JP2004322838A - 車両用表示制御装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】順次点灯動作禁止モードが設定されていない場合(S115にて「NO」)、スピードメータの指針部を点灯させ(S117)、続いて、スピードメータの外周リング部を点灯させる(S119)。一方、順次点灯動作禁止モードが設定されている場合(S115にて「YES」)、直ちに、外周リング部及び指針部を点灯させる(S121)。次に、スイープ動作禁止モードが設定されていない場合(S123にて「NO」)、指針部におけるメータ指針のスイープ動作を行わせ(S125)、その後、文字板部を点灯させる(S127)。一方、スイープ動作禁止モードが設定されている場合(S125にて「YES」)、上述したスイープ動作を実行することなく、直ちに、文字板部を点灯させる(S127)。
【選択図】 図4
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、所定の車両情報を表示するための車両用表示装置を制御する車両用表示制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
車両には、車両の状態を表示する表示装置である、スピードメータ、エンジン回転数メータ、燃料量メータ、エンジン水温メータ、オド・トリップメータ等の車両用表示装置が設けられている。このような車両用表示装置においては、商品性、デザイン性を向上させるために、イグニッションキーのオン操作に基づいて所定の表示態様で表示を行うさまざまな工夫が施されている。即ち、イグニッションキーのオン操作時に、指針部におけるメータ指針をゼロから最大値まで動作(スイープ動作)させたり(例えば、特許文献1参照)、スピードメータ、エンジン回転数メータのメータ外周のリング、メータ指針、文字盤を順次点灯させたりしている。
【0003】
【特許文献1】
特開平7−225246号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、運転者によっては、メータ指針のスイープ動作や、メータ外周リング、メータ指針等の順次点灯といった所定の表示態様を好ましく思わない場合がある。しかしながら上述の車両用表示装置においては、このようなメータ指針のスイープ動作や、メータ外周リング、メータ指針等の順次点灯といった所定の表示態様の変更を行うことができない。
【0005】
本発明の課題は、イグニッションキーのオン操作時おける所定の表示態様を変更することが可能な車両用表示制御装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る車両用表示制御装置は、イグニッションキーの操作に基づいて所定の表示態様で表示を行う車両用表示制御装置であって、所定の表示態様の変更を指示する表示態様変更指示手段と、表示態様変更指示手段による指示に基づいて、所定の表示態様を当該所定の表示態様とは異なる表示態様に変更する表示態様変更手段とを備えることを特徴としている。
【0007】
本発明に係る車両用表示制御装置では、表示態様変更指示手段による指示に基づいて、所定の表示態様が当該所定の表示態様とは異なる表示態様に変更されることとなる。これにより、イグニッションキーの操作時おける所定の表示態様を変更することができる。
【0008】
本発明に係る車両用表示制御装置において、所定の表示態様とは異なる表示態様への変更は、当該所定の表示態様での表示の禁止を含むことを特徴とする。このように構成した場合、表示態様変更指示手段による指示に基づいて、所定の表示態様での表示を禁止することができる。
【0009】
また、本発明に係る車両用表示制御装置において、所定の表示態様は、指針部をスイープ動作させる態様であることを特徴とする。
【0010】
また、本発明に係る車両用表示制御装置において、所定の表示態様は、メータクラスタ内の照明部を順次点灯させる態様であることを特徴とする。
【0011】
また、本発明に係る車両用表示制御装置において、所定の表示態様とは異なる表示態様に変更する旨を表示する表示部を更に備えることを特徴とする。このように構成した場合、所定の表示態様とは異なる表示態様に変更する旨を運転者に確実に報知することができる。
【0012】
