JP2004332739A - 燃料ポンプインペラ - Google Patents

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ユ ディクワン
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ネルソン クリーガー ノーマン
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Joseph Grabowski
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Abstract

【課題】 燃料ポンプと共に使用するリングインペラを提供する。
【解決手段】 リングインペラは、中心ハブを含み、第1の列のベーンがハブから径方向に延び、第2の列のベーンがハブから延び、第1の列のベーンに隣接してそれと千鳥に配置される。各列のベーンは、グループ分けされて隣接するベーン対を形成し、ベーン対におけるベーンの各々の間に隔壁が配置される。リブは、隔壁と整列してハブから径方向に延び、各ベーン対の間に配置される。隔壁の底部の厚さは、リブの厚さと同じである。隔壁は、その前方及び後方縁部に材料減少区域を含む。第1の列のベーンは、不均一な間隔に配置され、第2の列のベーンは、第1の列のベーンの間に等間隔で配置される。第1の列におけるベーンの間隔は、等間隔に等しい間隔の約70%から約140%とすることができる。ベーンのいくつかは、他のベーンの高さよりも低い高さでもよい。
【選択図】 図2

Description

本発明は燃料ポンプインペラに関し、詳細には、燃料ポンプと共に使用するリングインペラに関する。
再生式燃料ポンプが、自動車用燃料供給用に長年使用されてきた。従来の自動車用燃料ポンプは、一般的に、ポンプハウジング内に入れられたインペラなどの回転式ポンピング要素を有している。一般的なインペラは、中心ハブの周辺部に形成された複数のベーン及びリブを有している。インペラの回転により、燃料は、ポンプハウジング内に配置されたポンピングチャンバに吸い込まれる。インペラのポンプ作用により、燃料が、燃料ポンプハウジングを高圧で出ていく。再生式燃料ポンプは、他の種類のポンプと比べて一定の吐き出し圧力を発生させるので、自動車用途で一般的に使用される。それらはまた、他の公知のポンプに比べて一般に低コストであり、作動中に耳に聞こえるノイズの発生が少ない。
ポンプ効率とノイズは、燃料ポンプインペラを設計する時に重要と考えられる2つの重要な特性である。圧力の脈動とノイズを下げるために、ポンプ効率を犠牲にして千鳥状に配置されたベーンインペラが使用されてきた。千鳥状に配置されたベーンインペラは、インペラのカバー側に第1の列のベーン、及びインペラの本体側に第2の列のベーンが使用される。第1の列のベーンは、第2の列のベーンに対して千鳥に配置される。千鳥状のベーンの間には、隔壁又は連結壁を使用することができる。
本発明の一実施形態によれば、インペラは、中心ハブ、複数の第1のベーン、複数の第2のベーン、複数の隔壁、及び複数のリブを含む。複数の第1のベーンは、中心ハブから第1の列をなして径方向に延びる。複数の第2のベーンは、中心ハブから第1の列に隣接して千鳥状に配置された第2の列をなして径方向に延びる。第1の列のベーンの各々は、第2の列のベーンと対にされて複数のベーン対を形成する。各隔壁は、ベーンの対におけるベーンとベーンの間に配置される。複数のリブは、中心ハブからハブ円周の周囲に径方向に延びる。リブは、ベーン対の各々の間に隔壁と整列して配置され、リブの厚みを有する。各隔壁は、底部厚さを有し、隔壁の底部厚さは、リブ厚さと等しい。リングインペラは、第1及び第2の列のベーンに連結された外側リングを更に含むことができる。この実施形態による再生式燃料ポンプは、上述のインペラ、入口と出口を備えたポンプハウジング、モータ、及びインペラを駆動してハウジングの入口から出口に燃料をポンピングするためのモータとインペラとの間に連結されたシャフトを含む。
別の実施形態においては、インペラは、中心ハブ、複数の第1のベーン、複数の第2のベーン、及び複数の隔壁を含む。複数の第1のベーンは、中心ハブから第1の列をなして径方向に延びる。複数の第2のベーンは、中心ハブから第1の列に隣接して千鳥状に配置された第2の列で径方向に延びる。第1の列のベーンの各々は、第2の列のベーンと対にされて複数のベーン対を形成し、ベーン対の各々は、第1の列のベーンと第2の列のベーンとを有する。各隔壁は、ベーン対における各第1の列のベーン及び第2の列のベーン間に配置される。各隔壁は、前方縁部及び後方縁部を有する。第1の列のベーンが隔壁と接する各隔壁の前方縁部上に、第1の材料減少区域が設けられる。第2の列のベーンが隔壁と接する各隔壁の後方縁部上に、第2の材料減少区域が設けられる。リングインペラは、第1及び第2の列のベーンに連結された外側リングを更に含む。この実施形態による再生式燃料ポンプは、上述のインペラ、入口と出口を備えたポンプハウジング、モータ、及びインペラを駆動してハウジングの入口から出口に燃料をポンピングするモータとインペラとの間に連結されたシャフトを含む。
