JP2004256250A - リフタマグネット - Google Patents

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Abstract

【課題】2方向に湾曲面又は凹凸面を有するワークを吸着力を向上させて搬送できるリフタマグネットを提供すること。
【解決手段】リフタマグネット1は、枠体2に支持された主極3と、主極3に並設するように支持された補助極5と、主極3の周りを巻装するコイル4とを備え、主極3と横支柱2b間で上下方向に往復移動可能な複数の可動ヨーク6・7を、重合する方向に2列に配置している。内側に配置された可動ヨーク6・外側に配置された可動ワーク7がワークWに接触して主極3に対して上方に移動した位置で停止すると、コイル4を励磁して、主極3・可動ヨーク6・ワークW及び主極・可動ヨーク7・ワークWに磁気回路C1、C3を形成してワークWを広い範囲で吸着する。さらに、主極3・可動ヨーク6・補助極5及び主極3・可動ヨーク7・補助極5に磁気回路C2、C4を形成して可動ヨーク6・7を保持する。
【選択図】図4

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の可動ヨークを備えて異形のワークを吸着可能なリフタマグネットに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、ワークを、例えば、ワークストッカから加工装置に搬送する場合、ロボット等でワークを把持して搬送することが行われている。しかし、加工装置に搬送されるワークは、必ずしも把持面が平面状に形成されているとは限らず、湾曲面や凹凸状の段差面等を含んだ異形状に形成されたものがある。これらのワークを搬送する場合には、ロボットのハンドでは把持できないことから、特許文献1に示すようなワークの面に倣って移動して吸着する複数の可動ヨークを備えたリフタマグネットが使用されていた。
【0003】
この特許文献1に示されているリフタマグネット21は、図11に示すように、主極23と補助極25とが並設して配置され、主極23に巻装されるコイル24と、主極23の両側面に主極23に対して移動可能な複数の可動ヨーク26とを備えて構成されていた。そして可動ヨークの26先端部がそれぞれ異形のワークWの表面に接触すると、コイル24を励磁することによって主極23・可動ヨーク26・ワークWに磁気回路C12を形成してワークWを磁力で吸着するとともに、主極23・可動ヨーク26・補助極25に磁気回路C13を形成して可動ヨーク26を強固に保持するように構成していた。
【0004】
【特許文献1】
特許第3338953号公報(2〜4頁、図1)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、ワークWの表面が平面上でX方向・Y方向の広い範囲にわたって湾曲面や凹凸状の段差面を形成しているものにおいては、可動ヨーク26が主極23を挟んで1列に配置されている従来のリフタマグネット21では、可動ヨーク26の長手方向に並設されたX方向においては複数の可動ヨーク26でワークWの湾曲面に倣って吸着できるものの、可動ヨーク26の並設された方向に対して直交するY方向には、ワークWの湾曲面に倣って充分に吸着することができない。従ってリフタマグネット21で吸着する保持力が低下してワークWをリフタマグネット21から脱落させてしまう虞れが生じていた。
【0006】
本発明は、上述の課題を解決するものであり、広い範囲にわたって湾曲面が形成されていたりあるいは凹凸状の段差面を有して形成されたりするワークを、強固な保持力で吸着できるリフタマグネットを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るリフタマグネットは、上記の課題を解決するために、以下のように構成するものである。すなわち、
請求項1記載の発明では、枠体内に支持される主極と、前記主極の周りに巻装されるコイルと、前記主極の両側面で前記主極に対して移動可能に配置される可動ヨークとを備え、前記主極・前記可動ヨーク・ワークの間で磁気回路を形成して前記ワークを吸着可能なリフタマグネットであって、
前記可動ヨークが、前記主極の両側面において重合方向に多数列に配置されていることを特徴とするものである。
