JP6423668B2 - 画像処理装置およびその制御方法ならびにプログラム - Google Patents

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本発明は、画像処理装置およびその制御方法ならびにプログラムに関し、特に階調制御技術に関する。
従来、HDR(High Dynamic Range)合成や覆い焼き等、入力のダイナミックレンジを拡大した信号を出力する段階で階調圧縮する処理が知られている。特許文献1には、画像を複数の被写体領域に分割し、各被写体領域から算出した代表画素値とエッジ成分により被写体領域ごとのヒストグラムを算出し、算出したヒストグラムに基づいて、各被写体領域に対応する階調変換カーブを生成する技術が開示されている。
特開2010−130150号公報
しかしながら、特許文献1に開示されている技術では、被写体領域間の明るさのバランスを考慮せずに階調変換カーブを生成するため、ダイナミックレンジを拡大するほどコントラストが低下するなど、得られる画像が不自然になる可能性がある。
さらに、被写体領域間の明るさのバランスを考慮して階調変換カーブを生成しようとすると、被写体領域の抽出から被写体領域に対応する階調変換カーブの生成などに加えて、例えば各被写体領域の判別や判別結果に応じた被写体領域に対する階調変換カーブの調整処理などが必要になることが考えられる。このため、処理内容の増加に伴って処理時間も増大するという課題がある。特に、静止画の連写撮影や動画撮影など連続的に撮影を行う場合には、フレームレートの低下を抑えながら、簡易的かつ適切に階調制御を行う技術が求められる。
本発明は、上述の従来技術の問題点に鑑みてなされ、連続的に撮影を行う場合に、被写体領域間の明るさのバランスを考慮しつつ処理負担を軽減する階調制御を行うことが可能な画像処理装置およびその制御方法ならびにプログラムを提供することを目的とする。
この課題を解決するため、例えば本発明の画像処理装置は以下の構成を備える。すなわち、連続する複数の画像を取得する取得手段と、複数の画像のうちの所定の画像について、複数の被写体領域を判別する判別手段と、複数の被写体領域の輝度差に基づいて、複数の被写体領域のそれぞれに対する階調補正量を算出する算出手段と、算出手段により算出された複数の被写体領域のそれぞれに対する階調補正量を用いて、第1の階調特性を決定する第1の決定手段と、算出手段により算出された複数の被写体領域のそれぞれに対する階調補正量を用いて、第1の階調特性と特性の異なる第2の階調特性を決定する第2の決定手段と、第1の階調特性と第2の階調特性とを加重加算することにより、所定の画像に適用するための第の階調特性を決定する第の決定手段と、複数の画像のうち、所定の画像以外の画像に適用するための第の階調特性を決定する第の決定手段と、を有し、第の決定手段は、直前に取得された画像に適用するための第3の階調特性の決定に用いられた加重加算の係数を変更することでの階調特性を決定する、ことを特徴とする。
本発明によれば、連続的に撮影を行う場合に、被写体領域間の明るさのバランスを考慮しつつ処理負担を軽減する階調制御が可能になる。
本発明の実施形態に係る画像処理装置の一例としてのデジタルカメラ100の機能構成例を示すブロック図 本実施形態に係る画像処理部104(A)、露光量算出部105(B)、階調特性算出部204(C)の機能構成例を示すブロック図 被写体領域ごとに階調処理を行う画像生成処理の概略を示す図 被写体領域の判別例(A)、各被写体領域間の輝度段差(B)および出力露光量(C)を説明する図 輝度信号に対する階調特性(A)およびゲインテーブル(B)を例示する図 本実施形態に係る露出量算出処理に係る一連の動作を示すフローチャート 本実施形態に係る階調処理に係る一連の動作を示すフローチャート 本実施形態に係る階調特性の算出処理に係る一連の動作を示すフローチャート 本実施形態に係る複数フレーム間における階調特性の更新処理を示すフローチャート フレーム間の輝度変化に応じた係数kの設定例を示す図 各被写体領域に対する目標ゲイン量(A)、各被写体領域に適用するゲイン量(B)を説明する図 被写体領域ごとの入力信号の範囲を算出する方法を説明する図 本実施形態に係る階調特性作成部405により算出される入出力特性の例を示す図 被写体領域ごとの入出力特性から画像に適用する2種類の入出力特性を生成する例を示す図 連続して撮影されたフレーム画像に対する階調特性の変更方法の一例を示す図 実施形態2に係る階調処理に係る一連の動作を示すフローチャート 被写体領域に適用する最大のゲインから求められる露出補正量の一例を示す図
(実施形態1)
以下、本発明の例示的な実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、以下では画像処理装置の一例として、連続した撮影が可能な任意のデジタルカメラに本発明を適用した例を説明する。しかし、本発明は、デジタルカメラに限らず、連続した撮影を行うことが可能な任意の機器にも適用可能である。これらの機器には、例えば携帯電話機、ゲーム機、タブレット端末、パーソナルコンピュータ、時計型や眼鏡型の情報端末などが含まれてよい。
本実施形態では、画像上の被写体領域を判別して、被写体領域ごとに階調処理(領域別トーンマッピングともいう)を行う。図3に示すように、領域別トーンマッピングでは、まず被写体領域ごとに代表輝度値に基づいて最適なゲイン量を算出し、算出した被写体領域ごとのゲイン量を適用した複数の画像を生成する。そして、各画像からそれぞれの被写体領域を抽出して出力画像を得る。なお、本実施形態では、最も効果が高い逆光時の人物シーン、即ち人物が最も暗く、空が最も明るいシーンに対する階調処理について説明する。
(1. デジタルカメラの構成)
図1は、本実施形態の画像処理装置の一例としてデジタルカメラ100の機能構成例を示すブロック図である。なお、図1に示す機能ブロックの1つ以上は、ASICやプログラマブルロジックアレイ(PLA)などのハードウェアによって実現されてもよいし、CPUやMPU等のプログラマブルプロセッサがソフトウェアを実行することによって実現されてもよい。また、ソフトウェアとハードウェアの組み合わせによって実現されてもよい。従って、以下の説明において、異なる機能ブロックが動作主体として記載されている場合であっても、同じハードウェアが主体として実現されうる。
