JP2004503634A5

JP2004503634A5 -

Info

Publication number: JP2004503634A5
Application number: JP2002510574A
Authority: JP
Filing date: 2001-06-13
Publication date: 2008-08-14
Anticipated expiration: 2021-06-13

Description

【特許請求の範囲】
【請求項１】
ジエンエラストマー、補強用無機充填剤を含む補強用充填剤、及び（無機充填剤／ジエンエラストマー）カップリング剤をベースとするエラストマー組成物を含むタイヤであって、
前記カップリング剤が、”Y”及び”X”で定義される官能基を含む多官能性ポリオルガノシロキサンであり、Y官能基が前記カップリング剤のシリコン原子上にグラフトされた少なくとも１個のヒドロキシルまたは加水分解性官能基であり、X官能基が少なくとも１個の活性化エチレン二重結合を担持する基でありかつ前記カップリング剤のシリコン原子上にグラフトされており、
前記カップリング剤の前記エチレン二重結合が、結合：Ｃ＝Ｏ、Ｃ＝Ｃ、Ｃ≡Ｃ、ＯＨ、ＯＲ（Ｒはアルキル基である）、ＯＮまたはＯＡｒ（Ａｒはアリール基である）の少なくとも１つを担持する基；少なくとも１個のイオウ原子；少なくとも１個の窒素原子；及び少なくとも１個のハロゲンからなる群から選ばれた少なくとも１個の隣接電子吸引基によって活性化される、
ことを特徴とするタイヤ。
【請求項２】前記ジエンエラストマーが、天然ゴム、合成ポリイソプレン、イソプレンコポリマーおよびこれらの混合物からなる群から選ばれる請求項１に記載のタイヤ。
【請求項３】前記カップリング剤の量が、エラストマー１００質量部当り、２〜１０質量部である請求項１に記載のタイヤ。
【請求項４】前記隣接電子吸引基が、基：アシル（−ＣＯＲ）、カルボニル（−Ｃ＝Ｏ）、カルボキシル（−ＣＯＯＨ）、カルボキシ−エステル（−ＣＯＯＲ）、カルバミル（−ＣＯ−ＮＨ₂；−ＣＯ−ＮＨ−Ｒ；−ＣＯ−Ｎ−Ｒ₂）、アルコキシ（−ＯＲ）、アリールオキシ（−ＯＡｒ）、ヒドロキシ（−ＯＨ）、アルケニル（−ＣＨ＝ＣＨＲ）、アルキニル（−Ｃ≡ＣＲ）；少なくとも１個のイオウ原子を担持する基；少なくとも１個の窒素原子を担持する基；及び少なくとも１個のハロゲンからなる群から選ばれる請求項１に記載のタイヤ。
【請求項５】前記隣接電子吸引基がカルボニル基（−Ｃ＝Ｏ）である請求項４に記載のタイヤ。
【請求項６】前記ポリオルガノシロキサンが、同一または異なっていてもよい下記の式（Ｉ）を有するシロキシル単位を含む、請求項１に記載のタイヤ：
（Ｉ）Ｒ² _aＹ_bＸ_cＳｉＯ_(4-a-b-c)/2
（式中、ａ、ｂおよびｃは、各々、０〜３の整数または分数であり；
基Ｒ²は、同一または異なっていてもよく、それぞれ１価の炭化水素基を示し；
基Ｙは、同一または異なっていてもよく、それぞれヒドロキシルまたは加水分解性官能基を示し；
基Ｘは、同一または異なっていてもよく、それぞれ少なくとも１個の活性化エチレン二重結合を担持する基を示す；
但し、０＜（ａ＋ｂ＋ｃ） ≦ ３であり；
少なくとも１個の基Ｘおよび少なくとも１個の基Ｙは、ポリシロキサン中に存在する）。
【請求項７】基Ｙが、基ヒドロキシル（ＯＨ）及びアルコキシル（ＯＲ¹）からなる群から選ばれ、Ｒ¹は、１〜１５個の炭素原子を含む直鎖または枝分れの１価の炭化水素基である請求項６に記載のタイヤ。
【請求項８】基Ｘが、下記の式（Ｘ／ａ）、（Ｘ／ｂ）及び（Ｘ／ｃ）の基からなる群から選ばれる請求項６に記載のタイヤ：
【化１】

