JPH08292998A - 画像検出装置及び画像検出方法 - Google Patents

画像検出装置及び画像検出方法

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JPH08292998A
JPH08292998A JP9522395A JP9522395A JPH08292998A JP H08292998 A JPH08292998 A JP H08292998A JP 9522395 A JP9522395 A JP 9522395A JP 9522395 A JP9522395 A JP 9522395A JP H08292998 A JPH08292998 A JP H08292998A
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light receiving
circuit
signal
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JP9522395A
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Kunihiko Hara
邦彦 原
Yasunari Miyake
康也 三宅
Hidekazu Funatsu
英一 船津
Yoshikazu Nitta
嘉一 新田
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L27/00Devices consisting of a plurality of semiconductor or other solid-state components formed in or on a common substrate
    • H01L27/14Devices consisting of a plurality of semiconductor or other solid-state components formed in or on a common substrate including semiconductor components sensitive to infrared radiation, light, electromagnetic radiation of shorter wavelength or corpuscular radiation and specially adapted either for the conversion of the energy of such radiation into electrical energy or for the control of electrical energy by such radiation
    • H01L27/144Devices controlled by radiation
    • H01L27/146Imager structures
    • H01L27/14643Photodiode arrays; MOS imagers
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06VIMAGE OR VIDEO RECOGNITION OR UNDERSTANDING
    • G06V10/00Arrangements for image or video recognition or understanding
    • G06V10/10Image acquisition
    • G06V10/12Details of acquisition arrangements; Constructional details thereof
    • G06V10/14Optical characteristics of the device performing the acquisition or on the illumination arrangements
    • G06V10/147Details of sensors, e.g. sensor lenses
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06VIMAGE OR VIDEO RECOGNITION OR UNDERSTANDING
    • G06V10/00Arrangements for image or video recognition or understanding
    • G06V10/20Image preprocessing

Abstract

(57)【要約】 【目的】 注目する領域の画像情報のみを高速に検出す
る装置、光スポットの座標を精度良く高速に検出する装
置および、光スポットの軌跡からなるパターン、特に手
書き文字を認識する装置及び方法を提供する。 【構成】 本発明の画像検出装置は、画素信号に対応す
る蓄積電荷を読み出すとき画素間の演算が実行できるセ
ンサセルアレイ1、アンプ7、アナログデジタル変換器
8、任意の範囲の走査が可能なスキャナ2とマルチプレ
クサ5、制御回路6から構成される。センサセルアレイ
の画素間演算を利用した相関演算作用により注目するパ
ターンが存在する領域を検出する。そしてスキャナとマ
ルチプレクサのランダム走査作用は注目する領域の画像
情報のみを選択的に読み出すことを可能にする。入力さ
れた全画像の中から特徴パターンが存在する領域のみを
読み出すので高速処理が実現できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、感度可変機能を有す
るセンサセルを2次元に配置して構成したセンサ部を備
えた画像検出装置及び該画像検出装置を用いて行う画像
検出方法に関するもので、特に注目する領域の画像情報
のみを高速に検出する画像検出装置及び画像検出方法、
光スポットの座標を精度良く高速に検出しさらに光スポ
ットの軌跡からなるパターン、特に手書き文字を認識す
る画像検出装置及び画像検出方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図27は、従来の受光素子と電荷転送素
子(CCD)を用いた画像検出装置の一例で、例えば
「画像入力ハンドブック」(1992.3.31発行、ページ8
5、木内雄二編、日刊工業新聞社)に示された画像検出
装置である。図において、フォトダイオード102とトラ
ンスファーゲート103で1つの画素101が構成される。フ
ォトダイオード102の信号は、トランスファーゲート103
を介して垂直電荷転送素子(CCD)104に転送され、
さらに、水平電荷転送素子(CCD)106に転送され
て、出力アンプ105で増幅された後、外部へ出力され
る。
【0003】次に動作について説明する。まず入力画像
がこの画素が2次元状に配置されたアレイに照射され
る。各画素101のフォトダイオード102は光を電荷に変換
し蓄積する。この蓄積電荷が画像の画素信号に対応す
る。蓄積された電荷はトランスファーゲート103を介し
て垂直CCD104に導かれる。垂直CCD104では順に電
荷が下側に転送されていく。垂直CCD104の一番下ま
で到達した電荷は水平CCD106に送られる。水平CC
D106では順に横方向に転送され、最後に出力アンプ105
で電圧信号に変換して出力する。このようにして各画素
信号が時系列で検出されることになる。
【0004】また図28は、例えば特公昭63−293
427号公報に示された、CCDを用いて光スポットの
ピーク座標を検出する従来の画像検出装置である。該画
像検出装置の動作は以下の通りである。レーザ光源107
から発せられた光ビーム108はCCDイメージセンサ109
上に光スポットを形成する。この光スポット像はCCD
イメージセンサ109の各画素で検出され、各画素の輝度
信号が出力信号処理ブロック111に送られる。次に、乗
算器113、加算累計器114、除算器115を備えた光ビーム
位置演算ブロック112において、各画素の出力信号処理
ブロック111から送られた輝度信号と画素アドレス信号
発生器110からのアドレス信号を用いて重心計算を行え
ばスポットのピーク座標位置116が検出され、出力され
る。光ビームの強度分布が通常ガウス形であることか
ら、X軸上での標準偏差を求めれば、重心の位置は計算
される。
【0005】また、図29は、例えば特公昭62−18
4304号公報に示された従来の位置検出装置(Positi
on Sensitive Detector;PSD)を用いて光スポット
のピーク座標を検出する画像検出装置の構成を示した斜
視図、図30は1次元PSD116の断面構造である。図
において、基板120上に導電層119、光電変換層118、抵
抗層117の順に積層され、抵抗層117上に対向する1組の
辺に沿って出力電極1121、出力電極2122が設けられた
1次元PSD116を2つ組み合せて配置している。
【0006】次に動作について説明する。入力された光
ビーム108は上側の1次元検出素子116で一部吸収され、
透過した光は下側の1次元検出素子116で吸収される。
吸収された光は光電変換層で電流に変換され出力電極1
121、出力電極2122に分かれて流れる。この電流の成分
をそれぞれI1、 I2とする。この2つの電流を検出す
れば、光ビームが入力された位置が次式(1)から求めら
れる。 (I2−I1)/(I1+I2)=2Xb/L ・・・(1) ここで、Lは1次元PSD素子116の出力電極121、122
を両端に配置する方向の一辺の長さ、Xbは1次元PS
D116の一辺の中心からのずれを示している。2つのP
SDの出力電極121、122は互いに直交するように配置さ
れているので、上のPSDではx座標、下のPSDでは
y座標が検出できる。このようなPSDにより、光スポ
ットのピーク座標を検出していた。
【0007】また図31は、例えば「ImPPを用いた印刷
文書認識システムの試作」(1991年電子情報通信学会春
季全国大会予稿集D-540)に示された、従来の文字認識
機能を有する画像検出装置である。図において、スキャ
ナ123で読み込まれた画像情報は、パソコン124に送ら
れ、パソコン124内で一部並列処理チップ125を使って画
像認識され、ユーザインターフェース126を介して認識
されたデータが出力される。
【0008】次に文字列を認識する動作について説明す
る。まず、スキャナ123において印刷された文字列を画
像情報としてパソコン124に読み込む。パソコン124では
文字の含まれる領域を分割し、その分割された領域での
文字の存在を認識し特徴を抽出する。抽出された特徴デ
ータは1行毎に並列処理チップ125に転送され、チップ
内でパターンマッチング処理が行われる。パターンマッ
チングの結果絞りこまれた複数の認識結果が再びパソコ
ン124側に文字コードとして転送され、パソコン124内で
編集される。認識結果はユーザインタフェース126を介
して出力される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従来の電荷転送素子
(CCD)を用いた画像検出装置は以上のように構成さ
れていたので、入力画像の中で一部の領域のみが必要な
場合においても、全ての画素に蓄積された電荷をCCD
に従って順次転送され、即ちすべての画像を読み出すこ
とになり、一部の画像が必要な場合にも全画像を読み出
す時間を要していた。そのため、一部の画像が必要な場
合に、応答時間を短縮したくても困難であった。
【0010】また、従来のCCDを用いて光スポットの
ピーク座標を検出する画像検出装置は以上のように構成
されていたので、スポットのピーク座標計算にはスポッ
ト周辺の画像情報のみ必要であるものの、CCDからは
全画像が出力され、不要な情報をかなり含んでいた。そ
