JP2004501848A

JP2004501848A - カードプリンタのための複式カードホッパ

Info

Publication number: JP2004501848A
Application number: JP2002505293A
Authority: JP
Inventors: マイアー，ジェイムス，アール．
Original assignee: ファーゴ　エレクトロニクス　インコーポレイテッド
Priority date: 2000-06-27
Filing date: 2001-06-26
Publication date: 2004-01-22
Also published as: CN1278915C; US6431537B1; EP1294628B1; DE60109162D1; EP1294628A1; ATE289969T1; KR20030015293A; ES2234855T3; WO2002000537A1; DE60109162T2; CN1438962A

Abstract

【課題】
プリンタでプリントされるカードを速やかに交換できる複式カードホッパを提供する。
【解決手段】カードプリンタ（１０）は、ホッパ部（３８，４０）に２つの異なるサイズのカードを支持するカード供給ホッパアセンブリ（２０）を有する。カード供給ホッパアセンブリ（２０）の横移動により、各ホッパ部（３８，４０）がプリンタ（１０）のカード供給ステーション（２１）に位置合わせされる。その後、ホッパ部（３８，４０）内のカードがプリンタ（１０）内に送り込まれる。ホッパアセンブリ（２０）は、上昇されたときに横移動可能になる。
【選択図】図１

Description

【０００１】
発明の背景
本発明は、２つ以上のタイプのカードを貯蔵し、それらをプログラム制御下でプリンタに選択的に供給できるように、プリントされるべきカードのスタックを保持する２つ以上のカードホッパを有するカードプリンタのためのカードホッパアセンブリに関する。カードホッパは、プリンタフレームにスライド可能にマウントされており、各ホッパをカード供給装置に位置合わせするために移動することができる。そして、位置合わせされた時、位置合わせされたホッパからカードをプリンタ内に供給することができる。
【０００２】
様々な標準サイズおよび厚さに形成されたプラスチック基板から成るＩＤカードへのプリントは知られている。従来、カードフィーダは、プリンタ内に供給されるべき選択されたサイズのカードのスタックを固定位置において保持する単一のカードホッパを使用している。カード供給機構は、スタックからカードを１枚ずつ供給する。様々な幅のカードを供給できるように幅が調節可能なホッパが提供されているが、ホッパ内のスタックを取り除いて、ホッパの幅を調節し、異なる幅の新たなカードスタックを配置しなければならない。
【０００３】
１つのタイプの数枚のカードをプリントした後に、１、２枚の異なるタイプのカードをプリントし、その後、元のカードに戻すことが必要となる場合もある。２つのホッパ内のカードは、例えば幅や厚さが異なっている可能性がある。また、カードの差異は、磁気ストリップ、スマートカード、近接（ＲＦ）カード、前プリント画像が異なるカード等のように異なる因子である可能性もある。
【０００４】
様々なカードのいずれかに変更するために、処理されるカードスタックをホッパから取り除き、そして異なるカードスタックを挿入しなければならないことは、時間を浪費する。プリンタの入力部でカードを速やかに交換できることが望まれる。
【０００５】
発明の概要
本発明は、２つ以上のカードホッパを有するプリンタにカードまたは基板を供給するためのホッパアセンブリに関する。各ホッパは、異なるタイプのカードを収容することができる。プログラム制御ドライブは、プリンタコマンドを含む中央プログラムの制御下で、ホッパを第１のカードタイプを供給する最初の位置から他のカードタイプを供給するもう１つの位置まで移動する。
【０００６】
