JP4506415B2 - 車両用の車椅子リフト装置 - Google Patents

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Description

本発明は、身体障害者など車椅子の利用者が、車両の運転室等車室内のシートに容易に着座できるよう、車椅子に座ったままの状態で身体障害者等を運転室まで上昇させるリフト装置に関するものである。
身体障害者が健常者と同様に働き生活すること、つまり、身体障害者の社会進出は、高福祉社会の実現に向けて一つの重要な課題である。車両の運転の面においても、ペダル等の足で操作する部品を手動で操作可能とするなど、身体障害者のための運転補助具等の開発が進められている。こうしたことから、下肢が不自由で車椅子を利用する身体障害者であっても、車両の運転を業務とすることができるようになってきている。
車両を運転するには運転室にあるシートに座る必要があるが、身体障害者が運転室に上がるには相当な困難を伴う。特に、キャブオーバ車と呼ばれる大型のトラック又はトラクタのような車両の運転室はエンジンの上方に配置されている関係上、運転室の床面の地上高が大きい。キャブオーバの大型車両には、運転室に昇降するステップが取付けられているけれども、車椅子を利用する身体障害者が自力で運転室に上がりシートに着座するのは、まず不可能である。
動力によるリフト装置を用いて車椅子を車両の床面まで持ち上げ、車椅子のまま車両に乗降できる装置は知られており、例えば特開2003−275251号公報に示されている。あるいは、車両のシートを地上付近まで下降させその後床面まで持ち上げる装置も知られており、その中には、特開平7−300037号公報に開示されるように、車両の前向きとなったシートを横向きに回転させた後に、これを昇降させる装置がある。
特開平7−300037号公報に開示された装置を図7、図8により説明する。車両のシート31は、その底面及び背面に沿って折れ曲がった枠体32上に固定され、この枠体32のシートの背面部中央には、長いねじロッド33が設けられる。ねじロッド33を上下させるため、支持体34に回転可能に取付けられたスクリューギヤ35がねじロッド33にはめ込まれており、また、枠体32は支持体34に固定したローラに案内されて摺動可能となっている。スクリューギヤ35は、チェーンを介して、同じく支持体34に固定されたモータにより回転させられる。
スクリューギヤ35及びモータを取付けた支持体34は、扇形の回転板36に固定される。一方、車両の床面には平板状の基板37が固定されており、基板37上に半円の環状となったレール38が設けられている。扇形の回転板36は、その中心部に短軸39を有すると共に外周部にはレール38内にはめ込まれたローラを有し、短軸39を中心として90度回転することが可能である。図7、図8では車両の側面が符号40で表されており、これらの図の実線で示す車両の前向きに置かれたシートの枠体32は、回転板36を90度旋回させることにより、図8の一点鎖線で示すように、車両側面の昇降口に対向する位置に移動して横向きとなる。
身体障害者等が車両に乗降する際には、まず、回転板36を90度回転させ、シート31を横向きとして乗降口に臨ませる。この位置でモータを駆動してスクリューギヤ35を回転させると、ねじロッド33は下方に移動し、シート31を載置した枠体32は、図7に示す地上付近の下方位置まで降下する。身体障害者等がシート31に着座した後、モータを逆方向に駆動すると、シート31が上昇して基板37の位置に達する。この位置で回転板36を90度回転させて元の位置に戻すとシート31は前向きとなり、身体障害者等は通常の姿勢で車両に座ることができる。
特開2003−275251号公報 特開平7−300037号公報
車椅子に座ったままの状態で車両に乗降できる装置は、特許文献1に示されるとおり、公知のものであるが、車椅子を車両の前向きとした状態で運転室に引き上げるためには、リフト装置を車両の横方向に相当引き出す必要があり、キャブオーバ車のように運転室が高い車両に採用するのは事実上困難である。また、車両のシート自体を昇降させるのは、シートを特殊な構造とする必要があると同時に、一般的には車両のシートは車椅子よりも重く寸法も大きいので、リフト装置が大型となる結果を招く。
