JP3588053B2 - 電磁波検出器 - Google Patents

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    • H01L27/14676X-ray, gamma-ray or corpuscular radiation imagers

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、X線等の放射線、可視光あるいは赤外光等の電磁波を検出する電磁波検出器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、X線などの電磁波を感知して電荷(電子−正孔のペア)を発生する半導体膜、即ち電磁波導電性を有する半導体膜と画素電極等からなる半導体センサーとを二次元状に配置するとともに、各画素電極にスイッチング素子を設けた二次元の電磁波検出器が知られている。この電磁波検出器では、各行毎にスイッチング素子を順次オンにして各列毎に上記電荷を読み出すようになっている。
【0003】
例えば、文献「D.L.Lee,et al., “A New Digital Detector for Projection Radiografy”,SPIE,2432,pp.237−249,1995」には、上記電磁波検出器に相当する二次元画像検出器についての具体的な構造や原理が記載されている。この二次元画像検出器の原理を図8を参照して説明する。
【0004】
電磁波導電性を示すSeから成る半導体膜101の上層には、バイアス電極102が形成され、下層には複数の電荷収集電極103が形成されている。これら電荷収集電極103は、それぞれ電荷蓄積容量(Cs)104およびアクティブ素子(TFT)105に接続されている。なお、半導体膜101とバイアス電極102との間、および半導体膜101と電荷収集電極103との間には、電荷阻止層としてそれぞれ誘電層106、107が必要に応じて設けられる。また、108は絶縁性基板であり、バイアス電極102には高圧電源109が接続される。
【0005】
このような二次元画像検出器では、X線などの電磁波が入射すると、半導体膜101内で電荷(電子−正孔のペア)が発生する。このとき、半導体膜101と電荷蓄積容量104とは、電気的に直列に接続された構造になっている。したがって、バイアス電極102にバイアス電圧を印加しておくと、半導体膜101で発生した電荷(電子−正孔のペア)はそれぞれ+電極側と−電極側に移動し、その結果、電荷蓄積容量104に電荷が蓄積される仕組みになっている。
【0006】
電荷蓄積容量104に蓄積された電荷は、アクティブ素子105をオンにすることで外部に取り出すことができる。このように、二次元画像検出器では、電荷収集電極103、電荷蓄積容量104およびアクティブ素子105を二次元状に配置し、線順次に電荷を読み出していくことで検出対象である電磁波の二次元情報を得ることが可能となる。
【0007】
一般に、電磁波導電性を有する半導体膜101としては、Se、CdTe、CdZnTe、PbI、HgI、SiGe、Si等が使用される。この中で、Se膜は、低い暗電流(リーク電流)特性を有し、真空蒸着法により低温で大面積成膜が可能なことから、アクティブマトリクス基板110(図8参照)上に直接半導体膜101を形成する構造の電磁波検出器(特にX線検出器)に広く使用されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
上述のようなアクティブマトリクス基板110を利用した二次元の電磁波検出器は、図9(a)(b)に示すように構成され、アクティブマトリクス基板110の周辺部から、アクティブ素子105を線順次に駆動するための駆動信号(走査信号)が入力され、X線(電磁波)の検出に伴って各画素、即ち電荷蓄積容量104に蓄積された電荷が外部に出力される。なお、116は、画素電極配列領域となっている撮像領域である。
【0009】
アクティブマトリクス基板110では、走査線と読出し線が格子状(通常、500×500〜3000×3000のマトリクス)に形成されており、これら走査線および読出し線が、アクティブマトリクス基板110の周辺に形成された信号入力端子111および信号出力端子112に各々接続されている。図9(a)(b)に示したアクティブマトリクス基板110の場合には、アクティブマトリクス基板110の互いに対向する第1の2辺(左右辺)に、走査線と接続された信号入力端子111が形成され、互いに対向する第2の2辺(上下辺)に、読出し線に接続された信号出力端子112が形成されている。
【0010】
また、信号入力端子111には、駆動LSIであるゲートドライバー113がTABあるいはCOG等の実装方法によって接続され、信号出力端子112には、LSIからなる読出しアンプ114が同様の方法によって接続される。
【0011】