のため、不要な画像情報がピーク座標を検出する課程に
おいて、悪影響(誤差を拡大させる等)を及ぼす可能性
があるという問題があった。これは、入力光や検出回路
に含まれるノイズ成分を低減するために、複数枚のスポ
ット像を平均してから座標を計算する場合に、不要な画
像情報も増幅されることになり、入力光や検出回路に含
まれるノイズ成分が低減できても、トータルとして誤差
は低減できず、画像検出の精度向上の妨げとなってい
た。
【0011】さらに、従来の位置検出装置を用いて光ス
ポットのピーク座標を検出する画像検出装置は以上のよ
うに構成されているので、座標を高い分解能で検出する
のが困難であるという問題点があった。なぜなら、この
種の装置の典型的な分解能(全検出領域に対して座標が
分解できる点の数)は100点×100点程度である。そのた
め分解能には限界があり、これより高分解能で検出する
ことはできなかった。また、いろいろな大きさの光スポ
ットが存在しても、従来の画像検出装置では全ての光ス
ポットに対してピーク位置を計算することになり、予め
スポットの大きさを区別し特定しておいたスポットの座
標のみを検出するという機能は有しておらず、大きさの
異なるスポットを判別するために膨大な時間を要してい
た。
【0012】従来の文字認識機能を有する画像検出装置
は以上のように構成されていたので、完成された文字を
分割して特徴データを抽出してパターンマッチングを行
っており、文字認識の特徴的データとしての筆順情報を
利用できないという問題点があった。そして、これによ
り認識の精度、計算速度の向上が制約されていた。
【0013】請求項1乃至13及び19乃至25の発明
は、上記のような電荷転送素子(CCD)を用いた画像
検出装置の問題点を解消するためになされたもので、入
力画像の中から特徴パターンが存在する領域を決定しそ
の部分だけを選択的に読み出し、応答時間を短縮化でき
る画像検出装置及び画像検出方法を得ることを目的とす
る。
【0014】請求項14乃至17及び26乃至28の発
明は、上記のようなCCDあるいは位置検出装置を用い
て光スポットのピーク座標を検出する画像検出装置の問
題点を解消するためになされたもので、光スポットの座
標を高速にかつ高い分解能で検出できさらにスポットの
大きさが区別できる画像検出装置及び画像検出方法を得
ることを目的とする。
【0015】請求項18及び29の発明は、上記のよう
な文字認識機能を有する画像検出装置の問題点を解消す
るためになされたもので、光スポットの軌跡により形成
される文字をその筆順も利用して認識できる高精度かつ
高速処理の可能な画像検出装置及び画像検出方法を得る
ことを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る画像検出
装置は、光を吸収し生成された電荷を蓄積する受光素子
と受光素子の電荷を初期状態に設定する手段と出力回路
へ出力させる信号の正負の極性を制御する手段とを備え
た受光素子回路を二次元アレイ状に配置した受光部と、
該受光部で生成された電荷に応じた大きさの信号を制御
信号によって出力回路に出力させる制御回路とを備えた
画像検出装置において、前記二次元アレイ状に配置した
受光素子回路の制御回路と接続され前記制御信号が転送
される制御端子を行毎に共通にし、前記二次元アレイ状
に配置した受光素子回路の出力回路と接続され受光素子
で生成された電荷に応じた大きさの信号を転送する出力
端子を列毎に共通にし、前記制御回路に複数の受光素子
のうち特定の受光素子の信号を出力回路へ転送する手段
を備え、前記出力回路に複数の受光素子のうち特定の受
光素子の信号を外部へと出力するための手段を備え、前
記受光部の特定の領域の信号を前記出力回路から外部へ
出力させるための領域設定手段を出力回路と制御回路と
の間に設け、前記領域設定手段により設定した領域情報
をもとに、前記制御回路に備えた特定の受光素子の信号
を出力回路へ転送する手段及び前記出力回路に備えた特
定の受光素子の信号を出力回路から外部へと出力させる
手段を介して、受光部の特定の領域の信号を出力させる
ものである。
【0017】請求項2の発明に係る画像検出装置は、請
求項1において、制御回路に備えた特定の受光素子の信
号を出力回路へ転送する手段が、受光素子の信号を出力
回路へ転送するための複数の制御信号を時系列に受光素
子回路の制御端子へ送出する回路から構成されることを
規定するものである。
【0018】請求項3の発明に係る画像検出装置は、請
求項2において、受光素子の信号を出力回路へ転送する
ための複数の制御信号を時系列に受光素子回路の制御端
子へ送出する回路が、ロジック回路から構成されること
を規定するものである。
【0019】請求項4の発明に係る画像検出装置は、請
求項2において、受光素子の信号を出力回路へ転送する
ための複数の制御信号を時系列に受光素子回路の制御端
子へ送出する回路が、任意の受光素子の正の出力端子に
制御信号を送出する第1のスキャナと、受光素子の負の
出力端子に制御信号を送出する第2のスキャナと、受光
素子の電荷を初期状態に設定するリセット端子に制御信
号を送出する第3のスキャナとを備えたことを規定する
ものである。
【0020】請求項5の発明に係る画像検出装置は、請
求項4において、第2のスキャナが任意の受光素子の負
の出力端子に制御信号を送出するスキャナであることを
規定するものである。
【0021】請求項6の発明に係る画像検出装置は、請
求項1乃至5のいずれかにおいて、出力回路が、複数の
受光素子のうち特定の受光素子の信号を読み出すマルチ
プレクサ回路と、該マルチプレクサに接続された増幅器
と、該増幅器に接続されたアナログデジタル変換器と、
該アナログデジタル変換器の出力を演算する演算回路と
を備えたことを規定するものである。
【0022】請求項7の発明に係る画像検出装置は、請
求項6において、出力回路に備えた演算回路が閾値処理
を行う演算回路であって、該閾値処理を行う演算回路の
出力により領域設定手段での領域が設定されることを規
定するものである。
【0023】請求項8の発明に係る画像検出装置は、請
求項7において、閾値処理を行う演算回路に閾値レベル
設定手段を備えたことを規定するものである。
【0024】請求項9の発明に係る画像検出装置は、請
求項6において、出力回路に備えた演算回路が最大値処
理あるいは最小値処理を行う演算回路であって、該処理
を行う演算回路の出力により領域設定手段での領域が設
定されることを規定するものである。
【0025】請求項10の発明に係る画像検出装置は、
請求項1乃至9のいずれかにおいて、制御回路に、受光
素子に電荷を蓄積する時間を制御する手段を備えたこと
を規定するものである。
【0026】請求項11の発明に係る画像検出装置は、
請求項1乃至10のいずれかにおいて、出力回路に、出
力された信号を記憶させるメモリとメモリ内の信号間あ
るいは出力された信号とメモリ内の信号との間で演算を
行う演算装置とをさらに備えたことを規定するものであ
る。
【0027】請求項12の発明に係る画像検出装置は、
請求項1乃至11のいずれかにおいて、受光部を構成す
る複数の受光素子の少なくとも一部に色フィルタを配置
したことを規定するものである。
【0028】請求項13の発明に係る画像検出装置は、
請求項12において、受光部を構成する複数の受光素子
が赤、緑、青のいずれかのフィルタを搭載した受光素子
であることを規定するものである。
【0029】請求項14の発明に係る画像検出装置は、
請求項11において、出力回路に備えたメモリ内の信号
間あるいは出力された信号とメモリ内の信号との間で演
算を行う演算装置に画像座標位置検出手段を備えたこと
を規定するものである。
【0030】請求項15の発明に係る画像検出装置は、
請求項14において、点光源から発せられ、スクリーン
上で拡散させられた発散光による画像を受光部で結像さ
せる光学レンズをスクリーンと受光部との間に配置した
ことを規定するものである。
【0031】請求項16の発明に係る画像検出装置は、
請求項14または15において、画像の受光部での全強
度を検出する手段をさらに備えたことを規定するもので
ある。
【0032】請求項17の発明に係る画像検出装置は、
請求項16において、画像の受光部での全強度を検出す
る手段にメモリを備え、強度変化を演算する演算装置を
備えたことを規定するものである。
【0033】請求項18の発明に係る画像検出装置は、
請求項14乃至17のいずれかにおいて、画像座標位置
検出手段によって検出された座標を記憶するメモリと該
メモリに記憶された座標データをもとにパターン認識を
行う手段をさらに備えたことを規定するものである。
【0034】請求項19の発明に係る画像検出方法は、
光を吸収し生成された電荷を蓄積する受光素子と該受光
素子の電荷を初期状態に設定する手段と出力回路へ出力
させる信号の正負の極性を制御する手段とを備えた受光
素子回路を二次元アレイ状に配置した受光部と、該受光
部で生成された電荷に応じた大きさの信号を制御信号に
よって出力回路に出力させる制御回路とを備えた画像検
出装置を用いた画像検出方法において、受光素子の電荷
を初期状態にリセットする第1のステップ、照射された
画像により受光素子内に生成された電荷を蓄積する第2
のステップ、蓄積電荷量を各要素とする行列と注視画像
に対応するベクトルとの相関演算を実行する第3のステ
ップ、相関演算の結果を用いて特定の演算処理を行う第
4のステップ、第4のステップの演算処理の結果から注
視画像を含むように画像の出力領域を決定する第5のス
テップ、及び決定した領域の各画像信号を読み出す第6
のステップを備えたものである。
【0035】請求項20の発明に係る画像検出方法は、
請求項19において、第4のステップにおいて、相関演
算の結果を用いて行う特定の演算処理が閾値処理である
ことを規定するものである。
【0036】請求項21の発明に係る画像検出方法は、
請求項19において、第4のステップにおいて、相関演
算の結果を用いて行う特定の演算処理が最大値処理ある
いは最小値処理であることを規定するものである。
【0037】請求項22の発明に係る画像検出方法は、
請求項19乃至21のいずれかにおいて、相関演算を実
行する第3のステップにおいて相関演算を複数の受光素
子回路単位(画素)で行い、低い分解能とし、決定した
領域の各画素信号を読み出す第6のステップにおいて第
3のステップよりも高い分解能とすることを規定するも
のである。
【0038】請求項23の発明に係る画像検出方法は、
請求項19乃至22のいずれかにおいて、第6のステッ
プの後に、読み出された画像信号のばらつきを受光素子
特性により補正する第7のステップを備えたことを規定
するものである。
【0039】請求項24の発明に係る画像検出方法は、
請求項19乃至23のいずれかにおいて、第6のステッ
プの後に、読み出された画像信号を記憶するステップ
と、該記憶された信号を用いて演算するステップとをさ
らに備えたことを規定するものである。
【0040】請求項25の発明に係る画像検出方法は、
請求項24において、記憶された信号を用いて演算する
ステップにおいて、演算が平均化処理であることを規定
するものである。
【0041】請求項26の発明に係る画像検出方法は、
請求項24において、記憶された信号を用いて演算する
ステップにおいて、演算が画像の位置を計算する演算で
あることを規定するものである。
【0042】請求項27の発明に係る画像検出方法は、
請求項26において、記憶された信号を用いて演算する
ステップにおいて、演算がさらに画像の全強度を検出す
るための加算であることを規定するものである。
【0043】請求項28の発明に係る画像検出方法は、
請求項27において、計算された画像位置の結果と検出
された画像の全強度のデータとを用いて、画像の強度変
化及び画像位置の変化を検出するステップを備えたこと
