JP2004347436A - 成分測定装置 - Google Patents

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Yasushi Nagasawa
靖 長澤
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Abstract

【課題】測定精度が高い成分測定装置を提供すること。
【解決手段】本発明の成分測定装置は、試験紙を内蔵するチップを装着するホルダー(チップ装着部)43と、該ホルダー43に装着したチップの試験紙へ発光素子41により光を照射し、受光素子42によりその反射光を受光する測光部4を有する。ホルダー43には、前記光および前記反射光が通過する通路431、432が形成され、ホルダー43先端部(試験紙に臨む部分)には、光透過性部材45がOリング(シール部材)46を介して通路431、432を密閉するよう設置されている。これにより、埃や血液等が通路431、432内に侵入することが確実に防止される。
【選択図】図4

Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は、例えば血糖値の測定のような、目的とする成分の量および/または性質を測定する成分測定装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
血糖値の測定を行う血糖測定装置(血中成分測定装置)が知られている。この血糖測定装置は、血中のブドウ糖量に応じて呈色する試験紙の呈色の度合いを光学的に測定(測色)して血糖値を定量化するものである。
【0003】
このような従来の血糖測定装置では、試験紙の測色は、発光素子および受光素子を備える測光部において、試験紙に光を照射しその反射光の強度を測定することにより行われている。
【0004】
ところで、測光部には、前記光および前記反射光を通過させる通路が形成され、この通路は、測光部の試験紙に臨む部分において開口している。
【0005】
このような成分測定装置の測光部に、埃や異物が入り込んでしまうという問題について従来より検討が行われている(例えば、特許文献1、2参照。)。
【0006】
また、埃の装置内部への侵入を防ぐため、測光部の前面に透明板を設けるものが提案されている(例えば、特許文献3、4参照。)。
【0007】
ところが、従来の血糖測定装置では、この開口部が液密に封止されていないため、測光部の通路内に、試験紙に展開された血液が侵入した場合、これらを除去することが困難であるという問題がある。
【0008】
また、埃や血液、尿、指紋等の汚れを掃除する場合に、水やエタノール水溶液等の液体を用いると、液体が装置内部に侵入する可能性があった。
【0009】
また、測光部の通路内に、水や血液等の異物が侵入した場合、血糖値の測定結果にバラツキ等が生じ、測定精度が低下する。
【0010】
【特許文献1】
特開平3−95438号公報
【特許文献2】
特開平3−95439号公報
【特許文献3】
特開平3−95431号公報
【特許文献4】
特開平3−95440号公報
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、測定精度が高い成分測定装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
このような目的は、下記(1)〜(14)の本発明により達成される。
【0013】
(1) 試験紙を測色して検体中の所定成分の量および/または性質を測定する成分測定装置であって、
前記試験紙を備えるチップを着脱自在に装着するチップ装着部と、
前記チップを前記チップ装着部に装着した状態で、前記試験紙へ光を照射する発光素子と、前記試験紙で反射された反射光を受光する受光素子と、前記発光素子および前記受光素子を収納、保持するホルダーとを備える測光部とを有し、
前記ホルダーには、前記光および前記反射光が通過する通路が形成され、前記ホルダーの前記試験紙に臨む部分には、光透過性部材がシール部材を介して前記通路を密閉するよう設置されていることを特徴とする成分測定装置。
【0014】
(2) 試験紙を測色して検体中の所定成分の量および/または性質を測定する成分測定装置であって、
前記試験紙を備えるチップを着脱自在に装着するチップ装着部と、
前記チップを前記チップ装着部に装着した状態で、前記試験紙へ光を照射する発光素子と、前記試験紙で反射された反射光を受光する受光素子と、前記発光素子および前記受光素子を収納、保持するホルダーとを備える測光部とを有し、
前記ホルダーには、前記光および前記反射光が通過する通路が形成され、前記ホルダーの前記試験紙に臨む部分には、光透過性部材が押え部材により前記ホルダーに固定され、かつ、シール部材を介して前記通路を密閉するよう設置されていることを特徴とする成分測定装置。
【0015】
(3) 前記光透過性部材は、前記チップを前記チップ装着部に装着した状態で、前記試験紙と前記ホルダーの前記通路とを隔離する上記(1)または(2)に記載の成分測定装置。
【0016】
(4) 前記光透過性部材は、平板状をなし、その前記試験紙側の面が前記ホルダーの端面とほぼ同一平面上に位置する上記(1)ないし(3)のいずれかに記載の成分測定装置。
【0017】
(5) 前記シール部材は、弾性材料で構成されている上記(1)ないし(4)のいずれかに記載の成分測定装置。
【0018】
(6) 前記チップ装着部は、前記測光部の前記通路が開口する端部に設けられている上記(1)ないし(5)のいずれかに記載の成分測定装置。
【0019】
(7) 前記押え部材は、前記光透過性部材に当接する当接部を有し、該当接部には、前記光および前記反射光が通過する開口部が形成されている上記(2)に記載の成分測定装置。
【0020】