特許文献2に記載の装置では、シートを昇降させるときに90度回転させてシートを横向きとする。そのために、シートの下部からその前方に亘って運転室の床面に平面状の基板を敷設し、基板にレールを設けて短軸を中心に回転する扇形の回転板を案内させ、この回転板にシートのリフト装置を固定している。しかし、車両の運転室、殊にトラックのようなキャブオーバ車の運転室は、なるべくコンパクトとなるよう設計されるため、基板を設置するスペースがない場合が多い。さらに、運転室の床面の下部には様々な部品が配置されており、床面には凹凸が存在することも多い。したがって、大きなストロークを有するリフト装置を設置する基板や回転板を設置するのは、運転室の大幅な改造を要し、非常に困難である。本発明は、身体障害者等が車両に乗降するリフト装置における、このような課題を解決するものである。
上記の課題に鑑み、本発明は、地上高の大きいキャブオーバ車等における車椅子のリフト装置をコンパクトとすることを目的とし、車両運転室等の車室のドア近傍に回転軸を設置してこれに直接リフト装置を取付けるものである。すなわち、本発明は、
「車椅子(3)を車両の車室に昇降するリフト装置(1)であって、
前記車室には、車両の側方に配置されたドアの開閉部近傍に縦方向に延びる回転軸(6)が設置され、
前記回転軸(6)は、その下部が前記車室の床面に、上部が前記車室の側壁に設けられた柱状の構造部材(17)にそれぞれ回転可能に支持され、
前記リフト装置(1)のアウタフレーム(8)が、前記回転軸(6)に対し前後方向に傾斜するとともに側方に配置され、連結部材(10、18)により前記回転軸(6)に固定され、かつ、前記アウタフレーム(8)を回転させるアクチュエータ(13)のロッドが、前記連結部材(10、18)よりも傾斜方向にずれた前記アウタフレーム(8)の部位に伸縮可能に連結されている」
ことを特徴とする車両用リフト装置となっている。
本発明は、請求項2に記載のように、エンジンの上方に車室が載置されたキャブオーバ車に特に好適なものである。
請求項3に記載のように、前記車両用リフト装置を、前記回転軸に固着された板状部材とこの板状部材に垂直に固着されたアームからなる連結部材により、前記回転軸に対して固定するよう構成してもよい。
前記車両用リフト装置としては、請求項4に記載のとおり、アウタフレームに、車椅子を載置する取付板に連結されたインナフレームと、インナフレームを昇降させる油圧シリンダとを設置し油圧シリンダのロッドを取付板に連結することができる。そして、この場合には、請求項5に記載のように、前記油圧シリンダとして駆動用の作動油が一端から供給される単動型シリンダを採用し、前記油圧シリンダのロッドが伸張して車椅子が下降する時は、作動油の排出管路の抵抗を調整することにより下降速度を制御することが可能である。
請求項6に記載のとおり、前記車両用リフト装置は、前記車両の助手席側のドアの近傍に設けられていることが好ましい。
車両に車椅子のリフト装置を装備するにあたり、本発明では、車両の側方に配置されたドアの開閉部近傍に縦方向に延びる回転軸を設置して、この回転軸の下部を車室の床面に、上部を車室の側壁に設けられた柱状の構造部材にそれぞれ回転可能に支持する。そして、リフト装置を連結部材により回転軸に固定し、リフト装置が回転軸と一体的に回転するようにする。リフト装置は、アウタフレームを備えており、アウタフレームが、回転軸に対し傾斜した状態で、回転軸の側方にいわば直接取付けられてその直近に位置し、アクチュエータにより90度旋回可能となっている。
リフト装置のアウタフレームは回転軸に対し傾斜しているので、90度旋回して車椅子及び取付板を下降すると、地上付近においては、取付板が車両の横方向に離れた状態となる(後述の図1(a)参照)。そのため、例えば、車椅子の車輪が車両と干渉を起こすような事態が生じることはなく、容易に車椅子を取付板に着脱することができる。
本発明のリフト装置は、片持ち状態で回転軸に直接取付けられているから、リフト装置を90度旋回させる旋回機構は、例えば特許文献2に開示された装置と比較すると、非常に簡素でコンパクトなものとなり、その横幅も小さく構成できる。また、運転室等の床面形状に関係なく設置することが可能である。
回転軸の下方と上方は、強度と剛性が高い運転室等の床面と側壁にそれぞれ取付られている。すなわち、回転軸の下部は車室の床面に、回転軸の上部は、車両の側方に配置されたドアの開閉部近傍の側壁に設けられる柱状の構造部材、いわゆるBピラーに回転可能に支持され、回転軸取付部は、上部及び下部とも剛性の高い状態で固定されている。したがって、リフト装置の重量が大きく回転軸の上方と下方に大きなモーメント荷重が作用したとしても、リフト装置を確実に安定して保持することができる。