光学系101は、ズームレンズやフォーカスレンズから構成されるレンズ群、絞り調整装置およびシャッター装置を備えている。光学系101は、撮像部102に到達する被写体像の倍率、ピント位置あるいは撮像部102に入射する光量を調整する。撮像部102は、光学系101を通過した被写体の光束を光電変換し電気信号に変換するCCDやCMOSセンサ等の光電変換素子である。
A/D変換部103は、入力されたアナログ信号をA/D変換回路によってアナログ・デジタル変換して、画素単位のデジタル信号を出力する。
画像処理部104は、画素補間処理等の現像処理や記録部110に画像を記録するための所定の圧縮処理を行う。また、別途後述する本実施形態に係る階調処理を行って、階調処理を適用した出力画像を生成する。画像処理部104はA/D変換部103から出力された画像に限らず、記録部110から読み出した画像に対しても同様の画像処理や伸張処理を行うことができる。
露光量算出部105は、本実施形態に係る階調処理を行うための最適な入力画像を得るため、撮影時の露光量を算出する。画像処理部104の処理結果を入力して後述する露光量の算出処理を行い、処理結果を露光量制御部106に出力する。
露光量制御部106は、露光量算出部105により入力された露光量に基づいて光学系101および撮像部102の絞り、シャッタースピード、センサのアナログゲインを制御する。
制御部107は、例えばCPUあるいはMPUであり、不図示のROMに格納されたプログラムを不図示のRAMの作業エリアに展開し、実行することにより、デジタルカメラ100の全体を制御する。
記録部110は、撮影された画像を記録する機能を有し、例えば、半導体メモリが搭載されたメモリカードや光磁気ディスク等の回転記録体を収容したパッケージなどを用いた記録媒体を含む。
(2.露光量算出処理に係る一連の動作)
適切な階調処理を行うためには、最適な露光量で撮影された画像を得る必要があるため、露光量算出部105は、撮影のための適切な露光量を算出する。露光量算出部105は、例えば図2(B)に示す機能ブロックから構成される。露光量算出部105には、画像処理部104内の輝度値算出部203から出力される、被写体領域ごとの代表輝度値が入力される。露光量算出部105を構成する各部の処理については、露光量算出処理と合わせて後述する。
画像を取得してから露光量算出部105により露光量を算出するまで一連の動作を、図6を参照して説明する。なお、本処理は例えばデジタルカメラ100の不図示のシャッターボタンが半押しされるとともに、撮影された画像が入力された場合に開始される。以下に説明する各ステップのうち、S601〜S603の処理を画像処理部104が実行し、S604〜S606までの処理を露光量算出部105が実行するものとし、制御部107が各部を制御して露光量算出処理の全体を制御する。
S601において画像処理部104は、制御部107の指示に基づいて、露光量を算出するために撮影された画像をA/D変換部103から取得する。
S602において画像処理部104は、取得画像から被写体領域の判別を行う。本実施形態では、人物の顔領域、人物の体領域、雲・太陽等を含む空領域、これら以外の領域を背景領域として計4つの被写体領域を判別する。図4(A)は、入力画像に対して、被写体領域の判別処理を行った結果の例を示している。被写体領域の判別は、特開2006−39666号公報に記載されるようなニューラルネットワークによる学習データを用いた物体認識等、公知の方法を用いて行うことができるため、判別処理の詳細な説明は省略する。被写体領域の判別精度については、1画素単位あるいは一定のサイズのブロック単位のいずれでも構わないが、本実施形態では1画素単位として説明する。
S603において画像処理部104は、S602における被写体領域の判別結果を用いて、被写体領域ごとの代表輝度値を算出する。代表輝度値は、対応する被写体領域内の輝度信号の例えば平均値であってよい。本実施形態では、代表輝度値を人物の顔領域、背景領域、空領域の3被写体領域について算出し、被写体領域の代表輝度値をそれぞれ、HUMAN_Y、BACK_Y、SKY_Yとする。画像処理部104は、算出した各被写体領域の代表輝度値を露光量算出部105に出力する。
S604において輝度段差算出部302は、入力した各被写体領域の代表輝度値から被写体領域間の輝度段差を算出する。各被写体領域の代表輝度値をHUMAN_Y、BACK_Y、SKY_Yとし、各被写体領域の目標輝度値をHUMAN_ref_Y、BACK_ref_Y、SKY_ref_Yとする。そうすると、各被写体領域の目標露光量ΔBV_HUMAN_ref、ΔBV_BACK_ref、ΔBV_SKY_refは、以下の(式1)によって算出される。なお、目標露光量とは、対象とする被写体領域の代表輝度値を目標輝度値にするために、入力画像の露光量から何段オーバーまたはアンダーの露光量にすれば良いか(すなわち、露出補正量)を示すものである。入力画像の露光量よりも多くすることをオーバー、入力画像の露光量よりも少なくすることをアンダーという。目標輝度値は各被写体領域について予め定められた値であるものとする。
Figure 0006423668
輝度段差算出部302は、(式1)により算出された各被写体領域の目標露光量から各被写体領域間の輝度段差を算出する。人物の顔領域と背景領域の輝度段差ΔHB、背景領域と空領域の輝度段差ΔBSおよび人物の顔領域と空領域の輝度段差ΔHSは、(式2)により算出される。ここで、ABSは絶対値を算出する関数を表す。図4(B)には、得られる各輝度段差を模式的に示している。
Figure 0006423668
S605において出力輝度値算出部301は、入力画像とS603で算出された各被写体領域の代表輝度値に基づいて、主被写体の出力輝度値を算出する。ここで主被写体の出力輝度値とは、前述の目標輝度値とは異なり、後の撮影画像で最終的に出力したい主被写体領域の輝度値を指す。人物が含まれるシーンの場合には人物を主被写体として設定するため、人物の顔領域の出力輝度値HUMAN_OUT_Yを算出する。出力輝度値の算出は、特開2008−118388号公報に記載されるような、人物の顔領域のみの輝度値と画像全体の輝度値の関係から最終的な人物の顔領域の輝度値を決定する方法等の公知の方法を用いることができる。
