JP2004331342A - ワーク搬送装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ワークの飛び出しを効果的に抑えることができるワーク搬送装置を提供する。
【解決手段】ワーク搬送装置は磁性体からなるワークを搬送するものであり、ワークWの搬送方向に平行に延びる2条の磁路6b,6cを備えている。一方の磁路6bの表面には、ワークWの搬送方向に沿って連続してN極の磁極の極性が形成されている。他方の磁路6cの表面にはワークWの搬送方向に沿って連続してS極の磁極の極性が形成されている。
【選択図】 図2
【解決手段】ワーク搬送装置は磁性体からなるワークを搬送するものであり、ワークWの搬送方向に平行に延びる2条の磁路6b,6cを備えている。一方の磁路6bの表面には、ワークWの搬送方向に沿って連続してN極の磁極の極性が形成されている。他方の磁路6cの表面にはワークWの搬送方向に沿って連続してS極の磁極の極性が形成されている。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は磁性体からなるワークを搬送するワーク搬送装置に係り、とりわけワークの飛び出しを効果的に抑えることができるワーク搬送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、磁性体からなるワークをキャリアテープ内に収納した後、このようなキャリアテープをワーク搬送装置上で搬送することが行われている。
【0003】
このようなワーク搬送装置として、キャリアテープからワークが飛び出さないよう磁石を用いた装置が知られている。
【0004】
以下、このようなワーク搬送装置を図5および図6(a)(b)に示す。
【0005】
図5に示すように、従来の搬送装置(搬送路ともいう)20は、紙面に対して垂直な方向を磁極の方向とする小片に分割された磁石21a,21bを有している。隣接する磁石21a,21bの表面の極性は互いに逆向きとなっており、磁石21a,21bは水平に並設され、並設された磁石20a,20b表面によりワークWの搬送路20の搬送面が形成されるとともに、この搬送面上をワークWが搬送される。また、図5に示すようにワークWの搬送方向にN極とS極が交互に形成されるように磁石21a,21bを並べると、磁石の性質として極性が異なるため磁石21a,21bが互いに吸引し合って組み立てが容易となる。
【0006】
図5,図6(a)(b)に示すように、搬送路20は磁石21a,21bを有しているので、キャリアテープ3の凹部3a内に収納されたワークWは搬送路20の底面に吸引され、キャリアテープ3の凹部3aからワークWが飛散することを防止している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら磁石20a,20bのN極及びS極を交互に配置した場合、図6(a)に示すようにワークWが一片の磁石21aの磁界に入った後、隣接した逆向きの磁石21bとの境界付近に搬送されると、磁力線φ1の向きが変わる。このため、ワークWの磁気ヒステリシスの影響を受けて、搬送中のワークWが回転するように向きを変えることがある。あるいは図6(b)に示すように、ワークWがキャリアテープ3の凹部3a内で凹部3aの側壁にもたれ掛かるように傾いて浮き上がってしまい、安定した搬送ができないという問題が発生する。
【0008】
更に、ワークWの搬送処理速度の高速化に伴い、更にワークWが加振され、キャリアテープ3の凹部3a外方に飛散するという問題も発生している。このような傾向は規格0603(長さ0.6mm、0.3mm角)或いは1005(長さ1mm、0.5mm角)等、ワークWのサイズが微細化するにつれて高まっている。
【0009】
