JP2000281219A - 部品搬送構造 - Google Patents

部品搬送構造

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JP2000281219A
JP2000281219A JP11088059A JP8805999A JP2000281219A JP 2000281219 A JP2000281219 A JP 2000281219A JP 11088059 A JP11088059 A JP 11088059A JP 8805999 A JP8805999 A JP 8805999A JP 2000281219 A JP2000281219 A JP 2000281219A
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magnet
component
electronic component
transport
unit
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JP11088059A
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Yutaka Aikawa
豊 相川
Koji Saito
浩二 斉藤
Kazunari Koyama
和成 小山
Taro Yasuda
太郎 安田
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Taiyo Yuden Co Ltd
Original Assignee
Taiyo Yuden Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 磁石列に沿って搬送される電子部品に生じ得
る揺動を極力抑制して、安定した部品搬送を行える部品
搬送構造を提供する。 【解決手段】 複数の単位磁石11をN極とS極が上面
側に交互に現れるように隙間なく一列に並べて構成され
た第1磁石列12と、複数の単位磁石11をS極とN極
が上面側に交互に現れるように隙間なく一列に並べて構
成された第2磁石列13とを、互いの磁石列12,13
の上面高さが同一となるように平行に配置し、縦向き状
態の電子部品Pの中心が前記2つの磁石列12,13の
中央ラインSL上を通過するように、例えばベルトを用
いて電子部品Pの搬送を行なう。搬送部品Pが2つの磁
石列12,13から受けるマイナス側モーメントとプラ
ス側モーメントは1つの磁石列を用いた場合のそれより
も格段小さくなるので、搬送部品Pに生じ得る揺動を極
力抑制して安定した部品搬送を行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子部品を所定方
向に搬送するための部品搬送構造に関する。
【0002】
【従来の技術】部品供給装置や部品検査装置等における
電子部品の搬送には、ベルト上に投入された電子部品を
ベルト移動によって所定方向に搬送するベルト搬送方式
や、通路上に投入された電子部品をガス圧や押圧部材を
利用して所定方向に搬送する押圧搬送方式等が採用され
ている。
【0003】前記の部品搬送にあっては、搬送途中の電
子部品がガイド溝や通路等に接触すると部品詰まりを生
じる恐れがあり、この恐れを回避する1つの方式を本出
願人は先に提案している(特開平10−4290号公報
参照)。
【0004】具体的には、図1及び図2に示すように、
部品搬送用ベルト1の走行を案内するベルトガイド2
に、複数の単位磁石3をN極とS極が上面側に交互に現
れるように一列に並べて配置すると共にこの磁石列の上
にベルト1を非接触で配置したものであり、電子部品P
は磁石列の中央ラインSL上を通過するようにベルト1
によって搬送される。搬送部品Pはベルト1の下側に配
置されている磁石列からの引力によってベルト表面に密
着するので、搬送途中の電子部品Pがガイド溝や通路等
に接触してもその接触抵抗に抗して電子部品Pを適正に
搬送することができる。ちなみに、図1及び図2に示し
た電子部品Pは、磁力吸引可能な電子部品、例えばチッ
プコンデンサやチップ抵抗器やチップインダクタ等であ
り、図3に示すように所定の長さLと幅Wと高さTを有
する4角柱状を成している。また、単位磁石3は、所定
