JP4412941B2 - 昇降装置 - Google Patents

昇降装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4412941B2
JP4412941B2 JP2003289826A JP2003289826A JP4412941B2 JP 4412941 B2 JP4412941 B2 JP 4412941B2 JP 2003289826 A JP2003289826 A JP 2003289826A JP 2003289826 A JP2003289826 A JP 2003289826A JP 4412941 B2 JP4412941 B2 JP 4412941B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lifting platform
lifting
lever
wheelchair
link mechanism
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2003289826A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005059988A (ja
Inventor
政樹 堀
Original Assignee
精工技研株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 精工技研株式会社 filed Critical 精工技研株式会社
Priority to JP2003289826A priority Critical patent/JP4412941B2/ja
Publication of JP2005059988A publication Critical patent/JP2005059988A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4412941B2 publication Critical patent/JP4412941B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Handcart (AREA)
  • Vehicle Step Arrangements And Article Storage (AREA)

Description

本発明は、人ないし車椅子等の昇降対象を昇降して段差解消する昇降装置に関し、特に、玄関等の段差のある場所に設置される昇降装置、又は移動式の車椅子等の乗降用昇降装置に関する。
既存の住宅の玄関、特に、日本家屋の玄関においては、板間と土間の間に大きな段差が存在する場合が多々ある。
そこで、車椅子が上記段差を乗り越えようとする際は、健常者が車椅子を人ごと持ち上げたり、或いは、板間と土間の間に歩み板を斜めに渡した後、人ごと車椅子が、この歩み板上(斜面上)を自走して又は人手により押し上げられて、板間に上がっている。
また従来、移動式の車椅子等の乗降用昇降装置に関し、ライトバンに、車椅子をその使用者ごと乗降させるための装置として、車載バッテリ又はエンジンを駆動源とするものがある。
しかしながら、高齢化社会の進行に伴い、車椅子を持ち上げることができる人が、始終、車椅子使用者の側に居るわけでもない。また、一方が車椅子を使用している高齢の夫婦が二人住まいしている場合、他方が人ごと車椅子を斜めに押し上げることはきわめて困難である。なお、電動車椅子を使用している場合も、斜面上の走行は不安定であって、転倒のおそれがあるから、なるべく回避すべきである。
また、上記のように、車載バッテリ又はエンジンで駆動される乗降用の昇降装置は、モータの搭載あるいはエンジンの駆動力を取出す機構が必要となるため、製造コストが高くなるという第1の問題点、乗降用昇降装置の駆動時、車載バッテリやエンジンに大きな負担が加わるという第2の問題点、及び車載バッテリ又はエンジンが故障したとき、装置が駆動できないという第3の問題点がある。
以上の事情に鑑み、本発明の目的は、小さな操作力、特に手動操作により、例えば、玄関又は車両の荷台において段差の下から上まで、昇降台に載置された人ないし車椅子や物等を昇降させ安全に段差を乗り越えさせることができる車椅子等の昇降装置を提供することである。さらに、本発明の別の目的は、電気、油圧、水圧、内燃機関等の動力源が不要であって、災害時等、電気等の供給が停止されたときも機能する車椅子等の昇降装置を提供することである。
上記目的を達成するため、本発明は、第1の視点において、人ないし車椅子等の昇降対象が載置される昇降台と、操作部材と、リンク機構と、倍力機構と、ばね機構と、前記リンク機構、前記倍力機構及び前記ばね機構を内蔵するケーシングを有し、前記昇降台は、前記ケーシング外に配置されて該ケーシングに前記リンク機構を介して連結され、前記車椅子等の昇降対象を載置できる姿勢で前記ケーシングに対して昇降する台であり、前記リンク機構は、前記倍力機構と前記昇降台の間で作用するよう設けられて該倍力機構が駆動されることによって枢動し該枢動によって該昇降台を昇降させるよう構成され、前記ばね機構は、前記リンク機構に連結され、該リンク機構に該リンク機構を枢動させるモーメントとなるばね力を作用することにより、該リンク機構を所定方向へ枢動させるために要する操作力、結局、前記昇降台を昇降させるために要する操作力を軽減するよう構成され、前記倍力機構は、前記操作部材の操作によって駆動され、該操作部材に入力された操作力を倍力して出力すると共に、前記昇降台に加わる荷重と前記ばね力の差を制するよう構成され、前記操作部材の操作によって前記昇降対象を昇降することによって段差解消することを特徴とする昇降装置を提供する。