本発明はこのような点を考慮してなされたものであり、ワークの搬送中の飛び出しを効果的に抑えることができるワーク搬送装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は、磁性体からなるワークを搬送するワーク搬送装置において、ワークの搬送方向に平行に延びる2条の磁路を備え、一方の磁路の表面には、同一の磁極の極性が連続して形成され、他方の磁路の表面には一方の磁路の極性と異なる磁極の極性が連続して形成されていることを特徴とするワーク搬送装置である。
【0011】
本発明は、2条の磁路はワークの搬送方向に直交する方向に沿って分割された多数の磁石要素からなることを特徴とするワーク搬送装置である。
【0012】
本発明は、各磁石要素は一方の磁路側の極性と、他方の磁路側の極性を有する磁石を有することを特徴とするワーク搬送装置である。
【0013】
本発明は、各磁石要素は一方の磁路側の分割磁石と、他方の磁路側の分割磁石とを有し、各分割磁石は表面の極性と裏面の極性が異なることを特徴とするワーク搬送装置である。
【0014】
本発明は、2条の磁路は、搬送方向に延びる2本の磁石要素からなり、各磁石要素は表面の極性と裏面の極性が異なることを特徴とするワーク搬送装置である。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
【0016】
図1乃至図4は本発明によるワーク搬送装置を示す図である。
【0017】
まずワーク搬送装置(搬送路ともいう)が組み込まれたワーク搬送システム全体について図1により説明する。
【0018】
ここで図1(a)はワーク搬送システムの平面図であり、図1(b)はその側面図である。
【0019】
図1に示すように、ワーク搬送システムは磁性体からなるワークを順次搬送しながら検査等の処理を行うものである。
【0020】
このようなワーク搬送システムは、磁性体からなるワークWを供給するワーク供給手段としてのリニアフィーダ1と、リニアフィーダ1からのワークWを収納する多数のワーク収納凹部2aを有し、ワークWを搬送させながら電気的検査を行うワーク搬送テーブル2とを備えている。
【0021】
ワーク搬送テーブル2のワーク収納凹部2a内のワークWはワーク移載部9において、ワーク搬送装置6上を走行するキャリアテープ3の凹部3a内に移載されて収納される。そしてワークWを収納したキャリアテープ3の凹部3aは、カバーテープ7により覆われ、カバーテープ7はアイロン5によってキャリアテープ3に密着される。
【0022】
次に、本発明によるワーク搬送装置(搬送路)6について詳述する。
【0023】
上述のように搬送路6はワーク搬送システムに組み込まれており、搬送路6上をワークWを収納して搬送するキャリアテープ3が走行するようになっている。
【0024】
このような搬送路6は図2(a)(b)に示すように、磁石ケース6aと、この磁石ケース内に設けられワークWの搬送方向に平行に延びる2条の磁路6b,6cとを有している。ここで図2(a)は搬送路6を示す平面図であり、図2(b)は搬送路6の側面図である。
【0025】
図2(a)(b)に示すように、一方の磁路6bの表面には同一の磁極の極性、例えばN極がワークWの搬送方向に沿って連続して形成され、他方の磁路6cの表面には一方の磁路6bと異なる磁極の極性S極がワークWの搬送方向に沿って連続して形成されている。
【0026】
また2条の磁路6b,6cは、ワークWの搬送方向に直交する方向に沿って分割された多数の磁石要素8,8…からなり、各磁石要素8は一方の磁路6b側の分割磁石8aと、他方の磁路6c側の分割磁石8bとを有している(図2(a)(b)参照)。このうち分割磁石8aは表面の磁極の極性がN極となり、裏面の極性がS極となっている。また分割磁石8bは表面の磁極の極性がS極となり、裏面の極性がN極となっている。
【0027】
図2(a)(b)に示すように各分割磁石8a,8bを、互いの極性が逆向きとなるように、垂直面を介して接合することにより磁石要素8が得られる。このとき、磁石要素8の分割磁石8a,8bの接合面は極薄の非磁性体のスペーサを介して接合されるが、接着剤のみによって接合して分割磁石8a,8b間の隙間を接着剤によって形成してもよい。このように得られた磁石要素8は、極性を同一方向に揃えて、磁石ケース6a内に挿入され、このようにして搬送路6が形成される。これにより、搬送路6は幅方向が2分割されて、ワークWの搬送方向と平行する2条の磁路6b,6cが形成される。この場合、2条の磁路6b,6cは一方がN極で他方がS極の極性の異なる2片の長片磁石を接合したものとみなすことができる。
