JP4175861B2 - デモ機能付き車両用計器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、イグニッションスイッチをオンにする毎に、自動的に指針又は指針光源をデモンストレーション動作させる機能を有する車両用計器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、速度計を含んで構成される車両用計器においては、基本的に車両の走行を開始してこの計器に含まれる速度計に車速センサ信号が入力されなければ、速度指針は動作しないようになっている。したがって、速度計の故障は走行を開始するまで判明せず、故障が判明した後も、速度計側が故障しているのか、或いは、車速センサ側が故障しているかを切り分けることは容易でない。
【0003】
このような故障を診断する場合には、通常、この計器を搭載する車両ごと工場に持ち込み、計器を取り外し分解してテストモードに移行させた後に、診断用の車速センサ信号を入力して診断を行うようになっている。
【0004】
なお、以下に、本発明に関連する先行技術文献名を示す。
【0005】
【特許文献1】
特開平4−315296号公報
【特許文献2】
特開平8−82579号公報
【特許文献3】
特開平10−6885号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
このように、従来の計器では、速度計の故障は走行するまで判明しないため、場合によっては運転に支障をきたす場合も考えられる。また、故障原因を切り分ける場合には、計器を車両ごと工場に持ち込み取り外し及び分解を行ない、診断しなければならない。また、診断用の車速センサ信号により、走行していないのに走行距離が累積されてしまうという問題もある。更に、近年、増加しつつある暗色系半透過性の表ガラスが覆設されてブラックフェース化された車両用計器においては、指針光源が故障している場合には、走行中に速度指針の挙動が認識しづらくなる。
【0007】
また、この種の車両用計器は類似したものが多く、差別化して商品力を高めるために、様々な方策が模索されているが、アナログ指針の挙動をこれに利用したものはない。
【0008】
よって本発明は、上述した現状に鑑み、イグニッションスイッチをオンにする毎に指針や指針光源をデモンストレーション動作させるようにして、動作の確認及び故障の切り分けを容易にすると共に、商品力を高める一助となる車両用計器を提供することを課題としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するためになされた請求項1記載のデモ機能付き車両用計器は、図1の基本構成図に示すように、車両のエンジン起動をエンジン回転数に基づいて検出するエンジン起動検出手段と、前記エンジン起動が検出されると、車速センサからの車速センサ信号に無関係に、速度指針を、零点から、零点及び最大振れ角間に予め設定された所定の目標点まで動作させ、その後零点まで動作させることにより、前記速度指針をデモンストレーション動作させる指針デモ実行手段とを有することを特徴とする。
【0010】
請求項1記載の発明によれば、エンジン起動が検出されると、速度指針121を零点から、零点及び最大振れ角間に予め設定された所定の目標点まで動作させ、その後零点まで動作させることにより、指針をデモンストレーション動作させるようにしているので、速度指針121が正常に動作することを、エンジン起動毎に容易に確認できる。逆に、デモンストレーション動作時に速度指針121が正常に動作しないときには、車速センサ側でなく、速度計側に問題があることを容易に切り分けることもできる。
【0011】
上記課題を解決するためになされた請求項2記載のデモ機能付き車両用計器は、図1の基本構成図に示すように、請求項1記載のデモ機能付き車両用計器において、前記指針デモ実行手段11Cは、前記エンジン起動が検出されると、エンジン回転センサからのエンジン回転センサ信号に無関係に、エンジン回転を指示するタコ指針123を、零点から、零点及び最大振れ角間に予め設定された所定の目標点まで動作させ、その後零点まで動作させることにより、前記タコ指針をデモンストレーション動作させることを特徴とする。
【0012】
請求項2記載の発明によれば、エンジン起動しているが、車速センサ信号及びエンジン回転センサ信号に無関係に、速度指針121及びタコ指針123それぞれに対してデモンストレーション動作が実行されるので、2大指針である速度指針121及びタコ指針123の動作を容易に確認でき、しかも、デモンストレーション動作時にタコ指針123が正常に動作しないときには、エンジン回転センサ側でなく、エンジン回転計側に問題があることを容易に切り分けることもできる。
