JP2004357759A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】遊技球が特定の通過領域を通過するか否かを予測して報知できるようにする。
【解決手段】パチンコ機やアレンジボール機等の遊技機に関し、遊技球Bが進入可能な進入口2と、当該進入口2から進入した遊技球Bが転動可能な転動部4と、当該転動部4を転動してから遊技球Bが通過する複数の通過領域5と、複数の通過領域5(例えば二つの通過領域5a,5b)のうちで特定の通過領域5aを遊技球Bが通過するか否かを予測して報知する予測報知手段1を有する。その報知を認識できた遊技者Y等は、遊技球Bが特定の通過領域5aを通過するのを事前に知ることができるので、期待感を持って遊技できる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、進入口,転動部および複数の通過領域を備えた遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のパチンコ機では、駆動源により回転駆動する回転盤とパチンコ球が転動する転動部とを入賞装置内に備え、当該転動部の途中に臨ませたスイッチがパチンコ球を検出すると回転盤の回転速度を変更する技術の一例が開示されている(例えば特許文献1を参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−29565号公報(第1頁,図4)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述した従来技術によれば回転盤の回転速度を変化させてタイミングを計った狙い打ちを防止することが可能になるものの、パチンコ球がどの通過口に落下するのかは予測できない。また、遊技者が特定の通過口(例えばVゾーン等)にパチンコ球を通過させたいと思っても、パチンコ球は回転盤に進入するタイミングや回転速度によって振る舞いが大きく変化するため、当該パチンコ球が特定の通過口を通過するのは偶然に過ぎない。
本発明はこのような点に鑑みてなしたものであり、遊技球(上述の例ではパチンコ球)が特定の通過領域を通過するか否かを予測して報知することを第1目的とし、従来よりも確実性を高めて特定の通過領域に遊技球を通過させることを第2目的とした遊技機を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段1】
課題を解決するための手段1は、図1に模式的に示すように、遊技球Bが進入可能な進入口2と、当該進入口2から進入した遊技球Bが転動可能な転動部4と、当該転動部4を転動してから遊技球Bが通過する複数の通過領域5とを備えた遊技機であって、
前記進入口2および前記転動部4のうちで一方または双方に備えて遊技球Bの移動速度を検出する速度検出手段3と、前記速度検出手段3によって検出した移動速度に基づいて前記複数の通過領域5(図1の例では二つの通過領域5a,5bである。)のうちで特定の通過領域5aを遊技球Bが通過するか否かを予測して報知する予測報知手段1とを有する。
【0006】
上記手段1に記載した用語は、以下のように解釈する。当該解釈は特許請求の範囲および発明の詳細な説明に記載した用語についても同様である。
(1)「転動部」は遊技球が転動可能な部位,部材,装置等であって、例えば棚板や通路等が該当する。
(2)「速度検出手段」は遊技球の移動速度を検出できれば、センサの数や構造等は問わない。例えば間隔を設けた二つのセンサを通過するのに要する時間から移動速度を求めたり、複数のセンサのうちでいずれのセンサが遊技球を検出したかによって移動速度を推測したり、スピードガンを用いて直接移動速度を求めてもよい。進入口や転動部に備える場合には、進入口や転動部に直接備えてもよく、その近傍に備えてもよい。
(3)「通過領域」は遊技球が通過可能な領域であって、例えば誘導穴,通過孔,転落孔,棚板や台などの縁,入賞口等が該当する。
【0007】
手段1によれば、予測報知手段1が遊技球Bの移動速度に基づいて、当該遊技球Bが特定の通過領域5a(例えば遊技者Yが有利な遊技状態を獲得可能な領域)を通過するか否かを予測して報知する。その報知を認識できた遊技者Y等は、遊技球Bが特定の通過領域5aを通過するのを事前に知ることができるので、期待感を持って遊技できる。
【0008】
【課題を解決するための手段2】
課題を解決するための手段2は、手段1に記載した遊技機であって、予測報知手段1は第1条件を満たすことを契機として報知を行う。
【0009】
ここで手段2に記載した「第1条件」は、遊技機の種類,日時,遊技状態等に応じて適切に設定可能な条件であって、条件の内容は不変または可変のいずれでもよい。例えば、抽選により所定の結果になったことや、所定の信号を受信したこと、遊技球が所定領域(例えばゲートや始動口等)に入賞または通過すること、特定の遊技中(例えば大当たり遊技や確率変動等)、可動部材(例えば入賞口の蓋や羽根,可動片等)が所定の姿勢になったこと等が該当する。当該解釈は特許請求の範囲および発明の詳細な説明に記載した用語についても同様である。
【0010】
手段2によれば、第1条件を満たしたときにのみ、予測報知手段1が特定の通過領域5aを遊技球Bが通過するか否かを予測して報知する。よって、遊技者Yは第1条件が満たされるのを楽しみに遊技しようとするので、遊技者Yの遊技意欲を向上させることができる。
【0011】
【課題を解決するための手段3】