【0028】
次にこのような構成からなる本実施の形態の作用について説明する。
【0029】
図1において、ワーク供給手段のリニアフィーダ1により整列搬送されてきた磁性体から成るワークWは、ワーク搬送テーブル2の周縁部に複数設けられたワーク収納凹部2aに移載される。次にワーク搬送テーブル2が間欠回転してワーク収納凹部2a内のワークWに対して電気的検査が施される。ワークWがワーク移載部9に搬送されると、ワークWは図示しない移載機構によりキャリアテープ3の凹部3aに移載収納される。キャリアテープ3の凹部3aに移載収納されたワーク4aは、搬送路6の搬送面上をアイロン5まで搬送され、アイロン5においてキャリアテープ3に対してカバーテープ7が貼付されて凹部3aの開口部が密封され、ワークWが凹部3a内に密封状態で収納される。
【0030】
ワーク移載部9からアイロン5に至る搬送路6上は、キャリアテープ3の凹部3aが開口された状態であり、振動や空気の乱れなどの環境条件によっては凹部3aからワークWが飛散してしまうことも考えられる。しかしながら本発明によれば、搬送路6が上述した構造を有しているためワークWの飛散を効果的に防止することができる。
【0031】
次に搬送路6上におけるワークの挙動について、以下説明する。
【0032】
上述のように磁性体からなるワークWを収納したキャリアテープ3の凹部3aは、ワーク移載部9からアイロン5に至る間、開口されている。本発明によれば、ワーク移載部9からアイロン5に至るキャリアテープ3の下面側に磁石要素8を有する搬送路6を設けたことにより、ワークWがキャリアテープ3の凹部3aの搬送路6側底面に吸引され、ワークWは凹部3aから飛散することなく安定して搬送される。
【0033】
図3(a)(b)はワーク4が安定して搬送されることを説明する図であって図3(a)はその平面図、図3(b)はその側面図である。
【0034】
図3(a)(b)に示すように、分割磁石8a,8bの接合面(境界)上をまたいでワークWを載置すると、磁性体のワークWは両分割磁石8a,8bに吸引されて搬送される。この場合、搬送路6の各磁石要素8間の境界面において磁極の極性が変わらないため、搬送路6の下流端まで磁石要素8により生じる磁界φの方向は変化することがない。したがって、ワークWのサイズや搬送処理速度に関係なく、ワークWを安定して吸引搬送することができる。
【0035】
なお、本実施の形態において、分割磁石8a,8bからなる磁石要素8をワークWの搬送方向に沿って多数並べることにより搬送路6を形成したが、ワークWの搬送方向に延びる2本の磁石要素8c,8dを、互いの垂直面において接合することにより、2条の磁路6b,6cからなる搬送路6を形成してもよい(図4参照)。
【0036】
この場合、一方の磁石要素8cの表面は、磁極の極性がN極となり、その裏面の極性はS極となる。また他方の磁石要素8dの表面は、磁極の極性がS極となり、その裏面の極性はN極となっている。
【0037】
図4において、例えば磁石要素8cは磁路6bに対応し、磁石要素8dは磁路6cに対応する。
【0038】
さらに、図2(a)(b)および図3(a)(b)に示す実施の形態において、各磁石要素8を磁路6b側の分割磁石8aと、磁路6c側の分割要素8bとから構成した例を示したが、これに限らず磁石要素8を磁路6b側のN極部分と磁路6c側のS極部分とならなり搬送路6の幅方向に延びる一体型の磁石から構成してもよい。
【0039】
さらに上記各実施の形態において、分割磁石8a8bをスペーサ或いは接着剤を介して接合して磁石要素8を形成することにより、同極同士が反発するのを防止することができる。一方、磁石要素8を幅方向に延びる一体型の磁石から構成した場合、幅方向に磁石のN極とS極との境がなくなるが、この場合は磁石の両端から出る磁力線によりワークWが吸引されることになる。
