JP2004502799A - 帯電防止ポリマー、帯電防止ブレンドおよび帯電防止成品 - Google Patents

帯電防止ポリマー、帯電防止ブレンドおよび帯電防止成品 Download PDF

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Abstract

本発明は、グローブ、コーティング、紙および不織材料のためのバインダー、並びに、優れた静電気散逸性を有する他の成品を製造するのに用いられるラテックスポリマーおよびそのようなラテックスポリマーのブレンドに関する。そのような成品は、1x1011Ω/square未満の表面抵抗率、1秒未満の静電減衰時間、またはこれらの両方を有する。前記ブレンドは、(1)遊離基変換をできる少なくとも1種の官能基を有する、少なくとも1種のアルキレンオキシドの少なくとも1種の反応性マクロマー(a)と、場合により、少なくとも1種のカルボン酸基を有する少なくとも1種のエチレン性不飽和モノマー(b)と、場合により、1種以上のラジカル重合可能なコモノマー(c)とを含んでなる(ラテックス、溶液または分散液の形態にある)ポリマーの1種以上と、(2)天然ゴム、共役ジエン含有ポリマー、水素化スチレン/ブタジエントリブロック共重合体、クロロスルホン化ポリエチレン、エチレン共重合体、アクリル酸および/またはメタクリル酸エステル共重合体、塩化ビニル共重合体、塩化ビニリデン共重合体、ポリイソブチレン、ポリウレタン、ポリウレア、およびポリ(ウレタン−ウレア)の如き他のポリマーのうちの1種以上を含んでなるラテックスまたは分散液とを含んでなる。さらに、前記他のポリマー(2)ラテックスまたはポリマー(2)分散液の非存在下においても凝着浸漬法によってグローブの如き帯電防止成品を製造するのに好適なのは、遊離基変換をできる少なくとも1種の官能基を有する、少なくとも1種のアルキレンオキシドの少なくとも1種の反応性マクロマーであって、ポリマー(1)ラテックス、溶液または分散液中のポリマー総重量の約10重量%未満を占めるマクロマー(a)と、場合により、少なくとも1種のカルボン酸基を有する少なくとも1種のエチレン性不飽和モノマー(b)と、場合により、1種以上のラジカル重合可能なコモノマー(c)とを含んでなる(ラテックス、溶液または分散液の形態にある)ポリマー(1)である。

Description

【0001】
発明の背景
発明の技術分野
本発明は、優れた静電気散逸性を有するグローブおよび他の成品を製造するのに用いられるポリマーおよび前記ポリマーのラテックス、溶液、分散液およびブレンドに関する。
【0002】
発明の背景
静電放電(「ESD」、「静電散逸」または「帯電防止」)用途に用いられる高分子材料は、2種類、すなわちゴム状材料と熱可塑性材料とに分類される。一般に、ゴム状材料と熱可塑性材料は異なる用途に用いられるものであり、また、異なる製法で製造されるものである。ESD特性は、各種エトキシレートの如き親水性基、または、カーボンブラック、金属または塩の如き導電性充填剤を導入することによって得られる。これらの系の多くには欠点がある。添加剤は、マトリックス中で均一に分散しないため、決まった結果を得にくいという性質がある。さらに、添加剤は、マトリックスから抽出されおよび/または徐々に劣化すると、効力を失うことがあり得る。
【0003】
剛性ではなく可撓性を持つようにデザインされた成品にESD特性を持たせるということは、さらなる課題の提示である。カーボンブラック、金属粉末、金属線、導電性ポリマーおよび無機充填剤の如き従来技術における慣用の材料の一部は、成品を堅くしてしまうことがある。これは、可塑物用途においては重要ではないが、可撓性が必須である成品に対しては重大な問題を呈示している。
【0004】
さらに、可撓性マトリックス中の成分は、本質的に、可塑性マトリックス中の成分よりも動きの自由度が大きい。グローブや紙の如き可撓性成品は、濡れた肌と接触した状態で曲がったり、収縮したり、伸びたりするようにデザインされている。これらの状態は、分子レベルでの動きを生じさせる大きな原因となり、そしてこの分子レベルでの動きが、水溶性材料および充填剤が成品の表面でブルーミングを起こしたり、または前記表面から移動したり剥離したりする可能性を高めることがある。成品から離脱する粒状物はすべて、例えば「クリーンルーム」用途および電子機器の製造といった帯電防止性が望まれる重大な環境に被害を与える可能性がある。
【0005】
ESDクリーンルーム成品を製造するための慣用の材料は、導電性充填剤、繊維、イオン性材料、カーボンブラックを含有していたり、表面にコーティングが施されている。これらの成品の欠点としては、徐々に抽出または劣化すること、均一でないこと、および静電荷を効果的に放散させるための水分が必要であることが挙げられる。クリーンルームで用いられるグローブの如き成品の多くは、粒子による汚染を最小限に抑えるために、特別な条件下において製造される。例えば、グローブの製造における追加の後浸出処理または水浸処理は、粒子による汚染をなくす。
【0006】
クリーンルーム環境で用いられる現在のグローブは、天然ゴム、アクリロニトリル−ブタジエンゴム、スチレン−ブタジエンゴム、ポリ塩化ビニル、ポリクロロブタジエンおよびポリウレタンの(エマルジョンまたはラテックスエマルジョンとしても知られる)ラテックスまたは分散液から一般に製造される。一般に、ラテックスが水媒体中でモノマーを重合させることによって調製されるのに対し、分散液は、水媒体中にポリマーを分散させてから重合することによって調製される。現在の標準的な配合加工条件下においてこれらのポリマーから製造されたグローブは、一般に、1x1011〜1x1013Ω/squareの表面抵抗率と、1秒よりも長い静電減衰時間とを有する。現在の市場には、帯電防止性または導電性を示し、配合の際にカーボンブラックの如き添加剤が混入されており、そして1x10Ω/squareほどの低い公表表面抵抗率を有する特殊グローブが出回っている。
【0007】
グローブを製造する上で最も受け入れられている方法とは凝着浸漬法である。この方法の後にリーチングサイクルおよび硬化サイクルが続く。この方法では、予熱された汚れのないグローブ型(「フォーマ」とも呼ばれる)を硝酸カルシウム塩溶液に浸漬し、粘り気がでるまで乾燥させる。この塩で被覆された型を、配合ラテックスまたはポリマー分散液に浸漬して、前記ラテックスまたはポリマー分散液を前記型に凝着させ、グローブを形成する。次に、このグローブを水に浸漬して塩を取り除き、そして乾燥、硬化させて最終的な性質を得る。このように、前記ラテックスまたはポリマー分散液の本質的な性質とは、凝着して成品を形成する能力である。
【0008】
ポリマーに帯電防止性を付与するのに最も広く用いられている方法とは、ポリマーの主鎖中にポリエチレングリコール(PEG)基を導入することである。PEGは親水性の材料であり、成品中に水分を引き寄せることによってその抵抗率を下げる。PEGは重合されてポリマーの主鎖に導入されるため、抽出することは不可能である。例えば、米国特許第4,543,390号は、特定のポリエチレングリコールモノマーと、場合により特定のビニルモノマーとを、ゴムの存在下において乳化重合させることによって製造されるグラフト共重合体に関する。前記グラフト共重合体は、次いで相溶性のある熱可塑性樹脂とブレンドされる。しかしながら、ポリマーに帯電防止性を付与する前記ポリエチレングリコールモノマーは、凝着浸漬法によるグローブの製造には適さない多価イオン安定性ポリマーエマルジョンをも生成する。この点については、R.H.Ottewill et al,Colloid & Polymer Science,Vol.266,No.6,p.547(1988),およびR.H.Ottewill,Emulsion Polymerization and Emulsion Polymers (Editors:P.A.Lovell and M.S.El−Aaser),J.Wiley&Sons(1997),p.104(1997)を参照されたい。
【0009】
米国特許第4,302,558号および米国特許第4,384,078号は、4〜500個のアルキレンオキシド基を含みかつエチレン性不飽和性をもつポリアルキレンオキシドモノマーと、共役ジエンおよび/またはアルキルアクリレートとを含んでなるゴムトランクポリマーに、ビニルモノマーまたはビニリデンモノマーをグラフト重合することによって得られる帯電防止グラフト共重合体に関する。しかしながら、下記実施例に示されるように、これらのグラフト共重合体は、凝着浸漬法によるグローブの製造には適さない。
【0010】
発明の開示
図らずも、本発明は、特定のPEG含有ラテックス、溶液または分散液と、一般的なグローブ製造用ラテックスまたは分散液とのブレンドが凝着浸漬法によるグローブおよび他の成品の製造に好適であることを証明している。さらに予想外なことに、特定のPEG含有ラテックス、溶液または分散液は、前記一般的なグローブ製造用ラテックスまたは分散液が存在せずとも、凝着浸漬法によるグローブおよび他の成品の製造に好適である。さらに、本発明の組成物から製造される成品は本質的に静電散逸性であり、使用中にブルーミングを起こしたり、擦り落ちたり、抽出されることがない。特に、本発明の組成物から製造されるグローブの如き成品は、目的の引張り特性および伸び特性についてのASTM試験基準を満たすだけでなく、1x1011Ω/square未満の表面抵抗率値、1秒未満の静電減衰時間、またはこれらの両方を有する。
【0011】
凝着浸漬法による帯電防止成品の製造に好適な本発明の材料は、(A)遊離基変換をできる少なくとも1種の官能基を有する、少なくとも1種のアルキレンオキシドの少なくとも1種の反応性マクロマー(a)と、場合により、少なくとも1種のカルボン酸基を有する1種以上のエチレン性不飽和モノマー(b)と、場合により、1種以上のラジカル重合可能なコモノマー(c)との(ラテックス、溶液または分散液の形態にある)1種以上のステップ(1)ポリマーと、(B)天然ゴム、共役ジエン含有ポリマー、水素化スチレン/ブタジエントリブロック共重合体、クロロスルホン化ポリエチレン、エチレン共重合体、アクリル酸および/またはメタクリル酸エステル共重合体、塩化ビニル共重合体、ビニリデン共重合体、ポリイソブチレン、ポリウレタン、ポリウレアおよびポリ(ウレタン−ウレア)の如きポリマーの1種以上のステップ(2)他のポリマーラテックスまたは分散液とのブレンドである。
【0012】
「遊離基の変換」という用語は、遊離基メカニズムによって反応することができることを意味しており、例としてはラジカル重合可能なモノマー、連鎖移動剤または末端封止剤が挙げられる。
【0013】
また、前記ステップ(2)他のポリマーラテックスまたは分散液が存在しない場合でも凝着浸漬法による帯電防止成品の製造に好適なのは、遊離基変換をできる少なくとも1種の官能基を有する、少なくとも1種のアルキレンオキシドの少なくとも1種の反応性マクロマー(a)と、場合により、少なくとも1種のカルボン酸基を有する1種以上のエチレン性不飽和モノマー(b)と、1種以上のラジカル重合可能なコモノマー(c)との(ラテックス、溶液または分散液の形態にある)ステップ(1)ポリマーであって、前記マクロマーは、前記ステップ(1)ラテックス、溶液または分散液中のポリマーの総重量の約10重量%未満を占める前記ステップ(1)ポリマーである。
【0014】
好ましい実施態様の詳細な説明