信号入力端子111および信号出力端子112は、接続される複数のゲートドライバー113(例えばTAB)や読出しアンプ114(例えばTAB)に対応して、通常複数の区画に分けて配置される。例えば、1536×1536のマトリクスを有するアクティブマトリクス基板110に対し、128chの入力端子を有する読出しアンプ114用のTABを接続する場合、アクティブマトリクス基板110の1辺あたり、12個のTABが配される。これに対応して、アクティブマトリクス基板110の信号出力端子112は、12個の区画に分割するように設計される。そして、信号入力および出力端子111、112は、アクティブマトリクス基板110の垂直方向中心Vo、水平方向中心Hoに対してほぼ対称に配置される。なお、図9(a)においては、便宜上、信号入力端子111を4区画、信号出力端子112を7区画にそれぞれ分割した例を示している。また、電磁波検出器の垂直方向、水平方向も本実施の形態において便宜上設定したものであり、例えばそれらの設定が逆であってもよい。
【0012】
一方、バイアス電極102に対しては、外部の電源、即ち図8に示した高圧電源109よりバイアス供給線115を介して電圧が印加される。このために、バイアス電極102の接続部102aには、バイアス供給線115が接続される。このとき、バイアス電極102の接続部102aは、スペースの制約から、アクティブマトリクス基板110における信号入力および出力端子111、112の近傍に設けられた構造となっている。
【0013】
ところで、上記の電磁波検出器においては、X線の検出感度を向上させる上で、バイアス電極102に印加する電圧を高圧にすることが有効である。このために、電磁波導電性を有する半導体膜101として、前述のように膜形成が容易な例えばa−Se膜を用いた場合、バイアス電極102には5000〜15000Vもの高い電圧を印加することがある。
【0014】
しかしながら、上述のように、アクティブマトリクス基板110において、バイアス供給線115が接続される、バイアス電極102の接続部102aは、信号入力および出力端子111、112の近傍に配置されている場合、バイアス電極102に高圧を印加すると、接続部102aと信号入力および出力端子111、112との間で空中放電や沿面放電などの放電が発生し、これにより電磁波検出器が破損する虞がある。
【0015】
本発明は、上記問題点に鑑みなされたものであって、バイアス電極102の接続部102aに高圧のバイアス電圧を印加した場合であっても、接続部102aと信号入力および出力端子111、112との間での放電の発生を防止することができる、信頼性の高い電磁波検出器の提供を目的としている。
【0016】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、本発明の電磁波検出器は、信号入力端子および信号出力端子を周辺部に有するアクティブマトリクス基板と、このアクティブマトリクス基板上に設けられた電磁波導電性を有する半導体膜と、バイアス供給電源との接続部を有し、前記半導体膜にバイアス電圧を印加するためのバイアス電極とを備えている電磁波検出器において、前記信号入力端子と信号出力端子との少なくとも一方が、バイアス電極の前記接続部から遠ざかるように偏在配置されていることを特徴としている。
【0017】
上記の構成によれば、信号入力端子と信号出力端子との少なくとも一方が、バイアス電極の前記接続部から遠ざかるように偏在配置されているので、信号入力端子と信号出力端子との少なくとも一方とバイアス電極の接続部との間での空中放電や沿面放電などの不要な放電を防止することができる。
【0018】
即ち、バイアス供給電源が接続される、バイアス電極の接続部では、形状が平坦ではなく特異な形状となる。このため、絶縁モールドを行った場合にもモールド部分にクラックが生じること等により絶縁不良が生じ易く、この結果、前記接続部と信号入力端子あるいは信号出力端子との間で前記放電が生じ易くなる。そこで、上記の構成を採用すれば、前記接続部と信号入力端子あるいは信号出力端子との間で前記放電を防止することができる。この結果、前記放電による電磁波検出器の破損を防止し、電磁波検出器の信頼性を高めることができる。
【0019】
また、本発明の電磁波検出器は、信号入力端子および信号出力端子を周辺部に有するアクティブマトリクス基板と、このアクティブマトリクス基板上に設けられた電磁波導電性を有する半導体膜と、バイアス供給電源との接続部を有し、前記半導体膜にバイアス電圧を印加するためのバイアス電極とを備えている電磁波検出器において、前記バイアス電圧が5000〜15000Vであり、前記信号入力端子と信号出力端子との少なくとも一方と前記接続部との距離が1.5cm以上に設定されていることを特徴としている。
【0020】
上記の構成において、半導体膜として例えばアモルファスSe膜(a−Se膜)を使用した場合、この半導体膜は、例えば真空蒸着法により、アクティブマトリクス基板上に直接、低温で、かつ大面積成膜が可能である。このようなa−Se膜からなる半導体膜を使用した電磁波検出器では、電荷を効率よく収集するために、バイアス電圧として5000〜15000Vもの高い電圧を印加することがある。
【0021】
そこで、信号入力端子と信号出力端子との少なくとも一方と接続部との距離が1.5cm以上に設定されていれば、バイアス電極の接続部に15000Vの高圧を印加した場合であっても、信号入力端子と信号出力端子との少なくとも一方とバイアス電極の接続部との間での前記放電を確実に防止することができる。これにより、バイアス電極に高圧を印加することにより電磁波の検出感度が高くなるという電磁波検出器の性質を確実に利用でき、高感度の電磁波検出器を得ることができる。