【0040】
また上記各実施の形態において、ワーク4を収納するキャリアテープ3走行用の搬送路6について説明したが、一般のワーク搬送路或は若干の加振を伴う搬送路などのように、直接ワークを搬送する搬送路についても、ワーク飛散防止のための磁路として本発明を適用することもできる。
【0041】
また、磁性体からなるワークを搬送するシステムであれば、本発明によるワーク搬送装置を制限なく適用することができる。
【0042】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、搬送路は搬送方向に延びる2条の磁路からなり、一方の磁路の表面と他方の磁路の表面には、互いに異なる磁極の極性が搬送方向に連続して形成されているので、搬送路上では全長に渡って均一の磁界を形成することができる。このため搬送路に沿ってワーク搬送する間、ワークの搬送姿勢が変化することはなく、また、ワークの寸法や搬送処理速度が変化してもワークを安定して両磁路間で吸引することにより、安定した搬送を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ワーク搬送システムを示す図。
【図2】本発明によるワーク搬送装置の一実施の形態を示す図。
【図3】ワーク搬送装置の作用を示す図。
【図4】ワーク搬送装置の他の実施の形態を示す図。
【図5】従来のワーク搬送装置を示す図。
【図6】従来のワーク搬送装置の作用を示す図。
【符号の説明】
1 リニアフィーダ
2 搬送テーブル
2a 収納凹部
3 キャリアテープ
3a 凹部
5 アイロン
6 搬送路
6a 磁石ケース
6b 磁路
6c 磁路
7 カバーテープ
8 磁石要素
8a 分割磁石
8b 分割磁石
8c 磁石要素
8d 磁石要素
9 ワーク移載部
W ワーク
【発明の属する技術分野】
本発明は磁性体からなるワークを搬送するワーク搬送装置に係り、とりわけワークの飛び出しを効果的に抑えることができるワーク搬送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、磁性体からなるワークをキャリアテープ内に収納した後、このようなキャリアテープをワーク搬送装置上で搬送することが行われている。
【0003】
このようなワーク搬送装置として、キャリアテープからワークが飛び出さないよう磁石を用いた装置が知られている。
【0004】
以下、このようなワーク搬送装置を図5および図6(a)(b)に示す。
【0005】
図5に示すように、従来の搬送装置(搬送路ともいう)20は、紙面に対して垂直な方向を磁極の方向とする小片に分割された磁石21a,21bを有している。隣接する磁石21a,21bの表面の極性は互いに逆向きとなっており、磁石21a,21bは水平に並設され、並設された磁石20a,20b表面によりワークWの搬送路20の搬送面が形成されるとともに、この搬送面上をワークWが搬送される。また、図5に示すようにワークWの搬送方向にN極とS極が交互に形成されるように磁石21a,21bを並べると、磁石の性質として極性が異なるため磁石21a,21bが互いに吸引し合って組み立てが容易となる。
【0006】
図5,図6(a)(b)に示すように、搬送路20は磁石21a,21bを有しているので、キャリアテープ3の凹部3a内に収納されたワークWは搬送路20の底面に吸引され、キャリアテープ3の凹部3aからワークWが飛散することを防止している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら磁石20a,20bのN極及びS極を交互に配置した場合、図6(a)に示すようにワークWが一片の磁石21aの磁界に入った後、隣接した逆向きの磁石21bとの境界付近に搬送されると、磁力線φ1の向きが変わる。このため、ワークWの磁気ヒステリシスの影響を受けて、搬送中のワークWが回転するように向きを変えることがある。あるいは図6(b)に示すように、ワークWがキャリアテープ3の凹部3a内で凹部3aの側壁にもたれ掛かるように傾いて浮き上がってしまい、安定した搬送ができないという問題が発生する。