更に別の実施形態においては、インペラは、中心ハブ、複数の第1のベーン、複数の第2のベーン、及び複数の隔壁を含む。複数の第1のベーンは、中心ハブから第1の列で外側に径方向に延びる。複数の第2のベーンは、中心ハブから第2の列で外側に径方向に延び、第1の列に隣接して千鳥状に配置される。第1の列のベーンの及びは、第2の列のベーンと対にされて複数のベーン対を形成する。各隔壁は、各ベーン対におけるベーン間に配置される。第1の列のベーンにおけるベーンは、非反復パターンで不均一な間隔に配置され、第2の列のベーンにおけるベーンは、第1の列のベーンのベーン間に等間隔で配置される。リングインペラは、第1及び第2の列のベーンに連結された外側リングを更に含む。この実施形態による再生式燃料ポンプは、上述のインペラ、入口と出口を備えたポンプハウジング、モータ、及びインペラを駆動してハウジングの入口から出口に燃料をポンピングするためのモータとインペラとの間に連結されたシャフトを含む。
更に別の実施形態においては、インペラは、中心ハブ、複数の第1のベーン、複数の第2のベーン、及び複数の隔壁を含む。複数の第1のベーンは、中心ハブから第1の列をなして径方向にに延びる。複数の第2のベーンは、中心ハブから第1の列に隣接して千鳥状に配置された第2の列をなして径方向にに延びる。第1の列のベーンの各々は、第2の列のベーンと対にされて複数のベーン対を形成する。各隔壁は、各ベーン対のベーン間に配置される。第1の列のベーンは、不均一な間隔に配置され、ベーンが中心ハブの回りに均一な間隔で配置された場合に生じるであろう間隔である均一な間隔に等しい間隔の約70%から140%の範囲のベーン間隔を有する。リングインペラは、第1及び第2の列のベーンに連結された外側リングを更に含む。この実施形態による再生式燃料ポンプは、上述のインペラ、入口と出口を備えたポンプハウジング、モータ、及びインペラを駆動してハウジングの入口から出口に燃料をポンピングするためのモータとインペラとの間に連結されたシャフトを含む。
別の実施形態においては、インペラは、中心ハブ、複数の第1のベーン、複数の第2のベーン、及び複数の隔壁を含む。複数の第1のベーンは、中心ハブから第1の列で外側に径方向に延びる。複数の第2のベーンは、中心ハブから第1の列に隣接して千鳥状に配置された第2の列で外側に径方向に延びる。第1の列のベーンの各々は、第2の列のベーンと対にされて複数のベーン対を形成し、各ベーン対におけるベーンは同じ高さである。各隔壁は、ベーン対のベーンの間に配置される。第1の列のいくつかのベーンは第1の高さで、第1の列のいくつかのベーンは、第1の高さよりも低い高さである。リングインペラは、第1及び第2の列のベーンに連結された外側リングを更に含む。この実施形態による再生式燃料ポンプは、上述のインペラ、入口と出口を備えたポンプハウジング、モータ、及びインペラを駆動してハウジングの入口から出口に燃料をポンピングするためのモータとインペラとの間に連結されたシャフトを含む。
図1は、従来技術の再生式燃料ポンプ10を示す。ポンプ10は、燃料を燃料タンク(図示しない)からポンプ10に、かつポンプ10から自動車のエンジン(図示しない)にポンピングする入口14及び出口16を有するハウジング12によって囲まれている。ハウジング12は、モータ18、インペラ20、及びインペラ20を駆動できるようにモータ18とインペラ20との間に連結されたシャフト22を収納する。モータ18は、電気モータが望ましいが、別の種類のモータを使用することもできる。シャフト22は、ベアリング24内に支えられている。インペラ20は、ポンプ本体26とポンプカバー28との間に収納される。インペラ20の入口側は、カバー側30であり、インペラ20の出口側は、本体側32である。ポンプカバー28は、燃料を入口から受ける流路34を有する。ポンプ本体26は、燃料をインペラ20から受ける流路36を有する。燃料は、インペラ20によって燃料タンク(図示せず)又は他の供給源からポンプ入口14に吸い込まれる。燃料は、本体を通ってインペラ20を出てモータの回りに流れ、ポンプ出口16を通って高圧で吐き出される前にモータ18を冷却する。