また、本発明に係る車両用表示制御装置において、表示態様変更指示手段は、オド・トリップメータスイッチ及びイグニッションキーの操作に基づいて、所定の表示態様の変更を指示することを特徴とする。このように構成した場合、運転者による誤操作を抑制できると共に、運転中の操作を不可能として安全性を確保することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態に係る車両用表示制御装置について図面を参照して説明する。なお、説明において、同一要素又は同一機能を有する要素には、同一符号を用いることとし、重複する説明は省略する。
【0014】
図1は、本実施の形態に係る車両用表示制御装置により制御される車両用表示装置を示す図である。図1に示すように車両用表示装置D1は、メータクラスタ1内に、スピードメータ3、エンジン回転数メータ(以下、タコメータという。)5、オド・トリップメータ7、燃料量メータ(図示せず)、エンジン水温メータ(図示せず)等を備えている。スピードメータ3は、文字板部3a、指針部3b及び外周リング部3cを有し、タコメータ5は、文字板部5a、指針部5b及び外周リング部5cを有している。オド・トリップメータ7は、表示用LCD7aを有している。また、メータクラスタ1内には、オド・トリップメータスイッチ9が配設されている。
【0015】
また、図2に示されるように車両用表示装置D1は、コントロールユニットCUに接続されている。即ち、コントロールユニットCUには、メータ駆動部31を介してスピードメータ3の指針部3bが接続されていると共に、メータ駆動部33を介してタコメータ5の指針部5bが接続されている。また、コントロールユニットCUには、スピードメータ3の文字板部3aを点灯する照明部35a、スピードメータ3の指針部3bを点灯する照明部35b及びスピードメータ3の外周リング部3cを点灯する照明部35cが接続されている。更に、タコメータ5の文字板部5aを点灯する照明部37a、タコメータ5の指針部5bを点灯する照明部37b及びタコメータ5の外周リング部5cを点灯する照明部37cが接続されている。
【0016】
また、コントロールユニットCUには、エンジンを起動するためのスイッチであるイグニッションキー11が接続されており、このイグニッションキー11のオン、オフ信号等が入力される。また、車速を検出するための車速センサ13が接続されており、車速を示すパルス信号の入力が行われる。また、スロットルバルブの開度を検出するためのスロットルセンサ15が接続されており、スロットル開度を示す信号の入力が行われる。また、アクセル開度を検出するアクセル開度センサ17が接続されており、アクセル開度を示す信号の入力が行われる。
【0017】
また、コントロールユニットCUには、インヒビタスイッチ19が接続されており、シフト状態を示す信号(シフトDレンジ信号等)が入力される(なお、マニュアルシフト車の場合には、シフト位置センサからシフト位置を示す信号等が入力される。)。また、ハンドブレーキスイッチ21が接続されており、ハンドブレーキスイッチ21のオン、オフ信号が入力される。また、クラッチペダルスイッチ23が接続されており、クラッチペダルスイッチ23のオン、オフ信号が入力される。また、ストップランプスイッチ25が接続されており、ストップランプスイッチ25のオン、オフ信号が入力される。
【0018】
更に、コントロールユニットCUには、エンジンコントロールユニット27が接続されており、エンジンコントロールユニット27から燃料噴射量を示す信号、燃料ポンプの駆動信号(燃料ポンプの駆動信号の電圧変化)が入力される。また、車両挙動制御ユニット29が接続されており、車両に作用する加速度を示す信号が入力される。
【0019】
また、コントロールユニットCUには、LCD表示用駆動部39を介して表示用LCD7aが接続されている。また、コントロールユニットCUには、オド・トリップメータスイッチ9が接続されており、操作信号が入力される。オド・トリップメータスイッチ9は、図3(a)及び(b)に示されるように、オド・トリップメータ7(表示用LCD7a)に表示される複数(例えば、2つ)のトリップメータの切り替えを行うためのものである。例えば、図3(a)に示された表示状態で、オド・トリップメータスイッチ9が所定時間(例えば、0.8秒)未満押されると、コントロールユニットCUは、オド・トリップメータ7の表示を図3(b)に示された表示状態に切り替える。
【0020】
次に、図4に示すフローチャートを参照して、車両用表示制御装置の動作について説明する。なお、以下においては、スピードメータ3についての表示制御の説明を行うが、タコメータ5についても同様の表示制御が行われる。
【0021】