(8) 前記開口部は、その外側端部から内側端部まで横断面積がほぼ一定である上記(7)に記載の成分測定装置。
【0021】
(9) 前記開口部は、その外側端部から内側端部に向かって横断面積が漸減する部分を有する上記(7)に記載の成分測定装置。
【0022】
(10) 前記開口部は、その横断面積(平均)が0.1〜100mmである上記(7)ないし(9)のいずれかに記載の成分測定装置。
【0023】
(11) 前記開口部の横断面形状は、その外側端部から内側端部までの任意の位置において、ほぼ等しい形状をなしている上記(7)ないし(10)のいずれかに記載の成分測定装置。
【0024】
(12) 縦断面における前記開口部の内面同士の最大離間距離をL[mm]とし、前記開口部の厚さをL[mm]としたとき、L/Lが0.1以上なる関係を満足する上記(7)ないし(11)のいずれかに記載の成分測定装置。
【0025】
(13) 前記当接部は、平板状をなしており、その厚さ(平均)は、0.1〜10mmである上記(7)ないし(12)のいずれかに記載の成分測定装置。
【0026】
(14) 前記開口部の内側端部の開口面積は、前記ホルダーの前記通路の開口面積より大きい上記(7)ないし(13)のいずれかに記載の成分測定装置。
【0027】
【発明の実施の形態】
まず、本発明の成分測定装置の一実施形態を説明する前に、本発明の成分測定装置に装着して使用されるチップ(成分測定用チップ)の一実施形態について説明する。
【0028】
図7は、チップの構成を示す縦断面図、図8は、図7に示すチップを成分測定装置に装着した状態を示す縦断面図である。なお、以下では、図7および図8中の下側を「基端」、上側を「先端」として説明する。
【0029】
図7に示すチップ5は、有底筒状のチップ本体51と、このチップ本体51の底部511から突出した細管52と、チップ本体51内に設置された試験紙53とで構成されている。
【0030】
チップ本体51は、試験紙53を支持するとともに、チップ5を、後述する成分測定装置1が備える測光部4の先端部(チップ装着部)へ装着する装着部を構成するものである。
【0031】
チップ本体51は、底部511と、胴部513と、胴部513の基端外周に形成されたフランジ514とで構成されている。また、底部511の内側には、試験紙53を固定する台座部512が形成されている。試験紙53は、その外周部(固定部533)において、例えば融着または接着剤による接着等の方法により台座部512に固定される。
【0032】
胴部513は、チップ5を成分測定装置1の測光部4の先端部へ装着する装着部を構成する。すなわち、図8および図9に示すように、チップ本体51の胴部513の内側に、測光部4(ホルダー43)の先端部を嵌合して、チップ5を成分測定装置1の測光部4へ装着する。以下、図8に示す状態を、「チップ装着状態」と言う。
【0033】
細管52は、血液(検体)を採取するためのものであり、その内部には、検体導入流路520が形成されている。この検体導入流路520は、試験紙53に対しほぼ直交する方向に延在しており、その先端には検体流入口523、その基端には検体流出口527がそれぞれ形成されている。
【0034】
血液は、毛細管現象により検体導入流路520を通って試験紙53へ供給されるので、検体導入流路520の内径(平均)は、0.2〜2.0mm程度であるのが好ましく、0.3〜1.0mm程度であるのがより好ましい。検体導入流路520の内径が大き過ぎると、毛細管現象による血液の移送が困難となり、また、内径が小さ過ぎると、血液の供給速度が遅く、十分な量の血液を試験紙53へ供給するのに長時間を要する。
【0035】
なお、検体導入流路520の内径(横断面積)は、検体導入流路520の長手方向に沿って一定でも、変化していてもよい。
【0036】
また、検体導入流路520の長さ(全長)は、1〜10mm程度であるのが好ましく、2〜5mm程度であるのがより好ましい。検体導入流路520の長さが長過ぎると、毛細管現象による血液の移送に時間がかかり、また、短過ぎると、図9に示す状態で、血液18がチップ本体51の底部外面に付着するおそれがある。
【0037】
図7に示すように、細管52の先端部および基端部は、それぞれ、検体流入側端部521および検体流出側端部525を構成している。
【0038】
検体流入側端部521の端面には、検体導入流路520に連通する溝522が形成されている。図示の構成では、溝522は、細管52の径方向に延在する一文字状の溝である。この溝522の両端は、それぞれ細管52の外周面に開放している。
【0039】
細管52の検体流出側端部525(試験紙53側)は、底部511のチップ本体内側(基端側)に若干突出する突出部を形成しており、この検体流出側端部525の端面には、検体導入流路520に連通する溝(第2の溝)526が形成されている。図示の構成では、溝526は、細管52の径方向に延在する一文字状の溝である。この溝526の両端は、それぞれ突出部(細管52)の外周面に開放している。
【0040】
また、図7に示すように、試験紙53の細管52側の部分、すなわち、試験紙53とチップ本体51の底部511内面との間には、間隙54が設けられている。この間隙54は、試験紙53上での血液の展開を補助する機能を有している。
【0041】
また、間隙54の外周には、この間隙54に連通し、間隙54よりも深く形成された円環状凹部よりなる検体溜り55が設けられている。これにより、間隙54を通って放射状に広がった血液は、この検体溜り55に留まり、それ以上外周(試験紙53の接着、融着等による固着部位)へ移動することが阻止されるので、血液が過剰に供給された場合でも、余分な血液の漏れ出しが防止される。よって、成分測定装置1の測光部4等の血液付着による汚染が防止される。
【0042】
チップ本体51の底部511内面の台座部512より外周側の位置には、チップ装着状態で、試験紙53とホルダー43との非接触を確保する離間手段として、スペーサー56が形成されている。