の直径及び厚みと所定の表面磁場を有する円盤状の永久
磁石から成る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図1及び図
2に示した部品搬送構造にあっては、矢印方向に搬送さ
れる電子部品Pは磁石列の磁力に基づいて下向きの引力
を受けると同時に、単位磁石の極性変化に基づくモーメ
ントを受けることになる。図4は前記引力の具体的デー
タを図5は前記モーメントの具体的データをそれぞれ示
すもので、ここでは、単位磁石3として直径が3mmで
厚みが1.5mmで表面磁場が2100Gの円盤状の永
久磁石を用いる一方、電子部品Pとして長さLが1.6
mmで幅Wと高さTが共に0.8mmで長さ方向両端部
に外部電極を有する4角柱状のチップ部品を用いてい
る。
【0006】磁石列の中央ラインSL上を縦向き状態で
通過する電子部品Pは、図4に示すような引力(図4中
はマイナス値で表示)を下向きに受ける。また、磁石列
の中央ラインSL上を縦向き状態で通過する電子部品P
は、図5に示すようなマイナス側モーメントとプラス側
モーメントを交互に受ける。尚、搬送部品Pはマイナス
側モーメントを受けると図1において時計回り方向に揺
動し、一方、プラス側モーメントを受けると図1におい
て反時計回り方向に揺動する。
【0007】即ち、図1及び図2に示した部品搬送構造
にあっては、搬送部品Pが磁石列から受ける引力として
大きな値が得られる一方、単位磁石の極性変化に基づく
モーメントの値も大きくなってしまうことから搬送部品
Pに生じる揺動を避けることが難しい。
【0008】本発明は前記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、磁石列に沿って搬送され
る電子部品に生じ得る揺動を極力抑制して、安定した部
品搬送を行える部品搬送構造を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明は、磁力吸引が可能な電子部品を所定方向に
搬送するための部品搬送構造であって、複数の単位磁石
をN極とS極が搬送部品側に交互に現れるように一列に
並べて構成された磁石列2つを平行に配置し、電子部品
の中心が前記2つの磁石列の中央ライン上を通過するよ
うに電子部品の搬送路を設定したことをその第1の特徴
としている。
【0010】この部品搬送構造によれば、搬送部品が2
つの磁石列から受ける引力を適当に確保しつつ、搬送部
品が2つの磁石列から受けるモーメントを低減すること
ができ、これにより、磁石列に沿って搬送される電子部
品に生じ得る揺動を極力抑制して安定した部品搬送が行
える。
【0011】また、本発明は、磁力吸引が可能な電子部
品を所定方向に搬送するための部品搬送構造であって、
複数の単位磁石をN極とS極が搬送部品側に交互に現れ
るように一列に並べて磁石列を構成し、電子部品の中心
が前記磁石列の中央ライン上を通過するように電子部品
の搬送路を設定すると共に、磁石列を構成する単位磁石
それぞれは、電子部品側とは反対側の一部を強磁性部材
に埋め込まれていることを第2の特徴としている。
【0012】この部品搬送構造によれば、磁石列を構成
する単位磁石の電子部品側とは反対側の一部を強磁性部
材に埋め込むことにより、電子部品側以外への磁束漏れ
を防止して搬送部品が磁石列から受ける引力を増加でき
ると共に、搬送部品が磁石列から受けるモーメントを低
減することができる。これにより、磁石列に沿って搬送
される電子部品に生じ得る揺動を極力抑制して安定した
部品搬送が行える。
【0013】本発明の前記目的とそれ以外の目的と、構
成特徴と、作用効果は、以下の説明と添付図面によって
明らかとなる。
【0014】
【発明の実施の形態】図6〜図9は本発明の第1実施形
態を示すもので、図中の符号Pは電子部品、11は単位
磁石、12は第1磁石列、13は第2磁石列である。ち
なみに、電子部品Pは図3に示したものと同様に磁力吸
引可能な電子部品、例えばチップコンデンサやチップ抵
抗器やチップインダクタ等であり、所定の長さLと幅W
と高さTを有する4角柱状を成している。また、単位磁
石11は、所定の直径及び厚みと所定の表面磁場を有す
る円盤状の永久磁石から成る。
【0015】本第1実施形態では、複数の単位磁石11
をN極とS極が上面側に交互に現れるように隙間なく一
列に並べて構成された第1磁石列12(図6及び図7の