【0022】
上記の電磁波検出器は、前記アクティブマトリクス基板が略矩形をなし、前記バイアス電極の接続部が前記アクティブマトリクス基板の角部近傍位置に設けられている構成としてもよい。
【0023】
また、上記の電磁波検出器は、前記アクティブマトリクス基板が略矩形をなし、前記バイアス電極の接続部が前記アクティブマトリクス基板の互いに対向する2個の角部のうちの少なくとも一方の角部の近傍位置に設けられている構成としてもよい。
【0024】
上記の両構成によれば、バイアス電極の接続部を画素配列領域からなる撮像領域の外部に形成することが容易になり、この結果、前記接続部から信号入力端子と信号出力端子との少なくとも一方を遠ざかるように配置することがさらに容易となる。
【0025】
本発明の電磁波検出器は、画素配列領域からなる撮像領域を有するとともに、この撮像領域の周辺部に信号入力端子および信号出力端子が複数並設されているアクティブマトリクス基板と、このアクティブマトリクス基板上に設けられた電磁波導電性を有する半導体膜と、バイアス供給電源との接続部を有し、前記半導体膜にバイアス電圧を印加するためのバイアス電極とを備えている電磁波検出器において、前記信号入力端子と信号出力端子との少なくとも一方が、それらの並設方向における前記撮像領域の中心位置に対して、前記バイアス供給端子から遠ざかる側にずれた位置に偏在配置されていることを特徴としている。
【0026】
上記の構成によれば、信号入力端子と信号出力端子との少なくとも一方とバイアス電極の接続部との間での空中放電や沿面放電などの不要な放電を防止することができる。この結果、前記放電による電磁波検出器の破損を防止し、電磁波検出器の信頼性を高めることができる。
【0027】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の一形態を図1ないし図7に基づいて以下に説明する。
本実施の形態の電磁波検出器は、図9(a)(b)に示した従来の電磁波検出器と同様の各部材から構成されている。即ち、本実施の形態の電磁波検出器は、図1(a)(b)に示すように、主として、アクティブマトリクス基板11、半導体膜12、バイアス電極13、ゲートドライバー14および読出しアンプ15 を備えている。
【0028】
アクティブマトリクス基板11は、画素電極配列領域である撮像領域16にアクティブマトリクスアレイを有する。半導体膜12は検出対象の電磁波に感応して電荷を生成する。バイアス電極13は半導体膜12にバイアス電圧を印加するためのものである。
【0029】
アクティブマトリクス基板11は、図2に示すように、ガラスあるいはセラミックス等からなる絶縁性基板21を有し、この絶縁性基板21上に前記アクティブマトリクスアレイが形成されている。このアクティブマトリクスアレイは、例えばa−Siやp−Siを用いたTFT素子からなるアクティブ素子22、電荷蓄積容量(Cs)23、電荷収集電極24、並びに走査線および読出し線等のバスラインなどが、XYマトリクス状に配列されて構成されている。
【0030】
アクティブマトリクス基板11上には、前述のように、半導体膜12およびバイアス電極13が形成され、バイアス電極13には高圧電源17が接続される。また、半導体膜12とバイアス電極13との間、および半導体膜12と電荷収集電極24との間には、電荷阻止層18、19が必要に応じて設けられる。
【0031】
上記XYマトリクスは、単位格子に相当する1画素のサイズが、0.1×0.1mm〜0.3×0.3mm程度であり、この1画素が500×500〜3000×3000画素程度、マトリクス状に配列されたものが一般的である。アクティブ素子22としては、上記のTFT素子に限らず、MIMやダイオードを用いても構わない。
【0032】
上記のアクティブマトリクス基板11の構造は、さらに具体的に示すと図3に示すものとなる。このアクティブマトリクス基板11では、例えばガラス基板からなる絶縁性基板21上に、ゲート電極25、電荷蓄積容量(Cs)電極26、電荷蓄積容量23、ゲート絶縁膜27、接続電極(ドレイン電極)28、データ電極(ソース電極)29、TFTからなるアクティブ素子22、絶縁保護膜30、層間絶縁膜31、および電荷収集電極24などが形成される。なお、アクティブ素子22はチャンネル層32およびコンタクト層33を有している。また、層間絶縁膜31にはコンタクトホール34が形成され、このコンタクトホール34により電荷収集電極24が接続電極28と接続されている。
【0033】
上記アクティブマトリクス基板11は、次にようにして製造される。
絶縁性基板21としてのガラス基板には、例えば無アルカリガラス基板(例えばコーニング社製#1737等)を用いることができる。そして、このガラス基板1上にTaやAl等の金属膜からなるゲート電極25および電荷蓄積容量電極26を形成する。これらは、ガラス基板上に上記金属膜をスパッタ蒸着により厚さ約3000Åに成膜した後、所望の形状にパターニングすることにより形成する。
【0034】