課題を解決するための手段3は、手段1または2に記載した遊技機であって、図2に模式的に示すように、転動部4を転動する遊技球Bの移動方向を変える可動体7と、速度検出手段3によって検出した移動速度に基づいて前記可動体7の動作態様を異ならせて遊技球Bの移動方向を変える動作制御手段6とを有する。
【0012】
ここで手段3に記載した「可動体」は遊技球Bの移動方向を変えられればよく、例えば回転体,スライド体,揺動体などが該当する。当該解釈は特許請求の範囲および発明の詳細な説明に記載した用語についても同様である。
【0013】
手段3によれば、動作制御手段6が遊技球Bの移動速度に基づいて可動体7の動作態様を異ならせる。こうして動作態様が変わる結果、遊技球Bの移動方向も変わる。そのため、動作態様によっては従来よりも確実性を高めて特定の通過領域5aに遊技球Bを通過させることが可能になる。
【0014】
【課題を解決するための手段4】
課題を解決するための手段4は、手段3に記載した遊技機であって、予測報知手段1は、速度検出手段3によって検出した移動速度と、動作制御手段6によって制御する可動体7の動作態様とに基づいて、複数の通過領域5のうちで特定の通過領域5aを遊技球Bが通過するか否かを予測して報知する。
【0015】
手段4によれば、予測報知手段1は遊技球Bの移動速度と可動体7の動作態様とを考慮して、特定の通過領域5aを遊技球Bが通過するか否かを予測して報知する。遊技者Yは、遊技球Bが特定の通過領域5aを通過する可能性を事前に知ることができるので、期待感を持って遊技できる。
【0016】
【課題を解決するための手段5】
課題を解決するための手段5は、手段3または4に記載した遊技機であって、動作制御手段6は、第2条件を満たすことを契機として、遊技球Bが特定の通過領域5aを通過するように可動体7の動作タイミングを調整する。
【0017】
ここで手段5に記載した「第2条件」は、遊技機の種類,日時,遊技状態等に応じて適切に設定可能な条件であって、条件の内容は不変または可変のいずれでもよい。例えば、高確率状態になったことや、所定範囲の移動速度になったこと等が該当する。なお上述した第1条件と同一の条件としてもよい。当該解釈は特許請求の範囲および発明の詳細な説明に記載した用語についても同様である。
【0018】
手段5によれば、第2条件を満たせば、動作制御手段6は可動体7の動作タイミングを調整する。この調整によれば、転動部4を転動する遊技球Bが移動方向を変えられて特定の通過領域5aを通過する可能性が高まる。よって、従来よりも確実性を高めて特定の通過領域5aに遊技球Bを通過させることができる。
【0019】
【課題を解決するための手段6】
課題を解決するための手段6は、手段1から5のいずれか一項に記載した遊技機であって、進入口2および転動部4のうちで一方または双方に備えて遊技球Bの移動方向を検出する方向検出手段を有し、予測報知手段1は速度検出手段3によって検出した移動速度と、前記方向検出手段によって検出した移動方向とに基づいて複数の通過領域5のうちで特定の通過領域5aを遊技球Bが通過するか否かを予測して報知する。
【0020】
手段6によれば、予測報知手段1が遊技球Bの移動方向に基づいて、特定の通過領域を遊技球Bが通過するか否かを予測して報知する。その報知を認識できた遊技者Y等は、遊技球Bが特定の通過領域5aを通過する可能性を事前に知ることができるので、期待感を持って遊技できる。
【0021】
【課題を解決するための手段7】
課題を解決するための手段7は、手段3から6のいずれか一項に記載した遊技機であって、検出手段をそれぞれ有する複数の進入口2を有し、動作制御手段6はどの進入口2に備えた検出手段が遊技球Bを検出したかに応じて可動体7の動作態様を異ならせる。
【0022】
手段7によれば、どの進入口2から遊技球Bが進入したかによって、動作制御手段6は可動体7の動作態様を異ならせる。よって遊技者Yは有利な動作態様となる進入口2に向けて遊技球Bを発射させるようとするので、遊技性を向上させ得る。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明における実施の形態を図面に基づいて説明する。
〔実施の形態1〕
実施の形態1は遊技機の一つであるパチンコ機に本発明を適用し、特定の通過領域をパチンコ球(遊技球に相当する)が通過するか否かを予測して報知する例である。当該実施の形態1は図3〜図9を参照しながら説明する。
【0024】
図3は、パチンコ機に備える遊技盤10の外観を正面図で示す。当該遊技盤10は、後述するように液晶表示器14や転動体34等を有する役物装置12、当該役物装置12の下方に配置してパチンコ球が入賞可能な始動口22や、ソレノイド等によって開閉制御が可能な大入賞口24、その他に一般の入賞口,ゲート,障害釘(その一部を図示する),風車器等を適宜に配置する。
【0025】
役物装置12は、報知を行う報知器40や、図柄等の情報を表示する液晶表示器14、左側に備えた入口38から誘導路36を通じて入ったパチンコ球P2や右側に備えた入口16から誘導路18を通じて入ったパチンコ球P2が転動可能な転動体34などを有する。誘導路18,36は進入口2に相当する。
【0026】
報知器40には例えばLEDを用いるが、セグメント素子やLED表示器等のような他の発光体を用いてもよい。液晶表示器14には、例えば文字(英数字や漢字等),記号,符号,図形(キャラクタ等),映像などからなる抽選表示用図柄(特別図柄,普通図柄等),装飾用図柄(前景図柄,背景図柄等)などが表示でき、静止画でもよく、アニメーション等の動画でもよい。パチンコ球が始動口22に入賞すると特別図柄の変動表示を始め、当該変動表示を終えた後に保留数の範囲内で次回以降の変動表示を行うように構成する。液晶表示器14に代えて、図柄等の情報を表示可能な他の表示器(すなわちプラズマ表示器やLED表示器等)を用いてもよい。転動体34については後述する。