まず、コントロールユニットCUにおいて、イグニッションキー11からの出力に基づいて、イグニッションキー11がオン位置まで操作されたか否かを判断する(S101)。イグニッションキー11がオン位置まで操作されてない場合(S101にて「NO」)、イグニッションキー11がACC位置まで操作されたか否かを判断する(S103)。イグニッションキー11がACC位置に操作されたと判断した場合(S103にて「YES」)、オド・トリップメータスイッチ9からの操作信号に基づいて、当該オド・トリップメータスイッチ9が操作されたか否かを判断する(S105)。
【0022】
ところで、図3(b)に示された表示状態から、オド・トリップメータスイッチ9が上記所定時間未満押されると、図5(a)に示されるように、スイープ動作選択表示状態に切り替わる。図5(a)では、オド・トリップメータ7の表示用LCD7aに、スイープ動作を選択した「S−On」が表示されている。そして、図5(a)に示された表示状態から、オド・トリップメータスイッチ9が上記所定時間以上押されると、スイープ動作禁止が選択され、図5(b)に示されるように、表示用LCD7aに、「S−OFF」が表示される。また、図5(b)に示された表示状態から、オド・トリップメータスイッチ9が上記所定時間以上押されると、スイープ動作が選択され、図5(a)に示されるように、表示用LCD7aに、「S−On」が表示される。
【0023】
オド・トリップメータスイッチ9が操作されたと判断した場合(S105にて「YES」)、当該操作が上述したスイープ動作禁止を選択したものであるか否かを判断し(S107)、スイープ動作禁止が選択された場合(S107にて「YES」)、スイープ動作禁止モードを設定する(S109)。即ち、イグニッションキー11及びオド・トリップメータスイッチ9を操作することにより、スイープ動作禁止モードを選択する指示がなされ、当該指示に基づいて、コントロールユニットCUにてスイープ動作禁止モードが設定されることとなる。
【0024】
ところで、図5(a)又は図5(b)に示された表示状態から、オド・トリップメータスイッチ9が上記所定時間未満押されると、図5(c)に示されるように、順次点灯動作選択表示状態に切り替わる。図5(c)では、表示用LCD7aに、順次点灯動作を選択した「I−On」が表示されている。そして、図5(c)に示された表示状態から、オド・トリップメータスイッチ9が上記所定時間以上押されると、順次点灯動作禁止が選択され、図5(d)に示されるように、表示用LCD7aに、「I−OFF」が表示される。また、図5(d)に示された表示状態から、オド・トリップメータスイッチ9が上記所定時間以上押されると、順次点灯動作が選択され、図5(c)に示されるように、表示用LCD7aに、「I−On」が表示される。
【0025】
なお、図5(c)又は図5(d)に示された表示状態から、オド・トリップメータスイッチ9が上記所定時間未満押されると、オド・トリップメータ7の表示は、図3(a)に示された表示状態に切り替わる。また、図5(a)〜(d)に示された表示状態から、イグニッションキー11をACC以外の位置に操作することにより、スイープ動作選択表示状態あるいは順次点灯動作選択表示状態がキャンセルされ、オド・トリップメータ7の表示は、図3(a)に示された表示状態に切り替わる。
【0026】
そして、オド・トリップメータスイッチ9の操作が上述した順次点灯動作禁止を選択したものであるか否かを判断し(S111)、順次点灯動作禁止が選択された場合(S111にて「YES」)、順次点灯動作禁止モードを設定する(S113)。即ち、イグニッションキー11及びオド・トリップメータスイッチ9を操作することにより、順次点灯動作禁止モードを選択する指示がなされ、当該指示に基づいて、コントロールユニットCUにて順次点灯動作禁止モードが設定されることとなる。
【0027】
一方、イグニッションキー11がオン位置まで操作されたと判断した場合(S101にて「YES」)、順次点灯動作禁止モードが設定されているか否かを判断する(S115)。順次点灯動作禁止モードが設定されていない場合(S115にて「NO」)、スピードメータ3の表示を図6(a)に示す表示から図6(b)に示す表示に移行させる。即ち、図6(b)に示すようにスピードメータ3の指針部3bの点灯を行う(S117)。即ち、コントロールユニットCUは、スピードメータ3の指針部3bを点灯させる照明部35bに制御信号を出力することにより、指針部3bの点灯を行う。
【0028】
次に、図6(c)に示すように外周リング部3cの点灯を行う(S119)。即ち、コントロールユニットCUは、スピードメータ3の外周リング部3cを点灯させる照明部35cに制御信号を出力することにより、外周リング部3cの点灯を行う。