を規定するものである。
【0044】請求項29の発明に係る画像検出方法は、
請求項26乃至28のいずれかにおいて、計算された画
像位置の結果を用いて、パターン認識処理を行うステッ
プをさらに備えたことを規定するものである。
【0045】
【作用】請求項1に係る画像検出装置によれば、光を吸
収し生成された電荷を蓄積する受光素子と該受光素子の
電荷を初期状態に設定する手段と出力回路へ出力させる
信号の正負の極性を制御する手段とを備えた受光素子回
路を二次元アレイ状に配置した受光部と、該受光部で生
成された電荷に応じた大きさの信号を制御信号によって
出力回路に出力させる制御回路とを備えた画像検出装置
において、行毎の制御端子と列毎の出力端子を共通にし
たので、画素間の演算が可能となる。また、出力領域設
定手段と、該出力領域設定手段の情報をもとに前記制御
回路に備えた特定の受光素子の信号を出力回路へ転送す
る手段と、該出力領域設定手段の情報をもとに前記出力
回路に備えた受光部の特定の領域の信号を外部へ出力さ
せるための手段とを備えたので、領域設定手段により設
定した所望の領域のみを出力することができ、所望の画
像のみを高速に検出することができる。
【0046】請求項2に係る画像検出装置によれば、請
求項1において、制御回路に備えた任意の受光素子の信
号を出力回路へ転送する手段が、受光素子の信号を出力
回路へ転送するための複数の制御信号を時系列に受光素
子回路の制御端子へ送出する回路から構成されるので、
時系列に送出する制御信号により任意の受光素子の信号
のみを即ち所望の領域の行に配置した受光素子の信号の
みを出力回路に転送することが可能となる。
【0047】請求項3に係る画像検出装置によれば、請
求項2において、受光素子の信号を出力回路へ転送する
ための複数の制御信号を時系列に受光素子回路の制御端
子へ送出する回路が、ロジック回路から構成されるの
で、時系列に送出する制御信号をAND、OR等の回路
で簡便に設計可能となる。
【0048】請求項4に係る画像検出装置によれば、請
求項2において、受光素子の信号を出力回路へ転送する
ための複数の制御信号を時系列に受光素子回路の制御端
子へ送出する回路が、特定の受光素子の正の出力端子に
制御信号を送出する第1のスキャナと、受光素子の負の
出力端子に制御信号を送出する第2のスキャナと、受光
素子の電荷を初期状態に設定するリセット端子に制御信
号を送出する第3のスキャナとを備えたので、第1のス
キャナによる受光素子の正の信号の出力回路への転送を
端以外の任意の場所から始めたり終わることができるた
め、画像の中の所望の領域一部分を選択的に検出するこ
とが可能となる。
【0049】請求項5に係る画像検出装置によれば、請
求項4において、第2のスキャナが任意の受光素子の負
の出力端子に制御信号を送出するスキャナであるので、
第1及び第2のスキャナによる受光素子の正負の信号の
出力回路への転送を端以外の任意の場所から始めたり終
わることができるため、第1及び第2のスキャナを同期
させて駆動させれば、画像の中の所望の領域一部分を選
択的に且つ輪郭検出等の特殊な画像処理を施した画像検
出が可能となる。
【0050】請求項6に係る画像検出装置によれば、請
求項1乃至5のいずれかにおいて、出力回路が、複数の
受光素子のうち特定の受光素子の信号を読み出すマルチ
プレクサ回路と、該マルチプレクサに接続された増幅器
と、該増幅器に接続されたアナログデジタル変換器と、
該アナログデジタル変換器の出力を演算する演算回路と
を備えたので、受光部から送出される複数の出力を読み
出すマルチプレクサ回路は設定された領域の受光部から
の画像出力を所望の列のみ選択的に読み出すことを可能
とし、マルチプレクサ回路に順次接続された増幅器、ア
ナログデジタル変換器、演算回路はマルチプレクサから
読み出された画像を外部へ出力可能な信号処理を行う。
【0051】請求項7に係る画像検出装置によれば、請
求項6において、出力回路に備えた演算回路が閾値処理
を行う演算回路であって、該閾値処理を行う演算回路の
出力により領域設定手段での領域が設定されるので、閾
値処理によって例えば輪郭検出、パターンマッチング等
所望の画像の有無が判断され、所望の画像を含む領域の
設定が可能となる。
【0052】請求項8に係る画像検出装置によれば、請
求項7において、閾値処理を行う演算回路に閾値レベル
設定手段を備えたので、領域に応じて閾値レベルを設定
することが可能となり、画像入力系の場所等に起因する
入力効率のばらつきを補正することが可能になる。
【0053】請求項9に係る画像検出装置によれば、請
求項6において、出力回路に備わる演算回路が最大値処
理あるいは最小値処理を行う演算回路であって、該処理
を行う演算回路の出力により領域設定手段での領域が設
定されるので、制御信号と蓄積電荷量による相関演算で
パターンマッチングにおける相関の強弱を判断して出力
画像領域を設定することが可能となる。
【0054】請求項10に係る画像検出装置によれば、
請求項1乃至9のいずれかにおいて、制御回路に受光素
子に電荷を蓄積する時間を制御する手段を備えたので、
領域に応じて光生成電荷の蓄積時間を変えることがで
き、各領域の明るさに応じた画像検出が可能になる。ま
た、蓄積時間の設定に同期してアナログデジタル変換器
の変換レンジを変えれば広い範囲の出力電流即ち画像が
検出できる。
【0055】請求項11に係る画像検出装置によれば、
請求項1乃至10のいずれかにおいて、出力回路に、出
力された信号を記憶させるメモリとメモリ内の信号間あ
るいは出力された信号とメモリ内の信号との間で演算を
行う演算装置とをさらに備えたので、出力された信号間
での演算を可能とし、例えば、固定ノイズ成分を取り除
く処理や、複数枚の検出画像の平均化処理等が可能とな
る。
【0056】請求項12に係る画像検出装置によれば、
請求項1乃至11のいずれかにおいて、受光部を構成す
る複数の受光素子の少なくとも一部に色フィルタを配置
したので、例えば特定の色に注目して画像検出を行う等
注視画像に特徴的な色を利用した処理が可能になる。
【0057】請求項13に係る画像検出装置によれば、
請求項12において、受光部を構成する複数の受光素子
が赤、緑、青のいずれかのフィルタを搭載した受光素子
であるので、カラー画像に対する画像検出を可能にす
る。
【0058】請求項14に係る画像検出装置によれば、
請求項11において、出力回路に備えたメモリ内の信号
間あるいは出力された信号とメモリ内の信号との間で演
算を行う演算装置に画像座標位置検出手段を備えたの
で、計算された画像座標位置を用いれば所望の領域の画
像のみを出力させる際の領域設定が容易に且つその精度
が向上する。
【0059】請求項15に係る画像検出装置によれば、
請求項14において、点光源から発せられ、スクリーン
上で拡散させられた発散光による画像を受光部で結像さ
せる光学レンズをスクリーンと受光部との間に配置した
ので、点光源とスクリーンの距離で大きさの変化する画
像を光学レンズを用いて受光部に照射でき、点光源によ
る画像を所望の範囲で精度よく検出できる。
【0060】請求項16に係る画像検出装置によれば、
請求項14または15において、画像の受光部での全強
度を検出する手段をさらに備えたので、同種の画像で強
度変化により表現された情報の検出や、全強度を用いて
画像強度の規格化が可能となる。
【0061】請求項17に係る画像検出装置によれば、
請求項16において、画像の受光部での全強度を検出す
る手段にメモリを備え、強度変化を演算する演算装置を
備えたので、強度変化が同じ領域で生じたか判断でき、
これにより画像の移動等を検出できる。
【0062】請求項18に係る画像検出装置によれば、
請求項14乃至17のいずれかにおいて、画像座標位置
検出手段によって検出された座標を記憶するメモリと該
メモリに記憶された座標データをもとにパターン認識を
行う手段をさらに備えたので、メモリに記憶された座標
データは画像の移動軌跡に関する情報を有し、この情報
をパターン認識手段に提供することで、画像の移動軌跡
のパターンマッチング例えば文字の筆順情報に基づく文
字検出等が可能となる。
【0063】請求項19に係る画像検出方法によれば、
光を吸収し生成された電荷を蓄積する受光素子と該受光
素子の電荷を初期状態に設定する手段と出力回路へ出力
させる信号の正負の極性を制御する手段とを備えた受光
素子回路を二次元アレイ状に配置した受光部と、該受光
部で生成された電荷に応じた大きさの信号を制御信号に
よって出力回路に出力させる制御回路とを備えた画像検
出装置を用いた画像検出方法において、二次元アレイ状
に配置した受光素子の電荷を初期状態にリセットする第
1のステップ、照射された画像により受光素子内に生成
された電荷を蓄積する第2のステップ、蓄積電荷量を各
要素とする行列と注視画像に対応するベクトルとの相関
演算を実行する第3のステップ、相関演算の結果を用い
て特定の演算処理を行う第4のステップ、第4のステッ
プの演算処理の結果から注視画像を含むように画像の出
力領域を決定する第5のステップ、及び決定した領域の
各画像信号を読み出す第6のステップを備えたので、蓄
積電荷量を各要素とする行列と注視画像に対応するベク
トルの相関演算により注視領域が検出できこれにより画
像の一部即ち注視領域のみの出力が可能となる。
【0064】請求項20に係る画像検出方法によれば、
請求項19において、第4のステップにおいて、相関演
算の結果を用いて行う特定の演算処理が閾値処理である
ので、閾値処理によって例えば輪郭検出、パターンマッ
チング等所望の画像の有無が判断され、所望の画像を含
む領域を設定することができ、画像の一部のみの検出が
可能となる。
【0065】請求項21に係る画像検出方法によれば、
請求項19において、第4のステップにおいて、相関演
算の結果を用いて行う特定の演算処理が最大値処理ある
いは最小値処理であるので、最大値処理あるいは最小値
処理によって相関の強弱が判断され、相関の強い領域の
みの出力設定あるいは相関の強い領域を含まない領域
(相関の弱い領域)の出力設定の出力設定等画像の一部
のみの検出が可能となる。
【0066】請求項22に係る画像検出方法によれば、
請求項19乃至21のいずれかにおいて、相関演算を実
行する第3のステップにおいて相関演算を複数の受光素
子単位(画素)で行い、低い分解能としたので、高速な
処理を可能にし、一方、決定した領域の各画素信号を読
み出す第6のステップにおいて第3のステップよりも高
い分解能としたので、読み出す画像の精度(分解能)を
維持できる。
【0067】請求項23に係る画像検出方法によれば、
請求項19乃至23のいずれかにおいて、第6のステッ
プの後に、読み出された画像信号のばらつきを受光素子
特性により補正する第7のステップを備えたので、読み
出し信号に含まれる固定ノイズ成分を取り除くことがで
きる。
【0068】請求項24に係る画像検出方法によれば、
請求項19乃至23のいずれかにおいて、第6のステッ
プの後に、読み出された画像信号を記憶するステップ
と、該記憶された信号を用いて演算するステップとをさ
らに備えたので、ノイズ成分の検出除去が可能となり信
頼性の高い画像を得ることができる。また、画像間の演
算により後段の画像処理で必要な処理等出力画像の加工
が容易となる。
【0069】請求項25に係る画像検出方法によれば、
請求項24において、記憶された信号を用いて演算する
ステップにおいて、演算が平均化処理であるので、平均
化された画像が得られ、ノイズ成分を除去できる。
【0070】請求項26に係る画像検出方法によれば、
請求項24において、記憶された信号を用いて演算する
ステップにおいて、演算が画像の位置を計算する演算で
あるので、計算された画像座標位置を用いれば所望の領
域の画像のみを出力させる際の領域設定が容易に且つそ
の精度が向上する。