S606において露光量決定部303は、S604で算出した被写体領域間の輝度段差ΔHB、ΔBS、ΔHSと、S605で算出した主被写体の出力輝度値HUMAN_OUT_Yを入力して、階調処理に適した撮影を行うための露光量を決定する。図4(C)は、入力画像の露光量に対する各被写体領域の出力露光量を示している。出力露光量は、最終的に出力したい各被写体領域の明るさを実現するために、入力画像の露光量に対し、何段オーバーまたはアンダーの露光量にすれば良いか(すなわち、露出補正量)を示す。人物の顔領域、背景領域、空領域の出力露光量をそれぞれ、ΔBV_HUMAN、ΔBV_BACK、ΔBV_SKYとすると、各被写体領域の出力露光量は、(式3)により算出される。
Figure 0006423668
(式3)に示すように、露光量決定部303は、主被写体の出力露光量ΔBV_HUMANを基準として、人物の顔領域と背景領域の輝度段差ΔHBの1/2を維持するように空領域の出力露光量を決定する。同様に、空領域の出力露光量ΔBV_BACKを基準として空領域の出力露光量ΔBV_SKYを決定する。
露光量決定部303は、各被写体領域の出力露光量のうち、最も小さい出力露光量を、階調処理に適した撮影を行うための露光補正量として決定する。即ち、各被写体領域のうち、最も小さい出力露光量である空領域のΔBV_SKYを入力画像の露光量に反映した露光量BV_Captureを、撮影時の露光量として決定する。制御部107は、露光量算出部105が撮影時の露光量を出力すると、本処理に係る一連の処理を終了する。
上述したような階調処理に適した露光量を算出しない場合、適切な露光量で階調処理を行うことができなくなる。例えば、露光量が必要以上に大きくなると飽和領域等の発生により広ダイナミックレンジの画像を実現できず、反対に、露光量が必要以上に小さくなると、後述する階調処理においてデジタルゲインが必要以上にかかり、増幅したノイズによる画質劣化が発生する。このため、上述した露光量の算出を行うことにより階調処理に最適な画像を入力することが可能になる。
(3.画像処理部104の構成)
図2(A)には、画像処理部104の機能構成例を示すブロック図を示している。以下の各機能ブロックは、全体として入力画像に対する階調処理を行う。被写体領域判別部201は、入力画像に対して被写体領域を判別する。輝度値算出部203は、判別された被写体領域ごとの代表輝度値を算出するとともに、ヒストグラム算出部202は、被写体領域ごとのヒストグラムを算出する。また、輝度情報算出部207は、入力した画像全体の輝度値を算出する。階調特性算出部204は、輝度値算出部203、ヒストグラム算出部202および輝度情報算出部207による算出結果を用いて、入力画像に対する階調特性を算出する。階調特性の算出は、被写体領域ごとに適用するゲイン量を算出して得られる階調特性を複数作成し、被写体領域間の輝度段差に応じて作成した階調特性を加重加算することにより行う。ゲインテーブル算出部205は、階調特性に応じた階調変換用のゲインテーブルを算出し、ゲイン処理部206は、入力画像に対してゲインをかける処理を行う。その後、階調圧縮処理部209は、ゲイン処理後の信号を表示系に合わせるために階調圧縮処理を行う。
(4−1.階調処理に係る一連の動作)
次に、階調処理に係る一連の動作について図7等を適宜参照して説明する。本発明に係る階調処理は、被写体領域間の輝度段差を縮めることが可能な階調特性を画像全体に適用することに特徴がある。また、主被写体領域を基準として、主被写体領域以外にシーンに応じてバランス良く階調を割り当てることにより、人間の見た目通りのコントラストと明るさに近づけた画像を出力することができる。
露光量算出処理により決定された露光量BV_Captureに基づいて光学系101が調整された後に、例えばシャッターボタンの全押しによる撮影指示により撮影が行われると、連続した撮影が行われる。画像処理部104は、階調処理用の露出量で撮影された複数の画像のうち、所定の画像について階調特性を算出し、他の画像については所定の画像についての階調特性を利用して階調特性を簡易的に算出する。なお、所定の画像は複数の画像のうち例えば最初に撮影された画像(フレーム)であってよい。また、複数の画像を予め定められた数ごとにグループ化し、グループごとに階調補正処理を行っても良い。
S700において画像処理部104は、撮影された画像を取得する。
S701において輝度情報算出部207は、輝度情報Yinfo(0)を算出する。ここでYinfo(i)とは、連続して撮影された画像のうちi番目のフレームの画像全体の平均輝度を示しており、Yinfo(0)は最初に撮影された画像に対する平均輝度を示している。なお、輝度情報としては画像全体の平均輝度に限らず、例えば輝度ヒストグラムの最頻値など、明るさを示す評価値であれば良い。
S702において被写体領域判別部201は、S701で取得された入力画像に対して、被写体領域の判別処理を行う。被写体領域の判別処理については、S602と同様の処理を行えばよいため、説明は省略する。
S703において輝度値算出部203は、S702で判別された被写体領域ごとに代表輝度値を算出する。各被写体領域の代表輝度値の算出処理については、S603と同様の処理を行えばよいため説明は省略する。
S704においてヒストグラム算出部202は、被写体領域ごとに輝度信号のヒストグラムを算出する。
S705において階調特性算出部204は、S701で算出した輝度情報、S703で算出した各代表輝度値およびS704で算出した被写体領域ごとのヒストグラムを入力して、入力画像の輝度信号に対する階調特性を算出する。階調特性は、例えば図5(A)に示すように、横軸を入力信号、縦軸を出力信号として、入力信号に応じた出力信号を示す入出力特性である。例えば、階調特性を補正しない場合は、点線で示す様に、入力信号と出力信号の値が等しい入出力特性となる。本ステップにおける階調特性の算出処理の詳細は、図8等を参照して別途詳述する。
S706においてゲインテーブル算出部205は、S705で算出した輝度信号に対する階調特性に基づいて、入力信号に応じたゲインを示すゲインテーブルを算出する。ゲインテーブルは、図5(B)に示す様に横軸を入力信号、縦軸をゲインとする、入力信号に応じたゲインを示すテーブルである。入力信号をx、階調特性によって変換された出力信号をyとすると、ゲインGainは(式4)で表される。ゲインテーブルは特性記憶部208により記憶される。
Figure 0006423668
S707においてゲイン処理部206は、S706で算出したゲインテーブルを用いて入力画像にゲインを適用する。画像の最も左上の画素を(0,0)として、画素位置を(x,y)で示したとき、入力信号Yin(x,y)に対して適用するゲインGain(x,y)は、ゲインテーブルをGainTbl関数で表すと(式5)のようになる。なお、Gain(x,y)は入力画像の(x,y)に位置する画素に対応するゲインである。