【0029】
続いて、スイープ動作禁止モードが設定されているか否かを判断する(S123)。スイープ動作禁止モードが設定されていない場合(S123にて「NO」)、指針部3bにおけるメータ指針のスイープ動作を行う(S125)。スイープ動作は、コントロールユニットCUからメータ駆動部31に制御信号が出力されることにより実行され、まず、図7(a)に示すようにメータ指針を最大値まで動作させ、その後、図7(b)に示すようにメータ指針を0まで戻すことにより、完了する。
【0030】
その後、図7(c)に示すように文字板部3aの点灯を行う(S127)。即ち、コントロールユニットCUは、スピードメータ3の文字板部3aを点灯させる照明部35aに制御信号を出力することにより、文字板部3aの点灯を行う。これにより、車速センサ13からのパルス信号に基づいた正規なメータ表示がなされることとなる(S129)。
【0031】
一方、スイープ動作禁止モードが設定されている場合(S125にて「YES」)、上述したスイープ動作を実行することなく、直ちに、図7(c)に示すように文字板部3aの点灯を行い(S127)、正規なメータ表示(S129)に移行する。
【0032】
一方、順次点灯動作禁止モードが設定されている場合(S115にて「YES」)、直ちに、外周リング部3c、指針部3b及び文字板部3aの点灯を行う(S121)。即ち、コントロールユニットCUは、スピードメータ3の外周リング部3cを点灯させる照明部35cと、スピードメータ3の指針部3bを点灯させる照明部35bと、文字板部3aを点灯させる照明部35aとに制御信号を出力することにより、指針部3b、外周リング部3c及び文字板部3aの点灯を行う。
【0033】
続いて、スイープ動作禁止モードが設定されているか否かを判断する(S126)。スイープ動作禁止モードが設定されていない場合(S126にて「NO」)、指針部3bにおける上述したメータ指針のスイープ動作を行う(S128)。その後、車速センサ13からのパルス信号に基づいた正規なメータ表示がなされることになる(S129)。
【0034】
一方、スイープ動作禁止モードが設定されている場合(S126にて「YES」)、上述したスイープ動作を実行することなく、直ちに正規なメータ表示(S129)に移行する。
【0035】
したがって、順次点灯動作禁止モード及びスイープ動作禁止モードが設定されていない場合には、指針部3bと外周リング部3cとが順次点灯された後、メータ指針のスイープ動作が実行されることとなり、スピードメータ3は順次点灯動作及びスイープ動作の表示態様(所定の表示態様)で表示される。また、スイープ動作禁止モードが設定されている場合には、指針部3bと外周リング部3cとが順次点灯された後、直ちに文字板部3aが点灯されることとなり、スピードメータ3はスイープ動作が禁止された表示態様(上記所定の表示態様とは異なる表示態様)に変更されて、表示がなされる。また、順次点灯動作禁止モードが設定されている場合には、指針部3bと外周リング部3cと文字板部3aとが同時点灯され、メータ指針のスイープ動作が実行されることとなり、スピードメータ3は順次点灯動作が禁止された表示態様(上記所定の表示態様とは異なる表示態様)に変更されて、表示がなされる。更に、順次点灯動作禁止モード及びスイープ動作禁止モードが設定されている場合には、指針部3bと外周リング部3cと文字板部3aとが同時点灯されることとなり、スピードメータ3は順次点灯動作及びスイープ動作が禁止された表示態様(上記所定の表示態様とは異なる表示態様)に変更されて、表示がなされる。
【0036】
以上のように、本実施の形態に係る車両用表示制御装置においては、イグニッションキー11及びオド・トリップメータスイッチ9の操作によりスイープ動作禁止モードを選択する指示がなされた場合、当該指示に基づいて、コントロールユニットCUにてスイープ動作禁止モードが設定され、スピードメータ3の表示態様は、スイープ動作が禁止された表示態様に変更されることとなる。また、イグニッションキー11及びオド・トリップメータスイッチ9の操作により順次点灯動作禁止モードを選択する指示がなされた場合、当該指示に基づいて、コントロールユニットCUにて順次点灯動作禁止モードが設定され、スピードメータ3の表示態様は、順次点灯動作が禁止された表示態様に変更されることとなる。これにより、イグニッションキーのオン操作時おけるスピードメータ3の表示態様を変更することができる。
【0037】