【0008】
また、請求項2記載の発明では、前記主極に並設して補助極が前記枠体に支持され、前記主極・前記可動ヨーク・前記補助極の間に磁気回路が形成されることを特徴としている。
【0009】
また、請求項3記載の発明では、多数列に配置された各列の可動ヨーク間のうち、前記主極側の可動ヨークには非磁性部が配設されていることを特徴としている。
【0010】
さらに、請求項4記載の発明では、請求項3記載の主極側の可動ヨークに配設された非磁性部は、前記主極側の可動ヨークの移動時に、前記主極と前記補助極間の範囲内で移動可能に配置されることを特徴としている。
【0011】
また、請求項5記載の発明では、多数列に配置された各列の可動ヨークは、前記主極又は前記補助極と一体的に形成された磁性体のガイド枠で支持され、各列の可動ヨーク間には、非磁性体のスペーサが介在されていることを特徴としている。
【0012】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、リフタマグネットの可動ヨークが主極を挟んで重合する方向に多数列に配置されていることから、ワークの直交する2方向に対して可動ヨークをワークの湾曲面あるいは凹凸面に対して倣うことができ、強固な吸着力でワークを保持することができる。
【0013】
つまり、リフタマグネットをワークに対向して載置すると、主極に隣接する第1列目の可動ヨーク列においては、可動ヨークの先端部がワークの1方向に対する湾曲面あるいは凹凸面に倣って接触することによって、ワークの凹凸面の状態により各可動ヨークが主極に対してそれぞれ上昇して停止する。この位置でコイルを励磁すると、主極・第1列目の可動ヨーク・ワークに磁束が流れて磁気回路を形成し、それによってワークが第1列目の可動ヨーク列の磁力で吸着される。
【0014】
一方、第2列目の可動ヨーク列においては、各可動ヨークの先端部がワークの1方向に対する湾曲面あるいは凹凸面に倣って接触することによって、ワークの凹凸面の状態により各可動ヨークが主極に対してそれぞれ上昇して停止する。この位置でコイルを励磁すると、主極・第2列目の可動ヨーク・ワークに磁束が流れて磁気回路を形成し、それによってワークが第2列目の可動ヨーク列の磁力で吸着される。
【0015】
従って、各可動ヨークを主極の長手方向に沿って並設するとともに、第2列、第3列、…第N列と可動ヨーク列を重合するように配置すれば、可動ヨーク列の並設された方向と直交する方向に可動ヨークを配置することができることから、直交する2方向にわたってワークを吸着することができて異形ワークの吸着力を向上させることができる。
【0016】
請求項2記載の発明によれば、ワーク湾曲面あるいは凹凸面に倣って接触した各可動ヨークがコイルの励磁により、主極・可動ヨーク・ワーク間に磁気回路が形成されてワークを吸着するとともに、主極・可動ヨーク・補助極間にも磁束が流れて磁気回路を形成することとなることから、ワークの異形面に倣って上方に移動した可動ヨークをワーク吸着状態で保持することができる。従って、可動ヨークを強固に保持して可動ヨークからワークの脱落を防止できる。
【0017】
請求項3記載の発明によれば、多数列に配置された可動ヨーク列のうち、主極側に配置する内側の可動ヨーク列の可動ヨークには、非磁性部が配設されていることから、非磁性部が配設された可動ヨーク列の次の可動ヨーク列の各可動ヨークは、非磁性部が配設された可動ヨークの非磁性部を避けて非磁性部が配設されていない外側の可動ヨークを通る磁気回路が形成されることとなり、外側の可動ヨークが内側の可動ヨークに吸着して保持されることとなる。
【0018】
また、請求項4記載の発明によれば、請求項3記載の可動ヨークの非磁性部は、主極と補助極との間を移動するように配置されていることから、主極・可動ヨーク・補助極を通る磁気回路は、非磁性部の外回りで形成されることとなって、外側列の可動ヨークを通ることとなる。従って主極側に配置された内側列の可動ヨークに外側列の可動ヨークを吸着させることとなって、外側列の可動ヨークにおける内側列の可動ヨークからのずれ落ちを防止することができる。
【0019】