【0027】
始動口22はパチンコ球の入賞を検出する始動口センサ26と、後述するメイン制御基板120等からソレノイド28を制御して開閉可能な一対の可動片30(いわゆるチューリップ)とを備える。始動口22は可動片30を開けた状態ではパチンコ球の入賞が容易になり、閉じた状態でも入賞可能に構成する。
【0028】
図3に示す役物装置12のうちで転動体34を拡大し、正面側から見た斜視図を図4に示し、同じく平面図を図5(A)に示し、同じく側面図を図5(B)に示す。また、図5(B)におけるX−X線断面図を図6(A)および図6(B)に示し、背面側から見た斜視図を図7(A)および図7(B)に示す。
【0029】
転動体34の構成例について、以下に説明する。当該転動体34は、図3に示す誘導路36,18を通行して進入するパチンコ球P2を受ける球受部68,60や、進入したパチンコ球P2が転動可能な通路72,56、パチンコ球P2の移動速度を検出する速度センサ70,58、通路72,56を転動したパチンコ球P2が転動可能な上段ステージ42および中段ステージ66、中段ステージ66の手前側(図4では左下側)に備えた下段ステージ64、上段ステージ42を転動するパチンコ球P2を誘導穴44に振り向ける丸柱46、上段ステージ42に対向する位置に磁石Mを備えて揺動可能な揺動部材54などを有する。球受部68,60は進入口2に相当し、通路72,56は転動部4に相当する。
なお速度センサ70,58は速度検出手段3に相当し、間隔を設けた二つの検出器を通過するのに要する時間から移動速度を求めたり、スピードガンのように直接に移動速度を求める。
【0030】
上段ステージ42,中段ステージ66および下段ステージ64は、図4に示すように手前側に下る階段状に設け、しかも各ステージの上面を手前側に下るようにやや傾斜させている。図5(B)に示すように、上段ステージ42の長手方向部位は中央側に向けて左右両側から下り傾斜させており、揺動部材54に備えた磁石Mによって吸引されているパチンコ球P2は矢印D2に沿って転動する。
【0031】
中段ステージ66は、ほぼ中央に設けた凸状部位の左右両側を凹状に湾曲させており、さらに当該湾曲部分の一部をやや凹ませた凹部を有する。凸状部位の上面側には図5(A)に示すように誘導穴44を設け、同じく手前側には図5(B)に示すように出口32を設ける。下段ステージ64は全体を凹状に湾曲させ、さらに出口32に対応する部位をやや凹ませた凹部62を設ける。この凹部62は、図4に二点鎖線で示すように始動口22の上方に位置する。
【0032】
この構成によれば、誘導穴44に入ったパチンコ球P2は出口32から出て、凹部62を通って始動口22に向けて落下する。図3,図4を参照すると、凹部62から落下したパチンコ球P2が始動口22に入賞する確率は、凹部62以外の下段ステージ64から落下した後に障害釘によって跳ね返されて始動口22に入賞する確率よりも高くなる。
【0033】
揺動部材54は支点Fを中心として、図6(A)と図7(A)に示すようにパチンコ球P2を吸引可能な吸引姿勢と、図6(B)と図7(B)に示すようにパチンコ球P2を吸引不能な乖離姿勢との間で揺動可能に構成している。揺動部材54が吸引姿勢の状態では、パチンコ球P2は上段ステージ42を転動する(図5(B)をも参照)。一方、揺動部材54が乖離姿勢の状態では、パチンコ球P2は図6(B)に矢印D4で示すように中段ステージ66に落下する。
【0034】
揺動部材54は、図6(A)と図6(B)に示すように側面から見るとほぼL字状に形成し、図7(A)と図7(B)に示すように背面から見るとほぼE字状に形成している。支点Fから延びる部位54a,54bの各先端部にはそれぞれ錘52,74を取り付けて、背面側(図6では図面右側)に付勢させている。揺動部材54本体の上部であって、上段ステージ42に対応する位置には磁石Mを備える。また揺動部材54の近傍にはモータ50を設置し、当該モータ50の回転軸には平板状に形成した回転体48を取り付ける。回転体48は平面で見ると円形ではなく、貝殻のように半径が周縁部によって変化する形状になっている。この周縁部と揺動部材54本体の上部とを接触させると、背面側に付勢された揺動部材54はモータ50の回転に伴って揺動することになる。この揺動運動は、周期的に行なってもよく、ランダムに行なってもよい。
【0035】
次に、パチンコ機によるパチンコ遊技を実現するべく構成した基板や装置等の接続例について図8を参照して説明する。なお以下の説明で単に「接続する」という場合には、特に断らない限り電気的に接続することを意味する。
【0036】
CPU(プロセッサ)122を中心に構成したメイン制御基板120は、遊技制御プログラムや一定のデータ等を格納したROM124、乱数,保留数(特別保留数,普通保留数),上限値およびバッファ等のような一時的データを格納可能なRAM126、あるいは入出力処理回路や通信制御回路などを備える。CPU122は、ROM124に格納された遊技制御プログラムを実行してパチンコ遊技を実現する。当該遊技制御プログラムには、後述する報知処理等のような手続きを実現するプログラムを含む。その他の構成要素は周知の技術と同様であるので、図示および説明を省略する。