【0013】
上記課題を解決するためになされた請求項3記載のデモ機能付き車両用計器は、図1の基本構成図に示すように、請求項2記載のデモ機能付き車両用計器において、前記デモンストレーション動作実行後には、前記速度指針及び前記タコ指針を、前記車速センサ信号及び前記エンジン回転センサ信号に基づき動作する通常動作に復帰させる通常動作復帰制御手段11Eを更に有することを特徴とする。
【0014】
請求項3記載の発明によれば、デモンストレーション動作実行後には、速度指針及びタコ指針を、車速センサ信号及びエンジン回転センサ信号に基づき動作する通常動作に復帰させるので、運転者は、指針動作の確認後、直ちに、通常運転を開始することができる。
【0015】
上記課題を解決するためになされた請求項4記載のデモ機能付き車両用計器は、図1の基本構成図に示すように、請求項1〜3の何れかに記載のデモ機能付き車両用計器において、前記デモンストレーション動作に同期させて、点灯により前記指針を光輝させる指針光源を点灯させる指針光源デモ実行手段11Dを更に有することを特徴とする。
【0016】
請求項4記載の発明によれば、指針のデモンストレーション動作に同期させて指針光源を点灯させるようにしているので、指針光源が正常に動作することを、エンジン起動毎に容易に確認できる。
【0017】
上記課題を解決するためになされた請求項5記載のデモ機能付き車両用計器は、図1の基本構成図に示すように、請求項1〜3の何れかに記載のデモ機能付き車両用計器において、暗色系半透過性の表ガラスが覆設されていて、前記指針光源の点灯により前記指針を光輝されるとともに文字板光源の点灯により文字板が照明されて前記指針と前記文字板の意匠とが前記表ガラスを通して視認可能となるブラックフェース化された計器であり、
前記デモンストレーション動作に同期させて、点灯により前記指針を光輝させる指針光源を点灯させる指針光源デモ実行手段11Dを更に有し、前記通常動作復帰制御手段11Eは、前記デモンストレーション動作実行後には、前記指針光源の点灯を維持しつつ前記デモンストレーション動作中消灯していた前記文字板光源を点灯させて通常動作に自動復帰させることを特徴とする。
【0018】
請求項5記載の発明によれば、ブラックフェース化された計器において、文字板光源127は消灯されているので、デモンストレーション動作中、光輝する指針が際だって視認される。デモンストレーション動作実行後には、文字板光源127を点灯させるので、運転者は、指針動作の確認後、直ちに、通常運転を開始することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図2は、本発明の車両用計器の一実施形態に係るシステム構成を示すブロック図である。図2に示すように、本車両用計器1は計器制御部11及び計器表示部12を含んで構成される。計器制御部11には、イグニッションスイッチ2、車速センサ3、エンジン回転センサ4、及びボディECU(Electronic Control Unit)5等が接続される。また、図示しないが、車載バッテリから所定電源が各部に供給されている。
【0022】
計器制御部11は、基本的にCPU111、ROM112、及びRAM113を含むマイクロコンピュータから構成される。CPU111はROM112に記憶されている制御プログラムにしたがって本発明に係る後述のデモンストレーション(単に、デモともよぶ)に係る各種の処理を実行する。RAM113には、CPU111が各種の処理を実行するうえにおいて必要なデータ、プログラム等が適宜記憶される。CPU111が行う本発明に係る処理手順については、図4〜図6を用いて後述する。
【0023】
計器制御部11は、車速センサ3からの車速に応じたパルス信号である車速センサ信号を受けて、速度指針121を回動制御するための制御信号を速度指針駆動部122に出力する。また、計器制御部11は、エンジン回転センサ4からのエンジン回転に応じたパルス信号であるエンジン回転センサを受けて、タコ指針123を回動制御するための制御信号をタコ指針駆動部124に出力する。
【0024】
計器制御部11は、イグニッションスイッチ2からのイグニッション信号を受ける。イグニッションスイッチ2は、少なくとも、スタートポジションST、オンポジションON、オフポジションOFFを有する。エンジン起動時には、周知のように、スイッチ2がオンポジションONからスタートポジションSTに回転されるが、エンジン起動後に手を放すと自動的にオフポジションOFFに戻される。イグニッション信号は、イグニッションスイッチ2の上記各ポジションに応じた信号を含んで構成される。