【0043】
このスペーサー56は、底部511の内面に周方向に沿って配置された複数(例えば90°間隔で4個)の凸部で構成されており、図8に示すように、チップ装着状態で、測光部4のホルダー43の先端に当接して、ホルダー43の先端が試験紙53に接触することを阻止する。
【0044】
このようなスペーサー56を設けたことにより、試験紙53が保護されるとともに、試験紙53上に展開された血液が測光部4に付着して汚染することが防止される。
【0045】
また、スペーサー56は、チップ装着状態で、ホルダー43の先端に当接して、試験紙53と測光部4の発光素子41および受光素子42との離間距離を一定に保つ機能も有している。これにより、前記距離が変動し光学的特性にバラツキが生じることによる測定誤差を少なくすることができ、測定精度の向上に寄与する。
【0046】
以上のようなチップ本体51および細管52は、所定の剛性を有する剛性材料で構成されている。このような剛性材料としては、例えば、アクリル系樹脂、ポリスチレン、ポリエチレン、ポリプロピレン、硬質ポリ塩化ビニル、ポリカーボネート、ポリメチルメタクリレート、ABS樹脂、ポリエステル、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、ポリアミド、ポリイミド、ポリアセタール等またはこれらのうちの1種以上を含むポリマーアロイ、ポリマーブレンド等の各種樹脂材料が挙げられる。このなかでも、検体を迅速に導入、展開するのに特に適したものとして、アクリル系樹脂等の親水性の高い材料または親水化処理されたものが好ましい。
【0047】
親水化処理としては、例えばプラズマ処理、グロー放電、コロナ放電、紫外線照射等の物理活性化処理の他、界面活性剤、水溶性シリコン、ヒドロキシプロピルセルロース、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール等の付与(塗布)等により行うことができる。
【0048】
試験紙53は、血液(検体)を吸収可能な担体に、試薬(発色試薬)を担持(含浸)させたものである。この担体は、好ましくは多孔性膜(シート状多孔質基材)で構成されている。この場合、多孔性膜は、血液中の赤血球を濾過できる程度の孔径を有するものが好ましい。
【0049】
多孔性膜による担体を用いることにより、含浸させる試薬が特にオキシダーゼ反応のように酸素を基質として反応する過程を含む試薬系の場合に、血液が試験紙53上に展開後、血液受容側が血液で覆われた状態でも、反応側(反対面)より大気中の酸素が供給されるので、反応を迅速に進ませることができ、よって、血液を除去することなく発色状態を検出することができる。
【0050】
試験紙53の担体としては、多孔性膜の他に、例えば、不織布、織布、延伸処理したシート等のシート状多孔質基材が挙げられる。
【0051】
多孔性膜等の担体の構成材料としては、ポリエステル類、ポリアミド類、ポリオレフィン類、ポリスルホン類またはセルロース類等が挙げられるが、試薬を溶解した水溶液を含浸させたり、血液の採取時には血液の吸収・展開を迅速に行うため、親水性を有する材料または、親水化処理されたものが好ましい。なお、親水化処理としては、前述した方法と同様のものが挙げられる。
【0052】
担体(多孔質膜)に含浸する試薬としては、血糖値測定用の場合、グルコースオキシダーゼ(GOD)と、ペルオキシダーゼ(POD)と、例えば4−アミノアンチピリン、N−エチルN−(2−ヒドロキシ−3−スルホプロピル)−m−トルイジンのような発色剤(発色試薬)とが挙げられ、その他、測定成分に応じて、例えばアスコルビン酸オキシダーゼ、アルコールオキシダーゼ、アルコールデヒドロゲナーゼ、ガラクトースオキシダーゼ、フルクトースデヒドロゲナーゼ、コレステロールオキシダーゼ、コレステロールデヒドロゲナーゼ、乳酸オキシダーゼ、乳酸デヒドロゲナーゼ、ビリルビンオキシダーゼ、キサンチンオキシダーゼ等の血中の目的成分(所定成分)と反応するものと、前記と同様の発色剤(発色試薬)とが挙げられる。また、さらにリン酸緩衝液のような緩衝剤が含まれていてもよい。なお、試薬の種類、成分については、これらに限定されないことは言うまでもない。
【0053】
次に、試験紙53の形状、構造について説明する。試験紙53の形状は、円形が好ましいが、これに限定されず、その他、例えば楕円形、正方形、長方形、菱形等の四角形、三角形、六角形、八角形等、必要に応じ選択して用いることができる。
【0054】
また、試験紙53は、その外周(最外周)より内側(中心側)の位置に、前記凸部531と同方向に突出する環状の凸部532を有している。この環状の凸部532は、凸部531を中心とする円環状をなし、その先端部が前記検体溜り55に挿入されている。
【0055】
この環状の凸部532は、試験紙53上での血液の展開を規制する機能を有する。これにより、余分な血液が環状の凸部532より外周側へ流出することが阻止され、血液付着による汚染が防止される。
【0056】
環状の凸部532の直径は、特に限定されないが、試験紙53の外径(直径)の70〜95%程度が好ましく、85〜95%程度がより好ましい。
【0057】
また、環状の凸部532の幅は、0.03〜1.0mm程度が好ましく、0.05〜0.5mm程度がより好ましい。環状の凸部532の高さは、0.02〜1.0mm程度が好ましく、0.05〜0.4mm程度がより好ましい。
【0058】
なお、環状の凸部532の形状、寸法(直径、幅、高さ等)は、チップ本体51の形状等に応じて適宜選択することができる。
【0059】
また、図7に示すように、試験紙53の外周部、すなわち環状の凸部532のさらに外周側には、固定部533が形成されており、試験紙53は、この固定部533において、融着または接着剤による接着等の方法によりチップ本体51の台座部512に固定されている。