本発明の一形態では、デュアルカードホッパアセンブリが示されているが、３つ以上のホッパを使用することができる。示されたホッパアセンブリは、並んで配置された２つの個別のカードホッパを有している。各ホッパは、プリント基板を形成するＩＤカード等のカードのスタックを保持するようになっている。示されたようなホッパアセンブリは、各ホッパがプリンタカード供給機構に整合して位置されるように左右に移動可能であり、ホッパ内に保持されたカードスタック中のカードを１枚ずつプリンタに供給できる動作位置に動かされる。
【０００７】
ホッパは、中央コントローラによって制御されるモータによる積極的な駆動の下で動作あるいは移動される。または、コスト低減のためにプリンタを手動制御することができる。
【０００８】
ホッパの位置を感知するために、センサがプリンタフレームに備えられる。プログラム制御装置は、ホッパアセンブリを移動させるモータがどの方向に動作したかを示すメモリを有しているので、ホッパアセンブリの位置、すなわち供給位置またはホーム位置にある、いずれかのホッパが記憶される。コントローラは、ホッパアセンブリのどのホッパがそのホーム位置またはカード供給位置にあるかを示す情報を常に記憶する。
【０００９】
プリントシーケンスのためのプログラムが、カード供給部に位置合わせされているホッパ内のカードとは異なる特定のカードタイプを要求すると、ホッパアセンブリは、移動され、所望のホッパ及びそれに支持されたカードスタックを適切な位置に位置させる。このような移動を達成するために、カードホッパアセンブリは、カムにより上昇され、それから支持レールおよびガイドに沿って所望の位置までスライドされる。例示的な実施形態における移動方向は、横方向である。ホッパ出口は、カード供給機構およびカードプリント経路と位置合わせされるように移動される。ホッパアセンブリは、カード供給部がカードスタック内の末端のカードに係合するように下降される。所望のカードホッパが適切な位置に位置されたか否かを判断するために、またカードがプリンタに供給された時期を感知するために、センサを使用することができる。
【００１０】
ホッパの手動操作も示されている。ホッパをモータドライブを使用して上昇させ、手動でシフトさせることができ、手動で上昇させ、手動または動力でシフトさせることもできる。
【００１１】
図面の簡単な説明
図１は、断片的に示されたプリンタフレームのカード供給部にマウントされた本発明に係るカード供給ホッパアセンブリの側面図である。
図２は、下側カード供給位置にカードホッパアセンブリが位置された状態における図１と同様の側面図である。
図３は、第１のカードホッパがカード供給ローラと位置合わせされ且つホッパアセンブリが引き上げ位置に位置された状態における図１のカードホッパアセンブリの背面図である。
図４は、図２に示されるように第２のカードホッパがカード供給ローラと位置合わせされて下側に位置される第２の位置にカードホッパアセンブリが位置された状態における図３と同様の背面図である。
図５は、図４のホッパアセンブリの平面図である。
図６は、図３に示される位置に対応する第２の位置にホッパアセンブリが位置された状態における図５と同様の平面図である。
図７は、ホッパの手動操作を伴う図３と同様の図である。
【００１２】
発明の実施の形態
図１には、サイドフレームパネルが切断除去されたプリンタ１０が部分的に示されている。プリンタ１０は、プリンタハウジングあるいはフレーム１２を有している。フレーム１２は、互いに離間されたサイドパネル１４Ａ，１４Ｂ（図１には、１４Ｂは部分的にしか示されていない）を有している。サイドパネル１４Ａ，１４Ｂにはプリントアセンブリがマウントされており、このプリントアセンブリは、プラテンおよびプリントリボンと共に参照符号１６で概略的にのみ示されたプリントヘッドと、積層ステーションやカードインバータあるいは磁気ストリップまたはカード上の無線周波数（ＲＦ）要素をエンコードするためのステーション等の処理ステーション１８と、プリント後にカード上に機能または処理を施す任意の他の所望の処理ステーションと、を有している。ＵＳ−Ａ−５９４１５２２は、補助的な処理ステーションを有するプリンタアッセンブリを開示している。