JP2004283189A - 車両設置式の介護用リフト装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】介護用リフト装置を車両の開口部の大きさを十分に利用した大型なものに構成できるようにして、使用しやすい車両設置式の介護用リフト装置を提供する。
【解決手段】被載置体の載置台1を油圧アクチュエータにて昇降させる介護用リフト装置Lを車両Vの開口部Oに設け、作動油供給用の油圧ポンプ51を、開口部を離れた箇所に配設し、その油圧ポンプ51から供給される作動油にて油圧アクチュエータが駆動する。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、被載置体の載置台を油圧アクチュエータにて昇降させる介護用リフト装置が、車両の開口部に、地面上またはその近くに位置させる下降状態と車両の床面と同高さ又は略同高さに位置させる上昇状態とに前記載置台を昇降させるように設けられた車両設置式の介護用リフト装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
かかる車両設置式の介護用リフト装置において、従来では、作動油供給用の油圧ポンプが、介護用リフト装置を設けた開口部に、介護用リフト装置の横側方に並べて配設され、その油圧ポンプから供給される作動油にて被載置体の載置台を昇降させる油圧アクチュエータが駆動されるように構成されていた(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開2000−238571号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の構成であれば、介護用リフト装置を使用しやすいものとする等のために、車両の開口部の大きさを十分に利用して大型の介護用リフト装置を構成しようとしても、介護用リフト装置の横側方には油圧ポンプが配設されているので、介護用リフト装置を大型なもの、つまり、被載置体の載置台を横幅方向で幅広とした大型なものに構成しにくく、開口部の大きさの割には介護用リフト装置が小さくなるため、被載置体を載置台に乗降させにくい等、使用しにくいものとなる虞があった。
【0005】
本発明の目的は、介護用リフト装置を車両の開口部の大きさを十分に利用した大型なものに構成できるようにして、使用しやすい車両設置式の介護用リフト装置を提供する点にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1によれば、被載置体の載置台を油圧アクチュエータにて昇降させる介護用リフト装置が、車両の開口部に、地面上またはその近くに位置させる下降状態と車両の床面と同高さ又は略同高さに位置させる上昇状態とに前記載置台を昇降させるように設けられた車両設置式の介護用リフト装置において、作動油供給用の油圧ポンプが、前記開口部を離れた箇所に配設されて、その油圧ポンプから供給される作動油にて前記油圧アクチュエータが駆動されるように構成されていることを特徴としている。
【0007】
つまり、油圧アクチュエータに作動油を供給する油圧ポンプが、介護用リフト装置が設けられた開口部を離れた箇所に配設されているので、介護用リフト装置を開口部に設けるにあたり、油圧ポンプが邪魔になるということがない。
従って、介護用リフト装置を開口部の大きさを十分に利用した大型なものに構成できるようになり、つまり、載置台を幅広なものに構成して、載置台に被載置体を乗降させやすくすることができるようになり、もって使用しやすい車両設置式の介護用リフト装置を提供することができた。
【0008】
請求項2によれば、前記介護用リフト装置が、前記上昇状態において、前記載置台を前記開口部を通して車両の内外に出退させるように構成されていることを特徴としている。
つまり、介護用リフト装置が、上昇状態において、載置台を開口部を通して車両の内外に出退させるように構成されているため、被載置体を載置台に載せた状態で車両の内外に移載することができる等、介護用リフト装置の使い勝手が良くなりながら、その載置台を開口部を通して車両の内外に出退させる際に、開口部の大きさを十分に利用して、載置台の出退をスムーズに行うことができる。
【0009】
請求項3によれば、車両駆動用のエンジンが、前記開口部を離れた箇所に搭載され、前記油圧ポンプが、そのエンジンに駆動用伝動機構を介して連係されていることを特徴としている。