【0060】
また、検体流出側端部525の端面に、試験紙53を融着または接着剤による接着等の方法により固定することもできる。これにより、試験紙53をさらに安定的にチップ本体51に支持、固定することができ、また、試験紙53の変形(湾曲、歪み、波打ち等)により隙間が生じ、血液の展開を妨げることも防止される。
【0061】
図9は、チップ5を用いて血液を採取するときの状態を示す側面図である。同図に示すように、血液の採取は、まず、指先(または耳たぶ)等を針やメス等で穿刺し、この穿刺部から皮膚上に少量(例えば1〜6μL程度)の血液18を流出させる。
【0062】
一方、成分測定装置1が備える測光部4の先端部(チップ装着部)にチップ5を装着し、細管52の検体流入側端部521の端面を皮膚に当接させる。指先の血液18は、溝522内を経て検体流入口523へ至り、毛細管現象により吸引されて検体導入流路520内を基端方向へ流れ、検体流出口527へ到達する。このとき、指先の血液18は、溝522の側面開口部(細管52の外周面に開放した部分)から有効に吸入されるので、皮膚状で過剰に散らされることもなく、ロスも少ない。
【0063】
検体流出口527へ到達した血液は、試験紙53の凸部531と接触して吸収されるとともに、その一部は溝526を通って間隙54へ至る。間隙54内へ流入した血液は、隣接する試験紙53に吸収、展開されつつ、外周方向へ向かって放射状に広がって行く。このようにして試験紙53による血液の吸収、展開、特に凸部531付近での吸収がなされるに従い、検体導入流路520に新たな吸引力が生じ、連続的に血液を試験紙53へ供給することができる。
【0064】
試験紙53上への血液の展開が完了すると、血液中の目的成分(例えばブドウ糖)と試験紙53に担持された試薬とが反応し、目的成分の量に応じて呈色する。この呈色した試験紙53を測色して、呈色の強度を測定することにより、血液中の目的成分量(血糖値)が求まる。
【0065】
次に、本発明の成分測定装置を添付図面に示す好適実施形態に基づいて詳細に説明する。
【0066】
<第1実施形態>
まず、本発明の成分測定装置の第1実施形態について説明する。
【0067】
図1は、本発明の成分測定装置の第1実施形態の内部構造を示す平面図、図2は、図1に示す成分測定装置の断面側面図、図3は、図1に示す成分測定装置のブロック図、図4は、図1に示す成分測定装置の測光部の構成を示す縦断面図である。なお、以下では、図1、図2および図4中の左側を「基端」、右側を「先端」として説明する。
【0068】
これらの図に示す成分測定装置(血中成分測定装置)1は、ケーシング2を有し、このケーシング2内には、プリント基板3が配置されている。また、ケーシング2の先端部には、測光部4が設けられている。ケーシング2の窓部には、液晶表示装置(LCD)9が設置されている。
【0069】
プリント基板3上には、マイクロコンピュータで構成される制御手段10が搭載されており、成分測定装置1の諸動作を制御する。この制御手段10には、測光部4からの信号に基づいて目的とする血中成分(例えばブドウ糖)を算出する演算部が内蔵されている。この演算部は、必要に応じて、例えばヘマトクリット値補正計算、温度補正計算等も行う。
【0070】
測光部4は、発光素子(発光ダイオード)41と、受光素子(フォトダイオード)42とを有しており、これらは、ホルダー43に収納、保持されている。発光素子41は制御手段10と電気的に接続され、受光素子42は、図示しない増幅器およびA/D変換器49を介して制御手段10と電気的に接続されている。
【0071】
発光素子41は、制御手段10からの信号により作動し、所定の時間間隔でパルス光を発する。このパルス光は、例えば、その周期が0.5〜3.0msec程度、1パルスの発光時間が0.05〜0.3msec程度とされる。
【0072】
また、このパルス光の波長は、好ましくは500〜720nm程度、より好ましくは580〜650nm程度とされる。
【0073】
ホルダー43(測光部4)の先端部には、前述したような試験紙53を内蔵するチップ(成分測定用チップ)5が着脱自在に装着される。具体的には、ホルダー43の先端から所定の位置には、リング状(円環状)の嵌合部44が突出形成されており、チップ5をホルダー43の先端部に装着した状態(チップ装着状態)で、嵌合部44にチップ本体51の基端部が嵌合し、チップ5がホルダー43に固定される(図8参照)。すなわち、本実施形態では、ホルダー43の先端部(後述する第1の通路431および第2の通路432が開口する測定部4の端部)がチップ装着部を構成している。
【0074】
このチップ装着状態で、ホルダー43の先端面は、チップ5が備える試験紙53に対面する(臨む)。そして、この状態で、発光素子41を点灯させると、発光素子41から発せられた光は試験紙53に照射され、試験紙53で反射された反射光は、受光素子42に受光され、光電変換される。受光素子42からは、その受光光量に応じたアナログ信号が出力され、所望に増幅された後、A/D変換器49にてデジタル信号に変換され、制御手段10に入力される。
【0075】
本発明では、この測光部4の構成に特徴を有する。なお、この特徴ついては、後に詳述する。
【0076】
また、成分測定装置1は、電源部6、電源電圧検出部7、スイッチ回路8、制御発振部11、時計発振部12、データ記憶部13、ブザー出力部14、外部出力部15および温度測定部16を有している。
【0077】
電源部6には、電池61が装填される。電源電圧検出部7は、この電池61の電圧を検出し、検出された電圧値(検出値)を制御手段10へ出力する。これにより、電池61の残量をチェックすることができる。
【0078】