プリントされるカードは、参照符号２０で示されるカードホッパアセンブリを形成する複数のカードホッパから供給される。一例として、ホッパアセンブリ２０の１つのホッパ内のスタックからカードを受けて個々のカードをプリントステーション１６へ移動させるために、カードクリーニングローラアセンブリ２２が配置されている。センサ１６Ａが概略的に示され、センサ１６Ａは、カードがプリンタに供給された時に信号を送るために使用される。カードクリーニングローラアセンブリ２２は、クリーニングローラ２６を収容し且つフレームサイドプレート１４Ａ，１４Ｂ上の適当なガイド２８にマウントされたハウジング２４を有している。ローラ２６は、カードから不純物（破片）を除去する表面が柔軟なローラである。本発明においては、クリーニングローラを使用する必要がないが、カードの表面を清浄化するとプリント品質が向上する。
【００１３】
カード駆動ローラ３０は、フレームサイドプレート１４Ａ，１４Ｂ上にマウントされており、モータ３２によって駆動される。モータ３２、プリントヘッド１６、処理ステーション１８、カードホッパアセンブリ２０の動作および動きは、中央コントローラ３４によって制御される。駆動ローラ３０は、ホッパアッセンブリ２０からカードを受け、このカードをクリーニングローラ２６に移動させ、さらにプリントヘッドに移動させるように配置された従来の駆動ローラである。プリントヘッドに供給されたカードをさらに処理ステーションに移動させるために、付加的な駆動ローラが使用される。
【００１４】
カードホッパアッセンブリ２０は、図示の形態では、カードスタックを保持する２つのホッパを備えており、ホッパの前方側にある共通のリフトプレート４２上にマウントされた第１のカードホッパ３８および第２のカードホッパ４０を有している。リフトプレート４２は、プリンタフレーム１２に対して垂直に昇降移動するようにマウントされた支持体であり、直立壁４４と、一体形成された水平プレートすなわち図１および図２の側面図に示されたトレイ部４６とを有している。リフトプレート４２は、プラスチックによって形成されており、サイドプレート１４Ａ，１４Ｂに設けられた溝５０内にスライド可能にマウントされたガイド耳部すなわちガイドタブ４８を有している。図１におけるサイドプレート１４Ｂの断片には、溝５０のうちの１つが示されている。耳部またはタブ４８は、リフトプレート４２および壁４４上にマウントされたホッパ３８，４０を有するホッパアセンブリ２０の垂直移動を案内する。各ホッパ３８，４０のうちの１つがプリンタカード供給ステーション２１に位置合わせされるためにホッパアセンブリ２０が側方に移動されるべき時、ホッパアセンブリ２０は、リフトプレートによって持ち上げられて運ばれる。図３においては、ホッパ３８が供給ステーション２１に位置合わせされ、図４においては、ホッパ４０が供給ステーション２１に位置合わせされている。水平プレートすなわちトレイ部４６は、ホッパ内で支持されたカードと平行である。また、トレイ４６のプレートは、トラック４７（図１参照）によって案内されて支持されるタブまたはスライダ４６Ａを有している。また、他の支持体すなわちトラックを必要に応じて設けることもできる。トラック４７は、プリンタフレーム１２に対して固定されている。
【００１５】
両方のホッパ３８，４０は、例えば図３に参照符号３８Ａ，４０Ａで示される前壁を有している。これらの前壁は、直立壁４４の上部でホッパをリフトプレート４２上にマウントするために使用され、これにより、ホッパは、リフトプレートとともに上下に移動し、リフトプレート上で側方にスライド可能である。ホッパ３８，４０は、個別に形成されており、ホッパ３８は側壁３８Ｂ，３８Ｃを有し、ホッパ４０は側壁４０Ｂ，４０Ｃを有している。これらの側壁３８Ｂ，３８Ｃ，４０Ｂ，４０Ｃは、幅が異なるカードを供給できるように、その幅を調整することができる。前壁のカード出口すなわち供給開口は、異なる厚さのカードに対応するため、その垂直方向のサイズが調整可能である。
【００１６】