つまり、油圧ポンプが、エンジンと駆動用伝動機構を介して連係されているので、油圧ポンプは駆動用伝動機構を介して伝達されるエンジンの出力にて駆動される。従って、車両駆動用のエンジンを利用して油圧ポンプを駆動させる構成であるので、簡素な構成にて油圧ポンプを駆動することができる。
【0010】
請求項4によれば、前記油圧ポンプの作動油が、車両に装備された油圧駆動式搭載装置の駆動用作動油として供給されるように構成されていることを特徴としている。
つまり、介護用リフト装置に供給するための油圧ポンプの作動油を、車両に装備された油圧駆動式搭載装置にも駆動用作動油として供給する構成であり、介護用リフト装置用の油圧ポンプを油圧駆動式搭載装置にも用いているため、簡素な構成にて油圧駆動式搭載装置を駆動することができる。
【0011】
請求項5の構成によれば、前記油圧駆動式搭載装置が、パワーステアリング装置であることを特徴としている。
つまり、介護用リフト装置に供給するための油圧ポンプの作動油が、車両に装備されたパワーステアリング装置にも駆動用作動油として供給されるように構成されており、一般的に、介護用リフト装置は車両停止中に使用し、パワーステアリング装置は車両走行中に使用するものであるため、車両停止中は油圧ポンプからの作動油を介護用リフト装置に供給し、介護用リフト装置を使用しない車両走行中はパワーステアリング装置に駆動用作動油として供給するというように、車両停止中及び車両走行中のいずれにおいても油圧ポンプを有効利用することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明に係る車両設置式の介護用リフト装置の実施の形態を、ワゴン車のような車両に採用した場合について図面に基づいて説明する。
図2に示すように、車両Vの前部に、車両駆動用のエンジンMや、ステアリング操作を補助する油圧駆動式搭載装置としてのパワーステアリング装置S等が内装されるエンジンルームRが形成されている。図1及び図2に示すように、車両Vの後部に、開閉扉Dにて開閉されるとともに介護用リフト装置Lが設けられた開口部Oが形成されている。
【0013】
図1〜3に示すように、介護用リフト装置Lは、前記開口部Oにおける床面F上に設けられているもので、被載置体の一例である車椅子Cを載置して昇降する載置部としての載置台1、その載置台1を保持して昇降する昇降枠2、昇降枠2を下端部に支持する左右一対のアーム3、左右一対のアーム3を車両V側に連結する左右一対の平行四節リンク機構4、その左右の平行四節リンク機構4を駆動して載置台1を昇降操作する油圧アクチュエータとしての左右一対の複動式の油圧シリンダ5などを備え、前記平行四節リンク機構4を支持する基枠7を介して車両Vの床面Fに固着可能に構成されている。
【0014】
次に、介護用リフト装置Lについて詳述するが、本明細書においては、便宜上、車両Vの前進方向を前方、後進方向を後方と称し、後方から前方を見た状態で、左右方向を特定して説明する。
また、左右に位置する部材については、左右の勝手違いはあるものの、略同じ構成なので、左右いずれか一方のみについて説明し、左右で構成の異なる部材については、その都度説明を加える。
【0015】
図4、図5に示すように、前記基枠7は、その左右両端部に上方へ突出する基枠側ブラケット8を備え、平行四節リンク機構4を構成する上リンク9は第1ピン11を、下リンク10の一端部が第2ピン12をそれぞれ介して基枠側ブラケット8に枢支連結され、その上リンク9と下リンク10の他端部が、前記アーム3の上端に設けられたアーム側ブラケット13に対し、上リンク9は第3ピン14を、下リンク10は第4ピン15をそれぞれ介して枢支連結されて、これら上リンク9、下リンク10、基枠側ブラケット8、アーム側ブラケット13により平行四節リンク機構4が構成されている。
なお、左側の平行四節リンク機構4において、下リンク10を基枠側ブラケット8に枢支連結する第2ピン12については、下リンク10側に固着されて、下リンク10と一体的に回動するように構成されている。
【0016】
前記アーム3は、断面形状が楕円形の中空のパイプ材により構成され、そのアーム3の下端には、図6に示すように、載置台1を保持する昇降枠2が取付けられ、その昇降枠2により前記載置台1が前後方向にスライド可能に保持されるとともに、アーム3と昇降枠2との取付け部分が、合成樹脂製の保持枠用カバー16により覆われている。
【0017】