スイッチ回路8は、以下のような種々のスイッチの入力を検出し、その信号を制御手段10へ入力する。スイッチの種類としては、電源スイッチ、記憶データ読出スイッチ、時刻設定・変更スイッチ、リセットスイッチ、ブザー作動/不作動選択スイッチ、50Hz/60Hz商用電源周波数選択スイッチ等が挙げられる。
【0079】
電源スイッチは、操作ボタン31の押圧により、オン/オフすることができる。また、その他のスイッチは、操作ボタン31、操作部材32、33、34等のうちのいずれか1つまたは2つ以上を組み合わせて操作することにより作動させることができる。
【0080】
制御発振部11は、タイマーを構成するもので、一定時間間隔のクロックパルスを発振し、制御手段10のマイクロコンピューター(マイクロプロセッシングユニット:MPU)の動作用基準信号の供給を行う。
【0081】
時計発振部12は、絶対時間(日時)を特定する時計を構成するもので、一定時間間隔のクロックパルスを発振し、制御手段10が内蔵する時計制御回路の動作用基準信号の供給を行う。
【0082】
データ記憶部13は、第1メモリー(RAM)、第2メモリー(ROM)および第3メモリー(不揮発性RAM)を備えている。測光部4より入力された測光値(測光データ)は、所定のフォーマットに従って第1メモリーに記憶される。
【0083】
また、第2メモリーには、測光値から求められた吸光度と、目的とする血中成分量との関係(検量線)が予めテーブル化されて記憶されている。
【0084】
第3メモリーには、個々の装置ごとに固有の校正値が予め記憶されている。ここで言う固有の校正値には、例えば、反射光量の規定値、吸光度計算の補正係数等がある。
【0085】
ブザー出力部14は、制御手段10からの信号に基づいて、ブザーを作動させ、音を発する。
【0086】
外部出力部15は、求められた目的とする血中成分量等のデータを、例えばパソコンのような外部装置へ出力するためのものである。この場合、外部出力部15は、例えばRS232Cのような通信ドライバーを内蔵している。また、赤外線通信を行う場合には、外部出力部15は、赤外線発光素子およびその駆動回路を内蔵している。
【0087】
温度測定部16は、環境温度を測定し得る温度センサー(サーミスタ)を備えている。温度測定部16では、随時温度測定がなされ、その温度情報は、データ記憶部13の第1メモリーに記憶される。また、第1メモリーから読み出された温度情報は、制御手段10へ入力され、目的とする血中成分量の温度補正計算に利用される。
【0088】
さて、本発明では、前述した測光部4の構成に特徴を有している。以下、この点(特徴)について、図4に基づいて詳細に説明する。
【0089】
前述したように、測光部4は、発光素子41および受光素子42が固定(固着)されたホルダー(測光ブロック)43を備えている。このホルダー43には、発光素子41が発する光を通過させ、試験紙53に案内する第1の通路431と、この光が試験紙53で反射された反射光を通過させ、受光素子42に案内する第2の通路432とが形成されている。
【0090】
第1の通路431と第2の通路432とは、ホルダー43の先端部で1つとなった(合流した)後、ホルダー43の先端において開放(開口)している。これにより、ホルダー43の先端には、第1の通路431および第2の通路432が開放する開口部433が形成されている。
【0091】
この開口部433の形状は、円形が好ましいが、その他、例えば楕円形、正方形、長方形、菱形等の四角形、三角形、六角形、八角形等、必要に応じ選択することができる。
【0092】
ホルダー43の先端部(チップ装着状態で試験紙53に臨む部分)には、開口部433がほぼ中央に位置するように、凹部434が形成されている。
【0093】
また、凹部434の外周には、この凹部434に連通し、凹部434よりも深く形成された環状凹部435が形成されている。
【0094】
この環状凹部435内にOリング46が収納され、かつ、凹部434内に光透過性部材45が収納、固定されている。これにより、ホルダー43の第1の通路431および第2の通路432(以下、単に「通路」と言う。)は、Oリング46を介して光透過性部材45により密閉されている。
【0095】
なお、光透過性部材45のホルダー43への固定(固着)方法としては、例えば、嵌合、融着、螺合、接着剤による接着等の方法が挙げられる。
【0096】
このような構成により、チップ装着状態で、光透過性部材45は、試験紙53とホルダー43(測光部4)の通路とを隔離する。
【0097】
ここで、ホルダー43の通路が密閉されていない場合、すなわち、通路がホルダー43の先端で開放している場合、通路内に水や試験紙53に展開された血液(検体)等が不本意に侵入してしまうおそれがある。この場合、これらを除去することが困難となり、これらが例えば光路を遮断、光量を減衰させる等して、本来の光学系の特性に影響するおそれがある。これにより、それ以降の目的とする血中成分量の測定に悪影響を与え、その結果、測定精度の低下を招くおそれがある。
【0098】
これに対して、本発明では、ホルダー43の通路が密閉されているので、通路内への水や血液の侵入が確実に防止される。これにより、目的とする血中成分量の測定を、高い測定精度で行うことができる。
【0099】
また、ホルダー43の通路の密閉性が確保されているので、例え、ホルダー43(測光部4)や光透過性部材45の先端面に、血液等が付着した場合でも、消毒用アルコールや水等の洗浄液により洗浄して、これらを容易かつ確実に除去することもできる。
【0100】
また、前述したように、チップ5には、試験紙53に供給された血液が測光部4等へ付着するのを防止するための各種の工夫がなされているが、本発明の成分測定装置1では、測光部4に付着した血液等を容易に除去できることから、チップ5の構成の簡略化を図ることができ、チップ5のコスト低減にも寄与する。
【0101】
