JPH0355554Y2 - - Google Patents

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JPH0355554Y2
JPH0355554Y2 JP7289786U JP7289786U JPH0355554Y2 JP H0355554 Y2 JPH0355554 Y2 JP H0355554Y2 JP 7289786 U JP7289786 U JP 7289786U JP 7289786 U JP7289786 U JP 7289786U JP H0355554 Y2 JPH0355554 Y2 JP H0355554Y2
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JP
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magnets
magnet
iron plates
force
iron
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、積み重ねた鉄板を一枚ずつ分離する
ための装置、特に磁力を利用した分離装置に関す
る。
(従来の技術) 例えばプレス装置には、積み重ねた鉄板(ブラ
ンク)を収納部(ストツカー)から一枚ずつ取出
し、プレス機械内へ投入するシートフイーダが付
設されている。このシートフイーダは、通常、積
み重ねた鉄板を一枚ずつ分離する上述の分離装置
と該分離装置により分離した鉄板を搬送する搬送
装置とから成つており、特に分離装置としては、
磁力を利用したもの(例えば実開昭59−165847号
公報)が、構造簡単なところから多く使用される
傾向にある。
第5図は、そのような磁力を利用した従来の分
離装置を示したもので、符号1で示す分離装置
は、直方体状のケース2内にN極、S極が左右方
向になるように永久磁石3を内蔵している。かゝ
る分離装置1をいま積み重ねた鉄板4a,4b…
に接触させると、接触部近傍となる鉄板4a,4
b…の端部には、点線矢印Aで示すような大きな
磁束の流れが生じて、磁石3のN極に対応する部
分にS極が、磁石3のS極に対応する部分にN極
がそれぞれ誘起され、この結果、鉄板4a,4b
…相互間に同極による反発力が発生して図示のよ
うに分離する。なお、分離した鉄板は、図示を略
すバキユームカツプあるいはマグネツトプレート
を用いて吊上げることにより順次取出される。
(考案が解決しようとする問題点) しかしながら、上記従来の分離装置によれば、
第6図に示すように、鉄板4a,4b…には、垂
直方向の分離力Fs′に加え、分離装置1側へ作用
する水平方向の吸引力Fp′が作用しており、しか
もこの吸引力Fp′は一般に分離力Fs′に比して大き
く、このため、最上層の鉄板4aを吊上げる際、
分離装置1のケース2と鉄板との間に大きな摩擦
力が働いて、バキユームカツプあるいはマグネツ
トプレートから該鉄板4aが脱落してしまうこと
があつた。
また、上記分離力Fs′は、鉄板4a,4b…が
分離装置1のケース2に一様に接触していないと
きわめて小さく、したがつてストツカー内に鉄板
を位置決め案内する特別のガイドを必要とした
り、あるいは外形状も角型に限定されて異形の鉄
板の分離が不可能である等、使用上の制約が多い
という問題もあつた。
(問題点を解決するための手段) 本考案は、上記従来の問題点を解決するため、
同一磁極を対向させて複数の磁石を縦列に配設
し、前記磁石の列の一側方に鉄板を案内するガイ
ド板を配設すると共に、該ガイド板と反対側とな
る前記各磁石の他側方に該磁石と磁極方向を同一
にする補助磁石を配設したことを特徴とする。
上記磁石は、永久磁石と電磁石とを問わないも
ので、その形状も円柱状あるいは直方体状とする
ことができる。そして円柱状の磁石とした場合に
は、各磁石を円筒状のケースに収めるのが望まし
く、一方直方体状の磁石とした場合には、その一
面を作用面として選択し、この面に鉄板を案内す
る非磁性のガイド板を接合するか、あるいは全体
を角型ケースに収納するのが望ましい。
(作用) 上記構成の鉄板の分離装置において、同一磁極
を対向させたので、磁束が上下に対象的に分布
し、しかも磁石から出た磁束が該磁石間において
相互に反発して水平方向へ直線的にしかもガイド
板側へ偏つて流れ、この間に位置決めされた鉄板
面に高密度に出入りし、この結果、二枚重ねの鉄
板には各々互いに離れる方向に垂直方向の大きな
分離力が働き、両鉄板は確実に分離する。しかも
この時、両鉄板には各磁石へ向く斜め方向の吸引
力が作用するが、この吸引力は、鉄板を直接的に
磁石側へ引寄せる力(水平成分)と鉄板相互を離
反させる力(垂直成分)との合力としてとらえる
ことができるので、鉄板を吊上げる力に対して何
ら障害とはならないばかりか、上記分離力が減殺
されることはなく、鉄板の円滑な取出しを行え
る。
また磁石の縦列配置により外形状を任意に設定
することができる他、上下方向の磁束の流れによ
り鉄板に対して一点で接触しあるいは多少隙間が
あつても分離効果を奏し、設計並びに設置の自由
度が著しく増すようになる。
(実施例) 以下、本考案の実施例を添付図面にもとづいて
説明する。
第1図〜第3図は、本考案にかゝる鉄板の分離
装置の基本原理を説明したものである。同図にお
いて、11a,11bは、適宜間隔を有して上下
一対に配設された磁石で、その一面にはガイド板
12が接合されている。磁石11a,11bは、
永久磁石から成つており、同一磁極(こゝではN
極)を対向させている。一方、ガイド板12は非
磁性材料(例えばJIS SUS304)から成るもの
で、その他側面Pが後述する鉄板の案内面とされ
る。
上記のように構成した分離装置においては、第
2図に示すように、各磁石11a,11bのN極
から出た磁束13a,13bが、両磁石の中間部
分において相互に反発して水平方向へ直線的に流
れ、その後垂直方向へ立上がつてそれぞれ反対磁
極Sへ向かう。したがつていま、同図に示すよう
に、両磁石11a,11b間に二枚重ねの鉄板4
a,4bを位置決めすると、各磁束13a,13
bは、それぞれ鉄板4a,4bの端面からその内
部へ高密度で入り込み、その後鉄板面から垂直方
向へ抜ける。
この結果、第3図に示すように、両鉄板4a,
