JP2001192115A - 部品搬送構造 - Google Patents

部品搬送構造

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JP2001192115A
JP2001192115A JP2000001626A JP2000001626A JP2001192115A JP 2001192115 A JP2001192115 A JP 2001192115A JP 2000001626 A JP2000001626 A JP 2000001626A JP 2000001626 A JP2000001626 A JP 2000001626A JP 2001192115 A JP2001192115 A JP 2001192115A
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JP2000001626A
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Koji Saito
浩二 斉藤
Yutaka Aikawa
豊 相川
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Taiyo Yuden Co Ltd
Original Assignee
Taiyo Yuden Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 四角柱形状の電子部品を安定して搬送できる
部品搬送構造を提供する。 【解決手段】 複数の永久磁石40から成る磁石列
が、その列向中心が搬送通路11の通路中心から通路幅
方向に離れるようなオフセット量OSをもって配置され
ているため、搬送通路11を間欠移動するチップ部品C
Cは、磁石列から図7に破線で示すような引き寄せ力を
受け、この結果、チップ部品CCの一側面が搬送通路1
1の下面に密着し、且つ、他側面が搬送通路11の幅方
向側面に密着する。即ち、搬送通路11を間欠移動する
チップ部品CCには磁石列の引き寄せ力によって部品姿
勢を矯正する力が作用するので、従来のようにチップ部
品CCが軸線を中心として回転して菱形姿勢になること
はなく、チップ部品CCを適正姿勢のまま搬送できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、四角柱形状の電子
部品を所定方向に搬送するための部品搬送構造に関す
る。
【0002】
【従来の技術】この種の部品搬送構造に係り、出願人は
図1及び図2に示す部品搬送構造を先に提案している
(特開平8−48419号公報)。図中の符号110は
部品ガイド、120はベルトガイド、130は可動ベル
ト、140は永久磁石、150はストッパ、CCはチッ
プ部品である。
【0003】この部品搬送構造は図3に示すような四角
柱形状の電子部品、例えばチップ抵抗器やチップコンデ
ンサやチップインダクタ等のチップ部品CCを所定方向
に搬送するために用いられる。チップ部品CCは全体が
四角柱形状を成していて、長さ方向両端部に外部電極C
Ceを備えている。このチップ部品CCは、所定の長さ
寸法Lcと幅寸法Wcと高さ寸法Tcと端面対角線寸法
Dcを有していて、これら寸法の大小関係はLc>Dc
>Wc=Tcである。
【0004】部品ガイド110には横断面四角形の搬送
通路111が形成されていて、この搬送通路111はそ
の下面を可動ベルト130の表面によって構成されてい
る。搬送通路111の幅寸法(図2における左右方向の
寸法)と高さ寸法(図2における上下方向の寸法)は互
いに等しく、両寸法は、チップ部品CCの端面対角線寸
法Dcよりも大きく、且つ、幅寸法Wc及び高さ寸法T
cの2倍値よりも小さい。
【0005】ベルトガイド120には可動ベルト130
を移動可能に収容するためのガイド溝121が形成され
ており、ガイド溝121内に収容された可動ベルト13
0の表面は部品ガイド110の下面に接している。ま
た、ベルトガイド120のガイド溝121の底面には円
盤形状の永久磁石140を非突出状態で固定配置するた