本実施形態では、光透過性部材45は、平板状をなしており、その先端面(試験紙53側の面)がホルダー43の先端面とほぼ同一平面上に位置している。このような構成により、前記洗浄液による洗浄の際に、ホルダー43と光透過性部材45との境界部付近に、埃や血液等が残存するのを防止することができる。
【0102】
この光透過性部材45の厚さ(平均)は、その構成材料等によっても若干異なり、特に限定されないが、0.1〜10mm程度であるのが好ましく、0.3〜3mm程度であるのがより好ましい。光透過性部材45の厚さが薄過ぎると、強度が低下するおそれがあり、一方、光透過性部材45の厚さが厚過ぎると、測光部4が大型化し好ましくない。
【0103】
また、光透過性部材45の形状は、開口部433に対応した形状であるのが好ましく、光透過性部材45の寸法は、開口部433を覆うことができる程度の大きさであればよい。
【0104】
このような光透過性部材45の構成材料としては、例えば、各種ガラス材料、各種樹脂材料等が挙げられる。
【0105】
また、ホルダー43の構成材料としては、例えば、アクリル系樹脂、ポリスチレン、ポリエチレン、ポリプロピレン、硬質ポリ塩化ビニル、ポリカーボネート、ポリメチルメタクリレート、ABS樹脂、ポリエステル、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、ポリアミド、ポリイミド、ポリアセタール等またはこれらのうちの1種以上を含むポリマーアロイ、ポリマーブレンド等の各種樹脂材料、アルミニウムまたはアルミニウム合金、チタンまたはチタン合金、ステンレス鋼等の各種金属材料が挙げられる。
【0106】
なお、光透過性部材45は、平板状のものに限定されず、例えば、レンズ形状のものであってもよい。
【0107】
また、光透過性部材45の表面には、任意の目的のコート層が1層以上形成されていてもよい。このコート層は、例えば、測定精度を向上させる目的、光透過性部材45のキズ付きを防止する目的等の目的で設けることができる。
【0108】
測定精度を向上させる観点からは、コート層として、例えば、発光素子42が発する光が光透過性部材45の表面(基端面)で反射されるのを防止する反射防止コート(ARコート)や、試験紙53で反射された反射光が光透過性部材45の表面(先端面)で反射されるのを防止する反射防止コート、外乱光(特に赤外光)が測定精度に大きく影響を与えることから、例えば720nm以下の波長の光を選択的に透過させるローパスフィルタや、500〜720nm程度(発光素子41が発する光の波長に対応する)の波長の光を選択的に透過させるバンドパスフィルタ等を設けるのが好ましい。
【0109】
また、光透過性部材45のキズ付きを防止する観点からは、コート層として、例えば、Si系材料、Al系材料、多官能アクリル系材料、ウレタン樹脂系材料、メラミン樹脂系材料等を主材料とする強化コート層(ハードコート層)を設けるのが好ましい。
【0110】
Oリング46は、弾性材料で構成され、その縦断面における径(直径)が環状凹部435の深さより大きくなるよう設定されている。これにより、光透過性部材45を凹部434内に設置した状態で、Oリング46は、ホルダー43および光透過性部材45の双方と確実に密着するようになる。これにより、ホルダー43の通路の密閉性(液密性または気密性)の向上を図ることができ、前述した効果をより向上させることができる。
【0111】
このような弾性材料としては、例えば、天然ゴム、イソプレンゴム、ブタジエンゴム、スチレン−ブタジエンゴム、ニトリルゴム、クロロプレンゴム、ブチルゴム、アクリルゴム、エチレン−プロピレンゴム、ヒドリンゴム、ウレタンゴム、シリコーンゴム、フッ素ゴムのような各種ゴム材料(特に加硫処理したもの)や、スチレン系、ポリオレフィン系、ポリ塩化ビニル系、ポリウレタン系、ポリエステル系、ポリアミド系、ポリブタジエン系、トランスポリイソプレン系、フッ素ゴム系、塩素化ポリエチレン系等の各種熱可塑性エラストマーが挙げられ、これらのうちの1種または2種以上を混合して用いることができる。
【0112】
なお、Oリング46の設置位置は、図示のものに限定されず、例えば、光透過性部材45の外周部とすることもできる。
【0113】
<第2実施形態>
次に、本発明の成分測定装置の第2実施形態について説明する。
【0114】
図5は、本発明の成分測定装置の第2実施形態の測光部の構成を示す断面図である。
【0115】
以下、第2実施形態の成分測定装置について説明するが、前記第1実施形態の成分測定装置との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
【0116】
第2実施形態では、測光部4の構成が異なり、それ以外は、前記第1実施形態と同様である。すなわち、図5に示す測光部4は、押え部材47が追加されている点で、前記第1実施形態の測光部4と異なる。
【0117】
押え部材47は、光透過性部材45をホルダー43に対して固定するものである。この押え部材47は、光透過性部材45に当接する当接部471と、当接部471と一体的に形成された胴部473とで構成されている。
【0118】
胴部473は、押え部材47をホルダー43の先端部へ装着する装着部を構成する。すなわち、図5に示すように、押え部材47の胴部473の内側に、ホルダー43の先端部を挿入して、押え部材47をホルダー43へ装着する。
【0119】
環状凹部435内にOリング46を、凹部434内に光透過性部材45をそれぞれ収納した状態で、押え部材47をホルダー43の先端部に装着すると、当接部471が光透過性部材45に当接し、これをホルダー43に向かって押圧する。また、Oリング46は、その弾性力により光透過性部材45を当接部471に向かって押圧する。これにより、光透過性部材45は、ホルダー43に対して固定される。
【0120】