さらに請求項5記載の発明によれば、各列の可動ヨークは磁性体のガイド枠で支持されるとともに、各可動ヨーク列間に非磁性体のスペーサを介在すれば、内側の可動ヨークと外側の可動ヨークとが磁気的に短絡することがないことから、磁気回路は、一方で主極・ガイド枠・内側の可動ヨーク・ワーク及び他方で主極・ガイド枠・外側の可動ヨーク・ワークと各列の可動ヨークが独立して形成できて吸着力を増加させることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
【0021】
実施形態における第1の形態のリフタマグネット1は、図1〜2に示すように、四隅に立設された非磁性体の縦支柱2aと縦支柱2aを連結する2段に配置された非磁性体の横支柱2bとを備えて枠状に構成する枠体2と、枠体2内に支持される磁性体の主極3と、主極3の周りに巻装されるコイル4と、コイル4の上方で主極3と並設するように枠体2に支持される磁性体の補助極5と、主極3の長手方向に沿って主極の両側面に、主極3と横支柱2bとの間に2列に配置されて上下方向に移動可能な複数の磁性体の可動ヨーク6・7とを有して構成されている。コイル4の下面側には底板となる非磁性体のカバー8が配置されて枠体2を構成している。
【0022】
主極3に隣接する第1列目の可動ヨーク6は、上端部で補助極5の上面に当接して落下防止となるガイド61を装着し、横支柱2bに隣接する第2列目の可動ヨーク7は、上段の横支柱2bの上面に当接して落下防止となるガイド71を装着し、いずれの可動ヨーク6・7の下端部は湾曲状に形成されてワークの湾曲面あるいは凹凸面のどの位置でも接触できるように形成されている。
【0023】
2段に配置された横支柱2bは、可動ヨーク6・7の移動ガイドとして主極3及び補助極5とともに可動ヨーク6・7を挟むように配置されるとともに、可動ヨーク6・7が上下方向に移動できるように、主極3と横支柱2bとの間、および補助極5と横支柱2bとの間の隙間は、2列の可動ヨーク6・7との間で緩やかな嵌合状態を形成している。
【0024】
上記のように構成されたリフタマグネット1は、ワークに載置されていない状態では、各可動ヨーク6・7は、すべて自重により、主極3に対して下方に落下移動している。そして可動ヨーク6のガイド61が補助極5の上面で当接され、可動ヨーク7のガイド71が上段の横支柱2bの上面に当接して、それぞれ脱落防止としている。
【0025】
図3に示すように、X方向・Y方向に凹凸面が形成された湾曲状の異形ワークWを吸着して搬送する際、リフタマグネット1を異形ワーク上に載置すると、主極3に対して最下方位置にある可動ヨーク6及び可動ヨーク7が、ワークWの凹凸状の上面に倣って、主極3に対して上方に移動する。
【0026】
つまり、可動ヨーク6・7は、下端部がワークWの上面に倣ってそれぞれ接触するから、それぞれの可動ヨーク6・7は主極3に対して上方に移動してワークWの上面に倣ったランダムな位置で停止することとなる。図3に示すワークWのX方向に対しては、第1列目の可動ヨーク6及び第2列目の可動ヨーク7が主極3の長手方向に沿って順に並設して配置されていることから、可動ヨーク6・7の下端部がワークWの異形面に多数接触している。また、ワークWのY方向に対しては、第1列目の可動ヨーク6と第2列目の可動ヨーク7との下端部がワークWの異形面に接触することになるからワークWに対して広い範囲で当接することとなる。
【0027】
この状態で、コイル4を励磁すると、図4に示すように、第1列目の可動ヨーク6に対しては、主極3・可動ヨーク6・ワークWに磁束が流れて磁気回路C1が形成され、さらに主極3・可動ヨーク6・補助極5に磁束が流れて磁気回路C2が形成される。これによって、複数の可動ヨーク6でワークWを吸着するとともに、補助極5側に形成される磁気回路C2によって、可動ヨーク6はその位置において保持されることとなる。
【0028】
また、第2列目の可動ヨーク7に対しては、主極3・可動ヨーク7・ワークWに磁束が流れて磁気回路C3が形成され、さらに主極3・可動ヨーク7・補助極5に磁束が流れて磁気回路C4が形成される。これによって、複数の可動ヨーク7でワークWを吸着するとともに、可動ヨーク7は補助極5側に形成される磁気回路C4によってその位置において保持されることとなる。
【0029】
なお、ワークWを吸着したリフタマグネット1は、図示しないロボットのハンドに枠体2を懸吊されて、ワークストッカから図示しない加工装置に搬送されることとなる。