ことに、本発明のリフト装置は回転軸に対し傾斜しているので、車椅子等の自重により回転軸には連結部材を捩るようなモーメント荷重も作用する。このとき、本発明では、アウタフレームを回転させるアクチュエータのロッドが、連結部材よりも下方のアウタフレームの部位に連結されており、モーメント荷重の一部を分担して連結部材に掛かる荷重を軽減することができる。
キャブオーバ車は運転室の高さが大きく、これに装備する車椅子のリフト装置はストロークが長いため必然的に重量も大きくなるので、請求項2の発明のように、キャブオーバ車に対して本発明は好適なものである。そして、リフト装置が長くその中央部が回転軸の中央部付近よりも上方に位置するような場合は、請求項3の発明のとおり、回転軸に板状部材を固着するとともに、この板状部材に垂直に固着されたアームにもリフト装置を固定することができる。こうすると、回転軸に固着する板状部材は上方に延長できるから、リフト装置の実質的に中央部付近を、アームにより支持することが可能となる。
リフト装置は、請求項4の発明のように、アウタフレームに、車椅子を載置する取付板に連結されたインナフレームと、インナフレームを昇降させる油圧シリンダとを設置し油圧シリンダのロッドを取付板に連結するよう構成することができる。こうしたリフト装置はトラックの荷台に貨物を持ち上げるリフト装置として汎用のものであって、低コストで容易に入手することができる。このリフト装置における油圧シリンダには、請求項5の発明のように、作動油が一端から供給され一方向にのみ油圧で駆動される単動型シリンダを採用することがコスト面で有利である。このときは、車椅子及び身体障害者等を運転台から地上に降ろす際には、その重量による自由落下となるが、油圧シリンダから排出される作動油の排出管路の抵抗を調整することにより、下降速度を制御することが可能である。
本発明においては、請求項6の発明のように、リフト装置を車両の助手席側のドアの近傍に設け、助手席側のドア開口部から車椅子を昇降させることが好ましい。車両の助手席側は、歩道等が存在する道路の端側に面しており、車椅子の着脱等のため運転室への乗降に時間を要しても、作業を安全に行うことができる。なお、トラック等の座席面は、通常フラットとなっているので、下肢の不自由な身体障害者であっても、上肢を使って運転者側の席に移動することができる。
以下、図面に基づいて、本発明のリフト装置について説明する。まず、リフト装置による車椅子の昇降手段の全体的な作動について理解を容易にするため、図1に、地上の車椅子を運転室に引き上げる手順を、複数の斜視図によって示す。これらの斜視図では助手席側のドアは図示を省略されているが、ドア開閉装置により開位置に保たれている。
キャブオーバ車の助手席側には、垂直面に対して約15度傾斜させたリフト装置1が装備され、図1(a)では、リフト装置1のインナフレーム2及び油圧シリンダのロッドが伸張していて、車椅子3の取付板4は地上付近にある。図1(a)の左側に図示するように、車椅子3は後退しながら取付板4に向けて進み、車椅子3の下部フレ−ムに設けた図示しない固定ロッドが、取付板4の溝にはまり込み定位置となると、車椅子3の固定ロッドは取付板4の溝から外れないようロックされる。
リフト装置1に使用される車椅子3は、幅の狭い車両側部のドア開口部から出入可能とする必要がある。このため、図示の例では、車椅子3の両側の車輪は取外しが可能で、図1(b)の左側に図示するように、両輪をまとめて横のフレームに取付ける。この作業は、リフト装置1により車椅子3を地上から少し持ち上げた状態、つまり図1(b)の状態で行われる。両輪の取外し及び片側への取付が終了すると、リフト装置1の油圧シリンダにより車椅子3は引き上げられて、図1(c)の状態となる。
車椅子3が運転室の床面の位置まで上昇すると、リフト装置1のアウタフレームに連結されたアクチュエータにより、車椅子を搭載したリフト装置は90度回転し、図1(d)に示すように、運転室の中に収納される。このとき車椅子3の車輪は片側にまとめられているので、ドア開口部を支障なく通過することができる。なお、図1では、取付板4には車椅子に座った身体障害者等の頭部を保護する安全枠5が設置されるとともに、リフト装置1のアウタフレームにはカバーが掛けられている。