【0071】請求項27に係る画像検出方法によれば、
請求項26において、記憶された信号を用いて演算する
ステップにおいて、演算がさらに画像の全強度を検出す
るための加算であるので、加算により容易に全強度を計
算でき、同種の画像で強度変化により表現された情報の
検出や、全強度を用いて画像強度の規格化が可能とな
る。
【0072】請求項28に係る画像検出方法によれば、
請求項27において、計算された画像位置の結果と検出
された画像の全強度のデータとを用いて、画像の強度変
化及び画像位置の変化を検出するステップを備えたの
で、画像の受光部での全強度を検出する手段にメモリを
備え、強度変化を演算する演算装置を備えたので、強度
変化が同じ領域で生じたか判断でき、これにより画像の
移動等を検出できる。
【0073】請求項29に係る画像検出方法によれば、
請求項26乃至28のいずれかにおいて、計算された画
像位置の結果を用いて、パターン認識処理を行うステッ
プをさらに備えたので、画像座標位置検出手段によって
検出された座標を記憶するメモリと該メモリに記憶され
た座標データをもとにパターン認識を行う手段をさらに
備えたので、メモリに記憶された座標データは画像の移
動軌跡に関する情報を有し、この情報をパターン認識手
段に提供することで、画像の移動軌跡のパターンマッチ
ング例えば文字の筆順情報に基づく文字検出等が可能と
なる。
【0074】
【実施例】
実施例1.以下、この発明の一実施例を図について説明
する。図1は本発明による画像検出装置の構成を示す図
である。図において、制御回路6により第3のスキャナ
4を介してリセットされたセンサセル(受光素子)アレ
イ1に光(画像)が照射されるとセンサセルアレイ1内
部に電荷が蓄積される。制御回路6により第1のスキャ
ナ2、第2のスキャナ3を介して制御信号が送出され、
制御信号に応じた出力が、マルチプレクサ(MUX)
5、それに接続されたアンプ7、さらに接続されたA/
D変換器8を介して閾値処理回路9へ送出される。閾値
処理回路9での演算の結果、領域決定回路10で画像を
読み出す領域を決定し、その領域のみ読み出すように制
御回路6で設定された制御信号に応じて出力された信号
は、マルチプレクサ(MUX)5、アンプ7、A/D変
換器8を介し、さらに読み出しMUX11、読み出し端
子12を介して外部へ出力される。なお、3つのスキャ
ナのうち第1のスキャナのみがランダムスキャナであ
る。
【0075】次に、各ブロックの構成ならびに動作を説
明する。まず、センサセルについて示す。図2はセンサ
セルアレイを構成するセンサセルの配列の一例(ここで
は4×4の配置例)を、図3は個々のセンサセルの各端
子の接続を示す。図において、センサセル13が4×4
の配列でセンサセルアレイ1(図中点線の部分)を構成
する。センサセル13にはそれぞれ正の制御信号を受け
るH端子14、負の制御信号を受けるL端子15、内部
をリセットするためのC端子16の3つの制御端子及び
信号を出力するためのOUT端子17を備える。H端子
14、L端子15、C端子16はそれぞれ行毎に共通化
され、それぞれ第1のスキャナ2、第2のスキャナ3、
第3のスキャナ4に接続される。
【0076】光が照射されると光生成キャリアが発生
し、センサセル13内部に蓄積される。C端子16にハ
イ(H)パルスを入力すると蓄積電荷は初期状態にリセ
ットされる。電荷を蓄積後、H端子14をHにすると出
力電流Ioutとして読み出すことができる。一方、L端
子15をHにすると同じく出力電流Ioutとして読み出
すことができるが電流の方向が逆になる。入力光パワー
をWij、H端子14、L端子15の入力電圧(VHとV
L)により設定される感度をSi(ここでは+1,0,−
1)とするとセンサセルの蓄積電荷による出力電流Iou
tは次式(2)で表される。 Iout=Si・Wij ・・・・・(2)
【0077】図4はセンサセルの具体的な回路構成の一
例である。C端子16の信号によりチャージ用トランジ
スタ21をオンにすると、フォトディテクタ19の内部
電位はVDDレベルにリセットされる。チャージ用トラン
ジスタ21をオフにもどした後、光を照射するとその量
に応じて内部電位が低下することになる。この状態でH
端子14をHにするとhi−SW(ハイスイッチ)トラ
ンジスタ23がオンし、AMI(Amplified MOS Imag
e)トランジスタ22で電流に変換された信号が正の出
力電流18として出力端子17へと出力される。一方、
L端子15をHにするとlo−SW(ロースイッチ)ト
ランジスタ24がオンしミラートランジスタ25、lo
−out(ローアウトスイッチ)トランジスタ56を介
して負の出力電流18として出力端子17へと出力され
る。本回路構成では無照射のとき電流の大きさが最大
で、照射が多くなるほど電流の大きさが小さくなる反転
出力である。即ち、無照射の時の出力電流をIout(0)と
すると出力電流は、 Iout=Iout(0)−Si・Wij ・・・(3) で表わされる。この反転の影響は、出力信号の符号が反
転すること(式(2)と比較)とオフセットが生じること
だけである。
【0078】次に、センサセルを2次元的に配置したセ
ンサセルアレイ1の動作について説明する。各センサセ
ルのC端子16は第3のスキャナ4に行毎に接続され
る。第3のスキャナ4から各行に順にHパルスを供給し
ていけば、アレイ全体のリセットが実行できる。H端子
14は行単位で共通にして第1のスキャナ2に接続され
る。H端子14に印加される電圧VHは第1のスキャナ
2から供給される。同様にL端子15は第2のスキャナ
3に行毎に接続される。各行の読み出し感度Siは第1
のスキャナ2から供給されるVH、第2のスキャナ3か
ら供給されるVLにより決定される。つまりVH=1,V
L=0のときはSi=+1、VH=0,VL=0のときはS
i=0、VH=0,VL=1のときはSi=−1となり、V
H=1,VL=1は禁止条件となる。 一方、OUT端子
17は列単位で共通にしアンプ7に接続される。各列出
力電流Yjは次式(4)で表される。 Yj=ΣSi・Wij ・・・・・(4) これは入力画像ベクトル{Wij}と制御ベクトル{Si}
の積が、センサセルアレイの読み出し時に実行され出力
されることを意味する。Siは上述したように、第1の
スキャナ2から供給されるVH、第2のスキャナ3から
供給されるVLにより決定され、+1,0,−1のいず
れかである。
【0079】次に、スキャナについて説明する。まず、
第2及び第3のスキャナ3、4を構成するスキャナにつ
いて述べる。図5はスキャナを構成するD型フリップフ
ロップの回路構成を表す。図において、D端子26から
の信号が伝送ゲート32に与えられるクロック(CL
K)30、31を介して、NORゲート33に転送さ
れ、順次S端子28及びR端子29からの信号と演算し
Q端子27から出力される。図6は、例えばR=0,S
=0のときの動作タイミングを示す。D端子26の信号
が1クロック遅れてQ端子27に1の信号が出力される
ことがわかる。また、R=0,S=1のときQ端子27
には1の信号が出力されるが、R=1,S=0のときQ
端子27には0の信号が出力される。
【0080】図7はD型フリップフロップの端子を表
す。このD型フリップフロップ34を縦列接続したのが
図8である。縦列接続すると、1番上のD型フリップフ
ロップ34のD端子26から入力した制御ベクトルパタ
ーン35をQ端子27から出力し、その出力が分岐され
一方が2段目のD型フリップフロップ34のD端子26
に入力されて順次制御ベクトルパターンを転送していく
スキャナが構成できる。スキャナの出力のうち分岐され
た他方はセンサセルの各行のL端子15(スキャナが第
2のスキャナの時)あるいはC端子16(スキャナが第
3のスキャナの時)に接続される。センサセル全体をリ
セットするときは第3のスキャナ4においてHパルス1
個を順次転送していけばよい。制御ベクトルのうちL端
子15に供給する成分は、第2のスキャナ3に順に送り
込み所望の行に達するまで転送を繰り返せばよい。な
お、図8は制御ベクトルパターン35が”10101”
であり、これが順次転送されていくステップを(a)〜(e)
に示している。
【0081】上記スキャナは通常用いられるものである
が、次に第1のスキャナ2として用いるランダムスキャ
ナについて説明する。図9は第1のスキャナ2で用いる
ランダムスキャナの構成を示す。図8の通常のスキャナ
との違いは各D型フリップフロップのR端子を共通にし
てリセット端子51に接続したこと及び各フリップフロ
ップの間にnMOSトランジスタ57を介して入力端子
を設けたことである。入力1以外の入力端子とリセット
端子を0にしておけば、図8で示された通常のスキャナ
と同じ動作をする。また、入力1以外の入力端子、例え
ば入力4、からパターンを入力すると途中からの転送が
可能になる。そしてリセット端子をHにすると全てのD
型フリップフロップの出力がゼロになり転送が終了す
る。これにより、任意の行から任意の行まで出力させる
ことが可能となる。
【0082】センサセルアレイは式(4)に示すように積
和演算の機能があるので、スキャナの動作と組み合わせ
ると、さまざまな画像検出ならびに処理が実現できる。
1行目の制御信号を+1、他の行を0にすると1行目の
画像信号が読み出せる。この+1を転送していくと画像
全体が検出できる。1行目を+1、2行目を−1、他の
行をすべて0にすると1行目と2行目の画素信号の差が
出力となる。この制御パターンを転送していくと輪郭が
強調された画像が順次出力される。また、制御ベクトル
を所望の1次元パターンとし、これを順次転送していく
と、入力画像と1次元パターンの相関信号が出力とな
る。これは1次元パターンマッチングが実行できること
を意味する。
【0083】また、ランダムスキャナの機能を活用する
と、H端子に供給されるスキャナ1のH信号の転送を途
中の行から始めて途中の行で終了することができる。こ
れは行方向で任意の範囲だけ読み出せることを意味す
る。センサセルアレイの積和演算の機能または相関演算
機能とランダムスキャナの機能を合わせると、演算結果
から所望の読み出し領域を設定して読み出すことが可能
であることが分かる。
【0084】次に、図10にマルチプレクサ(MUX)
の構成を示す。MUXは、上記第1のスキャナで用いら
れるものと同様なランダムスキャナを搭載して出力を制
御するものである。図において、各列のOUT端子17
はゲートトランジスタ37に接続されている。どのゲー
トをオンにするかはランダムスキャナ36で制御され
る。第1、2、3のスキャナ2、3、4で制御ベクトル
を設定したのち、MUXにより列方向に順に読み出す。
ランダム性により列方向に任意の範囲だけ読み出すこと
もできる。さらに第1のスキャナ2のランダム性を組み
合わせると任意の領域の画像のみを読み出すことも可能
となる。即ち、第1のスキャナ2で行方向の読み出し領
域を制御し、MUXに搭載したランダムスキャナ36で
列方向の読み出し領域を制御すれば、2次元で任意の読
み出し領域が制御可能となる。なお図1のようにMUX
の出力が複数の場合は図10の回路を複数組み合わせて
1個のMUXを構成すればよい。
【0085】次に、発明の画像検出装置を用いた画像検
出の具体的方法についてその手順を説明する。図11は
画像検出装置の全体動作を説明する図、図12は画像検
出の手順を示すフローチャートである。図において、ま
ずセンサセルアレイ1のすべてのセンサセルの蓄積電荷
を第3のスキャナ4からの制御信号Vcによりリセット
する(ステップ1)。次に画像を照射し、画像信号とし
て光生成電荷を蓄積する(ステップ2)。ここでは図1
1のように四角58と二重線59からなる画像に対し、
二重線に注目したい場合を考える。この二重線に対応し
た1次元パターン{+1,−1,+1,−1,0,0,
・・・・}を第1及び第2のスキャナ2、3からの制御