また、ホルダー43の先端部外周には、複数のリング状の凹部で構成される接着剤溜り436が設けられている。この接着剤溜り436内に接着剤が供給され、これにより、押え部材47はホルダー43に対して固定(固着)される。
【0121】
なお、押え部材47のホルダー43への固定(固着)の方法は、接着剤による接着による方法に代わり、例えば、融着、嵌合、螺合等の方法を用いてもよい。押え部材47をホルダー43に対して、嵌合や螺合の方法により固定すると、光透過性部材45やOリング46を、必要時に取替えることができ便利である。
【0122】
また、胴部473の基端外周には、チップ装着状態で、チップ5の基端部が嵌合する嵌合部44が形成されている。
【0123】
当接部471は、平板状をなしており、そのほぼ中央には、発光素子41が発する光、および試験紙53で反射された反射光が通過する開口部472が形成されている。
【0124】
この開口部472は、その横断面形状が先端(外側端部)から基端(内側端部)までの任意の位置においてほぼ等しい形状(相似形)をなし、かつ、先端から基端まで横断面積がほぼ一定とされている。すなわち、開口部472の内面と当接部471(当接部471の先端面および基端面)とのなす角度がほぼ90°となっている。
【0125】
このような構成により、押え部材47の先端面に指等が接触した場合でも、この指等が光透過性部材45の先端面(外側面)に接触するのを防止できるという効果(接触防止効果)が得られる。
【0126】
開口部472の横断面形状は、光透過性部材45の形状(平面視形状)とほぼ等しく、また、開口部472の横断面積(平均)は、光透過性部材45の面積より若干小さく設定されるのが好ましい。これにより、前記光および反射光の通過を妨げることなく、当接部471(押え部材47)により光透過性部材45を確実に押圧して、ホルダー43に対して固定することができる。また、前記接触防止効果を十分に発揮させることもできる。
【0127】
かかる観点からは、開口部472の横断面積(平均)は、0.1〜100mm程度であるのが好ましい。
【0128】
図5に示すように、縦断面における開口部472の内面同士の最大離間距離(開口部472の横断面形状が円形の場合、最大直径)をL[mm]とし、開口部472の厚さ(本実施形態では、当接部471の厚さに対応する)をL[mm]としたとき、L/Lが0.1以上なる関係を満足するのが好ましく、0.1〜0.4なる関係を満足するのがより好ましい。これにより、前記接触防止効果が好適に発揮される。
【0129】
当接部471の平均厚さ(開口部472の厚さ)Lは、押え部材47の構成材料等によっても若干異なり、特に限定されないが、0.1〜10mm程度であるのが好ましい。当接部471の厚さが薄過ぎると、当接部471(押え部材47)の強度が低下するおそれがあるとともに、前記接触防止効果が十分に発揮されないおそれがある。一方、当接部471の厚さを前記上限値を超えて厚くすると、測光部4が大型化し好ましくない。
【0130】
以上のような押え部材47の構成材料としては、前記ホルダー43で挙げた材料と同様のものを用いることができる。
【0131】
<第3実施形態>
次に、本発明の成分測定装置の第3実施形態について説明する。
【0132】
図6は、本発明の成分測定装置の第3実施形態の測光部の構成を示す断面図である。
【0133】
以下、第3実施形態の成分測定装置について説明するが、前記第1および第2実施形態の成分測定装置との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
【0134】
第3実施形態では、押え部材47の構成が異なり、それ以外は、前記第2実施形態と同様である。すなわち、図6に示す測光部4は、押え部材47に形成された開口部472の形状が異なる点で、前記第2実施形態の測光部4と異なる。
【0135】
本実施形態の開口部472は、その横断面形状が先端から基端までの任意の位置においてほぼ等しい形状(相似形)をなしているが、先端から基端に向かって横断面積が連続的に漸減している。すなわち、開口部472の内面が当接部471(当接部471の先端面および基端面)に対して所定角度(図6中θ)で傾斜している。
【0136】
このような構成により、例えば、光透過性部材45の先端面や開口部472の内面に、埃や血液等が付着した場合や、光透過性部材45の先端面に指等が接触し、油脂(指紋)等が付着した場合でも、これらを容易かつ確実に除去することができるという効果が得られる。
【0137】
また、本実施形態では、開口部472の基端の開口面積が、光透過性部材45の面積より若干小さく設定されるのが好ましい。
【0138】
特に、図6に示すように、開口部472の基端(内側端部)の開口面積は、ホルダー43の通路の開口面積より大きく設定されているのが好ましい。これにより、光透過性部材45の先端面や開口部472の内面に付着した汚れ等の付着物を除去した際に、光透過性部材45と開口部472との境界部付近に若干の付着物が残存した場合でも、発光素子41からの光および試験紙53で反射された反射光の光路の妨げとなるのを防止することができ、その結果、測定精度の低下を防止することができる。
【0139】
なお、開口部472は、その横断面積が先端から基端に向かって段階的に減少する構成であってもよく、横断面積が減少する部分を部分的に有する構成であってもよい。
【0140】
以上、本発明の成分測定装置を図示の各実施形態に基づいて説明したが、本発明は、これらに限定されるものではない。
【0141】
また、前記実施形態では、検体として血液を挙げて説明したが、検体はこれに限らず、その他、例えば尿、リンパ液、髄液、唾液等の体液またはその希釈液、濃縮液であってもよい。
【0142】