Figure 0006423668
ゲイン処理部206は、撮影された入力画像のR,G,B画像に対し、ゲインを乗算する処理を行う。例えば、ゲイン乗算前の(x,y)に位置する画素のR,G,Bの信号をそれぞれRin(x,y)、Gin(x,y)、Bin(x,y)とする。このとき、ゲイン乗算後のR,G,Bの信号Rout (x,y)、Gout (x,y)、Bout(x,y)は、GainTbl関数を用いて(式6)により算出される。
Figure 0006423668
なお、画素位置(x,y)において、R,G,Bのそれぞれの信号にかけるゲインは同じである。なお、本実施形態ではRGB信号に対してゲイン処理を行ったが、YUV信号に対して上記のゲイン処理を行ってもよい。
S708において階調圧縮処理部209は、S707でゲイン処理を行ったR,G,Bのmビットの信号を表示系に合わせるためにγ特性を有する階調圧縮処理を行い、nビット(nはm以下)の信号を出力する。画像処理部104は、階調圧縮処理を行った信号を出力すると、階調処理に係る一連の動作を終了する。
(4−2.階調特性の算出処理に係る一連の動作)
本実施形態に係る階調特性の算出処理の一連の動作について、図8を参照して説明する。また、図2(C)には、階調特性の算出処理の一連の動作を実行する、階調特性算出部204の機能構成例を示している。なお、階調特性の算出処理は、上述したS705の処理が呼び出されたときに開始される。
S801において輝度段差算出部401は、入力した、被写体領域ごとの代表輝度値を用いて被写体領域間の輝度段差を算出する。輝度段差の算出方法については、図4(B)、(C)およびS604において示した処理と同様であり、図11(A)および図11(B)に示すように、0段を基準とした露光量(露光補正量)をゲイン量と置き換えればよい。
S802において出力輝度値決定部402は、主被写体に対する出力輝度値を決定する。主被写体の出力輝度値とは、S605における出力輝度値と同様に、最終的に出力したい主被写体領域の輝度値である。また、本実施形態では、上述のように人物の顔領域を主被写体領域として設定する。出力輝度値の算出方法についてはS605において示した処理内容と同様であるため説明は省略する。
S803において階調補正量算出部403は、S801で算出した被写体領域間の輝度段差と、S802で算出した主被写体の出力輝度値を入力として、各被写体領域の階調補正量を算出する。階調補正量とは、本実施形態では対象の被写体領域ごとに一律に適用するゲイン量である。人物の顔領域のゲイン量GAIN_HUMAN、背景領域のゲイン量GAIN_BACK、空領域のゲイン量GAIN_SKYを(式7)により算出する。
Figure 0006423668
ここで、HUMAN_Yは人物の顔領域の代表輝度値、HUMAN_OUT_Yは主被写体である人物の顔領域の出力輝度値であり、ΔHBは人物の顔領域と背景領域間の輝度段差、ΔHSは人物の顔領域と空領域間の輝度段差である。このとき、階調補正量算出部403は、各被写体領域に対して実現したい入出力特性を(式8)により算出する。ここで、Xは入力画像の入力信号、Yは出力信号を表す。
Figure 0006423668
被写体領域ごとの入出力特性を参考に画面一様に適用する階調特性を生成する処理をS804以降で説明する。
S804において適用範囲算出部404は、被写体領域毎の輝度のヒストグラムに基づいて、被写体領域ごとの階調補正量(即ちゲイン量)を適応する入力信号の範囲を決定する。適用範囲算出部404は、各被写体領域の階調補正量を適用したい入力信号の範囲を示すHUMAN_POINT、BACK_POINT、SKY_POINTを、図12に示すように、被写体領域ごとに算出した輝度ヒストグラムを用いて算出する。図12(A)には、入力画像から判別した人物領域における輝度ヒストグラム1201、背景領域における輝度ヒストグラム1202および空領域における輝度ヒストグラム1203を生成した様子を示している。各被写体領域のヒストグラムを利用した具体的なHUMAN_POINT、BACK_POINT、SKY_POINTの算出処理を図12(B)を参照して説明する。まず、適用範囲算出部404は、人物領域の輝度ヒストグラム1501について、最小の信号値から大きい信号値に向かって、各信号値の頻数を加算する。輝度ヒストグラム1201について、各信号値の頻度を加算した場合の、入力信号値と頻数の累積加算値の関係を1204に示す。適用範囲算出部404は、頻数の累積加算値が予め定めた閾値(HUMAN_TH)以上になった時点で最後に頻数を加算した入力信号の値をHUMAN_POINTとする。また、適用範囲算出部404は、人物領域に対する処理と同様にして、背景領域に対する輝度ヒストグラム1202からBACK_POINTを算出する。
一方、SKY_POINTの算出について適用範囲算出部404は、空領域の輝度ヒストグラム1502に対して、最小の信号値から徐々に大きい信号値に向かって、空領域と判別された画素の総数から各信号値の頻数を減算した値を算出する。そして、減算した値がある一定の閾値(SKY_TH)以下になった時点で、最後に頻数を減算した入力信号の値をSKY_POINTとする。なお、本実施形態は、空領域が最も明るく、人物領域が最も暗いシーンについて説明を行っているが、反対に、人物領域等が最も高輝度被写体であるシーンの場合には、SKY_POINTと同様の算出処理を行えばよい。
再び図8に戻り、S804以降の処理について説明する。以降の処理では、S803で算出した被写体領域毎の階調補正量と、S804で算出した階調補正量を適用する範囲を用いて、階調特性を生成する。S805とS806では、それぞれ異なる特徴を有する階調特性を作成する。各ステップで生成する2種類の階調特性について、図13を参照して説明する。
図13(A)に記載した3つの入出力特性は、(式8)で示した各被写体領域で実現したい入出力特性である。図13(A)に対し、図13(B)に示すDレンジ優先とよぶ階調特性と、図13(C)に示すコントラスト優先と呼ぶ階調特性の2種類を生成する。まずDレンジ優先の階調特性について説明する。