めの1乃至複数の凹部から成る磁石収容部122が搬送
通路111に沿って形成されており、この磁石収容部1
22には複数の永久磁石140が一列に並んだ状態で固
定配置されている。磁石列を構成する複数の永久磁石1
40は、N極とS極が交互に並ぶような上面極性を有し
ている。
【0006】可動ベルト130は合成ゴムや軟質樹脂等
の磁束透過材料から形成されたタイミングベルト或いは
平ベルト等から成り、図示省略の駆動機構によって図1
において左方向に間欠的に移動する。ちなみに、この可
動ベルト130の1回当たりの移動量はチップ部品CC
の長さ寸法Lcよりも大きい。
【0007】ストッパ140はチップ部品CCとほぼ同
じ厚みを有する平板部材から成り、部品ガイド110ま
たはベルトガイド120に固定配置されている。可動ベ
ルト130はこのストッパ140の下側を接触状態或い
は非接触状態で通過する。
【0008】以下に前述の部品搬送構造の動作を説明す
る。
【0009】搬送通路111内に長さ向きで送り込まれ
たチップ部品CCは、可動ベルト130の間欠移動に伴
い搬送通路111に沿って図1において左方向に搬送さ
れる。
【0010】搬送通路111を間欠移動するチップ部品
CCは、可動ベルト130の下側に配置されている磁石
列の磁力によって、搬送を妨げない程度の力で搬送通路
111の下面(可動ベルト130の表面)に引き寄せら
れその一側面(下面)を可動ベルト130の表面に密着
している。
【0011】図1に示すように、搬送部品CCのうちの
先頭のチップ部品CCはやがてストッパ150に当接し
て停止し、2番目以降のチップ部品CCは先頭のチップ
部品CCの後に隙間なく連なる。
【0012】先頭のチップ部品CCが可動ストッパ15
0に当接した状態で可動ベルト130が停止すると、図
5に示すような吸着ノズルANによって、先頭のチップ
部品CCは外部に取り出される。
【0013】先頭のチップ部品CCが取り出された後
は、図1に示すように、再び可動ベルト130が移動し
て、次の先頭のチップ部品CCが可動ストッパ150に
当接して停止し、2番目以降のチップ部品CCは先頭の
チップ部品CCの後に隙間なく連なる。以後は前記の動
作が部品取り出しと並行して繰り返される。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】前述の部品搬送構造で
は、搬送途中のチップ部品CCが図4に示すように軸線
を中心として回転して菱形姿勢となることがある。菱形
姿勢に変化したチップ部品CCは搬送通路111におい
て部品詰まりを生じ得る原因となることから、より安定
した部品搬送を行うには前記の姿勢変化の現象を防止す
る対策が必要となる。
【0015】本発明は前記事情に鑑みて創作されたもの
で、その目的とするところは、四角柱形状の電子部品を
安定して搬送できる部品搬送構造を提供することにあ
る。
【0016】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明は、四角柱形状の電子部品を長さ向きで所定
方向に搬送するための搬送通路と、部品搬送を妨げない
程度の力で搬送部品を搬送通路の下面に引き寄せるため
の磁石列とを備えた部品搬送構造において、1つの磁石
列がその列中心が搬送通路の通路中心から通路幅方向に
離れるようなオフセット量をもって配置されていること
を第1の特徴とし、また、2つの磁石列が各々の列中心
が搬送通路の通路中心から通路幅方向に離れるようなオ
フセット量をもって、且つ、搬送通路の通路中心に対し
て対称に配置されていることを第2の特徴とする。
【0017】この部品搬送構造によれば、1または2つ
の磁石列がその列中心が搬送通路の通路中心から通路幅
方向に離れるようなオフセット量をもって配置されてい
るため、磁石列が1つの場合には、搬送通路を移動する
電子部品は、1つの磁石列から斜め下向きの引き寄せ力
を受け、この結果、電子部品の一側面が搬送通路の下面
に密着し、且つ、他側面が搬送通路の幅方向側面に密着
する。即ち、搬送通路を移動する電子部品には1つの磁
石列の引き寄せ力によって部品姿勢を矯正する力が作用