図2は、リフト装置1とこれが取付けられる回転軸6及びリフト装置1を90度旋回させるアクチュエータ13を示す斜視図である。リフト装置1の両側のインナフレーム2は、それぞれアウタフレーム8内を摺動するようにこれにはめ込まれ、その下方端部には、車椅子3の取付板4が固着されている。2本のアウタフレーム8の中央には、油圧シリンダ9が設置され、油圧シリンダ9のロッドの下端はやはり取付板4に固着される。後述するように、油圧シリンダ9は単動型シリンダであって、その下方に作動油の供給及び排出のための接続口を有し、ゴム管等の可撓管を介して油圧源装置と連結されている。
リフト装置1のアウタフレーム8は、連結部材であるアーム10により回転軸6に取付けられる。回転軸6は、車両における助手席側ドアの後方の開閉部近傍に設置され、下部が運転室の床面に、上部が運転席の側壁にそれぞれ回転可能に支持される。また、アウタフレーム8の下端近傍に設けられたブラケット11には、軸12を中心に揺動できるアクチュエータ13のロッドが連結部材10よりも傾斜方向にずれて連結されており、このロッドを伸縮させることにより、リフト装置1は回転軸6を中心として90度回転することとなる。
リフト装置1は回転軸6に対して傾斜しているので、車椅子等の自重によってアーム10には、これを捩るようなモーメント荷重も作用するが、アクチュエータ13のロッドがアーム10よりも下方に連結されているため、モーメント荷重の一部を分担することになり、回転軸6に掛かる荷重がその分減殺される。
回転軸6の取付方法の詳細を図3に示す。図3の右側の図は、車両の中心から運転室に収納したリフト装置1を介してドア開閉部付近を見た図であり、左側の図は右側面図であって車両の側壁部分を断面で示している。回転軸6の下方及び上方には小径の短軸部が形成され、下方の短軸部は運転室の床面14等に溶接された補強用の取付座15にはめ込まれて支持される。一方、上方の短軸部は、取付ブラケット16に形成された軸受孔にはめ込まれて支持されている。取付ブラケット16は、ドア開閉部の直後に設けられる柱状の構造部材17、いわゆるBピラーにボルトによって固定される。通常、Bピラーの上部には、シートベルトの上方を支えるシートベルトアンカがボルトにより固定されているが、取付ブラケット16をこのボルトで共締めしてもよい。なお、取付ブラケット16が幅の広いものであるときは、その片側をボルトによってBピラーに固着し、他側のボルトは運転室の側壁に直接又は補強用の座面等を取付けて固着することができる。
運転室の地上高が相当大きくリフト装置1が長くなって、その中央部が回転軸6の中央部付近よりも上方に位置するような場合は、図4に示すとおり、回転軸6に板状部材18を溶接等で固着するとともに、この板状部材18に垂直に固着されたアーム10にも、リフト装置1を固定することができる。回転軸6に固着する板状部材18は上方に延長されているから、リフト装置1の実質的に中央部付近を複数のアーム10で支持することが可能となる。
ここで、図5及び図6に基づき、本発明のリフト装置の作動について説明する。図5はリフト装置を昇降させる際の操作を示す概略的な平面図で、図1(d)のA−A断面の車両側部構造も合わせて図示されている。運転室の側部にあるBピラーには回転軸6が取付けられ、その側方にリフト装置1が固定される。リフト装置1は、通常はアクチュエータ13により図5の実線の位置にあり前向きとなっている。運転室前方のインパネ部分の下部には、ドア開閉用アクチュエータ19が設置されており、そのロッドはリンク機構を介してドアに連結されている。
車椅子3を昇降させるときは、まずドア開閉用アクチュエータ19によりドアを全開とする。次いでアクチュエータ13を駆動してそのロッドを伸張すると、アクチュエータ13自体も軸12を中心に搖動して点線の位置となり、リフト装置1は90度旋回してドアの開閉部に臨む位置で横向きとなる。この状態でリフト装置1の油圧シリンダ9を操作し、車椅子3を昇降させる。
この実施例の油圧シリンダ9は単動型のものであり、図6に示すように、シリンダの下端に作動油の供給及び排出を行う接続口20を有している。車椅子3を運転室に持ち上げるときは、逆止弁21及び接続口20を介して油圧ポンプ22からシリンダ内に作動油を圧入し、油圧シリンダ9のロッドを上昇させる。油圧管路には可変絞り23と制御弁24を備えた排出管路が設けてあり、車椅子3を下降させる場合には、排出管路の制御弁24を開放する。油圧シリンダ9のロッドには、車椅子3やインナフレーム2の重力が作用しているため、シリンダ内の作動油は排出管路から作動油タンクに戻される。このとき、排出管路に設けた可変絞り23を調整し管路抵抗を変えることにより、車椅子3の下降速度を制御することができる。なお、作動油の供給及び排出の際に油圧シリンダ内のプランジャに空気の圧縮に伴う抵抗が作用しないよう、油圧シリンダ9の上端には空気の連通口が設けられている。