次に、ゲート電極25および電荷蓄積容量電極26を覆うようにして、ガラス基板上面のほぼ全面に、SiNxやSiOx等からなるゲート絶縁膜27をCVD法により厚さ約3500Åに成膜する。このゲート絶縁膜27は、電荷蓄積容量23における誘電体としての機能も兼ねている。なお、ゲート絶縁膜27としては、SiNxやSiOxに限らず、ゲート電極25および電荷蓄積容量電極26を陽極酸化した陽極酸化膜を併用することもできる。
【0035】
次に、ゲート電極25の上方に、ゲート絶縁膜27を介して、アクティブ素子(TFT)22のチャネル部となるチャンネル層(i層)32、およびデータ電極29と接続電極(ドレイン電極)28とのコンタクトを図るためのコンタクト層(n層)33を形成する。これらはa−Siから成り、CVD法によりそれぞれ約1000Å、約400Åの厚さになるように成膜し、その後、所望の形状にパターニングすることにより形成することができる。
【0036】
次に、コンタクト層(n層)33上に、データ電極29と接続電極(ドレイン電極)28を形成する。この接続電極28は、電荷蓄積容量23を構成する上層側の電極ともなっている。これらデータ電極29および接続電極28は、上記ゲート絶縁膜27および電荷蓄積容量電極26と同様に、TaやAl等の金属膜をスパッタ蒸着により厚さ約3000Åに成膜した後、所望の形状にパターニングすることにより形成する。
【0037】
次に、アクティブ素子(TFT)22や電荷蓄積容量23等を形成した絶縁性基板(ガラス基板)21のほぼ全面を覆うようにして、絶縁保護膜30を形成する。この絶縁保護膜30は、CVD法にてSiNxを厚さ約3000Åに成膜することにより形成する。なお、コンタクトホール34が形成される接続電極28上の部分においては、SiNxを除去しておく。
【0038】
次に、絶縁保護膜30上の略全面を覆うようにして層間絶縁膜31を形成する。この層間絶縁膜31は、感光性を有するアクリル樹脂をスピナー等の塗布装置を用いて厚さ約3μmに成膜することにより形成する。感光性を有する有機材料としては、他にもポリイミド樹脂等が使用可能である。
【0039】
その後、所定の遮光パターンを有するフォトマスクを用いて、層間絶縁膜31に露光・現像処理(フォトリソグラフィ)を施し、コンタクトホール34を形成する。
【0040】
次に、アクティブマトリクス基板11の最上層としてITOやAlから成る導電膜を1000〜2000Åの厚みで成膜し、所望の形状にパターニングすることにより電荷収集電極(画素電極)24を形成する。このようにしてアクティブマトリクス基板11が完成する。
【0041】
次に、電磁波検出器を形成するために、アクティブマトリクス基板11におけるアクティブマトリクス領域(撮像領域)の略全面に電磁波導電性を有する半導体膜12を成膜する。この半導体膜12としては、Se、CdTe、CdZnTe、PbI、HgI、SiGe、あるいはSi等を使用することができる。ただし、アクティブマトリクスアレイが形成されたアクティブマトリクス基板11上に直接半導体膜12が形成された構造の電磁波検出器とする場合には、真空蒸着法により低温で大面積成膜が可能なアモルファスSe膜(a−Se膜)が最適である。また、電磁波検出器をX線の検出器とする場合、X線を効率良く吸収させるために、Se膜は0.5〜1.5mmの厚みに形成するのが好ましい。
【0042】
次に、最上層となるバイアス電極13をAl、Auなどの導電膜により形成する。バイアス電極13にはバイアス供給線20(図1参照)を介して外部の高圧電源17(図2参照)からバイアス電圧が印加される。なお、高圧が印加されるバイアス電極13やバイアス供給線20の接続部位は、シリコーン、エポキシあるいはポリイミドなどの絶縁性樹脂によりモールドしておくのが好ましい。
【0043】
次に、本電磁波検出器の全体構成を図1(a)(b)に基づいて説明する。同図(a)は電磁波検出器の平面図であり、同図(b)はその概略の縦断面図である。
【0044】
図1(a)(b)に示すように、電磁波検出器のアクティブマトリクス基板11は、画素電極配列領域である撮像領域16を有している。また、電磁波検出器のバイアス電極13は、矩形をなす撮像領域16の4個の角部に対応する4個の角部のうちの互いに対向する2個の角部に接続部13aを有している。これら接続部13aには、それぞれ、前記高圧電源17からバイアス電極13に高圧を供給するために、バイアス供給線20が接続されている。
【0045】
アクティブマトリクス基板11では走査線と読出し線が格子状(通常、500×500〜3000×3000のマトリクス)に形成され、走査線は信号入力端子41と接続され、読出し線は信号出力端子42と接続されている。信号入力および出力端子41、42は、アクティブマトリクス基板11の周辺部に沿って形成されている。
【0046】
図1(a)(b)に示したアクティブマトリクス基板11では、矩形をなすアクティブマトリクス基板11の互いに対向する第1の2辺(図中の左右辺)に信号入力端子41が形成され、互いに対向する第2の2辺(図中の上下辺)に信号出力端子42が形成されている。
【0047】