【0008】
更に、ワークWの搬送処理速度の高速化に伴い、更にワークWが加振され、キャリアテープ3の凹部3a外方に飛散するという問題も発生している。このような傾向は規格0603(長さ0.6mm、0.3mm角)或いは1005(長さ1mm、0.5mm角)等、ワークWのサイズが微細化するにつれて高まっている。
【0009】
本発明はこのような点を考慮してなされたものであり、ワークの搬送中の飛び出しを効果的に抑えることができるワーク搬送装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は、磁性体からなるワークを搬送するワーク搬送装置において、ワークの搬送方向に平行に延びる2条の磁路を備え、一方の磁路の表面には、同一の磁極の極性が連続して形成され、他方の磁路の表面には一方の磁路の極性と異なる磁極の極性が連続して形成されていることを特徴とするワーク搬送装置である。
【0011】
本発明は、2条の磁路はワークの搬送方向に直交する方向に沿って分割された多数の磁石要素からなることを特徴とするワーク搬送装置である。
【0012】
本発明は、各磁石要素は一方の磁路側の極性と、他方の磁路側の極性を有する磁石を有することを特徴とするワーク搬送装置である。
【0013】
本発明は、各磁石要素は一方の磁路側の分割磁石と、他方の磁路側の分割磁石とを有し、各分割磁石は表面の極性と裏面の極性が異なることを特徴とするワーク搬送装置である。
【0014】
本発明は、2条の磁路は、搬送方向に延びる2本の磁石要素からなり、各磁石要素は表面の極性と裏面の極性が異なることを特徴とするワーク搬送装置である。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
【0016】
図1乃至図4は本発明によるワーク搬送装置を示す図である。
【0017】
まずワーク搬送装置(搬送路ともいう)が組み込まれたワーク搬送システム全体について図1により説明する。
【0018】
ここで図1(a)はワーク搬送システムの平面図であり、図1(b)はその側面図である。
【0019】
図1に示すように、ワーク搬送システムは磁性体からなるワークを順次搬送しながら検査等の処理を行うものである。
【0020】
このようなワーク搬送システムは、磁性体からなるワークWを供給するワーク供給手段としてのリニアフィーダ1と、リニアフィーダ1からのワークWを収納する多数のワーク収納凹部2aを有し、ワークWを搬送させながら電気的検査を行うワーク搬送テーブル2とを備えている。
【0021】
ワーク搬送テーブル2のワーク収納凹部2a内のワークWはワーク移載部9において、ワーク搬送装置6上を走行するキャリアテープ3の凹部3a内に移載されて収納される。そしてワークWを収納したキャリアテープ3の凹部3aは、カバーテープ7により覆われ、カバーテープ7はアイロン5によってキャリアテープ3に密着される。
【0022】
次に、本発明によるワーク搬送装置(搬送路)6について詳述する。
【0023】
上述のように搬送路6はワーク搬送システムに組み込まれており、搬送路6上をワークWを収納して搬送するキャリアテープ3が走行するようになっている。
【0024】
このような搬送路6は図2(a)(b)に示すように、磁石ケース6aと、この磁石ケース内に設けられワークWの搬送方向に平行に延びる2条の磁路6b,6cとを有している。ここで図2(a)は搬送路6を示す平面図であり、図2(b)は搬送路6の側面図である。
【0025】
図2(a)(b)に示すように、一方の磁路6bの表面には同一の磁極の極性、例えばN極がワークWの搬送方向に沿って連続して形成され、他方の磁路6cの表面には一方の磁路6bと異なる磁極の極性S極がワークWの搬送方向に沿って連続して形成されている。