信号VH、VLで構成し、この1次元パターンを用いてパ
ターンマッチングを行う(ステップ3)。パターンマッ
チングの結果をMUX5、アンプ7、A/D変換器8を
介して閾値処理装置9に送り閾値処理すれば、二重線の
位置が検出される(ステップ4)。次に、二重線の大き
さを考慮して読み出す領域(アクセス領域)を領域決定
回路10で決定する(ステップ5)。決定された領域に
基づき第1のスキャナ2で行方向の読み出し領域に相当
する制御信号を送出し、MUX5内のランダムスキャナ
により列方向の読み出し制御信号を送出すれば、読み出
しMUX11、読み出し端子12を介して部分画像38
が出力される(ステップ6)。このようにして全画像の
中から二重線59を検出して注視することが可能にな
る。注視するパターンは、制御ベクトルを変えることに
より自由に設定できる。また対応するパターンが存在し
ない場合は、画素信号は全く読み出さない。
【0086】実施例2.以下、この発明の別の実施例を
図について説明する。実施例1では画像処理装置を構成
するセンサセルとして例えば図4に示すような回路を用
いたものの例について示したが、図13で示すような回
路でもよい。図13は画像処理装置を構成するセンサセ
ルの他の例を示している。図4の回路と同様に、C端子
16の信号によりチャージ用トランジスタ21をオンに
すると、フォトディテクタ19の内部電位はVDDレベル
にリセットされる。チャージ用トランジスタ21をオフ
にもどした後、光を照射するとその量に応じて内部電位
が低下することになる。この状態でH端子14をHにす
るとhi−SWトランジスタ23がオンし、AMIトラ
ンジスタ22aで電流に変換された信号が正の出力電流
18として出力端子17へと出力される。一方、L端子
15をHにするとlo−SWトランジスタ24がオンし
AMIトランジスタ22bで電流に変換された信号が負
の出力電流18として出力端子17へと出力される。即
ち、図4と同様に、H端子14及びL端子15に制御信
号を送れば、正負の信号を読み出すことができる。
【0087】実施例3.実施例1は入力画像の中に注視
したいパターンが1個の場合であるが、2個以上ある場
合でも検出することは可能である。例えば、図11の四
角画像58と二重線59との画像に相当する1次元パタ
ーンを順次送り、それぞれのパターンで四角画像58と
二重線59との画像を検出してアクセス領域(読み出し
領域)を複数設定し、順にその領域を読み出せばよい。
あいまいな領域が複数現れた場合も、読み出した後、後
段に接続する画像処理プロセッサ等で正確に判定するよ
うにしてもよい。
【0088】実施例4.実施例1で注視する領域は演算
なしで読み出したが、輪郭強調などの画素間演算を行い
ながら読み出しても良い。輪郭強調の場合、実施例1の
第2のスキャナ3もランダムスキャナを用いる。実施例
1のステップ6で、読み出す領域の行に第1及び第2の
スキャナ2、3で1次元パターン{+1,−1,0,
0,・・・・}を制御信号として送出し、読み出せばよ
い。すると実施例1の二重線の部分画像38の代わりに
二重線の輪郭強調した部分画像が得られる。
【0089】なお、上記実施例1乃至4において、図1
の閾値処理回路に読み出している領域に応じて閾値のレ
ベルを調整する手段を付加することにより、画像検出装
置として予想される画像の強度分布(入力効率)を補正
することが可能となる。例えば、レンズを用いて画像を
センサセルアレイに照射する場合、中心に比べ周辺が暗
くなる傾向にある。そこで、閾値のレベルを周辺に対し
て低くしておけばよい。
【0090】実施例5.以下、本発明の別の実施例につ
いて説明する。図1の画像検出装置において、閾値処理
回路9を最大値検出回路あるいは最小値検出回路に置き
換える。最大値検出回路であれば、パターンマッチング
を実行したときその相関信号が最大の位置を検出し、そ
の領域の部分画像を検出することになり、最大値検出回
路であれば、パターンマッチングを実行したときその相
関信号が最小の位置を検出し、その領域の部分画像(相
関のない部分)を検出することが可能となる。画像検出
の手順としては、図12のステップ4で最大値あるいは
最小値検出処理を行えばよい。
【0091】なお、上記実施例1乃至5において、セン
サセルをリセットしてから画像を読み出すまでの時間に
ついて説明しなかったが、図14のように、センサセル
をリセットしてから部分画像を読み出すまでの時間をそ
の部分の明るさに応じて設定する回路52を付加しても
よい。注視する部分がかなり明るいときは、蓄積時間を
短くすることにより画素信号の飽和を避けることができ
る。逆に注視する部分が暗いときは、蓄積時間を長くし
検出のS/Nを向上させることができる。また複数の領
域を注視する場合は、領域によって蓄積時間を変えても
よい。さらに、蓄積時間の設定に同期して、A/D変換
器の変換レンジを変えれば広い範囲の出力電流、即ち明
るさの範囲の広い画像を検出することができる。
【0092】実施例6.上記実施例1乃至5のステップ
3で、パターンマッチングを行い閾値処理回路(あるい
は最大値、最小値検出回路)9へ読み出す時に実際のセ
ンサセルアレイの分解能より粗い分解能にする。即ちス
キャナ2、3、4で1行分転送する毎に読み出すのでは
なく、2行以上転送してから読み出すようにすれば行方
向の分解能を下げれる。列方向はMUXでとびとびの列
のゲートのオン時間だけを長くし、その列の信号だけア
ンプ、A/D変換器まで伝わるようにすればよい。この
ようにパターンマッチングの時に分解能を低下させ、ス
テップ6での読み出しをセンサセルアレイの分解能通り
あるいは少なくともパターンマッチング時の分解能より
高くすれば画像検出が高速に行え、且つ画像検出の精度
も維持可能となる。
【0093】実施例7.以下、本発明の一実施例を図に
ついて説明する。図15は、図1の3つのスキャナの代
わりにロジック回路を用いた例である。図において、セ
ンサセルアレイを構成するH端子、L端子及びC端子に
印加される電圧はロジック回路39から供給される。ス
キャナから供給のときは固定されたベクトルをシフトさ
せながら順次供給されていたが、ロジック回路を用いる
と任意のベクトルを順次供給できるようになる。即ち、
実質任意の行に任意の電圧(制御信号)を時系列に供給
可能となる。例えば、+1と−1が同じ個数ずつ繰り返
して並ぶパターンにおいて、その個数を変えたものを順
に供給すれば画像の空間直交変換が実行できる。また、
読み出す時も同様で、決定された読み出し領域に相当す
る行のH端子、L端子に所望の信号を供給し、決定され
た読み出し領域に相当する列のMUXの端子に信号を供
給すれば、部分画像を読み出すことが可能である。直交
変換やフーリエ変換された画像を読み出す時はロジック
回路を用いた方が高速に且つ簡便に処理可能である。
【0094】実施例8.以下、本発明の一実施例を図に
ついて説明する。図16はセンサセルアレイを構成する
複数のセンサセルの一部に色フィルタを有するセンサセ
ルを配置した模式図である。ここでは10×10のセン
サセルの例である。図中(a)において、センサセルアレ
イ1の中に例えば赤フィルタを有するセンサセル13a
を分散して配置している。例えば注視したい対象が赤に
おいて特徴的なパターンを有する場合、さらに具体的な
例としては赤信号を含むような画像や赤い服を着用した
人の検出等、赤フィルタを有するセンサセルのうち赤フ
ィルタを有するセンサセル13aのみを用いてパターン
マッチングを行えばよい。注視部分の読み出しのときは
フィルタを有さないセンサセルを用いれば赤に注目して
検出された領域の通常の画像が検出できる。
【0095】なお、上記実施例の図16(a)では、赤フ
ィルタを有するセンサセル13aを分散して配置した例
について示したが、図中(b)のように赤フィルタを有す
るセンサセル13aを局所的に配置してもよい。また、
色フィルタとしては、緑や青の他の色でもよい。
【0096】実施例9.以下、本発明の一実施例を図に
ついて説明する。図17はセンサセルアレイを構成する
複数のセンサセルに色フィルタを有するセンサセルを配
置した模式図である。ここでは10×10のセンサセル
の例である。図において、センサセルアレイ1を構成す
るセンサセル13は赤フィルタを有するセンサセル13
a、緑フィルタを有するセンサセル13b、青フィルタ
を有するセンサセル13cを順に並べて配置している。
パターンマッチングは上記実施例8で赤に注目したよう
に特定の色情報のみを用いるてもよいし、すべての色の
和に対して行ってもよい。一方、画像読み出し時は赤、
緑、青のフィルタを利用してカラー画像の検出も可能で
ある。
【0097】実施例10.以下、本発明の一実施例を図
について説明する。図18は図1の画像検出装置の出力
回路にメモリと演算回路を設けた画像検出装置の構成図
を示す。図において、メモリ53はセンサセルの数に応
じた数値を記憶したり、注視領域の部分画像を記憶す
る。演算回路54はデータ間の演算を行う。演算は記憶
されたデータ間であってもよいし、読み出されたデータ
とメモリ内のデータとの間で行われてもよい。
【0098】例えば、照射光をなしにして各センサセル
の信号を読み出しメモリ53に記憶する。これはセンサ
セルアレイの固定ノイズを意味する。次に部分画像を読
み出すときには、各セルに対応した記憶値を減算すれ
ば、固定ノイズの除去された画像を最終的に出力するこ
とができる。
【0099】その手順を図19に示す。図12のフロー
チャートと異なるのは光生成キャリアを蓄積する(ステ
ップ104)前に固定ノイズ分の画像をメモリ内に記憶
しておくこと(ステップ102、103)及び最後に
(ステップ109)ノイズ分を除去することである。固
定ノイズの除去は受光素子あるいは受光素子回路の特性
に起因する信号のばらつきを補正することを意味してい
る。
【0100】また、別の例としては、画像の平均化処理
がある。まず、パターンマッチングにより注視したい領
域を決定した後、その領域の画素信号を読み出しメモリ
53に記憶する。次にもう1度同じ領域を読み出しメモ
リ内の異なる領域に記憶する。この処理を所望の回数繰
り返す。即ち、複数枚の部分画像を記憶する。次に記憶
された複数の画像の平均化を行う。もちろん読み出すた
びに前の画素信号に加えていき、最後に回数で割るよう
にしてもよい。
【0101】実施例11.以下、本発明の他の実施例を
図について説明する。図20は図18の画像検出装置に
おける演算回路が重心計算を行う回路で置き換えた画像
検出装置の構成図である。図において、センサセルに背
景が黒でその中にスポットが1個だけ含むような画像が
照射された時、制御パターン35でそのスポット径を規
定して検出された部分画像38とこれを記憶するメモリ
40と、スポットの重心位置を計算する回路41で構成
されることが分かる。
【0102】次に、動作を説明する。全体は、パターン
マッチング、読み出し領域の決定、部分画像の読み出
し、重心計算から構成される。まず図20の35の制御
パターンを用いて相関演算を実行する。出力信号におい
てはスポットがある位置で強い相関信号が表れる。この
相関信号に閾値処理すればスポットの位置が得られる。
次ぎにスポットの大きさを考慮して読み出し領域を決定
する。それからスキャナとMUXのランダム性を活用し
てスポットを含む部分領域を読み出しメモリに記憶す
る。最後に記憶画像データ(画素信号Wij、X座標Xi
j、Y座標Yij)に対し次式(5)、(6)のデジタル計算を
実行する。 Xc=(ΣWijXij)/(ΣWij) ・・・・(5) Yc=(ΣWijYij)/(ΣWij) ・・・・(6) (Xc,Yc)はスポットのピーク座標、すなわち重心座
標を表すがその分解能はセンサセルアレイのデバイスの
分解能より高くなる。
【0103】なお、本実施例では背景が黒でその中に1
つのスポットという明確な画像の例であったが、背景が