また、本実施の形態においては、イグニッションキー11がオン位置まで操作されたときの車両用表示制御装置の表示態様に対して本発明を適用した例を示したが同様の表示態様をイグニッションキーがACC位置又はオン位置からオフ位置まで操作された時の車両用表示制御装置の表示態様に対して本発明を適用してもよい。図8に示すフローチャートを参照して、イグニッションキー11がオフ位置まで操作されたときの車両用表示制御装置の表示態様に対して本発明を適用した場合の車両用表示制御装置の動作について説明する。なお、この場合も以下においては、スピードメータ3についての表示制御の説明を行うが、タコメータ5についても同様の表示制御が行われる。
【0038】
まず、コントロールユニットCUにおいて、イグニッションキー11からの出力に基づいて、イグニッションキー11がオン位置まで操作されたか否かを判断する(S201)。イグニッションキー11がオン位置まで操作されてない場合(S201にて「NO」)、イグニッションキー11がACC位置まで操作されたか否かを判断する(S203)。イグニッションキー11がACC位置に操作されたと判断した場合(S203にて「YES」)、オド・トリップメータスイッチ9からの操作信号に基づいて、当該オド・トリップメータスイッチ9が操作されたか否かを判断する(S205)。
【0039】
オド・トリップメータスイッチ9が操作されたと判断した場合(S205にて「YES」)、当該操作が上述したスイープ動作禁止を選択したものであるか否かを判断し(S207)、スイープ動作禁止が選択された場合(S207にて「YES」)、スイープ動作禁止モードを設定する(S209)。即ち、イグニッションキー11及びオド・トリップメータスイッチ9を操作することにより、スイープ動作禁止モードを選択する指示がなされ、当該指示に基づいて、コントロールユニットCUにてスイープ動作禁止モードが設定されることとなる。
【0040】
そして、オド・トリップメータスイッチ9の操作が順次消灯動作禁止を選択したものであるか否かを判断し(S211)、順次消灯動作禁止が選択された場合(S211にて「YES」)、順次消灯動作禁止モードを設定する(S213)。なお順次消灯動作禁止の選択を上述の順次点灯動作禁止の選択と兼ねるようにしてもよい。即ち、イグニッションキー11及びオド・トリップメータスイッチ9を操作することにより、順次点灯動作禁止モードを選択する指示により、順次消灯動作禁止コードを選択する指示がなされ、当該指示に基づいて、コントロールユニットCUにて順次消灯動作禁止モードが設定されることとなる。
【0041】
一方、イグニッションキー11がオフ位置まで操作されたと判断した場合(S201にて「YES」)、前述のイグニッションキー11がオン位置まで操作されたときの車両用表示制御装置の表示態様と逆の動作が行われる。まず順次消灯動作禁止モードが設定されているか否かを判断する(S215)。順次消灯動作禁止モードが設定されていない場合(S215にて「NO」)、スピードメータ3の表示を図6(c)に示す表示から図6(b)に示す表示に移行させる。即ち、図6(b)に示すようにスピードメータ3の文字板部3aの消灯を行う(S227)。即ち、コントロールユニットCUは、スピードメータ3の文字板部3aを消灯させる制御信号を照明部35aに出力することにより、文字板部3aの消灯を行う。
【0042】
次にスイープ動作禁止モードが設定されているか否かを判断する(S223)。スイープ動作禁止モードが設定されていない場合(S223にて「NO」)、指針部3bにおけるメータ指針のスイープ動作を行う(S225)。スイープ動作は、コントロールユニットCUからメータ駆動部31に制御信号が出力されることにより実行され、まず、図7(a)に示すようにメータ指針を最大値まで動作させ、その後、図7(b)に示すようにメータ指針を0まで戻すことにより、完了する。
【0043】
その後、外周リング部3cの消灯を行う(S219)。即ち、コントロールユニットCUは、スピードメータ3の外周リング部3cを消灯させる制御信号を照明部35cに出力することにより、外周リング部3cの消灯を行う。
【0044】
続いて、指針部3bの消灯を行う(S217)。即ち、コントロールユニットCUは、スピードメータ3の指針部3bを消灯させる制御信号を照明部35bに出力することにより、指針部3bの消灯を行う。
【0045】
また、スイープ動作禁止モードが設定されている場合(S225にて「YES」)、上述したスイープ動作を実行することなく、上述の様に、外周リング部3c、指針部3bの順に消灯を行う。
【0046】