上側の磁石列)と、複数の単位磁石11をS極とN極が
上面側に交互に現れるように隙間なく一列に並べて構成
された第2磁石列13(図6及び図7の下側の磁石列)
とを、互いの磁石列12,13の上面高さが同一となる
ように平行に配置してある。また、第1磁石列12を構
成する単位磁石11と第2磁石列13を構成する単位磁
石11の中心は、単位磁石11の並び方向と直交する方
向で一致している。
【0016】図6のものでは、縦向き状態の電子部品P
の中心が前記2つの磁石列12,13の中央ラインSL
上を通過するように、例えば図1及び図2に示したベル
トを用いて電子部品Pの搬送が行われる。一方、図7の
ものでは、横向き状態の電子部品Pの中心が前記2つの
磁石列12,13の中央ラインSL上を通過するよう
に、例えば図1及び図2に示したベルトを用いて電子部
品Pの搬送が行われる。
【0017】矢印方向に搬送される電子部品Pは、図6
に示した縦向き状態と図7に示した横向き状態に拘わら
ず、その下側に配置されている第1磁石列12と第2磁
石列13の磁力に基づいて下向きの引力を受けると同時
に、単位磁石11の極性変化に基づくモーメントを受け
る。
【0018】図8は前記引力の具体的データを図9は前
記モーメントの具体的データをそれぞれ示すもので、両
図における実線は電子部品Pを縦向き状態で搬送する図
6の場合に対応し、破線は電子部品を横向き状態で搬送
する図7の場合に対応する。ここでは、単位磁石11と
して直径が3mmで厚みが1.5mmで表面磁場が21
00Gの円盤状のサマリウムコバルト磁石を用いる一
方、電子部品Pとして長さLが1.6mmで幅Wと高さ
Tが共に0.8mmで長さ方向両端部に外部電極を有す
る4角柱状のチップ部品を用いている 2つの磁石列12,13の中央ラインSL上を縦向き状
態で通過する電子部品Pは、図8に実線で示すような引
力(図中はマイナス値で表示)を下向きに受け、一方、
2つの磁石列12,13の中央ラインSL上を横向き状
態で通過する電子部品Pは、図8に破線で示すような引
力(図中はマイナス値で表示)を下向きに受ける。
【0019】また、2つの磁石列12,13の中央ライ
ンSL上を縦向き状態で通過する電子部品Pは、図9に
実線で示すようなマイナス側モーメントとプラス側モー
メントを交互に受け、一方、2つの磁石列12,13の
中央ラインSL上を横向き状態で通過する電子部品P
は、図9に破線で示すようなマイナス側モーメントとプ
ラス側モーメントを交互に受ける。
【0020】図8に示した引力変化データと前記図4に
示した引力変化データとの比較から明らかなように、第
2実施形態の部品搬送構造によれば、縦向き搬送と横向
き搬送の両方において、搬送部品Pが2つの磁石列1
2,13から受ける引力は図1及び図2に示した部品搬
送構造のそれよりも小さくなるが、電子部品Pそれ自体
が極めて小型でしかも軽量であるため、図8に示す程度
の引力が得られば搬送部品Pをベルト表面に密着させる
といった所期の目的は十分に達成できる。
【0021】また、図9に示したモーメント変化データ
と前記図5に示した引力変化データとの比較から明らか
なように、第2実施形態の部品搬送構造によれば、縦向
き搬送と横向き搬送の両方において、搬送部品Pが2つ
の磁石列12,13から受けるモーメントは図1及び図
2に示した部品搬送構造のそれよりも格段小さくなる。
つまり、2つの磁石列12,13の中央ラインSL上を
通過する電子部品Pはマイナス側モーメントとプラス側
モーメントを交互に受けるものの、モーメントの値が小
さいためここで生じ得る揺動は図1及び図2に示した部
品搬送構造のそれよりも遙かに小さく、これにより搬送
部品Pに生じ得る揺動を極力抑制して、安定した部品搬
送を行うことができる。勿論、単位磁石11のサイズ及
び表面磁場や搬送部品Pのサイズや種類が変わってもこ
れと同様の作用効果を得ることができる。
【0022】図10〜図13は本発明の第2実施形態を
示すもので、図中の符号Pは電子部品、21は単位磁
石、22は第1磁石列、23は第2磁石列である。ちな
みに、電子部品Pは図3に示したものと同様に磁力吸引
可能な電子部品、例えばチップコンデンサやチップ抵抗
器やチップインダクタ等であり、所定の長さLと幅Wと
高さTを有する4角柱状を成している。また、単位磁石
21は、所定の直径及び厚みと所定の表面磁場を有する