本発明のブレンドは、(A)遊離基変換をできる少なくとも1種の官能基を有する、少なくとも1種のアルキレンオキシドの少なくとも1種の反応性マクロマー(a)と、場合により、少なくとも1種のカルボン酸基を有する1種以上のエチレン性不飽和モノマー(b)と、場合により、1種以上のラジカル重合可能なコモノマー(c)との(ラテックス、溶液または分散液の形態にある)1種以上のステップ(1)ポリマーと、(B)1種以上のステップ(2)他のポリマーラテックスまたは分散液とを含んでなる。
【0015】
ステップ(1)では、前記遊離基変換をできる少なくとも1種の官能基を有する、少なくとも1種のアルキレンオキシドの少なくとも1種の反応性マクロマー(a)を、場合により、少なくとも1種のカルボン酸基を有する1種以上のエチレン性不飽和モノマー(b)と、場合により、アクリル酸エステル、メタクリル酸エステル、共役ジエン、スチレン性モノマー、ビニルエステル、ビニルエーテル、共役ジエン、不飽和ニトリルおよび他の極性モノマーの如き、1種以上のラジカル重合可能なコモノマー(c)とを反応させることによってラテックス、溶液または分散液が形成される。
【0016】
下記の定義は、本願明細書全体を通して適用される。ポリマー、ラテックスおよび他の材料の重量%はすべて、乾燥重量に基づいて表されている。「ポリマー」という用語は、ホモポリマーとコポリマーの両方を指す。「ステップ(1)ポリマー」または「ポリマー(1)」という用語は、ステップ(1)ラテックス、ステップ(1)溶液またはステップ(1)分散液の主成分であるラテックス形成性ポリマー、溶液形成性ポリマーまたは分散液形成性ポリマーを意味する。同様に、「ステップ(2)ポリマー」または「ポリマー(2)」という用語は、ステップ(2)他のポリマーラテックスまたはステップ(2)他のポリマー分散液の主成分であるラテックス形成性ポリマーまたは分散液形成性ポリマーを意味する。「ステップ(1)組成物」という用語は、ステップ(1)ラテックス、ステップ(1)溶液またはステップ(1)分散液を意味する。同様に、「ステップ(2)組成物」という用語は、ステップ(2)他のポリマーラテックスまたはステップ(2)他のポリマー分散液を意味する。「他のポリマーラテックスまたはポリマー分散液」という用語は、ステップ(1)ポリマーラテックスまたはステップ(1)ポリマー分散液以外のラテックスまたは分散液を意味する。「重合単位」という用語は、重合されたモノマー分子を意味する。例えば、ポリブタジエンは、ブタジエンモノマーの重合された単位すなわち重合された分子で構成されていると言うことができる。
【0017】
重合された反応性マクロマー(a)は、前記ステップ(1)ポリマーの一般に約0.1〜100重量%、好ましくは約1〜約30重量%を占めることがある。重合されたモノマー(b)は、前記ステップ(1)ポリマーの一般に0〜約10重量%、好ましくは約3〜約7重量%を占めることがある。重合されたモノマー(c)は、前記ステップ(1)ポリマーの一般に0〜約99重量%、好ましくは約1〜約70重量%を占めることがある。
【0018】
次に、1種以上のステップ(1)組成物を、天然ゴム、共役ジエン含有ポリマー、水素化スチレン/ブタジエントリブロック共重合体、クロロスルホン化ポリエチレン、エチレン共重合体、アクリル酸および/またはメタクリル酸エステル共重合体、塩化ビニル共重合体、ビニリデン共重合体、ポリイソブチレン、ポリウレタン、ポリウレア、およびポリ(ウレタン−ウレア)の如きポリマーを含有する1種以上のステップ(2)組成物とブレンドする。前記ステップ(2)組成物は、前記ステップ(1)組成物とステップ(2)組成物とのブレンドの、一般に約2〜約99.5重量%、好ましくは約50〜約99重量%を占めることがある。
【0019】
遊離基変換をできる少なくとも1種の官能基を有するアルキレンオキシドの反応性マクロマーは、従来技術において周知である。そのようなマクロマーは、下記式(I)を有する。
X−(Y−O)−Z
式中、Yは炭素数が1〜6、好ましくは2〜4である直鎖状または分岐鎖状アルキレン基であり、Xは、遊離基変換をできる官能基、例えば、式HC=CHC(O)O−によって表すことができるアクリレート、式HC=C(CH)C(O)O−によって表すことができるメタクリレート、式HC=CHCHO−によって表すことができるアリルエーテル、式HC=CHO−によって表すことができるビニルエーテル、ビニルベンジル、式HC=CHSO−によって表すことができるビニルスルホン酸エステルまたはメルカプタンであり、ZはH、C2m+1、フォスフェートまたはXと同じであり、そしてmは1〜8、好ましくは1〜3である。nは、下記の所望の(平均)分子量が得られるように変動する。ZはHまたはメチルであることが好ましい。Xはアクリレートまたはメタクリレートであることが好ましい。好適な反応性モノマーの例としては、(メトキシポリエチレングリコールメタクリレートまたはMePEGMAとしても知られる)メトキシポリエチレンオキシド(メタ)アクリレート、メトキシポリエチレンオキシドアリルエーテル、ポリエチレンオキシドアリルエーテル、ブトキシポリエチレンオキシド(メタ)アクリレート、p−ビニルベンジルを末端基とするポリエチレンオキシド、ポリエチレンオキシドジ(メタ)アクリレート、ポリエチレンオキシドチオール、ポリエチレンオキシドマレイミド、ポリエチレンオキシドビニルスルホンなどが挙げられる。これらの反応性マクロマーの混合物を用いることもできる。好ましい反応性マクロマーとしては、メトキシポリエチレンオキシド(メタ)アクリレート、メトキシポリエチレンオキシドアリルエーテルおよびポリエチレンオキシドアリルエーテルが挙げられる。好適な反応性マクロマーは、約100〜約10,000、好ましくは約100〜約5,000、さらに好ましくは約300〜約2,000の(平均)分子量を有することがあり得る。
【0020】
思いがけずも、以下の事実が判明した。すなわち、もし遊離基変換をできる少なくとも1種の官能基を有する、少なくとも1種のアルキレンオキシドの少なくとも1種の反応性マクロマーの重合単位が、前記ステップ(1)組成物中のポリマーの総重量の約10重量%未満、好ましくは約8重量%未満、さらに好ましくは約6重量%未満の量で存在するのであれば、下記の凝着浸漬法によるグローブの如き成品の製造に前記ステップ(1)組成物を前記ステップ(2)組成物無しで用いることができる。
【0021】
前記ステップ(1)組成物は、少なくとも1種のカルボン酸基、好ましくは1または2種のカルボン酸基を有する、少なくとも1種のエチレン性不飽和モノマーの重合単位を含んでなることが好ましい。そのようなモノマーの例としては、アクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、マレイン酸、無水マレイン酸、フマル酸、クロトン酸、ビニル酢酸、メサコン酸、シトラコン酸、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸、これらの酸のアルカリ金属塩、およびこれらの酸のアミン塩またはアンモニウム塩が挙げられる。アクリル酸およびメタクリル酸が好ましい。少なくとも1種のカルボン酸基を有する重合されたエチレン性不飽和モノマーは、ポリマー(1)の一般に0〜約10重量%、好ましくは約3〜約7重量%を占めることがあり得る。この少なくとも1種のカルボン酸基を有する重合されたエチレン性不飽和モノマーの存在は、後述の凝着浸漬法にとっては望ましいが、当業者らにとって周知である他のグローブの製法にとっては望ましくない。
【0022】
場合により、1種以上の遊離基(すなわち「ラジカル」)重合可能なコモノマーも前記ステップ(1)組成物のポリマー(1)を製造する際に有用となり得る。そのようなラジカル重合可能なコモノマーの例としては、アクリル酸エステル、メタクリル酸エステル、不飽和ニトリル、スチレン性モノマー、ビニルエステル、ビニルエーテル、共役ジエン、他のモノマー、およびこれらの混合物が挙げられる。
【0023】
前記ステップ(1)組成物を製造する際に有用なアクリル酸エステルおよびメタクリル酸エステルとしては、下記式IIを有するものが挙げられる。
【0024】
【化1】
Figure 2004502799
【0025】
式中、Rは水素またはメチル基であり、そしてRは、1〜12個の炭素原子と、場合により硫黄原子、窒素原子、ハロゲン原子または酸素原子のうちの1種以上とを含有する。Rはエチル基またはブチル基であることが好ましい。好適なアクリル酸エステルの例としては、メチルアクリレート、エチルアクリレート、n−プロピルアクリレート、イソプロピルアクリレート、n−ブチルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレートおよびn−デシルアクリレートが挙げられる。好適なメタクリル酸エステルの例としては、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、n−プロピル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、イソプロピル(メタ)アクリレート、イソブチル(メタ)アクリレート、n−アミル(メタ)アクリレート、n−ヘキシル(メタ)アクリレート、イソアミル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、N,N−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、N,N−ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレート、t−ブチルアミノエチル(メタ)アクリレート、2−スルホエチル(メタ)アクリレート、トリフルオロエチル(メタ)アクリレート、グリシジル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレート、アリル(メタ)アクリレート、2−n−ブトキシエチル(メタ)アクリレート、2−クロロエチル(メタ)アクリレート、s−ブチル(メタ)アクリレート、t−ブチル(メタ)アクリレート、2−エチルブチル(メタ)アクリレート、シンナミル(メタ)アクリレート、クロチル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、シクロペンチル(メタ)アクリレート、2−エトキシエチル(メタ)アクリレート、フルフリル(メタ)アクリレート、ヘキソフルオロイソプロピル(メタ)アクリレート、メタアリル(メタ)アクリレート、3−メトキシブチル(メタ)アクリレート、2−メトキシブチル(メタ)アクリレート、2−ニトロ−2−メチルプロピル(メタ)アクリレート、n−オクチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、2−フェノキシエチル(メタ)アクリレート、2−フェニルエチル(メタ)アクリレート、フェニル(メタ)アクリレート、プロパルギル(メタ)アクリレート、テトラヒドロフルフリル(メタ)アクリレート、ノルボルニル(メタ)アクリレート、アクリルアミドおよびその誘導体、並びにテトラヒドロピラニル(メタ)アクリレートが挙げられる。アクリル酸エステルとメタクリル酸エステルとの混合物を用いることもできる。重合されたアクリル酸エステルおよびメタクリル酸エステルは、ポリマー(1)の一般に0〜約50重量%、好ましくは0〜約20重量%、さらに好ましくは0〜約10重量%を占めることがあり得る。