フロント壁すなわち前壁３８Ａ，４０Ａは、互いに対してスライドする２つのパネルで形成されている。各前壁は、参照符号３８Ａ１，４０Ａ１で示される第１のフロントパネルを有しており、第１のフロントパネルは、沈頭（ｆｌｕｓｈ）リベット等の適当なファスナ（固定具）を有している。ファスナのうちの１つは、図３の各パネル３８Ａ１，４０Ａ１において参照符号５４で示されている。これらのファスナ５４は、ホッパとリフトプレートの直立壁４４との間にある単一の移動プレート５６に対してホッパアセンブリ２０を固定する。移動プレート５６は、リフトプレート４２上を左右に移動するように支持されるとともに、リフトプレートすなわちフレーム４２上で上下に移動できるように支持されている。移動プレート５６をリフトプレート壁４４上に支持するため、プレート５６上には複数のスタンドオフピン５８（図１参照）がマウントされている。これらのスタンドオフピン５８は、前方に突出して溝６０内に嵌入し、溝６０内でスライド移動可能である。溝６０は、リフトプレート４２の直立壁４４に形成されており、直立壁４４に沿って横に延びている。
【００１７】
図示のように、移動プレート５６には２つのスタンドオフピン５８すなわちスライダピンが固定されている。これらのスタンドオフピンは、ホッパ３８がプリンタカード供給部すなわちステーション２１に位置合わせされる位置にホッパアセンブリ２０が移動される時に、スタンドオフピンが溝６０の一端へ向って移動され、ホッパ４０をカード供給ステーション２１に位置合わせするようにホッパアセンブリ２０が移動される時に、スタンドオフピン５８が溝６０の他端へ向って移動されるように、所定の場所に配置されている。
【００１８】
スタンドオフピン５８は、ホッパアセンブリ２０をその側方および垂直方向で移動可能にする、ホッパアセンブリ２０のための主要な支持体を形成する。
【００１９】
カード支持壁すなわちホッパ３８の底部にあるトレイ６２とホッパ４０の底部にあるトレイ６４とを含むホッパの底部トレイのためのクリアランスを与えるために、リフトプレート４２は、ホッパが側方に移動される前に昇降される。これらの底部トレイ６２，６４は、ホッパ３８，４０のカード６５，６７のスタック６５Ａ，６７Ａを支持するように形成されているとともに、ホッパと共に移動する。トレイ６２，６４は、カード駆動ローラ６６に対してクリアランスを与えるように形成されている。ローラ６６は、フレームサイドプレート１４Ａ，１４Ｂ間に回転可能にマウントされたシャフト６６Ａにマウントされており、モータ６８によって駆動される。カード供給ローラ６６は、プリントヘッド１６に向かう供給ステーション２１のカード供給経路２１Ａと位置合わせされている。各ホッパがその供給位置に位置されると、選択されたホッパが駆動ローラ６６上に横たわる。また、カードスタック支持従動ローラ７０がシャフト７０Ａにマウントされている。シャフト７０Ａは、適当なベアリングを介してプリンタフレームサイドプレート１４Ａ，１４Ｂ内に回転可能にマウントされているが、動力で駆動されない。従動ローラ７０は、直径がカード供給ローラ６６よりも小さく、軸方向長さがカード供給ローラ６６よりも僅かに長い。ローラ６６，７０の上側接線に沿って延びる平面は、図１に線７１で表わされており、位置合わせされたホッパ内のスタック中のカードのための支持面を形成する。また、この平面は、ホッパの出力側にある駆動ローラ３０の接線上にある。この平面７１は、カードの供給を促すために、ホッパ出口に向って下側に僅かに傾けられている。
【００２０】
底部カード支持トレイ６２，６４は、切り欠き部を有して形成されている。この切り欠き部により、ホッパおよびトレイを下降させて、ローラ６６，７０の上側接線によって規定されたカード支持平面の下側に底部支持トレイを位置させることができる。ホッパアセンブリ２０が図２および図４に示される作動位置すなわち下側位置に位置されると、カード駆動ローラ６６と位置合わせされたホッパ内のカードのスタックは、駆動ローラ６６および従動ローラ７０上に支持される。位置合わせされたスタック内の下端のカードがローラ６６，７０上に載置される。
【００２１】