存在する場合は、スポットのみ相関が高くなるような制
御パターンを選ぶあるいは相関信号を閾値処理する際の
閾値をうまく設定してやれば同様の機能が実現できる。
【0104】なお、上記実施例において、センサセルア
レイの位置を検出したい光スポットの波長は透過し、背
景光の波長は透過しないような光学フィルタを重ねるよ
うにしてもよい。例えば近赤外光のスポットの位置を検
出する場合、可視光カットフィルタを重ねれば自然光を
取り除くことができ、位置検出の精度が向上する。
【0105】また、上記実施例では重心計算によりスポ
ットのピーク座標を求めたが、スポットのプロファイル
関数を仮定しその関数へのフィッティングによりピーク
座標を求めるようにしてもよい。この場合は図20の重
心計算回路41を汎用デジタル演算回路に置き換えれば
よい。
【0106】さらに、画像を入力するためのレンズなら
びに光学系補正手段を付加すると大きな画像を検出でき
る。図21には図20の画像検出装置に光学系補正手段
55を付加した図を示す。レンズを用いて広い平面の中
に現れるスポット位置を検出する場合、対象平面の座標
系は光学系の歪みによりセンサセルアレイ上で歪むこと
になる。図20の重心計算の出力はセンサセルアレイ上
の位置なので、その値に光学系の歪み成分の補正を施せ
ば、対象平面上での座標を得ることができる。補正は補
正式を用いてもよいし、座標の対応関係を示す表を用い
てもよい。このような構成にすることにより、大型の広
い範囲の画像を精度良く検出できる。
【0107】実施例12.以下、本発明の他の実施例を
図について説明する。図22は図14の構成のセンサセ
ルアレイにおける相関演算で用いる制御パターンの別の
例を示す。図において、センサセルアレイへの照射画像
(入射光Wij)20として高い検出精度で(a)〜(c)の3
つのスポットを考え、この中の(b)を検出するための制
御パターン35として、次のような設定を行う。正の値
の両側は負の値にする。正の値の幅(図中の両方向矢
印)は検出したいスポット幅に設定する。この制御パタ
ーンに対し図22(a),(b),(c)の各大きさのスポットが
入力されたとき、相関出力は(a)中、(b)大、(c)小とな
り、(b)が検出できることになる。また、そこで適当な
レベルで閾値処理すれば、特定の大きさのスポットが存
在するか検出できる。存在すれば、その部分画像を読み
出し重心計算などによりそのピーク座標を計算すればよ
い。同様に閾値を比較的小さく設定すれば、特定の大き
さ以下のスポットが検出できる。
【0108】実施例13.以下、本発明の一実施例を図
について説明する。図23は本発明による画像検出装置
の構成図である。図において、光源42より発せられた
発散光60は、拡散スクリーン43上に像を形成し、レ
ンズ44を介して、画像検出装置45のセンサセルアレ
イ上で結像する。ここで、画像検出装置45は受光部で
あるセンサセルアレイから出力装置までの構成を示す。
【0109】次に、動作を説明する。光源42からの発
散光20はスクリーン43上にスポットを形成する。そ
のとき光源42がスクリーン43に近づくとスポットは
小さくなり、離れると大きくなる。スクリーン43上の
スポットはレンズにより画像検出装置45のセンサセル
アレイ上に照射される。画像検出装置では、上記実施例
12で詳述したように、制御パターンを用いて特定のス
ポット径のスポットを検出する。このとき、光源をスク
リーンに近づけたときのスポット径に対応した値に図2
2の制御パターン35の正の幅(矢印の幅)を設定すれ
ば、光源がスクリーンに近づいたときのみそのスポット
を検出し、その座標を求めることができる。
【0110】実施例14.以下、本発明の他の実施例を
図について説明する。上記実施例13の画像検出装置と
して、図20の画像検出装置を用い、出力回路のメモリ
に接続された演算回路を加算演算回路とする。メモリの
中に記憶される画像はスポットのみを含むので、その画
素信号を合計すればスポットの全パワーが得られる。そ
こでスポットを形成する光源に強度変調機構を設けれ
ば、その変調信号をこの装置は検出できることになる。
即ち、全パワーの強度変化を信号として時系列にセンサ
セルアレイに送れば、強度変化により情報を伝達できる
ことになる。
【0111】さらに、上記実施例にメモリに加算演算回
路を接続するとともにセンサセルから部分読み出しする
領域を表す座標を記憶する手段を設ける。あるいは部分
読み出しした領域の画像をその座標とともにメモリに記
憶させるようにする。スポットの全パワーが変化したと
きその領域の座標を前の時間と比べる。異なる領域で生
じた変化は、スポット入力系(レンズなどの特性)の不
均一性によるものあるいは、像が移動しているものと判
断できる。そして例えばスポット入力系(レンズなどの
特性)の不均一性によるものであれば、同じ領域で生じ
た変化のみを、スポットを形成する光源から送られた信
号として検出する。上記の画像検出の手順を図24にフ
ローチャートで示す。
【0112】実施例15.以下、本発明の一実施例を図
について説明する。図25は本発明による文字認識機能
を有する画像検出装置の例を示した構成図である。図に
おいて、光スポットを含む部分画像を順次メモリ40に
記憶し、各時間の光スポットの座標を重心計算回路41
で求め、その各時間毎に検出される光スポットの座標列
をメモリ46で記憶させ、その情報をもとに文字認識手
段47において文字認識を行う。図26に文字認識の手
順をフローチャートで示す。
【0113】次に、動作を説明する。まず空間の平面上
に光スポットを形成する。このスポットはレンズなどを
介してリセットされた(ステップ301)センサセルア
レイ1に照射される(ステップ302)。センサセルア
レイ1においてはパターンマッチング機能により画像の
なかでスポットが存在する領域を検出する(ステップ3
03〜307)。領域が決まればその部分画像を読み出
しメモリ40に記憶する(ステップ308)。スポット
を含む部分画像に対し重心計算を実行すればスポットの
ピーク座標がセンサセルアレイより高い分解能で検出で
きる(ステップ309)。平面上を移動するスポットに
対し上記座標検出を繰り返せば(ステップ310でYE
S)スポットの軌跡の座標が得られるので、メモリ46
に記憶する。文字を入力する場合は、平面上で文字が形
成できるように光スポットを移動させればよい。そのと
き入力文字の軌跡がその筆順を含めて得られる。得られ
た軌跡は文字認識手段47に送られ文字の認識を実行す
る(ステップ311)。この文字認識手段は回路などの
ハードウエアでもコンピュータ上のソフトウエアでもか
まわない。また文字認識においては学習機能を有するニ
ューラルネットワークを利用してもかまわない。
【0114】実施例16.上記実施例において、空間の
平面として拡散スクリーン、光スポットを形成するもの
として発散光源、センサセルアレイの制御パターンとし
て図22中の35を用いても実現できる。この場合は発
散光源をスクリーンに近づけたときのみ光スポットとし
て検出されることになる。これにより複数のストローク
からなる文字の入力において、ストロークの分離が発散
光源をスクリーンから遠ざけるだけで実現できることに
なる。このような構成により、画像表示装置を兼ねた画
像検出装置また、屋外等で使用可能な大型スクリーン表
示装置上での画像検出等が可能となる。
【0115】
【発明の効果】以上のように請求項1の発明によれば、
画像検出装置において、二次元アレイ状に配置した受光
素子回路の行毎の制御端子と列毎の出力端子を共通にし
たので、画素間の演算が可能となる。また、出力領域設
定手段と、該出力領域設定手段の情報をもとに前記制御
回路に備えた特定の受光素子の信号を出力回路へ転送す
る手段と、該出力領域設定手段の情報をもとに前記出力
回路に備えた受光部の特定の領域の信号を外部へ出力さ
せるための手段とを備えたので、部分読み出しする領域
をハードウエア上で高速に実現でき、所望の画像のみを
高速に検出することができる。さらに、後段に接続する
画像処理プロセッサにとっても、あらかじめ対象が切り
出されているのでその負荷を小さくすることが可能とな
る。
【0116】請求項2の発明によれば、請求項1におい
て、制御回路に備えた任意の受光素子の信号を出力回路
へ転送する手段が、受光素子の信号を出力回路へ転送す
るための複数の制御信号を時系列に受光素子回路の制御
端子へ送出する回路から構成されるので、時系列に送出
する制御信号により任意の受光素子の信号のみを即ち所
望の領域の行に配置した受光素子の信号のみを出力回路
に転送することが可能となる。
【0117】請求項3の発明によれば、請求項2におい
て、受光素子の信号を出力回路へ転送するための複数の
制御信号を時系列に受光素子回路の制御端子へ送出する
回路が、ロジック回路から構成されるので、時系列に送
出する制御信号をAND、OR等の回路で簡便に設計可
能となり、性能の高い画像検出装置を提供することがで
きる。
【0118】請求項4の発明によれば、請求項2におい
て、受光素子の信号を出力回路へ転送するための複数の
制御信号を時系列に受光素子回路の制御端子へ送出する
回路が、特定の受光素子の正の出力端子に制御信号を送
出する第1のスキャナと、受光素子の負の出力端子に制
御信号を送出する第2のスキャナと、受光素子の電荷を
初期状態に設定するリセット端子に制御信号を送出する
第3のスキャナとを備えたので、第1のスキャナによる
受光素子の正の信号の出力回路への転送を端以外の任意
の場所から始めたり終わることができるため、容易に部
分画像を読み出すことが可能となり、性能の高い画像検
出装置を提供することができる。
【0119】請求項5の発明によれば、請求項4におい
て、第2のスキャナが任意の受光素子の負の出力端子に
制御信号を送出するスキャナであるので、第1及び第2
のスキャナによる受光素子の正負の信号の出力回路への
転送を端以外の任意の場所から始めたり終わることがで
きるため、第1及び第2のスキャナを同期させて駆動さ
せれば、画像の中の所望の領域一部分を選択的に且つ輪
郭検出等の特殊な画像処理を施した画像検出が可能とな
り、性能の高い画像検出装置を提供することができる。
【0120】請求項6の発明によれば、請求項1乃至5
のいずれかにおいて、出力回路が、複数の受光素子のう
ち特定の受光素子の信号を読み出すマルチプレクサ回路
と、該マルチプレクサに接続された増幅器と、該増幅器
に接続されたアナログデジタル変換器と、該アナログデ
ジタル変換器の出力を演算する演算回路とを備えたの
で、設定された領域の受光部からの画像出力を所望の列
のみ選択的に読み出すことが可能となり、性能の高い画
像検出装置を提供することができる。
【0121】請求項7の発明によれば、請求項6におい
て、出力回路に備えた演算回路が閾値処理を行う演算回
路であって、該閾値処理を行う演算回路の出力により領
域設定手段での領域が設定されるので、閾値処理によっ
て例えば輪郭検出、パターンマッチング等所望の画像の
有無が判断され、所望の画像を含む領域の設定が可能と
なる。
【0122】請求項8に係る画像検出装置によれば、請
求項7において、閾値処理を行う演算回路に閾値レベル
設定手段を備えたので、領域に応じて閾値レベルを設定
することで可能となり、画像入力系の場所等に起因する
入力効率のばらつきを補正することが可能となり、精度
の高い画像検出機能を有する画像検出装置を提供するこ
とができる。
【0123】請求項9の発明によれば、請求項6におい
て、出力回路に最大値処理あるいは最小値処理を行う演
算回路を備えたので、パターンマッチングにおける相関
の強弱を判断して出力画像領域を設定することが可能と
なる。
【0124】請求項10の発明によれば、請求項1乃至
9のいずれかにおいて、制御回路に受光素子に電荷を蓄
積する時間を制御する手段を備えたので、検出できる画