【0026】
前記ステップ(1)組成物を製造する際に有用である好適な不飽和ニトリルモノマーとしては、アクリロニトリルまたはそのアルキル誘導体が挙げられるが、アルキルは、アクリロニトリル、メタクリロニトリルなどのように炭素数が1〜4であることが好ましい。さらに、下記式IIIを有する不飽和モノマーの如き、シアノ基を含有する不飽和モノマーも好適である。
CH=C(R)CO(O)CHCHCN     (III)
式中、RはHまたはC2n+1であり、nは1〜4個の炭素原子である。不飽和ニトリルモノマーの他の例としては、CH=C(CN)、CH−CH=CH−CN、NC−CH=CH−CN、4−ペンテンニトリル、3−メチル−4−ペンテンニトリル、5−ヘキセンニトリル、4−ビニルベンゾニトリル、4−アリルベンゾニトリル、4−ビニルシクロヘキサンカルボニトリル、4−シアノシクロヘキセンなどが挙げられる。これら不飽和ニトリルの混合物を用いることもできる。アクリロニトリルおよびメタクリロニトリルが好ましい。重合された不飽和ニトリルモノマーは、ポリマー(1)の一般に0〜約60重量%、好ましくは約5〜約45重量%を占めることがあり得る。
【0027】
前記ステップ(1)組成物を製造する際に有用な「スチレン性モノマー」は、芳香環に対してα位に炭素−炭素二重結合を有するモノマーであると定義することができる。スチレン性モノマーは下記式によって表すことができる。
【0028】
【化2】
Figure 2004502799
【0029】
式中、nは0〜2の整数であり、R、R、R、R、R、RおよびRは、H、CH、C2m+1、OH、OCH、OC2m+1、COOH、COOCH、COOC2m+1、ClおよびBrよりなる群から選択され、mは2〜9の整数であり、そしてRは、H、CH、C2m+1およびCよりなる群から選択される。
【0030】
ステップ(1)組成物を製造する際に有用である好適なスチレン性モノマーの例としては、スチレン、α−メチルスチレン、t−ブチルスチレン、o−、m−およびp−メチルスチレン、o−、m−およびp−エチルスチレン、o−メチル−p−イソプロピルスチレン、p−クロロスチレン、p−ブロモスチレン、o,p−ジクロロスチレン、o,p−ジブロモスチレン、o−、m−およびp−メトキシスチレン、インデンおよびその誘導体、ビニルナフタレン、各種ビニル(アルキルナフタレン)およびビニル(ハロナフタレン)およびこれらの混合物、アセナフチレン、ジフェニルエチレン並びにビニルアントラセンが挙げられる。これらスチレン性モノマーの混合物を用いることもできる。スチレンが好ましい。重合されたスチレン性モノマーは、ポリマー(1)の一般に0〜約65重量%、好ましくは約5〜約40重量%を占めることがあり得る。
【0031】
炭素数が1〜14であるカルボン酸から誘導されるビニルエステルモノマーも前記ステップ(1)組成物の製造の際に有用となり得る。そのようなビニルエステルモノマーの例としては、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、ヘキサン酸ビニル、2−エチルヘキサン酸ビニル、オクタン酸ビニル、ペラルゴン酸ビニル、カプロン酸ビニル、ビニルアルコールのネオエステル、ラウリン酸ビニルおよびこれらの混合物が挙げられる。重合されたビニルエステルモノマーは、ポリマー(1)の一般に0〜約99.5重量%、好ましくは0〜約30重量%を占めることがあり得る。
【0032】
ビニルエーテルも前記ステップ(1)組成物の製造の際に有用となり得る。ビニルエーテルの例としては、メチルビニルエーテル、エチルビニルエーテル、ブチルビニルエーテル、イソブチルビニルエーテルなどが挙げられる。重合されたビニルエーテルモノマーは、ポリマー(1)の一般に0〜約50重量%、好ましくは0〜約30重量%を占めることがあり得る。
【0033】
炭素数が4〜10、好ましくは4〜6である共役ジエンモノマーも前記ステップ(1)組成物の製造の際に有用となり得る。そのような共役ジエンモノマーの例としては、ブタジエン、イソプレン、シス−1,3−ペンタジエン、トランス−1,3−ペンタジエン、シス−1,3−ヘキサジエン、トランス−1,3−ヘキサジエン、2−エチルブタジエン、2−n−プロピルブタジエン、2−i−プロピルブタジエン、2−t−ブチルブタジエン、2−アミルブタジエン、2−n−オクチルブタジエン、4−メチルペンタジエン、シス−3−メチルペンタジエン、トランス−3−メチルペンタジエン、シス−2−メチルペンタジエン、トランス−2−メチルペンタジエン、2,3−ジメチルブタジエン、シス,シス−2,4−ヘキサジエン、シス,トランス−2,4−ヘキサジエン、トランス,トランス−2,4−ヘキサジエン、2−メチル−3−エチルブタジエン、2−メチル−3−i−プロピルブタジエン、2−メチル−3−n−ブチルブタジエン、ミルセン、シス−1−フェニルブタジエン、トランス−1−フェニルブタジエン、2−フェニルブタジエン、1,3−シクロペンタジエン、1,3−シクロヘキサジエン、2−フルオロブタジエン、1−クロロブタジエン、2−クロロブタジエン、2,3−ジクロロブタジエン、2−ブロモブタジエン、ソルビン酸、シス−1−シアノブタジエン、2−メトキシブタジエンおよびこれらの混合物が挙げられる。ブタジエンがさらに好ましい。重合された共役ジエンモノマーは、ポリマー(1)の一般に0〜約99.5重量%、好ましくは0〜約70重量%を占めることがあり得る。
【0034】
他のモノマーも前記ステップ(1)組成物の製造の際に有用であり得る。その例としては、ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート、アクリルアミド、置換アクリルアミド、スチレンスルホン酸ナトリウム、ビニルスルホン酸ナトリウム、N−ビニル−2−ピロリドン、N−ビニル−カプロラクタム、ジアリルフタレート、ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレートおよびジメチルアミノプロピルメタクリルアミドの如き極性モノマーが挙げられる。ジメチルアクリルアミド、ジメチルアミノエチルアクリルアミド、ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレートおよびジメチルアミノプロピルメタクリルアミドが好ましい。これら極性モノマーの混合物を用いることもできる。重合された極性モノマーは、ポリマー(1)の一般に0〜約30重量%、好ましくは約1〜約20重量%を占めることがあり得る。
【0035】
前記ステップ(1)組成物は、当業者らにとって周知であるラジカル重合法、例えば“Emulsion Polymerization and Emulsion Polymers” (Editors: P.A.Lovell and M.S.El−Aaser)、J.Wiley&Sons(1997)に記載されているラジカル重合法によって製造することができる。
【0036】
前記ステップ(2)組成物およびその製造法は従来の技術文献に記載されている。そのようなステップ(2)組成物は、公知の市販のポリマーを含有している。そのような市販のポリマーの例としては、天然ゴム、ニトリルゴムやSBRゴムの如きアクリロニトリルおよび/またはスチレンを含有するブタジエン含有共重合体に代表される共役ジエン含有ポリマー、ポリクロロブタジエン(ネオプレン)、(Shell Chemical社製のKratonTM共重合体の如き)水素化スチレン/ブタジエントリブロック共重合体、(E.I.duPont社製のHypalonTMポリマーの如き)クロロスルホン化ポリエチレン、(EPDM共重合体の如き)エチレン共重合体、(BFGoodrich社製のHycar(登録商標)アクリル共重合体の如き)アクリル酸エステル共重合体および/またはメタクリル酸エステル共重合体、塩化ビニル共重合体、ビニリデン共重合体、ポリイソブチレン、ポリウレタン、ポリウレアおよびポリ(ウレタン−ウレア)が挙げられる。好ましいステップ(2)組成物の中には、アクリロニトリルおよび/またはスチレンとのブタジエン含有共重合体(例えばニトリルゴム)並びにポリクロロブタジエンの如き、共役ジエン含有ポリマーよりなる組成物がある。
【0037】
好適なステップ(2)組成物としては、開示内容が本願明細書に引用されて援用される下記米国特許に記載されているものが挙げられる。例えば、米国特許第4,920,176号は、ニトリルゴム(NBR)ラテックスを製造するための乳化重合に関するものである。一般に、ニトリルラテックスは、ブタジエンと、アクリロニトリルと、アクリル酸またはメタクリル酸との重合単位を含んでなる。ポリマーの性質を変更または向上させる目的で他のコモノマーを含有させてもよい。それらコモノマーの例としては、ビニルピリジン、アクリル酸エステルモノマー、メタクリル酸エステルモノマー、クロロブタジエン、架橋剤、スチレン性モノマーなどが挙げられる。
【0038】
Encyclopedia of Polymer Science and Engineering,Vol.2,p.537に記載のD.P.TateおよびT.W.Betheaによる論評には、ブタジエンゴム(BR)、アクリレート−ブタジエンゴム(ABR)、クロロプレンゴム(CR)、イソプレンゴム(IR)およびスチレン−ブタジエンゴム(SBR)の如き共役ジエンのポリマーおよびコポリマーについてさらに詳しく述べられている。
【0039】
米国特許第4,292,420号および6,020,438号は、塩化ビニルラテックスを製造するための乳化重合に関するものである。硬質のポリ塩化ビニルは、2−エチルヘキシルフタレートの如き可塑剤を用いることによって、または、塩化ビニルを、塩化ビニル共重合体を軟らかくする「軟質」モノマー(いわゆる内部可塑化モノマー)と共重合させることによって軟らかくすることができる。そのような「軟質」モノマーとしては、長鎖アクリル酸エステル、長鎖メタクリル酸エステル、ビニルエステル、ビニルエーテル、アクリルアミドおよびメタクリルアミドがあり、具体例としてはブチルアクリレート、2−エチルヘキシルメタクリレート、ビニルプロピオネート、n−オクチルアクリルアミドなどが挙げられる。
【0040】
米国特許第6,017,997号は、水性ポリウレタン分散液、水性ポリウレア分散液およびポリ(ウレタン−ウレア)分散液(PUD)の製造に関するものである。一般に、PUDは、ジイソシアネートと、親水性基と、ジオール、ジアミンまたはジオールおよびジアミンの両方との重合単位を含んでなる。しかしながら、これらの4種の単位のすべては、2よりも大きい前重合官能価(すなわち反応性基の数)を有することがあり得る。ジイソシアネートは、1,6−ヘキサメチレンジイソシアネート、シクロヘキサン−1,4(または−1,3)ジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、ビス−(4−イソシアネートシクロヘキシル)メタン、1,3−および1,4−ビス(イソシアネートメチル)シクロヘキサン、ビス−(4−イソシアネート−3−メチルシクロヘキシル)メタン、テトラメチルキシリレンジイソシアネートなどの如き脂肪族でもよい。また、ジイソシアネートは、2,4−ジイソシアネートトルエン、2,6−ジイソシアネートトルエン、4,4−ジイソシアネートジフェニルメタンなどの如き芳香族でもよい。
【0041】
前記PUDを製造する際に下記の代表的なジオール(またはポリオール)を用いることができる。