【0030】
上記のように、実施形態のリフタマグネット1では、可動ヨーク6・7を重合する方向に第1列目可動ヨーク列・第2列目可動ヨーク列を配置することから、ワークWに対してX方向・Y方向とも広い範囲で可動ヨークをワークWの異形表面に接触して吸着することができ、ワークWの吸着力を向上することができる。
【0031】
なお、上記形態のリフタマグネットにおいては、可動ヨーク列は、可動ヨークの重合する方向に2列で説明したものであるが、勿論、第3列目、第4列目、…第N列目以降を配置するようにしてもよい。
【0032】
次に、上記のリフタマグネット1を基本にした第2の形態について説明する。
【0033】
図5に示すように、リフタマグネット1Aの可動ヨーク6A・7Aは、主極3の両側面においてそれぞれ2列に重合するように配置されている。主極3側に配置されている可動ヨーク6Aには、長さ方向の一箇所に非磁性部63が磁性部62・62間に配置されている。
【0034】
磁性部62・62と非磁性部63は、例えば、溶接によって一体的に接合して1個の可動ヨーク6Aとして形成される。この非磁性部63の可動ヨーク6Aにおける装着位置は、図6に示すように、リフタマグネット1AをワークWの上面に載置させて、可動ヨーク6Aの下端面がワークWに接触して可動ヨーク6Aが主極3に対して上方に移動する際、非磁性部63が、主極3と補助極5との間に常に位置できるように配置する。
【0035】
これによって、図6に示すように、コイル4が励磁されて主極3・補助極5を通る磁束は、可動ヨーク6Aの非磁性部63を通ることができないことから、主極3から内側の可動ヨーク6Aにおける非磁性部63の下方に配置された磁性部62を横切って外側の可動ヨーク7Aを通り、可動ヨーク6Aにおける非磁性部63の上方に配置された磁性部62を横切って補助極5を通る磁気回路C5が形成されることとなる。従って、可動ヨーク7Aが可動ヨーク6Aに吸着されることとなって、可動ヨーク7Aの可動ヨーク6Aからの脱落を防止することとなる。
【0036】
なお、可動ヨーク6Aの下部側では、主極3・可動ヨーク6A・ワークWに磁束が流れて磁気回路C6が形成され、可動ヨーク7Aの下部側では、主極3・可動ヨーク7A・ワークWに磁束が流れて磁気回路C7が形成され、可動ヨーク6A・可動ヨーク7AでワークWを吸着保持することとなる。
【0037】
次に、第3の形態によるリフタマグネット1Bについて説明する。
【0038】
この形態においては、第1の形態で説明した枠体2を構成する横支柱2bを変更してガイド枠11・13を設ける。つまり、図7及び図8に示すように、可動ヨーク6・7を支持する上段のガイド枠11は、磁性体で形成されるとともに補助極5を挟んで両側に可動ヨーク6・7を挿通するための開口部を有するガイド部12・12を補助極5と一体的に形成する。そして開口部の中央に非磁性材のスリット壁12cを仕切るように配置してスリット壁12cの両側に長溝12a・12bを形成する。そして長溝12aに可動ヨーク6を挿通し、長溝12bに可動ヨーク7を挿通する。
【0039】
一方、図7及び図9に示すように、可動ヨーク6・7を支持する下段のガイド枠13は、磁性体で形成されるとともに主極3を挟んで両側に可動ヨーク6・7を挿通するための開口部を有するガイド部14・14を主極3と一体的に形成する。そして開口部の中央に非磁性材のスリット壁14cを仕切るように配置してスリット壁14cの両側に長溝14a・14bを形成する。そして長溝14aに可動ヨーク6を挿通し、長溝14bに可動ヨーク7を挿通することとなる。
【0040】
このガイド枠11・13を4本の縦支柱2aに支持して、主極3の下面側に非磁性体のカバー8を装着し、ガイド枠11・13の各長溝12a・12b、14a・14bにそれぞれ可動ヨーク6・7を挿通させてリフタマグネット1Bを構成する。
【0041】
このように構成されたリフタマグネット1BをワークW上に載置すると、各可動ヨーク6・7は、ワークWの凹凸面に倣って主極3に対してそれぞれ上昇する。そして、各可動ヨーク6・7がそれぞれの位置で停止すると、コイル4を励磁して磁気回路を形成する。
【0042】
この際、形成される磁気回路は、図7に示すように、内側列の可動ヨーク6では、主極3・可動ヨーク6・ワークWに磁束が流れて磁気回路C8が形成され、主極3・可動ヨーク6・補助極5に磁束が流れて磁気回路C9が形成されることとなる。