円盤状の永久磁石から成る。
【0023】本第2実施形態では、複数の単位磁石21
をN極とS極が上面側に交互に現れるように隙間なく一
列に並べて構成された第1磁石列22(図10及び図1
1の上側の磁石列)と、複数の単位磁石21をS極とN
極が上面側に交互に現れるように隙間なく一列に並べて
構成された第2磁石列23(図10及び図11の下側の
磁石列)とを、互いの磁石列22,23の上面高さが同
一となるように平行に配置してある。また、第1磁石列
22を構成する単位磁石21と第2磁石列23を構成す
る単位磁石21の中心は、単位磁石21の並び方向と直
交する方向で単位磁石半個分ずれている。
【0024】図10のものでは、縦向き状態の電子部品
Pの中心が前記2つの磁石列22,23の中央ラインS
L上を通過するように、例えば図1及び図2に示したベ
ルトを用いて電子部品Pの搬送が行われる。一方、図1
1のものでは、横向き状態の電子部品Pの中心が前記2
つの磁石列22,23の中央ラインSL上を通過するよ
うに、例えば図1及び図2に示したベルトを用いて電子
部品Pの搬送が行われる。
【0025】矢印方向に搬送される電子部品Pは、図1
0に示した縦向き状態と図11に示した横向き状態に拘
わらず、その下側に配置されている第1磁石列22と第
2磁石列23の磁力に基づいて下向きの引力を受けると
同時に、単位磁石21の極性変化に基づくモーメントを
受ける。
【0026】図12は前記引力の具体的データを図13
は前記モーメントの具体的データをそれぞれ示すもの
で、両図における実線は電子部品Pを縦向き状態で搬送
する図10の場合に対応し、破線は電子部品を横向き状
態で搬送する図11の場合に対応する。ここでは、単位
磁石21として直径が3mmで厚みが1.5mmで表面
磁場が2100Gの円盤状のサマリウムコバルト磁石を
用いる一方、電子部品Pとして長さLが1.6mmで幅
Wと高さTが共に0.8mmで長さ方向両端部に外部電
極を有する4角柱状のチップ部品を用いている 2つの磁石列22,23の中央ラインSL上を縦向き状
態で通過する電子部品Pは、図12に実線で示すような
引力(図中はマイナス値で表示)を下向きに受け、一
方、2つの磁石列22,23の中央ラインSL上を横向
き状態で通過する電子部品Pは、図12に破線で示すよ
うな引力(図中はマイナス値で表示)を下向きに受け
る。
【0027】また、2つの磁石列22,23の中央ライ
ンSL上を縦向き状態で通過する電子部品Pは、図13
に実線で示すようなマイナス側モーメントとプラス側モ
ーメントを交互に受け、一方、2つの磁石列22,23
の中央ラインSL上を横向き状態で通過する電子部品P
は、図13に破線で示すようなマイナス側モーメントと
プラス側モーメントを交互に受ける。
【0028】図12に示した引力変化データと前記図4
に示した引力変化データとの比較から明らかなように、
第3実施形態の部品搬送構造によれば、縦向き搬送と横
向き搬送の両方において、搬送部品Pが2つの磁石列2
2,23から受ける引力は図1及び図2に示した部品搬
送構造のそれよりも小さくなるが、電子部品Pそれ自体
が極めて小型でしかも軽量であるため、図12に示す程
度の引力が得られば電子部品Pをベルト表面に密着させ
るといった所期の目的は十分に達成できる。
【0029】また、図13に示したモーメント変化デー
タと前記図5に示した引力変化データとの比較から明ら
かなように、第2実施形態の部品搬送構造によれば、縦
向き搬送と横向き搬送の両方において、搬送部品Pが2
つの磁石列22,23から受けるモーメントは図1及び
図2に示した部品搬送構造のそれよりも格段小さくな
る。つまり、2つの磁石列22,23の中央ラインSL
上を通過する電子部品Pはマイナス側モーメントとプラ
ス側モーメントを交互に受けるものの、モーメントの値
が小さいためここで生じ得る揺動は図1及び図2に示し
た部品搬送構造のそれよりも遙かに小さく、これにより
搬送部品Pに生じ得る揺動を極力抑制して、安定した部
品搬送を行うことができる。勿論、単位磁石21のサイ
ズ及び表面磁場や搬送部品Pのサイズや種類が変わって
もこれと同様の作用効果を得ることができる。
【0030】図14(A)及び図14(B)は前述の第
1実施形態の変形例を示すもので、ここでは、2つの磁
石列12,13を構成する単位磁石11それぞれの電子