(1)コハク酸、アジピン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、フタル酸、イソフタル酸などの如き2塩基カルボン酸(a)と、エチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、1,6−ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコール、1,4−ビス−ヒドロキシメチルシクロヘキサン、2−メチル−1,3−プロパンジオール、2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオール、ポリプロピレングリコール、ジブチレングリコールなどの如き2価アルコール(b)とのポリエステル。
(2)1,3−プロパンジオール、1,4−ブタンジオールおよび/または1,6−ヘキサンジオール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコールまたはテトラエチレングリコールの如きジオールと、ジアリールカーボネートまたはホスゲンとの反応から得られるものの如き、水酸基を含有するポリカーボネートポリオール。
(3)エチレンオキシド、プロピレンオキシド、ブチレンオキシド、スチレンオキシド、テトラヒドロフラン、エピクロロヒドリンなどの如きアルキレンオキシドのポリマーをはじめとするポリエーテルポリオール。
(4)ホルムアルデヒドの如きアルデヒドと、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、エトキシ化4,4’−ジヒドロキシ−ジフェニルジメチルメタン、1,6−ヘキサンジオールなどの如きグリコールとを反応させることによって製造されるポリアセタールポリオール。
【0042】
前記PUDを製造する際に有用なジアミンとしては、ヒドラジン、1,2−ジアミノエタン、1,6−ジアミノへキサン、2−メチル−1,5−ペンタンジアミン、2,2,4−トリメチル−1,6−ヘキサンジアミンなどが挙げられる。
【0043】
PUDが水媒体中で安定した分散液を形成できるようにするために、アニオン基または潜在的アニオン基と、場合により親水性エチレンオキシド単位とを有する親水性基が前記PUDに化学的に導入される。最も好ましい親水性基はジメチロールプロピオン酸である。
【0044】
前記ステップ(1)組成物およびステップ(2)組成物を製造する際に公知の重合開始剤が用いられる。前記重合開始剤は過硫酸塩重合開始剤であることが好ましく、過硫酸ナトリウムであることが最も好ましい。好適に使用される他の重合開始剤としては、過硫酸アンモニウム、過硫酸カリウム、過酸化物、アゾ化合物、およびt−ブチルヒドロキシパーオキシド/ホルムアルデヒドスルホキシル酸ナトリウムの如き公知のレドックス重合開始剤が挙げられる。ステップ(1)組成物およびステップ(2)組成物を製造するための重合開始剤は、ポリマーの総重量に基づいて、約0.2〜約2重量%の量で存在することが好ましい。
【0045】
前記ステップ(1)組成物およびステップ(2)組成物を製造する際に、多官能性(メタ)アクリレート、(メタ)アクリルアミド、ビニルエーテルおよびアリルエーテルの如き公知の架橋剤および分岐剤が有用となり得る。例としては、エチレングリコールジメタクリレート、1,6−ヘキサンジオールジアクリレート、メチレンビス−アクリルアミド、ポリブタジエンジアクリレート、ポリウレタンジアクリレート、トリメチロールプロパントリメタクリレート、ペンタエリスリトールテトラアリルエーテル、アリルメタクリレート、アリルアクリルオキシプロピオネート、4−アクリルオキシベンゾフェノン、ジアリルマレエート、ジビニルベンゼンなどが挙げられる。架橋剤および分岐剤の混合物も有用となりうる。
【0046】
前記ステップ(1)組成物およびステップ(2)組成物を製造する際に任意に用いられる他の材料は連鎖移動剤である。有用な剤としては、アルコール、メルカプタン、ハロゲン化合物およびこれらの混合物が挙げられる。好ましい剤はメルカプタンである。用いられる際には、連鎖移動剤は、ポリマーの総重量に基づいて、約0.1〜約3重量%、好ましくは約0.1〜約0.5重量%の量で存在する。
【0047】
前記ステップ(1)組成物を製造および処理する際に任意に用いられるさらに他の材料は1種以上の塩である。前記塩は、重合の最中、ステップ(2)組成物とブレンドしている最中、これらの組成物を配合、硬化または後処理している最中、成品を製造している最中の任意の時点で添加することができる。好適な塩としては、LiCl、LiNO、LiOH、LiCFSO、LiSOなどが挙げられる。硝酸リチウムが好ましい。一般に、塩は、ポリマーの総重量に基づいて、約0.5〜約10重量%の濃度で用いることができる。
【0048】
ステップ(1)組成物は、軽く攪拌しながらステップ(2)組成物に混入される。または、ステップ(2)組成物がステップ(1)組成物に混入されてもよい。活性剤、安定剤、可塑剤、架橋剤、分岐剤、硫黄の如き加硫剤、着色剤、顔料、着色剤、中和剤、ワックス、スリップ剤、離型剤、抗菌剤、界面活性剤、金属、酸化防止剤、紫外線安定剤、オゾン分解防止剤などの如き添加剤を、2種のそれぞれのラテックスに対して、前記2種のラテックスの混合物に対して、または成品の製造の最中に任意に添加することができる。浸漬された成品(特にグローブの如き可撓性成品)を製造する目的で、または、紙、不織材料、織物、木材および各種他の基材を含浸、飽和、噴霧または被覆させる目的で、他の添加剤を適宜使用してもよい。用途としては、グローブ;紙および不織材料;織物の如き繊維材料;ゴムフィルム、プラスチックフィルム、ゴムシート、プラスチックシート、ゴム/プラスチック複合物、およびウォークオフマットの如き他の成品;インク;接着剤;および電子機器、クリーンルームおよび自動車の分野で一般に用いられている他の組成物および成品が挙げられる。少なくとも1部、あるいは全部が本発明の組成物から形成されている(がしかし、前述のような添加剤が適切に配合されている)ような成品は、本質的に静電散逸性であり、使用中にブルーミングを起こしたり、擦り落ちたり、抽出されることがない。本発明の組成物から形成され、かつ、目的の引張り特性および伸び特性についてのASTM検査基準を満たすグローブの如き成品は、1x1011Ω/square未満の表面抵抗率値、1秒未満の静電減衰時間、またはこれらの両方を有する。
【0049】
前記ステップ(1)組成物とステップ(2)組成物とのブレンドは、硝酸カルシウムの如き塩で被覆されたグローブ型に容易に凝着するので、凝着浸漬法によるグローブの如き成品の製造に特に有用である。これは予期せぬ発見であった。と言うのも、PEGは、一般に、塩安定性ラテックス、すなわち容易に凝固しないラテックスを製造するのに用いられるからである。凝着浸漬法は、グローブの製造業者にとって周知であり、Kirk−Othmer Encyclopedia of Chemical Technology Third Edition,Vol.20,pp.453−454、および、下記実施例で述べられている。しかしながら、前記ステップ(1)組成物およびステップ(2)組成物は、当業者らにとって周知である溶媒浸漬法に用いることもできる。好適な溶媒はポリマーの溶解度に応じて選択してもよく、トルエン、テトラヒドロフランおよびN,N−ジメチルホルムアミドを用いることができる。
【0050】
さらに、次の発見も予想外であった。すなわち、もし遊離基変換をできる少なくとも1種の官能基を有する、少なくとも1種のアルキレンオキシドの少なくとも1種の反応性マクロマーの量が、前記ステップ(1)組成物中のポリマーの総重量の約10重量%未満であれば、凝着浸漬法において前記ステップ(1)組成物を前記ステップ(2)組成物無しで用いることができる。
【0051】
【実施例】
実施例
下記実施例を参照しながら本願明細書に記載される発明をさらに詳しく説明する。しかしながら、これらの実施例は、あらゆる観点から、本発明を限定するものではないと解釈されるべきであり、本発明の適用範囲は、添付の請求の範囲によって規定される。
【0052】
試験方法
1. 帯電防止フィルムおよび帯電防止コーティングの表面抵抗率の測定
装置:
(5ポンドのコンセントリックリングプローブについてのASTM D257およびESD11.11規格に準拠する)Monroe 96101A−1コンセントリックリングプローブを備えたMonroe Electronics Model 272
試験方法:
グローブを絶縁板上に設置する。
メーターに“Ω/square@100V”と読むようセットする。
グローブの平滑な面にコンセントリックリングを設置し、30〜60秒待つ。
表示されたΩ/square@100Vを記録する。
【0053】
2. 静電減衰の測定
装置:
Monroe 268A、並びに、ACアースに接続されたチャージドプレートモニターおよび雄型「バナナプラグ」
試験方法:
プレート上にグローブを設置し、指側が上に来るようにグローブを半分に折り畳む。
1,000Vから100Vまでの減衰時間を測定するようにメーターをセットする。
プレートを丁度1,000V過ぎまで帯電する。
プレートコントロールを「減衰」に設定する。
「バナナプラグ」を用い、先端をグローブの上部(通常はグローブの指のうちの1本であり、これによりプレートおよび接地しているプローブとの間にはグローブの4層が存在することになる)にしっかりと押し付ける。
時間を記録する。
【0054】
3. 全固形分は、LabWave 9000.TM.(CEM Corporation)水分/固形分分析器を用いて測定した。
【0055】
4. pHは、Acument Basic pH測定器(Fisher Scientific)を用いて測定した。
【0056】
5. B形粘度は、B形粘度計(Brookfield Engineering Laboratories、Inc.)を用いて60rpmで測定した。
【0057】
6. 表面張力は、Fisher Surface Tensiomat Model 21を用いて測定した。
【0058】
7. 粒径は、Submicron Particle Sizer Autodilute.sup.PAT Model 370(NICOMP Particle Sizing Systems)を用いて測定した。
【0059】
略記
以下の略記が下記実施例において用いられる。
APS=過硫酸アンモニウム
DMEA=ジメチルエタノールアミン
DP=重合度
DTAHQ=2,5−ジ(t−アミル)ヒドロキノン
EDTA Na=エチレンジアミンテトラアセテート3ナトリウム3水和物
MAA=メタクリル酸
MePEGMA=メトキシポリエチレンオキシド(メタ)アクリレートとしても知られるメトキシポリエチレングリコールメタクリレート
MMA=メチル(メタ)アクリレート
n−BA=n−ブチルアクリレート
SFS=ホルムアルデヒドスルホキシル酸ナトリウム
t−BHP=t−ブチルヒドロペルオキシド
【0060】
実施例1−10重量%のMePEGMAと、アクリロニトリルと、ブタジエンと、メタクリル酸とのステップ(1)ラテックスエマルジョン共重合体
