JP2004311593A - 電磁波検出器およびアクティブマトリクス基板 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】複数の信号線3と複数の走査線2とが互いに交差するように配されるとともに、上記複数の信号線3および複数の走査線2の交点にTFT4を有するアクティブマトリクス基板10と、該TFT4を覆うように形成された、電磁波の照射により電荷を発生させる半導体層6とを備え、上記複数の信号線3と複数の走査線2との端部には、それぞれ、入力端子35または出力端子36が備えられており、上記入力端子35または出力端子36から該入力端子35または出力端子36に最も近いTFT4までの領域にて、上記信号線3同士、および/または、走査線2同士を接続している保護回路30が形成されている。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、X線等の放射線、可視光、赤外線等の電磁波を検出できる電磁波検出器に関するものであり、特にアクティブマトリクス基板を、電磁波の読み出し回路基板に用いた電磁波検出器に関するものである。また、電磁波検出器や表示装置への応用に適したアクティブマトリクス基板に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、電磁波検出器の一種として、例えば、X線等の電磁波を感知して電荷(電子−正孔対)を発生する半導体膜、すなわち電磁波導電性(光導電性とも呼ぶ)を有する半導体膜と、該半導体膜中で生成された電荷を収集する電荷収集電極とを行方向および列方向の2次元状に配置するとともに、画素毎にスイッチング素子を設けて、各行毎にスイッチング素子を順次オンにして各列毎に上記電荷を読み出す2次元の電磁波検出器が知られている。
【0003】
上記2次元の電磁波検出器は、例えば、非特許文献1等にその構造や原理が解説されている。上記非特許文献1に記載されている従来の電磁波検出器の構成と原理とについて以下に簡単に説明する。
【0004】
図18は、該非特許文献1に記載の電磁波検出器の検出原理を示す断面図である。電磁波検出器は、例えばa−Seに代表される電磁波導電性を示す半導体膜101を備え、この上層にバイアス電極102が、下層に電荷収集電103が形成されている。電荷収集電103は、蓄積容量(Cs)104に接続されており、蓄積容量(Cs)104はFET(TFT)105などのスイッチング素子105を介して電荷検出アンプ106に接続されている。このような電磁波検出器にX線等の電磁波が入射すると、半導体膜101内で電荷(電子−正孔対)が発生する。半導体膜101で発生した電子は+電極側に、また正孔は−電極側に移動し、その結果、蓄積容量104に電荷が蓄積される仕組みになっている。蓄積容量104に蓄積された電荷は、スイッチング素子105をオンにすることで電荷検出アンプに取り出される。このようにして、電荷検出アンプ106に検出された電荷量から、半導体膜101に入射した電磁波の強度を検知することができる。
【0005】
また、このような電磁波検出器の構成要素(電荷収集電103、蓄積容量104、スイッチング素子105)を2次元状にマトリクス配置し、線順次に電荷を読み出していくことで、検出対象である電磁波の2次元情報を得ることが可能となる。ここで、2次元のマトリクスアレイとしては、薄膜トランジスタ(TFT)をスイッチング素子105として使用したアクティブマトリクスアレイを用いることができる。
【0006】
ところで、TFTなどのスイッチング素子105は、一般に強電界に対して弱い。このため、アクティブマトリクス基板の製造工程や、切断工程(マザー基板から所定サイズのアクティブマトリクス基板を切り出す工程)、実装工程(アクティブマトリクス基板に周辺回路(IC(Integrated Circuit)やFPC(Flexible Printed Circuit))を接続する工程)などにおいて発生する静電気が、スイッチング素子105を破壊することがある。上記の静電気によって基板上の走査線や信号線が帯電すると、スイッチング素子105内の半導体膜101に影響を及ぼす。これによって、スイッチング素子105におけるゲート電圧のしきい値が数Vずれることになる。それゆえ、スイッチング素子105のスイッチングが正常に行われなくなり、静電気が帯電した画素に欠陥が生じることとなる。
【0007】
上述のような問題を防止するために、例えば、アクティブマトリクス基板の製造工程においては、一般に、走査線および信号線のすべての入力端子(または出力端子)をショートリングと称される金属パターンで短絡している。
【0008】
また、例えば、特許文献1には、ダイオードリングからなる結合回路を備えた放射線撮像装置が開示されている。具体的には、撮像エリアの周辺を取り囲むアースリングと放射線検出素子の共通電極とを間に結合回路を設けて、アースリングと共通電極間に発生する電位差を平衡にしている。
【0009】
また、例えば、保護回路を備える液晶表示装置については、特許文献2に開示されている
【0010】
【特許文献1】
特開平10−213664号公報(公開日;1998年8月11日)
【0011】
【特許文献2】
特開平10−161142号公報(公開日;1998年6月19日)
【0012】
【非特許文献1】
S. O. Kasap, J. A. Rowlands, ” Direct−Conversion Flat−Panel X−Ray Image Sensors for Digital Radiography”, Proceedings of the IEEE、 Vol. 90、 No. 4、 April、 pp.591−604、 2002
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記ショートリングは、上記入力端子(または、出力端子)に周辺回路(ICやFPC)を実装(接続)する前に、切断して取り除かれる。したがって、入力端子(または出力端子)のショートリングは、切断工程や実装工程で生じる静電気に対する対策としては不適である。
【0014】
また、上記特許文献1に開示の結合回路は、走査線同士間、あるいは信号線同士間に発生する電位差を平衡にする効果を有しないために、静電気などによって特定の配線に大きな帯電が生じた場合、その配線に接続されているアクティブ素子が高電圧によって破壊されるという問題点がある。
【0015】
本発明は、上記の課題に鑑みなされたものであり、その目的は、外部からの静電気によって、アクティブ素子の破壊を防ぐことができ、信頼性の優れた電磁波検出器を提供することである。
【0016】
【課題を解決するための手段】
本発明の電磁波検出器は、上記の課題を解決するために、複数の信号線と複数の走査線とが互いに交差するように配されるとともに、上記信号線および走査線の交点のそれぞれにアクティブ素子を有するアクティブマトリクス基板と、該アクティブ素子を覆うように形成された、電磁波の照射により電荷を発生させる変換層とを備えた電磁波検出器であって、上記信号線同士および/または走査線同士を接続している保護回路を備えることを特徴としている。