本発明によれば、図1に示すような再生式燃料ポンプ10のために使用される改良型インペラ20が提供される。インペラ20の一実施形態を図2〜9に示す。インペラ20は、中心ハブ38から外側に径方向に延びて外側リング40で終端する複数のベーンを有する。ベーンは、中心ハブ38の円周全体の回りに間隔を置いて配置される。中心ハブ38は、シャフト開口部42を有する環状ディスクであり、シャフト22(図1に示す)が、このシャフト開口部42を貫通してその回りでインペラ20を回転させる。インペラ20は、インペラ20を通って軸方向に延びる圧力平衡穴44を有する。圧力平衡穴44は、ハウジング入口14に燃料が導入された時にインペラ20を中心に保ち、ポンプハウジング12内で均衡させるために使用される。
図3〜8を参照すると、インペラのカバー側30及び本体側32が示されている。図3に示すカバー側30がポンプカバー28に面し、図5に示す本体側32がポンプ本体26に面する。図6及び図7に最も良く示すように、インペラ20は、中心ハブ38の周囲面46から径方向に外側に延びる2列のベーン48を含む。第1列のベーン50は、インペラ20のカバー側30に配置され、第2列のベーン52は、第1列のベーン50に隣接するが、インペラ20の本体側32に配置される。好ましい実施形態においては、第1及び第2列のベーン50及び52は、中心ハブの周囲面46の全幅W1に亘って延びる合成された幅を有する。
第2列のベーン52は、第1列のベーン50に対して千鳥状に配置される。千鳥は、望ましい強固な品質を得るために利用される。ベーン48は、好ましくは、図6及び7に示すように第1列のベーン50がカバー側30から90度以外の角度αで延びるシェブロン構成を有する。次に、第2列のベーン52は、本体側32から90度以外の対応する角度αで延びる。図6及び7に示すように、角度αは、回転の方向Rに対して90度よりも小さい角度である。好ましい実施形態においては、角度αは、約66°±2°である。第1列及び第2列のベーン50及び52の組合せにより、シェブロン形状の構成が形成される。
第1列のベーン50は、中心ハブ38の周囲の回りに不均一な間隔に配置される。第1列のベーン50を非反復パターンの間隔で配置してもよい。第2列のベーン52は、第1列50のベーンに対して千鳥状にされ、非反復パターンで不均一な間隔に配置してもよい。第1列及び第2列におけるベーン48の数は好ましくは等しく、素数のベーンである。例えば、他の素数のベーンの中から37、43、又は47枚のベーンを各列に設けることができる。ベーン48の数は、或る程度、中心ハブ38の大きさに依存することになる。
好ましい実施形態においては、第1列のベーン50は、ベーンがハブ38の周囲の回りに均一な間隔で配置された場合の均一間隔の約70%から約140%の間隔で配置される。別の実施形態においては、この間隔は、均一間隔の約70%から約130%である。
他の間隔が不規則で不均一な間隔及び均衡したインペラ20をもたらすのであれば、他の間隔を使用してもよい。
ベーン48の間隔を決定する時には、最初に均一な間隔を決定する必要があり、それは、以下のようにベーンの数を360°で割って計算することができる。
均一間隔=ベーンの数/360°
この計算結果に70%から130%のような望まれる範囲が乗じられる。
間隔の下限範囲=均一間隔×70%
間隔の上限範囲=均一間隔×130%
次に、第1列のベーン50の間隔が、上述のように計算された上限及び下限範囲を留意して不規則に決められる。間隔の決定において、ベーン48が中心ハブ38の回りで均衡されることも好ましい。
第2列のベーン52の間隔は、第2列52が第1列のベーン50に対して千鳥状に配置され、ベーンが中心ハブ38の回りで均衡したままである限り、上式を使用して決定することができる。別の好ましい実施形態においては、第2列52のベーン48は、第1列のベーン50の間の中間に間隔を置いて配置される。第2列52のベーンを第1列50のベーンの間の中間に配置することにより、第2列52のベーンが、不均一な間隔で配置されることになる。それに加えて、第1列50のベーンが非反復パターンで配置されている場合、第2列のベーンもまた、中間間隔を使用して非反復パターンで間隔を置いて配置されることになる。図7に示すように、各第2列52のベーンは、好ましくは、第1列のベーン50における前方ベーンの後縁54と後方ベーンの前縁56との間の中間に間隔を置いて配置される。