ここで、信号入力および出力端子41、42の「端子」とは、走査線や読出し線をTAB等の外部回路と電気的に接続する部分を指し、その部分と走査線や読出し線とをつなぐ部分(図4に示す配線延長部43など)は範囲に含まない。換言すれば、「端子」は、外部回路(TAB等)を接続するために、アクティブマトリクス基板11の周辺部において電極を剥き出しにした部分を指す。
【0048】
参考までに、図4に図1(a)に示したアクティブマトリクス基板11における信号入力および出力端子41、42付近の拡大図を示す。同図において、信号入力および出力端子41、42は、アクティブマトリクス基板11の端部に配され、斜線部にて示す絶縁膜44によっては被覆されていない。一方、信号入力および出力端子41、42からアクティブマトリクス基板11の内方に伸びる配線延長部43は、上記絶縁膜44により被覆されている。
【0049】
信号入力端子41には、駆動LSIであるゲートドライバー14がTABあるいはCOG等の実装方法によって接続され、信号出力端子42には、LSIからなる読出しアンプ15が同様の方法によって接続される。信号入力および出力端子41、42は、接続される複数のゲートドライバー14(例えばTAB)および読出しアンプ15(例えばTAB)に対応して、複数の区画に分けて配置されている。
【0050】
例えば、アクティブマトリクス基板11が1536×1536のマトリクスを有し、アクティブマトリクス基板11に128chの入力端子を有する読出しアンプ15用のTABが接続される場合、アクティブマトリクス基板11における読出しアンプ15接続側の1辺には、12個のTABが配される。これに対応して、アクティブマトリクス基板11の信号出力端子42は12個の区画に分割されている。なお、図1(a)においては、便宜上、信号入力端子41を4区画、信号出力端子42を7区画にそれぞれ分割した場合を示している。
【0051】
また、信号入力および出力端子41、42は、バイアス電極13の接続部13aから遠ざかるように、それぞれ撮像領域16の垂直方向中心Vo、水平方向中心Hoに対して偏在した状態に配置されている。具体的には、バイアス電極13における接続部13aが形成されている角部以外の角部、即ち接続部13aが形成されていない互いに対向する2個の角部を角部13bとした場合に、信号入力端子41は、垂直方向中心Voに対して、角部13b側寄りの位置に集まるように配置され、同様に、信号出力端子42は、水平方向中心Hoに対して、角部13b側寄りの位置に集まるように配置されている。
【0052】
したがって、本実施の形態の電磁波検出器では、従来の図9(a)に示した電磁波検出器と比較して、アクティブマトリクス基板11の信号入力端子41とバイアス電極13の接続部13aとの距離A、および信号出力端子42と接続部13aとの距離Bが長くなっている。
【0053】
上記の構成において、電磁波検出器では、X線などの電磁波が入射すると、半導体膜12内で電荷(電子−正孔のペア)が発生する。このとき、半導体膜12と電荷蓄積容量23とは電気的に直列に接続された構造になっている。したがって、バイアス電極13にバイアス電圧を印加しておくと、半導体膜12で発生した電荷(電子−正孔のペア)はそれぞれ+電極側と−電極側に移動する。この結果、電荷蓄積容量23に電荷が蓄積される。
【0054】
電荷蓄積容量23に蓄積された電荷は、アクティブ素子22をオンにすることで、読出し線および信号出力端子42を介して、信号出力端子42に接続された読出しアンプ15に取り出される。このとき、電荷収集電極24、電荷蓄積容量23およびアクティブ素子22は、上述の如くXYマトリクス状に配置されているので、線順次にアクティブ素子22を駆動して電荷を読み出していくことにより、検出対象である電磁波の二次元情報を得ることが可能となる。
【0055】
ここで、電磁波導電性を有する半導体膜12として例えばa−Se膜を用いる場合、電磁波(X線)を受けてa−Se膜中に発生する電荷を効率良く収集するには、a−Se膜に対し最大で10V/μm程度の電界強度を印加するのが好ましい。この場合、バイアス電極13には、5000〜15000Vもの高い電圧を印加することもある。このように、電磁波検出器において、電磁波、例えばX線の検出感度を向上させるには、バイアス電極13に印加する電圧を高圧にすることが有効である。なお、a−Se膜の膜厚は、電磁波、例えばX線の吸収効率を考慮すると、0.5〜1.5mmの厚みに形成するのが好ましい。
【0056】
上記のようにバイアス電極13に高圧を使用する場合、バイアス電極13、バイアス供給線20、およびバイアス電極13におけるバイアス供給線20との接続部13aには絶縁モールドを十分に施す必要がある。即ち、例えば絶縁モールドが十分な厚みを有していない場合、もしくはモールド樹脂にクラックやピンホール等の欠陥が生じている場合などでは、バイアス電極13の高圧印加部分とその周辺の他の電極端子部分との間において空中放電や沿面放電などの放電を生じ易くなる。このような放電が発生した場合、上記他の電極部分に接続されているアクティブマトリクス基板11の素子、およびゲートドライバー14や読出しアンプ15等の外部LSIなどにも高圧が印加されてしまい、電磁波検出器が破損することになる。
【0057】