本発明は、第2の視点において、人ないし車椅子等の昇降対象が載置される昇降台と、操作部材と、リンク機構と、倍力機構と、ばね機構と、を有し、前記リンク機構は、前記倍力機構と前記昇降台の間で作用するよう設けられて該倍力機構が駆動されることによって枢動し該枢動によって該昇降台を昇降させるよう構成され、前記ばね機構は、前記リンク機構に連結され、該リンク機構に該リンク機構を枢動させるモーメントとなるばね力を作用することにより、該リンク機構を所定方向へ枢動させるために要する操作力、結局、前記昇降台を昇降させるために要する操作力を軽減するよう構成され、前記倍力機構は、前記操作部材の操作によって駆動され、該操作部材に入力された操作力を倍力して出力すると共に、前記昇降台に加わる荷重と前記ばね力の差を制するよう構成され、前記操作部材の操作によって前記昇降対象を昇降することによって段差解消する昇降装置であって、前記昇降装置は、車椅子等の乗降用として車両に搭載され、前記昇降装置は、水平方向に沿って回動操作されることによって車外に突出するよう車体に対し軸支され、前記リンク機構、前記倍力機構及び前記ばね機構を内蔵するケーシングを有し、前記昇降台は、車外において前記車椅子等の昇降対象を載置することができる姿勢となるよう前記ケーシングに対し支持されて車外で昇降される昇降台であり、走行時には車内に収容され使用時には車外に取出される昇降装置を提供する。
本発明の昇降装置によれば、操作部材に入力された操作力が、倍力機構によって倍力され(なお、倍力機構は、ばね力と昇降台に加わる荷重との差を吸収することができる)、昇降台に向かって出力されると共に、この倍力機構とこの昇降台間に設けられたリンク機構には、ばね機構が出力するばね力が、昇降台に加わる荷重を支える方向に作用する補助力として印加されている。これによって、昇降台を昇降させるために必要な操作力が軽減され、力の弱い高齢者等であっても、容易に車椅子ごと昇降台を上昇させることができる。かくして、この昇降装置を用いることにより、例えば車椅子を斜面上走行させることなく、基本的に常に水平状態を維持した状態で、安全に段差を乗り越えさせることができる。
また、本発明の昇降装置は、人手による操作力及びばね機構が出力するばね補助力によって、駆動することができるため、電気、油圧、水圧、内燃機関等の動力源が必須とされないものである。したがって、この昇降装置は、電気等が供給されていない場所、或いは電気等の供給が停止した災害時においても、その機能を果たすものである。よって、この昇降装置は、例えば、一方が車椅子を使用している老齢な夫婦にとって、災害時、家屋から脱出する手段として、有用なものである。
本発明の第1の効果は、小さな操作力により、段差の下から上まで車椅子を昇降させ、車椅子が斜面上を走行することなく、水平走行のみで、段差を乗り越えていくことが可能な車椅子等の昇降装置が提供されることである。
本発明の第2の効果は、災害時等、電気等の供給が停止されたときも機能する車椅子等の昇降装置が提供されることである。その理由は、本発明による昇降装置の駆動に、電気、油圧、水圧、内燃機関等の動力源が必須とされないためである。
以下、本発明の好ましい実施の形態を説明する。
本発明の好ましい実施の形態に係る昇降装置は、車内に収容され、使用時、車外に取出される車椅子等の乗降用昇降装置であって、特に、ライトバンのような車両に搭載するため、水平方向に沿って回動操作されることによって車外に突出するよう、車体に対し軸支され前記リンク機構、前記倍力機構及び前記ばね機構等を収容するケーシングと、車外で鉛直方向に沿って回動操作されることによって、車椅子等を載置することができる姿勢となるよう、前記ケーシングに対し軸支され、車外で昇降される昇降台とを有することを特徴とする。
この乗降用昇降装置によれば、不使用時においては、ケーシングと昇降台を折り畳んだ状態で収容することができ、一方、乗降時(使用時)においては、ケーシング及び昇降台を回動操作してこれらを車外に取出し、次に、昇降台をケーシングに対して回動操作することにより、昇降台は車椅子等を載置可能な姿勢になる(例えば、昇降台の載置面が水平方向に延在するようになる)。
この昇降装置によれば、操作部材に入力された操作力が、倍力機構によって倍力され、昇降台に向かって出力されると共に、この倍力機構とこの昇降台間に設けられたリンク機構には、ばね機構が出力するばね力が、昇降台を上昇させる方向に作用する補助力として印加されている。これによって、昇降台を上昇させるために必要な操作力が軽減され、力の弱い高齢者等であっても、容易に車椅子ごと昇降台を上昇させることができる。かくして、この昇降装置を用いることにより、車椅子を斜面上走行させることなく、基本的に常に水平状態を維持した状態で、安全に車椅子を車両に乗降させることができる。
また、この昇降装置は、人手による操作力及びばね機構が出力するばね補助力によって、駆動することができるため、電気、油圧、水圧、内燃機関等の動力源が必須とされないものである。したがって、この昇降装置は、車両においてエンジン又はバッテリが故障した場合も、その機能を果たすものである。
また、本発明の好ましい実施の形態に係る乗降用昇降装置は、車椅子使用者にとって操作可能な位置に設けられた第1の操作部材と、補助者ないし運転者にとって操作容易な位置に設けられた第2の操作部材とを有する。例えば、車椅子使用者が車外に降りる場合、まず、車内の車椅子使用者が操作可能な位置に第1の操作部材が配置され、そして、車椅子使用者が車外に降りた後、この車外の車椅子使用者が操作可能な位置に第2の操作部材が配置される。
本発明の好ましい実施の形態においては、リンク機構と昇降台間で作用するよう拡大機構が設けられる。この拡大機構は、リンク機構の行程を拡大して昇降台に対して出力する。
本発明の好ましい実施の形態においては、リンク機構において、その第1部位に対して昇降台が連結され、その第2部位にばね機構のばね力が作用し、その第3部位に倍力機構からの出力が作用する。但し、リンク機構において、該リンク機構の枢支点からの距離が、第1部位、第2部位、第3部位の順に遠く設定される。これによって、小さな操作力、及び小さなばね力によって、昇降台を昇降させることができる。この実施の形態において、リンク機構は第2の倍力機構としても作用する。
本発明においては、操作部材に連結する倍力機構(例えばねじ機構)によって、セルフロックが得られるが、場合によって、さらに、昇降台の不意の上昇を一層確実に防止するため、倍力機構に、定置部材、例えば、昇降装置本体(倍力機構、リンク機構、ばね機構等)を収容するケーシングに固定ないし一体形成されたプレートに対して、係止されるストッパ部材を付設する。場合によっては、他の機構にストッパ部材を付設してもよく、例えば、上記第2の倍力機構の変位を直接解除可能に制止することもできる。
なお、本発明の目的が達成される限りにおいて、倍力機構、ばね機構ないしリンク機構に、種々の公知のメカニズムを適用することが可能である。