像の明るさのダイナミックレンジを拡げることができ
る、性能の高い画像検出装置を提供することができる。
【0125】請求項11の発明によれば、請求項1乃至
10のいずれかにおいて、出力回路に、出力された信号
を記憶させるメモリとメモリ内の信号間あるいは出力さ
れた信号とメモリ内の信号との間で演算を行う演算装置
とをさらに備えたので、出力された信号間での演算を可
能とし、例えば、固定ノイズ成分を取り除く処理や、複
数枚の検出画像の平均化処理等が可能となり、性能の高
い画像検出装置を提供することができる。
【0126】請求項12の発明によれば、請求項1乃至
11のいずれかにおいて、受光部を構成する複数の受光
素子の少なくとも一部に色フィルタを配置したので、例
えば特定の色に注目して画像検出を行う等注視画像に特
徴的な色を利用した処理が可能になり、性能の高い画像
検出装置を提供することができる。
【0127】請求項13の発明によれば、請求項12に
おいて、受光部を構成する複数の受光素子が赤、緑、青
のいずれかのフィルタを搭載した受光素子であるので、
カラー情報に対する画像処理及び画像検出を可能にす
る。
【0128】請求項14の発明によれば、請求項11に
おいて、出力回路に備えたメモリ内の信号間あるいは出
力された信号とメモリ内の信号との間で演算を行う演算
装置に画像座標位置検出手段を備えたので、計算された
画像座標位置を用いれば所望の領域の画像のみを出力さ
せる際の領域設定が容易に且つその精度が向上する。
【0129】請求項15の発明によれば、請求項14に
おいて、点光源から発せられ、スクリーン上で拡散させ
られた発散光による画像を受光部で結像させる光学レン
ズをスクリーンと受光部との間に配置したので、点光源
とスクリーンの距離で大きさの変化する画像を光学レン
ズを用いて受光部に照射でき、点光源による画像を所望
の範囲で精度よく検出できる。
【0130】請求項16の発明によれば、請求項14ま
たは15において、画像の受光部での全強度を検出する
手段をさらに備えたので、同種の画像で強度変化により
表現された情報の検出や、全強度を用いて画像強度の規
格化が可能となる。
【0131】請求項17の発明によれば、請求項16に
おいて、画像の受光部での全強度を検出する手段にメモ
リを備え、強度変化を演算する演算装置を備えたので、
強度変化が同じ領域で生じたか判断でき、これにより画
像の移動や画像入力系の不均一等を検出することができ
る。
【0132】請求項18の発明によれば、請求項14乃
至17のいずれかにおいて、画像座標位置検出手段によ
って検出された座標を記憶するメモリと該メモリに記憶
された座標データをもとにパターン認識を行う手段をさ
らに備えたので、メモリに記憶された座標データは画像
の移動軌跡に関する情報を有し、この情報をパターン認
識手段に提供することで、画像の移動軌跡のパターンマ
ッチング例えば文字の筆順情報に基づく文字検出等が可
能となり、性能の高い画像検出装置を提供することがで
きる。
【0133】請求項19の発明の画像検出方法によれ
ば、二次元アレイ状に配置した受光素子の電荷を初期状
態にリセットする第1のステップ、照射された画像によ
り受光素子内に生成された電荷を蓄積する第2のステッ
プ、蓄積電荷量を各要素とする行列と注視画像に対応す
るベクトルとの相関演算を実行する第3のステップ、相
関演算の結果を用いて特定の演算処理を行う第4のステ
ップ、第4のステップの演算処理の結果から注視画像を
含むように画像の出力領域を決定する第5のステップ、
及び決定した領域の各画像信号を読み出す第6のステッ
プを備えたので、蓄積電荷量を各要素とする行列と注視
画像に対応するベクトルの相関演算により注視領域が検
出できこれにより画像の一部即ち注視領域のみの出力が
可能となり、高速且つ高精度の画像検出方法を提供する
ことができる。
【0134】請求項20の発明によれば、請求項19に
おいて、第4のステップにおいて、相関演算の結果を用
いて行う特定の演算処理が閾値処理であるので、閾値処
理によって例えば輪郭検出、パターンマッチング等所望
の画像の有無が判断され、所望の画像を含む領域を設定
することができ、画像の一部のみの検出が可能となる。
【0135】請求項21の発明によれば、請求項19に
おいて、第4のステップにおいて、相関演算の結果を用
いて行う特定の演算処理が最大値処理あるいは最小値処
理であるので、最大値処理あるいは最小値処理によって
相関の強弱が判断され、相関の強い領域のみの出力設定
あるいは相関の強い領域を含まない領域(相関の弱い領
域)の出力設定等画像の一部のみの検出が可能となる。
【0136】請求項22の発明によれば、請求項19乃
至21のいずれかにおいて、相関演算を実行する第3の
ステップにおいて相関演算を複数の受光素子単位(画
素)で行い、低い分解能としたので、高速な処理を可能
にし、一方、決定した領域の各画素信号を読み出す第6
のステップにおいて第3のステップよりも高い分解能と
したので、読み出す画像の精度(分解能)を維持でき
る。
【0137】請求項23の発明によれば、請求項19乃
至23のいずれかにおいて、第6のステップの後に、読
み出された画像信号のばらつきを受光素子特性により補
正する第7のステップを備えたので、読み出し信号に含
まれる固定ノイズ成分を取り除くことができ、精度の高
い画像検出方法を提供することができる。
【0138】請求項24の発明によれば、請求項19乃
至23のいずれかにおいて、第6のステップの後に、読
み出された画像信号を記憶するステップと、該記憶され
た信号を用いて演算するステップとをさらに備えたの
で、ノイズ成分の検出除去が可能となり信頼性の高い画
像を得ることができる。また、画像間の演算により後段
の画像処理で必要な処理等出力画像の加工が容易とな
る。
【0139】請求項25の発明によれば、請求項24に
おいて、記憶された信号を用いて演算するステップにお
いて、演算が平均化処理であるので、平均化された画像
が得られ、ノイズ成分を除去でき、精度の高い画像検出
方法を提供することができる。
【0140】請求項26の発明によれば、請求項24に
おいて、記憶された信号を用いて演算するステップにお
いて、演算が画像の位置を計算する演算であるので、計
算された画像座標位置を用いれば所望の領域の画像のみ
を出力させる際の領域設定が容易に且つその精度が向上
する。
【0141】請求項27の発明によれば、請求項26に
おいて、記憶された信号を用いて演算するステップにお
いて、演算がさらに画像の全強度を検出するための加算
であるので、加算により容易に全強度を計算でき、同種
の画像で強度変化により表現された情報の検出や、全強
度を用いて画像強度の規格化が可能となる。
【0142】請求項28の発明によれば、請求項27に
おいて、計算された画像位置の結果と検出された画像の
全強度のデータとを用いて、画像の強度変化及び画像位
置の変化を検出するステップを備えたので、画像の受光
部での全強度を検出する手段にメモリを備え、強度変化
を演算する演算装置を備えたので、強度変化が同じ領域
で生じたか判断でき、これにより画像の移動や画像入力
系の不均一等を検出できる。
【0143】請求項29の発明によれば、請求項26乃
至28のいずれかにおいて、計算された画像位置の結果
を用いて、パターン認識処理を行うステップをさらに備
えたので、画像座標位置検出手段によって検出された座
標を記憶するメモリと該メモリに記憶された座標データ
をもとにパターン認識を行う手段をさらに備えたので、
メモリに記憶された座標データは画像の移動軌跡に関す
る情報を有し、この情報をパターン認識手段に提供する
ことで、画像の移動軌跡のパターンマッチング例えば文
字の筆順情報に基づく文字検出等が可能となり、高速且
つ高精度の画像検出方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例1による画像検出装置の構成
図である。
【図2】 本発明の実施例1による画像検出装置のアレ
イ状に配置したセンサセルと周辺回路との構成を表わす
図である。
【図3】 本発明の実施例1による画像検出装置のセン
サセルの構成を示す図である。
【図4】 本発明の実施例1による画像検出装置のセン
サセルの具体的な構成を表す図である。
【図5】 本発明の実施例1による画像検出装置のスキ
ャナを構成する伝送ゲートを用いたD型フリップフロッ
プの構成図である。
【図6】 本発明の実施例1による画像検出装置のスキ
ャナを構成する伝送ゲートを用いたD型フリップフロッ
プの動作タイミングを表す図である。
【図7】 本発明の実施例1による画像検出装置のスキ
ャナを構成する伝送ゲートを用いたD型フリップフロッ
プの端子を示す図である。
【図8】 本発明の実施例1による画像検出装置のD型
フリップフロップを用いたスキャナの構成と動作を表す
図である。
【図9】 本発明の実施例1による画像検出装置のD型
フリップフロップを用いたランダムスキャナの構成を表
す図である。
【図10】 本発明の実施例1による画像検出装置のマ
ルチプレクサ(MUX)の構成図である。
【図11】 本発明の実施例1による画像検出装置の動
作手順を示す図である。
【図12】 本発明の実施例1による画像検出方法を示
すフローチャートである。
【図13】 本発明の実施例2による画像検出装置を構
成するセンサセルの他の構成図である。
【図14】 本発明の実施例5による画像検出装置の構
成図である。
【図15】 本発明の実施例7による画像検出装置の構
成図である。
【図16】 本発明の実施例8による画像検出装置のセ
ンサセルアレイの一部に色フィルタを有するセンサセル
を配置した例を示す図である。
【図17】 本発明の実施例9による画像検出装置のセ
ンサセルアレイの一部に色フィルタを有するセンサセル
を配置した例を示す図である。
【図18】 本発明の実施例10による画像検出装置の
構成図である。
【図19】 本発明の実施例10による画像検出方法の
フローチャートを表す図である。
【図20】 本発明の実施例11による画像検出装置の
構成図である。
【図21】 本発明の実施例11による画像検出装置の
別の構成図である。
【図22】 本発明の実施例12による画像検出装置に
おける制御パターンを表す図である。
【図23】 本発明の実施例12による画像検出装置の
構成図である。
【図24】 本発明の実施例14による画像検出方法の
フローチャートを表す図である。
【図25】 本発明の実施例15による画像検出装置の
構成図である。
【図26】 本発明の実施例15による画像検出方法の
フローチャートを表す図である。
【図27】 従来の電荷転送素子を用いた画像検出装置
の構成を示す図である。
【図28】 従来の電荷転送素子を用いて光スポットの
座標を検出する画像検出装置の構成図である。
【図29】 従来の位置検出装置を用いて光スポットの
座標を検出する画像検出装置の構成を示した斜視図であ
る。
【図30】 従来の位置検出装置を用いて光スポットの
座標を検出する画像検出装置の断面構成図である。
【図31】 従来の文字認識機能を有する画像装置の構
成図である。
【符号の説明】
1 センサセルアレイ、 2 スキャナ1、 3
スキャナ2、4 スキャナ3、 5 マルチプレクサ
(MUX)、 6 制御回路、7 アンプ、
8 A/D変換器、 9 しきい値処理回路、10
領域決定回路、 11 読み出しMUX、 12 読
み出し端子、13、13a、13b、13c センサセル、 14
H端子、 15 L端子、16 C端子、
17 OUT端子、 18 出力電流、19 フォトデ
ィテクタ、 20 入射光Wij、21 チャージ用トラン
ジスタ、 22 AMIトランジスタ、23 hi−SW
(ハイスイッチ)トランジスタ、24 lo−SW(ロー
スイッチ)トランジスタ、25 ミラートランジスタ、
26 D端子、 27 Q端子、28 S端子、 29