（式中、Ｂ₁は、Ｏ、ＮＨ、Ｎ−アルキル、Ｎ−アリール、Ｓ、ＣＨ₂、ＣＨ−アルキルまたはＣＨ−アリールであり；
Ｂ₂は、Ｎ、ＣＨ、Ｃ−アルキルまたはＣ−アリールであり；
基Ｒ'、Ｒ''およびＲ'''は、同一または異なっていてもよく、それぞれ水素、置換もしくは非置換のＣ₁〜Ｃ₆アルキル、シアノ基、ハロゲンまたは置換もしくは非置換のＣ₆〜Ｃ₁₀アリールを示し、Ｒ''およびＲ'''は、１価のＣＯＯＨ基またはそのエステルもしくはアミドタイプの誘導基をさらに示し得；
Ａは、２価の基であり、ポリシロキサン鎖との結合を生じさせることを意図する）。
【請求項９】基Ｘが、下記の式（ＩＩ/1）、（ＩＩ/2）、（ＩＩ/3）、（ＩＩ/4）及び（ＩＩ/5）の基からなる群から選ばれる請求項８に記載のタイヤ：
【化２】

（式中、Ｖは、２価の基 −Ｏ−または−ＮＲ⁶−を示し；
Ｗは、１価の基ＣＯＯＲ⁷または１価の基ＣＯＮＲ⁸Ｒ⁹を示し；
Ｒ³は、１〜１５個の炭素原子を含む直鎖または枝分れの２価のアルキレン基であり、その自由原子価は炭素原子によって生じてシリコン原子と結合し、この基Ｒ³は少なくとも１個のヘテロ原子または少なくとも１個のヘテロ原子を含む少なくとも１個の２価の基によってアルキレン鎖内で遮断され得；
Ｒ⁴およびＲ⁵は、同一または異なっていてもよく、それぞれ水素原子、ハロゲン原子、シアノ基または１〜６個の炭素原子を有する直鎖もしくは枝分れのアルキル基を示し、Ｒ⁵は、さらにまた、１価のＣＯＯＲ⁷基を示し得；
Ｒ⁶、Ｒ⁷、Ｒ⁸、Ｒ⁹およびＲ¹⁰は、同一または異なっていてもよく、それぞれ水素原子、１〜６個の炭素原子を有する直鎖または枝分れのアルキル基またはフェニル基を示し、Ｒ⁸およびＲ⁹は、さらにまた、一緒になってこれらに結合している窒素原子と共に、環内に３〜８個の炭素原子を有する単一飽和環を形成し得る）。
【請求項１０】Ｒ³が、−（ＣＨ₂）₂−、−（ＣＨ₂）₃−、−（ＣＨ₂）₄−、−ＣＨ₂−ＣＨ（ＣＨ₃）−、−（ＣＨ₂）₂−ＣＨ（ＣＨ₃）−ＣＨ₂−、−（ＣＨ₂）₃−Ｏ−（ＣＨ₂）₃−、−（ＣＨ₂）₃−Ｏ−ＣＨ₂−ＣＨ（ＣＨ₃）−ＣＨ₂−、及び−（ＣＨ₂）₃−Ｏ−ＣＨ₂ＣＨ（ＯＨ）−ＣＨ₂−からなる群から選ばれたアルキレン基を示し；
Ｒ⁴およびＲ⁵が、水素原子、塩素、及び基：メチル、エチル、ｎ−プロピル、ｎ−ブチルからなる群から選ばれ、
Ｒ⁵は、さらにまた、ＣＯＯＲ⁷基（Ｒ⁷は水素またはメチルを示す）を示し得；
Ｒ⁶、Ｒ⁷、Ｒ⁸、Ｒ⁹およびＲ¹⁰が、水素、および基：メチル、エチル、ｎ−プロピル、ｎ−ブチルからなる群から選ばれ、Ｒ⁸およびＲ⁹は、さらにまた、一緒になって窒素原子と共にピロリジニルまたはピペリジル環を形成し得る請求項９に記載のタイヤ。