するので、従来のように電子部品が軸線を中心として回
転して菱形姿勢になることはなく、電子部品を適正姿勢
のまま搬送することができる。
【0018】一方、磁石列が2つの場合には、搬送通路
を移動する電子部品は、2つの磁石列それぞれから斜め
下向きの引き寄せ力を受け、この結果、電子部品の一側
面が搬送通路の下面に密着する。即ち、搬送通路を移動
する電子部品には2つの磁石列それぞれの引き寄せ力に
よって部品姿勢を矯正する力が作用するので、従来のよ
うに電子部品が軸線を中心として回転して菱形姿勢にな
ることはなく、電子部品を適正姿勢のまま搬送すること
ができる。
【0019】本発明の前記目的とそれ以外の目的と、構
成特徴と、作用効果は、以下の説明と添付図面によって
明らかとなる。
【0020】
【発明の実施の形態】図6〜図9は本発明の一実施形態
を示す。図中の符号10は部品ガイド、20はベルトガ
イド、30は可動ベルト、40は永久磁石、50はスト
ッパ、CCはチップ部品である。チップ部品CCは図3
で説明したものと同じであるのでここでの説明を省略す
る。
【0021】部品ガイド10には横断面四角形の搬送通
路11が形成されていて、この搬送通路11はその下面
を可動ベルト30の表面によって構成されている。搬送
通路11の幅寸法(図7における左右方向の寸法)と高
さ寸法(図7における上下方向の寸法)は互いに等し
く、両寸法は、チップ部品CCの端面対角線寸法Dcよ
りも大きく、且つ、幅寸法Wc及び高さ寸法Tcの2倍
値よりも小さい。
【0022】ベルトガイド20には可動ベルト30を移
動可能に収容するためのガイド溝21が形成されてお
り、ガイド溝21内に収容された可動ベルト30の表面
は部品ガイド110の下面に接している。また、ベルト
ガイド20のガイド溝21の底面には円盤形状の永久磁
石40を非突出状態で固定配置するための1乃至複数の
凹部から成る磁石収容部22が搬送通路11に沿って形
成されており、この磁石収容部22には複数の永久磁石
40が一列に並んだ状態で固定配置されている。磁石列
を構成する複数の永久磁石40は、S極とN極が交互に
並ぶような上面極性を有している。
【0023】図7から分かるように、複数の永久磁石4
0から成る磁石列は、その列中心が搬送通路11の通路
中心から通路幅方向に離れるようなオフセット量OSを
もって配置されている。この磁石列のオフセット量OS
は任意であるが、後述の部品姿勢矯正作用を的確に得る
には、磁石列の列中心が搬送通路11の幅方向側面(図
中では左側面)と一致もしくは外側に位置するようなオ
フセット量OSを設定することが好ましい。
【0024】また、図8(A)からも分かるように、磁
石列を構成する円盤形状の永久磁石40の直径はチップ
部品CCの長さ寸法Lcよりも大きく、各永久磁石40
は隙間なく或いは微小な隙間を介して直線状に連なって
いる。可能であれば、チップ部品CCの長さ寸法Lcと
一致する直径を有するもの或いは長さ寸法Lcよりも小
さな直径を有するものを永久磁石40として用いてもよ
い。勿論、磁石列を構成する永久磁石としては図8
(B)に示すような直方体形状の永久磁石40aを利用
してもよく、この場合も、直方体形状の永久磁石40a
の長さ寸法と幅寸法のそれぞれは、チップ部品CCの長
さ寸法Lcと幅寸法Wc(高さ寸法Tc)よりも大きく
てもそれ以下であってもよい。
【0025】さらに、図6から分かるように、複数の永
久磁石40から成る磁石列の先頭の永久磁石40は、ス
トッパ50によって停止された搬送部品CCのうちの2
番目のチップ部品CCの下側に位置している。
【0026】可動ベルト30は合成ゴムや軟質樹脂等の
磁束透過材料から形成されたタイミングベルト或いは平
ベルト等から成り、図示省略の駆動機構によって図6に
おいて左方向に間欠的に移動する。ちなみに、この可動
ベルト30の1回当たりの移動量はチップ部品CCの長
さ寸法Lcよりも大きい。
【0027】ストッパ50はチップ部品CCとほぼ同じ
厚みを有する平板部材から成り、部品ガイド10または
ベルトガイド20に固定配置されている。可動ベルト3
0はこのストッパ50の下側を接触状態或いは非接触状