部品側とは反対側の一部を強磁性部材14、例えば鉄製
プレート等に埋め込んで構成している。強磁性部材14
に対する単位磁石11の埋め込み量(t1−t2)は、
単位磁石11の厚み(極面間距離,t1)の1/2以下
にすると好ましく、埋め込み量(t1−t2)を厚みt
1の半分よりも大きくすると下記のような作用効果が得
にくくなる。
【0031】この構造によれば、2つの磁石列12,1
3を構成する単位磁石11それぞれの電子部品側とは反
対側の一部を強磁性部材14に埋め込むことにより、電
子部品側以外への磁束漏れを防止して搬送部品Pが磁石
列12,13から受ける引力を増加できると共に、搬送
部品Pが磁石列12,13から受けるモーメントを低減
することができる。これにより、磁石列11,12に沿
って搬送される電子部品に生じ得る揺動を効果的に抑制
してより安定した部品搬送が行える。
【0032】ちなみに、前記の構造では、強磁性部材1
4の一面と単位磁石11との突出部分とに段差や隙間を
生じるので、これを嫌う場合には図14(C)に示すよ
うに、エポキシ樹脂等の非磁性材料15を強磁性部材1
4の一面に塗布して段差と隙間を埋めるようにするとよ
い。
【0033】図15(A)及び図15(B)は前述の第
2実施形態の変形例を示すもので、ここでは、2つの磁
石列22,23を構成する単位磁石21それぞれの電子
部品側とは反対側の一部を強磁性部材24、例えば鉄製
プレート等に埋め込んで構成している。強磁性部材24
に対する単位磁石21の埋め込み量(t3−t4)は、
単位磁石21の厚み(極面間距離,t3)の1/2以下
にすると好ましく、埋め込み量(t3−t4)を厚みt
3の半分よりも大きくすると下記のような作用効果が得
にくくなる。
【0034】この構造によれば、2つの磁石列22,2
3を構成する単位磁石21それぞれの電子部品側とは反
対側の一部を強磁性部材24に埋め込むことにより、電
子部品側以外への磁束漏れを防止して搬送部品Pが磁石
列22,23から受ける引力を増加できると共に、搬送
部品Pが磁石列22,23から受けるモーメントを低減
することができる。これにより、磁石列21,22に沿
って搬送される電子部品に生じ得る揺動を効果的に抑制
してより安定した部品搬送が行える。
【0035】ちなみに、この構造では、強磁性部材24
の一面と単位磁石21との突出部分とに段差や隙間を生
じるので、これを嫌う場合には図15(C)に示すよう
に、エポキシ樹脂等の非磁性材料25を強磁性部材24
の一面に塗布して段差と隙間を埋めるようにしてすると
よい。
【0036】図16(A)と図16(B)は本発明の第
3実施形態を示すもので、図中の符号31は単位磁石、
32は強磁性部材である。単位磁石31は、所定の直径
及び厚みと所定の表面磁場を有する円盤状の永久磁石か
ら成る。
【0037】本第3実施形態では、複数の単位磁石31
をN極とS極が上面側に交互に現れるように隙間なく一
列に並べて磁石列32を構成し、この磁石列32を構成
する単位磁石21の電子部品側とは反対側の一部を強磁
性部材24、例えば鉄製プレート等に埋め込んである。
強磁性部材24に対する単位磁石21の埋め込み量(t
5−t6)は、単位磁石21の厚み(極面間距離,t
5)の1/2以下にすると好ましく、埋め込み量(t5
−t6)を厚みt5の半分よりも大きくすると下記のよ
うな作用効果が得にくくなる。
【0038】図示を省略したが、磁石列32の上側には
図1及び図2に示したベルトが非接触で配置され、縦向
き状態或いは横向き状態の電子部品はその中心が磁石列
32の中央ラインを通過するようにベルトによって磁石
列32に沿って搬送される。ちなみに、電子部品は図3
に示したものと同様に磁力吸引可能な電子部品、例えば
チップコンデンサやチップ抵抗器やチップインダクタ等
であり、所定の長さLと幅Wと高さTを有する4角柱状
を成している。
【0039】第3実施形態の部品搬送構造によれば、磁
石列31を構成する単位磁石31それぞれの電子部品側
とは反対側の一部を強磁性部材24に埋め込むことによ
り、図1及び図2に示した部品搬送構造に比べ、電子部
品側以外への磁束漏れを防止して搬送部品Pが磁石列3
1から受ける引力を増加できると共に、搬送部品Pが磁
石列31から受けるモーメントを低減することができ
る。これにより、磁石列31に沿って搬送される電子部
