JP2004303526A - 端子金具 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】端子金具10は、後端部に一対のかしめ片13Aを立ち上げてなり、各かしめ片13Aは、前後方向に交互に位置ずれした状態で、電線20が嵌着されたゴム栓30に巻き付けられてかしめ付けられるようになっている。各かしめ片13Aは、先端部から根元部側に向かって薄肉化された薄肉部13Cを備え、その部分の剛性を低下させて内向きの曲げ変形動作を容易としている。これにより、スプリングバックの発生が効果的に抑制される。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電線が挿入されたゴム栓をかしめる端子金具に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の端子金具としては、以下の特許文献1に開示されているものがある。この端子金具は、図12に示すように、後端部に一対の固着片1が立ち上げ形成されており、各固着片1は、電線2が挿通されたゴム栓3に対して巻き付けられるようにかしめ付けられることで、ゴム栓3を電線2とともに圧着するようになっている。また、各固着片1は、前後方向に交互に位置ずれしており、前後方向でラップした状態でゴム栓3に巻き付けられ、各固着片1の先端同士が互いに当接したり上下方向で重なり合うことのないようにしてある。そして、端子金具は、電線2が挿通されたゴム栓3とともに、図示しない防水コネクタハウジングのキャビティ内に挿入され、相手端子金具との導通を取るようになっている。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−203636公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、端子金具は、弾性反力をもってゴム栓3に巻き付けられているため、かしめ後にスプリングバックが起こり、図12に示すように、各固着片1の先端部が浮き上がってしまう事態が生じ得る。そうすると、防水コネクタハウジングのキャビティの内壁面(鏡面仕上げ)と各固着片1の先端部とが干渉してキャビティの内壁面を傷付ける懸念がある。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、端子金具のスプリングバックの発生を抑制することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、後部に一対のかしめ片が立ち上げ形成され、各かしめ片は、前後方向に交互に位置ずれして配され、電線が挿通されたゴム栓に巻き付られてかしめ付けられることにより、前後方向でラップした状態で前記電線と前記ゴム栓とを共に圧着可能となっている端子金具であって、前記各かしめ片は、内向きの曲げ変形が容易となるような剛性低下部を備えている構成としたところに特徴を有する。
【0006】
請求項2の発明は、請求項1に記載のものにおいて、前記剛性低下部は、前記各かしめ片を厚み方向に貫通して設けられた貫通孔によって構成されているところに特徴を有する。
【0007】
請求項3の発明は、請求項2に記載のものにおいて、前記貫通孔は、前記各かしめ片に複数点在しており、前記各かしめ片における各貫通孔の内面側の孔縁は、面取りがなされているところに特徴を有する。
【0008】
請求項4の発明は、請求項1に記載のものにおいて、前記剛性低下部は、前記各かしめ片の側縁部を所定間隔で切り欠いた複数の切欠き部によって構成されているところに特徴を有する。
【0009】
請求項5の発明は、請求項1に記載のものにおいて、前記剛性低下部は、前記各かしめ片の先端縁から根元部に向かって切り込まれたスリット部によって構成されているところに特徴を有する。
【0010】
請求項6の発明は、請求項1に記載のものにおいて、前記剛性低下部は、前記各かしめ片の内面側において前後方向に延出された複数の切り込み溝によって構成されているところに特徴を有する。
【0011】
請求項7の発明は、請求項1に記載のものにおいて、前記剛性低下部は、前記各かしめ片の先端部から根元部に向かって薄肉化された薄肉部によって構成されているところに特徴を有する。
【0012】
請求項8の発明は、請求項3ないし7のいずれかに記載のものにおいて、前記剛性低下部は、前記各かしめ片の先端部から根元部に至る全域に亘って設けられているところに特徴を有する。
【0013】
【発明の作用及び効果】
<請求項1の発明>