S805においてDレンジ優先階調特性作成部405は、ダイナミックレンジを確保するための、Dレンジ優先の階調特性を算出する。Dレンジ優先の階調特性の特徴は、図13(A)に記載した人物の顔領域の入出力特性と、空領域の入出力特性の2つを取り入れている点であり、図13(A)の特性に対して、人物の顔領域と空領域の明るさとコントラストを実現できる。入力信号の0からHUMAN_POINTまでの低輝度側の区間では、人物の顔領域の入出力特性になっており、反対にSKY_POINTから入力信号の最大値までの高輝度側の区間は空領域の入出力特性となっている。HUMAN_POINTからSKY_POINTまでの中間輝度に位置する区間は、低輝度側の人物の顔領域の入出力特性と、高輝度側の空領域の入出力特性をつなげる形となっている。入力信号をX、出力信号をYとして表すと、Dレンジ優先の階調は(式9)で表される。
Figure 0006423668
本実施形態では、高輝度側を飽和させる様な入出力特性にしているが、図13(B)の点線かつ曲線の部分のように、高輝度側をできるだけ飽和させないような入出力特性にしても良い。生成したDレンジ優先の階調特性は、特性記憶部208によって記憶される。
次に、S806におけるコントラスト優先の階調特性について説明を行う。S806においてコントラスト優先階調特性作成部406は、よりコントラストを強調するための、コントラスト優先の階調特性を算出する。コントラスト優先の階調特性の特徴は、図13(A)に記載した人物の顔領域の入出力特性に加え、背景領域、空領域の入出力特性の傾きのみ取り入れている点である。即ち、図13(A)の特性に対して、人物の顔領域は、明るさとコントラスト、背景領域、空領域に関してはコントラストを実現することができる。入力信号のうち、0からHUMAN_POINTまでの区間は、人物の顔領域の入出力特性になっている点は、Dレンジ優先の階調特性と等しい。一方、HUMAN_POINTからBACK_POINTの区間では、背景領域の入出力特性のうちの傾きのみを実現した特性となり、BACK_POINTから入力信号の最大値までの区間では、空領域の入出力特性のうち傾きのみ実現した特性となる。入力信号をX、出力信号をYとして表すと、コントラスト優先の階調特性は(式10)で表される。
Figure 0006423668
本実施形態では高輝度側を飽和させる様な入出力特性にしているが、図13(C)の曲線の様に、高輝度側をできるだけ飽和させないような入出力特性にしても良い。生成したコントラスト優先の階調特性は、特性記憶部208によって記憶される。なお、本実施形態では各入出力特性を折れ線で生成しているが、折れ線を近似した曲線で入出力特性を生成しても良い。以上、Dレンジ優先とコントラスト優先の2種類の階調特性について説明したが、当該2種類の階調特性の共通点は、人物の顔領域の入出力特性はいずれの階調特性でもそのまま適用される点である。これは、本実施形態で人物シーンにおいて人物の顔領域は主被写体領域であるため、階調特性として最優先に決めるためである。
S807において階調特性決定部407は、生成された2種類の階調特性を加重加算することにより、撮影された画像の階調特性を決定する。
Dレンジ優先とコントラスト優先の2種類の階調特性を加重加算する処理として、本実施形態ではS801で説明した被写体領域間の輝度段差を用いる。階調特性決定部407は、中間輝度に位置する被写体である背景領域を基準に、人物の顔領域と背景領域の輝度段差であるΔHB、背景領域と空領域の輝度段差であるΔBSをそれぞれ算出し、2種類の階調特性の加重加算係数として用いる。
階調特性の入力信号をX、出力信号をYとして、Dレンジ優先の階調特性とコントラスト優先の階調特性を、(式11)の様にそれぞれDrange関数、Contrast関数として表す。
Figure 0006423668
(式11)に対し、加重加算した後の階調特性、即ち、撮影された画像に対する階調特性をMIX_OUT関数で表すと(式12)のように表せる。
Figure 0006423668
(式12)に示すように、人物の顔領域と背景領域の輝度段差ΔHB、背景領域と空領域の輝度段差ΔBSをそれぞれDレンジ優先、コントラスト優先の加重加算係数として用いている。輝度段差ΔHBおよびΔBSを加重加算に用いることで得られる効果について図14を参照して詳細に説明する。
図14(A)に示す3つの入出力特性は、(式8)で示した各被写体領域で実現したい入出力特性である。図14(A)に示す3つの入出力特性は、(式7)について示したように、被写体領域間の輝度段差を用いて決定されている。被写体領域間の輝度段差は、撮影したシーンに応じて変動し得るため、各被写体領域で実現したい入出力特性もシーンに応じて変動し得る。
例えば、図14(B)の左図は、輝度段差ΔHBに対して輝度段差ΔBSが極端に小さい場合の、各被写体領域で実現したい入出力特性を示している。輝度段差ΔBSが小さいため、背景領域の入出力特性は空領域の入出力特性に近づいている。このとき、階調特性の決定においては、図14(B)の右図に示すように、Dレンジ優先の階調特性を適用する方が背景領域の実現したい入出力特性を実現しやすい傾向がある。これは、輝度段差ΔHBに対して輝度段差ΔBSが極端に小さい場合には、SKY_POINT周辺もしくはそれ以上に背景領域の入力信号が多く分布し、SKY_POINT以降のDレンジ優先の階調特性に背景領域の多くの入力信号があてはまるためである。
また、図14(C)の左記は、輝度段差ΔHBに対して輝度段差ΔBSが極端に大きい場合の、各被写体領域で実現したい入出力特性を示している。輝度段差ΔBSが大きいため、背景領域の入出力特性は、人物の顔領域の入出力特性に近づいている。このとき、階調特性の決定においては、図14(C)の右図に示すように、コントラスト優先の階調特性を階調処理に利用した方が背景領域の実現したい入出力特性を実現しやすい傾向にある。これは、輝度段差ΔHBに対して輝度段差ΔBSが極端に大きい場合には、HUMAN_POINT周辺からBACK_POINTにかけて背景領域の入力信号が多く分布し、かつ人物の顔領域に背景領域の多くの入力信号があてはまるためである。
従って、人物の顔領域と背景領域の輝度段差ΔHB、背景領域と空領域の輝度段差ΔBSに基づいてDレンジ優先の階調特性とコントラスト優先の入出力特性とを加重加算することにより、撮影された画像に最適な階調特性を効率的に生成することができる。換言すれば、撮影されたシーンにおける被写体領域ごとの明るさのバランスを考慮して、最適な階調特性を生成することができる。