一方、順次消灯動作禁止モードが設定されている場合(S215にて「YES」)、スイープ動作禁止モードが設定されているか否かを判断する(S226)。スイープ動作禁止モードが設定されていない場合(S226にて「NO」)、指針部3bにおけるメータ指針のスイープ動作を行う(S228)。
【0047】
続いて文字板部3aと指針部3bと外周リング部3cとが同時消灯される。即ち、コントロールユニットCUは、スピードメータ3の文字板部3aと指針部3bと外周リング部3cとを消灯させる制御信号を照明部35a、35b、35cに出力することにより、スピードメータ3の文字板部3aと指針部3bと外周リング部3cとを同時に消灯させる。
【0048】
また、スイープ動作禁止モードが設定されている場合(S226にて「YES」)、上述したスイープ動作を実行することなく、スピードメータ3の文字板部3aと指針部3bと外周リング部3cとを同時に消灯させる。したがって、順次消灯動作禁止モード及びスイープ動作禁止モードが設定されていない場合には、まず文字板部3aが消灯され、メータ指針のスイープ動作が実行された後、指針部3bと外周リング部3cとが順次消灯されることとなり、スピードメータ3は順次消灯動作及びスイープ動作を行う表示態様(所定の表示態様)の表示を行う。また、スイープ動作禁止モードが設定されている場合には、文字板部3aと外周リング部3cと指針部3bとが順次消灯されることとなり、スピードメータ3はスイープ動作が禁止された表示態様(上記所定の表示態様とは異なる表示態様)に変更されて、表示が行われる。また、順次点灯動作禁止モードが設定され、スイープ動作禁止モードが設定されていない場合には、メータ指針のスイープ動作が実行された後、文字板部3aと外周リング部3cと指針部3bとが同時消灯されることとなり、スピードメータ3は順次消灯動作が禁止された表示態様(上記所定の表示態様とは異なる表示態様)に変更されて、表示が行われる。更に、順次消灯動作禁止モード及びスイープ動作禁止モードが設定されている場合には、指針部3bと外周リング部3cと文字板部3aとが同時点灯されることとなり、スピードメータ3は順次点灯動作及びスイープ動作が禁止された表示態様(上記所定の表示態様とは異なる表示態様)に変更されて、表示がなされる。
【0049】
また、本実施の形態においては、オド・トリップメータ7に、スイープ動作禁止モードが設定されている旨、及び、順次点灯動作禁止モードが設定されている旨を表示している。これにより、スイープ動作禁止モードが設定されている旨、及び、順次点灯動作禁止モードが設定されている旨を運転者に確実に報知することができる。
【0050】
また、本実施の形態において、オド・トリップメータスイッチ9及びイグニッションキーの操作に基づいて、スイープ動作禁止モードあるいは順次点灯動作禁止モードの設定(指示)をしている。これにより、運転者による誤操作を抑制できると共に、運転中の操作を不可能として安全性を確保することができる。
【0051】
本発明は、前述した実施の形態に限定されるものではない。例えば、本実施の形態においては、順次点灯動作及びスイープ動作のそれぞれについて表示態様を変更可能としているが、これに限られることなく、順次点灯動作のみ、あるいは、スイープ動作のみに表示態様を変更可能としてもよい。また、本実施の形態においては、スピードメータ3及びタコメータ5の表示態様を変更しているが、これに限られることなく、一方の表示態様のみを変更するように構成してもよい。また、スピードメータ3及びタコメータ5以外のメータの表示態様を変更するように構成してもよい。
【0052】
また、本実施の形態においては、イグニッションキー11及びオド・トリップメータスイッチ9の操作によりスイープ動作禁止モードあるいは順次点灯動作禁止モードを選択するようにしているが、これに限られることなく、イグニッションキー11及びドアハンドルスイッチの操作(例えば、イグニッションキー11をACC位置とした状態で、ドアハンドルを操作する)、イグニッションキー11及びパワーウインドスイッチの操作(例えば、イグニッションキー11をACC位置とした状態で、パワーウインドを操作する)、あるいは、イグニッションキー11及び各種機器(例えば、ナビゲーションシステム、オーディオ、エアコン等)での操作(例えば、イグニッションキー11をACC位置とした状態で、モード選択画面を操作する)等に基づいて、スイープ動作禁止モードあるいは順次点灯動作禁止モードを選択するように構成してもよい。
【0053】