一方、上記放電が生じ易い部分として第1に考えられるのは、アクティブマトリクス基板11の周辺部に設けられている信号入力および出力端子41、42とバイアス供給線20の接続部位、即ち接続部13aとの間である。即ち、バイアス供給線20が接続される接続部13aは絶縁モールドされるものの、ここでの絶縁モールドは他の平面的な絶縁モールドの領域と比べてモールド樹脂が特異な形態となる。例えば、断面形状で見てモールド樹脂の形状が複雑になり、接続部13aを覆う樹脂層の厚みが不均一となり易い。このため、接続部13aではモールド樹脂にクラック等の欠陥が発生し易くなり、この欠陥が原因となって上記放電が生じ易くなる。
【0058】
このような問題に対し、本電磁波検出器では、前述のように、信号入力および出力端子41、42が、バイアス電極13の接続部13aから遠ざかるように、それぞれ撮像領域16の垂直方向中心Vo、水平方向中心Hoに対して偏在した状態に配置されており、アクティブマトリクス基板11の信号入力端子41とバイアス電極13の接続部13aとの距離A、および信号出力端子42と接続部13aとの距離Bが長くなっている。したがって、従来の電磁波検出器と比べて、上記部分での放電の発生を抑制でき、この放電による電磁波検出器の破損を抑制できるようになっている。
【0059】
上記の放電抑制機能を調べるために、本願出願人は、接続部13aを絶縁モールドすることに加えて本願発明の上記構成を適用した電磁波検出器を使用し、実験を行った。上記電磁波検出器では、信号入力および出力端子41、42とバイアス電極13の接続部13aとの距離A、Bを、従来1cmであったところ、1.5cm以上に長くした。この結果、距離A、Bを長くした電磁波検出器では、バイアス電極13に15000Vの電圧を印加した場合でも、信号入力および出力端子41、42と接続部13aとの間の放電の発生を激減させることができた。
【0060】
なお、本実施の形態では、バイアス電極13の4個の角部のうちの互いに対向する2個の角部に、バイアス供給線20を接続するための接続部13aを形成し、信号入力および出力端子41、42を各接続部13aから遠ざかるように配置した構成としたが、本発明はこれに限定されるものではない。即ち、電磁波検出器は、基本的には、信号入力および出力端子41、42が各接続部13aから遠ざかるように配置された構成であればよい。
【0061】
例えば、接続部13aをバイアス電極13の1個の角部のみに形成した構成であってもよい。この場合には、アクティブマトリクス基板11の少なくとも接続部13aに隣接する辺に設けられる信号入力および出力端子41、42を接続部13aから遠ざかるように偏在させる構成、即ち少なくとも接続部13aに隣接する辺に設けられる信号入力および出力端子41、42を、それぞれ水平方向中心Ho、垂直方向中心Voに対して、接続部13aとは反対側の角部13b側寄り位置に偏在させる構成となる。
【0062】
また、上記の説明では、信号入力および出力端子41、42の両者を偏在させる構成としたが、信号入力および出力端子41、42の少なくとも一方のみを偏在させる構成であってもよい。この場合、信号入力および出力端子41、42のうち、接続部13aに近い方の端子を偏在させるのが好ましい。
【0063】
また、図5に示すように、走査線と接続された信号入力端子41を、アクティブマトリクス基板11の1辺のみに設ける電磁波検出器の場合には、前記接続部13aを信号入力端子41が存在しない辺(図中の左辺)の端部ではなく中途位置、例えば中央部に形成した構成としてもよい。この場合には、接続部13aが形成された辺に隣あう2辺(図中の上下辺)に設けられた信号出力端子42を、接続部13aから遠ざかるように、信号入力端子41が設けられた辺側寄りの位置に偏在させる構成となる。この場合、信号入力端子41と信号出力端子42とが入れ代わった構成も同様にして可能である。
【0064】
また、前述のように、半導体膜12として例えばa−Se膜を使用した場合には、電磁波を効率よく検出するために、バイアス電圧として5000〜15000Vもの高い電圧が印加されることがある。この場合、信号入力端子41と信号出力端子42との少なくとも一方とバイアス電極13の接続部13aとの距離A、Bが1.5cm以上に設定されていれば、接続部13aに15000Vの高圧を印加した場合であっても、信号入力端子41と信号出力端子42との少なくとも一方とバイアス電極13の接続部13aとの間での放電を確実に防止することができる。
【0065】
距離A、Bを1.5cm以上確保し得る構成としては、前述の図1および図5に示した構成の他に、図6および図7に示す構成も採用可能である。
図6に示す電磁波検出器では、隣り合うゲートドライバー14同士および読出しアンプ15同士の配設ピッチを狭くし、かつゲートドライバー14、読出しアンプ15がそれぞれ垂直方向中心Vo、水平方向中心Hoに集まる状態に並設されている。
【0066】
また、図7に示す電磁波検出器では、ゲートドライバー14、読出しアンプ15がそれぞれ垂直方向中心Vo、水平方向中心Hoを中心としてその両側にほぼ均等に振り分けて並設され、バイアス電極13の外端部からアクティブマトリクス基板11の外端部までの距離Wが、図1や図9に示した電磁波検出器と比べて長くなるように、即ちアクティブマトリクス基板11の額縁領域が広くなるように形成されている。このために、図7に示した電磁波検出器では、例えば、バイアス電極13の外端部から半導体領域の外端部までの距離W、および半導体領域の外端部からアクティブマトリクス基板11の外端部までの距離Wが広くなるように設定されている。