各かしめ片は、電線が挿通されたゴム栓に巻き付けられてかしめ付けられることにより、ゴム栓を電線とともに圧着するようになっているから、かしめ後にスプリングバックが起こると、各かしめ片の先端部が浮き上がって防水コネクタハウジングのキャビティの内壁面と干渉し、そこを傷付ける懸念がある。特に、各かしめ片は、前後方向に交互に位置ずれして配され、前後方向でラップした状態で巻き付けられるようになっているから、スプリングバックにともない各かしめ片の浮き上り高さ寸法が大となる傾向にあり、キャビティの内壁面と干渉する可能性が高い。しかるに、本発明の各かしめ片は、内向きの曲げ変形が容易となるような剛性低下部を備えているから、その部分の弾性反力が減退されてスプリングバックの発生を効果的に抑制することができる。
【0014】
<請求項2の発明>
剛性低下部は、各かしめ片を厚み方向に貫通して設けられた貫通孔によって構成されているから、スプリングバックの発生を効果的に抑制することができる。また、この貫通孔内にゴム栓が食い込むため、ゴム栓に対するかしめ片の保持力が高められる。
【0015】
<請求項3の発明>
各かしめ片における貫通孔の内面側の孔縁は、面取りがなされているから、ゴム栓に対するエッジの突き刺さりがなくなり、ゴム栓が傷付けられるのを防止することができる。
【0016】
<請求項4の発明>
剛性低下部は、各かしめ片の側縁部を所定間隔で切り欠かれた複数の切欠き部によって構成されているから、スプリングバックの発生を効果的に抑制することができる。
【0017】
<請求項5の発明>
剛性低下部は、各かしめ片の先端縁から根元部に向かって切り込まれたスリット部によって構成されているから、スプリングバックの発生を効果的に抑制することができる。また、かしめ片においてスリット部を境とした前後の部分が異なる曲げ変形動作をなすことが可能となるから、ゴム栓の外径寸法が前後方向で変化する場合であっても、かしめ片においてスリット部を境とした前後の部分が、夫々、異なる曲げ量で曲げ変形されることにより、外径寸法が前後方向で変化するゴム栓に対しても緊密に巻き付けられる。
【0018】
<請求項6の発明>
剛性低下部は、各かしめ片において前後方向に延出された複数の切り込み溝によって構成されているから、この切り込み溝が節目となってかしめ片の内方向への曲げ変形動作が誘導され、スプリングバックの発生を確実に抑制することができる。
【0019】
<請求項7の発明>
剛性低下部は、各かしめ片の先端部から根元部に向かって薄肉化した薄肉部によって構成されているから、弾性反力が減退してスプリングバックの発生を効果的に抑制することができる。また、各かしめ片は、先端部に至るまで薄肉化されているから、滑らかな曲げ変形動作が保障される。
【0020】
<請求項8の発明>
剛性低下部は、各かしめ片の先端部から根元部に至る全域に亘って設けられているから、かしめ片の根元部を基点とする曲げ変形動作が容易となってゴム栓に対する巻き付け動作が円滑になるとともに、各かしめ片がゴム栓に対して緊密に密着されるようになる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を添付図面に基づいて説明する。
<第1実施形態>
本発明の第1実施形態を図1ないし図3によって説明する。本実施形態に係る端子金具10は、雌型端子金具の例を示しており、前端部に相手側の雄型端子金具(図示せず)を挿入可能な接続部11が形成され、その後側に、ワイヤバレル部12とインシュレーションバレル部13とが一体に連設されている。
【0022】
接続部11は、前面が開放された態様で全体が角筒状をなし、その前面開口部11Aより雄型端子金具が挿入されるようになっている。この接続部11は、底壁14の左右の両端部を上方へ直角曲げして左右の両側壁11Bとした後、この両側壁11Bの上端部を直角曲げして上下に重ね合わせて天井壁11Cとすることで形成される。また、接続部11の底壁14の前端部を内側後方へ折り返すことで弾性接触片11Dが形成されている。雄型端子金具が接続部11内に挿入されると、雄型端子金具と弾性接触片11Dとが弾性接触し、雌雄の両端子金具が導通接続されるようになっている。
ワイヤバレル部12は、底壁14の左右の両端縁より対向状に立ち上げられた一対の突片12Aを備える。そして、ワイヤバレル部12の底壁14には、電線20の被覆部分を皮剥ぎして露出させた芯線21の端末が載せられ、その芯線21の端末に対して各突片12Aが巻き付けられてかしめ付けられることにより、電線20と端子金具10との間の導通が取られるようになっている。