【0043】
また、外側列の可動ヨーク7の下部側では、図7及び図10に示すように、主極3から流れる磁束は、可動ヨーク6と可動ヨーク7との間に非磁性体のスリット壁14cが配置されていることから、可動ヨーク6を通って可動ヨーク7には到達できず、磁性体のガイド枠13の外周縁部を回って可動ヨーク7に流れてワークWを通るように磁気回路C10が形成されることとなる。
【0044】
さらに、外側列の可動ヨーク7の上部側では、可動ヨーク6と可動ヨーク7との間には非磁性体のスリット壁12cが配置されていることから、主極3から流れる磁束は、可動ヨーク6を通って可動ヨーク7には到達できず、磁性体のガイド枠11の外周縁部を回って可動ヨーク7に流れて補助極5を通るように磁気回路C11が形成されることとなる。
【0045】
従って、この形態においても、可動ヨーク6・7は独立して磁気回路を形成してワークWを吸着保持することができることから、ワークWのX方向とY方向との広い範囲でワークWを吸着することができて、脱落することなく加工装置側に搬送することができる。しかも、可動ヨーク6及び可動ヨーク7は、補助極5で吸着保持できることから、可動ヨーク6・7の主極3又は補助極5からのずれ落ちも防止できる。
【0046】
なお、この形態においても、ガイド枠11・13を各可動ヨーク列に配置し、隣接する列の可動ヨークと接触することがないよう、非磁性材のスリット壁を配置させて、可動ヨークをそれぞれ独立して磁気回路が形成できるようにすることで、可動ヨークをさらに多列にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一形態によるリフタマグネットを示す全体斜視図である。
【図2】図1におけるリフタマグネットの要部を示す要部断面図である。
【図3】図1におけるリフタマグネットでワークを吸着する作用を示す斜視図である。
【図4】図1におけるリフタマグネットに形成される磁気回路を示す断面図である。
【図5】第2の形態のリフタマグネットを示す要部断面図である。
【図6】図5におけるリフタマグネットの作用を示す要部断面図である。
【図7】第3の形態のリフタマグネットを示す要部断面図である。
【図8】図7におけるリフタマグネットの上段のガイド枠を示す斜視図である。
【図9】図7におけるリフタマグネットの下段のガイド枠を示す斜視図である。
【図10】図7におけるリフタマグネットの磁気回路を示す平面断面図である。
【図11】従来のリフタマグネットを示す要部断面図である。
【符号の説明】
1、1A、1B リフタマグネット
2 枠体
2b 横支柱
3 主極
4 コイル
5 補助極
6、7 可動ヨーク
63 非磁性部
11、13 ガイド枠
12c、14c スリット壁
C1〜C11 磁気回路

Claims (5)

  1. 枠体内に支持される主極と、前記主極の周りに巻装されるコイルと、前記主極の両側面で前記主極に対して移動可能に配置される可動ヨークとを備え、前記主極・前記可動ヨーク・ワークの間で磁気回路を形成して前記ワークを吸着可能なリフタマグネットであって、
    前記可動ヨークが、前記主極の両側面において重合方向に多数列に配置されていることを特徴とするリフタマグネット。
  2. 前記主極に並設して補助極が前記枠体に支持され、前記主極・前記可動ヨーク・前記補助極の間に磁気回路が形成されることを特徴とする請求項1記載のリフタマグネット。
  3. 多数列に配置された各列の可動ヨーク間のうち、前記主極側の可動ヨークには非磁性部が配設されていることを特徴とする請求項2記載のリフタマグネット。
  4. 前記主極側の可動ヨークに配設された非磁性部は、前記主極側の可動ヨークの移動時に、前記主極と前記補助極間の範囲内で移動可能に配置されることを特徴とする請求項3記載のリフタマグネット。
  5. 多数列に配置された各列の可動ヨークは、前記主極又は前記補助極と一体的に形成された磁性体のガイド枠で支持され、各列の可動ヨーク間には、非磁性体のスペーサが介在されていることを特徴とする請求項2記載のリフタマグネット。
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