品に生じ得る揺動を効果的に抑制してより安定した部品
搬送が行える。
【0040】ちなみに、この構造では、強磁性部材33
の一面と単位磁石31との突出部分とに段差を生じるの
で、これを嫌う場合には図16(C)に示すように、エ
ポキシ樹脂等の非磁性材料25を強磁性部材33の一面
に塗布して段差を埋めるようにするとよい。
【0041】前述の各実施形態及びその変形例では、何
れもベルトによって電子部品を所定方向に搬送するもの
を示したが、本発明はベルトを用いない部品搬送方式、
例えば通路上に投入された電子部品をガス圧や押圧部材
を利用して所定方向に搬送する押圧搬送方式にも適用で
き、同様の作用効果を得ることができる。
【0042】また、図17に示すような部品包装テープ
41を利用して電子部品Pを所定方向に搬送するものに
も適用できる。この部品包装テープ41は樹脂や紙等を
材料として形成されており、電子部品収納用の横向きの
凹部42を長さ方向に等間隔で有している。また、部品
包装テープ41の一側縁、或いは両側縁には、図示省略
のテープ送り用スプロケットのガイドピンに係合可能な
ガイド孔43が長さ方向に等間隔で形成されている。図
中の符号44は部品挿入後の凹部42を覆うカバーテー
プであり、このカバーテープ44は熱溶着等の手法によ
って部品包装テープ41の表面に止着され、凹部42か
ら電子部品Pを取り出すときに適宜剥がされる。
【0043】この部品包装テープ41を用いて電子部品
Pの搬送を行うときには、図18にに示すように、所定
方向に走行する部品包装テープ41の下側に非接触で前
述の磁石列を配置する。第1実施形態と第2実施形態の
構造を適用する場合には、横向き状態の電子部品Pの中
心が2つの磁石列12,13または2つの磁石列22,
23の中央ラインSL上を通過するようにし、第3実施
形態の構造を適用する場合には、横向き状態の電子部品
Pの中心が磁石列32の中央ラインSL上を通過するよ
うにする。
【0044】部品包装テープ41の凹部42内に収納さ
れている電子部品Pは、その下側に配置されている磁石
列から前記同様の引力を受けて凹部42の底面に密着す
る。また、凹部42内に収納されている電子部品Pは、
その下側に配置されている磁石列からマイナス側モーメ
ントとプラス側モーメントを交互に受けるものの、この
モーメント値は先に説明したように小さいためここで生
じ得る揺動は図1及び図2に示した部品搬送構造のそれ
よりも遙かに小さく、これにより搬送部品Pに生じ得る
揺動を極力抑制して、安定した部品搬送を行うことがで
きる。勿論、単位磁石のサイズ及び表面磁場や搬送部品
のサイズや種類が変わってもこれと同様の作用効果を得
ることができる。
【0045】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
磁石列に沿って搬送される電子部品に生じ得る揺動を極
力抑制して安定した部品搬送が行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の部品搬送構造の部分縦断面図
【図2】図1の上面図
【図3】図1に示した電子部品Pの斜視図
【図4】図1に示した部品搬送構造において、搬送部品
が磁石列から受ける引力の具体的データを示す図
【図5】図1に示した部品搬送構造において、搬送部品
が磁石列から受けるモーメントの具体的データを示す図
【図6】本発明の第1実施形態を示す部品搬送構造にお
いて電子部品を縦向き搬送する場合の部分上面図
【図7】本発明の第1実施形態を示す部品搬送構造にお
いて電子部品を横向き搬送する場合の部分上面図
【図8】図6及び図7に示した部品搬送構造において、
搬送部品が磁石列から受ける引力の具体的データを示す
【図9】図6及び図7に示した部品搬送構造において、
搬送部品が磁石列から受けるモーメントの具体的データ
を示す図
【図10】本発明の第2実施形態を示す部品搬送構造に
おいて電子部品を縦向き搬送する場合の部分上面図
【図11】本発明の第2実施形態を示す部品搬送構造に
おいて電子部品を横向き搬送する場合の部分上面図
【図12】図10及び図11に示した部品搬送構造にお
いて、搬送部品が磁石列から受ける引力の具体的データ
を示す図
【図13】図10及び図11に示した部品搬送構造にお
いて、搬送部品が磁石列から受けるモーメントの具体的
データを示す図