【0017】
上記の構成によれば、アクティブ素子が形成されていない非アクティブ領域に、信号線同士および/または走査線同士を接続している保護回路が形成されているので、接続されている信号線間および/または走査線間の電位差を平衡にすることができる。これにより、例えば、1本の信号線(走査線)に、ある一定の値以上の電界が加わった場合でも、その電荷を、保護回路を介して接続されている他の信号線(走査線)に逃がすことができる。従って、1本の信号線(走査線)に電荷が集中することにより起こる画素の欠陥を防止することができる。また、上記の構成とすることにより、切断工程や実装工程においても、上記保護回路を取り除くことがないので、これらの工程で生じる静電気を防止することができる。
【0018】
また、本発明の電磁波検出器は、上記保護回路は、上記アクティブマトリクス基板の基板面に垂直な方向から見て、上記変換層が形成されていない領域に形成されている構成がより好ましい。
【0019】
上記の構成によれば、保護回路は、非アクティブ領域における上記変換層が形成されていない領域に形成されている。これにより、例えば、上記保護回路が破壊されて該保護回路を介して接続されている信号線同士(走査線同士)が短絡した状態を回避するために上記保護回路を切断する場合であっても、上記変換層を傷つけることがない。具体的には、上記保護回路を、例えば、レーザー照射によって切断する際に、上記変換層にはレーザーを照射しなくて済むので、該変換層が剥がれたり、変質したりすることを防止することができる。つまり、上記保護回路を切断する際に、電磁波を検出する機能には何ら影響を与えることがない。これにより、信頼性をより向上させることができる。
【0020】
また、上記の構成とすることにより、保護回路の破壊に起因する配線間リーク不良をレーザー修復した場合でも、半導体膜に影響を与えることが無く、信頼性の優れた電磁波検出器を提供することができる。
【0021】
また、本発明の電磁波検出器は、上記保護回路は、隣接していない信号線同士、および/または、隣接していない走査線同士を接続している構成とすることがより好ましい。
【0022】
上記の構成によれば、上記保護回路は、隣接していない信号線同士、および/または、隣接していない走査線同士を接続しているので、例えば、1つの信号線または走査線に対して大量の静電気がかかることにより、該信号線または走査線に接続されている他の信号線または走査線も短絡した場合でも、上記1つの信号線または走査線から見て、離れた場所の走査線または信号線が短絡することとなる。つまり、静電気により短絡した走査線または信号線と隣接している走査線または信号線を短絡させることがない。従って、静電気により短絡した走査線同士間または信号線同士間の短絡箇所を切断修復した後に、その走査線または信号線が特性不良線(ライン欠陥)として残存したとしても、特性不良線(ライン欠陥)として残存する信号線または走査線に隣接している信号線または走査線を用いて、画像の補正(補完)を行うことができる。これにより、短絡していない正常な隣接ライン(走査線または信号線)の画素情報を用いて欠陥ラインを補完する画像処理が可能となる。
【0023】
また、本発明の電磁波検出器は、上記変換層は、半導体膜によって構成されている構成がより好ましい。
【0024】
上記の構成によれば、上記変換層を半導体膜で構成することにより、X線等の電磁波を直接電荷に変換することができる直接変換型の電磁波検出器を提供することができる。
【0025】
また、本発明の電磁波検出器は、上記変換層は、光電変換素子で構成されている構成がより好ましい。
【0026】
上記の構成によれば、上記変換層を光電変換素子で構成することにより、X線等の電磁波を一端光に変えて、その光を電荷に変換することができる間接変換型の電磁波検出器を提供することができる。
【0027】
また、本発明の電磁波検出器は、上記保護回路は、ダイオードリング構造を有する構成がより好ましい。
【0028】
上記の構成によれば、上記保護回路を、ダイオードリング構造で構成している。ダイオード素子は、薄膜トランジスタ(TFT)のゲート端子とソース端子(あるいはドレイン端子)を短絡させることで形成することができる。従って、保護回路を、ダイオードリング構造で構成することにより、画素エリアのTFTを製造する際に、特別なプロセスを追加せずに、アクティブマトリクス基板と同じプロセスで形成することが可能となる。
【0029】
また、本発明の電磁波検出器は、上記保護回路には、該保護回路によって走査線同士および/または信号線同士間に形成されている電気的接続を、レーザー照射によって切断することができる切断部が設けられている構成がより好ましい。
【0030】
上記の構成によれば、切断部を設けることにより、走査線同士および/または信号線同士の電気的接続をなくすことができる。これにより、大きな電荷がかかることにより破壊された信号線または走査線によって引き起こされる、電気的に接続された走査線または信号線同士の短絡を解消することができる。
【0031】
また、本発明のアクティブマトリクス基板は、複数の信号線と複数の走査線とが互いに交差するように配されるとともに、上記複数の信号線および複数の走査線の交点にアクティブ素子を有するアクティブマトリクス基板において、隣接していない信号線同士、および/または、隣接していない走査線同士を接続している保護回路を有することを特徴としている。
【0032】
上記の構成によれば、上記保護回路は、隣接していない信号線同士、および/または、隣接していない走査線同士を接続しているので、例えば、1つの信号線または走査線に対して大量の静電気がかかることにより、該信号線または走査線に接続されている他の信号線または走査線も短絡した場合でも、上記1つの信号線または走査線から見て、離れた場所の走査線または信号線が短絡することとなる。つまり、静電気により短絡した走査線または信号線と隣接している走査線または信号線を短絡させることがない。従って、静電気により短絡した走査線同士間または信号線同士間の短絡箇所を切断修復した後に、その走査線または信号線が特性不良線(ライン欠陥)として残存したとしても、特性不良線(ライン欠陥)として残存する信号線または走査線に隣接している信号線または走査線を用いて、画像の補正(補完)を行うことができる。これにより、短絡していない正常な隣接ライン(走査線または信号線)の画素情報を用いて欠陥ラインを補完する画像処理が可能となるアクティブマトリクス基板を提供することができる。
【0033】
また、本発明のアクティブマトリクス基板は、上記保護回路は、ダイオードリング構造を有する構成がより好ましい。
【0034】