本発明の好ましい実施の形態においては、操作部材と、該操作部材によって駆動される倍力機構の間に、断接機構が設けられる。この実施の形態によれば、一方の操作部材が操作されるとき、一方の断接機構を接続状態とし、他方の断接機構を断状態とすることによって、他方の操作部材が動作しないようすることができる。
以上説明した本発明の好ましい実施の形態をさらに明確化するために、以下図面を参照して、本発明の一実施例を説明する。
図1を参照すると、本発明の一実施例に係る車椅子等の昇降装置が、玄関において、板間と土間の間の段差Hの前に、設置されている。この昇降装置は、昇降装置本体(後述のリンク機構、ばね機構、倍力機構等)を収容するケーシング1と、ケーシング1上に突出しているハンドル2と、ケーシング1の前方に配置され車椅子等が載せられる昇降台30を有している。次に、ケーシング1内に収容された各機構について詳細に説明する。
[操作部材及びそれと倍力機構を連結する機構]
図1及び図2を参照して、この昇降装置の操作部材は、ケーシング1上面より突出したハンドル2である。ハンドル2を回転操作することにより、昇降台30を昇降させることができる。
[倍力機構(第1の倍力機構)]
図2を参照すると、この昇降装置において、ハンドル2の操作に連動して駆動される倍力機構は、ねじロッド3、ナット6及びクランク8を含んで構成されている。この倍力機構は、セルフロック機能を発揮する。
図2及び図3を参照すると、ハンドル2には、ねじロッド3が固定ないし一体に形成されている。ねじロッド3は、ケーシング1内に固定ないし一体化された上部及び下部ガイドプレート5a,5dにそれぞれ形成された開口を貫通している。ねじロッド3上の中間部には、ストッパ部材4が固定ないし一体に形成されている。ストッパ部材4の上面は、上部ガイドプレート5aの下面に当接ないし係止されている。この当接により、操作者の意思に反して、昇降台30(図1参照)が上昇してしまうことが防止されている。また、ねじロッド3の下部外周面には、ねじ部3sが形成されている。このねじ部3sには、ナット6が螺合している。
さらに、ナット6の半径方向両端には、連結ピン7を介して、クランク8の一端が連結されている。特に、図3を参照して、連結ピン7は一対の連結ピン7a,7bから構成され、クランク8は互いに対向して一体化された一対のクランクプレート8a,8bから構成されている。一対の連結ピン7a,7bによって、ナット6の両側に一対のクランクプレート8a,8bがそれぞれ連結され、これによって、ナット6の回転が制止されている。一方、クランク8の他端には、ピン9を介して、第1のレバー10の第3部位が連結されている。
[リンク機構の構成]
[第1のリンク機構]
図2及び図9(A)を参照すると、上記倍力機構と昇降台30の間で作用する第1のレバー10は、第2の倍力機構の要素としても機能する。すなわち、上記第1のレバー10にクランク8を介して連結された第2の倍力機構は、第1のレバー10と、第1のレバー10の枢支点(ピン11)と、ピン9及びピン15との相対的な位置関係によって、構成される。詳細には、第1のレバー10において、第1のレバー10の枢支点(ピン11)からの距離が、第1のレバー10と第1のアーム17(昇降台30(図1参照)への出力点)との連結点(ピン15)より、操作力が作用する点(ピン9)の方が遠いことにより、第1のレバー10等は第2の倍力機構としても機能する。
また、図2及び図3を参照すると、第1のレバー10は、互いに対向して一体化された一対の第1のレバープレート10a,10bから構成されている。一方、ケーシング1内部には、取付用プレート5が固定ないし一体に形成されている。取付用プレート5は、互いに対向して一体化された一対の取付用プレート5c,5dを含んで構成されている。取付用プレート5には、ピン11を介して、第1のレバー10が取り付けられている。これによって、第1のレバー10が、定置部材であるケーシング1に対して枢支されている。
図2を参照すると、この昇降装置において、第1のレバー10と拡大機構とを連結する第1のリンク機構は、第1のアーム17,第2のアーム14及び第3のアーム19を含んで構成されている。
特に、図4を参照すると、第2のアーム14は、互いに対向して一体化された一対の第2のアームプレート14a,14bから構成されている。第1のアーム17の一端は、ピン15を介して、第1のレバー10の第1部位に連結されている。第1のアーム17の他端は、ピン16を介して、第2のアーム14の中間部に連結されている。第2のアーム14の一端は、ピン13を介して、取付用プレート5に枢支されている。第2のアーム14の他端には、ピン18を介して、第3のアーム19の一端が連結されている。第3のアーム19の他端に、ピン22を介して、後述する第2のレバー21の第1部位に連結されている。
図2及び図9(B)を参照して、この第1のリンク機構においては、第2のアーム14の枢支点(ピン13)からの距離が、第1のアーム17と第2のアーム14との連結点(ピン16)よりも、第2のアーム17と第3のアーム19との連結点(ピン18)の方が遠く設定されている。これによって、この第1のリンク機構は、第1のレバー10の回動行程を拡大して、第2のレバー21に伝達するよう機能する。
[拡大機構(第2のリンク機構)及びそれと昇降台を連結する機構]
図2を参照すると、この昇降装置の拡大機構は、第2のレバー21と、第2のレバー21の枢支点(ピン20)と、ピン22及びピン24との相対的な位置関係によって、構成されている。
図2及び図5を参照すると、第2のレバー21は、互いに対向して一体化された一対の第2のレバープレート21a,21bから構成されている。第2のレバー21は、ピン20を介して、上記した取付用プレート5に枢支されている。第2のレバー21の第2部位には、ピン24を介して、コロ23が回転自在に支持されている。
ここで、特に、図2及び図9(C)を参照すると、第2のレバー21において、第2のレバー21の枢支点(ピン20)からの距離が、第2のレバー21と第3のアーム19との連結点(ピン22、第1部位)より、第2のレバー21とコロ23との連結点(ピン24、第2部位)の方が遠いことにより、第2のレバー21は拡大機構として機能する。
コロ23は、上部及び下部スライダ枠25a,25bを含んで構成されるスライダ枠25と係合している。コロ23は、スライダ枠25内を滑動することができ、この滑動に伴って、後述するように、水平方向の変位が規制されているスライダ枠25が昇降する。