なお、(式13)に示すように加重加算係数をα、βとすると、撮影された画像に対する階調特性を特定することができ、階調特性決定部407は、2つの係数すなわちα=ΔHB、β=ΔBSを特性記憶部208に記憶させる。
Figure 0006423668
本実施形態では、被写体領域間の輝度段差を用いた加重加算により画像に対する階調特性を決定したが、輝度段差以外の別の情報を用いて実現しても良い。具体的には、被写体領域間の面積の比率や固定値を用いた加重加算によって階調特性を決定してもよい。例えば、背景領域の存在する面積が空領域に比べて少ないシーンにおいては、空領域をより実現したい明るさやコントラストに近づけた方が画像の見栄えが良い場合がある。反対に、空領域の存在する面積が背景領域に比べ少ないシーンにおいて、背景領域を実現したいコントラストに近づけた方が画像の見栄えが良い場合がある。従って、上述したαを空領域の占める総画素数、βを背景領域の占める総画素数として(式13)を適用し、階調特性を決定しても良い。
また、被写体が2つしか存在しないシーンである場合には、被写体領域間の輝度段差の値に応じて加重加算係数を生成し、2つの階調特性を加重加算した方が良い。例えば、人物と空のみのシーンである場合、被写体領域間の輝度段差が小さいシーンでは、高コントラストを優先した方が画像の見栄えが良く、輝度段差が大きいシーンである場合には、広Dレンジを優先した方が画像の見栄えが良いためである。被写体が2つである場合の加重加算係数α、βは(式14)に示すように設定して階調特性を決定すればよい。ここで、Δは2つの被写体領域間の輝度段差である。例えば、人物と空のみのシーンである場合、人物の顔領域と空領域の輝度段差ΔHSの値がΔの値となる。閾値TH1、TH2は、調整用パラメータである。
Figure 0006423668
(式14)の加重加算係数α、βは、本実施形態の方法に限らず、様々な情報を用いて算出して良い。
以上の処理により、階調特性決定部407は階調特性を決定すると、階調特性の算出処理に係る一連の処理を完了し、処理をS705に戻す。
(4−3.複数フレーム間における階調特性の更新処理)
ここまで説明した処理は、連続して撮影された画像における最初のフレームに対して階調特性を算出するものである。以下の説明では、階調特性を算出したフレームの画像以外の次フレーム以降の画像に対して階調特性を決定する処理について説明する。図9に示す一連の動作は、連続して撮影された画像における2枚目以降の画像に対してなされる処理を示したものである。なお、デジタルカメラ100において連続撮影を行う旨の指示が入力され、最初のフレームに対する処理が完了した時点から本処理が開始される。
S900において画像処理部104は、撮影された画像を取得する。
S901において輝度情報算出部207は、撮影された画像から、輝度情報Yinfo(i)を算出する。Yinfo(i)は、S701と同様にi番目のフレームの画像全体の平均輝度を示している。
S902において階調特性算出部204は、Yinfo(i)と、1フレーム前の画像に対して算出されたYinfo(i-1)との段差差分(即ち輝度差)ΔYinfoを、(式15)により算出する。
Figure 0006423668
このとき、階調特性算出部204は、ΔYinfoと閾値Th_Y_Hiとを比較して、連続して撮影された画像において輝度が高輝度方向に変化したかを判定する。階調特性算出部204は、ΔYinfoが閾値Th_Y_Hiよりも大きい場合、輝度が高輝度方向に変化したと判定してS903に処理を進め、それ以外の場合はS904に処理を進める。
S903において階調特性算出部204は、特性記憶部208が記憶している前フレームに対する2つの係数α、βをΔYinfoに基づいて変更する。まず、階調特性算出部204は、図10に示すように、ΔYinfoの値が大きくなるにしたがって大きな値をとるような係数kを設定する。さらに、階調特性算出部204は、(式16)により、α、βおよび係数kを用いて新たな係数α′、β′を算出する。
Figure 0006423668
これは輝度が高輝度方向に変化した場合に、係数αすなわちDレンジ優先の階調特性に対する加重加算係数を大きくすることによって、高輝度領域の階調が飽和せずに保たれる特性になることを期待しているためである。
S904において階調特性算出部204は、ΔYinfoと閾値Th_Y_Lowとを比較して、連続して撮影された画像において輝度が低輝度方向に変化したかを判定する。階調特性算出部204は、ΔYinfoが閾値Th_Y_Lowよりも小さい場合、輝度が低輝度方向に変化したと判定してS905に処理を進め、その他の場合はS906に処理を進める。
S905において階調特性算出部204は、S903と同様にして特性記憶部208が記憶している2つの係数α、βに基づいて、図10に示す係数kと(式16)により、新たな係数α′、β′を算出する。輝度が低輝度方向に変化した場合に、係数βすなわちコントラスト優先の階調特性に対する加重加算係数を大きくすることによって、低・中輝度領域に対するコントラストが維持される特性になることを期待しているためである。
S906において階調特性算出部204は、係数α、βに対する変更を行わずに、前のフレーム画像において記憶されたゲインテーブルを読み出して、S909に処理を進める。
S907において階調特性算出部204は、S903あるいはS905で算出した係数α′、β′を用いて、新たな階調特性を算出する。算出方法は、S807で示したものを用いればよいため説明は省略する。
以降のS908〜S910の処理は、S706〜S708における処理と同様であるため、説明は省略する。画像処理部104は、S910の処理を終えると、本処理に係る一連の処理を終了する。
なお、本実施形態では、階調特性を変更する処理において2つの加重加算係数のみを更新することで簡易的に階調特性を得る例について説明したが、2つの階調特性を再生成するようにしても良い。ただしその場合、S702における被写体領域判別の処理〜S705における階調特性の算出処理が必要となるため、処理時間が増大しフレームレートへの影響が懸念される。そこで、それらの処理を時分割で行うことによって対応する一例を、図15を参照して説明する。