上記の構成によれば、上記保護回路を、ダイオードリング構造で構成している。ダイオード素子は、薄膜トランジスタ(TFT)のゲート端子とソース端子(あるいはドレイン端子)を短絡させることで形成することができる。従って、保護回路を、ダイオードリング構造で構成することにより、画素エリアのTFTを製造する際に、特別なプロセスを追加せずに、アクティブマトリクス基板と同じプロセスで形成することが可能となる。
【0035】
また、本発明のアクティブマトリクス基板は、上記保護回路には、該保護回路によって走査線同士および/または信号線同士間に形成されている電気的接続を、レーザー照射によって切断することができる切断部が設けられている構成がより好ましい。
【0036】
上記の構成によれば、切断部を設けることにより、走査線同士および/または信号線同士の電気的接続をなくすことができる。これにより、大きな電荷がかかることにより破壊された信号線または走査線によって引き起こされる、電気的に接続された走査線または信号線同士の短絡を解消することができる。
【0037】
【発明の実施の形態】
〔実施の形態1〕
本発明の実施の一形態について図1ないし図7に基づいて説明すれば、以下の通りである。
【0038】
本実施の形態にかかる電磁波検出器は、複数の信号線と複数の走査線とが互いに交差するように配されるとともに、上記信号線および走査線の交点のそれぞれにアクティブ素子(TFT)を有するアクティブマトリクス基板と、該アクティブ素子を覆うように形成された、電磁波の照射により電荷を発生させる変換層とを備えた電磁波検出器であって、上記信号線同士および/または走査線同士を接続している保護回路が、上記アクティブ素子が形成されていない非アクティブ領域に形成されている構成である。
【0039】
本実施の形態にかかる電磁波検出器の基本構成は、例えば、1画素のサイズは、0.1mm×0.1mm〜0.3mm×0.3mm程度であり、電磁波検出器全体としては、上記画素がXYマトリクス状に500×500〜3000×3000画素程度配列されたものが好適である。また、電磁波検出器全体のサイズとしては、X線の胸部撮影を想定すると、17インチ×17インチ(43cm×43cm)程度のものが要求される。
【0040】
図2は、電磁波検出器20の断面構造(1画素分)を示す断面図である。図3は、図2に示す、上記電磁波検出器20を上側から見た平面図であり、1画素当たりのレイアウトを示す平面図である。
【0041】
電磁波検出器20は、スイッチング素子(アクティブ素子)4、蓄積容量5、電荷収集電極(画素電極)11、およびそれらを駆動するためのバスライン(走査線(ゲート線)2および信号線(ソース線)3)を備えたアクティブマトリクス基板(アクティブマトリクスアレイ)10と、その上に設けられた半導体膜(変換層)6と、さらにその上に設けられたバイアス電極7とによって構成される。なお、以下の説明では、スイッチング素子として薄膜トランジスタ(TFT:Thin Film Transistor)を用いた場合について説明する。
【0042】
具体的には、図2に示すように、電磁波検出器20は、アクティブマトリクス基板(基板)10上に、電磁波導電性を有する半導体膜6、および、図示しない電源に接続されたバイアス電極(共通電極)7が順次形成されることにより構成されている。
【0043】
半導体膜6は、X線などの電磁波が照射されることにより、内部に電荷(電子−正孔)を発生するものである。つまり、半導体膜6は、電磁波導電性を有し、X線などの電磁波(または電磁波画像情報)を電荷(または電荷情報)に変換するためのものである。上記半導体膜6は、例えば、セレンを主成分とする非晶質のa−Se(アモルファスセレン)から構成されている。ここで、主成分とは、50%以上の含有率を有するということである。この他に、CdTe、CdZnTe、PbI2、HgI2、GaAs、Siなどが、半導体膜6を構成する材料として使用される。
【0044】
以下に、アクティブマトリクス基板10について詳しく説明する。アクティブマトリクス基板10は、ガラス基板1、ゲート電極(走査線)2、蓄積容量線(蓄積容量電極)(以下、Cs電極と称する)14、ゲート絶縁膜15、接続電極(ドレイン電極)13、チャネル層(i層)8、コンタクト層9、ソース電極(信号線)3、絶縁保護膜17、層間絶縁膜12、電荷収集電極(画素電極)11とを有している。
【0045】
また、走査線2、ゲート絶縁膜15、信号線3、接続電極13、チャネル層8、および、コンタクト層9等によってTFT4が構成されており、Cs電極14やゲート絶縁膜15、接続電極13等によって蓄積容量(Cs)5が構成されている。
【0046】
ガラス基板1は支持基板であり、例えば、無アルカリガラス基板(例えば、コーニング社製#1737等)を用いることができる。走査線2および信号線3は、格子状に配列された電気配線(金属配線)であり、その交点にはTFT(アクティブ素子)4が形成されている。TFT4はスイッチング素子であり、そのソース・ドレインは、各々信号線3と接続電極13とに接続されている。つまり、信号線3は、信号線としての直線部分と、TFT4を構成するための延長部分(ソース電極)とを備えており、接続電極13は、ドレイン電極を構成しながらTFT4と蓄積容量5とを電気的に接続するように設けられている。
【0047】
ゲート絶縁膜15は、SiNXや、SiOX等で構成されている。ゲート絶縁膜15は、走査線2およびCs電極14を覆うように設けられており、走査線2上に位置する部位がTFT4におけるゲート絶縁膜として作用し、Cs電極14上に位置する部位は蓄積容量5における誘電体層として作用する。つまり、蓄積容量5は、走査線2と同一層に形成されたCs電極14と接続電極13との重畳領域によって形成されている。なお、ゲート絶縁膜15としては、SiNXやSiOXに限らず、走査線2およびCs電極14を陽極酸化した陽極酸化膜を併用することもできる。
【0048】
また、チャネル層(i層)8はTFT4のチャネル部であり、信号線3と接続電極13とを結ぶ電流の通路である。コンタクト層(n+層)9は、チャネル層(i層)8と信号線3、およびチャネル層(i層)8と接続電極13のコンタクトを図るものである。
【0049】
絶縁保護膜17は、信号線3および接続電極13上、つまり、ガラス基板1上に、ほぼ全面(ほぼ全領域)にわたって形成されている。これにより、接続電極13と信号線3とを保護すると共に、両者を電気的に絶縁分離している。また、絶縁保護膜17には、その所定位置、つまり、接続電極13において蓄積容量5を介してCs電極14と対向している部分上に、コンタクトホール16が形成されている。
【0050】
絶縁保護膜17のガラス基板1から見た上方には、層間絶縁膜12が設けられている。層間絶縁膜12は1〜5μmの厚さを有する透光性の樹脂からなり、TFT4の平坦化を図っている。層間絶縁膜12の上層、すなわちアクティブマトリクス基板10のガラス基板1から見た最上層には、ITOやAlなどの導電膜からなる画素電極(電荷収集電極)11が設けられている。層間絶縁膜12には、該層間絶縁膜12を貫通するようにコンタクトホール16が形成されており、その上の画素電極(電荷収集電極)11は、該コンタクトホール16を介して接続電極13に接続されている。