【0026】
また2条の磁路6b,6cは、ワークWの搬送方向に直交する方向に沿って分割された多数の磁石要素8,8…からなり、各磁石要素8は一方の磁路6b側の分割磁石8aと、他方の磁路6c側の分割磁石8bとを有している(図2(a)(b)参照)。このうち分割磁石8aは表面の磁極の極性がN極となり、裏面の極性がS極となっている。また分割磁石8bは表面の磁極の極性がS極となり、裏面の極性がN極となっている。
【0027】
図2(a)(b)に示すように各分割磁石8a,8bを、互いの極性が逆向きとなるように、垂直面を介して接合することにより磁石要素8が得られる。このとき、磁石要素8の分割磁石8a,8bの接合面は極薄の非磁性体のスペーサを介して接合されるが、接着剤のみによって接合して分割磁石8a,8b間の隙間を接着剤によって形成してもよい。このように得られた磁石要素8は、極性を同一方向に揃えて、磁石ケース6a内に挿入され、このようにして搬送路6が形成される。これにより、搬送路6は幅方向が2分割されて、ワークWの搬送方向と平行する2条の磁路6b,6cが形成される。この場合、2条の磁路6b,6cは一方がN極で他方がS極の極性の異なる2片の長片磁石を接合したものとみなすことができる。
【0028】
次にこのような構成からなる本実施の形態の作用について説明する。
【0029】
図1において、ワーク供給手段のリニアフィーダ1により整列搬送されてきた磁性体から成るワークWは、ワーク搬送テーブル2の周縁部に複数設けられたワーク収納凹部2aに移載される。次にワーク搬送テーブル2が間欠回転してワーク収納凹部2a内のワークWに対して電気的検査が施される。ワークWがワーク移載部9に搬送されると、ワークWは図示しない移載機構によりキャリアテープ3の凹部3aに移載収納される。キャリアテープ3の凹部3aに移載収納されたワーク4aは、搬送路6の搬送面上をアイロン5まで搬送され、アイロン5においてキャリアテープ3に対してカバーテープ7が貼付されて凹部3aの開口部が密封され、ワークWが凹部3a内に密封状態で収納される。
【0030】
ワーク移載部9からアイロン5に至る搬送路6上は、キャリアテープ3の凹部3aが開口された状態であり、振動や空気の乱れなどの環境条件によっては凹部3aからワークWが飛散してしまうことも考えられる。しかしながら本発明によれば、搬送路6が上述した構造を有しているためワークWの飛散を効果的に防止することができる。
【0031】
次に搬送路6上におけるワークの挙動について、以下説明する。
【0032】
上述のように磁性体からなるワークWを収納したキャリアテープ3の凹部3aは、ワーク移載部9からアイロン5に至る間、開口されている。本発明によれば、ワーク移載部9からアイロン5に至るキャリアテープ3の下面側に磁石要素8を有する搬送路6を設けたことにより、ワークWがキャリアテープ3の凹部3aの搬送路6側底面に吸引され、ワークWは凹部3aから飛散することなく安定して搬送される。
【0033】
図3(a)(b)はワーク4が安定して搬送されることを説明する図であって図3(a)はその平面図、図3(b)はその側面図である。
【0034】
図3(a)(b)に示すように、分割磁石8a,8bの接合面(境界)上をまたいでワークWを載置すると、磁性体のワークWは両分割磁石8a,8bに吸引されて搬送される。この場合、搬送路6の各磁石要素8間の境界面において磁極の極性が変わらないため、搬送路6の下流端まで磁石要素8により生じる磁界φの方向は変化することがない。したがって、ワークWのサイズや搬送処理速度に関係なく、ワークWを安定して吸引搬送することができる。
【0035】
なお、本実施の形態において、分割磁石8a,8bからなる磁石要素8をワークWの搬送方向に沿って多数並べることにより搬送路6を形成したが、ワークWの搬送方向に延びる2本の磁石要素8c,8dを、互いの垂直面において接合することにより、2条の磁路6b,6cからなる搬送路6を形成してもよい(図4参照)。
【0036】