図15の上段に示す1900は、連続して撮影されたフレーム画像を示し、図15の下段に示す1910は、各画像に適用される階調特性を示している。フレームi-2からiに至るまでは、ΔYinfoがほぼ0、即ち輝度変動がほぼ無い状態であり、この区間に対応する画像には、i-2の画像に適用された特性がそのまま適用される。一方、iからi+1においてΔYinfoが閾値Th_Y_Hi以上に変化した場合、i+1の画像に対してS702で説明した被写体領域の判別処理が行われる。ただし、適用される特性はiと同じすなわちi-2と同じものとする。そしてi+2の画像が撮影されたときに、i+1の画像に対する領域判別結果を用いて、S703〜S705で説明した被写体領域ごとの入出力特性が生成される。このようにして、新たに生成された特性をi+2の画像に適用することによって、より輝度変動後の画像に適した特性を用いて階調制御を行なうことができる。処理時間や輝度変動に対する敏感度などの観点から、上述した処理をさらに時分割するような構成としても良い。また、輝度変動に限らず、例えば加速度センサなどの撮像装置の動きを検出する装置を備え、所定以上の動きが検出された場合に階調特性を変更するような構成としても良い。また、より単純に所定の時間間隔またはフレーム間隔で2つの階調特性を再生成し、その他の区間において加重加算係数を更新するようにしてもよい。このようにすることで、定期的にシーンに適切な階調特性を算出してシーンの大きな輝度変化にも適用可能にしたうえで、簡易的な処理を利用することができる。
以上説明したように本実施形態では、まず最初のフレームにおいて、被写体領域間の輝度段差を用いて加重加算係数を含む階調特性を決定するようにした。換言すれば、被写体領域間の輝度段差に基づいて階調特性を決定することで、被写体領域ごとの明るさのバランスを考慮した階調特性を決定するようにした。そして、以降のフレームにおいては、前フレームにおいて算出された加重加算係数を用いて現在のフレームの加重加算係数を算出し、当該係数により階調特性を変更するようにした。このようにすることで、各フレームにおける階調特性を算出するための処理量を軽減することができ、フレームレートの低下を抑えながら簡易的かつ適切に階調制御を行うことができる。従って、連続的に撮影を行う場合に、被写体領域間の明るさのバランスを考慮しつつ処理負担を軽減する階調制御を行うことが可能になる。
(実施形態2)
本発明に係る実施形態2について説明する。なお実施形態1と共通する処理については同一の参照番号を付して説明を省略し、差異点について重点的に説明する。なお、本実施形態では、撮影時の露光量および階調特性を決定する点で実施形態1と共通するが、さらにゲイン量に対して上限値を設け、連続撮影された画像に対する露光量を調整する点が異なる。
まず、最初に撮影された画像(i=0番目のフレーム)に対する処理については、実施形態1で説明したS700〜S708およびS801〜S807と同様の処理を行う。但し、本実施形態ではS803において階調補正量算出部403は、GAIN_MAX(0)の値を算出する。GAIN_MAX(0)とは、(式7)で示したGAIN_HUMAN、GAIN_BACK、GAIN_SKYのうち最大となるゲインの値を表す。上述したように、人物の顔領域のゲイン量GAIN_HUMANが最も大きな値をとることから、GAIN_MAX(0)はGAIN_HUMANとなる。
以下、i=1番目以降のフレームに対する処理を、図16を参照して説明する。
S900と同様の処理から開始してS803における被写体領域ごとの階調補正量を算出処理まで処理を進める。
S1601において階調補正量算出部403は、上述したGAIN_MAXの絶対値が2.0よりも大きいかを判定する。階調補正量算出部403は、GAIN_MAX(i)の絶対値が2.0よりも大きいと判定した場合、S1602に処理を進め、その他の場合はS1603に処理を進める。
S1602において階調補正量算出部403は、S803で算出したGAIN_MAX(i)の値に基づいて、露出補正量ΔBv(i)を算出する。図17に示すように、GAIN_MAXの値が大きいほど露出補正値ΔBvは正の大きな値をとり、GAIN_MAXの値が小さいほど露出補正値ΔBvは負の大きな値をとる。これは、最大ゲイン値GAIN_MAXが2.0以上となる場合に露出を上げてノイズによる画質劣化の発生を抑え、一方、GAIN_MAXが-2.0以下となる場合に露出を下げて白飽和領域が発生するのを抑えるものである。階調補正量算出部403は、得られた露出補正値ΔBvを、i+1番目のフレーム画像に対する露出補正量として加算する。このようにすることで、ゲインが2段以上かかることを抑えることができ、ゲインを大きくかけたことによる、ノイズによる画質劣化や白飽和の発生を抑えた適切な階調特性を生成することが可能となる。
S1603においては、階調補正量算出部403は、i-1番目(即ち直前のフレーム)のフレーム画像に対して算出したΔBv(i-1)が0であるか、すなわちi-1番目からi番目の画像に至るまで露出補正がなされたかを判定する。階調補正量算出部403は、ΔBv(i-1)が0である場合はS902に処理を進め、その他の場合はS704に処理を進める。
以降の処理では、実施形態1において上述した、加重加算係数α、βを変更する処理あるいは階調特性を生成する処理を行って、S708における階調圧縮処理まで行うと、一連の処理を終了する。
なお、本実施形態では、最大ゲイン量が大きくなった場合に露光量を変更するようにしたが、これに限らず、より単純な輝度情報に基づいて変更するような構成としても良い。例えば、画像を所定のブロック単位に分割して分割領域毎の平均輝度を算出し、白とびあるいは黒潰れしているブロック数に応じて露光量を補正するようにしても良い。また、本実施形態では、ゲインに応じて露光量を変更するようにして、露出補正が行われたか否かにより、直前のフレームの加重加算係数を用いて階調特性を決定あるいは新たに階調特性を生成するようにした。しかし、露光量の変更に限らず、画像の輝度に影響を与える撮影条件、例えば撮像素子の感度を変更するようにして、感度の変更が行われたか否かにより、階調特性の決定方法を制御してもよい。このようにしても、所定の範囲外のゲイン値を適用することによる画質劣化を低減することができる。
以上説明したように本実施形態では、高輝度方向に輝度変動があった場合には、露光量を低露出方向に変更し、一方、低輝度方向に輝度変動があった場合には、ゲイン量の上限値を加味しながら露光量を高露出方向に変更するようにした。このようにすることで、実施形態1と同様に、処理負担を軽減した階調制御を実現したうえで、階調特性の変更のみでは追従困難な輝度変動に対して、白とびや黒潰れを抑えた階調特性を実現することが可能になる。
(その他の実施形態)