特に、図7を参照して、スライダ枠25は、ケーシング1に形成された一対の縦溝26a,26bをそれぞれ貫通する一対のブリッジ27a,27bを介して、昇降台30と一体化されている。また、一対のブリッジ27a,27bが、一対の縦溝26a,26bと水平方向に関して係合することにより、スライダ枠の水平方向変位が規制されている。
すなわち、昇降台30は、ケーシング1外に配置されてケーシング1にリンク機構(第1及び第2のリンク機構)を介して連結され、車椅子等の昇降対象を載置できる姿勢でケーシング1に対して昇降する。
[ばね機構]
図2を参照して、第1のレバー10の第2部位には、ピン12を介して、ばねロッド31の一端が連結されている。ばねロッド31の他端にはねじ部が形成され、このねじ部には調節用ナット32が螺合している。そして、調節用ナット32の下面に当接する一方のばね受けプレート35と、取付用プレート5に固定ないし一体に形成された他方のばね受けプレート36の間に、ばね33が圧縮介装されている。これにより、ばね33のばね力は、第1のレバー10に対して、該第1のレバー10を図2中時計方向に回動させる方向に常時作用している。したがって、このばね力は、昇降台30(図1参照)を上昇させる方向に常時作用するから、昇降台30を上昇させる際に要する操作力を軽減している。なお、ばね33の周囲は、取付用プレート5に対して固定ないし一体化されたばねカバー34によって覆われている。また、調節用ナット32のばねロッド31に対する螺合位置を変えることによって、第1のレバー10に作用するばね力の大きさを可変することができる。
ここで、第1のレバー10の枢支点(ピン11)からの距離が、第1のレバー10と第1のアーム17との連結点(ピン15)よりも、ばねロッド31と第1のレバー10との連結点(ピン12)の方が遠くされていることにより、このばね機構のばね力は、ピン15を介して、第1のアーム17(第1のリンク機構)に若干の倍力を及ぼしている。
次に、以上説明した本発明の一実施例に係る車椅子等の昇降装置の動作、特に上昇時の動作について、特に図2、図6及び図8を参照して説明する。
図1を参照して、まず、人を乗せた車椅子が、自走又は補助者による搬送によって、昇降台30上に載置される。載置後、補助者は、ハンドル2を所定方向に回転操作する。
特に、図2を参照すると、ハンドル2の回転操作によって、ねじロッド3が回転すると共にナット6が上昇する。これによって、クランク8が上方に引き上げられ、さらに、第1のレバー10が図2中時計方向に回動する。ここで、第1のレバー10には、ばね33のばね力が第1のレバー10を図2中時計方向に回動させる方向に作用しているから、このばね力はハンドル2を回転操作する力に対して補助力して作用する。すなわち、このばね力によって、昇降台30を昇降させるために要する操作力が軽減される。
第1のレバー10に印加された操作力及びばね力は、第1のレバー10の回動行程をそれぞれ拡大する第1のリンク機構(第1,第2及び第3のアーム17,14及び19)及び第2のレバー21を介して、昇降台30に伝達される。詳細には、第2のレバー21が図2中時計方向に回動されることによって、コロ23が回転しながら上昇する。特に、図8を参照して、このコロ23の上昇によって、コロ23と係合しているスライダ枠25及びそれと一体化された昇降台30が上昇する。昇降台30を所定高さまで上昇させた後、自走により又は補助者による搬送によって、人ごと車椅子が水平走行して段差上に移動する。
なお、車椅子を下降させる場合は、以上説明した上昇動作と反対の動作を行えばよい。
次に、ライトバン等の車両に好適に搭載される本発明の他の実施例に係る昇降装置を説明する。
図10(A)、図10(B)及び図10(C)は、ライトバンに搭載された本発明の他の実施例に係る車椅子等の乗降用の昇降装置の外観図であって、この昇降装置が車外に取出されると共にその昇降台が接地されて、該昇降台上に車椅子が乗ることができる様子を示している。
図10(A)、図10(B)及び図10(C)を参照すると、この乗降用の昇降装置41は、不使用時にはライトバン90の車内に収容され、使用時(乗降時)には、後部ドア92がはね上げられた後、手動操作により車外に取出されるケーシング42及び昇降台44を有している。ケーシング42は、ライトバン90の車体91に対し、水平回動用ヒンジ93を介して、水平面で回動可能に枢支されている。ケーシング42には、フレーム43が昇降可能に支持されている。フレーム43の内側には、鉛直回動用ヒンジ45,45を介して、鉛直面で回動可能に、昇降台44が枢支されている。
さらに、ケーシング42、フレーム43及び昇降台44間の連結ないし支持関係について説明する。
図11は図10(A)の要部拡大図、図12は図10(B)の要部拡大図、図13は図10(C)の要部拡大図である。
図11を参照すると、ケーシング42の上部及び側部には、第1の操作機構50,及び第2の操作機構51がそれぞれ配置されている。
図12及び図13を参照すると、フレーム43に固定ないし一体に形成された上下スライダ枠43a,43bはコロ(滑子)46と係合し、コロ46の滑動ないし回動に伴い、昇降される。コロ46の軸であるピン81は、後述の第2のレバー78(第2の揺動梃子)に連結されている。
次に、ケーシング42内に収容されている、第1のハンドル50,第2のハンドル51とコロ46の間を連結している内部機構について説明する。
図14は、図10(A)に示した車椅子等の乗降用昇降装置の内部機構を説明するための正面図である。
図14を参照すると、この内部機構は、(1)第1及び第2の操作機構50,51、(2)第1及び第2の操作機構50,51が連結されて第1及び第2の操作機構50,51に入力された操作力を倍力して出力する第1の倍力機構52、以下、リンク機構として、(3)第1の倍力機構52と昇降台44(図10(A)参照)との間で作用するよう設けられ、第1の倍力機構52が駆動されることによって枢動し、該枢動によって昇降台44を昇降させる第1の揺動梃子機構53、(4)第1の揺動梃子機構53に連結された第1のリンク機構54、(5)第1のリンク機構54と昇降台44を連結する第2の揺動梃子機構55を含んで構成される。なお、第1の揺動梃子機構53は第2の倍力機構として、第1のリンク機構54は第1の拡大機構として、第2の揺動梃子機構55は第2の拡大機構としても機能する。なお、第1の倍力機構52は、セルフロック機能を発揮することができ、昇降台44に加わる荷重と後述のばね85のばね力の差を制することにより、昇降台44に、何も載らない場合、人だけが載る場合、人と車椅子が載る場合における、前記差を吸収する。