【0025】
計器表示部12は、速度指針121、速度指針駆動部122、タコ指針123、タコ指針駆動部124、指針光源125及び光源駆動部126を含んで構成される。この計器表示部12は、例えば、速度計、タコメータ、燃料計や各種ワーニングを有する公知のコンビネーションメータである。また、この計器表示部12は、モータにて回動される指針にて各意匠を指示させるアナログメータであり、更に、暗色系半透過性の表ガラスが覆設されてブラックフェース化されているものとする。これらの基本構造は、公知であるのでここではその説明は省略する。
【0026】
速度指針121は、計器制御部11に指令されて、モータ等で構成される速度指針駆動部122を介してその指示値及び表示を変化させる。ここでは、速度指針121は、上記車速センサ信号に基づき、例えば、0km/h〜180km/hまでその指示値を変化させることが可能であるとする。但し、デモンストレーション動作時には、車速センサ信号とは独立的に、例えば、0km/h〜175km/hまでその指示値を変化させる。なお、ここでは、0km/hで指針121が指針ストッパに当接するものとする。0km/h及び175km/hはそれぞれ、請求項の零点及び目標点に相当する。
【0027】
タコ指針123は、計器制御部11に指令されて、モータ等で構成されるタコ指針駆動部124を介してその指示値及び表示を変化させる。ここでは、タコ指針123は、上記エンジン回転センサ信号に基づき、例えば、エンジン回転数0rpm〜9000rpmまでその指示値を変化させることが可能であるとする。但し、デモンストレーション動作時には、エンジン回転センサ信号とは独立的に、例えば、0rpm〜8500rpmまでその指示値を変化させる。なお、ここでは、0rpmで指針123が指針ストッパに当接するものとする。0rpm及び8500rpmはそれぞれ、請求項の零点及び目標点に相当する。
【0028】
指針光源125は、LED(Light Emitting Diode)等で構成され、計器制御部11に指令されて、トランジスタ回路等で構成される光源駆動部126を介してオンオフされる。指針照明は、周知のように、指針の下部に形成されたホットスタンプ層が指針光源125からの光を受けて所定の色で光輝することにより行われる。
【0029】
なお、ここでは、図示しないが、計器表示部12は、上記速度やエンジン回転数や目盛りを示す意匠が形成された文字板、この文字板を背面から照明するLED等で構成される文字板光源、累積走行距離を示すLCD(Liquid Crystal Display)、このLCDを背面から照明するバックライト等も含んで構成される。
【0030】
ボディECU5は、マイクロコンピュータや入出力回路等を含んで構成され、ここでは、各種ランプに関する制御を分散的に行われる。ボディECU5は、他のECUや計器制御部11との通信機能も備える。ボディECU5には、ランプスイッチ51、ヘッドランプ52、ヘッドランプ駆動部53、テールランプ54、テールランプ駆動部55、照度センサ56及び照度センサ駆動部57等が接続されている。
【0031】
ランプスイッチ51は、ヘッドランプ52やテールランプ54の点灯/消灯を切り替えるため、通常ステアリングホイールの右側に装備されるスイッチである。ランプスイッチ51の状態はボディECU5に出力され、ボディECU5はヘッドランプ52やテールランプ54の点灯/消灯を切り替えたり、車両用計器1の文字板光源を点灯させたりするための信号を出力する。
【0032】
ヘッドランプ52は、車両の前面に装備され、ヘッドランプスイッチ(不図示)の切替ポジションに基づきボディECU5に指令されて、ヘッドランプ駆動部53を介して点灯/消灯される。ヘッドランプ52は、照度センサ56により検出される照度センサ信号に応じても点灯可能である。また、テールランプ54は、車両の後部に装備され、ランプスイッチ51のポジションに基づきボディECU5に指令されて、テールランプ駆動部55を介して点灯/消灯される。
【0033】
照度センサ56は、ヘッドランプ52を自動点灯させるために予め装備されるオートライト用センサである。照度センサ56は周囲の照度を検出し、これをアナログ値としてA/D57に出力する。そして、A/D57で、ディジタル化された検出信号がボディECU5に出力される。ボディECU5は、この検出信号を予め設定された明暗を判定するためのしきい値と比較して、検出信号がしきい値より大きいときには、ヘッドランプ52を点灯させるための信号を出力する。