3リットルの圧力定格されたガラス製攪拌反応器に、563gの軟水と、3.5gのn−ドデシルメルカプタンと、4.5gの(界面活性剤としての)n−ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムの20重量%水溶液と、0.3gの(界面活性剤としての)DaxadTM17の如き重合されたアルキルナフタレンスルホン酸のナトリウム塩とを投入した。1.6gのn−ドデシルメルカプタンと、167gのアクリロニトリルと、120gの、平均DP〜20(「DP〜20」は、平均エチレングリコール単位数が約20であることを意味する)を有するMePEGMAの50重量%水溶液と、346gのブタジエンと、28gのメタクリル酸とを用いて、モノマープレミックスを調製した。0.8gの(キレート剤としての)EDTA Naと、0.5gの(還元剤としての)エチレンジアミンテトラ酢酸第2鉄ナトリウムと、2.3gの(還元剤としての)ホルムアルデヒドスルホキシル酸ナトリウムとを72gの水に溶かして還元溶液を調製した。86gの、n−ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムの20重量%水溶液と、5.5gの、重合されたアルキルナフタレンスルホン酸のナトリウム塩と、251gの水とを混ぜ合わせてセッケン液を調製した。重合開始に先立ち、前記モノマープレミックスの総重量の5%を前記反応器に投入した。35℃において、50gの水中に4gのAPSを含有する溶液を前記反応器に投入した。APSを投入した直後、前記還元溶液を約6時間にわたって平均的に、前記反応器に投入した。30分後、前記モノマープレミックスの残りと、セッケン液とを約5時間にわたって平均的に、前記反応器に投入した。前記プレミックスとセッケンの調量が終了した時点で、30gの、n−ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムの20重量%溶液と、40gの軟水中に4gのAPSを含有する溶液とを前記反応器に投入した。反応温度は45℃まで高めた。モノマーからポリマーへの転化率が92%に達した時点で、35gの水中に1gの硫酸ヒドロキシルアミンを含有する溶液を添加して反応を終了させ、反応器を30℃まで冷ました。反応器の内容物を抜き出した後、下記材料、すなわち75gの(pH調節剤としての)2−アミノ−2−メチル−1−プロパノールの15重量%水溶液と、2gの(重合停止剤としての)DTAHQの50重量%水溶液と、6gの(酸化防止剤としての)4,4’−チオビス(3−メチル−6−t−ブチルフェノール)の40重量%水溶液とを前記反応器に投入した。残留モノマーは、真空下で熱を加えることによって除去した。
【0061】
得られたエマルジョンポリマーは、40重量%の全固形分と、8.2のpHと、22cPのB形粘度と、34dynes/cmの表面張力と、143nmの粒径とを有していた。
【0062】
実施例1のラテックス並びに実施例5の配合法および凝着浸漬法を用いてグローブを製造する試みは、前記ラテックスがグローブフォーマに凝着しなかったため、失敗に終わった。
【0063】
実施例2−10重量%のMePEGMAと、スチレンと、n−ブチルアクリレートと、メチルメタクリレートと、メタクリル酸とのステップ(1)ラテックスエマルジョン共重合体
150gの水と、0.6gの水酸化リチウム1水和物と、ドデシル(スルホフェノキシ)ベンゼンスルホン酸の2ナトリウム塩11gと、120gのスチレンと、288gのn−ブチルアクリレートと、144gのメチルメタクリレートと、約20の平均エチレングリコール単位数(すなわちDP〜20)を有するMePEGMAの50重量%水溶液50gと、3gのN−ドデシルメルカプタンと、18gのメタクリル酸とを混ぜ合わせてモノマープレミックスを調製した。1.2gの過硫酸ナトリウムを18gの水に溶かして重合開始溶液−Aを調製した。1.5gの過硫酸ナトリウムを60gの水に溶かして重合開始溶液−Bを調製した。480gの水と、0.12gの水酸化リチウム1水和物と、ドデシル(スルホフェノキシ)ベンゼンスルホン酸の2ナトリウム塩1.33gとを3リットルの反応容器に投入し、78℃まで加熱した。次に、重合開始溶液−Aを前記反応容器に投入し、そして前記モノマープレミックスを約3時間にわたって平均的に、前記反応容器に添加した。30分後、重合開始溶液−Bを約4時間にわたって平均的に、前記反応容器に添加した。重合開始剤を供給し終えた後、硝酸リチウムの30%溶液20gを反応容器に投入し、温度を約1時間78℃に保った。その後、反応容器を40℃まで冷ました。(重合開始剤としての)t−BHPの17%水溶液2.1gと、(還元剤としての)メタ重亜硫酸ナトリウムの2.2%水溶液18.6gとを、約5分間の間隔を空けて、前記反応容器に投入した。約30分後、反応容器を室温まで冷まし、内容物を100ミクロンの布で濾過した。生成されたエマルジョンのpHを水酸化アンモニウムを用いて約8に調節した。
【0064】
得られたエマルジョン共重合体は、43重量%の全固形分と、12cPのB形粘度と、138nmの粒径とを有していた。
【0065】
実施例3−ブタジエンと、アクリロニトリルと、メタクリル酸とのステップ(2)ニトリルゴム共重合体ラテックス
15ガロンの圧力定格されたステンレス鋼製攪拌反応器に、23,800gの水と、10,180gのブタジエンと、4,130gのアクリロニトリルと、995gのメタクリル酸と、7.7gのEDTA NAと、n−ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムの20重量%水溶液660gと、重合されたアルキルナフタレンスルホン酸のナトリウム塩115gと、80gのn−ドデシルメルカプタンとを投入した。35℃において、450gの水中に52gのAPSを含有する溶液を前記反応器に投入した。モノマーの転化が40%に達した時点で、n−ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムの20重量%水溶液880gと、15gのn−ドデシルメルカプタンと、200gの水とを反応器に投入した。モノマーからポリマーへの転化が70%に達した時点で、n−ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムの20重量%水溶液880gと、31gのn−ドデシルメルカプタンと、500gの水中に25.9gのSFSを含有する溶液と、100gの水とを反応器に投入した。モノマーの転化が94%に達した時点で、重合停止剤溶液を添加し、反応器を25℃まで冷ました。反応器の内容物を抜き出した後、下記材料、すなわちDMEAの15重量%水溶液1,204gと、DTAHQの50重量%水溶液61gと、4,4’−チオビス(3−メチル−6−t−ブチルフェノール)の40重量%水溶液153gとを反応器に投入した。残留モノマーは、真空下で熱を加えることによって除去した。
【0066】
得られたエマルジョン共重合体は、36重量%の全固形分と、pH=8と、10cPのB形粘度と、29dynes/cmの表面張力と、125nmの粒径とを有していた。
【0067】
実施例4−ステップ(1)ラテックスとステップ(2)ラテックスとのブレンド
実施例1または2のステップ(1)ポリマーラテックスを、軽く攪拌しながら、実施例3のステップ(2)ニトリルゴムラテックスとブレンドした。ステップ(1)ポリマーのステップ(2)ポリマーに対する比率は、乾燥重量に基づいて、10%/90%〜50%/50%であり、10%刻みで増減させた。任意に硝酸リチウムを、ブレンド前の実施例1または2のポリマーラテックスに添加した。硝酸リチウムの使用量を表3に示す。
【0068】
実施例5−帯電防止グローブを製造するための配合法および凝着浸漬法
実施例4でブレンドされたラテックスに、下記表1に示される材料を連続して配合していった(最後の4つの材料は溶液または分散液であった)。
【0069】
【表1】
Figure 2004502799
【0070】
下記方法を用いて、前記配合ラテックスからグローブを製造した。
比重が1.14〜1.22g/mlである温かい硝酸カルシウム溶液にグローブフォーマを浸漬する。
140°Fでフォーマを完全に乾燥させる。
グローブフォーマをラテックス配合物に浸漬する。(ラテックス配合物は、十分に攪拌し、浸漬前に丸1日静置しておくべきである。)
温水(120°F)中で2分間浸出させる。
220〜260°Fで最長30分間乾燥および硬化させる。
90°Fで5分間浸出させる。
鋳型からグローブを剥がす。
【0071】
前記方法によって製造されたグローブのESD特性を、表2、3および5に示す(ただし実施例6および7はコントロールである)。
【0072】
実施例6〜17−グローブのESD特性
実施例6および7はコントロールである。実施例6のグローブは、実施例5の方法を用いて、実施例3のステップ(2)ニトリルゴムラテックスから製造された。実施例6にはステップ(1)ラテックスが全く用いられなかった。実施例7は、商用ルートで入手したAnsellの比較用グローブである。
【0073】
実施例1の方法によって製造されたステップ(1)ポリマーラテックスを用いて、実施例8〜17を実施した(ただし、下記表2の2列目および3列目に示されるように、乾燥重量に基づくモノマー濃度は一定ではなかった)。各実施例のステップ(1)ラテックスを、実施例4のブレンド法を用いて、実施例3のステップ(2)ニトリルゴムラテックスとブレンドした。ステップ(1)ラテックスの量の変化は下記表2の4列目に示されており、ステップ(1)ラテックスの相対量は、乾燥重量に基づくステップ(1)ラテックスとステップ(2)ラテックスとのブレンドの重量%として示されている。次に、ステップ(1)ラテックスとステップ(2)ラテックスとのブレンドを混合し、そのブレンドを用いて実施例5の方法に従ってグローブを製造した。下記表2の5列目および6列目に示されるように、各グローブの表面抵抗率および静電減衰を検査した。
【0074】
コントロールである(ステップ(1)ポリマーを含有しない)実施例6並びに(比較用サンプルであるAnsell社製グローブである)実施例7の表面抵抗率および静電減衰は低い。これに対し、実施例8〜17は優れた静電減衰および表面抵抗率を示している。
【0075】
【表2】
Figure 2004502799
【0076】
実施例18〜22
実施例2の方法によって製造されたステップ(1)ポリマーラテックスを用いて、実施例18〜21を実施した(ただし、下記表3に示されるように、乾燥重量に基づくモノマー濃度は一定ではなかった)。各実施例18〜21において、すべてのモノマー重量%値の合計は、ステップ(1)ポリマーの100重量%であった。各実施例のステップ(1)ラテックスを、実施例4のブレンド法を用いて、実施例3のステップ(2)ニトリルゴムラテックスとブレンドした。ステップ(1)ラテックスのステップ(2)ラテックスに対する比率は各実施例18〜21において同じであり、乾燥重量に基づいて約1:4であった。次に、ステップ(1)ラテックスとステップ(2)ラテックスとのブレンドを混合し、このブレンドを用いて実施例5の方法に従ってグローブを製造した。下記表3の8列目および9列目に示されるように、各グローブの表面抵抗率および静電減衰を検査した。実施例18〜21は優れた静電減衰および表面抵抗率を示している。
【0077】