態で通過する。
【0028】以下に前述の部品搬送構造の動作を説明す
る。
【0029】搬送通路11内に長さ向きで送り込まれた
チップ部品CCは、可動ベルト30の間欠移動に伴い搬
送通路11に沿って図6において左方向に搬送される。
【0030】複数の永久磁石40から成る磁石列が、そ
の列向中心が搬送通路11の通路中心から通路幅方向に
離れるようなオフセット量OSをもって配置されている
ため、搬送通路11を間欠移動するチップ部品CCは、
1つの磁石列から図7に破線で示すような斜め下向きの
引き寄せ力を受け、この結果、チップ部品CCの一側面
(図中下面)が搬送通路11の下面(可動ベルト130
の表面)に密着し、且つ、他側面(図中左側面)が搬送
通路11の幅方向側面(図中は左側面)に密着する。即
ち、搬送通路11を間欠移動するチップ部品CCには1
つの磁石列の引き寄せ力によって部品姿勢を矯正する力
が作用するので、従来のようにチップ部品CCが軸線を
中心として回転して菱形姿勢になることはなく、チップ
部品CCを適正姿勢のまま搬送することができる。
【0031】図6に示すように、搬送部品CCのうちの
先頭のチップ部品CCはやがてストッパ50に当接して
停止し、2番目以降のチップ部品CCは先頭のチップ部
品CCの後に隙間なく連なる。
【0032】先頭のチップ部品CCがストッパ50に当
接した状態で可動ベルト30が停止すると、図9に示す
ように、先頭のチップ部品CCは吸着ノズルANによっ
て外部に取り出される。
【0033】複数の永久磁石40から成る磁石列の先頭
の永久磁石40が、ストッパ50によって停止された搬
送部品CCのうちの2番目のチップ部品CCの下側に位
置しているため、図9に示すように、この2番目のチッ
プ部品CCには磁石列の先頭の永久磁石40の磁力によ
る引き寄せ力が作用することになる。
【0034】図5に示すように、従来の部品搬送構造の
ような磁石列の配置形態では、先頭のチップ部品CCを
取り出すときに2番目のチップ部品CCが引きつられて
2番目のチップ部品CCに姿勢乱れを生じることがある
が、前述の部品搬送構造では、ストッパ50によって停
止された搬送部品CCのうちの2番目のチップ部品CC
を磁石列の先頭の永久磁石40の磁力による引き寄せ力
によって停止位置で保持することができるので、先頭の
チップ部品CCを取り出すときに2番目のチップ部品C
Cが引きつられて姿勢乱れを生じることを阻止すること
ができる。
【0035】先頭のチップ部品CCが取り出された後
は、図6に示すように、再び可動ベルト30が移動し
て、次の先頭のチップ部品CCがストッパ50に当接し
て停止し、2番目以降のチップ部品CCは先頭のチップ
部品CCの後に隙間なく連なる。以後は前記の動作が部
品取り出しと並行して繰り返される。
【0036】このように前述の部品搬送構造によれば、
搬送通路11を間欠移動するチップ部品CCが軸線を中
心として回転して菱形姿勢になることを確実に阻止し
て、この姿勢変化を原因とした搬送不良の問題を解消し
て所期の部品搬送をより安定して実施することができ
る。
【0037】また、ストッパ50によって停止された搬
送部品CCのうちの先頭のチップ部品CCを取り出すと
きに2番目のチップ部品CCに姿勢乱れが生じることを
確実に阻止して、この姿勢乱れを原因とした搬送不良の
問題を解消して所期の部品搬送をより安定して実施する
ことができる。
【0038】尚、図6〜9に示した実施形態において、
前記の2番目のチップ部品CCの保持をより的確に行う
には、図10に示すように、磁石列の先頭の永久磁石4
0を2番目のチップ部品CCの真下位置に配置するとよ
い。永久磁石40Cがチップ部品CCよりも大きいと先
頭のチップ部品CCに余計な磁力が及んでしまうことが
あるので、このような場合には、図11に示すように、
チップ部品CCの大きさに対応した永久磁石40bを磁
石列の少なくとも先頭に設けて磁界調整を図るようにす
るとよい。
【0039】また、前記の磁石列を構成する複数の永久
磁石40はベルトガイド20に直接埋設する必要はな
く、図12及び図13に示すように、複数の永久磁石4