[リンク機構]
[第1及び第2の操作機構及びそれらと第1の倍力機構との連結]
図14を参照すると、第1の倍力機構52は、ねじロッド61と、ねじロッド61に螺合されると共に第1のレバー67によって回転不能とされたナット62とを含んで構成されている。第1の操作機構50である第1のハンドル60は、ねじロッド61の上端に固定ないし連結されている。なお、ねじロッド61は、ケーシング42内部に固定ないし一体に形成された取付用プレート47に形成された上下ねじロッドガイド63a,63bを挿通している。
一方、ねじロッド61の下端には、ねじロッド61と一体回転するようベベル被動ギヤ66が取付けられている。ベベル被動ギヤ66はベベル駆動ギヤ65と噛合し、ベベル駆動ギヤ65の回転軸には、第2の操作機構51である第2のハンドル64が固定ないし連結されている。
第1及び第2のハンドル60,64のいずれか一方を、回転操作することにより、ナット62がねじロッド61上を昇降する。また、ナット62が上部ねじロッドガイド63aの下面に当接係止されたとき、昇降台44(図10(A)参照)がその下限に位置する。
[第1の揺動梃子機構(第2の倍力機構)]
図14を参照すると、第1の揺動梃子機構53は、取付用プレート47にピン68を介して枢支された第1のレバー67と、第1のレバー67の枢支点(ピン68)と、ピン69,71との相対的な位置関係によって、構成される。詳細には、第1のレバー67において、その枢支点(ピン68)からの距離が、第1のレバー67と第1のアーム72との連結点(ピン69)より、倍力された操作力が作用する点(ピン71)の方が遠いことにより、第1のレバー67は第2の倍力機構としても機能する。
図14及び図15を参照すると、上述の取付用プレート47は、一対の取付用プレート47a,47bから構成されている。また、第1のレバー67は、一対の第1のレバープレート67a,67bから構成されている。ピン71は、同一直線上に位置する一対のピン71a,71bから構成されている。第1のレバープレート67a,67bはそれぞれ、一対のピン71a,71bを介して、ナット62に連結され、これによって、ナット62は回り止めされている。
[第1のリンク機構(第1の拡大機構)]
図14を参照すると、第1のレバー67と第2のレバー78間を連結する第1のリンク機構54は、第1のアーム72、第2のアーム73及び第3のアーム77を含んで構成されている。これら第1〜第3のアーム72,73,77はそれぞれ、連結される他のアームの形状に応じて、一枚又は一対のプレートから構成することができる。
第1のアーム72の一端は、ピン69を介して、第1のレバー67の第1部位に連結されている。第1のアーム72の他端は、ピン75を介して、第2のアーム73の中間部(第1部位)に連結されている。この第2のアーム73は、ピン74を介して、取付用プレート47に枢支されている。第2のアーム73の他端(第2部位)には、ピン76を介して、第3のアーム77の一端が連結されている。第3のアーム77の他端は、ピン80を介して、後述する第2のレバー78の第1部位に連結されている。
この第1のリンク機構54においては、第2のアーム73の枢支点(ピン74)からの距離が、第1のアーム72と第2のアーム73との連結点(ピン75)よりも、第2のアーム73と第3のアーム77の連結点の方が遠く設定されている。これによって、第1のリンク機構54は、第1のレバー67の回動行程を拡大して、第2のレバー78に伝達するよう機能する。
[第2の揺動梃子機構(第2の拡大機構)]
図14及び図16を参照すると、第2の揺動梃子機構55をなす第2のレバー78は、一対の第2のレバープレート78a,78bから構成されている。第2のレバー78は、ピン79を介して、取付用プレート47に枢支されている。第2のレバー78の第2部位には、ピン81を介して、コロ46が回転自在に支持されている。
ここで、第2のレバー78において、その枢支点(ピン79)からの距離が、第2のレバー78と第3のアーム77との連結点(ピン80、第1部位)よりも、第2のレバー78とコロ46(昇降台44(図10(A)参照))との連結点(ピン81、第2部位)の方が遠く設定されていることにより、第2の拡大機構が形成されている。
特に、図16を参照すると、コロ46は、上下スライダ枠43a,43b(図14参照)と係合している。コロ46は、第2のレバー78の枢動に伴って、上下スライダ枠43a,43b(図14参照)の間を滑動することができ、この滑動に伴って、後述するように、水平方向の変位が規制されている上下スライダ枠43a,43bが昇降する。図13を参照すると、上下スライダ枠43a,43bは、水平方向の変位が規制されているフレーム43に固定ないし一体に形成されていることが分かる。
[ばね機構]
図14及び図17を参照すると、ばね機構56は、ばねロッド82及びばね85等を含んで構成されている。そして、第1のレバー67の第2部位には、ピン70を介して、ばねロッド82の一端が連結されている。ばねロッド82の他端にはねじ部が形成され、このねじ部には調節用ナット83が螺合している。そして、調節用ナット83の下面に当接する一方のばね受けプレート84aと、一対の取付用プレート47a,47b上の他方のばね受けプレート84bの間には、ばね85が圧縮介装されている。これにより、ばね85のばね力は、第1のレバー67に対して、該第1のレバー67を図14中時計方向に回動させる方向に常時作用している。したがって、このばね力は、昇降台44(図10(A)参照)を上昇させる方向に作用するから、昇降台44を上昇させる際に要する操作力を軽減している。なお、ばね85の周囲は、取付用プレート47に固定ないし一体に形成されたばねカバー86によって覆われている。また、調節用ナット83のばねロッド82に対する螺合位置を調節することによって、第1のレバー67に作用するばね力の大きさを可変することができる。
ここで、第1のレバー67の枢支点(ピン68)からの距離が、第1のレバー67と第1のアーム72との連結点(ピン69、第1部位)よりも、第1のレバー67とばねロッド82との連結点(ピン70、第2部位)の方が遠く設定されていることにより、ばね機構56は、ピン70を介して、第1のアーム72(第1のリンク機構54)に若干の倍力を及ぼしている。