【0023】
また、インシュレーションバレル部13は、底壁14の両端縁の左右夫々より立ち上げられた一対のかしめ片13Aを備えている。各かしめ片13Aは、前後方向に交互に位置ずれしており、図2の左側のかしめ片13Aが前方に、図2の右側のかしめ片13Aが後方に配されている。各かしめ片13Aは、後述するかしめ時に、互いに干渉することなく前後方向でラップした状態でゴム栓30に巻き付けられるようになっている。また、各かしめ片13Aは、図3に示すように、先端部の後側面にテーパ状の面取り13Cがなされており、且つ、先端部の前後の角部がアール状に切り欠かれている。
【0024】
そして、各かしめ片13Aは、先端部から根元部に向かって薄肉化された態様の薄肉部13Cを備えている。この薄肉部13Cは、各かしめ片13Aの内向きの曲げ変形動作を容易となし、この部分の剛性を低下させる剛性低下部として機能している。具体的に薄肉部13Cは、各かしめ片13Aの内面側を先端部から根元部に向かう途中位置まで一定厚み分だけ切り欠くことで形成されている(プレス加工によって押し潰すことにより薄肉化される)。また、各かしめ片13Aの内面のうち薄肉部13Cとの境界となる部分は、段差が生じないように面取りされたテーパ面13Dとなっている。
【0025】
ここで、インシュレーションバレル部13の底壁14に電線20が嵌着されたゴム栓30が載せられ、そのゴム栓30に対して各かしめ片13Aが、前後方向でラップした状態で巻き付けられてかしめ付けられることにより、ゴム栓30と電線20とが共に圧着されるようになっている。この場合において、各かしめ片13Aは薄肉部13Cを備えているから、円滑な巻き付け動作が可能となってゴム栓30に対して緊密に密着されるようになる。また、各かしめ片13Aのテーパ面13Dがゴム栓30に接触することで、段差にともなうエッジの突き刺さりがないことから、ゴム栓30が傷付くのを防止することができる。
【0026】
なお、ゴム栓30は、図2に示すように、例えばシリコン製で全体として円筒形をなし、前後方向に貫通する電線挿通孔(図示せず)を保有している。ゴム栓30の前部には、各かしめ片13Aによってかしめ付けられる円筒形の圧着部31が形成され、ゴム栓30の後部には、シール部32が一体に連設されている。シール部32は、前後に連なる複数条のリップ32Aによって構成され、このリップ32Aの外周面は、防水コネクタハウジングの内壁面と密着してそこを水密状にシールするようになっている。
【0027】
本実施形態は、以上のような構造であり、続いて作用について説明する。まず、電線20の被覆部分を剥いで芯線21の端末を露出させ、その状態で電線20をゴム栓30に嵌着させる。次に、この電線20が嵌着されたゴム栓30を端子金具20の底壁14の上に載せる。このとき、芯線21には端子金具のワイヤバレル部12が、ゴム栓30の圧着部31には端子金具10のインシュレーションバレル部13が対応して配されるようにする。そして、ワイヤバレル部12の各突片12Aを治具等を用いて芯線21に巻き付けてかしめ付ける。これにより、端子金具10と電線20との間の導通が取られる。
【0028】
これと前後してインシュレーションバレル部13の各かしめ片13Aを治具等を用いてゴム栓30に巻き付けてかしめ付ける。このとき、各かしめ片13Aは、先端部に至るまで薄肉化された態様の薄肉部13Cを備えているから、連続的で滑らかな曲げ変形動作が保障される。また、各かしめ片13Aは、薄肉部13Cを備えることでその部分の弾性反力が減退されるから、弾性反力に起因するスプリングバックの発生を効果的に抑制することができる。
こうしてゴム栓30と電線20とを圧着した端子金具は、防水コネクタハウジングのキャビティ内に挿入される。すると、ゴム栓30がキャビティの内壁面と密着してそこを水密状にシールすることとなる。
【0029】
以上のように、本実施形態によれば、各かしめ片13Aが薄肉部13Cを備えることにより、スプリングバックの発生を効果的に抑制することができる。その結果、各かしめ片13Aの先端部が浮き上がって防水コネクタハウジングのキャビティの内壁面と干渉し、そこを傷付ける事態を回避できるから、かしめ機能が適正に発揮される。
なお、本実施形態の各かしめ片13Aは、前後方向で交互に位置ずれして配され、前後方向でラップした状態でゴム栓30に巻き付けられるから、仮にスプリングバックが起こると、各かしめ片13Aの先端部の浮き上がり高さ寸法が大となってキャビティの内壁面を傷付ける可能性が高くなるため、とりわけこうした浮き上がりを阻止する剛性低下部を設ける意義があると言える。