前記油圧シリンダ5は、そのシリンダ本体側が、前記基枠側ブラケット8に対して下リンク10を枢支する第2ピン12に対して相対回動可能に枢支連結され、ロッド側が、アーム側ブラケット13に対して上リンク9を枢支する第3ピン14に枢支連結されており、左右一対の油圧シリンダ5を伸縮させることにより、前記平行四節リンク機構4の作用で、昇降枠2と載置台1とを水平姿勢に維持したままで、その載置台1を車両Vから後方外側へ移動させながら下降させて、図11(ロ)に示すような地面G近くに位置させる下降状態と、上昇させながら車両V側へ移動させて、図11(イ)に示すような車両Vの床面Fと略同高さに位置させる上昇状態とに昇降するように構成されている。
【0018】
図4、図5に示すように、平行四節リンク機構4と油圧シリンダ5とが、リンク用カバー17によって覆われており、左右に設けられた前記リンク用カバー17のうち、左側のリンク用カバー17の左壁面には貫通孔が設けられ、その貫通孔を貫通して、基枠側ブラケット8に対する下リンク10の枢支用の第2ピン12が左側のリンク用カバー17の外側まで延設され、図8に示すように、その延設端部に上限用ドグ23aと下限用ドグ23bとを備えたドグ板23が取付けられて、そのドグ板23が、前記第2ピン12や下リンク10と一体的に回動するように構成されている。
そして、前記基枠7には、上限検知用リミットスイッチ24aと下限検知用リミットスイッチ24bとが設けられ、ドグ板23の上限用ドグ23aが上限検知用リミットスイッチ24aに接当すると、油圧シリンダ5による載置台1の上昇が停止され、下限用ドグ23bが下限検知用リミットスイッチ24bに接当すると、油圧シリンダ5による載置台1の下降が停止するように構成されている。
【0019】
前記昇降枠2は、図7に示すように、平面視で長方形に形成され、図9および図10に示すように、後方側から見て上方が開放されたコの字形に形成されていて、その左右の壁面から内方に向けて横方向への軸心周りに回転する前後一対のスライド用遊転ローラ25がそれぞれ突設され、かつ、左側の壁面には、ピニオンギヤ26を備えたスライド用電動モータ27が取付けられ、右側の壁面には、内方に向けて上下方向への軸心周りに回転する前後一対のガイド用遊転ローラ28が突設されている。
この昇降枠2に保持される載置台1の方には、平面視において長方形に形成され、その左右の側面には、若干形状の異なる左側レール部材29と右側レール部材30とが設けられ、かつ、外方に向けて横方向への軸心周りに回転するスライド用遊転ローラ31がそれぞれ突設されている。
【0020】
前記左側レール部材29には左側ガイド部分39aが設けられ、前記右側レール部材30には断面C字状の右側ガイド部分30aが設けられ、左側ガイド部分29a内には、昇降枠2の左側に設けられた前後一対のスライド用遊転ローラ25が内嵌され、右側ガイド部分30a内には、昇降枠2の右側に設けられたスライド用遊転ローラ25とガイド用遊転ローラ28とが内嵌されている。
そして、この昇降枠2に設けられた合計4個のスライド用遊転ローラ25によって、前記載置台1が昇降枠2に対して前後方向にスライド可能に保持され、かつ、前記ガイド用遊転ローラ28によって、昇降枠2に対する載置台1の横揺れが防止されるように構成されている。
前記載置台1の左側レール部材29には、左側ガイド部分29aより下方に位置する状態で、下方に開放する断面コの字状の嵌合部分29bが設けられ、その嵌合部分29b内にラック32が内嵌されて左側レール部材29に固着されている。
【0021】
そのラック32に前記ピニオンギヤ26が噛み合っており、スライド用電動モータ27の正逆回転駆動により、前記載置台1が、昇降枠2に対して前後方向に往復スライド可能に構成され、前記介護用リフト装置Lが、前記上昇状態において、前記載置台1を前記開口部Oを通して車両Vの内外に出退させるように構成されている。つまり、車両V側には、前記開口部Oからそれより前方の車両中部に亘って左右一対のレール33が設けられており、載置台1が前記上昇状態において前後方向にスライドする状態では、載置台1に設けられたスライド用遊転ローラ31がレール33上を転動し、最前方に位置した収納姿勢においては、レール33の最前方に設けられた振動防止部材34とレール33との間にスライド用遊転ローラ31が嵌入して、載置台1の上下方向への振動が防止されるように構成されている。
【0022】