【0051】
さらに、画素電極(電荷収集電極)11上には、半導体膜6とバイアス電極7が略全面を覆うように形成されている。なお、半導体膜6の上層および/または下層には、電磁波導電性を有する主半導体膜の他に、必要に応じて電荷ブロッキング層や緩衝層を設ける場合もある。この場合、本発明では、これらを含めて半導体膜6と定義する。
【0052】
バイアス電極7には、このバイアス電極7とCs電極14との間に電圧を印加することができるように、図示しない電源が接続されている。この電源により、バイアス電極7とCs電極14との間に電圧が印加される。これにより、蓄積容量5を介してバイアス電極7と電荷収集電極11との間に電界を発生させることができる。このとき、半導体膜6と蓄積容量5とは、電気的に直列に接続された構造になっているので、バイアス電極7にバイアス電圧を印加した状態で、X線等の電磁波の吸収によって半導体膜6内に電荷(電子−正孔対)が生成すると、生成した電子は+電極側に、正孔は−電極側に移動する。その結果、蓄積容量5に電荷が蓄積される。なお、上記バイアス電極7を形成する材料としては、金(Au)が好適に用いられる。
【0053】
電磁波検出器20全体としては、電荷収集電極11が1次元または2次元に複数配列されると共に、電荷収集電極11に個別に接続された蓄積容量5と、蓄積容量5に個別に接続されたTFT4とが複数備えられている。これにより、1次元または2次元の電磁波情報を一旦蓄積容量5に蓄積し、TFT4を順次走査していくことで、1次元または2次元の電荷情報を簡単に読み出すことができる。つまり、電荷収集電極11を1次元または2次元に複数配列することにより、検出された電磁波を電磁波画像情報として得ることができる。
【0054】
続いて、本発明の主たる特徴であるアクティブマトリクス基板10上に形成する保護回路について説明する。
【0055】
図1は、保護回路30を搭載したアクティブマトリクス基板10の平面図である。また、図4は、図1に示す、保護回路30を備えたアクティブマトリクス基板10上の略全面に半導体膜6とバイアス電極7が形成された電磁波検出器20の平面図である。また、図5は、上記電磁波検出器20のA−A’線矢視断面図である。図1に示すように、複数の走査線2および複数の信号線3には、それぞれ、信号を入力または出力する入力端子35または出力端子36が設けられている。
【0056】
そして、保護回路30は、図1、図4に示すように、アクティブマトリクス基板10上の、非アクティブ領域31に設けられている。この非アクティブ領域31とは、TFT4が形成されていない領域を示している。換言すると、本実施の形態において、アクティブマトリクス基板10上のアクティブ素子であるTFT4が形成されている領域をアクティブ領域32とし、アクティブ領域以外の領域を非アクティブ領域31とする。より詳細には、入力端子35または出力端子36から最も外側のTFT4までの領域(出力端子36からアクティブ領域32までの領域)を非アクティブ領域31としてもよい。つまり、保護回路30は、入力端子35または出力端子36から、該入力端子35または出力端子36に最も近いTFT4までの間の領域に形成されている。
【0057】
そして、本実施の形態においては、保護回路30は、隣り合う走査線2同士および/または信号線3同士を接続するように形成されており、ある一定の値以上の電界が一箇所に加わった場合に、その電荷を、近隣の走査線2…および/または信号線3…に逃がすことができるようになっている。つまり、上記保護回路30を隣接した走査線2同士および/または信号線3同士間で接続することにより、接続されている信号線3間および/または走査線2間の電位差を平衡にすることができる。
【0058】
次に、保護回路30について説明する。保護回路30としては、二つのダイオードを逆方向に並列させたダイオードリングや、BTB(Back−to−Back)ダイオード、MM(Metal−Insulator−Metal)素子、各種ツェナーダイオード素子などの各種非線形素子を用いることができる。本実施の形態においては、二つのダイオードを逆方向に並列させたダイオードリング構造を用いている。これについて、以下に説明する。
【0059】
図6は、上記ダイオードリング構造の概略の構成を示す等価回路であり、図7はその平面図である。図6に示すように、保護回路30は、隣接する走査線2aと走査線2bとの間、または、隣接する信号線3aと信号線3bとの間(図示せず)に、備えられている。そして保護回路30は、二つのダイオード(30a,30b)が互いに逆方向に並列することにより構成されている。ここで、ダイオード30a,30bは、それぞれ、ゲート部(G)、ソース部(S)、ドレイン部(D)の3端子を備えた薄膜トランジスタ構造を有している。そして、それぞれのゲート部(G)とドレイン部(D)とを短絡させることで、2端子のダイオードを形成している。
【0060】
例えば、図6に示すように、複数の走査線2のうちの、隣り合う2つの走査線2a・2bを例に挙げて説明すると、ダイオード30aは、ドレイン部(D)とゲート部(G)とが短絡しており、かつ、ソース部(S)は走査線2aと、ドレイン部(D)は走査線2bと、それぞれ電気的に接続されている。一方、ダイオード30bは、ドレイン部(D)とゲート部(G)とが短絡しており、かつ、ソース部(S)は走査線2bと、ドレイン部(D)は走査線2aと、それぞれ電気的に接続されている。
【0061】
具体的には、図7に示すように、上記ダイオード30aは、アクティブマトリクス基板10上に形成された走査線2bに薄膜トランジスタ(TFT)40が形成されてなっている。このTFT40のソース部(S)にソース配線となる金属層40sが接続され、ドレイン部(D)にドレイン配線となる金属層40dが接続されている。さらに、金属層40dは、走査線2bに接続され、金属層40sは、走査線2bと隣り合う走査線2aに接続されている。また、走査線2bは、TFT40の配下に延在されており、TFT40ゲート部(G)として作用する仕組みになっている。
【0062】
一方、ダイオード30bは、走査線2aに薄膜トランジスタ(TFT)41が形成されてなっている。このTFT41のソース部(S)にソース配線となる金属層41sが接続され、ドレイン部(D)にドレイン配線となる金属層41dが接続されている。さらに、金属層41dは、走査線2aに接続され、金属層41sは、走査線2aと隣り合う走査線2bに接続されている。また、走査線2aは、TFT41の配下に延在されており、TFT41ゲート部(G)として作用する仕組みになっている。
【0063】
この結果、上記構成の保護回路30では、走査線2aが静電気などによって正に帯電した場合には、その電荷はダイオード30bを介して走査線2bに逃がされる。走査線2bが正に帯電した場合には、その電荷はスイッチング素子30aを介して走査線2aに逃がされる。