実施例18〜21の場合と同様に、実施例22の場合も、すべてのモノマー重量%値の合計は、ステップ(1)ポリマーの100重量%であった。ラテックスではなくポリマー溶液が調製された。次に、この実施例22のステップ(1)溶液の2重量%を、実施例4のブレンド法を用いて、実施例3のステップ(2)ニトリルゴムラテックスとブレンドした。次に、得られたブレンドを混合し、このブレンドを用いて実施例5の方法に従ってグローブを製造した。このグローブの表面抵抗率および静電減衰を検査したところ、下記表3の8列目および9列目に示されるような優れた結果が得られた。
【0078】
【表3】
Figure 2004502799
【0079】
実施例23−0.5重量%のMePEGMAと、ブタジエンと、アクリロニトリルと、メタクリル酸とのステップ(1)ラテックスエマルジョン共重合体
15ガロンの圧力定格されたステンレス鋼製攪拌反応器に、23,800gの水と、10,100gのブタジエンと、4,130gのアクリロニトリルと、995gのメタクリル酸と、約20の平均エチレングリコール単位数(すなわちDP〜20)を有するMePEGMAの50重量%水溶液153gと、7.7gのEDTA NAと、n−ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムの20重量%水溶液660gと、重合されたアルキルナフタレンスルホン酸のナトリウム塩115gと、80gのn−ドデシルメルカプタンとを投入した。35℃において、450gの水中に52gのAPSを含有する溶液を前記反応器に投入した。モノマーからコポリマーへの転化が40%に達した時点で、n−ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムの20重量%水溶液880gと、15gのn−ドデシルメルカプタンと、200gの水とを反応器に投入した。転化が70%に達した時点で、n−ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムの20重量%水溶液880gと、31gのn−ドデシルメルカプタンと、500gの水中に25.9gのSFSを含有する溶液と、100gの水とを反応器に投入した。モノマーの転化が94%に達した時点で、重合停止剤溶液を添加し、反応器を25℃まで冷ました。反応器の内容物を抜き出した後、下記材料、すなわちDMEAの15重量%水溶液1,204gと、DTAHQの50重量%水溶液61gと、4,4’−チオビス(3−メチル−6−t−ブチルフェノール)の40重量%水溶液153gとを反応器に投入した。残留モノマーは、真空下で熱を加えることによって除去した。
【0080】
得られたエマルジョンポリマーは、36重量%の全固形分と、pH=8と、10cPのB形粘度と、29dynes/cmの表面張力と、125nmの粒径とを有していた。
【0081】
実施例24−1重量%のMePEGMAと、ブタジエンと、アクリロニトリルと、メタクリル酸とのステップ(1)ラテックスエマルジョン共重合体
平均DP〜20を有するMePEGMAの50重量%水溶液306gと、10,022gのブタジエンとを用いたこと、および、DMEAの代わりに2−アミノ−2−メチル−1−プロパノールの15重量%水溶液1,182gでラテックスを中和したこと以外は、実施例23と同じようにしてエマルジョン共重合体を調製した。
【0082】
得られたエマルジョンポリマーは、36重量%の全固形分と、pH=8.2と、11cPのB形粘度と、32dynes/cmの表面張力と、122nmの粒径とを有していた。
【0083】
実施例25−1.5重量%のMePEGMAと、ブタジエンと、アクリロニトリルと、メタクリル酸とのステップ(1)ラテックスエマルジョン共重合体
平均DP〜20を有するMePEGMAの50重量%水溶液459gと、9,945gのブタジエンとを用いたこと、および、15重量%の2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール920gでラテックスを中和したこと以外は、実施例23と同じようにしてエマルジョン共重合体を調製した。
【0084】
得られたエマルジョンポリマーは、39重量%の全固形分と、pH=8.3と、22cPのB形粘度と、32dynes/cmの表面張力と、131nmの粒径とを有していた。
【0085】
実施例26−2重量%のMePEGMAと、ブタジエンと、アクリロニトリルと、メタクリル酸とのステップ(1)ラテックスエマルジョン共重合体
平均DP〜20を有するMePEGMAの50重量%水溶液581gと、9,880gのブタジエンとを用いたこと、および、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノールの15重量%水溶液1,050gでラテックスを中和したこと以外は、実施例23と同じようにしてエマルジョン共重合体を調製した。
【0086】
得られたエマルジョンポリマーは、40重量%の全固形分と、pH=8.1と、16cPのB形粘度と、32dynes/cmの表面張力と、132nmの粒径とを有していた。
【0087】
実施例27−2重量%のMePEGMAと、ブタジエンと、アクリロニトリルと、メタクリル酸とのステップ(1)ラテックスエマルジョン共重合体
15ガロンの圧力定格されたステンレス鋼製攪拌反応器に、23,800gの水と、8,430gのブタジエンと、6,120gのアクリロニトリルと、460gのメタクリル酸と、平均DP〜20を有するMePEGMAの50重量%水溶液581gと、7.7gのEDTA Naと、n−ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムの20重量%水溶液1,020gと、重合されたアルキルナフタレンスルホン酸のナトリウム塩115gと、107gのn−ドデシルメルカプタンとを投入した。35℃において、450gの水中に49gのAPSを含有する溶液を前記反応器に投入した。モノマーからコポリマーへの転化が40%に達した時点で、n−ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムの20重量%水溶液920gと、15gのn−ドデシルメルカプタンと、200gの水とを反応器に投入した。転化が70%に達した時点で、n−ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムの20重量%水溶液550gと、46gのn−ドデシルメルカプタンと、500gの水中に17gのSFSを含有する溶液と、100gの水とを反応器に投入した。モノマーの転化が94%に達した時点で、重合停止剤溶液を添加し、反応器を25℃まで冷ました。反応器の内容物を抜き出した後、下記材料、すなわち2−アミノ−2−メチル−1−プロパノールの15重量%水溶液850gと、DTAHQの50重量%水溶液61gと、4,4’−チオビス(3−メチル−6−t−ブチルフェノール)の40重量%水溶液153gとを反応器に投入した。残留モノマーは、真空下で熱を加えることによって除去した。
【0088】
得られたエマルジョンポリマーは、45重量%の全固形分と、pH=8.2と、20cPのB形粘度と、32dynes/cmの表面張力と、126nmの粒径とを有していた。
【0089】
実施例28−1重量%のMePEGMAと、ブタジエンと、アクリロニトリルと、メタクリル酸と、メタクリル酸メチルとのステップ(1)ラテックスエマルジョン共重合体
15ガロンの圧力定格されたステンレス鋼製攪拌反応器に、27,900gの水と、10,247gのブタジエンと、4,374gのアクリロニトリルと、608gのメタクリル酸と、平均DP〜20を有するMePEGMAの50重量%水溶液324gと、810gのメタクリル酸メチルと、8.1gのEDTA Naと、n−ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムの20重量%水溶液699gと、重合されたアルキルナフタレンスルホン酸のナトリウム塩122gと、85gのn−ドデシルメルカプタンとを投入した。35℃において、450gの水中に55gのAPSを含有する溶液を前記反応器に投入した。モノマーからコポリマーへの転化が40%に達した時点で、n−ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムの20重量%水溶液932gと、16gのn−ドデシルメルカプタンと、200gの水とを反応器に投入した。転化が70%に達した時点で、n−ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムの20重量%水溶液932gと、32gのn−ドデシルメルカプタンと、500gの水中に27.5gのSFSを含有する溶液と、100gの水とを反応器に投入した。モノマーの転化が91%に達した時点で、重合停止剤溶液を添加し、反応器を25℃まで冷ました。反応器の内容物を抜き出した後、下記材料、すなわち2−アミノ−2−メチル−1−プロパノールの20重量%水溶液518gと、DTAHQの50重量%水溶液65gと、4,4’−チオビス(3−メチル−6−t−ブチルフェノール)の40重量%水溶液162gとを反応器に投入した。残留モノマーは、真空下で熱を加えることによって除去した。
【0090】
得られたエマルジョンポリマーは、36重量%の全固形分と、pH=8.2と、10cPのB形粘度と、33dynes/cmの表面張力と、123nmの粒径とを有していた。
【0091】
実施例29−2重量%のMePEGMAと、ブタジエンと、アクリロニトリルと、メタクリル酸とのステップ(1)ラテックスエマルジョン共重合体
15ガロンの圧力定格されたステンレス鋼製攪拌反応器に、27,900gの水と、7,630gのブタジエンと、7,290gのアクリロニトリルと、972gのメタクリル酸と、8.1gのEDTA Naと、n−ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムの20重量%水溶液769gと、重合されたアルキルナフタレンスルホン酸のナトリウム塩122gと、85gのn−ドデシルメルカプタンとを投入した。35℃において、450gの水中に55gのAPSを含有する溶液を前記反応器に投入した。モノマーからコポリマーへの転化が40%に達した時点で、n−ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムの20重量%水溶液932gと、平均DP〜7を有するMePEGMAの50重量%水溶液308gと、16gのn−ドデシルメルカプタンと、200gの水とを反応器に投入した。転化が70%に達した時点で、n−ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムの20重量%水溶液932gと、32gのn−ドデシルメルカプタンと、500gの水中に27.5gのSFSを含有する溶液と、100gの水とを反応器に投入した。モノマーの転化が94%に達した時点で、重合停止剤溶液を添加し、反応器を25℃まで冷ました。反応器の内容物を抜き出した後、下記材料、すなわち2−アミノ−2−メチル−1−プロパノールの20重量%水溶液2,258gと、2,5−ジ(t−アミル)ヒドロキノン(DTAHQ)の50重量%溶液65gと、4,4’−チオビス(3−メチル−6−t−ブチルフェノール)の40重量%溶液162gとを反応器に投入した。残留モノマーは、真空下で熱を加えることによって除去された。
【0092】
得られたエマルジョンポリマーは、38重量%の全固形分と、pH=8.2と、225cPのB形粘度と、34dynes/cmの表面張力と、140nmの粒径とを有していた。
【0093】