【図14】本発明の第1実施形態の変形構造を示す部分
斜視図とそのB−B線断面図
【図15】本発明の第2実施形態の変形構造を示す部分
斜視図とそのB−B線断面図
【図16】本発明の第3実施形態を示す磁石列及び強磁
性部材の部分斜視図とそのB−B線断面図
【図17】部品包装テープの部分斜視図
【図18】部品包装テープによる部品搬送に各実施形態
の構造に適用した例を示す部分縦断面図
【符号の説明】
P…電子部品、11…単位磁石、12…第1磁石列、1
3…第2磁石列、SL…中央ライン、14…強磁性部
材、21…単位磁石、22…第1磁石列、23…第2磁
石列、SL…中央ライン、24…強磁性部材、31……
単位磁石、32…磁石列、33…強磁性部材、41…部
品包装テープ、42…凹部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小山 和成 東京都台東区上野6丁目16番20号 太陽誘 電株式会社内 (72)発明者 安田 太郎 東京都台東区上野6丁目16番20号 太陽誘 電株式会社内 Fターム(参考) 3F021 AA01 AA06 CA02 DA01 5E313 AA03 CC01 DD01 DD02 DD06 DD12 DD13 DD50

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁力吸引が可能な電子部品を所定方向に
    搬送するための部品搬送構造であって、 複数の単位磁石をN極とS極が搬送部品側に交互に現れ
    るように一列に並べて構成された磁石列2つを平行に配
    置し、 電子部品の中心が前記2つの磁石列の中央ライン上を通
    過するように電子部品の搬送路を設定した、 ことを特徴とする部品搬送構造。
  2. 【請求項2】 2つの磁石列の単位磁石それぞれの中心
    が、単位磁石の並び方向と直交する方向で一致してい
    る、 ことを特徴とする請求項1に記載の部品搬送構造。
  3. 【請求項3】 2つの磁石列の単位磁石それぞれの中心
    が、単位磁石の並び方向と直交する方向でずれている、 ことを特徴とする請求項1に記載の部品搬送構造。
  4. 【請求項4】 2つの磁石列を構成する単位磁石それぞ
    れは、電子部品側とは反対側の一部を強磁性部材に埋め
    込まれている、 ことを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の部
    品搬送構造。
  5. 【請求項5】 磁力吸引が可能な電子部品を所定方向に
    搬送するための部品搬送構造であって、 複数の単位磁石をN極とS極が搬送部品側に交互に現れ
    るように一列に並べて磁石列を構成し、 電子部品の中心が前記磁石列の中央ライン上を通過する
    ように電子部品の搬送路を設定すると共に、 磁石列を構成する単位磁石それぞれは、電子部品側とは
    反対側の一部を強磁性部材に埋め込まれている、 ことを特徴とする部品搬送構造。
  6. 【請求項6】 強磁性部材に対する単位磁石の埋め込み
    量は、単位磁石の極面間距離の1/2以下である、 ことを特徴とする請求項4または5に記載の部品搬送構
    造。
  7. 【請求項7】 所定方向に搬送される電子部品は搬送ベ
    ルト上に載置されたものであり、この電子部品は磁石列
    からの磁力によってベルト表面に密着する、 ことを特徴とする請求項1〜6の何れか1項に記載の部
    品搬送構造。
  8. 【請求項8】 所定方向に搬送される電子部品は部品包
    装テープの凹部内に収納されたものであり、この電子部
    品は磁石列からの磁力によって凹部底面に密着する、 ことを特徴とする請求項1〜6の何れか1項に記載の部
    品搬送構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006186078A (ja) * 2004-12-27 2006-07-13 Hitachi High-Tech Instruments Co Ltd 部品供給装置
JP2018027856A (ja) * 2016-08-16 2018-02-22 陽程科技股▲ふん▼有限公司 磁気駆動の搬送方法

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