【0037】
メイン制御基板120には、駆動センサ106,計数センサ108等からの信号を受けて払い出し用のモータ104を駆動制御する払出制御基板112や、外部装置に信号を伝達可能な外部端子板114、表示や音等の演出を制御するサブ制御基板130、信号を中継する中継端子板138などを接続する。外部装置には、遊技場に備えたホールコンピュータや、島設備に備えた島コンピュータ、他の遊技機(例えばパチンコ機,スロットマシン等)、携帯端末装置(例えば携帯電話器や携帯用パソコン等)などが該当する。外部装置に伝達する信号には、例えば大当たり,図柄確定,確変中等のような遊技情報を含む。
【0038】
払出制御基板112には、パチンコ球の発射を制御するハンドルに備えたタッチセンサ100等からの信号を受けて発射用のモータ102を駆動制御する発射制御基板110などを接続する。当該発射制御基板110は、上述したメイン制御基板120と同様にCPUを中心に構成する。モータ102,104には例えばパルスモータ(正逆回転可能なものが望ましい)を用いるが、サーボモータ等を用いてもよい。駆動センサ106は、モータ104やパチンコ球を払い出す払出装置等の駆動状態を監視する。計数センサ108は、実際に払い出したパチンコ球の個数をカウントする。
【0039】
サブ制御基板130には、液晶表示器14への表示を制御する図柄制御基板140や、スピーカ142、報知器40、回転体48を回転させるモータ50などを接続する。当該サブ制御基板130はCPU132を中心に構成し、サブ制御プログラムや所要のデータ等を格納するROM134、受信データ,大当たり図柄等の一時的データを格納するRAM136、あるいは入出力処理回路や通信制御回路などを備える。CPU132はROM134に格納したサブ制御プログラムを実行して、メイン制御基板120から送信された演出用のコマンドを受信し、図柄制御基板140を通じて液晶表示器14に図柄等を表示したり、スピーカ142から音を出したり、報知器40の表示などを制御する。他の構成要素については周知の構成と同様であるので、図示および説明を省略する。
【0040】
図柄制御基板140はメイン制御基板120と同様にCPUを中心に構成し、図柄等を予め記憶したキャラクタROMや、サブ制御基板130から送信された表示用のコマンドに基づいて液晶表示器14に図柄等を表示するVDP(Video Display Processor)等を有する。VDPはパレットRAM等を有し、二以上のレイヤーで独立に表示/非表示を制御する。またVDPは、CPUが受けた表示用のコマンドに含まれる表示情報の解析結果に基づくCPUからの指示を受けて図柄データを読み込み、配色指定及びスプライト処理等の画像編集を行なって図柄データを展開した上で、最終的に映像信号や同期信号等を液晶表示器14に出力する。スプライト処理を実行して実現するスプライト機能によって、図柄(抽選表示用図柄や装飾用図柄等)の表示や変動表示などを実現する。
【0041】
中継端子板138には、メイン制御基板120等から離れた位置に備えた各種装置(例えば速度センサ58,70や、始動口センサ26、可動片30を運動させるソレノイド28等)などを接続する。ソレノイド28の作動を制御することにより、一対の可動片30を矢印方向に往復運動させて始動口22の開閉を実現する。なお上述した駆動センサ106や、計数センサ108、始動口センサ26、速度センサ58,70等には、接触型センサ(例えばリードスイッチ,マイクロスイッチ,圧力センサ等)、あるいは非接触型センサ(例えば近接センサ,光センサ,赤外線センサ等)を用いる。
【0042】
上述のように構成したパチンコ機において、本発明を実現する手続きについて図9を参照して説明する。図9には、報知器40を用いた報知を行う報知処理の手続きをフローチャートで示す。当該報知処理は予測報知手段1に相当し、メイン制御基板120で実現する。なお、図4においてパチンコ球が球受部68から進入する場合と、球受部60から進入する場合とでは速度センサが異なる点を除けば同等に処理するので、説明を簡単にするためにパチンコ球が球受部68から進入する場合を代表して説明する。
【0043】
図9に示す報知処理では、まず速度センサ70がパチンコ球を検出すると(ステップS10でYES)、その速度センサ70がパチンコ球の移動速度を求める〔ステップS12〕。こうして求めた移動速度が所定範囲(すなわち自身の運動エネルギーによってパチンコ球が上段ステージ42を転動して誘導穴44に入る可能性のある範囲)内であって(ステップS14でYES)、かつ、報知条件を満たせば(ステップS20でYES)、パチンコ球が誘導穴44に入る可能性があると予測して報知器40を点灯させる等の報知を行い〔ステップS22〕、報知処理を終える。ステップS20の報知条件は第1条件に相当し、例えば速度センサ70がパチンコ球を検出したことを契機として乱数等を用いた抽選を行い、当該抽選に当選したことなどが該当する。
これに対して、速度センサ70がパチンコ球を検出していなかったり(ステップS10でNO)、検出していたとしても求めた移動速度が所定範囲外であれば(ステップS14でNO)、いずれもその時点で報知処理を終える。
【0044】