【0064】
そして、本実施の形態にかかる電磁波検出器のアクティブマトリクス基板10には、上記の構成を有する保護回路30が、図1に示すように、互いに隣り合う走査線2・2同士または信号線3・3同士の間にそれぞれ形成されている。したがって、一つの走査線2または信号線3に加わった電界は、保護回路30を介して隣接する走査線2または信号線3に連鎖的に逃がされる。これによって、アクティブ領域32の特定のTFT4に強い電界が加わることが回避され、その機能が保護される。
【0065】
また、上記ダイオードリング構造は、TFT4の走査線2をソース/ドレイン電極の一方に短絡させた構造である。従って、上記保護回路30としてダイオードリング構造を採用することにより、アクティブ領域32のTFT4を形成する際に、該ダイオードリング構造を同時に形成することが可能である。
【0066】
以上のように、本実施の形態にかかる電磁波検出器20は、複数の信号線3と複数の走査線2とが互いに交差するように配されるとともに、上記複数の信号線3および複数の走査線2の交点にTFT4を有するアクティブマトリクス基板10と、該TFT4を覆うように形成された、電磁波の照射により電荷を発生させる半導体膜6(光電変換層を含む)とを備えた電磁波検出器20であって、上記TFT4が形成されていない非アクティブ領域31における、上記信号線3同士、および/または、走査線2同士を接続している保護回路30が形成されている構成である。
【0067】
上記の構成には、信号線3同士、および/または、走査線2同士を接続している保護回路30が形成されているので、接続されている信号線3間および/または走査線2間の電位差を平衡にすることができる。これにより、例えば、1本の信号線3(走査線2)に、ある一定の値以上の電界が加わった場合でも、その電荷を、保護回路30を介して接続されている他の信号線3(走査線2)に逃がすことができる。これにより、従って、1本の信号線3(走査線2)に電荷が集中することにより起こる画素の欠陥を防止することができる。
【0068】
また、本実施の形態にかかる電磁波検出器20は、複数の信号線3と複数の走査線2とが互いに交差するように配されるとともに、上記複数の信号線3および複数の走査線2の交点にTFT(アクティブ素子)4を有するアクティブマトリクス基板10と、該TFT4を覆うように形成された、電磁波の照射により電荷を発生させる半導体層(変換層)6とを備えた電磁波検出器20であって、上記複数の信号線3と複数の走査線2との端部には、それぞれ、入力端子35または出力端子36が備えられており、上記入力端子35または出力端子36から該入力端子35または出力端子36に最も近いTFT4までの領域にて、上記信号線3同士、および/または、走査線2同士を接続している保護回路30が形成されている構成であってもよい。
【0069】
〔実施の形態2〕
本発明の他の実施の形態について図4、図8ないし図12に基づいて説明すれば、以下の通りである。なお、説明の便宜上、前記実施の形態1にて示した各部材と同一の機能を有する部材には、同一の符号を付記し、その説明を省略する。
【0070】
本発明者は、実施の形態1にかかる電磁波検出器20を用いて、外部からの静電気を保護できるか否かの実験を行った。その結果、上記保護回路30を備えたアクティブマトリクス基板10を用いることにより、電磁波検出器20のアクティブマトリクス基板10(主にTFT4)を静電気から保護できることを確認した。
【0071】
しかしながら、図4に示す電磁波検出において、例えば、以下のような問題が発生する場合がある。
【0072】
上記実施の形態1にかかる保護回路30、具体的には、上記ダイオードリング構造を構成するダイオード素子は、一般に薄膜素子であるために、入力される静電気が大きすぎるとダイオード素子自身が高電圧に耐えられずに破壊されてしまうことがある。その結果、破壊された保護回路30を介して、隣接する走査線2…および/または信号線3…が電気的に短絡する不良(いわゆる隣接配線間のリーク不良)が発生することになる。
【0073】
つまり、保護回路30は、静電気等によりある一定の値以上の電界が一箇所に加わった場合に、その電荷を、近隣の走査線2…および/または信号線3…に逃がすことを目的として設けられている。しかしながら、上記保護回路30にかかる静電気の量が大きすぎると、保護回路30自身が高電圧に耐えられずに破壊されてしまう場合がある。そしてこの結果、破壊された保護回路30を介して、隣接する走査線2…および/または信号線3…が電気的に短絡する不良(いわゆる隣接配線間のリーク不良)が発生することになる。この場合、上記不良を回避するためには、例えば、短絡している箇所をレーザー照射により切断することで修復が可能になると考えられる。
【0074】
そこで、例えば、上記リーク不良を回避するためには、上記実施の形態1の電磁波検出器における保護回路30の短絡部分において、レーザー照射により、該短絡箇所を切断する必要がある。具体的には、実施の形態1にかかる構成では、図4に示すように、保護回路30が半導体膜6で覆われているために、アクティブマトリクス基板10の裏面側から基板を介して短絡部分にレーザー照射を行う必要がある。しかしながら、上記のように、半導体膜6で覆われた保護回路30にレーザー照射を行った場合、レーザー光は保護回路30だけでなく半導体膜6にも照射されることとなる。従って、保護回路30の短絡箇所を切断することにより配線間のリーク不良は解消するものの、レーザー照射領域において半導体膜6の変質や膜浮きが生じる可能性がある。この現象は、保護回路30はアクティブ領域32の外部(非アクティブ領域31)に存在することから、上記半導体膜6の変質や膜浮きは、非アクティブ領域31で見られるものである。従って、上記半導体膜6の変質や膜浮きが、直ちに電磁波検出器20の性能を劣化させるものではない。しかしながら、長期的に電磁波検出器20を使用する場合、上記変質や膜浮きが発生している不良場所を起点として半導体膜6の膜剥がれや変質が広がる可能性があり、電磁波検出器20の信頼性を損なう恐れがある。
【0075】
本実施の形態では、電磁波検出器20の信頼性を従来と比べて、より向上させるために、実施の形態1の構成に加えて、上記保護回路30を、アクティブマトリクス基板10の基板面に垂直な方向から見て、半導体膜(変換層)6が形成されていない領域に形成する構成を採用している。これについて、以下に説明する。
【0076】
図8は、本実施の形態にかかる電磁波検出器20の概略の構成を示す平面図であり、より具体的には、矩形を有する電磁波検出器20のコーナー付近における各部材の配置関係を示した平面図である。また、図9は、上記電磁波検出器20のB−B’線矢視断面図である。ただし、図面においては、本発明の特徴に直接関係しない部材等については、便宜上省略している。
【0077】