0が埋設されたプレート70を、ベルトガイド20aに
形成された直線凹部21aに着脱自在に嵌め込むような
構造を採用してもよい。このようなプレート構造を採用
すれば、搬送対象となるチップ部品CCのサイズが変わ
った場合でもプレート70のみを交換すれば部品サイズ
に簡単に対応できる。図12及び図13には可動ベルト
を除外して搬送通路11の下面をプレート70の上面に
よって構成したものを示してあるが、搬送通路11の下
面を他の部材によって構成する場合も含み、このような
通路構成を用いる場合には、搬送通路11の後方からエ
アを吹き込むか或いは搬送通路11の前方からエアを吸
い込むかの方法によってチップ部品CCを搬送する方法
が採用できる。
【0040】さらに、前記のストッパ50には、図14
及び図15に示すような、回転変位或いは平行移動を可
能とした可動ストッパ50aを採用してもよい。この可
動ストッパ50aはチップ部品CCとほぼ同一の厚みを
有する平板部材から成り、図示省略の駆動機構によって
図14に示した部品停止位置と図15に示した部品分離
位置との間を往復変位する。また、可動ストッパ50a
の部品通路対向箇所には、N極とS極の一方の極が先頭
のチップ部品CCの端面と向き合うように永久磁石60
が配置されている。永久磁石60のチップ部品側の極性
と磁石列の先頭の永久磁石40の上面極性を同じにする
と先頭のチップ部品CCが飛び出してしまうことがある
ので、図のように永久磁石60のチップ部品側の極性を
N極とする場合には磁石列の先頭の永久磁石40の上面
極性をS極とし、また、永久磁石60のチップ部品側の
極性をS極とする場合には磁石列の先頭の永久磁石40
の上面極性をN極とする。
【0041】図14に示すように、先頭のチップ部品C
Cが可動ストッパ50a(永久磁石60)に当接した状
態で可動ベルト30が停止すると、図15に示すよう
に、可動ストッパ50aが図において左方向に微小変位
し、これにより、永久磁石60に吸着保持されている先
頭のチップ部品CCが可動ストッパ50aと一緒に左方
向に変位して2番目以降のチップ部品CCから離れる。
2番目のチップ部品CCは磁石列の先頭の永久磁石40
の磁力による引き寄せ力によって停止位置で保持されて
いるので、先頭のチップ部品CCを2番目のチップ部品
CCから分離するときに2番目のチップ部品CCが先頭
のチップ部品CCに引きつられるようなことがなく、先
頭のチップ部品CCの分離動作及び取り出しを確実且つ
安定に行うことができる。
【0042】分離後の先頭のチップ部品CCは図15の
状態で吸着ノズルによって外部に取り出される。先頭の
チップ部品CCが取り出された後は、可動ストッパ50
aが元の位置に復帰し、これとほぼ同時に再び可動ベル
ト30が移動して、次の先頭のチップ部品CCが可動ス
トッパ50aに当接して停止し、2番目以降のチップ部
品CCは先頭のチップ部品CCの後に隙間なく連なる。
以後は前記の動作が部品取り出しと並行して繰り返され
る。
【0043】図16及び図17は本発明の他の実施形態
を示す。本実施形態が図6〜図9に示した実施形態と異
なるところは、ベルトガイド20のガイド溝21の底面
に円盤形状の永久磁石40を非突出状態で固定配置する
ための1乃至複数の凹部から成る磁石収容部23を搬送
通路11に沿って2列形成した点と、2列の磁石収容部
23それぞれに複数の永久磁石40を一列に並んだ状態
で固定配置した点と、各磁石列を構成する複数の永久磁
石40はS極とN極が交互に並ぶような上面極性を有
し、一方の磁石列は他方の磁石列と異なる上面極性の並
びを有する点にある。
【0044】図16から分かるように、複数の永久磁石
40から成る2つの磁石列は、各々の列中心が搬送通路
11の通路中心から通路幅方向に離れるようなオフセッ
ト量OSをもって搬送通路11の通路中心に対して対称
に配置されている。各磁石列のオフセット量OSは任意
であるが、後述の部品姿勢矯正作用を的確に得るには、
各磁石列の列中心が搬送通路11の幅方向側面(図中で
は左側面と右側面)と一致もしくは外側に位置するよう
なオフセット量OSを設定することが好ましい。