次に、以上説明した、本発明の一実施例に係る車椅子等の乗降用昇降装置の動作を、車外に居る車椅子及びその使用者を車内に収容する場合について説明する。
図10(A)〜図10(C)を参照して、まず、操作者は、車内に互いに折り畳まれた状態で収容されているケーシング42及び昇降台44を、水平方向に沿って回動操作して、車外に取出す。そして、操作者は、車外において、昇降台44を鉛直方向に沿って回動操作して、昇降台44の載置面を水平方向に延在させる。次に、操作者又は車椅子使用者のいずれか一方が、第1又は第2のハンドル60,64(図14参照)のいずれか一方を一方向に回動操作することにより、昇降台44が下降させられて接地する。
ここで、この乗降用の昇降装置41の内部機構の動作を説明する。第1又は第2のハンドル60,64のいずれか一方を一方向に回動操作すると、第1のレバー67及び第2のレバー78は図18中反時計方向に枢動し、これによって、昇降台44が下降される。
昇降台44が接地した状態で、昇降台44上に、車椅子が自走により載置され、或いは操作者の補助を受けて載置される。次に、操作者又は車椅子使用者のいずれか一方が、第1又は第2のハンドル60,64(図14参照)のいずれか一方を他方向に回動操作することにより、車内に車椅子が乗り込むことが可能な位置まで、昇降台44が上昇される。
ここで、この乗降用の昇降装置41の内部機構の動作を説明する。第1又は第2のハンドル60,64のいずれか一方を他方向に回動操作すると、第1のレバー67及び第2のレバー78は図14中時計方向に枢動し、これによって、昇降台44が上昇される(図18参照)。
昇降台44が十分に上昇した時点で、車椅子は自走により、或いは補助力を受けて、車内に乗り込む。次に、車椅子が完全に車内に乗り移った後、操作者は、昇降台44を鉛直方向に沿って前とは逆方向に回動操作して折り畳み、そして、昇降台44及びケーシング42を水平方向に沿って前とは逆方向に回動操作して、これらを車内に収容する。
本発明による昇降装置は、特別の動力源が不要であるため、玄関、縁側、風呂場、ステージ、荷台、堤防などの段差のある場所に設置される。また、本発明による昇降装置は、特別の動力源が不要であるため、使用場所に運搬されて、電源等の動力源の有無によらず、任意の段差のある場所に設置され、その機能を発揮する。さらに、本発明による昇降装置は車両に搭載され車椅子用の昇降装置となる。
本発明の一実施例に係る車椅子等の昇降装置の外観図である。 図1に示した昇降装置の内部構造を説明するための正面図である。 図2のA矢視図である。 図2のB矢視図である。 図2のC矢視図である。 図2の側断面図である。 図2の上断面図である。 図2に示した昇降装置の昇降台が上昇した状態を示す動作図である。 (A)〜(C)は、図2に示した昇降装置が有する倍力機構及び拡大機構を説明するためのスケルトン図であり、(A)は倍力機構、(B)は第1のリンク機構、(C)は拡大機構のそれぞれスケルトン図である。 本発明の他の実施例に係る車椅子等の乗降用の昇降装置及びそれが搭載された車両の外観を説明するための図であり、(A)は正面図、(B)は上面図、(C)は後面図である。 図10(A)の要部拡大図である。 図11の横断面図である。 図11の縦断面図である。 図10(A)に示した乗降用の昇降装置の内部機構を説明するための正面図である。 図14の要部右側面図である。 図14の要部左側面図である。 図14の要部A矢視図である。 図14の動作図である。
符号の説明
1 ケーシング
2 ハンドル(操作部材)
3 ねじロッド
3s ねじ部
4 ストッパ部材
5 取付用部材
5a 上部ガイドプレート
5b 下部ガイドプレート
6 ナット
7 連結ピン
7a,7b 一対の連結ピン
8 クランク
8a,8b クランクプレート
9 ピン(第1のレバーの第3部位、入力点)
10 第1のレバー
10a,10b 第1のレバープレート
11 ピン(第1のレバーの枢支点)
12 ピン(第1のレバーの第2部位)
13 ピン(第2のアームの枢支点)
14 第2のアーム
14a,14b 第2のアームプレート
15 ピン(第1のレバーの第1部位、出力点)
16 ピン(第1と第2のアームの連結点)
17 第1のアーム
18 ピン(第2と第3のアームの連結点)
19 第3のアーム
19a,19b 第3のアームプレート
20 ピン(第2のレバーの枢支点)
21 第2のレバー
21a,21b 一対の第2のレバープレート
22 ピン(第2のレバーの第1部位、入力点)
23 コロ
24 ピン(第2のレバーの第2部位、出力点、コロの車軸)
25 スライダ枠
25a,25b 上下スライダ枠
26a,26b 一対の縦溝
27a,27b 一対のブリッジ
30 昇降台
31 ばねロッド
32 調節用ナット
33 ばね
34 ばねカバー
35 一方のばね受けプレート
36 他方のばね受けプレート
H 段差
41 乗降用の昇降装置
42 ケーシング
43 フレーム
43a,3b 上下スライダ枠
44 昇降台
45 鉛直回動用ヒンジ
46 コロ
47 取付用プレート
50 第1の操作機構
51 第2の操作機構
52 第1の倍力機構
53 第1の揺動梃子機構(第2の倍力機構)
54 第1のリンク機構(第1の拡大機構)
55 第2の揺動梃子機構(第2の拡大機構)
56 ばね機構
60 第1のハンドル
61 ねじロッド
62 ナット
63a,63b 上下ねじロッドガイド
64 第2のハンドル
65 駆動ベベルギヤ
66 被動ベベルギヤ
67 第1のレバー
68 ピン(第1のレバーの枢支点)
69 ピン(第1部位、第1のレバーと第1のアームの連結点)
70 ピン(第2部位、第1のレバーとばねロッドの連結点)
71 ピン(第3部位、ナットと第1のレバーの連結点)
72 第1のアーム
73 第2のアーム
74 ピン(第2のアームの枢支点)
75 ピン(第1部位、第1と第2のアームの連結点)
76 ピン(第2部位、第2と第3のアームの連結点)
77 第3のアーム
78 第2のレバー
79 ピン(第2のレバーの枢支点)
80 ピン(第1部位、第3のアームと第2のレバーの連結点)
81 ピン(第2部位、第2のレバーとコロの連結点、コロ軸)
82 ばねロッド
83 調節用ナット
84a,84b 上下ばね受け
85 ばね
86 ばねカバー
90 ライトバン
91 車体
92 後部ドア
93 水平回動用ヒンジ