ただし、揺動部材54を周期的に揺動させる構成としたパチンコ機では、速度センサ70がパチンコ球を検出する時点において、揺動部材54の姿勢に対応する回転体48が所定範囲内の回転角になければ、パチンコ球が誘導穴44に入る可能性が低くなる。そこで、求めた移動速度が所定範囲内の速度であったとき(ステップS14でYES)、二点鎖線で示すように回転体48の回転角を求め〔ステップS16〕、求めた回転角が所定範囲内であって初めて(ステップS18でYES)、報知器40による報知を行う〔ステップS22〕。ステップS16は、パルスエンコーダによって回転角を求めたり、対象物(本例では揺動部材54や回転体48)をCCDカメラ等で撮像した画像のエッジを求めて回転角を求めるなどで実現する。ステップS16,S18を実行することにより、単にパチンコ球の移動速度だけでなく、揺動部材54や回転体48の状態を考慮して、パチンコ球が誘導穴44に入る可能性を報知することができる。
【0045】
上述した実施の形態1によれば、以下に示す各効果を得ることができる。
(a1)通路56,72(転動部4)に備えた速度センサ58,70(速度検出手段3)がパチンコ球P2の移動速度を検出し、検出した移動速度に基づいて上段ステージ42,中段ステージ66,誘導穴44(複数の通過領域5)のうちで誘導穴44(特定の通過領域5a)をパチンコ球P2が通過するか否かを予測して報知した{予測報知手段1;図9の報知処理を参照}。この報知を認識できた遊技者Y等は、パチンコ球P2が誘導穴44に入るのを事前に知ることができるので、期待感を持って遊技できる。
なお、本例では速度センサ58,70を通路56,72に備えたが、当該通路56,72の近傍に備えてもよく、誘導路18,36やその近傍に備えてもよい。いずれの設置例であってもパチンコ球P2の移動速度を検出できればよい。
【0046】
(a2)報知条件(第1条件)を満たしたときにのみ、誘導穴44をパチンコ球P2が通過するか否かを予測して報知した{予測報知手段1;図9のステップS20,S22}。よって、遊技者Yは報知条件が満たされるのを楽しみに遊技しようとするので、遊技者Yの遊技意欲を向上させることができる。
本例では第1条件として報知条件(すなわち抽選で当選したこと)を適用したが、他の条件を適用してもよい。例えば所定の信号を受信したことや、パチンコ球が所定のゲートや始動口を通過/入賞すること、大当たり遊技中や確率変動中等が該当する。他の条件であっても、当該他の条件が満たされるのを楽しみに遊技しようとするので、遊技者Yの遊技意欲を向上させることができる。
【0047】
(a3)速度センサ58,70によって検出したパチンコ球P2の移動速度と、モータ50(動作制御手段)によって制御する回転体48の回転角(可動体の動作態様)とに基づいて、誘導穴44をパチンコ球P2が通過するか否かを予測して報知した{予測報知手段1;図9のステップS16,S18}。パチンコ球P2の移動速度だけでなく、回転体48の回転角に対応する揺動部材54の状態を考慮して予測報知を行うので、予測報知の精度が向上する。遊技者Y等は、パチンコ球P2が誘導穴44を通過する可能性を事前に知ることができるので、期待感を持って遊技できる。
【0048】
〔実施の形態2〕
実施の形態2は実施の形態1と同様にパチンコ機に本発明を適用し、パチンコ球の移動方向を変えて通過領域を通過させる例である。当該実施の形態2は、図10〜図13を参照しながら説明する。
【0049】
図10は、パチンコ機に備える遊技盤200の外観を正面図で示す。当該遊技盤200は、後述するように液晶表示器204や転動体226等を有する役物装置202、当該役物装置202の下方に配置してパチンコ球が入賞可能な始動口214,220,224、その他に一般の入賞口,ゲート,障害釘(その一部を図示する),風車器等を適宜に配置する。
【0050】
役物装置202は、ソレノイド等の駆動源によって大入賞口206,232を開閉する可動部材208,230や、図柄等の情報を表示する液晶表示器204、大入賞口206,232から入ったパチンコ球を集合させる集合樋228、集合樋228に備えてパチンコ球の入賞を検出する入賞センサ210、集合させたパチンコ球を転動体34に誘導する誘導路212、誘導路212を誘導されたパチンコ球が転動可能な転動体226などを有する。可動部材208,230は、図示するような実線と二点鎖線との間で開閉を行う。集合樋228および誘導路212のうちで一方または双方は進入口2に相当する。始動口220の上方に位置する転動体226の構成例については後述する。
【0051】
液晶表示器204は、上述した実施の形態1における液晶表示器14とほぼ同等の機能を有する。始動口214は始動口センサ216を備え、始動口220は始動口センサ218を備え、始動口224は始動口センサ222を備え、各始動口センサはパチンコ球の入賞を検出する。
【0052】
図11と図12には、転動体226の構成例を示す。当該転動体226は野球ゲーム盤を模して形成し、パチンコ球P4が通過する通過穴234,236,238や、パチンコ球P4が転動するステージ240、当該ステージ240の下方に備えてパチンコ球P4の移動速度を検出する速度センサ242、転動するパチンコ球P4の移動方向を変更可能な可動部材244などを有する。野球用バットを模して形成した可動部材244は、野球選手を模したキャラクタ体246に内蔵したモータ248等の駆動源によって運動可能になっている(図8をも参照)。すなわち、メイン制御基板120等によってモータ248等を駆動制御することにより、可動部材244を矢印D6で示す往復運動をさせることができる。この往復運動は、周期的に行なってもよく、ランダムに行なってもよい。
【0053】