【0045】また、図17からも分かるように、各磁石
列を構成する円盤形状の永久磁石40の直径はチップ部
品CCの長さ寸法Lcよりも僅かに大きく、各永久磁石
40は隙間なく或いは微小な隙間を介して直線状に連な
っている。可能であれば、チップ部品CCの長さ寸法L
cと一致する直径を有するもの或いは長さ寸法Lcより
も小さな直径を有するものを永久磁石40として用いて
もよい。勿論、各磁石列を構成する永久磁石としては図
8(B)に示したような直方体形状の永久磁石を利用し
てもよく、この場合も、直方体形状の永久磁石の長さ寸
法と幅寸法のそれぞれは、チップ部品CCの長さ寸法L
cと幅寸法Wc(高さ寸法Tc)よりも大きくてもそれ
以下であってもよい。
【0046】以下に前述の部品搬送構造の動作を説明す
る。
【0047】搬送通路11内に長さ向きで送り込まれた
チップ部品CCは、可動ベルト30の間欠移動に伴い搬
送通路11に沿って搬送される(図6参照)。
【0048】複数の永久磁石40から成る2つの磁石列
が、各々の列中心が搬送通路11の通路中心から通路幅
方向に離れるようなオフセット量OSをもって配置され
ているため、搬送通路11を間欠移動するチップ部品C
Cは、2つの磁石列それぞれから図16に破線で示すよ
うな斜め下向きの引き寄せ力を受け、この結果、チップ
部品CCの一側面(図中下面)が搬送通路11の下面
(可動ベルト130の表面)に密着する。即ち、搬送通
路11を間欠移動するチップ部品CCには2つの磁石列
それぞれの引き寄せ力によって部品姿勢を矯正する力が
作用するので、従来のようにチップ部品CCが軸線を中
心として回転して菱形姿勢になることはなく、チップ部
品CCを適正姿勢のまま搬送することができる。
【0049】このように前述の部品搬送構造によれば、
搬送通路11を間欠移動するチップ部品CCが軸線を中
心として回転して菱形姿勢になることを確実に阻止し
て、この姿勢変化を原因とした搬送不良の問題を解消し
て所期の部品搬送をより安定して実施することができ
る。他の作用効果は図6〜9に示した実施形態のそれと
同じである。また、図16及び図17に示した実施形態
にも、図10〜図15に示した変形例を適宜採用するこ
とができ、同様の作用効果を得ることができる。
【0050】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
四角柱形状の電子部品が搬送されるときに搬送部品が軸
線を中心として回転して菱形姿勢になることを確実に阻
止して、この姿勢変化を原因とした搬送不良の問題を解
消して所期の部品搬送をより安定して実施することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来例を示す部品搬送構造の縦断面図
【図2】図1のA−A線断面図
【図3】チップ部品の斜視図
【図4】搬送部品の姿勢変化に係る説明図
【図5】搬送部品の姿勢乱れに係る説明図
【図6】本発明の一実施形態を示す部品搬送構造の縦断
面図
【図7】図6に示した部品搬送構造の部品搬送に係る動
作説明図(図6のB−B線断面図)
【図8】図6に示した部品搬送構造における搬送部品と
磁石列との位置関係を示す上面図
【図9】図6に示した部品搬送構造の部品取り出しに係
る動作説明図
【図10】図6に示した部品搬送構造の変形例を示す縦
断面図
【図11】図6に示した部品搬送構造の他の変形例を示
す縦断面図
【図12】図6に示した部品搬送構造のさらに他の変形
例を示す縦断面図
【図13】図12のC−C線断面図
【図14】図6に示した部品搬送構造のさらに他の変形
例を示す縦断面図
【図15】図14に示した部品搬送構造の部品取り出し
に係る動作説明図
【図16】本発明の他の実施形態を示す部品搬送構造の
横断面図
【図17】図16に示した部品搬送構造における搬送部
品と磁石列との位置関係を示す上面図
【符号の説明】
11…搬送通路、30…可動ベルト、40,40a,4
0b…永久磁石、50…ストッパ、CC…チップ部品、
OS…オフセット量、50a…可動ストッパ、60…永