Claims (6)

  1. 人ないし車椅子等の昇降対象が載置される昇降台と、操作部材と、リンク機構と、倍力機構と、ばね機構と、前記リンク機構、前記倍力機構及び前記ばね機構を内蔵するケーシングを有し、
    前記昇降台は、前記ケーシング外に配置されて該ケーシングに前記リンク機構を介して連結され、前記車椅子等の昇降対象を載置できる姿勢で前記ケーシングに対して昇降する台であり、
    前記リンク機構は、前記倍力機構と前記昇降台の間で作用するよう設けられて該倍力機構が駆動されることによって枢動し該枢動によって該昇降台を昇降させるよう構成され、
    前記ばね機構は、前記リンク機構に連結され、該リンク機構に該リンク機構を枢動させるモーメントとなるばね力を作用することにより、該リンク機構を所定方向へ枢動させるために要する操作力、結局、前記昇降台を昇降させるために要する操作力を軽減するよう構成され、
    前記倍力機構は、前記操作部材の操作によって駆動され、該操作部材に入力された操作力を倍力して出力すると共に、前記昇降台に加わる荷重と前記ばね力の差を制するよう構成され、
    前記操作部材の操作によって前記昇降対象を昇降することによって段差解消することを特徴とする昇降装置。
  2. 前記倍力機構が、前記操作部材の操作に伴って回転するねじロッドと、前記ねじロッドに螺合され該ねじロッドの回転に伴って回転せずに昇降するねじとを含んで構成され、
    前記リンク機構は、定置部材に枢支される第1のレバーを有し、該第1のレバーに対して前記倍力機構と前記昇降台が連結されて、該倍力機構から入力された力をさらに倍力して該昇降台に伝達する、ことを特徴とする請求項1記載の昇降装置。
  3. 前記ねじロッド上に定置部材によって係止されるよう設けられ、これによって、前記操作部材が操作されない場合には、前記第1のレバーの前記昇降台を上昇させる方向への枢動を制止するストッパ部材を有することを特徴とする請求項2記載の昇降装置。
  4. 人ないし車椅子等の昇降対象が載置される昇降台と、操作部材と、リンク機構と、倍力機構と、ばね機構と、を有し、
    前記リンク機構は、前記倍力機構と前記昇降台の間で作用するよう設けられて該倍力機構が駆動されることによって枢動し該枢動によって該昇降台を昇降させるよう構成され、
    前記ばね機構は、前記リンク機構に連結され、該リンク機構に該リンク機構を枢動させるモーメントとなるばね力を作用することにより、該リンク機構を所定方向へ枢動させるために要する操作力、結局、前記昇降台を昇降させるために要する操作力を軽減するよう構成され、
    前記倍力機構は、前記操作部材の操作によって駆動され、該操作部材に入力された操作力を倍力して出力すると共に、前記昇降台に加わる荷重と前記ばね力の差を制するよう構成され、
    前記操作部材の操作によって前記昇降対象を昇降することによって段差解消する昇降装置であって、
    前記昇降装置は、車椅子等の乗降用として車両に搭載され、
    前記昇降装置は、水平方向に沿って回動操作されることによって車外に突出するよう車体に対し軸支され、前記リンク機構、前記倍力機構及び前記ばね機構を内蔵するケーシングを有し、
    前記昇降台は、車外において前記車椅子等の昇降対象を載置することができる姿勢となるよう前記ケーシングに対し支持されて車外で昇降される昇降台であり、
    走行時には車内に収容され使用時には車外に取出される、ことを特徴とする昇降装置。
  5. 前記ケーシングと前記昇降台が互いに折り畳まれた状態で車内に収容されること、
    前記ケーシングが前記昇降台と共に水平方向に沿って回動操作されることにより、該ケーシング及び該昇降台が車外に取出されること、
    車外において、前記昇降台が鉛直方向に沿って回動操作されることにより、該昇降台が水平方向に延在すること、
    前記昇降台が接地された状態で、該昇降台上に車椅子が載置されること、
    前記車椅子が車内に乗り込めるよう、該車椅子が載置された前記昇降台が、車体の所定位置まで上昇されること、
    を特徴とする請求項4記載の昇降装置。
  6. 前記操作部材が、車椅子使用者にとって操作可能な位置に設けられた第1の操作部材と、補助者ないし運転者にとって操作容易な位置に設けられた第2の操作部材と、を含んで構成されることを特徴とする請求項4又は5記載の昇降装置。
JP2003289826A 2003-08-08 2003-08-08 昇降装置 Expired - Lifetime JP4412941B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003289826A JP4412941B2 (ja) 2003-08-08 2003-08-08 昇降装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003289826A JP4412941B2 (ja) 2003-08-08 2003-08-08 昇降装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005059988A JP2005059988A (ja) 2005-03-10
JP4412941B2 true JP4412941B2 (ja) 2010-02-10