【0034】
次に、上記計器制御部11のCPU111にて行われる本発明の実施形態に係る処理手順及び作用を図3〜図6を用いて説明する。図3は、本発明の一実施形態に係る処理手順を示す基本フローチャートである。図4は、図3の処理手順におけるデモ処理を示すフローチャートであり、図5(A)及び図5(B)は、図4の処理手順における指針レーシング動作を示すフローチャートである。図6は、各部の動作状態を示すタイミングチャートである。
【0035】
図3のステップS1においては、イグニッションスイッチ2からのイグニッション信号が取得されて、ステップS2においては、イグニッションオンが待機されている(ステップS2のN)。すなわち、ステップS2において、イグニッション信号がイグニッションオンを示すか否かが判定されて、図6のt1で示すように、イグニッションオンと判定されるとステップS3に進む(ステップS2のY)。
【0036】
次に、ステップS3においては、エンジン回転センサ4からのエンジン回転センサ信号が取得されて、ステップS4においては、エンジン回転数が500rpm以上になるのが待機されている(ステップS4のN)。ステップS4において、エンジン回転数が500rpm以上になったと判定されるとステップS5に進む(ステップS4のY)。ステップS3及びステップS4は、請求項のエンジン起動検出手段に相当する。
【0037】
なお、エンジン回転数500rpmは、エンジンが起動したこと、すなわち、エンジンがかかったことを判定するためのしきい値であり、エンジンの種類によって適宜変更である。また、エンジン起動の判定は他の方法を利用してもよい。エンジンの起動は、イグニッションスイッチ2が、図6のt2〜t3に示すように、一定時間だけスタートポジションSTに切り替えられてオンポジションONに戻った後に、図6のt4に示す時点で判定される。
【0038】
次に、ステップS5においては、図6のt5〜t6に示すように、車速センサ3からの車速センサ信号に無関係に、デモ処理が行われる。このデモ処理では、図4に示すステップS51において、指針光源125がオン(請求項の点灯に相当)され、ステップS52において指針レーシング動作が行われる。すなわち、ステップS51においては、図6のt4で示すように、指針レーシング動作の開始直前に、速度指針121及びタコ指針123にそれぞれ対応する指針光源125が点灯される。ステップS51は請求項の指針光源デモ実行手段に相当する。
【0039】
ステップS52の指針レーシング動作では、図5(A)及び図5(B)に示すように、速度指針121及びタコ指針123にそれぞれ対応する指針レーシング動作1及び指針レーシング動作2が同時に行われる。ステップS52は、請求項の指針デモ実行手段に相当する。
【0040】
指針レーシング動作1では、図5(A)に示すように、ステップS521において、零点にある速度指針121が正回転され、ステップS522において、指針121が175km/hに相当する点に到達するまで正回転され続ける(ステップS522のN)。この間は、例えば、0.7秒程度とする。
【0041】
速度指針121が175km/hに相当する点に到達すると(ステップS522のY)、ステップS523において、速度指針121は逆回転され、ステップS524において、指針121が零点に到達するまで逆回転され続ける(ステップS524のN)。この間も、例えば、0.7秒程度とする。速度指針121が零点に到達すると(ステップS522のY)、このレーシング動作1が終了される。なお、上記正回転とは速度指針121が175km/hに相当する点に向かうような回転方向であり、逆回転とは速度指針121が零点に向かうような回転方向である。
【0042】
指針レーシング動作2では、図5(B)に示すように、ステップS521′において、零点にあるタコ指針123が正回転され、ステップS522′において、指針123が8500rpmに相当する点に到達するまで正回転され続ける(ステップS522′のN)。この間は、例えば、0.7秒程度とする。
【0043】
タコ指針123が8500rpmに相当する点に到達すると(ステップS522′のY)、ステップS523′において、タコ指針123は逆回転され、ステップS524′において、指針123が零点に到達するまで逆回転され続ける(ステップS524′のN)。この間も、例えば、0.7秒程度とする。タコ指針123が零点に到達すると(ステップS522′のY)、このレーシング動作1が終了される。なお、上記正回転とは速度指針121が8500rpmに相当する点に向かうような回転方向であり、逆回転とは速度指針121が零点に向かうような回転方向である。