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
102…撮像部、104…画像処理部、107…制御部、201…被写体領域判別部、202…ヒストグラム算出部、203…輝度値算出部、204…階調特性算出部、205…ゲインテーブル算出部、206…ゲイン処理部

Claims (11)

  1. 連続する複数の画像を取得する取得手段と、
    前記複数の画像のうちの所定の画像について、複数の被写体領域を判別する判別手段と、
    前記複数の被写体領域の輝度差に基づいて、前記複数の被写体領域のそれぞれに対する階調補正量を算出する算出手段と、
    前記算出手段により算出された前記複数の被写体領域のそれぞれに対する階調補正量を用いて、第1の階調特性を決定する第1の決定手段と、
    前記算出手段により算出された前記複数の被写体領域のそれぞれに対する階調補正量を用いて、前記第1の階調特性と特性の異なる第2の階調特性を決定する第2の決定手段と、
    前記第1の階調特性と前記第2の階調特性とを加重加算することにより、前記所定の画像に適用するための第の階調特性を決定する第の決定手段と、
    前記複数の画像のうち、前記所定の画像以外の画像に適用するための第の階調特性を決定する第の決定手段と、を有し、
    前記第の決定手段は、直前に取得された画像に適用するための前記第3の階調特性の決定に用いられた前記加重加算の係数を変更することで前記第の階調特性を決定する、ことを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記算出手段は、前記第の階調特性を決定する画像については前記複数の被写体領域のそれぞれに対する階調補正量を算出しないことを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  3. 前記第の決定手段は、
    前記第の階調特性を決定する画像が露出補正されずに撮影されている場合、前記直前に取得された画像に適用するために決定された階調特性を特定する係数に基づいて前記第の階調特性を決定し、
    前記第の階調特性を決定する画像が露出補正されて撮影されている場合、前記第の階調特性を決定する画像について前記算出手段により算出された前記複数の被写体領域のそれぞれに対する階調補正量を用いて前記第の階調特性を決定する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  4. 前記第の決定手段は、前記直前に取得された画像に適用するために決定された階調特性を特定する係数に基づいて前記第の階調特性を決定する際、前記第の階調特性を決定する画像と、前記直前に取得された画像との輝度の変化の大きさが予め定められた値より大きければ、前記直前に取得された画像に適用するために決定された階調特性を特定する係数を変更し、前記変更された係数に基づいて前記第の階調特性を決定することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  5. 前記第の階調特性はダイナミックレンジを確保するための特性を有し、前記第の階調特性はコントラストを強調するための特性を有することを特徴とする請求項に記載の画像処理装置。
  6. 前記第の決定手段は、前記直前に取得された画像に適用するために決定された階調特性を特定する係数に基づいて前記第の階調特性を決定する際、前記第の階調特性を決定する画像と、前記直前に取得された画像との輝度の変化が大きいほど、前記直前に取得された画像に適用するために決定された階調特性を特定する係数の差が大きくなるように変更することを特徴とする請求項4に記載の画像処理装置。
  7. 前記算出手段は、前記複数の被写体領域のうち主被写体領域に対する階調補正量を算出し、前記複数の被写体領域のうち前記主被写体領域以外の被写体領域については、前記主被写体領域に対する階調補正量と、前記主被写体領域との輝度差とに基づいて、階調補正量を算出することを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の画像処理装置。
  8. 前記判別手段は、前記被写体領域として、少なくとも人物の顔領域、背景領域、空領域を判別し、
    前記第の決定手段は、前記人物の顔領域を前記主被写体領域として最も高い階調補正量を適用するように、前記第の階調特性を決定することを特徴とする請求項に記載の画像処理装置。
  9. 写体領域を構成する輝度値のヒストグラムを算出し、前記ヒストグラムに応じて、前記階調補正量を適用する前記輝度値の範囲を算出する範囲算出手段をさらに備え、
    前記第の決定手段は、前記輝度値の範囲ごとの前記階調補正量を前記複数の被写体領域に適用することを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の画像処理装置。
  10. 取得手段が、連続する複数の画像を取得する取得工程と、
    判別手段が、前記複数の画像のうちの所定の画像について、複数の被写体領域を判別する判別工程と、
    算出手段が、前記複数の被写体領域の輝度差に基づいて、前記複数の被写体領域のそれぞれに対する階調補正量を算出する算出工程と、
    第1の決定手段が、前記算出工程において算出された前記複数の被写体領域のそれぞれに対する階調補正量を用いて、第1の階調特性を決定する第1の決定工程と、
    第2の決定手段が、前記算出工程において算出された前記複数の被写体領域のそれぞれに対する階調補正量を用いて、前記第1の階調特性と特性の異なる第2の階調特性を決定する第2の決定工程と、
    前記第1の階調特性と前記第2の階調特性とを加重加算することにより、前記所定の画像に適用するための第の階調特性を決定する第の決定工程と、
    の決定手段が、前記複数の画像のうち、前記所定の画像以外の画像に適用するための第の階調特性を決定する第の決定工程と、を有し、
    前記第の決定工程では、直前に取得された画像に適用するための前記第3の階調特性の決定に用いられた前記加重加算の係数を変更することで前記第の階調特性を決定する、ことを特徴とする画像処理装置の制御方法。
  11. コンピュータを、請求項1からのいずれか1項に記載の画像処理装置の各手段として機能させるためのプログラム。
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