前記昇降枠2の前端部には、板状の前受け止め板35が回動可能に枢着されて、ほぼ水平になる収納姿勢と、上方へ揺動した起立姿勢とに切り換え可能に構成され、載置台1の後端部には、後受け止め板36が回動可能に枢着されて、上方へ揺動した起立姿勢と、載置台1の下降状態において遊端部が地面G上に接地する作用姿勢とに切り換え可能に構成され、かつ、載置台1の左側には、手摺り37が設けられている。また、車両Vの開口部Oにおける左側の平行四節リンク機構4よりも左側に介護用リフト装置Lを昇降操作するペンダント式の操作具39が設けられている。
【0023】
次に、左右の油圧シリンダ5を伸縮操作するための油圧回路について説明する。図12に示すように、作動油供給用の油圧ポンプ6から供給される作動油にて前記油圧シリンダ5が駆動されるように構成されている。つまり、作動油供給用の油圧ポンプ6が、図2にも示すように、前記エンジンMに駆動用伝動機構41を介して連係され、油圧ポンプ6の吸引側は、作動油を収納する油タンク51内にストレーナ50を介して連通され、吐出側には、作動油の供給路53により3位置切り換え式で電磁式の切換弁58に連通されている。そして、各油圧シリンダ5の第1シリンダ室5aと切換弁58とが第1油路48aにより連通され、各油圧シリンダ5の第2シリンダ室5bと切換弁58とが第2油路48bにより連通されている。尚、駆動用伝動機構41は、エンジンMの出力軸に設けられた出力プーリ41a、ポンプ6のポンプ軸に設けられた入力プーリ41b、これら出力プーリ41aと入力プーリ41bとに亘って巻回する伝動ベルト41cにより構成されている。
【0024】
また、第1油路48aには、油圧シリンダ5側へのみ作動油の流通を許容するとともに、第2油路48bの油圧が設定値を越えると、そのパイロット圧によって逆流を許容するパイロット圧操作式の第1逆止弁59aが設けられ、第2油路48bには、油圧シリンダ5側へのみ作動油の流通を許容するとともに、第1油路48aの油圧が設定値を越えると、そのパイロット圧によって逆流を許容するパイロット圧操作式の第2逆止弁59bが設けられている。
さらに、第1油路48aには、絞り機構と逆止弁とからなる第1流量制御弁60aが、第2油路48bには、第1流量制御弁60aと同じ構成の第2流量制御弁60bがそれぞれ介装され、また、第1油路48aには、油圧シリンダ5から排出される作動油を油タンク51に短絡流動させる排油路42が連通され、その排油路42には、手動操作式の開閉弁61が設けられている。
【0025】
また、前記切換弁58は、排出路54を介して油タンク51内に連通されており、供給路53と排出路54とがリリーフ弁55を備えたバイパス路56で連通されている。そして、前記油圧ポンプ6の作動油が、車両に搭載された油圧駆動式搭載装置としてのパワーステアリング装置S(図2参照)の駆動用作動油として供給されるように、前記排出路54にパワーステアリング装置Sが設けられている。
【0026】
リリーフ弁55、切換弁58、第1逆止弁59a、第2逆止弁59b、第1流量制御弁60a、第2流量制御弁60b、開閉弁61等がケーシング65内にすべて収められてユニット化され、このケーシング65が、左側の平行4連リンク機構4よりも左側の位置に車両V上に搭載されてカバー38により覆われている。また、エンジンMが前記開口部Oを離れた箇所となるエンジンルームR内に搭載されるとともに、駆動用伝動機構41、油圧ポンプ6、タンク51、パワーステアリング装置S等も、前記エンジンルームR内に配設されている。
【0027】
このような構成からなる介護用リフト装置Lの作動は、制御用の電気回路などからなる制御手段Hによって制御され、図13に示すように、制御手段Hは、正転用回路H1と逆転用回路H2とを備え、これら正逆転用回路H1,H2を介してスライド用電動モータ27を正逆回転駆動制御するように構成されている。
この制御手段Hは、さらに、前記切換弁58を切り換え操作するソレノイド57に対する通電の切り換え制御も行うように構成され、かつ、ペンダント式の操作具39や上下限検知用リミットスイッチ24a,24bからの信号などが入力されるように構成されている。
【0028】
つぎに、制御手段Hによる介護用リフト装置Lの作動制御について説明する。図2に示すように、介護用リフト装置Lは、通常、車両Vの開口部O内に収納されており、必要な際には、後部の開閉扉Dを開いて、操作具39の下降ボタンを押し操作する。