また、本実施の形態においては、オド・トリップメータ7に、スイープ動作禁止モードが設定されている旨、及び、順次点灯動作禁止モードが設定されている旨を表示しているが、これに限られることなく、各種機器(例えば、ナビゲーションシステム、オーディオ、エアコン等)の表示部に表示させるように構成してもよい。
【0054】
また、本実施の形態においては、イグニッションキー11をACC以外の位置に操作することにより、スイープ動作選択表示状態あるいは順次点灯動作選択表示状態をキャンセルしているが、これに限られることなく、通常の運転操作による、車速センサ13からの信号、スロットルセンサ15からの信号、アクセル開度センサ17からの信号、インヒビタスイッチ19からの信号、ハンドブレーキスイッチ21からの信号、クラッチペダルスイッチ23からの信号、ストップランプスイッチ25からの信号、スタータ信号、エンジンコントロールユニット27からの信号等に基づいて、スイープ動作選択表示状態あるいは順次点灯動作選択表示状態をキャンセルするように構成してもよい。
【0055】
また、本実施の形態では車両用表示装置D1とは別体のコントロールユニットCDによって直接制御する構成を示したが、車両用表示装置D1内にマイコンを設けて、コントロールユニットCDからの情報に基づいて車両用表示装置D1内のマイコンが車両用表示装置D1内のメータ駆動部、照明部、LCD、表示駆動部をそれぞれ制御するように構成してもよい。
【0056】
【発明の効果】
本発明によれば、イグニッションキーのオン操作時おける所定の表示態様を変更することが可能な車両用表示装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係る車両用表示装置を示す模式図である。
【図2】本実施の形態に係る車両用表示制御装置を示すブロック図である。
【図3】(a)及び(b)は、本実施の形態に係る車両用表示装置に含まれるオド・トリップメータの表示状態を示す図である。
【図4】本実施の形態に係る車両用表示制御装置の動作を説明するためのフローチャートである。
【図5】(a)及び(b)は、本実施の形態に係る車両用表示装置に含まれるオド・トリップメータの表示状態を示す図である。
【図6】(a)〜(c)は、本実施の形態に係る車両用表示装置に含まれるスピードメータの表示状態を示す図である。
【図7】(a)〜(c)は、本実施の形態に係る車両用表示装置に含まれるスピードメータの表示状態を示す図である。
【図8】本実施の形態に係る車両用表示制御装置の動作を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
1…メータクラスタ、3…スピードメータ、3a…文字板部、3b…指針部、3c…外周リング部、5…タコメータ、5a…文字板部、5b…指針部、5c…外周リング部、7…オド・トリップメータ、7a…表示用LCD、9…オド・トリップメータスイッチ、11…イグニッションキー、31,33…メータ駆動部、35a〜35c,37a〜37c…照明部、39…LCD表示用駆動部、CU…コントロールユニット、D1…車両用表示装置。
Claims (6)
- イグニッションキーの操作に基づいて所定の表示態様で表示を行う車両用表示制御装置であって、
前記所定の表示態様の変更を指示する表示態様変更指示手段と、
前記表示態様変更指示手段による前記指示に基づいて、前記所定の表示態様を当該所定の表示態様とは異なる表示態様に変更する表示態様変更手段と、
を備えることを特徴とする車両用表示制御装置。 - 前記所定の表示態様とは異なる表示態様への変更は、当該所定の表示態様での表示の禁止を含むことを特徴とする請求項1に記載の車両用表示制御装置。
- 前記所定の表示態様は、指針部をスイープ動作させる態様であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の車両用表示制御装置。
- 前記所定の表示態様は、メータクラスタ内の照明部を順次点灯させる態様であることを特徴とする請求項1〜請求項3の何れか一項に記載の車両用表示制御装置。
- 前記所定の表示態様とは異なる表示態様に変更する旨を表示する表示部を更に備えることを特徴とする請求項1〜請求項4の何れか一項に記載の車両用表示制御装置。
- 前記表示態様変更指示手段は、オド・トリップメータスイッチ及び前記イグニッションキーの操作に基づいて、前記所定の表示態様の変更を指示することを特徴とする請求項1〜請求項5の何れか一項に記載の車両用表示制御装置。
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