実施例30〜34−2〜6重量%のMePEGMAと、ブタジエンと、アクリロニトリルと、メタクリル酸とのステップ(1)ラテックスエマルジョン共重合体
表4に一覧表示された変量の違いを除いて、実施例29と同じようにして実施例30〜34のエマルジョンを調製した。各共重合体中の各モノマー単位の量は、前記共重合体の乾燥重量に基づく。すべてのエマルジョンを、pHが約8.0〜8.5になるまで、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノールで中和した。
【0094】
【表4】
Figure 2004502799
【0095】
実施例23〜34の各ステップ(1)ラテックスを配合し、これらのラテックスを用いて実施例5の方法に従ってグローブを製造した。各グローブの表面抵抗率および静電減衰を検査した。その結果を下記表5の2列目および3列目に示す。
【0096】
実施例35−5重量%のMePEGMAと、スチレンと、ブタジエンと、メタクリル酸とのステップ(1)ラテックスエマルジョン共重合体
65.4重量%のブタジエン、25重量%のスチレン、4.6重量%のメタクリル酸および5重量%のMePEGMA(DP〜20)を用いたこと以外は、実施例1の方法によって調製されたステップ(1)ポリマーラテックスを用いて実施例35を実施した。実施例35のステップ(1)ラテックスと実施例3のステップ(2)ニトリルゴムラテックスとを、実施例4の方法によって、1:1の重量比でブレンドした。このブレンドを配合し、このブレンドを用いて実施例5の方法に従ってグローブを製造した。得られたグローブの表面抵抗率および静電減衰を検査した。その結果を下記表5の2列目および3列目に示す。
【0097】
コントロールである(ステップ(1)ポリマーを含有しない)実施例6および(比較用サンプルであるAnsell社製グローブである)実施例7については、満足のゆく表面抵抗率および静電減衰が得られなかった。さらに、実施例1のステップ(1)ラテックス(10%MePEGMAと、アクリロニトリルと、ブタジエンと、メタクリル酸との共重合体)を用いて、実施例5の配合法および凝着浸漬法を用いてグローブを製造する試みは、前記ラテックスがグローブフォーマに凝着しなかったため、失敗に終わったことにも注意されたい。これに対し、実施例23〜35は優れた表面抵抗率および静電減衰を示している。
【0098】
【表5】
Figure 2004502799
【0099】
実施例36−比較としてのコア−シェルエマルジョン重合
比較例では、80重量%の実施例3で調製されたニトリルゴムラテックスをシードとして用い、20重量%の実施例18で用いられたモノマー混合物を前記シードに対して乳化重合法に従って重合させた。
【0100】
175gの水と、0.7gの水酸化リチウム1水和物と、ドデシル(スルホフェノキシ)ベンゼンスルホン酸の2ナトリウム塩12.4gと、24gのスチレンと、60.2gのn−ブチルアクリレートと、MePEGMAの50重量%水溶液28.57gと、33.6gのメチルメタクリレートと、0.7gのn−ドデシルメルカプタンと、4.2gのメタクリル酸とを混ぜ合わせてモノマープレミックスを調製した。1.4gの過硫酸ナトリウムを21gの水に溶かして重合開始溶液−Aを調製した。1.75gの過硫酸ナトリウムを35gの水に溶かして重合開始溶液−Bを調製した。ドデシル(スルホフェノキシ)ベンゼンスルホン酸の2ナトリウム塩1.56gと、1,400gの実施例3で調製されたエマルジョン共重合体(固形分40%)とを3リットルの反応容器に投入し、78℃まで加熱した。次に、重合開始溶液−Aを反応容器に投入し、そして前記モノマープレミックスを1時間にわたって平均的に、また前記重合開始溶液−Bを2.5時間にわたって平均的に、反応容器に添加した。重合開始剤を供給し終えた後、硝酸リチウムの30重量%水溶液23.3gを反応容器に投入し、温度を約1時間78℃に保った。その後、反応容器を40℃まで冷ました。t−BHPの17重量%水溶液2.2gと、メタ重亜硫酸ナトリウムの3.2%水溶液21.7gとを反応容器に投入した。30分後、反応容器を室温まで冷まし、得られたエマルジョンを100ミクロンの布で濾過した。
【0101】
実施例36のラテックス並びに実施例5の配合法および凝着浸漬法を用いてグローブを製造する試みは、前記ラテックスがグローブフォーマに凝着しなかったため、失敗に終わった。
【0102】
実施例37−比較としてのコア−シェルエマルジョン重合
20重量%の実施例20で用いられたモノマー混合物を80重量%の実施例3で調製されたニトリルゴムラテックスに対して重合させた以外は、実施例36の手順を繰り返した。
【0103】
実施例37のラテックス並びに実施例5の配合法および凝着浸漬法を用いてグローブを製造する試みは、前記ラテックスがグローブフォーマに凝着しなかったため、失敗に終わった。
【0104】
特許法に従って最適な実施態様および好ましい実施態様を説明してきたが、本発明の適用範囲はそれらの実施態様ではなく、添付の請求の範囲によって限定されるものである。

Claims (61)

  1. 遊離基変換をできる少なくとも1種の官能基を有する、少なくとも1種のアルキレンオキシドの少なくとも1種の反応性マクロマーの重合単位を含んでなるポリマーであって、前記マクロマーは、前記ポリマーの総重量の約10重量%未満を占め、約100〜約10,000の(平均)分子量を有し、そして、下記式
    X−(Y−O)−Z
    式中、Yは炭素数が1〜6である直鎖状または分岐鎖状アルキレン基であり、Xは遊離基変換をできる官能基であり、ZはH、C2m+1、フォスフェートまたはXと同じであり、mは1〜8であり、そしてnは前記(平均)分子量が得られるように変動する、
    を有する前記ポリマー。
  2. Yの炭素数は2〜4であり、Xはアクリレート、メタクリレート、アリルエーテル、ビニルエーテル、ビニルベンジル、ビニルスルホン酸エステルまたはメルカプタンを含んでなり、そしてZは水素またはメチルである、請求項1に記載のポリマー。
  3. 前記マクロマーは、メトキシポリエチレンオキシド(メタ)アクリレートと、少なくとも1種のカルボン酸基を有する少なくとも1種のエチレン性不飽和モノマーと、少なくとも1種の他のコモノマーとの重合単位を含んでなり、そして前記マクロマーは、約100〜約5,000の(平均)分子量を有する、請求項2に記載のポリマー。
  4. 少なくとも1種のカルボン酸基を有する前記エチレン性不飽和モノマーは、アクリル酸、メタクリル酸またはこれらの混合物を含んでなり、そして前記他のコモノマーは、アクリル酸エステル、メタクリル酸エステル、不飽和ニトリル、スチレン性モノマー、ビニルエステル、ビニルエーテルおよび共役ジエンのうちの1種以上を含んでなる、請求項3に記載のポリマー。
  5. Xはアクリレートまたはメタクリレートを含んでなり、そして前記他のコモノマーは、ブタジエン、アクリロニトリル、スチレン、メチルメタクリレートおよびn−ブチルアクリレートのうちの1種以上を含んでなる、請求項4に記載のポリマー。
  6. 前記ポリマーがラテックス、溶液または分散液の形態にある、請求項1に記載のポリマー。
  7. (1)遊離基変換をできる少なくとも1種の官能基を有する、少なくとも1種のアルキレンオキシドの少なくとも1種の反応性マクロマーの重合単位を含んでなる(ラテックス、溶液または分散液の形態にある)ポリマーの1種以上と、(2)1種以上の他のポリマーラテックス、ポリマー溶液またはポリマー分散液とを含んでなるブレンドであって、前記マクロマーは、約100〜約10,000の(平均)分子量を有し、かつ、下記式
    X−(Y−O)−Z
    式中、Yは炭素数が1〜6である直鎖状または分岐鎖状アルキレン基であり、Xは遊離基変換をできる官能基であり、ZはH、C2m+1、フォスフェートまたはXと同じであり、mは1〜8であり、そしてnは前記(平均)分子量が得られるように変動する、
    を有する前記ブレンド。
  8. 前記ポリマー(1)は、少なくとも1種のカルボン酸基を有する少なくとも1種のエチレン性不飽和モノマーの重合単位をさらに含んでなる、請求項7に記載のブレンド。
  9. Yの炭素数は2〜4であり、Xはアクリレート、メタクリレート、アリルエーテル、ビニルエーテル、ビニルベンジル、ビニルスルホン酸またはメルカプタンを含んでなり、そしてZは水素またはメチルである、請求項8に記載のブレンド。
  10. 前記マクロマーは、メトキシポリエチレンオキシド(メタ)アクリレートと、アクリル酸もしくはメタクリル酸またはこれらの混合物と、少なくとも1種の他のコモノマーとの重合単位を含んでなり、そして前記マクロマーは約100〜約5,000の(平均)分子量を有する、請求項9に記載のブレンド。
  11. 前記他のコモノマーは、アクリル酸エステル、メタクリル酸エステル、不飽和ニトリル、スチレン性モノマー、ビニルエステル、ビニルエーテルおよび共役ジエンのうちの1種以上を含んでなる、請求項10に記載のブレンド。
  12. Xはアクリレートまたはメタクリレートを含んでなり、そして前記他のコモノマーは、ブタジエン、アクリロニトリル、スチレン、メチルメタクリレートおよびn−ブチルアクリレートのうちの1種以上を含んでなる、請求項11に記載のブレンド。
  13. 前記他のポリマー(2)は、天然ゴム、共役ジエン含有ポリマー、水素化スチレン/ブタジエントリブロック共重合体、クロロスルホン化ポリエチレン、エチレン共重合体、アクリル酸エステル共重合体、メタクリル酸エステル共重合体、塩化ビニル共重合体、塩化ビニリデン共重合体、ポリイソブチレン、ポリウレタン、ポリウレア、およびポリ(ウレタン−ウレア)のうちの1種以上を含んでなる、請求項8に記載のブレンド。
  14. 前記他のポリマー(2)は、(a)ブタジエンと、アクリロニトリルおよびスチレンのうちの少なくとも一方のコモノマーとの重合単位を含んでなるブタジエン含有共重合体および(b)ポリクロロブタジエンのうちの1種以上を含んでなる、請求項13に記載のブレンド。
  15. 前記ブタジエン含有共重合体は、ブタジエンと、アクリロニトリルと、メタクリル酸との重合単位を含んでなるニトリルゴムを含んでなる、請求項14に記載のブレンド。
  16. (A)遊離基変換をできる少なくとも1種の官能基を有する、少なくとも1種のアルキレンオキシドの少なくとも1種の反応性マクロマーの重合単位を含んでなる(ラテックス、溶液または分散液の形態にある)ポリマーであって、前記マクロマーは、前記ポリマーの総重量の約10重量%未満を占め、約100〜約10,000の(平均)分子量を有し、かつ、下記式
    X−(Y−O)−Z
    式中、Yは炭素数が1〜6である直鎖状または分岐鎖状アルキレン基であり、Xは遊離基変換をできる官能基であり、ZはH、C2m+1、フォスフェートまたはXと同じであり、mは1〜8であり、そしてnは前記(平均)分子量が得られるように変動する、
    を有する前記ポリマーの1種以上を製造し、
    (B)前記1種以上のポリマーを他の材料と配合しそして成品を製造し、そして
    (C)前記成品を硬化させる、
    ことを特徴とする方法。
  17. Yの炭素数は2〜4であり、Xはアクリレート、メタクリレート、アリルエーテル、ビニルエーテル、ビニルベンジル、ビニルスルホン酸エステルまたはメルカプタンを含んでなり、そしてZは水素またはメチルである、請求項16に記載の方法。