すると、スライド用電動モータ27が正転用回路H1を介して正回転駆動されてピニオンギヤ26が回転し、このピニオンギヤ26と前記ラック32との作用で、載置台1が前記開口部Oを通って昇降枠2側に引き寄せられ、図外のリミットスイッチからの信号に基づいてスライド用電動モータ27が停止し、図11(ロ)に示すように、載置台1が昇降枠2に保持された状態で停止する。
そして、図外リミットスイッチからの信号で載置台1のスライド移動が停止され、載置台1が停止した状態では、収納姿勢にあった前受け止め板35が上方に回動して起立姿勢に切り換えられる。
【0029】
その後、ソレノイド57への通電によって、切換弁58が、図12に示す中立位置から右側に移動操作され、油圧ポンプ6からの作動油が各油圧シリンダ5の第2シリンダ室5bに供給される。その際、第2油路48b内の油圧が高くなって設定値を超えると、そのパイロット圧によって第1油路48aに介装の第1逆止弁59aが開弁され、各油圧シリンダ5の第1シリンダ室5a内の作動油が油タンク51に戻される。
【0030】
それによって、両油圧シリンダ5が短縮作動されて、平行四節リンク機構4の作用で、載置台1を保持した昇降枠2が、ほぼ水平姿勢のままで後方へ移動しながら下降し、この上昇に伴って基枠7とドグ板23とが相対回転し、前記ドグ板23の下限用ドグ23bが基枠7に設けられた下限検知用リミットスイッチ24bに接当すると、その下限検知用リミットスイッチ24bからの信号に基づいて、切換弁58が中立位置に切り換えられて、昇降枠2の下降動作が図11(イ)に示す、載置台1が地面G近くに位置する下降状態で停止する。
【0031】
また、図11(イ)に示す載置台1の下降状態において、操作具39の上昇ボタンを押し操作すると、ソレノイド57への通電によって、切換弁58が、図12において左側に移動操作され、油圧ポンプ6からの作動油が各油圧シリンダ5の第1シリンダ室41aに供給される。その際、第1油路48aの油圧が高くなって設定圧を越えると、そのパイロット圧によって第2油路48bに介装の第2逆止弁59bが開弁操作され、各油圧シリンダ5の第2シリンダ室5b内の作動油が油タンク51に戻される。
【0032】
それによって、両油圧シリンダ5が伸長作動されて、平行四節リンク機構4の作用で、載置台1を保持した昇降枠2が、ほぼ水平姿勢のままで前方へ移動しながら上昇し、この上昇に伴って基枠7とドグ板23とが相対回転し、前記ドグ板23の上限用ドグ23aが基枠7に設けられた上限検知用リミットスイッチ24aに接当すると、その上限検知用リミットスイッチ24aからの信号に基づいて切換弁58が中立位置に切り換えられて、昇降枠2の上昇動作が図11(ロ)に示す、載置台1が車両Vの床面Fと略同じ高さに位置する上昇状態で停止する。
【0033】
この上昇状態においては、載置台1側のスライド用遊転ローラ31が、車両V側のレール33上に載置した状態となっており、上昇状態で停止した後、スライド用電動モータ27が逆転用回路H2を介して逆回転駆動されてピニオンギヤ26が回転し、このピニオンギヤ26と前記ラック32との作用で載置台1が昇降枠2から開口部Oを通して前方へと押し出され、スライド用遊転ローラ31がレール33上を転動し、図外のリミットスイッチからの信号に基づいてスライド用電動モータ27が停止される。
そして、図外のリミットスイッチからの信号で載置台1が停止した状態では、起立姿勢にあった前受け止め板35が回動して収納姿勢に切り換えられて、かつ、載置台1に設けられたスライド用遊転ローラ31が、レール33と振動防止部材34との間に嵌入して収納姿勢となる。
【0034】
なお、上昇ボタンの押し操作中並びに下降ボタンの押し操作中において、操作具39の上昇ボタンの押し操作をやめると、切換弁58が中立位置に切り換えられて、昇降枠2と載置台1とが、上昇作動や下降作動の途中位置で略水平状態を維持したまま停止することになり、上昇ボタンや下降ボタンを押すことによって昇降枠2の上昇作動や下降作動を再開する。
【0035】
そして、操作具39を押し操作していない昇降枠2が上昇作動も下降作動もしていない状態、つまりは、切換弁58が中立位置にある状態では、油圧ポンプ6からの作動油は、供給路53、切換弁58、排出路54を介してパワーステアリング装置Sに駆動用作動油として供給され、ステアリング操作に基づいてパワーステアリング装置8のバルブ機構Bが切換操作されることにより、油圧ポンプ6から供給される駆動用作動油にてステアリング操作を補助する構成となっている。
【0036】
〔別実施の形態〕