第1列のベーン50のベーン48の各々は、第2列のベーン52のベーン48と対にされてベーンの対60を形成する。第1列50の各ベーン48は、第1列50の各ベーンと隣接してその後にある第2の列52のベーン48と対にされることが好ましい。隔壁62は、対60のベーンの各々を接合する。好ましい実施形態においては、対60の各ベーン及び隔壁62は、全てインペラ20の外側リング40まで延びてそれに接合する同じ高さH1である。代替実施形態においては、各対60のベーン及び隔壁62は、詳細に以下で説明するように、中心ハブ38の周囲面46から外側リング40までの距離よりも短い高さH2にしてもよい。
第1列のベーン50のベーン48の各々は、ベーン48のカバー側30の後縁54上に面取りした又は湾曲した表面64を有する。一実施形態においては、湾曲した又は面取りした表面64の角度は、回転方向Rに対して約25°±2°である。第2の列のベーン52のベーン48の各々は、ベーン48の本体側32の後縁68上に面取りした又は湾曲した表面66を有する。一実施形態においては、第2の列52の各ベーンの湾曲した又は面取りした表面66の角度は、インペラ20の回転方向Rに対して約23°±2°である。第1及び第2の列のベーンの面取り角度は同じか、又は各列のベーンに対して異なっていてもよい。
第1及び第2の列50及び52のベーンは、類似のプロフィールを有することが好ましい。図3及び5に示すように、ベーン48は、中心ハブ38の周囲面46に対して約90°の角度で延びる底部分70を有する。ベーン48は、ベーン48の高さH1の約半分の位置で前方に湾曲し、インペラ20の回転方向Rにほぼ凸面の形状を形成する。図示の形状は、エアフォイル型に似ているが、他の形状も使用することができる。
図3及び4に示すように、中心リブ72が、ベーンの隣接する対60の各々の間で中心ハブ38から外側に径方向に延びる。中心リブ72は、隣接するベーン48及び隔壁62の高さよりも低い高さH3である。各中心リブの長さLは、ベーンの各隣接する対60の間で軸方向に延びる開口部74であるベーン溝の長さに等しい。中心リブ72を使用することは、ノイズの低減とインペラ効率の向上を助ける。
好ましい実施形態においては、中心リブ72の断面は、V字型形状、又はほぼV字型形状である。リブ72は、代替的に、1/4円又はくさび形を有することができ、他の形状を使用してもよい。隔壁62は、中心リブ72と隔壁62との組合せが中心ハブ38の中心線の周りに連続した壁を形成するような中心リブ72の延長である。
図8に示すように、ベーン48と隔壁62との間の隅部の鋭さを除去するために、隔壁62の前方縁部76及び後方縁部78は、各々、縁部76及び78から材料が除去された区域80を含む。隅部を和らげることによって、キャビテーション問題の可能性が少なくなる。特に、除去された隔壁62の区域80は、他の表面処理の中でも、丸くした縁部、面取り、又はノッチとすることができる。除去された区域80の長さは、隔壁62の上部から中心リブ72の上部まで延び、又は、隔壁62の上部から中心リブ72の上部までの距離の一部だけ延びてもよい。除去された材料の幅W2は、隔壁62の幅の半分に等しいことが好ましいが、他の幅も望ましい場合がある。一実施形態においては、隔壁62の前方縁部76の面取りは、回転方向Rに対して45°±0.5°の角度βで形成され、隔壁62の後方縁部78の面取りは、回転方向Rに対して45°±0.5°の角度θで形成される。角度β及びθは、等しくても異なっていてもよい。
上述のように不均一で非反復間隔を組み込む各列に43個のベーンを有するインペラ20の例を図9及び10に示す。図9は、カバー側30の第1列のベーン50の間隔を示し、図10は、同じインペラの本体側32の第2の列のベーン52の間隔を示す。間隔を決定する時には、以下の計算に従って70%から140%の範囲が使用された。
均一な間隔=ベーンの数/360°=43/360°=8.4°
間隔の下限範囲=均一間隔×70%=8.4°×70%=5.9°
間隔の上限範囲=均一間隔×140%=8.4°×140%=11.6°
すなわち、第1及び第2の列50及び52に43個のベーンを使用し、均一間隔の70%から140%の範囲の不均一間隔を有する実施形態においては、5.9°から11.6°の範囲の間隔が好ましい。
図11は、本発明のリングインペラ90の他の実施形態を示す。リングインペラ90は、上述と同じ間隔を使用するが、完全な長さのベーン94と共に短縮ベーン92も使用する。完全長さベーン94は、図1〜10に関連して上述したものと同じように、中心ハブ38の外側周囲から外側リング40に延びるが、インペラ90の外側リング40には接触しない。一実施形態においては、短縮ベーン92の高さは、完全長さベーン94の高さH1の約2/3である。
