画像のダイナミック・レンジDRは次のようになる。
【0107】
【数24】
【0108】
同様に、最大露出に対して、ダイナミック・レンジが
【0109】
【数25】
【0110】
であることを導出でき、最大および最小の間に設定したいずれの露出時間tEに対しても、従来技術の画像センサでは、捕獲画像のダイナミック・レンジDRが
【0111】
【数26】
【0112】
となり、グローバルに設定した露出時間tEでは、捕獲画像のダイナミック・レンジDRLは電気信号のダイナミック・レンジDRSに等しく、露出時間に係わらず不変である。
【0113】
ここで図2を参照し、式12をグラフで示す。図12は、光電流Iphと、3つの異なる電圧Vcに対する露出時間tEとの関数としての蓄積電圧Vcを示す。線表示20は、露出時間がtE=tE MINのときの蓄積電圧Vcを示す。線表示22は、露出時間がtE MIN<tE<tE MAXのときの蓄積電圧Vcを示す。線表示24は、蓄積電圧がtE=tE MAXのときの蓄積電圧Vcを示す。
【0114】
基本的には、蓄積電圧Vcの関数は、露出時間tEの関数として変化するが、関数の傾きは不変であり、したがって、捕獲場面のダイナミック・レンジも不変であることがわかる。
【0115】
画像センサの画素単位電子シャッタでは、各画素の露出時間tEをtE minからtE maxまでの露出時間の範囲以内で個々に設定することができ、光電流I ph1 (i,j)>I ph2 (i,j)のとき、露出時間tE2(i,j)<tE1(i,j)、および蓄積電圧Vc 2>Vc 1となるようにする。
【0116】
これらの想定に基づいて、画像センサの最大飽和光電流ISat phは、
【0117】
【数27】
【0118】
となり、最小カットオフ光電流ICO phは、
【0119】
【数28】
【0120】
となる。
したがって、画素単位の電子シャッタを有する画像センサでは、捕獲場面のダイナミック・レンジDRLは、シャッタを(13)および(14)にしたがって設定した場合、次のようになる。
【0121】
【数29】
【0122】
または
【0123】
【数30】
【0124】
または
【0125】
【数31】
【0126】
ここで、
【0127】
【数32】
【0128】
したがって、画素毎に個別に電子シャットを制御する画像センサでは、シャッタ即ち露出時間のダイナミック・レンジDRTは、露出時間tEの最大対最小の比となる。電子シャッタの値は、露出時間の範囲内で設定することができる。
【0129】
最大露出時間ダイナミック・レンジDRTは、このタイプの画像センサにとっては品質指標となる。電気信号のダイナミック・レンジDRSと共に、これは捕獲場面のダイナミック・レンジDRLを決定する。
【0130】
リアル・タイム・ビデオをサポートする画像センサでは、DRTを1,000:1にすることが可能である。このタイプの静止ビデオ画像センサでは、DRTは理論上無制限である。何故なら、露出時間のプログラム全体に何等制約がないからである。しかしながら、DRTには実際に使用できる限度がある。
【0131】
DRTには>DRSであり、得られる電気信号を最大限活用すると想定すると、tE minに対してVc=Vc COとなり、tE maxに対してVc=Vc Satとなる。この設定によって、線形領域全域を完全に利用することが可能となる。つまり、DRT=DRSとなる。tE≦tE min、そしてtE∃tE max、Vc≦Vc Satの場合、Vcの範囲は、Vc∃Vc COおよびVc≦Vc Satとなるように設定しなければならない。そうでないと、出力信号は飽和および/またはカットオフ領域にそれぞれ侵入する。したがって、
【0132】
【数33】
【0133】
したがって、
【0134】
【数34】
【0135】
となる。