久磁石。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3F081 AA22 BA01 BC04 BC05 BF01 CC08 CE04 CE13 DA02 DA04 DB09 FB01 5E313 AA02 CC01 DD01 DD06

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 四角柱形状の電子部品を長さ向きで所定
    方向に搬送するための搬送通路と、部品搬送を妨げない
    程度の力で搬送部品を搬送通路の下面に引き寄せるため
    の磁石列とを備えた部品搬送構造において、 前記磁石列は1つであり、この磁石列はその列中心が搬
    送通路の通路中心から通路幅方向に離れるようなオフセ
    ット量をもって配置されている、 ことを特徴とする部品搬送構造。
  2. 【請求項2】 磁石列の列中心が搬送通路の幅方向側面
    と一致もしくは外側に位置するように磁石列のオフセッ
    ト量が設定されている、 ことを特徴とする請求項1に記載の部品搬送構造。
  3. 【請求項3】 磁石列は複数の永久磁石から構成され、
    磁石列を構成する複数の永久磁石はN極とS極が交互に
    並ぶような上面極性を有する、 ことを特徴とする請求項1または2に記載の部品搬送構
    造。
  4. 【請求項4】 四角柱形状の電子部品を長さ向きで所定
    方向に搬送するための搬送通路と、部品搬送を妨げない
    程度の力で搬送部品を搬送通路の下面に引き寄せるため
    の磁石列とを備えた部品搬送構造において、 前記磁石列は2つであり、この2つの磁石列は各々の列
    中心が搬送通路の通路中心から通路幅方向に離れるよう
    なオフセット量をもって、且つ、搬送通路の通路中心に
    対して対称に配置されている、 ことを特徴とする部品搬送構造。
  5. 【請求項5】 各磁石列の列中心が搬送通路の幅方向側
    面と一致もしくは外側外側に位置するように各磁石列の
    オフセット量が設定されている、 ことを特徴とする請求項4に記載の部品搬送構造。
  6. 【請求項6】 各磁石列は複数の永久磁石から構成さ
    れ、各磁石列を構成する複数の永久磁石はN極とS極が
    交互に並ぶような上面極性を有し、一方の磁石列は他方
    の磁石列と異なる上面極性の並びを有する、 ことを特徴とする請求項5に記載の部品搬送構造。
  7. 【請求項7】 搬送通路の下面は可動ベルトの表面によ
    って構成され、磁石列は可動ベルトの下側に配置されて
    いる、 ことを特徴とする請求項1〜6の何れか1項に記載の部
    品搬送構造。
  8. 【請求項8】 先頭の電子部品との当接によって搬送部
    品を連なった状態で停止させるためのストッパとを備
    え、 磁石列は、ストッパによって停止された搬送部品のうち
    の2番目の電子部品に前記引き寄せ力が及ぶ位置まで延
    設されている、 ことを特徴とする請求項1〜7の何れか1項に記載の部
    品搬送構造。
  9. 【請求項9】 ストッパは、ストッパに先頭の電子部品
    を吸着保持するための永久磁石を備え、部品停止位置と
    同位置から搬送方向に離れた部品分離位置との間を往復
    変位可能である、 ことを特徴とする請求項8に記載の部品搬送構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017010954A (ja) * 2015-06-16 2017-01-12 株式会社村田製作所 電子部品搬送装置及びテーピング電子部品連の製造方法
CN112106457A (zh) * 2018-06-08 2020-12-18 株式会社富士 带式供料器

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CN112106457B (zh) * 2018-06-08 2022-04-26 株式会社富士 带式供料器

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