  18. 前記マクロマーは、メトキシポリエチレンオキシド(メタ)アクリレートと、少なくとも1種のカルボン酸基を有する少なくとも1種のエチレン性不飽和モノマーと、少なくとも1種の他のコモノマーとの重合単位を含んでなり、そして前記マクロマーは、約100〜約5,000の(平均)分子量を有する、請求項17に記載の方法。
  19. 少なくとも1種のカルボン酸基を有する前記エチレン性不飽和モノマーは、アクリル酸、メタクリル酸またはこれらの混合物を含んでなり、そして前記他のコモノマーは、アクリル酸エステル、メタクリル酸エステル、不飽和ニトリル、スチレン性モノマー、ビニルエステル、ビニルエーテルおよび共役ジエンのうちの1種以上を含んでなる、請求項18に記載の方法。
  20. Xはアクリレートまたはメタクリレートを含んでなり、そして前記他のコモノマーは、ブタジエン、アクリロニトリル、スチレン、メチルメタクリレートおよびn−ブチルアクリレートのうちの1種以上を含んでなる、請求項19に記載の方法。
  21. この方法を実施中に少なくとも1種の塩が添加される、請求項16に記載の方法。
  22. 前記塩がLiNOを含んでなる、請求項21に記載の方法。
  23. 前記成品が、基材の浸漬、含浸、飽和、噴霧および塗布のうちの1種以上の処理を含んでなる方法によって製造される、請求項16に記載の方法。
  24. 前記基材が、グローブ型、紙または他の不織材料、繊維材料、ゴム、プラスチックおよび木材のうちの1種以上である、請求項23に記載の方法。
  25. 前記成品がグローブを含んでなる、請求項24に記載の方法。
  26. (A)(1)遊離基変換をできる少なくとも1種の官能基を有する、少なくとも1種のアルキレンオキシドの少なくとも1種の反応性マクロマー(a)の重合単位を含んでなる(ラテックス、溶液または分散液の形態にある)ポリマーの1種以上と、(2)1種以上の他のポリマーラテックス、ポリマー溶液またはポリマー分散液とのブレンドであって、前記マクロマーは、約100〜約10,000の(平均)分子量を有し、かつ、下記式
    X−(Y−O)−Z
    式中、Yは炭素数が1〜6である直鎖状または分岐鎖状アルキレン基であり、Xは遊離基変換をできる官能基であり、ZはH、C2m+1、フォスフェートまたはXと同じであり、mは1〜8であり、そしてnは前記(平均)分子量が得られるように変動する、
    を有する前記ブレンドを製造し、
    (B)前記ブレンドを他の材料と配合しそして成品を製造し、そして
    (C)前記成品を硬化させる、
    ことを特徴とする方法。
  27. 前記ポリマー(1)は、少なくとも1種のカルボン酸基を有する少なくとも1種のエチレン性不飽和モノマーの重合単位をさらに含んでなる、請求項26に記載の方法。
  28. Yの炭素数は2〜4であり、Xはアクリレート、メタクリレート、アリルエーテル、ビニルエーテル、ビニルベンジル、ビニルスルホン酸またはメルカプタンを含んでなり、そしてZは水素またはメチルである、請求項27に記載の方法。
  29. 前記マクロマーは、メトキシポリエチレンオキシド(メタ)アクリレートと、アクリル酸もしくはメタクリル酸またはこれらの混合物と、少なくとも1種の他のコモノマーとの重合単位を含んでなり、そして前記マクロマーは約100〜約5,000の(平均)分子量を有する、請求項28に記載の方法。
  30. 前記他のコモノマーは、アクリル酸エステル、メタクリル酸エステル、不飽和ニトリル、スチレン性モノマー、ビニルエステル、ビニルエーテルおよび共役ジエンのうちの1種以上を含んでなる、請求項29に記載の方法。
  31. Xはアクリレートまたはメタクリレートを含んでなり、そして前記他のコモノマーは、ブタジエン、アクリロニトリル、スチレン、メチルメタクリレートおよびn−ブチルアクリレートのうちの1種以上を含んでなる、請求項30に記載の方法。
  32. 前記他のポリマー(2)は、天然ゴム、共役ジエン含有ポリマー、水素化スチレン/ブタジエントリブロック共重合体、クロロスルホン化ポリエチレン、エチレン共重合体、アクリル酸エステル共重合体、メタクリル酸エステル共重合体、塩化ビニル共重合体、ビニリデン共重合体、ポリイソブチレン、ポリウレタン、ポリウレア、およびポリ(ウレタン−ウレア)のうちの1種以上を含んでなる、請求項26に記載の方法。
  33. 前記他のポリマー(2)は、(a)ブタジエンと、アクリロニトリルおよびスチレンのうちの少なくとも一方のコモノマーとの重合単位を含んでなるブタジエン含有共重合体および(b)ポリクロロブタジエンのうちの1種以上を含んでなる、請求項32に記載の方法。
  34. 前記ブタジエン含有共重合体は、ブタジエンと、アクリロニトリルと、メタクリル酸との重合単位を含んでなるニトリルゴムを含んでなる、請求項33に記載の方法。
  35. この方法を実施中に少なくとも1種の塩が添加される、請求項26に記載の方法。
  36. 前記塩がLiNOを含んでなる、請求項35に記載の方法。
  37. 前記成品が、基材の浸漬、含浸、飽和、噴霧および塗布のうちの1種以上の処理を含んでなる方法によって製造される、請求項26に記載の方法。
  38. 前記基材が、グローブ型、紙または他の不織材料、繊維材料、ゴム、プラスチックおよび木材のうちの1種以上である、請求項37に記載の方法。
  39. 前記成品がグローブを含んでなる、請求項38に記載の方法。
  40. 遊離基変換をできる少なくとも1種の官能基を有する、少なくとも1種のアルキレンオキシドの少なくとも1種の反応性マクロマーの重合単位を含んでなるポリマーの1種以上を含んでなる成品であって、前記マクロマーは、前記ポリマーの総重量の約10重量%未満を占め、約100〜約10,000の(平均)分子量を有し、かつ、下記式
    X−(Y−O)−Z
    式中、Yは炭素数が1〜6である直鎖状または分岐鎖状アルキレン基であり、Xは遊離基変換をできる官能基であり、ZはH、C2m+1、フォスフェートまたはXと同じであり、mは1〜8であり、そしてnは前記(平均)分子量が得られるように変動する、
    を有する前記成品。
  41. Yの炭素数は2〜4であり、Xはアクリレート、メタクリレート、アリルエーテル、ビニルエーテル、ビニルベンジル、ビニルスルホン酸エステルまたはメルカプタンを含んでなり、そしてZは水素またはメチルである、請求項40に記載の成品。
  42. 前記マクロマーは、メトキシポリエチレンオキシド(メタ)アクリレートと、少なくとも1種のカルボン酸基を有する少なくとも1種のエチレン性不飽和モノマーと、少なくとも1種の他のコモノマーとの重合単位を含んでなり、そして前記マクロマーは、約100〜約5,000の(平均)分子量を有する、請求項41に記載の成品。
  43. 少なくとも1種のカルボン酸基を有する前記エチレン性不飽和モノマーは、アクリル酸、メタクリル酸またはこれらの混合物を含んでなり、そして前記他のコモノマーは、アクリル酸エステル、メタクリル酸エステル、不飽和ニトリル、スチレン性モノマー、ビニルエステル、ビニルエーテルおよび共役ジエンのうちの1種以上を含んでなる、請求項42に記載の成品。
  44. Xはアクリレートまたはメタクリレートを含んでなり、そして前記他のコモノマーは、ブタジエン、アクリロニトリル、スチレン、メチルメタクリレートおよびn−ブチルアクリレートのうちの1種以上を含んでなる、請求項43に記載の成品。
  45. 前記成品が、基材の浸漬、含浸、飽和、噴霧および塗布のうちの1種以上の処理を含んでなる方法によって製造される、請求項40に記載の成品。
  46. 前記基材が、グローブ型、紙または他の不織材料、繊維材料、ゴム、プラスチックおよび木材のうちの1種以上である、請求項45に記載の成品。
  47. 前記成品がグローブを含んでなる、請求項46に記載の成品。
  48. 前記成品が硬化されている、請求項40に記載の成品。
  49. (1)遊離基変換をできる少なくとも1種の官能基を有する、少なくとも1種のアルキレンオキシドの少なくとも1種の反応性マクロマー(a)の重合単位を含んでなるポリマーの1種以上と、(2)1種以上の他のポリマーとを含んでなるブレンドの1種以上を含んでなる成品であって、前記マクロマーは、約100〜約10,000の(平均)分子量を有し、かつ、下記式
    X−(Y−O)−Z
    式中、Yは炭素数が1〜6である直鎖状または分岐鎖状アルキレン基であり、Xは遊離基変換をできる官能基であり、ZはH、C2m+1、フォスフェートまたはXと同じであり、mは1〜8であり、そしてnは前記(平均)分子量が得られるように変動する、
    を有する前記成品。
  50. 前記ポリマー(1)は、少なくとも1種のカルボン酸基を有する少なくとも1種のエチレン性不飽和モノマーの重合単位をさらに含んでなる、請求項49に記載の成品。
  51. Yの炭素数は2〜4であり、Xはアクリレート、メタクリレート、アリルエーテル、ビニルエーテル、ビニルベンジル、ビニルスルホン酸またはメルカプタンを含んでなり、そしてZは水素またはメチルである、請求項50に記載の成品。
  52. 前記マクロマーは、メトキシポリエチレンオキシド(メタ)アクリレートと、アクリル酸またはメタクリル酸またはこれらの混合物と、少なくとも1種の他のコモノマーとの重合単位を含んでなり、そして前記マクロマーは約100〜約5,000の(平均)分子量を有する、請求項51に記載の成品。
  53. 前記他のコモノマーは、アクリル酸エステル、メタクリル酸エステル、不飽和ニトリル、スチレン性モノマー、ビニルエステル、ビニルエーテルおよび共役ジエンのうちの1種以上を含んでなる、請求項52に記載の成品。
  54. Xはアクリレートまたはメタクリレートを含んでなり、そして前記他のコモノマーは、ブタジエン、アクリロニトリル、スチレン、メチルメタクリレートおよびn−ブチルアクリレートのうちの1種以上を含んでなる、請求項53に記載の成品。
  55. 前記他のポリマー(2)は、天然ゴム、共役ジエン含有ポリマー、水素化スチレン/ブタジエントリブロック共重合体、クロロスルホン化ポリエチレン、エチレン共重合体、アクリル酸エステル共重合体、メタクリル酸エステル共重合体、塩化ビニル共重合体、塩化ビニリデン共重合体、ポリイソブチレン、ポリウレタン、ポリウレア、およびポリ(ウレタン−ウレア)のうちの1種以上を含んでなる、請求項49に記載の成品。
  56. 前記他のポリマー(2)は、(a)ブタジエンと、アクリロニトリルおよびスチレンのうちの少なくとも一方のコモノマーとの重合単位を含んでなるブタジエン含有共重合体および(b)ポリクロロブタジエンのうちの1種以上を含んでなる、請求項55に記載の成品。
  57. 前記ブタジエン含有共重合体は、ブタジエンと、アクリロニトリルと、メタクリル酸との重合単位を含んでなるニトリルゴムを含んでなる、請求項56に記載の成品。
  58. 前記成品が、基材の浸漬、含浸、飽和、噴霧および塗布のうちの1種以上の処理を含んでなる方法によって製造される、請求項49に記載の成品。
  59. 前記基材が、グローブ型、紙または他の不織材料、繊維材料、ゴム、プラスチックおよび木材のうちの1種以上である、請求項58に記載の成品。
  60. 前記成品がグローブを含んでなる、請求項59に記載の成品。
  61. 前記成品が硬化されている、請求項49に記載の成品。
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