半導体膜6は、アクティブマトリクス基板10の表面の略全面を覆っている。詳しくは、アクティブ領域32(TFTが配列された領域)の全面を覆い、かつ、半導体膜6の周辺端部は走査線2および信号線3の入力端子(または出力端子)とアクティブ領域32の間まで延設するように、アクティブ領域32の外周部も覆うように形成されている。これは、半導体膜6を真空蒸着によって成膜する際、半導体膜6の端部の形状が図9に示すように傾斜を持つためである。アクティブ領域32上の半導体膜6の厚みを均一にするためには、この半導体膜6端部の傾斜部分がアクティブ領域32の外側に配置されるように形成する必要がある。このため、半導体膜6の形成領域は、アクティブ領域32より広い範囲となるように形成している。
【0078】
ただし、ここで重要なことは、半導体膜6の端部(アクティブ領域32)と、走査線2および信号線3の入力端子(または出力端子)との間に、所定の隙間が確保されるよう半導体膜6を形成する点である。そして、本実施の形態においては、その所定の隙間領域において、後述する保護回路30が形成されている点が特徴である。即ち、保護回路30と半導体膜6とは、上記アクティブマトリクス基板10の基板面に垂直な方向から見て、重畳しないように配置されている。より具体的には、上記保護回路30は、上記アクティブマトリクス基板10の基板面に垂直な方向から見て、上記変換層が形成されていない領域に、形成されている。
【0079】
本実施の形態の場合、図8に示したように、保護回路30(ダイオードリング)と半導体膜6は、平面的に重畳しないように配置されている。従って、図10に示すように、保護回路30に対してアクティブマトリクス基板10の裏面側(或いは表側)からレーザーを照射する際に、レーザー光が半導体膜6に照射されることが無いので、保護回路30近傍の半導体膜6の変質や膜浮きが生じさせることがない。この結果、例え保護回路30の破壊に起因する配線間リークの不良が発生し、レーザー照射による修復(切断)を行ったとしても、信頼性に全く悪影響を与えない電磁波検出器20を実現することができる。なお、図10は、保護回路30をレーザー照射にて切断する様子を示す断面図である。
【0080】
図11は、上記保護回路30の他の例を示す平面図である。また、図12は、上記保護回路30のさらに他の例を示す平面図である。なお、上記保護回路30を切断するレーザーとしては、例えば、YAGレーザーを用いることが好ましい。なお、短絡した配線間を切断する際に、レーザー照射面積(レーザースポット)43が小さくさすむように、図11や図12に示すように切断箇所(切断部)44を設けておくことが望ましい。これにより、レーザー照射を少ないショット数で行うことが可能になる。
【0081】
上記切断箇所44とは、図11の場合、上記金属層40s,41sの一部であり、該箇所44にレーザーを照射することにより、上記金属層40s,41sを切断することができる部分である。一方、図12の場合、切断箇所44は、走査線2a,2bと保護回路30の間の連結部分である。すなわち、上記切断箇所44とは、上記金属層40s,41sの中でも、レーザーを照射することで切断が容易にできる場所を示している。そのため、例えば、レーザースポット43を照射しても、隣接する配線にレーザーが干渉しないように十分にクリアランスが確保された場所を該切断箇所44として設けておく必要がある。また、該切断箇所44のみを厚さが薄い金属膜を用いてもよい。また、上記切断箇所44のみを、例えば、低融点の金属材質等で構成してもよい。さらに、上記切断箇所が他より細い配線になるように(即ちクビレ形状を有するように)構成してもよい。
【0082】
上記切断箇所44の位置としては、隣り合う走査線2同士または信号線3同士の短絡を切断することができる位置であれば特に限定されるものではない。具体的には、例えば、図11に示すように、TFT40と走査線2とを接続している金属層40s,41sに切断箇所44を設けてもよい。また、例えば、図12に示すように、2つのダイオード30a,30bと走査線2との間に切断箇所44を設けてもよい。
【0083】
〔実施の形態3〕
本発明の他の実施の形態について図13ないし図17に基づいて説明すれば、以下の通りである。なお、説明の便宜上、前記実施の形態1および2にて示した各部材と同一の機能を有する部材には、同一の符号を付記し、その説明を省略する。
【0084】
実施の形態2の構成とすることにより、静電気で保護回路30が破壊された場合でも、レーザー照射により上記切断箇所を切断することにより、隣接配線間の短絡を修復することが可能になる。
【0085】
ところで、隣接配線間同士の短絡が解消できた場合であっても、保護回路30にかかる外部から入力された静電気が極めて大きい場合には、アクティブ領域32の中の入力端子(または出力端子)に近い領域のTFT4が、高電圧の影響を受けて特性がシフトする不良に陥ってしまう場合がある。ただし、影響を受けた配線に沿って、入力端子側に近い数画素〜数十画素のTFT4が影響を受けるに過ぎず、配線1本分がまるまる線欠陥に陥る確率は極めて小さい。しかしながら、このような特性がシフトしてしまったTFT4については、基本的に修復が不可能である。
【0086】
ただし、静電気の影響を受けてTFT4の特性がシフトしてしまった場合であっても、静電気の影響を受けた配線が1本であれば(即ち撮影画像上に1本の線欠陥が存在する状態であれば)、その欠陥ラインの両サイド(隣接ライン)の画素情報を用いて欠陥ラインを補完する画像処理を行うことにより、実用上問題のない画像を取得することができる。
【0087】
ところが、短絡された保護回路30を介して、複数本の配線に静電気の影響がおよんだ場合には、例えレーザー照射により隣接配線間の短絡を修復したとしても、複数本の配線が連続して欠陥ラインとして残ってしまうことになる。具体的には、図13に示すように、静電気が入力された配線を中心に、短絡した保護回路30を介して、隣接配線に静電気がおよび、隣接する1〜5本程度の配線に欠陥ラインが発生する場合がある。なお、図13は、アクティブマトリクス基板の、隣接した複数の配線が欠陥ラインとなる状態を示す平面図である。
【0088】
そして、複数本の欠陥ラインが連続して発生してしまった場合には、上記のように隣接ラインの画素情報を用いて欠陥ラインを補完するような画像処理を行うことが困難になる。従って、外部から入力された静電気が極めて大きく、保護回路30が短絡してしまうような場合であっても、複数本の線欠陥が連続して発生しないような保護回路30が求められる。
【0089】
そこで、本実施の形態においては、図14に示す保護回路30を採用している。図14は、保護回路30が、非隣接の走査線2同士および/または信号線3同士を接続している状態を示すアクティブマトリクス基板10の平面図である。具体的には、本実施の形態にかかる電磁波検出器20を構成しているアクティブマトリクス基板10において、保護回路30は、隣り合う配線(信号線3または走査線2)同士を接続せずに、1本おきに配線同士を接続するようになっている。即ち、偶数本目の配線同士が保護回路30を介して接続され、かつ奇数本目の配線同士が保護回路30を介して接続されるようになっている。なお、使用する保護回路30の構成は、上記実施の形態1および2で説明したものと同じものでよい。