【0030】
<第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態を図4及び図5によって説明する。第1実施形態では、薄肉部13Cによって剛性低下部が構成されていたが、第2実施形態では、各かしめ片13Aを厚み方向に貫通する貫通孔13Eによって剛性低下部が構成されている点で異なる。その他の構成は、第1実施形態とほぼ同様であるから、同一構造部位には同一符号を付し、重複する説明は省略する。
【0031】
具体的に第2実施形態では、各かしめ片13Aを厚み方向に貫通する円形の貫通孔13Eが、各かしめ片13Aの全体に亘って複数点在している。この貫通孔13Eは、各かしめ片13Aの内面側から外面側へと打ち込み部材(図示せず)が打ち込まれることにより形成され、この打ち込みにともない各かしめ片13Aにおける各貫通孔13Eの内面側の孔縁が面取りされ、丸みを帯びるようになっている。
したがって、各かしめ片13Aがゴム栓30に巻き付けられてかしめ付けられると、図5に示すように、各かしめ片13Aの貫通孔13Eにはゴム栓30が食い込み、ゴム栓30が各かしめ片13Aに緊密に保持される一方、ゴム栓30が各貫通孔13Eの孔縁の面取りされた部分と接することにより、ゴム栓30に対するエッジの突き刺さりがなくなり、ゴム栓30が傷付くのを防止することができる。
【0032】
<第3実施形態>
図6は本発明の第3実施形態を示す。第3実施形態では、各かしめ片13Aの側縁部を所定間隔で切り欠いた切欠き部13Fによって剛性低下部が構成されている。
【0033】
具体的に第3実施形態では、各かしめ片13Aの先端部から根元部に至る間、各かしめ片13Aの両側縁部を断続的に、且つ、左右夫々ほぼ同一高さ位置で切欠くことにより、切欠き部13Fが形成されている。また、各かしめ片13Aの側縁部において切欠き部13Fの開口縁は、面取りがなされており、ゴム栓30に対してエッジが突き刺さらないように配慮してある。
第3実施形態によれば、各かしめ片13A全体の剛性が低下して、各かしめ片13Aの巻き付け動作が円滑になるとともに、スプリングバックの発生が確実に抑制される。
【0034】
<第4実施形態>
図7は本発明の第4実施形態を示す。第4実施形態では、各かしめ片13Aの先端縁から根元部に向かって切り込まれたスリット部13Gによって剛性低下部が構成されている。
【0035】
具体的に第4実施形態では、各かしめ片13Aの先端縁における前後方向の中央部から電線挿通方向と略直交する方向に延びるスリット部13Gが形成されている。これにより、各かしめ片13Aにおいてスリット部13Gを境とした前後の部分が、夫々、異なる曲げ変形動作をなすことが可能となる。したがって、ゴム栓30の外径寸法が前後方向で変化する、例えば、先細りのテーパ面となっているような場合であっても、スリット部13Gを境とした前後の部分が、夫々、異なる曲げ量でもって曲げ変形されることにより、外径寸法が前後方向で変化するゴム栓30に対しても緊密に巻き付けられるようになる。
【0036】
<第5実施形態>
図8及び図9は本発明の第5実施形態を示す。第5実施形態では、各かしめ片13Aの内面側において前後方向に延出された複数の切り込み溝13Hによって剛性低下部が構成されている。
【0037】
具体的に第5実施形態では、各かしめ片13Aの内面側の先端部から根元部にかけた全域に亘って、前後に延びつつ左右の両側縁に臨む態様で複数の切り込み溝13Hが、断面略V字状をなして形成されている。これにより、各かしめ片13Aの全体が各切り込み溝13Hを節目として内側に曲げ変形され易くなり、スプリングバックの発生を確実に防止することができる。
【0038】
<第6実施形態>
図10は本発明の第6実施形態を示す。第6実施形態では、複数の切り込み溝13Hによって剛性低下部が構成されている点で第5実施形態と同様であるが、この切り込み溝13Hが各かしめ片13Aの左右の両側縁部のうちいずれか一方の側縁部にのみ臨み、他方の側縁部に閉じている点で第5実施形態と異なる。
【0039】
具体的に第6実施形態では、各かしめ片13Aの内面側において一端が側縁部に開放されつつ他端が側縁部に閉塞された態様の前後に延びる複数の切り込み溝13Hを備えており、各切り込み溝13Hは、両側縁の左右夫々において互いにオフセットされた位置に配されている。これにより、各かしめ片13Aは、内側に曲げ変形され易くなる一方、各切り込み溝13Hが形成されていない残余の部分で充分な強度を確保することができる。