カードホッパアセンブリ２０を上昇させて、カードホッパアセンブリを左右に移動させることができるとともに、ローラ６６，７０から退避させることができるようにするために、カムシャフト７６にマウントされたリフト部材すなわちカム７４を使用してリフトプレート４２が昇降される。その際、カムシャフト７６は、制御可能な可逆モータ７８によって駆動される。カム７４は、リフトプレート４２のプレートすなわちトレイ部４６の下側にあり、トレイ部４６に対して作用する。カム７４（シャフト７６に沿って離間する２つのカム部がある）は、リフトトレイ４６の一部４６Ａに当接して動く。カム７４は、図３および図４に示されるように、２つの部分を有している。図１および図３において、カム７４は、ホッパアセンブリ引き上げ位置に位置された状態で示されている。この場合、カム７４は、カードホッパの底部カードトレイ６２，６４がローラ６６，７０の上側にくる位置までリフトプレート４２を上昇させる。このことは、ホッパ３８，４０を有するホッパアセンブリ２０がローラ６６，７０と干渉することなく側方に移動できることを意味する。ホッパアセンブリおよびリフトプレート４２は、重力によって下降する。軽量のスプリングを使用して下向きの負荷を与えることもできる。
【００２２】
ホッパアセンブリをリフトプレート４２に沿って側方に移動させる、ホッパアセンブリのための側方移動ドライブには、駆動ベルト８０が設けられている。駆動ベルト８０は、プリンタの一方側に設けられた駆動プーリ８２とプリンタの他方側に設けられた従動プーリ８３とにマウントされた無端ベルトである。ベルト８０は、プリンタおよびホッパアセンブリを横切って延びている。ベルト８０はプーリ８２によって駆動され、プーリ８２は、図３及び図６に示されるように、プリンタの一方側に設けられたモータ・ギヤ減速ユニット８４によって駆動される。ベルト８０はホッパ３８，４０の下を通っている。ホッパに固定された付随的な壁部８６があり、この壁部８６は、ホッパアセンブリ２０のための開口した、参照符号８８で示されるカードホッパ入口端部の近傍でホッパの底部トレイ６４，６２の一部を形成することができる。壁部８６は、図６に示されるようにベルト８０をその周囲に巻き付けることができるベルト固定部材９０を有しており、これによりベルト８０がモータ・ギヤ減速部８４によって駆動されると、ホッパアセンブリ２０が側方に移動する。リベット等の他の固定装置を使用することができる。
【００２３】
モータ・ギヤ減速セット８４は、中央コントローラ３４によって制御され、これによりプログラム制御下でホッパの移動が行なわれる。
【００２４】
カム７４がホッパ引き上げ位置に位置されると、カムによってリフトプレート４２が上方に移動される。リフトプレート４２は、プリンタのサイドプレートの溝５０内をスライドするガイド耳部すなわちガイドタブ４８によって案内される。底部トレイ６２，６４がローラ６６，７０および使用される可能性がある他の支持体またはガイドから退避するまで上昇されれば、モータ８４を駆動させて、ホッパ３８がカード供給場所に位置される図３に示される位置と、ホッパ４０が供給ステーション２１およびローラ６６，７０に位置合わせされてカード供給位置に位置される図４に示される位置との間で、ホッパアセンブリを移動させることができる。プレート５６上のターゲット（図３の６１Ａ）を感知して、何れのホッパが供給ステーション２１に位置しているかを示す信号を提供するセンサ６１が概略的に示されている。各ホッパ毎に別個のターゲットが使用される。
【００２５】
図５には、トレイ６４が平面図で示されている。トレイは、ローラ７０がトレイの面を上側に向けて貫通できる切り欠き、すなわち逃げ領域を有している。ローラ６６は、ホッパ出口の後方すなわちトレイ６４の供給開口端に設けられており、図４に示されるようにホッパアセンブリが下降した時に、ローラ６６，７０の上側の接線に沿って延びる平面７１の高さよりも下側にトレイが位置されるようになっている。ローラ６６，７０と位置合わせされたホッパ内のカードスタックはローラ上に載置され、ローラ６６が駆動されると、下端のカードが駆動されて供給される。
【００２６】