【0044】
なお、上記指針レーシング動作1及び指針レーシング動作2は、基本的に、並列的に実行されるが、それぞれを順序づけて実行するようにしてもよい。例えば、指針レーシング動作1にて速度指針121を動作させた後、指針レーシング動作2にてタコ指針123を動作させるようにしてもよい。
【0045】
このような指針レーシング動作を含むデモ処理が終了すると、ステップS6に戻って、図6のt7で示すように、文字板光源がオンにされる。すなわち、ステップS6においては、図示しない文字板を照明するための文字板光源が所定輝度で点灯される。詳しくは、この車両用計器1は暗色系半透過性の表ガラスが覆設されているブラックフェースタイプであるので、指針と文字板の意匠とが表ガラスを通して視認可能となるには、昼間輝度で文字板を照明するように文字板光源がオンされるが、図示しない、燃料指針光源、温度指針光源は指針レーシング動作を含むデモ処理時にすでにオンされている。
【0046】
次に、ステップS7において、通常動作が行われる。すなわち、上記速度指針121及びタコ指針123が、通常のように、車速センサ3からの車速センサ信号及びエンジン回転センサ4からのエンジン回転センサ信号に基づき制御されるようにする。このように、デモンストレーション動作実行後には、文字板光源を点灯させると共に、車速センサからの車速センサ信号を有効にして、指針121及び123を通常動作に自動復帰させるようにしているので、運転者は、指針動作の確認後、直ちに、通常運転を開始することができる。ステップS6及びステップS7は、請求項の通常動作復帰制御手段に相当する。
【0047】
そして、ステップS8において、イグニッションスイッチ2からのイグニッション信号が取得され、ステップS9において、イグニッション信号がイグニッションオフを示すと判定されるまで(ステップS9のY)、ステップS7の通常動作が継続される(ステップS9のN)。
【0048】
このように、本実施形態によれば、指針及び指針光源が正常に動作することを、イグニッションスイッチをオンにする毎に容易に確認できる。逆に、指針が正常に動作しないときには、センサ側には問題がないことを容易に切り分けることもできる。また、デモンストレーション動作のために、車両を走行させる必要がないので、走行距離が積算されることもない。更に、イグニッションスイッチをオンにする毎に指針がデモンストレーション動作されるので、娯楽性が高められ商品力を高める一助ともなる。
【0049】
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものでなく、その主旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。例えば、タコ指針を持たない計器においては、速度指針のみをレーシング動作させてもよいし、他指針をレーシング動作させるようにしてもよい。また、本発明は、ノーマルフェースタイプの計器に適用することも可能である。更に、所定動作により、レーシング動作を停止させたり、レーシング動作を任意に再開させたりできるようにしてもよい。
【0050】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1記載の発明によれば、エンジン起動が検出されると、速度指針121を零点から、零点及び最大振れ角間に予め設定された所定の目標点まで動作させ、その後零点まで動作させることにより、指針をデモンストレーション動作させるようにしているので、速度指針121が正常に動作することを、エンジン起動毎に容易に確認できる。逆に、デモンストレーション動作時に速度指針121が正常に動作しないときには、車速センサ側でなく、速度計側に問題があることを容易に切り分けることもできる。また、デモンストレーション動作のために、車両を走行させる必要がないので、走行距離が積算されることもない。更に、エンジン起動毎に指針がデモンストレーション動作されるので、娯楽性が高められ商品力を高める一助ともなる。
【0051】
請求項2記載の発明によれば、エンジン起動しているが、車速センサ信号及びエンジン回転センサ信号に無関係に、速度指針121及びタコ指針123それぞれに対してデモンストレーション動作が実行されるので、2大指針である速度指針121及びタコ指針123の動作を容易に確認でき、しかも、デモンストレーション動作時にタコ指針123が正常に動作しないときには、エンジン回転センサ側でなく、エンジン回転計側に問題があることを容易に切り分けることもできる。