【0040】
<第7実施形態>
図11は本発明の第7実施形態を示す。第7実施形態では、各かしめ片13Aの先端部から根元部に向かって薄肉化した薄肉部13Cを備える点で第1実施形態と同様であるが、この薄肉部13Cが、各かしめ片13Aの外面側を切り欠くことで薄肉化されている点で第1実施形態と異なる。
第7実施形態によれば、各かしめ片13Aの内面側は、面一状の連続面となるから、ゴム栓30に対してエッジが突き刺さることがなく緊密に密着されるようになる。
【0041】
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
【0042】
(1)本発明において薄肉部は、内外の両面側を切り欠くことで薄肉化されていても構わない。
(2)本発明において薄肉部及びスリット部は、各かしめ片の先端部から根元部に至るまで設けられていてもよい。
(3)本発明において貫通孔、切欠き部、及び切り込み溝は、各かしめ片の先端部から根元部に向かう途中まで設けられているだけでもよい。
(4)本発明において貫通孔は、各かしめ片に一つ設けられているだけでもよい。
(5)本発明においてスリット部は、各かしめ片の先端縁を複数切り込むことで形成されていてもよい。
【0043】
(6)本発明において各かしめ片の内面側の全縁もしくは縁部の一部は、面取りが施されていてもよい。こうすると、ゴム栓に対するエッジの突き刺さりがなくなる。
(7)上記実施形態は、端子金具として雌型端子金具の例を示したが、本発明においては、端子金具として雄型端子金具であっても構わない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る端子金具の斜視図
【図2】同じく電線とゴム栓とを共にかしめた状態を示す斜視図
【図3】同じくインシュレーションバレル部の背面図
【図4】第2実施形態に係る端子金具のインシュレーションバレル部の側面図
【図5】同じくゴム栓をかしめた状態を示す要部拡大断面図
【図6】第3実施形態に係る端子金具のインシュレーションバレル部の側面図
【図7】第4実施形態に係る端子金具のインシュレーションバレル部の側面図
【図8】第5実施形態に係る端子金具のインシュレーションバレル部の側面図
【図9】同じく背面図
【図10】第6実施形態に係る端子金具のインシュレーションバレル部の側面図
【図11】第7実施形態に係る端子金具のインシュレーションバレル部の背面図
【図12】従来の端子金具がゴム栓と電線とをかしめた状態を示す斜視図
【符号の説明】
10…端子金具
13…インシュレーションバレル部
13A…かしめ片
13C…薄肉部
13E…貫通孔
13F…切欠き部
13G…スリット部
13H…切り込み溝
20…電線
30…ゴム栓
Claims (8)
- 後部に一対のかしめ片が立ち上げ形成され、各かしめ片は、前後方向に交互に位置ずれして配され、電線が挿通されたゴム栓に巻き付られてかしめ付けられることにより、前後方向でラップした状態で前記電線と前記ゴム栓とを共に圧着可能となっている端子金具であって、
前記各かしめ片は、内向きの曲げ変形が容易となるような剛性低下部を備えていることを特徴とする端子金具。 - 前記剛性低下部は、前記各かしめ片を厚み方向に貫通して設けられた貫通孔によって構成されていることを特徴とする請求項1記載の端子金具。
- 前記貫通孔は、前記各かしめ片に複数点在しており、前記各かしめ片における各貫通孔の内面側の孔縁は、面取りがなされていることを特徴とする請求項2記載の端子金具。
- 前記剛性低下部は、前記各かしめ片の側縁部を所定間隔で切り欠いた複数の切欠き部によって構成されていることを特徴とする請求項1記載の端子金具。
- 前記剛性低下部は、前記各かしめ片の先端縁から根元部に向かって切り込まれたスリット部によって構成されていることを特徴とする請求項1記載の端子金具。
- 前記剛性低下部は、前記各かしめ片の内面側において前後方向に延出された複数の切り込み溝によって構成されていることを特徴とする請求項1記載の端子金具。
- 前記剛性低下部は、前記各かしめ片の先端部から根元部に向かって薄肉化された薄肉部によって構成されていることを特徴とする請求項1記載の端子金具。
- 前記剛性低下部は、前記各かしめ片の先端部から根元部に至る全域に亘って設けられていることを特徴とする請求項3ないし7のいずれかに記載の端子金具。
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