【0090】
この結果、静電気が入力された特定の配線から、短絡された保護回路30を介して複数本の配線に静電気の影響がおよび、その後その短絡箇所を切断修復した後に、万が一、複数本の配線が欠陥ラインとして残存してしまったとしても、隣接する配線が連続して欠陥ラインになることが無く、図15に示すように、欠陥ラインが一本置きに(即ち離散的に)存在することになる。従って、正常な隣接ラインの画素情報を用いて欠陥ラインを補完する画像処理が可能となる。なお、図15は、アクティブマトリクス基板10の、隣接していない複数の配線が欠陥ラインとなる状態を示す平面図である。
【0091】
なお、この保護回路30の接続構成は、図14に示したように、1本おきに配線を接続する構成だけでなく、2本おき、3本おきでも構わない。即ち、隣接配線同士を接続しないように、換言すれば、非隣接配線同士を接続するように保護回路30を接続することで、上述の効果を得ることができる。このような保護回路30を備えたアクティブマトリクス基板10を採用することは、静電気により保護回路30が破壊された電磁波検出器20における、配線同士の短絡を回避する上で極めて有用である。なお、図14では、信号線3について説明しているが、走査線2同士を接続する保護回路30の構成についても同様であり、非隣接の走査線2同士を接続することがより好ましい。
【0092】
なお、上記説明の保護回路を、非隣接の走査線同士および/または信号線同士間で接続するという技術思想は、電磁波検出器のみならず、液晶ディスプレイやELディスプレイといった表示装置に用いるアクティブマトリクス基板にも適用することが可能である。このように、非隣接の保護回路を走査線同士および/または信号線同士間で接続することにより、TFTの特性シフトが僅かなものであれば欠陥が目立ち難くすることができる。更に、線欠陥が生じる場合でも、離散的な線欠陥となり、連続した線欠陥に比べるとディザ効果(面積諧調効果)により更に欠陥が目立ち難くすることできる。
【0093】
また、本実施の形態にかかるアクティブマトリクス基板10の構成は、上記半導体膜6の代わりに、アクティブマトリクス基板10の画素毎に光電変換素子を併置した電磁波検出器20(光電変換装置)にも適用可能である。これについて以下に説明する。
【0094】
図16は、光電変換素子50を備えた電磁波検出器20の概略の構成を示す回路図である。そして、図17は、上記光電変換素子50を備えた電磁波検出器20の1画素あたりの素子構造の、概略の構成を示す断面図である。
【0095】
光電変換素子50は、TFT4に接続され画素毎に設けられた第1電極51と、複数の画素に共通に設けられた第2電極52との間に半導体53が挟持された素子により構成される。
【0096】
また、このような電磁波検出器20に用いるアクティブマトリクス基板10においても、例えば、図14で説明したような保護回路30の構成、すなわち、非隣接の配線同士を接続している保護回路30を採用することができる。上記光電変換素子50としては、具体的には、例えば、フォトダイオード等が挙げられる。
【0097】
また、本発明にかかる電磁波検出器20は、マトリクス配線(信号線3および/または走査線2)とアクティブ素子(TFT4)とを備えたアクティブマトリクス基板10と、該アクティブマトリクス基板10上の略全面に形成された半導体膜6とを備え、電磁波の入射によって該半導体膜6で生成された電荷を該アクティブマトリクス基板10を用いて読み出す電磁波検出器20において、上記半導体膜6は、上記アクティブ素子が配列されたアクティブ領域32の全域と、その外周領域を連続して覆うように延設されており、かつ、上記半導体膜6と平面的に重畳しない領域において、上記アクティブマトリクス基板10上に配設された配線の隣接配線同士(信号線3同士および/または走査線2同士)を接続するように保護回路30が設けられている構成であってもよい。
【0098】
また、本発明にかかる電磁波検出器20は、マトリクス配線とアクティブ素子を備えたアクティブマトリクス基板と、該アクティブマトリクス基板上の略全面に形成された半導体膜とを備え、電磁波の入射によって該半導体膜で生成された電荷を該アクティブマトリクス基板を用いて読み出す電磁波検出器において、上記アクティブマトリクス基板上に配設された配線の非隣接配線同士を接続するように保護回路が設けられている構成であってもよい。
【0099】
また、本発明にかかる電磁波検出器20は、マトリクス配線とアクティブ素子を備えたアクティブマトリクス基板と、該アクティブマトリクス基板に形成された複数の光電変換素子50とを備え、電磁波の入射によって該光電変換素子50で生成された電荷を該アクティブマトリクス基板を用いて読み出す電磁波検出器において、上記アクティブマトリクス基板上に配設された配線の非隣接配線同士を接続するように保護回路が設けられている構成であってもよい。
【0100】
また、本発明にかかる電磁波検出器20は、さらに、上記半導体膜は、上記アクティブ素子が配列されたアクティブ領域の全域と、その外周領域を連続して覆うように延設されており、かつ、上記半導体膜と平面的に重畳しない領域において、上記保護回路が設けられている構成であってもよい。
【0101】
また、本発明にかかる電磁波検出器20は、さらに、上記保護回路は、ダイオードリング構造を有する構成がより好ましい。
【0102】
また、本発明にかかる電磁波検出器20は、さらに、上記保護回路は、レーザー照射処理により隣接配線同士の接続をオープン状態にすることが可能な切断部を備えている構成がより好ましい。
【0103】
また、本発明にかかるアクティブマトリクス基板は、マトリクス配線とアクティブ素子を備えたアクティブマトリクス基板において、上記アクティブマトリクス基板上に配設された配線の非隣接配線同士を接続するように保護回路が設けられている構成であってもよい。
【0104】
【発明の効果】
本発明の電磁波検出器は、以上のように、上記信号線同士および/または走査線同士を接続している保護回路が、上記アクティブ素子が形成されていない非アクティブ領域に形成されている構成である。
【0105】
従って、1本の信号線(走査線)に電荷が集中することにより起こる画素の欠陥を防止することができるという効果を奏する。
【0106】
また、本発明の電磁波検出器は、上記保護回路は、上記アクティブマトリクス基板の基板面に垂直な方向から見て、上記変換層が形成されていない領域に形成されている構成とすることにより、信頼性をより向上させることができる。
【0107】
また、本発明の電磁波検出器は、上記保護回路は、隣接していない信号線同士、および/または、隣接していない走査線同士を接続している構成とするにより、短絡していない正常な隣接ライン(走査線または信号線)の画素情報を用いて欠陥ラインを補完する画像処理が可能となる。