ホッパアセンブリにカードがロードされた状態で、モータ８４が駆動されると、スタンドオフ部材５８は、リフトプレート４２の壁４４の溝６０内でスライドする。ホッパアセンブリが適切な位置にある時にベルト８０がホッパアセンブリを移動させ、これによりホッパ３８，４０の一方または他方は、コントローラ３４の制御プログラムにしたがってローラ６６，７０の上側で供給ステーション２１に位置される。そして、図２に示されるように、駆動モータ７８によってカム７４が下側位置へと移動される。これによりホッパアセンブリ２０が下降し、カードスタック、例えばカードスタック６５Ａがローラ６６，７０上に支持される。そして、モータ６８によってローラ６６が駆動されることにより、下端のカード６５は、駆動ローラ３０に向けて供給され、クリーニングローラ２６によってクリーニングされた後、プリントのためにプリントヘッド１６に供給される。
【００２７】
他方のホッパ内のカードをプリントする場合には、カム７４は、リフトプレート４２およびホッパアセンブリ２０を上昇させる引き上げ位置まで駆動される。その後、モータ・ギヤ減速セット８４を始動させて、ホッパアセンブリ２０を移動させ、ホッパ４０をカード供給位置に配置させることができる。
【００２８】
カードホッパは、前述のように、側壁３８Ｂ，３８Ｃおよび４０Ｂ，４０Ｃによって境界付けられる。これらの側壁は、側壁４０Ｂが図示されている図２に概略的に示されるように、下側縁部を有している。側壁４０Ｂは、ローラ６６のシャフト６６Ａ上に載置される下側縁部４０Ｂ１を前端に有している。各側壁３８Ｂ，３８Ｃ，４０Ｂ，４０Ｃは、ホッパが下降される時にカードホッパを適切に位置決めするために、シャフト６６Ａ上に載置される下側縁部を有している。また、トレイ６２，６４は、図２に参照符号６４Ａで示され且つシャフト７０上に載置される突出部を有している。したがって、プラスチックのホッパ側壁およびプラスチックの底部トレイは、カードホッパの適切な位置決めとカードホッパ出口を供給機構に位置合わせするための案内を与える。出口位置は、ローラ６６，７０のシャフトの表面によって確立される。
【００２９】
図７には、カム用の駆動モータが手動ノブまたはレバーに取って代えられ、ホッパアセンブリを側方に移動させるためのモータおよびベルト装置が除去され、手動レバーまたはアクチュエータが図示されている点を除き、図３と略同じ図が示されており、同じ参照符号が使用されている。このことは、カムを手動操作してシャフト７６を手動回転させることによりホッパアセンブリを昇降させ、その後、ホッパを側方に手動移動させることができることを意味する。
【００３０】
もちろん、中央コントローラによって自動制御されるモータ駆動のリフト部材またはカムを用い、ホッパの側方への移動は手動で行なうことができる。図７において、カムシャフト７６は、ベアリング１１０によって支持されるように示されており、手動ノブ１１２は、シャフト７６の端部に設けられ、ホッパの支持機構の下側でアクセス可能である。手動ノブ１１２を回転させ、カムによって図７に示される位置にホッパアセンブリを上昇させることができ、また、ホッパが所望位置にある時にノブ１１２を手動回転させてホッパを下降させることができる。
【００３１】
ホッパアセンブリは、ホッパの側壁の一方にのみ、図示の例では、側壁４０Ｂにのみ取り付けられた概略的に示されるハンドレバーまたはプレート１１４を有している。このレバーまたはプレート１１４を手で握ることができ、先に示したモータ・ベルトドライブを省いた場合には、手動制御下でピン５８に支持されたホッパを左右にスライドさせることができる。
【００３２】
なお、本発明の第１の形態のように、モータを用いてカム７４を動作させ、ホッパアセンブリがカムによって上昇された後、ホッパアセンブリを手動で左右にスライドさせることができる。また、カムシャフト７６およびホッパの両方を手動で動作させることができる。また、必要に応じて、カムシャフトを手動で動作させることができ、図示の駆動モータ・ベルト配置により、動力下でホッパを移動させることができる。
【００３３】