この構成によれば、ステージ240を矢印D10に沿って転動するパチンコ球P4は、矢印D8方向に運動する可動部材244に当たることがある(図12を参照)。可動部材244に当たったパチンコ球P4は移動方向が変化し、通過穴234,236,238のいずれかを通過するか、あるいはステージ240の前端側に設けられた一般入賞口(図示せず)に落下し、それぞれの入賞に対応する数の賞球が払い出される。
【0054】
なお、通過穴234,236,238は複数の通過領域5に相当し、このうち通過穴236は特定の通過領域5aに相当して「Vゾーン」等と呼ばれる。また、ステージ240は転動部4に相当し、速度センサ242は速度検出手段3に相当し、可動部材244は可動体7に相当する。一般にはパチンコ球がVゾーンを通過すると、大当たり遊技を実現して遊技者Yに利益を得る機会を与える。
【0055】
上述のように構成したパチンコ機において、本発明を実現する手続きについて図13を参照して説明する。図13には、可動部材244の動作制御を行う動作制御処理の手続きをフローチャートで示す。当該動作制御処理は動作制御手段6に相当し、メイン制御基板120で実現する。なお、図13のステップS38は予測報知手段1に相当する。
【0056】
図13に示す動作制御処理では、まず速度センサ242がパチンコ球を検出すると(ステップS30でYES)、その速度センサ242がパチンコ球の移動速度を求め〔ステップS32〕、モータ248の回転角を検出して可動部材244の動作態様(すなわち運動状態や姿勢等)を求める〔ステップS34〕。こうして現在の可動部材244の動作態様を求めるのは、ステージ240上を転動するパチンコ球を打つには、当該可動部材244の姿勢を把握し、基準位置(例えば図11では実線で示す可動部材244の位置)に戻す必要があるか否かを判断するためである。回転角を検出するには、上述した実施の形態1と同様に行う。
【0057】
そして、制御条件を満たせば(ステップS36でYES)、ステップS32で求めた移動速度とステップS34で求めた可動部材244の動作態様とに基づいて、以下の処理を行なって動作制御処理を終える。すなわち、パチンコ球が通過穴236(あるいは通過穴234,238等)に入る可能性を予測して報知し〔ステップS38〕、可動部材244の動作を制御する〔ステップS40〕。
これに対して、速度センサ242がパチンコ球を検出していなかったり(ステップS30でNO)、検出していたとしても制御条件を満たさなければ(ステップS36でNO)、いずれもその時点で動作制御処理を終える。
【0058】
上述したステップS36の制御条件は第2条件に相当し、例えば高確率状態になったことや、所定範囲の移動速度になったこと等が該当する。ステップS38では、例えば液晶表示器204に『V入賞期待!』等のメッセージを表示したり、ステップS32で求めた移動速度をスピードメータに模して表示する等を行う。この報知を認識した遊技者Y等は、可動部材244にパチンコ球が当たるのを期待しながら遊技することができる。ステップS40では、ステージ240上を移動するパチンコ球の位置や、その移動速度に対して動作タイミングを調整し、可動部材244を振るスピード(動作態様)を変える制御を行う。こうすれば、ステージ240上を転動するパチンコ球を打って移動方向を変えられ、特に通過穴236(Vゾーン)を通過させる確率を高めることができる。
【0059】
上述した実施の形態2によれば、以下に示す各効果を得ることができる。
(b1)ステージ240(転動部4)を転動するパチンコ球P4の移動方向を変える可動部材244と、速度センサ242(速度検出手段3)によって検出した移動速度に基づいて可動部材244の動作態様を異ならせてパチンコ球P4の移動方向を変えた{動作制御手段6;図13の動作制御処理を参照}。こうして可動部材244の運動速度(すなわち動作態様)が変わる結果、パチンコ球P4の移動方向も変わる。そのため、動作態様によっては従来よりも確実性を高めて通過穴236にパチンコ球P4を通過させることが可能になる。
なお本例ではステージ240の下方に備えた速度センサ242を速度検出手段3として用いた。この形態に代えて、速度検出が可能な入賞センサ210を用いた場合には、当該入賞センサ210を速度検出手段3として用いることができる。この場合には速度センサ242が不要になるので、センサの数を少なくできる点で製造コストを低く抑えることができる。
【0060】
(b2)速度センサ242によって検出した移動速度と可動部材244の動作態様とに基づいて、通過穴234,236,238(複数の通過領域5)のうちで通過穴236をパチンコ球P4が通過するか否かを予測して報知した{予測報知手段1;図13のステップS38を参照}。パチンコ球P4の移動速度と可動部材244の動作態様とを考慮して、通過穴236をパチンコ球P4が通過するか否かを予測して報知するので、予測報知の精度が向上する。また遊技者Yにとっては、パチンコ球P4が通過穴236等を通過する可能性を事前に知ることができるので、期待感を持って遊技することができる。
【0061】
(b3)制御条件を満たすことを契機として、パチンコ球P4が通過穴236を通過するように可動部材244の動作タイミングを調整した{動作制御手段6;図13のステップS40を参照}。可動部材244の動作タイミングを調整すれば、ステージ240を転動するパチンコ球P4が移動方向を変えられて通過穴236を通過する可能性が高まる。したがって、従来よりも確実性を高めて通過穴236にパチンコ球P4を通過させることができる。
【0062】
〔他の実施の形態〕
上述したパチンコ機(遊技機)において、他の部分の構造,形状,大きさ,材質,配置および動作条件等については、上記実施の形態に限定されるものでない。例えば、次に示す各形態を実施することもできる。