【0052】
請求項3記載の発明によれば、デモンストレーション動作実行後には、速度指針及びタコ指針を、車速センサ信号及びエンジン回転センサ信号に基づき動作する通常動作に復帰させるので、運転者は、指針動作の確認後、直ちに、通常運転を開始することができる。
【0053】
請求項4記載の発明によれば、指針のデモンストレーション動作に同期させて指針光源を点灯させるようにしているので、指針光源が正常に動作することを、エンジン起動毎に容易に確認できる。また、エンジン起動毎に光輝する指針がデモンストレーション動作されるので、商品力がより一層高められる。
【0054】
請求項5記載の発明によれば、ブラックフェース化された計器において、文字板光源127は消灯されているので、デモンストレーション動作中、光輝する指針が際だって視認される。デモンストレーション動作実行後には、文字板光源127を点灯させるので、運転者は、指針動作の確認後、直ちに、通常運転を開始することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基本構成を示すブロック図である。
【図2】本発明のデモ機能付き車両用計器の一実施形態に係るシステム構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の一実施形態に係る処理手順を示す基本フローチャートである。
【図4】図3の処理手順におけるデモ処理を示すフローチャートである。
【図5】図5(A)及び図5(B)は、図4の処理手順における指針レーシング動作を示すフローチャートである。
【図6】各部の動作状態を示すタイミングチャートである。
【符号の説明】
1 車両用計器
2 イグニッションスイッチ
3 車速センサ
4 エンジン回転センサ
5 ボディECU
121 速度指針(指針)
122 速度指針駆動部
123 タコ指針(指針)
124 タコ指針駆動部
125 指針光源
126 光源駆動部
Claims (5)
- 車両のエンジン起動をエンジン回転数に基づいて検出するエンジン起動検出手段と、
前記エンジン起動が検出されると、車速センサからの車速センサ信号に無関係に、速度指針を、零点から、零点及び最大振れ角間に予め設定された所定の目標点まで動作させ、その後零点まで動作させることにより、前記速度指針をデモンストレーション動作させる指針デモ実行手段とを有する
ことを特徴とするデモ機能付き車両用計器。 - 請求項1記載のデモ機能付き車両用計器において、
前記指針デモ実行手段は、前記エンジン起動が検出されると、エンジン回転センサからのエンジン回転センサ信号に無関係に、エンジン回転を指示するタコ指針を、零点から、零点及び最大振れ角間に予め設定された所定の目標点まで動作させ、その後零点まで動作させることにより、前記タコ指針をデモンストレーション動作させる
ことを特徴とするデモ機能付き車両用計器。 - 請求項2記載のデモ機能付き車両用計器において、
前記デモンストレーション動作実行後には、前記速度指針及び前記タコ指針を、前記車速センサ信号及び前記エンジン回転センサ信号に基づき動作する通常動作に復帰させる通常動作復帰制御手段を更に有する
ことを特徴とするデモ機能付き車両用計器。 - 請求項1〜3の何れかに記載のデモ機能付き車両用計器において、
前記デモンストレーション動作に同期させて、点灯により前記指針を光輝させる指針光源を点灯させる指針光源デモ実行手段を更に有する
ことを特徴とするデモ機能付き車両用計器。 - 請求項1〜3の何れかに記載のデモ機能付き車両用計器において、
暗色系半透過性の表ガラスが覆設されていて、前記指針光源の点灯により前記指針を光輝されるとともに文字板光源の点灯により文字板が照明されて前記指針と前記文字板の意匠とが前記表ガラスを通して視認可能となるブラックフェース化された計器であり、
前記デモンストレーション動作に同期させて、点灯により前記指針を光輝させる指針光源を点灯させる指針光源デモ実行手段を更に有し、
前記通常動作復帰制御手段は、前記デモンストレーション動作実行後には、前記指針光源の点灯を維持しつつ前記デモンストレーション動作中消灯していた前記文字板光源を点灯させて通常動作に自動復帰させる
ことを特徴とするデモ機能付き車両用計器。
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