(19)および(20)の結果として、画素毎に電子シャッタを制御する画像センサでは、捕獲場面のダイナミック・レンジDRLは、従来技術の画像センサのダイナミック・レンジよりも、せいぜい電気信号のダイナミック・レンジDRS倍広くすることができるにすぎない。例えば、電気信号のダイナミック・レンジDRSが1,000:1であり、露出時間の設定が同じである場合、捕獲場面のダイナミック・レンジDRLは1,000,000:1、即ち、約120dbにはなり得る。つまり、電気信号のダイナミック・レンジを改善する余地が未だ残っているのである。何故なら、これは、画素毎に制御可能な電子シャッタを有する画像センサでは、直接結果に影響を及ぼすからである。
【0136】
ダイナミック・レンジは、デシベル単位では次のように表すことができる。
【0137】
【数35】
【0138】
画素毎に露出時間を制御する画像センサでは、次の式が成り立つ。
【0139】
【数36】
【図面の簡単な説明】
【図1】
図1は、従来技術の視覚センサのi番目の行およびj番目の列に位置する電荷集積画素を示す。
【図2】
図2は、Iphおよび露出時間TEの関数として電圧Vcを示すグラフ(従来技術)である。
【図3】
図3は、ダイナミック・レンジ圧縮関数Vc=f(Iph)を示す。
【図4A】
図4Aは、初期設定アルゴリズムの一実施形態を詳細に示す。
【図4B】
図4Bは、初期設定アルゴリズムの一実施形態を詳細に示す。
【図5】
図5は、図4のアルゴリズムと共に用いる、微調整アルゴリズムの一実施形態を詳細に示す。
【図6】
図6は、画像の個別制御を容易に行う画像センサ上に構成し動作するものとして本発明を示すブロック図である。
Claims (11)
- 多数の画素から成る画像センサのダイナミック・レンジを圧縮する方法であって、
前記画素の各々を光に露出し、前記光の露出を表す画素毎の関連する光電流を生成するステップと、
画素毎に、各前記画素の前記関連する光電流の単調増加凸関数に基づいて、各前記画素の露出時間を制御するステップと、
から成るダイナミック・レンジ圧縮方法。 - 請求項1記載の方法であって、更に、前記単調増加凸関数に基づいて、各前記画素の前記露出時間を計算するステップを含むこと、を特徴とするダイナミック・レンジ圧縮方法。
- 請求項1記載の方法であって、更に、前記関連する光電流に基づいて、各前記画素の前記露出時間を計算するステップを含むこと、を特徴とするダイナミック・レンジ圧縮方法。
- 請求項2記載の方法において、前記制御するステップが、
画素毎に前記計算した露出を格納するステップと、
前記格納した露出時間を前記メモリからアクセスするステップと、
前記アクセスした露出時間にしたがって前記画素をプログラムするステップと、
から成ること、を特徴とするダイナミック・レンジ圧縮方法。 - 請求項1記載の方法であって、更に、各前記画素の前記露出時間の所望の感度に基づいて、前記単調増加凸関数の一次導関数を計算するステップを含むこと、を特徴とするダイナミック・レンジ圧縮方法。
- 請求項1記載の方法であって、更に、
前記光電流をほぼ線形的に表す電荷を蓄積するステップと、
前記光電流を前記蓄積電荷の積として計算するステップと、
を特徴とするダイナミック・レンジ圧縮方法。 - 多数の画像から成る画像センサにおいて用いる露出制御装置であって、
計算した露出時間値を格納するメモリと、
前記画素のローカル・パラメータを収容する画素単位パラメータ表と、
1組の集束判断基準に基づいて前記格納した露出時間値および前記パラメータを組み合わせ、画素毎に、当該画素の露出時間を決定するプロセッサと、
を備えている露出制御装置。 - 請求項7記載の露出制御装置において、前記1組の集束判断基準は、前記単調増加凸関数に基づいて各画素に適切な露出時間を導出可能な1組のアルゴリズムに基づくこと、を特徴とする露出制御装置。
- 請求項8記載の露出制御装置において、前記1組のアルゴリズムは、前記画素の微調整露出時間を導出可能であること、を特徴とする露出制御装置。
- 請求項7記載の露出制御装置において、前記露出制御装置が、前記画像センサ外部のチップ・セットであること、を特徴とする露出制御装置。
- 請求項7記載の露出制御装置において、前記画像センサと同じ基板上に少なくとも部分的に前記露出制御装置を集積したこと、を特徴とする露出制御装置。
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