(c1)実施の形態1,2では、パチンコ機に本発明を適用した。この形態に代えて、パチンコ機以外の他の遊技機(例えばアレンジボール機,雀球遊技機,テレビゲーム機等)であって進入口2,転動部4および複数の通過領域5を備えたものにも同様に本発明を適用することができる。当該他の遊技機であっても、遊技球Bが通過する可能性のある通過領域5を予測して報知したり、あるいは可動体7の動作態様を異ならせて遊技球Bの移動方向を変えることが可能になる。
【0063】
(c2)進入口2および転動部4のうちで一方または双方には、パチンコ球の移動方向を検出する方向検出手段を備える構成とする。例えば実施の形態2に適用すると、図14に示すような配置で速度センサ242a,242b,242cをステージ240の下方に備える。そして、誘導路212からステージ240上に落下したパチンコ球P4を速度センサ242aが検出した後、速度センサ242b,242cのいずれで検出するか否かでパチンコ球P4の移動方向を求める。こうして求めた移動方向と、速度センサ242aで求めた移動速度とに基づいてパチンコ球P4が通過穴236(あるいは通過穴234,238等)を通過するか否かを予測して報知する{図13のステップS38を参照}。パチンコ球P4の移動方向によっては、可動部材244を作動させるタイミングや運動速度を変える必要があり、可動部材244が当てることさえもできない場合もある。そのため、予測報知の精度を高めることができ、その報知を認識できた遊技者Y等は、パチンコ球P4が通過穴236等を通過する可能性を事前に知り得るので、期待感を持って遊技できる。上述の例では転動部4に相当するステージ240に方向検出手段としての速度センサ242a,242b,242cを備えたが、他の装置に備えてもよい。例えばモータ等の駆動源を用いて図10に示す誘導路212を動かせるように構成した場合には、駆動源の状態(回転角等の制御情報)が方向検出手段となる。この場合も同様の作用効果が得られる。
【0064】
(c3)速度検出手段3をそれぞれ有する複数の進入口2を備える構成とする。例えば図15に示すように、大入賞口206,232(複数の進入口2)の近傍にそれぞれ入賞センサ252,250(検出手段)を備える。よって、実施の形態2で用いた入賞センサ210は不要となる(図10を参照)。そして、どの入賞センサ252,250がパチンコ球を検出したかに応じて可動部材244の動作態様を異ならせる{図13のステップS40を参照}。どの大入賞口206,232からパチンコ球が進入したかで可動部材244の動作態様が異なるので、遊技者Yは有利な動作態様となる大入賞口206,232に向けて遊技球Bを発射させるようになる。したがって、遊技性を向上させ得ることができる。
【0065】
(c4)実施の形態1,2では、パチンコ球が特定の通過領域5a(誘導穴44や通過穴236等)を通過するか否かを予測して報知した{図9のステップS22,図13のステップS38を参照}。この形態に代えて(あるいは加えて)、複数の通過領域5のうちでいずれの通過領域5を通過するのかを予測して報知してもよい。例えば、実施の形態1ではパチンコ球P2の移動速度に基づいて、誘導穴44に入るのか、上段ステージ42を通るが誘導穴44には入らないのか、中段ステージ66を通るのか等を報知する。同様に実施の形態2では、パチンコ球P4の移動速度や可動部材244の動作態様に基づいて、通過穴234,236,238のいずれを通るのか、これらの通過穴を通らずにステージ240から落下するのか等を報知する。こうすればパチンコ球がどのように振る舞うのかを遊技者Y等は事前に知り得るので、その振る舞いによっては期待感を持てる。
【0066】
(c5)実施の形態1,2では、図9に示す報知処理や図13に示す動作制御処理をメイン制御基板120で実現した。この形態に代えて、一方または双方の処理をサブ制御基板130で実現する構成としてもよい。例えば図8に二点鎖線で示すように、速度センサ58,70や速度センサ242からの出力をサブ制御基板130に直接入力させる。こうすれば、パチンコ球が誘導穴44や通過穴236を通過するか否かの予測と報知をサブ制御基板130で実現できるので、メイン制御基板120の負担を低減させることができる。
【0067】
(c6)実施の形態1,2では、図9のステップS22では報知器40を用いて報知を行い、図13のステップS38では液晶表示器204を用いて報知を行う構成とした。このように視覚的に報知する形態に代えて、他の形態で報知を実現してもよい。当該他の形態としては、例えばスピーカ142を用いて音(例えば音声,音楽,効果音等)を響かせて聴覚的に報知したり、振動体を用いてハンドルや椅子等の震わせて触覚的に報知したり、ファン(送風機)を用いて風を送って触覚的に報知するなどが該当する。さらに二以上の形態を任意に組み合わせて(例えば報知器40や液晶表示器204への表示とスピーカ142から響かせる音等)報知すれば、遊技者Yの認識率が向上する。
【0068】
(c7)可動体7として、実施の形態2では可動部材244を適用した(図11,図12を参照)。この形態に代えて、実施の形態1の揺動部材54を可動体7として適用してもよく(図6を参照)、パチンコ球の移動方向を変えられる他の可動体7を適用してもよい。当該他の可動体7としては、例えばスライド可能に構成した部材からなるスライド体や、パチンコ球が金属製であることを利用して電磁的に引き寄せて移動方向を変える電磁誘導手段などが該当する。これらの可動体7を適切に用いれば、パチンコ球を特定の通過領域5a(誘導穴44や通過穴236等)に通過させる確率を高められる。