【0108】
また、本発明の電磁波検出器は、上記変換層を、半導体膜によって構成することにより、X線等の電磁波を直接電荷に変換することができる直接変換型の電磁波検出器を提供することができる。
【0109】
また、本発明の電磁波検出器は、上記変換層を、光電変換素子で構成することにより、X線等の電磁波を一端光に変えて、その光を電荷に変換することができる間接変換型の電磁波検出器を提供することができる。
【0110】
また、本発明の電磁波検出器は、上記保護回路は、ダイオードリング構造を有する構成とすることにより、画素エリアのTFTを製造する際に、特別なプロセスを追加せずに、アクティブマトリクス基板と同じプロセスで形成することが可能となる。
【0111】
また、本発明の電磁波検出器は、上記保護回路には、該保護回路によって走査線同士および/または信号線同士間に形成されている電気的接続を、レーザー照射によって切断することができる切断部が備えられている構成とすることにより、大きな電荷がかかることにより破壊された信号線または走査線によって引き起こされる、電気的に接続された走査線または信号線同士の短絡を解消することができる。
【0112】
また、本発明のアクティブマトリクス基板は、複数の信号線と複数の走査線とが互いに交差するように配されるとともに、上記複数の信号線および複数の走査線の交点にアクティブ素子を有するアクティブマトリクス基板において、隣接していない信号線同士、および/または、隣接していない走査線同士を接続している保護回路を有する構成である。
【0113】
これにより、短絡していない正常な隣接ライン(走査線または信号線)の画素情報を用いて欠陥ラインを補完する画像処理が可能となるアクティブマトリクス基板を提供することができる。
【0114】
また、本発明のアクティブマトリクス基板は、上記保護回路は、ダイオードリング構造を有する構成とすることにより、画素エリアのTFTを製造する際に、特別なプロセスを追加せずに、アクティブマトリクス基板と同じプロセスで形成することが可能となる。
【0115】
また、本発明のアクティブマトリクス基板は、上記保護回路には、該保護回路によって走査線同士および/または信号線同士間に形成されている電気的接続を、レーザー照射によって切断することができる切断部が備えられている構成とすることにより、大きな電荷がかかることにより破壊された信号線または走査線によって引き起こされる、電気的に接続された走査線または信号線同士の短絡を解消することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】保護回路を搭載したアクティブマトリクス基板の平面図である
【図2】本発明の電磁波検出器の断面構造(1画素分)を示す断面図である。
【図3】上記電磁波検出器を上側から見た平面図であり、1画素当たりのレイアウトを示す平面図である。
【図4】上記保護回路を備えたアクティブマトリクス基板上の略全面に半導体膜とバイアス電極が形成された電磁波検出器の平面図である。
【図5】上記電磁波検出器のA−A’線矢視断面図である。
【図6】ダイオードリング構造の概略の構成を示す等価回路である。
【図7】上記ダイオードリング構造の概略の構成を示す平面図である。
【図8】本実施の他の形態にかかる電磁波検出器の概略の構成を示す平面図であり、より具体的には、矩形を有する電磁波検出器のコーナー付近における各部材の配置関係を示した平面図である。
【図9】上記電磁波検出器のB−B’線矢視断面図である。
【図10】保護回路をレーザー照射にて切断する様子を示す断面図である。
【図11】上記保護回路の他の例を示す平面図である。
【図12】上記保護回路のさらに他の例を示す平面図である。
【図13】アクティブマトリクス基板の、隣接した複数の配線が欠陥ラインとなる状態を示す平面図である。
【図14】保護回路が、非隣接の走査線同士および/または信号線同士を接続している状態を示すアクティブマトリクス基板の平面図である。
【図15】アクティブマトリクス基板の、隣接していない複数の配線が欠陥ラインとなる状態を示す平面図である。
【図16】光電変換素子を備えた電磁波検出器の概略の構成を示す回路図である。
【図17】本実施の形態にかかる他の電磁波検出器の概略の構成を示す断面図であり、1画素あたりの素子構造の構成を示す断面図である
【図18】従来の電磁波検出器の検出原理を示す要部の断面図である。
【符号の説明】
2 走査線
3 信号線
4 TFT(アクティブ素子)
6 半導体膜(変換層)
10 アクティブマトリクス基板
20 電磁波検出器
30 保護回路
31 非アクティブ領域
32 アクティブ領域
35 入力端子
36 出力端子
40,41 TFT(ダイオード)
50 光電変換素子(変換層)
Claims (10)
- 複数の信号線と複数の走査線とが互いに交差するように配されるとともに、上記信号線および走査線の交点のそれぞれにアクティブ素子を有するアクティブマトリクス基板と、
該アクティブ素子を覆うように形成された、電磁波の照射により電荷を発生させる変換層とを備えた電磁波検出器であって、
上記信号線同士および/または走査線同士を接続している保護回路を備えることを特徴とする電磁波検出器。 - 上記保護回路は、アクティブマトリクス基板の基板面に垂直な方向から見て、上記変換層が形成されていない領域に形成されていることを特徴とする請求項1記載の電磁波検出器。
- 上記保護回路は、隣接していない信号線同士、および/または、隣接していない走査線同士を接続していることを特徴とする請求項1記載の電磁波検出器。
- 上記変換層は、半導体膜によって構成されていることを特徴とする請求項1記載の電磁波検出器。
- 上記変換層は、光電変換素子で構成されていることを特徴とする請求項1記載の電磁波検出器。
- 上記保護回路は、ダイオードリング構造を有することを特徴とする請求項1に記載の電磁波検出器。
- 上記保護回路には、該保護回路によって走査線同士および/または信号線同士間に形成されている電気的接続を、レーザー照射によって切断することができる切断部が設けられていること特徴とする請求項1に記載の電磁波検出器。
- 複数の信号線と複数の走査線とが互いに交差するように配されるとともに、上記複数の信号線および複数の走査線の交点にアクティブ素子を有するアクティブマトリクス基板において、
隣接していない信号線同士、および/または、隣接していない走査線同士を接続している保護回路を有することを特徴とするアクティブマトリクス基板。 - 上記保護回路は、ダイオードリング構造を有することを特徴とする請求項8に記載のアクティブマトリクス基板。
- 上記保護回路には、該保護回路によって走査線同士および/または信号線同士間に形成されている電気的接続を、レーザー照射によって切断することができる切断部が設けられていること特徴とする請求項8に記載のアクティブマトリクス基板。
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