【0067】
上記のような構成により、バイアス電極13に高圧を印加することにより電磁波の検出感度が高くなるという電磁波検出器の性質を確実に利用でき、高感度の電磁波検出器を得ることができる。
【0068】
また、以上の電磁波検出器において、バイアス電極13、バイアス供給線20および接続部13aに絶縁モールドを十分に施すことが好ましい点については上述したが、これに加えて、信号入力および出力端子41、42に対しても、TAB等の外部回路(ゲートドライバー14、読出しアンプ15など)を実装した後、その実装された部分(例えばアクティブマトリクス基板11の信号入力および出力端子41、42とTAB端子が異方導電性フィルムで接着された部分)を全て覆い隠すように絶縁モールドすることにより、前記放電をさらに確実に抑制することが可能となる。
【0069】
【発明の効果】
以上のように、本発明の電磁波検出器は、前記信号入力端子と信号出力端子との少なくとも一方が、バイアス電極の前記接続部から遠ざかるように偏在配置されている構成である。
【0070】
これにより、信号入力端子と信号出力端子との少なくとも一方とバイアス電極の接続部との間での空中放電や沿面放電などの不要な放電を防止することができる。この結果、前記放電による電磁波検出器の破損を防止し、電磁波検出器の信頼性を高めることができる。
【0071】
また、本発明の電磁波検出器は、前記バイアス電圧が5000〜15000Vであり、前記信号入力端子と信号出力端子との少なくとも一方と前記接続部との距離が1.5cm以上に設定されている構成である。
【0072】
上記の構成において、半導体膜として例えば形成が容易なa−Se膜を使用した場合、電荷を効率よく収集するために、バイアス電圧として5000〜15000Vもの高い電圧を印加することがある。そこで、信号入力端子と信号出力端子との少なくとも一方と接続部との距離が1.5cm以上に設定されていれば、バイアス電極の接続部に15000Vの高圧を印加した場合であっても、信号入力端子と信号出力端子との少なくとも一方とバイアス電極の接続部との間での前記放電を確実に防止することができる。これにより、バイアス電極に高圧を印加することにより電磁波の検出感度が高くなるという電磁波検出器の性質を確実に利用でき、高感度の電磁波検出器を得ることができる。
【0073】
上記の電磁波検出器は、前記アクティブマトリクス基板が略矩形をなし、前記バイアス電極の接続部が前記アクティブマトリクス基板の角部近傍位置に設けられている構成としてもよい。
【0074】
また、上記の電磁波検出器は、前記アクティブマトリクス基板が略矩形をなし、前記バイアス電極の接続部が前記アクティブマトリクス基板の互いに対向する2個の角部のうちの少なくとも一方の角部の近傍位置に設けられている構成としてもよい。
【0075】
上記の両構成によれば、バイアス電極の接続部を画素配列領域からなる撮像領域の外部に形成することが容易になり、この結果、前記接続部から信号入力端子と信号出力端子との少なくとも一方を遠ざかるように配置することがさらに容易となる。
【0076】
本発明の電磁波検出器は、前記信号入力端子と信号出力端子との少なくとも一方が、それらの並設方向における前記撮像領域の中心位置に対して、前記バイアス供給端子から遠ざかる側にずれた位置に偏在配置されている構成である。
【0077】
これにより、信号入力端子と信号出力端子との少なくとも一方とバイアス電極の接続部との間での空中放電や沿面放電などの不要な放電を防止することができる。この結果、前記放電による電磁波検出器の破損を防止し、電磁波検出器の信頼性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a)は、本発明の実施の一形態における電磁波検出器の構成を示す平面図、図1(b)は同概略の縦断面図である。
【図2】図1(a)に示した電磁波検出器の動作原理を説明する縦断面図である。
【図3】図1(a)に示した電磁波検出器における1画素部分を拡大して示す縦断面図である。
【図4】図1(a)に示した電磁波検出器における信号入力および出力端子付近の構成の説明図である。
【図5】図5(a)は、本発明の実施の他の形態における電磁波検出器の構成を示す平面図、図5(b)は同概略の縦断面図である。
【図6】図6(a)は、本発明の実施の他の形態における電磁波検出器の構成を示す平面図、図6(b)は同概略の縦断面図である。
【図7】図7(a)は、本発明の実施の他の形態における電磁波検出器の構成を示す平面図、図7(b)は同概略の縦断面図である。
【図8】従来の電磁波検出器の動作原理を説明する縦断面図である。
【図9】図9(a)は、従来の電磁波検出器の構成を示す平面図、図9(b)は同概略の縦断面図である。
【符号の説明】
11 アクティブマトリクス基板
12 半導体膜
13 バイアス電極
13a 接続部
14 ゲートドライバー
15 読出しアンプ
16 撮像領域
17 高圧電源
20 バイアス供給線
21 絶縁性基板