【0069】
(c8)特定の条件(例えば特定の図柄で大当りになることや、大当り発生時に行う抽選で当選すること等)が成立したことを契機として、所定の期間は大当たりになる確率が向上する仕様とした遊技機では、所定の期間中は可動体7を遊技者Yに有利になるように動作状態を変更する構成としてもよい。当該所定の期間は、ラウンド数や時間等で設定しておく。このようにすれば所定の期間内は予測報知の頻度も高まるので、遊技者Yの期待感をより向上させることができる。
【0070】
【他の発明の態様】
以上、本発明の実施の形態について説明したが、この実施の形態には特許請求の範囲に記載した発明の態様のみならず他の発明の態様を有するものである。この発明の態様を以下に列挙するとともに、必要に応じて関連説明を行う。
【0071】
〔態様1〕 遊技球Bが進入可能な進入口2と、当該進入口2から進入した遊技球Bが転動可能な転動部4と、当該転動部4を転動してから遊技球Bが通過する複数の通過領域5とを備えた遊技機であって、
前記進入口2および前記転動部4のうちで一方または双方に備えて遊技球Bの移動速度を検出する速度検出手段3と、
前記速度検出手段3によって検出した移動速度に基づいて、前記複数の通過領域5(図1の例では二つの通過領域5a,5bである。)のうちで遊技球Bが通過する通過領域5を予測して報知する予測報知手段1とを有する遊技機。
〔態様1の関連説明〕 本態様によれば、予測報知手段1が遊技球Bの移動速度に基づいて、当該遊技球Bが通過する通過領域5を予測して報知する。その報知を認識できた遊技者Y等は、遊技球Bがどの通過領域5を通過するのかを事前に知り得るので、報知された通過領域5によっては期待感を持って遊技できる。
【0072】
〔態様2〕 態様1に記載した発明であって、課題を解決するための手段2から7までのいずれか一項に記載したそれぞれの構成からなる遊技機。
〔態様2の関連説明〕 本態様によれば、予測報知手段1が複数の通過領域5のうちで遊技球Bが通過する通過領域5を予測して報知する点を除けば、課題を解決するための手段2から7に記載した構成および作用効果と同等である。したがって、遊技球Bが特定の通過領域5を通過する可能性ではなく、遊技球Bがどの通過領域5を通過するかを遊技者Y等が事前に知ることができる点を除き、各手段に記載したと同等の効果を得ることができる。
【0073】
【発明の効果】
本発明によれば、第1に、遊技球が特定の通過領域を通過するか否かを予測して報知するので、その報知を認識できた遊技者は期待感を持って遊技できる。第2に、可動体の動作態様を異ならせて遊技球の移動方向を変えるので、従来よりも確実性を高めて特定の通過領域に遊技球を通過させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の概要を模式的に示す図である。
【図2】本発明の概要を模式的に示す図である。
【図3】パチンコ機に備える遊技盤の外観を示す正面図である。
【図4】正面側から見た役物装置の構成例を示す斜視図である。
【図5】役物装置の構成例を示す平面図と側面図である。
【図6】図5のX−X線の断面を示す断面図である。
【図7】背面側から見た役物装置の構成例を示す斜視図である。
【図8】各種の基板と装置にかかる概略構成を示すブロック図である。
【図9】報知処理の手続きを示すフローチャートである。
【図10】パチンコ機に備える遊技盤の外観を示す正面図である。
【図11】役物装置の構成例を示す平面図である。
【図12】役物装置の構成例を示す側面図である。
【図13】可動体制御処理の手続きを示すフローチャートである。
【図14】役物装置の構成例を示す平面図である。
【図15】役物装置の構成例を示す正面図である。
【符号の説明】
1 予測報知手段
2 進入口
3 速度検出手段
4 転動部
5(5a,5b,…) 複数の通過領域
6 動作制御手段
7 可動体
B 遊技球
Y 遊技者
10,200 遊技盤
12,202 役物装置
14,204 液晶表示器(予測報知手段)
18,36,212 誘導路(進入口)
34 転動体
40 報知器(予測報知手段)
42 上段ステージ(通過領域)
44 誘導穴(特定の通過領域)
50,248 モータ(駆動源)
54 揺動部材(可動体)
64 下段ステージ(通過領域)
66 中段ステージ(通過領域)
60,68 球受部(進入口)
56,72 通路(転動部)
58,70,242 速度センサ(速度検出手段)
120 メイン制御基板(予測報知手段,動作制御手段)
122,132 CPU
124,134 ROM(記憶部)
126,135 RAM(記憶部)
130 サブ制御基板(予測報知手段,動作制御手段)
142 スピーカ(予測報知手段)
226 転動体
228 集合樋(進入口)
240 ステージ(通過領域)
244 可動部材(可動体)
250,252 入賞センサ(検出手段)
P2,P4 パチンコ球(遊技球,遊技媒体)

Claims (1)

  1. 遊技球が進入可能な進入口と、当該進入口から進入した遊技球が転動可能な転動部と、当該転動部を転動してから遊技球が通過する複数の通過領域とを備えた遊技機であって、
    前記複数の通過領域のうちで特定の通過領域を遊技球が通過するのか否かを予測して報知する予測報知手段とを有する遊技機。
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