プリンタの他の機能の全て及びカード感知ユニットの動作等は同じままである。
【００３４】
幅が異なるカードを供給するために、ホッパは調整可能である。厚さが異なるカードを供給するために、ホッパからのカード出口開口は調整可能である。したがって、２つのタイプのカードは、幅が異なるカード、あるいは厚さが異なるカード、または厚さおよび幅が異なるカードであってもよい。また、ホッパ内のカードは、磁気ストリップ、スマートカード、近接カードまたは異なる前プリント画像を有するカード等のように、異なる補助要素の存在といったような他の点で異なっていてもよい。
【００３５】
ホッパの横方向の長さが過度に大きくならない限り、ホッパアセンブリは、必要ならば、２つ以上のホッパを有していてもよい。
【００３６】
制御機能は、ホッパの移動とホッパの昇降を命令する。代わりに、一方または両方のホッパのマウントは、手動制御可能でもよい。
【００３７】
好ましい実施形態に関して本発明を説明してきたが、当業者であれば分かるように、本発明の思想および範囲から逸脱することなく、形態た詳細内容に変更を加えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】
断片的に示されたプリンタフレームのカード供給部にマウントされた本発明に係るカード供給ホッパアセンブリの側面図である。
【図２】
下側カード供給位置にカードホッパアセンブリが位置された状態における図１と同様の側面図である。
【符号の説明】
１０　カードプリンタ
２０　カード供給ホッパアセンブリ
２１　カード供給ステーション
３８，４０　ホッパ部
６６，７０　カードドライブ

Claims

ホッパアセンブリの複数のホッパ部のうちの所定の１つからカードをプリンタ内に供給するためのカード供給ホッパアセンブリであって、前記ホッパアセンブリは、互いに隣接して配置された第１および第２のホッパ部を含み、前記ホッパ部の一方が第１の基準位置にある位置に移動可能であり、前記ホッパアセンブリはリフトプレートを有し、前記ホッパ部は前記リフトプレート上でスライド可能であり、各ホッパ部を第１の基準位置に選択的に位置させるために、前記リフトプレートを移動させて前記ホッパ部がリフトプレート上でスライド移動可能にするクリアランスを与えるリフト部材を有しているカード供給ホッパアセンブリ。
前記少なくとも第１および第２のホッパ部はそれぞれ、カードを支持するトレイを底部に有し、各ホッパ部の前記トレイは、カードホッパが上昇される時に、ホッパ部内のカードスタックを上昇させる請求項１に記載のカード供給ホッパアセンブリ。
前記ホッパ部が並んで配置されている請求項１に記載のカード供給ホッパアセンブリ。
前記リフトプレートは直立部と略水平部とを有し、前記水平部は各ホッパ内のカードスタック中のカードと略平行であり、前記リフトプレートを移動させるリフト部材はカムを備え、前記リフトプレートは前記カムと係合可能であり、前記カムは、前記リフトプレートおよび前記ホッパ部を昇降させるために回転可能である請求項１に記載のカード供給ホッパアセンブリ。
前記カムは、プリンタフレームに回転可能にマウントされるとともに、前記リフトプレートおよび前記カード供給ホッパアセンブリを昇降させるコントローラによって制御される独立のモータで駆動される請求項４に記載のカード供給ホッパアセンブリ。
前記カムがプリンタフレームに回転可能にマウントされ、前記カムを回転させて前記リフトプレートおよび前記カード供給ホッパアセンブリを昇降させる手動ノブを備えている請求項４に記載のカード供給ホッパアセンブリ。
ホッパに接続され、前記ホッパ部を基準位置に選択的に移動させるパワードライブを備えている請求項１に記載のカード供給ホッパアセンブリ。
前記カード供給ホッパアセンブリが一対のスライドピンをその壁部に有し、前記スライドピンは、前記リフトプレートの直立部のスライドトラック内へと延びている請求項４に記載のカード供給ホッパアセンブリ。
サイドプレートを備えるフレームを有するプリンタと組合され、前記リフトプレートは、カード供給ホッパアセンブリの上昇位置と下降位置との間で移動するために、サイドプレートにスライド可能にマウントされたタブを有している請求項５に記載のカード供給ホッパアセンブリ。