R端子、 30 クロック(CLK)、31 クロッ
ク(CLK)、 32 伝送ゲート、 33 NORゲー
ト、34 D型フリップフロップ、 35 制御ベクトルパ
ターン、36 ランダムスキャナ、 37 ゲートトラン
ジスタ、 38 部分画像、39 ロジック回路、 40
メモリ、 41 重心計算回路、42 光源、 43
拡散スクリーン、 44 レンズ、45 画像検出装置、
46メモリ、 47 文字認識手段 51 リセット端子、 52 読み出し時間設定回路、
53 メモリ、54 演算回路、 55 光学系補正手段、
56 lo−out(ローアウト)トランジスタ、 57
nMOSトランジスタ、 58 四角の画像、 59 二重
線の画像、 60 発散光 101 画素、 102 フォトダイオード、 103 トラン
スファゲート、104 垂直電荷転送素子(CCD)、 1
05 出力アンプ、106 水平電荷転送素子(CCD)、
107 レーザ光源、 108 光ビーム、109 イメージ
センサ、 110 画素アドレス信号発生器、111 出力信
号処理ブロック、 112 光ビーム位置演算ブロック、1
13 乗算器、 114 加算累計器、 115 除算器、
116 位置、117 抵抗層、 118 光電変換層、
119 導電層、 120 基板、121 出力電極1、
122 出力電極2、 123 スキャナ、124 パソ
コン、 125 並列処理チップ、 126 ユーザインタフ
ェース
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 新田 嘉一 尼崎市塚口本町八丁目1番1号 三菱電機 株式会社半導体基礎研究所内

Claims (29)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光を吸収し生成された電荷を蓄積する受
    光素子と受光素子の電荷を初期状態に設定する手段と出
    力回路へ出力させる信号の正負の極性を制御する手段と
    を備えた受光素子回路を二次元アレイ状に配置した受光
    部と、該受光部で生成された電荷に応じた大きさの信号
    を制御信号によって出力回路に出力させる制御回路とを
    備えた画像検出装置において、 前記二次元アレイ状に配置した受光素子回路の制御回路
    と接続され前記制御信号が転送される制御端子を行毎に
    共通にし、 前記二次元アレイ状に配置した受光素子回路の出力回路
    と接続され受光素子で生成された電荷に応じた大きさの
    信号を転送する出力端子を列毎に共通にし、 前記制御回路に複数の受光素子のうち特定の受光素子の
    信号を出力回路へ転送する手段を備え、 前記出力回路に複数の受光素子のうち特定の受光素子の
    信号を読み出す外部へと出力するための手段を備え、 前記受光部の特定の領域の信号を前記出力回路から外部
    へ出力させるための領域設定手段を出力回路と制御回路
    との間に設け、 前記領域設定手段により設定した領域情報をもとに、前
    記制御回路に備えた特定の受光素子の信号を出力回路へ
    転送する手段及び前記出力回路に備えた特定の受光素子
    の信号を出力回路から外部へと出力させる手段を介し
    て、受光部の特定の領域の信号を出力させることを特徴
    とする画像検出装置。
  2. 【請求項2】 制御回路に備えた特定の受光素子の信号
    を出力回路へ転送する手段が、受光素子の信号を出力回
    路へ転送するための複数の制御信号を時系列に受光素子
    回路の制御端子へ送出する回路から構成されることを特
    徴とする請求項1に記載の画像検出装置。
  3. 【請求項3】 受光素子の信号を出力回路へ転送するた
    めの複数の制御信号を時系列に受光素子回路の制御端子
    へ送出する回路が、ロジック回路から構成されることを
    特徴とする請求項1に記載の画像検出装置。
  4. 【請求項4】 受光素子の信号を出力回路へ転送するた
    めの複数の制御信号を時系列に受光素子回路の制御端子
    へ送出する回路が、特定の受光素子回路の正の出力端子
    に制御信号を送出する第1のスキャナと、受光素子回路
    の負の出力端子に制御信号を送出する第2のスキャナ
    と、受光素子の電荷を初期状態に設定するリセット端子
    に制御信号を送出する第3のスキャナとを備えたことを
    特徴とする請求項2に記載の画像検出装置。
  5. 【請求項5】 第2のスキャナが特定の受光素子回路の
    負の出力端子に制御信号を送出するスキャナであること
    を特徴とする請求項4に記載の画像検出装置。
  6. 【請求項6】 出力回路が、複数の受光素子のうち特定
    の受光素子の信号を読み出すマルチプレクサ回路と、該
    マルチプレクサに接続された増幅器と、該増幅器に接続
    されたアナログデジタル変換器と、該アナログデジタル
    変換器の出力を演算する演算回路とを備えたことを特徴
    とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の画像検出
    装置。
  7. 【請求項7】 出力回路に備えた演算回路が閾値処理を
    行う演算回路であって、該閾値処理を行う演算回路の出
    力により領域設定手段での領域が設定されることを特徴
    とする請求項6に記載の画像検出装置。
  8. 【請求項8】 閾値処理を行う演算回路に閾値レベル設
    定手段を備えたことを特徴とする請求項7に記載の画像
    検出装置。
  9. 【請求項9】 出力回路に備えた演算回路が最大値処理
    あるいは最小値処理を行う演算回路であって、該処理を
    行う演算回路の出力により領域設定手段での領域が設定
    されることを特徴とする請求項6に記載の画像検出装
    置。
  10. 【請求項10】 制御回路に、受光素子に電荷を蓄積す
    る時間を制御する手段を備えたことを特徴とする請求項
    1乃至9のいずれか1項に記載の画像検出装置。
  11. 【請求項11】 出力回路に、出力された信号を記憶さ
    せるメモリとメモリ内の信号間あるいは出力された信号
    とメモリ内の信号との間で演算を行う演算装置とをさら
    に備えたことを特徴とする請求項1乃至10のいずれか
    1項に記載の画像検出装置。
  12. 【請求項12】 受光部を構成する複数の受光素子の少
    なくとも一部に色フィルタを配置したことを特徴とする
    請求項1乃至11のいずれか1項に記載の画像検出装
    置。
  13. 【請求項13】 受光部を構成する複数の受光素子が
    赤、緑、青のいずれかのフィルタを搭載した受光素子で
    あることを特徴とする請求項12項に記載の画像検出装
    置。
  14. 【請求項14】 出力回路に備えたメモリ内の信号間あ
    るいは出力された信号とメモリ内の信号との間で演算を
    行う演算装置に画像座標位置検出手段を備えたことを特
    徴とする請求項11に記載の画像検出装置。
  15. 【請求項15】 点光源から発せられ、スクリーン上で
    拡散させられた発散光による画像を受光部で結像させる
    光学レンズをスクリーンと受光部との間に配置したこと
    を特徴とする請求項14に記載の画像検出装置。
  16. 【請求項16】 画像の受光部での全強度を検出する手
    段をさらに備えたことを特徴とする請求項14または1
    5に記載の画像検出装置。
  17. 【請求項17】 画像の受光部での全強度を検出する手
    段にメモリを備え、強度変化を演算する演算装置を備え
    たことを特徴とする請求項16に記載の画像検出装置。
  18. 【請求項18】 画像座標位置検出手段によって検出さ
    れた座標を記憶するメモリと該メモリに記憶された座標
    データをもとにパターン認識を行う手段をさらに備えた
    ことを特徴とする請求項14乃至17のいずれか1項に
    記載の画像検出装置。
  19. 【請求項19】 光を吸収し生成された電荷を蓄積する
    受光素子と該受光素子の電荷を初期状態に設定する手段
    と出力回路へ出力させる信号の正負の極性を制御する手
    段とを備えた受光素子回路を二次元アレイ状に配置した
    受光部と、該受光部で生成された電荷に応じた大きさの
    信号を制御信号によって出力回路に出力させる制御回路
    とを備えた画像検出装置を用いた画像検出方法におい
    て、 受光素子の電荷を初期状態にリセットする第1のステッ
    プ、 照射された画像により受光素子内に生成された電荷を蓄
    積する第2のステップ、 蓄積電荷量を各要素とする行列と注視画像に対応するベ
    クトルとの相関演算を実行する第3のステップ、 相関演算の結果を用いて特定の演算処理を行う第4のス
    テップ、 第4のステップの演算処理の結果から注視画像を含むよ
    うに画像の出力領域を決定する第5のステップ、 及び決定した出力領域の各画像信号を読み出す第6のス
    テップを備えたことを特徴とする画像検出方法。
  20. 【請求項20】 第4のステップにおいて、相関演算の
    結果を用いて行う特定の演算処理が閾値処理であること
    を特徴とする請求項19に記載の画像検出方法。
  21. 【請求項21】 第4のステップにおいて、相関演算の
    結果を用いて行う特定の演算処理が最大値処理あるいは
    最小値処理であることを特徴とする請求項19に記載の
    画像検出方法。
  22. 【請求項22】 相関演算を実行する第3のステップに
    おいて相関演算を複数の受光素子回路単位(画素)で行
    い、低い分解能とし、決定した領域の各画素信号を読み
    出す第6のステップにおいて第3のステップよりも高い
    分解能とすることを特徴とする請求項19乃至21のい
    ずれか1項に記載の画像検出方法。
  23. 【請求項23】 第6のステップの後に、読み出された
    画像信号のばらつきを受光素子特性により補正する第7
    のステップを備えたことを特徴とする請求項19乃至2
    2のいずれか1項に記載の画像検出方法。
  24. 【請求項24】 第6のステップの後に、読み出された
    画像信号を記憶するステップと、該記憶された信号を用
    いて演算するステップとをさらに備えたことを特徴とす
    る請求項19乃至23のいずれか1項に記載の画像検出
    方法。
  25. 【請求項25】 記憶された信号を用いて演算するステ
    ップにおいて、演算が平均化処理であることを特徴とす
    る請求項24に記載の画像検出方法。
  26. 【請求項26】 記憶された信号を用いて演算するステ
    ップにおいて、演算が画像の位置を計算する演算である
    ことを特徴とする請求項24に記載の画像検出方法。
  27. 【請求項27】 記憶された信号を用いて演算するステ
    ップにおいて、演算がさらに画像の全強度を検出するた
    めの加算であることを特徴とする請求項26に記載の画
    像検出方法。
  28. 【請求項28】 計算された画像位置の結果と検出され
    た画像の全強度のデータとを用いて、画像の強度変化及
    び画像位置の変化を検出するステップを備えたことを特
    徴とする請求項27に記載の画像検出方法。
  29. 【請求項29】 計算された画像位置の結果を用いて、
    パターン認識処理を行うステップをさらに備えたことを
    特徴とする請求項26乃至28のいずれか1項に記載の
    画像検出方法。
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