(1) 上記実施の形態では、油圧ポンプから介護用リフト装置に供給する作動油を、駆動用作動油として油圧駆動式搭載装置にも供給する構成としたが、介護用リフト装置に作動油を供給する油圧ポンプと油圧駆動式搭載装置に駆動用作動油を供給する油圧ポンプとをそれぞれ個別に設けてもよい。
【0037】
(2) 上記実施の形態では、介護用リフト装置を、上昇状態において、載置台を開口部を通して車両の内外に出退させるように構成したが、例えば、図11(ロ)に示す状態から、載置台をその前端部に位置する左右軸芯周りに回動させることにより車両V内に収納するように構成してもよい。
【0038】
(3) 上記実施の形態では、油圧ポンプをエンジンルーム内に配設したが、油圧ポンプは床面の下や車両の前後方向中間部などの開口部から離れた箇所に配設してもよく、油圧ポンプの配設箇所としては、介護用リフト装置の側面視で介護用リフト装置における昇降枠の上昇作動や下降作動での移動軌跡に重複しない箇所に配設すればよい。
【0039】
(4) 上記実施の形態では、介護用リフト装置における上昇状態を、載置台が車両の床面と略同高さに位置する状態とし、介護用リフト装置における下降状態を、載置台が地面近くに位置する状態としたが、介護用リフト装置における上昇状態を、載置台が車両の床面と同高さに位置する状態としたり、介護用リフト装置における下降状態を、載置台が地面に接地した地面上に位置する状態としてもよい。
【0040】
(5) 上記実施の形態では、油圧ポンプをエンジンに駆動用伝動機構を介して連係し、エンジンにて油圧ポンプを駆動するように構成したが、車両がハイブリット車の場合では、バッテリの電力により駆動する電動モータにて油圧ポンプを駆動するように構成してもよい。また、車両が燃料電池車の場合でも、同様に電動モータにて油圧ポンプを駆動するように構成してもよい。
【0041】
(6) 上記実施の形態では、車両の一例としてワゴン車を示し、そのワゴン車の後部に介護用リフト装置を装着した例を示したが、車両としては、ワゴン車以外にも、普通乗用車、バス、トラックなど、種々の車両に適用することができ、また、その装着箇所についても、車両の後部に限ることなく、車両の前後方向の中間部などに装着して、載置台を車両の横側方の外側に下降させるように構成することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】介護用リフト装置の斜視図
【図2】車両の全体平面図
【図3】車両後部の平面図
【図4】平行四節リンク機構とカバーの分解斜視図
【図5】平行四節リンク機構とカバーの縦断側面図
【図6】昇降枠と載置台とを示す分解斜視図
【図7】昇降枠の平面図
【図8】昇降枠の昇降範囲を規制するドグの側面図
【図9】昇降枠と載置台の縦断背面図
【図10】昇降枠と載置台の縦断背面図
【図11】昇降枠と載置台の動きを示す側面図
【図12】油圧回路図
【図13】制御手段のブロック図
【符号の説明】
1 載置台
5 油圧アクチュエータ
6 油圧ポンプ
41 駆動用伝動機構
C 被載置体
L 介護用リフト装置
M エンジン
O 開口部
S 油圧駆動式搭載装置
V 車両

Claims (5)

  1. 被載置体の載置台を油圧アクチュエータにて昇降させる介護用リフト装置が、車両の開口部に、地面上またはその近くに位置させる下降状態と車両の床面と同高さ又は略同高さに位置させる上昇状態とに前記載置台を昇降させるように設けられた車両設置式の介護用リフト装置であって、
    作動油供給用の油圧ポンプが、前記開口部を離れた箇所に配設されて、その油圧ポンプから供給される作動油にて前記油圧アクチュエータが駆動されるように構成されている車両設置式の介護用リフト装置。
  2. 前記介護用リフト装置が、前記上昇状態において、前記載置台を前記開口部を通して車両の内外に出退させるように構成されている請求項1記載の車両設置式の介護用リフト装置。
  3. 車両駆動用のエンジンが、前記開口部を離れた箇所に搭載され、前記油圧ポンプが、そのエンジンに駆動用伝動機構を介して連係されている請求項1又は2記載の車両設置式の介護用リフト装置。
  4. 前記油圧ポンプの作動油が、車両に装備された油圧駆動式搭載装置の駆動用作動油として供給されるように構成されている請求項1〜3のいずれか1項に記載の車両設置式の介護用リフト装置。
  5. 前記油圧駆動式搭載装置が、パワーステアリング装置である請求項4に記載の車両設置式の介護用リフト装置。
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