短縮ベーン92は、好ましくは、完全長さベーン94の間に不規則な間隔を置いて配置され、単独又はグループで設けることができる。図11に示すように、ベーン対60のいくつかは、単独の短縮ベーンであり、一方、ベーン対のいくつかは、列内に並列に配置された2つのベーン対60を含む。ベーン対60及び付随する隔壁62の各々は、好ましくは同じ高さである。すなわち、対60の第1のベーンが完全長さの場合、ベーン対内の第2の列のベーン及び隔壁も完全長さである。第1列のベーンが短縮される場合、ベーン対60内の第2の列のベーン及び隔壁も短縮される。好ましい実施形態においては、短縮ベーン92は、図11に示すように全て同じ高さH2であるが、短縮ベーンの高さが異なる他の実施形態を設けることもできる。短縮ベーン92の形状は、完全長さベーンの形状と似ているか又は同じであることが好ましい。
インペラ20及び90は、好ましくは、射出成形処理を用いてプラスチック材料から形成される。利用することができる材料の種類には、他の種類の材料の中でも、フェノール樹脂又は「PPS」(熱可塑性)が含まれる。材料は、インペラ20及び90のカバー側30の型に射出成型することができる。図5に示すようなインペラ20及び90の本体側30上のようなインペラ20及び90上に形成された凹部96には、材料再生利用コードを設けてもよい。
以上の概念は、リングインペラに関連して説明されたが、この概念は、非リングインペラの場合にも利用することができる。
特許請求の発明の様々な特徴が上述のように説明されたが、これらの特徴は、単独又はそれらの任意の組合せで使用することができることを理解すべきである。従って、特許請求の発明は、本明細書で示された特定の実施形態のみに限定されないものとする。
更に、特許請求の発明に関係する当業者が変形及び修正を考えることができることを理解すべきである。本明細書に説明された実施形態は、特許請求の発明の例証である。本発明の開示により、当業者は、特許請求の範囲に示す本発明の要素に同じく対応する代替要素を有する実施形態を製造及び使用することができる。すなわち、本発明の意図する範囲は、特許請求の範囲の文字通りの言語と異ならないか又は実体的には異ならない他の実施形態を含むことができる。従って、本発明の範囲は、特許請求の範囲に示すように規定される。
従来技術の再生式燃料ポンプの断面図である。 本発明によるリングインペラのカバー側の第1の実施形態の斜視図である。 図2に示すリングインペラのカバー側の平面図である。 図3の4−4線に沿ったリングインペラの断面図である。 図2に示すリングインペラの本体側の平面図である。 図5の6−6線に沿ったリングインペラの断面図である。 図5の7−7線に沿ったリングインペラの断面図である。 8−8線で囲まれた区域で取った図6の拡大断面図である。 本発明によるリングインペラの一実施形態のカバー側の平面図である。 図9に示すリングインペラの本体側の平面図である。 本発明によるリングインペラのカバー側の他の実施形態の斜視図である。
符号の説明
20 インペラ
22 シャフト
38 中心ハブ
40 インペラの外側リング
42 シャフト開口部
44 圧力平衡穴
46 ハブの周囲面
48 ベーン
50 第1の列のベーン
52 第2の列のベーン
60 ベーンの対
62 隔壁
70 ベーンの底部分
72 中心リブ
74 開口部:ベーン溝

Claims (4)

  1. インペラであって、
    中心ハブと、
    第1の列をなし前記中心ハブから径方向に延びる複数の第1のベーンと、
    前記第1の列に隣接して千鳥状に配置された第2の列をなして前記中心ハブから径方向に延びる複数の第2のベーンと、を備え、
    前記第1の列のベーンの各々は、前記第2の列のベーンと対にされて複数のベーン対を形成し、前記インペラはさらに、
    各々が前記ベーン対のベーン間に配置された複数の隔壁と、
    前記中心ハブの円周の回り該中心ハブから径方向に延びる複数のリブであって、前記ベーン対の間で前記隔壁と整列して位置決めされ、リブ厚さを有する複数のリブと、を備え、
    前記隔壁の各々が底部厚さを有し、該隔壁の底部厚さが前記リブ厚さと等しい、
    ことを特徴とするインペラ。
  2. 各リブの高さは、前記隣接する隔壁の高さの約半分に等しいか又は半分よりも低い、
    請求項1に記載のインペラ。
  3. 前記隔壁と前記各ベーン対のベーンとは、同じ高さである、
    請求項2に記載のインペラ。
  4. 前記リブは、V字形断面、実質的にV字形の断面、くさび形状、及び四半円形状のうちの1つを有する、
    請求項1に記載のインペラ。
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