前記カード供給ホッパアセンブリがカード支持面から下方に延びる壁部を有するとともに、カード供給手段が１つのホッパ内のカードを第１の基準位置で支持する一対のローラを備え、これらのローラは、ローラを軸方向に越えて延びるシャフトにマウントされ、前記壁部は、前記カード供給ホッパアセンブリが下降位置に位置される時に、少なくとも一方のローラのシャフトと係合する請求項５に記載のカード供給ホッパアセンブリ。
前記ローラは、シャフトを有し且つ前記カード供給ホッパアセンブリの開口端部に配置された従動ローラを含み、前記従動ローラは、前記カード供給ホッパアセンブリが下降位置に位置される時にカードスタックを支持するものであり、さらに、前記カード供給ホッパアセンブリが上昇位置に位置される時にカードスタックを支持する底部トレイを備え、このトレイは、前記カード供給ホッパアセンブリが下降する時に前記従動ローラのシャフトに当接する表面部を有し、前記従動ローラは、前記カード供給ホッパアセンブリが下降した時に前記トレイの上側に延出する請求項１０に記載のカード供給ホッパアセンブリ。
前記カード供給ホッパアセンブリに接続されて第１の基準位置と第２の基準位置との間で前記ホッパ部を移動させるドライブは、前記カード供給ホッパアセンブリの下側にマウントされた無端ベルトを備え、前記ベルトは、前記カード供給ホッパアセンブリの所定の位置に駆動可能に接続され、前記ベルトが第１の方向に駆動されると、前記カード供給ホッパアセンブリは、カード供給位置である第１の基準位置に第１のホッパ部を位置させるように移動し、前記ベルトが反対方向に移動されると、前記カード供給ホッパアセンブリは、第２のホッパ部をカード供給位置に位置合わせするように移動される請求項１に記載のカード供給ホッパアセンブリ。
複数のホッパ部を備えたプリンタのためのホッパアセンブリであって、前記各ホッパ部は、プリンタ内に移動される基板を保持できるサイズを有し、前記ホッパアセンブリはプリンタフレーム上にマウントされ、前記ホッパアセンブリは、前記プリンタフレームに対して横方向にスライド移動可能にマウントされた支持体と、前記ホッパアセンブリを上昇させて前記支持体および前記ホッパアセンブリを第１の位置から第２の位置へと横移動させるためのクリアランスを与えるリフト機構とを有し、前記ホッパ部は、第１の位置および第２の位置の一方においてプリンタのプリント経路に選択的に位置合わせされるホッパアセンブリ。
前記支持体および前記ホッパアセンブリを第１の位置と第２の位置との間で横駆動するパワードライブを備えている請求項１３に記載のホッパ。
前記ホッパアセンブリは、前記プリンタフレーム上に支持されたリフトプレートにマウントされ、ホッパ上のガイド部材と、前記ガイド部材を受ける、プリンタフレーム上の溝と、前記ホッパアセンブリと前記リフトプレートとの間に設けられて第１の位置と第２の位置との間で前記リフトプレートに対して前記ホッパを側方移動させるドライブとを備えている請求項１３に記載のホッパ。
前記リフトプレートはカム追従部を有し、前記プリンタフレーム上には前記カム追従部と係合するカムが回転可能にマウントされ、前記カムは、前記リフトプレートを第１の上昇位置まで上昇させ、そして一方のホッパ内のカードがカード供給ドライブと係合する第２の駆動位置まで前記リフトプレートを下降させるために回転可能である請求項１５に記載のホッパ。
カムに接続されてカムを回転させるモータを備えている請求項１６に記載のホッパ。
少なくとも２つの異なるカードを、カード供給ステーションを有するカードプリンタに選択的に供給するための方法であって、互いに隣接し且つプリンタに移動可能にマウントされた複数のカードホッパを設け、前記カードホッパを上昇させ、前記カードホッパのうちの１つを選択的に移動させて前記カード供給ステーションに整列させ、さらに該１つのカードホッパを下降させて前記カード供給ステーションに位置合わせし、該１つのカードホッパ内のカードをプリンタに供給可能にする方法。