この場合、一方の磁石要素8cの表面は、磁極の極性がN極となり、その裏面の極性はS極となる。また他方の磁石要素8dの表面は、磁極の極性がS極となり、その裏面の極性はN極となっている。
【0037】
図4において、例えば磁石要素8cは磁路6bに対応し、磁石要素8dは磁路6cに対応する。
【0038】
さらに、図2(a)(b)および図3(a)(b)に示す実施の形態において、各磁石要素8を磁路6b側の分割磁石8aと、磁路6c側の分割要素8bとから構成した例を示したが、これに限らず磁石要素8を磁路6b側のN極部分と磁路6c側のS極部分とならなり搬送路6の幅方向に延びる一体型の磁石から構成してもよい。
【0039】
さらに上記各実施の形態において、分割磁石8a8bをスペーサ或いは接着剤を介して接合して磁石要素8を形成することにより、同極同士が反発するのを防止することができる。一方、磁石要素8を幅方向に延びる一体型の磁石から構成した場合、幅方向に磁石のN極とS極との境がなくなるが、この場合は磁石の両端から出る磁力線によりワークWが吸引されることになる。
【0040】
また上記各実施の形態において、ワーク4を収納するキャリアテープ3走行用の搬送路6について説明したが、一般のワーク搬送路或は若干の加振を伴う搬送路などのように、直接ワークを搬送する搬送路についても、ワーク飛散防止のための磁路として本発明を適用することもできる。
【0041】
また、磁性体からなるワークを搬送するシステムであれば、本発明によるワーク搬送装置を制限なく適用することができる。
【0042】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、搬送路は搬送方向に延びる2条の磁路からなり、一方の磁路の表面と他方の磁路の表面には、互いに異なる磁極の極性が搬送方向に連続して形成されているので、搬送路上では全長に渡って均一の磁界を形成することができる。このため搬送路に沿ってワーク搬送する間、ワークの搬送姿勢が変化することはなく、また、ワークの寸法や搬送処理速度が変化してもワークを安定して両磁路間で吸引することにより、安定した搬送を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ワーク搬送システムを示す図。
【図2】本発明によるワーク搬送装置の一実施の形態を示す図。
【図3】ワーク搬送装置の作用を示す図。
【図4】ワーク搬送装置の他の実施の形態を示す図。
【図5】従来のワーク搬送装置を示す図。
【図6】従来のワーク搬送装置の作用を示す図。
【符号の説明】
1 リニアフィーダ
2 搬送テーブル
2a 収納凹部
3 キャリアテープ
3a 凹部
5 アイロン
6 搬送路
6a 磁石ケース
6b 磁路
6c 磁路
7 カバーテープ
8 磁石要素
8a 分割磁石
8b 分割磁石
8c 磁石要素
8d 磁石要素
9 ワーク移載部
W ワーク
Claims (5)
- 磁性体からなるワークを搬送するワーク搬送装置において、
ワークの搬送方向に平行に延びる2条の磁路を備え、
一方の磁路の表面には、同一の磁極の極性が連続して形成され、他方の磁路の表面には一方の磁路の極性と異なる磁極の極性が連続して形成されていることを特徴とするワーク搬送装置。 - 2条の磁路はワークの搬送方向に直交する方向に沿って分割された多数の磁石要素からなることを特徴とする請求項1記載のワーク搬送装置。
- 各磁石要素は一方の磁路側の極性と、他方の磁路側の極性を有する磁石を有することを特徴とする請求項2記載のワーク搬送装置。
- 各磁石要素は一方の磁路側の分割磁石と、他方の磁路側の分割磁石とを有し、各分割磁石は表面の極性と裏面の極性が異なることを特徴とする請求項2記載のワーク搬送装置。
- 2条の磁路は、搬送方向に延びる2本の磁石要素からなり、各磁石要素は表面の極性と裏面の極性が異なることを特徴とする請求項1記載のワーク搬送装置。
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