4bには相反する垂直方向の大きな分離力Fsが
作用し、これにより鉄板4aと4bは分離され
る。またこの時、鉄板4a,4bには磁石11
a,11b方向へ向く斜め方向の吸引力Fpが作
用するが、この吸引力Fpは、鉄板を直接的に磁
石側へ引寄せる力(水平成分)と鉄板相互を離反
させる力(垂直成分)との合力としてとらえるこ
とができるので、鉄板を吊上げる力に対して何ら
障害とはならないばかりか、上記分離力が減殺さ
れることはなく、したがつて上記吊上げに際し、
鉄板4aとガイド板12との間に摩擦力が働くこ
とがなくなつて、該鉄板4aを円滑に取出すこと
ができるようになる。
第4図は、本考案の具体的実施例を示したもの
である。本実施例の特徴とするところは、前出第
1図に示す構成に加え、各磁石11a,11bの
両端にヨーク14a,14bを取付けると共に、
各磁石11a,11bの後背部に、該磁石と磁極
方向を同一にする補助磁石15a,15bを配設
した点にある。かゝる構成により、各磁石11
a,11bの磁束13a,13bは、ヨーク14
a,14bの作用により側方の遠方まで飛び、か
つ補助磁石15a,15bの作用によりガイド板
12側へ偏つて流れる(指方性)ようになり、そ
の分有効磁束が増して二枚重ねの鉄板4a,4b
のより効率的な分離が可能になる。
なお、上記実施例において、一対の磁石11
a,11bを用いる例を示したが、その数は特に
限定するものでなく、より多くの磁石を用いるこ
とができる。この場合、各磁石間で分離力が働い
ているので、仮に二枚重ねの鉄板4a,4bが下
段の磁石間を移動する際分離しなくても、上段で
再度分離作用を受けることとなり、より確実な分
離が可能になる。
また、実施例において、直方体状の磁石11
a,11bを用いたが、その形状は任意であり、
例えば円柱状とすることができる。この場合、分
離装置は全体として細身となり、設置上の自由度
が著しく向上するようになる。
また、ガイド板12の上下磁石間の中間位置に
孔を明け、この孔から二枚重ねの鉄板間にエアを
吹付けるようにしても良く、これによつて分離性
がより向上する。
さらに磁石は、上記実施例におけるガイド板1
2に代えてケースに収めるようにしても良いもの
である。
(考案の効果) 以上、詳細に説明したように、本考案は、同一
磁極を対向させて複数の磁石を縦列に配設すると
共に、各磁石に対して補助磁石を設けたので、磁
束が上下に対象的に分布し、しかも各磁石から出
た磁束が該磁石間において相互に反発して水平方
向へ直線的にしかもガイド板側へ偏つて流れて、
この間に位置決めされた鉄板面に高密度に出入り
し、二枚重ねの鉄板には相反する垂直方向の大き
な分離力が働き、両鉄板の確実な分離が可能にな
る。しかもこの時、両鉄板が直接的に磁石側へ引
寄せられる力は無視できる程度に小さく、鉄板の
ストツカーからの円滑な取出しが可能になる。
また磁石の縦列配置により外形状を任意に設定
することができる他、上下方向の磁束の流れによ
り鉄板に対して一点で接触しあるいは多少隙間が
あつても分離効果を奏し、本分離装置は、全体と
して設計並びに設置の自由度が著しく増して、利
用範囲が著しく拡大する。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第3図は、本考案にかゝる鉄板の分離
装置の基本原理を示す模式図、第4図は本分離装
置の具体的実施例とその分離原理を示す模式図、
第5図は従来の分離装置とその使用態様を示す斜
視図、第6図は従来の分離装置の分離原理を示す
説明図である。 4a,4b……鉄板、11a,11b……磁
石、12……ガイド板、13a,13b……磁
束、14a,14b……ヨーク、15a,15b
……補助磁石。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 同一磁極を対向させて複数の磁石を縦列に配設
    し、前記磁石の列の一側方に鉄板を案内するガイ
    ド板を配設すると共に、該ガイド板と反対側とな
    る前記各磁石の他側方に該磁石と磁極方向を同一
    にする補助磁石を配設したことを特徴とする鉄板
    の分離装置。
JP7289786U 1986-05-15 1986-05-15 Expired JPH0355554Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7289786U JPH0355554Y2 (ja) 1986-05-15 1986-05-15

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7289786U JPH0355554Y2 (ja) 1986-05-15 1986-05-15

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS62183649U JPS62183649U (ja) 1987-11-21
JPH0355554Y2 true JPH0355554Y2 (ja) 1991-12-11

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ID=30916745

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JP7289786U Expired JPH0355554Y2 (ja) 1986-05-15 1986-05-15

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JP6696797B2 (ja) * 2016-03-02 2020-05-20 株式会社日本マイクロニクス シート分離装置、シート分離方法、及びシート状二次電池の製造方法
JP6619683B2 (ja) 2016-04-05 2019-12-11 株式会社日本マイクロニクス シート積層治具、積層製品の製造方法、及びシート状二次電池の製造方法

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JPS62183649U (ja) 1987-11-21

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