22 アクティブ素子
23 電荷蓄積容量
24 電荷収集電極
25 ゲート電極
26 電荷蓄積容量電極
27 ゲート絶縁膜
28 接続電極
29 データ電極
31 層間絶縁膜
41 信号入力端子
42 信号出力端子

Claims (9)

  1. 信号入力端子および信号出力端子を周辺部に有するアクティブマトリクス基板と、
    このアクティブマトリクス基板上に設けられた電磁波導電性を有する半導体膜と、
    バイアス供給電源との接続部を有し、前記半導体膜にバイアス電圧を印加するためのバイアス電極とを備えている電磁波検出器において、
    前記バイアス電極および前記バイアス供給電源との接続部が絶縁性樹脂によりモールドされており、かつ前記信号入力端子と信号出力端子との少なくとも一方が、バイアス電極の前記接続部から遠ざかるように偏在配置されていることを特徴とする電磁波検出器。
  2. 信号入力端子および信号出力端子を周辺部に有するアクティブマトリクス基板と、
    このアクティブマトリクス基板上に設けられた電磁波導電性を有する半導体膜と、
    バイアス供給電源との接続部を有し、前記半導体膜にバイアス電圧を印加するためのバイアス電極とを備えている電磁波検出器において、
    前記半導体膜がa−Se膜であるとともに、前記バイアス電極および前記バイアス供給電源との接続部が絶縁性樹脂によりモールドされており、かつ前記信号入力端子と信号出力端子との少なくとも一方と前記接続部との距離が1.5cm以上に設定されていることを特徴とする電磁波検出器。
  3. 前記アクティブマトリクス基板が略矩形をなし、前記バイアス電極の接続部が前記アクティブマトリクス基板の角部近傍位置に設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の電磁波検出器。
  4. 前記アクティブマトリクス基板が略矩形をなし、前記バイアス電極の接続部が前記アクティブマトリクス基板の互いに対向する2個の角部のうちの少なくとも一方の角部の近傍位置に設けられていることを特徴とする請求項3に記載の電磁波検出器。
  5. 画素配列領域からなる撮像領域を有するとともに、この撮像領域の周辺部に信号入力端子および信号出力端子が複数並設されているアクティブマトリクス基板と、
    このアクティブマトリクス基板上に設けられた電磁波導電性を有する半導体膜と、
    バイアス供給電源との接続部を有し、前記半導体膜にバイアス電圧を印加するためのバイアス電極とを備えている電磁波検出器において、
    前記バイアス電極および前記バイアス供給電源との接続部が絶縁性樹脂によりモールドされており、かつ前記信号入力端子と信号出力端子との少なくとも一方が、それらの並設方向における前記撮像領域の中心位置に対して、前記バイアス供給端子から遠ざかる側にずれた位置に偏在配置されていることを特徴とする電磁波検出器。
  6. 前記バイアス電圧が5000〜15000Vであることを特徴とする請求項2に記載の電磁波検出器。
  7. 画素配列領域からなる撮像領域を有するとともに、この撮像領域の周辺部に信号入力端子および信号出力端子が複数並設されているアクティブマトリクス基板と、
    このアクティブマトリクス基板上に設けられた電磁波導電性を有する半導体膜と、
    バイアス供給電源との接続部を有し、前記半導体膜にバイアス電圧を印加するためのバイアス電極とを備えている電磁波検出器において、
    前記バイアス電極および前記バイアス供給電源との接続部が絶縁性樹脂によりモールドされており、かつ前記信号入力端子と信号出力端子とが、それらの並設方向における前記撮像領域の中心位置に集まる状態に配置されるとともに、前記バイアス電圧が5000〜15000Vであり、前記信号入力端子と信号出力端子との少なくとも一方と前記接続部との距離が1.5cm以上に設定されていることを特徴とする電磁波検出器。
  8. 信号入力端子および信号出力端子を周辺部に有する矩形のアクティブマトリクス基板と、
    このアクティブマトリクス基板上に設けられた電磁波導電性を有する半導体膜と、
    バイアス供給電源との接続部を有し、前記半導体膜にバイアス電圧を印加するためのバイアス電極とを備えている電磁波検出器において、
    前記信号入力端子と前記信号出力端子との何れか一方が前記アクティブマトリクス基板の第1から第4の辺のうちの対向する第1および第2の辺に沿って設けられる一方、他方が第3の辺のみに設けられ、第3の辺と対向する第4の辺にバイアス供給電源との前記接続部が設けられ、前記バイアス電極および前記バイアス供給電源との接続部が絶縁性樹脂によりモールドされており、かつ前記信号入力端子と信号出力端子とのうち、第1および第2の辺に沿って設けられている端子が、バイアス電極の前記接続部から遠ざかるように偏在配置されていることを特徴とする電磁波検出器。
  9. 前記信号入力端子および信号出力端子に外部回路が実装され、この外部回路が実装された部分を全て覆い隠すように絶縁モールドされていることを特徴とする請求項1から8の何れか1項に記載の電磁波検出器。
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