車椅子3の昇降及びドアの開閉等の制御は、車椅子3に座った身体障害者等の保持するリモートコントロール装置により行われる。リフト装置1には複数のリミットスイッチが設けてあり、リフト装置1の昇降や旋回における位置の検出に利用される。また、この実施例において使用される車椅子3は、地上付近の図1(b)の位置で車輪の脱着を行うので、この位置ではリミットスイッチにより自動的に停止するよう制御される。
以上詳述したように、本発明は、キャブオーバ車等に装備する車椅子のリフト装置をコンパクトとするよう、車両運転室等の車室のドア近傍に回転軸を設置してこれに直接リフト装置を取付けるものである。前述の実施例では、リフト装置として単動型の油圧シリンダを用いているが、往復動とも油圧を用いる複動型油圧シリンダを用いてもよく、特許文献2に記載されたねじ機構を採用することもできる。また、本発明のリフト装置は、車椅子を利用する身体障害者の運転者ばかりではなく、高齢者等が車両に乗降する際にも利用できるのは明らかである。
本発明に基づく車椅子リフト装置の作動手順を示す斜視図である。 本発明のリフト装置と回転軸の概要を示す斜視図である。 本発明の回転軸の固定方法を示す図である。 本発明のリフト装置と回転軸の連結法の変形例を示す斜視図である。 本発明のリフト装置の作動を示す概略平面図である。 本発明の油圧シリンダの概要を示す図である。 車両のシートを昇降させる従来のリフト装置の側面図である。 図7の従来のリフト装置の平面図である。
符号の説明
1 リフト装置
3 車椅子
4 取付板
6 回転軸
9 油圧シリンダ
10 アーム(連結部材)
13 アクチュエータ
15 取付座
16 取付ブラケット
17 構造部材
23 可変絞り

Claims (6)

  1. 車椅子(3)を車両の車室に昇降するリフト装置(1)であって、
    前記車室には、車両の側方に配置されたドアの開閉部近傍に縦方向に延びる回転軸(6)が設置され、
    前記回転軸(6)は、その下部が前記車室の床面に、上部が前記車室の側壁に設けられた柱状の構造部材(17)にそれぞれ回転可能に支持され、
    前記リフト装置(1)のアウタフレーム(8)が、前記回転軸(6)に対し前後方向に傾斜するとともに側方に配置され、連結部材(10、18)により前記回転軸(6)に固定され、かつ、前記アウタフレーム(8)を回転させるアクチュエータ(13)のロッドが、前記連結部材(10、18)よりも傾斜方向にずれた前記アウタフレーム(8)の部位に伸縮可能に連結されていることを特徴とする車両用リフト装置。
  2. 前記車両は、エンジンの上方に車室が載置されたキャブオーバ車である請求項1に記載の車両用リフト装置。
  3. 前記リフト装置(1)は、前記回転軸(6)に固着された板状部材(18)とこの板状部材(18)に垂直に固着されたアーム(10)を有する連結部材により、前記回転軸(6)に固定される請求項1又は請求項2に記載の車両用リフト装置。
  4. 前記リフト装置(1)の前記アウタフレーム(8)には、車椅子(3)を載置する取付板(4)に連結されたインナフレーム(2)と、インナフレーム(2)を昇降させる油圧シリンダ(9)とが設置されており、前記油圧シリンダ(9)のロッドが前記取付板(4)に連結された請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の車両用リフト装置。
  5. 前記油圧シリンダ(9)は、駆動用の作動油が一端から供給される単動型シリンダを有しており、前記油圧シリンダ(9)のロッドが伸張して車椅子(3)が下降する時は、作動油の排出管路の抵抗を調整することにより下降速度が制御される請求項4に記載の車両用リフト装置。
  6. 前記リフト装置(1)は、前記車両の助手席側のドアの近傍に設けられた請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の車両用リフト装置。
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