Family

ID=34368036

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003289826A Expired - Lifetime JP4412941B2 (ja) 2003-08-08 2003-08-08 昇降装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4412941B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5264050B2 (ja) * 2005-09-02 2013-08-14 東京エレクトロン株式会社 昇降機構および搬送装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005059988A (ja) 2005-03-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1162165B1 (en) Retractable lifting device for wheelchairs
US3651965A (en) Wheel chair ramp for automotive vehicles
US7862287B2 (en) Multi-motion lifting and transferring apparatus and method
JPH11508848A (ja) 車椅子搬送用車両
US20200405552A1 (en) Multifunction toilet wheelchair
JPWO2007043268A1 (ja) 折り畳み可能な座席昇降式車椅子
JP3437516B2 (ja) 拡幅機構付き車体
JP6106013B2 (ja) 車両用乗降補助ステップ装置
JPS6349653B2 (ja)
JP4412941B2 (ja) 昇降装置
CA2690014C (en) Scooter with an integral lifting and loading system
US7419201B2 (en) Roof-raising/lowering mechanism for a-frame style folding trailers and method for using the same
KR20050036941A (ko) 차량용 휠체어 리프트
JP2020025858A (ja) 段差解消機
US20220142831A1 (en) Mobility aid system
JP4506415B2 (ja) 車両用の車椅子リフト装置
JP4476869B2 (ja) 車両の乗降用ステップ装置
JP2004283189A (ja) 車両設置式の介護用リフト装置
JPH0789382A (ja) 車両又は自動車における座席の旋回・車外昇降装置
JP3266860B2 (ja) 車両用昇降装置
JP4576978B2 (ja) 車両乗降用リフト装置に用いる車椅子
JP3322718B2 (ja) 車両用リフト装置
JP3418314B2 (ja) 車椅子用の簡易車両
JPS6349655B2 (ja)
JPS5941878Y2 (ja) 車両用荷物昇降装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060627

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090401

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090519

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090717

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20091110

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20091117

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121127

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 4412941

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121127

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131127

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term