また、測定目的とする成分(所定成分)は、ブドウ糖(血糖値)に限らず、例えば、コレステロール、尿酸、クレアチニン、乳酸、ヘモグロビン(潜血)、各種アルコール類、各種糖類、各種タンパク質、各種ビタミン類、ナトリウム等の各種無機イオン等であってもよい。
【0143】
また、前記実施形態では、所定成分の量を測定するものとして説明したが、本発明では、所定成分の性質を測定するものであってもよく、また、所定成分の量および性質の双方を測定するものであってもよい。
【0144】
また、前記実施形態では、シール材としてOリング(弾性材料で構成されたシール材)を用いる場合を代表に説明したが、シール材には、各種樹脂材料等のシール性を有する材料(例えば接着剤)を用いることもできる。
【0145】
また、前記実施形態では、試験紙を備えるチップを装着して使用する成分測定装置について説明したが、本発明の成分測定装置は、スティック状、シート状等のチップを用いるものであってもよい。
【0146】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によれば、測光部の通路内(測光部の内部)に、埃や検体等が侵入するのを確実に防止できるので、目的とする血中成分量の測定を、高い測定精度で行うことができる。
【0147】
また、仮に、測光部の端部等に、埃や検体等が付着した場合でも、これを容易かつ確実に除去することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の成分測定装置の第1実施形態の内部構造を示す平面図である。
【図2】図1に示す成分測定装置の断面側面図である。
【図3】図1に示す成分測定装置のブロック図である。
【図4】図1に示す成分測定装置の測光部の構成を示す縦断面図である。
【図5】本発明の成分測定装置の第2実施形態の測光部の構成を示す断面図である。
【図6】本発明の成分測定装置の第3実施形態の測光部の構成を示す断面図である。
【図7】チップの構成を示す縦断面図である。
【図8】図7に示すチップを成分測定装置に装着した状態を示す縦断面図である。
【図9】図7に示すチップを用いて血液を採取するときの状態を示す側面図である。
【符号の説明】
1 成分測定装置
2 ケーシング
3 プリント基板
31 操作ボタン
32、33、34 操作部材
4 測光部
41 発光素子
42 受光素子
43 ホルダー
431 第1の通路
432 第2の通路
433 開口部
434 凹部
435 環状凹部
436 接着剤溜り
44 嵌合部
45 光透過性部材
46 Oリング
47 押え部材
471 当接部
472 開口部
473 胴部
49 A/D変換器
5 チップ
51 チップ本体
511 底部
512 台座部
513 胴部
514 フランジ
52 細管
520 検体導入流路
521 検体流入側端部
522 溝
523 検体流入口
525 検体流出側端部
526 溝
527 検体流出口
53 試験紙
531 凸部
532 環状の凸部
533 固定部
54 間隙
55 検体溜り
56 スペーサー
6 電源部
61 電池
7 電源電圧検出部
8 スイッチ回路
9 液晶表示装置
10 制御手段
11 制御発振部
12 時計発振部
13 データ記憶部
14 ブザー出力部
15 外部出力部
16 温度測定部
18 血液

Claims (9)

  1. 試験紙を測色して検体中の所定成分の量および/または性質を測定する成分測定装置であって、
    前記試験紙を備えるチップを着脱自在に装着するチップ装着部と、
    前記チップを前記チップ装着部に装着した状態で、前記試験紙へ光を照射する発光素子と、前記試験紙で反射された反射光を受光する受光素子と、前記発光素子および前記受光素子を収納、保持するホルダーとを備える測光部とを有し、
    前記ホルダーには、前記光および前記反射光が通過する通路が形成され、前記ホルダーの前記試験紙に臨む部分には、光透過性部材がシール部材を介して前記通路を密閉するよう設置されていることを特徴とする成分測定装置。
  2. 試験紙を測色して検体中の所定成分の量および/または性質を測定する成分測定装置であって、
    前記試験紙を備えるチップを着脱自在に装着するチップ装着部と、
    前記チップを前記チップ装着部に装着した状態で、前記試験紙へ光を照射する発光素子と、前記試験紙で反射された反射光を受光する受光素子と、前記発光素子および前記受光素子を収納、保持するホルダーとを備える測光部とを有し、
    前記ホルダーには、前記光および前記反射光が通過する通路が形成され、前記ホルダーの前記試験紙に臨む部分には、光透過性部材が押え部材により前記ホルダーに固定され、かつ、シール部材を介して前記通路を密閉するよう設置されていることを特徴とする成分測定装置。
  3. 前記光透過性部材は、前記チップを前記チップ装着部に装着した状態で、前記試験紙と前記ホルダーの前記通路とを隔離する請求項1または2に記載の成分測定装置。
  4. 前記光透過性部材は、平板状をなし、その前記試験紙側の面が前記ホルダーの端面とほぼ同一平面上に位置する請求項1ないし3のいずれかに記載の成分測定装置。
  5. 前記シール部材は、弾性材料で構成されている請求項1ないし4のいずれかに記載の成分測定装置。
  6. 前記押え部材は、前記光透過性部材に当接する当接部を有し、該当接部には、前記光および前記反射光が通過する開口部が形成されている請求項2に記載の成分測定装置。
  7. 前記開口部は、その外側端部から内側端部まで横断面積がほぼ一定である請求項6に記載の成分測定装置。
  8. 前記開口部は、その外側端部から内側端部に向かって横断面積が漸減する部分を有する請求項6に記載の成分測定装置。
  9. 前記開口部は、その横断面積(平均)が0.1〜100mmである請求項6ないし8のいずれかに記載の成分測定装置。
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